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三重を旅する炊飯器、ジャーごと!松阪の食と歴史で、こころを満たすディープな魅力を巡る。

松阪といえば松阪牛だけじゃない!食の懐が深い町。そんな「美味しい松阪」を巡ります。今回はモグモグ系子育てママライター・ともーこさんが炊飯ジャーごと(通称ジャーごと)取材にうかがい、その土地の美味しい物を食べたり、町の歴史を辿ります。

ともーこさん:福井県出身・桑名市在住。食べることが趣味の一児の母。OTONAMIEでは身体を張った滝修行やグルメなどの記事を書く。他にも東海テレビのキュレーションメディアCUCURU(サイト終了)のライター経験有。OTONAMIEの広報も担当。

 

 

海苔好きじゃなくても気軽に楽しめる、海苔テラス。

松阪駅東口から徒歩約10分

テラスといえば「六本木テラス」、三重県民的には「三重テラス」、そして松阪にあるのは「海苔テラス」なのです。

コロナ対策をしつつイートインも可能

運営は三重漁連で、その敷地内の一角にあります。

海苔をふんだんに使った定食

海苔テラスではさまざまな海苔の商品が購入でき、レストランもあります。隣接するのり流通センターでは三重県内の海苔が集まり、競りが行われています。海苔の競り人も務める販売事業部のり海藻課の石倉正雄さんにお話を聞きました。海苔のプロフェッショナルである石倉さんが思う、三重の海苔の特徴とは?

石倉さん(写真中央)

石倉さん:木曽三川、鈴鹿山脈、大台ヶ原から山の養分が流れ込む伊勢湾は、海苔が育つ栄養が豊富。そして遠浅なので昔から海苔づくりが盛んです。海苔は網を張って養殖するのですが、海苔網がない時代から伊勢湾岸では海苔が食べられていたそうです。海苔には大きく分けて黒海苔と青さ海苔(アオサ)があり、日本の約6割のアオサは三重県で生産され、松阪もアオサの産地です。

ともーこさん:三重は海苔大国だったんですね。美味しい海苔、良い海苔の条件って何ですか?

石倉さん:黒海苔の場合は色の濃さ、風味や甘味、あと「食い切れ」といってパリっとした食感も大事です。火で炙ると香りが引き立ち、より美味しくなりますよ。アオサは用途によって評価の基準が違います。袋詰めされたものは団子状や粉々ではない形状で、深い緑色だと相対的に香りが強く良しとされます。佃煮に使う場合は早い時期に収穫したものだと溶けてしまうので、しっかり育てた方が好まれます。あと海苔は海の野菜といわれるほど、食物繊維、たんぱく質、ビタミンなどが豊富です。

和食の朝ごはんには、海苔が添えられていることが多い。さらに三重の沿岸部ではアオサの味噌汁もよく食べられています。島国日本の貴重な栄養源である海苔を朝食で頻繁に食べるのは、健康面でも理にかなっているのではないでしょうか。
ジャーごと実食用の高級黒海苔とお土産を購入し、向かったのは伊勢湾。

 

 

海の恵みを、潮の香りを感じながら実食。

松阪市の東側一帯は、風光明媚な伊勢湾を望みます。海苔が育つ海で、潮の香りを感じながらのランチタイム。そんな贅沢なシチュエーションがたのしめる、ジャー映えスポットに到着しました。

海苔の話を聞き、海苔中心のおにぎりを作るというともーこさん。火をおこして海苔を炙ることはできないので、お日様の光で温め中。

ともーこさん:黒い!透けない!いつも食べていた海苔と存在感が違います。

それでは実食。

ともーこさん:「磯の香りーーー!」って叫びたくなるくらい、香りがすごくいいです。恵みの海に感謝したいです。

お味はいかがでしょう?

とこーもさん:パリっとした食感がありながら、厚みがあるのでご飯に馴染んで美味しいです。美しい海と海苔の香りに癒されます。

海苔テラスで人気の「焼海女のり」も実食。

自然とその恵みをたのしみ、続いて大地の恵みをいただきます。

 

 

大地の恵み、大豆は甘い!

うかがったのは大豆や豆腐・味噌など大豆の加工品を生産販売する野瀬商店。対応してくれた野瀬寿代さんにお話を聞きました。

野瀬さん(右)

野瀬さん:大豆は300種類以上あるのですが商品に使っている嬉野大豆は、三重県固有の在来種であり江戸時代から栽培されていた「美里在来」の大豆から生まれた品種です。脂質が低く糖度が高いので、加工すると甘味や旨味、そして風味も楽しめますよ。

予約販売(要予約・お電話にて)をしている豆腐「極み 寄せ豆腐」を購入。豆腐作りの工程で通常では、にがりで固めたあと殺菌と冷却を行いますが、「極み 寄せ豆腐」は殺菌冷却をしていないので大豆の本来の味が引き立つといいます。

ともーこさん:ごはんを作るときに気になっていたのですが、豆腐は水で洗った方がいいのでしょうか?

野瀬さん:洗わなくても大丈夫ですよ。一緒に入っている水は、豆腐の旨味を吸っているのでお味噌汁に使ったら美味しくなります。

豆腐どーなつ

有益なライフハックも入手したところで、視界に入り気になるのは豆腐のドーナツ。嬉野大豆の甘味を活かし、砂糖不使用で人気の品なのだとか。こちらも購入して、青空の下、近くにある広場でいただくことにしました。

ともーこさん:豆腐が甘い!そして茶碗蒸しのような、なめらかな食感。スイーツみたいで贅沢な気分になります。

続いてドーナツの味はいかがでしょうか?

ともーこさん:プニプニでもちもち。砂糖を使っていないのに優しい甘味があり、自然な大豆の風味もいいですね。

海と大地の恵みで口福感の余韻に浸りながら、次は歴史散策へ。

 

 

国道の一筋横には、旅情をくすぐる歴史街道。

伊勢市への道中に位置する松阪市は昔、大勢のお伊勢参りの参拝者で大変賑わいました。今回は情緒ある伊勢街道の町並みを散策。

六軒追分にある道標を説明する中村さん(右)。

奈良に繋がる初瀬街道と伊勢街道が合流する、六軒追分から近鉄松ヶ崎駅まで、六軒、市場庄、久米エリアを巡ります。ご案内いただくのは、市場庄や六軒町などの歴史・文化の語り部の会「格子戸の会」会長の中村文恵さん。

スタート地点の六軒は江戸時代にはたくさんの旅籠や木賃宿があり、参拝者をもてなす宿で使われていた講看板が磯部屋利吉の軒先に展示。レトロな看板から当時の賑わいを想像しつつ、歴史を感じる古民家を眺めながら、六軒から市場庄へ歩きます。

ともーこさん:どこかで見たことがあるような建物ですね。

手前が妻入で、奥が平入。

中村さん:伊勢市のおはらい町の町並みに似て屋根が三角に見える面に出入り口がある「妻入」の町家が市場庄には多く、屋根がギザギザに並んだ町並みが特徴です。地区のお年寄りは「伊勢神宮の社の『平入』に遠慮して『妻入』にした」といっています。

