ホーム 04【知る】 04人を知る 志摩市出身・岡崎のスーパー公務員の秘密に迫る(前編)

志摩市出身・岡崎のスーパー公務員の秘密に迫る(前編)

岡崎市のスーパー公務員?いや、三重のカリスマです!

岡崎市役所の晝田 浩一郎(ヒルタ コウイチロウ)さんをご存知でしょうか?

公務員の業界では全国的に有名なのですが、実は晝田さんは三重県志摩市のご出身なのです。


まずは晝田さんの概略をご紹介します。
2012年に岡崎市役所に入庁。
2016年1月、商店街の空き店舗を有志メンバーとプライベートで借りて、商店街の賑わい創出の様々な企画を実施する「ここdeやるZone(ここやる)」を立ち上げる。


2017年12月には「コマッタ」ことをITやテクノロジーを使って、市民、企業、行政、学生の人たちで解決する「Code for AICHI(C4A)」を立ち上げて、”シビックテック”を広める活動を開始。

他にも、岡崎市の中心部を流れる乙川河川敷を会場として、音楽ライブや水辺空間を楽しむアクティビティやマルシェなどを行う「みらおと」では、水辺空間の新たな活用方法を、地元と大学生を中心にチャレンジし続ける。

 

その結果・・・
▼認定・受賞歴
・2015年「CSRリーダー」認定
・2016年社団法人日本パブリックリレーションズ協会「PRプランナー」に認定
(愛知県内の公務員初)
・2017年岡崎市職員部課長会「頑張る職員金賞」を受賞
・2017年ForbesJAPAN「日本を元気にする88人」に選出
・「地方公務員が、本当にすごい!と思う地方公務員アワード2017」を受賞
・地域に飛び出す公務員を応援する首長連合「地域に飛び出す公務員アウォード2018」を受賞
・2018年内閣府主催「地方創生政策アイデアコンテスト 優秀賞」を受賞
・2019年IBMのコンテスト「Call for Code 2019 Global Challenge」日本代表に選出

という、【人と人、人と地域をつなげる活動】を通して、仕事でも、プライベートでも地域活性化に取り組んでいる方です。

詳しくは以下のサイトに。
地方自治体を応援するメディア – Heroes of Local Government(HOLG)
https://www.holg.jp/interview/hirutakoichiro/
Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)
https://forbesjapan.com/articles/detail/23500/1/1/1

と、HOLGの加藤さんの記事をご紹介して終わり・・・だとOTONAMIEじゃない。

人懐っこい笑顔をする晝田さん

晝田さんとともに岡崎市を街歩きしながら、彼がどうやって周りを巻き込みながら「地域に飛び出しているのか」に迫りたいと思います。


ちなみに・・・
晝田さんのお父さんは、以前にOTONAMIEで地元のサーファーとして取り上げられたことがあります。

伊勢志摩には伝説を作るサーファー達の話がある!@志摩市


OTONAMIEは晝田家を親子二代に渡って密着していますね。笑

まずは本多忠勝を探しに岡崎城へ!

三重県と岡崎市は、国道1号線(東海道)で繋がっています。

また、桑名の街並みを作った徳川四天王の一人、本多忠勝の生まれ故郷でもあります。

何だか会う前から勝手に親近感を覚えます。笑

旅のスタートは名鉄東岡崎駅から。

晝田さん:おはようございます。

――急に隠し撮りをしてしまい申し訳ありません(笑)今日はよろしくお願いします!

晝田さん:じゃあ行きますか。

どこにでも居そうな好青年という印象。
ただ、常に背筋がピンと張っているからか、「ただ者ではない」感があります。

晝田さん:これが11月に供用が開始されるペデストリアンデッキです。

晝田さん:ホテルや24時間年中無休のフィットネスジムなどが、駅前にできます。

早速、東岡崎駅前の新規事業を説明する晝田さん。
自分の部署以外の事業でも市の事業をちゃんと説明ができるのは、常にはアンテナを張っていたり、岡崎のことが好きなんだなと思いました。


スロープを河川敷に向かって降りて、乙川沿いをしばし散策することに。

晝田さん:この辺りは桜の季節や花火大会の時はとても綺麗なんですよ。

写真提供:岡崎市
写真提供:岡崎市

――た、確かに桑名の夜桜や花火大会もすごいと自負していますが、岡崎も見応えありますね

そういいながら 乙川沿いを岡崎城に向かって歩いていくと。

晝田さん:あ、ミカちゃんだ!

乙川にいる鯉のことを『みかちゃん』と言うみたいです。
顔を覗かせると、餌をもらえると勘違いしてたくさん近づいてきます。

晝田さん
:この橋の向こうの河川敷が、『みらおと』の主会場です。他にも定期的に朝市だったり、ヨガだったりが行われます。

晝田さん:今日はNPO法人ルリアンさんがお昼に『乙川DEバーベキュー』をする準備をしていますね。火起こしから片付けまでしてくれるので、食材以外は手ぶらで参加できて人気なんですよ。夜は別の団体が乙川ナイトマーケットやキャンドルヨガ、星空観望会が行われます。

大きな河川の中流域なので、河川敷が広いなという印象です。
そして何より、おとがワ!活用実行委員会が、今までの既成概念にとらわれない利活用プログラムを公募して、いろんな団体が水辺空間を利活用している点が素敵でした。

――お、川の向こうが岡崎城ですか?早く本多忠勝像が見てみたいです。

晝田さん:場内では武将隊のパフォーマンスや、最近ではコスプレイヤーが撮影をしにくるんですよ。

岡崎城の本丸に向けて河岸段丘を登ると

神社があり、当日は結婚式をしていました。

晝田さん:松井さん、この石碑何か見て気づきませんか?

