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#三重テイクアウト応援 とも家さんのからし蓮根の天ぷらツーン@桑名

熊本出身の店主が営むとも家さん。
いつもお通しのボリュームだけでびっくりします。

そんなとも家さんのとも家飯が、今おうちでも愉しめるようになっています。

テイクアウトで人気のメニューを伺うと、刺身盛りと馬刺しとのこと。

この量で、この味で、この価格!?ということをご存知のお客様が多いのですね~。

 

個人的おすすめは、熊本名物からし蓮根の天ぷら。

鼻にツーンとくる辛さがクセになるやつです。

ツーン。

ツーン。

おかわりツーン。

感想:湯割りで香りをたてた芋焼酎と合わせて飲みたい。


とも家
住所:三重県桑名市常盤町12
電話: 0594-41-3959

#三重テイクアウト応援 隠れミスチル愛が満載なおどりおどりおどり@桑名

桑名駅東口前にあるODORi ODORi ODORi(おどりおどりおどり)

創業明治10年のうどん、そば、日本料理の老舗「歌行燈」グループが展開する鶏料理店です。

テイクアウトできるメニューはこちら。

全て注文してから、出来立て熱々で提供してくれます。

まず定番であるおどりの唐揚げ。

唐揚げハニーマスタード。

黒酢チキン弁当。

ポテト バター醤油味。

そしてとろとろな親子丼。
具とご飯が分かれた「セパレート式」が嬉しい。

他にも骨付き鶏や半身揚げなど、ワイルド系もおすすめです。

「おどりおどりおどりって、店名長いわっ!!」と前から思っていたのだけど、実はミスチル好きである歌行燈五代目の趣味が炸裂した結果なのだそう。

(ミスチル好きの方には伝わるかな)

他にも店内にはこっそり忍ばせてあるミスチル要素が満載なので、注文したメニューが出来るまでの時間にでも探してみてください。

まずは、窓際に腰を下ろしてフォークギター鳴らしては….

感想:卵と鶏肉、そして大小の様々な歯車が複雑に絡み合っていました。


おどりおどりおどり
住所:三重県桑名市有楽町56
電話: 0594-41-2169

#三重テイクアウト応援 職人が作る天ぷらさか本の天巻き@津市

津新町駅に隣接する創業49年の天ぷら さか本。
明るい大将と、さらに明るい女将が営む天ぷら屋さん
こちらのテイクアウトメニューをいただいてきました。

おすすめの上天巻きを注文。

上天巻きは通常よりも大きな海老を使用しているとのこと。
大満足のボリューム!

そしてやっぱり天ぷら屋さんの天ぷらって美味しい…
(オカンの天ぷらを否定している訳ではございません)

テイクアウトメニューは他にも

天まき弁当(小)650円

天まき弁当(大)950円

天ぷら職人が作る天ぷらは、やっぱり家庭の天ぷらとは違う。
冷めても美味しいけど、できるだけ早めにお召し上がりくださいとのこと。

 

テイクアウトなのでわずかな滞在時間でしたが、それでも大将と女将の明るさに元気ももらえました。


天ぷら さか本
住所: 三重県津市新町1-5-27
電話: 059-228-7791

https://www.tempura-sakamoto.com/


 

#三重テイクアウト応援 川龍といえばDB?おうちで本格中国料理を愉しもう@桑名

本格的な中国料理が楽しめる川龍(シェンロン)のテイクアウト。

メニューはこの中から選べます。

悩みつつも選んだのは、野菜たっぷりの八宝菜に、本格的なスパイスがきいた棒棒鶏と焼き豚。
もうこれでビール3杯はいけます。

因みに、川龍といえばドラゴンボールを連想するお年頃なわけだけど、川龍さんのお手洗いに行ったら、思わず「やっぱり!」って言っちゃうこと間違いなしでしょう。

感想:オンライン飲み会の肴にも最高。次は天津飯と餃子(チャオズ)だな。


中国料理 川龍
住所:三重県桑名市新矢田1丁目23
電話: 0594-84-6262

#三重テイクアウト応援 自宅に居ながら南国気分が味わえる@津市

津市のビジネス街にある「Novel Kamayan」。
夜はお洒落なダイニングバー。昼はビジネスマンに人気のお店。

この日のランチメニュー。
種類も多くて、リーズナブル。サラリーマンにも人気な訳です。

この日のワンプレートランチ。

しかし今は緊急事態なので、普段滅多に食べることのないナシゴレンをTAKE OUT
ナシゴレンの上には、お約束の目玉焼き。当然のごとく半熟です。

スプーンで一思いにぶっ刺し、スパイシーなナシゴレンと絡めて頬張れば、気分はバリです。(行ったことないけど..
外出自粛が続きストレスが溜まる中、少しリフレッシュできた気がしました。

ナシゴレンの他にも、いろんなTAKE OUTメニューがあります。

事前に電話予約をすれば、自宅やオフィスまで届けてくれるそうです。
(ただし、近場のみとのことなのでお店にご確認してみてください。)


Novel Kamayan

住所:三重県津市大門7-4
電話: 059-227-7339
https://novelkamayan.wixsite.com/novelkamayan


#三重テイクアウト応援 家吞みススム、和院のテイクアウト@津市

お家でもちょっとした愉しみを。

という訳で、料理にこだわるキッチンバー「和院(わいん)」のテイクアウトを買ってきました。
かれこれ10年以上お世話になっているお店で料理が美味しくおすすめです。

オーナーの鈴木さん。モヒカンで気合い入っています。
こんなときこそ、パンクロックの不屈の精神で乗り切りたいものです。
SNSで「テイクアウトしたい」と連絡すると、オーナーから送られてきた写真はどれも美味しそう。

テイクアウトのメニューはこんな感じ。

家吞みも愉しみたいので、奮発して松阪牛ランプステーキお弁当を注文。
何より「テイクアウトしてくる」というと、子どもたちが喜んでいました。
尾鷲の鰆やバイ貝なんて、お酒がススムのです。

そしてワタクシ的にツボなのが、ポテトサラダ。
常連客にも好評な和院のポテトサラダは、パンチがあってとても美味しいです。

日常にちょっとした非日常体験を。
テイクアウトは幸せを感じる時間も、お家に運んでくれました。

 


 

和院
三重県津市22-6 前田ビル1F
tel 059-224-3605
fb https://www.facebook.com/Wine1968
in https://www.instagram.com/wine1968_tsu_city_japan/

三重大生が語る‼ 三重大学 どうなるオンライン授業!?

こんにちは。
今回は、自分が通う三重大学が、2020年度前期の授業をすべてオンラインで実施するという決定をうけて、生徒の目線でオンライン授業にどうのように望むか、検討していきたいと思います!この記事で述べているのは、すべて僕の持論であって、大学の意見ではありません。

●オンライン授業って?

〇三重大学の対応は?
新型コロナウイルス感染症の感染拡大を防ぐため、三重大学は、在校生に登校させなくても済むように、オンライン授業を導入し自宅での履修を要請しました。

本来であれば入学シーズンで、入学式や新入生歓迎会などで賑わうこの時期ですが、大学側は、それをすべて中止し、政府が提示している「密閉・密集・密接」の3密を回避しようと取り組んでいます。大学立ち入り禁止とまではなっていませんが、4月8日現在では、人が集まりそうな講堂や図書館が閉鎖されています。

2020年度の前期授業は、本来であれば、4月10日(金)に開始する予定でしたが、それも一週間 延長し4月17日(金)となっています。
この決断は、国立大学の中でも先陣を切ったもので、かなり早い決断でした。この決定のあと、多くの国立大学は、オンライン授業に踏み切っています。なぜ、三重大学がそこまで早い決断が出来たのでしょうか。

〇三重大学が、国立大学としてオンライン化を決定したのは?
ここからは、完全に僕の予測なのですが、3月下旬から4月上旬にかけて、関西の大学生の感染が次々と確認されました。これまで、高齢者は乳幼児に感染リスクが高いとされていましたが、一転。西日本から徐々に若者への感染が広がっていきました。その点から、若者が集まる大学という場所の感染リスクの高さは計り知れません

そして三重大学は、三重大学医学部付属病院も隣接しており、県の医療を支えている大病院となっています。もし三重大学内で感染者が確認されたとすると、大学病院への影響も計り知れません。

それに加えて、三重大学は、県内出身者が4割、愛知県が3割、関西が1割と、他府県から半分以上の学生が進学しています(三重大学HPより)。ちょうど春休み期間だったこともあり、多くの大学生は地元に帰省しており、新学期になると大学に戻ってくることが予想されました。そのリスクを回避するために、「そのまま実家で授業を受けられるように!」と考慮した結果、オンライン授業と決定したのではないかと思っています。

〇オンライン授業って?
三重大学のオンライン授業決定の背景をうけて、これからどんな授業展開になっていくのでしょうか?正直、授業が始まっていない現段階では、どのようなことになるか予想がつきません。

僕が理解している範囲だと、ビデオ会議などで用いられる「ZOOM」というアプリを使って、教員と学生をつないで授業を行うようです。
この効果や課題などを検討した記事は、また別の記事で書いてみようと思います。

●オンライン授業のメリットは?

〇オンラインじゃないのは日本だけ?

今回のオンライン授業は、学生にどのように受け入れられるのでしょうか?実際に、通信制大学や、動画を活用した民間塾など、教育コンテンツとして取り入れられているので、ある程度受け入れられるのは、早い気がします。

実はすでに数年前から、アメリカや欧州の大学では普及しているMOOCs(Massive open online course)という学習環境が日本に輸入されつつあります。東京大学、京都大学はすでに導入しています。MOOCsは、2008年ごろにスタンフォード大学が中心となって設立されたシステムで、いまでは3,000万人となった全世界の受講者が、トップクラスの教授の授業を、「無料」で受講しています。インターネット環境を持っていれば、誰でもコース内容を無料で閲覧出来、受講生同士のコミュニティの場としても活用されています。いまではMOOCs活用者が3,000万人を超えています。この仕組みを活用したパキスタンの11歳の女の子が、スタンフォード大学の物理学をトップ成績で修了したという事例もあるそうです。

この話を聞くと、国内大学がオンライン授業となりましたが、遅れを感じずにはいられません。しかし、今のところ、今回の大学のオンライン授業は、MOOCsのような誰でも受けられるというわけにはいかず、とりあえず履修生だけに留まりそうです。今回を機に、ぜひ三重大学もMOOCsに参加して頂きたいですね。三重大学の医学や生物資源、さらには人文学部の忍者学は世界に誇れる教育コンテンツになるように感じます。

〇メリットは?デメリットは?
さて、メリットですが、はやり自宅で受けられるのは大きいです。通学に時間がかかる学生も多いですし、その時間を別に有効活用できます。MOOCsについても少し書きましたが、このオンライン授業導入は、感染症拡散防止策という少しネガティブな施策として打ち出されましたが、そうではなくオンライン授業をより推進して、オンラインで済むところは済ませて時間短縮、実際の授業ではFace to Faceの対面型授業で、意見交換やディベートを積極的に取り入れていくという仕組みづくりを作るきっかけになるのではないでしょうか。

実際に、MOOCsに参加する大学は、教員と生徒のコミュニケーションや実習活動、キャンパスでの研究に価値を置いているために、知識を提供する講義に関しては無料で公開できるというスタンスを取っているようです。

デメリットとしては、著作権や回線混雑をあげます。大学では多くの参考資料を用いますが、その閲覧をビデオ会議などで用いることが出来ないことが定められている著作権法があります。その著作権法は、現在では緩和する方向で動いているようです。次に回線の混雑が予想されます。少人数ではあればよいですが、何百人が受講する授業はどうなるのでしょうか?また、オンライン導入に伴って、個人情報保護やセキュリティに対しても不安が残ります。

そして一番はソーシャルディスタンスの限界です。物理的距離感だけでなく、心の距離が出来てしまいます。今回のように一か月以上完全なオンライン授業となってしまうと、親しくできる友人が作りづらい今春入学の新入生には、特に可哀そうです。

●生徒、教員は初めての試みに不安?

各国で、オンライン授業が注目されており、それに関する研究も多く存在します。その先行研究を見てみると、オンライン授業で最も大切なのは、授業内容のクオリティではなく、教員と受講生のコミュニケーションであることが明らかになっています。もちろん授業内容のクオリティも大切ですが、受講生の興味関心を引くことはできず、時間が長い授業になればなるほど、脱落者が増えていくようです。そこで有効なのは、「宿題を増やすこと」だといいます。宿題を出すことで、教員と受講生のコミュニケーションを活発化させる効果があるといいます。受講生のみなさんは嫌かもしれませんが、宿題をきちんとこなすことで、オンライン授業が自身にとっても有効なものとなります。

今回は初めての試みなので、大学も、教員も、生徒も不安だと思います。大学は制度設計に苦心されたでしょうし、教員もオンライン授業をいかに有意義なものにするか悩まれていると思います。生徒の皆さんの中には、サークルもないし、授業もつまらないしと、不満しかない方もいるかもしれません。しかし、初めての試みに参加できる僕ら生徒はラッキーだと思うし、僕ら次第で今度の大学教育が変えることができます。そう思うだけでワクワクしませんか?僕らも、授業を受ける目線で、改善案を出していきましょう。大学も教員も初めてなので、すんなり意見は通るはずだし、歓迎・重宝されると思います。

●大学とは何か?

社会はIT革命と言われるほどIT化が加速しています。一方で僕は日本の大学は、この波に乗れていないと感じていました。このオンライン授業導入は素晴らしい機会です。この騒動が収まるころには、オンライン授業+対面授業のハイブリッド型の大学教育を期待します。(実際にBlended learningとして普及している海外の大学も存在します。)。

今回の機会は、大学・教員・生徒の3者に「大学とはなにか?」と問いかけているように思えます。3者全員が最善の行動をとって、乗り越えましょう。

〇参考文献
伊藤健二、2002、「e-Learningとは何か」情報処理
植田康孝、2013、「大学教育2.0 オンライン講義が大学を変えるアダム・スミスを基にして 「大学および大学教育の価値」を再考する」
斎藤正武、2016、「大学におけるオンライン講義の質の維持向上に関する研究」商学論纂
平田謙次、2008、「eラーニングにおける品質と学習者情報」情報処理Vol.49 No9
藤本徹・荒優・山内祐平、2018、「大規模公開オンライン講座(Mooc)におけるラーニング・アナリティクス研究の動向」日本教育工学会論文誌
船守美穂、2013、「21世紀の新たな教育形態MOOCs」大学・短期大学・専修学校のためのリクルートカレッジマネジメント

#三重テイクアウト応援 ちょっとした驚きも大満足な鉄板焼きもろと@桑名

ホットできるL字カウンター席で、熱々鉄板焼きが食べられるもろと

鉄板焼きやおでんなどテイクアウトできます。

ほくほく♪

焼きそば

鉄板焼き

特製肉巻き。

肉巻きは、卵が肉で巻かれているんじゃありません。
肉が卵で巻かれているのです。

最後にこちらは「とりちゃん焼き」

鶏が入っているのかと思いきや、中身はチーズや野菜です。
とりちゃんというお客さんが考えたから、「とりちゃん焼き」という名前になったらしい。

ちょっとしたサプラ~イズ。

感想:鶏じゃないんかいっ。でも全部大満足。


鉄板焼き もろと
住所:三重県桑名市 常盤町51
電話: 0594-23-1537

#三重テイクアウト応援 地元の誰もが愛した味 まるみ食品@紀北町

まるみ食品

哀愁漂う商店街。人が少なくなった今でも、地元のみんなが大好きな味を守っています。小さな町の小さなお店まるみ食品さんにお邪魔しました。

中に入ると揚げ物を中心にしたお惣菜が。
まるみ食品内観もともと精肉店で、私が小学生の頃(約35年ほど前)は、お肉を買うならこのお店でした。今はシャッター街になっている商店街にも関わらす、昔と同じ味で近所のオアシス的な存在になっています。
まるみ食品メニュー基本的にメニューにある商品はテイクアウト物ばかり。
「ハムフライ」と「ちくわフライ」は小さいころによく食べました。

どれもおススメの食品ばかりですが、やはりまるみ食品の定番である「コロッケ」「からあげ」を購入。

包み紙もなんだか懐かしい感じ。まるみ食品包み紙コロッケは失敗したものしか残っていなかったので、2つでひとつ分の料金にしてくれました(笑)
まるみ食品からあげ感想:まるみ食品のコロッケは、まるみ食品だけの味


まるみ食品
住所:〒519-3205 三重県北牟婁郡紀北町長島1232
電話:0597-47-0430

#三重テイクアウト応援 べにや珈琲のマダムこだわりちらし寿司が優しい@桑名

店主のコーヒーへのこだわりがすごくて、熱弁聞いていたら背景に農園が視えてきちゃうべにや珈琲

実はコーヒーだけではなく、人気なのがマダム特製のちらし寿司

マダムの故郷長崎から仕入れた食材と、マダム兄が湧き水だけで育てる棚田のお米が使われています。

お酢の感じも優しくて、こんな時だからこそ欲しい優しい世界を味わえます。

そんな優しいちらし寿司、テイクアウト始まりました(660円)

またちらし寿司に、手作りシフォンケーキとドリップコーヒーが付いたセットも誕生(1,070円)

素敵BOXで、素敵おうち時間をお過ごしください。

マダム特製ちらし寿司 660円
マダム特製ちらし寿司BOX 1,070円
コーヒー豆各種100g 460円〜

テイクアウトコーヒーは、お値段そのままで2杯分の量が入っています。

感想:優しい世界を味わえました。


べにや珈琲
住所:三重県桑名市星見ヶ丘9丁目808
電話: 0594-32-1146

ちらし寿司の販売はべにや珈琲本店のみの販売。
二号店であるBENIYAFACTORYでは、週1回のドライブスルーに切り替えて営業中です。

#三重テイクアウト応援 古都のおかあさんの炊いたしぐれごはんを肉で巻いちゃったおにぎり@桑名

桑名人が集う場 味処古都さん。

大将と女将と大将のおかあさんの3人で切り盛りされているお店です。

その古都さんの店内のメニュー、
汁物以外はテイクアウトできます。

看板メニューもTOGO。

新鮮な魚介類も、鍋も、串焼きも、唐揚げも、なんでも美味しいのだけど、

テイクアウトでの個人的おすすめは、
桑名の名物しぐれが入った時雨肉巻きおにぎり(くわなめし)

おかあさんが炊いたしぐれごはんの甘辛さが絶妙なのです(2個で500円)

ランチ営業もしており、日替わり定食(800円~)のテイクアウト可能です。

鯛の塩バター焼き定食
海老フライ定食

感想:おにぎりって何か嬉しい。おかあさんありがとうを味わえました。


味処古都
住所:三重県桑名市常盤町51−1
電話: 0594-24-7734

人口150人の小さな町に眠る徐福伝説@熊野市波田須町

 

三重県内には歴史を感じさせる場所がいくつもありますが、その中でもディープなスポットとして熊野市にある「波田須」を紹介します。

JR紀勢本線に乗って、波田須駅で下車。

熊野灘に面するリアス式海岸の終点付近。この隣の大泊駅を越えると、七里御浜という真っ直ぐな海岸線が出現します。

四方を山海に囲まれたリアス式海岸沿いにある集落はそれぞれ独自の文化を醸成していて、歴史好きには堪らないスポットが点在しています。

波田須駅から今回目指すスポットは「徐福の宮」です。

まずは徐福という人物について紹介します。

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今から約2200年前、秦(しん)という国が中国の地を治めていました。徐福はこの秦国において、不老長寿の呪術・医薬・祈祷・占星術などに通じた方士として知られています。

集落散策中にて、足元。

紀元前219年、秦の始皇帝の命令によって徐福は不老不死の仙薬を探す航海の旅に出ました。

東方の海上に蓬莱・方丈・瀛洲という三つの神山があり、ここには仙人が住んでいます。童男童女とともに不老不死の仙薬を探しに行くことをお許しください。

司馬遷『史記』より

童男童女3000人と百工(各種技術者)、加えて五穀の種子やシルクなどを携えて、大船団で東方へ向かった徐福。

中国の歴史書には、徐福は平原広沢(日本)の王となって中国には戻らなかったと記述されています。徐福らの子孫は秦(はた)と称し、農耕などの技術を日本に伝えました。

集落内に自生するシダ群。

ちなみに中国で徐福は実在した人物とされ、江蘇省の徐阜村に石碑が建てられているそうです。反対に日本で徐福は伝説の人物となっているため、歴史の教科書にも登場することはありません。

さらに北は青森、南は鹿児島に至るまで「徐福が上陸した」とされる場所が三十箇所以上あって、そのうちの一つが波田須なのです。

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波田須駅から1キロも離れていない場所に徐福の宮はあります。丸山(蓬莱山)の頂上に立つ鳥居と、その奥にひっそりと佇む徐福の墓。

看板に書かれた説明によると、徐福はこの麓にある矢賀(やいか)の磯に上陸しました。当時この土地には3軒の家しかありませんでしたが、彼らは徐福の世話をしました。

徐福はこの土地に住むことを決断し、彼らに製鉄・農耕・土木・捕鯨などの技術を伝えたそうです。秦(はた)が住(す)んだので「秦住」というのが、地名の由来だとのこと。

現在は95世帯・152人(2019.8時点)が住む農山村となっています。2005年に高齢化率50%を超え、限界集落となりました。

丸山には、不老不死の仙薬だと伝えられる天台烏薬(てんだいうやく)が自生していました。

多分、これが天台烏薬のはず……。

現在でも不老不死とまでは言いませんが、腎臓・胃・リウマチの薬として知られ、体内で増えすぎた活性酵素を消す機能があるそうです。お試しされる際は、各自でちゃんと調べてください(笑)。

波田須駅前のポストが、自然の中で際立つ。

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余談ですが波田須駅はアニメ『凪のあすから』の舞台とされていて、作中で人魚座として登場する天女座というカフェには、世界各地からファンが聖地巡礼に訪れると言います。

天女座の建物内。飾り物が綺麗。

海の見えるカウンターで、人魚座コーヒーを飲みながらゆったり過ごしてみるのもいいでしょう。

天女座にいるミミズク。フクロウとの違いは、耳があるかないからしい。

国道311号線沿いにある徐福茶屋は、2006年に波田須の町づくりの一環としてオープンしたお店。現在は地域おこし協力隊員によって、不定休で営業しています。

詳細はFacebookページを確認してください。2020年4月の営業日は3,10,16,23,24,30日とのことです。

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ということで今回は、徐福の伝説が根付く熊野市の集落・波田須町を紹介しました。

徐福の宮は以前にもOTONAMIEで紹介されていました。「徐福の宮」でネットサーフィン中に発見。モサモサに葉が生い茂ったクスの木は、たしかに独特な世界観がありました。

となりのト○ロみたいな世界観!アートな原風景「徐福の宮」@熊野

以上です。バイバイ。

 

鳥羽市の旅館「小浜荘」でぼーっとする贅沢を味わう

いやー、良かった。行ってみて良かった。泊まってみて良かった。



OTONAMIEの読者のみなさん、地元の宿泊施設ってどこがオススメかいえますか?どういったところか説明できます?たぶん大多数の人は出来ないと思うんです。理由としては、「地元だから別に泊まらなくても」って感じで宿泊自体の経験をしてないと思います。

実際に僕も地元の旅館やホテルの存在は知ってるけど、「一体どういうところ?」がわからないです。以前に、OTONAMIEでおなじみのMr.hamajiさんとお話をしていて「どっか良い旅館が無い?と市外や県外の方に聞かれても、結局自分が利用したこと無いからわからないよね」って話題がありました。

「そうやな、たしかにそうだ」と。

こりゃー実際泊まらないとなー…と思っていたところ「鳥羽市民限定特別宿泊キャンペーン」(キャンペーンはすでに終了)ってのが鳥羽市でありました。

これは新型コロナウイルスの影響で、客足が減っている市内の宿泊施設を支援しようぜ!的なキャンペーンで、この制度を使って、ちょっと地元の宿泊施設に泊まってみよう…となったわけです。

小浜荘の玄関

そこで今回選んだのが、仕事で縁のあった鳥羽市の旅館「小浜荘」さん。仕事では旅館の中をチラッと見たのですが、実際には利用してなかったのですが泊まれちゃうのです。前々から貸し切り露天風呂の存在は知っていて、それを目当てに小浜荘さんにしました。

ってことで、Mr.hamajiさんをはじめ、複数名に声をかけて小浜荘に泊まってきたレポートぉおぉぉおです。ちなみにMr.hamajiは「ジモ泊」(地元泊)という言葉を使って紹介されていたので僕も「ジモ泊」を使います

ジモ泊初日、早速「小浜荘」の中を散策

小浜荘の玄関の前から

小浜荘は鳥羽駅から鳥羽小浜方面にむかって徒歩で15分ぐらいの場所にあります(送迎あり)。小浜と言えば海に面している地域で、小浜荘はそんな海が一望できる場所にあります。

小浜荘の外には、桜やアジサイなど、季節の木花がありました。

旅館から景色を撮るMr.hamaji

それでは、小浜荘の中に入ってきます。

玄関入ってすぐのロビーとラウンジ

実は旅館に泊まること自体もしかしたら10年ぶりぐらいなので、なぜかわくわくして玄関入ってすぐにあるラウンジの写真を撮りました。仕事で入ったときはそんなに思わなかったですが、いざ自分が泊まるってなると、色々なところに目が行っちゃいます。

男湯脱衣所
小浜荘の温泉
小浜荘の温泉

チェックインの時間より大分早く着いたので、色々と小浜荘の中を散策させてもらうことに。最初に向かったのは温泉。大きい窓があって、外には小さな池がありました。池のなかに魚が泳いでいて、それを眺めながら温泉に浸かれます。ちなみに温泉を利用した感じ、外からの風がけっこう気持ちよいです。効能は疲労回復、神経痛、筋肉痛、冷え性などあるそうです。

小浜荘にある貸切露天風呂

そして次に散策したのが個人的に目当てだった「貸切露天風呂」です。二人ぐらいが入れる陶器製のお風呂で、こじんまりとしていて自分たちの空間が得れるのが良い感じです(有料)。カップルとかがゆっくり入るためのお風呂っぽいです。

露天風呂に入りたい気持ちを後にし、まだまだ小浜荘の散策を続けます。(そもそも貸し切り露天風呂は利用時間が決まっている)

お部屋は12畳?ぐらいあってけっこう広め。奥にある窓からは海が見えました。

特別に入らせてもらった4階のお部屋

ついでに4階のお部屋も特別に見せてもらったんですけど、お部屋の形は一緒で窓から見える景色はけっこう違ってました。高さが違うだけで雰囲気が変わります。

散策が終わったので露天風呂に

散策が終わったら何をするか。そりゃ、アレですよ、貸切露天風呂ですよね。

ってことで、昼間っから貸切露天風呂を堪能しました。

貸切露天風呂からは空が見えるようになっていて、ちょうど桜が見える位置だったので、風呂に入りながらずーっと桜をみれました。制限時間いっぱいまで貸し切り露天風呂を楽しみました。

風呂に入っているだけ出時間が過ぎるというとても贅沢な時間の使い方です。

ご飯の時間が来た

お風呂から出て「ぼー」っとただただ外を眺めていたら数時間が経過。いつの間にか晩ご飯の時間に。そしてみんなでお食事処へ行きました。

エビちゃん
こっちもエビちゃん
貝うまー
天ぷらは揚げたて

晩飯、伊勢エビちゃんがいました。かわいい。

語彙力が無くなるほど、いや元からそんなモノが要らなかったかのようにうまかったです。ただただうまい。めちゃ贅沢。地元の食材をたくさん使った料理をみんなでわいわい食べました。

からの日本酒タイムです。

清水清三郎商店さんの雅乃智や…

作 穂乃智、

めっちゃ入れてくれるんですよ。

いや、めちゃ溢れている。

この溢れ具合は愛すら感じます。

そして木屋正酒造の而今も入れました。もうね、最高です。気分アゲアゲです。

うまいし、旨いし、美味い。

そんな晩ご飯でした。

その後、さらに貸切露天風呂を堪能し、その日は終わり。有料だけど何度も入る価値あり。

貸切露天風呂の夜の表情はまた違ったステキ感がありました。

翌朝、また風呂に入った

翌朝、早朝に起き、温泉に入ってきました。この時間帯は他のお客さんの気配は一切無く、小浜荘を独占していると錯覚するほどです。

海面にかかる朝焼けがきれいで、聞こえているモノと言ったら古い壁掛け時計の音ぐらい。こんな贅沢あるの?めちゃ良いです。

「まじか」と思った朝食、そして動画

もう、何も言うまい。写真を見てもわかるように、かなり豪華です。伊勢エビ汁が朝から飲めるとかやばいですわ。

朝から美味いもの食える幸せタイム。



ってことで今回の宿泊のVlog的動画を作りました。

お話を聞いてみた

竹内さん「竹内です、よろしくお願いします」

ボク「よろしくお願いしまーす。今回、旅館に泊めて頂きありがとうございました。非常に満足できて良かったです」。

竹内さん「それはよかったです。当館は、安く美味しく、楽しめるよう目指してます。特にこれと言った娯楽が無いですが、その分、非日常を楽しんでもらえたかと思います。」

ボク「そうっすね!逆にめっちゃ贅沢な時間の使い方をしたと思います。温泉にはいって、それで、部屋から外を眺める…。こんな贅沢な時間の使い方を最近してなかったのでめっちゃリフレッシュしました!」

竹内さんとヒロムくん

竹内「当館はいくつかプランがあるんですが、相方のヒロムくんと一緒にどっちのプランがお客様に受けるか…みたいな勝負をしたりしてお客様に楽しんでもらえるよう日々心がけています。」

竹内「旅館に泊まって『損したな~』なんて思われたくないって気持ちがけっこうあるんです。」

ボク「いやー、けっこうお手軽なプランで、マジで大満足です。めっちゃ食べれて、めっちゃ温泉で時間使ったり。スゴイ特別な思い出になりました。」

竹内「ありがとうございます。」



ジモ泊しよう

この記事を書いているのは2020年の4月はじめ、現在コロナの影響で様々な業種に打撃を与えています。観光地である鳥羽市もその対象で、旅館業さんも何かしら大きな影響を受けています。そんな中でも「小浜荘」は、お客さんを第一に考え、ボクや一緒に宿泊してくれた仲間達を満足させてくれました。

また泊まりたい、是非泊まってほしい。そんな小浜荘に泊まったレポートでした。

地元に泊まる、ジモ泊する、それで地元に元気が来るならいっぱい泊まりたいですね。

ジモ泊って言葉、数回しか出てこなかった


あじ彩の宿 小浜荘
〒517-0015 三重県鳥羽市小浜町288
鳥羽小浜荘

今回は電話で予約しましたが、HPから予約すると「貸切露天風呂が無料(先着)」とかがあるので是非ともHPをご覧ください。

ぜひ、ジモ泊を!

ちなみに、Mr.hamajiさんの記事はコチラ
鳥羽小浜荘でジモ泊!三重県民もおすすめ 地元で伊勢志摩を満喫してみませんか?

今だからこそ母、娘で乳がんのあれこれを学ぼう。

鈴鹿市で子ども食堂”りんごの家”を開催しているNPO法人shiningが外出自粛の今だからこそ、母娘で乳がんの事を学んで欲しい!という思いに乳がん予防医学推進協会の先生が応えてくれました。

一般社団法人乳がん予防医学推進協会✕特定非営活動法人shiningで乳がんzoomセミナー開催します!

乳がんってどういう人がなるの?

どうやって予防するの?

どうやって検査をうければいいの?

費用は?

乳がんって何?

マンモ?エコー?

乳がんはこわいもの、とわかってはいても実際なにしたらいいの?

男性もなるの?

たくさん疑問があるはずです、乳がん気を付けて、と言われても何をどうすればいいのか、実際にはわかってないことばかりですよね?

そんな乳がんの疑問あれこれに現役放射線技師が答えます!答えていきます、30分のショート講座です、是非気軽にお立ちよりください!

女性の乳がんは、30歳代から増加をはじめ、40歳代後半から50歳代前半でピークを迎えます。子どもが成人になる前に乳がんを罹患すると、家庭内に色々な不具合が生じてしまいます。自分を守る、子どもを守る、家庭を守る為にも乳がんについての知識を学んで見ませんか?

そして女性のみと思われがちですが、男性も罹患率は低いのですが、人ごとでなないんですよ!

zoomですので、顔を出す必要も声を出す必要もありません。ただ聞くだけでもokですので、費用はかかりませんので、是非参加してみて下さい。


お申し込み、詳細はこちら↓↓
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TEAS’TEA BOYS. 三重発 農家発信の自家製日本茶ブランドが楽しく美味しい!

『楽しく、美味しく』
今回の取材で最初から最後までキーワードとなった言葉。
生産者さんの熱い熱い想いが温かいお茶を通して伝わってきました。

今回はそんな楽しく美味しいお茶のお話。

出会いは友達のSNSで投稿されていた魅力的なパッケージの「何か」。ん?これは何だ?、とすぐに興味が湧きました!よく読んでみると素敵なパッケージのお茶だったのです。こ、これはどんな人が作って、どんな味なのか?色々と気になり、友達に取材交渉してもらいました。

そして取材の日。
約束の場所は山の奥。ソワソワしながらたどり着くと、三人の人影が。
何と外でお出迎えしてくれていました。
挨拶も早々に、お茶会がスタート!

まず頂いたのは一番茶。
こちらは綺麗な緑色のお茶。一口目…「え、これは何ですか!?いつものお茶のイメージと全然違います!出汁!ダシですねこれは!」
この一番茶は若く柔らかい葉の煎茶で、低温で淹れることにより、甘い口あたりになるそう。贅沢なお茶。

続いて淹れてもらったのは

アールグレイの紅茶。
そう、こちらの方々は煎茶だけではなく、紅茶、ほうじ茶などを販売されているのです。

そうそう!私が最初に惹かれたパッケージがこちら!

これは皆さん気になりませんか!?

そんな中、お茶会は盛り上がっていきます。
まだ紹介していませんでしたね、こちらを作られているのはTEA’S TEA BOYS (ティーズティーボーイズ)さん!
村瀬さん、森本さん、加藤さんの三人で、元々の友人でされている集まり。始まりは2年前、三人で飲んでいた時に「楽しい事したいな、何かしよ」というアバウトな言葉から始まったとの事。
ここからTEA’STEABOYSの『楽しく、美味しく』が始まります!

村瀬さん、加藤さんのお仕事はお茶の生産。森本さんは実家がお茶を生産されていたとのことで、お茶の販売は自然な流れ。
ただ、元々の仕事だからというだけではない『お茶』への熱い想いが話していく中で常に感じられました。
あぁ、この方々は『好き』のなかで仕事をしているからこんなにいい笑顔をされるんだなぁ…
出逢うべくして出逢った三人で作る『お茶』はお世辞抜きで美味しい。そしてお茶会は終始笑い声が絶えませんでした!