それにしてもおはらい町などの町並みと違って木戸から覗く広い敷地が印象的。この地区は農業が主産業で昔は木戸を大八車が通りモミを庭に干したりしていたそうです。情緒を醸す格子は明治時代に付けられたもの。

中村さん:格子の木の角が丸くなっているでしょ。お盆やお正月の前には格子戸を磨くのがお嫁さんの仕事だったそうですが最近では夫婦で磨く家もあります。冬場は指先が凍てつく大変な作業なんですよ。家によって格子のデザインが違うのも見どころです。

街道から少し外れて100mほど脇道を行くと「忘井」があります。古代から南北朝時代までの約660年間にわたり天皇に代わって伊勢神宮に仕えるために未婚の皇女から「斎王」が選ばれました。斎王は天皇が代わるまで都には帰れませんでした。都から斎宮(明和町)まで斎王群行と呼ばれる5泊6日の旅の最後の日にこの忘井で休憩をしたといわれています。1110年第49代斎王に同行していた官女・甲斐(かい)がこの忘井で「別れゆく 都の方の 恋しきに いざ結びみむ 忘井の水」と詠んだと伝えられています。(忘井の場所については他説あり)

久米地区の途中、道が大きく曲がり田んぼが広がって視野が開け、遠く山々が望めます。そんなのどかな風景に映える、お堂や石碑。

ともーこさん:田舎でこのようなお堂をよく見かけるのですが、ここは何を奉っているのですか?

中村さん:民間信仰でこのお堂は庚申さん、丸い石碑は山の神を祀ったもので、常夜灯や石標も並んでいます。

庚申信仰では、三尸(さんし)と呼ばれる虫が人間の体内にいて、60日に一度の庚申の日に人間が眠ると体内から抜け出し、天帝(神)にその人間の罪悪を伝え、神は邪鬼に命じてその人に罰を与えるという教えがあるそうです。そのため庚申の日は、人々が集まり寝ずに夜を過ごしたそうです。

中村さん:集落の外れにこのようなお堂や石碑があるのは、恐らく邪気や悪いものが集落に入らないように守る意味合いがあるのだと思います。

最後に訪れたのは南北朝時代から続く名家・舟木家の長屋門です。

江戸時代に造られた美しいなまこ壁が特徴。馬に乗ったままでも通れる高さで迫力もあります。舟木家は南北朝時代から続く名家で、江戸時代に造られた長屋門には舟木家の2つの紋が掲げられています(個人宅のため公開されていません。外観のみご覧ください)。

伊勢街道のすぐ横を走る交通量の多い県道や国道

今回巡った伊勢街道は、JR紀勢本線と近鉄山田線の間にある道。私は普段よく使う鉄道の横に、歴史や文化の痕跡が残り、情緒的な町並みがあることに少し驚き、当時の伊勢街道に思いを巡らせました。

中村さん:昔は今日巡った伊勢街道から遠浅の伊勢湾が見渡せたそうです。田畑が広がる中を街道が通り、遠くに海を望む、そんな幻想的な場所だったんですね。

ナビゲートいただいた中村さんとは駅でお別れし、今夜のおかずを調達するため肉の直売所へ。

 

 

おうちでもたのしめる鶏焼き肉。暮らしを旅しよう!

コンビニの看板に肉!

お肉の直売所はJA全農みえミートが運営していて、朝加工した精肉などが並びます。松阪牛をはじめ、伊勢うまし豚、伊勢赤どりなどのブランド肉や加工品も直営価格で販売。

岩塚さん(左)

加工事業部加工品販売課の岩塚大知さんに聞けば、土日の特売は特に人気で、年末には行列ができるそうです。陳列された肉を眺めるともーこさん。

ともーこさん:肉が輝いていますね。松阪牛100gが800円台、100gの大きな和牛コロッケが100円とお値打ちですね。

ともーこさんは、以前OTONAMIEでも掲載した記事肉・白飯・ビール・最高!!松阪市民の鶏焼き肉愛と味噌だれへのこだわりを家でもたのしみたいと、タレに漬け込んである「松阪鶏焼き肉」と「牛ホルモン」を購入。

今回初めて松阪を巡ったともーこさんに、感想を聞きました。

ともーこさん:お腹も旅情も大満足です。毎日子育てや仕事に追われていますが、時には「こころが満たされる」ことも大事だなと思いました。その地の暮らしや、生活に溶け込んでいる歴史ある街道など、観光地化されていないところを巡ると、新しい発見があって楽しかったです。またお腹を空かせて、松阪を巡りたいと思います!

あなたにとっては何気ない日常も、誰かにとっては魅力的に映っていることがあります。日々の暮らしや身近な地域で「いいな」と思える風景を、こころのシャッターで切り取りませんか。歴史や自然を感じながら食を巡る小さな旅は、こころがワクワクして元気になっていくようです。

 


 

【取材協力】

海苔テラス
松阪市中央町465-1
tel 0598-51-1556
hp http://www.miegyoren.or.jp/gourmet/seafoodmap/terrace/

野瀬商店
松阪市嬉野権現前町775
tel 0598-42-2521
hp http://ureshino-toufu.com/

格子戸の会
松阪市市場庄町483-1
tel 0598-56-2493

お肉の直売所
松阪市市場庄町1164-1
tel 0598-56-9512
hp http://www.miemeat.co.jp/chokuei/index.html

 


 

【タイアップ】
松阪市 観光交流課
松阪市殿町1340番地1
tel 0598-53-4196
松阪市hp https://www.city.matsusaka.mie.jp
松阪市観光hp https://www.city.matsusaka.mie.jp/site/kanko/
松阪市観光インフォメーションサイト https://matsusaka-info.jp/

絵本の森に迷い込む 〜 BUMBLE BEE BOOKS うみのそばの やまのうえの ちいさなえほんや 〜

三重県南部、紀北町。

海が望める小高い山の上に、小さな絵本屋さんがある。

開店して1年ちょっとのそのお店のことを知ったのは、友人からの知らせだった。

「紀北町に絵本屋さんがあるの、知ってる?」

 

いや、全然知らなかった。

気になってインターネットで調べてみたら、お店のインスタグラムのアカウントがあり、見てみるとお店の様子と入荷した絵本の紹介をしていた。

お店の名前は『BUMBLE BEE BOOKS』(バンブルビーブックス)。

その店名を聞いた時に、真っ先に頭の中に「Bが3つか」という台詞が思い浮かんだ。

「Bが3つか」とは、ミヒャエル・エンデの『はてしない物語』の中で、主人公のバスチアン・バルタザール・ブックスが、古本屋の店主に自己紹介をした時にその店主に言われた台詞。

そのお店の名前を聞いて以来、なんだか『はてしない物語』のバスチアンや、不思議の国に迷い込んでしまったアリスのように、絵本に夢中になって絵本の中に迷い込んでしまう子どもの姿を想像して、ずっと気になっていた。

