ホーム 00DayTrip 近くを旅しよう!大学生が大門を散策して感じたオトナの魅力

近くを旅しよう!大学生が大門を散策して感じたオトナの魅力

津市に住んでても、案外何も知らないよね。

買い物となれば、四日市や名古屋に出向く。
普段の外出は、大学と周辺の飲食店くらい。
これが今、三重に住む大学生のリアル。
“大門” という街は聞いたことはある。
しかし大学生の私にとって、オトナのエリアという印象で近寄りがたい。

 

そんな街に、三人の大学生がちょっとだけ勇気をだして行ってみた。

待ち合わせは「飯処しるべ」

津観音を正面に、名物鶏ごぼう飯が並ぶ。

うかがったのはお昼前。
ビートルズに囲まれた店内。
お昼時のランチはサラリーマンで賑わうという。

メニューを開くと…

おすすめずくし!
いわしフライも鶏天も全部美味しそう。
豊富なメニューは50種類。

…これは悩む

日替わりランチの次に人気と聞いて、私は鶏天定食に。
二人はまかない焼飯、三元豚カツ丼をそれぞれチョイス。
人気メニューだそうな。

そんな話をして数分…、

鶏天定食

もう出てきたっ!!(驚きの速さ!!)

お味もうーん美味しい!!

まかない焼飯
三元豚カツ丼

ボリュームも満点だ!!

店主にお話をお聞きしました。
ランチは11:00から15:00。
夜は15:00から20:30。
中休み無しの営業だ。

私:どうしてそんなにがんばれるのですか?

店主:お客さんが好きな時間や必要な時に、好きなものを食べたり飲んだりしていただけるようにね。

お話を聞くと昼のランチ時だけでなく、夜の会議や飲み屋街に繰り出す前に立ち寄るお客さんも多いという。
なるほど!だからメニューの提供も早くて豊富で提供も早いんだと納得。

お店近くにある、標(しるべ)。

“右さんぐうみち 左こうのあみだ”
このお店の名前「しるべ」の由来は、津観音の前にある参宮道の道標。

店主:門前にあるこの店に、どこからともなく人が集まってきて、ご飯を食べ、おなかがふくれたらまたそれぞれの道に散っていく。

そんな場所として、店を続けてきたと店主は語ります。

店内を見渡せば、ビートルズだけでなく津ぎょうざグッズも。
お客さんや地域への想いのあるお店。
大学生の私が行きがちなチェーン店では感じにくい、あたたかさを感じた。

 

よそ者扱いではなく、輪に入れてくれた気がして。

食事を終え、すぐ近くにある津観音へ足を運んだ。

なで石。石をさすり、体のわるいところをさわると御利益があると伝えられているらしい。
日本三観音のひとつ、津観音(恵日山観音寺)。

取材をした日は、5月18日。
月に一度の観音様の縁日らしく、境内で小さな市が開かれていた。

※以前に津観音について記事を書いているのでそちらもぜひ。

歴史はここから~津観音~

副住職さんに出会ったので、記念撮影。

その後、参拝をして大門をまちあるき。

私:大門でおすすめの場所ってありますか?

道ゆくオトナに話しかけてみた。

オトナの方々:この辺にはなにもないけどねぇ(笑)。

そういいながらも笑顔で色んな話をしてくれた。
美味しいお店、街の話、自分たちの身の上話。
よそ者扱いではなく輪に入れてくれた気がして、私はそれが何より嬉しかった。

歩いていると、昭和レトロによく出会う。

風化の影響!?で独特なフォント。

独特なカラーの壁面。

小さめの入り口。(アリスみたいでかわいい笑)

こんなヨーロッパ風な建物も。
案外インスタ映え写真が撮れるんじゃないかと盛り上がった。
今度構想を練って映え写真にチャレンジしてみよう。

しばらく歩くと、津マダムが集うハンドメイドのお店を見つけた。

店の奥にあったたくさんの昭和なレコード。

お店の方に、使い方を教えてもらった。

和菓子の老舗、とらやさんにも立ち寄った。

名物のいちご大福は、一説では元祖だと聞いたことがある。

みんなでいちご大福などを食べた。
ほっぺも落ちる幸せなひとときだ。

 

ちょっと大人になったような気がした

「今回、大門の街を歩いてみてどうだった?」
レトロでかわいい喫茶店サンモリッツで、感想を話し合ってみた。

・昭和にタイムスリップしたみたいだよね。

・案外インスタ映え。

・レコード使ってみたり、人がやさしかったよね。

・そうそう。距離が近いというか、人情味がある。

・知らない街で、知らない人と仲良くなれたことがオトナになったって気がしたよ。

・確かに、今まではオトナの街ってイメージで怖かったけど。

・今度は夜、お酒飲みに来てみたいね。

ほんの少し
自分の住んでるところから
足を伸ばしただけで
色んな人と出会い
知らなかった世界を見て
ちょっと大人になったような気がした。

そう、普段暮らしている街。
その近くをちょっと旅するだけ。

今の大学生はあまり仲間内から出ていかない傾向にあるけど、この街は新しい自分と出会える扉をいつもあけて待っていてくれてる。

そんな感じ。

最後に、飯処しるべの店主の言葉を思い出した。
私が「安くてボリュームがあって学生にも人気がでそうな店ですね」と話した時だった。

脂がのりボリュームのある、しるべのアジフライ定食。

店主:学割とかよく○○割ってあるでしょ。でもうちは割引はしない。つまり誰にもひいきはしないんだ。観音様の門前のこの街では、昔から身分なんて関係ない。みんな公平にお客さん。そしてこの街には、学生街ではできない飲み方やお店との関わりがある。ぜひ、そんなふうに大門の街を歩いてほしいね。

 


 

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<取材協力>
飯処 しるべ
三重県津市大門19-20
TEL 059-261-4116

 

 

 

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