あ、またパッケージの話に戻ります。

こちらは村瀬さんが描いているとの事。
20歳頃にイラストを描いていたそうですが、久々に描くこちらのイラストは何と一年程、あーでもないこーでもないと試行錯誤を重ねて産まれたとのこと。
村瀬さんの真っ直ぐさや熱さが伝わってくる。それがパッケージの魅力にも繋がるのですね。
そうそう、TEA’STEA BOYSさんのInstagramでもお茶のように熱い言葉がちょくちょくと。こちらも村瀬さんが更新されており、うん、納得。優しい笑顔の裏側は熱い村瀬さん。

さぁさぁお茶会は続きます。
気になってきましたよね、TEA’STEA BOYSさんのお茶。
インターネット販売もされているのですが、始まりはマルシェ。イベントでの販売は最初はうまくいかなかったようですが、だんだんと色んなイベントに呼んでもらったり、人との繋がりでTEA’STEA BOYSさんのお茶が広がりがうまくいき始めている。
その繋がりはそれぞれの友達であったり、また森本さんがされている音楽からの繋がりなど。そこからも『楽しく、美味しく』が見えてくる。
「楽しくてしゃーない」三人の言葉が頭に残りました。

まだまだお茶会は続き

お茶を淹れてくれる姿も絵になる加藤さん。
次に頂いたのはほうじ茶。
元々ほうじ茶好きの私ですが、今回頂いたほうじ茶の香り、味に魅了されました!

色が薄めに感じるのは、葉ではなく茎茶だから。葉のお茶は苦味もでるが、茎はまろやかで苦味も少ない、と加藤さん。他のメンバー2人からは加藤さんがお茶を淹れるのが1番うまい!っと絶賛!最後の一滴まで丁寧に淹れてくれたこちらのほうじ茶は、本当に苦味か少なく香りが優しく鼻をくすぐるずっと味わっていたいお茶でした。

こうやって色々なお茶を丁寧に淹れて頂きましたが、これはこれとして。
おうちでお茶を飲んでもらうのは、難しく考えずどんな淹れ方をしても美味しく飲んでもらえるように作っていますとのこと。
そう、あのパッケージの中は簡単に淹れられるティーバックになっていて、急須がなくても簡単に美味しいお茶が飲めます。「何度で、何分おいてとか難しいこと言われたら楽しく飲めないでしょっ」との思いがあり、パッケージの裏の淹れ方説明もほんとに簡単。
ここからも『楽しく、美味しく』が見えてきます。
常に飲んでもらいたいという思いから、簡単であったりお手頃な値段設定だったりも。
どんな方にも、またお子さんにも飲んでほしいと、カフェインが少なめな葉を選んでスッキリな味わいのお茶を作ったり。

一度手にとってもらいたい!
この魅力にハマってあなたも『楽しい、美味しい』を体感できるはず!

TEA’STEA BOYSさんは店舗を持たれていない為、インターネットか置かせてもらっている他店舗さんでの購入になりますが、これからもイベントを積極的にしていきたいとのこと!そこではイベント限定で色々なお茶のラテも販売されるとのこと!イベントの開催要チェックですね!

ほっこりお茶会も終わり私も『楽しく、美味しく』という言葉を持ち帰り、お茶を使っていつものように料理も作ってみました!

こちらはは香り豊かなほうじ茶でお魚達を蒸してみました!

タラ・カブ・菜の花のほうじ茶蒸し
味付けは塩のみ。香ばし香りが1番の調味料。
蒸しに使ったほうじ茶に蒸しあがった食材を浮かべました。

ゴボウと焦がしとうもろこしのポタージュ
玄米の粒、ゴボウ、焦がしとうもろこし、それぞれが持つ独特な香ばしさをぶつけ合ってみたらうまーく融合。スプーンですくうと最初にゴボウ、口に入れた瞬間にとうもろこし、そしてカリッと噛んだら玄米が。それぞれがふわっと香る。

ぷるっと煎茶のわらび餅
しっかりと水出しした煎茶で作ったわらび餅。わらび餅に閉じ込められ、香りがない。と思ったら…
ぷるっと口に入れ崩していくとしっかりと味わいが。
アールグレイと共に頂きました。

こんな感じでおうちでも『楽しく、美味しく』

お茶の生産から加工製造、そして出来上がったTEA’STEABOYSさんのお茶。
手にとりそのお茶を頂く私達。
TEA’STEA BOYSの三人には自分達が『楽しく、美味しく』を徹底する事で、お茶の向こう側に見える『楽しく、美味しく』まで、しっかりと見えてるのでしょうね!

 


 

TEAS’TEA BOYS
Instagram https://www.instagram.com/teasteaboys/
Homepage https://teasteaboys.theshop.jp

 

【しまうまとことり】知る人ぞ知る里山の雑貨屋10周年、お洒落な女性店主を直撃

みなさん、こんにちは!キャスターマミです!

お洒落なもの、可愛いものが好きだけど人とかぶりたくない!アンティークが好き!という雑貨屋さん巡りが趣味の方、里山でひっそりと営業しているこちらのお店をご存じでしょうか?

三重県多気郡大台町下三瀬(しもみせ)にある「しまうまとことり」は、2010年にオープンした雑貨屋さんです。

営業日は月に2、3回。地元住民でも知る人ぞ知るお店ですが、2020年4月に10周年を迎えるということで、店主の前納理恵さんにお話をお伺いしました。

雑貨屋オープンのきっかけ

古いものが好きで、雑貨に関わる仕事が長かったという理恵さんは松阪市の出身で、結婚してご主人の実家、大台町下三瀬に嫁がれました。

「実家の敷地内に使っていない納屋が残っていて、『ここで雑貨屋を始めたい』と思ったのがきっかけでした。でも夫には『こんな田舎には人は来ない。余程の魅力ある店でないと難しい。』と言われたんですよね。説得するためにまずは努力しました。」

ご主人を説得するために取り掛かったのが、作家活動でした。刺繍小物などの手作り品をハンドメイドイベントに出店し、実際に商品が売れることをこつこつと証明し、雑貨屋の開店を承諾してもらったといいます。

納屋の改装と開店準備

古い納屋の改装が始まりました。大工さんにも入ってもらいながら、あるものを利活用し、壁を塗る作業などは自分たちでリノベーションされたそうです。

納屋の引戸を天井の屋根部分に持ってきたり、棚にはまな板が使われていたり、お店には理恵さんのアイデアがたくさん詰まっています。

準備期間1年を経て、2010年4月に雑貨屋「しまうまとことり」オープン。

お店の名前は、理恵さんが小鳥が好きで、娘さんがシマウマが好きだったことから、シマウマの背中に小鳥が乗っている図案が浮かんだことが由来となっていると教えてくれました。

他店との差別化は「一点物」を取り揃えていること

取扱商品は、作家作品、外国アンティーク、古い家具など。

「作家作品は、全国の作家さんから『この人』とセレクトした方と直接交渉し、扱わせていただいています。食器など海外のアンティークは、ヨーロッパから直接仕入れています。古物に関しても、独自のルートを持っています。この店の特徴は、一点物を多く取り揃えていることですね。女性客がメインですが、アンティーク好きの男性にもご来店いただいています。」

4月は10周年記念イベントを開催

4月26日(日)ベーグルと焼菓子のお店「あいうえお」さんのベーグルを販売

4月29日(水祝)オープン記念日当日 森のお菓子屋スピカさんのお菓子を先着10名様にプレゼント

4月の営業日には「ありがとうセール」も実施されるそうです。ぜひこの機会に足を運んでみてくださいね!

お店のオープン日や特別イベントの詳細については、しまうまとことりのホームぺージやSNSでご確認下さい。

しまうまとことり

三重県 多気郡大台町下三瀬600

URL http://shimakoto.jugem.jp/

Facebook @しまうま と ことり

Instagram @shimaumatokotori

あとがき

雑貨屋さんオープンという夢を叶えて10年。営業日は月数回ですが、毎月ディスプレイをガラリと変えているそうで、いつお邪魔しても新しい出会いや発見があります。

昨年は三重県出身の女優・山本亜依さんも取材でこのお店を訪れていて、お気に入りの雑貨をゲットしていました♪

【山本亜依のみえたび!vol.9】大台町の冬の楽しみ方~アウトドア&現代アート体験♪雑貨屋&カフェ巡り♡大台町の新しい魅力発見の旅~

お店の付近は熊野古道伊勢路のルートにもなっています。歴史散策やユネスコエコパークの自然に癒される旅のひとつの立ち寄りスポットとして計画されてみてはいかがでしょうか♪

最後まで読んでいただき、ありがとうございます♪

隠れんぼの思い出は味噌の香り 鳥羽市藤之郷で暮らす杉田公司さんとまち歩き

-三重県の各町で暮らしている住民と一緒にまちを歩くと、今まで見えていなかった光景が広がっているに違いない。

今回、そんな企画趣旨にご協力いただけたのは、鳥羽市の藤之郷の杉田公司さん(以下、杉田さん)。杉田さんは1959(昭和34年)生まれで鳥羽市藤之郷で育ちました。現在は、同地域で地元の海産物を加工した商品を製造・販売する海童工房 魚寅を経営されています。

鳥羽市藤野郷で暮らす杉田さんとまち歩き 魚寅さん建物
お店は国指定文化財 鳥羽大庄屋かどやの向かいにあります。

※.お店に関しての詳細はOTONAMIEの過去記事「あれもこれも燻製されている錯覚にご注意~魅惑の薫香~燻製専門店 魚寅へようこそ。」をご参照ください。

海童工房 魚寅を出発!

鳥羽市藤之郷は鳥羽市鳥羽4丁目にある地域です。国指定有形文化財の鳥羽大庄屋かどやをはじめ、江戸時代〜大正時代の建造物が残る町です。では、さっそく鳥羽市藤之郷周辺のまち歩きに杉田さんと出かけましょう。

謎の看板と鳥羽のボラ漁の関係性

まずはあれを見に行こうかと向かった先。そこは、海童工房 魚寅から徒歩30秒くらいのところにある謎の看板でした。

鳥羽市藤野郷で暮らす杉田さんとまち歩き まず向かう先
海童工房 魚寅を出発して
鳥羽大庄屋かどや 入口
鳥羽大庄屋かどやの横を通って
鳥羽なかまち あらみ小屋 看板3
すぐのところに閉まったシャッター上部に看板が
鳥羽なかまち あらみ小屋 看板2
あらみ小屋と書かれています

杉田さん「鳥羽の湾ってね、ボラの漁がすごかったらしいのよ。」

杉田さんのお店の屋号である魚寅は、もともとはお祖父さんである寅之助さんが大正8年にはじめた魚屋の屋号だったそうです。魚屋が閉業さた後、杉田さんが新たに海童工房 魚寅として屋号を引き継ぎました。何でも寅之助さんは当時のボラ漁で一山当てられた有名人だったそうです。

鳥羽ではボラ漁が高度経済成長期より以前までとても盛んで、江戸時代には鳥羽藩の財政をボラ漁で賄ったという記述も残っていて驚きです。

鳥羽市藤野郷で暮らす杉田さんとまち歩き ボラ楯漁の記述
志摩の国基礎資料 志摩郡史(鳥羽誌)志摩国旧地考 90ページ|数十萬尾を得る事ありなどの記述があります。

杉田さん「あらみ小屋っていうのはね、北海道のニシン漁みたいな番屋さんでね。」

これは杉田さんがお祖父さんやお父さんから聞き継がれているお話。

あらみ小屋は鳥羽でボラ漁が盛んだった頃、漁師が夜中も暖にあたりながら海を見張った建物です。海の色が魚群で変わったのを確認した漁師が、ボラがきたぞー!と叫び、時には鳥羽の住民総出で網を引っ張りあげていたそうです。本来は看板がある場所よりも海よりに建っていたあらみ小屋。今は建物はありませんが、看板だけは藤之郷の町に残っていました。

鳥羽大庄屋かどや ボラ専用のぬか漬け用器
鳥羽大庄屋かどやには、当時の住民が使っていたボラ専用ぬか床容器があります。

1970年(昭和45年) 鳥羽郵便局のあたりは船着き場だった

鳥羽市藤野郷で暮らす杉田さんとまち歩き まちょめやの浜
鳥羽大庄屋かどやの裏側駐車場付近。
鳥羽大庄屋かどや 明治46年の様子
明治46年頃、鳥羽大庄屋かどやの建物近くは海になっていました。

杉田さん「ここらへんに青木布団店っていうのがあって、ここの踏み切り越えたところが入り江で船着き場やったんよ。」

鳥羽市藤野郷で暮らす杉田さんとまち歩き 郵便局への道
踏み切りを渡り
鳥羽市藤野郷で暮らす杉田さんとまち歩き 鳥羽郵便局前
鳥羽郵便局のあたりに出ました。

杉田さんは小学校高学年の頃(1970年/昭和45年)までは、現在の鳥羽郵便局のあたりは船着き場でした。杉田さんは、そこでよく釣りをしたりして遊んでいたそうです。

杉田さん「ボラ漁が終わって入り江は使われていないけれども、ハゼがいっぱいとれたのよ。やわらかいもんを餌にして、大きいのは家で天ぷらにしてもらってね。」

鳥羽市藤野郷で暮らす杉田さんとまち歩き 入り江の様子
潮の満ち引きでぽっかりとトンネルが現れて、海から船着き場へ伝馬船が行き来していました。杉田さん即興イラスト1
鳥羽市藤野郷で暮らす杉田さんとまち歩き 郵便局の反対側
反対側には製氷工場があって、海岸通りの上にパイプが通っていました。
鳥羽市藤野郷で暮らす杉田さんとまち歩き 製氷場
製氷工場のパイプが道路の上を通っている様子。杉田さん即興イラスト2

杉田さん「この辺りは汽水域でウグイもたくさんおったのよ。あと、岩をめくるとね、うなぎも。」

隠れんぼの思い出は味噌の香り

鳥羽郵便局付近を後にして、出発地点の海童工房 魚寅まで引き返してきました。今度はあらみ小屋とは反対の方向へ歩いていきます。

鳥羽市藤野郷で暮らす杉田さんとまち歩き マルサ商店方面

鳥羽市藤野郷で暮らす杉田さんとまち歩き 丸佐商店

味噌と醤油醸造のマルサ商店横の小道に入っていきます。すると、ひらけた広場がありました。そこは浄土宗の寺院 正徳院跡で杉田さんが小学生の頃は児童公園になっていて、みんなの遊び場だったそうです。

杉田さん「よくここでね、竹馬で遊んだり隠れんぼしたりして遊んだのよ。」

鳥羽市藤野郷で暮らす杉田さんとまち歩き マルサ商店 屋根と広場
広場からは丸佐商店の煙突屋根が見えます。

-えっ、そんなところに隠れていたんですか?

やんちゃな杉田さんが隠れんぼでよく隠れていた場所。そこは、何と丸佐商店の屋根の上でした。

杉田さん「あの裏から屋根にしがみついて隠れてね、そうすると味噌の香りがしてくるのよ。」

鳥羽市藤野郷で暮らす杉田さんとまち歩き マルサ商店屋根
ここかな?

竹やぶにイモリ池 思い出の赤土山

杉田さん「ここらへんは、昔の赤崎の方へ出る道やったんさ。そこが赤土山っていってね、ステキな地蔵さんがあるんよ。行ってみたい?行こうか。」
※.赤崎は藤之郷の隣町です

-行きましょう。

そうお返事をして、正徳院の広場から坂道をグングンと上がっていきます。杉田さんも久しぶりに行くそうです。赤土山は鉱物質の多い山で、昭和26、27年頃(1951〜1952年)まで赤崎鉱山として銅の採石がされていました。

鳥羽市藤野郷で暮らす杉田さんとまち歩き 赤土山へ向かう道2

杉田さん「赤土山には竹やぶがあってね、竹馬の材料はそこから。あと、ドサ袋で赤土をボブスレーみたいに滑って遊ぶのよ。」

そう話しながら、杉田さんはあっ!と思い出したように後ろを振り返ります。

鳥羽市藤野郷で暮らす杉田さんとまち歩き 赤土山へ向かう道3
杉田さんにつられて振り返ると
鳥羽市藤野郷で暮らす杉田さんとまち歩き 赤土山へ向かう未知からの海
そこに広がっていたのは、鳥羽の町と海。

綺麗でしょ?と杉田さん。しばらく眺めてから再び坂道を登りはじめました。

鳥羽市藤野郷で暮らす杉田さんとまち歩き 赤土山へ向かう道4
ここから、赤土山の道へ

杉田さん「今はないけれど、イモリ池っていのもあってね。戦時中に爆弾が落ちて大きな穴ができて池になったみたいでね。その名の通りイモリがいっぱいおってね。」

鳥羽市藤野郷で暮らす杉田さんとまち歩き 赤土山道
起伏が少ないなだらかな道です。
鳥羽市藤野郷で暮らす杉田さんとまち歩き 赤土山道2
1分くらい歩くと、藤之郷と赤崎の境の看板がありました。
鳥羽市藤野郷で暮らす杉田さんとまち歩き 赤土山道3
そのすぐ近くにお地蔵さん。

杉田さん「江戸時代、一人が歩ける道やったの。その頃は赤崎の方へ出る道がなくて、ここを回っていくしかなかったの。町と町の堺だから、それで地蔵さんがあったわけよ。」

赤土山のお地蔵さん
杉田さん「なかなかステキな地蔵さんでしょ?」

お地蔵さんを過ぎると、お話にあった竹やぶに辿りつきました。少年 杉田さんが竹馬の材料を手に入れていた頃と比べると、だいぶ荒れてしまっているそうです。

鳥羽市藤野郷で暮らす杉田さんとまち歩き 赤土山道6
竹やぶから光がこぼれてとても綺麗です。
鳥羽市藤野郷で暮らす杉田さんとまち歩き 赤土山竹やぶからの風景
竹やぶからも鳥羽の町と海の光景が広がっていました。
鳥羽市藤野郷で暮らす杉田さんとまち歩き 赤土山竹やぶ1
グングンと進んでいく杉田さん。

鳥羽市藤野郷で暮らす杉田さんとまち歩き 赤土山竹やぶ 雰囲気

杉田さん「良い悪いはあるけれど、この荒れ具合も何かいいよね。」

鳥羽市藤野郷で暮らす杉田さんとまち歩き 赤土山 赤崎出口
竹やぶを抜けると階段に行き着き、民家も見えてきました。

杉田さん「もうここを降りていくと赤崎の駅のところに出るのよ。」

鳥羽市藤野郷で暮らす杉田さんとまち歩き 赤崎駅
近鉄志摩線 志摩赤崎駅が見えました。

江戸時代の地図に記された鳥居あり

赤土山を抜けた後は、国道167号線沿いを歩きながら藤之郷方面に引き返していきます。

赤崎鉱山跡
国道167号線沿いから見えた赤崎鉱山
鳥羽市藤野郷で暮らす杉田さんとまち歩き 赤崎神社
伊勢神宮(外宮)の末社 赤崎神社へ。江戸時代の頃は、参拝客は船渡しで鳥居をくぐっていたそうです。

赤崎神社を過ぎてすぐの踏み切りを渡り、しばらく歩いていたところで杉田さんは足をとめました。

杉田さん「そこに鳥居があるでしょ。江戸時代の地図にものっているのよ。」

鳥羽市藤野郷で暮らす杉田さんとまち歩き 鳥居

鳥羽市藤野郷で暮らす杉田さんとまち歩き 地図2
こちらがその江戸時代の地図。
江戸時代の地図と鳥居
鳥居や竹やぶも描かれています。

このあたりには、時の戦国武将 九鬼嘉隆が率いた日本丸も停泊していたそうです。そんな縁からか、鳥居の付近には商船学校の寄宿舎をはじめ、船に関係する事業者が多く集まっています。

鳥羽市藤野郷で暮らす杉田さんとまち歩き 赤土山竹やぶが見える2
赤土山の方を見上げると
鳥羽市藤野郷で暮らす杉田さんとまち歩き 竹やぶ
先ほどの竹やぶが見えました。

鳥居を過ぎてしばらく歩くと、丸佐商店の前まで戻ってきました。

杉田さん「結構、歩いたね。」

-歩きましたね。

海童工房 魚寅に着くと、椅子に座って一息つきました。これにて、杉田さんと歩く鳥羽市藤之郷周辺のまち歩きは終わりです。お疲れさまでした。

終わりに ひとと町の記憶がつながっていく

実は前回のまち歩きは、濱口和美さんにご協力をいただいた鳥羽市藤之郷のお隣の町 中之郷でした。

町で暮らす住民と一緒にまち歩き 鳥羽市中之郷 濱口和美さん

中之郷のまち歩き記事では、急遽はじまった井戸端会議で藤之郷との境界線に関して触れられています。

濱口さんから見えている中之郷や杉田さんから見えている藤之郷。

隣合う身近な町でも、想像もしていなかったお話をお二人から伺えました。「ここはね。」と紹介したくなります。僕はこれから誰かに話したくなって、その誰かも誰かに話したくなるのだろうなって思ってます。

杉田さんとのまち歩きMAP

春の海のススメ

こんにちは、meisuiです。暖かくなったり肌寒くなったりで、
まさに三寒四温とはこのことかと天気で春を感じている今日この頃です。

さて、某ウイルスの影響で自粛ムードが続き、
人混みを避ける為にお部屋で過ごすことが増えて、
気分も憂鬱…という方もいるのではないでしょうか?
そんな方には是非ともこの海へ来ていただきたい。
海なんて見慣れているよという県民の皆さんも多い中で敢えて海をオススメするのには、
海水の色が春に1番美しく見えることにあります。

ここは鈴鹿市若松町の千代崎海岸!
近鉄名古屋線の「千代崎」駅から徒歩5分とアクセスも抜群です。
そもそも千代崎には漁港と海水浴場の2カ所で形成されていて、
それぞれまた違った楽しみ方ができます。

1.千代崎港側
漁港ということもあり、釣りを目当てに老若男女が楽しみに来ています。
残念ながら私は釣りに詳しくないのですが、
初心者でも釣れやすいスポットがいくつかあるみたいです(どうやら灯台付近が良いのかな?)。
アジやハゼが釣れやすいようで、週末は堤防の上が賑わいを見せています。
釣り以外も楽しめる理由は実はありまして…地域猫の楽園なのです!猫好きにはもう堪らない空間…。
耳がカットされている猫ちゃん(さくらねことも言います)は、
不妊手術済みの子たちなのですが、
皆毛並みも良くてとっても人懐こい子達ばかりです。こちらは鞄に顔を突っ込んでる子。本当に地域の人に愛されているのですね!

2.海水浴場側
さて海を挟んで、お次は海水浴場方面。夏になると勿論人気ですが、
今こそこの青とも緑とも言えない美しい海水を眺めながらサンドイッチを頬張ったり、
珈琲を飲みながら本を読んだり、
とにかく穏やかな時間を過ごしてみるのはいかがでしょうか? 愛犬の散歩をされている方も多く、
広々とした海岸なのでワンちゃんも目一杯走り回れる場所ですね!
そしてこの写真にもかすかに写っていますがこのライトが、
実は朝焼けとマッチすると美しい写真が撮れるんです!やっぱり海って良いですね!
ここも釣りができるみたいなのでたまに釣りを楽しまれる方にも遭遇しますが、
最近はInstagram等SNSで
「#千代崎海岸」と調べると1000件以上ヒットするなど、
人気のスポットになってきています(ちなみに私はこの為に4時半に起きました笑)!

また、ここ千代崎海岸は沢山の白い貝殻が流れ着くことでも有名。それにしても大量ですね!
中には珍しい貝殻もあるので、泳げないお子さんがいるご家族でも、
貝殻探しを楽しむことができます。
流木も多く流れ着くのでビーチコーミングが趣味の方にも是非おすすめの場所です。
いかがでしたでしょうか?
そのロケーションの美しさから全国区のCMにも使われる、
でもあまり混みすぎていない、
そんな私イチ押しの千代崎海岸の魅力が伝わっていたら嬉しいです!
春の海、あなたも是非行ってみてくださいね!

千代崎海岸の住所
〒510−0227 鈴鹿市南若松町

鳥羽市の「オイルスター☆」を知ってほしいから動画を作成

安楽島産牡蠣をふんだんに使った牡蠣を濃厚に味わえるお惣菜「オイルスター☆」って知ってますか?鳥羽市安楽島町を拠点に活動する「あらしま新鮮組」が作っている美味しいやつです。めちゃくちゃオススメできる食べ物で、お酒のおつまみやオイルスター☆をそのままパスタにぶちこんでも素晴らしく楽しめるやつです。

わたくし的ことですが、鳥羽市に30年ほど巣食い、なんか鳥羽市の宣伝をシたいなということで…今回このオイルスター☆の動画を作らせていただきました。

動画紹介をメインに、オイルスターの宣伝をさせていただきます。

あらしま新鮮組のオイルスター☆PR動画

こちらが今回撮影させていただいた「オイルスター☆」の映像です。ちょっとしたCM風のものを作ってみました。

撮影場所は、鳥羽市にある鳥羽城跡付近、「城山公園」です。最近ではハートTOBAをバックに観光客さんが撮影をしていったり、夜にはちょっとしたライティングがあり何かときれいなところです。

そんな城山公園に機材を持ち込み、牡蠣(オイルスター☆)を食べる…という映像です。

出演者には、このOTONAMIEでもおなじみのライターyuichirou.hamaji  さんを起用。撮影協力には地元の人達がいて、ありがたいことに実は結構人が関わってくれちゃってます。

とりあえず映像見てくれたら嬉しいです!

やっぱyuichirou.hamajiさんの笑顔は最高やー。

オイルスター☆とは

いうなれば「牡蠣のアヒージョ」のようなものです。作り方はハイパー極秘らしいのですが、とにかく牡蠣の風味や味付けが非常にマッチして、「ものすごく美味しいおすすめできる食べ物」とさせていただきます。

今回紹介した「オイルスター☆」意外にも、ちょっとピリ辛のものや、いい感じに煮られたものもあります。どれも美味しいですが、やっぱりオイルスター☆をまず知ってほしい…です。

ちなみに取扱場所は、鳥羽駅付近にある「鳥羽マルシェ」や鳥羽市安楽島町でやっている「あらしま朝市」のみです。まじでここでしか手に入らない限定的な食べ物なのです。

知ってほしい、食べほしい、そして虜になってほしい。そんなオイルスター☆でした。

このオイルスター☆を作った「あらしま新選組」は、他にも魅力的な食べ物を作っちゃってます…。

それはまた別の機会にでも!

鳥羽の食材をもっと知ってほしいシリーズ

ということで、今回は「オイルスター☆」の紹介映像でした。もっともっと鳥羽市にはいろいろな魅力的な食材なんかがあるのでまたこんな感じで紹介していきたいです。できればシリーズにしていきたいです。

ちなみに、この写真は青空の下、男たちでその牡蠣をつまみながら地元について語っているというシーンです。青空の下で食うオイルスター☆は旨い!そして気持ちいい!

オイルスター☆を求め、ぜひ鳥羽市へ!お土産にもおすすめですよ!

あらしま新鮮組Facebookページ

こんなときだからお魚をさばこう!漁師さんとオンラインでつなぐ「学校では教えてくれない授業 番外編」

文・OTONAMIE代表 村山祐介

4月は新生活がはじまるお祝いの季節。しかし外出は控える必要がありそうです。テレビで大切な情報を知ることは重要なのですが、暗いニュースばかりで少し気持ちも暗くなりがちです。

普段は忙しい毎日で、それこそ週末も家にいない。しかし家にいる時間がある今こそ、できることがあるんじゃないかなと思っていました。

そんなことを考えながら仕事で南伊勢町の漁村、阿曽浦にきていました。

伊勢まだいを生産する漁師、橋本純さんを取材する仕事でした。

写真:純さんFBより

純さんは休校になった今だからこそ「学校では教えてくれない授業」として小学生と中学生の息子さんに漁業のお仕事を体験させたり、魚のさばき方を教えています。

私事で恐縮ですがよく漁村などを取材をするのに、恥ずかしながら魚をさばけません・・。さばけるようになり、自分の子どもにも教えてあげたいと前々から思っていました。

純さん:それ、オンラインでやりませんか?新生活がはじまるシーズン、鯛はめでたい魚です。

グッドアイデアなのです!
ということで・・
オンラインで漁師さんに真鯛のさばき方を教えてもらう会!をします!
「さばき方」だけでなく「いのちをいただくこと」や「おいしい食べ方」なども教えてもらえます。

実は企画の背景に、旅館やホテルへの真鯛の出荷がストップしてしまい、漁業者もコロナの影響を受けていることを知っていただきたいという想いもあります。

こんなときだからこそ上手に魚をさばくスキルや、おいしい魚の食べ方などの知識、お子さんにはいのちをいただくことの大切さを学ぶ食育の機会を。

OTONAMIE運営部と純さんで、試験的にオンラインさばき会を行ったのですが、おもった以上に愉しく、ふつうより出汁感が強い鯛茶漬けの作り方などは大変盛り上がりました。

こんなときだから、何卒よろしくお願いします!

 


 

「こんなときだからお魚をさばく会!学校では教えてくれない授業 番外編」

1.オンライン参加できる日時と数量を確認の上、オンラインショップから真鯛をご注文ください。一日限定5組までとなります。

・4月4日(土)(16:00〜17:30)真鯛1匹は こちら から!
・4月4日(土)(16:00〜17:30)真鯛2匹は こちら から!
・4月4日(土)(16:00〜17:30)真鯛3匹は こちら から!

・4月5日(日)(16:00〜17:30)真鯛1匹は こちら から!
・4月5日(日)(16:00〜17:30)真鯛2匹は こちら から!
・4月5日(日)(16:00〜17:30)真鯛3匹は こちら から!

※個別で冷蔵発送のため送料が高くなってしまいますが、お魚さばきのレクチャー代と思い何卒ご容赦ください。決済はクレジットカードのみです。

2.内臓やウロコが取り除かれた生の真鯛が、オンライン参加の当日にご自宅、または指定場所に届きます。当日のお届け時間指定があれば、購入画面の備考覧にご記入ください。

3.オンライン動画チャットツールZOOMをダウンロードしてください。使い方はこちら。後日メールにてオンラインで参加できるURLをお伝えします。ZOOMのレクチャーが必要な場合は、申込時に備考覧にご記入ください。折り返しこちらからご連絡します。

4.動画ライブチャット開始前に、まな板、包丁、キッチンペーパー、スマホなどオンラインに繋げる端末をご準備しておいてください。

5.動画ライブチャットで直接、漁師の純さんに質問もできます。

※オンラインのため、保険には入れません。各自任意での参加となることをご了承ください。
※特にお子さんの場合は、保護者の方の判断でどこまで参加をするかをご検討ください。
※当日参加できなくなった場合は、当日の様子を後日動画で観ることができます。
※ZOOMはスマホ、タブレット、PCなどでご利用できます。
※ZOOMは電波や回線の状況により、途切れることがあります。ご了承ください。
※真鯛は南伊勢町阿曽浦から参加者へ直送されます。

連載エッセイ【ハロー三重県】第12回「忍者になりたい」

3年くらい前 、ふらりと伊賀へ遊びに行った。
確か、その日はGWのど真ん中で、まだ末っ子が産まれて間もなかったことから連休だと言うのに、これと言った予定をなにも組んでおらず、家族で暇を持て余していた。
けれど、連日暇を持て余すとなると当然、子どもたちは退屈もするし文句も言う。まだ首も座らない赤ん坊を連れてどこに行くのも億劫で、適当にあしらっていた私たちも、ようやく重い腰を上げたのだった。

「よし、伊賀に行こう」

なにを思ったのだろう。なぜだか漠然と「山に向かって走りたい」と脳裏に浮かんでいた。県内の山側に行こう、そうだ伊賀に行こう、よく分からない思考回路だけれど、その日の私は、どうやらそんな気分だったのだ。
たまたま自宅にあった、春の観光マップらしきものを見ると、伊賀では忍者遊びができるとあった。そうか、伊賀と言えば忍者。
三重にはまだまだ噛み応えのある観光地がたくさんある。これだと閃いたらもう行くしかない。そうだそうだ、伊賀に行こう。
産後の女性は思い付きで行動をしがち。

それまで、伊賀市街には知人との待ち合わせくらいでしか降り立ったことがなかったので、そうと決まると心が躍った。
その当時でもう三重に住んで8年ほど経っていて、すでにあちこち巡ったつもりでいたけれど、まだまだ知らない遊ぶ場所があるらしいことにうきうきした。

*

伊賀に降り立つと、GW只中ということもあって、ずいぶんと賑わっていた。
人通りも多く、賑々しいのはもちろんなのだけど、そこかしこに忍者がいるのである。
忍者がひとり、またひとり、行き過ぎていった。どの子もこの子もみんな一様に忍者だった。ピンクの忍者に、青い忍者。まだ車を降りる前から子どもたちは窓から見る忍者に歓声を上げて興奮していた。
これはもう、子達に忍者衣装を着せるフラグでしかない。伊賀上野駅前の駐車場に車を停めて、駐車場の係員さんに、衣装を着るにはどうしたらいいか訊ねると、係員さんは、駅からすぐのビルで衣装が借りられると教えてくれ、おまけに折り紙で作ったカラフルな手裏剣までくれた。かわいいし、やさしい。

私は産後でテンションが少しアレな感じだったので、なんだかこの時点でものすごく楽しくなってしまって、生後間もない赤子をスリングに入れて抱いているという体たらくだのに、どうしても忍者の衣装が着たくなってしまった。子どもたちのみならず、自分の分も申込用紙にはっきりと記入し、もちろん、夫にも着るように言った。産後のテンションを侮ってはいけない。

生後二か月の末っ子以外はめでたくサイズの用意があり、家族四人で忍者の衣装を着た。

この時、息子は間もなく三歳というところだったのだけど、彼の仕上がり具合がなんていうか、とてもよかった。あれから三年が経とうとしているけれど、折に触れては思い出して、笑みがこぼれてしまう。
夫と着替えを済ませて登場した息子の表情が、完全に忍者のそれだった。
自分の中にわずかにあった凛々しさのかけらを寄せ集めました、みたいな急ごしらえの表情がなんとも言えないかわいさだった。口を堅く引き結んで、鋭い目線でこちらを見ていた。
カメラを向ければ、生まれつきの忍者みたいな顔をしてポーズをとってくれた。ただし、まだ幼いほっぺがぷっくりと下膨れていて、それが忍者の頭巾からこぼれそうにぷるんとはみ出していて、そのアンバランンスがかわいいと可笑しいの妙で永遠に見ていられると思った。

伊賀の町に出るとあちこちでイベントをやっていてますます高揚した。手裏剣を投げたり、壁を登ったりと忍者らしい遊びの仕掛けがたくさんあって、とても暑い日だったのだけど、終始楽しくて愉快だった。途中、食べたかき氷もとてもおいしかった。

たっぷり遊んで、帰りに同じく伊賀にある、さるびの温泉に寄って汗を流して、食事をして帰宅した。充実の一日。

*

さて、息子はこの日を境にやたらと「忍者」と発するようになり、百円ショップで手裏剣をねだったかと思えば、リュックサックを新調する段になって、びっしりと細かな忍者が並んだ、忍者柄(あるんですよ)を選んだりした。去年の夏なんて、「忍者の服を買っといて」と無理難題をふっかけてきて見つけるのに難儀した。めでたく忍者プリントのティシャツが見つかったので購入したはよかったけど、ひと夏の間にその服ばかり着るので、夏が終わる頃にはびっくりするほどクタクタになった。

あの日のインパクトは間もなく三年経とうとしている今も、息子の中に脈々と息づいているらしい。
だって、三月半ばの今日現在でさえ、今目の前で息子は忍者のティシャツ(半袖)を着ている。

去年の夏休みにも、そんな忍者熱が高まりまくった息子を連れて伊賀へ行っていた。そのときは伊賀上野城近くのだんじり会館で忍者の衣装を借りて、忍者屋敷を見学した。
前回はまだスリングの中だった末っ子も二歳を迎えており、忍者ショーをみてくぎ付けになっていてとてもよかった。慎重な性格が邪魔をして忍者服を着てもらうことはできなかったけれど、忍者のポーズをして「にんにん」と言う最高の萌えを披露してくれたのでよしとする。
もう少しあたたかくなったら、また伊賀に遊びに行って、ぜひ今度は五人で忍者になりたい。
けっきょくのところ認めてしまうと、産後とか関係なくやっぱり着たいっていう。ね。

シェフ!!パールポークのメインディッシュとまかないのかつ丼を食べさせてください!!

