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可愛いカフェですにゃん

三重県津市にある猫カフェへ行ってきました!今回はこのことについて書きます。

ブラジルでは野良犬や野良猫を見かけるのは当然だと思っていましたが、日本にもこんなにもたくさん野良が存在するとは思っていませんでした。野良犬は見かけたことはないんですが、野良猫は結構の数です。

私は動物が大好きです(トカゲは嫌です)。ブラジルでは犬や猫を飼っていますが、日本では写真で眺めるだけの生活… そこで!津にも猫カフェあるんだと知って、2018年7月にオープンした島崎町にある猫カフェへ足を運んできました!

可愛い猫ちゃん
可愛い猫ちゃん

普通の猫カフェ少し変わっているところは、名前に「保護」が入っているからです。このカフェにいる猫たちは捨て猫、野良猫、飼えなくなった猫たちが集まっている場所です。っていうのは日本では施設に入ってしまった犬や猫は処分される可能性が大きいです。ですので、その動物たちに家族を見つけることも保護猫カフェ285のお仕事です。そして、もう一つ変わったところはカフェに猫がいるのではなく、猫がいるところに私達がお茶をできる場所だと感じました。

保護猫カフェ285は二つの目的があります:

―人が猫たちとのんびり時間を過ごせるために作られていること。

―猫たちに新たなチャンスとして、安心して暮らせる家族を見つかること。

群れない猫
群れない猫

猫にとって、このカフェはすごく居心地の良い場所だと思いました。大きいスペースで猫が隠れたり、遊んだり、人と触れ合う場所がたくさんあります。

この日は何故か、全員寝ていました。起きたと思ったら、他の枕で丸くなって、また寝はじめた。

寝ている
寝ている

見つめるだけで、何故か癒される。これが猫のパワーかも。

肩こりににゃらにゃい猫
肩こりににゃらにゃい猫

 

ちびちゃんベッドから落ちたけど可愛い
ちびちゃんベッドから落ちたけど可愛い
猫まくら
猫まくら
起きたよー
起きたよー

是非猫ちゃんたちに会ってみて下さい。可愛がってあげて、良い家族を見つけるために繋がりを作っていって下さい。待っていますにゃん!

よろしくー
よろしくー

保護猫カフェ285は

〒514-0002 三重県津市島崎町285番地

Open 11時~20時/Close 月曜・木曜

Tel.050-3577-0285

 

https://285.co.jp/neco285/html/about.html

OTONAMIE PUSH!! EVENT【2019.7.12update】

\今週のドプッシュ!/

OTONAMIE村山です。
毎月第一木曜日、レディオキューブFM三重の「ゲツモク」という番組にコーナー出演させていただいているのですが、出番が終わりスタジオを出るとなにやらワイワイと盛り上がっていました。
そこにいらしたのは、この後番組出演をされる、ふんわりアクセルのお二人。

ふんわりアクセル
新田みかん・新田レモンのメオトユニット。心と対話する時を刻むような音楽を奏でています。

以前、OTONAMIEでも記事になっていました。

“2人のサムライ”「あれ」を一刀両断にする尺八@Toba “Acoustcal”

で、ワイワイしていた理由はこれ!

ラジオでいつも緊張する私。収録後で手が震えていたのか、ピンぼけ写真で失礼します。

なんと!みかんさんとレモンさんに因んで?ふんわりポンズを販売されているのだとか。地元の辻岡醸造さんとコラボ商品で売れ行きは好調だそうです。試飲させていただきましたが、その名の通りふんわりマイルドなポンズでした。
そんなふんわりアクセスさんのライブを、プッシュ!

ふんわりアクセルさんからのコメント:「ふんわりアクセル」は、”心と対話する時間を奏でる”事をコンセプトに音楽お届けしています。私たちの音楽を必要として下さる方々にお届けしたい。そう願ってます。
ジャンル:ライブ
日程:2019年7月14日(日)
スタート:19時くらい(21時ごろ終了予定)
場所:伊勢のゲストハウス 風見荘
チャージ:投げ銭式
集まったお金の10%を3.11の支援金として使用させて頂きます。支援先は「ふくしまいせしまの会」。3.11で被災された方々を伊勢に招待し保養活動を行っている、信頼できる団体です。
プロフィール:新田みかん
尺八・クラリネット・トロンボーン・二胡・三味線etc‥独学で楽器を操る音オタク。町内会のイベントから世界遺産の祭りまで、国内外問わず幅広く音を奏でている。最近、ゲームサウンドクリエイターの経験を活かし、作曲活動も再開。
プロフィール:新田レモン
弾き語り・ちんどん太鼓・唄歌い・朗読・etc‥
建築業界・司会・ラジオパーソナリティー・ウグイス嬢など様々な経歴を持ち、声を奏でることを得意とする。2018年は人生初の海外で唱歌歌唱の経験を積んだ。
お問合せ・申し込み:以下Facebookイベントページより
https://www.facebook.com/events/442698336463259

 


 

\こちらもプッシュ!/

広報担当のともーこです!
その他にも愉しいイベント情報が寄せられています。ぜひご覧ください!
また、皆さまからのイベント情報もドシドシ募集中です!
※各イベントへのお問い合わせは、各イベントのお問い合わせ先にお願いします。
※イベントの詳細はフライヤーまたは、各HP、主催者にご確認ください。

 

そーめんジャズ at 観音さん

ジャンル:ソーメン&ジャズ
日程:2019年7月13日(土)
時間:12:00〜16:00
場所:津観音境内(津市大門)
費用:入場無料(そうめんはふるまい・ライブは投げ銭)
主催者:津ぅのドまんなかジャズ実行委員会
お問い合わせ先:info@tsujazz 090-3583-7854(シモイ)
主催者からのメッセージ:観音さんの境内で、初夏の気持ちいい午後に、流しそーめんとジャズライブ。そんなん気持ちええに決まってるやん。
人々の乾いた胃袋を満たし心を癒す、夏の秘密結社フリーソーメンが三重に降臨。
【概要】
入場無料。そうめん振舞い。ライブは投げ銭。
会場ではドリンク、おつまみ、そうめんの具は販売します。
そうめん寄付募ってます。豪華ゲストの参戦も決定!
イベントに関するHPやFacebookなどのリンク先:http://tsujazz.com/2019/06/01/somen_jazz/
https://www.facebook.com/events/373862873232923/

 

津ぅのドまんなかバル 7月号

  

ジャンル:まちなかバル(飲食店巡り)
日程:2019年7月13日
時間:11:00〜24:00ごろ(各店舗によります)
場所:津市大門(各参加店にて)
費用:前売りテガタ500円+各店舗にて500円or1,000円
主催者:津ぅのドまんなかバル実行委員会(後援:津市、協力:三重県地方自治研究センター)
お問い合わせ先:z.domannaka.bar@gmail.com 090-7955-6787(増田)
主催者からのメッセージ:
【概要】
奇数月の第二土曜日に開催している津ぅのドまんなかバルは、日常的に「ちょい飲み」をたしなむスペインのバル文化になぞらえた企画です。お店巡りを通じて、いつもよりちょっといいこの街に、ちょっとずつ触れてもらいたい、という趣旨です。
【7月テーマ】
私を夏に連れてって。ビールの海へ飛び込もう。大将たちの夏カレー。夏もの、海もの、なんやかや。
今回もふるまい地酒あります☆
ふるまい?ガールと地酒を愛でつつ、カーモン、ベイベー♪ アメリカ!からヤバいビールが登場予定。
【システム】
2019年11月まで使える通念パスポート「ゴマキテガタ」発売中。
当日はこれを各店に見せると、別途500円or1000円で特別メニューをキャッシュオンで注文できます。
別所書店 本の王国 津駅前観光案内所 都ホテル 参加各店にて500円、当日本部にて800円でお買い求め頂けます。
イベントに関するHPやFacebookなどのリンク先:https://www.facebook.com/events/292009451747929/

侶居の角打ち「ワインを楽しむ夏の宵」

ジャンル:立ち飲み屋
日程:2019年7月20日(土)
時間:16:00〜21:00
場所:三重県四日市市朝日町1-13(JR四日市駅より徒歩3分)
費用:ナチュラルワイン一杯800円 他おつまみも有
主催者:侶居
お問い合わせ先:059-340-9172 info@studiorokyo.com 侶居
主催者からのメッセージ:ナチュラルワインを愛してやまない、松屋商店 竹野鉄郎さんのセレクトを 一杯八百円で 栽培から醸造、瓶詰まで、できる限り自然な方法で作られたワインです。
ヴェロのおつまみ、ノンアルコールドリンクもご用意してお待ちしています。
古い町家を改装したギャラリーにて、一夜限りの角打ちです。立ち飲みスタイルで気軽にワインを楽しみましょう。
イベントに関するHPやFacebookなどのリンク先:www.studiorokyo.com

 

第一回名張で講談を聞く会

ジャンル:演芸(講談会)
日程:2019.7.26(金)
時間:開場18:00 開演18:30
場所:三重県名張市上八町1321-1 名張市民センター別棟和室
費用:木戸銭1500円
主催者:三重で講談を聞く会
お問い合わせ先:090-7914-4476 三重で講談を聞く会事務局 kamigatakodan@gmail.com
主催者からのメッセージ:笑いと涙、情感あふれる人間ドラマ。今話題上昇中の講談が名張に参上!気軽に聞いて楽しんでいただける伝統話芸です。是非おこし下さい!
イベントに関するHPやFacebookなどのリンク先:上方講談協会ホームページ http://kamigata-kodan.jp

 

ファミリーブラスおもちゃの音楽隊第二回定期演奏会

ジャンル:吹奏楽
日程:2019.7.28(日)
時間:10:15開演(10:00開場)
場所:三重県津市芸濃町椋本6824 芸濃総合文化センター 市民ホール
費用:入場無料
主催者:ファミリーブラス おもちゃの音楽隊
お問い合わせ先:toymusicbandintsu@gmail.com 09054502598 (福田)
主催者からのメッセージ:子育て中のパパ、ママが中心メンバーで活動をしている「ファミリーブラス おもちゃの音楽隊」です。
前回から人数も内容もパワーアップして第二回定期演奏会を開催します。0歳の赤ちゃんから楽しめる、子連れOKのコンサートです。歌ったり踊ったりしながら本物の楽器の音を楽しみましょう。
イベントに関するHPやFacebookなどのリンク先:http://toymusicband.seesaa.net/

 

 

海女と学ぶキッズプログラム

ジャンル:マリンアクティビティ、郷土学習、食育
日程:2019年8月10日(土)
時間:9:00〜15:00
場所:〒517-0025三重県鳥羽市浦村町白浜1826−1大江戸温泉物語TAOYA志摩(鳥羽白浜海水浴場)
費用:1,000円
主催者:Neutral Village ニュートラル・ビレッジ
お問い合わせ先:neutralvillage@gmail.com 09078672081 西口隆也
主催者からのメッセージ:
□目 的
市内外の子どもたちに、鳥羽の豊かな海に親しんでもらう。地元の海女やインストラクター、三重県魚食リーダーなどが指導して、楽しく遊びながら、海での安全行動や海女の仕事、海洋プラスチックごみ等の環境問題、「生き物」から「食べ物」になる命の繋がりの食育について考えてもらう。
□対 象
小学生(保護者同伴)
保護者の方はイベントのお手伝いをお願いします
□定 員
12名程度 ※参加者多数の場合は抽選
カヤック8名  SUP4名
□イベント内容
ビーチクリーン
カヤックまたはSUP体験会
海女漁見学&紙芝居
プラスチックゴミで創作ワークショップ
□持ち物
水着、マリンシューズ、飲み物(ペットボトルではなく水筒)、着替え、タオル、
□申し込み期限
2019年7月31日(水)必着
□申し込み方法
参加されるお子様の名前と年齢と性別
保護者の名前と住所と連絡先
カヤックかSUPどちらを体験したいか
を記載の上、下記のメールアドレスへお問い合わせください。
メール : neutralvillage@gmail.com
担当:西口隆也
イベントに関するHPやFacebookなどのリンク先:https://www.facebook.com/events/480993462668590/

 

 

PORTJAZZ festival in SUZUKA

    

ジャンル:ジャズ ライブイベント
日程:2019年8月25日(日)
時間:12:00〜22:00
場所:三重県鈴鹿市江島台2-2-10 他
費用:ミュージックチャージ無料 (1オーダー注文が必要です)
主催者:PORTJAZZ UNION
お問い合わせ先:080-5137-7708 info@portjazz.net  PORTJAZZ UNION 代表 西村ヒロ
主催者からのメッセージ:鈴鹿で活動するミュージシャン発信のジャズフェスティバルです。「身近に音楽を、生演奏の楽しさをお伝えしたい」という思いから昨年スタートしました。今年は規模を拡大して5会場同時開催となります。
ミュージックチャージ無料、1オーダーで1ステージをお楽しみ戴けます。
イベントに関するHPやFacebookなどのリンク先:https://www.facebook.com/HIROASSIST/?modal=admin_todo_tour

皆様からもイベント情報を募集しています!

お寄せいただいたすべてのイベントを掲載できる訳ではありませんが、OTONAMIEの読者の皆様が楽しめそうなイベント情報を、編集部がピックアップして掲載いたします。
お気軽に下記メールフォームからイベント情報をお寄せください。
※Macの純正ブラウザ「Safari」からは送信エラーになる場合がありますので、Google Chromeなどから送信してください。

    ▼添付画像(イメージ写真やフライヤーなど)を3点まで送信できます▼
    1つの画像の容量は2.5MBが上限です。
    画像データの形式はgif、png、jpg、jpeg、pdfに対応しています。

    特集:人に会いにいく旅「自由の風と波のゆらぎが紡ぐみらい」志摩でアートな暮らすを旅する。

    何らかの事業で大成した突破者は、次になにを求めるのだろう?
    他人の成功を指をくわえながら眺め、スティーブジョブズの格言に酔いしれ、自分自身が何を求めているのかすら分からないような私には多分一生わからない。そんな半端者代表の私が、とある突破者に出会ってしまった。そして、得もいえぬやる気のようなものが湧いてきたのだった。

    “ 天国みたい、ここは。朝日で目が覚めて、視界にはこの海。人もあったかいです ”

    志摩の暮らしはどうですかと私が訪ねると、そんな答えが返ってきた。今回、大王崎灯台がシンボルで絵描きの町といわれる志摩市波切に暮らす移住者を訪ねた。しかしなぜ志摩を選んだのだろうか?

    家から海が眺められる。

    “ 海があればどこでもよかったです。大阪から3時間くらいで行けるとこやったら ”

    聞けば四国からぐるりと移住の候補地を探し、ここに辿り着いたのだという。

    ゲストルーム

    そして現在暮らしているのは一軒家ではなく海が見える元旅館だ。

    “ モノが多いから一軒家じゃ入り切れへんので。あとで地下も見てください ”

    モノと表現するそれらに囲まれたリビングは、まるで洒落たアンティークショップやカフェにいるみたいだ。

    レース用のバイクまである。

    “ 新しい会社を立ち上げてすぐのレースで大けがして、何ヶ月も入院してたんです。いきなり社長不在でした(笑) ”

    橋爪政吉さん

    そう言って笑う移住者を引き合わせてくれたのは志摩市議であり、かつお節の伝統製法を守る老舗「久政」4代目社長、橋爪政吉さん。

    橋爪さん:純さんがきてから、ここに自然と人が集まるようになったんですよ。都会から純さんの知り合いがきて地元の人と繋がったり。純さんイケてるでしょ?

    森島純嗣さん

    疑うべくもなくイケてます。
    純さんこと森島純嗣さん。ネットでその名を調べると出てくる記事の数々。検索結果には「森島純嗣 再始動」「快進撃続けるナニワの雄 森島純嗣 雑貨とECで世界へ」などの見出しが踊る。流行に敏感な人なら雑貨屋ASOKOと聞いてピンとくると思う。純さんはFlying Tiger Copenhagenと競うようにリーズナブルでスタイリッシュな雑貨店としてASOKOを一斉に全国へ広げた創設者。ASOKO同様、ファストファッションの先駆者的なYEVSなどを立ち上げた会社、遊心クリエイション(大阪市)の創業者で元社長だ。

    純さん:東京のASOKO某店は、毎月マンションを買うような家賃でした。

    成功者が上り詰めるための原動力とは何なのだろうか?

     

    純さん:欲しいモノがいっぱいあったからです。

    至ってシンプルな答え。そしてこんな話を続けてくれた。

    純さん:ほら小学生のとき、みんなラジコンとか買ってもらうやないですか。僕は片親で育ったから買ってもらえなかった。中学生になって、もう親に買ってもらうの諦めたんです。自分で働いて買おって。

    中学3年になり、新聞配達とたこ焼き屋でバイトを始めた純さん。

    純さん:ひと月に10万円くらい稼げたから、金持ちの中3になって(笑)。

    笑顔の純さんを眺めながら、なるほどと妙に納得をした。甘えを断ち決心をして、努力の末に欲しいものを手に入れる。それがラジコンでも大きなビジネスでも、その法則に変わりは無い。

    純さん:この建物ええ感じ。神社の入り口やし門前カフェとかええやないですか。

    ナニワの雄の目は鋭い。ここ波切には伊勢湾台風後に立てられたコンクリートの建物が多い。時間によって風化したコンクリートの建物は、まるでヴィンテージジーンズのような趣のある雰囲気だ。
    歩いて数分のところにある波切神社へ案内していただいた。そこには有名な現代美術家の作品があるという。

    写真:KEN HIRATSUKA公式HPより

    KEN HIRATSUKA
    1982年、ニューヨークへ移住、Art Students Leagueで彫刻を専攻、古代の洞窟画を連想させるような線で描くスタイルを確立して以来、世界中の地面と岩を彫り続けてきた。(NewYorkArt.comより)

    波切神社にあるKEN HIRATSUKAさんの作品

    純さんと交友のあるKENさんが、ここを訪れた際に創作して寄贈したそうだ。

    ご自宅に飾ってある、浜崎健さんの作品。
    Doleならぬ、Doda。

    純さん:もうひとりのKENさん。これは浜崎健さんの作品。

    浜崎健
    大阪・南船場にて「浜崎健立現代美術館」という自らの美術館を主宰し、「飛ぶ」「寝る」「座る」の3つのテーマをアート(ライフ)ワークとして活動する、全身を赤一色で包んだ芸術家。(浜崎健立現代美術館HPより)

    森島純嗣さんのInstagramより。

    純さんは健さんと海外を二人で旅することもあるといい、Instagramを見せてくれた。

    室内を撮影していたときに見つけた作品。これは・・。パレスチナにあるバンクシーが作ったウォールド・オフ・ホテル(世界一眺めが悪いホテル)に行ったときに買ったものだという。
    そんな純さんは数年前に社長を退き、大阪から波切に移住した。

    純さん:こっちにきて2年くらいニートでした(笑)。サーフィンしたり旅をしたり。

    今は西宮で友人が営むGOOD GOOD MEATというお店のプロデューサー的な仕事をしている。週の約半分は関西、約半分は波切の二地域居住だ。そして波切で地域の会議にも出席することもあるという。

    波切神社の禰宜さんと、純さん。

    純さん:会議にはパン屋がいたり神社の禰宜さんがいたり。自分で何かしている人が多いので楽しいですよ。

    若くして自ら第一線を退き、都会から波切に移住してゆったりと暮らしを愉しむ。仕事や暮らしの幸福度。それらの優先順位やバランスを自分でコントロールすることができたなら、人生は輝きを増す。そんな純さんに問いたくなった。仕事や人生ってなんですか?

    純さん:私の場合こんな感じです。

    “ F U C K  W O R K   J U S T  R I D E ”
    何かをなし得た人の言葉には力がある。

    純さんが幼いときの作品

    欲しいものを欲しいと素直に思うこと。理想の暮らしを描くこと。そしてそれを簡単に諦めないこと。そんな忘れかけていた気持ちを取り戻し、今夜の宿に向かった。

     


     

    TOBI Hostel and Apartments

    ここ(以下TOBI)は企業の福利厚生施設を一般の人にも開放してホステルとして営業している。

    現代アーティストの絵画などが飾ってあるフロントで出迎えてくれたのは、TOBIを運営する堂上智夏(ちか)さん。彼女も大阪からの移住者だ。

    智夏さん:これヤバくないですか!

    小学生のころに読んでいた懐かしの「学研の図鑑」。今どきは「超人」もあるらしい。

    TOBIは智夏さんが呼びかけた現代アーティストの手により、部屋をアート化したアートルームがある。早速ご案内いただいた。

    まずは壁一杯に「まんまるくん」が描かれた部屋。

    作者は国内外で展示会を行う川島愛ゐさん(美術家)。驚いたことに、愛さんはTOBIのアートルーム制作をきっかけに波切に移住したそうだ。

    続いてのアートルームは画家 石原七生さんの作品。石原さんは最近、BSフジで放送中の「ブレイク前夜 ~次世代の芸術家たち~」でも特集されている。

    最後のアートルームはアーティストhama158cmさんが手がけている。

    私はまんまるくんのアートルームに泊めていただいた。
    部屋からはリアス海岸が眺められる。しばらく打ち寄せる波を見ていた。

    なんと表現すればいいのだろうか。自然を見ているというより、地球を見ているというのが一番近い表現かも知れない。夜にはホステル内で沖縄からゲストを迎えた三線ライブがあると聞き、私もお邪魔した。

    新垣 慶一郎さん
    沖縄県読谷村生まれ。
    5歳の頃に三線に初めて触れ、8歳頃から小学校のクラブ活動で三線を弾き始める。野村流古典音楽のコンクールで新人賞・優秀賞・最高賞を受賞したほか、読谷村の唄者・山内昌春から民謡を学ぶ。現在は県内外でライブ活動を行う傍ら、読谷村や三重県などで三線の指導も行っている。(TOBI FBより)

    若者からシニア、また小さなお子さんまで20名くらいが集まっていた。話を聞くと地元の人や志摩に移住してきた人たちだった。

    ライブの間には持ち寄りの物販。沖縄からの移住者もいれば、海女になるために移住した人もいた。

    パーカッショニストとしてアジアの少数部族と演奏した音源を作る移住者もいたり、あれ?移住者が多い。

    地元の人も移住者も溶け込み、三線の音色と美味しいお酒に酔いしれる、楽しい夜。

    私:今日波切にきて、なんだかこの地域にすごいことが起こっている気がして。ちょっとみらい的というか。でもイベントを運営する大変さや移住のハードルもあったと思うのですが、智夏さんの原動力って何ですか?

    堂上智夏さん

    智夏さん:わたし、楽しいことが好きなんです。

    至ってシンプルな答え。
    そんな智夏さんのもとに集まる人たち。たのしいを共感している人の輪は、また人を呼ぶ。移住は施策で語られることが多いが、本質は至ってシンプルなのかも知れない。それはたのしいから。そこには何ものにも代えがたい熱量があるように思えた。

    絵かきの町 波切には大正もしくはそれ以前より著名な日本画家も訪れていたと聞いたことがある。そして今もクリエイティブな感性をもつ人々が集まってきている。

    “ F U C K  W O R K   J U S T  R I D E “
    自由な生き方を貫く純さん。

    しなやかに楽しむことに前向きな智夏さん。

    部屋にもどりベランダ窓を開けると、もう真っ暗で海は見えなかったが、遠くに聞こえる波の音に耳を澄ませば、自然に抱かれていることに気が付いた。自由の風と波のゆらぎ。ここにはクリエイティブに生きる人の琴線にふれる何かがある。それは眠っていたインスピレーションを呼び起こしてくれるような感覚だ。いつもより深い呼吸をしながら、心地よい眠りに落ちた。

     


     

    旅の想い出

    三線ライブの終了後、波切名物しまやの鰻ご飯や丸義商店のお刺身の仕出しをいただきました。

    TOBIは、しまやの出前に対応。
    波切にお越しの際は、しまやの鰻もおすすめです。

     


     

    <取材協力>

    森島純嗣さん

    TOBI hostel & apartments
    志摩市大王町波切3626-7
    tel 0599-65-7240
    FB https://www.facebook.com/tobi.iseshima/

     

    <アートルームの制作者>

    川島愛ゐさん
    TW https://mobile.twitter.com/kisaaaaa14

    石原七生さん
    TW https://mobile.twitter.com/nanami_ishihara

    hama158cm
    IN https://www.instagram.com/hama158cm/

     


     

    志摩市に関するOTONAMIEの記事一覧

    特集:人に会いにいく旅 記事一覧

    待たない。追いかけるの。釣りド素人でもやってみたら少しわかった中毒性。

    週末はほぼ海。釣りのための家も借りとる

    そんな方と出会いました。

    釣りキチ三平を読んで人生が変わった

    そんな方もいました。

     

    ・・・釣り・・・

     

    はまる人が多い中、
    話を聞くだけではその愉しさイマイチわからず。

    やってみたらわかるて。釣りバカ日誌は観とったやろ?

    確かに観てた。
    でも別にわからなくていいと思った。

    紫外線を避け、屋根伝いで生きている自分には、
    釣りなんて一生無縁…

    のはずだったのに、
    なにを間違ったのか、来ちゃった、

    三重県尾鷲市の飛び地 須賀利町

    来ちゃった、海

    これから何が起きるのか、
    よくわかっていないまま、
    岸に迎えに来たルアー船「G OCEAN」に乗り込んだ。

    ここは三重県尾鷲市須賀利町。

    人口約270人で、
    日本の原風景が残る趣深い漁村だ。

    聞けば、今から体験するのは、
    ルアーフィッシングというものらしい。

    なるほど。ルアーフィッシングか。

    って、それがなんなのかわからないけど。

    ルアー船G OCEANの舵を切るのは、
    キャプテンの西原健一さん。

    西原さんは名古屋市出身。

    小学生の頃、川釣りにはまり、
    以来、頭の中は釣り一色。

    大人になってからも名古屋の会社に勤めつつ、
    週末は釣りで海へ通う生活を続けていた。

    そしていよいよ、釣愛が溢れすぎて脱サラ。

    三重の漁村部に移住しちゃった類である。

    夢だったルアー船のキャプテンとなった西原さん。

    単純に人生楽しいことしなきゃ損でしょ

    そう言って笑う。

    因みにこの日、一緒に船に乗った友人も、
    東京からこの須賀利に移住しちゃった女性

    来ちゃった系のワンディクルーズ。
    約8時間の旅へ。

     

    待たない。追いかけるの。

    ピピピピピ・・・

    操縦席に電子音が響く。

    ここら辺りで一旦いってみましょうか

    キャプテン西原が船を止めた。

    ルアー船には魚群探知機とGPSが付いていて、
    魚の群れを追いかけられるらしい。

    釣り=待つという固定概念があった私は、
    攻める釣りにちょっと驚いた。

    文明の利器を駆使する私たち。

    対して、鳥たちは既に魚群を察知し、海上に群がっていた。

    鳥の察知能力すごい。

    まずキャプテン西原に、
    竿とリールの初歩的な使い方を教わる。

    魚を誘き寄せるのは、
    疑似餌とも呼ばれるルアー。

    リアルな餌に見せかけるべく、
    リールを巻くと同時に、ルアーを上下左右に動かす。

    ルアーを海底まで落とす、
    巻き上げて、また落とす。

    その繰り返し。

    えー、こんな偽物のエサで釣れるの…?半信半疑で言われた通り従う

    慣れてくると、
    なんだか楽しくなってくるから不思議。

    あんなに防御していた紫外線も、どうでもよくなってくる

    美味しいよー美味しいよー。

    そう呪文のように唱えながらルアーを動かしていると、
    グググっと手応え!!

    キター!!!

    こ、これは、大物な予感!!!!

    鯛か?!鯛なのか!!

    やばい!すごい引きだ!!!

    引きがすごい!引きがすごい!と騒ぎ立てる私

    周りを巻き込み、
    テンパりながら釣りあげると、
    予想以上に可愛いヤツでした。

     

    ワタシ、海してる。

    さて、約8時間、船上で過ごすというのが、
    どういうことなのか理解していなかったわけだけど、
    トイレが付いていたのには安心した。

    そして食料の確保は抜かりなく、
    早朝に握ったおにぎりを持参。

    とある漁師さんが以前に、
    「漁船で食べるカップ麺が世界一うまい」と言ってたけれど、
    ルアー船で握り飯”もかなりのご馳走だった。

    しかもそれっぽい干物付き。

    海してる自分にちょっと酔う。

    酔い止めはしっかり飲んだからそっちは大丈夫。

     

    友人の竿に激しい異変!

    船は同じ場所にとどまらず、
    約30分周期で移動する。

    理由は、魚群は動くし、
    風や潮の流れ、波によって、釣りのポイントは刻一刻と変わるから。

    常に沖に出て、
    ポイント探しをしているというキャプテン西原の経験と、
    魚群探知機・GPSを駆使し、
    魚の群れを追いかけるのだ。

    因みにキャプテン西原が会社員時代には、
    休みの度に、
    春秋は福井でヒラマサ、夏は鳥羽でキハダ。

    冬は石鏡へ行ってシーバスか寒ブリというように、
    年間の釣りルーティンがあったそう。

    楽しみ方や狙う魚は人それぞれで、
    1年中特定の魚を追いかける人も多い。

    ここ尾鷲での面白さについては、
    魚種がとても豊富で、
    初級者から上級者まで幅広く楽しめるところ。

    また須賀利町は、
    釣りポイントまでの距離が近いのが、
    GOODなのだそう。

    そんなお話を聞いている最中、
    友人の竿に激しい異変が。

    歯を食いしばりながら、
    重たそうにリールを巻く友人。

    獲物との闘いがもう始まっているようだ。

    リールを巻きながら、息切れする友人

    臨場感たっぷりの生声を聞きたくて、
    どんな感じ?どんな感じ?
    と覗き込んで質問しまくったが、
    それどころではない彼女からは、
    とにかく重い」しか返ってこない。

    格闘すること数分間。

    水面に上がってきたのは、
    どデカイだった。

     

    超高速PDCAな現場

    その後、友人の雄姿に触発され、
    気合が入った私も鯛を捕獲。

    サイズは小さいものの、
    青いアイシャドウが入ったべっぴん鯛

    魚がルアーに食いついた時のアタリの感触と、
    釣り上げる時の興奮を知ってしまうと、
    おかわりが欲しくて仕方なくなる。

    これが釣りにハマる感覚のひとつか…

    船上で神経シメを教えてもらい、
    約8時間の釣りクルーズを終えた。

    初めてルアーフィッシングで感じたこと。

    まず、釣りの現場は超高速PDCAだったということ。

    今回、私は上げ膳据え膳状態だったので、
    釣れたらラッキー的な感覚だった。

    でも実際は、
    データを集め、分析し、
    魚種や潮などの状況に合わせて、
    適切な仕掛けやアプローチを考え実行。

    失敗したら即見直して、再度実行。

    Plan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Action(改善)

    いかに狙った魚を誘い、
    釣り上げるかという魚との駆け引きPDCA

    頭を使う上、
    意外にも全身を使い、
    筋肉痛も伴った。

    なるほど、釣りは紛れもなくスポーツなのだな。

    手に鮮明に残るアタリの感覚と、
    海への余韻に浸りながら、
    岸で食した釣りたてのべっぴん鯛は最高だった。

    やってみたらわかるて。釣りバカ日誌は観とったやろ?

    釣りキチなおじさんの言葉が舞い戻る。

    釣りの面白みと奥深さにちょっぴり触れ、
    ずっぽりとはまり込んでいく中毒性が、
    ちょっぴりわかった気がした。

    釣り具少しずつ揃えちゃおうかな…(小声)

     


    ルアー船「G OCEAN」
    【問い合わせ】090-6744-1069
    【サイト】facebook
    【設備】屋根・トイレ有
    【レンタル】竿・リール・ライフジャケット・長靴
    【浜の家】宿泊利用可。水道・氷・風呂・トイレ・ドライヤー・キッチン用品あり
    【料金】 乗合:定員6名様迄。10,000円(8時間)/名 ※中学生以下無料 高校生5,000円
    チャーター :定員5名様迄。60,000円(8時間)/隻

    国道306号の鞍掛峠通行止め解除記念 風穴巡りサイクリング 河内風穴・篠立風穴・佐目風穴

    峠が大好きでいろんな峠を走る。2016年(平成28年)3月の大雨で国道306号の鞍掛峠が通行できなくなってだいぶたち、やっと今年5月29日に通行止め解除の情報が。

    これは峠を自転車で走りにいかないと、と思い通行止め解除の前にもしかして通れるのでは?と思ってフライングで行ってみた。

    まずは目的地河内風穴

    新緑が眩しい

    今の時期は新緑が眩しい。みどりのシャワーを浴びて清々しい気分になって元気になる。

    小川

    入場料を払って小川沿いの整備された道をしばらく歩き階段を上ると風穴の入り口到着。ここの入り口の所が冷たい風が吹き抜けているので一番気持ちよかった。

    河内風穴 河内風穴

    風穴内はこんな感じで照明もありますし道もできてるので歩きやすい。鍾乳洞って感じの石はないのが残念。私がここに入る前にコウモリが丁度何匹か入るのを見て知らないうちに吸血されないかとビビりながら周りを注意しながら歩く。

    パンフレット

    いただいたパンフレットを見ると日本で3番目に長いとかいてありましたが、wikiで調べたら4番目だと。

    そして驚きの案内がその次に書かれております。
    「その昔、洞窟内に犬を放したところ鈴鹿山脈の反対側、遠く伊勢市に出てきたという伝説・・・」

    驚きの伝説が残ってるものですね〜!

    この後国道306号の鞍掛峠に向かうのですが通行止め解除前でしたので結局通れず。

    ーーーー

    日を改めて通行止め解除後再挑戦

    篠立の風穴

    いなべの篠立の風穴に向かうのですが、水源地から向かう

    水源地

    ここで水を無料でくみ取れるみたいです。

    篠立の風穴

    水源地を更に奥に進むと篠立の風穴の看板が。

    白石藤原鉱山跡

    川を挟んだ向かい側には白石藤原鉱山跡が廃墟のように。廃墟フェチにはたまらない場所ですから観光スポットにすればいいのにな〜。

    風穴

    川を少し上るとでーんと大きな壁。その右側に鉄の階段がありそこから登る。

    篠立の風穴

    ここは普段は立ち入り禁止なので鍵が閉まってました。ネットで調べたら毎年5月の連休最終日に行われる「遊学祭」当日のみ、洞内を見学する事が出来ます。と書いてあるのでつい先日公開してたんだと気が付くのが遅かった。

    その後国道306号の鞍掛峠に自転車で向う。今回はちゃんと通行できてよかった!
    鞍掛峠

     

    通行止め解除を待ちわびていたように峠の駐車場は平日なのに登山客の車でいっぱい。ここから登るルートはリスにも会える素敵なお山。

    そして鞍掛峠を越えて滋賀県側を気持ち良く下る。

    佐目風穴

    国道306号を下り途中脇道からの悪路を進むと佐目風穴の看板が。
    ここから川におりるのは結構な高さと斜面でいかがなものかと思ったら、しっかり道が出来てるので安心しておりれた。
    佐目風穴

    丸太の橋も渡してあって安心。と思いきや、水で丸太がヌルヌルになっておりすってんころりん。

    佐目風穴

    川を渡ったところに佐目風穴の看板があり、Googleマップでもこの場所がまさに風穴となっている。が、周りを見渡してそれらしい穴が無い。この看板の後方なのかと急な斜面を登っていってもそのうち踏み跡も無くなりおかしい。足場の悪い川沿いを歩いてもない。

    何処を探してもないから諦めてたらピンクのテープを発見。

    佐目風穴 佐目風穴

    しばらく急な斜面を登ったところにあった!
    ここは自由に入れる風穴のようで、中腰になってライトを付けて入る。奥までいけそうだけど一緒に来た相方はどうも怖いみたいで風穴にはいらない。私も心細くなって少し入って出る事に。風穴の高さがあまりないので中腰で歩かないといけないので、余計不安に。

    桑名から近くににある鈴鹿山脈の風穴はこの3カ所で全てみたい。

    この後は彦根・米原・関ヶ原と抜けて出発点の藤原に戻る。丁度霊仙山をぐるりと回るコースとなりました。

    コース動画

     

    今回のコース

    距離81.77 km
    タイム5:52:47
    平均速度13.9 kph
    高度上昇1,098 m
    カロリー1,753
    コース

    子育てしながら里親に!子育てはいったい誰のもの?くわなアンジープロジェクト@善西寺

    「私、自分の子どもに固執しないタイプなんです」
    そんなセリフを彼女はさらりと言う。

    一瞬目を見開いた私を見て彼女はこう続けた。

    「自分の子を自分だけで育てなきゃいけないと思っていないので」
    やはりさらりと言う。

    彼女の口調は “親なら誰だって我が子が一番かわいいと思っている”  “子どもを育てるのは親だ”  という先入観を簡単に追い越していく。
    なんでもないふうに大きなものをひょいと超えてしまう、彼女はそういう人なのだ。

     

    塩澤さんという女性

    塩澤亜沙美さん

    彼女の名前は塩澤亜沙美さん。
    三重県桑名市に住む34歳の女性だ。
    24歳で結婚して、今は7歳と5歳のお子さんがいる。
    一見どこにでもいそうな子育て中の女性なのだけれど、その活動は多岐にわたる。
    頂いた名刺にはさまざまな屋号やプロジェクト名がずらりと並んでいた。

    ・Dreamstation
    ・ストロベリーマルシェ
    ・モーニング女子会
    ・ゆめまつり
    ・mamapanstation
    ・くわなアンジープロジェクト

    そのほかにも桑名市内にある善西寺で、おてらこども食堂のお手伝いや、グラフィッカーとしての顔など、同じ子育て中の身としてその活動の広さには驚かされる。

    塩澤さんがデザインした「無財の七施カード」。善西寺おてらこども食堂に訪れた子どもたちに、仏教を楽しんで学ぶ目的で配られる。

    塩澤さん:仕事で学校法人の広報や学科の立ち上げなどを担当していたことがあり、発信したり、企画するのがクセになっていて(笑)。

    照れ臭そうにそう言って笑う顔はどこか子どものように無邪気で、これだけの肩書をこなしている女性とは思えない。

    塩澤さんが手掛けたグラレコの新作。グラレコとはグラフィックレコーディングの略で、イベントなどを写真や記事ではなくイラストタッチで記録するもの。

     

    くわなアンジープロジェクト

    今回取材をさせてもらうことになったきっかけが、先に書いた塩澤さんの肩書のひとつ “くわなアンジープロジェクト” だ。

    くわなアンジープロジェクトは “自分の子育てに里親を加えて考えてみる” というテーマを掲げている。
    あなたは里親と聞くと、どんなイメージを持っているだろうか。
    子どもがいないシニア世代の夫婦、または子育てがひと段落した世代の大人たちが、身寄りのない子どもを引き取る、そんなイメージがどこかにないだろうか。
    くわなアンジープロジェクトは、塩澤さんたちのような子育て真っ最中の親にも、里親という選択肢があることを提案している。
    そして家庭で暮らせない子どもたちができる限り、里子として「家庭」で育つことを目指している。

    あなたがもし子育て中の親ならば、少しだけ想像してみてほしい。
    それは一時的かもしれないし、長くなるかもしれない。
    そう、今の家庭にひとり家族が増えるということを。

    “悪くない” と思った人もいるのではないだろうか。
    私ごとになるのだけれど、我が家には3人の子どもがいる。
    7歳と4歳と2歳だ。みんなまだまだ手がかかる。
    それでも私は “悪くない” と思った。
    子どもが子ども同士で関係を築く姿は、いつだってたくましくも微笑ましくもある。
    今いる子どもたちの中に、新しく子が増える。
    そして彼らがまた新しい関係を築いていく。
    子どもたちのそんな姿を想像して私は “悪くない” と思ったし “とてもいい” とさえ思った。
    これはきっと、子どもより先に逝く親に備わった本能のようなものではないだろうか。

    私:もう一人こどもがいたらなぁ、と思うことは確かにあるんですよ。でもわたしつわりがひどくて。もう産めないなって。

    塩澤さん:産まなくても家族が増えるんですよ!里親に登録すると。あっけらかんと答えるので思わず笑ってしまった。

    私:里親になるにあたって特に不安はないですか?

    塩澤さん:私には、なにかあっても大先輩がいるので。

    渡部美紀子さん(右)

    そう大きく笑った塩澤さんの隣で微笑むのは、三重県里親会副会長の渡部美紀子さんだ。
    里親歴は13年。実子2人の子育てに加え、さらに8人の子どもを家庭に迎え入れてきた。
    塩澤さんは共通の知人を介して渡部さんと出会い、里親に興味を持った。
    渡部さんの里親生活を近くで見て、養護施設や渡部さんが預かる里子の現状も知った。そして、社会的養育の必要性に気づき
    「自ら里親に登録すべきなのでは」
    と考えたのだという。

    渡部さん:子どもにとって家庭で育つことはとても大切なことなんです。例えば、蛇口をひねれば水は出るけどその前には契約っていうのがあって、月に一度検針っていうのがある。電球が切れたら職員さんに言うのではなく、自分で買いに行かなくてはいけない。じゃあどこへ行けば買えるの?って、そういうことを施設だけにいたら知ることができないまま、18歳になると自分の力で外の世界で暮らしていかなくてはならないんです。

    塩澤さん:そういう具体的な話を教えてもらえるからこそ「里親要るじゃん!」って思ったんです。

    私:里親家族の実子の成長にはどんな影響がありますか?

    渡部さん:以前、里子にあれこれ注意をしたりしていたことがあったんです。その時に里子が私のことを「うるさいおばさん」なんて言ってたんですね。そしたら、当時、思春期真っ盛りで気難しかったうちの息子が「おい、親ってのはな、子どものためを思って口うるさく言うもんなんだぞ」って里子に向かって言ったんです。これにはほんとうに驚きましたね。お前が言うか?!って(笑)
    あとは、よそのご家庭ですけれど、そのお宅には小学校低学年のお子さんがいらして、ホームステイで小学生のお姉ちゃんがたびたび来ていたんですね。そしたら「お姉ちゃんを甘えんぼさせてあげてね。私たちはいつでもお父さんとお母さんに甘えんぼできるけど、お姉ちゃんはここにいるときだけだから」って。

    私:実子にとっても社会に目を向けるきっかけになりそうですね。家族が増える、ということは金銭的な不安を感じる人も少ないくないと思うのですが……そのあたりについてはどうなのでしょうか?

    渡部さん:里親には国から里親手当と預かる里子にかかる経費として一般生活費、教育費、医療費などの支給があります。我が子とともに子育てしながら社会貢献をするのもアリかなと思うんです。

     

    産む使命と育てる使命は別でいい

    ここで、もう一人紹介したい女性がいる。
    塩澤さんや渡部さんとも繋がりがある*MCサポートセンターみっくみえの代表で、助産師でもある松岡典子先生だ。

    *MCサポートセンターみっくみえ
    妊娠、出産をきっかけに大きな変化を経験するお母さんたちに対し、助産師である松岡先生が窓口となり、日々成長する子どもたちの心と体についての疑問や不安などを医師、看護師、保育士などの専門スタッフがサポートしている。

    地域で長年にわたり、母子を見続けてきた松岡先生にも少し話を聞いてみた。

    松岡典子先生。取材場所は松岡先生が運営する子育て支援センターにて。


    私:塩澤さんや子育て世代の方が里親になるっていうお話を、先生はどう思われましたか?