実際に行ってみると、その絵本屋さんは山の上にあり、そこからは海が見え、水色を基調としたお店も可愛くて、本当にちょっとしたファンタジーの中に迷い込んでしまったような、ワクワクした気持ちになった。

『BUMBLE BEE BOOKS』外観。
向かって左側の水色のドアが店内入り口。
お店の看板。
看板には本を読んでいるキツネのイラストが。

 

水色を基調とした可愛い店内
たくさんの絵本が出迎えてくれる。

 

ミヒャエル・エンデ『はてしない物語』、ルイス・キャロル『鏡の国のアリス』、サン・テグジュペリ『星の王子さま』、トーベ・ヤンソン『ムーミン谷の彗星』などが並ぶ

子どもの目線に並んだ本の中から絵本になった『星の王子さま』を手にとってみた。

「『星の王子さま』好きですか?私も大好きで、『星の王子さまミュージアム』まで行ったんですよ」

と話しかけてくれたのはオーナーの羽山さん。

そういえば、お店の看板にもキツネの絵が描かれている。

もしかして看板のキツネは、『星の王子さま』に出てくるキツネのエピソードが元になっているのかな?

 

「そうですね。それもありますし、キツネは他の絵本にもよく登場して、私も大好きな動物なので」

オーナーの羽山さんは、お店を本格的にオープンする前から、インスタグラムを使って、絵本の紹介をしてきた。

そして約1年前、紀北町に『うみのそばの やまのうえの ちいさなえほんや』、BUMBLE BEE BOOKSをオープンさせた。

ショップカード。活版印刷ならではの凹凸のある手触りが素敵。

町から本屋さんがどんどんと減っていく時代、そしてインターネットなどで本を買うことができる時代、実店舗の絵本屋さんってどういう存在なんだろう?と思っていた。

「絵本って、お母さんが子どもに買ってあげるものだけど、どんなお話なのか、内容を全部を知ってから買うじゃないですか。かと言って(絵本屋さんが)インスタなどで中身を全部公開することもできない。だから、実際に手にとって読んでもらうことが、結構大切なんです。あと、『仕掛け絵本』とかって、色んな仕掛けがあるので、それも実際に手を使ってみないとその楽しさがわからないですよね」

確かに、絵本は電子書籍と違って、紙の手触り、本重さ、ページをめくるという動作、絵本に仕組まれた仕掛けを、物語とともに自分で体感してみること…..
絵本は電子書籍化しやすい小説やマンガやビジネス書と違って、そこに『身体性』がちゃんと含まれている本であることを実感した。

だから絵本屋さんは実店舗であることが大切なのだと思う。

雑貨や画集などもあります
レジ周りとオーナーの羽山さん。
カウンターの本棚には少し大人向けの本や、詩集・歌集などもあります。

 

会話の流れから、色んな本を紹介してくれたり、探してくれたりします。

 

レジ周りの赤い壁にはアンティークな照明と額装された可愛い絵が。
映画『アメリ』に出てくるベッドルームみたい。

 

 

子どもの頃に慣れ親しんだ懐かしい絵本の主役たちが、今は可愛いグッズにもなっています。
思わず「うわ!懐かしい!」と手に取ってしまいます。

 

お店は、赤ちゃん向け、児童向けの絵本から、イラスト集や絵本にまつわる雑貨も販売している。

以前、「高校生にプレゼントしたい」というお客さんの相談を受け、その高校生はどんな人なのかを聞いた上で、「じゃ、これなんかどうですか?と選んでいます」とのこと。

色々と話をして、その人に合った絵本を一緒に選んでくれる。

それもまたインターネットではなく、お店ならではのことだと思う。

その作者はどんな人なのか、とか、その絵本はどんな出版社から出ているのか、とか、置いている絵本にまつわることはとことんリサーチしている羽山さん。

「絵本の内容もそうなんですけど、その絵本を作った人がどんな人なのかが、すごく気になるんですよね」

 

取材中、話は映画の中に出てくる絵本の話になったり、絵本の中に出てくるお菓子の話になったり。

やっぱり、絵本全般に関わることが気になるみたいで…….

「お店の近くに、絵本の中に出てくるお菓子が食べられるカフェがあったらいいのになあ、って思います。誰かやってくれないかな?」

 

確かに。

こんないいロケーションで、素敵な絵本屋さんがあって、近くに少しお茶ができるカフェがあったら最高だ。

 

絵本屋さんから見える風景。
海が見えるロケーション。
ちなみに私(この文章を書いている筆者)は、カフェで働いていて主にお菓子づくりを担当している。

イベントなどに出張でカフェをしたりもしているので、いつかまた、コロナ禍がおさまったら、お茶を淹れる道具とお菓子を持って、この海の望める山の上の絵本屋さんに来たい、と思った。

青空の下でお茶とお菓子。
不思議の国に迷い込んだアリスのティーパーティーのように。

 

BUMBLE BEE BOOKS(バンブルビーブックス)

住所:三重県 北牟婁郡 紀北町 東長島3108-108
営業日:毎月の営業日をインスタグラムにて公開しております。インスタグラムをご覧ください。
Eメール:bumblebeebooks.ehon@gmail.com
インスタグラムアカウント:https://www.instagram.com/bumblebeebooks.ehon

「私には大森屋がある」 連載エッセイ【ハロー三重県】第23回

どうにも疲れてなにもできないよ、という日がある。
そういう日のセーフティネットをみんなそれぞれ持っているんだろうか。

セーフティネットがあるだけで、心身の安定が全然違う。
今日はどうにも忙しくて身も心もぼろぼろだよ、と思ったその頭で「でも私にはセーフティネットがある」と思えば気力がぐんと湧いてくるというもの。

今日は私のマーベラスなセーフティネットのお話。

あるとっても疲れた日の夕方だった。
「今日はどこかへ食べに行こう」と言うと、「うどんがいい」と末っ子。末っ子のリクエストはいつだてうどん。
そして、事態をこじらせるのが好きな真ん中長男はうどんだって大好きなくせに「ラーメン」と言う。
どちらかに決めてよ、といくらお願いしたって双方もちろん譲らない。だったらもういいいよ、おうちで食べよう、と言えば嫌だと泣く。
こんな押し問答を今まで何度しただろう。

ああ、外食なんて提案しなきゃよかった、と思ってますます疲れるまでがだいたいセット。
でも疲れているときって、うっかり学習したことを忘れてしまうのだ。何度もこんな面倒な成り行きを繰り返す。

ただ、その日は違った。天啓が舞い降りたんだった。
そうだ、大森屋。大森屋へ行こう。

大森屋というのは、近鉄津新町駅のすぐ近くにあるごはんやさん。
古い店構えだけれど清潔で、お座敷があるし、駐車場もある。
それだけですでに子持ちのハートをつかむ要素を持っているのだけど、極めつけに大事なことを書こう。
うどんも、ラーメンもあるのだ。
大事なことなのでもう一度言うね。
うどんも、ラーメンもある。