真珠を食べるドレッシーな豚?!

パールポーク。

そんな高貴な名を持つ豚が三重県にいるらしい。その豚が本当に真珠を食べているなら、はっきり言って羨ましいではないか!!豚に真珠というけれど、一体どんな味の特徴があるのだろう。

調べていくと、メインディッシュにパールポークを起用しているフレンチの名店に行き着いた。しかも噂ではその豚で、まかないのかつ丼まで作っているとか。

真珠を食べているパールポーク。パールポークのメインディッシュ。フレンチシェフによるまかないのかつ丼。きっとひねられたかつ丼に違いない。もう色々と気になる!!

早速レストランに連絡し、シェフとコンタクトをとった。

「シェフ、パールポークのメインディッシュとまかないのかつ丼を食べさせてください」

 

文通のようなまかないコミュニケーション

訪れたのは、伊勢神宮の天照大御神の食事を司る神様が祀られた外宮の近くに佇む、言わずと知れたフレンチの名店「Bon vivant(ボンヴィヴァン)」

食材の宝庫として歴史を育んできた伊勢で、愛され続けるレストランだ。

今回の願いを快諾くださったのが、オーナーシェフの河瀬 毅さん。

ボンヴィヴァンには、毎朝河瀬さんがまかないを振る舞いスタッフと食事を囲む習慣がある。その時間を通して、料理の味付けや食材への向き合い方などの基礎をみせている。

河瀬さん:出来る子は僕の行動をよく見ています。塩加減から片付けの手順まで見て覚えていますね。本質は言葉ではなく、自らの姿勢を見せるしかないと思っています。

スタッフ朝はシェフがまかないを作って下さいます。味や基本を教えてもらって、夕方にはスタッフが交代でまかないを作るんです。

まるで文通のようなまかないによって、スタッフが育まれているボンヴィヴァン。

(まかないをいただけるのが益々楽しみになってきた)

河瀬さんそれでね、リクエストもらっていたかつ丼なのだけどね、今日はかつ丼ではなく、カツカレーにしました。

(わぉ、どういうことだろう)

河瀬さん僕も考えたんです。今回ひねったかつ丼を期待されているなと。でもね、僕はまかないで創作はやらないんです。まかないは従業員への指導も兼ねています。つまりはひねらずに、かつ丼ならかつ丼の、オムライスならオムライスのちゃんとした美味しさをまず伝えたいんです。

(なるほど)

河瀬さん今だったらシャリシャリの新玉ねぎと揚げたてのカツ。ほうれん草も今、葉が厚いから、綺麗な緑のピュレにして、真緑のカツカレーなんてどうかなと。普段のまかないでよくやるんです。

(え、真緑?!おもしろい)

河瀬さんカレーは当然寝かさないといけないから二日前から仕込んでいます。まかないといえども手は抜きません。僕も師匠から学びました。

(シェフの見えないところへのこだわりが視えてきた)

真緑カツカレーはのちの楽しみとして、シェフ、なぜパールポークを選んだのか俄然気になってきました!!

 

料理に地元食材を使う哲学

伊勢志摩の真珠を育てたアコヤ貝。その微粉末(貝殻と真珠の成分はほぼ同じ)を加えた飼料にて育てられているパールポークは、適度なさしが入っており、柔らかく、ほのかな甘みがあるのが特徴のようだ。

ボンヴィヴァンでは、ランチ・ディナーともにメインディッシュに取り入れている。シェフにパールポークを選んだ理由を尋ねた。

河瀬さん噛み締めるうまみがパールポークはずば抜けています。少し弾力があって噛み締めると筋の部分から肉汁が出て、旨みと甘みが味わえるんです。筋が入り混じるビジュアルもきれいです。霜降り感というよりはもっちりした感じですね。

地元の食材を使い、生産者に会いに行くことも多い

河瀬さん美味しい店は溢れているので、どこで抜きに出るかといったら食材なんです。例えば、回り道してでも地元の野菜を買いに行く。このひと手間をするかしないかです。

厨房は床も鍋もピカピカ

河瀬さん基本を大事にする。スタッフにまかないを食べてもらうスタンスにも通じています。それが生産者から信頼を得て強い支えになる。自分自身にどれだけ正直に生きるか。

視えてきた、料理人と生産者相互のリスペクト。生産者たちの頑張りのおかげで、地元の食材を使い、地産地消にこだわる料理人が増え、繋がりが強固になりつつあるという。

なるほど、この信頼の循環が伊勢志摩地域の食のブランドを築いてきたのか。そんなシェフが目指しているのはどんな料理なのか尋ねた。

河瀬さん身体中に染み渡る滋味深い料理、つまり大事に作られたんだなと思ってもらえる料理を目指しています。

こちらがメインディッシュとなっているパールポーク。

はじめまして、パールポークさん

シェフは肩ロースしか使わない。なぜなら肩ロースは赤身と脂肪が混じり合い、様々な味や食感を楽しめる特徴があるからだ。

今回は赤ワインをペアリング。シェフはまずワインからどんな料理が合うかを考える。

ナイフを入れてひと口。
噛み締める。
口の中に旨みが溢れる。

ほんのり甘みのある脂ときめが細かな赤身が、真珠の似合う上品な様子を想像させる。筋の周りの味わいが特にいい。噛み締めながら、部位によって変わる複雑な食感。喉を過ぎた後も旨みがちゃんと口の中に残るのだ。

この料理とゆっくり時間を過ごしたくなる。

 

マジで緑のカツカレー!!

続いて出してくださった真緑のカツカレー。丼は四日市の萬古焼。
「本当に緑じゃないですか! しかもどんぶり。」思わず声が出てしまう。

細かなパン粉を纏い、ほわっと優しく揚がるカツの姿を見ていた私は、実は「待て」と言われたワンコの気持ちになっていたのだ。

スタッフも大好きだと言っていた「カツカレー」。まずカレーとライスを食す。ルーの主張が強くない。それは一般的な辛さや香りを感じる味ではなく、手間をかけた時間を、自然に感じさせ落ち着かせる味。

だからこそしっかりカツが引き立つ。ここでも肩ロースの味わいが長く続く。しみじみとかみしめたくなる時間。目に見えない背景が美味しさを引き出してくれる。

 

食材に対する妥協のない姿勢と目に見えない努力への敬意

食材の宝庫三重県。ここには恵まれた山と海がある。そして食を豊かにする生産者と料理人がいる。この取材で解ったことは、誰しもが簡単に最高の食材を手に入れられるわけではなく、食材に対する姿勢が大切であるということ。

シェフは産地への距離が近いだけではなく、それらを入手するノウハウだと話してくれた。

河瀬さん生産者と信頼関係を築いているかです。

地域の食の魅力を知り、生産地に足を運ぶ料理人は、その魅力を料理で表現する。つまり生産者と消費者とを繋ぐ中間役。だからこそ料理に黙想が伴うのだ。

肉汁じゅわぁ..

本質は目には見えない。

正直さを貫き、見えない闘いを積み重ねて築かれる敬意が、料理を通じて喜びを与えてくれるのであろう。丁寧に作られたその一皿は言葉以上に深く、私に響いた。

 

~今回河瀬シェフは地元のパールポークという豚肉を使って、その地の魅力を表現していました。三重県各地には18のブランド豚があります。各地の料理人が各地のブランド豚でその地の魅力を表現されていることを想像すると、もっともっと巡ってみたくなる自分がいました~

 

photo / y_imura



三重のブランド豚

さくらポーク
生産地域:菰野町、いなべ市、四日市市、亀山市、鈴鹿市、津市
こだわりや特徴:飼料は良質な植物性原料を使用し、加熱して給与することで殺菌、消化しやすくしています。また、鈴鹿山麓と養老山麓のおいしい空気と良質な自然水を与えて育てています。

三重クリーンポーク
生産地域:菰野町、亀山市
こだわりや特徴:生産者が同じ三元豚を育て、統一した独自配合飼料を食べさせることによって「三重クリーンポーク」を生産しています。

伊勢うまし豚
生産地域:四日市市、亀山市、津市、松阪市、玉城町、伊勢市
こだわりや特徴:「木酢酸」、「アマニ油」三重県産の柑橘である「新姫」の皮を与えることで、豚肉特有の臭みが抑えられ、豊かなうまみとコク、香りを味わえる肉質となっています。

菰錦豚
生産地域:菰野町
こだわりや特徴:酒粕・おからを加えた自社オリジナル指定配合の飼料を食べさせています。肉質が締まり、味が最もおいしくなるタイミングまで育ててます。

夢美豚
生産地域:四日市市
こだわりや特徴:四日市畜産公社へ出荷する生産者によって構成されている四P会の一員として統一した飼料で育てています。

幻泉山﨑豚
生産地域:鈴鹿市
こだわりや特徴:豚に温泉水を飲ませて育てています。

作豚(ZAKUBUTA)
生産地域:鈴鹿市
こだわりや特徴:幻泉山﨑豚の中でえりすぐりの豚にだけ、日本酒・作の酒粕を食べさせて育てています。

心からありが豚
生産地域:鈴鹿市
こだわりや特徴:鈴鹿山麓の天然水を飲ませ、HACCP・JGAP認証を取得した飼養管理のもと、病気になりにくい健康な豚を育てています。

伊勢美稲豚
生産地域:津市
こだわりや特徴:仕上飼料に三重県産飼料米を15~17%使用しています。

伊勢の国健康豚
生産地域:津市
こだわりや特徴:飼料米・オオバコ・スイカズラ・ベニバナ等の漢方生薬をエサに入れ臭みのない豚肉をつくっています。

はなまるぽーく
生産地域:津市
こだわりや特徴:3つの品種を掛け合わせた三元豚を育て、それぞれの特性を生かし、きめと締まりをよくし更にコクとうまみを生み出しました。

頑固親父の豚
生産地域:津市
こだわりや特徴:家族経営で、環境やエサ、水にこだわり、地域環境へも配慮した中で豚を育てています。

松阪豚・松阪豚プレミアム
生産地域:松阪市
こだわりや特徴:独自の飼料を食べさせ、通常よりも長い間豚を育てています。

忍茶豚
生産地域:伊賀市
こだわりや特徴:飼料として、お茶のエキスを入れて育てています 。

パールポーク
生産地域:志摩市
こだわりや特徴:独自の指定配合飼料にアコヤ貝の粉末を混ぜて食べさせています。 また、徹底した衛生管理に取り組んでいます。

志摩あおさ豚
生産地域:志摩市
こだわりや特徴:飼料にあおさを混ぜて育てています。

玉城豚
生産地域:玉城町
こだわりや特徴:玉城町養豚組合による独自飼料を使用して育てた豚を、「玉城豚」としてアスピア玉城で販売しています。

紀州岩清水豚
生産地域:南牟婁郡御浜町
こだわりや特徴:穀物だけを飼料として使用し、水は山奥で湧き出る岩清水のみを使用しています。

詳しくは「もぐもぐみえ 豚」のホームページをご覧ください。
HP http://mie.lin.gr.jp/mog2/pork.html

 


【撮影協力】
ボンヴィヴァン
三重県伊勢市本町20-24
hp http://bonvivant1983.com/

【タイアップ】
三重県 農林水産部 畜産課 畜産振興班
三重県津市広明町13番地
tel 059-224-2541
hp https://www.pref.mie.lg.jp/TIKUSAN/index.htm

一般社団法人 三重県畜産協会
三重県津市桜橋1丁目649番地
tel 059-213-7512
hp http://mie.lin.gr.jp

 

【ペットツーリズム@三重県大台町】愛犬と幸せになる、笑顔あふれるドッグフィールドをつくりたい!全国初の「愛犬×森」プロジェクト

みなさん、こんにちは!キャスターマミです!

今回は、ワンちゃんを飼っている方、またワンちゃん関係の仕事がしたいとお考えの方に知っていただきたい、三重県が舞台の「愛犬×森」プロジェクトの話題をお届けします!

東京のサラリーマンが大台町にワンコとやってきた

Wans Laugh(ワンズ・ラフ)は、トヨタ自動車が主催する「フォレストチャレンジ」から生まれた、森を活用して愛犬向けのアウトドアアクティビティを企画・運営する団体です。愛犬と飼い主が一緒になって楽しめる体験、とっておきの思い出のための森の空間づくりをめざしています。

リーダーの小田明さん、愛犬のゲンキ&のんき(ジャックラッセルテリア)。

東京でサラリーマンとして働いていた小田さんは、6年前にお兄ちゃん犬ゲンキを迎えます。愛犬家族が存分に楽しめる場所がもっと多くあったらいいなぁ、という小さな思いが、プロジェクトのスタートだったといいます。

2016年、実家のある島根県へのUターンを視野に入れて、地方で何かできるか模索しはじめました。まずその中でテーマに選んだのは「森の活用」。森の中で愛犬とノーリードで思いっきり楽しめるアウトドアフィールドをつくりたいと思っていたところ出会ったのが、トヨタ自動車が募集した「フォレストチャレンジ」フォレストチャレンジの舞台は、三重県大台町のユネスコエコパークエリアにある「トヨタ三重宮川山林」。ここは明治期から林業が行われてきた宮川流域で、かつて伊勢神宮の式年遷宮に使うヒノキを出していた歴史ある林業の地です。この山林の面積は広大で約1700ヘクタール、東京ドーム364個分ものスケールがあります。

トヨタ自動車が大台町の広大な森を活用するプロジェクトを公募

トヨタ自動車は、長い年月をかけて守られてきたこの森を次世代に引き継ぐには、新たに森に関わる人を増やすことだと考え、林業だけではない新たな視点で森を活用するアイデアを募集していました。小田さんはこのプロジェクトに応募し、2018年春に採用が決まりました。「森を活用したワクワク&癒しの空間提供で、愛犬家族の豊かな生活をつくりたい」をコンセプトに活動を開始しました。

2018年秋には、4回のモニターイベントを開催。そのモニターイベントで、愛犬とそのご家族の「自然な笑顔」の写真がたくさん撮れたそうです。

当初は森の中で生き生きと遊んでいる愛犬の姿をメイン写真にと考えていたそうですが、実際にやってみると、森の中での家族の笑顔の写真も含めて最高に良い画が撮れていた。これがWans Laugh(ワンズ・ラフ)の名前の由来となりました。

「自分がやっていることは森という特別な空間を使って、普段なかなか体験できないドキドキする冒険や癒しの場をつくり、その体験を通してお客様が愛犬との絆を深めていくことなんだなぁ」とつくづく感じたという小田さん。

 

春夏秋冬の自然を五感で感じながら、ノーリードで愛犬と楽しむ

2019年の夏から秋にかけては季節イベントとして、山林内の森林・渓流・滝・林道を使った、愛犬家族向けのノーリードでのアウトドアアクティビティ(川遊びやハイキング)を開催・提供されました。

手入れされた森林の春夏秋冬の自然を五感で感じながら愛犬と一緒に楽しむ。愛犬の表情はイキイキして、普段見れないしぐさや表情にも出会えます。愛犬が楽しそうだと飼い主の表情もイキイキしてきます。このイベントで約80頭のワンちゃんが楽しんくれたそうです。

クラウドファンディング挑戦中!

サラリーマンの傍ら、休みを利用してのトライアル・季節営業を行ってきた小田さんは、2019年6月に長年勤めてきた会社を退職。現在、2020年春から通年での本格的な活動を開始する準備を進められています。

2020年2月からはクラウドファンディングに挑戦されていて、3月14日現在、進捗63%(残り17日)となっています。

愛犬と幸せになる、笑顔あふれるドッグフィールドをつくりたい!

ワンコの森で働く仲間を募集中!

同時に、森で働く仲間も募集していて、約30名の方から興味があると反応があったそうで、何組かの方には実際に大台町に足を運んでいただくことが決まったということです。

トヨタフォレストチャレンジから生まれたワンズ・ラフ。「愛犬×森」の発想は全国でもここにしかないプロジェクトです。自然や森が好きで、犬や動物が好きな方。愛犬と森をつなげて最高の笑顔づくりをめざす仕事を、そのドッグフィールドづくりから、集客、森のガイド、写真・ビデオ撮影など、興味がある方は是非こちらでチェックしてみてください!

≪お問い合わせ≫ Wans Laugh

三重の豚肉イノベーション。生産者同士と料理人そして地域がつながるブランドづくりが未来的。

南北に長い三重県は西側に山脈が連なり東側は海に面する。三重県南部は木の国紀伊半島の森がリアス海岸近くまで広がり、自然が織り成すダイナミックな景観を望む。

養分を含んだ水は山から野に流れて多様な農作物などを育て、海に流れ付き食物連鎖を作る。秋に実った稲穂は日本酒になり、冬の海には緑の絨毯が広がり、春にはアオサとして出荷される。
食材の宝庫とも称される三重県。その中で食に携わる様々な事業者との関係を深めながら養豚も行われている。それぞれの地域の特色を活かし、酒粕やアオサなどを配合した独自の飼料を給餌するなど創意と工夫を重ねながら豚を育てている。

そんな三重県の各地では多くのブランド化された豚肉があり、その数18種類。三重の養豚業は今も進化を続けており、その取組の一つとして新しく個々の養豚業者や業界の垣根を越えた、さくらポークの地域ブランド化が行われていると聞いた。

まずはさくらポークを飼育する菰野町の佐藤ピッグファームへ向かった。

 

 

ーー毎日の仕事が結果に出る。

出迎えてくれたのは佐藤ピッグファームの3代目代表取締役の佐藤大介さん。養豚業を軸に精肉販売店や飲食店など、六次化の事業展開も行っている。佐藤さんは養豚家の息子として育った過去を振り返る。

佐藤さん:両親は365日休みなし。朝6時から夜8時まで働き詰めでした。あんなえらい(しんどい)仕事はないなと。憧れはなかったですね。

そう話す佐藤さんは家業に入る前にアメリカで2年間養豚を学んだ。そこで衝撃を受けたという。

佐藤さん:アメリカの養豚は日本より30年先を行ってました。豚から出る堆肥をエサになるトウモロコシなどの肥料にするところまで一環で行う循環型農業でした。そして余ったエサは日本などに輸出している。「勝てんな」と思いました。

そこで見た養豚は、徹底した生産性の追求だと教えてくれた。データ管理や最新の機械を導入し労働時間も短く週休二日制。

佐藤さん:それが、かっこよく見えたんです。

佐藤ピッグファームは現在は週休二日制。子豚の出生から出荷まで一貫管理体制だ。エサも先代から引き継いだデータを基に独自配合を行っている。厳選されたメスのみに、地元産茶葉や酒粕をブレンドしたエサ、ミネラル分の多い天然水で育てる自社オリジナルブランド、菰錦豚(こもきんとん)も生産。出荷先のレストランからも好評だ。

佐藤さん:やったらやった分だけ毎日の仕事が結果に出る。この仕事はおもしろいです。

そんな生産者の佐藤さんに、さくらポークの特徴を聞いた。

佐藤さん:エサに動物性タンパク質は使わず、加熱処理をした植物性タンパク質を使っています。そうすることで豚もエサを消化しやすい。そして灰汁が出にくい安定した良質の肉になります。

こういった飼育のやり方は、さくらポークを育てる畜産仲間とも共有し、毎月勉強会を開いている。そのグループの名は四P会。

佐藤さん:四P会で集まって食味したり飼育のノウハウを共有しています。メンバーでアメリカへ養豚の視察にもいきました。「日本の養豚なら何ができるのか」なども話し合っています。

今回、さくらポークのブランドづくりを行っているのも四P会のメンバーだ。現在はメンバーがそれぞれにさくらポークを生産して、それぞれの銘柄で卸している。しかし今回のブランド化は、メンバーが同じ系統の豚や同じエサ、肥育期間も揃えてさくらポークを作り、安定した豚肉の出荷量を確保することで、みんなで新たなブランドを作ろうとしている。

佐藤さん:養豚の基本は「安定」なんです。ブランド和牛のように高級ブランド豚肉を作ることもできます。でも、やっぱり豚肉というのは家庭にある食材なので量が必要です。そう考えると豚肉の場合、良質と呼べる条件は「定時・定量」です。家庭から三重のさくらポークファンを作って20年、30年先のことを考えないと、養豚業界の魅力的なシフトチェンジとはいえません。今がよければいい、ではないんです。

家庭のこと、そして未来のことも考えて行動する生産者がいることに、いち消費者として嬉しい気持ちになった。
続いて、佐藤さんと志をともにする四P会の仲間、ポークプラザ松葉に向かった。

 

 

ーーこれからの時代のブランディング

菰野町のとなり、いなべ市にあるポークプラザ松葉は、養豚業を営む松葉ピッグファームが運営するさくらポークの直売所。今は四P会のメンバーが育てたさくらポークも販売している。

写真左から三男の幸登さん、次男の泰幸さん、長男の崇道さん

会社は三兄弟が中心となり経営。次男の松葉泰幸さん(代表取締役)と三男の幸登さん(取締役)が生産を手がけ、長男の崇道さん(専務取締役)が営業や販売を担当。次男の泰幸さんと三男の幸登さんに生産者としてのさくらポークについて聞いた。

泰幸さん:日本の豚肉は約7割がさくらポークと同じ三元豚系統です。美味しい豚肉になる豚を育てるには、系統6割、エサ2割、水1割、あとは愛情1割です。

幸登さん:個人的な見解ですが、外国産系統の豚肉に比べてさくらポークは臭いが少なく脂があっさりしていると思います。

それにしても三兄弟で後を継ぐとは、頼もしさを感じる。どのような経緯で家業に入ったのだろう。

幸登さん:高校・大学とゴルフをしていました。その後も数年続けていたのですが、父にひと言かけてもらい就農。10年くらいこの仕事をしてきて魅力的に感じてきました。

次男の泰幸さんが社長を継ぎ、長男の崇道さんは都会で不動産業界で働いたあとUターンして家業に入った。

崇道さん:私の販売や営業の仕事は、この二人がいなければ何もできません。生き物を育てて肉にして、その魅力を伝えて行く事は大事だと思うんです。

そう語る崇道さんは、取引先でもある洋食屋Sakuraと一緒に料理教室や子ども向けのウインナー作りのワークショップも行うなど、地域との繋がりを大切にしている。

崇道さん:地元でこんな食材があって、おいしい料理を作れる喜びを子どもにも感じて欲しいです。大きくなったときに覚えていてくれれば、将来的に地域の魅力を語ってくれるかも知れない。あと、弟二人がどんなに苦労して豚を育てているのか、イベントなどの機会を通じて知って欲しいです。

弟思いの兄、崇道さんは四P会でさくらポークを育てる仲間のことも大切に思っている。現在、新たなさくらポークのブランド化には佐藤ピッグファーム、松葉ピッグファーム、クボタピッグファーム、ヤマザキファーム、P.B.S、山口ピッグファーム、小林ファーム、あがたファームが中心となってブランド化の予定だ。しかし同業者であり競合者でもある。仲間内で揉めることはないのだろうか?

泰幸さん:揉めることはないです。四P会は親世代が作ったのですが、それぞれのおやっさん世代が本当にすごい人たちで。ブランド化に参加する養豚家の規模は様々です。さくらポークに使うエサはどの養豚家でも同じもので、価格も一律です。多くエサを仕入れるからといって安くして欲しいなどの声は上がっていません。

ブランド化には肉屋や精肉卸しの会社も参加予定だ。

崇道さん:生産者だけでなく販売店である肉屋なども、みんなでブランド化しないと効果はないと思うんです。価格やさくらポークの銘柄がバラバラだと消費者が混乱します。あと消費者目線で考えると、安定した品質の豚肉を常に一定量の供給ができることが大切だと考えています。

私事で恐縮だが、地域ブランドなどの取材をさせてもらう機会がある。それは商品に限らず地域自体をブランディングしていくことも含めて。止まることのない時代の流れのなか、日本は地方創生時代に入った。地方において、重要なことは地域のみんなで新しい価値を作っていくこと。そしてそれ自体がブランディングだと感じている。どこかの誰かだけが他を押しのけてトップに上り詰めるという一昔前のブランディングは、人口減少社会がやってくるこの国における最適解とは思えない。三重のさくらポークブランド化を知り、これからの時代の新しい価値観に触れた気がした。
次の取材先に向かおうとしたとき、崇道さんは何かを伝え忘れたように話してくれた。

崇道さん:食育もブランディングも、すべてにおいて美味しくなければ意味がないです。

続いて料理人の視点からは、さくらポークをどう捉えているのかを取材した。

 

 

ーー地域が紡ぐ新しい物語

同市にある洋食屋Sakuraは、ポークプラザ松葉から豚肉を仕入れている。

店に入ると厨房では若き料理長 服部真平さんが料理に腕を振るっていた。料理人歴17年の服部さんは県内9軒のイタリアンやフレンチの店などで修行した経験を持つ。さくらポークはどのような特徴があるのだろう。

服部さん:加工したての豚肉を、その日のうちにその日の分だけ届けてくれるので鮮度がいいですね。肉質は柔らかくて瑞々しい。さらっとした脂が料理に上手く調和されていきます。だからシンプルな調理法で旨味を引き出せます。新鮮な魚と原理は同じです。エサが違うのかな?

前菜やメイン料理に添えられているソースは、鶏ではなく豚肉のレバー。

服部さん:他の店で働いていたときは鶏のレバーが多かったんですが、ここでは新鮮な豚が使えるので。あと私の料理スタイルはイタリアンやフレンチという枠にとらわれず、地元でとれた食材に合わせてジャンルを選んで作ることです。なので生産者と直接話ができ、食材に関する知識を得られるのはありがたいです。

都会の著名な料理人は地方まで食材を求めて出向くことも多いなか、食材に恵まれた三重県で料理を作れる環境にあるというのは地方の料理人としてどう感じているのだろう。

服部さん:産地であることは完全に武器です。生産者との信頼関係があり、それを料理に上手く生かすことができます。

自家製ハムと地野菜を使ったサラダ仕立て
さくらポークの香草グリル 2種のソース 豚レバーペースト 粒マスタード添え
さくらポークの香草グリル 温野菜とパルミジャーノをご一緒に

服部さんは最後に自分の仕事について教えてくれた。

服部さん:生産者が食材については一番わかっています。だからそれに合った料理をすればいい。それが私の料理人としての仕事です。

 

ローカルガストロノミーという言葉が料理界に定着しつつある現代、生産者と料理人が繋がり、地域の魅力を食を通じて伝えていくことが注目されている。日本の地方と呼ばれる田舎において、何の食材もとれない場所は少ない。地域が生産量日本一を誇るのもいいが、地域がしっかり繋がることで奏でる一皿の魅力には、何物にも代えがたい口幸感を覚える。

三重県各地にあるブランド豚肉の生産者と現地の料理人が繋がることができたなら、地域性を感じる新たな肉料理の魅力ができ、地域が紡ぐ物語が未来のブランドになる可能性を感じた。そして人はいくら論理や知識を並べられても、美味しい一皿の説得力にはかなわない。さくらポークのメインディッシュを口に運んだとき「美味しくなくては意味がない」と話していた生産者の言葉の意味が、ようやく理解できた気がした。

 


 

あなたが暮らす地域の「三重のブランド豚肉」を知って食べよう!

さくらポーク
生産地域:菰野町、いなべ市、四日市市、亀山市、鈴鹿市、津市
こだわりや特徴:飼料は良質な植物性原料を使用し、加熱して給与することで殺菌、消化しやすくしています。また、鈴鹿山麓と養老山麓のおいしい空気と良質な自然水を与えて育てています。

三重クリーンポーク
生産地域:菰野町、亀山市
こだわりや特徴:生産者が同じ三元豚を育て、統一した独自配合飼料を食べさせることによって「三重クリーンポーク」を生産しています。

伊勢うまし豚
生産地域:四日市市、亀山市、津市、松阪市、玉城町、伊勢市
こだわりや特徴:「木酢酸」、「アマニ油」三重県産の柑橘である「新姫」の皮を与えることで、豚肉特有の臭みが抑えられ、豊かなうまみとコク、香りを味わえる肉質となっています。

菰錦豚
生産地域:菰野町
こだわりや特徴:酒粕・おからを加えた自社オリジナル指定配合の飼料を食べさせています。肉質が締まり、味が最もおいしくなるタイミングまで育ててます。

夢美豚
生産地域:四日市市
こだわりや特徴:四日市畜産公社へ出荷する生産者によって構成されている四P会の一員として統一した飼料で育てています。

幻泉山﨑豚
生産地域:鈴鹿市
こだわりや特徴:豚に温泉水を飲ませて育てています。

作豚(ZAKUBUTA)
生産地域:鈴鹿市
こだわりや特徴:幻泉山﨑豚の中でえりすぐりの豚にだけ、日本酒・作の酒粕を食べさせて育てています。

心からありが豚
生産地域:鈴鹿市
こだわりや特徴:鈴鹿山麓の天然水を飲ませ、HACCP・JGAP認証を取得した飼養管理のもと、病気になりにくい健康な豚を育てています。

伊勢美稲豚
生産地域:津市
こだわりや特徴:仕上飼料に三重県産飼料米を15~17%使用しています。

伊勢の国健康豚
生産地域:津市
こだわりや特徴:飼料米・オオバコ・スイカズラ・ベニバナ等の漢方生薬をエサに入れ臭みのない豚肉をつくっています。

はなまるぽーく
生産地域:津市
こだわりや特徴:3つの品種を掛け合わせた三元豚を育て、それぞれの特性を生かし、きめと締まりをよくし更にコクとうまみを生み出しました。

頑固親父の豚
生産地域:津市
こだわりや特徴:家族経営で、環境やエサ、水にこだわり、地域環境へも配慮した中で豚を育てています。

松阪豚・松阪豚プレミアム
生産地域:松阪市
こだわりや特徴:独自の飼料を食べさせ、通常よりも長い間豚を育てています。

忍茶豚
生産地域:伊賀市
こだわりや特徴:飼料として、お茶のエキスを入れて育てています 。

パールポーク
生産地域:志摩市
こだわりや特徴:独自の指定配合飼料にアコヤ貝の粉末を混ぜて食べさせています。 また、徹底した衛生管理に取り組んでいます。

志摩あおさ豚
生産地域:志摩市
こだわりや特徴:飼料にあおさを混ぜて育てています。

玉城豚
生産地域:玉城町
こだわりや特徴:玉城町養豚組合による独自飼料を使用して育てた豚を、「玉城豚」としてアスピア玉城で販売しています。

紀州岩清水豚
生産地域:南牟婁郡御浜町
こだわりや特徴:穀物だけを飼料として使用し、水は山奥で湧き出る岩清水のみを使用しています。

詳しくは「もぐもぐみえ 豚」のホームページをご覧ください。
HP http://mie.lin.gr.jp/mog2/pork.html

 


 

【タイアップ】
三重県 農林水産部 畜産課 畜産振興班
三重県津市広明町13番地
tel 059-224-2541
hp https://www.pref.mie.lg.jp/TIKUSAN/index.htm

一般社団法人 三重県畜産協会
三重県津市桜橋1丁目649番地
tel 059-213-7512
hp http://mie.lin.gr.jp

 

亀山7座 セブンマウンテン縦走

新型コロナウイルス感染症対策で室内に篭っていたら運動不足で抵抗力のないヤワな体になりそうなので、こんな時こそ人がいない山に行って走ろう!

今まで鈴鹿セブンマウンテンは有名で何度も走ってますが、
亀山市が亀山セブンマウンテンで盛り上げようとしているのでこの辺の山に登ったことがないので挑戦してきました。

お友達も既に亀山セブンマウンテン縦走を走りきった人がいて、
その方は一人で1日で14時間で全て回って凄い方。
さすがに私には時間的にと体力的にきついので2回に分けて走ることに。

野登寺

スタートは野登寺。本来は麓からなのですが、今回時間的に余裕もないのでここを車で登って野登寺まで。この大きな看板が以前から気になっててやっと行くきっかけができた。

鹿

車で登る途中に何度かシカと遭遇。車にぶつかってこないかと冷や冷や。

雪

結局雪が溶けずに積もったままのところで先に進めなくなりここからスタート。

ショーぱん

もちろん雪でもいつものようにショーパンで走ります!
途中ですれ違った登山客の方に挨拶するとショーパン!って叫ばれて笑われまくり。

野登山 2020-02-15 09.55.24

野登山(ののぼり山)851.6 は車を置いたすぐ近くでしたのすぐ到着。

野登寺 野登寺 野登寺

せっかくなので野登寺にもお参りにひとっ走り。
お寺の敷地に入ると太い杉の木が何本もあり聖域に入った空気感が。

ミツマタ ミツマタ ミツマタ

野登山といえばミツマタで有名。去年友達の投稿でリアルにみてみたいと思ってた。
3月末から4月上旬が見頃と聞いてたのでもう咲き始めている。
今年は本当に暖冬で花の開花予想が相当早まっている感じ。この調子では2週間後ぐらいが見頃かも?

野登寺

野登寺で今回の縦走の安全祈願を。

スタート

それでは次の目的地に向かって縦走スタート!

入道ヶ岳 入道ヶ岳

ここからすぐ近くの入道ヶ岳がよく見えました。

仙鶏尾根コース 仙鶏尾根コース

今回のルートは仙鶏尾根コース。痩せ尾根がずっと続き結構危険なルート。コースを間違えることはほとんどないですが大変なコースでした。

危険 危険

途中の危険箇所。

新名神

新名神がずっと見下ろせるコース。その先には伊勢湾が見えます。

仙ヶ岳(東峰)仙の石

仙ヶ岳(東峰)にある仙の石。地面に突き刺さっているように立っている。
ここで昼頃になったので小休憩を。

仙ヶ岳

2座目は仙ヶ岳961m

雲海

伊賀方面に見えた雲海。

ギザギザ

先ほど登ってきた山がギザギザになって見える。結構なアップダウンが続いてたなーと。

 

縦走 2020-02-15 11.55.10

この辺りの縦走になるとハゲ山状態で見晴らしがいい。多分風がキツくって木が生えないところなのか鹿が食べまくってしまったのかも。

ハゲ山 ハゲ山  ハゲ山

ずっとこんな感じでハゲ山が続く。木がなさすぎて富士山のルートに行く感じ。

ちょうど県境になる尾根沿いにフェンスがあったような跡が。全て倒れてしまってました。

御所平

御所平到着

岩岩 岩岩 岩岩 岩岩

ここから先も岩岩

臼杵岳

臼杵ヶ岳697

今回の最終目的地の3座目 臼杵ヶ岳697通過。あとは下るだけだ!