    松岡先生:私は一番いいだろうなって思った。今まで里親制度は社会的にも時間的にも余裕がある方が担ってきた背景があって。でも仕事や子育てをしながら、家族の一人として里子を迎え入れようとする里親がいる。そこは盲点だった。そんなスタイルがこれからの社会のスタンダードになれば、きっと社会って変わっていくと思う。

    松岡先生:特に乳幼児は施設ではなく、家庭養育優先を目指し、実親による養育が困難であれば、特別養子縁組による永続的解決や里親による養育を推進する社会的養育ビジョンがあってね。

    なぜなら赤ちゃんの脳は決まった大人からの刺激で順調に発達するということが分かっていて、毎日同じ顔の人に世話をされるということが、人への信頼や愛することにつながっていくそうだ。

    ゼロ歳児の死亡原因の一つに、親による虐待があたりまえのように数えあげられるようになってしまった現代。幸い児童相談所が介入して施設養護となるケースについては…。

    松岡先生:それを「殺されなかったからいい」とせずに、その後の育ちもきちんと見ていくことが大事で、施設から出られなかった⼦どもたちが、⼼の奥深くに多くの埋められないものを抱え18歳で施設から社会に出されているならば、その為に社会がどの⼦にも家庭を保証していけたらなって思ってる。どうしても育てられないという親御さんがいる以上、私たちは “産む使命と育てる使命が違ったっていい” とさえ思っていて、生んだ親だけがその子を育てる、という社会通念を変えていけたらいいよね。

    望まない妊娠、経済的な事情、産後うつ。妊娠または出産した女性にはさまざまな問題がふりかかることもある。
    “産む使命と育てる使命は必ずしもイコールではない” そのことがいったいどれだけの女性を救うだろう。

     

    みんなの目で見て育てる社会へ

    善西寺 十五世住職 矢田 俊量さん

    「こども食堂に来られる人が一番言うのが “みんなが見てくれているから安心” っていうことなんです」

    そう話すのは善西寺の矢田住職だ。
    矢田さんは善西寺で月に一度おてらこども食堂を開いていて、塩澤さんも渡部さんもスタッフメンバーだ。
    おてらこども食堂は今年5月で3周年を迎え、三重県で最も早期にスタートした子ども食堂のひとつなのだ。
    そして、矢田さんもまた “くわなアンジープロジェクト” の発起人の一人であり、アドバイザーでもある。

    矢田さん:こども食堂は来た子どもを “みんな” の目で見て “みんな” で関わる。そしていっしょにごはんを食べる。彼らの居場所のひとつがおてらこども食堂。里親をね毎日こども食堂」っていう言い方をしたりもするんです。そんな風に考えると里親も少しハードルが下がるかなって。

    あくまでも居場所のひとつとして、子どもたちの成長にかかわっていく。それが矢田さんが考える里親制度なのだ。

    私:私も子育て中だけれど、毎日余裕がなくて理不尽に怒ってしまったりもします。もし私が里親になるなんて言ったら、どの口が言っているのかと思われそうで…

    塩澤さん:うーん。私は自分の子を自分だけで育てなきゃいけないと思っていないんです。だから、例えば自分の子が山村留学(農村地区に子どもが引っ越して、そこで暮らす)したいと言ったら、実子は山村でお世話になり、私は里子を受け入れて、でもいいと思ってます。

    これが冒頭の言葉につながる。
    核家族化が進み、いつの間にか子育てはだけのものになってしまった。
    閉鎖された空間で追い込まれてしまった母親を、私は身近にたくさん見てきた。そして私もまた、追い込まれた一人だった。
    そうだ。もともと子育ては社会で担うもの
    親だけが子を育てる。そう思う必要なんて最初からなかったのだ。
    塩澤さん、渡部さん、松岡先生の話を聞いていると、そんな言葉がすとんと腹に落ちてきた。

     

    前を向くことが、生みだすもの。

    塩澤さんは半年以上にわたる講習や研修などの準備期間を経て、ついに養育里親として認定を受けた。
    これでいつでも里子を受け入れることができる。
    里子にはこちらからある程度の条件を提示することができる。

    塩澤さん:私は実子より年下、短期なら大きい子でもOKとしています。そこは里親の自由でいいんですよ。私は「自分の子育て経験を活かせたほうがいいかな」と思うので実子より小さい子としています。

    これからどんなご縁があるのだろう。
    頼もしい渡部さんや松岡先生や矢田住職がそばにいて、そして持ち前の好奇心と明るさで、きっと実りある充実した日々が待っていると確信できる。

    なんだか少し羨ましい。

    くわなアンジープロジェクト。
    その名の由来は「里親になるって*アンジェリーナジョリーみたい!かっこいい!」と発した塩澤さんの無邪気なひとことで始まった。

    ネガティブなことを考えたらキリがない。起こってもいないことに悲観するのは簡単だ。
    けれど悲観は、なにも生まない。
    塩澤さんのような、好奇心をエネルギーにできるフットワークの軽さこそが世の中を変えていく。そんな気になった。
    現実に彼女の影響で周囲に里親登録を目指す人が増えた。そしてアンジー世代の里親も出てきている。

    自分の子と同じようによその子も育てる。
    そんなかつては当たり前だった景色を見てみたくはないだろうか。

    ものごとは、きっと思ってるよりずっと単純で明快だ。

    悲観するより、まず一歩前に。
    それだけできっと世界は変わるのだ。

    *アンジェリーナジョリー / ハリウッド女優であり、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)の特使。実子3人に加え、3人の養子を育てている。

    photo / y_imura

    【ご覧ください】
    全ての子どもたちが愛情あふれる家庭で育つ社会を目指して、里親制度や養子縁組の普及・啓発を推進している子どもの家庭養育推進官民協議会と日本財団の協働による里親啓発プロジェクト「フォスタリングマーク・プロジェクト」の紹介動画です。どうぞご覧ください。

     


     

    くわなアンジープロジェクト
    fb https://www.facebook.com/KuwanaAngieProject/
    塩澤さんの子育てブログ https://ameblo.jp/nonsugar42/theme-10102122705.html
    OTONAMIEでもクスッと笑える子育て四コマを書いてくださってます。ぜひ!
    しおママファミリー4コマはじめます[記事読む合間にほっこりどうぞ]

    浄土真宗 本願寺派 善西寺
    三重県桑名市西矢田27-2
    tel 0594-22-3372
    hp http://mytera.jp/tera/zensaiji30/monk/
    fb https://www.facebook.com/zensaiji987/

    MCサポートセンターみっくみえ
    三重県桑名市西別所302
    tel 0594-21-4935
    hp http://micmie.jp

     


     

    善西寺に関するOTONAMIEの記事

    pray. 伝えなきゃ。三重の山奥の暮らしで見つけた感謝の連鎖、いのちの記録。
    記者 yusuke.murayama

    明日、僕が死んだら。
    記者 OTONAMIE運営部

    自宅で看取るって、大変ですか?
    記者 OTONAMIE運営部

    ひとりをツナグ場所に行ってみよう。
    記者 OTONAMIE運営部

    夏の風景 蝉の声とお寺と流しそうめん。
    記者 OTONAMIE運営部

    住職にお焼香のあれこれを聞きに行ったら、いつのまにか深~いところへ。
    記者 福田ミキ

    愛着のある街の住み慣れた家で、最期まで暮らし続ける。
    記者 福田ミキ

    【ミイラ、お寺へ行く。Part.1 】 仏教の世界に触れた1日。そして驚きの入棺体験とは・・・
    記者 タナカマユミ

    人生を整える。デトックス足りてる?野草茶をつくるおばあちゃん、坂本幸さんの田舎暮らしが素敵すぎる@津市美杉
    記者 yusuke.murayama

    【 ミイラ、お寺へ行く。Part.2 】なんだこら、こんなお寺ありなのか!?ご住職のお寺&仏教への愛が、もう半端ない。
    記者 タナカマユミ

    voice. 日本で子どもが餓死。立ち上がった住職と未来をつくる住職@善西寺
    記者 yusuke.murayama

    地域の人たちに愛される「相棒」二人の、 “服を通して福を与える”取り組みとは
    記者 ミカミ ユカリ

    “死では終わらない物語について書こうと思う” の著者 釈徹宗先生の話を聞いて “30代女子が思った死についてを書こうと思う”
    記者 ミカミ ユカリ

    子育てしながら里親に!子育てはいったい誰のもの?くわなアンジープロジェクト@善西寺
    記者 ハネサエ.

     

    OTONAMIE PUSH!! EVENT【2019.7.4update】

     

    こんにちは。福田ミキです。
    今回の再ドプッシュなイベントは大雨の為に延期になってしまった、撮影×街歩き×学生!


    写真家松原豊さんから撮影スキルを学びながら、津市の大門や丸之内などを歩くイベントです。
    (参加は学生さん限定となります)

    なにげなく暮らしているまち。
    視点を変えることで発見できるなにかを愉しみに行きましょう!

    講師:写真師 松原 豊さん
    進行:OTONAMIE 代表 村山祐介・副代表 福田ミキ
    日程:2019年7月13日(土)
    対象:大学生・大学院生・短大生・専門学校生・高校生 ※学生のみ
    定員:先着6名程度 ※先着になり次第、募集を〆切
    参加費:無料
    主催:津夢時風・Loupe・OTONAMIE
    詳細:https://otonamie.jp/?p=62102

    【スケジュール】
    9:00 津観音に集合。松原さんにカメラテクニックなどを簡単に説明いただく。
    9:30 昭和レトロを撮影しながら講師とまちあるき。
    10:40 老舗大谷はきもの店にてお話を伺う。
    11:20 会議所に向け撮影&街あるき再開。
    11:30 会議所到着。参加者の写真をLINEで共有して、松原さんの講評。
    12:30 おひるごはんと意見交換。解散。

    【コンセプト】
    コンセプトは“学生目線のまち歩き” 。
    学生(大学生・専門学校生・高校生)と巡り、松原さんに撮影スキルを教えてもらいながら津のまちの魅力を再発見しようという企画です。
    当日の様子は、後日OTONAMIEで記事にして発信します。

    【テーマ】
    撮影だけでなく、実際に代々お店を営む店主にもお話を聞きながら、昭和を深掘りする記事をOTONAMIE福田ミキが作成します。
    いまブームになっている昭和レトロ。
    以前にもこのような企画に参加したとき、地元に暮らすおじさんからは「こんな古いの何がいいんや?」と聞かれたことがあります。
    しかし若者はそれを「レトロでカワイイ」と表現します。
    令和に入った今だからこそ、昭和レトロを発見し発信することは、まちにとって現存する資源を再発見することになります。
    学生さんにとっては撮影スキルを得ると同時に、暮らしのフィールドを広げ、新しい視点を身に付けることで、毎日をちょっとだけ愉しみが増える “新しい毎日” にすることができます。

    【写真師、松原 豊さん】
    公式HP https://www.matsubara-yutaka.com
    三重県津市出身。津市在住。名古屋ビジュアルアーツの講師であり、伊勢神宮式年遷宮記念写真担当、大人のローカル誌季刊NAGI、銭湯巡業(月間Simple)、TURNSなどなどカメラマンを担当し、村の記憶など写真作家としての活動も行う。2012年三重県津市文化奨励賞受賞。
    実績詳細 http://www.murakio.com/profile.html
    また、まちあるき撮影会などの講師も担当。

    【備考】
    デジタルカメラまたはスマートフォンをご持参ください。
    学生による情報誌LoupeのWEB版と共同開催のため、ご参加は学生限定となります。

    【参加・お問い合わせ】
    メール otonamie@gmail.com に参加人数、氏名、所属学校名を明記の上、送信ください。
    またはFacebookイベントページへ参加表明をお願いいたします(https://www.facebook.com/events/411990946318121/


     

    \こちらもプッシュ!/

    広報担当のともーこです!
    その他にも愉しいイベント情報が寄せられています。ぜひご覧ください!
    また、皆さまからのイベント情報もドシドシ募集中です!
    ※各イベントへのお問い合わせは、各イベントのお問い合わせ先にお願いします。
    ※イベントの詳細はフライヤーまたは、各HP、主催者にご確認ください。

     

    そーめんジャズ at 観音さん

    ジャンル:ソーメン&ジャズ
    日程:2019年7月13日(土)
    時間:12:00〜16:00
    場所:津観音境内(津市大門)
    費用:入場無料(そうめんはふるまい・ライブは投げ銭)
    主催者:津ぅのドまんなかジャズ実行委員会
    お問い合わせ先:info@tsujazz 090-3583-7854(シモイ)
    主催者からのメッセージ:観音さんの境内で、初夏の気持ちいい午後に、流しそーめんとジャズライブ。そんなん気持ちええに決まってるやん。
    人々の乾いた胃袋を満たし心を癒す、夏の秘密結社フリーソーメンが三重に降臨。
    【概要】
    入場無料。そうめん振舞い。ライブは投げ銭。
    会場ではドリンク、おつまみ、そうめんの具は販売します。
    そうめん寄付募ってます。豪華ゲストの参戦も決定!
    イベントに関するHPやFacebookなどのリンク先:http://tsujazz.com/2019/06/01/somen_jazz/
    https://www.facebook.com/events/373862873232923/

     

    津ぅのドまんなかバル 7月号

      

    ジャンル:まちなかバル(飲食店巡り)
    日程:2019年7月13日
    時間:11:00〜24:00ごろ(各店舗によります)
    場所:津市大門(各参加店にて)
    費用:前売りテガタ500円+各店舗にて500円or1,000円
    主催者:津ぅのドまんなかバル実行委員会(後援:津市、協力:三重県地方自治研究センター)
    お問い合わせ先:z.domannaka.bar@gmail.com 090-7955-6787(増田)
    主催者からのメッセージ:
    【概要】
    奇数月の第二土曜日に開催している津ぅのドまんなかバルは、日常的に「ちょい飲み」をたしなむスペインのバル文化になぞらえた企画です。お店巡りを通じて、いつもよりちょっといいこの街に、ちょっとずつ触れてもらいたい、という趣旨です。
    【7月テーマ】
    私を夏に連れてって。ビールの海へ飛び込もう。大将たちの夏カレー。夏もの、海もの、なんやかや。
    今回もふるまい地酒あります☆
    ふるまい?ガールと地酒を愛でつつ、カーモン、ベイベー♪ アメリカ!からヤバいビールが登場予定。
    【システム】
    2019年11月まで使える通念パスポート「ゴマキテガタ」発売中。
    当日はこれを各店に見せると、別途500円or1000円で特別メニューをキャッシュオンで注文できます。
    別所書店 本の王国 津駅前観光案内所 都ホテル 参加各店にて500円、当日本部にて800円でお買い求め頂けます。
    イベントに関するHPやFacebookなどのリンク先:https://www.facebook.com/events/292009451747929/

    侶居の角打ち「ワインを楽しむ夏の宵」

    ジャンル:立ち飲み屋
    日程:2019年7月20日(土)
    時間:16:00〜21:00
    場所:三重県四日市市朝日町1-13(JR四日市駅より徒歩3分)
    費用:ナチュラルワイン一杯800円 他おつまみも有
    主催者:侶居
    お問い合わせ先:059-340-9172 info@studiorokyo.com 侶居
    主催者からのメッセージ:ナチュラルワインを愛してやまない、松屋商店 竹野鉄郎さんのセレクトを 一杯八百円で 栽培から醸造、瓶詰まで、できる限り自然な方法で作られたワインです。
    ヴェロのおつまみ、ノンアルコールドリンクもご用意してお待ちしています。
    古い町家を改装したギャラリーにて、一夜限りの角打ちです。立ち飲みスタイルで気軽にワインを楽しみましょう。
    イベントに関するHPやFacebookなどのリンク先:www.studiorokyo.com

     

    PORTJAZZ festival in SUZUKA

        

    ジャンル:ジャズ ライブイベント
    日程:2019年8月25日(日)
    時間:12:00〜22:00
    場所:三重県鈴鹿市江島台2-2-10 他
    費用:ミュージックチャージ無料 (1オーダー注文が必要です)
    主催者:PORTJAZZ UNION
    お問い合わせ先:080-5137-7708 info@portjazz.net  PORTJAZZ UNION 代表 西村ヒロ
    主催者からのメッセージ:鈴鹿で活動するミュージシャン発信のジャズフェスティバルです。「身近に音楽を、生演奏の楽しさをお伝えしたい」という思いから昨年スタートしました。今年は規模を拡大して5会場同時開催となります。
    ミュージックチャージ無料、1オーダーで1ステージをお楽しみ戴けます。
    イベントに関するHPやFacebookなどのリンク先:https://www.facebook.com/HIROASSIST/?modal=admin_todo_tour

    皆様からもイベント情報を募集しています!

    お寄せいただいたすべてのイベントを掲載できる訳ではありませんが、OTONAMIEの読者の皆様が楽しめそうなイベント情報を、編集部がピックアップして掲載いたします。
    お気軽に下記メールフォームからイベント情報をお寄せください。
    ※Macの純正ブラウザ「Safari」からは送信エラーになる場合がありますので、Google Chromeなどから送信してください。

      ▼添付画像(イメージ写真やフライヤーなど)を3点まで送信できます▼
      1つの画像の容量は2.5MBが上限です。
      画像データの形式はgif、png、jpg、jpeg、pdfに対応しています。

      よしお先輩がたまり場を作ったから集合やで@富田「焼きよし 」

      私が住む四日市市富田地区は、小学校から中学校に上がる時、他の学区と合流する事なく、まるで9年制かのように四日市市立富田小学校から四日市市立富田中学校に進学する。そして結婚しても富田で暮らしている人が多い。私ももれなくその「富田っ子」のひとりである。そんな富田で「焼きよし」という、ホルモン焼・串焼きの居酒屋を2018年2月9日にオープンさせた人がいる。

      彼の名は、よしお先輩。

      「たまり場を作りたかった」

      そう話してくれた「焼きよし」店主・よしお先輩は、私の2個上の地元(小学校中学校時代)の先輩である。当時は2個も上の先輩だったし、名前と顔しか知らなかった。

       

       

      あれから数十年後・・・よしお先輩は、いわゆる、脱サラしてお店を立ち上げた。

       

       

      ところで、もちろん変な意味じゃなくて
      私はよしお先輩が好きだ。
      例えるならコアラのような癒し効果がある。
      だってカワイイ。

      ほら!カワイイ。

       

      よしおさんがいるから、私は一人でもお店に行ける安心感がある。
      一人でフラッと家から歩いて飲みに行けるお店が近所にあるという事がどんなに救いなのか、よしお先輩は知ってか、知らずか、いつも写真のように笑っている。

       

      この日も急に取材をさせて頂き、店内にいらっしゃったお客様もスタッフの皆さんも喜んで写真に収まってくれた。写真を撮り出したら、バラバラに喋っていたお客様たちもなぜか交流が始まった笑

      ここに来ると、必ず知り合いがお客さんとして来ている。
      今回は誰に会ったかと言えば・・・

      1. 中学校の時に一緒に生徒会をやっていた一個上の先輩(先輩が中学を卒業してぶりに会った)
      2. 小中学校の同級生(小学校の時にラブレター渡した事がある)
      3. 私の子どもが通っていた幼稚園の保護者の方
      4. 5年ほど前に一緒に富田の石取祭の青年会として練り歩いていた人々

       

      つまり会い過ぎなのである。
      もうここまでくると富田のパワースポットなのである。
      富田の引き寄せの神様なのである。

      だから富田に住む人は一度は行った方がいい。
      最初はカウンターで隣同士に座っている「知らない人」が、ちょっと話しただけで「知り合いの知り合い」である可能性はかなり高い。最後には、握手して帰ることになるかもしれない。

      左の人の奥様の弟さんと右の人が、同姓同名で同い年で知り合いだった!(ちなみに、このお二人は初対面)

       

      よしお先輩は言う。
      「各地域にも、たまり場になるお店を出したい。店長はもちろんその地域の子にやってもらいたい」と。

      ここまで聞いて私は梅酒ロックを4杯ほど飲んだ頭で思った・・・・
      (ご存知だと思うが)日本は人口がどんどん減っていく。
      だからこの先、どうしても私たちはご近所の人たちと支え合って生きていくことになるだろう。どうしても支え合わなければいけないかと言えば、個人の自由だけれど、もともとここが地元だろうが、家族の都合で越してきただけであろうが、住めば都の方がきっといい。
      よしお先輩は、そういう住めば都的たまり場(コミュニティ)を作ってくれたんだなぁ〜〜〜と。

      「焼きよし」は現在ボトルキープが約40本ある。
      棚が足りなくなって、新しい棚ができていた。

       

      これからももっとボトルキープが増えるといいなと思った。
      そして、よしお先輩の後輩である私は取材のお礼に洗い物をさせて頂いた。もうこれくらいの酔い加減になると、みんなが好き勝手写真を撮ってくれたので、写真を見てお店の雰囲気を感じてもらいたいと思う。

      滞在時間2時間程度、写真はもっともっとある。
      しかしながらここまでにしておきたい。あとはお店で楽しんでもらいたい!

       

      ということで、最後にお店情報をば。

      焼肉ホルモン 立ち飲み 焼きよし
      〒510-8014
      四日市市富田4-4-9
      TEL 090-2188-6084
      近鉄富田駅から徒歩3分
      JR富田駅から徒歩5分
      三重県立四日市高校の斜め前の赤提灯が目印です。
      駐車場はありません。
      日曜日・月曜日が定休日となります。

       

      追伸
      みんなが〆に食べていたホルモンラーメンは、めっちゃおいしいらしい。お腹いっぱいで食べられなかった。残念。

      イケてる空き家で移住妄想!里山編

      文明が栄えて以降、世界が経験をしたことがない未曾有の未来が日本にやってきます。

      急速な人口減少。
      その対応策でもある地方創生。
      また地域が抱える課題、空き家問題。

      悲観的になりがちですがそんな不安な時代だからこそ、楽しく、前向きに。
      よい傾向としては、地方への移住に関心がある人が増えているのも事実です。そして当たり前ですが、移住するには家が必要になります。

      OTONAMIE×TOKYO。三重出身で東京などに暮らす人のコミュニティ。

      2年ほど前、OTONAMIE×TOKYO、OTONAMIE×OSAKAというイベントを三重テラスなどで行いました。(いまもメンバー募集中です!詳しくはこちらから)
      その時に空き屋は資源と考えて「イケてる空き家で移住妄想」というワークショップを実施。
      事前に伊勢市、尾鷲市、南伊勢町、大台町のイケてる空き家を数軒サンプリングして当日に望んだのですが、それは素晴らしい発想がたくさん飛びだしました。
      そこで今回、大台町のイケてる空き屋をサンプルに、読者の皆さまと「移住妄想」をしてみたいと思います。

       

      ドーパミン出して行きましょう!移住妄想スタートです!

      大台町柳原の柳原観音の参道にある、店舗兼住宅の物件(写真左)。
      まずは間取りを見てみましょう。

      とにかく広くて、お部屋もいっぱい。

      元々は鉄工所だったこの建物。
      今は主に真珠の加工場として活用されています。

      空き家と書きましたが、実は空き家ではありません。
      ややこしくてすみません。
      空き家バンクに登録されていて、今も居住者の方がいらっしゃいます。
      実は、空き家は居住者がいらした方が家の劣化が少ないというメリットもあります。

      2階には、ダンスのレッスンにも使えそうな広い空間もあります。
      そこから襖を開けると・・。

      なんと!

      カラオケができる本格的な小ホールがあります!

      これはもう、毎日パーティーができます。

      ホールには陽気なハットや・・
      ハワイアンのレイも。
      カウンターもあります。
      ステージの上には女神様。ワールドワイド。

      みなさま、いかがでしょう。
      移住妄想は膨らんでいますか!?
      例えば、OTONAMIE×TOKYOでも意見が出たアートヴィレッジ化。
      リノベーションをして、アーティストの卵が暮らすシェアハウスなんてどうでしょうか?

      音楽系アーティストの場合は、音が出し放題、歌い放題。

      ギャラリースペースもあるので、造形や絵のアーティストの作品も展示やデザイナーの物販にもおすすめです。

      カフェだってできそうです。
      もう、何でもできそう!

       

      なぜカラオケホールが?

      現居住者である竹内さんにお聞きしました。

      竹内さん:近所のおばあさんたちがカラオケサークルをやっているのですが、足が悪くなったりして遠くにあるカラオケ屋まで行けなくなったんです。それならと、奉仕の気持ちでそのグループのためにホールを作りました。そしたら「カラオケ屋ができた」という噂が一人歩きして、いろんな人が集まってきてしまったんです。そんな経緯でカラオケ屋をやることになりました。

      演歌には詳しくありせんが、壁に貼られているポスターを見る限り、いろんなプロの歌手の来ているみたいです。

      楽屋まであり本格的。

      そして、竹内さんの真珠の作品も圧巻です。

      雑誌にも取り上げられた竹内さんの作品。

      竹内さんは若いとき、アメリカなど海外にも真珠の輸出を独自で行うなどやり手のビジネスマンです。

      竹内さん

      竹内さん:東京でも海外でも、思ったことは行動におこしました。

      なぜこの物件を空き屋バンクに登録したのか、理由をお聞きしました。
      竹内さんは志摩のご出身。やはり生まれ育った志摩に戻りたいと、歳を追うごとに愛嬌の念がでてきたといいます。

      真珠養殖で栄えた志摩。

      いろんな移住のカタチがありますね。
      都会から田舎くらしを求めてやってくる、いわゆる積極的移住。
      旦那さんの転勤などで泣く泣くやってくる移住もあれば、生まれ育った故郷への想いから移住することも。
      最近では、二地域居住という考え方も普及しています。

      話を戻して、この地域では柳原観音の祭礼に合わせて、毎月18日におはこ市も行われているそうです。
      観光バスがやってくることもあるらしく、フリーマーケットなども併催し、ここでしか買えない酒まんじゅうが人気とのこと。

       

      おまけ

      物件を後にして、竹内さんをご紹介してくれた役場の元職員さんに、大台のディープスポットを少しだけご案内してもらいましした。

      イギリス積みのレンガアーチが美しい眼鏡橋。
      明治40年に作られたそうです。

      右から山の神、天照大神、津島天王、庚申。
      ぎゅっと神様などが一同に。
      So deep…

       

      はじめまして!高校生記者のタイガです!

       

      はじめまして!三重県熊野市に住む木本高校3年生の平嶋大雅(ヒラジマタイガ)と申します!OTONAMIE代表の村山さんからのお誘いでこのたび高校生として初めて参加させていただきました。高校生として、大阪出身の人として、沖縄で育った人として、そして熊野に今住む人として熊野周辺地域の事を記事にしていこうと思います!

      今回はそんな僕の自己紹介も兼ねた記事です。

       

       

      まずはじめに、熊野という地を見てみます。

      僕の住んでいる三重県熊野市は、三重県の南部に位置し、熊野灘と壮大な山々に囲まれた自然豊かな町です。人口は約1万7千人で少子高齢化が大きな問題となっています。しかし、「伊勢に七度、熊野に三度」という言葉があるように、その昔は多くの人で賑わう、活気あふれる町でした。現在も多くの自然や文化財が残り、神秘的な空間を作り出しています。

       

      イザナミが祭られている「花窟神社」

      では高校生として、熊野を見てみると、かなりの苦痛な地域です。というのも汽車(ディーゼルで動くため電車ではない)は4時間に一本。娯楽なんて市内に2店舗だけのカラオケだけで、お昼はやたらおばちゃんが多い。ハラジュク、シブヤ、シンジュクなんて、遠い異国だと思えてしまいます。

       

      究極の暇つぶしは「イオンdeコーデ」。しかしお年寄り向けのコーデになってしまう… (写真は友達のコーキくん)

       

      多くの僕の友達は、「こんなクソ田舎なんて今すぐにでも出て行ってやる!」と嘆き、叫んでいます。

      しかし僕はそう思いません。僕は大阪という都会で生まれ、沖縄という素晴らしい自然豊かな観光地で育ってきました。そのプロセスを踏まえても、確実に熊野は素晴らしい地です。というのも何より住みよい地ということが挙げられます。空気はきれいだし、そんなに暑くないし、自然がとにかく豊かです。アウトドア好きの人は毎週末、何をしようかとウズウズしてしまうことでしょう(事実僕もその一人だ)。不便だからこそ、お国自慢もなんだか楽しいです(笑)。

       

      新鹿海岸では釣りにキャンプ、海水浴にSUPなどなんでも楽しめる。

      僕は育ってきた環境も周りの友達と比べると少し特殊で、人間性も特殊なため、かなり異端児扱いされます。僕はそういわれるのが大好きなため無問題なのですが、果たして熊野は異端児にしか楽しむことが出来ない地なのでしょうか?

      これは確実に違います。

      僕の友達は外の地域で住んだことながいため、熊野という素晴らしい地の魅力に気づかないのだと思います。都会の訳の分からない人の波、世間の波にもまれて、ようやく自分の住んでいた地の素晴らしさに気付くはずなのです(高校生の分際の僕が言えたことじゃありませんが・・・).

       

      違った視点からではないと、気づかないものは多い。

      だから僕は今、Discovery熊野という熊野の魅力をSNSを通して世界へと発信する活動をしています。この活動では、

      熊野を知らない人に熊野の魅力を「はじめて」知ってもらう。

      熊野に住んでいる人に熊野の魅力を「再び」知ってもらう。

      ことを大きな目標に、熊野の名所から日常的な風景までを撮影し、SNSサイトにアップロードしています。

      ↓Discovery熊野 Facebookページリンク↓
      https://www.facebook.com/discoverykumanojp/?ref=bookmarks

       

      たとえとても小さい魅力であっても、それをDiscoverできたのであれば、SNSに投稿するのがDiscovery熊野のスタイルだ。

      そんな活動をしている、ちょっと高校生らしく無いかもしれない僕が、このOTONAMIEでは、より「平嶋大雅」と「三重県」そして「熊野」を独自の立場で記事にしていこうと思います。

      これからどうぞよろしくお願いします!

       

      “プロサーファーとセーラー服” 成熟的なJK美女の波乗り @ 国府の浜

      裸足でビーチを歩くセーラー服姿の女子高生、サーフボードを抱える彼女が海に入れば、プロサーファーに変貌する。

       

       ISELOCALLOCATION

      彼女の名は川瀬新波(ニーナ)。三重県立水産高校の生徒だ。JPSA日本プロサーフィン連盟のプロライセンスを2018年に所得し、2019年度からプロのサーフィン大会に参戦している。彼女は国府の浜でサーフショップ(ADDICT Surf Garage)を営む川瀬家の長女だ。妹の中学生プロサーファー(川瀬ここな)と共にプロの道を歩みはじめた。

      サーフィンを愛し、国府の浜に移り住んだ川瀬ファミリー記事の続編になる。
      記事vo1→TOKYOを目指す中学2年プロサーファー

       

      以前「プロを目指している」と話しくれた彼女が、ひとつの目標にたどり着いた事を知ったのは、2018年の三重サーフアワードの際、健闘を表彰され多くの仲間に祝福を受けた時だ。

      ホームブレイク国府の浜 契約サーフボード INSPIRE 契約ウェットスーツ GLARE SURF SUITS

      全国のプロコンテスト優勝者の勢力図を俯瞰的に言うと、関東千葉方面の海をホームポイントにしているサーファーが強い傾向だ。だが近年、国府の浜をホームポイントにしている若者サーファー達の活躍は、地元関西圏の期待となっている。

      記念のトロフィーを受け取るニーナ。

      こうした活躍を目の当たりにすると、地元民は勿論、海の香りを忘れた者やサーフィン競技に関心が無くても応援したいと思うものだ。

      新しく日本サーフィン連盟三重支部長となった下田泰成さんより、「若手選手が県外や海外で活躍してくれる事は、地元の発展に凄く追い風となっています。 サーファーがより良い環境でサーフィンを楽しみ、また技術のレベルを向上できるよう行政も巻き込み、盛り上げていきたい。」とメッセージを頂いた。

       

       

      2019年5月下旬

       

       

      小さな波が続いていた国府の浜に久しぶりに良い波が来た。台風のような大荒れとなった伊勢。低気圧が東に移動し、午後には風が変わりサーフィンが出来る状態となった。

      テトラと呼ばれる消波ブロックの沖では、サーファーにとって幻の波を想像させる。その岸側の海には、地元中学生の西世古アツヤ、浜村海斗、支部長の下田泰成さんらが波に乗る。そして、仲村拓久未プロが偶然地元に帰ってきている。

      こうした状態をサーフィン用語で、エキスパートオンリーと言う。

      この日は離岸流が激しい。川のように流れる海では、同じポジションをキープするのに男子サーファーも難儀する。当然初心者には危険な状態だ。

       

       

      大きなうねりが海底の砂を巻き上げ、黒く茶色の色が波に混ざる。パドリング、テイクオフ、パーリング。サーフィン用語を使うが、難易度の高い波の状態で波に乗れなくても喜ぶ事もある。経験したサーファーなら想像できるだろう。

      第一テトラのアウトサイドの波に挑んでいたワハさん。ワイプアウトの姿でわかる。この日の波は、ただ波を捕まえる事の難易度が高い。またそれも嬉しい。

       

       

       

      ニーナが波に乗る。

       

      波を背に乗り継ぎ、何度もテイクオフを繰り返す姿は流石にプロサーファーだと頷く。女子プロサーフィンの魅力は、持論だが、男子のダイナミックなサーフィンとは少し違うと考えている。

      「波に対しての曲線の美」。サーフィン用語で言うならマニューバーと言う。それをいかにエレガントに見せる事ができるか。例えるなら絵を感じるような感覚で、サーフィンが、乗り手も含め美しいと見せる事ができるかだ。

      海から上がり父親のコーチを受けまた海に戻る。この繰り返しは妹と同様だ。自分のサーフィンを客観的な視点でアドバイスを受ける。

      普段は父である川瀬ふみやさんがコーチをする。また彼自身も、先輩サーファー達からのアドバイスも受けている。時に「妹にAerial (エアーリアル)の技が必要だと考えている」話をしたと言う。

       

       

      Aerialとは

       

      滞空時間の長い完璧なダブルグラブ。
      360°バックサイドエアー

      Air Borne(エアーボーン)とも呼ばれるこの技は、波を飛び出す空中技で、世界プロサーファーの大会では、高得点を得るための必須テクニックだ。

       

      仲村 拓久未 契約サーフボード:YU 契約ウェットスーツ:BILLABONG その他契約:VZ ニクソン TENGA コミュニティー FuWAX Pacewave

      同じ海に入っていた仲村拓久未プロが、その技を使い世界を転戦している。近代サーフィンコンテストの必勝アイテムで、東京オリンピックでは必ず見る事ができるだろう。記事→ ”これが完璧なサーフィン”

       

       

      コンテストで勝つ。

       

      勝利するサーフィンをするため、謙遜にアドバイスを求める川瀬さん。すると先輩は意外な答えを返した。「その技より、もっと大事な技術があります」と。「大事な技術」私は答えを聞いて納得した。それは私の職業にも、またこれは全ての人に共通する事だと悟ったからだ。

      この話を題材にニーナに課題を与えた。次回ロケ撮影の際、彼女の考えを聞く事にした。

       

       

       

      高校で学ぶ。

      ところでニーナの通う県立水産高校には、課外実習でマリンスポーツを体験する授業がある。果たしてどんな事を学んでいるのだろう。彼女の通う高校へ出向き取材の許可を頂き、フィールドワークを取材する事ができた。

      実習では、ダイビング、カヤック、サーフィンなど、マリンスポーツを幅広く経験できる。

      この日はウインドサーフィンを体験している。実習で得るとこができた教訓をニーナに聞く、すると「ウインドサーフィンは風を捕まえるために、風の事をよく考えます。そして推進力を効率的に受けるために、サーフィンとは足の立ち位置が違う事が新鮮でした」と話す。彼女の通う高校は、海に対する知識を立体的に学ばせていた。

       

      数日に渡りうねりも落ち着き天気も良好となった。まさに撮影日和だ。カメラと望遠レンズで彼女を追いかける。

      プロサーファーの仕事には大きく二つあると思う。一つは大会に出場し良い成績を収める事。もう一つは支援してくださるスポンサーの力になる事だ。

      国民のヒーローとしての活躍を夢を見る少年少女の熱い心は見ていて麗しい。

      クライアントと呼ばれる依頼主に対して、利益を返す義務が生まれる。また地域社会に貢献する事などの活動や、自ら研究分野を探し活動したり、海に関わる仕事とプロサーファー活動を両立する者も少なくない。

      サーフィンの競技生活だけで、生涯の生計を成り立たせる者は一握りだ。女子プロサーフィン界で彼女は、どう活動をしていくのだろう。彼女の未来地図、その磁石は果たしてどこを指しているのか。

       

       

       

       

      進路

       

      撮影3日目。セーラー服を着たままロケ地で合流した。

      三輪車にも理由がある。撮影地提供 志摩地中海村

       

       

      日焼けした肌とサーフボード。おしゃれな街なみに映える姿を見ると、彼女のタレント力を直感する。Instagram

      ニーナは高校三年生だ。私は「進学かプロサーファー活動に専念するのか」を尋ねた。彼女の通う高校には、卒業後さらに2年の専攻科と言うコースが設けられている。彼女は「さらに海に対する知識を身につけたい」と話し、進学を希望している事を教えてくれた。

      三重県立水産高校の「かけがえのない海を護り、命を尊び、海の恵みを活用する豊かな人間性を備えた人材を育成する」と言うスローガンをまさに、エレガントに乗りこなしそうだ。

      大きな船に乗る航海士が希望だと話す。

       

       

      彼女はすでにサーフィンが軸となっている。だが将来それだけでは不十分であると感じているのだろう。フワッとした愛らしさの中に、学ぶ事への意欲を感じる。

      私の感性で彼女を例えるなら、確実に写真を撮る時の三脚に似ている。一本や二本では自力で立つ事が出来ないが、三本の支えがあれば確実にカメラは安定する。

      ニーナは自分を支える三つの足、自ら文武両道が必要だと言葉にはしないが、取材で見えてきた人柄の奥にはその特質がみえた。それは両親が思うよりしっかり屋さんで、面倒見のよいお嬢さんであった。

       

       

      成熟とは

       

      成熟を具体的に何かと聞かれたら、私なりにサーフィンで例える。

      「take off 」、サーフボードに乗って波に乗りはじめの事。「Bottom Turn」、波の1番低い位置でするターンのこと。「Top Turn」、波の上の部分でターンする技。

      波に乗る基本的な技をどんな環境においても、無意識に行動できる事。これを成熟だと定義する。

      基本動作は「もう自分は大丈夫だ」と言う人もいる。また「フィジカルも伴うので奥が深い」と言うサーファーも多い。

      若い頃「サーフィンで一番大切な技は何か」と仲間と激しく言い合った事を思い出す。お互いに譲り合わない議論は、今では楽しい思い出となっている。

      私なりの経験で解った事がある。それは、どれだけ経験を積んだ職人でさえ、初心者の様な失敗をする時もあるのだ。「単純な仕事だと侮る事」、これが川瀬父の先輩が話した「もっと大事な技術がある」の答えに繋がる。

       

       

       

      ニーナの返答は

      ロケ先の志摩地中海村で支配人の坂さんを交え、課題の答えをニーナがどう返答するかを聞いた。すると彼女は「メンタルですね」と話した。とても正しく、とても良い答えだ。

      地中海村スタッフの対応はすばらしい。人への接し方はテイクオフだと教えられた。

      支配人の坂さんが、ニーナの答えに「自分が活動できる基礎には家族や仲間、そしてプロであるなら社会の繋がりがある事、活動できる環境への感謝がないとダメですよ。」まさに真実を貫く言葉を付け加えてくれた。

      サーフィンに限らず社会で成熟した者として働くならば、基本動作がどんな職場においてもできる事が望ましい。それにはフィジカルメンタル、感謝や理解からくる心、マインドが不可欠なのだ。

       

       

      成熟とは単純ではなく

      いつの間にか身についている事。

      プロの猫は、どこでも気持ちよさそうにうたた寝をする成熟者だ。

       

       

       

       

       

      海で命を守る術

       

      波情報が便利になり、良い波をオートマチックに知らせが届く時代になった。波を逃す確率は低くなったが、天気図を読む事が出来ればまた違った動きもできる。

      高校生であれば、当たり前の様に通学で制服を着る事に疑問は持たない。でもどうして学生服を着るのか。

      裏付けのある知識は広い視野を持ち、理解によりマインドがさらに高くなる。それが自分のサーフィン生活や社会生活を豊かにするのだ。

      妹の川瀬ここな記事で話を伺った向井教頭先生と話が弾む。20年前、地元中学の制服改革の担当教論だった事を話してくれた。

      私は勉強は嫌いだが、何事も疑問を持つ事をすすめる。例えば、制服はなぜあるのかと考えてみた。スカート丈や、頭髪など校則は当たり前として捉えているが、私はその正当な理由を聞いた事がない。ただ「規則に従いなさい」と命令で済まされてきた。

       

      ひまわりが群生して生息するような形として黙想する。花びらに色を付けるのは、受粉の効率を上げ、生存競争に勝つ知恵だ。群れの中で色が変わる事は、外敵からの標的となりやすい。

      調べると、日本国の学校では集団に強弱を持ち込まない教育をする。集団の目的とは全体で強くなる事だ。学生服にその強弱をつけない事は、個人の弱さをわからなくする事であるのだ。

      若いうちは個性をがんじがらめにされていると思うかも知れないが、それは他の集団のから自分を守る術なのだ。

      社会に出れば集団と個人の格差を実感する時がある。自分は社会の成員という一点の歯車で、学生生活はその縮図となっていたと気づく。校則や学生服は、社会に順応するためのひとつの親切であり、ひとつの知恵であったと時間が過ぎると知るのだ。

      無知はサーファーにとって命取りになる。つまり知識は身の守りだ。

       

       

       

       

      波にも上と下あがる

      美と汚れ、失敗と成功。またそれを乗り越え、くぐり抜けた世代の賜物が生きる今。私たちは対立で成り立つ現代世界に住む。

      恐怖と侮りは光と陰の関係の様だ。当たり前の平和として気がつかなくなる自分がいる。社会の波に乗るその背後、当たり前に仕事ができる足元を忘れてしまう時がある。

      もっと視野を広くするなら、まさに一種の競技のように世界は大きく動く。「ゲームと同じだ」と表現する者もいる。

      光と闇は戦争と平和、国家や政治にも当てはまる壮大な競技だと言う者も。

       

      社会で波に乗る事、それは生きる事。いまの世代は最初は簡単なファンウエーブかもしれない。だが侮ってはいけない。恐怖を感じる波が来るかもしれない。そんな時こそ自分の浮力を使い、上手く推進力へと転換するのだ。

      基礎動作、メンタル、感謝の3つの車輪。

      大切な三本の柱。誰もが自分を支える3つの柱があればと思う。それを車輪とするなら、また三輪車とするなら進む事ができる。

      学生時代の校則を、自分はどう捉えていたのだろうかと自問するなら。当時の自分の愚かさがわかってきた。

      具体的に言えば、フィジカル、メンタル、それだけでは足りない。マインドのような「人のコミニティーを3つ持っているか」と大人の話に置き換えてみる。これは社会で信用と信頼を育てていく事が関係し、どの分野のコミニティーでも基礎である。

       

      答えがないとしても、海で鍛えられたサーファーは、危機的状況になった時ほど感性が活躍する。

       