子どもっていうのはどうしてこうも麺類が好きなんだろう。
なにが食べたいと聞けばだいたい麺類だし、もはや麺類さえ与えておけば平和な部分が大いにある。
うどん屋さんに行けば平穏だともいえるのだけど、生憎親のほうではうどんじゃなくて、せっかく外でお食事をするのならバチっとおいしいものを食べたい日というのがある。
いや、うどんもおいしいのだけど。でも、今日はお口がうどんじゃない日だってあるじゃない?
そして、面倒なことに、麺類は大きく派閥が分かれる。
子どもの場合はだいたい、うどん派かラーメン派。でもこの両方はなかなか相容れない。
ラーメン屋さんにうどんはないし、うどん屋さんにラーメンはない。

そう、ここで大森屋が登場する。
うどんも、ラーメンもある大森屋である。
そして、さらに付け加えるなら、大森屋には「なんでもある」のだった。

*

丼物と呼ばれるものはひと揃えある。
卵丼だって他人丼だってある。
焼きめしだって、カレーだってハヤシライスだって、ある。
オムライスも、焼きそばもあるし、定食だって各種ある。

ちょっと余談を挟むのだけど、三重県内においてエビフライってどこへ行ってもあるから驚いている。私はエビフライがとても好きなので至る所でエビフライを食べることができてとっても嬉しい(大森屋にも当然ある)。

大森屋には前述したとおりうどんがあって、そのうどんのラインナップがすごい。この世にこんなにうどんって存在したのね、とメニューを見て驚いてしまう。
もちろん天ぷらうどんも、月見うどんも当然あって、あとは肉うどんさえあればいいじゃない、とつい思いそうなところを大森屋のホスピタリティが追いかけてくる。
卵でとじてもくれるし、望むなら天ぷらだって一緒に卵でとじちゃうのが大森屋精神。

ラーメンも中華そばと五目中華があって、その日は五目中華をチョイス。
外食で感じがちな罪悪感を五目の具材が払拭してくれる。

うどんがあるならそばがあるのは想像に難くないだろう。
大森屋のおもてなしはそんなものでは終わらない。
冷や麦。冷や麦がある。
冷や麦を外食で食べたことがあるだろうか。私はない。

「これなんて読むの?」

長女がメニューを指したのはまごうかたなき冷や麦だった。

ひやむぎだよ、と冷や麦について説明をすると、未知のものを食べたがる長女は迷わず冷や麦を選んでいた。

もちろん、うどん希望の長男はうどんを(確か月見うどんだったと思う)選んでおり、夫は親子丼と小うどんのセットを頼んでいた。

私はエビフライ定食と迷ったのだけど、どんないきさつだったかオムライスにした。

*

さて、こんなにあれこれといろんなものを注文して、厨房は混乱しないかと不安になる。
ラーメンの五目を炒めたり、うどんと中華麺と冷や麦を茹でたりしながらチキンライスを卵で包み、親子丼をつくるということ。
厨房から見える影はふたつ。ひとつはおじいちゃんで、もうおひとりの男性はお運びに忙しそうだった。

おじいちゃんひとりに負担をお掛けしたオーダーでは、と厨房の対角線上に座っていた私は胸がざわざわした。

もちろんそんなことは杞憂だったのだけど。

まるでファストフードかと思うような早さで熱々のお料理が次々と運ばれてきて、子どもたちが退屈する暇もなかった。
その鮮やかすぎるパパフォーマンスに夫と小さく歓声をあげた。
子連れの外食の最大の敵は待ち時間でもある。
とにかく待てない彼らは退屈すればグズグズいうし、あげくの果てに「まだー?」とこちらに訊ねてくる。そしてその声はだいたい大きい。

*

このオムライスを見ほしい。
この真ん丸のフォルム。かわいらしい、ふくふくとしたオムライス。愛しささえ感じる。
添えられた紅ショウガも愛嬌があってとってもいい。

各々、素晴らしい食欲でもりもりと無言で食べて、長女と長男に関しては大人の一人前をぺろりと平らげた。
長女はこの日生まれて初めて食べた冷や麦に、随分と感激していた。とってもおいしかったらしく、その日以来、「大森屋」と単語が出れば「冷や麦また食べたいな」と言っている。

我が家にとって、大森屋は太いセーフティネットだ。
長男の入園式の帰り、なんだかどっと疲れたあの日に立ち寄ったのも大森屋だったし、夫が多忙で家を空けがちだった日に子どもたちと訪れたのも大森屋だった。
私たちには大森屋がある、その事実が心をうんと強くする。

地域の魅力が「伝わる」記事を書こう。 ~地域とつながるライティング講座・第三回@伊賀~

住んでいるまちの魅力をもっとたくさんの人に届けたい。そんな思いを形にするために開講した「地域とつながるライティング講座」。初回はインタビュー二回目は写真撮影のコツを学び、伝わる記事を書くための準備を重ねてきました。

そして迎えた2020年12月13日の最終回。この日は実際に伊賀市内で取材を行い、記事を作成します。取材先は伊賀市のふるさと納税の返礼品を提供してくれている事業者さんたち。伊賀組紐や伊賀米など、この地に根付いた産業に携わり、ふるさとに対する思いが深い方たちばかりです。

果たして、受講者の皆さんはその思いを受け止め、無事に記事を完成させられたのでしょうか。

取材の事前準備を大切にしよう

取材の前に、ハイトピア伊賀へ集合。講師の北川由依さんから、これまでの振り返りと取材に関するレクチャーを受けました。取材は事前準備がとても大切。今回は1日で取材、原稿作成とハードな1日になるためか、受講者の皆さんの顔も少し緊張している様子です。

インタビューは「inter(互いに)+view(見る)」つまり、相手をしっかりと見て、対話を重ねるように話を聴くことであることや、インタビューの際に座る位置や話し方など、第一回で学んだことを振り返ります。

さらに「録音前に一声かける」「どういった目的でインタビューを行うか伝える」など、インタビューの礼儀作法もおさらい。もう一度資料を見直したり、メモに書き留める皆さん。これまでの復習が終わったら、早速、取材先にに向かいます。

今回の取材先は、希少な伊賀肉を扱う「米井精肉店」、伊賀米を栽培から販売まで行う「株式会社アヤマNOSAN 」、伊勢志摩サミット乾杯酒を提供した「株式会社大田酒造 」、全国にファンをもつ土鍋・かまどさんを製造している「長谷製陶株式会社 」、伝統工芸品・伊賀組紐の老舗 「糸伍株式会社」。

取材先に2名ペアで伺い、インタビューを行います。各班それぞれに別れ、ドキドキのインタビューがスタートです!

