ホーム 01【食べに行く】 ラーメンとお寿司を一緒に食べると、あれ?美味しい!小さな集落の食文化@やんがや

ラーメンとお寿司を一緒に食べると、あれ?美味しい!小さな集落の食文化@やんがや

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前にも書いたのですが、漁業が盛んな南伊勢町では「ラーメンとお寿司をセットで食べる食文化」があります。なぜそんな組み合わせになったのか、気になってしまうのです。

美しいリアス海岸が続く南伊勢町。

一緒に仕事をしていたカメラマンにそのことを伝えると「あの店に行けばわかるかも知れない」と教えてくれたのは、南伊勢町東宮にある「やんがや」。謎に迫るべく、行ってきました。

平日の昼でしたが、店内はけっこうな賑わい。メニューを見ると料理がずらり。そして「迷ったらコレ!!」の矢印が四つのメニューを指しています。

「お昼だけ」ラーメンおにぎりセット。「ボリュームナンバーワンセット」かつ丼ラーメンセット。「自慢のオンリーワンセット」えび巻ハーフセット。「人気ナンバーワンセット」寿しハーフセット。そう・・この4種類で迷ってしまうわけです。

寿しハーフセットが届くまで何気なくメニューを眺めていると、やんがや物語なるものが書かれていました。

謎を紐解くべく読んでみました。サービス精神旺盛だった店主の名物ばあちゃんと初代やんさんが、皆さんに喜んでもらいたいと考案したのが低価格帯の中華そば。黄金色の自家製スープは創業当時と変わらぬ味らしく、当時は中華そばと並び「肉うどん」も人気だったみたいです。ちなみに「やんが」とはここらへんの地域で使われる言葉で「無茶苦茶だけど愛嬌や心意気がある人」を意味し、先祖に一風変わった人がいたことから屋号を「やんが屋」にしたとのこと。

そうこうしているうちに、寿しハーフセットが到着。
澄んだスープはやさしい味わい。
ああ、なるほど。
酸味が欲しくなる味なんです。関西で、うどんといなり寿司を一緒に食べる感覚に近いです。

少し甘めのラーメンからはおダシのいい香り。寿司の酸味に魚のあっさりとした脂と旨味。白米や炒飯ではなく、味を引き立て合うコンビネーションが生まれるんですね。これは納得であります!

この組み合わせが生まれた経緯をお店の人に聞いたのですが・・「ん〜なぜなのかは、わからないです。昔からありました」とのこと。

ちなみにやんがやにはカウンターもあり寿司オンリーでも握ってくれます。

尾頭付きのエビフライ定食。

それにしても南伊勢の食堂には、ソウルフードなの?と思うくらいえびフライやかつ丼が多いです。

もしかしたらですが、38の点々と離れた集落からなる南伊勢町には、昔は集落毎に数軒の食堂があり、冠婚葬祭の仕出しから日常の食堂や居酒屋としての機能まで、食を幅広く一手に引き受けていたため、このようなスタイルの食堂が今も残っているのかも知れません。例えばお寿司を食べてお酒を吞んで、シメのラーメンまで1軒で済ますことができます。

そして「昔ながらの味」を現代に伝え残しているのなら、食べて懐かしさを感じることができ、それはノスタルジックな食文化だと思いました。

というわけで「ラーメンとお寿司をセットで食べる食文化」のルーツは結局分からず、新たな疑問が増え、小さな集落にある食堂への興味は深まる一方なのでした。

 


 

やんがや
三重県度会郡南伊勢町東宮102-34
tel 0596-72-0076
hp http://www.yangaya.net
fb https://www.facebook.com/有限会社やんがや-1295645380451991/

 

 

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