      切迫した言葉になっていないが、大人に頷きまた腐っていれば反面教師とするべきだ。対立は言葉より行動の伴う情景が答えになる。つまり自分が正しいと思う事は、自分で掴まなければいけないのだ。

      また波から降りる選択肢も忘れてはいけない。私たちは誰でも波に乗るサーファーなのだ。

       

       

      サーフボードは人の命と同じだ。

      サーフボードは波に乗る自分の事だ

      成熟者は自分の採点を他者に託さない。 評価が良いとしても、「自分が納得した仕事ができたかと」問いかける。

       

      命の板を手放さない限り、

      挑むことができる。

      新しい波が、

      喜びを運んでくるのだ

       

       


      Special Thanks

      志摩地中海村

      快くロケ取材の協力を頂いた志摩地中海村には、ロケ撮影に適した街並が再現され、観光でなくても少し息抜きで訪れる地元の人も多い。近年さらに地中海の雰囲気が強くなり人気を高めている。
      またインスタ映えポイントがたくさんある。中でもハートのポイントや、ひまわりポイントが地元女子高校生に人気だ。

       

        OceanPacific

       

      グレアサーフスーツ

       

      INSPIRE サーフボード

       

      三重県立水産高等学校

      川瀬ファミリー

      https://www.facebook.com/addictsurfgarage/


       

      おまけの動画 “プロサーファーとセーラ服”編

      OTONAMIE PUSH!! EVENT【2019.6.27update】

      こんにちは。キャスターマミです。
      今回はクリエイター女子募集イベントのご案内です。
      このイベントは元大台町域地おこし協力隊メンバーが企画して開催されます。大台町の郵便局跡地活用してアトリエ兼ギャラリーしたらどうだろう?というプロジェクトです。
      田舎にアトリエがあって、週末に創作活動に通う隠れ家があるって魅力的ですね。

      日程:2019年7月21日(日)
      集合会場:川添小学校前駐車場(三重県多気郡大台町上楠420)
      集合時間(開始時間):13:00(13:30)
      参加費:無料
      募集人員:
      20名
      主催:
      AWAプロジェクト
      後援:大台町
      申し込み:
      Facebookイベントページ から「参加予定」をクリック。

      主催者からメッセージ:
      「何かをしたいけど
      何かを作りたいけど
      作業スペースがない
      作った作品を並べる空間が欲しい」
      大台町に、今は何も使われていない
      ガランと広い郵便局跡地があります。
      たとえばこの場所が
      そんなあなたのための
      アトリエ兼ギャラリースペースだったら
      どうでしょう?
      そんな場所を
      みんなで一緒に考え作りませんか?
      ※クリエーター女子と、クリエーター女子をサポートしてくれる方を男女問わず広く募集します。


       

      \こちらもプッシュ!/

       

      広報担当のともーこです!
      その他にも愉しいイベント情報が寄せられています。ぜひご覧ください!
      また、皆さまからのイベント情報もドシドシ募集中です!
      ※各イベントへのお問い合わせは、各イベントのお問い合わせ先にお願いします。
      ※イベントの詳細はフライヤーまたは、各HP、主催者にご確認ください。

       

      そーめんジャズ at 観音さん

      ジャンル:ソーメン&ジャズ
      日程:2019年7月13日(土)
      時間:12:00〜16:00
      場所:津観音境内(津市大門)
      費用:入場無料(そうめんはふるまい・ライブは投げ銭)
      主催者:津ぅのドまんなかジャズ実行委員会
      お問い合わせ先:info@tsujazz 090-3583-7854(シモイ)
      主催者からのメッセージ:観音さんの境内で、初夏の気持ちいい午後に、流しそーめんとジャズライブ。そんなん気持ちええに決まってるやん。
      人々の乾いた胃袋を満たし心を癒す、夏の秘密結社フリーソーメンが三重に降臨。
      【概要】
      入場無料。そうめん振舞い。ライブは投げ銭。
      会場ではドリンク、おつまみ、そうめんの具は販売します。
      そうめん寄付募ってます。豪華ゲストの参戦も決定!
      イベントに関するHPやFacebookなどのリンク先:http://tsujazz.com/2019/06/01/somen_jazz/
      https://www.facebook.com/events/373862873232923/

       

      津ぅのドまんなかバル 7月号

        

      ジャンル:まちなかバル(飲食店巡り)
      日程:2019年7月13日
      時間:11:00〜24:00ごろ(各店舗によります)
      場所:津市大門(各参加店にて)
      費用:前売りテガタ500円+各店舗にて500円or1,000円
      主催者:津ぅのドまんなかバル実行委員会(後援:津市、協力:三重県地方自治研究センター)
      お問い合わせ先:z.domannaka.bar@gmail.com 090-7955-6787(増田)
      主催者からのメッセージ:
      【概要】
      奇数月の第二土曜日に開催している津ぅのドまんなかバルは、日常的に「ちょい飲み」をたしなむスペインのバル文化になぞらえた企画です。お店巡りを通じて、いつもよりちょっといいこの街に、ちょっとずつ触れてもらいたい、という趣旨です。
      【7月テーマ】
      私を夏に連れてって。ビールの海へ飛び込もう。大将たちの夏カレー。夏もの、海もの、なんやかや。
      今回もふるまい地酒あります☆
      ふるまい?ガールと地酒を愛でつつ、カーモン、ベイベー♪ アメリカ!からヤバいビールが登場予定。
      【システム】
      2019年11月まで使える通念パスポート「ゴマキテガタ」発売中。
      当日はこれを各店に見せると、別途500円or1000円で特別メニューをキャッシュオンで注文できます。
      別所書店 本の王国 津駅前観光案内所 都ホテル 参加各店にて500円、当日本部にて800円でお買い求め頂けます。
      イベントに関するHPやFacebookなどのリンク先:https://www.facebook.com/events/292009451747929/

      侶居の角打ち「ワインを楽しむ夏の宵」

      ジャンル:立ち飲み屋
      日程:2019年7月20日(土)
      時間:16:00〜21:00
      場所:三重県四日市市朝日町1-13(JR四日市駅より徒歩3分)
      費用:ナチュラルワイン一杯800円 他おつまみも有
      主催者:侶居
      お問い合わせ先:059-340-9172 info@studiorokyo.com 侶居
      主催者からのメッセージ:ナチュラルワインを愛してやまない、松屋商店 竹野鉄郎さんのセレクトを 一杯八百円で 栽培から醸造、瓶詰まで、できる限り自然な方法で作られたワインです。
      ヴェロのおつまみ、ノンアルコールドリンクもご用意してお待ちしています。
      古い町家を改装したギャラリーにて、一夜限りの角打ちです。立ち飲みスタイルで気軽にワインを楽しみましょう。
      イベントに関するHPやFacebookなどのリンク先:www.studiorokyo.com

       

      PORTJAZZ festival in SUZUKA

          

      ジャンル:ジャズ ライブイベント
      日程:2019年8月25日(日)
      時間:12:00〜22:00
      場所:三重県鈴鹿市江島台2-2-10 他
      費用:ミュージックチャージ無料 (1オーダー注文が必要です)
      主催者:PORTJAZZ UNION
      お問い合わせ先:080-5137-7708 info@portjazz.net  PORTJAZZ UNION 代表 西村ヒロ
      主催者からのメッセージ:鈴鹿で活動するミュージシャン発信のジャズフェスティバルです。「身近に音楽を、生演奏の楽しさをお伝えしたい」という思いから昨年スタートしました。今年は規模を拡大して5会場同時開催となります。
      ミュージックチャージ無料、1オーダーで1ステージをお楽しみ戴けます。
      イベントに関するHPやFacebookなどのリンク先:https://www.facebook.com/HIROASSIST/?modal=admin_todo_tour

      皆様からもイベント情報を募集しています!

      お寄せいただいたすべてのイベントを掲載できる訳ではありませんが、OTONAMIEの読者の皆様が楽しめそうなイベント情報を、編集部がピックアップして掲載いたします。
      お気軽に下記メールフォームからイベント情報をお寄せください。
      ※Macの純正ブラウザ「Safari」からは送信エラーになる場合がありますので、Google Chromeなどから送信してください。

        ▼添付画像(イメージ写真やフライヤーなど)を3点まで送信できます▼
        1つの画像の容量は2.5MBが上限です。
        画像データの形式はgif、png、jpg、jpeg、pdfに対応しています。

        お風呂とこどもの4コマだよっ

        お風呂ほどしっかりとこどもと向き合う場所はないなぁと思います。

        そんなお風呂でのほっこりを4コマでお届けしまーす☆

        激しく水しぶきが飛んできて、何度やっても目を開けて見てあげることができず・・・

        顔拭いたらしいです。

        今でも顔を拭きたいと無言で顔を近づけてきます。コワイ…

        この幸せな時間がいつまでも続きますように・・・

        (イヤ、やっぱりひとりでゆっくり入れる日もほしい!!)

        連載エッセイ【ハロー三重県】第三回「伊勢うどん忌憚」

        生まれて初めて伊勢うどんを食べたのは、まだ京都でお勤めをしていた頃だった。
        当時付き合っていた彼氏(現夫)のアパートの冷凍庫にそれはあった。

        その日はどういうわけか彼のアパートに私しかおらず、昼過ぎ頃に小腹が空いた私はそのうどんを茹でて昼ごはんにしようとしていた。
        朝ごはんを食べていないし、少し栄養がとれたほうがいいよね、とたしか少しの野菜と少しのお肉を入れた「あん」をつくって、あんかけうどんにしようとしていた。
        味付けは薄めのおだしの味。

        湯がいているときからそのフォルムがいささか太いことには気が付いていた。
        初めて見るスタイルだけれど袋にちゃんと「うどん」と書いてある。
        ツルっとシコっとのど越しもよく、たべればきっとちゃんとうどんに違いない、と期待して私はうどんが茹であがるのを待った。

        茹であがったうどんを見るとなんだか少し表情が野暮ったい。
        見れば見るほどそのうどんは太いのだ。
        ちょっとありえないくらいに太いのだ。

        いや、でも「うどん」だ。信じるしかない。
        うどんらしくのど越しつるんと爽やかなはずだ。

        いったいこれはなんなのか

        ひと口食べた私は愕然とした。
        人生でこんなに柔らかいうどんを食べたことがなかったからだ。
        コシというものがまるでなく、かといってもっちりかというとそうでもない。
        あえて言うなら、うどんが水膨れした、そんな感じだった
        そして、そのでっぷりと太ったうどんはあんをまったく絡ませない。あんかけうどんのあんがするんとほどけていく。
        もにょもにょとした食感と絡まないあん、私の期待は激しく打ち砕かれて、人生で初めて「うどんにがっかりする」という出来事を味わったのだった。
        うどんは裏切らない、と離乳食後期から擦り込まれていたはずのその思いがあっさりと覆されてしまった。

        帰宅した彼(現夫)に、あのうどんはいったい何なのか、とおそらくたぶんいぶかしげな顔で訊いた。
        (せっかくつくったあんは台無しになるし、うどん自体にもコシもへったくれもなかった。がっかりのランチタイムだった)
        声に出したいのをぐっとこらえて、やんわり伊勢うどんを非難した。
        「あんまりおいしくなかった」
        そういうと彼は朗らかに笑って「タレがなくっちゃ」と言ったのだ。

        タレ、だと。
        うどんはおだしで食べるものでは。タレで食べるものなんて焼き鳥か焼肉くらいと相場が決まっている。私はたんぱくな食べ物代表、うどんの話をしているのだ。

        結局その日、私と伊勢うどんの和解は叶わず、私はその後何年も伊勢うどんに不信感を抱き続けることとなったのだった。

        再会、伊勢うどん

        それから数年が経って、三重県に嫁いだ私は再び伊勢うどんと対面することになる。

        その日は私の地元の石川県から友達が遊びに来ており、どこか食事に行こうという運びになったのだ。
        彼女は土地のものを食べたいと言い、夫は伊勢うどんを提案した。
        伊勢神宮に参拝に行く予定があるのなら、参道で伊勢うどんを食べてきてはどうかと言ったのだ。
        私の内心は穏やかではなかった。
        「あんなにもそもそとしたうどんを食べさせたらがっかりさせるのでは。『サエちゃんの住む町のうどんはだらしがないなぁ』と私の暮らしにケチがつくのでは」と不安にさえなった。
        うどんって人生においてわりと重要だ。

        彼女は夫の提案に喜んで賛成し、水を差すこともできなかった私はその提案に従うしかなかった。

        *

        伊勢神宮の参道には伊勢うどんが食べられるお店がたくさんある。
        その中で老舗っぽいお店を選んで友達と入店した。
        私は少しでも精神的ダメージを減らしたくて、生卵が乗ったものを注文した。
        卵が好きなのだ。

        運ばれてきた伊勢うどんにはなるほど、タレがかかっている。
        おだしとは程遠い、黒々としたそれはまさしくタレだった。
        再び、伊勢うどんと対峙するときが来た。
        タレは黒くて味が濃そうだし、この太いフォルムはコシがないことも知っている。
        私ひとりががっかりするのはいいけれど、遠路はるばる来てくれた友達ががっかりするのは嫌だし、同時に私の暮らしが残念なものに映るのも嫌だ(早く食べれ)。

        ところが私の憂鬱とは裏腹に彼女はひと口食べると「おいしい!」と言った。
        私と彼女はそのときすでに二十数年来の仲であり、私に気をつかってそんなことを言う人間ではないことは私がいちばんよく分かっている。
        嬉しかった。ものすごく嬉しかった。
        伊勢うどんが彼女の口に合ったことも、この町が彼女の目に色褪せてうつらずにすんだことも。

        次いで私もひと口食べると、伊勢うどんは驚くほどおいしかった。
        第一印象が最悪だっただけにその衝撃はかなりのものだった。
        あたたかいうどんに甘辛いタレがしっかり絡んで、葱の香りと卵のまろやかさ、そして、ふんわりとした口当たり、すべてが融合して見事にちゃんとおいしかったのだ。

        私は安堵と感激でいっぱいになった。
        その後どこへ行って何をしたのかなんにも覚えていないくらいに、その衝撃は大きかった。

        伊勢うどんはおいしかったのだ。

        伊勢うどんの包容力たるや

        なぜ今回伊勢うどんの話を書こうと思ったかというと、ちょうど今日、長女がお腹の調子を崩して学校をお休みしていて、伊勢うどんのお世話になったのだ。
        スーパーで伊勢うどんをカゴに放り込みながら、ああ、かつてはこのうどんと随分と不仲な気持ちになったものだよねえ。と懐かしい気持ちになってそのことを書いてみたくなった。

        コシの強い讃岐うどんももちろん大好きなのだけど、体調が悪いときはやっぱり伊勢うどんだな、と思う。
        あのふわんとした柔らかさに包容力を感じる。
        だしをつくる鍋も手間もいらないし、甘辛いタレが食欲の背中を押してくれる。
        なんてありがたいのか。

        食欲がないと言っていた長女もどんぶりによそった分をぺろりと平らげて、まだ食べたーい!と言っていた。

        お腹の調子が悪いからそのくらいにしようね、と言いながら、君はおいしいうどんの町に産まれたんだねぇ、なんて思ったのだ。

        シリーズ峠越え 八風街道で八風峠と中峠で滋賀県往復

        前回千種街道を走ってきたので、今回はその北側の八風街道に行ってきました!
        八風街道も千種街道と同じく近江商人が伊勢に行く重要な街道。ちなみに最高点である八風峠は標高は940メートル。

        八風街道登山口

        八風街道登山口は八風キャンプ場を奥に行ったところ。
        よく考えてみたらここからの登山口で山に登った記憶がない。ネットで調べてもあまり情報が少なく、そのマイナーな感じがまたワクワクして来て楽しそうなルート。

        登山道はしっかり広いのですがこのように絶対車が通れないように大きな岩を隙間なく置いて通せんぼ。

        伊左衛門の碑

        伊左衛門の碑

        嘉助の碑

        嘉助の碑

        分かりずらいかもしれませんが、看板左上の方にあります。

        八風神社御旅所の碑

        八風神社御旅所の碑

        最初のうちは記念のチェックポイントが多数出現。歴史ある街道なんだな〜。
        八風街道登る 八風街道登る 八風街道登る

        八風街道登ると途中崩れている所がいたるところに。
        坂中の地蔵

        坂中の地蔵

        坂中の地蔵

        坂中の地蔵の前に花が添えられて誰かがメンテナンスされているんだなーと良く見たら造花でした。

        アカヤシオ満開

        アカヤシオ満開でした。

        八風峠 八風峠 八風峠 八風峠

        八風峠到着
        ここまで約1時間で約3キロでした。
        ここからお楽しみの下りコースで滋賀県突入。

        八風谷

        少し右側にずれたところに八風谷の入り口があります。

        八風街道滋賀県側 八風街道滋賀県側 八風街道滋賀県側 八風街道滋賀県側 八風街道滋賀県側

        八風街道滋賀県側に入ると石の質が変わりジャリジャリになって滑り易い。

        すごく走りやすく気持ち良いルート。この前の千種街道を思い出す。
        最後の国道421号線に接続する手前の部分が道が不明瞭になり分かりずらいコースでした。

        八風街道折り返し地点 八風街道折り返し地点

        八風街道折り返し地点到着。
        キャンプ場入口で今は門が閉まっており車が入れない場所となってました。
        滋賀県側の登山口は飛び出し坊やがいつものようにご案内。
        国道421号線の石榑トンネル出口すぐのところに到着。

        帰り道

        帰り道は行きと違う南側のルートを通ってみた。
        いつまでたっても舗装道路。途中木材を運ぶダンプカーにすれ違いもしかして峠まで続くのか?って思うぐらい綺麗な道。

        登山道入口

        結局中峠手前1キロのところから登山口に。
        この場所が分かりずらくそのままトラックが通ってた道を通っていた。しばらくして気がつき引き返しここまで戻る。よく見ると右奥に看板がありました。

        中峠までの 中峠までの

        中峠までのルートはこんな感じ。
        ここも水場が多かったです。

        鳥の羽

        鳥の羽いっぱい。むしり取られたようですね。

        中峠到着 中峠到着

        中峠到着。
        本当はここから北側に縦走して下山予定だったのですが、どうもこの中峠から降りれるコースを発見。地図をチェックしたら破線ルートでしたが途中で八風街道につながるルートで安全そうなので行ってみることに。

        下山コース

        下山コースは登りの時よりきつい斜面。これを登らなくってよかった〜。
        途中沢のコースにぶつかったらコースを見失う。滑りやすいところを通って岩から滑ったら沢に落ちて怪我しそうな高い場所でした。

        今回のコース
        コース

        距離14.17 km
        タイム3:29:29
        平均ペース14:47 分/km
        高度上昇1,039 m
        カロリー1,359 C

        コースを動画でご案内

        まだまだ続く三重と滋賀の峠越え街道お楽しみ

        勢田川を望み伊勢の暮らしを思う。伊勢河崎 WAC KAYAK

        人々の暮らしと川は密接な関係を持っている。

        映画やドラマのワンシーンで、遭難した人が川を見つけると「しめた!川を辿っていけば人里に辿り着けるぞ!」なんていうセリフを思い出す。

        そこに川があることで人が集まり、村となり、町となり、都市となっていく。僕たちが知らない昔のそのまた昔から、人々が暮らしてきた時間とともに川は流れ、在り続けてきた。

        伊勢市を流れる勢田川もそうだ。

        伊勢市に暮らす人にとって、勢田川と聞いたら連想する言葉はきっと

        「汚い」

        だろう。

        そんな勢田川で2019年6月8日(土)、カヤックをしながら川を知るツアーが開催された。

        僕の小・中・高の学生時代、そして今もずっと生活の中にある勢田川。

        まさかカヤックをする日が来るなんて、夢にも思わなかった。

        同級生に勢田川でカヤックをしてきたと話したら、きっと驚くだろう。

        勢田川でのカヤック体験は、

        1. 懐かしい勢田川
        2. 知らなかった勢田川
        3. いまとこれからの勢田川

        に触れる特別な時間となった。

        これから記事を読んでくれるあなたにとって、生活の中にある川を考えるきっかけとなれば、僕はとっても嬉しい。

        勢田川でカヤック「WAC KAYAK」企画の経緯

        勢田川カヤック WAC KAYAK9

        南平「僕らの生活を支え続けている勢田川で、カヤックをやりたいと思ったんです。」

        山本「普段の何気ない日常の中にも非日常が眠っているのを伝えたい。」

        そう話すのは

        OUTISE(アウティーズ)の南平純さん

        KIAORA PADDLE(キオラパドル)山本啓太さん

        お二人とも伊勢市出身の若き自然体験ガイドだ。

        お二人には出身地以外にも共通点が多い。

        ほぼ同時期にカヤックなどの自然体験ガイドで独立したことにも運命を感じるが、実は同じ高校に通う先輩・後輩でもある。初めて会った際、共通点の多さにお互いに顔を合わせて笑ったそうだ。

        子供の頃を勢田川とともに過ごし、自然体験ガイドとなって地元に帰ってきたお二人。境遇が近く思いを共にする二人が出会ったからこそ、勢田川でのカヤック体験が企画できたのだと納得した。

        勢田川でのカヤックツアーは今年で2回目となる。

        勢田川でのカヤックを実現にあたっては、企画に賛同してくれている協力者の支えも欠かせない。

        勢田川カヤック WAC KAYAK5

        南平さん「特に河崎の方たちに支えていただいてます。歴史ある河崎の町で開催できることは僕らにとっても励みになってます。」

        勢田川でのカヤックの出発点は、明治時代に勢田川に面して造られた蔵を修復して造られてた河崎の『川の駅』

        勢田川カヤック WAC KAYAK4

        『川の駅』の水辺を眺めてみていると船が往来する、かつて水運で栄えていた頃の景色が見えてくるような気がした。

        学び、驚き、思いを巡らせる 勢田川でのカヤック体験

        参加者は伊勢、鳥羽、志摩、そして大阪から合計8人(南平さん、山本さんを含む)。

        大阪から朝一で駆けつけた男性に、参加した理由を聞いてみた。

        自然体験が好きでよく三重県にきてます。ブラタモリのような町歩きも好きで、伊勢を知るきっかけになると思って参加したんです。

        僕の参加理由も近くて、とても親近感を覚える。今日は楽しみましょうと会話をしながら、お互いに軽く準備体操を始めた。

        参加者同士の自己紹介も終えて、僕らはパドルを握り準備万全。

        勢田川に浮かべたカヤックに乗り込んで、僕らは上流を目指して漕ぎはじめた。※.山本さんはSUP

        勢田川カヤック WAC KAYAK1

        勢田川に架かる橋の由来から歴史を学ぶ

        勢田川カヤック WAC KAYAK2

        勢田川カヤック WAC KAYAK8
        勢田川に浮かぶカヤック。僕からすれば稀有な光景だ。

        勢田川でのカヤックはとても漕ぎやすく、みんな軽快なスタートを切る。

        南平「天気も晴れて良かったです。今がちょうど満潮で、戻ってくる時は潮が引いてくるタイミングの予定です。」

        計算し尽くされた工程に、さすが自然体験ガイドと僕は一人で唸った。
        ※.ちなみに僕は南平さんとペアで、2人乗りカヤックの前方に乗っている。

        勢田川カヤック WAC KAYAK10

        南平「清浄坊橋(せいじょうぼうばし)が見えてきましたよ。勢田川に架かる橋の中でも歴史があって、二見から塩を外宮さんに運ぶ塩の道でもあるんですよ。

        そういえば、子どもの頃によく行った「汐湯・おかげ風呂舘 旭湯」には汐湯があり、カエルの石像もあった。そういうことだったのかと子どもの頃の疑問が解消される。

        生活の中に流れる川にはたくさんの橋が架かっている。それぞれの橋の由来を調べてみるのは、地域を知り、学ぶ上で面白いかもしれない。

        勢田川に架かる橋の中でも、有名なのは伊勢市岩渕の「錦水橋(きんすいばし)」だろう。

        勢田川カヤック WAC KAYAK11

        勢田川カヤック WAC KAYAK12
        下から覗くと改めて大きな橋だということがわかる。

        では、錦水橋はなぜ「きんすいばし」という名前なのだろうか?

        実は上流側にそびえたつ大きな山がその答えなのだ。

        山は秋になると紅葉で鮮やかに染まる。百人一首などでも「錦」という言葉が度々登場するが、紅葉を表す言葉でもあるそうだ。

        秋に橋を渡る人や船を漕ぐ人が、鮮やかな錦の山と水面に映った風流な様子から「錦水橋」と名付けたのだろうか。

        子どもの頃から過ごしてきた光景なのに、秋の様子が思い出せない。今年の秋は、必ず「錦水橋」から見える山々と勢田川に映る山々を眺めてみようと心に誓った。

        まるでアトラクション 勢田川の生き物との遭遇

        勢田川の上流へ上流へと漕ぎ続けると、亀やサギ、カワウ、小魚など様々な生き物に遭遇する。

        勢田川でのカヤックで出会う生き物は、僕らを驚かせてくれた。

        もし、現実でポケモンが飛び出してきたら、こんな感じなのだろう。

        ビックリ① 大きなボラのジャンプ

        パドルを置いて少し小休止で気を緩めていたら、突如として右横で巨大なボラがジャンプして水面を激しく叩いた。

        ジャンプするならすると事前に言ってほしいものだ。

        勢田川にはボラが多い。

        ただ、どちらかというと小さなボラが多い印象だ。

        時にはボラの大量発生で世間を騒がせることもある。

        まぁ大きく育ってくれて何よりだ。

        ビックリ② 橋の下から鳩

        山本「橋の下は注意してください。鳩に驚いて転覆しないように(笑。」

        転覆は言い過ぎだろうと思ったのが僕の甘さだ。

        反対方向を見ている時に後ろから2・3羽の鳩がバサバサ飛び立ち、ビクッとなった。

        驚き方、例えばカヤックに乗る2人が生粋のビビリだったら、転覆もありえるかもしれない。

        もし、あなたが勢田川でのカヤックやSUPで橋の下をくぐる時は、細心の注意を払ってほしい。

        ビックリ3 水面を横切るどデカイ鯉

        伊勢市岡本町の岡本公園あたり、少し濁りはあるものの水底までしっかり視認できる。

        何かいないかな?何気なく眺めていると・・・大きな魚影とすれ違った。

        「デカッ!」

        思わず声が出る。あれは絶対に主だ。

        主の特徴は巨大な鯉、色は黒色だ。※.一般的な鯉の姿だが、とりあえず思い浮かべた大きな鯉を2倍してみてほしい。それが主だ。

        ぜひ、探してみてほしい。

        勢田川から眺める通学路

        勢田川カヤック WAC KAYAK17
        帰りは山本さんからSUPを奪った無邪気な少年の様子。

        僕は小・中・高と「歩きながら」や「自転車を漕ぎながら」、勢田川を眺めていた。

        カヤックに揺られて、当時の記憶を思い出す。

        現在は自転車も認められているようだが、当時の僕の通っていた中学校は徒歩での通学だった。

        家から中学校までは約45分。

        体力がなかった僕は、よくゲーム仲間のよっちゃんと橋や堤防に座って休憩していた。

        あそこによく座ってたな・・・よっちゃんは元気だろうか。

        中学校卒業と同時に、会う機会が減っていった友達を少し懐かしく思った。

        勢田川カヤック WAC KAYAK18

        ゴール地点である三重県庁舎の近くの水辺に到着。

        子どもの頃に比べたら風景はだいぶ変わった。

        郵便局は移転して今はマンションになり、ぎゅーとらも移転して今はナカミチになっている。

        牛乳屋さんは駐車場になっているし、三重県伊勢庁舎もここに無かった。

        僕が思い出せないだけで、変わっている場所はもっと多いのだろう。

        あたりを見回しながら、時の流れが身にしみた。

        勢田川は汚い?僕らの暮らしは勢田川に支えられている

        僕の個人的な感想としては、当時に比べれば綺麗になっている。

        子どもの頃に嫌な臭いが常にしていた印象だったが、カヤック体験中は特に気にはならなかった。

        勢田川カヤック WAC KAYAK14

        明倫小学校あたりは、透明度もあってたくさんの小魚が気持ちよさそうに泳いでいたのも印象的だ。

        ただ、下流の方ではやっぱり汚いなと思う箇所もある。

        勢田川カヤック WAC KAYAK13

        勢田川には所々に青色の水路があり、それぞれの役割は異なっている。

        南平「この水路は宮川から水を引っ張ってきてるんですよ。

        宮川の綺麗な水が勢田川に流れていることを知った。

        その反面、下水を勢田川に流すための青い水路もある。

        南平「勢田川は海の満ち引きもあって、水が流れにくいことも下流域が汚い理由なんです。」

        綺麗な勢田川と汚い勢田川。

        僕らは綺麗な勢田川を望みながらも、汚い勢田川に生活を支えてもらっている。

        勢田川があるからこそ、僕らの暮らしがあるのだと実感する。

        インフラの老朽化による問題を最近よく耳にする。

        僕は、僕らはこれからの暮らしを勢田川を通して考えていかなければいけない。

        カヤック体験を終えて

        勢田川カヤック WAC KAYAK8

        おじさん「おーい、純くん。俺が誰かわかるか?」

        川の駅から出発してすぐに、自転車に乗ったおじさんが南平さんに話しかけてきた。

        南平「・・もしかして、●●さん?お久しぶりです。」

        10数年ぶりの再会で、よくお世話になったそうだ。

        山本「勢田川でのカヤックは、自然とコミュニケーションが生まれるんですよ。人の温かさを感じます。

        カヤック体験中は、

        「こんにちは!」

        「楽しそうやな。」

        「落ちたらあかんで。」

        と声が響き渡る。

        人々の暮らしと密接な関係にある川。

        勢田川が抱えている課題も多いが、カヤック体験を通して歴史や思い出に触れ、そして「人の温かさ」と魅力で溢れていることを僕は知った。また、もっと知りたいと思った。

        あなたは日常の中にある川のことをどれだけ知っているだろうか?

        汚いと思っている川も知ればきっと、いろんな気づきがあることだろう。

        勢田川カヤック WAC KAYAK16
        カヤック体験後に、河崎商人館で飲む「Sサイダー」はまた格別!
        カヤック体験後に食べるcafe わっくの「ハヤシライス」も美味しい

        タイムラプス動画 伊勢河崎WAC KAYAK 体験の様子

        関連リンク

        《主催》

        KIAORA PADDLE

        OUTISE

        《協力》

        WAC WORKS

        カフェわっく

        《協賛》

        NPO法人 伊勢河崎まちづくり衆

        勢田川カヤック WAC KAYAK7

        漁師町で300年続く歴史ある祭りを存続させよ! 御舟の曳き手募集@南伊勢町神前浦

         

        三重県南伊勢町。
        海沿いに連なる38の集落からなる。

        ときには伊勢の南玄関と紹介され、
        そして奥志摩の秘境とも言われる。

        伊勢志摩という歴史深い土地にあるゆえ、
        その生活文化は非常に興味深いものばかりだ。

        四月に行われた神前浦区の行事。飛鳥神社例祭。
        飛鳥神社。

        しかし日本全国の地域と同じく、
        悲しきかな、担い手不足で急速にその文化が失われている。

        今回の記事は、
        38集落の中でも代表的な漁村である神前浦(かみさきうら)が舞台だ。

        この集落で300年続く夏の一大行事・天王祭。

        50人で御舟を曳いて、
        2時間半かけて神前の集落を練り歩く行事がある。

        この御舟の「曳き手」が足りなくなった。

        漁師の作業スペース。

        そして神前浦の区長は今年、ある決断をした。

        神前浦を区長と歩き、歴史を感じる。

        区長さんとともに、神前浦の集落を歩く。
        当日御舟が通る道を辿っていく。

        この地域には浦方集落といって、
        「浦」と名のつく集落が7つある。

        すべてが漁師町だ。

        よく喋りよく飲んで、
        きつい(と私は思う…)冗談を言い合って、そして笑う。

        ネチネチしたところがなくて、
        喜怒哀楽がはっきりしている気風がある。

        私が住む集落も七集落のひとつで阿曽浦という。

        細かい違いはさておき、
        漁師町らしさが各所にある。

        神前浦の天王祭は303年前に始まり、
        以来ずっと神前浦の人々によって引き継がれてきた。

        御舟は神前浦の人間が曳く。

        だれがなにを言うわけでもないけれど、
        そういうものだと決まっていた。

        そりゃそうだ。

        神前浦の集落行事なのだから。

        しかし集落の人口が減るうちに、

        当たり前のことが当たり前ではなくなっていった。

        御舟を曳く若者たちが集まらないのだ。
        このままでは祭りを続けられない。

        そんな未来が見え隠れする。

        神前浦の祭りは、すでにひとつなくなってしまっている。

        三重県の各地域にある「浅間さん」の祭りだ。
        この辺の漁師町で、浅間祭のない集落はひとつもなかった。

        しかし存続が困難な地域から順番になくなっている。

        今年もひとつ、その数が減った。

        神前浦の浅間山は、かつては熱狂的に盛り上がったそうだ。

        二つの組に分かれて、
        それぞれが竹を立てている。

        それを時間が来るまで、
        互いに攻撃し合い、倒し合う。

        いわば「棒倒し」だ。

        荒々しい漁師町を象徴する祭りだったが、
        すでにそれは人々の記憶のなかにしか残っていない。

        昔使われていた郵便局がオシャレだ。

        外の人に参加してもらえないだろうか?

        神前浦の天王祭といえば、
        この地域ではとても有名だ。

        50人で曳く御舟が代表的だが、
        それ以外にもたくさんの屋台が並び、

        海沿いで打ち上がる花火がフィナーレを飾る。

        この祭りは絶対なくしたくない。

        私も強く、そう思う。

        御舟につけるライト。すでに準備は始まっている。

        「外の人にお願いしたら、興味持ってくれる人はいるかいな」

        区長の言葉に、
        私は力強く答えた。

        「区長さん。きっといます」

        御舟を曳くことはとてつもなく価値のあることだと、
        私はそう思うから。

        この場を借りて、
        みなさんにお願いしたいことがある。

        今年神前浦は、
        外の地域から曳き手を募集する。

        これが御舟だ。当日は人が乗っている。

        すくなくとも15人くらい。

        一緒になって盛り上げてくれる人はいませんか?

        年齢や性別は問いません。

        公民館で寝泊まりできるから、
        祭りが終わったら眠くなるまで語るのもいい。

        酒が飲みたきゃ飲めばいい。

        あなたの力を、貸してくれませんか?

        祭りは7月13日。

        神前浦天王祭
        日時:7月13日(土)15時集合(22時頃まで)
        場所:南伊勢町神前浦
        持ち物:気合い。飲み物があるとよし。

        詳細は折り返しメールで連絡させていただきます。

        ご連絡はこちら!
        izawashunki@gmail.com

        どうぞよろしくお願いします!

         

        【再開】7/13学生限定まちあるき撮影WS開催!講師 写真師 松原豊さん

        なにげなく暮らしているまち。
        だけど、視点を変えて歩くと見えてくる魅力がある。
        そんな小さな発見は、日々の暮らしの密かな愉しみになる。

        松原 豊さんHPより

        地方の街に残る昭和レトロ。

        松原 豊さんHPより

        街の雰囲気。

        松原 豊さんHPより

        暮らす人。

        松原 豊さんHPより

        そんな魅力などにシャッターを切り続けるカメラマンがいます。

        松原 豊さんHPより

        写真師、松原 豊さん
        公式HP https://www.matsubara-yutaka.com
        三重県津市出身。津市在住。名古屋ビジュアルアーツの講師であり、伊勢神宮式年遷宮記念写真担当、大人のローカル誌季刊NAGI、銭湯巡業(月間Simple)、TURNSなどなどカメラマンを担当し、村の記憶など写真作家としての活動も行う。2012年三重県津市文化奨励賞受賞。
        実績詳細 http://www.murakio.com/profile.html
        また、まちあるき撮影会などの講師も担当。

        私事(OTONAMIE村山)で恐縮ですが以前に松原さんをゲストに迎えた、熊野市のまちあるき撮影会に参加したことがありました。

        くまのWSの様子(撮影 村山)
        くまのWSで撮影(撮影 村山)
        くまのWSで撮影(撮影 村山)

        写真の構図を含め、どのような視点で撮影するといい写真が撮れるのかまで教えていただき、とても愉しく有意義な時間でした。

        そこで今回、松原さんをゲストに迎え、津市の大門や丸之内などを歩きながら撮影をするワークショップを行います。

        コンセプトは “学生目線のまち歩き” 。
        学生(大学生・専門学校生・高校生)と巡り、松原さんに撮影スキルを教えてもらいながら津のまちの魅力を再発見しようという企画です。
        当日の様子は、後日OTONAMIEで記事にして発信します。

        テーマは “昭和レトロ” 。
        撮影だけでなく、実際に代々お店を営む店主にもお話を聞きながら、昭和を深掘りする記事をOTONAMIE福田ミキが作成します。
        いまブームになっている昭和レトロ。
        以前にもこのような企画に参加したとき、地元に暮らすおじさんからは「こんな古いの何がいいんや?」と聞かれたことがあります。
        しかし若者はそれを「レトロでカワイイ」と表現します。
        令和に入った今だからこそ、昭和レトロを発見し発信することは、まちにとって現存する資源を再発見することになります。
        学生さんにとっては撮影スキルを得ると同時に、暮らしのフィールドを広げ、新しい視点を身に付けることで、毎日をちょっとだけ愉しみが増える “新しい毎日” にすることができます。

        講師:写真師 松原 豊さん
        進行:OTONAMIE 代表 村山祐介・副代表 福田ミキ
        ※前回開催が雨天延期になり、日程変更しました!
        日程:
        2019年7月13日(土)
        対象:大学生・大学院生・短大生・専門学校生・高校生 ※学生のみ
        定員:先着6名程度 ※先着になり次第、募集を〆切
        参加費:無料
        主催:津夢時風・Loupe・OTONAMIE

        スケジュール
        9:00 津観音に集合。松原さんにカメラテクニックなどを簡単に説明いただく。
        9:30 昭和レトロを撮影しながら講師とまちあるき。
        10:40 老舗大谷はきもの店にてお話を伺う。
        11:20 会議所に向け撮影&街あるき再開。
        11:30 会議所到着。参加者の写真をLINEで共有して、松原さんの講評。
        12:30 おひるごはんと意見交換。解散。

        備考
        デジタルカメラまたはスマートフォンをご持参ください。
        学生による情報誌LoupeのWEB版と共同開催のため、ご参加は学生限定となります。

         


         

        参加・お問い合わせ
        メール otonamie@gmail.com参加人数、氏名、所属学校名を明記の上、送信ください。
        LoupeのメンバーはグループLINEまたはOTONAMIE運営側まで、ご参加のお知らせをください。

        ご参加、楽しみにお待ちしています。
        OTONAMIE運営部

         

        近くを旅しよう!大学生が大門を散策して感じたオトナの魅力

        津市に住んでても、案外何も知らないよね。

        買い物となれば、四日市や名古屋に出向く。
        普段の外出は、大学と周辺の飲食店くらい。
        これが今、三重に住む大学生のリアル。
        “大門” という街は聞いたことはある。
        しかし大学生の私にとって、オトナのエリアという印象で近寄りがたい。

         

        そんな街に、三人の大学生がちょっとだけ勇気をだして行ってみた。

        待ち合わせは「飯処しるべ」

        津観音を正面に、名物鶏ごぼう飯が並ぶ。

        うかがったのはお昼前。
        ビートルズに囲まれた店内。
        お昼時のランチはサラリーマンで賑わうという。

        メニューを開くと…

        おすすめずくし!
        いわしフライも鶏天も全部美味しそう。
        豊富なメニューは50種類。

        …これは悩む

        日替わりランチの次に人気と聞いて、私は鶏天定食に。
        二人はまかない焼飯、三元豚カツ丼をそれぞれチョイス。
        人気メニューだそうな。

        そんな話をして数分…、

        鶏天定食

        もう出てきたっ!!(驚きの速さ!!)

        お味もうーん美味しい!!

        まかない焼飯
        三元豚カツ丼

        ボリュームも満点だ!!

        店主にお話をお聞きしました。
        ランチは11:00から15:00。
        夜は15:00から20:30。
        中休み無しの営業だ。

        私:どうしてそんなにがんばれるのですか?

        店主:お客さんが好きな時間や必要な時に、好きなものを食べたり飲んだりしていただけるようにね。

        お話を聞くと昼のランチ時だけでなく、夜の会議や飲み屋街に繰り出す前に立ち寄るお客さんも多いという。
        なるほど!だからメニューの提供も早くて豊富で提供も早いんだと納得。

        お店近くにある、標(しるべ)。

        “右さんぐうみち 左こうのあみだ”
        このお店の名前「しるべ」の由来は、津観音の前にある参宮道の道標。

        店主:門前にあるこの店に、どこからともなく人が集まってきて、ご飯を食べ、おなかがふくれたらまたそれぞれの道に散っていく。

        そんな場所として、店を続けてきたと店主は語ります。

        店内を見渡せば、ビートルズだけでなく津ぎょうざグッズも。
        お客さんや地域への想いのあるお店。
        大学生の私が行きがちなチェーン店では感じにくい、あたたかさを感じた。

         

        よそ者扱いではなく、輪に入れてくれた気がして。

        食事を終え、すぐ近くにある津観音へ足を運んだ。

        なで石。石をさすり、体のわるいところをさわると御利益があると伝えられているらしい。
        日本三観音のひとつ、津観音(恵日山観音寺)。

        取材をした日は、5月18日。
        月に一度の観音様の縁日らしく、境内で小さな市が開かれていた。

        ※以前に津観音について記事を書いているのでそちらもぜひ。

        歴史はここから~津観音~

        副住職さんに出会ったので、記念撮影。

        その後、参拝をして大門をまちあるき。

        私:大門でおすすめの場所ってありますか?

        道ゆくオトナに話しかけてみた。

        オトナの方々:この辺にはなにもないけどねぇ(笑)。

        そういいながらも笑顔で色んな話をしてくれた。
        美味しいお店、街の話、自分たちの身の上話。
        よそ者扱いではなく輪に入れてくれた気がして、私はそれが何より嬉しかった。

        歩いていると、昭和レトロによく出会う。

        風化の影響!?で独特なフォント。

        独特なカラーの壁面。

        小さめの入り口。(アリスみたいでかわいい笑)

        こんなヨーロッパ風な建物も。
        案外インスタ映え写真が撮れるんじゃないかと盛り上がった。
        今度構想を練って映え写真にチャレンジしてみよう。

        しばらく歩くと、津マダムが集うハンドメイドのお店を見つけた。

        店の奥にあったたくさんの昭和なレコード。

        お店の方に、使い方を教えてもらった。

        和菓子の老舗、とらやさんにも立ち寄った。

        名物のいちご大福は、一説では元祖だと聞いたことがある。

        みんなでいちご大福などを食べた。
        ほっぺも落ちる幸せなひとときだ。

         

        ちょっと大人になったような気がした

        「今回、大門の街を歩いてみてどうだった?」
        レトロでかわいい喫茶店サンモリッツで、感想を話し合ってみた。

        ・昭和にタイムスリップしたみたいだよね。

        ・案外インスタ映え。

        ・レコード使ってみたり、人がやさしかったよね。

        ・そうそう。距離が近いというか、人情味がある。

        ・知らない街で、知らない人と仲良くなれたことがオトナになったって気がしたよ。

        ・確かに、今まではオトナの街ってイメージで怖かったけど。

        ・今度は夜、お酒飲みに来てみたいね。

        ほんの少し
        自分の住んでるところから
        足を伸ばしただけで
        色んな人と出会い
        知らなかった世界を見て
        ちょっと大人になったような気がした。

        そう、普段暮らしている街。
        その近くをちょっと旅するだけ。

        今の大学生はあまり仲間内から出ていかない傾向にあるけど、この街は新しい自分と出会える扉をいつもあけて待っていてくれてる。

        そんな感じ。

        最後に、飯処しるべの店主の言葉を思い出した。
        私が「安くてボリュームがあって学生にも人気がでそうな店ですね」と話した時だった。

        脂がのりボリュームのある、しるべのアジフライ定食。

        店主:学割とかよく○○割ってあるでしょ。でもうちは割引はしない。つまり誰にもひいきはしないんだ。観音様の門前のこの街では、昔から身分なんて関係ない。みんな公平にお客さん。そしてこの街には、学生街ではできない飲み方やお店との関わりがある。ぜひ、そんなふうに大門の街を歩いてほしいね。

         


         

        \学生限定/
        7/13 まちあるき撮影ワークショップ開催

        写真師 松原 豊先生に撮影スキルを教えてもらいながら、津の町まちあるき撮影会を開催します。
        詳細・お申し込みはこちらから。

        ▼記事
        https://otonamie.jp/?p=62102
        ▼Facebookイベントページ
        https://www.facebook.com/events/411990946318121/

        参加費は無料です。
        この機会にぜひご参加ください!