カモシカ高原

しばらく走ると見覚えのある景色に。以前東海自然歩道で走ったカモシカ高原だ!
ということはゴールは目前。でもここからもアップダウンが結構あったのを思い出す。

コース

東海自然歩道になると一気に整備された道に変わる。
これだと暗くなっても安心。

安楽峠

そしてやっとゴールの安楽峠到着。

今回のコース

コース
距離13.46 km
タイム3:36:05
高度上昇946 m
カロリー1,381 C

 

走ったコースを動画で

続きまして別の日に続きの縦走開始!

 

安楽峠

スタートは前回のゴールの安楽峠から。ここは東海自然歩道でも通ってるのでよくわかる場所に。
安楽峠からののぼり 安楽峠からののぼり

安楽峠からの登り。
今回は新名神の南側の位置になる。そしてこれからの稜線コースの注意書きを見て心配に。

稜線コース

出た!
もう両サイド崩れかけのすごい稜線コース。
これは一般の人はちょっと危険だからメジャーにはできないコースですね。私もここからは真剣に安全確認をしながらゆっくり登ることに。

四方草山

四方草山(しおそやま)ってしほうくさやまって読むのかと思ってました。山頂が草でボーボーなのかなーと勝手に想像してました。

キツツキ?

途中こんな木が。

キツツキ?

中に何かいるか指を突っ込みたいけど怖くって入れられない。なんなんだろう?

霧ヶ岳

霧ヶ岳通過

四方草山

亀山セブンマウンテン4座目は四方草山。あえて4番だからこの名前のところに来るように狙ったのかな?

ふるさと30 山

そしてまた変なのを見つけてしまった「ふるさと30 山」
こうゆうシリーズ物を見つけるとつい全部やっつけに行きたくなるんだよな〜。ネットで検索しても出てこなかったので今回はスルーということで。また詳細がわかったら全部行きます。

四方草山南峰

四方草山南峰。
ここは開けて景色が良かったです。

四方草山南峰

四方草山南峰で休憩の方。いい景色を見ながらランチがうまいでしょうね。

滋賀県方面

滋賀県方面はこんな感じ。遠くに琵琶湖も見えます。

ガレ場

ガレ場を通過

三子山 三子山

これで5座目の三子山。
なんで三子なのかなーと思ったら写真にあるようにその次の2峰と3峰と合わせて三子になってるみたい。だから似たような山を3回アップダウンの連続。

三子山中峰

三子山中峰

三子山中峰 三子山南峰

3個目の三子山南峰。
山では珍しくしめ縄が張ってありました。神社とか聖域があるわけではないのですがなんだ

鈴鹿峠 鈴鹿峠

 

鈴鹿峠到着!

鈴鹿峠って鈴鹿になくって亀山にあるんですね〜!

石の灯篭が前回東海自然歩道で通ったときに見るのを忘れてたので今回はちゃんと見ようと。すごく大きくってびっくりしました。そしてしばしここで休憩して補給食を。

登山道

鈴鹿峠から登山道に入るとこんな感じ。

鏡岩 鏡岩

途中鏡岩という看板が。地図を見るとそんなに遠くないので行ってみることに。鏡のように光るって書いてあるけどこれのことかな?よくわからないけど、これ以外普通の岩にしか見えなかった。

国道1号線

鏡岩のところから国道1号線のクネクネがよく見える。あそこから見るとこの岩が光の加減で光ってみるのかな?

ナイフエッジ ナイフエッジ

ナイフエッジの注意看板。ここも本当に鋭く危険でした。

亀山セブンマウンテンはこういった場所が多いですね。

高畑山 高畑山 高畑山

亀山セブンマウンテン6座目は高畑山。
山頂が開けてるのでいい景色で最高でした!

本当ならそのまま走って最後の7座目を目指したいところですが、ここからのルートがロードが多く長いので一旦鈴鹿峠に戻ってくるまで次の登山口まで移動することに。友達で1日でセブンマウンテンを従走した人はここからのルートも全部走っていったんですよね〜。すごいな〜。

錫杖ヶ岳登山口

そんなわけで錫杖ヶ岳登山口到着でスタート。今までは峠からスタートばかりですが今回はちゃんと登山口から。どうも人気の山みたいで車も何台か止まってました。

登山道 登山道 登山道

標高が低いのもあり今までの亀山セブン野山の雰囲気とちょっと違います。そして尾根ルートに出てからが南からの温かい風が吹いててだいぶ南に来たんだなーと。

錫杖ヶ岳 錫杖ヶ岳 錫杖ヶ岳 錫杖ヶ岳

そしてついに亀山セブンマウンテン7座目の錫杖ヶ岳に到着!
やった!
今まで登ってきた6座も見えそして後ろには錫杖湖も見えていい景色。

もうここまで登るとクタクタに。下りなのにあんなり走れずスローペースで下山。

後半のコース
距離14.18 km
タイム4:42:28
平均ペース19:55 分/km
高度上昇1,710 m
カロリー2,169 C

 

亀山セブンマウンテンは鈴鹿セブンマウンテンと違いあまり登山客も多くなく、コースも険しいルートが多いのであまり初心者無ではないのですが、その分刺激的ですのである程度の技術の人には是非登っていただきたい山ですのでどうぞ!

#大台町PR vol.5 私、気になります アイデア満載の大台町ご当地土産

「えっ!何これー」

旅先で見つけたお土産に、胸が踊ってしまった経験ってありませんか?

今回はブロガーによる大台町PRの最後の締めくくりとして、清流 宮川をはじめ大自然が広がる大台町のご当地土産を紹介していきます。

#大台町PRに関しては、「vol.1 全国から大台町にブロガーが集まったら一体どうなる?・・どうなるの!?」をご参照ください。

ばぁちゃんずが作るお団子と鮎が干物になりました

場所:森の中のホテルへ 奥伊勢フォレストピア

奥伊勢フォレストピア 売店7
大台町の奥伊勢フォレストピアの売店は、お土産が充実しています
奥伊勢フォレストピア 売店5
清流 宮川の湧き水 ミネラルウォーター森の番人
奥伊勢フォレストピア 売店6
森の番人の日本酒もあります
奥伊勢フォレストピア 売店3
健康で注目されているえごまの商品や
奥伊勢フォレストピア 売店4
色鮮やかな奥伊勢ゆずシリーズも
奥伊勢フォレストピア 売店1
こ・・これは

そして、とても気になる商品を見つけてしまいました。

奥伊勢フォレストピアで手に入る土産① ばぁちゃんず ほうのき団子

奥伊勢フォレストピア ほうのきだんご1

もうパッケージからにじみ出るご当地感に絶対帰りに買っていこう、とロックオンしていました。

奥伊勢フォレストピア ほうのきだんご3
パックをあけると良い香り
奥伊勢フォレストピア ほうのきだんご4
中からよもぎ餅が
奥伊勢フォレストピア ほうのきだんご5
いただきます
奥伊勢フォレストピア ほうのきだんご6
餡こが白い!

モクレン科の落葉樹 ほうのきの芳醇な葉の香りが特徴的で、よもぎ餅の中にはそら豆餡が包まれています。別名は野上がり団子と呼ばれていて、田植えのを終えてから食べる習慣があったそうです。食べると、何だか元気が湧いてきます。

奥伊勢フォレストピアで手に入るお土産② 鮎の干物

奥伊勢フォレストピア 鮎の干物2
こ・・これは

丸干し、かんぴんたん、みりん干しと伊勢湾や熊野灘で獲れた魚の干物は最高です。ただ、奥伊勢フォレストピアの売店で販売されていたのは、伊勢湾や熊野灘で獲れた魚ではありませんでした。

奥伊勢フォレストピア 鮎の干物

ありそうでなかった、川魚 鮎の干物です。ピチッと真空パックで軽くて持ち運びも楽チン。常温品で袋を開けたらそのまま食べられますので、場所の選びません。

奥伊勢フォレストピア 鮎の干物3
軽く炙ってパリッと食べるのも美味しいです
奥伊勢フォレストピア 鮎の干物茶漬け
鮎の干物茶漬け。あぁ、ずっと噛んでいたい

半身を晩酌のつまみに、もう半身をお茶漬けにしていただくアレンジなんていかがでしょう。

大台町のレアなご当地自販機で爽やかゆず飲料GET

場所:道の駅 奥伊勢おおだい

道の駅大台 奥伊勢ゆず自販機1

道の駅大台 奥伊勢ゆず自販機2

オトナミエ記者でお馴染み キャスターマミさんが紹介されていた大台町のレアな自販機に初遭遇しました。DIYしてオリジナル自販機に変身したそうです。ご当地自販機は道の駅奥伊勢おおだいに設置されていますので、ぜひ探してみてください。

道の駅大台 奥伊勢ゆずラインナップ
奥伊勢ゆずっこシリーズ

道の駅大台で手に入るお土産① ゆずっこ

道の駅大台 ゆずっこ グラス
午後の休息

柚子の爽やかさとトロッとした喉の潤いをお求めの方には、奥伊勢ゆず使用のゆずっこです。一口飲めば柚子に癒やされ、気分がリフレッシュします。

道の駅大台で手に入るお土産② ゆずっこサイダー

道の駅大台 ゆずっこサイダー グラス
キンキンに冷えたゆずっこサイダーは爽やかさ倍増!

柚子の爽やかさと喉越しをお求めな方には、奥伊勢ゆずの微炭酸飲料 ゆずっこサイダーです。氷でキンキンに冷やして飲むのもオススメです。

たぬき×ラグビーボールなおにぎり?

場所:奥伊勢PA(パーキングエリア)

奥伊勢パーキングエリア タヌビーボール1
こ・・これは

大台町の高速道路パーキングエリアには、ユーモアあふれるご当地おにぎりがあるのをご存知ですか?そのおにぎりには、3段階の驚きが隠されています。

見て驚き、かじって驚き、味わって驚くおにぎり。その名も、タヌビーボール。

奥伊勢パーキングエリア タヌビーボール2
ななな・・なんと

出汁つゆで炊かれた少し甘めの御飯と天かすとねぎ、そして煮玉子が丸々1個入ってます。食べごたえもあって、とっても美味しいです。自然散策や長距離車移動のお供にも最適です。

お土産を渡した相手の反応は?

「えっ!何これー」

家族や友人にお土産を渡した時の反応にデジャブを感じます。そう、旅先で土産に胸が踊った自分自身と重なっていました。どこに行ってきたの?そんな会話からはじまる楽しかった旅の思い出。お土産を食べなから咲かせるのは、いわば楽しい旅の番外編ですね。

 

 

-この前な、大台町に行ってきたんさ。

 

 

#大台町PRシリーズ バック・ナンバー

#大台町PR vol.1 全国から大台町にブロガーが集まったら一体どうなる?・・どうなるの!?

#大台町PR vol.2 地元で1泊 忘れられないプチ冬旅行 森の中のホテル 奥伊勢フォレストピア

#大台町PR vol.3 北総門山バス&ハイキングツアークイズの挑戦状 目指せ100点!

#大台町PR vol.4 お元気でした 大杉谷山荘の仙人、オトナミエに再び!

あなたにとってボランティアってどんなもの??

初めまして(^^)
皇學館大学4年生・4月から社会人になる『みです』です(^^)
新しいことに挑戦することが大好き!!
『何事にも全力投球!!』それが私のモットーです!!

さて、私の自己紹介はこれぐらいにして・・・
今回は私が参加したイベントについてご紹介します(^^)

そのイベントの名は。。。
『第6回 ボランティアフェスティバル』
ここではなんと!!過去最多26団体の学生団体がメディアライヴに集結!!

■イベント概要■
日時:2020年 2月29日(土)13:00~
場所:桑名中央市立図書館 メディアライヴ1F
主催: NPO法人 太陽の家
責任者:小西凌(こにたん)

主催者はライターも務めている小西凌さんだったんですよ(^o^)
私が参加しようと思ったのも小西凌さんから誘って貰ってのことでした!!
良い経験をさせて貰いました。得るものもたくさんありました!!

■コロナウイルスにも負けない責任者の熱い想い
私がこのイベントに参加したいと思った意図。
それは、イメージ改革である!!
今回、責任者には企画に対してこのような熱い想いがあった!
========================================
今回、この企画の立案に至ったのは、ブラックボランティアでした。
学生が、授業の単位や就活で有利という利点から、交通費、宿泊費、研修費を要される                    ボランティアは、ボランティアと言えるのかという問題意識からでした。
地域で活動している学生ボランティアの方々も、これを機に一度、自分がなぜ
ボランティアをしているのか、考えて欲しいと思った次第です。
またこのイベントを通してボランティアとはどんなものなのか
改めて考えてもらうイベントにしたい!
===========================================
私はこの大学生生活の中で色々なボランティアに参加をしてきました。
その中で得た物はたくさんあり、どのボランティアもとても楽しかった!!

近年、注目されている『ブラックボランティア』という言葉!!
『無償でやるのはどうなのか』という声が今でも上がっています。
この意見から私は絶対に目を背けたくない!!
『ブラックボランティア』という概念と向き合いたい!!
そしてこのイベントでボランティアのイメージを変えたいと思ったのです。

■若者たちの意見交流は宝物

今回はコロナウイルス対策もバッチリ(^^)
新型コロナウイルスの感染が広がる状況の中、参加者に手洗いやマスク着用を呼びかけ、会場の        入り口にアルコール消毒液を置くなどの対策をしたうえで開催した。

自分たちが所属した活動・また参加した活動を熱くプレゼンしました!
大勢の人の前でプレゼンをし、プレゼン能力が身につき、他の人の活動を参考に
もっと視野を広げることが出来ると感じました!!

また実際に私も大学で活動している団体について登壇し、皆さんの前で発表しました!
最初は本当に緊張しすぎて心拍数がとても高かったと思います笑
でも、いざ出番が回ってくると、緊張通り過ぎて冷静で発表できた気がします笑
私が一番伝えたいこともうまく伝えれた気がしました・・・!!!

また今回はグループディスカッションも行ないました。

今自分たちが所属・経験した活動の中で
1、 命と福祉
2、 想いをカタチに
3、 子どもの居場所
4、 地域をつなぐ
の4つのテーマに分けて話し合いました!!

このようにわいわいに賑わって意見交流を行ないました!!
自分たち各々の経験談・そこで身について力などから『今のボランティアの問題・課題点から  自分たち若者は何が出来るのか』を様々な観点から話し合いました!!

またグループ毎で話し合った意見を発表し、意見交流なども行ないました!
チーム毎で話し合った意見は本当にどれも素晴らしい意見で、人の数だけ、答えがあるのだと改めて実感しました(*^_^*)。私たちが出来ることは何か。勇気を振り絞って何かアクションを起こすことは決して無駄ではありません。たった微力でも
大勢でアクションを起こせば、それは大きな力になる。大切なのは、
アクションを起こすことだと感じました。ボランティアは受動的ではなく、
能動的であることを改めて実感しました。

■『きっかけ』と『ご縁』
『きっかけ』『ご縁』はとっても大切です。     どの団体のお話を聞いていても各々始めようと思ったきっかけがあり、そのきっかけは絶対に忘れてはいけない物だと感じた。また『きっかけ』は与えることが出来る。自分の周りに中々一歩を踏み出せない人がいたら、『一緒にやってみない?』など声を掛け、周りの人に『きっかけ』を与える人間になりたいとこのイベントを通して感じました。周りの人と意見交換をして改めて『ボランティア』について考えるきっかけをこのイベントから貰いました。

またこのイベントで出会った人たちとはこれからも繋がっていきたいなと思いました。                        よいご縁に恵まれました。
そして色々考える『きっかけ』をくれたこのイベントに感謝しています。
次回開催も楽しみにしています。

最後まで読んでいただきありがとうございました(^^)

三重の廃線を巡る旅(2号車番外編) 初めて四日市駅に降り立った関東人の話

「あれ?どこに来ちゃったんだろう」

会社の同期たちと会う為に四日市駅に降りた俺は途方に暮れていた。
あと10分で約束の時間だがその姿は無い。

(四日市駅改札前はがらんとしていた)

関東に生まれて、神奈川の大学を卒業し、就職後は名古屋市内に勤務している俺は、三重県に来るのは初めてだ。うちの会社の同期たちは、東海四県にある各支店に散らばって赴任していて、定例会(飲み会)を3か月に1度のペースでやっている。今回は三重支店の同期が幹事で彼の住む四日市市に俺たちを招いたのだった。

そいつからのメッセージが携帯に届いた
幹事「いまどこなの?」

当然
俺「四日市駅にいるけど」

即返信が来て
幹事「居ないじゃん」

負け地?と

俺「おまえらも居ないじゃん」

このラリーはいつまで続くのか・・・

幹事「じゃあ駅前に何が見える?」

(夜の四日市駅の駅舎)

駅の外に出てみた・・・

周りを見回した・・・俺の目の前には

(四日市の駅前は車?人?なにもいない!暗い!)

困ったぞ、返信の仕様が無いくらい特徴が無い
これが本当に四日市なのか?

仕方が無い・・・タクシーで行くか

(タクシー乗り場とは常にタクシーが居るものだと思っていた)

なんてこった!タクシーも居ない!
あとから思えば、電話で呼ぶことも出来たが、頭が混乱してそれどころじゃなかった。

そして冷たい言葉が・・・

幹事「とりあえず歩いてこいよ!すぐだから」

歩くことにした俺は、とりあえず「繁華街のありそうな方向」=「明るい場所」を目指すことにした。


なぜ間違えたのかわからないまま彷徨う

(みんなどこにいるんだ?)

交番があったけど中は真っ暗だった。スマホの地図アプリで現在地を確認したが、周辺が暗い性もあって全く方向がわからず、少し移動をすることにした。

(四日市温泉という名の銭湯)

駅前で最初に見つけた商店は銭湯だった。ようやく生活感を感じる場所を見つけて俺は少し安心した。

(四日市駅近くの商店街)

銭湯の角を曲がると商店街に出た。すでにシャッターは閉まっていたが、明るい場所に出たから進むことにした。

(途中で見かけた看板)

商店街の途中にボール紙で作られた看板を見かけた。地元で有名な芸能人だろうか・・・あまりテレビを観ない俺はパッと思い浮かばなかったが、少しハートフルな気持ちになった。

(商店街にあった案内地図)

駅前で見ておけばよかったんだけど、案内地図をようやく見つけた。そして俺は「近鉄四日市駅」という文字を見つけた。

俺「近鉄四日市駅が集合場所?」

幹事「そう!もう店に入ったけど、あとどれくらい?」

なぜ間違えた原因はわからないが現在地はわかった
俺「わからん・・・そして俺はJRに乗ってきたみたいだ」

幹事「あるよね!俺も最初に間違えた」

あとで聞いたら、実は彼も関東の大学出身で、三重は初めて。

引越の時に早速やってしまい途方に暮れる状態だったらしい。


どこだ「近鉄四日市駅」は

(三滝通りを渡るとまた商店街があった)

商店街の向こうに暗闇が見えて「終わった」と思ったが結構大きな通りに出くわした。その向こうにも商店街が続いていてハラハラドキドキしながら歩いている。

(ここでようやく2つの駅の位置関係を証明する地図を発見)

ゴールはわかったが、先はまだ長いみたいだ。途中で大きな道路を横切って新しい商店街に入った。

(三滝通りを渡った商店街はかなり明るめ)

すでに10分以上あるいている!何がすぐだ!と空腹と明るいけど人通りの少ない商店街の不安が高まってきた。人通りが少ないしシャッターも閉まっているのに、そこまでも続くアーケードが不気味に見えた。

(国道1号線を渡る)

また大きな道路を渡る。看板には国道1号線と書いてあった。ここをまっすぐ行けば名古屋も通るし・・・最後は日本橋に・・・たぶん不安な心持じゃなかったらもっと感動したかもしれない。

(国道1号線を渡ると諏訪神社)

国道1号線を渡ると、神社になっていた。諏訪神社と書いてある。諏訪神社・・・諏訪大社・・・御柱・・・そんな祭りがあるのだろうか?

(表参道スワマエは繁華街の入り口か?)

諏訪神社の前には、ようやく繁華街らしき雰囲気が!これよくある駅前商店街的なやつだ。

(しかし相変わらず人通りは少ない)

これが東海道か・・・そして表参道というネーミング。東京だったら原宿と青山の通りだけど、ほとんど人とすれ違っていないのが相変わらず不安だ。

スマホの地図アプリでもう一度確認したら、あと5分で目的地のようだ。目的地の雰囲気が無いけど。

(SANSHI?さんし?)

昼間の雰囲気がまったく想像できないが、これが最近問題のシャッター商店街なのだろうか。ていうかずっとシャッター商店街だ。

(実家の近くにもこんなおもちゃ屋あったな)

途中で雰囲気のいいおもちゃ屋を見つける。やっているのかやっていないのか。そんなことを考えていたら、ゴールは突然見えてきた。

(近鉄四日市駅を見つけた感動は、その日の酒や料理よりもおいしかった)

俺「やったー!!ゴールだー!!」

幹事「おつかれ!よくこれたな!」

幹事と何人かの同期が店の前で出迎えてくれた。

徒歩で約30分長い道のりだった。
聞けば、ほぼ直進でもこれたらしいが、そんな道がどこにあったかわからなかった。

俺「ところで、おまえすぐ来れるって言ったけど」

幹事「そうだねぇ・・・最近はこっちじゃ車だし」

俺「まさか車の感覚で言ってないよな」

幹事「ごめん・・・そうかもしれない」

知らない街で道に迷った経験・・・仕事に生かせられるか?事前準備を怠った俺が悪いのか、幹事の配慮不備なのか、そんな話題を中心に酒席は進んだ。

俺「近いうちに昼間にこの街の案内しろよ」

幹事「え~!昼間に遊ぶなら伊勢とかにしようぜ!」

でも地元の人は困らないのだろうか?・・・そういえば四日市出身の先輩がいたっけ!

あの人はそういうことに詳しそうだし今回の原因について判断してくれるかな。

週明けに聞いてみよう!

俺「先輩って四日市のご出身でしたよね?」

先輩と俺の会話はこちらから

(この話は一部フィクションです)


JR四日市駅

住所:三重県四日市市本町3-85

本町通り商店街

住所:三重県四日市市本町7-5

諏訪新道

住所:三重県四日市市諏訪町11-6

表参道スワマエ

住所:三重県四日市市諏訪町21-4

#大台町PR vol.4 お元気でした。大杉谷山荘の仙人、オトナミエに再び!

あれ・・・この写真の構図。ちょっと違うけど、OTONAMIEの記事で見たことあるような・・・

これだ!y_imuraさんの記事だ。
https://otonamie.jp/?p=11958

強烈なインパクトがあって、ほんとに仙人やん!って写真に突っ込んでしまったのを覚えている。y_imuraさんが訪れていたのは2015年の紅葉の秋だった。僕が訪れたのはその約4年後の2020年1月末。

僕は大台町にいる仙人 巽幸則(たつみ ゆきのり)さんにお会いした。※.以下、親しみを込めて巽さんのことを仙人と呼ばせていただく。

仙人と六十尋滝

ブロガーが六十尋滝へ向かう道中

仙人を訪ねたのは僕一人だけではない。

全国から集まったブロガーたちと訪ねた。大台ツーリズム Verdeの野田さんをはじめ大台町の方々にアテンドをしていただいた。ブロガーが大台町の魅力を発信する取り組みに、僕はOTONAMIE記者として参加させてもらった。

仙人と会って早々に訪れた先は、六十尋滝(ろくじゅっぴろたき)だ。

仙人登場
1尋は150cm、つまり六十尋滝は90m(9,000cm)の滝ということになる
六十尋滝へ
近づくと、どんどん水の音が大きくなってくる
六十尋滝
六十尋滝
六十尋滝の水量
水しぶきは寒いがとても心地がいい
六十尋滝にブロガー集結
六十尋滝を撮影するブロガーたちと仙人

数日前に雨が降ったことで、想定していたより六十尋滝の水量は多かったそうだ。仙人があまりにも絵になるので、参加しているブロガーたちがポージングをお願いする。

 

そうして、レンズ越しにあれ・・・どこかで見たことあるぞ?と冒頭の話につながるわけだ。

六十尋滝と仙人1
一斉にカメラを向けると仙人はちょっと照れくさそうにはにかんだ

仙人には3つのコンセプトがある

六十尋滝の後には、沢を越えて無名滝(名前のない滝)へ
六十尋滝の後には、沢を越えて無名滝(名前のない滝)へ
大杉谷には数多くの無名滝がある
大杉谷には数多くの無名滝がある
大杉谷山荘 看板
その後、仙人が住む大杉谷山荘へ
大杉谷山荘 トトロの駅
入口にはトトロがいた。仙人が書いたのかな。

仙人は大杉谷山荘で暮らしている。携帯は通じないため、仙人とはすぐに連絡はとれない。

仙人は自身のコンセプトを3つ掲げて、大杉谷山荘で暮らしている。

  1. 自然が好きで、基本は外にいたい
  2. キャンプのような生活をしたい
  3. 男の隠れ家

40歳頃まではサラリーマンとして過ごした後、残り半分の人生は自然の中で好きなように生きると決めて、現在の生活スタイルを築き上げた。

仙人特製豚汁1
仙人特製の豚汁を振る舞ってもらった。よそってくれているのはVerdeの野田さん
仙人特製豚汁2
・・・温かい、そして美味い
仙人特製たくあん
お話をお聞きしながら、仙人特製たくあんをついポリポリ

水は天然水を使っていて、電気も通っている。大杉谷山荘は元々発電関連施設であったため、山を一つ越えた紀北町の方の変電施設から直接電気が通っているそうだ。ただ、点検の日には2週間ほど停電になってしまうこともあるというから、一同驚く。

仙人「基本的に真っ暗闇はない。月夜は明るくて綺麗やから歩きに出かけるな。」

-怖いものってありませんか?

そう聞くと、ないなぁと話す仙人だが地震だけは恐ろしいかなと話す。理由は予想ができないからだそうだ。また、台風に関しては楽しそうにこう答えた。

仙人「台風はものすごいパワーやから、身体がギンギンになる。」

かつて大台ケ原にはニホンオオカミが生息していたという。もしかしたら、仙人はその生き残りなのかもなんて、冗談を一人考えてしまった。

仙人の蚊眠小屋2
大杉谷山荘には気になるものがいっぱい
仙人の蚊眠小屋1
仮眠小屋ではなく、蚊眠小屋。なぜ蚊眠なのか仙人に聞きそびれてしまった

ぼーと生きる時間も必要

焚き火
寒いやろうと、場所を移動して焚き火と回りに椅子を並べてくれた
焚き火と仙人1
楽しそう。蚊民小屋の窓に貼ってあった文字が、ふと浮かんだ

仙人は今の暮らしを平成4年からはじめて、今で27年間が過ぎている。しかし、感覚的には2年くらいなのだそうだ。自然を相手にしているから全く飽きない、そう話す。

仙人「たまにはなボーとして生きる時間も大切やよ。」

その言葉に一同うなずきながら、焚き火の煙と仙人を見つめていた。

仙人ともお別れの時間が近づいてくる。そんな時、あーそうかそうか納得したように仙人が笑った。

焚き火と仙人2
焚き火と煙と仙人

仙人「何でみんなが(焚き火前の椅子に)座ってくれんのかと思ったら、そうか煙たいんか。煙は普段から浴びとらな目が慣れんからな。」

最後まで仙人は、仙人だった。もっと話を聞いてみたい、人を惹きつける魅力あるそんな人物だった。

仙人とお別れの時間
俺のこと知ろうと思ったら、半日じゃ足りやんぞと仙人

大杉谷登山センター付近から見える 山肌の雪模様
行きの大杉谷登山センターから見えた山肌の雪景色
帰り際の清流 宮川
帰りに眺めた清流 宮川

行きは寒空の下、雪もぱらつく天気だったが帰りは一変して晴れ間が広がっていた。

#大台町PRシリーズ バック・ナンバー

#大台町PR vol.1 全国から大台町にブロガーが集まったら一体どうなる?・・どうなるの!?

#大台町PR vol.2 地元で1泊 忘れられないプチ冬旅行 森の中のホテル 奥伊勢フォレストピア

#大台町PR vol.3 北総門山バス&ハイキングツアークイズの挑戦状 目指せ100点!

ラーメンとお寿司を一緒に食べると、あれ?美味しい!小さな集落の食文化@やんがや

前にも書いたのですが、漁業が盛んな南伊勢町では「ラーメンとお寿司をセットで食べる食文化」があります。なぜそんな組み合わせになったのか、気になってしまうのです。

美しいリアス海岸が続く南伊勢町。

一緒に仕事をしていたカメラマンにそのことを伝えると「あの店に行けばわかるかも知れない」と教えてくれたのは、南伊勢町東宮にある「やんがや」。謎に迫るべく、行ってきました。

平日の昼でしたが、店内はけっこうな賑わい。メニューを見ると料理がずらり。そして「迷ったらコレ!!」の矢印が四つのメニューを指しています。

「お昼だけ」ラーメンおにぎりセット。「ボリュームナンバーワンセット」かつ丼ラーメンセット。「自慢のオンリーワンセット」えび巻ハーフセット。「人気ナンバーワンセット」寿しハーフセット。そう・・この4種類で迷ってしまうわけです。

寿しハーフセットが届くまで何気なくメニューを眺めていると、やんがや物語なるものが書かれていました。

謎を紐解くべく読んでみました。サービス精神旺盛だった店主の名物ばあちゃんと初代やんさんが、皆さんに喜んでもらいたいと考案したのが低価格帯の中華そば。黄金色の自家製スープは創業当時と変わらぬ味らしく、当時は中華そばと並び「肉うどん」も人気だったみたいです。ちなみに「やんが」とはここらへんの地域で使われる言葉で「無茶苦茶だけど愛嬌や心意気がある人」を意味し、先祖に一風変わった人がいたことから屋号を「やんが屋」にしたとのこと。

そうこうしているうちに、寿しハーフセットが到着。
澄んだスープはやさしい味わい。
ああ、なるほど。
酸味が欲しくなる味なんです。関西で、うどんといなり寿司を一緒に食べる感覚に近いです。

少し甘めのラーメンからはおダシのいい香り。寿司の酸味に魚のあっさりとした脂と旨味。白米や炒飯ではなく、味を引き立て合うコンビネーションが生まれるんですね。これは納得であります!

この組み合わせが生まれた経緯をお店の人に聞いたのですが・・「ん〜なぜなのかは、わからないです。昔からありました」とのこと。

ちなみにやんがやにはカウンターもあり寿司オンリーでも握ってくれます。

尾頭付きのエビフライ定食。

それにしても南伊勢の食堂には、ソウルフードなの?と思うくらいえびフライやかつ丼が多いです。

もしかしたらですが、38の点々と離れた集落からなる南伊勢町には、昔は集落毎に数軒の食堂があり、冠婚葬祭の仕出しから日常の食堂や居酒屋としての機能まで、食を幅広く一手に引き受けていたため、このようなスタイルの食堂が今も残っているのかも知れません。例えばお寿司を食べてお酒を吞んで、シメのラーメンまで1軒で済ますことができます。

そして「昔ながらの味」を現代に伝え残しているのなら、食べて懐かしさを感じることができ、それはノスタルジックな食文化だと思いました。

というわけで「ラーメンとお寿司をセットで食べる食文化」のルーツは結局分からず、新たな疑問が増え、小さな集落にある食堂への興味は深まる一方なのでした。

 


 

やんがや
三重県度会郡南伊勢町東宮102-34
tel 0596-72-0076
hp http://www.yangaya.net
fb https://www.facebook.com/有限会社やんがや-1295645380451991/

 

 

Water Mirror(水鏡)を撮影しよう!四日市旧港にて

ここ近年、スマートフォンの普及により、手軽に写真撮影が出来るようになった。私も所持歴が10年以上となったが、美味しかった食べ物や美しい風景を日常生活の一コマとして残すことは当たり前になった。

みなさんも以前なら「眼に焼き付けておきたい」という風景があったら「お父さん!カメラカメラ!」って慌てることが無くなったと思う。

そんな私が憧れる風景はWater Mirror

日本語に直すと「水鏡」だが、池や海などの水面に地上の風景が鑑のように映ることの意味する。千円紙幣の裏面にある「湖に映る富士山」(通称:逆さ富士)を想像してもらえるとわかりやすい。

今日はそんなWater Mirrorに出会いに四日市旧港に出掛けた。


四日市旧港について

(午後の四日市旧港)

この四日市旧港と呼ばれるエリアは、1884年(明治17年)に近代港湾として、回船問屋を営んでいた稲葉三右衛門(1837~1914)が中心となり建設。その後の四日市港と四日市市発展の礎となった場所である。

(沖の石垣には穴があいているのがわかる)

旧港は、北から東にかけて穴の開いた石垣に囲まれている。現在は石油コンビナートが建っているが、完成当時の石垣の外側は、伊勢湾であった。

この石垣は、外から来る大波に対して石垣で一旦受け止め、内側の穴からは勢いが弱まった海水を逃がす役割があり、港内の水面を穏やかにする効果がある。

そんな堤防の光景から人々は「潮吹き堤防」と呼ぶようになり、現在の名称になっている。

(港内の稲葉翁記念公園にある潮吹き堤防のレプリカ)

現在は、レプリカ模型によって、往時の様子を見ることできる。

あっ!レプリカの水面にWater Mirrorが発生中(笑)

(港内には石垣で作られた部分が多い)

ところで「潮吹き堤防」をはじめ、港内には石垣になっている部分を多くみかける。

実はこの石垣・・・桑名城の石垣を流用して造られたものである。

そういえば九華公園(桑名城跡)内にはかつて天守閣や様々な櫓があったはずだが、建物はおろか石垣もあまり残っていなかったような・・・どこにいったのかな?ここで使われているのかな?

歴史学者の間で、桑名城の破却と石垣の転用について功罪の意見が分かれるようだが、「潮吹き堤防」は国の重要文化財に指定され現在もその姿を残している。


Water Mirrorが現れるのを待つ

(弱い風でも湾内には波が立ってしまう)

本題に戻りWater Mirrorの発生条件は、第一に「風」だ。潮吹き堤防によって外波の影響は受けにくいが港内だが、冬場は鈴鹿颪(おろし)によって風による波の発生が見られる。

この日はあいにく人肌には感じない風だったが、様々な方向から微弱な大気の流れが水面に映るのが写真でもよくわかると思う。

(風も波も穏やかでいい感じに)

二つの条件は時間帯だ。この日はMagic hourと呼ばれる日没直後を狙った。だんだん水面には青空の色以外に夕陽の色も映り始めた。

(煙突の煙が東へなびく)

でもMagic hourは一瞬

微風は止まず、条件が整わないようだ。

残念ながら今日は退散

きれいな空の写真は撮れたし、まあそれはそれで満足した。

帰路に考えてみたが、四日市港は東に向かって海が開けている。西は市街地が広がっていて夕焼けは期待できない。

つまり朝なんじゃないの?

明日、晴れたら早起きしていってみよう

でもWater Mirrorはレアポケモン並みに見つけるのは難しいからと・・・床についた。

みなさんも県内におススメのWater Mirrorスポットがあったら教えてください。


四日市旧港

住所:三重県四日市市高砂町7(稲葉翁記念公園)

三重県明和町の商品開発はまるで実験場。事業者が主役のブランディングとは?

