皆さんは「日本舞踊」と聞くとどういうイメージがあるでしょうか?
・着物を着るて踊る。
・なんだか難しそう。
・女の子の少しお高い習い事。
・・・
日本舞踊とは?
日本舞踊、それはすなわち「日本の踊り」のこと。
当たり前のようですが、google先生で「日本舞踊とは」と調べると一番最初に出てきます。
(公社)日本舞踊協会
http://nihonbuyou.or.jp/Aboutus
(公社)日本舞踊協会より引用
日本舞踊は「歌舞伎舞踊」とも呼ばれ、歌舞伎の中の踊りの要素が発展したものが大きな要素を占めています。
演劇性が強く、日常生活や写実的な動きを表現される芸術舞踊です。
音楽は三味線、唄、鼓、大鼓、太鼓、笛などで構成されますが、指揮者はいません。
しかしながら、「あうん」の呼吸で演奏されます。
また、「語りもの」と「唄もの」とに大別され、
語りもの・・・・常磐津、清元、義太夫など
三味線にのせて「物語を語る」、浄瑠璃が由来のもの
唄もの・・・・・・・長唄、大和楽など
「詞を歌う」ことを目的とした曲
と、それぞれの特徴で踊り分けます。
単に、音に合わせて踊るだけでなく、曲に唄われている春夏秋冬の季節感を表したり、江戸時代やお祭り行事など時代背景、景色、人の想いを体で表現して踊ります。
そして演劇性が強いので、様々な人物像(芸者、お姫様、娘、若衆、武士、物売りなど)を踊ります。
また、扇子一本で傘・手紙・舟・荷物・風・酒などを表現できるという面白さもあります。
と、分かったような分からないような感じなので、一度お稽古場にお邪魔してみました。
お稽古はマンツーマンで滝のような汗を
華やかそうに見える日本舞踊。
そこには色々な作法がありました。
まずは礼に始まり、礼に終わります。
お稽古はマンツーマンで30分間行われますが、
美しい所作(仕草)のために、細かい手の位置の指導が入ることも。
外見から見ると優雅に見えますが、
立ち座りも激しく、足腰が強くて体幹がしっかりしていないといけません。
立ち姿勢を美しく見せるために、背筋を伸ばし、お尻はキュッと引き締めて、腰をひねるなど・・・
曲によってはジムに行くくらいの汗をかく事もあるそうです。
また、美しく踊るために頭先からつま先、手先まで意識していなければなりません。
1対1のお稽古で「真似て覚える」ので、高い集中力も養われます。
そんな舞台公演が無料で鑑賞できる!
五大流派の一つ「藤間流」の舞台公演が6月に桑名市で行われます。
「藤間流」の家元は藤間勘右衞門で、歌舞伎役者の尾上松緑です。
桑名や名古屋を中心に「藤間流」を広めてみえる方が、藤間啓萃(フジマ ケイスイ)さんです。
啓萃さんは6歳から日本舞踊を始め、15歳で名取り取得、25歳で師範取得し、約40年間古典舞踊に精進されています。
そしてその姪っ子さんが、以前にミス日本酒三重代表として取り上げた、瀬古はるなさん。
彼女も名取りを取得され、日本舞踊では藤間暉啓と名乗っています。
この記事はミス日本酒の取材の時に話が出て、それがきっかけで日本舞踊を調べてみようと思いました。
啓萃さんは5年前から桑名で長年されていた師匠より引き継ぎ、今回初の舞台公演である「第一回『啓萃会』」を開催されます。
もちろんここには、お弟子さんでもある瀬古さんも出演されます。
会場は「大山田コミュニティプラザ」で、6月2日に開催されます。
舞台公演についての詳細は
です。
日本舞踊をすることは、日本を知ること
お稽古を通じて、あいさつや礼儀作法、正しい姿勢、美しい立ちふるまいなどが自然に身につく日本舞踊。
啓萃さんが日本舞踊を広めている、そのお気持ちはどこから来るのでしょうか。
啓萃さん:6歳から始めたのは叔母が日本舞踊を教えていたことと、祖父母が歌舞伎が大好きだった二つが理由だと思います。日本舞踊は、日本人が持つ独特の感性や日本古来の風俗、文化を表現する上で日本の良さを再認識し、自然と育む事ができます。そして今は、育てていただいた師匠や家族へのご恩返しという気持ちでやっています。
ただ、そう簡単に踏み出せないのが日本舞踊の世界。
簡単にできることはないのでしょうか。
啓萃さん:日本舞踊を習うにあたってまず、着物が着れないからと懸念されてしまいますが、お稽古の際に一緒に着物の着方も教えますので、心配ありません。夏は浴衣でも勿論オッケーです!
浴衣を着る夏まつりなどで、綺麗に着こなしている方を見るとステキだなと思いますね。
啓萃さん:既に着付けを習われていらっしゃる方は、ぜひ観劇や食事会などに着物を着て出かけてみてください。身近なところから始めて、一歩進んでみるといいのではないでしょうか。そうした先に日本舞踊を習うことで、しなやかな仕草が自然に身に付いて更にステキな女性になれると思いますよ。
お子様の習い事としても日本舞踊を選ぶ方は少ないですよね。
啓萃さん:女の子だとバレエや新体操などが多く選ばれているのが現状です。ただもし、お子様が将来世界へ旅立った際に、自分の特技として習っていた日本舞踊を披露したら、日本の文化を広めることができます。もっとお子様にも知ってほしいので、今年の夏休みにワークショップを開催する予定です。大和撫子のような所作美人を目指して、健康維持のためになど目的に合わせて楽しくお稽古してみませんか。
日本舞踊の家元は歌舞伎役者が多いので、男性が習っても構いません。
松井さんもいかがですか?と仰っていただきましたが、私の場合は体幹を鍛えるところから始めないと・・・。
自分とは縁遠い存在だった日本舞踊。
瀬古はるなさんを通じて、少し身近になった気がします。
まずは6月2日(日)の午後1時から大山田コミュニティプラザに、一歩進んでみます。
桑名生まれ桑名育ち。大学で県外に出て改めて地元の良さを知りました。桑名の良いところを発信します!
得意ジャンル
観光・イベント・歴史・文化・グルメ