         


         

        学生さん募集!
        一年を通じて、津市の魅力を学生さんと発掘し、伝えていく事業を行っています。ご興味のある学生さんは、ぜひ連絡ください。
        ▼今までの学生さん連携の記事一覧▼
        https://bit.ly/2HFimDF
        ▼ご応募はこちらの記事から▼
        https://otonamie.jp/?p=50082


         

        <取材協力>
        飯処 しるべ
        三重県津市大門19-20
        TEL 059-261-4116

         

         

         

        定番セットは中華そば×ちらし寿司。レトロファン必見!あの映画にも玉山食堂。

        昼時は地元の人でいっぱいになる食堂。
        遠方からも「南伊勢にきたら昼食はここ!」というファンも多い店は “THE食堂” という感じの佇まい。

        五ヶ所みかんで有名な、南伊勢町の五ヶ所湾沿いにある玉山食堂。
        輝く穏やかな海。
        燦々と降り注ぐ太陽の光。
        ドライブにもおすすめな南伊勢町は、稲垣吾郎主演、阪本順治監督の映画「半世界」のロケ地にもなった自然豊かな場所。
        玉山食堂もワンシーンに使われ、映画がきっかけで訪れる人もいると聞く。

        ちなみにこちらは湾沿いの入り口。
        どちらも正面のような不思議な構造。

        暖簾をくぐり、お座敷席へ。

        懐かしい感じの日本各地の提灯。
        と、こちらも懐かしい味わいの中華そば。

        中華そばとセットになっているのは、チャーハンではなくちらし寿司。
        初めてきたときは不思議な組み合わせだと思った。
        でも今ではちらし寿司が付いていないと、物足りなさを感じる。

        奥にあるのは冷蔵ショーケース。
        先代は、にぎり寿司も出していたのだとか。
        にぎり寿司と中華そばという組み合わせ。
        南伊勢の友人に聞いたら「あたりまえ」とのこと。
        さすが県下一の水揚げ量を誇る漁師町、南伊勢。

        程よく味つけされ、肉感も味わえるチャーシュー。写真はチャーシュー麺。

        だしの効いた中華そばと酢飯が不思議と良く合う。
        また食べたくなる優しい味わい。
        美味しいなと、いつも思う。
        友人が注文したのは、かつ丼。

        ごはん on とんかつ on たまごのスタイル。
        前に書いた同町の三栄食堂も同じスタイルだった。
        またもや南伊勢の友人に聞いたところ「町を出るまで、これがふつうと思ってた」とのこと。
        南伊勢のソウルフードといってしまいたくなる、かつ丼スタイル。

        曜日限定(水・土・日 ※2019/3/18時点)で夜も営業。
        干物、パスタ、そして玉山チャーシューぎょうざなんて、とてもそそられる居酒屋メニュー。

        注文を聞きにきた店員さん。
        高校生のアルバイトかなと思ったら、このお店で働く娘さんだった。
        祖母、母、娘の三世代でお店を切り盛り。

        私:ごめんなさい!お若いから学生のバイトさんかなと思って。
        母:年の割に顔がおぼこいからねー。
        娘:そのひと言が余計やねん!(笑)

        明るい食堂に、次々とお客さんがやってくる。
        勝手ながら玉山食堂は、できればずっと玉山食堂であって欲しいなと思った。

        Photo:y_imura

         


         

        玉山食堂
        三重県度会郡南伊勢町五ヶ所浦969-1
        tel 0599-66-0124

         

        美味しい魚ここにあり!@The dining YOSA八右衛門

         

        三重県の中央に位置する、多気郡多気町。周りは見渡す限り木々に囲まれた山。

        海からは、近くないそんな山の中にある”The dining YOSA八右衛門”友人が絶対におススメと絶賛するので、お店に伺ってきました。

        The dining YOSA八右衛門のランチ

        ランチメニューは、お昼の定食は「お刺身」、「揚物」、「焼魚」などからチョイス出来き、どれも店主のおすすめの魚が最良のお料理方法でリーズナブルな価格で食べることが出来ます。やっぱりランチはコスパがいいですよね!

        こちらは鬼海老の唐揚げ。鬼海老は希少であまり馴染みがありませんが、甘みと旨みが凝縮され、とても美味しいんです。久しぶりに鬼海老にお目にかかり、テンション⤴︎⤴︎

        使用するお米は、地元の米農家さんが丹精込めて作った三重県産のコシヒカリ。お野菜は契約農家さんの愛情が詰まった、安心と美味しさを兼ね備えた有機野菜を中心に使っているそうで、身体も喜びますね!

        こちらの唐揚げのお魚も名前を聞いたのですが、食べるのに夢中になり、忘れてしまいました(笑)

        ランチは、個室でゆっくり出来ますので、子連れで行っても安心出来ますね。

        みなさんにおススメしたい1品

        なんといってもアンコウのお料理。アン肝は食べたことがある人も多いと思いますが、八右衛門で食べて欲しいのは、アンコウホルモン。

        こちらは単品メニューですが、アンコウが仕入れれた日はお昼でも注文が可能だそうです。いつでも食べられるわけではないので、食べることが出来た人はラッキーですね!

        夜は夜で美味しいお酒に合う、お魚料理を提供してくれますので、夜は夜で違った楽しみ方ができます。

        あっ!お店の大将の魚愛が半端ありません。お魚の深い話が聞きたいという方は是非話掛けてみてください。話し掛けなくても、熱〜く語り出しますが…(笑)

        魅力的な場所。多気郡。

        八右衛門がある多気町のお隣の町、大台町はユネスコパークにも選出されている、美しい自然が残っている町です。車を20〜30分位走らせたら美しい自然が広がります。今の季節ですと、新緑が眩しく夏になれば澄んだ川で川遊びも可能です。昆虫や魚釣りなど子どもたちも喜ぶこと間違いなし。お隣の町まで足を伸ばしてみてくださいね。


        The dining YOSA八右衛門

        〒519-2216 三重県多気郡多気町古江840-1
        アクセス
        伊勢自動車道「勢和多気IC」で降り、国道42号線を左折し尾鷲方面へ。「丹生」の交差点を国道368号線へと右折、3分程走った左側

        営業時間
        11:45~14:00(L.O)
        17:30~21:30(L.O)
        不定休

        ※予約をオススメします。

        http://www.yosa-hachiemon.com/sp/

        Boys and Girls展@nijiiro 二人の奇才 稲葉直也さん 中谷武司さん

        あなたはアンティークはお好きですか?

        では、さびたモノなどもお好きで?

        もしかしてアートやデザインもお嫌いではないのでは?

        これらの質問にYESであるアナタに、ぜひともおすすめしたい場所があります。
        今回はクセになる人にはたまらない “ちょっとキワどい感覚” までご案内いたします。

         

         

        【 自 然 に 還 ろ う と す る モ ノ 】

        お茶の栽培が盛んな山間の田舎町、大台町。

        ここは熊野街道伊勢路。
        澄んだ空気、昔ながらの趣のある街並み、レトロな古民家。
        そこにアートがあったならば・・。

        あった。

        診療所だった建物をリノベーションした、nijiiro。

        ここを何屋と呼べばいいのか。

        アンティークの雑貨屋、作家の作品販売、カフェ、ギャラリー・・。
        そうやって言葉に起こすほど、何か違うと感じる。

        隅から隅へと観察したくなる一品一品の独特な存在感に、ぐっと引き寄せられる。

        店内はアート感に満ちた空気。

        “そのまま暮らしに取り入れることができる古いもの”
        “少し手入れをしたり、組み合わせることで新しく生まれ変わる古いもの”
        “時間の流れや本来の役目から解放された名もなきもの”
        自分たちが大切にしたいと思えるものを提案します。
        nijiiro HPより)

        そう、何屋という枠で考えていたからしっくりこなかったのだ。

        nijiiro HPより

        正しく書くと、ここはnijiiro original products & antique の実店舗。
        アンティークの家具やプロダクトまた看板などを手がけるnijiiroのオリジナル商品や仕入れた商品、さらには拾ったモノまでnijiiroフィルターを通したモノが売られている。

        お店を営んでいるのは大台町に育った稲葉直也さんと、おとなり大紀町に育った奥さん。
        もともと絵が好きだった直也さんは、映画の企画の仕事に就いた。

        直也さん:でもね、映画の仕事で人と一緒になにかを創り上げるっていうのが、向いてないなって。あらためてわかったんです(笑)。

        2011年頃から大台のアトリエで家具や道具、オブジェなど、自分が欲しいと思えるものを創り始めた直也さん。

        直也さん:そのうち創ったモノを「欲しい」といってくれる人があらわれはじめて。当時はアトリエまで来てもらっていたんですが、ここみたいな場所を作って来て見て世界感を知って欲しいと思うようになったんです。

        2017年にこの実店舗が完成。土曜日のみ営業している。
        店内にはコーヒーの香り。

        nijiiroはクライアントとオリジナルコーヒーのパッケージを手がけたり、大台のお茶も共同で開発している。

        私:やっぱり奥さんもこういったアートな世界感は好きですか?

        奥さん:アンティークの家具などは好きですけど・・。どんどん増えていくんです。よく理解できないモノが(笑)。

        直也さん:ちょっとキワどいのもあるでしょ。

        そういって直也さんが見せてくれたのが、さびた鉄の棒。

        直也さん:地球に戻ろうとしているというか土に還ろうとしているというか。この感じがいいです。

        なんだろう。わかるような気がした。
        鉄は加工される前は土と同じように自然の天然素材。
        自然に還ろうとするところに、死生観を重ねるのは私だけだろうか(私、暗い?)。

        直也さん:これはかなりキワどいですよ。

        私:うっわぁぁ〜(笑)カッター・・。

        じわじわと笑いが込み上げてきた。

        直也さん:おじいさんの机の引き出しにあったんです(笑)。

        瞬時にその光景を想像できた。
        そうか、モノにも物語があるのだ。
        この界隈の古い街並みも、丁寧に補修されている古民家も。
        モノだけじゃなく、たとえば豆腐屋の軽バンがならす「ぱぁ〜ぷぅ〜」というラッパ音にも。
        人が生きて見てきた景色が頭の中で画像や映像になることが物語であり、ノスタルジックに浸る快感だ(やっぱり私、暗い?)。

        ところで売れ筋商品はどれなのでしょう。

        直也さん:nijiiroオリジナル「青い星のかけら」シリーズが最近人気です。銅でできていて、ガス溶接で創ります。古いやり方です。フリオ・ゴンサレス(鉄彫刻を手がけた最も初期のスペインの彫刻家)に近い手法です。

        直也さん:近くにあるインバウンド対応の民泊に泊まっていた外国人が、黙ってこれを買っていったんです。なんかもう、めっちゃ嬉しくて。

        免税店とか畳にベッドとかではなく、こういったのをインバウンドと言いたい。

         

         

        【 自 分 の 中 に み る 他 者 の 存 在 】

        武司さん:よう来てくれたね。まあ、観ていって。

        オリジナルの[PAIN]と書かれたTシャツに身を包んでいるのは、以前に記事でもご紹介した、伊勢市河崎の奇才クリエイター中谷武司さん(記事はこちら)。

        今回、nijiiroで武司さんの展覧会開催に際し、レセプションにおじゃましたのだった。

        藁でビンを包んだモノを直也さんが武司さんに手渡し、それを武司さんが作品にしていた。

        タイトルは、H E I S E I 。

        ビンには小さな筒状の穴があり、その穴を塞いで平成の空気が500cc入っている。

        さらに作品の下には、武司さんが以前にここで入手したという、明治時代の医学書。
        開かれているページには、甲状腺に関する図。

        リーフレット(写真)に同封のpostcard にはシリアルナンバーと鉛筆でサイン(限定100部・500円)。

        この展覧会の作品を簡素な印刷物としてまとめた、図録のような見開きリーフレット。紙を引っぱる。

        “no nukes(放射線嫌い)”
        以下、リーフレットの作品解説を抜粋。
        be conscious of others
        (自分の中にみる他者の存在)

        嫌悪や増悪と共にある宗教に人種迫害そして原子力問題など、何よりも残念なのは、他人のせいにだけ終始すること。
        まだしも我々がニンゲンという不出来な生き物であることを認め、それを創造した神に残念を訴える方が、諦めもつくというもの。
        中谷武司。

        すべてを書いてしまうのは来場者の愉しみを奪うことになるので、この続きは会場で。

        今回の絵「Boys and Girls」は映像を投影することで、インスタレーション作品にもなる。

        武司さん:床の間も同じこと。インスタレーションなんです。そう考えると2畳の茶の間を設計した千利休の考え方が、いかに前衛的だったのか。

        千利休が残した “わびさび” という日本の美学。
        あなたも山間の歴史を感じる芸術空間で “わびさび” いや “さび” の美学を感じに行きませんか。

         


         

        Boys and Girls
        中谷武司 展覧会

        2019/6/8(土)〜7/27(土)
        OPEN 11:00ー18:00
        ※土曜日のみの営業になります。

        nijiiro
        三重県多気郡大台町新田31
        hp http://www.nijiiro-7.com
        fb https://www.facebook.com/nijiirosns

         


         

        取材協力

        中谷武司協会
        伊勢市河崎2丁目4-4
        hp http://www.emelon-shop.net
        fb https://www.facebook.com/Takeshi-Nakatani-Associates-262323074474914/

        時は令和元年。東海道 桑名宿を笠かぶって旅しよう。

        先人に想いを馳せて、東海道 桑名宿を旅したい。
        せっかくなので知的に旅したい!というワケで、
        強力な助っ人 桑名歴史案内人の会 会長 加藤重樹さんにご案内をお願いして、
        旅はスタートしました。

        先人をなぞらえ歩く東海道 七里の渡し

        東海道のはじまりは、
        徳川家康が関ヶ原の戦いの翌年に江戸を起点とする主要な陸上交通路の整備を行ったことと言われています。

        江戸・京都間の53宿のうち、桑名は江戸から42番目。
        宮(熱田)から桑名は、東海道唯一の海路のため天候によって足止めされることも多かったそうです。
        そのため桑名には本陣2軒、脇本陣4軒、旅籠が120軒連なり、
        桑名宿は大いに賑わいを見せていました。
        本陣とは大名や幕府の役人、天皇の使いなど高貴な人の宿泊先で
        脇本陣とは、本陣の予備的な宿のことです。

        20194には、「まちやど桑名宿」という宿もオープンしています。
        https://kuwanajuku.com/

        先人に倣い、旅の疲れを癒してみるのもいいですね。

        桑名宿と宮宿(現名古屋市熱田区)の間は江戸時代の東海道唯一の海路で、
        その距離が七里(約28キロ)あることから、七里の渡と呼ばれました。
        七里の渡は、ちょうど伊勢国の東の入り口にあたり、これより伊勢時に入る事を意味する
        「伊勢国一の鳥居」が建てられています。
        「一の鳥居」は、天明年間(17811789)に建てられ、現在は伊勢神宮の遷宮ごとに、宇治橋の北詰の大鳥居をもらい受け建て替えられています。

        この大鳥居は、これより伊勢路に入ることから「伊勢国一の鳥居」と称されて、
        伊勢神宮の遷宮ごとに建て替えられています。

        ちょっとブレイク

        紳士な御一行様と遭遇。

        三重大学をご卒業されてから、
        毎年同級生の皆さんで一年に一度
        集まって旅行をされているのだそう。

        前日は名古屋をまわられて、
        木曽岬町でお泊りになり、しし鍋を食べられたそうです。

        御年85歳。

        殿方「その傘、いいですね。」

        私「そうなんです、頭にかぶるので手が空くんですよ。」

        殿方「それは便利ですね。」

        私「そうなんです、頭上は開くので涼しいです。晴雨兼用です。」

        殿方「それはそれは。」

        この傘は頭に被っているからご挨拶する時は外すというのが正式な挨拶の形かしら、、、。悩む。

        青春を共に過ごしたお仲間との旅行っていいですね。
        道中お気をつけて。

        先人をなぞらえ歩く東海道 寺町

        七里の渡しから東に向かい歩く。

        「寺町」には、桑名別院本統寺をはじめとする寺院が点在して、
        現在では「寺町通り商店街」として栄えています。
        南北に続くアーケードは約200m。

        OTONAMIEをタブロイド版で熱心に説明して下さる歴史案内人加藤さん(右)と熱心に聞いて下さる桑名市寺町通り商店街振興組合理事長佐藤博之さん(左)

        寺町通り商店街は、「北寺町」と「南寺町」で構成されています。
        その境界は、こちら。


        地面がアスファルト(北寺町)とタイル(南寺町)で分かれています。

        寺町商店街といえば、月6回開催されている「三八市」。


        三と八が付く日には、路面に市内外の農家さんやグルメが並び、
        およそ5千人のお客さんで賑わいます。
        桑名といえば。のはまぐりや惣菜、和菓子、洋菓子などの食べ歩きも楽しめます。
        「映え」も狙えそうです!

        お客さんもお店の方も会話を楽しんで、
        買い物をする姿が印象的です。

         

        今回の旅をご案内して下さったのは、桑名歴史案内人の会 会長 加藤重樹さん。

        「桑名歴史案内人の会」はボランティアで観光ガイドをされています。
        現在、桑名には63名の桑名歴史案内人がいらっしゃいます。
        案内人は、希望すればすぐになれるわけではなく、
        数か月の研修を経て、案内人デビューとなるのだそうです。
        月に1,2回の勉強会があって、日々歴史について勉強されていらっしゃいます。
        そして桑名歴史案内人さんが年間に案内するのは、なんと13000人になるのだそう。

        多くの人やモノがここに集まり、交わりながら、栄えた桑名。
        先人に想いをはせて歩いてみてはいかがでしょうか。


        七里の渡跡
        住所:桑名市東船馬町

        寺町通り商店街
        住所:桑名市三重県桑名市寺町

        特集:人に会いにいく旅「漁村デザイン養殖漁師 × ゲストハウス兼ライター」の鳥羽暮らしを旅する

        “常にゾーンに入っていてワクワクしてたいから、気持ちのスイッチは入れっぱなし。ワクワクしてると次から次へとアイデアが浮かぶし、勝手にワクワクして何かしてたら人も集まってくる。ワクワクしてる奴って最強なんです”

        大阪弁でロックスターのようなことをいう養殖漁師がいる。

        “新しいレールを敷くんです。デザインって今までと違うことすることでしょ。200年、300年続いてる祭りを「なんで今せなあかんねん」って。それも大事やけど、俺はこれから200年、300年続く祭りを今から作っていく”

        彼は確かに漁村をデザインしている。ここで書くデザインとは視覚表現のことではなく、機能や仕組み、そして夢を描き行動する創造性のこと。

        “俺らのライバルは東京ディズニーランドやUSJ。そこの無人島なんて見てるだけでワクワクする”

        真っ黒に日焼けした顔。ゴツめの体格。
        目を輝かしながら、養殖漁師の話は止まらない。

        “国産の食材なんて当たり前なんです。俺はお客さんに幸せを感じてもらう “感幸業” がしたい。他の地域とも繋がってローカル×ローカルでより地域の魅力を。目指しているのは地域に惚れるトータルデザインなんです”

        浅尾大輔さん、40歳。
        全国を旅した後、大阪から鳥羽市浦村町に移住し牡蠣小屋を始めた先駆者。始めはドラム缶をぶった切ったコンロで屋根すらなかった。次第に人気になりお金ができたら屋根を付ける、そんな具合で牡蠣小屋は成長していった。牡蠣をはじめワカメなどの海藻も手がける養殖漁師だ。

        浅尾:水産物は何でも「養殖より天然が良し」っていう風潮があるでしょ。そんなことないって。天然の牡蠣とかワカメなんて食えたもんじゃない。

        浅尾さんが代表を努め浦村の漁師からなる浦村アサリ研究会は、第52回農林水産省祭中央審査会の水産部門最高賞である天皇杯に選ばれた。浅尾さんは日本最年少での天皇杯受賞となった。

        成長中のアサリとアサリの赤ちゃん

        浅尾:アサリの赤ちゃんがこの辺にいるのは分かってたんです。この浜も昔はアサリが良く獲れてたらしい。でもほら、少し掘るとヘドロの後が。

        酸性となったヘドロの後には、いくらアサリの赤ちゃんが住みついても成長することができない。アサリはアルカリ性の住み家を求める。

        そこで浅尾さんらは牡蠣を生産するときに出るアルカリ性の牡蠣殻を加工したケアシェルと砂利を混ぜ網袋に詰めた。浜にいくつかの網袋を置くと、網袋のまわりの浜がアルカリ性になって、そこにアサリが住み着くと考えたのだ。

        浅尾:でもダメで。「アサリおらんわ」って。諦めて袋を回収し始めたんです。そしたらひとつの袋の中にアサリが入ってて。「あぁ、だれか親切にアサリを入れてくれたんやな」て思ってたら、全部の袋の中にアサリが入ってて。「あれ・・アサリおるがな。袋の中におるがな!」って(笑)。

        冗談みたいな本当の話は続く。

        浅尾:俺、カゴ網漁(簡単にいうとイノシシなどを捕まえるガシャンと入り口が閉じる檻の仕組みの海版)が好きで。それで鳥羽商船(高専)の先生と一緒に “UFOキャッチャー” をヒントに “YOU魚キャッチャー” 考えたんです。スマホとかでカゴを見ながらボタン押したら入り口が閉じて、スマホで捕まえた魚が次の日家に届くとか、旅館とかで食べれる仕組みです。

        海を眺めながら浅尾さんの話を聞いていると笑いを通りこし、ちまちまと原稿やデザインを書く仕事をしている自分が小さく感じてくる。胸をすく大きなビジョンに吸い寄せられ、お話を続けていただいた。

        浅尾:浦村にきて「ここは宝の山や」と思った。海はこんなにオモロイのに何でみんなやらんのかなって。ええもん見つけたなって。

        そんな浅尾さんの暮らす浦村には、県外からも若者が移住している。静岡県から移住したシンペイさんも移住者の一人。

        シンペイさん(Facebookより)
        シンペイさん(Facebookより)

        浅尾:シンペイは今は “ギョギョリーマン”。浦村だけじゃなくて知り合いの漁師のところにも勉強に行ってます。以前は宿泊業の仕事もしてたから、浦村に民泊施設も作っています。

        漁の知識をベースに、いろんな特技を活かしているシンペイさんの目指して欲しい先を、浅尾さんはこういった。

        浅尾:“ギョギョリーマン” から独立してやっていける “実魚家” になって欲しい。そんな人たちの集まりで “実魚団” をつくりたい。せやから “ギョギョリーマン” いっぱい募集してます。どんどん浦村に遊びにきて欲しい。

        そんな仲間と漁村で未来のテーマパークを作りたいと熱く語る。

        浅尾:例えばお客さんが昼過ぎに到着して、とりあえず牡蠣焼いて食べて、そのあとは漁師体験したりクルージング。獲れた魚でBBQしたり。子どもの教育にもいい。

        でもそれを実現するには、課題もあるという。

        浅尾:アトラクションはあるけど、ツアーコンダクターやツアーガイドがいるなぁと。あと魅力的に見せてくれるデザイナーとか、「浅尾は前に出すぎるな」って言ってくれるクリエイティブマネージャーとか。浦村に暮らして漁をしながらクリエイティブな仕事も一緒にしたら、楽しいと思うけど、知り合いおらんかな?

        うん、おりそう。
        何人かの若者の顔が浮かんだ。というか私自身、抱えているものが今より少なかったらなーとギョギョ暮らしを夢見ていた。
        どなたかギョギョリーマン、しませんか?

        浅尾:あれー、ハマグリそんなに獲れたん!?

        浜から帰りの準備をしていたとき、同僚に漁師に話しかけるとみんな笑った。

        浅尾:アサリより高値やん(笑)。

        アサリが入った袋のまわりの浜に、ハマグリが住み始めていた。

        砂浜に「ワクワクして何かしてたら、いろいろ集まる図」を書いてくれた。

        “勝手にワクワクして何かしてたら人も集まってくる” 。私は浅尾さんの言葉を思い出した。浅尾さんが勝手にワクワクしていたら、ハマグリも集まってきたのだ。
        浦村を後にして、同市内にある今夜の宿に向かった。

         


         

        ゲストハウス カモメnb.

        やってきたのは週末などに観光客で賑わう鳥羽の市街地。

        ゲストハウスの近くにある肉バル
        ゲストハウスの近くにあるJubilee Tea & Bakes。鳥羽は最近、若者にも支持されそうなお店が増えている。
        ゲストハウス カモメnb.
        室内(女性専用部屋)
        室内(女性専用部屋)

        近鉄鳥羽駅から歩いて数分のゲストハウス、カモメnb。
        運営しているのは、地域をよく知るライターの鼻谷年雄さん。
        駐車場を改装してつくった、このスペースが目印。

        鼻谷:食材買ってきてここでBBQをしたりするんですよ。小さな本屋もやりたいなと思ってます。

        川で釣りをする近所の方(左)

        街中でBBQができるとは魅力的。そして目の前には川が流れ、すぐそこには山。
        川は海に近く魚も泳いでいる。

        鼻谷:あ、アナグマや!(すみませんシャッター間に合わず!)ここには海の魚、空の鳥、山のアナグマまで街中やのにいろんな生き物がやってきます。なんかこの環境が好きで。

        鼻谷さんは東京の編集社で働いたあと、ワーキングホリデーでオーストラリアに暮らした。

        鼻谷:オーストラリアから東京に戻ろうとは思いませんでした。海外にいると東京と三重という二軸で考えることがなくなって。

        三重に戻った鼻谷さんは地元新聞社で記者として勤めたあとフリーランスのライターになり、ゲストハウスもオープン。宿泊はヨーロッパや台湾などの外国人も多いという。

        鼻谷:おもしろいですよ、やっぱり。外国の人や旅人と話しているとこちらも旅行気分です。オーストラリアを旅して、人と仲良くなる感じが好きになったんです。

        先日もスペインのサンセバスチャンからきたシェフと、仕事がてら海女さんの祭りに一緒にいったという。

        ゲストハウスには海女さんの写真や郷土のことを知れる本がたくさん。

        鼻谷:海女さんや漁師さんの暮らしは、畑や旅館を兼業していたりして、自分もライターだけじゃなくてもいいなって思うんです。

        ときどき、外で仕事をすることもあるという。羨ましい環境。

        一つのことに縛られない暮らし。小商いという言葉がトレンドになる今っぽい生き方だと思った。

        鼻谷:過度に都会でも田舎でもないここが僕にとっては快適で。近所にコンビニがないと不安やし(笑)。

        今回は取材ということもあり、地域を熟知するライターでもある鼻谷さんに散策にお付き合いいただいた。

        鳥羽の街並みを上から眺めるために階段を上る。
        廃校になった鳥羽小学校跡。趣のある建物だ。
        手前は鳥羽水族館、後ろはミキモト真珠島。
        山側には、ぎゅっと民家。
        日が暮れてきた街並み。
        鼻谷さんは仕事に煮詰まると、港にきて気分転換することもあるという。

        その後、夜ご飯のお店を紹介してもらったが、あいにくイチオシのお店が休みのため考えを巡らせていただき・・、

        鼻谷:あ、とんとん!とんとん行きましょ!

        地元民に愛されている感じの店構え。

        写真の一番左にある「からいらーめん(550円)」。次回食べてみたい一品。
        懐かしい!大きい栓抜き。

        聞くとおばあさんが一人で営業しているという。
        鼻谷さんおすすめのちゃんぽん麺を注文。

        見た目にはわかりにくいが、トロっとしたスープが麺に絡み美味しい。

        鼻谷さんが注文したとんかつ定食。とんとん、だけに!?

        店の人:今年で37年目。もともとは中華料理を辻調理師専門学校で勉強した娘が開いた店です。当時は観光客が多くてよう流行ってな。旅館からカランコロンってゲタ履いて。

        昔は夜12時まで営業していて、最近までは夜11時まで。
        今は夜10時と、それでも遅くまで店を開けている。
        昔この界隈はスナックなどが多く、シメの一杯を求めるお客さんで夜中に行列ができるほどだった。
        それにしてもとんとんという店名の由来は?

        店の人:娘が敦子(あつこ)という名前で、敦=とん、と読むのでとんとんです。

        今でも娘さんのレシピを元に改良を加えながら、地元民や観光客のおなかを満たす味にファンは多い。

        店をあとにしてゲストハウスに戻ると、二人組みのおばちゃん。

        ゲストハウスにはいろんなお客さんがいる。
        明日、志摩市で伊勢海老まつりがあり、ステージで鳥羽市出身の演歌歌手山川豊さんのショーがあるので名古屋から泊まりにきたそうだ。
        お二人は山川さんのファンとして知り合い、一緒に海外にも行く仲になった。
        そんなことってあるのだなと、たわいもない会話も楽しい。

        布団に入るにはまだ時間が早かったので近所のコンビニで缶酎ハイを買い、川を眺めながら一日を思い返し話しを続けた。
        ここからすぐ近くに鳥羽水族館やミキモト真珠島があり名古屋や大阪からの交通の便もいい。さらにおとなり伊勢市には伊勢神宮もあるという観光地。

        鼻谷さん:この町を上から眺めると、ジオラマみたいなんです。電車が走りその横にクルマが走り海には船が走っていて、山と海の距離も近い。なんかワクワクしません?

        視点を変えると、何気ない街並みが魅力的に見えてくることがある。
        旅をするとき、人はワクワクしていることが多い。そういう時の視点はより多くの魅力を発見するのかも知れない。そして、そこにいる人や暮らしにふれることで、旅の魅力はぐっと深くなる。

        ワクワクしながら漁村の未来をデザインする養殖漁師。

        ワクワクしながら自分が快適だと思う場所にゲストハウスを作ったライター。

        あれ、最近ワクワクが足りてなかったかも・・。
        そんなときは、ふらっと暮らしを旅してみるのもおすすめです。

        次回の特集「人に会いにいく旅」は、志摩でアートを旅する。
        ご期待ください。

         


         

        旅の想い出

        志摩市あづり浜の絶景を眺めながら、三重の食材を愉しめるCloud 1 dining 縁。

        三重の一次産業者の食材をふんだんに盛り込んだ、Cloud 1 プレートランチを始め、旬の食材を愉しめます。

        ※季節によってメニューは変わります。牡蠣があるかは事前にお店までお問い合わせを。

        この日いただいたのは浅尾さんの牡蠣を贅沢に使ったパスタ。

        スタッフさんは地元志摩出身。

        最高のロケーションで地元の味を愉しむ、贅沢なひととき。
        ここにはゆったりとした時間が流れています。

         


         

        取材協力

        孝志丸(たかしまる・浅尾大輔)
        鳥羽市浦村町今浦1-12
        tel 0599-32-5916
        hp http://takashimaru.net

        ゲストハウス かもめnb
        鳥羽市鳥羽1-5-8
        tel 0599-24-0073
        fb https://www.facebook.com/guesthouse.toba/

        Cloud1 Dining 縁(えにし)
        志摩市志摩町越賀2249-13
        tel 0599-85-7889
        fb https://www.facebook.com/cloud1dining/

         


         

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        花とコップと、ものづくり

        2019年6月3日から7月6日まで
        四日市近鉄百貨店2階、近鉄四日市駅南改札口「チャオプレッソ」さん横、マツモトキヨシさん前方のスペースにてCreateur Laboさんが期間限定ショップをオープンしています。

         

        改めまして・・・
        Createur Labo クレアトゥールラボ さんと、お読みくださいませ。

        なんかパッと見、品川っぽい!けど近鉄四日市駅構内。お隣は近鉄四日市南改札出てすぐのチャオプレッソさん。

         

        Createur Laboさんは、厳選されたクリエイターを集めた期間限定のセレクトショップです。短日開催のマルシェとはまた違う感覚で、お店に通って欲しい。ワークショップに参加して欲しい。そして、今後は様々な地域の空き店舗を一定の期間利用することで、地域の活性化やその地域の作家さんとの出会えるセレクトショップとして日本だけではなく世界にも進出したい。と、藤田さんはおっしゃっていました。代表は桃乃雑貨店 藤田さんとAmorino Connectionの及部さん。今後は東海地域を始め多くの地域で代表のお二人とお二人のオススメするクリエイターさんと出店される予定だそうです。

        ちなみに今回が第一回目の開催ということで、なんと!取材が入ったのは、なんと私が第一号!!!(ドキドキしました)


        今回は、桃乃雑貨店の藤田さんとAutumn flowerのハナムラさんのお二人が取材を受けてくださいました。

        桃乃雑貨店の藤田さんは、
        日本はものづくりの国なのに、雑貨屋さんには日本製の雑貨が置かれていない事が多い。日本の伝統工芸品をもっとたくさんの人に知ってもらいたい!使ってもらいたい!!藤田さん自身が全国の伝統工芸作家さんへ直接伺って桃乃雑貨店オリジナルの商品を作って販売されています。今回出品されている商品をご紹介しちゃいます。

        薄いガラスのように見えるのに・・・
        ぐにゃりと曲がる!食洗機対応!!割れない食器
        機織り機で織られる包丁用布巾
        新潟県燕市のカトラリー中央パネル右の細長いスプーンは、ご飯用とのこと

        私はどうしてもこのご飯用スプーンで親子丼と卵かけご飯が食べたくなり2本購入。しかしながら人気商品のため売り切れなので後日また買いに行きます。こうやってすぐ買ってしまうけど、このスプーンは後悔しない自信がある。さらに、こちらのカトラリーはユニバーサルデザイン(つまり軽くて使いやすい)です。

        カトラリーは全て桃乃雑貨店ロゴ付

        続いて、Autumn flowerのハナムラさんにお話しを伺いました。

        「忙しい方やお花は敷居が高いと感じている方にも、気軽にお花を手に取っていただき、暮らしに取り入れていただきたいという思いで作品を作っています。取り扱っている物は手入れが不要で、置くだけ、吊るすだけで長く楽しめるものばかり。お花の扱いに自信がない方でも安心です」
        と、ハナムラさん。

        すでに流行から定番のアイテムとなりつつあるハーバリウムですが、ハナムラさんの作る作品は他には無い鮮やかな色合いや高いデザイン性が高評価され、これまで名古屋駅タカシマヤゲートタワー、新宿ルミネ、埼玉の大宮ルミネにも出店されたそうです!実力派!!!

        キラキラしてるし、おいしそう
        1年ほど前東京の会社で開発された、ウェルカムボードとしても人気急上昇中の「カレイドフレーム」も四日市初上陸!(多分)

        ハーバリウムは、ワークショップも週末には開催されますので、ぜひご予約を!

        そして我が家のトイレのドアに飾るミニブーケを購入しました♡
        (最近、お友達が我が家に来てくれることが増えたので「ブーケのドアがトイレだよ」って言いたい。)


        そしてそして、代表であるAmorino Connectionの及部さんのブースもご紹介いたします。

        折り紙じゃない織り紙がコンセプト。
        何枚もの折り紙を織り込んで作品を作っているそうです。

        紙に見えない・・・かわいすぎる!これが織り紙。

        指を使って織り込んでいくので、学校や老人ホームなど様々な施設からワークショップの依頼が来ているそうですが、人気すぎて依頼になかなか追いつかないとの事。確かにこれは人気出ますよね。うんうん。こちらも今回はワークショップがあるそうです!やったね!

        ワークショップで使う織り紙たちが出番を待っています
        これがお花の原型。もちろん及部さんのオリジナル。

        日本でも世界でもきっとこのお花はプレゼントとしてもワークショップとしても楽しんでもらえるアイテムになるんだろうなぁとお花に囲まれて妄想してました。


        最後に、藤田さんに聞いてみました。
        及部さんと藤田さんが互いに共感し合い大切にしている事は何ですか?と。

        ものづくりの「楽しさ」「大切さ」を広げていきたい

        との事でした。
        藤田さん、私は感じましたよ!!!早くご飯用スプーンで卵かけご飯食べたい!!!(涎垂)

         

         

        何気ないスプーン一本を変えるだけでも、生活が変わる。
        そのささやかな美しさを、四季や美しい日本語があるこの日本に住む私たちはもっと繊細に贅沢に味わっていいと思う、39歳です。
        モノに溢れている今、一生大切にできるモノや人との出会いをぜひ
        Createur Labo クレアトゥールラボ さんで楽しんでください。

        商品や出店者、営業日時の詳細、ワークショップの詳細やご予約はCreateurLaboさんのホームページをご覧くださいね。

        最後に写真をいくつか載せておきます。
        他の作家さんの作品もセンス良くて、見るだけでもうっとりしちゃいますよ。
        写真をクリックすると商品の説明が出ます!

        私が1時間程度滞在していた間に、割れないコップがバンバン売れてました。
        すげーーー!

        アッパッパ貝って!? 食材の宝庫・南伊勢町で愛される味の物語。

         

        私はライフストーリーが好きだ。

        取材などで人のお話を聞かせていただくときは、
        必ずその方の生い立ちから聞かせていただくことにしている。

        いま、生きているということ。

        その背景にはたくさんの物語が潜んでいる。

        今回取材させていただいたのは、
        三重県南伊勢町にあるアッパッパ屋の濱地夫婦だ。

        アッパッパ貝とは、
        知る人ぞ知る南伊勢の三大名物のひとつ。

        その独特な味と綺麗な姿形から人気を集めている。

        片貝を剥いて、開いた状態。

        いまの生活が一番ええ。いまし生きとるのが一番ええの。

        そういう気持ちですんさ。

        今回の取材先・アッパッパ屋の濱地武さん。

        いまを一番楽しく、おもしろく。

        濱地夫妻の「優しい」生き方は、
        笑いの絶えない取材からみてとれた。

        濱地武さんと妻の三保子さん。それに、アッパッパ貝。
        夫婦の仕事風景を追った。

        都会にいたら出会えない「アッパッパ」という貝

        神奈川で生まれ育った私は、
        三重に来て初めてアッパッパ貝を目にした。

        海から運んできたアッパッパ貝。

        ホタテとよく間違われるが、
        まったくの別物である。

        この貝は非常に特徴的な性質をもっている。

        生きているアッパッパ貝を触るときは、
        決して油断することなかれ。

        二枚貝に指を挟まれるかもしれないし、
        勢いのいい水鉄砲で攻撃を食らうこともある。

        もちろんたいしたことはないが、
        動作が急だからビックリする。

        口を開けたり閉めたりするから、アッパッパ。
        同じ理由で“パク貝”と呼ぶ地域もある。

        もうひとつの特徴が、色だ。

        これは比較的珍しい色。

        多種多様な色がある。

        アッパッパ屋のある南伊勢町では、
        方言で虹色のことを「アズキ色」と言う。

        よってアズキ貝、
        または単にアカ貝と呼ばれる。

        もし図鑑で調べたいと思ったら、
        緋扇貝(ヒオウギガイ)で検索するといい。

        緋色で扇形の貝ということだ。

        どうして呼び名がこんなにあるの?

        アッパッパ屋ではこの貝の加工販売をしているが、
        お客さんには必ず説明が必要だという。

        というのも、
        よその土地では知名度がない。

        呼び名がバラバラなのも
        広く流通していないことが原因で、

        そもそも南伊勢町でアッパッパといえば、
        地元の人が食べるだけのものだった。

         

        アッパッパ屋さんにあらためて聞かせていただく。

        「アッパッパ貝ってどんな貝ですか?」

        私の質問には、妻の三保子さんが答えてくれた。

        ホタテは寒いところで育つから貝殻は色白だけど、

        この貝はあったかい地方でしか育たないから、

        味が濃くて個性的なんです。

        活動的で情熱のある三保子さん。やりたいことをたくさん話してくれました。

        アッパッパ貝は、料理人泣かせの食材らしい。

        もともとの味が個性的で、
        そのまま食べるのが一番美味しいからだ。

         

        味が濃くて、個性的。

         

        三保子さんの冗談曰く、
        それは南伊勢の人間と一緒らしい。

        私の名前は「三つ保つ」で、三保子。
        何を保っているかわかりますか?

        「美とか……健康ですか?」

        バカ・アホ・マヌケ。アッハッハ!

        ……たしかに、個性的だ。

        作業中に聞いた“金の卵“”のはなし。

        一連の作業工程を見学させていただく。
        まずは仕入れてきた貝の殻を磨くところから。

        貝磨きの様子。

        僕は金の卵やったんやで。

        アッパッパ屋の雰囲気は、
        黙々と作業というよりは和気あいあいといった感じだ。

        取材中も常におしゃべりが楽しかった。
        ここは少し、武さんの言う“金の卵”とやらに耳を傾けたい。

        人手が必要だった戦後の高度経済成長期。
        田舎から都市部へ集団で上京した若者たちが“金の卵”ともてはやされた。

        中学を卒業してすぐ、
        神奈川県の自動車工場へ就職した武さんもそのうちの一人だった。

        インターネットもない時代だ。
        遠い土地に行くことへの不安もあったことだろう。

        不安? 全然ないさ。楽しいことばっかやんか。

        そのために行くんやんな。

        なにが楽しかったのだろう。

        何が楽しいって楽しいことだらけやったで。

        はよ仕事終わりたくて。

        ダンスホールとかカクテルバーがよう流行りおったわ。

        真面目な青年(私)は、
        陽気な武さんにぐうの音も出ない。

        作業、時々休憩タイム。

        おっちゃんらは大人の遊びはしなかった。

        子どもらでじゃれてる遊びばっかしよった。

        若い子らとみんなでイチャイチャしながらって感じやな。

         

        仕事はどうやって決めたのだろう。
        やっぱり、車が好きで?