場所は明和町商工会2階会議室。

明和町では今、明和観光商社(以下、明和DMO)が主体となって、斎宮をひとつのシンボルとした商品開発が進んでいます。

明和DMO商品開発7
うなぎのまつもとの”うなぎしぐれ煮”

明和DMO商品開発22

明和DMO商品開発23
明和DMO商品開発担当の髙村さん
明和DMO商品開発24
伊勢亀鈴会 鈴木さん

伊勢ひじきのうどんや豆ごはん、うなぎやきゅうりの佃煮など。それら商品を取り囲んで試食をする人たち。試食を終えると、今度は意見や感想を伝え合います。

明和DMO商品開発18
商品パッケージや内容量のちがいを説明(松幸農産の堀口さん)
明和DMO商品開発13
三重大生も率直な意見や感想を共有
明和DMO商品開発B
笑いも起こるそんな雰囲気(松幸農産の寺谷さん)
明和DMO商品開発12
商品の課題も見えてきたり
明和DMO商品開発21
そんな時は、先生が少し助け舟

進行役の先生が出揃った意見や課題を取りまとめて、再び問いを投げかけます。

明和DMO商品開発20
また会話のキャッチボールが生まれました

幅広い世代の参加者から出る意見は様々。中にはそんな視点もあるのかと感心する場面も。その様子は、まるで何かの実験をしているラボのよう。

地域の資源を活用して、ネーミングやパッケージを考えて商品を開発していくことを従来のブランディングとすると、明和町での取り組みは少し様子が違うようです。一体何が違うのでしょう。

専門家や参加者への取材を通して見えてきた、まだカタチがないモノ。明確に表現ができなくても何かワクワクしてくるような、そんな商品開発の場をリポートしていきます。

まずは明和ブランド商品開発の参加者で、漁師の若者に話を伺いました。

募る危機感が背中を押す 商品開発は挑戦の場

明和DMO商品開発15
燻製の良い香りが鼻をくすぐります

山中 謙志郎さん(以下、山中さん)が商品開発の場に持ち込んだのは、明和町産の牡蠣を使った燻製です。

山中さん「すごく刺激的ですね。」

明和DMO商品開発14
明和町の漁師 山中さん

山中さん「参加者同士のアイデアを出し合っていく、積極的な気持ちが伝わってきます。仲間がいることで自分も頑張れます。」

山中さんは明和ブランド商品開発の場を刺激的と表現します。

明和DMOの前身であるDMO研究会で意気投合した燻製職人と知り合い、タッグを組んで生まれたのが今回の商品です。

明和ブランド商品開発は明和DMOが取りまとめをしています。明和DMOに関しての詳細は過去の記事をご参照ください。

関連リンク 三重県明和町にできた観光商社(DMO)。地域の扉を開く次世代体験型観光が楽しい。

明和DMO商品開発2
試食した参加者の「おいしー!」の声に、山中さんは手応えを感じていました

明和町で生まれ、漁師の家庭で育った山中さん。実は現在、牡蠣養殖の許可を目指している最中です。普段は牡蠣の試験養殖に加え、漁の手伝いや介護の仕事もされています。そんな中で、明和ブランド商品開発にも携わることはとても大変なことのように思います。

山中さん「良い牡蠣を作れたとしても、売れなかったらどうするか。常に危機感を持っています。」

牡蠣養殖を志すきっかけとなったのが、鳥羽市浦村のアサリ養殖研究をしている漁師グループ。祖父の代から続く漁でアサリが獲れなくなり、巡り会った漁師さんたちは牡蠣養殖を営んでいました。

出会ってから数カ月後、山中さんは漁師さんの誘いを受けて牡蠣養殖の現場で働いていました。そこで牡蠣養殖への関心が深まりながら、漁師さんが繰り返し話してくれていたのが、6次産業化の必要性でした。

山中さん「昔は支所へ行ったら、いつもおばちゃんがおったんですけどね。」

今は高齢化も進み、地元漁協の支所も閉まってしまいました。地元の変化を肌で感じ、募っていく危機感。それが山中さんの背中を強く押していました。

山中さん「明和ブランド商品開発では、パッケージや分量、加工技術と課題も山積みで、もちろん不安もあります。でもやっていくしかないですよ。」

そう話す山中さん。しかし笑顔で話を続けました。

明和DMO商品開発5

山中さん「自分もそんな強い人間じゃないんで、そこに誰かがいてくれるから頑張れます。みんなで肩を組んでやっていきたいです。」

大都市圏をマーケットとして、事業者とバイヤー、そして消費者をつなぐ

明和DMO商品開発4

明和ブランド商品開発講師 金子 和夫さん
金子和夫事務所株式会社 代表取締役。
専門は官公庁・地方自治体:小売商業政策、中心市街地活性化、商店街活性化、まちづくり、地域マーケティング、地域ブランド、特産品開発など。また、小売の視点によるマーケティング戦略、関係者参加型ワークショップの企画と運営を得意としている。

明和DMO商品開発1

明和DMO商品開発6

金子先生「地域のブランディングが今、見直される時期にきています。」

これまで多くの自治体が取り組んできた商品開発。いわば事業者の思いを専門家がサポートして作り上げることに注力してきました。商品の売り先がない、あったとしても地域の中でとどまってしまっているとも話します。

金子先生「例えば、良い商品を作ったとしても、販路を広げたい場合は適切な価格設定ができていないといけません。」

販売先の卸業者や小売業者のマージンが含まれた価格設定ができていないことで、販路が広げられないという事例も多いそうです。明和ブランド商品開発では、金子先生が具体的な出口を示しています。

それは、明確な売り先です。その方法として、金子先生は流通業のバイヤーに注目しています。

金子先生「今度は東京のオイシックスのバイヤーさんに明和町へ来てもらいます。」

都市部のバイヤーを呼び、研修会の実施や事業者の元を訪れて商品の改善に取り組む。そうして開発した商品をお店でテストマーケティングを実施していきますと、具体的な道筋を先生は示します。

日本が人口減少社会を迎え、明和町に限らずローカルなマーケットはこれから縮小していきます。その一方で、成長していくマーケットが大都市圏か海外。明和ブランド開発では、大都市圏をマーケットと捉えています。

金子先生「大都市圏では商品に求められる品質がより高くなります。そのため、事業者がまとまり、商品の質を高めるとともに、品質管理や検査体制を整えてブランドの信頼感を高める必要があります。」

金子先生は地域の事業者とバイヤー、そして消費者を繋いでいくプロセスのサポートをしています。そうして、大都市圏の基準を満たす商品が出来上がっていくと話します。

事業者同士で生まれるモノ 福井県大野市での成功事例

明和DMO商品開発16

場面は冒頭の試食風景に戻ります。

明和DMO商品開発9
香りを確認する 旭酒造 西山さん
明和DMO商品開発10
味を確認する iBroom 濱口さん

参加者が試食をしているのは酒粕を使ったジャム。実はこのジャム、参加者の声で出来上がった試作品。

明和DMO商品開発8
明和町の酒蔵 旭酒造の酒粕を使い、ジャム製造の伊勢亀鈴会が加工
ROASTER&CAFE ペンギン堂 新田さん

参加者からは美味しい、ヘルシーととても好評です。その一方でどうやって使ったらいいのかな?という課題も出てきました。

明和DMO商品開発17
酒粕を提供する旭酒造 西川さん。

金子先生は明和町だけでなく、全国各地の商品ブランディングに携わっています。福井県大野市で開発した「未知のパン」と「農家の三年漬け 奈良漬生ふりかけ」も事業者同士のコラボで生まれた商品としてこんな話を教えてくれました。

明和DMO商品開発25

金子先生「売れましたよ。」

 

大野市ブランド商品開発の場には、奈良漬けを持ってきた農家のおばちゃんがいたそうです。そこに、パン屋で何かしたいと話すオヤジさんも参加します。そんなお二人を見て、金子先生がアイデアをひらめきます。

金子先生は以前、成田市にも関わりました。成田市といえば成田空港があって、鉄砲漬けのあんぱんが開発されていました。そんな話を農家のおばちゃんとパン屋のオヤジさんに伝えると、やってみるかとなり、出来上がった商品が奈良漬けの入った「未知のパン」でした。

話はここで終わりません。

その様子を見た醤油屋さんが俺も!と名乗りをあげます。その結果、奈良漬けと鰹節の出汁殻を刻んだ「農家の三年漬け 奈良漬生ふりかけ」が出来上がりました。

金子先生「このように参加者同士が素材やアイデアを出し合い、新しい商品を開発することで素晴らしいチームが出来上がっていきます。」

事業者たちがゼロからイチを作り出している

明和DMO商品開発11
左から松幸農産 寺谷さん、辻丈蔵商店 辻さん、明和DMO事務局長 安藤さん

試食や意見交換が終わり、参加者の帰りを見送りながら、目尻を緩ませている人物がいました。

明和DMO事務局長の安藤さんです。

安藤さん「試食を通じて場の雰囲気や参加者の表情が変わったように感じました。また、たまたま居合わせた事業者さんが顔を出してくれたり。嬉しかったなぁ。」

 

売り先は明確。これからバイヤーとの共同開発もはじまっていきます。

事業者さんたちが協力し合い、ゼロからイチを創り出していくというブランディングは、地方創生時代に地域の価値を高めていくと感じました。

小さな町の一室は、みんなで地域を研究するラボのようで、そこには人と人との想いが交差するあたたかい空気が流れていました。

明和DMO商品開発19

photo / y_imura


【タイアップ】

明和DMOは新たな繋がりを歓迎しています。
ご興味のある方はお気軽にご連絡ください。

一般社団法人 明和町観光商社(DMO)
三重県多気郡明和町大堀川新田9番地
tel 0596-67-6850
hp https://dmo.hana-meiwa.jp
fb https://www.facebook.com/一般社団法人明和観光商社-875539542792788/

志摩市出身・岡崎のスーパー公務員の秘密に迫る(後編)

前編

志摩市出身・岡崎のスーパー公務員の秘密に迫る(前編)

中編

志摩市出身・岡崎のスーパー公務員の秘密に迫る(中編)

とお送りしてきました、愛知県岡崎市職員の晝田(ヒルタ)さん。

ヒルタトリロジーの最終章です。

――晝田さんを自己分析すると、長所や強みは何でしょうか?

晝田さん:「行動力」と「フットワークの軽さ」、そして公務員と外の世界の両方を見られる「バランス感覚」でしょうか

――「生意気」とか「態度が大きい」と言う批判に対して、どう思いますか?

晝田さん:「単なる晝田のPR活動でしょ」と今でも言われますが、最近は、目立っていいんだと思うようになりました。笑

――批判する人は少なからずいますからね

晝田さん:アフリカのことわざに「早く行きたいなら、一人で行け。遠くに行きたいなら、みんなで行け。」というものがあります。よく、「1人の100歩より、100人の1歩」と言われますが、1人の50歩だったり、30歩だったり1,000歩だったり、開拓できることをする人がいてもいいと考えています。その方がより早く遠くへ行けますし。言葉の捉え方ですがね。

――たくさんの活動をしているのはどんな感覚なのですか?

晝田さん:ゲーム世代なので、現実世界でゲームをしている感覚ですね。「仮説→検証→歓喜」を繰り返して強くなって、ちょうどいい敵を倒し続けるような。

――身体はえらくない(しんどくない)のですか?

晝田さん:確かにしんどい時はありますし、もっと人に分けた方がいいと言われます。いろんなコミュニティーに参加、参画しているんですけど時間的に限界で…(笑)
任せるのと放置するのとは違いますし、人に任せるのは難しいです。一人で抱えきれないレベルになってきたところを誰かに任せ、共有することで広がりが生まれ、岡崎から日本や社会、世界をより良い方向に導いていけると信じています。

量は質を凌駕する

「ここやる」のいいところは、失敗ができる事。
晝田さんは「ここやる」はゼロからイチをつくる場で、「トライアルの場」「失敗できる場」と自己分析しています。

「もっと量じゃなくて、質を求めた方がいいんじゃないの?」という意見がある。
「しょうもない」とか、「女子大生とタコ焼きパーティやって何なの?」「何か生まれるの?」みたいに言われることもある。

ただ、どんなことでもトライアルでやっていくことで、質が磨かれていくものです。

すなわち、量をこなすことで、質に変えていけるということ。


市役所の業務と「ここやる」を連動させる事例を1つご紹介します。
当時の晝田さんの業務の1つであった企業創業支援で、「Startup Weekend(スタートアップ ウィークエンド)」というアメリカ発祥のプログラムを、「ここやる お試し半日版」として行いました。
「Startup Weekend」とはシアトルから始まった起業家精神を育てるイベントで、通常2泊3日かかるものを半日に凝縮したお試し版としてです。

それがとても好評で、市役所の業務として予算を取り、2017年の6月に実際に動き出しました。
岡崎市は地方自治体初のスポンサーになり、約40人が参加されました。

初開催!Startup Weekend岡崎の開催報告!! – Startup Weekend Japan
https://nposw.org/swokazaki/

「ここやる」で小さく初めて、市役所が少し大きいものをやる。
そこから行政の事業としていってもいいし、民間が発展させてもいい。
そういうことができるのも、市役所から独立させた出島としての「ここやる」のおかげなのです。

そしてここやるは、皆が認める存在になっていく

ここやるの活動では数々の賞を受賞しています。
主だったものを3つ掲載します。

○2017年4月 Forbes JAPAN「日本を元気にする88人」

世界的な経済誌であるForbesの日本版が選ぶ「日本を元気にする88人」に晝田さんが選ばれましたが、このことについて晝田さんはこう述べています。

 私一人では何もできていません。
 ナカガワ、ノザワ、オガワの”ここやる”スタートアップメンバーがいたからこそです。
 普段からここやるに来てくれる皆様がいたからこそです。
 ここやるに来れなくても応援してくれる皆様がいたからこそです。

【雑誌】『Forbes』の「日本を元気にする88人」に選出されました! – ここやる活動ブログ/愛知県岡崎市/空き店舗撲滅運動ここdeやるZone
http://cocoyaru-okazaki.hatenablog.com/entry/2-170425-forbesjapan


○2017年8月 HOLG 「地方公務員が本当にすごい!と思う地方公務員アワード2017」

地方自治体を応援するメディア「Heroes of Local Government(HOLG)」が、地方公務員の他薦をもとに『地味』『派手』を問わず、地方公務員が、「本当にすごい!」と思う地方公務員を表彰する賞です。

HOLGが表彰することで、高い成果を上げた職員の活躍を他自治体や一般市民、そして、大手メディアへ成功事例として共有し、地方公務員の方々がより力を発揮できる環境の構築繋がっています。
『地方公務員が本当にすごい!と思う地方公務員アワード』結果発表 – Heroes of Local Government
https://www.holg.jp/interview/hirutakoichiro/

アワードはこの年が第一回目で、晝田さんは最年少の29歳で受賞しました。
この時も、

 こうした表彰をいただけるのは私だけがスゴイというわけではなく、
 ”ここやる”に来てくれる方や職場の仲間が会ってこそだと思います。

 他の受賞されている方の錚々たる顔ぶれや実績からすると、
 もっともっと私はやっていけるしやっていかなければならない

と、驕ることなく進み続けます。

【感謝】「地方公務員が本当にすごいと思う地方公務員アワード2017」受賞しました!! – ここやる活動ブログ/愛知県岡崎市/空き店舗撲滅運動ここdeやるZone
http://cocoyaru-okazaki.hatenablog.com/entry/20170922-holg-award


○2018年10月 地域に飛び出す公務員を応援する首長連合「地域に飛び出す公務員アウォード2018」

地域に飛び出す公務員を応援する首長連合「アウォード2018発表・表彰(第8回首長連合サミット in 岐阜開催概要)」より引用

地域に飛び出す公務員」とは、公務員が自分の時間を活用して、一国民、一地域住民として、職場や家庭における役割に加え、プラスワンとして、社会貢献活動、地域づくり活動、自治会、PTA、消防団、NPO法人などの活動に参画している公務員のことです。
デスクワークのみや9時5時、お役所仕事と言われがちな公務員ですが、全国には面白い取り組みをしている公務員は多くいて、そういった方を応援する首長(知事・市町村長)の首長連合が表彰しています。

実はこの首長連合の代表は鈴木英敬三重県知事

地域に飛び出す公務員を応援する首長連合「Members」より引用

4回目のアウォードには「ここやる」を含めて25組の応募があり、その全てが表彰されました。

About us | 地域に飛び出す公務員を応援する首長連合
https://tobidasu-rengo.com/wp/about-us/

商店街からも飛び出して、空気をつくる側に

晝田さんは市役所を飛び出して空き店舗を借り、さらにプライベートで借りている空き店舗も飛び出して、庁内外、市内外の幅広いジャンルの方と一緒に地域活性化、地方創生を目指した活動しています。

例えば「みらおと!」。

乙川河川敷という公共空間の利活用を通して、市内外の人とともに大型音楽フェスを毎年実施しています。
この「みらおと」は、内閣府主催の「地方創生☆政策アイデアコンテスト2018」において、優秀賞とチームラボ賞をW受賞しました。

miraoto!
https://www.miraoto.site


コミュニティの創出だけではなく、シビックテック(市民がテクノロジーを活用して社会課題を解決すること)を目指す「Code for Aich(C4A)」でも代表も務めています。

「C4A」は、ITやモノづくりの力によりみんなで解決する有志の団体です。
 
「C4A」も「Linked Open Data チャレンジ Japan 2018」で優秀賞を受賞したり、2019年にはIBMのコンテスト「Call for Code 2019 Global Challenge」の日本代表にも選出されました。

日本は課題先進国なので、C4Aの活動がもしかしたら世界の社会課題を解決することになるかもしれません。
Code for AICHI(C4A)
https://www.code4aichi.org

また、全国に約100団体ある「Code for xxx」の人たちが一同に会する「Code for japan Summit 2020」が2020年10月に愛知で開催されるとのことです。
ぜひチェックしてみてください!
(参考)昨年の「Code for japan Summit 2019」
https://summit2019.code4japan.org


さらに晝田さんは、「一般社団法人 未来創造」という東海圏の企業や組織の垣根を越えた事業創造の場で、ビジネス化や「ビジネスエコシステム」の形成にも参加しています。
※ビジネスエコシステムとは、まさにビジネスの「生態系」であり、企業や顧客をはじめとする多数の要素が集結し、分業と協業による共存共栄の関係を指す。
(総務省|平成30年版 情報通信白書|ビジネスエコシステムの変化より)

未来創造
https://www.createfuture.biz


公務員は基本的に真面目なので、学級委員タイプでムチャはせず、周りの空気を読んでしまいがち。
空気を読まずに、晝田さんは「空気をつくる側」に回ることを意識しています。

最近の学生は、まちの人と一緒にお祭りやイベントなど、まちづくり関わる人も多いですが、公務員になって2、3年経つと組織の中で段々と染まってしまうことも多いです。
公務員になろうと面接で話した時のことや、採用辞令をもらったあの日のことを今一度思い出して、空気をつくる側に!

めげずに外、出ましょ!

――晝田さんから若手職員へ言葉を贈るとすれば何でしょう?

晝田さん:若手には時間がある。これは強みなので、若手はもっと外に出るべきですね。公務員の内輪の勉強会に参加するのもいいですが、Comfort zoneにいると居心地が良く安心します。
しかしながら、成長するという点ではもっと外の未知の世界、Learning zoneに飛び出すことでしか成長はできないので、ぜひチャレンジしてみてください!

もっと外のコミュニティーの人達と繋がって、外の人達はこんだけすごいスピード感で動いているのだとか、こんだけすごい想いを持っている人がいる、というのを若手のうちから知ること。
人それぞれ得意なことや好きなことは絶対あるので、中途半端でなく1つずつやりきれば、どんどんやる気が出てくるものです。

小さなことでも色んな人や団体を巻き込んで始めてみるたり、逆に巻き込まれてもいってどんどん発展していくので、私も成長したいなと言う若手は外に出ていくとをオススメします。

――中堅からベテランの人たち(大人)にお願いすることは何でしょう?

晝田さん:若手職員をサポートしてあげてください。金銭的な支援であったり、まちの人と繋ぐ人脈的な支援、批判を受けたときに壁になってあげることなどです。

――大人は家庭や仕事の配属などで、外に出る時間を作れない人もいますしね

晝田さん:若手には時間があるので、そういった先輩達の想いを汲み、考えを教えてもらいながら進める。そうすると、「自分がやりたかったけどできなかった。だから手伝うよ」と、先輩から応援してもらえるようにもなります。


外へ出るタイミングは若手に限ったことではなく、大人の方も家庭とうまく両立しながらでも、子育てが一段落とした時でも、その時期は人それぞれです。
めげずにどんどん外へ出て、色んな人脈を作って学びを得ていく。
そうすることで、物事を上から見るだけでなく、横から見ることができるようになります。

仕事としてできないのだったら、プライベートで外のコミュニティーに参加してみたり、運営側に参画してみる。
そこで何か違うなとか、自分でもっとやりたいと思えば、コミュニティーを自ら作ればいいのです。

公務員の志や能力が1%上がれば、世の中無茶苦茶良くなる

公務員 = 無限の可能性
公務員の志や能力が1%上がれば、世の中無茶苦茶良くなるんじゃないか

これは、毎回400〜500人規模の官僚と47都道府県の自治体職員の交流の場「よんなな会」を主催する脇雅昭さんの言葉です。

よんなな会
http://47kai.com

公務員は9時5時の安定だとか、お役所仕事、たらい回し・・・とネガティブなイメージが多い職業です。
私も市役所職員ですが、人員が削減され職員一人にかかる負担が増える中、生産年齢人口の減少や社会保障費の増大、老朽化する施設の維持など課題が多くあります。

一方、スピード感のある民間や世界においていかれないように、AIやロボットの活用や電子化・ペーパーレス化などをし、自治体職員でしか出来ない業務に注力して行政サービスを維持できる「スマート自治体」への転換が急務です。
 

誤解を恐れずに言うと、公務員は社会を、世界を良い方向に変えられる職です。
それは公務員はクビにならない職業だからで、本来は最も挑戦できる職のはずなのです。

週7日間=168時間ある中で、40時間は職務に専念しないといけませんが、残り128時間をどう過ごすか
自分が心からいいと思える活動は商店街の空き店舗を借りることでなくても、スポーツの指導者であったりPTAであったり消防団であったりまちのイベントであったり、住民としてまちづくりに関わることは何でも構いません。

「できないかもしれない」ことを「やれる」ことに変える方法を考えて、小さなステップを積み重ねていく。
できないと思い込んで、役所の中に閉じこもってしまうのはもったいないです。
外に出て、別の専門分野を持った方と繋がった「H型人材」が一人でも増えること。

そうして公務員の志や能力が1%上がれば、世の中は無茶苦茶良くなるはず。
公務員はもっと外の世界へ出てみて、どんどん挑戦してみるといいとなと改めて思いました。

サウナでととのえて、全国各地へ

晝田さんのこの屈託のない笑顔は、全国の数多くの人を虜にさせている。

――晝田さんは全国各地に講師として呼ばれて、晝田ファンを増やしていますよね。笑

晝田さん:お声がけいただくと基本は受けていますね、ノーと言えないので。笑
イエスと言うのが楽なのもありますが、ある所での成功体験に囚われて、100本ノックを全て打ち返しているみたいです。
旅行以外で地方に行くのは、地元民しかわからないことを体験できるので面白いですね。ただ、どこかで休みたいなと思う時があります。

――晝田さんのリフレッシュをする方法は?

晝田さん:最近、サウナにハマっているんですよ。東京にもあえて夜行バスで行って、早朝サウナに行くんです。

――”サウナー”というサウナ愛好家が流行ってますもんね

晝田さん:「サウナ=人生」なんですよ。
サウナ→水風呂→休憩の20分を3セットするんですが、サウナって最初は熱いんですよ、100度近くありますからつらいです。
その後15度くらいの水風呂に入った瞬間は「冷たい!」となるんですけど、だんだんと慣れてくる。あんなに冷たかった水風呂が心地よくなってきて「ずっとおれるんじゃない?」っていう感覚になります。
けど、入り続けると凍えるので、ここで休憩をとります。

――それがどう、人生に繋がるのですか?

晝田さん:2セット目にサウナに入ると、あんなにも熱かったサウナが「なんか、無敵…!あんなに熱かったのに!」って心地よく感じるのですが、やっぱり入りすぎると熱いくなってくるので、また水風呂へ……。

人生も一緒で、ずっと同じ場所にいるとつらくなってくる。
そこで環境を変えてみると、最初はつらい(冷たい!)って感じるけど、だんだんと心地よくなってくる。
でも、またそこだけに居続けるとつらくなってくる。

だからこそ休憩をとりつつ、「サウナ」と「水風呂」を交互に楽しむように、違う世界や異なる世界をいったりきたりすることが大事なんだ、そして休憩をとるってことも大事なんです。
そう言った意味で「サウナは人生を体感させてくれる場」なのです。

――なるほど!私もサウナ3セットを挑戦して人生を体感してみようかな。笑
では、さんまる会のイベント会場に向かいますか!

会場近くでサウナを発見し、思わず写真を撮る晝田さん

密着取材を終えて

お話を伺っていく中で、岡崎市や愛知県でのご活躍が多い晝田さんですが、地元三重県志摩市の活性化にも携わっていることを知りました。

志摩市の若者が、元気で明るい志摩市になるように活動する「おおきんな」に参加して、ブログ「SHIMAZINE(シマジン)」のライターをしています。

また三重県志摩市での活動として「おおきんな」と協力し、2018年の「志摩市三十路式」をプロデュースしました。
「志摩市三十路式」とは30歳という節目を迎え、10年前の成人式の時とは違う社会経験や自分が過ごしてきた環境を踏まえ、故郷を想いこれからの人生や未来を考えるイベントで、今年5回目が行われる予定です。

おおきんな |志摩市を面白く!楽しく! – 志摩市を「もっと面白く!」「もっと楽しく!」する若者グループ
http://ookinna.net
志摩市の魅力を伝えるブログ「SHIMAZINE」
https://ookinna.net/shimazine/?s=ヒルタ

そして、このOTONAMIEでも晝田さんが執筆した記事があるのです↓

志摩市の方言ってめっちゃかわいいやんなー?


一見遠い存在に思える晝田さんですが、晝田さんが特別なのではなく、時期はその人によってまちまちですが、「外に出て、言葉にし、仲間を見つける」ことは本当は誰にでも出来ることなのです。

これは公務員に限ったことではありません。
動機は何でもよくて、行動していくうちに分かってきますし、「同種の集まり」ではなく「外」の世界に出ることで人は成長します。
結果は同じだとしても、成果はオリジナルです。

外に出てみる。
でも困難なことや壁にぶち当たることもあるでしょう。
そんな時に晝田さんから伺った、困った時に使う魔法の言葉で締めくくりたいと思います。

魔法の言葉

助けてください!

きっと助けは現れますし、仲間は必ず見つかります。

【Special Thanks(晝田さんのことがもっと分かるWebページ)】
地方自治体を応援するメディア – Heroes of Local Government(HOLG)
https://www.holg.jp/interview/hirutakoichiro/
Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)
https://forbesjapan.com/articles/detail/23500/1/1/1
ここdeの活動が、世界を救う ~岡崎市『ここdeやるZone』インタビュー(後編)~ | 2枚目の名刺 webマガジン
https://magazine.nimaime.or.jp/kokoyaru02/

 

美味しい干物を求めて

こんにちは、meisuiです。
突然ですが、「干物」食べたくないですか?
一人暮らし歴もうすぐ1年、とりあえず和洋中一通り作れるようになった私ですが、家にグリルがないのでどうしても自宅での干物は手を伸ばしづらいんです。

ある日の午前11時、突然の「干物食べたい」衝動に襲われた私が車を飛ばして向かったのは四日市にある「ひもの食堂」さん。

着いたときには既に大勢のお客さんで賑わっていました!
県内外問わず根強いファンが多いこのお店の特徴は、何と言っても自分で選んだ干物をその場で焼いてもらえるという、あまり他では聞かない独特なサービスにあります。しかもその干物の種類がまた多いんです
人気の魚は品切れになってしまうことも。

今回私が選んだのはしまほっけ(600)の定食(350)

大きくて脂ノリの良さそうな子を選びました!
ピントが合っていないのはご愛嬌、ということで笑

番号札をもらって待つこと約25分。周りの人たちが続々と食べているのを横目に、じっと耐えて、耐えて、チラッと厨房を見たりなんかして。あぁ〜私の選んだしまほっけが焼かれてる〜!とかニヤニヤして。

「おまたせしました!92番さん!」待ってました、いよいよご対面!

(う、美味そう〜!まずはそのまま干物単体!と箸を手に取って気付いて
しまいました。箸にもお名前の刻印が入ってる…!可愛い)

パリパリに焼かれた干物の香ばしさと、箸をクッと入れるだけで溢れる旨味成分たっぷりの脂が絶妙なバランスでたまりません。ご飯に乗せても最強。
お店自慢の「旨だれ」をかけると更に最強。ちなみにこの旨だれは、
3代目のご主人と醤油メーカーさんが共同開発した白醤油ベースの干物専用ダレで、甘みとまろやかさがこれまた合うんだ。幸せ

一人で黙々と食べていると「ここ良いですか?」と初老のおじ様に声をかけられました。「もうこのお店の虜になっちゃて、月に1回は来ちゃうね」と話すおじ様も、愛知県から遥々『美味しい干物を食べるため』だけに来ているのだとか。ふと列を見るとお昼をぐるっと回った13時半とは思えないほどの長蛇の列。勿論休日ということもあり家族連れのお客さんは多いけれど、そこはご安心を。私や相席のおじ様だけでなく、ちらほらと一人干物をしている人も見受けられました。

ちなみに自販機が店内にあるので、ビールを自分で買ってお酒のお供として食べることもできますよ!残念ながら車で来たので今回は飲めませんでしたがいつか運転しない時にでも是非とも美味しいお酒と美味しい干物を味わいたいものです

そんな私オススメの美味しい干物の食べられるお店「ひもの食堂」さんは
三重県四日市市富双2丁目1−30 マグロレストラン正面です!是非!
(お店のサイト:http://www.himono-syokudo.com/tenpo/index.html )

 

#大台町PR vol.3 北総門山バス&ハイキングツアークイズの挑戦状 目指せ100点!

大台町にある標高704mの山 北総門山バス&ハイキングツアーが楽しい。

特に訪れる先々で町と山を知り尽くしたガイドさんから放たれる一言、「これが何かわかりますか?」にツアー参加者はうーんなんだろう?と興味津々になります。

クイズの答えに正解すると嬉しくて、例え、間違えても新しい発見や驚きになります。大人になっても学ぶことは楽しいものです。

そんな楽しかった大台町の北総門山バス&ハイキングツアーを振り返り、本記事ではガイドさんが出題した問題をクイズ形式にしてまとめてみました。

クイズは全部で8問です。100点!を目指して、OTONAMIE読者さんも挑戦してみてください。

奥伊勢フォレストピアから北総門山 東屋(標高 630m)までのバス移動中の出題者

北総門山ハイキング 寺澤さんとマミさん

奥伊勢フォレストピアのドン 寺澤さん
オトナミエでお馴染み キャスターマミさん

東屋から北総門山 展望台(704m)までのハイキングでの出題者

北総門山ハイキング 野田さん
Verde大台町ツーリズム 登山ガイドの野田さん

※.問題と答えに関して
問題のあと、6行空欄で7行目に答えを書いてます。無意識に高速スクロールをしてしまうと、問題をすっ飛ばして答えが見えてしまい・・・「ふふ・・知ってたし!」みたいな状況に陥ってしまいますので予めご注意ください。

問題1 山の壁面に敷かれた緑の絨毯 その正体とは?

出題者:オトナミエ記者でお馴染み キャスターマミさん
配点:10点
難易度★★☆☆☆

北総門山ハイキング ワサビ
バスの窓から見える風景

奥伊勢フォレストピアを出発して、まずは北総門山の標高630mにある東屋を目指します。出発してしばらく立つと、みなさん、左側を見てみてくださいとキャスターマミさん。

そこには、山の壁面に何やらたくさん植物が生えていました。まるで、緑の絨毯のようです。

【問題】この緑の絨毯の正体は何でしょう?

ヒント カタカナ3文字です。

 

 

 

 

 

 

答え.ワサビ

答えはお寿司などでお馴染みのワサビです。自生してるワサビだそうですよ。ちょっと食べてみたくなりますね。

問題2 地元では○穴と呼ばれている?

出題者:奥伊勢フォレストピアのドン 寺澤さん
配点:10点
難易度★★☆☆☆

北総門山ハイキング 狼穴

続いて、右側に現れたのは巨岩にぽっかりと空いたほら穴です。
このほら穴には地元では○穴と呼ばれています。

【問題】さて、何穴と呼ばれているでしょう?

ヒント:漢字で一文字です。

 

 

 

 

 

 

答え.狼穴(おおかみあな)

狼が住んでいたかどうかは定かではないそうですが、地元では狼穴と呼ばれているそうです。明治38年に大台ケ原を挟んだ三重県のお隣、奈良県東吉野村で見つかったニホンオオカミが日本で最後の捕獲記録だそうです。そう考えると、本当に狼が住んでいたかもしれませんね。

問題3 ここは珍しい○○○の群生地

北総門山ハイキング 東屋2
北総門山 標高630mの東屋に到着

出題者:Verde大台町ツーリズム 登山ガイドの野田さん
配点:10点
難易度★★★☆☆

北総門山ハイキング 東屋1
しゅっぱーつ!
北総門山ハイキング 姫沙羅3
して10秒で遭遇。何の木?

東屋に到着したら、登山ガイドと歩く北総門山ハイキング開始です。歩いて早々に出くわした、まだら模様の木肌が気になる木。実はこの木は標高630m付近で群生しているのは珍しいそうです。

【問題】この珍しい木は何の木でしょう?

ヒント:平家物語を読み上げるプリンセス

北総門山ハイキング 姫沙羅1
たくさん群生してます。

 

 

 

 

 

答え.姫沙羅(ひめしゃら)

北総門山ハイキング 姫沙羅2
姫「沙羅双樹の花の色、諸行無常の響きあり・・・」

姫沙羅は本来は標高1400mくらいまで行かないと生えていない植物だそうです。なので、標高630m付近で群生しているのは非常に珍しいのださそう。ちなみに、秋には黄色い葉っぱをつけて紅葉をして、秋が終わると落葉でフカフカの木道になるそうですよ。

問題4 青々としたアセビ。その理由を知ると見方が変わる?

出題者:Verde大台町ツーリズム 登山ガイドの野田さん
配点:10点
難易度★★★☆☆

北総門山ハイキング アセビ1
とっても歩きやすい
北総門山ハイキング アセビ2
むむ、これは?

本当に姫沙羅がいっぱいだと木漏れ日の中を気持ちよくハイキング。すると、冬にも関わらず青々とした木々が目に付きます。その正体は常緑樹のアセビなのですが、たくさんあるのには実はワケが・・・

【問題】アセビがたくさん生えているのはなぜでしょう?