生産者の思いを聞くインタビュー

ほとんどの受講者が、はじめてのインタビュー。取材先に向かう道中で、「うまくお話が聞けるかな…」と不安そうな方も。でも手元のメモには、事前で調べた情報や、どんなことを聞こうかと考えられた質問が、しっかりと書かれていました。

私も3組の取材に補佐として同行させていただきました。最初に伺ったのは、昭和29年に創業し、特殊な機械で伊賀組紐を製造している「糸伍株式会社」。

工場内に入ると、美しい色とりどりの絹糸が並んでいる様子が見えます。奥には専用の機械がズラリ。

取材に対応していただいたのは、取締役である松田智行さん。松田さんが身に着けているのは、伊賀組紐の技術を採用してつくられたマスク。高級感があり、着物を着用する方を中心にとても好評なんだそう。忍者のマークが施されていて、伊賀のアピールにもなるんだとか。

取材を担当したのは、桑野さん・柘植さん。しっかりと手元のメモをみながら、1つ1つ丁寧に質問を重ねていきます。美しい組紐がどのようにつくられていくのか、どんなこだわりをもってつくっているのか。松田さんも丁寧にわかりやすく答えてくださっていました。

普段めったに見れない、組紐の製造現場を見せていただき、同行した私もワクワク。機械織といってもほとんどが職人による手作業。糸伍では染めから仕上げまでを一貫して行っているため、バリエーションが豊かな組紐をつくることが可能なのです。そういったことから、世界的にも重要なスポーツ大会や伊勢志摩サミットなど、大切な公の場では糸伍の組紐が用いられているそう。 

もう少しお話を聞いていたかったのですが、私はつづいての取材先へ。次は、田中さんがインタビューを担当した「米井精肉店」へ向かいます。お話してくださったのは、代表の下平照雄さんです。

下平さんのお話の中で驚いたのは、伊賀肉の特徴。実は黒毛和種の雌の「処女牛」のみ、伊賀管内(伊賀市、名張市)で12ヶ月以上飼育したものなど、厳選した牛にしか伊賀牛の称号が与えられないそう。ちなみに全国でも、処女牛だけに厳選して飼育しているのは、松阪牛と伊賀牛のみ。

さらに子牛の不足で伊賀牛の確保が厳しくなっているため、近年では米井精肉店では精肉の販売だけでなく、自ら牧場を営み、子牛の肥育に挑んでいるのだそう。良質な肉質になるように、牛にストレスをかけないように細心の注意を払い、手間ひまをかけて牛を飼育している下平さん。

そんなお話をお聞きしていると、「大変な苦労の末に、食卓に牛肉が届いているんだ」と、あらためて感謝の思いがわいてきました。この手間ひまがあるからこそ、とろけるような柔らかい伊賀牛が出来あがるんですね。

最後に伺ったのは、「大田酒造」。担当は大森さんと上見さんです。お酒が大好きな二人。私が到着した頃には、試飲をしながら、楽しそうに専務取締役の大田智洋(ちひろ)さんにインタビューしているところでした。

伊勢志摩サミットでは、乾杯酒に選ばれ、全国でも一躍有名になった「半蔵」の蔵元。 私も試飲させていただきましたが、どれも本当においしい!どっしりとした味わいのものから、まるでワインのようなフルーティなものまで。おいしくて思わず、自分用に購入してしまいました。

現在は、大田さんの息子さんである有輝さんが中心となって、もっと若い人にも日本酒を楽しんでほしいと、SNSでの発信や飲みやすい日本酒の開発に取り組んでいるそう。また、地元・伊賀産の米や、新種の麹菌をつかった日本酒も開発。常に新しいことに挑戦しつづけている大田酒造さんのお話に、心がわくわくしっぱなしの時間となりました。

伝えたい思いを真ん中において、記事を書く

楽しい取材もあっという間。お昼ごはんのあとは、記事の作成に入ります。帰ってきてすぐに書き出す人、「うーん」とうなって、メモを見ながら考える人。それぞれに記事作成に向かいます。

記事を書いている最中に声をかけると、「たくさん書きたいことがありすぎて、まとめきれない!」なんて言う声も。それほど、しっかりとインタビューできたということですね。

北川さんからは、「うまく書こうとせず、取材のときにワクワクした気持ち、印象に残った言葉などを思い出して書きましょう!」というアドバイスをいただきました。伝えたいことは何か。自分の中で湧き上がった感情を丁寧に紡いでいけば、自ずと記事は完成します。「どうしよう、書けない!」なんて言っていた方も、そのうちに集中モードに。なんとか、皆さん記事はまとまったようです。

住んでいるまちの魅力を伝えていこう

最後に、書いた記事を発表します。完成までたどり着いていないチームもありましたが、ここでいったん、発表することに。書いた記事を自分で読むことで、伝わる記事になっているのかをチェックします。

他の方が書いた記事を読む声に、じっと耳を済ませるみなさん。伊賀に長く住んでいる方でも知らなかった事実に驚いたり、生産者の思いを聞いて、「うん、うん」とうなずく人も。皆さん、生産者の思いがしっかりとこもった記事が書けたようです。

今回作成した文章は、ふるさと納税の返礼品を紹介するWEBサイト「ふるさとチョイス」に掲載される予定。自分の書いた文章が、伊賀の返礼品を選ぶきっかけになれば、うれしいですよね。

最後に北川さんから、最後の仕上げかたについてアドバイス。人名や社名などを間違えないよう確認することや、同じ語尾がつづいていないか、再度声に出して文章のリズムを確認するなど、文章をブラッシュアップするためのポイントを教えていただきました。

最初は書くこと自体に不安を持っていた人も多かったようですが、1日でインタビュー、記事作成まで行ったことで、以前よりは自信をもって書けるようになっていたようです。そのせいか、最後の質問では、「どうやったら伝わる記事になるのか」というテクニックに焦点を当てた質問が多かったようでした。

住んでいるまちの魅力を記事にするという目的で、3回を通じて開催された「地域とつながるライティング講座」。

もちろん、伝えるために何を書くかということも大切ですが、記事を書くという行為を通じて、まちの人達から「思いを聞く」という行為自体が、とても大切なことなのではないかと感じました。その思いを聞き、「心から伝えたい」と思って書いた記事は、かならず誰かに伝わるはずなのですから。

 

場づくり、移住、そしてまちづくりへ展開!南伊勢町むすび目Co-workingの動きが未来!