        いや、なんになろうとかいう気持ちはなしに行った。

        たまたま自動車へ行っただけでさ。面白かったけどな。

        武さんは東京・神奈川で遊びつくしたあと、
        27の時に地元・南伊勢へ帰ってきた。

        そして60歳になるまで農協を勤めあげ、
        その翌年から夫婦でアッパッパ屋を始めた。

        悔いっちゅうのは全然ないで。

        武さんは自分の生きてきた道を振り返ってこう言う。

        こんなことしてたらとか、

        若かったらこんなことしたいなって気持ちもない。

        いまの生活が一番ええ。いまし生きとるのが一番良いの。

        なるほど。

        武さんの哲学が心に響いた。

        アッパッパ屋の商品が完成するまで

        話しているうちに、
        あっという間に貝は綺麗になった。

        綺麗にした貝は、再び海へ持っていく。
        真水ではなく、海水で洗うためだ。

        仕事場から海までは軽トラで五分かからない。
        パシャパシャと何度か浸けて洗う。

        そしてまた仕事場へ戻り、
        次は二枚貝の片方だけを取り除く。

        剥いてみると、想像以上に身が大きい。
        牡蠣ナイフよりも柔らかくて、クニャクニャする。

        最後に肝を切り取ってから、
        袋詰めすればすべての工程が終了する。

        肝を取るかどうかは、お客さんの注文次第だ。

         

        アッパッパ屋を始めるきっかけは、
        どんなことだったのだろう。

        三保子さんはこう言う。

        アッパッパ貝ってすごくおいしいのに、地元でしか食べてないからみんなに発信したいなと思って。

        それで始めたんです。

        取材でいただいた、アッパッパの刺身。

        茶碗蒸しに入れて食べるなど、
        子どもの頃は近所の漁師からおすそ分けでよく食べていた。

        おいしいと知っているからこそのアイデアだった。

        アッパッパの唐揚げ。つまるところ、何をしてもおいしい。

        ネックは日持ちがしないこと。
        そして貝殻のままだと調理しにくい。

        それなら料理しやすいように片貝外して、真空パックにして冷凍したら、冷凍庫に入れておいて好きな時に食べられるでしょ。

        アッパッパ屋の商品は、
        このようにして誕生した。

        次は、アッパッパのたこ焼きを開発したい

        私は貝殻だけでも事業化できると思うの。

        そう言って見せていただいたのは、
        アッパッパの貝殻を利用したキャンドル。

        そして綺麗な貝殻を選んでパック詰めした、
        その名も貝空物語。

        姿形がここまで特徴的なら、
        きっとなにかに活かすことができる。

        これはゴミじゃない。

        アッパッパのたこ焼きもやりたいの。

        たこ焼き器もすでに用意してある。
        近々イベントで販売してみる予定だそうだ。

        ほかにもアッパッパ屋は民泊も開始した。
        土日だけの営業だが、Airbnbを通して海外からもお客さんが来る。

         

        これだけたくさんのことに挑戦するのは、
        アッパッパ貝に強く可能性を感じているからだ。

        武さん:後継ぎたいって人がおったら、継いでもらうとええんやけどな。なかなか事業化は厳しいと思うで。

        三保子さん:武ちゃんのやり方だったらダメ。武ちゃんみたいに消極的だったらダメなの。

        武さん:あちゃー!

        夫婦のコンビネーションも最高だ。

        三重県南伊勢町から全国へ。
        これはアッパッパの魅力を伝える夫婦のお話。

        冗談の飛び交う楽しい取材、ありがとうございました!

         

        OTONAMIE PUSH!! EVENT【2019.6.6update】

        OTONAMIE村山です。こんにちは。
        近年、以前よりいろんな働き方や暮らし方があるなと思います。
        とくに地方では、移住する人も増えてみなさんいろんなコトに挑戦しながら暮らしています。
        しかもみなさんの暮らしっぷりが、とても楽しそう。
        脇目でみていても、ちょっとうらやましく思ったりもします。
        そこで今回の ド プッシュ  “夫婦で村づくりナイト”
        人口約900人の村、夫婦で村づくりをしている方のお話が聞けるイベントです。
        移住しようかな?何かはじめようかな?古民家で何かしたいな?
        という人におすすめのイベントです。

        ジャンル:パーティー
        日程:2019年6月19日(水)
        会場:喫茶アミーゴ(名古屋市中区大須3-42-30)※地下鉄「上前津駅」8番出口すぐ
        参加費:1,000円 ※ワンドリンク付き(ソフトドリンク、ビールなど)
        当日の流れ:
        19:00 オープニング
        19:30 2人の紹介および村づくり実践事例
        20:00 フリートーク
        21:00 終了
        対象:
        村づくり、まちづくりに興味がある人。地方への移住に興味がある人。夫婦で何かしたいと思っている人。古民家をはじめようと思っている人。地域おこし協力隊に興味がある人などなど。
        申し込み:
        Facebookイベントページ  から「参加予定」をクリック。
        ※参加について事前予約の必要はございませんが、是非[参加]ボタンを押していただけると嬉しいです!
        主催者からメッセージ:
        今回のしごとバーでは、2018年12月に東京から人口900人の村「長野県根羽村」へ移住した夫婦の二人が一緒に村づくりに挑戦している過程と村へ移住を決めた背景、今後の村づくりについてお話ししていただくしごとバーです。仕事としてではなく、どう生きていきたいかを考えたときに、あるものに感謝し、つくることを楽しみたいと、田舎に移住を決めた二人が何を思い、何を考えて村づくりをしているのか、移住してまだ半年だからこそ、思いの部分を中心にこれからの展望をふまえてお話しいただきます。夫婦で村づくり。素敵ですね!
        ゲストの二人からメッセージ:
        「夫婦で移住」と聞くと、「よく奥さんは付いてきてくれましたね」と言われることが多いのですが、私たちの場合は嫁自身も生きたい生き方を選択し続けている結果、村に移住することとなり、今は純粋に住んでいるこの村を面白くしたい、楽しみたい!という思いで村づくりに携わっているので、そのあたりもお伝えできたらと思っています。
        ゲストプロフィール:
        <杉山泰彦(マギー)>
        大学時代に外資スポーツメーカーの学生向けランニングコミュニティの立ち上げを担当。新卒1期生で株式会社CRAZY(CRAZY WEDDING)に入社。主に採用・マーケティング・組織づくりを担当。2017年2月より会社の新規事業として地方創生事業の株式会社WHEREに参画。都心向けの地域PRを主に2年間で20地域の営業から案件納品までを担当。現在は根羽村に出向しながら「関係人口」創出を中心に村のPR担当等として活動中。
        <杉山有希(ゆき)>
        新卒で東京都庁へ入庁。人からの評価や組織に合わせた人生ではなく、自分の意志で生きる人を増やしたいと思い、当時30人規模の株式会社CRAZYへ転職。CRAZY WEDDINGにて、結婚式当日までのプロジェクト管理等を200組以上を担当。2017年には自身の結婚式をCRAZY WEDDINGで挙げる。2019年4月より根羽村移住コーディネーターとして、移住者を増加を目的に、女性(ママ)視点で住みやすい環境づくりを目指し活動中。
        <夫婦について>
        2018年12月、人生の次なるステージとして人口900人の長野県根羽村に夫婦で移住。「自分の住む村がどうやったら面白くなるか」がテーマ。「村暮らし」をコンテンツにした一棟貸し古民家「まつや邸」の運営、村資源を活かした事業・コミュニティづくりに挑戦中。

        主催:


        <しごとバー名古屋>
        魅力的な仕事、働き方、人、製品、技、想い・・・「しごと」を語る切り口は様々。しごとバーは、地域の様々な働き方をする方々をゲストとして迎え、お酒を飲みながらゆるく語る場です。日本仕事百貨さんが運営する『リトルトーキョー』で開催されています。名古屋では、NPO法人G-netさんと共同で2015年10月より運営しています。
        hp https://hatarakuka.jp/shigotobar
        fb https://www.facebook.com/nagoyashigotobar/

        <大ナゴヤ大学 はたらく課>
        はたらく課は、大ナゴヤ大学の活動メンバーの中で”はたらく”に興味がある有志メンバーが集まり、2011年7月に立上げた”ナゴヤのまちの求人メディア”です。
        hp https://hatarakuka.jp/about
        fb https://www.facebook.com/hatarakuka/

         


        \こちらもプッシュ!/

         

        広報担当のともーこです!
        その他にも愉しいイベント情報が寄せられています。ぜひご覧ください!
        また、皆さまからのイベント情報もドシドシ募集中です!
        ※各イベントへのお問い合わせは、各イベントのお問い合わせ先にお願いします。
        ※イベントの詳細はフライヤーまたは、各HP、主催者にご確認ください。

        学生限定まちあるき撮影WS

        講師:写真師 松原 豊さん
        進行:OTONAMIE 代表 村山祐介・副代表 福田ミキ
        日程:2019年6月15日(土)
        対象:大学生・大学院生・短大生・専門学校生・高校生 ※学生のみ
        定員:先着6名程度 ※先着になり次第、募集を〆切
        参加費:無料
        主催:津夢時風・Loupe・OTONAMIE
        詳細:https://otonamie.jp/?p=62102

        【スケジュール】
        9:00 津観音前に集合。松原さんにカメラテクニックなどを簡単に説明いただく。
        9:30 昭和レトロを撮影しながら講師とまちあるき。
        10:10 老舗 林時計舗にてお話を伺う。
        11:00 会議所に向け撮影&街あるき再開。
        11:30 会議所到着。参加者の写真をLINEで共有して、松原さんの講評。
        12:30 おひるごはんと意見交換。解散。

        【コンセプト】
        コンセプトは“学生目線のまち歩き” 。
        学生(大学生・専門学校生・高校生)と巡り、松原さんに撮影スキルを教えてもらいながら津のまちの魅力を再発見しようという企画です。
        当日の様子は、後日OTONAMIEで記事にして発信します。

        【テーマ】
        テーマは “昭和レトロ” 。
        撮影だけでなく、実際に代々お店を営む店主にもお話を聞きながら、昭和を深掘りする記事をOTONAMIE福田ミキが作成します。
        いまブームになっている昭和レトロ。
        以前にもこのような企画に参加したとき、地元に暮らすおじさんからは「こんな古いの何がいいんや?」と聞かれたことがあります。
        しかし若者はそれを「レトロでカワイイ」と表現します。
        令和に入った今だからこそ、昭和レトロを発見し発信することは、まちにとって現存する資源を再発見することになります。
        学生さんにとっては撮影スキルを得ると同時に、暮らしのフィールドを広げ、新しい視点を身に付けることで、毎日をちょっとだけ愉しみが増える “新しい毎日” にすることができます。

        【写真師、松原 豊さん】
        公式HP https://www.matsubara-yutaka.com
        三重県津市出身。津市在住。名古屋ビジュアルアーツの講師であり、伊勢神宮式年遷宮記念写真担当、大人のローカル誌季刊NAGI、銭湯巡業(月間Simple)、TURNSなどなどカメラマンを担当し、村の記憶など写真作家としての活動も行う。2012年三重県津市文化奨励賞受賞。
        実績詳細 http://www.murakio.com/profile.html
        また、まちあるき撮影会などの講師も担当。

        【備考】
        デジタルカメラまたはスマートフォンをご持参ください。
        学生による情報誌LoupeのWEB版と共同開催のため、ご参加は学生限定となります。

        【参加・お問い合わせ】
        メール otonamie@gmail.com に参加人数、氏名、所属学校名を明記の上、送信ください。
        またはFacebookイベントページへ参加表明をお願いいたします(https://www.facebook.com/events/461778064593643/

         

        第23回企画展「ボタニカル・デザイン −植物のかたち、その観察−」

        ジャンル:展覧会
        日程:2019年4月20日(土)〜6月16日(日) ※月曜休館(祝日の場合翌日)
        時間:午前9時〜午後5時(土日祝は午後7時まで)
        場所:三重県総合博物館:MieMu
        費用:一般800円・学生480円・高校生以下無料
        主催者:三重県総合博物館:MieMu
        お問い合わせ先:059-228-2283 MieMu@pref.mie.lg.jp 三重県総合博物館:MieMu
        主催者からのメッセージ:MieMu初、植物をテーマにした企画展で、植物のさまざまな「かたち=デザイン」に焦点を当てて、植物の形の意味を考え、そのおもしろさを紹介します。また、第2会場ではさまざまな形の植物を集めたミニ植物園を開園します。
        期間中は講演会開催や、ギャラリートークを開催します。ぜひご家族やお友達とお越しください。
        イベントに関するHPやFacebookなどのリンク先:http://www.bunka.pref.mie.lg.jp/MieMu/000223962.htm

        皆様からもイベント情報を募集しています!

        お寄せいただいたすべてのイベントを掲載できる訳ではありませんが、OTONAMIEの読者の皆様が楽しめそうなイベント情報を、編集部がピックアップして掲載いたします。
        お気軽に下記メールフォームからイベント情報をお寄せください。
        ※Macの純正ブラウザ「Safari」からは送信エラーになる場合がありますので、Google Chromeなどから送信してください。

          ▼添付画像(イメージ写真やフライヤーなど)を3点まで送信できます▼
          1つの画像の容量は2.5MBが上限です。
          画像データの形式はgif、png、jpg、jpeg、pdfに対応しています。

           

          ゴスペルは泣ける

          オトナミエの記者にならせて頂きまして、初記事です。

          四日市市在住の二児の母38歳、あーちんです。

          これから、どうぞよろしくお願いします。

           

          今回は、私の大好き!!!な、サニーサイドゴスペルクラブをご紹介します。実は私もメンバーの一員なのです、ハイ。
          私の子どもたち(小1・小3)も一緒にゴスペルを歌っています。

          練習が始まる前からみんな楽しそうです

          サニーサイドゴスペルクラブは、三重県内(伊勢・伊賀・津・四日市)と名古屋、そして東京や千葉、埼玉にもメンバーがいます。リーダーはこの方♡

          こにたん こと、小西生峰さん。
          私はまだこにたんのことをよく知らないので、こにたんへ後日インタビューさせていただくことにしました。
          こにたんの指揮もレッスンの指導も、とっても楽しくて表現力豊かで、練習ではみんなの笑いが絶えません。

          話は飛びますが、私が初めて練習に見学に行った時、練習に参加していいということで入れてもらいました。私は発声練習の時点から涙が出てきて涙が出てきて(今タイピングしながら思い出しても涙が出てくるw)、とても歌える状態ではなかったのを思い出します。つまり何が言いたいかと言いますと・・・

          ゴスペルは泣ける

          ということです。
          私が入会した後も何人もの方が見学にいらっしゃっていますが、きっとみんなこっそり泣いているハズ。

           

          ちなみに、入会したら名札をつけるのですが、名札の裏にはこう書かれています。この心得で私は何度も救われ、我を忘れてゴスペルを歌っています。あと私はクリスチャンではありませんが、明日のことは神に任せています。

           

          話を戻しまして・・・
          練習風景をギャラリーにしました。

           

          休憩時間には、私が中学時代、中学校は違うけれど学習塾で一緒に勉強していたブッチー(当時のあだ名)から新玉ねぎのおすそ分けがありました。
          そうそう、ブッチーには当時「花より男子」を貸してもらったのです。私はF4の中では道明寺司が一番好きで、ブッチーは花沢類が好きだったとか塾で話していた仲です。それが23年位ぶりの再会でとても嬉しく思っています。

          あ、話がそれた!!!
          (F4のなかで誰が好きですか?)

          それでですね、練習はみんな一生懸命なんです。
          なぜかといえば、、、

          7/14にサニーサイドゴスペルクラブ10周年コンサートがあるからなんです!

          感動のあまり涙がでます。帰るときは元気になっています。そして、帰り道では、むしろサニーサイドゴスペルクラブに私も入ろうかな!って思うほどにエネルギッシュなコンサートです。断言!だって10周年ですもの。10年続けるってすごいことです。

           

          サニーサイドゴスペルクラブ三重10周年コンサートのご紹介

          7月14日(日)15:30開場/16:00開演
          三重県総合文化センター中ホール
          全席自由 大人前売り1500円/当日2000円/小学生以下500円
          チケット予約:090-9186-8441(小西)ikuho1940@gmail.com

          チケット絶賛販売中!!ですが、もう完売間近だそうです!!

          チケット販売状況やサニーサイドゴスペルクラブについて、サニーサイドゴスペルクラブのホームページと、サニーサイドゴスペルクラブ三重のブログをご覧くださいね。

          サニーサイドゴスペルクラブが好きすぎて、記事を作りながら支離滅裂になってきました。私が一番言いたいことは・・

          7/14にサニーサイドゴスペルクラブ10周年コンサートがあるから、ぜひ来てくださいね!!!!!

          ということです。

          サニーサイドゴスペルクラブは上記のコンサート以外でも、いろんな場所から依頼を受け、三重県内の至る所でステージに立っています。これからもサニーサイドゴスペルクラブのステージ情報はオトナミエでもお知らせさせていただきたいと思います。お楽しみに!

          最後までお読みくださり、ありがとうございました。

          連載エッセイ【ハロー三重県】第二回「県民性とか血液型とか」

          三重県で暮らし始めて、私は正真正銘のA型になった。

          私の血液型はA型だ。
          ところが生まれてこのかた「A型でしょう」と言われたことがなかった。
          三重県に来るまでは。
          血液型占いの信憑性は一旦置いておくとして、他愛のない会話の隙間に性格から血液型を当てようとする遊びはどこでだって繰り広げられる。

          「A型以外」だった

          私はかつて一度も「A型だよね」と言われたことがなかったのだ。
          生粋のA型っ子なのに。
          親にさえその血液型を疑われて、十代の頃に「病院へ行ってもう一度調べてみよう」と言われたことがある。
          私にはいわゆる「A型らしさ」がなかったらしい。
          大雑把で、細かいことを気にしない、我が道を行く、天真爛漫。
          母のフィルターを通して見える私はこんな姿をしているようだった。
          成長とともに敏感になったり、気難しくなったり、性格の変化は色々あったつもりだけれど、進学して大阪に行っても、就職して京都に行っても、人から言われる血液型はいつだってO型やB型だった。
          どうかすると「A型以外のどれか」という乱暴な判定をされることすらあった。

          「絶対にA型!」

          そんなものか、と深く気に留めてこなかったのだけど、結婚を機に三重県で働き始めた私は当時の職場で「絶対にA型!」と言われたのだ。人生で初めて。
          そしてその場にいた人たちがみんな、うんうんと深く頷いていたのだ。
          「ゼッタイニエーガタ」その言葉は脳内でスーパーリピートされた。

          私はさっそくこの喜びを母に伝えた。
          すると母は「よかったね、いいところに嫁いだわね!!!」と的を得ているのかいないのかよく分からない感想を言った。

          またある時のこと。
          職場で贈答品の包装をしている男性がいて、どうやらかなり難航しているらしかった。

          横目でちらと見たものの、私が最も苦手とする類のことであるのは一目でわかったので黙って通り過ぎようとしたら、「こういうの得意そうやなぁ、きっちりしとるで」、と突然白羽の矢が刺さってしまった。まじか。

          あたいできない、そんなのできない。折り紙すらまともにできないのに。
          「え!できません!」と言ったのだけど、頼むよと言われて断り切れず、なんとかそれらしく包装紙をあてがって、テープをあちこちにに貼って、これはちょっとまずいのではと思う仕上がりだったのだけど、あろうことか男性はそれを満足げに受け取って、その場をなんとか切り抜けられてしまった。
          私が生きてきた二十数年でこういった器用さを問われることを頼まれるのは皆無に等しく、「きっちり」なんて言葉は生涯無縁だと思って生きていた。
          突然降りかかった「きっちり」は私の脳天に深く突き刺さった。

          もちろんこれも母に自慢した。
          母はもはや定型文のように「いいところに嫁いだわね!!!!」と繰り返した。
          それ以降も、三重県でくらすようになって「真面目」という言葉をあてがわれたことも一度や二度ではない。
          高校時代遅刻と居眠りを繰り返し、「いつ起きているのか」と担任に詰問された私が。

          私はいいところに嫁いだらしい。
          よかった。

          お天気のせいなのかなんなのか

          私は石川県の出身だ。
          石川県は三重県のように半島が海に突き出した形をしているが、突き出している場所は三重県の反対側、つまり日本海だ。それも北の方。

          年中いつでも雨が降っていて、降っていないときでもたいてい空には分厚い鉛色の雲が広がっている。
          冬にはもちろん雪が降るし、海は荒れる。
          季節を問わず傘がないと生活できないほど年中なにかしらがぱらぱら降っていて、「弁当忘れても傘忘れるな」という言葉は石川県の金言だ。
          全国天気図を見たら、ちょっと県庁所在地「金沢」の文字を探してみてほしい。
          きっと曇りか傘のマークがついている。

          そんな町に暮らす人々はみな慎重だ。

          ちゃんとしていないとバチが当たる。
          都合のいいことなんてそうそうない。

          年中恵まれないお天気は住む人にそんな意識を植え付けたのだろう(私調べ)。

          三重県に暮らして十年。
          この町で出会う人たちのおおらかさはいまだに私を驚かせる。
          みんなのストライクゾーンがとてつもなく広いし、「些細」にカテゴライズされるものが多くて多い。
          三重県で暮らしていると、ああほとんどすべてが些細だな、と思う。
          生き死に以外は執着してちゃいけないな、と妙な達観すら覚える。
          もちろん、暮らす人の性格はそれぞれで、一概に言えないのは大前提だけど、このおおらかで懐の広い県民性は(主観強めの)体感として確かにここにある。

          海と山と川と温暖な気候に恵まれた背景が関係しているのか、はたまた遺伝子のアルゴリズム(使い方あってる?使ってみたかった)なのか、ちょっとその辺私には分からないけれど、少なくともいいところにお嫁にきた感は十年経った今でも満々に、ある。のだ。

           


          令和元年の幕開けとともにインフルエンザの家庭内パンデミックに陥ってしまい、更新が一週間遅れとなりました。
          次回からまた、最終水曜更新です。
          ぜひともよろしくお願いします(土下座)。

          【バックナンバーはこちら】
          第一回「R23 ラプソディ」

          “死では終わらない物語について書こうと思う” の著者 釈徹宗先生の話を聞いて “30代女子が思った死についてを書こうと思う”

          私たちは「死」についてどのぐらい理解があるのだろうか?私は臆病だから「死」なんて言葉を口にするのも嫌だったし、痛い、辛い、哀しい…ついついネガティブなことばかりを連想してしまう。凄惨な事故のニュースを見ては「死は待ってくれないものなのだ」と恐怖を深め、年齢を重ねるごとに身近な人、そして自分自身へひたひたと近づいてくる死を恐れる。いつの日か「死」と対峙することができなくなってしまっていた。

          そんな混沌とした気持ちを抱えながら、私は桑名市西矢田町にあるお寺・善西寺を訪れていた。春季永代経法要が行われるこの日、お寺の門前には鮮やかな5色の仏旗が風になびいていた。

          走井山 善西寺

          善西寺は、400年以上の歴史を持つ由緒あるお寺だ。古くは矢田城がおかれた走井山麓にあり、なんと開基したのは矢田城主の孫だという。

          十五世住職の矢田俊量さんは、住職となる前、理学博士を取得しアメリカの医科大学で研究員として勤めた経歴をもつ。いわば、生命科学のプロフェッショナルだ。その矢田さんが善西寺で実施している「エンディングセミナー」は巷にあふれる、いわゆる終活産業のための終活セミナーとは一線を画す。一貫して死を通して生を見つめ、「生命」と「いのち」 について深く考える内容となっている

          あまりにお気軽な終活ブームに危機感を覚えた矢田さんが、医療の学識をもち現場を理解している宗教家として何ができるかと考えてきた一つのアウトプットが、このエンディングセミナーだ。今年で5年目を迎えるこのセミナーには、門徒(檀家)さん以外にも多くの人が関心を持って足を運ぶ。

          (エンディングセミナーについての記事はこちら

          善西寺 十五世住職 矢田俊量さん

          今回は永代経法要にエンディングセミナーを併催して、釈徹宗(しゃく・てっしゅう)先生の講演が行われた。これまでの講師は医療・福祉・法曹などの領域からで、今回はじめての宗教学者の登壇となった。釈先生は大阪府池田市にある浄土真宗本願寺派・如来寺の住職であり、比較宗教学者としても活躍されている。

          “そもそも仏教とは何か”、“世界の様々な宗教とどう違うのか”などを比較宗教学の観点からわかりやすく、ユーモアを交えて話される釈先生の講義や書籍は多くの人を魅了している。

          釈徹宗 先生

          今回ご講演いただいた『老病死の事例から学ぶ仏教~死では終わらない物語に聞く~』の内容をふまえながら、この先を生きていく上で私たちは死とどう向き合えばよいのか、どんな風に仏教やお寺と関わっていけばよいのだろうかということをお聞かせいただいた。

           

          死では終わらない故人とのつながり

          お寺の荘厳な空気にすっと背筋がのびる。これからどんなお話が聞けるのだろうかとドキドキしていると、釈先生はまず、浄土真宗について教えてくれた。

          浄土真宗では、たとえ心臓がとまったとしてもそれを “死” とはせず “お浄土に生まれた” とします。仏として生まれ変わり、御縁のある人を導いていくという道筋をもっているからです。それは浄土真宗に限ったことではなく、世界中の民族・文化圏をみてもそういった物語りは存在するのです」

          息を引き取ったその瞬間にすべてが終わるわけではないということを、実は多くの人が自然と認識しているそうだ。「それは“死を超えても道は続いていく”ということなんですよ」と釈先生は言う。そもそも、死を超えるとはどういうことなのだろうか。

          「例えば『こうしたら死んだおばあちゃん、悲しむかもしれないな』とか、『こうしたら死んだ父親が喜ぶんじゃないかな』とか考えることはありませんか。それは間違いなく故人が仏となって、ご縁のある皆さんを導いてるということになりますよね」

          そういえば思い当たる節があるかもしれない。お墓に参る時は、声には出さずとも必ず心の中で祖父母に話しかけている。誰にならったわけでもないし、家の宗旨を意識して行っている行為でもない。釈先生のお話を聞いて、「自然に死を超えても関わりが続くこと」を自然と実感することができた

          さらに釈先生は、先に逝った人たちの存在を感じることは自分の姿を見つめ直すことにも繋がるとお話された。「先に逝った人たちのまなざしを意識することによって、我々の暮らしの意味が大きく変わっていきます。亡くなった人には嘘をつけない。つまり亡くなった方の目は、我々の心の鏡のような役割を果たすのです」

          私は、死は永遠の別れだと思っていた。だから「死」という言葉に漠然とした恐怖をもっていたんだと思う。見えないだけで、実は故人と自分の間には「死を超えて続く道」が繋がっていたのだ。私の中で「死」に対するイメージが大きく変わった瞬間だった。

           

          「死」は「今をどう生きるか」を紐解く鍵となる

          釈先生は、人間だけが死を活用できるとも教えてくれた。「他の生物も仲間の死を悲しむということはあるのですが、過去の自分を後悔しないし、昔を懐かしんだりもしない。そう考えると、“死の先の世界を考えること” は人間しかできない行為なんですよ」

          先生が大学で教える講義では「喪失プログラム」という自分の死と向き合うイメージトレーニングを行っているそうだ。

          まず9枚の紙に「自分の大切な人:3人/大切な活動:3つ/大切な物:3つ」を書く。自分は末期の病気で余命宣告をうけたという設定だ。生死を分ける手術の日、9枚の紙の中からいらないものまず3枚破る。その後、手術は成功したが病気が再発してしまう。その時にいらないと感じた紙をさらに3枚破る。そして最期の日の夜、手元に残っている2枚の紙を破る。さて、最後に残った紙は…。

          当日、多くの人が釈先生の話を聞き入っていた。

          「死を目の前にすると、普段大事だと思っていることが意外につまらなく思えたり、逆に思ってもいないことが出てきたりするんです。そうすると、自分にとって何が本当に大切なのかが分かってきます。自分の死を使って生をもう一度再解読する。生きる意味と死ぬ意味は合わせ鏡みたいになっているので、死んだ後を考えることは生きる意味をどう考えているかということを知るきっかけになるのです」

          元来、お寺はコミュニティの拠点だった

          釈先生が今日教えてくれたことはきっと膨大な仏教の教えの中の、ほんの僅かな部分なのだと思う。けれどそこに少し触れただけで、「死=恐怖」という私の中の概念が大きく変わった。

          「大抵のことは、本当の姿がわかっていないから苦しいのです。きちんと理解することによって、背負っている苦しみが一つ下ろせる。仏教は我々の心と体の仕組みに基づいて教えができていて、そういった意味で人類の知恵の結晶と言える気がします」

          先生の言葉を聞いて、仏教が私たちの心や体の仕組みに基づいてできているのなら、仏教を知ることで「自分」というものを理解する手掛かりになるのではないだろうかと思った。死についてだけではなく、私にとってこの先を生きていくための大きなヒントが仏教にはたくさん詰まっているのではないだろうか。

          けれど観光やお墓参りぐらいしかお寺を訪れる機会はないし、そもそも関わりの少ないお寺に足を踏み入れてもいいものかさえも戸惑う。「どうやってお寺や仏教とつながりを持てばいいのでしょうか」と釈先生に尋ねた。

          「きっかけは『あのお坊さんの話に共感した』『考え方が素晴らしいと思った』でもいいし、お寺で開催しているイベントに参加することでもいいと思います。もちろん、家の宗旨を大事にするということも尊いことだと思いますが、これからは単に家の宗旨だからお付き合いするんじゃなくて、そのお寺が素晴らしいからそのコミュニティに参加するという形になってくるのではないでしょうか」

          また、先生はアートや音楽など異なるジャンルからのアプローチもいいのではと教えてくれた。思えば近年お寺でアート作品の展示や、音楽イベントなど様々なイベントが行われているのを見かける。イベントはお寺に足を運ぶ絶好のチャンスだ。

          境内では、ほとけさまのやさしい精進カレーの販売やベトナムコーヒーのふるまいが行われた。

          浄土真宗のお堂は、本尊が置かれている内陣より参拝者が座れる外陣のほうが広い。古くはお寺の本堂を大広間として使い、みんなで集まって食事をしたり、困りごとを相談したりする場所として使われていたからだ。お寺というのは本来コミュニティの拠点であり、交流や文化が紡がれていく場だったのだ。

          自分に大切なものがあるように、相手にも大切なものがある。

          最後に釈先生からこんなメッセージをいただいた。「今までは宗教に関して、無自覚でも許された時代でした。これからの時代、もっとたくさんの外国人の方が住むことになります。今までのように相手の文化や宗教を知らないままだと、人権を傷つけるということも起こり得るわけです。興味がないから知らなくていいという訳にはいかないし、知らないからと言って人を傷つけてもいい理由にはならない。だから宗教を知る、学ぶということは現代日本人の喫緊の課題なんですよ」

          宗教という観点からみても、急激な人口減少が進む日本は新たな局面を迎えているのだ。そしてその当事者となるのはこれからの時代を生きる私たちである。

          釈先生のお話を聞き、自分の視界がだんだんクリアになっていくような気がした。「大抵のことは、本当の姿がわかっていないから苦しいのです」という釈先生の言葉を思いだした。そうか、仏教に触れることで私は「死」に対するイメージが変わった。仏教はものの見方を変えるスイッチになったんだ。

          ぜひあなたにも日本のルーツである仏教に触れてみてほしい。自分の宗旨はどんな教えをもっているんだろう、家の近くのお寺はどんな取り組みをしているんだろうか。そんな小さな興味から、お寺に足を運んでみてもいいのではないだろうか。そこにある人類の知恵の結晶や、ご先祖様の死では終わらない物語は、あなたや大切な人のこれからを支えるヒントになるかも知れない。

          地域の場としてお寺の門は常に開かれ、あなたを待っていてくれている。

           

          グラレコでも春季永代経法要の当日を振り返り

          最近よく耳にする、グラレコ。
          グラレコとはグラフィックレコーディングの略で、イベントなどを写真や記事ではなくイラストタッチで記録する方法。
          今回は善西寺とともに活動も行っている、しおママさんがグラレコに挑戦。グラレコでも当日の様子をお楽しみください。

          しおママさんの詳細はこちら

           

          釈徹宗(しゃく てっしゅう)1961年、大阪生まれ。宗教学者・浄土真宗如来寺住職・相愛大学教授。龍谷大学大学院博士課程、大阪府立大学大学院博士課程修了。NPO法人リライフ代表として、認知症高齢者のためのグループホーム『むつみ庵』、ケアプランセンターも運営する。落語が大好きで、お寺で寄席を開くことも。『いきなりはじめる仏教生活(バジリコ)』『仏教ではこう考える(学研新書)』『いきなりはじめる浄土真宗–インターネット持仏堂1』『はじめたばかりの浄土真宗–インターネット持仏堂2』(内田樹氏との共著、本願寺出版社)など、著書多数。(彼岸寺HPより)

           

          矢田 俊量(やだ しゅんりょう)1963年桑名市生まれ。第十五世善西寺住職・龍谷大学非常勤講師・理学博士。名古屋大学大学院理学研究科修了。生命科学の研究者が尊いご仏縁により僧侶に転身。向きあう対象は「生命」から「いのち」へ。お寺をコミュニティの拠点とし、「おてらこども食堂」や、「りてらプロジェクト」など垣根を越えて様々な人とのつながりを生みだしている。専門のグリーフサポートは、各種団体・公的機関でサポート活動を行うなど19年の実績を元に昨年「グリサポくわな」を立ち上げた。

           

          浄土真宗 本願寺派 善西寺 山号を走井山と号し古くは矢田城がおかれた走井山麓にあったが、後に現在地に移る。祖父俊元の法号善西禅定門に因み善西寺と称し、矢田城主の墳墓を祀る。寛永十二(1635)年空円の子覚善は本寺許可を得て、走井山善西寺を公称。

          三重県桑名市西矢田27-2/0594-22-3372
          HP:http://mytera.jp/tera/zensaiji30/monk/
          Facebook:https://www.facebook.com/zensaiji987/


          りてらプロジェクト
          Facebook:https://www.facebook.com/1496917123753291/
          おてらおやつクラブ
          HPhttps://otera-oyatsu.club/
          ※善西寺では毎月第4水曜日に、おてらおやつクラブを基盤とした「おてらこども食堂」を実施しています。

          (撮影:y_imura


           

          善西寺に関するOTONAMIEの記事

          pray. 伝えなきゃ。三重の山奥の暮らしで見つけた感謝の連鎖、いのちの記録。
          記者 yusuke.murayama

          明日、僕が死んだら。
          記者 OTONAMIE運営部

          自宅で看取るって、大変ですか?
          記者 OTONAMIE運営部

          ひとりをツナグ場所に行ってみよう。
          記者 OTONAMIE運営部

          夏の風景 蝉の声とお寺と流しそうめん。
          記者 OTONAMIE運営部

          住職にお焼香のあれこれを聞きに行ったら、いつのまにか深~いところへ。
          記者 福田ミキ

          愛着のある街の住み慣れた家で、最期まで暮らし続ける。
          記者 福田ミキ

          【ミイラ、お寺へ行く。Part.1 】 仏教の世界に触れた1日。そして驚きの入棺体験とは・・・
          記者 タナカマユミ

          人生を整える。デトックス足りてる?野草茶をつくるおばあちゃん、坂本幸さんの田舎暮らしが素敵すぎる@津市美杉
          記者 yusuke.murayama

          【 ミイラ、お寺へ行く。Part.2 】なんだこら、こんなお寺ありなのか!?ご住職のお寺&仏教への愛が、もう半端ない。
          記者 タナカマユミ

          voice. 日本で子どもが餓死。立ち上がった住職と未来をつくる住職@善西寺
          記者 yusuke.murayama

          地域の人たちに愛される「相棒」二人の、 “服を通して福を与える”取り組みとは
          記者 ミカミ ユカリ

          “死では終わらない物語について書こうと思う” の著者 釈徹宗先生の話を聞いて “30代女子が思った死についてを書こうと思う”
          記者 ミカミ ユカリ

          子育てしながら里親に!子育てはいったい誰のもの?くわなアンジープロジェクト@善西寺
          記者 ハネサエ.

           

          うどん屋のカツ丼が絶品で、大根の天ぷらを食べたくなった@つる鶴

          こんにちは。
          おでこツルツルの村山です。
          今回はそんなツル男が「つる鶴」というお店で、うどんをツルったというお話です。

          松阪市嬉野にある、めん処つる鶴。

          土曜日のお昼。
          ほぼ満席。
          あれ?
          カツ丼を食べているお客さんの率が高い・・。

          店内の張り紙を読み切ってしまい、カツ丼好きの私はもう・・、食べたい!
          そう、世の中は誘惑で満ちあふれているのです。
          しかし誘惑に打ちかってこそオトナの男。

          家族できていたので、昼から一杯飲みたいなあと思い、酒のあてに玄関で見かけた、週末限定の鶏唐揚げを注文しようかな壁に目をやると・・、

          コロッケの玉子とじ、大根の天ぷら、野瀬商店のあれこれ・・。
          ずらりと魅惑的な一品。
          またも誘惑・・。

          私:ハイボールと天ぷらうどん。あと、野瀬商店の五目がんももください。

          女将さん:五目がんも、できるか聞いてきますので少々お待ちくださいね。

          女将さん:ごめんなさい。五目がんもできないんです。

          私:じゃあ、鶏の唐揚げで。

          なんでも壁にある単品メニューは、土日の夜限定の居酒屋タイム用で、手が空いていて仕込みができているときには昼間に出すこともある一品料理とのことだった。

          息子:カツ丼ください。

          すばらしい!

          女将さん:ハイボールお待たせしました!

          おっきい!
          そっか、デフォルトがメガハイボールだったのかあ。
          なにも考えずにドリンクメニューすら見ずに頼んだメガハイボールをみて、こどもたちはケラケラと笑っていた。

          唐揚げはころもが細かく、ジューシーで柔らかかった。
          ハイボールと唐揚げ。
          これぞおっさん的、正しい休日の過ごし方。

          おいしそうな天ぷらうどんが到着。
          では、ツルツルっと・・。
          雑味がなく、かつおだしの上品な香り、しょうゆの深い味わい。
          口に運ぶたびに、じわじわとうま味がからだに染み込んでいく感覚。

          息子にもらったカツ丼をひとくち。
          すっと歯切れが良い豚肉は、やわらかくジューシー。
          あまくない味付けで、だしが効いている。
          たまねぎも程よい食感。
          写真ではわかりずらいが、お皿が大きくボリュームがあった。
          張り紙に書いてあったとおり、最上級の豚ロース、地元の米やたまご、淡路島のたまねぎのおいしさをふんだんに愉しめる。

          すっかり満足な昼食を終え、会計をすませて大将にお話をうかがった。

          つる鶴は、津市の結城神社近くの冨士屋で修行を積んだ大将が、約30年前に開業。

          大将:30年間ひとりで作ってきました。だれかがやったら、味が変わってしまうでしょ。

          鳥羽の名旅館、戸田屋でも料理を学んだことがあるという大将。
          うどんやカツ丼で印象的だった「だし」について聞いてみた。

          大将:かつおぶしは、近所のかつおぶし屋で独自のブレンドをしてもらっています。あとしょうゆにはこだわっているんです。通常の3倍くらいの値段がします。

          しょうゆの銘柄は企業秘密ということだった。
          そして、店で使っているしょうゆは水に垂らしても味があって飲めるが、安いしょうゆだとすっぱくておいしくないと教えてくれた。

          私:やはり地元のお客さんが多いですか?

          大将:いやー、わからないんです。料理を食べにきたお客さんに、あまりしゃべりかけると失礼かなって。

          そういって大将は笑いながら話を続けてくれた。

          大将:値段もね、30年間変えてないんです。

          店内を見渡すと、サイン色紙など。

          大将:むかしバレーボールやっていまして。

          つい、いろいろな質問をさせてもらい気が付くと店内には私だけになっていた。

          カウンターのいすの背もたれには、クッション。
          お客さんが帰っていくときには、ひとりひとりに大きな声で挨拶していた大将。
          そして、味への妥協なき姿勢。

          どこにでもありそうなお店。
          しかしずっと続いているお店には、なにか秘訣があるものだ。

          ところで、あの大将が作った大根の天ぷらやコロッケの玉子とじは、どんな味がするのだろう。
          今度、夜にきて食べてみよう。
          週末のたのしみがひとつ増えた昼下がりだった。

           


           

          めん処 つる鶴
          松阪市嬉野須賀町1332−5
          tel 0598-42-1589

           

          OTONAMIE PUSH!! EVENT【2019.5.30update】

          \今週のプッシュ!/

           

          こんにちは!
          今回の ド プッシュなイベントは、撮影×街歩き×学生。

          写真家松原豊さんから撮影スキルを学びながら、津市の大門や丸之内などを歩くイベントです。
          (参加は学生さん限定となります)

          なにげなく暮らしているまち。
          視点を変えることで発見できるなにかを愉しみに行きましょう!

          講師:写真師 松原 豊さん
          進行:OTONAMIE 代表 村山祐介・副代表 福田ミキ
          日程:2019年6月15日(土)
          対象:大学生・大学院生・短大生・専門学校生・高校生 ※学生のみ
          定員:先着6名程度 ※先着になり次第、募集を〆切
          参加費:無料
          主催:津夢時風・Loupe・OTONAMIE
          詳細:https://otonamie.jp/?p=62102

          【スケジュール】
          9:00 津観音前に集合。松原さんにカメラテクニックなどを簡単に説明いただく。
          9:30 昭和レトロを撮影しながら講師とまちあるき。
          10:10 老舗 林時計舗にてお話を伺う。
          11:00 会議所に向け撮影&街あるき再開。
          11:30 会議所到着。参加者の写真をLINEで共有して、松原さんの講評。
          12:30 おひるごはんと意見交換。解散。

          【コンセプト】
          コンセプトは“学生目線のまち歩き” 。
          学生(大学生・専門学校生・高校生)と巡り、松原さんに撮影スキルを教えてもらいながら津のまちの魅力を再発見しようという企画です。
          当日の様子は、後日OTONAMIEで記事にして発信します。

          【テーマ】
          テーマは “昭和レトロ” 。
          撮影だけでなく、実際に代々お店を営む店主にもお話を聞きながら、昭和を深掘りする記事をOTONAMIE福田ミキが作成します。
          いまブームになっている昭和レトロ。
          以前にもこのような企画に参加したとき、地元に暮らすおじさんからは「こんな古いの何がいいんや?」と聞かれたことがあります。
          しかし若者はそれを「レトロでカワイイ」と表現します。
          令和に入った今だからこそ、昭和レトロを発見し発信することは、まちにとって現存する資源を再発見することになります。
          学生さんにとっては撮影スキルを得ると同時に、暮らしのフィールドを広げ、新しい視点を身に付けることで、毎日をちょっとだけ愉しみが増える “新しい毎日” にすることができます。

          【写真師、松原 豊さん】
          公式HP https://www.matsubara-yutaka.com
          三重県津市出身。津市在住。名古屋ビジュアルアーツの講師であり、伊勢神宮式年遷宮記念写真担当、大人のローカル誌季刊NAGI、銭湯巡業(月間Simple)、TURNSなどなどカメラマンを担当し、村の記憶など写真作家としての活動も行う。2012年三重県津市文化奨励賞受賞。
          実績詳細 http://www.murakio.com/profile.html
          また、まちあるき撮影会などの講師も担当。

          【備考】
          デジタルカメラまたはスマートフォンをご持参ください。
          学生による情報誌LoupeのWEB版と共同開催のため、ご参加は学生限定となります。

          【参加・お問い合わせ】
          メール otonamie@gmail.com に参加人数、氏名、所属学校名を明記の上、送信ください。
          またはFacebookイベントページへ参加表明をお願いいたします(https://www.facebook.com/events/461778064593643/

           


           

          \こちらもッシュ!/

          広報担当のともーこです!
          その他にも愉しいイベント情報が寄せられています。ぜひご覧ください!
          また、皆さまからのイベント情報もドシドシ募集中です!
          ※各イベントへのお問い合わせは、各イベントのお問い合わせ先にお願いします。
          ※イベントの詳細はフライヤーまたは、各HP、主催者にご確認ください。

          OTONAMIE的な飲み会

          現代人の心の渇きを潤す立吞み処、中村酒店@津市

          以前記事を書いた、バドがドーン!な酒屋の角打ちで行います。
          OTONAMIEを運営する三人(村山、ミキさん、ともーこさん)は、カウンターで皆さまのお越しをお待ちしています。

          はじめまして!の方も、ノンアルの方も大歓迎です。
          どなたでもご参加いただけます。
          ゆるりと飲みながらお話ししませんか?
          ぜひ遊んでやってください!

