ホーム 02【遊びに行く】 02釣り 待たない。追いかけるの。釣りド素人でもやってみたら少しわかった中毒性。

待たない。追いかけるの。釣りド素人でもやってみたら少しわかった中毒性。

週末はほぼ海。釣りのための家も借りとる

そんな方と出会いました。

釣りキチ三平を読んで人生が変わった

そんな方もいました。

 

・・・釣り・・・

 

はまる人が多い中、
話を聞くだけではその愉しさイマイチわからず。

やってみたらわかるて。釣りバカ日誌は観とったやろ?

確かに観てた。
でも別にわからなくていいと思った。

紫外線を避け、屋根伝いで生きている自分には、
釣りなんて一生無縁…

のはずだったのに、
なにを間違ったのか、来ちゃった、

三重県尾鷲市の飛び地 須賀利町

来ちゃった、海

これから何が起きるのか、
よくわかっていないまま、
岸に迎えに来たルアー船「G OCEAN」に乗り込んだ。

ここは三重県尾鷲市須賀利町。

人口約270人で、
日本の原風景が残る趣深い漁村だ。

聞けば、今から体験するのは、
ルアーフィッシングというものらしい。

なるほど。ルアーフィッシングか。

って、それがなんなのかわからないけど。

ルアー船G OCEANの舵を切るのは、
キャプテンの西原健一さん。

西原さんは名古屋市出身。

小学生の頃、川釣りにはまり、
以来、頭の中は釣り一色。

大人になってからも名古屋の会社に勤めつつ、
週末は釣りで海へ通う生活を続けていた。

そしていよいよ、釣愛が溢れすぎて脱サラ。

三重の漁村部に移住しちゃった類である。

夢だったルアー船のキャプテンとなった西原さん。

単純に人生楽しいことしなきゃ損でしょ

そう言って笑う。

因みにこの日、一緒に船に乗った友人も、
東京からこの須賀利に移住しちゃった女性

来ちゃった系のワンディクルーズ。
約8時間の旅へ。

 

待たない。追いかけるの。

ピピピピピ・・・

操縦席に電子音が響く。

ここら辺りで一旦いってみましょうか

キャプテン西原が船を止めた。

ルアー船には魚群探知機とGPSが付いていて、
魚の群れを追いかけられるらしい。

釣り=待つという固定概念があった私は、
攻める釣りにちょっと驚いた。

文明の利器を駆使する私たち。

対して、鳥たちは既に魚群を察知し、海上に群がっていた。

鳥の察知能力すごい。

まずキャプテン西原に、
竿とリールの初歩的な使い方を教わる。

魚を誘き寄せるのは、
疑似餌とも呼ばれるルアー。

リアルな餌に見せかけるべく、
リールを巻くと同時に、ルアーを上下左右に動かす。

ルアーを海底まで落とす、
巻き上げて、また落とす。

その繰り返し。

えー、こんな偽物のエサで釣れるの…?半信半疑で言われた通り従う

慣れてくると、
なんだか楽しくなってくるから不思議。

あんなに防御していた紫外線も、どうでもよくなってくる

美味しいよー美味しいよー。

そう呪文のように唱えながらルアーを動かしていると、
グググっと手応え!!

キター!!!

こ、これは、大物な予感!!!!

鯛か?!鯛なのか!!

やばい!すごい引きだ!!!

引きがすごい!引きがすごい!と騒ぎ立てる私

周りを巻き込み、
テンパりながら釣りあげると、
予想以上に可愛いヤツでした。

 

ワタシ、海してる。

さて、約8時間、船上で過ごすというのが、
どういうことなのか理解していなかったわけだけど、
トイレが付いていたのには安心した。

そして食料の確保は抜かりなく、
早朝に握ったおにぎりを持参。

とある漁師さんが以前に、
「漁船で食べるカップ麺が世界一うまい」と言ってたけれど、
ルアー船で握り飯”もかなりのご馳走だった。

しかもそれっぽい干物付き。

海してる自分にちょっと酔う。

酔い止めはしっかり飲んだからそっちは大丈夫。

 

友人の竿に激しい異変!

船は同じ場所にとどまらず、
約30分周期で移動する。

理由は、魚群は動くし、
風や潮の流れ、波によって、釣りのポイントは刻一刻と変わるから。

常に沖に出て、
ポイント探しをしているというキャプテン西原の経験と、
魚群探知機・GPSを駆使し、
魚の群れを追いかけるのだ。

因みにキャプテン西原が会社員時代には、
休みの度に、
春秋は福井でヒラマサ、夏は鳥羽でキハダ。

冬は石鏡へ行ってシーバスか寒ブリというように、
年間の釣りルーティンがあったそう。

楽しみ方や狙う魚は人それぞれで、
1年中特定の魚を追いかける人も多い。

ここ尾鷲での面白さについては、
魚種がとても豊富で、
初級者から上級者まで幅広く楽しめるところ。

また須賀利町は、
釣りポイントまでの距離が近いのが、
GOODなのだそう。

そんなお話を聞いている最中、
友人の竿に激しい異変が。

歯を食いしばりながら、
重たそうにリールを巻く友人。

獲物との闘いがもう始まっているようだ。

リールを巻きながら、息切れする友人

臨場感たっぷりの生声を聞きたくて、
どんな感じ?どんな感じ?
と覗き込んで質問しまくったが、
それどころではない彼女からは、
とにかく重い」しか返ってこない。

格闘すること数分間。

水面に上がってきたのは、
どデカイだった。

 

超高速PDCAな現場

その後、友人の雄姿に触発され、
気合が入った私も鯛を捕獲。

サイズは小さいものの、
青いアイシャドウが入ったべっぴん鯛

魚がルアーに食いついた時のアタリの感触と、
釣り上げる時の興奮を知ってしまうと、
おかわりが欲しくて仕方なくなる。

これが釣りにハマる感覚のひとつか…

船上で神経シメを教えてもらい、
約8時間の釣りクルーズを終えた。

初めてルアーフィッシングで感じたこと。

まず、釣りの現場は超高速PDCAだったということ。

今回、私は上げ膳据え膳状態だったので、
釣れたらラッキー的な感覚だった。

でも実際は、
データを集め、分析し、
魚種や潮などの状況に合わせて、
適切な仕掛けやアプローチを考え実行。

失敗したら即見直して、再度実行。

Plan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Action(改善)

いかに狙った魚を誘い、
釣り上げるかという魚との駆け引きPDCA

頭を使う上、
意外にも全身を使い、
筋肉痛も伴った。

なるほど、釣りは紛れもなくスポーツなのだな。

手に鮮明に残るアタリの感覚と、
海への余韻に浸りながら、
岸で食した釣りたてのべっぴん鯛は最高だった。

やってみたらわかるて。釣りバカ日誌は観とったやろ?

釣りキチなおじさんの言葉が舞い戻る。

釣りの面白みと奥深さにちょっぴり触れ、
ずっぽりとはまり込んでいく中毒性が、
ちょっぴりわかった気がした。

釣り具少しずつ揃えちゃおうかな…(小声)

 


ルアー船「G OCEAN」
【問い合わせ】090-6744-1069
【サイト】facebook
【設備】屋根・トイレ有
【レンタル】竿・リール・ライフジャケット・長靴
【浜の家】宿泊利用可。水道・氷・風呂・トイレ・ドライヤー・キッチン用品あり
【料金】 乗合:定員6名様迄。10,000円(8時間)/名 ※中学生以下無料 高校生5,000円
チャーター :定員5名様迄。60,000円(8時間)/隻

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