ヒント:奈良公園にいる動物に関係あり

 

 

 

 

 

答え.鹿がアセビ(の芽)を食べないから

アセビは漢字で書くと、馬酔木と書きます。その名の通り、馬が毒で酔ってしまう木だそうで、それは鹿にとってもそう。山にアセビが多いと、鹿がたくさんいる目安になるそうです。

問題5 右と左で風景が違う?尾根でマニアックな山のお話

出題者:Verde大台町ツーリズム 登山ガイドの野田さん
配点:10点
難易度★★★★★

尾根って何でしょう?言葉は知っていても、僕のように明確に答えられない人は多いかもしれません。

尾根は他よりも少し高い場所にあるところ。尾根に立つと、左を見ても右を見てもちょっとなだらかな斜面になっています。

北総門山ハイキング 尾根道1
尾根道
北総門山ハイキング 尾根道2
尾根道左側
北総門山ハイキング 尾根道3
尾根道右側

さて、ここで登山ガイドの野田さんからマニアックすぎる最難易度の問題です。

【問題】尾根道を境にして右と左で何か違和感が・・・その違和感の理由、わかりますか?

ヒント:登山ガイド 野田さんの旦那さんは山師です。

 

 

 

 

 

 

答え.右と左で山の持ち主が違うから。

尾根道を境にして、山の持ち主が違うことが多いそうです。北総門山展望台に向かう途中にある尾根道はわかりやすく、左側が植林をした山(スギやヒノキ)で、右側が雑木林になっていました。

問題6 スギとヒノキ どっちがどっちだっけ?

出題者:Verde大台町ツーリズム 登山ガイドの野田さん
配点:10点
難易度★☆☆☆☆

尾根道を歩いていくと、登山ガイドの野田さんが地面から2種類の葉っぱを拾い上げました。それに習って、僕も同じ葉っぱを拾い上げます。それは、ヒノキとスギの葉っぱでした。

北総門山ハイキング 杉とヒノキ

Q.右と左の葉っぱがどっちがヒノキでスギか、わかりますか?

ヒント:なしです。2択です。

 

 

 

 

 

答え.左がヒノキで右がスギ

急に聞かれると、え・・・どっちだっけ?となりますよね。チクチクした方がスギですよ。

問題7 森でエビフライを見つけました

出題者:Verde大台町ツーリズム 登山ガイドの野田さん
配点:10点
難易度★★★☆☆

北総門山ハイキング 森のエビフライ3
ん?
北総門山ハイキング 森のエビフライ2
あら可愛い

さらに登山ガイドの野田さんが拾い上げたのが、カワイらしい形のあるモノ。通称 エビフライと呼ばれるモノの正体は、松ぼっくりなどの木の実です。

【問題】さて一体誰が、松ぼっくりをエビフライにしたのでしょうか?

ヒント:可愛い動物

 

 

 

 

 

A.リス

よくよく見ると、地面にはリス料理人のエビフライがたくさん落ちています。

北総門山ハイキング 森のエビフライ1
ちなみにこっちが下手くそな子のエビフライだそう。

問題8 北総門山展望台から見える風景 海の向こうに見える新大陸

出題者:Verde大台町ツーリズム 登山ガイドの野田さん
配点:10点
難易度★★☆☆☆

ついに北総門山展望台に到着です。

標高 630mの東屋から標高 704mの北総門山展望台までは、登山初心者でも難なく歩ける気持ちのいいハイキングコースでした。

展望台からの景色がこちらになります。

北総門山ハイキング 展望台2
三重県下最大の河川 清流 宮川も見えます

山に川、そして大空に海も!と大パノラマが目の前に広がっています。流れていく雲の影も素敵です。

Q.ところで、海の向こうに大陸が見えます。どこなのかわかりますか?

北総門山ハイキング 展望台1
建物もくっきり見えます

 

 

 

 

 

 

答え.愛知県

お隣の愛知県(南知多)が肉眼でくっきりと見えています。遠いよう思えてとても近い、そんな不思議な感覚になりますね。ちなみに、夜にはセントレア空港の明かりが綺麗に見えたり、幸運に恵まれれば富士山も見えるそうですよ。

問題9 標高948m 総門山。昔は一面ススキ野原だった?

出題者:奥伊勢フォレストピアのドン 寺澤さん
配点:10点
難易度★★☆☆☆

北総門山ハイキング 総門山2

絶景の斜め後ろには、僕たちがハイキングした北総門山よりも高い山がそびえ立ちます。

大台町のシンボルマウンテン 標高は948mの総門山(そうもんざん)です。実は総門山は植林がされる昭和34年以前までは、ススキの山だったそうです。そこではある動物も放牧されていたそうですよ。

Q.さて、放牧されていた動物は何でしょう?漢字3文字でお答えくださいね。

ヒント:肉の芸術品

北総門山ハイキング 総門山1
ススキの山の光景も素敵ですよね。

 

 

 

 

 

 

答え.松阪牛

三重県を代表するブランド牛 松阪牛です。大台町では松阪牛のブランド産地で、現在も品質の高い松阪牛が育てられています。

問題10 水筒から注がれた温かな甘酒。地元酒蔵の酒粕と清流 ○○の湧き水

出題者:Verde大台町ツーリズム 登山ガイドの野田さん
配点:1億点
難易度★☆☆☆☆

北総門山ハイキング 甘酒2

ついに最後の問題です。登山ガイドの野田さんが、水筒からコップに注いでくれたのは温かい甘酒です。

北総門山ハイキング 甘酒1
絶対に美味しいやつです。

甘酒の原料は全て大台町産です。地元の酒蔵 元坂酒造さんの酒粕に森の番人でお馴染みの清流 ○○の湧き水です。

Q.三重県下最大の1級河川の名前は何でしょう。

ヒント:森の番人 森作じいが住む村の名前

北総門山ハイキング 森の番人

 

 

 

 

 

 

答え.宮川

宮川の総全長90kmで、そのうちの3分2が大台町を流れています。宮川の湧き水 森の番人と元坂酒造さんの酒粕を使った甘酒は、冷えた身体を温めて、乾いた喉を潤してくれました。

北総門山ハイキング 甘酒3
絶景と共にいただく甘酒は格別です。

北総門山クイズ を楽しんだ後は?

ぜひ、北総門山に訪れてみてください。北総門山は年中アクセスができて、自家用車で展望台まで登れますよ。

大自然はやっぱり生で体験するのが一番。写真では伝わりきらない感動が待っています。

北総門山へのアクセス方法

奥伊勢フォレストピアから車で約30分です。

#大台町PRシリーズ バック・ナンバー

#大台町PR vol.1 全国から大台町にブロガーが集まったら一体どうなる?・・どうなるの!?

#大台町PR vol.2 地元で1泊 忘れられないプチ冬旅行 森の中のホテル 奥伊勢フォレストピア

更科の天丼(時価)は大量の海老と幸せを噛みしめられるのだ。

中部国際空港 セントレアから高速船で45分。

意外と近い三重県の県庁所在地 津(つぅ)

船のターミナルがある玄関口は、「津なぎさまち」という素敵な名前が付いていたりする。

そんな南国を醸すヤシの木を横目に、向かったのは老舗感溢れる「更科

店先にサンプルケースがあるけれど、これを見てメニューを決めるのは恐らく難儀であろう。

全てワンカップとのペアリングを提案しているところに、更科ダンディズムを感じる。

創業55年の老舗です。

実際のおしながきはこんな感じ。

店の雰囲気に沿うと麺類。

でもこういう店の洋食って正統派で美味しいんだよなー
と迷うものの更科の名物は「天丼(時価)

海老がとにかくこだわりで、地物や鳥羽の答志島・愛知県産など、近辺の生きただるま海老しか使用しない。

大将は若かりし頃「あずまや」という蕎麦屋に勤めており、当時から生きた海老がこだわりだったそう。

大将:冷凍もんは使わない。生きた海老が手に入った時だけ。甘みが全然違うから。最近は中々入らなくてね、天丼は毎日あるわけではないんですよ。だから事前に”今日は海老あるか”と電話してくるお客さんも多いよ。来てがっかりされちゃうのは申し訳ないしね。

ラッキーなことに、この日は生きた海老スタンバイ。

もちろん天丼をオーダー。

わくわくしながらお茶に口を付けると、ん?となる美味しさ。

このお茶、女将さんが玄米茶など色々ミックスしたこだわり茶らしい。

味わおう

シリコンバレーを眺めて待つこと数分。

「あの人が飾るの好きだから」と女将さん

出てきた天丼がこちら。

ほらほら、もうはみ出しちゃってるから。

丼のフタって高揚感倍増効果あるよね。

フタを開けた瞬間にふわっと舞い上がる湯気と香り。

むむむ…こんなうじゃうじゃした天丼は今まで見たことないぞ!!

大量な海老たちはカリッと揚げられており、尻尾や足のパリパリ食感が楽しくて香ばしい。

噛み締めれば噛み締めるほど味わえる甘みと旨み。

甘辛なタレもよく合う。

美味しい…しあわせ…。

この日は確か1100円くらい

天丼はお味噌汁・香の物・冷奴付き。

以前は出前もされていたそうだが、今は店内食のみ。

歴史を感じるおかもち

友人が頼んだ天そば。

同じくうじゃうじゃな海老天が乗っている。
(これは時価ではないのは更科ダンディズムか?)

ちょっと珍しいもちもち系のお蕎麦。

この海老、もしかしたら伊勢海老よりも甘いんじゃないか説。

昼ピークタイムに突入すると、常連らしきスーツのビジネスマンがちらほらと。

客:天丼3つお願い。

(やはり天丼はずせない…)

ありそうでない、近所に欲しいお店です。

取材日:2019年12月

更科(さらしな)
住所:三重県津市海岸町15-11
TEL:059-227-0818

三重県明和町「明和セラピー」 斎王の過ごしたこのまちで、ココロとカラダを整える

2020年をむかえて、あなたが今年誓ったことは何ですか。目指す夢が現実になるように、なりたい自分になれるように、あなたの胸に浮かんだその誓いを結び、あなたの背中を押してくれる場所があります。

三重県明和町。この地にはかつて「斎王」と呼ばれ、天皇の代わりに伊勢神宮の天照大神につかえた未婚の皇族女性がいました。生まれ故郷の京の都を後にし、国の安寧のために祈りを捧げる日々。つつましやかな斎王が暮らしたこの地は「祈りを捧げる地」だと言えるのかもしれません。

今回は斎王の歴史にふれながら明和町をめぐるヘルスツーリズム「明和セラピー」をご紹介します。女性の健康寿命が県内でトップクラスの町でもある明和町。斎王の歴史文化を楽しみながら、ヘルシーな時間を過ごしてほしいと、明和観光商社(明和DMO)が考案しました。

自らの夢や願いに向き合い、決意表明を行う「竹神社」や、斎王が伊勢神宮へ向かう前に禊ぎをしたといわれる海岸で行うタラソテラピーウォーク」などのプログラムで、心と身体の奥の奥から美しく、健康になる。誓いの旅のはじまりです。

①斎宮駅~いつきのみや歴史体験館

e-bikeを借りて、まずは行き先を確認。駅からでてすぐの休憩所には、町内のお店やイベント情報が掲載されたマップや情報誌、荷物を預けられるコインロッカーが設置されています。行き先がが決まったら、さっそく出発しましょう!

ツアーを体験してくれたのは、長谷川真乃さんと森川英美里さん

はじめに訪れたのは、「いつきのみや歴史体験館」。ここでは古代から660年間続いた斎王制度の中で、一番華やかだった平安時代の歴史を体験することができます。「平安装束試着体験(有料・要予約)」では、十二単など季節に合わせた本格的な平安時代の貴族の衣装を身にまとい、記念撮影を行うことができます。

「盤双六(ばんすごろく)」や、同じ柄の貝を合わせる「貝覆い」、「蹴鞠(けまり)」などを無料で体験できるコーナーも。当時の貴族たちが夢中になって興じた遊びに触れることで、斎王がいた華やかな時代の歴史を体感しましょう。

少し足をのばして東へ進むと、儀式や宴会が行われたとされる建物三棟が復元され、当時の趣を今に伝えてくれる史跡公園「さいくう平安の杜」があります。(詳しくは「三重県明和町に伝わる斎王の歴史。幻の宮を紐解く。」でご紹介しています)

②カケチカラ発祥の地

続いて訪れたのは「カケチカラ発祥の地」。伊勢神宮の年中行事で、最も重要とされる「神嘗祭(かんなめさい)」。その年に収穫された新穀を天照大神にささげて感謝するお祭りです。この儀式の際に献上される稲束が「懸税(かけちから)」と呼ばれるのですが、発祥となったのがこの地だと言われています。

そこにはこのような伝説が伝えられてます。

私たち国民の大御祖神(おおみおやがみ)とされる天照大神の声を聞き、鎮座の地を求めて伊勢神宮(内宮)を創ったとされている倭姫命(やまとひめのみこと)。伊勢神宮を創始した後に、1羽の真名鶴(まなづる)の鳴き声を聞き使いを遣ると、鶴は一株に八百の穂が茂った稲をくわえて立っていたそうです。そのくわえていた稲を天照大神に奉ったのが「懸税」の始まりとされています。

最古の由緒をもつお祭りの起源が斎王ゆかりの地にあるということも、きっと意味をもつことなのでしょう。古より受け継がれる伝説に触れて、神秘を感じずにいられません。

 ③大淀海岸

伝説の地を後に「大淀(おおよど)海岸」へ。一面に広がる海の景色を眺めながら、海岸沿いを走ると気持ちのよい海風が吹いてきました。

天照大神の鎮座の地を求めて20カ所以上巡った倭姫命が、たどり着いたのがこの海岸。天照大神はこの地をいたく気に入ったため、倭姫命は海岸に船をとめたと言われています。

晴れた日は、海を眺めながらのランチもおススメです。今回いただいたのはバリエーション豊かなベーグルが大人気の「BAGELFUNS」。自転車をたくさん漕いで、お腹はぺこぺこ。海岸沿いに腰をおろして、さっそくいただきます。凪いだ海をみながら、ひとやすみ。

④大淀海岸タラソテラピーウォーク

お腹を満たした後は、「大淀海岸タラソテラピーウォーク」を体験します。明和DMOが考案した、三重県初のヘルスツーリズム認証を受けたプログラムです。今回案内してくれたのは、明和DMOの瀬田萌(せた・めばえ)さんです。

「斎王は年3回、祭りの際に伊勢神宮にお参りするのが大きな役割でした。3回のうち「神嘗祭」の時には、神宮を訪れる前に大淀海岸で禊ぎをしたとされています。いわばここは身を清める「禊」の地。神聖な場所を歩きリフレッシュするここにしかないタラソテラピーなんです」

大淀海岸タラソテラピーウォーク
①血圧・皮膚表面温度の計測、簡単な問診で健康チェックを行います
②潮風を浴びながらタラソテラピー。
素足で波打ち際を歩き、温冷を繰り返すことによって血行を促進
③海岸でウォームダウンのためのストレッチを実施
④ハンモックで身体をリラックス
⑤再度、皮膚表面温度の計測を行い、タラソテラピーの効果を実感します

 

タラソテラピーウォークには、潮風のエアロゾルから効率よく体内に取り入れられたミネラルが自律神経を整え、深いリラックス状態へと導く効果があります。砂浜を素足で歩き、足先から、解放感を味わいましょう。足元に落ちている貝殻を拾い、水平線を見つめる。波の音に耳をすませて、足の裏で踏みしめた砂の感触を感じる。五感で海を感じて、心と身体をリフレッシュ。

砂浜を歩いて、灯台に着いたらもっともっと気持ちを解放するために、今心に浮かんできたことを叫んで見ましょう。ここは禊の地。きっと、心の中にたまった不安や焦りも洗い流してくれるはずだから。

しっかりとリフレッシュした後は、ストレッチを行います。疲れがたまって縮こまりがちな筋肉の曲げ伸ばし、可動域を広げます。末端まで血流が流れるように、しっかりストレッチ。海風をしっかり吸い込んで、深い呼吸を心がけましょう。(ヨガなど本格的なストレッチを受けるコースも準備中)

ストレッチの後は、木々の間につられたハンモックで身体を休ませます。木漏れ日を浴びて、ハンモックに揺られるうちに心も身体もどんどんリラックスモードに。最後に皮膚表面温度のチェックを行い、タラソテラピーウォークは終了。心も身体もなんだかすっきりしていて、私にとっての「禊」を終えたような、そんな時間を過ごすことができました。

⑤旧竹神社~竹神社

すっきりした気持ちで次に向かったのは、「旧竹神社」。竹林の中を進むと、現在は別の場所に映された竹神社がこの地にあったことを示す石碑が表れます。斎宮は「竹の都」と呼ばれたこともあったそうで、その名の由来を今なお感じられる場所です。

ここを訪れた方にぜひ、やってほしいことがあります。あなたが達成したい願いを心の中で1つ、決めてほしいのです。どんな小さなことでもいいです。なりたい自分に近づくため、大切な人をよろこばせるため。何か1つ心に浮かべておいてください。

心に願いを思い浮かべたら、最後に向かうのは「竹神社」です。竹神社は斎王の住む宮殿があったとされる場所に建ち、明治44年より周辺の25社の神を合祀しています。歴代の斎王が住み、多くの神が祀られる場所。荘厳な空気を感じずにいられません。

ここでやってほしいことの2つ目は、先ほどの願いを叶えるために「自分がやるべきこと」を決めていただきたいのです。いわばそれは、「誓い」。自分の願いを叶えるための誓いをぜひ、この場所でたててみてください。

あなたの目指す夢が現実になるように、なりたい自分になれるように。この場所が、あなたの願いと向き合うための場所となる。きっとこの地で祈り続けた斎王が、あなたの背中を押してくれるのではないでしょうか。

祈る斎王のみやこ、明和町に訪れてみませんか

斎王の歴史にふれながら町をめぐる「明和セラピー」、いかがでしたか。明和DMOでは、今回ご紹介した「大淀海岸タラソテラピーウォーク」以外にも「誓いをたてるプログラム」などを現在考案中です。

ゆったりと流れる町の空気を吸いながら、古の景色に思いを馳せる時間。穏やかな海が広がる海岸や竹林を歩き、改めて心と身体と向き合う時間。そんな時間を過ごすことで、気持ちがリセットされ、本当に自分のやりたいことや叶えたいことが見えてくるかもしれません。斎王が過ごしたこの町に、あなたもぜひ足を運んでみてください。

明和セラピーのお問合せを受け付けております。内容は季節や時間、ご興味によってアレンジ可能です。お気軽にお問合せください。また、明和DMOは新たな繋がりを歓迎しています。ご興味のある方からのご連絡お待ちしております。

【タイアップ】
一般社団法人 明和観光商社(DMO)
三重県多気郡明和町大堀川新田9番地
tel:0596-67-6850
HP:https://dmo.hana-meiwa.jp
Facebook:https://www.facebook.com/DMOhanameiwa/

連載エッセイ【ハロー三重県】第11回「みえむには、さんちゃんがいる」

みえむ、こと三重県総合博物館にわりとよく行く。
年パスも持っている。

みえむとは、津市にある博物館の略称で愛称(だと思ってる)だ。
居心地が良すぎて行くとついつい長居してしまう。

博物館だから、期間展示や特別展示に興味が湧いていくことももちろんあるのだけど、たいていは子どもたちに「みえむいきたい」とせがまれてあてもなく行っている。

みえむは子連れにとってなんていうか、手堅い。
屋内にまず、子どもたちが喜ぶ絨毯敷きの遊び場があって、そこがそもそもつよい。三重県すごろくとか、三重県ツイスターとか、三重県パズルとか、(呼称はすべて私の個人的な呼び方)たくさん遊ぶものが置いてあって、それだけじゃなくて、起伏のある籠城スペース(呼称は私の個人的な呼び方)もまた、子どもたちにとっては楽しみが深い。
籠城スペースは三重の海、三重の山、などをモチーフにしており、言うなれば、小さなフィールドワーク、みたいな感じ。おすすめ。

中だけじゃない、外に出ると大きな芝生広場があって、気候がいい季節はほんとうに気持ちがいい。傾斜がついているのもまたよくて、うちの子たちはここを寝転んで転がりながら下っていったりする。みえむに全身を預けるスタイルで遊んでいる。

転がる

中で遊んで、お外で遊んだら、休憩は井村屋のアイスに決まっている。
三重県が誇る井村屋。肉まんとあずきバーの井村屋。
ミュージアムショップで井村屋のアイスを買うのだ。子どもたちはたいてい、メロンボールまたはピーチボールを食べる。もちろん中をきれいに洗って持ち帰る。もちろん、その日はそれをお風呂に持ち込んで遊ぶ。そこまでがセット。

常連なので一家そろって遊び方も板についている。

常連なので、みえむのことは熟知している気持ちがむんむんだし、トイレの場所だって、授乳コーナーだって、どんぐりがたくさん落ちているところだって、なんだって知っている。いつでも聞いてくれていい。
わりと、みえむに関して大概のことは知っているぞ、という傲慢なスタンス。

なのだけど、さんちゃん。
さんちゃんに関してだけはどうも自信がない。
さんちゃんとは、みえむで飼育されているオオサンショウウオの名前だ。
さんちゃんは大きい。たぶん、うちの末っ子(2歳)より大きい。
そして、さんちゃんは動かない。オオサンショウウオというものをよく知らないけれど、みんなあんなに動かないんだろうか。さんちゃんは動かない。ほんとうに動かないのだ。
さんちゃんが飼育されている水槽は川を模してあって、底部には石が敷き詰められて、上のほうからは水が絶えず注がれている。
擬態が見事すぎて、石なのかさんちゃんなのか分からないのだ。そのくらいさんちゃんは動かない。微動だにしない。

一度だけ、さんちゃんのあくびらしきものを見たことがあるのだけど、なにかの見間違いかと思うほど信じられない光景だった。
いつも私たちがアイスを食べる、休憩場のようなところにさんちゃんの水槽は設置されていて、子どもたちとアイスを食べながらまったり、けっこう長い間さんちゃんを見ているのだけど、さんちゃんのあくびは一度しか見たことがない。だってさんちゃんはとにかく動かないのだ。
子どもたちが水槽に張り付いて呼びかけようと、水槽の前で「ちょっと押さないでよ!」「押してないもん!」と喧嘩をしても、絶対に動かない。
いつもただ静かにそこに、いる。ほとんど岩みたいにただ、いるのだ。

みえむの年パスも、もう更新を2度ほどして、春も夏も秋も冬も、通ってきて、さんちゃんはほとんど岩の如しであるな、と結論付けていたこの頃のこと。
ある日、友人がなんの会話の脈絡だったか忘れたのだけど、

「さんちゃんって、すっごい動くんだね!」

と言ったのだ。

なんだって。
なんだって。

さんちゃんが、動く?しかもすっごい動く…?????

そんなはずはない。さんちゃんは、私たちのさんちゃんは、岩の如しなのだ。

「ぐわんぐわん動いてて激しかったよ」

その友達は愉し気にそう言った。

まさかである。

前述の通り、私はみえむをとっても贔屓にしているし、多分ヘビーユーザーだ。
エレベーターで出口を目指して「2」のボタンを迷わず押せるくらいにヘビーユーザーだ(みえむトリックで、1階は駐車場、2階が入り口)。

さんちゃんにそんな一面があるなんて知らなかった。
なんだかさんちゃんに置いて行かれたような心地だった。
私は、卑屈なことに小さく傷ついてしまって、友達の言葉に対してうまくリアクションができなかった。

「へぇ…そうなんだ…え…そう…そっか」

適当に相槌をうってやり過ごした。

「私、そんなさんちゃん見たことない」そのひと言が喉の奥に引っかかってなかなか出なかった。

どうしてさんちゃんはそんなアクティブな一面を私たちには一度も見せてくれないんだろう。もう、知った仲じゃないか。
さんちゃんが暴れまわる姿を見せる相手は、「さんちゃん岩の如し」と思っている私たちだったはずだ。「岩の如し」と思っている私たちはきっと、さんちゃんのアクロバットな動きに誰よりも歓喜して、讃え、感動したはずだ。

さんちゃんったら、なんで。

この一件があってから、さんちゃんに対して自信がない。
私の知らないさんちゃんが、私の知らないところで躍動しているのだもの。

そんな一方通行の想いをどれだけ募らせたところでさんちゃんは、やはり次に訪れたときもきっと岩の如しなのだろうし、きっと私たちは動かないさんちゃんを見ながら井村屋のアイスを食べるのだ。

仕方がないので、もしかしたらアクロバティックに躍動するのでは、という期待を胸に抱っこできるという点が、少し景色が変えてくれる部分もあるよね。と思うことに。

さんちゃんはアクロバットな日もある、という都市伝説、悪くないけどちょっとさみしい。

【追記】
これを公開する直前に京都の水族館でオオサンショウウオを大量に拝見したのだけど、やっぱりみんな動いていなかったし、岩の如しだった。オオサンショウウオってそもそもやっぱり岩の如し(しつこい)なんだな、と腹落ちした。
でも、さんちゃんに限ってはやっぱり動いてるところも見たいのだけど。

さんちゃんにかじりく、いつかのうちの子たち

男女のシンボルが合体する三重の奇祭『ごんぼ祭り』はこれからも残すべきお祭りだ。

2月11日は建国記念日。
この日、三重県では”日本を代表する奇祭”が行われた。その名は「ごんぼ祭り(牛蒡祭り)」。

以前も「OTONAMIE」では、「ごんぼ祭り」を取材させてもらった。こちらの記事も併せて読んでもらいたい。

・映画を超えるリアリティー! 三重県の奇祭『ごんぼ祭り』@津市

日本には多くの「奇祭」が存在する。特に今回取材を行なった「ごんぼ祭り」は一見ユニークかつ「ネタ?」と思われそうだが、約500年ちかく続く歴史ある御神事である。

こんなにも長く続き人々に大切にされている理由を、実際に参加をしたことで実感したので、みなさまにお伝えしていきたい。

 

舞台は三重県津市の美杉町に鎮座する「仲山神社」

「ごんぼ祭り」が行われるのは、津市の中心市街地から約1時間ほど車を走らせると辿り着く美杉町。

三重県の県庁所在地である津市の市街地はオフィスや様々なお店が立ち並ぶ都会だが、同じ市内でもここまで雰囲気が変わるのかと思うほどの自然豊かな地域。

この美杉町に鎮座するのが今回のお祭りが行われる「仲山神社」だ。普段はとても静かで気持ちよくお参りができるこちらの神社も、2月11日は地域のかただけでなく全国各地から信仰をしているかたや、奇祭マニアといわれる人たちも訪れる。

 

三重の奇祭「ごんぼ祭り」がスタート

僕が会場に着いたのはお祭りが開始される朝の10時。すでに境内では「本殿祭」が開催され大勢の人が本殿前に集まっていた。

この本殿祭が終わると「ごんぼ祭り」のメインとなる「蟇目神事」が行われる。

「蟇目神事」は地域の氏子さんの厄を祓う「弓神事」から開始された。「弓神事」では二人のお弓役が的をめがけて弓を射る。

一の矢は天の厄をめがけ天に、二の矢は地の厄をめがけ地面に、三の矢は的をめがけ、そして最後の四の矢は厄を払った氏子さんの安全を祈り弓を射た。

大勢の参加者が見守るなか、的にめがけて射るお弓役の勇ましい姿を目に焼き付け、続いて「マナイタ行事」が行われた。

この「マナイタ行事」では出世の象徴としてボラをおろしていく。おろすときには直接ボラには触れずに包丁をいれていくようだ。

この「マナイタ行事」が終わると、いよいよこの奇祭の一番の盛り上がりどころである男根と女根の神輿の行列を見ることができる。

 

神社を練り回し最後は合体する男根と女根の神輿かつぎ

まず最初に「これはネタではない」と言っておきたい。

そもそもなぜ男性のシンボルと女性のシンボルを象徴しているのかというところが気になるところだろう。

こちらの「仲山神社」でお祀りする神様「金山彦命(かなやまひこのみこと)」の「男根崇拝」につながっている。

元々は鉱山や鍛冶、金属の神様といわれているため「商売繁盛」「金運アップ」などのパワースポットで有名な神社に祀られていることが多いのだが、「金山彦命」の別称「金生大明神」の「金生」が「金精」とも書かれることから「性の神」とも呼ばれる。

また鍛冶で使われる「鞴」のピストン運動が「男女の性交」をイメージさせることから「男根崇拝」に繋がっているという説もある。

杉の名産地でもある美杉の、杉の木で作られた男根の神輿はとても立派で、子孫繁栄や子宝祈願のご利益をもらえそう。

こちらが女根の神輿。五穀豊穣などの象徴にもなる「わら」でできている。こちらは二年に一度作り直すそうだ。

こちらの男根型の御神木は、神輿とは別に神事中に触れることのできるもので「子孫繁栄」のご利益をいただけるという。

いよいよ、神社の境内へ向けて神輿の行列が進み始める。
「ワッショイ」という掛け声で「男根型の御神木」を先頭に、「男根神輿」「女根神輿」と続く。

この神輿を担ぐのは神社の氏子さん。

境内に着くとクライマックスに向けて「男根神輿」と「女根神輿」が境内をぐるぐる回り始める。それを見る参加者の歓声も徐々に大きくなっていき、境内は熱気で溢れていた。

いよいよ合体のために「男根神輿」と「女根神輿」が傾きはじめる。
ここでアクシデント・・・・。

最高の瞬間に会場の盛り上がりに負け、合体の瞬間を撮影できず!!

この合体の瞬間は来年の「ごんぼ祭り」で実際に生で見てもらいたい。

ことが終わり、最後には本殿に祭られるこの二体の神輿に向かい礼が行われ、お祭りは終了した。

 

会場では強壮食物の「ごぼう」をいただくことができる

「ごんぼ祭り」では、神社のふもとにある「ごんぼ会館」で、ごぼうの味噌あえ「祭ごんぼ」をいただくことができる。

「祭ごんぼ」は山椒味と唐辛子味の二種類あり、どちらもこの日のために地元のかたが10日間かけて作るそうだ。とても立派なごぼうで香りもよく美味である。

玄米と小豆のお粥も一緒に振る舞われるが、こちらもとても温かく優しい味で、至福を感じる。

「祭ごんぼ」はお祭りの会場でも販売されており、僕が会場に到着したときにはすでに山椒味は売り切れだった。唐辛子味もとても美味しかったのでお土産に購入。

 

老若男女の最高の歓声と笑顔で溢れる「ごんぼ祭り」

今回、はじめて「ごんぼ祭り」に参加したが、一番驚いたのは参加者の年齢層の幅広さだ。
高齢のご夫婦から、小さな子供まで様々なかたがお祭りを見守っていた。そしてこの”奇祭”のクライマックスには歓声と笑顔で会場が最高に盛り上がっているのを目の当たりにし、きっと来年もこの「ごんぼ祭り」はさらなる盛り上がりを見せるのだろうと感じる一日だった。

#大台町PR vol.2 地元で1泊 忘れられないプチ冬旅行 森の中のホテル 奥伊勢フォレストピア

奥伊勢フォレストピアで過ごした時間が忘れられない。

  • 透き通る水面でのSUP体験
  • 身体の芯まで癒やされた温泉
  • 奥伊勢の満天の星空
  • そして、朝昼晩にいただいたお料理の数々

・・・最高か、最高なのか。あぁもう一度行きたい熱が夜な夜な冷めない。全国から大台町にブロガーが集まる事業に参加し、宿泊した奥伊勢フォレストピアでの思い出。

夏場は川遊びなどで予約困難な奥伊勢フォレストピアも、冬場はオフシーズン。夏は最高!でも、冬も良い。

目を閉じると、それぞれのシーンが蘇ってきました。

奥伊勢フォレストピアのほとり 薗川でSUP体験

奥伊勢フォレストピア 薗川サップ3

冬にSUP!?と命知らずなやつがいたもんだ。
はい、僕です。

オフシーズンにお試し体験をさせてもらうだけだから・・・

落ちても大丈夫!走って5分で奥伊勢フォレストピアの温泉がある。
※.実際は軽い事故。冬SUPはインストラクターさんの指示を守り、細心の注意を払いましょう。

奥伊勢フォレストピア 薗川サップ2
清流 宮川に流れていく薗川(そのがわ)はとても澄んでいます

野田さん「落ちそうになったら、とにかく不格好でもしゃがんでください。そうしたら、難を逃れられます。」

奥伊勢フォレストピア 薗川サップ8
Verde大台ツーリズムの野田さんからアドバイス

いざ、出陣!

奥伊勢フォレストピア 薗川サップ7
膝立ちからの
奥伊勢フォレストピア 薗川サップ6
直立

うん、楽しい。透明度の高くて水底までくっきり見える。

木漏れ日を浴びながら、キンっとした冷たい空気も何かたまりません。落ちるのは嫌ですけど、冬SUPは最高に気持ちいい。

奥伊勢フォレストピア 薗川サップ5

ちなみに命知らずな冬SUP体験者は僕以外にもたくさんいました。せっかくなら、やっぱり体験してみたいですよね。

身体の芯まで癒やされる奥伊勢宮川温泉

奥伊勢フォレストピア 奥伊勢宮川温泉8

川に落ち・・・てないですけど、冬SUPの後には冷えた身体を温めたい。旅行には欠かせないポイントの一つとしては、やっぱり温泉ですよね。

浴場に向かう際、おんせん!、おんせん!とリズムを刻みながら小走りになってしまう。そう、それが僕たち日本人の性(さが)。

奥伊勢フォレストピア 奥伊勢宮川温泉9
大浴場に
奥伊勢フォレストピア 奥伊勢宮川温泉4
露天風呂
奥伊勢フォレストピア 奥伊勢宮川温泉3
打たせ湯もあります

※.特別に撮影許可をいただきました。

奥伊勢フォレストピア 奥伊勢宮川温泉2

冷えた手足を湯船につけると、きゅぅーとして急速に温まって、数秒後には一息ついてホッとしている。

-父さん・・・僕は今、大台町にいます(※.伊勢市から来ました

奥伊勢フォレストピア 奥伊勢宮川温泉1
奥伊勢フォレストピアの温泉は日帰り入浴もできます。
奥伊勢フォレストピア 奥伊勢宮川温泉7
お風呂上がりには、清流 宮川の湧き水「森の番人」で水分補給!

Welcome to the STARLIGHT VILLAGE 星が降る眠れない夜

奥伊勢フォレストピア 星空観察1
本日の星空指数は・・星の観察が十分楽しめる80%!

ガサガサッ!

!?(何かモコモコ尻尾の動物が駆けていった

日が沈めば現れるものといえば・・・・野生の動物ではなく

奥伊勢フォレストピア 星空観察5

奥伊勢フォレストピア 星空観察4
※.画面の明るさ設定が暗いと星が見えづらいかも・・・☀明るさを上げて見てください。

満天の星空です。

奥伊勢フォレストピア 星空観察3
冬の宇宙も澄んでいる

-デネブ、アルタイル、ベガ・・・

すいません、知っている単語を言ってみました。

奥伊勢フォレストピア周辺で星空のプチ散策が楽しいです。冷えた身体は、もう一度温泉に入るという贅沢もできます。

しかも、こんなオプショナルツアーも

奥伊勢フォレストピア 星空観察7
対象は宿泊者、宴会ご利用者、ディナーご利用者

標高704mの北総門山展望台まで車で連れて行ってくれる星空と夜の動物発見ツアーです。アテンドもしてくれて野生動物に会えたり、星空鑑賞を楽しめるって・・・・行きたすぎる!