          ジャンル:飲み会
          日程:2019年6月1日(土)
          時間:17:00~20:00 ※ちょっとだけ参加もウェルカムです。
          場所:中村酒店津市栗真町屋町1655−2(近鉄江戸橋駅より徒歩15分くらい・三重大前)
          費用:各自支払(飲んだり食べた分を時点精算・格安です)

          申し込み:
          Facebookイベントページ( https://www.facebook.com/events/989901857880871/ )「参加予定」をクリック、またはメール( otonamie@gmail.com )で参加者氏名と人数をお送りください。

           

          第23回企画展「ボタニカル・デザイン −植物のかたち、その観察−」

          ジャンル:展覧会
          日程:2019年4月20日(土)〜6月16日(日) ※月曜休館(祝日の場合翌日)
          時間:午前9時〜午後5時(土日祝は午後7時まで)
          場所:三重県総合博物館:MieMu
          費用:一般800円・学生480円・高校生以下無料
          主催者:三重県総合博物館:MieMu
          お問い合わせ先:059-228-2283 MieMu@pref.mie.lg.jp 三重県総合博物館:MieMu
          主催者からのメッセージ:MieMu初、植物をテーマにした企画展で、植物のさまざまな「かたち=デザイン」に焦点を当てて、植物の形の意味を考え、そのおもしろさを紹介します。また、第2会場ではさまざまな形の植物を集めたミニ植物園を開園します。
          期間中は講演会開催や、ギャラリートークを開催します。ぜひご家族やお友達とお越しください。
          イベントに関するHPやFacebookなどのリンク先:http://www.bunka.pref.mie.lg.jp/MieMu/000223962.htm

          皆様からもイベント情報を募集しています!

          お寄せいただいたすべてのイベントを掲載できる訳ではありませんが、OTONAMIEの読者の皆様が楽しめそうなイベント情報を、編集部がピックアップして掲載いたします。
          お気軽に下記メールフォームからイベント情報をお寄せください。
          ※Macの純正ブラウザ「Safari」からは送信エラーになる場合がありますので、Google Chromeなどから送信してください。

            ▼添付画像(イメージ写真やフライヤーなど)を3点まで送信できます▼
            1つの画像の容量は2.5MBが上限です。
            画像データの形式はgif、png、jpg、jpeg、pdfに対応しています。

            一級の”うなぎ”に舌鼓、三重県松阪市の名店「川よし」

            日本人にとって”うなぎ”は、土用の丑といった行事もあり誰もが愛する、”食”

            世界に誇れる日本の文化として各地で提供され、多くの人々に愛されている「うなぎ」だが、実はこの松阪市で一級のうなぎが食べられることをご存知だろうか。

            三重県松阪市は、三重県中部に位置し、伊勢湾に面する市である。松阪牛(まつさかうし)の生産で知られ、気候は比較的温暖な地域。

            江戸時代は伊勢商人を輩出した商業町であり、現在も紀勢本線や近鉄大阪線・山田線沿線を後背地に持つ三重県の経済拠点の1つである。

            今回は、そんな松阪のうなぎ店を探訪した。

             

            地域の味を、その地で食す

            その名は、うなぎ専門店 川よし


            駐車場は広くトラックや観光バスも停められる広大の場所に位置する
            老舗の、川よし(かわよし)

            国道23号線沿いに大きく目立つ看板

            老舗らしさを感じながら、店の門をくぐると元気なオーナーの大橋さんが迎えてくれた。店内はテーブル席、ご年配にも優しい座敷テーブルも用意されていて気遣いとおもてなしの心が伺える。

            ご年配の方にも利用しやすいテーブル座席

            店内は外からの日差しで明るくて広々としていて、お手洗いは車椅子の方にも利用できるようになっていた。

            大橋さんに聞いてみると明治時代からうなぎの養殖文化に携わる、家系との事。

             

            オススメのメニューを聞いてみると

            メニューはうなぎに、ひつまぶし、うなぎちらし、さらに伊勢うどんのセットまで実に豊富なメニュー。肝吸いの他、うなぎの頭を使った兜吸いもオススメだという。

            三重県産コシヒカリの御糸米

            使用してる米は三重県産コシヒカリの御糸米で、炊き方は季節の気温に合わせて水分量を調節し旨味を出しているとの事。

            さっそく、うなぎを食してみた。

            中入れ丼 1880円
            身が分厚くて柔らかい

             

            うまき 450円

             

            うざく 500円

            「川よし」のうなぎは、肉厚で表面はカリッと焼かれていて身は柔らかくとてもジューシーな味であり、タレの特徴は若干甘口でありながらも思わず舌鼓を打つほどの美味!

            さらにこれからの夏にスタミナ抜群な「うなぎちらし」も絶品の味。

            うなぎちらし 1500円

            こんな名店に出会えるとは!
            「川よし」のうなぎを堪能し店を出た。
            ぜひ1度、伊勢神宮にもほど近いので参拝の帰りでも立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

            川よし 基本情報 

            住所 三重県松阪市西黒部町349

            営業時間 11:00~15:00 16:00~20:00

            定休日 木曜日

            電話番号 0598-51-2638

            飛び出す妙技と軽やかな健脚 三重のいだてん「けん玉ランナー たかや」

            時刻は6時30分。

            彼の朝は早い。

            場所は松阪総合運動公園。

            靴紐を強く結び、彼は颯爽と駆け出す。

            注目するのは、右手に握られたある玩具だ。

            人々は彼をこう呼ぶ。

            「けん玉ランナーたかや」と・・・・

            「けん玉ランナーたかや」って一体何者?

            たかやさんは三重県で活躍する市民ランナーだ。

            普段は会社員として働いている。

            SNS(InstagramやTwitter)やYouTubeでも、日々の活躍を情報発信していて、ランナーを中心にファンも多い。

            けん玉ランナーたかや16

            彼の最大の特徴は、なんといってもランナーとしてだけでなく、けん玉技術の研鑽を積み重ねている点だ。

            ランナーとしての実績

            1. 富士五湖マラソン(118キロ) 14時間37分26秒
            2. 京都マラソン2019(42.195キロ) 3時間19分05秒
            3. 十津川温泉郷 昴の郷マラソン大会で2年連続5位入賞

             

            けん玉ランナーたかや ウルトラマラソン

            けん玉ランナーたかや17

            118kmを完走!?

            フルマラソンで3時間19分05秒って早くない?

            そして、奈良県十津川村でのマラソンで2年連続5位入賞・・・

            彼の「走り」はまさに本気だ。

            けん玉の実力はいかに・・・

            けん玉検定をご存知だろうか?

            自身のけん玉の技術を証明する資格が「けん玉検定」だ。

            たやかさんは「けん玉検定 ベーシック1級」の資格を所持している。

            けん玉を始めて2年となる実力は、実際に動画を見てもらった方が手っ取り早いだろう。

            https://www.youtube.com/watch?v=K-SJ79F_k_A

            走りながら繰り出されるけん玉の技に目を奪われる。

            https://www.youtube.com/watch?v=7ybI2YSbwN4

            僕が好きな動画が熊野市の風景を舞台に撮影された「三重県×けん玉」。

            たかやさんのけん玉技術はとても高い。

            「マラソン」も「けん玉」も本気!!

            ランナーとしての記録やけん玉技術、どちらも着実にレベルアップをしている「たかやさん」。

            SNSの情報を見ていても、並外れた努力がスマートフォンの画面越しに伝わってくる。

            • 一体、彼を突き動かしている原動力はなんなのだろう?
            • ランナーがけん玉に出会ったきっかけは?
            • けん玉ランナーの目指す先は?

            積み上がる疑問と好奇心。

            前々からお話を聞いてみたいと思っていた「たかやさん」に連絡をとり、快諾をもらって直接インタビューの機会が実現した。

            「けん玉ランナー」誕生秘話。たかやさんに直接インタビュー

            けん玉ランナーたかや:たかや
            インタビュアーはまじ:はまじ

            2019年5月の明朝。

            広々とした「松阪総合運動公園」では、おじいさんが一人ストレッチをしていた。

            たかやさんは何処・・・

            けん玉ランナーたかや9

            けん玉ランナーたかや10

            あたりを見渡すと、視界の奥の方で颯爽と走るランナーの姿を見つけた。

            けん玉ランナーたかや11

            たかやさんだ。

            けん玉ランナーたかや12

            トラックを黙々と走る姿からは、清々しい陽気の中でも身にまとう静かな闘志が伝わってくる。


            はまじ(ランナーってかっこいいな。)

            はまじ「おはようございます。」

            たかや「おはようございます。ちょうど走り終えました。」

            はまじ「今日はよろしくお願いします。走るペースってやっぱり早いですね。」

            たかや「トレーニングメニューで走るペースを調整してるんですよ。せっかくだし、一緒にちょっと走ってみます?」

            全く走る想定をしていなかった僕だったが、「考えるな・・・感じろ。」精神で、たかやさんとトラックを走ってみた。

            たかや「キロ4分台だとこのくらいの速さ、キロ3分台だとこれくらい。」

            自動車のギアをチャンジするような感覚で、グンっとスピードがあがる。

            はまじ(はやっ!僕の全力疾走なんですけど。。)

            結果、

            けん玉ランナーたかや5
            撮影者:けん玉ランナーたかや

            バテた。

            1分後・・・身を起こして息を整え、この流れで「けん玉」も体験させてもらった。

            けん玉ランナーたかや6

            けん玉ランナーたかや7

            大皿と小皿に玉をのせるチャレンジをしてみたところ、3回くらいでのせることができた。

            たかやさんに教えてもらった

            けん玉の持ち方(卓球のラケットのようなイメージ)
            ひざをクッションのように使う

            というポイント指導が功を奏したのだろう。

            はまじ(けん玉って楽しい!)

            たかやさんはというと・・・

            けん玉ランナーたかや14

            けん玉ランナーたかや13

            なぜだろう、同じけん玉を構えているのに風格が違う。

            たかやさんと僕が「セルとヤムチャ」くらい違うことを実感したところで、早速インタビューに応えてもらった。

            鹿児島の離れ島 与論島でフルマラソンデビュー、そして富士五湖でウルトラマラソンに挑戦!

            まず、たかやさんが市民ランナーとなったきっかけを尋ねてみた。

            社会人となったばかりのたかやさんの趣味は「週末ひとり旅」で、仕事が終わると夜行バスで全国各地に出かける日々を過ごしていたそうだ。

            たかや「ひとり旅の延長でよく登山もしていました。」

            もともと、とってもエネルギッシュなたかやさん。

            2011年12月ごろ、「鹿児島県最南端の離れ島 与論島」への旅を計画をしているときに、たまたま知ったのが「ヨロンマラソン」だった。

            たかや「旅は今でも大好きなんですが、ただ旅をするだけでは物足りなくなってきていたんです。そんな時に、ヨロンマラソンを知り、すぐに申し込みましたね。」

            思い立ったら即行動のたかやさん。

            たかや「タイムは4時間32分44秒。途中何度も諦めようと思いながら走りきりました。特にラストの感動は、生涯忘れることのない経験です。

            けん玉ランナーたかや4

            ヨロンマラソン出場後、もっといろんな大会に挑戦したいという思いが高まり、全国各地を飛び回った。

            順調に記録を伸ばしていく中で、たかやさんはある変化に気づく。

            たかや「目に見えてタイムが速くなっていくのを実感し、それが嬉しかったです。ただ、大会を経験する中で感動が弱くなっていきました。ヨロンマラソンのような感動をまた味わいたかったんです。」

            そこで出場したのが118キロを走破する「富士五湖ウルトラマラソン」だった。

            はまじ(118キロを走る・・・国道23号線で伊勢市から名古屋市までが約115キロ。想像ができない。

            タイムは14時間37分26秒となり、その感動はヨロンマラソンと同じくらいあったそうだ。

            たかや「最初から118km先のゴールを考えてしまうと完走できません。今、走っている目の前の1キロに集中して、1キロ1キロを積み重ねていくだけです。

            たかやさんが語るマラソンは「人生」のようで、言葉に重みを感じる。

            たかや「マラソンをしている人は自分がやってきたこと、ストーリーに感動します。積み上げてきた練習を思い出し、何回もやめようと思いながらも走りきるんです。」

            はまじ「走る時も、走る前の準備も日々、努力の積み重ねなんですね。」

            そして、市民ランナーとして飛躍するたかやさんが次に出会った(挑戦した)のが、そう・・・「けん玉」だった。

            けん玉デビューのきっかけは、某有名番組で登場したYOUだった

            けん玉ランナーたかや15

            続いて、「けん玉ランナー」誕生秘話を尋ねた。

            富士五湖ウルトラマラソンから約8ヶ月が経過した時、たかやさんはTVの映像に釘付けになっていた。

            たかや「たまたまTV番組【YOUは何しに日本ヘ?】で紹介されていたのが、広島で開催されるけん玉ワールドカップに出場するYOUだったんですよ。

            当時のたかやさんは、けん玉が海外で人気が出ていることをを知らず、衝撃を受けたそうだ。

            たかや「カッコ良かったですね。自分もけん玉をやってみたいと番組を見終わり10分後にAmazonで注文をしていました。」

            速断即決のたかやさん、今ここに「けん玉ランナー」が誕生した。

            翌年には広島県へ「けん玉ワールドカップ」を見に行き、世界から出場する選手の技や会場の熱気を体感する。

            そこから、さらにけん玉の魅力にはまっていった。

            「けん玉ランナー」として活動しようとする際、たかやさんは「とある人物」の理論を意識して取り入れ実践している。

            その結果、「けん玉ランナー」としての今日の活躍があるといっても過言ではないだろう。

            その「とある人物の理論」とは・・・・

            複数の肩書きを掛け算してレアな存在になる

            たかや「教育改革実践家 藤原和博さんの書籍を読んだ時、肩書きを掛け合わせる理論に共感を得たんです。

            藤原氏が提唱する理論は

            「100人に1人の掛け算を3回繰り返して、独自性を確立する」

            という内容だ。

            1. まずは一つの分野で100人に1人の人材になる。
            2. さらに別の分野で100人に1人の人材になると、掛け合わせて10,000人に1人の人材となる。
            3. さらに別の分野を同様に掛け合わせ、結果1,000,000人に1人の人材になれる。

            たかやさんは「ランナー×けん玉」を掛け合わせたのも、藤原氏の理論を意識していた。

            けん玉ランナーたかや2

            たかや「例えば猫ひろしさんは、「芸人×ランナー×カンボジア人」で圧倒的にレアな存在になっています。自分はどれだけランナーとして努力を重ねても、オリンピック選手になれるわけではありません。」

            とても現実的であり戦略的な考え方に頭がさがる。

            はまじ「ランナー×けん玉ときて、次は何を掛け合わせますか?」

            たかや「活動を知ってもらうために、動画編集に力を入れています。3つ目は動画編集でいきたいです。」

            「ランナー×けん玉×動画編集」

            はまじ「・・・けん玉ランナー動画クリエイター たかやさん」

            たかや「長いですね(笑。いい肩書きを考えてみますよ。」

            藤原氏の理論以外にも、けん玉の練習ではメンタリストDaiGo氏の科学的学習法を応用している。

            100万人に1人になるためには、並大抵の努力では実現しない。

            でも、たかやさんならきっと実現していく未来が待っている。

            未来に向かって走り抜けるたかやさんの姿が、一瞬見えた気がした。

            スタイリッシュなたかやさんのパワーの秘訣は?

            スクショ けん玉ランナー

            たかや「マラソンもけん玉も努力が報われやすいという点は共通しています。練習した分、その見返りがある。」

            マラソンは練習の積み重ねによって、タイムが速くなっていく。

            けん玉は一つ一つの技を身につけていく。

            たかや「レベルアップをしているのが楽しいです。熱中できるものがないと人生って面白くないですから。」

            また最近、嬉しかったのがSNSで届いたメッセージ。

            「たかやさんの動画を見て、娘がけん玉を始めました!」

            たかや「けん玉は大人も子供も、体力差関係なく一緒に遊べます。マラソンやサッカー、野球などにはない魅力です。もっと上達して、今後はけん玉の良さ・楽しさも伝えていきたいですね。」

            「けん玉ランナーたかや」の目標

            けん玉ランナーたかや3

            【ランナーとしての目標】

            今年中にサブスリー※を達成する。

            ※.市民ランナーがフルマラソンで、3時間を切るタイムで走ることをいう。

            【けん玉の上達目標】

            アドバンス1級の獲得
            その後ステップアップし、けん玉先生の資格をとる。

            【動画制作目標】

            参加した全てのマラソン大会をYouTubeで発信し、ランナーさんの課題解決につながる動画を制作し、少しでも他人の役に立つこと。

             

            出場予定マラソン大会

            • 北海道マラソン
            • 松阪シティマラソン
            • お伊勢さんマラソン

            ※.10月以降に月2回ペースでマラソン大会に参加予定。

            志も高く、目標も具体的なたかやさん。

            はまじ「最後に未来を切り開いていく、子供たちや若者にメッセージをお願いします!

            たかや「自分は子供の頃に色々悩んでいた時期もありました。子供の頃の自分も含めて伝えたいのは、大人になればなるほど人生って楽しいってことです。ぜひ、好きなことに挑戦してみてください。」

            インタビューを終えて、僕はたくさんのエネルギーをもらったように思う。

            けん玉ランナーたかやさんは、

            • 努力の人であり
            • 常に挑戦者であり
            • そして100万人1人に到達するであろう人

            だった。

            「マラソン大会で見かけたら、ぜひ声をかけてくださいね」と気さくに話すたかやさん。

            今日もどこかで颯爽と風を切り、華麗なけん玉さばきに磨きがかかっていることだろう。

            けん玉ランナー たかやさんを応援しよう「関連リンク」

            takaya_runner/たかや けん玉ランナー Instagram

            @takayankees2/たかや けん玉ランナー Twitter

            けん玉ランナー Youtubeチャンネル

            故郷の名を冠したジュエリーブランド・ALIMANO(アリマノ)を追って

            人にはそれぞれ生まれ育った場所がある。生まれてこの方そこ以外住んだことが無い人もいるだろうし、ある時期から疎遠になっている人もいるだろう。

             

            筆者の地元は県内の「有間野(ありまの)」という小さな地区で、あるものといえば山や川だけ。電車は走っておらず、1時間に1本あるか無いかのバスに乗れば、駅まで片道1000円以上かかる。

            小学校はもう無いし、今や鹿や猿の方が人よりも多いかもしれない。そんな、田舎の過疎の地区。

             

            そんな背景を持っているが故、ALIMANO(アリマノ)というジュエリーブランドがある、しかもデザイナーは同郷の人、と耳にした時、初めは信じられなかった。あの山合いにある場所を冠したブランドなんて、しかも煌びやかなイメージがあるジュエリーという分野で。

             

            好奇心がくすぐられ思い立った、ALIMANOのデザイナーに会いに行ってみよう、有間野の形とはいかようなものか実際に見に行ってみようと。

             

            ーーー

             

            取材場所に指定されたのは大阪にある専門学校、ヒコ・みづのジュエリーカレッジ大阪校。

            ここの最上階の一部を工房として借りている、との事。

            そしてこちらがALIMANOのデザイナー・花本由紀子さん。

            お会いするや否やついつい口をつくのは地元の話。メールでのやり取りを受けて

            「実は屋号を聞いてどこの人かは分かったんですよね〜!」とおっしゃった。

             

            有間野地区の古い家には屋号(家のあだ名みたいなもの)があり、それで我が家の場所まで特定できる、やはり本物の有間野出身の人だ。

             

            花本さんは高校卒業後、大阪にある大学の被服科へ進学。4年間服飾について学んだのち、アパレル業界に身を置く。長く勤務していたものの、旦那様の転勤で中国の上海市に赴くことに。ビザの関係上仕事はできなかったため上海大学で中国語を学び、帰国。何をしようかと考えていた時に、元々好きだったジュエリー制作を本格的に学ぼうと思い、同専門学校に進学。5年間の学びを経て卒業し、制作に専念するようになり2年目になるという。

            因みに20歳前後の学生たちの中では社会人経験豊富な頼れるお姉さん的存在だったらしい。

             

            ジュエリーの専門学校とあって、やはり設備は充実している。

            いつも作業しているという机には普通のそれとは違う仕掛けが。

            研磨する機械や広い洗い場なども併設されている。

             

            「今は鹿のツノのジュエリーの新作の準備中です。ひとつひとつ丁寧に洗って、最後に漂白して本来の鹿の角の白い色に戻していきます」

            特徴である幾何学的な形状になる前はいつもこのように下準備がされるとのこと。

             

            早速現在メインで制作されているアクセサリーを見せていただいた。

             

            まずは、那智黒石を用いたシリーズ「NACHT(ナハト)」から。ドイツ語で「夜」を意味する言葉をその名とした

            ずっと触れていたくなるような触り心地の那智黒石は漆黒の種子のような形を成して付ける人の胸元や指先に輝きを添える。

            「那智黒石は触れれば触れるほど艶が出るんです。持ち主が育てるような感覚を覚えてもらえたら嬉しいですね」と花本さんは語る。

             

            次に、鹿のツノで制作された「DEER HORN JEWELRY(ディアホーンジュエリー)」シリーズ。古くから神の使いといわれている鹿。乱繁殖により近年ジビエとしても活用されているが、ツノは使い道が無く、そこに着目した。有間野地区や旧飯南町内(現:松阪市)などで得られるのは、今まで特段用途が無かったもの。

            「鹿のツノも着ければ着けるほどツヤが出て経年変化を楽しめるんですよね」

            青や橙に染まったカケラたちは鮮やかに発色する。

            「こちらは地の色、または黒く染めたものに金箔を貼ったり、志摩産のパールを添えたりしたシリーズです」

            陶器のような白からこんなに深い黒に染める事ができるとは。鹿のツノで表現できる色の幅は広いらしい。

            「これは鹿のツノの芯の部分を輪切りにしたもので、銀箔を乗せてレースのような風合いに仕上げています。実はこのような網目が入るツノは全体の2割程しか無くて。貴重な模様なんですよね」

            都会の中で山からとれた輝きをなんだか不思議な気持ちで触れる。それらは小さくも力強く存在感を示す。

             

            それらの温度を感じながら今後について聞いてみた。

             

            「そうですね、今は梅田の阪急百貨店で常設販売はしていたり、半年に一度開かれる銀座松屋での展示会には参加したりするのですが、他の国にも売り出していきたいとも考えています。

            今までニューヨークとアムステルダムの展示会に出展した事があり、それぞれ学ぶことが多くて。自分のブランドに合いそうな展示会を見極めるのが大切だとか、その地域の人たちの性格とか。

            欧米はもちろんまた行きたいですが、近隣国でも出展してみたいですね。アジアの方は来日した際に買っていただく事がよくあるので。今年はタイや中国での展示も考えているところです」

             

            世界中、場所は変われど根底に有間野がある。何も無い、あの田舎が。そう感じさせたのは次の言葉を聞いた時。

             

            「今はひたすらに素材と向き合っていきたいですし、三重のものでもっと試作もしていきたいと考えています。次々と新作を創り出す、というよりはそのものの良さを見極めて、相応しい形に仕立てたい、と考えています」

             

            小さな田舎で過ごした時間はそれを経験した人の手が創るモノたちに宿り、着ける人が纏う空気となる。花本さんが創るのは、ありのまま、自然の美しさに力強さを加えた形。

             

            手法は様々だけれども、私たち有間野っ子は大きくなっても地元を忘れられず、各々がそれぞれの方法で故郷への愛を知らせている。何も無いと思っていた田舎は、今や生きる礎となっている事を改めて確認した時間だった。

             

            あなたの地元のにはどんな宝物が眠っているだろう?他愛もないものや忘れ去られたようなものでもアイデアと技で磨けばきっと光る。そのようなモノやコトが増えれば、場所を問わず広がる波が出来ていくのではないか、そう感じている。

             

            ちいきをあかるく!リモートワークの “いま” と “みらい”

            リモートワークやテレワーク。
            最近よく耳にする、なんだかかっこいい言葉。
            パソコンやチャットツールをパキパキと使いこなし、WEBミーティングをこなす。
            地域で充実した仕事と暮らしを愉しむ人々。
            私見で恐縮だが、リモートワークという言葉に私はそんなイメージを持っていた。

            今回、そんな業態を実践しているフリーランスや起業家などの先進的リモートワーカーが登壇するイベントが、名古屋市の名城大学で行われた。今回のリモートワークとは、パソコンを使ってバックオフィス業務(秘書、広報、事務、経理)などを遠隔地で行う業態を示す。

            「実際にリモートワークをやってみて、時給に換算にしてみたら時給100円しかない!これだったらパートに出てる方がいいじゃないって・・」
            ひとりの参加者の発言だ。
            登壇者のなかには時給3,000円を超える人もいる。
            なぜ、このような差ができてしまうのだろう?

            働き方改革が叫ばれ、総務省も推進するリモートワーク(テレワーク)。
            時代を追い風に走り出したリモートワークだが、その現場では模索や葛藤が続き、ようやく成功事例が出はじめた段階のようだ。

            イベントは登壇者による事例発表に続いてクロストーク、参加者とのワークショップなど、中身の濃い約4時間であった。

             

            ただ単に、パソコンの入力代行と思われている場合もあります。

            なぜ時給100円ということになってしまうのか。
            それは、リモートワーカーと契約する企業側が、まだリモートワークの実態を理解していない場合があるという。

            登壇者:福田ミキさん。金融にてマネージメントに従事するなか業務をソリューションする面白さにはまる。三重にパートナーの転勤で移住。クワブロー代表。OTONAMIE副代表。

            ミキさん:ただ単にパソコンの入力代行と思われている場合もあります。違いは、業務改善の視点です。事務作業は外注したら無くなるというわけではありません。ワーカーもクライアントも互いに努力し、業務に関わっている時間を減らしていく意識が重要だと感じています。

            登壇者の中には、リモートワークで生計を立てている人もいる。
            では、リモートワーカーにどんな仕事をお願いすればいいのだろうか。

            たとえば企業の場合で考えてみたい。
            単に入力代行や事務処理代行としてお願いすることもできるが、登壇者は業務改善まで手がけるという。
            例)
            ・1〜10まである業務フローを1〜7までに短縮し、確保した余白で組織の推進力を高める。
            ・一年に一回行われるアカデミック系のカンファレンスの運営事務局の仕事を、まるっと通年で請け負う。
            ・大きなイベントの事務局を請け負う。
            ・スタートアップの企業の単なる秘書業務だけでなく、伴走者として事業拡大を手伝う。

            請け負う仕事の形態も料金形態も様々だ。
            例)
            ・単発の仕事の場合は時給3,000円〜。
            ・業務を削減するのが目標なので時給という観点ではない。
            ・継続事業の場合は年間予算を計上する。
            ・スタートアップなどの場合は実際に事業を一緒に走らせ、利益からパーセンテージでフィーを受け取る。

            熱心にメモをとる参加者

            登壇者は、それぞれに試行錯誤しながら独自のスタイルを築きあげてきた。
            今回、感じたことがある。

            業務改善を提案することは仕事そのものをデザインする謂わばクリエイティブな役割だ。また、社長とのやりとりからアイデアやアドバイスを行うことは、コンサルティングや社外取締役のような仕事となる。
            つまり、そのような役割などもリモートで行えた場合、クライアントの理解と評価もあって時給100円ではなく時給3,000円の価値を生み出す。

             

            ポケット秘書

            たとえばお客さんとの打合せでとあるカフェへ。
            担当者と副担当者や秘書が同席できればいいが、なかなかスケジュールを合わせるのが大変だったりする。
            その場合、あとで情報を共有するために議事録的なものの作成など業務が増える。
            ならばスマホからWEB会議ツールを使って打合せに参加すればいい。
            同じ会社で机を付き合わせているより、リモートの方が話が早い場合もある。
            それをポケット秘書と登壇者はいう。

            登壇者:長谷川萌子さん。和歌山市に生まれ。大学卒業後、会社員となるが「限られた人生。自分は誰のために時間をつかっているのだろう?」と疑問をもつようになる。社会のために活動・挑戦する方々を応援する、事務サポートチーム「オフィスミモザ合同会社」代表社員。

            また “リモートワーカーに仕事の楽しみを見つけてもらいたい” という次のステップへと進んでいる登壇者、萌子さんの言葉が印象的だった。

            萌子さん:結婚をして仕事から離れていた知り合いに、リモートワークを紹介したんです。そしたらとても喜んでくれて。その人自身がリモートワークの “楽しい” を発見してくれたんです。それを聞いてからジワジワと込み上げてくるものがあって、泣きそうになりました。だからこれからはリモートワークの実務に関われる人を増やしたいです。

            萌子さんは、子育てをしながらひとりで模索し築き上げたリモートワークが、まさか今回のイベントのように日の目を見ることなど、想像すらしていなかったので「素直に嬉しい」と感想を述べた。

             

            働き方ではなく、生き方。

            リモートワークと聞くとどうしてもパソコン、インターネット、チャットツールなど先端技術を駆使した働き方に目が行きがちだ。
            しかし、彼女たちの話を聞いていると、働き方より今後の可能性、さらには生き方に興味が湧いた。

            「うーん」と悩みながらも丁寧に回答する登壇者。

            リモートワークの仕事で実績を積むことは、様々な企業と付き合い、これからの時代に必要なノウハウを蓄積することになる。ノウハウはそれ自体が価値となる。
            独自のスキルで築き上げた経験を元に、バックオフィス業務からフロント業務として営業活動などを行えば、リモートワークのファームのような会社や団体ができ、経験者だからこそリモートワーカーを目指す人を育てることもできる。新たなリモートワーカーの得意分野に磨きをかけることで、時給100円ではなく正当な対価を支払うこともできる。
            そしてファーム自体もオフィスを構えずにリモートで繋がるなら、その可能性は無限大に広がる。
            そんな彼女たちは、どんな未来を描いているのだろうか?

            登壇者:前田智子さん。地元福井県の大学を卒業後、大阪府へ。大林組で総務・人事・役員秘書業務に従事。結婚を機に三重県へ。東京の企業のバックオフィスに従事。OTONAMIE広報担当。

            智子さん:福井出身、大阪で働き、今は三重在住なので福井、大阪、三重の三地域居住をしながらリモートワークをしたいです。

            登壇者:元木ひとみさん(ひとみんさん)。大学卒業後、岐阜県のケーブルテレビ局にて番組制作業務に従事。結婚を機にバックオフィス業務に従事。

            ひとみんさん:夫とシンガポールで暮らしたい!(笑)。リモートワークはどこにいてもできる仕事ですから。

            登壇者:生駒郁代さん(いくぴーさん)。大学卒業後、メーカーにて10年ほど貿易事務業務に従事。現在は古着屋とバックオフィス業務も行う二児の母。

            大ナゴヤ大学がおこなっていた大型マルシェ、SOCIAL TOWER MARKETではリモートワークで事務局を担当していたいくぴーさん。

            いくぴーさん:リモートワークとまちづくりの相性はいいと思います。今はFukumochi vintageという地域に関係する古着屋をしているのですが、仕事だけじゃなく地域の人が助け合えるような仕組みを作りたいです。

            笑いも起きるクロストーク。

            走り出した彼女たちの未来は明るい。

             

            とにかくやってみよう!

            今回登壇したひとみんさんは、パソコンやバックオフィスもあまり詳しくなく「リモートワークってなに?」から始めたひとりだ。

            ひとみんさん:でもやってみたら何とかなるものです。最初はパソコンのカーソルがクルクルまわっりぱなし、メールからは急ぎの業務依頼・・。そんな状況でもひとりでリモートワークをしていて、さみしいので観葉植物を買いました。普通は成長が遅い植物を買ったのですが、あまりにも私が話しかけるもので、3倍くらい早く成長しました。愛情を注ぐって大切ですね(笑)。リモートワークに興味がある人には、とにかくやってみることを推進しています。

            左:加藤慎康さん。右:坂本大祐さん。

            今回のイベントを企画、運営をした二人にもお話をうかがった。
            まずは発案者の大祐さん
            奈良県東吉野村で、コワーキングスペースOfficeCamp東吉野を運営している。

            大祐さん:今回登壇してもらったリモートワーカーたちと少し前に知り合いました。これは何かおもしろいことが起きているぞと。地域こそ、こういった働き方が必要だと思っていました。そしてリモートワーカーの繋がりが作れたらと思い、飲み会の席で慎康さんに相談したら、トントン拍子で今回のイベント開催となりました。10人くらい集まったらいいかな、とにかくやってみよう!と蓋を開けたら予想以上の参加者数に驚いています。

            共同企画、運営者である慎康さん
            慎康さんは「先生は、まちの人。生徒も、まちの人」がコンセプトで、学びの場をつくりまちを楽しくしていくNPO法人大ナゴヤ大学の初代学長であり、現在は美濃加茂市のまちづくりコーディネーター木曽三川電力みのかもの代表取締役も務める。
            二人は様々なメディアにも登場する、地域の第一線を走る地域イノベーターだ。

            慎康さん:今回のイベントでいろんな共感が生まれていました。このイベントが今後、何らかのプラットフォームになればいいなと思います。人の顔が見える。その人が暮らす町が好きになる。実際に行ってみる。そんな展開になればと思います。

            ワークショップで登壇者と語る参加者。
            長野県根羽村という人口約900人の村に移住し、移住コーディネーターをしている参加者。
            リモートワーカーを探しにきた参加者。
            ワークショップでは様々な意見交換や解決案が模索された。

             

            人口が激減する日本の未来。
            しかし、そんな時代がやってくるからこそ楽しくつながる。

            地方創生も働き方改革も、きっと彼ら彼女らのような目を輝かせている人がつながり、リモートワークなどで企業もつながれば地域の未来は明るくなるのでは、と思えたイベントだった。

            次回は三重県の小さな漁村にあるゲストハウスで、1泊2日の合宿も予定されている。時期は今年の夏頃。
            でも、なぜ漁村?

            大祐さん:夏は海がみたいじゃないですか(笑)。

            そう、この勢いとノリがいいなと思うわけです。

            幽霊ポーズ!?ではなく、リモートワークだけにパソコン入力風ポーズ。

            ぜひ、ご興味のある方は参加してみてはいかがだろうか。

             


             

            ▼今回登壇したリモートワーカーへのお仕事依頼やお問い合わせ

            福田ミキさん、前田智子さんへの問い合わせ
            Mail tamiki0310@gmail.com
            HP https://b-l.jp/2F/

            生駒郁代さん(いくぴー)への問い合わせ
            Mail allonsikuyo@gmail.com

            長谷川萌子さんへの問い合わせ
            Mail support@office-mms.jp
            HP http://office-mms.jp

             

            OTONAMIE PUSH!! EVENT【2019.5.23update】

            \今週のプッシュ!/

            こんにちは!
            今回の ド プッシュなイベントは、手前味噌ですみません。
            OTONAMIE的な飲み会です!

            現代人の心の渇きを潤す立吞み処、中村酒店@津市

            以前記事を書いた、バドがドーン!な酒屋の角打ちで行います。
            OTONAMIEを運営する三人(村山、ミキさん、ともーこさん)は、カウンターで皆さまのお越しをお待ちしています。

            はじめまして!の方も、ノンアルの方も大歓迎です。
            どなたでもご参加いただけます。
            ゆるりと飲みながらお話ししませんか?
            ぜひ遊んでやってください!

            角打ち(店内)

            ジャンル:飲み会
            日程:2019年6月1日(土)
            時間:17:00~20:00 ※ちょっとだけ参加もウェルカムです。
            場所:中村酒店津市栗真町屋町1655−2(近鉄江戸橋駅より徒歩15分くらい・三重大前)
            費用:各自支払(飲んだり食べた分を時点精算・格安です)

            申し込み:
            Facebookイベントページ( https://www.facebook.com/events/989901857880871/ )「参加予定」をクリック、またはメール( otonamie@gmail.com )で参加者氏名と人数をお送りください。

             

             


             

            \こちらもッシュ!/

            広報担当のともーこです!
            その他にも愉しいイベント情報が寄せられています。ぜひご覧ください!
            また、皆さまからのイベント情報もドシドシ募集中です!
            ※各イベントへのお問い合わせは、各イベントのお問い合わせ先にお願いします。
            ※イベントの詳細はフライヤーまたは、各HP、主催者にご確認ください。

            第23回企画展「ボタニカル・デザイン −植物のかたち、その観察−」

            ジャンル:展覧会
            日程:2019年4月20日(土)〜6月16日(日) ※月曜休館(祝日の場合翌日)
            時間:午前9時〜午後5時(土日祝は午後7時まで)
            場所:三重県総合博物館:MieMu
            費用:一般800円・学生480円・高校生以下無料
            主催者:三重県総合博物館:MieMu
            お問い合わせ先:059-228-2283 MieMu@pref.mie.lg.jp 三重県総合博物館:MieMu
            主催者からのメッセージ:MieMu初、植物をテーマにした企画展で、植物のさまざまな「かたち=デザイン」に焦点を当てて、植物の形の意味を考え、そのおもしろさを紹介します。また、第2会場ではさまざまな形の植物を集めたミニ植物園を開園します。
            期間中は講演会開催や、ギャラリートークを開催します。ぜひご家族やお友達とお越しください。
            イベントに関するHPやFacebookなどのリンク先:http://www.bunka.pref.mie.lg.jp/MieMu/000223962.htm

            沓沢佐知子 作品展 「Rhythm リズム」

             

            ジャンル:アート
            日程:2019年5月11日(土)〜5月28日(火)水・木定休
            時間:12:00〜18:00
            場所:四日市市朝日町1-13
            費用:入場無料
            主催者:侶居
            お問い合わせ先:059-340-9172 info@studiorokyo.com 侶居
            主催者からのメッセージ:沓沢佐知子の作品に宿るもの‥‥。それは、豊かで厳しい自然の波動をしなやかに受け止める強さ、そして我が子を愛おしむような慈愛。森は生と死が同じ軌道を廻るように、終わることの無い命の営みを繰り返しています。命を糧にして生きる現実を受け入れ、命を生み育てる森で暮らす彼女の作品には、人を癒す力があると感じます。
            彼女にとって三重県では初めての個展となります。この機会にぜひご覧ください。
            イベントに関するHPやFacebookなどのリンク先:http://www.studiorokyo.com/

            南伊勢でフットパス!

            ジャンル:フットパス
            日程:2019年5月26日(日)
            時間:9:00~17:00 ※場合によって変更する可能性あり
            スケジュール:
            9:00 阿曽浦漁港集合 ツアー開始
            12:00 お昼ご飯
            15:00 ツアー終了 ワークショップ
            17:00 解散
            場所:南伊勢町阿曽浦
            費用:2,500円(昼食代込み)
            定員:最大8名
            おすすめする人:なんでもないことを楽しめる人。写真や散歩が趣味の人。田舎の風景や海が好きな人。
            主催者・お問合せ:むすび目 Co-working
            申し込み:0594-22-3372  zensaiji@friend.ocn.ne.jp

            希望者は前泊・オプションで漁師体験が可能です。
            http://marukinmaru.com
            主催者からのコメント:何気ない日常に感動したことはありますか?フットパスとはイギリス発祥の概念で、歩くことを楽しむために作られれた道のこと。今回の舞台は、漁村。休みの日は釣り客で大いに賑わいますが、それ以外の理由でよその人が訪れることはめったにありません。ごく普通の漁村。その“ありふれた風景”に惹かれて移住した男子がいます。観光地とは違う楽しみ方。それは、その土地の生活に触れるような旅。今回は彼の案内で、一見どこにでもある風景の中からちょっとした魅力を切り取って、ツアー形式で巡ります。ツアーの後は簡単なワークショップをして、各々が発見した魅力を集めて手書きの地図作りを計画中です。

             

            皆様からもイベント情報を募集しています!

            お寄せいただいたすべてのイベントを掲載できる訳ではありませんが、OTONAMIEの読者の皆様が楽しめそうなイベント情報を、編集部がピックアップして掲載いたします。
            お気軽に下記メールフォームからイベント情報をお寄せください。
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              幻想的な提灯の明かりに誘われて「酔い覚ましの外宮参道」

              ・・ゃくさん

              ・きゃくさん

              (・・・?)