“仕事の合間に「ちょっとコーヒー買ってくる」みたいな感覚で「ちょっとミカン狩ってくる」”

西川百栄さん

そう話すのは南伊勢町にあるコワーキングスペース・むすび目Co-working(以下:むすび目)を運営するひとり、西川百栄さん。南伊勢町の移住定住コーディネーターを担当している。

南伊勢町はリアス海岸が続き三重県で一番の水揚量を誇る。海に迫る山ではみかんなどの柑橘類が育ち、地域ブランドの五ヶ所みかんや内瀬みかんの産地。むすび目はそんな内瀬地区にあり、室内からは風光明媚な海を望む。

「みかん持ってきたでな」と訪れたのは内瀬みかんの農家、山出さん。

左から漁師の菊田さん、移住定住コーディネーターの西川さん、地域おこし協力隊の加藤さん、移住定住コーディネーターの西岡さん、農家の山出さん。

西岡さん:山出さんは玄関ではなく、いつもここから入ってくるんですよ。みかんはあるけど魚は持ってこないね。

漁師の菊田さんに視線が注がれる。

菊田さん:・・、今度持ってきますね。

日本全国、さまざまなコワーキングスペースがあるが、こんな会話をしながらパソコンに向かい仕事をしているところは、たのしい場だと思う。

ちなみにむすび目では隣接するみかん畑にて、みかん狩りのシーズンのみ(11~12月頃)30分500円でプチみかん狩りのコワーキングオプションプランもあるのだとか。
さて、今回はみかん・・、ではなく地域の場づくりと移住のお話。過疎化が進む南伊勢町で起きている最新事情をお届けします。

 

 

マニュアルがない自然と生きる暮らし方。

今日ここで仕事をしている人は、移住定住コーディネーター、漁師、地域おこし協力隊。農家の山出さんを除けば全員ここ数年前に南伊勢へ移住した人たち。唯一のUターン移住者は西川さんに聞くと、むすび目でも移住相談(Zoomも含む)を行っており、移住の相談が増えていて、最近は移住相談に変化がでているという。

西川さん:コロナ禍になる前は移住の情報について、ガッツリと行政などのサイトで調べた人から問い合わせがありました。しかし今はコロナの影響で、急に移住を考え始めた人からの相談が増えています。

南伊勢町の贄浦(にえうら)で生まれ育ち、都市部から帰ってきた西川さんに、南伊勢町での暮らしの特徴を聞いた。

西川さん:京都で企業勤めをしていたとき、漁師をしていた父から「3時のおやつ休憩のときに電話して」とメールが来ました。都会の仕事では3時のおやつ休憩はないのに。

西川さんが生まれ育った地域では、いわゆるサラリーマンはおらず企業もない漁村部。父は大敷という定置網の漁師をしていたが、他にも真珠養殖や自分の船で魚を水揚げする小漁師の仕事など、いろんな仕事を掛け持つことが地域では当たり前の暮らし方だという。名古屋から移住して贄浦で漁師をしている菊田さんに都会との暮らしの違いを聞いた。

漁師の菊田さん

菊田さん:最近、漁が終わってからペンキ屋の手伝いもしていました。漁は空が暗い4時か5時に漁場へ向かい、朝日が昇るのと同時に大敷網を揚げます。7時か8時くらいには港で水揚げをしてその日の仕事は終了。前職では昼寝とか考えられなかったのに。暮らしの自由度が高く、自然のなかで生きているなと感じています。

そんな暮らしは漁師だけでなく移住定住コーディネーターの西川さんも同じ。

写真:道行竈の酒造り~南伊勢地域連携日本酒プロジェクト~のFacebookより

田んぼの草刈りや稲刈りも行っていて、道行竈という限界集落の耕作放棄地を使い、米を育てて酒をつくるプロジェクトの中心人物として活動もしている。最近そんな道行竈に、名古屋から移住して地域おこし協力隊として赴任した加藤さんにも話を聞いた。

加藤さん

加藤さん:はじめは暮らしの違いに戸惑いました。以前の仕事は定休日が毎週あるのが当たり前。でもこっちで仕事やいろいろとお手伝いしていたら、休日の取り方がわからなくなりました。来月からは休日をスケジュールに入れなきゃと考えています。

自分の仕事だけで完結させずに、手伝いながら、また手伝ってもらいながら成り立つ地域の暮らし。ゆったりとした時間が流れ、自然を感じながらの生活。孤立やひとつの仕事に縛られる生活とは違い、人との接点が多い暮らしに、話を聞いて憧れた。

 

 

地域の場で湧き出すアイデア。

南伊勢町では人口減少とともに空き家が増え、5年で倍の1,700戸を超えた(調べがついている分だけなので実際はもっと多いと想定される)。

むすび目も空き家を活用している。地域にこのような場ができたことで、どんなことが起きているのだろう。

西川さん:移住相談が増えるのはもちろん、こっちから会いにいきたかった、おもしろい活動をしている人などいろんな人が町内外からきてくれます。

山出さん:むすび目ができるまで、このあたりはおじいさんやおばあさんばかりでした。みんな若いし新しい話に溢れ、刺激になります。

全国的に増えている地域の場づくり。拠点ができ、そこに人が集うことで交流が生まれる。人が集まるところには情報も集まり、情報は発想の種となる。素晴らしい発想があっても実証できるフィールドがなければ何も事は起こせないのだが、南伊勢町にはフィールドとなる空き家がたくさんある。言ってしまえば町全体がフィールドのようなもの。

西岡さん

西岡さん:最近、金・土曜日の限定で、焼き芋屋をはじめたんです。

コワーキングスペースの次は、まさかの田舎で焼き芋屋の開業。その目的は、焼き芋を売りまくることではなさそうだ。

西岡さん:いま目の前に海が広がる五ヶ所地区の空き家で、うみべのいえというプロジェクトを立ち上げました。書斎、キッチン、リビングなど本来は家の中にあった機能を、シャッター街になってしまった町の商店に移管させたら町はどうなるのか、検証しようとしています。まずはチッキンカーで焼き芋屋をすることで、地域の人と繋がりたいです。

家の機能を町にスケールさせるという発想とは、例えば家の書斎は本屋や図書館になるし、キッチンは飲食店になるのかも知れない。リビングはカフェやコミュニティスペースだろうか。町をみんなのひとつの家と見立てるとは考えただけでもワクワクするアイデアだ。

続いて2021年4月から運用が始まる移住体験住宅を見せてもらうために、五ヶ所地区へ移動。その前に移住体験住宅から歩いてすぐのところに、うみべのいえと焼き芋を販売するキッチンカーがあるというので見せてもらった。

 

 

そこに在るものを、たのしく活かす世代。

到着すると口コミで知ったという、地元の人が焼き芋を買いにきていた。

西岡さん:うみべのいえはまだ使い方を考え中です。ロケーションがいいので飲食店もいいなと思っています。五ヶ所地区には昔賑わった商店街がありますが、いまは閑散として開いている店はほとんどありません。空き店舗の情報など、焼き芋屋をしながら地元の人に聞けたらいいなと思います。

使われていない空き店舗は、地元の人の想い出が詰まっている。そんな想いのあるところが賑わい、町が活気づいていくことは地元の人にとっても、たのしみなのではないだろうか。

うみべのいえから歩いて1分、移住体験住宅へ。

ここからも美しい五ヶ所湾が一望できる。

移住体験住宅は、スタイリッシュながらも趣のあるガラス戸などを残しながらリノベーションされた平屋の一軒家。リノベーション前は庭に草や木が生い茂り、近寄りがたい雰囲気だったという。リノベーションはさかさま不動産などを展開する株式会社On-coにリノベーションのワークショップを依頼し、町内外の有志で行った。

西川さん:漆喰を塗るのも、今は簡単なキットが売っています。On-coさんにそういったノウハウなども教えてもらいながら、できるところはみんなで手作りしました。移住体験や移住希望者と地元の人の交流イベントもしたいです。あと若者が集えるところが少ないので、例えば地域おこし協力隊の交流の場としても活用できたらいいなと思います。

