雨の中。
ワタシは今から、
噂の”よっちゃん”に会いにいく。
まだ見ぬよっちゃん。
男か女かもわからぬよっちゃん。
でもずっと会いたかった。
■まずは電話で
指定された番号にかける。
繋がった。
女性だった。
そして驚くほど
ハイテンションで気さくな対応だった。
■ナビに従う。車は三重県津市内の住宅街へ
ついに来た。
そう、ここは、
口コミだけで
全国にじわじわ広がっている
「よっちゃんキムチ」のよっちゃんち。
■よっちゃんキムチとの出会い
私がよっちゃんキムチを知ったのは、
三重県津市にある焼き肉店。
肉のメニューを見て
「”フワ―――――”って何!?」
とキャッキャ言いながら、
何気なく食べたお通しのキムチ。
「え??」
衝撃のおいしさだった。
「こ、これ、おいしすぎるんです」
同席していた人たちにすすめた。
なぜか小声になった。
すると、当たり前のように言われた、
「あーこれよっちゃんキムチやね」
―――よっちゃんキムチ・・・・・
「自宅で作ってる人がいるんよ」
その評判が口コミでひろがり、
津を中心とした飲食店で
取り入れているところが増えているという。
もうファ―――を忘れるほど、
よっちゃんキムチで頭いっぱいになった。
■そして今日、念願のよっちゃんとご対面
お店は、
ご自宅のお庭にあるコンテナ。
初対面のよっちゃんは、
やっぱりハイテンション。
全力のお出迎えが
とっても嬉しい。
室内履き、借りた。
■一番人気はイカキムチ
早速、作りたてという
一番人気のイカキムチを試食させて下さった。
おいし――――い!!
もう舌にのせた時点で、
「よっちゃんキムチ」とわかる
独特の甘みと風味。
こちらはカクテキ。
ここまで大根に馴染んだ
まろやかなキムチは中々ないと思う。
誰か白飯持ってきてー。
■よっちゃんキムチを始めたきっかけ
よっちゃんの本名はよしこさん。
約30年前、韓国から日本に訪れ、
その後、津市でご結婚。
幼い頃から慣れ親しんだ
お母さんのキムチの味を引き継ぎ、
家庭用に作ったものを
よく職場や友人にお裾分けをしていたそう。
それがいつも大好評。
友人たちに背中を押される形で、商品化を決意。
日本人に合う味にするため、
1年ほど改良を続け、
14年前によっちゃんキムチとしてスタートした。
■こだわりは素材の鮮度
こだわりは、
無添加で、
採れたての素材を使うということ。
長い付き合いとなった八百屋さんも
よっちゃんキムチに合う野菜を熟知。
届いた野菜はすぐに調理するのだそう。
作りたてのオイキムチは、
程よい食感のきゅうりに
玉葱の甘みがプラスされ格別。
■どんどん広がるよっちゃんキムチファン
宣伝はしておらず、
ホームページもない。
あるのは
ご近所に配ろうと作ったチラシのみ。
なのに、
評判が評判をよび、
今や全国から注文が入る人気っぷり。
特に津を中心とした県内の飲食店で、
よっちゃんキムチを使うお店は多い。
なんと、私の住む桑名市の、
「三喰撰酒 三重人」でも
よっちゃんキムチを入れていることが判明。
もう私、よっちゃんキムチ以外のキムチ、
食べられないかもしれない・・・。
■とにかく素敵なよっちゃん
とびきりのキムチと同じく、
よっちゃんのお人柄もまた素敵。
温かく気さくでOTONAキュート。
キラキラな笑顔には、パワーがある。
よっちゃんの喜びは、
「キムチ美味しかったよー」と言ってもらえること。
注文が多い時には
深夜まで仕込みをするのだそう。
そんなよっちゃんに周りの方々は、
「体調一番にね!(キムチ食べられなくなったら困る)」
「倒れんようにね(キムチ食べられなくなったら困る)」
と色んな意味で
心配してくれるのだとか( *´艸`)
よっちゃんも、キムチも、
愛されていることがよくわかる。
実際、この短時間で、
私もすっかりよっちゃんファン。
■よっちゃんが教えてくれた美味しいランチ
津駅前に、
よっちゃんキムチを
使っているお店がある。
松阪牛専門店 朝日屋がプロデュースする
すき焼き・しゃぶしゃぶの「松重」
みて、この松重の昼メニュー。
ほぼ全てに付く「よっちゃんキムチ」。
限定15食の朝姫丼。
店員さん曰く、
よっちゃんキムチは好評で、
先日も松重さん通して
数キロの注文が入ったそう。
■帰りは電車。片手にキムチ
津から自宅までは
電車で約40分。
キムチの匂いが充満していないか内心ドキドキ。
頭に蘇るよっちゃんの言葉。
― 韓国って、毎食キムチで匂い気にならないのですか?
よっちゃん:ぜーんぜん気にならないよー。
美味しいにおいとしか思わんわ―。
よし。
その言葉を胸に。
よっちゃんキムチ
住所:三重県津市緑ヶ丘2-22-13
電話:059-237-4777・090-7852-3813
福田ミキ。OTONAMIEアドバイザー/みえDXアドバイザーズ。東京都出身桑名市在住。仕事は社会との関係性づくりを大切にしたPR(パブリックリレーションズ)。
2014年に元夫の都合で東京から三重に移住。涙したのも束の間、新境地に疼く好奇心。外から来たからこそ感じるその土地の魅力にはまる。
都内の企業のPR業務を請け負いながら、地域こそPRの重要性を感じてローカル特化PRへとシフト。多種多様なプロジェクトを加速させている。
組織にPR視点を増やすローカルPRカレッジや、仕事好きが集まる場「ニカイ」も展開中。
桑名で部室ニカイという拠点も運営している。この記者が登場する記事