              店主「お客さん、起きてな。」

              「ううん、あぁ・・・」

              店主「お客さん、ごめんやけど、もう閉店の時間なんさ。」

              まどろんだ目をこすり、あたりを見渡す。

              日本酒バル「蔵」2

              ここは「日本酒バル 蔵」

              三重県35蔵の地酒が飲める伊勢市駅近くのお店だ。

              「あー・・・寝ちゃってましたね。」

              時刻は午前0時を迎えようとしていた。

              「日本酒バル 蔵」を後にする

              店主まぁ1日で35蔵の日本酒を飲み比べしようとするのは無謀やわな。

              と店主は笑う。

              記憶の中ではまだまだイケるで!とおだてられたような気がするが・・・まぁ良しとしよう。

              「お水をいただけますか?」

              店主「横に置いてあるで。」

              今度は僕が笑った。

              氷の入った水を一気にあおり、席を立つ。

              少し頭がぼーっとするが、足腰は大丈夫そうだ。

              店主「ちゃんと家まで帰れるん?」

              「大丈夫ですよ。タクシーを拾うか、何とかして帰ります。いうほど遠くないんで。三重県の地酒制覇を目指して、また来ます。」

              店主「そうか、今月は伊勢志摩SAKEサミットが高柳商店街であるからな。うちで飲んだ分と合わせて、35蔵制覇頑張りや。あと、気ぃつけて帰りない。」

              日本酒バル「蔵」7

              お会計を済ませ軽く会釈をし、店がある2階から1階へと階段を降りた。

              タクシーを求めて、伊勢市駅方面に歩く

              空はもちろん真っ暗だったが、伊勢市駅周辺は案外明るかった。

              タクシーを拾えるかもと思い、伊勢市駅方面を目指す。

              ただ、信号待ちの時間で伊勢市駅方面をじっと見ていたが、あまり期待できなさそうだ。

              それでも、とりあえずは歩いて行くことにした。

              タクシー乗り場に到着しベンチに腰掛けて少し待ってみる。

              案の定、タクシーを拾うのは大変そうだ。

              (さて、どうしようかな。電話でタクシーを呼ぶか、それとも・・・)

              可能性は低いが携帯を取り出し、LINEで救助要請を出しておく。

              じっとしていても仕方がないと、携帯を後ろポケットにしまい、両膝をグッと押して重い身体を椅子から立ち上がらせた。

              その時、ふと横に目を向けると・・・

              夜の外宮参道3

              夜の外宮参道2

              伊勢市駅前の鳥居方面が提灯の明かりで幻想的に道を照らしている光景に目を奪われる。

              しばらく、幻想的な明かりを眺めていた。

              (酔い覚ましにもちょうどいいかな。)

              僕は引き込まれるようにして鳥居をくぐり、「伊勢神宮外宮」方面へゆっくりと歩き出した。

              昼とは違う魅力あり「夜の外宮参道」

              伊勢市駅周辺は数年前に比べて、新しいお店が次々とオープンしている。

              「日本酒バル 蔵」を始め、飲み屋さんも多くなってきた。

              夜の外宮参道1

              時間も時間なので人気は少なかったが、ちらほらとすれ違う人もいるのは僕と同じようにどこかで飲んでいたからなのだろう。

              提灯の明かりに導かれながら、とぼとぼと外宮参道を歩いていく。

              夜の外宮参道5

              閉まったお店を眺めながら、ソフトクリームやコロッケなどを食べ歩く人でいっぱいの、昼の外宮参道を思い浮かべる。

              「昼の楽しい外宮参道」と「夜の幻想的な外宮参道」

              うん、どちらも良いものだと勝手に自分の中で納得する。

              「伊勢神宮外宮」の近くになり、淡いオレンジ色の光が目の前に広がってきた。

              夜の外宮参道8

              左上を見上げると、建物に設置されている時計がある。

              じっと見てみたが、眩しくて何時か読みとれない。

              (やっぱり酔っとるな。ちゃんと帰れるかな。)

              夜の外宮参道6

              幻想的な光景とほろ酔い気分が重なり、自分がどこへ向かっているのか、よくわからなくなってきた。

              (・・・家に帰らなあかん。)

              思考がうまく働かない頭をフル回転させて回答を導く。

              「伊勢市駅」から「伊勢神宮 外宮」の入口までは約600mほどだが、少し疲れてきた。

              (少し休憩しよう。)

              僕は脱力するように、目の前のベンチにドスッと腰掛けた。

              自宅までは道半ば。少し途方に暮れていたその時

              夜の外宮参道7

              ガン!とベンチに何か固いものが当たった音がした。

              固いものの正体は後ろのポケットに入れていた携帯だ。

              何気なく取り出して覗き込む。

              (・・・・着信が5件もある。)

              ロックを解除しようとした時、6回目の着信が鳴った。

              そこには、母親の名前が表示されている。

              (ああ・・・そういえば救助要請を出したんやった。)

              携帯の着信に応答する。

              「もしもし。」

              母「あんた今どこにおんの?」

              「外宮さんの入口前におる。」

              母「外宮さんにおるん?伊勢市駅に来てってLINEしとるから、伊勢市駅におったわ。そっちに行ったらええの?」

              「はい、お願いします。ごめんなさい。」

              申し訳ない気持ちを抱きながら、両ポケットに手を突っ込み天を見上げた。

              すると・・・右ポケットに何か入っている。

              どうやら何かの紙みたいだ。

              紙の正体は「日本酒バル 蔵」にあった星座おみくじ「魚座の紙」。

              日本酒バル「蔵」5

              おみくじは引いた覚えが全くない。

              僕はおみくじを見ずに、ポケットにまたしまいこむ。

              おそらく運勢は良いだろう。

              それと「親に感謝しなさい」そんな一文が書いてあるような気がした。

              (後は・・・「飲んでも呑まれるな」とかかな。)

              酔いも少し覚めて、頭の回転は少し戻ってきたみたいだ。

              記事に登場した関連リンク

              日本酒バル「蔵」Facebookページ

              伊勢志摩SAKEサミット2019 Facebookページ

              【外宮参道GoogleMAP】

              ※.本記事の物語は、筆者の経験を元にはしていますがフィクションです。

              取材:2019.4月

              漁師町の銭湯がお洒落な喫茶に変わって、49年が経ちました。

              「引いてください」と、扉は言う。

              でもその前に、聞いてほしいことがある。
              それはこの喫茶店の物語。

              珈琲がどのようにして今みたいに飲めるようになったか知っていますか?

              珈琲の発祥は紀元前のイエメンだと、マスター。

              イエメンには珈琲の木が自生していて、
              その木の実を食べて鳥たちが妙に騒いでいる。

              「なぜ鳥たちは、ああも楽しげなのだろう」
              通りかかった高僧が、ふと疑問に思う。

              ある時山火事が起きて、
              その木の実が火事で自然焙煎された。

              それを見つけた高僧がお湯で煮立ててみると、
              美味しい珈琲ができた。

              高僧もそれを飲むと、やけに気分が良くなる。
              というのも、珈琲にはカフェインが含まれていたのだ。

              珈琲の誕生話。

              そんなことを思いながら飲んでみると、奥の深い味がするやろ。

              説明してから食べてごらんって言うと、なんでも美味しくなる。

              物事の背景。人間の物語。
              そんなものが見えてくると、世界は一層味わい深くなる。

              ここは南伊勢町五ヶ所浦にある珈琲塔FIVE。
              これからする話はきっと、FIVEの珈琲に深い味わいを足してくれるはずだ。

               

              漁師町の銭湯から、オシャレな喫茶へ。

              珈琲塔FIVEは喫茶店になる前、
              漁師町の銭湯でした。

              当時の姿がわかる貴重な写真

              実家が銭湯ということで、
              男湯と女湯の間にある番台に立つこともあったマスター。

              子どもながらに、恥ずかしかったそうで……。

              かつての記憶を辿るマスター。

              いま座っている場所が男湯だったとか、
              女湯の脱衣所はあそこだったとか、

              そんなことを教えてもらいながら、
              当時の風景に思いを馳せます。

              写真中央の柱が、男湯と女湯の境界。
              男湯の浴場の席。

              当時はカツオ船の最盛期で、
              漁師が長い船旅の疲れを癒しにやってきたり。

              そして真珠養殖も盛んな時代。
              若き肉体労働者が一休みしにくることも。

              そんな漁師町の銭湯だったとは思えないほど、
              いまではオシャレな喫茶店。

              海帰りに長靴で入るのは申し訳ないほど。
              そもそも靴も脱ぎたくなる……?

              お客さんが驚くような店をした方がいいかなと思って。

              夢のあるお店を作ろうって言って、とくに入り口にこだわったんですよ。

              お店があんまりオシャレなものだから、
              入り口でお客さんが靴を脱ぐこともあったといいます。

              「いやいや、靴脱がなくても大丈夫です」って(笑)。

              銭湯がなくなったのは、海の塩気で配管が錆びてしまったため。
              改修の必要が生じたタイミングで、廃業を選択しました。

              マスターは当時、19歳。
              東京から帰ってきたばかりでした。

              18の歳で東京へ。マスターの青春を振り返る。

              僕、高校で陸上競技をやってまして。

              跳躍で、ホップステップジャンプ。それからハイジャンプとか。

              高校の部活最後の年、
              マスターは足を故障してしまいました。

              一生に一度だけの舞台。
              全力を注ぐことができなかった。

              中途半端に終わったっていうのもあって、その夢を追ってね。

              高校卒業後に、東京にある体育大学へ進学。

              それはじぶんの夢を、
              納得のいくところまでやり抜くための選択でした。

              でも、じぶんの思ってたのと違ってたのもあって。

              体育大学ではいろいろなことを学ぶことができました。

              でも、卒業後はどうする?
              周りは多くが、学校の先生などになる。

              じぶんは、そうじゃないな。

              何がしたいって気持ちはなかったんやけど、
              それよりもまあ、家に帰ろうかなって。

              マスターは一年経たないうちに大学を中退し、
              地元へ引き寄せられるように帰ってきたのでした。

              五ヶ所浦の「五」。

              珈琲塔FIVEをもっと”オシャレに”楽しむ。

              五ヶ所浦に帰ってきてからマスターは、
              田んぼをしたり、肉牛を飼育したり、魚屋でバイトしたり。

              いろいろなことを試みるなかで、
              喫茶店をやってみることにしました。

              まず女湯の脱衣所を使って、喫茶店を始めます。

              FIVEの店内にあるインテリア。

              当時はコーラが流行していて、
              ビンの栓を抜くと鳴る”ポン!”という音が店内に響いていたということ。

              喫茶店は繁盛して、
              一年後には男湯の脱衣所、

              そして浴場まで店舗を広げることになりました。

              本棚から文化的な匂いがする。

              FIVEは”空間”にこだわりがあります。

              船をイメージしたという天井。

              僕は三つの雰囲気を作りたいと思ってね。
              音楽の好きな人、ゆっくり話したい人。カウンターは僕たちと話したい人。

              音楽へのこだわり。

              店内に流れる音楽が気持ちいい。
              真空管のアンプで鳴らす柔らかい音。

              アルティックA7は、1975年から44年間休みなく鳴り続けています。

              マスターはJAZZが好き。
              ゆっくり話したい人のスペース。
              マスターと会話を楽しみたい人は、カウンターへ。
              中央の大きなテーブルは、お客さん同士が話すためのスペース。

              食事のメニューを見る前に、
              “どこに座るか”を選んで楽しむのがFIVE流。

              FIVEのエビフライには、頭がある。

              FIVEの看板は、エビフライ。
              “エビフライのFIVE”と言われるくらいに、お店の定番メニューだ。

              地域と関連のある食べ物をしたいと。

              海のそばの名物料理っていうのをしたいって言って。

              当時は非常に珍しかった有頭のエビフライを、我流で勉強。
              いろいろ試行錯誤をして、今の料理に至ります。

              エビフライの本数を選択できます。

              ほかにも様々なメニューがあるので、
              迷ったらオススメを聞いてみるといいかもしれません。

              長く続くことで、お客さんの思い出になれる。

              FIVEは2020年で50周年を迎えます。
              長くお店を続けていると、こんなことを言ってくれるお客さんも。

              「妻と付き合っていた頃によく行った。懐かしいな」と。

              20歳のときに行った喫茶店が70歳になってもあったら。
              それはロマンを超えて、その人だけの思い出が蘇る場所になる。

               

              節目を迎えるFIVE。
              マスターが、これからの夢を語ってくれました。

              世紀超えを目指す。FIVEが100年経っても存続するように。

              可能やと思ってます。

              次の世代にバトンを渡すために。
              どうやったらこれからもFIVEは続いていくだろう。

              マスターは言います。

              大切なことは、
              お客さんの気持ちを一番に考えられるようになることだと。

              食べ物屋に行って美味しいのは、当たり前なんですよ。それだけでいいわけはなくて、心の満足っていうのが絶対大事かなと思う。

               

              50年後、きっと町の風景は変わっている。
              それでもここに、FIVEがあり続けるということ。

              五ヶ所浦に来れば、FIVEがある。
              それはまるで、実家のようだと思いました。

              あなたも珈琲を飲みに。
              いや、行く目的はなんでもいいのです。

              FIVEが紡ぐ物語を感じに、一足運んでみてはいかがでしょう。

              大きなエビフライが目印です。

              美女が日本舞踊、これは観に行かなくては

              皆さんは「日本舞踊」と聞くとどういうイメージがあるでしょうか?
              ・着物を着るて踊る。
              ・なんだか難しそう。
              ・女の子の少しお高い習い事。
              ・・・

              日本舞踊とは?

              日本舞踊、それはすなわち「日本の踊り」のこと。
              当たり前のようですが、google先生で「日本舞踊とは」と調べると一番最初に出てきます。


              (公社)日本舞踊協会
              http://nihonbuyou.or.jp/Aboutus

              日本舞踊は「歌舞伎舞踊」とも呼ばれ、歌舞伎の中の踊りの要素が発展したものが大きな要素を占めています。
              演劇性が強く、日常生活や写実的な動きを表現される芸術舞踊です。

              音楽は三味線、唄、鼓、大鼓、太鼓、笛などで構成されますが、指揮者はいません。
              しかしながら、「あうん」の呼吸で演奏されます。

              また、「語りもの」と「唄もの」とに大別され、
              語りもの・・・・常磐津、清元、義太夫など
              三味線にのせて「物語を語る」、浄瑠璃が由来のもの

              唄もの・・・・・・・長唄、大和楽など
              「詞を歌う」ことを目的とした曲

              と、それぞれの特徴で踊り分けます。

              単に、音に合わせて踊るだけでなく、曲に唄われている春夏秋冬の季節感を表したり、江戸時代やお祭り行事など時代背景、景色、人の想いを体で表現して踊ります。
              そして演劇性が強いので、様々な人物像(芸者、お姫様、娘、若衆、武士、物売りなど)を踊ります。

              また、扇子一本で傘・手紙・舟・荷物・風・酒などを表現できるという面白さもあります。

              と、分かったような分からないような感じなので、一度お稽古場にお邪魔してみました。

              お稽古はマンツーマンで滝のような汗を

              華やかそうに見える日本舞踊。
              そこには色々な作法がありました。
              まずは礼に始まり、礼に終わります。

              お稽古はマンツーマンで30分間行われますが、

              美しい所作(仕草)のために、細かい手の位置の指導が入ることも。

              外見から見ると優雅に見えますが、

              立ち座りも激しく、足腰が強くて体幹がしっかりしていないといけません。

              立ち姿勢を美しく見せるために、背筋を伸ばし、お尻はキュッと引き締めて、腰をひねるなど・・・
              曲によってはジムに行くくらいの汗をかく事もあるそうです。

              また、美しく踊るために頭先からつま先、手先まで意識していなければなりません。

              1対1のお稽古で「真似て覚える」ので、高い集中力も養われます。

              そんな舞台公演が無料で鑑賞できる!

              五大流派の一つ「藤間流」の舞台公演が6月に桑名市で行われます。
              「藤間流」の家元は藤間勘右衞門で、歌舞伎役者の尾上松緑です。

              桑名や名古屋を中心に「藤間流」を広めてみえる方が、藤間啓萃(フジマ ケイスイ)さんです。
              啓萃さんは6歳から日本舞踊を始め、15歳で名取り取得、25歳で師範取得し、約40年間古典舞踊に精進されています。

              そしてその姪っ子さんが、以前にミス日本酒三重代表として取り上げた、瀬古はるなさん。
              彼女も名取りを取得され、日本舞踊では藤間暉啓と名乗っています。

              ミス日本酒三重代表が語る酒(SAKE)と日本の良さ

              この記事はミス日本酒の取材の時に話が出て、それがきっかけで日本舞踊を調べてみようと思いました。

              啓萃さんは5年前から桑名で長年されていた師匠より引き継ぎ、今回初の舞台公演である「第一回『啓萃会』」を開催されます。

              もちろんここには、お弟子さんでもある瀬古さんも出演されます。

              会場は「大山田コミュニティプラザ」で、6月2日に開催されます。

              舞台公演についての詳細は

              ■日時   令和元年(2019年)6月2日(日) 開場12時30分・開演13時
              ■場所   大山田コミュニティプラザ(桑名市大山田1丁目7-4)
              ■駐車場  140台
              ■電話   0594-32-1820
              ※来場者の方に記念品の授与あり(数に限りがあります)

              です。

              日本舞踊をすることは、日本を知ること

              お稽古を通じて、あいさつや礼儀作法、正しい姿勢、美しい立ちふるまいなどが自然に身につく日本舞踊。
              啓萃さんが日本舞踊を広めている、そのお気持ちはどこから来るのでしょうか。

              啓萃さん:6歳から始めたのは叔母が日本舞踊を教えていたことと、祖父母が歌舞伎が大好きだった二つが理由だと思います。日本舞踊は、日本人が持つ独特の感性や日本古来の風俗、文化を表現する上で日本の良さを再認識し、自然と育む事ができます。そして今は、育てていただいた師匠や家族へのご恩返しという気持ちでやっています。

              ただ、そう簡単に踏み出せないのが日本舞踊の世界。
              簡単にできることはないのでしょうか。

              啓萃さん:日本舞踊を習うにあたってまず、着物が着れないからと懸念されてしまいますが、お稽古の際に一緒に着物の着方も教えますので、心配ありません。夏は浴衣でも勿論オッケーです!

              浴衣を着る夏まつりなどで、綺麗に着こなしている方を見るとステキだなと思いますね。

              啓萃さん:既に着付けを習われていらっしゃる方は、ぜひ観劇や食事会などに着物を着て出かけてみてください。身近なところから始めて、一歩進んでみるといいのではないでしょうか。そうした先に日本舞踊を習うことで、しなやかな仕草が自然に身に付いて更にステキな女性になれると思いますよ。

              お子様の習い事としても日本舞踊を選ぶ方は少ないですよね。

              啓萃さん:女の子だとバレエや新体操などが多く選ばれているのが現状です。ただもし、お子様が将来世界へ旅立った際に、自分の特技として習っていた日本舞踊を披露したら、日本の文化を広めることができます。もっとお子様にも知ってほしいので、今年の夏休みにワークショップを開催する予定です。大和撫子のような所作美人を目指して、健康維持のためになど目的に合わせて楽しくお稽古してみませんか。

              日本舞踊の家元は歌舞伎役者が多いので、男性が習っても構いません。
              松井さんもいかがですか?と仰っていただきましたが、私の場合は体幹を鍛えるところから始めないと・・・。
              自分とは縁遠い存在だった日本舞踊。
              瀬古はるなさんを通じて、少し身近になった気がします。

              まずは6月2日(日)の午後1時から大山田コミュニティプラザに、一歩進んでみます。

              【夏休みのワークショップ・お稽古のお問い合わせ先】
              ■電話  090−9222-8400(藤間啓萃さん)
              ■メール mamiko5011@icloud.com

              辛党必見!世界の三重になるために、棒に刺してみたVol.5。漁師のわさび?虎の尾!

              みなさま、これが何かわかりますか?

              細長いシシトウのようなこれは、虎の尾(とらのお)といいます。
              なんでも収穫されているのは、港町の三重県尾鷲市だけなのだとか。
              漁師が刺身を食べるときに、わさびのかわりに虎の尾を刻んで食べていた(いる)辛い野菜だそうです。

              アイデアマン市長を発見!!@尾鷲市

              以前、前尾鷲市長の岩田さんにインタビューしたときに虎の尾をお聞きして以来、私はずっと気になっていました。
              そして、そんな貴重で伝統のある野菜なら何とかアピールしたい・・。

              そして厚かましくも野菜を育てていらっしゃる岩田前市長に郵送していただきました。(岩田前市長、いつもご無理ばかり聞いていただき、本当にありがとうございます!)

               

              今回は、桑名の編集室 de 棒に刺してみた、スタートです!

              いや、食べ物で遊んでいる訳ではありません。
              常識にとらわれずに三重の食をアピールしようという、地方創生企画なのです。

              世界の三重になるために!! 棒に刺してみたVol.1 with ミキ記者・ともーこ記者 @桑名「移住…。イヤーーー!!」

              世界の三重になるために!! 棒に刺してみた Vol.2 withマスヤ浜田社長

              棒に刺してみたVol.3 ★焼き伊勢うどん誕生★

              早速、地方創生棒をカバンから取り出そうとしたときでした。
              あれ・・、地方創生棒を家に忘れてきてしまいました。

              気を取り直して、近くのスーパーで地方創生棒を仕入れました。

              さて、どれくらい辛いのでしょうか?
              生で食べられる虎の尾を、恐るおそるかじってみました・・。

              あれ?
              ぜんぜん辛くない・・。

              と、油断した瞬間、
              ヒャー!カラい!
              ヒー!カラッ!
              ヒー!ヒー!はぁ・・。
              辛くて、もうつかれました。
              私はそれくらい辛かったです。

              お仕事中のOTONAMIE広報、ともーこさんにも棒に刺した虎の尾を食べてもらいました。
              ぜんぜん辛くない様子。
              しかし・・。

              ともーこ:ヒァ!・・きますね。後から。カラっ。

              虎の尾は、時間差で辛さがやってくる野菜でした。
              しかし、虎の尾を棒に刺しただけでは、ただ辛いものを食べて「カラい!カラい!」と騒いでいるだけで、何の生産性も訴求力もありません。

              そこで考えました。
              尾鷲市のある東紀州地域では、春ブリがたくさん捕れます。
              脂の乗った春ブリは、刺身にしても煮付けにしても格別にうまい魚です。
              漁師はそんなブリの刺身も、虎の尾をわさび変わりに食べていた(いる)ということは・・。

              漬け風にしたブリの刺身と、小さくカットした虎の尾を棒に刺してみました。
              これだと、箸を使わずに刺身をそのまま食べられるのでおすすめです。
              なんだったら、おはらい町あたりで刺身の食べ歩きもできそうです。

              しかしビジュアル的に・・。
              刺身を刺した棒を持って歩くのには抵抗がありますね。

              世の中には焼き鳥もあるのだから、刺身を焼けばビジュアル的な違和感は消えるのではないかと思い、試しに炙ってみました。

              できました。完成です。
              そして、想像以上に美味しかったです。
              自然が育てた虎の尾の爽やかな辛みと香りは、脂の乗ったブリとの相性も最高。
              また虎の尾の食感もよく合います。

              生とうがらし虎の尾はパスタにしても美味しいのでは?山椒の代わりに使えそうなど、前向きな意見が出るなか今回の企画は無事に終了しました。

               

              その後もしばらく、ブリの香りに包まれたオフィスなのでした。
              ※残った虎の尾はみんなでシェア、ブリはその場で美味しくいただきました。

               

              OTONAMIE PUSH!! EVENT【2019.5.16update】

              \今週のドプッシュ!/

              広報担当のともーこです!
              今回プッシュ!したいイベントは、「リモートバックオフィス系女子ミーティング」

              企業やフリーランスなどの事務部門を遠隔でサポートするお仕事、リモートバックオフィス。
              和歌山・三重・名古屋でリモートバックオフィスの仕事をしている女子達が集結。
              それぞれの仕事のお話や、おすすめツール、失敗談などなど会場に来て下さった方々も交えてお話ししましょうな会です。
              OTONAMIE副代表 福田ミキさん、広報ともーこも登壇します。
              リモートな働き方に興味がある方、すでに実践している方、ちょっとお仕事頼んでみようかしら、
              などなどご参加お待ちしております!
              ちなみに登壇者は女子ですが、もちろん男子のご参加もウェルカムです!

                   

              ジャンル:サミット
              日程:2019年5月19日(日)
              時間:13:30~16:30
              場所:名城大学 社会連携ゾーンshake(名城大学 ナゴヤドーム前キャンパス内)
              愛知県名古屋市東区矢田南4丁目1-102-9
              費用:1,500円 お子さま連れ割:1,000円
              主催:合同会社オフィスキャンプ×木曽三川電力みのかも株式会社
              協力:名城大学 社会連携センター PLAT・大ナゴヤ大学
              主催者からのメッセージ:働き方改革や、地方創生が叫ばれている昨今の日本のなか、水面下で広がりをみせている新しい働き方「リモートバックオフィス」
              主に個人事業主や、スタートアップ事業のバックオフィス業務をリモートで受注している女性たちがいます。そんな最先端の働き方を日々模索しながら続けている5人の女性にご登壇いただき、会場のみなさまと一緒になって、「リモートバックオフィス」の未来を探すイベントです。
              【プログラム内容】
              12:30 開場
              13:30 オープニング
              13:50 事例発表、クロストーク、WSなど
              16:30 終了
              イベントに関するHPやFacebookなどのリンク先:https://www.facebook.com/events/406033516884112/?notif_t=plan_user_associated&notif_id=1557296981288389


               

              \こちらもプッシュ!/

              その他にも愉しいイベント情報が寄せられています。ぜひご覧ください!
              また、皆さまからのイベント情報もドシドシ募集中です!
              ※各イベントへのお問い合わせは、各イベントのお問い合わせ先にお願いします。
              ※イベントの詳細はフライヤーまたは、各HP、主催者にご確認ください。

              第23回企画展「ボタニカル・デザイン −植物のかたち、その観察−」

              ジャンル:展覧会
              日程:2019年4月20日(土)〜6月16日(日) ※月曜休館(祝日の場合翌日)
              時間:午前9時〜午後5時(土日祝は午後7時まで)
              場所:三重県総合博物館:MieMu
              費用:一般800円・学生480円・高校生以下無料
              主催者:三重県総合博物館:MieMu
              お問い合わせ先:059-228-2283 MieMu@pref.mie.lg.jp 三重県総合博物館:MieMu
              主催者からのメッセージ:MieMu初、植物をテーマにした企画展で、植物のさまざまな「かたち=デザイン」に焦点を当てて、植物の形の意味を考え、そのおもしろさを紹介します。また、第2会場ではさまざまな形の植物を集めたミニ植物園を開園します。
              期間中は講演会開催や、ギャラリートークを開催します。ぜひご家族やお友達とお越しください。
              イベントに関するHPやFacebookなどのリンク先:http://www.bunka.pref.mie.lg.jp/MieMu/000223962.htm

              沓沢佐知子 作品展 「Rhythm リズム」

               

              ジャンル:アート
              日程:2019年5月11日(土)〜5月28日(火)水・木定休
              時間:12:00〜18:00
              場所:四日市市朝日町1-13
              費用:入場無料
              主催者:侶居
              お問い合わせ先:059-340-9172 info@studiorokyo.com 侶居
              主催者からのメッセージ:沓沢佐知子の作品に宿るもの‥‥。それは、豊かで厳しい自然の波動をしなやかに受け止める強さ、そして我が子を愛おしむような慈愛。森は生と死が同じ軌道を廻るように、終わることの無い命の営みを繰り返しています。命を糧にして生きる現実を受け入れ、命を生み育てる森で暮らす彼女の作品には、人を癒す力があると感じます。
              彼女にとって三重県では初めての個展となります。この機会にぜひご覧ください。
              イベントに関するHPやFacebookなどのリンク先:http://www.studiorokyo.com/

              漁師×絵本作家のコラボ企画!「海と創作アートの教室」

              ジャンル:自然体験、体験学習、親子参加、芸術・美術、アート・創作教室
              日程:2019年5月18日(土)
              時間:9:30〜16:30
              集合場所:阿曽浦漁港(南伊勢町阿曽浦345。創作会場はゲストハウスまるきんまる)
              費用:大人3,000円、子ども2,000円(★2人目以降は1,500円)
              主催:天井のない教室 coco Arrows / 助成:平成31年度子どもゆめ基金(独立行政法人 国立青少年教育振興機構)
              お問い合わせ先:090-6102-6440(天井のない教室 coco Arrows 事務局 山村水帆)
              申し込み先:cocoarrows@gmail.com
              主催者からのメッセージ:「天井のない教室 coco Arrows」の紹介&ごあいさつ
              豊かな自然に恵まれ多様性にあふれる三重県。ここで自然とともに生きる人、創作表現して生きる人から「生きる力」を感じて学べる場をつくり、子どもの未来への飛躍を願う教室です。
              代表を務める私は、東京から9年前に伊勢に移住しました。現在はローカル誌を発行する出版社に勤めながら育児(3歳児&妊娠中)をしています。三重で出会った、愉快にたくましく生きるたくさんの人々が、子どもたちの未来の希望になると感じ、教室を立ち上げることを決めました。このイベントはその第一回目です。
              主な対象を小学生の親子としていますが、大人のみの参加も歓迎します。幼児は体力的にややハードなのですが、ご家族がフォローできる場合は参加可能ですので、お気軽にご相談ください。
              たくさんの方のご参加をお待ちしています!

              ーイベント概要ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
              漁師 × 絵本作家のコラボレーション
              「海と創作アートの教室」
              おさかなマイスターの資格を持つ現役漁師さんと、親子でハイキング&磯探検に出かけまましょう!午後は絵本作家の浦中こういちさんと一緒に、浜辺で見つけた海の素材を使って自由に創作表現。できあがった作品は、みんなで飾りつけして一日限りの展覧会をひらきます!
              イベントに関するHPやFacebookなどのリンク先:https://www.facebook.com/pg/cocoarrows/

               

              南伊勢でフットパス!

              ジャンル:フットパス
              日程:2019年5月26日(日)
              時間:9:00~17:00 ※場合によって変更する可能性あり
              スケジュール:
              9:00 阿曽浦漁港集合 ツアー開始
              12:00 お昼ご飯
              15:00 ツアー終了 ワークショップ
              17:00 解散
              場所:南伊勢町阿曽浦
              費用:2,500円(昼食代込み)
              定員:最大8名
              おすすめする人:なんでもないことを楽しめる人。写真や散歩が趣味の人。田舎の風景や海が好きな人。
              主催者・お問合せ:むすび目 Co-working
              申し込み:0594-22-3372  zensaiji@friend.ocn.ne.jp

              希望者は前泊・オプションで漁師体験が可能です。
              http://marukinmaru.com
              主催者からのコメント:何気ない日常に感動したことはありますか?フットパスとはイギリス発祥の概念で、歩くことを楽しむために作られれた道のこと。今回の舞台は、漁村。休みの日は釣り客で大いに賑わいますが、それ以外の理由でよその人が訪れることはめったにありません。ごく普通の漁村。その“ありふれた風景”に惹かれて移住した男子がいます。観光地とは違う楽しみ方。それは、その土地の生活に触れるような旅。今回は彼の案内で、一見どこにでもある風景の中からちょっとした魅力を切り取って、ツアー形式で巡ります。ツアーの後は簡単なワークショップをして、各々が発見した魅力を集めて手書きの地図作りを計画中です。

               

              皆様からもイベント情報を募集しています!

              お寄せいただいたすべてのイベントを掲載できる訳ではありませんが、OTONAMIEの読者の皆様が楽しめそうなイベント情報を、編集部がピックアップして掲載いたします。
              お気軽に下記メールフォームからイベント情報をお寄せください。
              ※Macの純正ブラウザ「Safari」からは送信エラーになる場合がありますので、Google Chromeなどから送信してください。

                ▼添付画像(イメージ写真やフライヤーなど)を3点まで送信できます▼
                1つの画像の容量は2.5MBが上限です。
                画像データの形式はgif、png、jpg、jpeg、pdfに対応しています。

                 

                 

                断捨離できる女になる!私のみかた!近所のリサイクルショップの実態。

                人はなぜモノを欲しがるのか。
                そして、欲しかったモノなのになぜか使わない。
                なんてかっこいい事を言ってますが…、
                単にモノが増えてきて部屋がごちゃついてきただけです…。

                みなさん!
                そういう時はどうしますか?
                断捨離がブームのこの世の中ですが…捨てる?
                誰かにあげる?
                それもアリだけど…。

                せっかくお金を出して買ったのならば…
                またお金に変えようではありませんか!

                ▲リユースショップ モノマニア

                近所にあるモノマニア朝日店にうかがいました。

                早速、買取専門の入り口から運び込みます。
                重そうに運んでいると店内からスタッフさんが手伝ってくれて大助かり!

                今回持ち込んだのはこちら!

                ・使わなくなった電子レンジや炊飯器。
                ・履かなくなった靴。
                ・着なくなった(正確には着られなくなった)洋服
                ・もらったけど使わなかったブランド品。
                さらに!

                もらったのに眠っていた香水たちや、

                電池が切れたG-SHOCK。

                機種変して使わなくなったスマホなど。
                モノマニアさんではレディースやメンズの衣類、家具や家電、楽器、着物など担当のスタッフさんがいるので、専門的な目で見てもらえます。
                お姉さんたちが真剣に査定してくれてました。

                待っている間は店内を物色。
                査定が終わりお呼び出し。
                さてさて、私の使わなくなったモノたちはいくらになるのでしょうか?

                じゃじゃーーーん!
                なんと!

                \にまんろくせんえん!!/
                お小遣いどころか、ちょっとした小旅行まで行けちゃうじゃないの!

                あと、使いかけの化粧品も買い取ってくれるそうな。
                女性にはありがたいお話。
                大型家具や家電は6〜7年前のモノであれば、出張買取も。

                買取スタッフさんに高買い取ってもらうコツを聞きました。
                「衣類であれば普段のお洗濯と、畳んでお待ちくださるだけでも違います。
                家具や家電はお掃除をしてお待ちいただければその分買取価格も変わってきます。」

                取材中、終活中とおっしゃるおばあさんが、大量の着物や洋服を持ち込まれてました。

                おばあさん:このお金で、子どもや孫たちと美味しいごはんを食べに行こうと思います。

                売ってしまえばモノはなくなってしまいますが、そのお金で想い出もつくることができる。
                おばあさんの話しを聞いてなんだかほっこり。

                皆さんも断捨離ついでに売ったお金で想い出づくり、いかがですか?

                 


                 

                モノマニア 朝日店
                三重県三重郡朝日町小向691-1
                https://www.mono-mania.com

                行方不明になったパーソナリティ ” 広瀬たかしの生態調査 ”

                どうやらこの世界には自分が無能になるシステムがあるらしい。広瀬隆(ひろせたかし)さんを取材した際、辿りいた真実だ。

                行方不明者発見

                東海地区に住む人なら一度は彼の声を耳にした事はある。「広瀬隆」。彼は地上波ラジオで名の知れたパーソナリティだ。またバンドマンである。突然ラジオ界から姿を消した。FMミエで放送されていた「広瀬たかしのラジオ魂」は私もリスナーの一人だった。ラジオから姿を消し2年が経つが、彼はどこで何をしているのだろう。

                以前、記事にしようと話していた事を思い出し連絡をとった。久しぶりに聞く彼の声は元気だ。そして、彼の話を直接聞きたいと時間を作ってもらった。

                 

                 

                 

                生存確認に来ました。

                名古屋で会う予定が、近鉄津駅で待ち合わせることになった。彼がパーソナリテーをしていた頃、スタジオに呼んでもらった以来の再会だ。彼は気さくなままで、サングラス姿も変わっていない。

                 

                彼の運転する車に乗ってゆっくり話し込むことができる。聞く所によると、名古屋市中川区にある株式会社中部太一と言う食肉降ろしの会社に勤務していると言う。そして自身のバント、「めるへん堂」も変わらず活発に活動をしていた。

                車内では、音楽もラジオもつけず二人の声が響く。会話の合間に、聞き馴染みのある「ラジオ魂!」、と言うような番組タイトルが響いてきそうな空間だ。このリアル感はとても贅沢な時間だと感じた。車内の会話を録音するなら、番組でも作れそうだと錯覚し、笑いが出る。

                 

                 

                 

                 

                ラジオ魂の魂って何?

                広瀬さんに質問する。すると、かつて番組のタイトル等はディレクターが用意し、自分で決めた事がないと言う。それで「ラジオ魂」と言うタイトルが付いたのも、本人は「ふ〜ん、そうなんだ」と感じたと言う。私はこの記事の切り口に「魂」を軸にし、男らしい記事を書く想定をしていたが、早くも散った。

                 

                車内で音楽やラジオをかけていない事が気になる。すると「音は無音のままがいいんだ」と返ってくる。「時々ラジオや音楽は聴くが、それはどんな仕事をしてるいのか」など、自分の研究用と捉えていると話す。

                 

                 

                彼の行きつけの寿司店「竹寿司」でランチをとる事になった。とてもリーズナブルで質のいいランチに満足する。この竹寿司は、かつてKIRIN HIRO’S BARと言う番組でよくお世話になり、常連となっている。そしてここで自身のバンド「めるへん堂」が結成40年を迎え、新しい楽曲を作ったとの事で音源を頂いた。

                 

                結成40年とは凄い。かつてザ・ベストテンと言うテレビ番組があったが、その昭和の時代の話だ。今で言うJポップ全盛期に、メルヘン堂はメジャーデビューをし上京している。年数で言うと、伊勢のまんぷく食堂のような老舗の歴史ある存在となってくる。

                そして広瀬隆として東海圏のラジオで番組を持ち、パーソナリティーとして30年ほど活躍し、最近その全ての番組から姿を消した。今回、彼のとった行動の謎の答えを得る事、それが最大のミッションだ。

                 

                 

                 

                 

                スタジオ拝見

                めるへん堂のスタジオに向かって車は走る。ふと気がつくと自分が質問され喋らされてた。これが彼のテクニックだ。さすがのキャリアから出てくる語彙力と流暢に切り出される言葉の返しが、私を心地よくさせ、余計な事まで喋らせるのだ。そして奥村自動車と書かれた大きな看板の下に来た。この一室にバンドメンバーが集まる場所がある。

                名古屋市中川区にある自動車さんがアジトだ。最近ではyoutubeでラジオ放送を初めている。その番組を収録するスタジオもある。

                記事を書くネタとして、彼のサングラスを外した所をスクープできないかと密かに狙う。

                バンドのメンバーで、キーボードを担当している安井直美さんの自宅となると言う事で、記念の一枚を撮った。名前が違っているが旧姓が奥村と言うことで納得した。

                 

                記事を書くネタとして、彼のサングラスを外した所をスクープできないかと密かに狙う。なかなかスキを見せない広瀬さんだ。「そのサングラスは外したことはないんですか?」と柔らかに攻めた。するとテレビ局仕事のオファーが来た時の事を話してくれた。

                東京でのインタビュー案件ですごく喜んだが成立しなかった。ただ条件が一つあった。それは「サングラスを外す事だった」と。この話を聞き、サングラス企画も自分の中で潰れた。

                 

                攻め手を無くす自分は、月並みに音楽の事を聞くしかなかった。そこで改めて知った広瀬さんの作り出した作品の数に恐縮する。なんと楽譜なしで歌える自身の曲が500作品はあると言う。凄い。とにかくプロミュージシャンとして40年の経験を持った人とは稀有だ。

                 

                 

                 

                司馬遼太郎の人間観察力

                車の中の会話で、小説家司馬遼太郎の名前が出ていた。広瀬さんのお気に入りの作家だと言う。言葉の選択や話す筋の文脈などにきっと影響を受けていると仮定し調べた。

                新しくギターを購入する予定があるとの事で、大須商店街に出かける。被写体「広瀬たかし」をレンズを通し感じた事をメモしていく。

                司馬遼太郎の人間観察力で言葉の方言を解くと、大阪弁は潤滑油の方言であり感情のみだ。それは哲学的思考がない方言である。また接触的な事柄を曖昧に「もうかりまっか」「ぼちぼちでんな〜」と正体をくらますには最高だ。と例える。また長州弁は「〇〇であります」などと横から横へ手渡しにはもってこいだ。だから国会での討議では明治維新の影響で長州弁がよく使われているのに納得する。

                有名な著書「竜馬がゆく」では、「このままではいかんぜよ」と土佐弁は劇的に聞こえ、人の心を揺さぶった。まるでしないで叩き合うような響きが司馬遼太郎は抜群だと説く。

                広瀬さんの叩き上げで培った世界観、音楽を通じて磨かれた感性も加わり人を捉える。彼の言葉の選択には、この司馬遼太郎の人間観察に似た、内面の深さを感じるのだ。

                ラジオを引退しても彼の喋りには立体的に聞こえる。これはフリーランスとして現場で叩き上げられ、鍛えられてきたキャリアであろう。

                 

                 

                 

                ROCK!と言う理念

                働くことの興奮が持てるなら、どんな仕事であろうと関係はない。だが自分の取り組んだ仕事に泣くほどの働きができなかった。

                そもそも世の中で昇進する階層社旗に関して彼は疑問があったと言う。

                彼は仕事中毒者ではない。ただ社会の歪みに疑問を持ち続けていたロックミュージシャンだ。「果たして、今やっている事は人に必要なのか」、「この仕事は誰本意なのか」と、真剣に考え続けた。

                理念は内奥の深さだ。正しい理念が無ければ人間社会で生きていけない。そんな力強い言葉が背中から聞こえて来る。

                確かに理念ある働き方は面白いし実利がある、では正しい理念とは。

                 

                 

                 

                居酒屋 HIRO’S BAR的な話

                 

                さて早い時間から居酒屋に入った。ビールといえばキリン。キリンといえばHIRO’S BAR飲み屋カウンターでのこぼれ話番組だ。この「や台ずし」と言う居酒屋で、さながら番組のような話が始まる。

                2人が揃うと共通の知人や楽曲の事から始まる。またミュージシャンのプロデュースや、育成プロセスで盛り上がる。時々撮影するが、話が面白くて仕事にならない。

                時々我に返り「この話題をどう記事にするか」、「どう書けば、彼をcoolに書けるだろう」と考えている。すると。

                「おーーい!よっちゃん!」と彼が呼ぶ。どうやら自分が、動かなくなっているらしい。「あっ、今、記事をどう書くかを考えてました!」と反応する。いい酒の場だ。

                 

                 

                思考を活字へ

                取材から帰り、居酒屋で考えていた事を活字へ変換する。だが言葉を探し当てるのに困難する。話題になった階層社会。偶然ここに法則がある事を見つけた。広瀬さん、居酒屋で言葉に出来なかった事が解ったので、ここに書いておきます。

                 

                例えば、無能な人間を「波に乗らないサーファー、書かない作家、撮らない写真家」と自分を例にしてみる。

                誰でも無能の自分の領域がある。それは今まで出来ていた自分から、出来なくなった自分へ移行する時がくる。これを社会のヒエラルキーピラミッドで階層組織を昇進して行く人事とするなら、仕事が出来ない無能者となって行った上司にはいったい何が起こったのか。どうやら階層社会での多くは、それぞれの能力レベルに達し有能者になる。そして出世する。特徴として、生産責任を果す能力のある地位から昇格し、管理者に昇格する。その流れの最後は、いずれできなくなる地位に昇進させられていく構造となっている。つまり階層社会の最終的出世は、無能な自分が待っている事になるのだ。

                階層社会は無能に行き着く悪循環。階層社会の法則理論がとてもマッチしそうだ。

                人事での法則でよくあるのが、上司に対し逆らう事をしない部下が昇進する。すると彼は、ただのイエスマンに成り下がった上司になってしまう。それは命令をただ伝達するだけの上司、その部下の現場は混乱する。よく聞く話だ。

                また技術の叩き上げで昇進をした上司が、自分の好きな事は部下に任せず、余計に人の技術仕事まで自分でやってしまう事になる。この場合結局部下が育たず、仕事がたまりクレームになる。叩き上げで技術があっても、部下を育てる能力の乏しい職場の典型だ。見せかけの例外の昇進。それは仕事ができる出来ないに関係なく、人事の邪魔的存在が別の非生産的な場所への移動がされる事だ。人によっては自分は昇進したと喜ぶが、それはただの平行移動だ。階層社会は今までの人事を正当化をし、長い肩書きを与える事でモチベイションをあげる技を使う。

                この階層世界でも、どうしょうもない無能な者は首になる場合がる。それをスーパー無能者と呼ぶようだ。その反対にスーパー有能者も存在する事実がある。

                 

                 

                仕事ができる有能者が消えて行く訳

                能力を超えての昇進は病的な昇進と言う事だ。

                良質な仕事をする有能な者が、生産的な良い結果を出していても解雇される話は珍しくない。また会社から抜け出す人も少なくない。その理由は彼らがスーパー有能者であるからだ。この法則で行くと階層社会で排除されるべき率が最も高いのは、有能な者なのだ。

                昇進社会の構造に、こうしたひとつの法則ある事がわかってきた。広瀬さんは引退した訳ではないが。彼の行動の本質はまさに、この社会のシステムから自分を解決する事であった。

                意図的に無能者となる事で、自分が昇進されないようにコントロールする。一見それは群れから孤立する動きに見え、階層社会の頂点からは愚かに映るかもしれないが、結果的には自分を守る最大の術なのだ。

                 

                行き詰まった仕事、 それはダムにアリの穴を開けるようだと思いますか。 職場を想像し、虚しさが残ると感じる人ですか。 もしそうなら、私たちはRockeな理念がある事、 男を貫く生き方がある事を思い出すといい。

                 

                復帰

                この生態調査で分かったことが二つある。それは今も誘って頂いている番組があると聞いた。広瀬たかし彼は現在進行形である事。いずれまた地上波に彼は戻って来る。その時私たちは、リセットされた広瀬隆を知るのだ。そして正しい理念を持つ事で働き方が面白くなる。然すればどんな仕事も面白くなると言う事だ。

                広瀬さん読者の反響が大きければ、また地上波ラジオに復帰してくれるますか。

                 

                話は、ネットラジオへ続く。

                広瀬隆の「終わらないラジオ」

                ラジオ内で話題になった記事 『サーファーの死生学』

                 


                 

                Special Thanks

                めるへん堂

                 

                【ラジオリスナーさんの声の一部を紹介】

                ♦FM三重のラジオ魂ではラジオネームみきをくん、CBCでは四日市のみきをと名乗っていました。いまは違う名前で出ています。一日じゅうラジオを聞いている身としては広瀬さんがラジオから消えてつまらん。人はときどき行方不明になりたいもんだけど、あまりにそれにふれていないと、本当はあの人は実態がないホログラムとかCGだったんじゃないかと思えるときがある。毎年ポールマッカートニーの誕生日に広瀬さんのライブをやってた津の「くつろぎや」も閉店してしまったし、広瀬さんとわれわれのタッチポイントは減りつつある。ときどきどこかでライブしている話は耳にするけど、やっぱりラジオの広瀬隆でいてほしい。毎日なにを投稿しようか考えるエブリディが自分でも好きやったのよ。なんか急に「ウ二と真珠とかに玉と~♪」ってカラオケで替え歌歌いたくなった。

                あたしが子供のころ深夜にラジオをふとんの中に持ち込んで「CBCトップリクエスト」を聞いてた。ラジオは背伸びしたい子供たちと情報源だったし、あたしにとって生活に欠かせないもの。その中心のほうに広瀬さんがある。そんな人と大人になっていっしょに飲んだり仕事したりっていうのは、12歳ぐらいのあたしに教えてあげたいと思った。年とるとこんなおもしろいこともあるんやでって。:みきをくん

                ♦vol.41 も聞いて...私が最後に広瀬さんを見たのが平成元年で,その頃の印象と比べると...オヤジの渋みは出てきたけど,サングラスの広瀬さんは変わらないよなと!
                私も行方不明リスナーだったのでしょうが,いつも喜怒哀楽それぞれに口ずさんだめるへん堂の曲.
                今でも現在進行系の広瀬さんってカッコいいし,いつかは「あのころはありがとうございます!」と言って酒を飲みたいです:K.K

                ♦ラジオでの広瀬隆しか知らない人は確かに行方不明になったと思うかもしれませんね。でも、めるへん堂というミュージシャンの広瀬隆を知っている人は決して行方不明になったとも思わないし、今も基本的には何も変わってないと思います。僕にとってはそう映っています。:Y.T

                ♦俺は一緒にフットサルをした時にサングラス🕶を外した広瀬の兄貴の素顔を拝見しました。兄貴‼️またラジオに戻って来て下さい‼️:S.S

                 

                 

                近江国と伊勢国を結ぶ鈴鹿山脈越えの千種街道をピストンラン

                近江国と伊勢国。今の呼び名だと滋賀県と三重県って隣の県ですが、
                鈴鹿山脈があるのでいまだに近くて遠いお隣さん。
                その昔は近江商人が伊勢に出る重要な通商路であった千種街道。
                千草街道は、今回実際走って看板に「千種」とも「千草」とも両表記があったので実際はどちらが正確な物かは不明です。

                そしてこの街道には日本の歴史を書き換えたかもしれない「事件」がありました。
                それは元亀元年(1570)5月19日上洛帰途の織田信長は、
                東海道や八風街道まで佐々木氏や浅井氏、それに一揆勢に道をふさがれ、
                やむなくこの道を通ったところ六角承禎の密命を受けた杉谷善住坊が鉄砲で信長を狙撃、
                玉は信長の身体をかすめたものの、命に別状は無く無事岐阜に辿りつきました。
                もし、この玉が命中していたら天下統一はもちろんのこと、歴史は大きく変わっていたでしょう。

                そんな歴史的な千種街道を朝明キャンプ場から滋賀県側の登山口までピストンで走ってみました。

                千種街道ってどこ?