昼食・夕食・朝食 料理を味わいながら、時間を慈しむ

旅行の醍醐味といえば、やっぱり美味しい食べ物。

奥伊勢フォレストピアのレストラン 本格フレンチの「アンジュ」で絶品なお料理をいただきました。

ランチ 贅沢なプチアウトドア

奥伊勢フォレストピア ワンプレートランチ2
ワンプレート・・
奥伊勢フォレストピア ワンプレートランチ
焚き火ランチ!もちろん、美味しい

焚き火を囲んで、お外でワンプレートランチ。

何だろう、とても新鮮です。室内で食べるランチとは違って、手軽にアウトドアの良さを美味しく楽しめます。

奥伊勢フォレストピアワンプレートランチ
野呂泰司シェフ(写真 左)に料理の説明をしていただけました。

タイトなスケジュールの中でBBQをしようものなら、それだけで時間が過ぎてしまうもの。1時間以内のランチで、焚き火を囲んだワンプレートランチは、とても贅沢な時間に感じました。

奥伊勢フォレストピア 薗川サップ1
歩いて1分で園川(そのがわ)のほとり。せせらぎワンプレートランチも素敵

ディナー エレガントな晩餐会

奥伊勢フォレストピア ディナー2
室内では暖かなろうそくの火が揺らめく
奥伊勢フォレストピア ディナー1
室外ではイルミネーションが輝く

-さて、蝶ネクタイも結んだし・・行こうか。※.付けてません

椅子に腰掛て間もなくして運ばれていくるフレンチ料理の数々。

本日のお品書き

  1. サーモンとポワレ キノコの古代米リゾット
  2. カリフラワーのポタージュスープ
  3. 本日の白身魚のポワレ 赤ワインソース
  4. 紀和牛のステーキ 錦爽鶏のバスク風
  5. サラダ パン
  6. 特製デザート盛り合わせ
  7. コーヒー または 伊勢の和紅茶

※.アルコール、ノンアルコールのワンドリンクも付いてます。

奥伊勢フォレストピア ディナー8
大台町の古代米「黒米」を使ったリゾット
奥伊勢フォレストピア ディナー7
リゾットがこちら
奥伊勢フォレストピア ディナー6
錦漁港で獲れた魚(この日は平治煎餅のお話でお馴染み ヤガラ)のポワレ
奥伊勢フォレストピア ディナー5
熊野市の紀和牛のステーキに三重県産 錦爽鶏のバスク風
奥伊勢フォレストピア ディナー3
特別にジビエ肉も(右:美味な赤身の鹿肉、左:美味な脂身の猪肉)

錦爽鶏のバスク風・・・バスクって何だ?(はまじのメモ:フランスとスペインの国境 バスク地方の料理に近いもので、にんにく・ピーマン・トマトが使われている料理が多いそう。)

奥伊勢フォレストピア ディナー4
確かに!

談笑をしながらゆったりと味わう美味しい食事。普段とは異なる特別な時間です。お腹も心もいっぱいになり、今日という日を振り返る。

-母さん・・・僕は今、大台町にいます(※.伊勢市から来ました

モーニング 優しさに包まれたなら

奥伊勢フォレストピア モーニング4

-(・・・・ユーミン)

はっ、一口食べただけでユーミンの曲のフレーズが頭に流れていきました。モーニングはそう、とにかく優しい。

奥伊勢フォレストピア モーニング1
特にお粥さん
奥伊勢フォレストピア モーニング3
お好みでトッピング。お粥ってこんなに優しくて美味しいということに気づく

朝からこんなに食べきれないよ・・・と弱音を吐いたのもつかの間、一口食べたらペロッと平らげてしまうから不思議。普段はしないお散歩に出かけたくなる、朝からそんな元気が湧いてきます。

そうだった。地元だからこその盲点

大台町 奥伊勢 清流 宮川
奥伊勢大台町 清流 宮川の光景

ところどころで心の声がだだ漏れでしたが・・・僕は今、理解しました。思い出してしまうことは仕方のないこと。むしろ、健全!

奥伊勢フォレストピアで過ごした時間が忘れられない。

今ごろ参加したブロガーさんたちは、僕のように奥伊勢ブルーに陥っているはず。でも、申し訳ない気持ちがありつつも、あえて言わせてもらいましょう。

僕は三重県(伊勢市)にいます!

奥伊勢フォレストピアまで

  • 車だと高速で約45分、下道でも約1時間。
  • 電車(JR)で伊勢市駅〜三瀬谷駅まで1時間、三瀬谷駅より送迎車・町営バス等で約15分。※.宿泊者は最寄りの三瀬谷駅からの無料送迎あり。

-うん・・・・来月末、いや今月末に行ってこよう。

最後に、ここまで読んでくれたあなた。もし僕のようにお近くにお住まいなら、奥伊勢フォレストピアで地元で1泊 プチ冬旅行なんていかがですか?

奥伊勢フォレストピア施設のご紹介

施設名 森の中のホテルへ 奥伊勢フォレストピア
住所 〒519-2513 三重県多気郡大台町薗993番地
電話番号 フリーダイヤル:0120-017-137
TEL:0598-76-1200
客室 宮川山荘 和洋室 全11室、コテージ 5棟、夏にはグランピングも
公式WEB https://okuiseforestpia.com/

アクセスMAP

奥伊勢フォレストピア お部屋
宿泊した宮川山荘のお部屋はバリエーション豊富
奥伊勢フォレストピア お部屋2
和洋室
奥伊勢フォレストピア お部屋3
2階付き
奥伊勢フォレストピア お部屋4
2階のお部屋がこちら

#大台町PRシリーズ バック・ナンバー

#大台町PR vol.1 全国から大台町にブロガーが集まったら一体どうなる?・・どうなるの!?

OTONAMIE PUSH!! EVENT【2020.2.20update】

\今週のプッシュ!/

こんにちは。OTONAMIE村山です。私が暮らす津市安濃町のとなり美里町(旧美里村)は、のどかな田園や自然、伊賀街道(長野宿)の趣ある古い街並みが残る山里です。そんな山里にある写真専門ギャラリー、gallery0369は写真家 松原豊さんが運営されています。
私事で恐縮ですが、以前に熊野市で行われた街歩きをして撮影を行うワークショップ(紀南ツアーデザインセンター主催)で、講師の松原さんに写真を教わり、あらためて松原さんの写真が放つ世界観が好きになりました。

Photo:gallery0369ホームページより ©Matsubara Yutaka

※新型コロナウィルスの影響で休廊。
また、ギャラリー自体も古民家内にあり、スタイリッシュな雰囲気です。
今回はgalery0369で行われる二つの写真展をご案内します。自然豊かでドライブしていても気持ちがいい美里町へ、春の訪れを感じに行きませんか。

 

※新型コロナウィルスの影響で中止となりました。
2020 Spring Photo Exhibition 松原豊写真展「知立」

主催者からのメッセージ
松原が演劇の記録撮影のため愛知県知立市をはじめて訪れたのが2013年。駅前では再開発が緩やかにはじまっていた。「まもなく無くなる風景だな」と少し意識しながら1年間ほど主に駅前での撮影を進めた。酒を呑むために入ったスナック「函館」では北島サブちゃんの肖像画が飾ってあった。はじめて入ったその店で私はカラオケを歌い呑んだ。そして酔った。あれから7年ほどの月日が流れ電車越しに見る駅前の風景は随分と変わっていた。再開発のはじまった2013年頃の知立駅前およびその近郊を約1年間ほど撮影した写真を展示いたします。

ジャンル:写真展
日程:2020年4月10日(金)〜13日(月)・17日(金)〜20日(月)
時間:13:00〜18:00
場所:gallery0369 津市美里村三郷369
費用:無料
主催者:gallery0369
お問い合わせ先:https://gallery0369.jp/contact/

 

※新型コロナウィルスの影響で中止となりました。

写真好学研究所
研究成果展「ZINEをつくる」展示案内のお知らせ

主催者からのメッセージ
三重県津市美里町に開設している「写真好学研究所」と申します。今回、写真好学研究所 研究生12名による2019年度研究成果展「ZINE※をつくる」のお知らせをさせていただきます。
「写真好学研究所」は、2016年に三重県津市美里町で誕生した写真を楽しみながら写真の可能性を探る私設研究機関です。研究生は年間の研究テーマに沿った形で、2か月に1回の定例研究会で研究の進行具合をみながら進めています。今回は、「ZINEをつくる」という研究テーマで撮影した写真をベ一スに、各自の考える本にまとめて展示致します。さまざまな写真冊子の種類を楽しんでいただける展示内容になっています。研究生の眼差しや写真に対する考え方、表現としての楽しみ方などを見て感じていただければと思います。
※ZINEとは?・・・個人で作った冊子のことを指します。起源は1960年代のアメリカで「リトルプレス」や 「ミニコミ」とも呼ばれます。個人が個人的な目的で冊子を作り発刊するものを指して 「ZINE」と呼んでいます。特に決まったルールなどはなく自由度の高い冊子で「magazine(雑誌)」を短縮して 「ZINE」と呼んでいます。

ジャンル:写真展
日程:2020年3月6日(金)〜9日(月)・13日(金)〜16日(月)
関連イベント:2020年3月8日(土)14時〜参加研究生によるギャラリートークを開催。
時間:13:00〜18:00
場所:gallery0369 津市美里村三郷369
費用:無料
主催者:写真好学研究所
お問い合わせ先:info@shakouken.com
担当:岡福

 


 

松原 豊さんプロフィール

1967年三重県生まれ、写真専門学校(名古屋ビジュアルアーツ)卒業、現在三重県津市美里町に在住しながら作品制作継続。2013年第62回伊勢神宮式年遷宮(御遷宮対策委員会)記録撮影担当。公益社団法人日本写真家協会会員、ギャラリー176(大阪)運営メンバー、写真好学研究所所長(三重県津市美里町)。
ホームページ matsubara-yutaka.com
–写真集、本

2011年 写真集「村の記憶」(月兎舎)出版
他に冊子「知立」、写真本「青森」「Eurasia」、「まちにでる」など
–共著
2012年 写真集「生きる」 ‒ 東日本大震災から 1 年 ‒ (公益社団法人日本写真家協会編)
2015年 植島啓司氏(宗教人類学者)との共著「伊勢神宮とはなにか日本の神は海からやってきた」(集英社ビジュアル新書、撮影担当)
–個展

2011年 写真展「村の記憶」(新宿、大阪ニコンサロン)
2011年 写真展「路地の湯」(HCL 名古屋ギャラリー)
2017年 写真展「Local public bath “Sento”」(gallery176、大阪)
2018年 写真展「青森」(gallery176、大阪)
2019年 写真展「EURASIA 2004 winter」巡回展(gallery176、大阪/ HCL Nagoya Gallery、名古屋)
2019年 写真展「Local public bath “Sento”」( 1839 當代藝廊/台湾・台北)
他多数開催
–賞
2012年「村の記憶」三重県津市文化奨励賞受賞
2012年「村の記憶」林忠彦賞候補最終ノミネート

 


 

こんにちは!広報担当のともーこです!
今週も愉しいイベント情報が寄せられています。ぜひご覧ください!
また、皆さまからのイベント情報もドシドシ募集中です!
※各イベントへのお問い合わせは、各イベントのお問い合わせ先にお願いします。
※イベントの詳細はフライヤーまたは、各HP、主催者にご確認ください。

大西佐奈作品展 「雨水の窓」

ジャンル:美術展
日程:2020年2月6日(木)〜2月24日(月) 火・水定休
時間:12:00〜18:00
場所:侶居 四日市市朝日町1-13
費用:無料
主催者:侶居
お問い合わせ先:info@studiorokyo.com 059-340-9172 日出
主催者からのメッセージ:雨水(うすい)の窓
大西佐奈は、イメージを可視化して表現する手段として、2次元の「平面造形」にこそ無限の拡がりがあると言います。手を伸ばしても届かない世界と現実との境界線を探りながら、画布にイメージの世界を構築しています。彼女の描く絵画には、その境界の象徴として有形無形の「窓」が存在しているのではないでしょうか。春の始まりを感じさせる柔らかい色調が心を和ませます。ぜひこの機会にご覧ください。
また2月16日(日) 大紀町から「CAFEめがね書房」が侶居にやってきます。丁寧に入れた美味しいコーヒーをアートと共に。
イベントに関するHPやFacebookなどのリンク先:www.studiorokyo.com
※新型コロナウィルスの影響で中止となりました。
ポートシティ・トーク#1「アホがつくる街と広告」
ジャンル:トークイベント&パーティ
日程:2020年2月29日(土)
時間:16:30~18:00(16:10開場・途中入退場も可)
場所:ダーツ&ダイニング Fix Daimon(津市大門22-7)
費用:1,000円(トーク参加)&2,500円(パーティ参加)
主催者:ポートシティ・ユナイテッド
お問い合わせ先:090-3583-7854(金峰)port2city@gmail.com
主催者からのメッセージ:
三重県初開催の少し突き抜けたトークイベントです。自らを「アホ」と称し、商店街ポスター展、セルフ祭、隙ある風景など、寂れた街の退屈な日常を笑える風景に変えていく鬼才コピーライター日下さん。過疎地や都市を繋ぐ、プラットフォーム「村楽」を立ち上げ、突き抜けた地域ビジネスを実践する東さん。待望の三重県上陸を果たす日下さんと、近々離れる東さん。閏年、異彩を放つ二人が出会う、二度とない企画です。【イベント詳細】
■申込方法:下記フォームから(定員20名)
https://forms.gle/9MDT9tGHu6e61sVY8
または、参加希望(①②両方又は片方)、氏名、電話番号、メールアドレスを添えてport2city@gmail.comまで
■時間詳細
・16:30~ ①トークセッション
ゲストプレゼン×2+クロストーク
・18:30~ ②パーティ(交流会)
立食形式の交流会(書籍販売もあり?)
■参加費:片方のみ、途中入退場も可
・1,000円 ①トークセッション
・2,500円 ②パーティ(軽食&1ドリンク付で以降キャッシュオン)【ゲスト&コーディネーター】
■日下 慶太(コピーライター、写真家)
・株式会社電通 マーケティング・クリエーティブセンター
■東 大史(社会イノベーション起業家)
・一般社団法人村楽、三重大学専任教員、猫の経済研究所「ネコノミーラボ」
■Bonsy(地域経済リサーチャー)
・ポートシティメンバー。経済シンクタンクの研究員。企画デザインユニット「Bonsy」を主宰。
イベントに関するHPやFacebookなどのリンク先:https://www.facebook.com/port2city

皆様からもイベント情報を募集しています!

お寄せいただいたすべてのイベントを掲載できる訳ではありませんが、OTONAMIEの読者の皆様が楽しめそうなイベント情報を、編集部がピックアップして掲載いたします。
お気軽に下記フォームからイベント情報をお寄せください。

掲載申込みフォーム

我が家の郷土飯『ローカル海藻ヒロメで挟むとブリはもっと旨くなる』。旬の春ブリの旨味を簡単に引き出す。

こんにちは、sawaです。尾鷲暮らしのいつもの食卓=郷土飯の第5弾。

2月になるとスーパーに並ぶ食材で、旬×旬のコラボメニュー♡
皆さんは、「ヒロメ」って知ってますか?何?と聞かれても、海藻としか答えられなかったので調べてみました(笑)。

ワカメと非常に近い種類の海藻で、広い葉のような形をしていて1メートルほどに育つ。ワカメのように端が分かれない。冬の水温が約15℃以上の暖かい海に生息しているため、全国的にも産地が限られる。

2~4月には水揚げされ、地元スーパー等に並びます。水揚げ初期の若いヒロメは歯ごたえが柔らかく、後半は葉が大きく厚くなり、シャキシャキとした食感が楽しめます。

2月初旬、スーパーで買ったパックに入ったヒロメは、まだ1メートルもなかったですが、それでも大きいです。出荷用にカットしてあるのかもしれません。
いつもは、ヒロメだけしゃぶしゃぶしてポン酢で食べます。

緑に変身する。楽しいです!

熱湯に通すときれいな緑色に変身。子どもも食べやすいサイズにカットしてからしゃぶしゃぶします。

きれいでしょ!

子どもたちは「食感がええよな~」といいながら食べてます。

今回はこれも旬!

ブリのお刺身もあったので、ヒロメでブリと水菜を挟んで蒸してみました。

材料
・ヒロメ
・ブリ
・水菜
・ポン酢
以上!(簡単!)

味付けはポン酢でさっぱりと。
子どもたちの「お母さん!これどうまい!!!」が聞こえました(笑)。

海藻で挟むことで、磯の香りがブリの身に移り、春ブリの旨味を引き出して滋味深くなり、歯切れのいいヒロメと水菜のシャキっとした歯ごたえがアクセントに。

これから春にかけて、尾鷲ではブリがどんどん揚がってくるので楽しみです。

 

 

 

#大台町PR vol.1 全国から大台町にブロガーが集まったら一体どうなる?・・どうなるの!?

三重県で一番大きな町(面積)ってどこか知ってますか?

知っている人はなかなかの三重県通です。

勘が鋭い人はおわかりでしょう。そう、正解は三重県多気郡大台町です。

大台町 奥伊勢 清流 宮川
見え県下最大の河川 総全長90km

三重県の中でも中山間部に位置している大台町といえば、清流 宮川をはじめ大台ケ原に大杉谷と、とにかく大自然が広がっている。

僕はそんなイメージを持っていて、三重県民にとっても共通認識だろうな。そう、思っていました。

ところがどっこい、OTONAMIE記者でもお馴染みキャスターマミさんから放たれた衝撃の言葉。

マミさん「全国どころか、三重県に住んでいる人にも知名度が低いんです。」

・・・まじですか。ちょっとショック。

 

いやちょっと待てよ、そういう自分自身も大台町のことを語れるほど知っているのかというと、答えは・・・ノー!

「知りたい、大台町のことをもっと知りたい。」

対して、大台町の人たちは

「知ってもらいたい、大台町のことをもっと知ってもらいたい。」

そんな中、今回初となる取り組みが大台町で行われました。場所は奥伊勢フォレストピアです。

僕の目の前には月間100万PVのブロガーさんがいる。さらに、あたりを見渡すと多種多様なジャンルで活躍するブロガーさんたち。

全国から集まったブロガー10名(うち、1名はOTONAMIE はまじ)が大台町の魅力を発信したらどうなるのか?

僕は後ほど知ることになる。

大台町がブロガーとタッグを組んだのは4年前にさかのぼる

ブロガーサミット はじまりの様子

大台町林業総合センターには、続々と大台町や近隣の住民が集まってきています。

ここで「第4回ブロガーサミットin大台町(以下、ブロガーサミット)」が開催されました。
※.開催日:令和2年1月31日

ブロガーサミットとは著名なプロブロガーを大台町に招き、情報発信術を学ぶというもの。第4回と名がつく通り、実はブロガーサミットin大台町は約4年前から開催されている取り組みなんです。

ブロガーと聞くとどんな想像をしますか?

  • 町歩き情報ブログ
  • 主婦の日記ブログ
  • アニメや漫画のブログ
  • 幅広いジャンルの雑記ブログ

などなど。

OTONAMIE読者も知らず知らずのうちにブログで耳寄りな情報を得ていた、なんて経験があるかもしれません。

ブロガーサミット 中川さん

ブロガーサミット講師のお二人は瀬長明日香さん(以下、明日香さん)と中川マナブさん(以下、中川さん)。

もしかしたら、お二人のブログに知らず知らずのうちに、アクセスして情報を得ていたなんてこともあるかもしれません。

お二人はこんな方です。

瀬長明日香

1980年生まれ。サラリーマンをしながら趣味で2008年にブログを開始し、2012年に独立。スマホ、観光、ディズニー、グルメ、お得情報、便利サービスの紹介や旅行企画に参加し、北海道、福島、茨城、長野、広島など各地の観光PRを手掛けたことも。現在では格安SIM・SIMフリースマホに強みを持つことからNTTレゾナントが運営する「SIM通」のライターや、趣味の映画を活かして映画メディア「シネマズby松竹」への執筆も務める。

・ブログ「め~んずスタジオ」http://www.asuka-xp.com/
・ブログ「とよすと」http://toyosu.tokyo/

 

中川マナブ

1976年生まれ。プラスムーブメント合同会社が運営する地域ブロガーネットワーク「Loclets(ロケッツ)」プロデューサー。ブログ「東京散歩ぽ」では夫婦で東京のみならず、日本中の観光名所、イベント、グルメスポットを散歩し、おすすめを紹介して読んだ方が思わず出掛けたくなるような「きっかけ」を発信。

東京都の観光PR事業「tokyoreporter 島旅&山旅」レポーター。

・ブログ「東京散歩ぽ」http://tokyosanpopo.com

お二人はご自身のブログでも大台町PR記事を執筆されていて、かなりの三重県大台町通。

そんなお二人から情報発信術を学べる場 ブロガーサミット。その様子を少し紹介していきます。

第4回 ブロガーサミットin大台町の様子

ブロガーサミット 明日香さん2

プログラムは2部に分かれていました。

  • 第一部:ブログを長く続ける為の秘訣と情報発信のコツ
  • 第二部:写真をうまく撮る方法を伝授(グループワーク)

第一部ではお二人がブログをはじめたきっかけや、

  1. 記事を書く際に意識すること
  2. 新しい情報探しの方法

などをスライドでご紹介。

例えば、明日香さんが運営するブログ「とよすと」のお話。

豊洲市場に観光に行く計画を立てたい場合、何を知りたいか。

 

営業日、まぐろのせり見学の時間、アクセス方法、買い物をするお店、駐車場、飲食店など

 

不安や悩みを解決したいから、検索をする

 

ネット上でも答えが見つからないことがあると、誰かを困らせていたのかもしれないと考える

 

誰かの不安や悩みを解決できるように、答えを用意してあげる

 

先を予測をして記事にしてあげることで、人々を救える

もう一つ例えば、中川さんが運営するブログ 「多摩ぽん」のお話。

地元ネタの見つけ方は、

SNSで検索してみる(例えば、街の名前とオープンや開店)

RSSとグーグルアラートを活用して、気になるキーワードにアンテナを張っておく

求人サイトをチェックする(公式サイトよりも早く、店の出店掲載される場合が多い)

 

そして、確実なのは実際に街を歩いて変化に気づくこと。街の変化が記事になる

参加者もお二人の話にうなずきながら、メモをしたりと真剣そのもの。

プロのブロガーがどんな視点を持って情報発信をしているかがわかる、そんな内容でした。

ブロガーサミット カメラワーク2
そこには美味しそうなケーキが。

第1部の座学からは雰囲気が打って変わり、第2部はワイワイガヤガヤな実践に入りました。

明日香さん「とはいっても・・」

と前置きをして始まった写真をうまく撮る方法グループワーク。文字から伝わる情報も大切ですが、やはり写真から伝わる情報も大切と話します。

ブロガーサミット カメラワーク 被写体のケーキ1
食べたい・・まず撮らなきゃ

大台町のスイーツ屋 “cafe まほろば”さんと”森の菓子屋 スピカ”さんのケーキを被写体として、3グループに分かれて撮影会。

ブロガーサミット カメラワーク1
グループC 10名のブロガーグループも参戦。注目されてます。
ブロガーサミット カメラワーク 被写体のケーキ3
建物内の木工雑貨がすぐに見つかるのは、大台町ならでは?
ブロガーサミット カメラワーク 被写体のケーキ4
他グループのディスプレイ。素敵すぎる。
ブロガーサミット 明日香さん
暗ければライトを活用しましょうと明日香さん。

持ち運びできるライトを使ったり、小さなお子さんにお菓子を持ってもらって撮影したりと創意工夫がなされます。

見て、聞いて、あーでもない、こーでもない、これ・・良い!と実践して。

ブロガーサミットでは、プロブロガーの情報発信術が年を重ねる毎に町に定着している。そんな印象を受けました。

ブロガーが訪れた大台町の情報は、既にブログ記事になっている

ブロガー大台町を巡る5
いざ、大台町の名所!

そして・・・・まさに今。

ブロガー大台町を巡る4
山あり
ブロガー大台町を巡る3
谷あり
ブロガー大台町を巡る2
仙人現る!

大台町の情報があれよあれよと広がっています。

ブロガーサミットの開催をきっかけに始動した、今回初となる取り組み。

参加したブロガーたちは本当に多種多様です。その理由は「まずは幅広い層に大台町を認識してもらいたい」から。そして、ブログでの発信を通じて効果検証も行っていくそうです。

僕も当事者のひとりではありますが、三重県大台町の情報が続々と記事になっているのを見ると、三重県民として嬉しさが込み上げてきました。(あと、記事の面白さにゾクゾクしてます。)

 

さいごに、僕を除く参加されたブロガーさんをご紹介します。

全国からブロガーが大台町に集まったら一体どうなるのか?その答えは、ぜひブログをチェックしてみてください。


Mamiさん
それは、世界遺産がきっかけだった。
https://soreseka.com/

サッシさん
毎日が生まれたて
https://maiuma.com/

たかなび(高輪ゲートウェイナビ)
https://takanawagatewaynavi.com/

galmamaさん
ぎゃるまま日記
http://galmama.net

はつさん
HatsuLog
http://www.hatsubano.com/

ayanさん
わらしべ暮らしのブログ
https://warashibe.info/blog/

あやにーさん
つれづれあやにー
https://note.com/ayaniememo
https://voicy.jp/channel/592/

Riopoさん
リアルタイムドキュメンタリー
https://riopo.hatenablog.com

y-heyさん
登っちゃえば?
https://y-hey.com/

岡田敏昭さん
Mr.Dashのぶろぐ館
https://blog.goo.ne.jp/dash111779

遊山トレッキングサービス
https://yusantrek.wixsite.com/nonbiri-sampo

地物でつくる、みえごはん!伊勢うどんだってたまにはオシャレしたいの巻

三重ではスーパーに普通に並んでいる伊勢うどん。

汁もコシもないふにゃふにゃ真っ黒うどん。

昔むかし、お伊勢参りに来た方々にふるまったそうな!
大量にゆでても伸びてしまわない太麺と、時間が経っても変わらない独特のモチモチ感、長旅で疲れた身体を労るために消化によい柔らかい麺にしているんだとか…。

麺、溜まり醤油ベースのタレ、ネギ!以上。
そんなシンプルさ故に麺の独特な歯触り、喉越しのファンになる人も多いようである!

三重県に来たら一度食べてみてほしい!
ノーマルの伊勢うどん

そしてそんな伊勢うどん。今日はちょっとオシャレを試みようと!
その独特な歯触りを活かして…

今日はラザニア風に!
ミートソースにはたっぷりのネギと

隠し味に伊勢うどんのタレを!
そしてチーズたっぷりでこんがり焼くとこんな感じ。

伊勢うどんラザニアには濃い目の味噌スープ付。

予想以上に麺のモチモチ感とミートソースがマッチ!
欲を言えば、伊勢うどんをあらかじめ素焼きして少し表面をパリッとさせておけばよかったなと…。

寒い季節。やはり暖かい物がたべたい!でもつくるのが面倒だ、という時に思い出して頂きたい一品。
ミートソースは市販のもので全然オッケー!
お子様も喜びそうな変わり種伊勢うどん、ぜひお試しあれ!✨

90年前の曲線美と直線美☆東洋一の「伊勢大橋」を見に行こう!

三重県と愛知県の間には、3本の大きな川(木曽川・揖斐川・長良川)が最大の難所として古来から存在している。現代では橋によって何不自由なく渡ることが可能だが、そんな橋をじっくり見たことはあるだろうか?

数年以内に架け替えになってしまう国道1号線の「伊勢大橋」を歩いて観察してみた。

(伊勢大橋の桑名側橋詰)

伊勢大橋の歴史を調べると1934年(昭和9年)に完成。それまでは江戸時代と変わらない渡し船による通行方法しか無く、当然ながら自動車の行き来は不可能だった。

(橋梁の両脇には歩道がある)

伊勢大橋の全長は1,105.7m、伊勢湾岸自動車道の揖斐川橋(2001年完成全長1,397m)が開通するまで、完成当時から67年間も三重県最長であり、現在でも2位の凄い橋なのである。

(橋の上で魚釣りは禁止)

伊勢大橋は、長いこと以外にも歩きながら観察すると、凄いことがザクザク発見できた。

(リベット打ちがいたるところに)

橋の鉄骨をよく見てみるとイボイボがたくさん見られる。これは「リベット」と呼ばれる鉄骨を繋ぎとめる工法で、なんと全て手作業であるとのこと。もう何個あるのかわからないくらい無数にあって、当時の職人さんの苦労を偲びながら眺めてしまった。

(中堤交差点には車が通れるように空間が)

伊勢大橋は、揖斐川と長良川を一気に渡るのだが、その川の境目にある堤防上が道路になっていて、橋のほぼ中間地点には堤防道路との交差点がある。橋の上に交差点があるのも珍しい光景だ。
しかし、右折レーンが取れないために、長島方面からは朝7時~夜7時まで進入禁止の措置が取られている。

(伊勢大橋の長島側橋詰)

橋を渡りきるのに徒歩で約10分かかった。大きく開いた橋の口は車がひっきりなしに出入りしている。

(大きい口の頂点)

帰りはもっと鉄骨を観察することにした。大きい口のように開いた橋の出入り口は、様々な鉄骨で支えられている。直線と曲線が青空に映えて美しい。

(中堤交差点のあたり、橋のアーチの頂点)

伊勢大橋は、「ランガ―トラス橋」と呼ばれる工法で、鉄骨で組み合わせたトラス(三角形)を高く大きなアーチで結んでいるのが特徴だ。曲線と直線以外にたくさんの三角形も随所に発見できた。

(下部のランガ―トラスを大きなアーチで支えているのがよくわかる)

 

(伊勢大橋の河口側には新しい橋げたが)

そんな伊勢大橋も、河口側には新しい橋げたが埋め込まれ、徐々に「新伊勢大橋」の建設が進んでいる。計画では2車線の新橋が完成後に、現在の伊勢大橋を撤去し、更に2車線の橋を設置することで、上下2車線の「新伊勢大橋」に生まれ変わる予定だ。慢性的な国道1号線の渋滞緩和も期待されている。

(新しい橋げたは設置済み)

新しい橋は、現在のような統一した鉄骨アーチなどの大規模な装飾は取り付けられない予定だ。技術の進歩とは言え味気なくも思える。

(よく見ると穴やちぎれたような跡も)

そしてこの橋を語るうえで忘れてはいけないことは、太平洋戦争や伊勢湾台風に耐えたこと。とくに太平洋戦争では、出来たばかりのこの鉄橋を幾度となくアメリカ軍の戦闘機は攻撃をした跡がよくわかる。

(丸く空いた穴は戦闘機からの銃弾の跡である)

幸いにも戦争と台風では、これ以上の大きな損傷を受けることは無く、現代に至るわけだが、ぜひ読者も皆さんも「戦争遺構」という側面は絶対に忘れないでいただきたい。

そして今でしか見られない伊勢大橋の魅力を残された時間で堪能いただくことと、新しい橋の建設状況については「橋の成長」として注目してみてはいかがだろうか?