 

 

数字じゃ見えない、過疎地の可能性。

今回の取材を終えて、南伊勢町には独特な移住者の受け入れ体制があることを知った。しかもそれを外部に委託するのではなく極力内部で行い、足りない知識はアウトソースから学ぶ。そうすることで自分たちでコワーキング、移住、そしてまちづくりにまで展開しようとしている。最後に道行竈の日本酒づくりプロジェクトでの印象的なエピソードを教えてくれた。

写真:道行竈の酒造り~南伊勢地域連携日本酒プロジェクト~のFacebookより

西川さん:東京大学の学生さん数名が、フィールドスタディとして20日間の住み込みで、道行竈にきてくれたんです。今は大学側が地域への受け入れを求めている時代で、道行竈では東大生の前に地元皇學館大学の学生と一緒に酒造りのための稲刈りなど、日帰りでイベントをしていました。道行竈は人口37人、高齢化率は約90%です。皇學館大の学生にどう声をかけたらいいか、戸惑うお年寄りもいました。だから東大生が長期滞在するときに、地元の人と馴染めるか不安があったんです。

道行竈の集落にはスーパーやコンビニはなく、地元の人は食品などを定期的に訪れる移動販売車で購入している。学生たちも集落の人と同じ行動をとり、買い物は移動販売車。そして集落の清掃もはじめた。

オンラインで東京大学とフィールドスタディは今年も続いている。写真:道行竈の酒造り~南伊勢地域連携日本酒プロジェクト~のFacebookより

西川さん:そしたら、集落の人から学生に声をかけるようになって!それがとても嬉しかったんです。学生が帰ったあとも「あの子らなっとしとる?(どうしてる?)」と聞いてくれます。いまでは学生たちは、道行竈みんなの孫みたいな存在です。暮らしをともにするって大事だなと思いました。限界集落は人数や高齢化率で語られることが多いですが、数字で見えない可能性があると実感しました。

そして未来への想いを話してくれた。

写真:道行竈の酒造り~南伊勢地域連携日本酒プロジェクト~のFacebookより

西川さん:昨年東京大学の学生さんは、全国の受け入れ地域のなかで道行竈を選んだ理由として 「人口が少ない、限界集落という場所をみたかった」と言ってくれました。人口減少が進む日本において、ここは最先端の未来だと思うんです。南伊勢町のフィールドは無限。地域を理解した上で多くの方が移住してきてもらえたらと願っています。

突然の疫病が流行り、誰にとっても少なからず未来に不安を感じる時代になった。それは、これからの未来をつくる若者にとっては、計り知れないものだと思う。そんな時代に未来を生きる選択肢のひとつとして、ここで自分たちで未来を作るのもたのしそうだ。やりたいことやアイデアさえあれば、フィールドは無限なのだから。

 

 


 

むすび目 Co-working
三重県度会郡南伊勢町内瀬1536-1
tel 0599-77-4227
hp https://kii3.com/musubime/
fb https://www.facebook.com/musubime.cowork/
in https://www.instagram.com/musubimeco/

 


 

南伊勢町では地域おこし協力隊を募集しています。
また移住・定住のご相談や体験も可能です。
お気軽にお問い合わせください。

南伊勢町役場 まちづくり推進課 若者定住係
三重県度会郡南伊勢町五ヶ所浦3057
tel 0599-66-1366
mail machi@town.minamiise.lg.jp
hp https://www.town.minamiise.lg.jp

南伊勢町の記事一覧

謎のバンクシーが菰野町に出現?!

バンクシー展

 

只今名古屋で開催中のバンクシー展。最初横浜で開催、そして大阪で。どうしても行きたかったけどこの時期そこまで行くのはなーと思ってたら名古屋でやっと開催で行ってみた。大好きなバンクシーの作品が見れて感動。

「落ちるまで買い物をする:Shop ‘til You Drop」 警察
私は昔からバンクシーが好きで、どれくらい好きかというとイギリスまで2年前に落書きされた建物を見にいちゃいました!この写真は実際見たときに撮影した物です。本物が見られて感動。

そんなバンクシーが今月から名古屋で展示会をしている最中になんと!三重の菰野町でバンクシーがこっそり壁に落書きをしているのを発見!

バンクシー

場所は湯の山温泉駅から御在所ロープウエイに向かって進むとすぐの所。

わざわざバンクシーったら名古屋じゃなく三重に。それも菰野町にあえて書くなってやるなーと。

あっぷ

アップしてみるとなんか違うなー。

 

あっぷ

更にアップしてみるとペイント?

 

バンクシーと言えば型紙でスプレーで短時間に描くのに、菰野では丁寧に筆でペンキで塗ってご丁寧な仕上がり。いつもなら真っ平らな壁に描くのに、手間の掛かるシャッターででこぼこだから仕方ないのね。
これは落書きされた被害にあったこのお店の方にどんな状況だったのかと聞き取りをしないといけないとお店にお邪魔。

「お邪魔しま〜〜す!」

湯楽里

 

こちらのオーナーさんは女性で手作り作品を展示している四日市まちかど博物館の館長さんの山崎律子さん。

バンクシーに壁絵を描かれた状況を伺うと私が書いたのよとあっさり返事をされた。まさかのバンクシーが女性だったとは!?

バンクシーは謎の人物だから皆さん男性だと思ってたら大間違いでした。そして菰野町在住でイギリス人ではなかったんですね。

菰野の大物の芸術家の作品が切り抜かれて盗まれる前に是非皆さんご覧頂ければと。

気分はインディジョーンズ。 多気町・丹生の水銀坑跡を探ってみた。

鉱山跡とか炭鉱跡や坑道跡と聞くと、わくわくと心が躍るのは自分だけだろうか。

まるで地球の迷宮に入る様な、インディジョーンズの世界を想像してしまう。そして、そんな場所が自分の住む近くにあると知ったら…。

2020年の年末に、そんな冒険心がくすぐられる一日を過ごす機会があったので、OTONAMIEの読者にお伝えする。

出会いときっかけは、OTONAMIEの記事でも紹介した、三重暮らし魅力発信事業の『ローカル記事アクション』だった。(『ローカル記事アクション』で執筆いただいた、OTONAMIE代表・村山氏の渾身の記事はコチラから)

オンライン取材の舞台となった多気町の丹生地区を案内していただくことになり、多気町役場の方にご紹介いただいたのが、勢和の語り部会の中西さんだった。

勢和の語り部会・中西さん

地域の語り部さんと言うと“小難しくて”といったイメージがあった(筆者の勝手な偏見です。すみません)のだが、中西さんは全く違っていて、田舎の優しいおじいちゃんといった感じで、初めてお会いして数分後には、まるで、昔からの知り合いのように馴染んでしまった。私が勝手に懐いてしまったと表現した方が的確かとも思う。

その中西さんに取材中に教えていただいたのが、多気町の丹生地区にある水銀坑道の話だった。

水銀坑道って、何?