                この赤いところが今回ピストンで往復走った千種街道です。位置的には御在所の北側の位置です。

                 

                前置きはこれ位にして友達に声かけをして集合してくれたのがこちら。
                朝明キャンプ場

                朝明キャンプ場に朝集合して出発。駐車場は満車の人気スポットになってました。大型連休中は皆さん山を楽しまれる方が多いんですね。

                根の平峠 根の平峠 根の平峠 根の平峠 根の平峠 根の平峠

                まずは根の平峠までの登り。ここは全く走らないで登山。今回のコースは何度も川を横断する事になり靴がびちょびちょになったり滑って転んで強打したりと大変でした。

                根の平峠を過ぎたら下りです!

                コクイ谷 コクイ谷 コクイ谷 コクイ谷 コクイ谷 コクイ谷 コクイ谷 山桜コクイ谷

                コクイ谷までの下りを走って楽しむ。
                前日の雨でぬかるんでいる場所が多数。足をすくわれたり靴に染みてしまったり結構大変なルート。時々地面にピンクの花びらが。山桜が散った後のようです。
                御池炭鉱の旧跡。今ではすっかり何も無く、ここに300人規模の村があったとは想像もできない。
                今残ってるのは石組みされてた石だけ。

                杉峠 2019-05-02 11.09.28

                そして行き道の中間地点の杉峠到着。スタートから1時間50分でした。

                ここまでは何度も来たことがあるのですが、この先が未開の土地。周りの友達に聞いても行ったことがないので、この先どうなってるのかとワクワク。

                蓮如上人旧跡 蓮如上人旧跡 蓮如上人旧跡 蓮如上人旧跡 蓮如上人旧跡 蓮如上人旧跡 蓮如上人旧跡 蓮如上人旧跡 蓮如上人旧跡 蓮如上人旧跡 蓮如上人旧跡

                杉峠からはまた下り。最初の方は急な斜面でスピード出て危ない。
                こちら側の川を渡るところは全てしっかりした橋があって整備されてます。

                蓮如上人旧跡、石碑や井戸があった。
                小屋の裏に同じくトイレあり。このトイレが座った状態だとお尻丸出しになるプライバシーの無いトイレ。

                杉谷善住坊の隠れ岩 杉谷善住坊の隠れ岩 杉谷善住坊の隠れ岩 杉谷善住坊の隠れ岩 杉谷善住坊の隠れ岩 杉谷善住坊の隠れ岩 杉谷善住坊の隠れ岩

                こちら側のルートは道の整備がしっかりしており走りやすい。車が通れるぐらいフラットになっている。案内も多く歴史を感じ三重県側より魅力的な街道に見える。登山客も多かったです。

                杉谷善住坊の隠れ岩
                千草街道を進む信長は、ここで六角承禎に依頼(命令)された鉄砲の名手・杉谷善住坊の狙撃を2発受けました。

                ここで当時の様子を空想しながらまた走り出す。

                千種街道入り口 千種街道入り口 千種街道入り口

                千種街道入り口までの区間は途中から舗装道路になります。

                そして滋賀県名物の飛び出し坊や登山バージョンがお出迎え。
                朝明からやく14Kmでした。ここまで3時間で到着

                では同じ道をもどることに。

                帰り道 帰り道 帰り道偉大な存在感 帰り道 帰り道

                帰り道で見つけたいい景色。

                コクイ谷の所で釣りするのにお金が掛かるよって書いてあって、こんな山奥に釣りする人がいるのかな?って思ってたら帰りにいました。それも3人。もちろん登山スタイルでは無く釣りする人の格好で。こんな山奥に簡単に来れるルートがあるのかな?それよりこの川で魚が釣れるのにビックリ。

                帰りは疲れて全部歩きで折り返し点から3時間42分かかりました。

                しばらく三重と滋賀の峠道をシリーズでレポートしてみたいとおもいます。

                今回のコース

                コース
                距離26.29 km
                タイム6:42:10
                平均ペース15:17 分/km
                高度上昇1,456 m
                カロリー2,006 C

                 

                動画でコースをご紹介

                YAMAPデコースを見たい場合はこちら

                棒に刺してみたVol.4 熊野地鶏を刺しなおせ

                常識にとらわれずに、三重の食をもっとアピールしていく地方創生企画「棒に刺してみた!」。
                ですが・・しばらく事情があり、何も刺せていませんでした・・。

                第一弾:安永餅(2016.08.10)
                http://otonamie.jp/?p=21244

                第二弾:おにぎりせんべい(2016.09.01)
                http://otonamie.jp/?p=21960

                第三弾:伊勢うどん(2016.09.13)
                https://otonamie.jp/?p=22811

                いや、決して食べ物で遊んでいるわけではありません。
                そもそも、棒に刺してあったほうが食べやすい食品もあり、刺した方が写真映えする場合も。
                その結果、食の宝庫三重の素晴らしさをインターネットで県外や海外にも発信できる。
                おかげ横丁でキュウリが棒に刺さって売られているのは、実に巧みな食べ歩きマーケティングの戦略じゃないか。
                そんな想いで、私は2年程前までいろいろと棒に差してきました。

                ですが・・、
                小学校低学年の息子が「棒に刺す」的なことを言い始めたのです。
                息子よ、まだ早い・・。
                親として思うところがあり、しばらく棒に刺してみた企画を封印していました。
                しかし再開の日は突然やってきたのです。

                OTONAMIEの運営会議後に「熊野地鶏みえじん」で焼き鳥を食べるときのことでした。

                キマした!
                棒に刺さった美味しそうな熊野地鶏!

                ちょっと待ったぁーー!そのデストロイ!
                棒に刺してある熊野地鶏を、わざわざ棒から抜くだなんて・・。

                副代表:え、この方がいろんな味をシェアできるじゃないですか。

                わかる。
                それはわかるんです。
                でも・・。

                ほら言わんこっちゃない。
                棒から抜くときにお肉がポロリとお皿からこぼれています。
                それを素手でいくなんて・・。

                私:職人が手間暇かけて棒に刺したのに、わざわざそれを素人が抜くからそうなるんです。

                副代表:はぁ・・。私、ここのポテトフライが一番好きなんですよ!

                これ以上説得するにはどうしたものか。
                そ・う・い・え・ば !

                かばんに常備している地方創生棒。
                これは熊野地鶏を刺しなおして説得するしかない。

                悲しくも棒から抜かれた熊野地鶏を、少し長めの地方創生棒にていねいにリビルディング。

                ともーこさん(OTONAMIE記者 兼 広報)は、とても楽しそうに地方創生棒に刺しなおした熊野地鶏を眺めていました。何がそんなに楽しいのでしょうか。

                私:ともーこさん、仕上がり具合はいかがでしょう?

                ※外国人的なイントネーションの記者名ですが、ともーこさんは福井県出身の日本人です。

                ともーこ:いーよ!これ。刺しなおしてるから色んな味があって、いーよ!

                気に入ってもらえたようで、何よりです。

                ともーこ:これどーよ!いーよ!

                ともーこ:そうそう。ここのポテトチップもおいしいんですよ!

                なぜ熊野地鶏専門店にきてポテト押しなのかは置いといて、ポテトチップって手で食べると指がベタつきますよね。
                私の学生時代からの友人は、ピザポテトをお箸で食べています。
                分かります。
                特にピザポテトってベタつきますよね。

                ともーこ:わわ!!

                ともーこ:ポテチもいーよ!

                これは・・、
                素晴らしい発想なのです!!
                これで焼き鳥を食べる間に、手を汚さずにポテトチップを刺してつまめます。
                もしかして、ともーこさんは地方創生棒業界の救世主なのでしょうか?

                でも、ちょっとホテトチップは食べにくそうですね。
                このままでは熊野地鶏ではなくともーこさん記事になってしまいます。
                ぜひ一緒に熊野地鶏を学びましょう!


                熊野地鶏とは?
                軍鶏と伊勢赤どり、そして名古屋コーチンを掛け合わせた三重ブランドにも認定されている高級地鶏。自然豊かな熊野の恵みで育った身からは鶏肉本来の旨み、風味とコク、赤身の弾力などが愉しめる。


                さて、あたたかくなってきてBBQをしたくなる季節。
                三重が誇る、熊野地鶏をご堪能してみてはいかがでしょうか?

                次回予告:虎の尾を棒に刺してみた。
                是非、ご期待ください!

                 


                 

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                <取材協力>
                熊野地鶏みえじん
                四日市市諏訪栄町6−3 ハニービル2F
                tel 050-3463-3878
                hp https://jidori-miejin.gorp.jp

                 

                OTONAMIE PUSH!! EVENT【2019.5.9update】

                \今週のプッシュ!/

                こんにちは!
                OTONAMIE村山です。
                “暮らしを旅する” なんてフレーズを最近よく耳にします。
                海や山がある三重にはいろんな暮らしがありますね。
                今回プッシュ!したいイベントは、リアス海岸にある小さな漁村、南伊勢の阿曽浦で行われるフットパス。
                ワタクシゴトで恐縮ですが、以前に阿曽浦で撮影ツアーに参加したことがあります。日本の原風景を感じたり、カラフルな古民家や情緒ある狭い路地など、日常ではなかなか体験できない楽しい時間でした。
                今回のフットパスの案内人は、東京の大学を卒業して新米漁師兼ライターとして阿曽浦に移住してきた伊澤峻毅さん。

                 

                —伊澤峻毅さん(案内人)
                むすび目Co-workingプロジェクトメンバー。1996年、神奈川県生まれ。大学在学中に日本各地の田舎を周り、食べ物の生産現場を見てまわる。旅先のご縁そのままに、卒業後は三重県南伊勢町に移住して漁師になる。現在は町の地域おこし協力隊として、町の魅力を伝える仕事も行う。
                ▼伊澤さんのOTONAMIE記事一覧▼
                https://otonamie.jp/?author=180

                そんな伊澤さんに、意気込みの程を一言コメントをいただきました。

                伊澤さん:「ギョギョ!」って驚く漁村の魅力たっぷりだギョ!

                主催者からのコメント:何気ない日常に感動したことはありますか?フットパスとはイギリス発祥の概念で、歩くことを楽しむために作られれた道のこと。今回の舞台は、漁村。休みの日は釣り客で大いに賑わいますが、それ以外の理由でよその人が訪れることはめったにありません。ごく普通の漁村。その“ありふれた風景”に惹かれて移住した男子がいます。観光地とは違う楽しみ方。それは、その土地の生活に触れるような旅。今回は彼の案内で、一見どこにでもある風景の中からちょっとした魅力を切り取って、ツアー形式で巡ります。ツアーの後は簡単なワークショップをして、各々が発見した魅力を集めて手書きの地図作りを計画中です。
                ジャンル:フットパス
                日程:2019年5月26日(日)
                時間:9:00~17:00 ※場合によって変更する可能性あり
                スケジュール:
                9:00 阿曽浦漁港集合 ツアー開始
                12:00 お昼ご飯
                15:00 ツアー終了 ワークショップ
                17:00 解散
                場所:南伊勢町阿曽浦
                費用:2,500円(昼食代込み)
                定員:最大8名
                おすすめする人:なんでもないことを楽しめる人。写真や散歩が趣味の人。田舎の風景や海が好きな人。
                主催者・お問合せ:むすび目 Co-working
                申し込み:0594-22-3372 zensaiji@friend.ocn.ne.jp

                希望者は前泊・オプションで漁師体験が可能です。
                http://marukinmaru.com


                \こちらもッシュ!/

                広報担当のともーこです!
                その他にも愉しいイベント情報が寄せられています。ぜひご覧ください!
                また、皆さまからのイベント情報もドシドシ募集中です!
                ※各イベントへのお問い合わせは、各イベントのお問い合わせ先にお願いします。
                ※イベントの詳細はフライヤーまたは、各HP、主催者にご確認ください。

                 

                第23回企画展「ボタニカル・デザイン −植物のかたち、その観察−」

                ジャンル:展覧会
                日程:2019年4月20日(土)〜6月16日(日) ※月曜休館(祝日の場合翌日)
                時間:午前9時〜午後5時(土日祝は午後7時まで)
                場所:三重県総合博物館:MieMu
                費用:一般800円・学生480円・高校生以下無料
                主催者:三重県総合博物館:MieMu
                お問い合わせ先:059-228-2283 MieMu@pref.mie.lg.jp 三重県総合博物館:MieMu
                主催者からのメッセージ:MieMu初、植物をテーマにした企画展で、植物のさまざまな「かたち=デザイン」に焦点を当てて、植物の形の意味を考え、そのおもしろさを紹介します。また、第2会場ではさまざまな形の植物を集めたミニ植物園を開園します。
                期間中は講演会開催や、ギャラリートークを開催します。ぜひご家族やお友達とお越しください。
                イベントに関するHPやFacebookなどのリンク先:http://www.bunka.pref.mie.lg.jp/MieMu/000223962.htm

                 

                グリーンフェスティバル

                   

                ジャンル:フェス
                日程:2019年5月11日(土)
                時間:15:00〜21:00
                場所:緑の風公園(近鉄久居駅東出口すぐ)
                費用:入場無料
                主催:久居まつり実行委員  企画・運営:久居げんき会
                後援:津市/津市教育委員会/レディオキューブFM三重
                お問い合わせ先:https://greenfes.org/?page_id=18
                主催者からのメッセージ:
                —ACOUSTIC MUSIC 15:00〜21:00
                【出演アーティスト&パフォーマー】
                ●新羅慎二(若旦那)
                2003年に「若旦那」名義でミュージシャンデビューし、 2011年よりソロ活動をスタート。自身のアーティスト活動の他にもプロデュースや作詞という形で加藤ミリヤ、関ジャニ∞、JAMOSAといった様々なアーティストの作品に参加。2018年からは本名「新羅慎二(Nira Shinji)」名義での活動を始めた。2018年12月に上演されたフラメンコ舞踊劇「Ay 曽根崎心中」への出演をきっかけに、フラメンコのカンテ(唄)での表現を追究している。
                2017年には本格的に俳優としての活動をスタートさせ、テレビドラマや映画、舞台にも出演。ラジオパーソナリティや漫画原作、雑誌『BARFOUT!』や『SENSE』での連載、イラストや絵画にも表現の幅を広げて活動。さらにムコ多糖症候群患者の支援活動や自然災害被災地の支援活動を継続的に行っている。
                ●CLOWN LOTO
                日本初、パンクでロックなイタズラクラウン「LOTO!!」
                ジャグリング、アクロバット、マジック、パントマイムなど総合的サーカス芸をテンポよくリズミカルに魅せます。
                即興、アクシデントたっぷりなコメディーショー!!得意のブラックジョークを駆使しながら会場を盛り上げます。
                お客様を巻き込んでのドタバタ芸や椅子を使ったアクロバットは必見です!!!
                ●油井ジョージ ワンマンバンド
                たった1人で多数の楽器を同時に操る大道芸人‼︎
                元ドラム講師の知識を活かしてドラムを背中に背負えて両足のみで鳴らせるようにして、更にギターとハーモニカ、歌を1人で同時に演奏。
                世界でも数少ない自由に練り歩けるワンマンバンド大道芸で
                海外の方や大人から子供、音楽のジャンルを超えて笑顔とインパクトを届けます。
                絶対1人じゃできないような曲をカバーして歩きながら、回りながら、時には走りながらズンチャカします!!
                ●河野 求 (Motomu Kawano)
                アコースティック&エレクトリックギタリスト。三重県伊勢市に生まれ、15歳でギターを手にする。大阪、京都でのバンド活動を経て、95年に渡米し、サンフランシスコを拠点にカリフォルニアにて活動。また、並行してフォトグラファーとしても経験を積む。帰国後、自身のリーダーバンドを複数率いて、ベースボーカル、ギターボーカル、作詞、作曲を手掛ける。バンドの休止後、ソロでのエレクトロギターセット、アコースティックボーカルセットと並行して、様々なアーティストとのコラボレーションを展開、活動範囲を拡張しながら、現在に至る。Toconoma Recordings代表。
                ●きじは
                87年京都・ティピの中で生まれる。
                名前の由来はキジの羽。
                幼少期は父親のフォークソングを聞いて育つ。
                少年期、漫画家を目指しはじめるが、中学時代にヒップホップと出会い、ラップにのめり込む。
                その後ギターをつま弾きはじめ、18歳の時、バンド、サイクラブ☆に加入。全国ツアーやアメリカでのライブを経験する。
                20歳の頃からソロで歌いはじめ、今年で12年目となる。
                2011年〜2014年まで毎夏、地元三重県のキャンプ場で野外フェス「PEACE CAMP」を主催。
                自主レーベル“Yutorilabel”では、ライブイベント企画や音源制作なども行う。
                2016年、Jamバンド・Indus&Rocksと「亀」を結成。
                2017年、4枚目のアルバム「虹の海」をバンドで録音。ワンマンライブをきっかけに、7人編成の虹の海バンドを結成。
                力のぬけた優しい歌声と、物語のような詩世界、丁寧に紡ぐギター。
                たまにルーパーを駆使したエレクトリックなサウンドも展開する。
                現在形アシッドフォークなシンガーソングライター。
                kijiha.wixsite.com/music
                ●MILI(FU-TEN)
                NAKED ARTS、FU-TENの、フロントマンとして日本のHIP-HOPシーンを牽引してきたMILI(久居出身)がdeepなHIP-HOPを、繰り広げる。
                ●百本 マイ(Kids Jazz)
                学生時代『吉祥寺アマチュアJAZZコンテスト』にてグランプリ・個人賞を受賞。 二人の子どもの母親として『家族で楽しめるジャズライブ』をコンセプトに 「KidsJazz」を主宰。
                ●新谷 卓也(Kids Jazz)
                三重県津市生まれ ジャズピアニスト 幼少よりエレクトーンに親しみ、 岐阜大学ジャズサークルにてジャズピアノの基礎を独学で学ぶ。1998年吉祥寺アマチュアジャズコンテストにてオリジナル曲を披露しグランプリおよびベストプレイヤー賞受賞。

                —CANDLE NIGHT 17:30〜
                グリーンフェスティバルはキャンドルナイトで幕を閉じます。 設置するキャンドルは地元小学生の手づくりシェードや地域住 民・地元企業の皆さまのご協力を得て灯されています。子供達 や若者が将来自分を育んだ街を愛せるように、誇りに思えるよ うに『風物詩』をつくりたい。そんな想いからこのグリーンフェ スティバルは生まれました。 「一想一灯(いっそういっとう)」あなたの想いを灯しましょう。 あたたかい灯りに満ちた公園で、大切な人たちと春を愛でよう。

                —GREEN CAFE(マルシェ)15:00〜21:00
                ※調整中
                イベントに関するHPやFacebookなどのリンク先:https://greenfes.org https://www.facebook.com/HISAIGENKI/

                 

                沓沢佐知子 作品展 「Rhythm リズム」

                 

                ジャンル:アート
                日程:2019年5月11日(土)〜5月28日(火)水・木定休
                時間:12:00〜18:00
                場所:四日市市朝日町1-13
                費用:入場無料
                主催者:侶居
                お問い合わせ先:059-340-9172 info@studiorokyo.com 侶居
                主催者からのメッセージ:沓沢佐知子の作品に宿るもの‥‥。それは、豊かで厳しい自然の波動をしなやかに受け止める強さ、そして我が子を愛おしむような慈愛。森は生と死が同じ軌道を廻るように、終わることの無い命の営みを繰り返しています。命を糧にして生きる現実を受け入れ、命を生み育てる森で暮らす彼女の作品には、人を癒す力があると感じます。
                彼女にとって三重県では初めての個展となります。この機会にぜひご覧ください。
                イベントに関するHPやFacebookなどのリンク先:http://www.studiorokyo.com/

                 

                第4回SDGsフォーラム 古坂大魔王さんと一緒に考えてみよう!

                  

                ジャンル:フォーラム
                日程:2019年5月12日(日)
                時間:10:00〜17:00(開場9:30)
                場所:三重県総合文化センター 男女共同参画多目的ホール(津市一身田上津部田1234)
                費用:1,000円(大学生以下無料)
                主催者:特別非営利活動法人 世界SHIENこども学校のびすく
                お問い合わせ先:のびすく 059-253-3130 Mail info@nobisuku.info
                主催者からのメッセージ:文化科学大臣から「CCC大使」として委嘱された、ピコ太郎のプロデューサー古坂大魔王と一緒に「SDGs」への理解と取り組み方を考えます。
                ●午前の部
                「持続可能な開発について考える高校生の発表など」
                ●午後の部
                「古坂大魔王さんの講演とパネルディスカッション」
                「ワークショップ・豪華景品が当たるジャンケン大会」
                ※詳細はフライヤーをご覧ください。

                 

                漁師×絵本作家のコラボ企画!「海と創作アートの教室」

                ジャンル:自然体験、体験学習、親子参加、芸術・美術、アート・創作教室
                日程:2019年5月18日(土)
                時間:9:30〜16:30
                集合場所:阿曽浦漁港(南伊勢町阿曽浦345。創作会場はゲストハウスまるきんまる)
                費用:大人3,000円、子ども2,000円(★2人目以降は1,500円)
                主催:天井のない教室 coco Arrows / 助成:平成31年度子どもゆめ基金(独立行政法人 国立青少年教育振興機構)
                お問い合わせ先:090-6102-6440(天井のない教室 coco Arrows 事務局 山村水帆)
                申し込み先:cocoarrows@gmail.com
                主催者からのメッセージ:「天井のない教室 coco Arrows」の紹介&ごあいさつ
                豊かな自然に恵まれ多様性にあふれる三重県。ここで自然とともに生きる人、創作表現して生きる人から「生きる力」を感じて学べる場をつくり、子どもの未来への飛躍を願う教室です。
                代表を務める私は、東京から9年前に伊勢に移住しました。現在はローカル誌を発行する出版社に勤めながら育児(3歳児&妊娠中)をしています。三重で出会った、愉快にたくましく生きるたくさんの人々が、子どもたちの未来の希望になると感じ、教室を立ち上げることを決めました。このイベントはその第一回目です。
                主な対象を小学生の親子としていますが、大人のみの参加も歓迎します。幼児は体力的にややハードなのですが、ご家族がフォローできる場合は参加可能ですので、お気軽にご相談ください。
                たくさんの方のご参加をお待ちしています!

                ーイベント概要ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
                漁師 × 絵本作家のコラボレーション
                「海と創作アートの教室」
                おさかなマイスターの資格を持つ現役漁師さんと、親子でハイキング&磯探検に出かけまましょう!午後は絵本作家の浦中こういちさんと一緒に、浜辺で見つけた海の素材を使って自由に創作表現。できあがった作品は、みんなで飾りつけして一日限りの展覧会をひらきます!
                イベントに関するHPやFacebookなどのリンク先:https://www.facebook.com/pg/cocoarrows/

                 

                リモートバックオフィス系女子ミーティング

                  

                ジャンル:サミット
                日程:2019年5月19日(日)
                時間:13:30~16:30
                場所:名城大学 社会連携ゾーンshake(名城大学 ナゴヤドーム前キャンパス内)
                愛知県名古屋市東区矢田南4丁目1-102-9
                費用:1,500円 お子さま連れ割:1,000円
                主催:合同会社オフィスキャンプ×木曽三川電力みのかも株式会社
                協力:名城大学 社会連携センター PLAT・大ナゴヤ大学
                主催者からのメッセージ:働き方改革や、地方創生が叫ばれている昨今の日本のなか、水面下で広がりをみせている新しい働き方「リモートバックオフィス」
                主に個人事業主や、スタートアップ事業のバックオフィス業務をリモートで受注している女性たちがいます。そんな最先端の働き方を日々模索しながら続けている5人の女性にご登壇いただき、会場のみなさまと一緒になって、「リモートバックオフィス」の未来を探すイベントです。
                【プログラム内容】
                12:30 開場
                13:30 オープニング
                13:50 事例発表、クロストーク、WSなど
                16:30 終了
                イベントに関するHPやFacebookなどのリンク先:https://www.facebook.com/events/406033516884112/?notif_t=plan_user_associated&notif_id=1557296981288389

                 

                皆様からもイベント情報を募集しています!

                お寄せいただいたすべてのイベントを掲載できる訳ではありませんが、OTONAMIEの読者の皆様が楽しめそうなイベント情報を、編集部がピックアップして掲載いたします。
                お気軽に下記メールフォームからイベント情報をお寄せください。
                ※Macの純正ブラウザ「Safari」からは送信エラーになる場合がありますので、Google Chromeなどから送信してください。

                  ▼添付画像(イメージ写真やフライヤーなど)を3点まで送信できます▼
                  1つの画像の容量は2.5MBが上限です。
                  画像データの形式はgif、png、jpg、jpeg、pdfに対応しています。

                  人は表現したい生き物だから。パンフェスタが教えてくれた思いの津ながり@イオンモール津南

                  高校生の頃、学級日誌に
                  「どこのパンがおいしくて、それがいったいなぜおいしいのか」
                  を書いていた。
                  そんな黒歴史に恥じる気なんて一ミリもないくらいには、今もパンが大好きだ。

                  会場に立ちこめる甘く濃厚なパンの匂い……。
                  匂いだけですでにテンションが爆上げされたのは言うまでもない。

                   

                  みんな大好きパン!パンを食べよう!

                  パンは正義……おいしそうが過ぎるよ。

                  今回お邪魔したのはイオンモール津南でのパンフェスタ。
                  津市や津市近隣のパン屋さんを中心に十数店舗のお店が一堂に会する大イベントだ。

                  行列はモール内に収まらず・・
                  モール外まで長蛇の列

                  到着したのは開場の一時間半前だったにもかかわらず、ブースの前にはすでに多くの人が並んでいた。

                  津市では有名なククサのパン。
                  パンなのにかわいい。

                  今回パンフェスタを中心となって企画したのは事務所で働くひとりの女性。
                  普段は事務所でリテールサポート(それぞれの飲食店とイオンとで連携をとって売り上げや企画について考える)の仕事をしている。
                  つまり催事企画をするのは初めてのことらしい。

                  パンフェスタ企画担当の女性スタッフ

                  担当女性:すごく不安が大きかったです。私にできるかなぁって。でもこうしてお客さんが並んでくださっているのを見ると、やってよかったなぁって。感無量です。でも食品催事がこんなに大変なものだとは思いませんでした。

                  出店しているお店のバリエーションを見るだけで、とてもよく練られた企画だということがひしひし伝わってくる。

                  地域に太く根差しているパン屋さん、めったにオープンしないパン屋さん、山奥にあってなかなか足を運ぶことができないパン屋さん、他府県からの厳選されたパン屋さん…目を引くお店ばかりだった。

                  ぜひ出店をお願いしたかったという、明和町にある「ベーグルファンズ」

                   

                  パンを通じて地域と津ながる

                  三重県津市に住んで気づけば早十年…。
                  ところがまだまだ知らない町だらけだ。
                  まして小さい子どもが(三人います)いると行動範囲は限られる。
                  そんな中、特に目を引いたのがこちら。

                  酸味のあるふくよかな香りが食欲をそそる。
                  「ワインとチーズに合いますよ」とのこと。

                  火の谷温泉の石窯パン。
                  普段は週に二回の予約販売のみでしか買うことができないうえに、場所は奈良との県境の美杉だ。
                  「まじかよ」と声が聞こえてきそうですね。
                  そう、山奥の山奥でしか買うことができないのだ。
                  美杉町にある火の谷は水道さえ通っていない。
                  住民は山の湧き水で暮らしており、そしてこのパンもその湧き水でつくられている。
                  さらに言うとこの酵母は火の谷で醸造される火の谷ビールの酵母だ。
                  なに、もはやおいしそうとか食べたいとかいろいろ通り越して神聖……。

                  少し熱っぽくなってしまったけれど、そんな普段ならそうそう食べる機会に恵まれないようなパンがこのパンフェスタに招待されていた。
                  (もちろん買った)

                  このパンフェスタを通じて、なかなか知ることのできない地域に目が向いた人もきっといたはずだ。
                  お店と人と地域が津ながっていく、それは彼女が最も叶えたかったことのひとつだった。

                  津市栗真町のte-te(テテ)さん。取材を終えて駆けつけた時には売り切れだった…。市内においしいパン屋さんのイメージが加わった。

                   

                  サンバレーから津ながる人々

                  担当女性:個人的には、ここで働いていてくださっているスタッフさんにも喜んでいただけるような企画にしたいな、と思いました。

                  実は彼女、サンバレー時代にアモスタイルというテナントで働いていた。

                  担当女性:求人を見て、ここでまた働きたいと思って。愛着ですね。サンバレーで働いて楽しかったなぁ、またそこで働きたいなぁ、って。

                  サンバレー時代からの思いは強い。
                  それは彼女に限らず地域の人たちにとっても同じだ。

                  23号線側のエントランスを出ると芝生の広場があるのをご存じだろうか。
                  大きな白い滑り台と、人工芝が広がっている。
                  その広場の名前は「サンバレー公園」だ。

                  担当女性:いくつか候補が出た時にお客様に投票してもらったんですよ。圧倒的な人気が『サンバレー公園』だったんです。

                  こうしてリニューアルして、すっかりきれいに様変わりした新たなモールでもその名前を遺していきたいと思う人が大勢いる。
                  それはサンバレーという場所が、深く地域に根差し、愛されてきたことの証でもある。

                  担当女性:サンバレーから愛してくださっているお客様に恩返しじゃないですけど、これからもお願いしますという意味で、こういった企画をどんどんやっていきたいなって思います。

                   

                  モールで働くみんなと津ながる

                  担当女性:イオンモール津南の事務所の雰囲気がすごく良くて。みんながみんなを支えていて、ひとりでがんばるんではなくて、みんなで協力して、イオンモール津南をつくっていくという気持ちがあるんです。

                  イオンモールいうと大型の商業施設ということもあって正直なところ、商店街などで感じるようなぬくもりや温かさとは無縁だと思っていた。
                  でも、よく考えてみたら、そうだ、ここで働く人たちが確かにいる。

                  担当女性:スタッフにいろいろと挑戦させてくれる、GM(ゼネラルマネージャー)と働けることがすごく幸せ。

                  まるで夢をみるような眼差しで彼女はそう言った。

                  阿江GM

                  阿江GMはスイーツのイベントがしたいと話した彼女に、

                  阿江GM:スイーツは賞味期限の問題もある。まずはハードルを下げてパンで始めるのはどうだろう。

                  とアドバイスをしたという。

                  阿江GM:やっぱり働いていると何か表現したいじゃないですか。自分の好きなことでこんなことやってみたいとか、お客さんに喜んでもらいたいとか、みんなあるんですね。せっかく勤めたからにはやっぱりなにかやってみたいもんね、みんな。なかなかやりたいことをやれる環境ってないことが多いじゃないですか。

                  私はいつか観た映画みたいに「ここで働かせてください!」と叫びそうになった。
                  そうだ。私たちはみんな表現をしたいのだ。
                  みんなそれぞれ好きなものがあって、伝えたいことがあって、見せたいもの、聞かせたいことがある。
                  ここで働く人々にとって、その思いを描くキャンバスがイオンモール津南なのだ。
                  そして、その背中を押してくれる心強い味方がいる。
                  こんな素敵な職場ってきっとなかなか出会えない。

                  終始控えめだった彼女がきっぱりと言った言葉が印象的だった。

                  担当女性:働きがいがあります。

                  サンバレーのように、いや、サンバレー以上に愛されるモールになることは約束されたようなものだ。このキャンバスはどこまでも鮮やかに、そしてあたたかく彩られていくのだから。

                  担当女性:みんなに愛されるモールにしたいんです。

                  うん、きっとなる。

                   

                  この場所が津ながっていく

                  取材が終わったあと、イオンモールで遊んでいた子どもたちと合流してパンを買った。
                  買ったパンを持って「サンバレー公園」へ向かう。

                  子どもたちは芝生を走り、歓声を上げ、滑り台を百万回くらい滑っていた。
                  走りつかれると「ママ!パンちょうだい」と小さな手のひらをこちらに寄こす。
                  「ありがとう」と言って、いっきにふたつほおばってまた走り出す。

                  サンバレーだったことなんて彼らは忘れてしまう。
                  パンフェスタのことも忘れてしまうかもしれない。

                  けれど、この場所で弾けそうなほどわくわくしたことを忘れることはきっとないだろう。

                  「ああ楽しかった」

                  それだけで十分だ。
                  その思いだけでこの場所は未来へ津ながっていくのだから。

                   


                   

                  イオンモール津南
                  住所:三重県津市高茶屋小森町145番地
                  電話:059-238-4100

                   

                  植物図鑑に飛び込むワクワク感!魅惑のボタニカルデザインワールドへ@MieMu

                  私は小さいころ「たくさんのふしぎ」という月刊誌をよく読んでいた。

                  猫の暮らしぶりや昆虫の生態など毎号違うテーマを取り上げて、身の回りの物事がどうしてそうなるのかを親しみやすく、かつ理論立てて書かれていて、幼心に毎月の楽しみとして定着していた理科系の雑誌だ。

                  今回、三重県総合博物館(MieMu)で開催されている「ボタニカル・デザイン ー植物のかたち、その観察ー」に足を踏み入れた瞬間、久しぶりに「たくさんのふしぎ」のページをめくったような感覚に陥った。

                   

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                  今回の展示はMieMuが開館して5周年を記念した展示のひとつで、第23回を数える。
                  展示会場は2階と3階に分かれており、それぞれ3階が「植物とその周辺の生き物や環境」を4章立てで解説したもの、2階が「実際の植物の鉢植え展示」で本物を観察する事ができる。
                  ちなみに展示で使用されている写真の一枚一枚は、同館の学芸員の方が撮影したもの。撮影期間は4〜5年に登るというから、企画展への力の入れ方や練られた構想は半端ないと感じた。

                   

                  —第1章「花のしかけ」

                  まず3階会場に向かう。第1章「花のしかけ」。
                  ここでは花の形や生き残るための仕組みなど、それぞれの花がなぜその形態を取るのかを知ることができる。

                  最初に目に飛び込んでくるのは、優しいイラストで植物が描かれた門。
                  柔らかな雰囲気でありながら精密さが際立つ絵に心惹かれる。

                  派手な花もあれば控えめな花もあるが、形態の構造は種子を実らせるための戦略なのだという。
                  それを虫に任せる者、風に委ねる者、水の流れに漂う者など生き残るための術は様々。

                  植物標本は押し花となっており、何だかアート作品然としていて美術館に来たのかと思わせる。もちろんここは博物館。

                  どうやって綺麗に押し花状にするかも学べるので、何かの作品を作る時に活かせそう。

                   

                  —第2章「タネの旅」

                  種が遠くに移動することで、その母体の拡散の可能性が広がる。
                  どのように種は運ばれ、大地に根付くのか。
                  ここではまず、大きな桃や柿の模型がお出迎え。

                  実をつけるために花が咲き、その次の段階である種はいかに効率的に繁栄させるか。
                  形状などから、多様な種が蒔かれる方法「散布」を知ることができる。

                  動物に運ばれたり、風に吹かれたり、時には衣類にひっついて人に疎まれたりしながらも、種たちは芽を出す機会を伺う。

                  野生動物のようなゴワゴワした肌触り。

                  実際に本物の木の実に触れられるハンズオンコーナーもあり、その手触りやサイズ感を確かめることもできる。
                  視覚だけでなく、他の感覚にも訴える仕掛けは本だけでは得ることはできない。

                   

                   

                  —第3章「葉のくふう」

                  どんな植物にも葉があり、それが光合成をして栄養を作り出すというのは小学校で学んだ。
                  しかし、植物の種類によって不思議な生態を持つことは習った記憶が無い。

                  若いヒイラギの葉。

                  例えばクリスマス飾りや節分の魔除けとして人の暮らしに昔から馴染んでいる、トゲトゲのヒイラギ。

                  成長したヒイラギの葉。

                  実は成長するにつれトゲが無くなり丸い葉をつけるようになる。
                  ヒイラギは若く小さい木の頃は、身を守るためにそのようなトゲトゲの形になるらしい。
                  若い頃は尖りたいのは、人間も植物も同じとも思えた。

                  一定の角度を保ちながら成長、アロエのなかま。

                  葉っぱが茎から生えるのにも一定の法則があり、植物により法則が異なる。
                  自然界は不規則ではなく、実はきちんとした秩序の元、何代も何代も植物は生き延びてきたのだなぁとあらためて関心した。

                  こちらにも実際に触れられる一角が。
                  思わず触感を試してみたくなる。

                  4m越えのセイタカアワダチソウの実物展示は圧巻。
                  同館の敷地内に生えていたものとのこと。
                  どうしたら、背比べをして勝てるかな?(笑)

                   

                  —第4章「ボタニカル・デザインと人のくらし」

                  自然の中で生きる植物を見てきて、最後は人間との関係を紹介。

                  美味しく、美しく、より実用性高くなど様々な思いを持って品種改良されてきた数多の植物。

                  植物の美しさを反映させた模様や人工物のは、私たちの生活に植物がどれだけ深く関係しているか再確認させてくれる。

                  日本人なら身近に感じる食べ物、アズキ。
                  でも実はアズキの葉は、雑草としてこのあたりにもよく自生していると聞くのは初耳。

                  最後は、博物館の学芸員の方々が力を合わせて作ったとボタニカル・デザインの間。

                   

                   

                  —2階会場

                  ヒイラギ

                  2階会場には、3階会場に関連した実物の植物の鉢植えがずらりと並ぶ。

                  子どもの頃、冒頭に書いた雑誌でも特集されていた記憶がある食虫植物。
                  食虫植物は光合成だけでは補えない栄養を、虫から得ているのだとか。
                  そして捕獲する部分は、花ではなく葉の一部というのも初めて知る。

                  こちらは多肉植物・リトープスの仲間が小石に紛れてかくれんぼ。
                  さて、どこに多肉植物があるでしょうか?
                  是非肉眼で確認してみて。

                  身近だけれど、実は見落とされがちな植物のふしぎに触れられる今展示は6月16日(日)まで開催中。ちょうど季節は緑が元気に萌える時、子どもの頃のような好奇心を開いて、図鑑のような空間に飛び込んでみてはいかがでしょうか。

                   


                   

                  三重県総合博物館 MieMu(ミエム)

                  MieMuとOTONAMIEのコラボ、OtonaMieMu(オトナミエム)。

                  住所:三重県津市一身田上津部田3060
                  TEL:059-228-2283
                  ホームページ:http://www.bunka.pref.mie.lg.jp/MieMu/
                  Facebook:https://www.facebook.com/mie.pref.museum
                  Twitter:https://twitter.com/mie_pref_museum

                  ※第23回企画展 ボタニカル・デザイン ー植物のかたち、その観察ー 2019年4月20日(土)~6月16日(日)まで開催。関連イベントもあるみたいです。詳しくはMieMuホームページで。

                   

                  飛んでけ三重県 #002 テレビも奥が深い

                   

                   

                  こんにちは、ちょもすです。

                  こう見えても教習所に3回通ったことがあります。

                  今回も三重県ギャップを漫画で紹介します!

                   

                   

                   

                   

                   

                   

                  またある日、

                   

                   

                  関東で見ていた番組が、三重県に来て見れなくなりました。

                  全国放送って意外と少ないのですね、驚き!

                  変わってローカル放送が多い!驚き!