近江国と伊勢国。今の呼び名だと滋賀県と三重県って隣の県ですが、
鈴鹿山脈があるのでいまだに近くて遠いお隣さん。
その昔は近江商人が伊勢に出る重要な通商路であった千種街道。
千草街道は、今回実際走って看板に「千種」とも「千草」とも両表記があったので実際はどちらが正確な物かは不明です。
そしてこの街道には日本の歴史を書き換えたかもしれない「事件」がありました。
それは元亀元年(1570)5月19日上洛帰途の織田信長は、
東海道や八風街道まで佐々木氏や浅井氏、それに一揆勢に道をふさがれ、
やむなくこの道を通ったところ六角承禎の密命を受けた杉谷善住坊が鉄砲で信長を狙撃、
玉は信長の身体をかすめたものの、命に別状は無く無事岐阜に辿りつきました。
もし、この玉が命中していたら天下統一はもちろんのこと、歴史は大きく変わっていたでしょう。
そんな歴史的な千種街道を朝明キャンプ場から滋賀県側の登山口までピストンで走ってみました。
千種街道ってどこ?
この赤いところが今回ピストンで往復走った千種街道です。位置的には御在所の北側の位置です。
前置きはこれ位にして友達に声かけをして集合してくれたのがこちら。
朝明キャンプ場に朝集合して出発。駐車場は満車の人気スポットになってました。大型連休中は皆さん山を楽しまれる方が多いんですね。
まずは根の平峠までの登り。ここは全く走らないで登山。今回のコースは何度も川を横断する事になり靴がびちょびちょになったり滑って転んで強打したりと大変でした。
根の平峠を過ぎたら下りです!
コクイ谷までの下りを走って楽しむ。
前日の雨でぬかるんでいる場所が多数。足をすくわれたり靴に染みてしまったり結構大変なルート。時々地面にピンクの花びらが。山桜が散った後のようです。
御池炭鉱の旧跡。今ではすっかり何も無く、ここに300人規模の村があったとは想像もできない。
今残ってるのは石組みされてた石だけ。
そして行き道の中間地点の杉峠到着。スタートから1時間50分でした。
ここまでは何度も来たことがあるのですが、この先が未開の土地。周りの友達に聞いても行ったことがないので、この先どうなってるのかとワクワク。
杉峠からはまた下り。最初の方は急な斜面でスピード出て危ない。
こちら側の川を渡るところは全てしっかりした橋があって整備されてます。
蓮如上人旧跡、石碑や井戸があった。
小屋の裏に同じくトイレあり。このトイレが座った状態だとお尻丸出しになるプライバシーの無いトイレ。
こちら側のルートは道の整備がしっかりしており走りやすい。車が通れるぐらいフラットになっている。案内も多く歴史を感じ三重県側より魅力的な街道に見える。登山客も多かったです。
杉谷善住坊の隠れ岩
千草街道を進む信長は、ここで六角承禎に依頼(命令)された鉄砲の名手・杉谷善住坊の狙撃を2発受けました。
ここで当時の様子を空想しながらまた走り出す。
千種街道入り口までの区間は途中から舗装道路になります。
そして滋賀県名物の飛び出し坊や登山バージョンがお出迎え。
朝明からやく14Kmでした。ここまで3時間で到着
では同じ道をもどることに。
帰り道で見つけたいい景色。
コクイ谷の所で釣りするのにお金が掛かるよって書いてあって、こんな山奥に釣りする人がいるのかな?って思ってたら帰りにいました。それも3人。もちろん登山スタイルでは無く釣りする人の格好で。こんな山奥に簡単に来れるルートがあるのかな?それよりこの川で魚が釣れるのにビックリ。
帰りは疲れて全部歩きで折り返し点から3時間42分かかりました。
しばらく三重と滋賀の峠道をシリーズでレポートしてみたいとおもいます。
今回のコース
動画でコースをご紹介
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39歳までメタボ親父が運動に目覚めてトライアスロンにはまる。チーム「ランナーズ・ハイ」運営。運動で地域活性、いいとこ再発見でマラソンや自転車でウロウロ徘徊してます。普段は桑名でビジネスホテルを経営
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