――『公園』と書いてありますね

晝田さん:ここは『岡崎公園』なのに、どうして『公園』だと思いますか?

――むむ、全然わかりませんが・・・

晝田さん:実はここが “日本で最初に『公園』” とつけられたから、と言われています。

――へー。さすが家康公が生まれた場所なだけありますね!お、これが探し求めていた『本多忠勝像』ですね!忠勝さん、桑名の街を作ってくださってありがとうございます。



晝田さん
:では家康公の父・松平広忠公が埋葬されている『松應寺』に行きましょうか

岡崎のディープな場所から、新しいスポットまで!

天文18年(1549)3月、家康公の父・松平広忠公は城中で家臣に刺殺され、この地に埋葬されました。

 

同年11月、家康は今川方の人質として熱田から駿府へおもむく途中、その墓上に小松を植え、松平一族の繁栄を祈願しました。
その後、永禄3年(1560)家康は桶狭間の合戦後、岡崎城主となり、非業の死を遂げた父の菩提のために寺を建立したと伝わっています。

松應寺|岡崎の観光スポット|岡崎おでかけナビ – 岡崎市観光協会公式サイト
https://okazaki-kanko.jp/point/479

境内に入って御廟所に向かうと、

晝田さん:この門をくぐってみてください。何か見て気づきませんか?

――ま、またクイズですか!?

晝田さん:ヒントは右から2つ目の葵の御紋です

――あ、逆さになっている!

晝田さん:他にも色々とあるそうですが、日光東照宮と同様に完璧な物はあとは朽ちていくだけなので、あえて未完成や不完全にすることで永遠に崩壊することがない、との魔除けの意味でこうしているみたいです。

――なるほど!

晝田さん:ここは明治末期から昭和中期頃までは芸妓さんがいる花街として栄えていました。戦後松應寺境内に作られた闇市が発祥の商店街と木造アーケードは昭和レトロを感じますよね。

晝田さん:ここは空き家や空き店舗、高齢化が課題でしたが、最近では年に2回の縁日や、空き屋に新しいお店がオープンしたりと、面白い場所なんですよ。


我々は歩を進めて、下一桁の数字が2と7のつく日(2日、7日、12日、17日、22日、27日)に『二七(ふな)市』という朝市が開催される、『八幡通り』にやってきました。

晝田さん:ここが二七市が行われる八幡通りです。

――ここで二七市が行われるんですね。桑名にも3と8のつく日に『三八(さんぱち)市』という朝市が行われるところがありますよ。

晝田さん:岡崎は空襲で焼け野原になって、戦後この辺りにあった闇市が元になっている朝市です。岡崎市内のみならず、遠方から露天商がやってきて、青果や鮮魚・干物、味噌や練り物、乾物などの食料品や、切り花、衣類も販売しています。

このまち歩きの道中、晝田さんに声をかける市民の方がとても多くみえました。

晝田さんはどれだけ多く、街の中に出かけているのだろうか。
と、晝田さんの顔の広さに驚きつつ、最新スポットへ向かいます。


岡崎は東海道の38番目の宿場町。
ここを通る東海道は『岡崎城下二十七曲り』といわれ、岡崎城を北から覆うように幾重にも折れ曲がって通過していました。

おかざき風景まちづくりの景観パネルより

https://www.city.okazaki.lg.jp/1100/1184/1169/p006770_d/fil/p5-1.pdf

晝田さん:ここが今年の7月にリニューアルオープンした籠田公園です。色が変わっている舗装のところが旧東海道なんですよ。

――桑名は七曲りと城下で7回曲がるのですが、その4倍ですか‼︎色が変わって東海道たと分かりやすいですね。

晝田さん:籠田公園は岡崎市が進めている事業の『QURUWA戦略』の一部として昨年度から工事を開始し、「つどい・つながり・つづく」をコンセプトに暮らしの質の向上やエリアの価値を高めるための場所として再整備されました。

岡崎市ホームページより

「QURUWA戦略」 ~乙川リバーフロント地区公民連携まちづくり基本計画~:地方再生のモデル都市に選ばれました | 岡崎市ホームページ
https://www.city.okazaki.lg.jp/300/306/p022685.html

晝田さん:公園内には屋根のある休憩所や複合遊具や噴水などがあって、子ども連れで訪れるといいですね。

晝田さん:ちょっと知り合いが遊びにきてるみたいなので、話しかけてきますね。

芝生広場にはステージが2ヶ所あって、何か音楽の練習をしているようでした。


籠田公園 | 岡崎市ホームページ
https://www.city.okazaki.lg.jp/1550/1567/1638/p024385.html

岡崎の魅力は伝わったけど、晝田さんの魅力を伝えきれてない⁉︎

晝田さん:約2時間、駆け足でしたが岡崎は楽しんでいただけましたか?

――ありがとうございました。それにしても疲れましたね。

晝田さん:何歩歩いたのか、アプリ見てみますね・・・って、9,298歩も歩いていました。

――そりゃ疲れますわぁ。ありがとうございました。


あれ、今日の取材のテーマはなんでしたっけ?

晝田さんとともに岡崎市を街歩きしたはいいですが、晝田さんがどうやって周りを巻き込みながら地域に飛び出しているのか、この記事では全然迫っていませんね。
というわけで、『晝田さんがどうやって周りを巻き込みながら地域に飛び出しているのか』については、第二弾を近日中に公開いたします。

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