 

OTONAMIE PUSH!! EVENT【2020.2.13update】

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※各イベントへのお問い合わせは、各イベントのお問い合わせ先にお願いします。
※イベントの詳細はフライヤーまたは、各HP、主催者にご確認ください。

大西佐奈作品展 「雨水の窓」

ジャンル:美術展
日程:2020年2月6日(木)〜2月24日(月) 火・水定休
時間:12:00〜18:00
場所:侶居 四日市市朝日町1-13
費用:無料
主催者:侶居
お問い合わせ先:info@studiorokyo.com 059-340-9172 日出
主催者からのメッセージ:雨水(うすい)の窓
大西佐奈は、イメージを可視化して表現する手段として、2次元の「平面造形」にこそ無限の拡がりがあると言います。手を伸ばしても届かない世界と現実との境界線を探りながら、画布にイメージの世界を構築しています。彼女の描く絵画には、その境界の象徴として有形無形の「窓」が存在しているのではないでしょうか。春の始まりを感じさせる柔らかい色調が心を和ませます。ぜひこの機会にご覧ください。
また2月16日(日) 大紀町から「CAFEめがね書房」が侶居にやってきます。丁寧に入れた美味しいコーヒーをアートと共に。
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ポートシティ・トーク#1「アホがつくる街と広告」
ジャンル:トークイベント&パーティ
日程:2020年2月29日(土)
時間:16:30~18:00(16:10開場・途中入退場も可)
場所:ダーツ&ダイニング Fix Daimon(津市大門22-7)
費用:1,000円(トーク参加)&2,500円(パーティ参加)
主催者:ポートシティ・ユナイテッド
お問い合わせ先:090-3583-7854(金峰)port2city@gmail.com
主催者からのメッセージ:
三重県初開催の少し突き抜けたトークイベントです。自らを「アホ」と称し、商店街ポスター展、セルフ祭、隙ある風景など、寂れた街の退屈な日常を笑える風景に変えていく鬼才コピーライター日下さん。過疎地や都市を繋ぐ、プラットフォーム「村楽」を立ち上げ、突き抜けた地域ビジネスを実践する東さん。待望の三重県上陸を果たす日下さんと、近々離れる東さん。閏年、異彩を放つ二人が出会う、二度とない企画です。

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■申込方法:下記フォームから(定員20名)
https://forms.gle/9MDT9tGHu6e61sVY8
または、参加希望(①②両方又は片方)、氏名、電話番号、メールアドレスを添えてport2city@gmail.comまで
■時間詳細
・16:30~ ①トークセッション
ゲストプレゼン×2+クロストーク
・18:30~ ②パーティ(交流会)
立食形式の交流会(書籍販売もあり?)
■参加費:片方のみ、途中入退場も可
・1,000円 ①トークセッション
・2,500円 ②パーティ(軽食&1ドリンク付で以降キャッシュオン)

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■日下 慶太(コピーライター、写真家)
・株式会社電通 マーケティング・クリエーティブセンター
■東 大史(社会イノベーション起業家)
・一般社団法人村楽、三重大学専任教員、猫の経済研究所「ネコノミーラボ」
■Bonsy(地域経済リサーチャー)
・ポートシティメンバー。経済シンクタンクの研究員。企画デザインユニット「Bonsy」を主宰。
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    三重県明和町に伝わる斎王の歴史。幻の宮を紐解く。

    松阪牛で有名な松阪市と、伊勢神宮が名を馳せる伊勢市の間に、小さな、ほんとうに小さな町がある。

    「明和町」という。

    周辺の松阪市や伊勢市に比べたら、全国的にはそんなに知名度はないかもしれない。
    地図で見ると、総面積は驚くほど小さいし、人口はわずか2.3万人だ。
    その町が飛鳥時代から続く壮大なロマンを抱えていることを、いったいどれだけの人が知っているだろう。

    明和町にある「斎宮駅」を降りると、飛び込んでくる「斎宮(さいくう)」の文字。

    インパクトがあって大変いいですね。

    かつてこの地にあった「幻の宮」と呼ばれたところが斎宮だ。
    飛鳥時代から南北朝時代にかけておよそ660年もの間、この地には都で選ばれた「斎王」が天皇の代わりとして伊勢神宮に仕えるために暮らしていた。そして、斎王が暮らすためにつくられた場所が、「斎宮」だった。

    駅から徒歩10分のところに、斎宮歴史博物館がある。
    この歴史博物館、史跡の上に建っていて、建物の下には竪穴住居が、敷地内には古墳がある。もちろん、遺跡を保存してその上に建っている博物館は日本でも珍しい。

    この斎宮歴史博物館で少し斎王と斎宮についてお勉強してきました。
    それではどうぞ。

    そもそも「斎王」ってなに

    まず、斎王という呼び方は男性を思わせるけれど、斎王は未婚の女性。
    その時の天皇の娘か妹などから選ばれた。
    現代で言う、小学校高学年から、中学生の女の子が多かったという。

    その年齢には大きな幅がある。
    最高年齢29歳、最低年齢はショッキングなことに2歳と言われている。
    斎王は任命された場合、親元を離れ、都から、この三重県、現・明和町へやって来たのだ。
    もちろん車も電車もない時代だから、移動手段はいわゆるおみこしみたいな籠みたいなあれ(葱華輦)。

    葱華輦(そうかれん)

    険しい山を越えて、ようやくたどり着く、五泊六日の斎王群行だ。そして、いったん就任すると、天皇が崩御(亡くなる)または次の天皇が即位するまで、都に帰ることはできなかった。

    つまり、斎王に選ばれた場合、幼い斎王が次に親に会えるのは、いつになるのか分からない、というということ。
    幼い女の子には過酷な運命だ。

    さて、その斎王が、斎宮に馳せ参じて、なにをしていたのか、学芸員さんに聞いた。

    学芸員さん 「雅な生活を送っていました」

    雅な生活…とは。

    学芸員さん 「祈りを捧げたり、歌を詠んだり、貝合わせをしたり、音楽を嗜んだり、ですね」

    雅だった。

    学芸員さん 「年に三回、月次祭と神嘗祭の際に神宮へ赴いていました」

    天皇の代理となり、伊勢神宮に仕える存在として、斎宮で暮らしていた斎王。
    遠く都を離れて、国の安寧(あんねい)を祈るという大きな責務を果たすにはどれだけの覚悟が必要だっただろう。少女らしい雅な暮らしの中に、少しでも安息の時間があったと思いたい。

    斎宮には100棟以上の建物が建ち、500人以上の人が勤めていて、全国からたくさんの食べ物が納められていたそうだ。
    都からはるか離れた場所に、こんなに栄えた場所があったことは、現在、残念なことにあまり知られていない。

    因みにこの明和町は、伊勢神宮内宮から15kmくらいのところにある。

    なぜ、そんな神宮から離れた町が、斎王の住む場所になったのか、実はまだ明らかになっていない。諸説ある中で、キーワードになるのが祓川(はらいがわ)だ。
    明和町を流れる祓川が、当時、俗世と聖なる地の境目と考えられていたようで、その祓川のそばに天皇の力を象徴するものを置いたのでは、という説があるそうだ。
    当時の人々にとって、人間の世界から神の世界への入り口が、この明和町だったのかもしれない。

    守られてきた「幻の宮」

    斎王を語る上で、避けることができない大切な場所がある。

    斎宮駅近くにある「竹神社」だ。
    斎王が仕えた660年間の間に、斎宮は少しずつ場所を移動してきた。
    斎王と斎宮が最も華やかできらびやかだった平安時代に、斎王の御殿があったとされる場所が、現在の竹神社。

    斎王の歴史は天皇の権力の衰退とともに、幕を閉じる。
    いつの間にか、人々の間で斎王の存在は薄れ、斎宮は記憶のかなたに追いやられてしまった。そして、いつしか斎宮はこう呼ばれるようになった。

    「幻の宮」

    それでも、近隣の人々はこの一帯を「斎王の森」と呼び、神聖な場所として大切に守り続けてきた。戦後の食糧難のときでさえ、ここを田畑にすることをかたくなに拒んだという。

    この竹神社は、斎宮があったとされる一帯に点在していた、いくつかの神社を集めてできたのだとか。
    そのせいか小さな社だけれど、神社に一歩足を踏み入れると包み込むような大きさを感じる。
    都を離れて国の平安を祈り続けた斎王の決意と覚悟、そしてこの地を守り続けていた人々の想いが宿っているのかもしれない。

    社務所が開いていれば御朱印ももらえる。

    例えば、進学であるとか、就職であるとか、そんな折にふと訪れてみるのはどうだろう。
    天皇の代わりという大きな責務を背負い、決意を胸にこの地に訪れた斎王が、新たな誓いに力を貸してくれるような気がしないだろうか。

    また、この竹神社が建っている場所は伊勢街道と呼ばれ、江戸時代に伊勢神宮へ向かう道として栄えた道。
    伊勢参りに向かう人たちに喜ばれたもののひとつに擬革紙(ぎかくし)がある。
    擬革紙とは、紙を加工して、まるで革のように仕立てたもの。

    明和観光商社のひとりが擬革紙でつくられた名刺入れを持っていたので、見せてもらった。
    手触りは紙とは思えないしっかりとしたもの。
    限りなく革に近い。
    今ではなかなか手に入れることが叶わないのだけれど、この技術を繋ごうという努力が続けられている。

    いつきのみや歴史体験館で、平安時代にタイムスリップ

    竹神社を出て、斎宮駅の方へ戻ると、斎宮駅のすぐそばに、平安時代を思わせる大きな建物が建っている。

    「いつきのみや歴史体験館」では平安時代の遊びを体験したり、十二単を着ることができる。
    斎宮歴史博物館、竹神社を巡った後、ぜひ寄ってみてほしい。
    平安朝の気分を味わうことができる。
    せっかくなので、取材に同行してくれた三重大学の学生さんに着てもらった。

    着つけはスタッフさんがやってくれる。

    学生さん「重たいです…」

    きれい!!

    学生さん「博物館でいろいろ見た後ということもあって、ほんとうにタイムスリップしたみたいな気分でした」
    うっとりとした表情で話してくれた。

    とっても雅でため息が出てしまうほど。
    いつきのみや歴史体験館ではBGMに雅楽が流れている。体験館の雰囲気と、音楽、そして、十二単をまとったら気分は完全に斎王。すてき…。

    因みに、十二単というのは実際に12枚の着物を着ていたということではなく、当時の人たちは20枚以上着ることもあった。その色の組み合わせに、季節感やそれぞれのセンスを詰め込んでいたとか。
    いつの時代もおしゃれと我慢は隣り合わせという真理。

    建物を出て、東に200mほど復元道路を歩いていくと、当時を再現した建物が三棟建っている。

     

     

    無料貸し出しのタブレット端末を使うと、繁栄していた斎宮の当時の様子が映る。
    すごいな明和町。いけてる。

    幻の宮に思いを馳せる

    最後に、いつきのみや地域交流センターに立ち寄らせてもらった。
    二階に上がると、竹神社、いつきのみや歴史体験館、復元建物、斎宮駅が一望できる。
    ここから見える景色こそ、かつて斎宮が華やぎ、栄えていた場所だ。
    斎宮の歴史を知ってから見ると、それまで気にも留めなかった、のどかな景色が急に色彩と立体感を伴ってくる。
    都を離れ、ここで祈りを捧げていた幼い斎王の横顔、多くの人が伊勢神宮を目指し賑わった伊勢街道、守り続けられてきた幻の宮。
    たくさんのエネルギーが交錯してきたこの町の歴史を思わずにはいられない。

    発掘調査は現在も進んでおり、先日も飛鳥時代の門跡らしき遺構が見つかったばかり。
    幻の宮の謎が解き明かされる日も、そう遠くないのかもしれない。

    静かでおだやかな、このささやかな町の壮大な歴史のお話。
    ぜひ一度足を運んで、悠久の魅力を感じてみてほしい。

    ミステリアスな歴史の痕跡を辿ってみると、まだ見ぬ明和町が浮かび上がってくるかもしれない。

    photo / y_imura


    【タイアップ】
    明和DMOでは、地域資源を生かした新たな体験型観光ツアーの開発を進めています。季節や時間、ご興味に併せてアレンジも可能です。お気軽にお問合せください。
    また明和DMOは新たな繋がりを歓迎しています。ご興味のある方からのご連絡お待ちしております。

    一般社団法人 明和町観光商社(DMO)
    三重県多気郡明和町大堀川新田9番地
    tel 0596-67-6850
    hp https://dmo.hana-meiwa.jp
    fb https://www.facebook.com/一般社団法人明和観光商社-875539542792788/

    【取材協力】
    斎宮歴史博物館
    三重県多気郡明和町竹川503
    tel 0596-52-3800
    hp https://www.bunka.pref.mie.lg.jp/saiku/
    Twitter @mie_saikuhaku

    いつきのみや歴史体験館
    三重県多気郡明和町斎宮3046-25
    tel 0596-52-3890
    hp
    http://www.itukinomiya.jp/
    入館料無料

    竹神社
    三重県多気郡明和町斎宮2757‐2
    tel 0596-52-0055

    明和町観光協会
    ※斎宮ガイドボランティアの予約を受け付けています
    三重県多気郡明和町斎宮2811
    tel 0596-52-0055
    hp http://meiwa.sub.jp/meisho/guide/guide.html

    はらぺこおにぎり食べました!会社の一角で好きなことをやりたくなるお話。

    あなたが暮らす町に、おにぎり屋はありますか?

    私が暮らす津市に「はらぺこおにぎり」というチャーミングな名前のおにぎり屋ができました。2020年1月24日にオープンしたおにぎり屋は連日完売。店主の鵜飼さんにお話をうかがいました。

    鵜飼さん:ひとりでやっているので、そんなに量は作れません。全部で20種類くらいのおにぎりがあり、その中から5〜6種類を日替わりで出しています。作りすぎて売れ残っても、もったいないですし。

     

    人とのつながりが、こだわりのおにぎりに。

    おにぎりのこだわりを聞くと、千年以上の稲作の歴史を持つ津の農村で、安心にこだわって作られている辻農園のお米を使用。海苔は千葉産の江戸前物で、塩は奥能登塩田村の揚げ浜塩。10種類以上の塩を試し、納得する味に仕上がったという鵜飼さんは県外の食材に関する知識が豊富。

    実は「はらぺこおにぎり」は、鵜飼さんが営む旅行会社の一角にある。

    鵜飼さん:仕事柄、全国のいろんなところに行くと、どの町にもおにぎり屋がある。津には少なかったし、元々おにぎりが好きなこともあり、ずっとやってみたかったんです。

    具材にも、例えばたらこは北海道の虎杖浜(こじょうはま)産にこだわるなど、旅行屋という職種が知り得る、食の知識がおにぎりに活かされている。

    写真:はらぺこおにぎりHPより

    鵜飼さん:新潟で鮭の焼き漬けに出会いました。鮭を焼いてから醤油に漬ける郷土料理です。おにぎりにも合うんですよ。

    具材にひと手間加えるこだわりは、おにぎりの定番ツナマヨにも。

    鵜飼さん:ツナを醤油、味噌、ダシなどで炊いてからマヨネーズと合えて味に深みを持たせます。あと、おにぎりは機械を使っていないのでほっこりとしています。

    楽しそうにこだわりを教えてくれる鵜飼さんは、過去に社会貢献型ボランティア団体(津青年会議所)の理事をしていて全国を飛び回った時期もあり、その時に築いた人たちとの繋がりも大切にしている。そして今は津でJAZZフェス(津ぅのドまんなかジャズ)の運営を通じて町に賑わいを創る。JAZZフェスの仲間である飲食店の人におにぎりの作り方を教えてもらったり、辻農園さんと知り合うなど、繋がりや好奇心は「はらぺこおにぎり」開店のきっかけとなった。

     

    あたらしい「場づくり」のかたち。

    おにぎりを3個以上買うと、簡単に味噌汁がつくれる「味噌玉」をもらえます。

    会社の一角にあるコーナーで、副業的に好きなことをやってみる。最近よく「地域の場づくり」という言葉を聞きます。こういう場が町に増えたら、きっと働く人も暮らす人もたのしい時間が増えると思いました。

    家に帰り、はらぺこおにぎりをいただきました。
    ツナマヨおいしい!!マイルドで濃厚な旨味の余韻が残ります。

    シンプルながらも奥が深いおにぎりは、毎日食べても飽きない不思議な食べ物だなと思いました。

     


     

    はらぺこおにぎり
    津市乙部2017番地1(トラベルラボ内)
    tel 059-221-7000
    hp http://harapeko-onigiri.com
    fb https://www.facebook.com/harapekoonigiri/
    in https://www.instagram.com/harapeko_onigiri_2020

     

    三重から世界へと飛び立つ!!魂のインタビュアーJack!!

    こんにちは,こにちゃんです。
    今日は,大学の後輩の挑戦を後押しするために,彼を紹介する記事を書きたいと思います。

    弓矢 Jack 樹

    名前は,弓矢 Jack 樹 Yumiya Jack Tatsuki。
    三重大学2回生。

    彼が挑戦しようとしているのは「世界一周」だ。
    いま,彼は世界一周の切符を掴むために,「Backpack FESTA 2020」に参加している。

    Backpack FESTA 2020
    https://bpf.tabippo.net/2020/

    このイベントでは、全国から「世界一周をしたい!」と志す学生が集まり、その想いをプレゼンテーションする。その中で一番になった学生には、世界一周の切符が与えられるという仕組み。

    彼は、まさに世界一周の切符を得ようと必死になっている。

    なぜ,彼は世界一周を目指したのか。
    彼の過去からさかのぼる。

    アメリカ生活

    彼の名前を見て,ミドルネームがあることにお気づきだろうか。
    両親は日本人だが、将来的にアメリカで活躍してもらうために、彼のことを考えてJackというミドルネームを付けたという。
    由来は,両親が好きなジャックバウアーから、らしい。

    彼は、幼い時から好奇心旺盛だった。その中でも転機は、アメリカの高校生活。

    ハイスクール・ミュージカルのような高校生活をイメージしてもらうとわかりやすい。
    アメリカの高校生は,本当に自由にキャンパスライフを謳歌していた。

    彼のそこでの驚きは,同級生に全く同じような価値観を持つ友達がいなかったことだという。それぞれが自分の信念のままに,授業で議論し,遊びで楽しむ。
    全く異なる多くの価値観をもつ同級生に囲まれ,常に刺激を受け、ワクワクする青春を過ごしたという。

    この世界には,いろんな人がいる。

    その気づきから,彼は自然と「人間」に興味をもち,たくさんの人に会い,そして,その人たちの話を聞き、様々な価値観に触れてきた。彼は,そこで得た気づきを,自身の糧とし,人間的成長をなしていく。

    それは,僕自身が彼をみていて思う。とにかく行動力がすごい。
    首里城火災の報道があれば,自分のスキルをいかし,集めた基金を全額募金。
    オーストラリアの森林火災の時も,駅前で募金活動を行い,数十万と集めることができる。

    キングコングの西野さんのファンで,西野さんがイベント開催すると聞けば,翌日の大学の定期試験をぶっちして,飛行機に乗る。

    彼の好奇心と行動力と人を思いやるあたたかさに,圧倒される人も多いが,彼のこころは,アメリカの高校生活にあると,自身も振り返る。

    時を戻そう。
    彼が,アメリカで行った活動としては,折鶴の普及活動がある。

    彼は,若干20歳で折紙講師という姿も持つ。祖母の影響で,毎日のように祖母から折紙の折り方を教えてもらい遊んだ。次第に彼はアメリカで,日本の伝統的教育素材である折紙を広めたいと考えるようになる。アメリカの友人に折紙を指導するのはもちろん,自身の個展や折紙教室を開催を成功させ,大きな反響を呼んだ。

    折紙の普及活動の最中,祖母の言葉を思い出す。
    折紙に夢を書いて,鶴を折ると夢が叶う。

    彼は,アメリカの高校を卒業。進路はアメリカの大学ではなく,日本の大学。
    三重大学だった。

    理由はいくつかあると語るが,両親がJackに「日本文化にも触れてほしい」と考えたゆえだった。Jackはアメリカに家族を置いて、単身来日。
    三重県で一人で大学生活が始まった。

    しかし、そこで待っていたのは,キラキラしたキャンパスライフではなった。

    圧倒的退屈,だった。

    決められた授業に出席,部活・サークルにもなじめず所属せず,友達も安定志向で,同じような友達同士で和をつくり日々を過ごす。アルバイトなど時間の売り買いだと想い,馬鹿らしくてやってられない。

    僕は、彼に聞いたことがある。日本の「同調性」には、驚いた、と。
    「空気を読む」ことに、非常に違和感をもち、苦しんだという。
    嫌なことに「嫌だ」といったら、嫌な顔をされ、理解ある友人から「言い方を変えた方がいい」とアドバイスを受ける。
    先輩後輩の縦社会が強い日本で、少し年上の人間に接する時の、敬語、気を使う行為は彼にとってストレスでしかなかった。
    このストレスは、自由の国アメリカで、過ごしてきた彼にとっては非常に苦しいものだっただろう。

    圧倒的退屈
    アメリカに帰りたい。

    そんな中、偶々目にした「Backpack FESTA 2020」。

    「これだ!これしかない!」

    Jackの世界一周の第一歩だった。

    What’s your Dream?

    Backpack FESTA 2020の詳細はここでは割愛する。
    世界一周を求めて登壇するプレゼンターは,5分間のプレゼンテーションをする機会を与えられる。
    過去の優勝者は,プレゼンの上手さはさることながら,「世界一周したい」という想いが明確である。
    自分の過去に照らし合わせ,今の活動の発展のために,将来の夢をかなえるために,登壇者は貪欲に,熱心に,プレゼンづくりに奮闘する。

    Jackは早速自身を見つめなおし,自分に問いかける。
    俺は,インタビューしながら世界を回りながら,一緒に折鶴を折って,みんなの夢を応援したい!

    Jackは授業そっちのけ,遊びそっちのけで,プレゼンづくりに没頭した。
    「俺には,このチャンスしかない」,この時の彼の熱量はすさまじかった。

    Backpack FESTA 2020

    2020年1月5日,日曜日。
    Backpack FESTA 2020のセミファイナルが開催された。

    JackはBブロック。
    同じブロックには,ほかに4名のプレゼンターがいる。
    まず,この名古屋で開催されるBブロックを勝ち抜き,次のファイナルへ進まなくてはならない。

    会場には約800人のオーディエンス。

    そのオーディエンスは,プレゼンターに投票する権利を持つ。
    彼らに,世界一周への想いを100%届けることが出来なければ,投票はなく,必然的にここで落選となる。

    Jackの緊張は高まる。
    しかし,一方でこれまでやってきた練習からくる自信,応援してくれる仲間がいる安心感。そして世界一周への想いは,自分が一番だという確信が,背中を押してくれていることが,ワクワクする実感を得る。

    「ワクワクすっぞ!」
    ドラゴンボールのキャラクターから,Jackのプレゼンが始まる。

    世界中をインタビューして回り、みんなの夢を折鶴にして羽ばたかせます!
    それからの5分間,彼が20年間生きてきて,最も短く,そして最高にワクワクした瞬間だった。

    「ありがとうございました!」

    持ち時間の5分を10秒オーバーした。これは,減点対象になるが、今となっては彼にはどうでもよかった。「やることはやった。みんなありがとう!」この気持ちでいっぱいだったと、のちに語る。

    しかし,いざ結果発表となると,やっぱり緊張する。
    世界へ出たい!みんなの期待に応えたい!その想いが強ければ強いほど,緊張と不安,焦りが増してくる。

    ファイナルへ

    結果はファイナル進出

    セミファイナル通過を受けて,彼からコメントもらった。彼の人柄を知ってもらうために,一字一句,その通りに記載する。

    バックパックフェスタ名古屋をウインク愛知に観に来て下さったみなさん、ライブでご覧になったみなさん。僕のプレゼンは楽しんでいただけましたか?

    僕は世界中の人の「夢」をインタビューして、その「夢」を折り鶴にして世界に羽ばたかせたい。そんな僕の世界一周を想像できるワクワクするプレゼンをあなたにお届けします。ファイナル2/25にバックパックフェスタ大阪が、グランキューブ大阪で人生をかけたプレゼンをします。是非観に来て下さい。そして、僕と一緒に世界一周しましょう。

     

    次はファイナル。
    2020年2月25日。会場は大阪。

    ぜひ彼の雄姿を見届けるために,足を運んでほしい。

    JackのSNS
    Twitter:mobile.twitter.com/jacktointerview
    Instagram:Instagram.com/jacktointerview

     

    桑名の宝・名刀「村正」の真の姿はとても美しかった

    桑名の宝・名刀「村正」

    昨年の10月22日、国内外に天皇陛下の御即位を宣言される「即位礼正殿の儀」が行われ、全国各地で奉祝行事が行われました。
    桑名市にある桑名宗社(春日神社)では、「御大典記念事業『村正』特別公開」として、御神宝である「村正」と「正重」が特別公開されることは、以前にOTONAMIEでお伝えしました。

    妖刀「村正」を間近で見られるチャンス!

    「村正」と「正重」の各2振は、戦争により刀の正常な管理が不可になることを見越して、先々代の宮司さんによって75年前に漆黒の漆が塗られ、サビ防止のため空気に触れないようにされていました。
    それがなぜ修繕をされたのか、そしてどのような姿だったのかを深掘りしていきます。

    「村正」修繕プロジェクト、そして特別公開へ

    きっかけは、3年前に桑名市博物館で開催された「村正展」を見学された方から、神社に届いた一通のメールでした。

     昨日桑名市博物館で、村正展を見させていただきました。大変面白く拝見させていただきましたが、唯一残念なのは、貴神社所有の刀剣が漆塗りされたままだったことです。
     戦時中に疎開のために漆を塗ったと説明されていましたが、もはや戦後何年たつのでしょう。当時は手入もできにくいために、漆を塗り保護したことはいい判断だったと思います。
     しかし、戦後これだけ時間もたてば、本来の姿に復元すべきではないでしょうか。刀はきちんと磨いて手入れをしてこそ、価値があると思います。三重県の文化財にも指定されたとのことですので、ぜひ元の姿に戻されますことを期待します。
    【神社のWebページより抜粋し一部加工】

    このメールを不破義人宮司がご覧になった時、

     漆で塗られた刀が「最善の状態か」と考えたとき
     そうではないはず
     神様は「村正」「正重」が真の姿の方が
     喜んでくれるであろう

    そう思われたそうです。

    桑名宗社(春日神社)の不破義人宮司

    そして、「村正」と「正重」を本来の姿に戻そうと決意されました。


    そして1年半前に熱田神宮の文化研究員兼宝物館学芸員である福井款彦さんと出会ったことで、「村正」の修繕プロジェクトは大きく動き出します。

    福井さんは、研師の松村壮太郎さんと、刀匠の上畠宗泰さんを宮司にご紹介されました。
    お二人共まだ40代前半とお若い方ですが、これには福井さんの

     研いだ後が大切であり、まだ若い2人なら
     御神宝のこれからを長く守ってくれるはず

    という先を見据えたお考えがあったからだそうです。

    4名で何度か話し合いを行って、福井氏のご指導により順調に作業は進みました。
    そうして10月15日、無事に修繕の終わった「村正」と「正重」をご神前に供え、地域の方々と共に神様にご報告する報告祭が執り行われました。

    (参考)桑名宗社 » 御大典記念「村正」特別公開の御礼
    http://www.kuwanasousha.org/archives/2224

    10月20日から3日間に渡って行われた「御大典記念事業『村正』特別公開」。
    どのような様子だったでしょうか?

    初日、そして研師・松村壮太郎氏の記念講演と解説

    「村正」特別公開の初日、この日はとてもいいお天気で、9時からの開始でしたが、私が伺った9時半頃にはすでに入場制限が行われるほど並んでいました。

    入口を入ってすぐにあるのが
     
    村正の短刀です。

    こちらのみ撮影は自由に行えました。

    この日、入場制限は会館の入口から楼門前まで伸びて、

    出口で限定ご朱印を求める人も多数みえました。


    20日は研師・松村さんの記念講演が10時から行われました。
    松村さんは静岡県島田市の研師のお家に生まれ、平成11年に千葉県佐倉市の栁川清次さんのもとで修行され、10年後の平成21年に独立された方です。

    ただ、あまりにも盛況すぎて、本来1回のみのご講演が来場者を入れ替えて3回も行われました。

    空襲を避けて疎開させると十分な手入れが出来なくなるのを見越して、空気に触れないようにするために漆を塗った先々代の宮司さん。
    今回の特別公開では、平成30年12月に拝殿下の木箱に入った「焼け身刀身」が折り曲げられた状態で発見され、計31振が同時に展示されていました。

    戦火に長時間かけられたことによる酸化膜と、その後について赤錆がついていて、もし「村正」も疎開させていなければ同じ運命を辿っていたかもしれません。

    松村さんはこの事にも触れ、

     本来刀は研いだ状態で保管しておくべきもの。
     先々代の宮司さんは断腸の思いで漆を塗られた。
     漆を乾かすのはとても時間がかかることだが、
     時間をかけてでも守りたかった。
     そして「平和な世の中なったら、また元の姿を
     見てもらえるように」と願っただろう。

    そう仰っていました。


    時が経って先々代の宮司さんが願われた平和な世の中になった今、

     令和の時代に研師として「村正」に携われたことは
     刀剣界の人間の一人として大変に光栄なこと

    こうも仰っています。
    松村さんは、漆を剥がしてみるまでは中の状態が分からないので、錆が進行しているかもしれず、最初は不安だったそうです。
    優しく研ぐため、一番荒い砥石から3番目の「改正砥(かいせいど)」で漆を落とし始めた時に、致命的な錆がなかったので安心されました。
    その後、松村さんの技を最大限出して「細名倉砥(こまなぐらど)」でさらに磨いて、「内曇砥(うちぐもりど)」で仕上げると、漆の下の「村正」は ”綺麗な地金と美しい刃文” が出てきました。


    ここで「なぜ神社への奉納されるものが刀だったんでしょう?」という問いが、松村さんから投げかけられました。
    日本刀は武器として作られ、武器として使われましたが、この「村正・正重」のように信仰の対象にもなれば、富や権力の象徴ともされています。

    奉納された理由について、

     圧倒的に美しいもの、
     圧倒的に生命力にあふれるものを傍に置いて
     自分を重ね、力をもらいたいからではないか。

    と仰っています。
    人々は次の日も生きるために、神社にお参りをして神社の御神宝から元気をもらって帰ります。
    刀に限らず美しいものは、人にそういった力を与えてくれます。

    また、「村正」について、刀は室町時代のものですが、拵(こしらえ)は幕末のもので神社の神事で使っていたものだろうと解説されました。
    「村正」の地金の綺麗さは宇宙空間のようで、平面なのに奥行きがあります。
    いい地金はいい刃文が出てくるので「いい刀」だと言え、そういった点でこの「村正」は、鉄の最高級品を使っていることがわかりました。
    漆を塗った状態で三重県の文化財ということは、研いだものは美術品として国の重要文化財に匹敵する美しい刀でした。

    その後、参加者からの質疑応答の時間になり、今回の作業についてお伺いできました。
    神社から「村正・正重」を春に預かって、研ぐので約1ヶ月半。
    その後、朴の木で白鞘(しろさや:保管用の鞘)や、鎺(はばき:刀身の腰もとにつけ、鞘から刀が不用意に抜けないようにしている金具)を新調して、10月14日に納められました。

    最終日、刀匠・上畠宗泰氏の記念講演と解説

    天皇陛下の即位礼正殿の儀が行われる22日、この日の空は曇りがかっていました。
    10時開場のところ、テレビやSNSでの拡散などがあって9時頃には開場。
    9時半の時点で入場制限が行われるほどでした。

    不思議な事に、空模様は途中からは青空が見えるようになりました。

    来場者がとても多かったため、並び順を拝殿を通る時計回りに変え、

    限定ご朱印の部屋に入れないほど。


    22日は刀匠・上畠さんの記念講演が10時から行われました。
    上畠さんは広島県のご出身で、立教大学をご卒業後、平成15年に千葉県の松田次泰師に入門。
    平成20年8月に文化庁より作刀承認を受けられました。

    今回も本来1回のみのご講演でしたが、来場者を入れ替えて3回行われました。

    桑名宗社(春日神社)は、「桑名神社」と「中臣神社」の2つのお社から出来ています。

    2つの神社に「村正」と「正重」がそれぞれ奉納されていて、御神宝は合計4振あります。
    それぞれ1振ずつ漆を取ことに対しては、2振あるうちのどちらを研ぐかについて上畠さんは、

    【村正】漆の上から刀身をよく見て、錆が進んでいる方を研いだ。
    【正重】一度も研がれていない「出来たままの刀」の方を残した。

    のですが、慎重に議論して決めていったとの解説がありました。

    今回研がなかった「正重」は切付銘で、「春日大明神」の銘をタガネで打ち込み、「タガネ枕」という文字の周りの盛り上がりが残ったままでした。

    これはこの「正重」が打ってから一度も研がれずに奉納されたということを意味しています。
    研いでいない刀は貴重な資料として、今回は残すことされました。


    「村正」が貴重である点について、上畠さんから

    ・太刀であること
    ・長銘年紀作であること

    の2点を挙げられました

    この刀が作成された時代は、馬上での合戦から徒歩で足軽が戦うものに変わっていて、刀も「太刀」ではなく「打刀(うちがたな)」の時代になっていました。
    「打刀」の時代にあえて「太刀」を作ったのは。

     神社に奉納するため、あえて太刀を作ったのだろう

    「村正」は二字銘が多いのですが、この「益田庄」という居住地や作刀した年月(年紀)が入った長銘のものは御神宝の二振が唯一とのことです。
    茎の形の違いから、現存最古の文亀元年の村正と有名な妙法村正(永正十年)は同じ作者と考えられているので、御神宝の天文十二年は代が替わりっているとのことです。


    桑名宗社の近くにある神館神社(こうだてじんじゃ)に奉納されている刀がそうだから、刀文は直線的な「直刃(すぐは)」ではないかという予想があったそうです。
    村正の作例のほとんどが「乱刃(みだれば)」で直刃は珍しいのですが、

     神様に対してまっすぐな気持ちを表すため

    とすれば、それも可能性としてはありえました。

    実際に研いでみたら、「村正」の特徴である表裏の刀文が揃ったとても華やかな「箱乱れ刃」でした。
    精良で良いものを地金に使い、奉納刀を直刃ではなく村正の典型といえる作風にしたのは、村正自身が、

     自分らしさを表現した自信作を奉納したかったから。
     神社に奉納するということでよい材料を
     心を込めて鍛えた結果なのではないか。

    と仰っていました。

    特別公開をした現宮司の思い

    刀に漆が塗られたのは75年前の宮司さんの祖父の代です。
    宮司さんが生まれた頃には故人だったので、

     祖父から直接何かを聞いたという事はありません。
     しかし、漆を塗ったという意志はしっかり引き継いで
     私のほうで感じています。

    こう仰っていました。

    また、無料公開した理由について

    ・「村正=桑名」という考えを定着させ、地域の誇りとなること

    ・「村正=妖刀」ではないということを知ってほしい

    の2つを挙げられました。

    「村正」が桑名で作られていたことは、実は桑名にいてもあまり知られていません。


    御神宝の「村正」と「正重」を長く守っていくために、まず地域の方々に見て知ってもらう。
    そして、小さな子供まで気軽に足を運べるようにと、無料にされました。

    また、「村正」の「妖刀伝説」は、「根拠のない俗説」であると一刀両断されています。
    これについて、

     家康公や尾張徳川家も「村正」を所有しています。
     桑名宗社には家康公の孫である千姫によって
     「桑名東照宮」が境内に建てられています。
     忌み嫌う「妖刀」が奉納されている神社に
     家康公を祀るはずがありません。

    村正がいい材料を使って “村正らしい” 圧倒的に美しい刀を奉納した事については、

     奉納者である村正が丹精込めた技術の結晶を
     神様に奉納するということは、
     刀匠としての自身の誇りなんです。
     綺麗な刀を見て「妖刀」と言う方はいない。
     奉納した職人・村正の気持ちを思うと、
     その思いを傷つけてはなりません。

    と、徳川家と「村正」や桑名宗社との関係や、奉納した村正の思いについて仰られました。

    また、宮司さんは

     日本の文化には“写し”と言う文化があります。
     村正の写しをつくり、いつでも、桑名に来て
     春日神社に行けばいつでも見られる状態にする事が
     桑名の文化を、基礎を固める一つだと思っています。

    と仰ってました。
    日本刀は「レプリカ」ではなく「写し」と言うことを初めて知りました。

    「村正」のクラウドファンディング

    漆を脱いだ(?)「村正」の地刃は、村正の一作風を示した見事な一口でした。
    村正の代表作ともいえるものですが、文化財管理の点から現物の展示が困難なため「写し」を製作して、桑名宗社の施設内で常設展示をおこなうというクラウドファンディングが進行中です。
    7日の金曜日に始まったばかりですが、目標金額400万円のところ・・・

    開始から4時間弱で目標金額を達成しました!!

    https://camp-fire.jp/projects/view/226472

    また、「宝刀村正写し」の作刀に際して、各種行事やテレビ放映が行われます。

    ①宝刀村正特別公開
    展 示 品 宝刀村正 2振、宝刀正重 2振
          短刀村正 2振、その他検討中
    開催期間 令和2年3月28日(土)~4月4日(土)
    開催時間 9時~16時30分 まで
    入 場 料 無料
    
    ②宝刀村正写し鍛錬打ち始め式
    上畠宗泰刀匠たちによる鍛錬が境内で行われます。
    クラウドファンディングの協賛者も刀匠指導の下、小槌を持って熱せられた鋼を打つ体験ができ、ご自身が打った鋼より宝刀村正写しが作刀されます。
    開催日時 令和2年3月29日(日) 午前10時ごろ予定
    
    ③宝刀村正修繕についてのテレビ放送
    今回の村正修繕はNHKの密着取材を受けていました。
    放送は3月ごろ、放送エリアは東海地方と北陸地方(愛知・岐阜・三重・静岡・富山・石川・福井)の予定です。

    ②の鍛錬打ち始め式はクラウドファンディングの協賛者のみですが、再び「村正」と「正重」の特別公開がされるのですね!
    前回行けなかった方だけでなく、もう一度見てみたいという方、要チェックです!!

    クラウドファンディングはまだ始まったばかりです。

    目標金額以上の支援は、展示の際の展示ケースやパネル、部屋の改修などに活用されるとのことです。
    「村正」の写しが制作され、桑名宗社に来たらいつでも「村正」を見ることができること。

    「村正=桑名」になる

    大切な一歩ですね。
    この令和の時代が、平和で豊かな、共存共栄の社会になることを願って、私も支援いたします!

    【お問合わせ】
    名称:桑名宗社(俗称:春日神社)
    住所:三重県桑名市本町46番地
    電話番号:0594-22-1913
    HP:http://www.kuwanasousha.org
    クラウドファンディングについて:https://camp-fire.jp/projects/view/226472
    駐車場:あり(桜の開花時期は公共交通機関を推奨)