丹生地区の水銀抗跡

“丹”という文字がつく地名は全国にも多々あるが、そういった名称の地域は、昔に水銀が取れた場所が地名の由来となっていることが多い。

多気町の丹生地区も、その名の通り太古の時代(縄文時代)から水銀の発掘が盛んに行われていたらしく、その水銀は奈良東大寺の大仏に活用され、室町戦国時代には白粉(おしろい)の原材料としても珍重された。丹生の地理が、都から伊勢や熊野までの街道の拠点であったことも相まって、当時は大変栄えたとのこと。

今も当時の面影が残る丹生の集落。立派なお屋敷が多く残る

そんな丹生の集落の周辺の里山には、今もなお、水銀抗跡が無数に残っているとのことだった。以前より中西さんをはじめとする三重県や多気町の教育委員会、勢和語り部会の方々は、丹生の水銀抗跡について入念に調査してきたと教えていただいた。

取り纏めた資料を見せていただくと、その数は約500か所。縄文時代のものから昭和の初期に閉抗されるまで、大小様々な、水銀抗跡があるとのことだった。

地図に記された坑道跡の印

丹生地域周辺の、この一見何気ない里山のあちこちに水銀抗跡が残るという

ついに、未公開の水銀抗跡を辿ってみる。

中西さんに案内していただき、いよいよ水銀抗跡を見せていただくことになった。この日、案内していただいたのは、地域でもおそらく最大級のものだと想定される古代に採掘された水銀抗跡。

当然、道標もない水銀抗跡なので、私のような一般人が探そうと思っても立ち入れる場所ではない。それに、私有地も含まれているので、勝手に入ってよい場所でもない。先導する中西さんについて、里山の中を分け入り、進んでいった。

どんどんと藪の中を進んでいく中西さん足取りの速い中西さんに必死でついていくこと15分から20分。

「ほらほら、ここだ。ここだ。」と、洞窟の入り口まで導いていただいた。

何の変哲もない雑木林の里山の奥にその洞窟の入り口はあった。

想像していたよりかなり大きく、高さは4,5メートル程、横幅も優に2メートルはある。

で、肝心の中の写真は…というと。

こんな感じ…洞窟が深すぎて真っ暗。(私のカメラでは奥まで写せませんでした)

因みに、洞窟の中から外を撮影してみるとこんな感じ。

実は、この日は水銀抗跡の本当の奥までは進むことが出来ず敗退した。水銀抗跡の奥は、膝ぐらいまでの湧き水で満たされており、奥の奥まで進むにはロープや照明、それ相応の探索ギアの必要性を感じ、引き返したのだった。

残念だ…。インディジョーンズの様にはいかないのだ。

そんな丹生の水銀抗跡だが一部は整備され、一般にも公開されている水銀抗跡もある。

日の谷の水銀鉱坑道跡。昭和に再開発された水銀抗跡だ。

坑道内図も示され、入り口も整備されている。

洞窟の中の様子。封鎖されているので奥までは入れないけど、なかなかに広い空間だ。

荒々しく削られた跡が残る。

中西さんに見せていただいた水銀が混じった石。赤い部分が水銀の混じっている証らしい。

 

先人の足跡と現代の暮らしとが繋がる瞬間。

縄文の時代から昭和まで、長きにわたってこの地域で水銀が採掘されていたかと思うと、その地域に歴史とロマンを感じる。

水銀抗跡を通して、縄文の人たちが暮らす風景、平安の人たちが暮らす風景、そして、現代に暮らす人たちの風景が重なり、丹生という地域の何気ない里山の風景が、わくわくと心躍る風景へと変わっていく。先人たちの行いが、今の私たちの暮らしに続いているのだ。

案外と自分たちの住んでいる身近な地域にも、インディジョーンズの映画のような場所がひそんでいるのだ。

多気町・丹生の水銀抗跡に興味がある方、もっと知りたい方は中西さんまで連絡くださいとのこと。

連絡先:090-7914-5996(勢和語り部会・中西さん)

OTONAMIE PUSH EVENT【2021.2.26update】

\こんにちは!広報担当のともーこです!/
イベント情報をご紹介していきます。
※各イベントへのお問い合わせは、各イベントのお問い合わせ先にお願いします。
※イベントの詳細はフライヤーまたは、各HP、主催者にご確認ください。

第8回おんらいん♨︎さろん
テーマ「これは未来です。里山で起きている!たのしいこと」

主催者:度会県・OTONAMIE
主催者からのメッセージ:
これは未来です。人口減少が進む日本の未来です。人口減少と書くと悲観的な将来を考えがちですが、今回の大台町はとてもたのしそう。
昭和に栄え、近年はすっかり廃れてしまっていた江馬銀座商店街。レトロな外観を活かしながら、おしゃれな雑貨店や飲食店が続々とオープン。入居待ちになるほど人気だそうです。
2016年に町全体がユネスコエコパークとして拡張登録され、吉野熊野国立公園にも指定されている自然が豊かな大台町。大台ヶ原の山脈から清流宮川が流れ、渓流釣りのメッカであり、最近ではSUPなどのアウトドアプログラムを中心に旅行業やゲストハウスを運営する「Verde 大台ツーリズム」にも関心が集まっています。
大台町は2025年に46.3%という高い高齢化率が予想されていて、空き家も多いです。しかしそんな空き家や空き店舗などを、クリエイターが中心となりDIYでリノベーションをする有志団体「AWAプロジェクト」にも注目です。
今回、観光案内所兼お土産販売所「奥伊勢テラス」の発起人である西口茉実さんをゲストにお迎えして「里山で起きている!たのしいこと」をお聞きします。松阪市出身の西口さんはテレビやラジオのアナウンサーやリポーターとしてタレント活動をしていたことがきっかけで、大台町に移住し地域おこし協力隊として情報発信をしていました。今もタレント業を続けながら大台町観光協会のWEBサイトでの執筆や、奥伊勢テラスの運営などを行っています。そして最近、移住やワーケーションの問い合わせも増えているそうです。移住まで行かなくても、一度大台町に行ってみたい。そんな方を奥伊勢テラスでは受け入れ、その人に合わせて訪れる場所をご案内いただけるそうです。ご興味のある方はぜひ!ご参加ください。参加者からのご質問や感想などもリアルタイムで受け付けます。
度会県(三重県南部)の関係人口づくりとして、8回に渡りお送りしてきた「おんらいん♨︎さろん」も今回で最終回。歴代のゲストや参加者の方々からなるFacebook messengerグループ(任意参加)も70名を超えました!今まで参加したかったけどできなかった、という方もこの機会にご参加ください。

▼西口茉実さん
https://www.facebook.com/mamiyxmamiy

▼ZOOM URLはこちら
https://us02web.zoom.us/j/81645924352
ミーティングID:816 4592 4352
※参加される際はZoomを本名でご入室ください。プライバシー保護のためカタカナやひらがな、ローマ字でも可能です。
※ご参加いただける方は参加ボタンをお願いします。事前に参加表明がない場合は、本会場へのご案内ができませんのでご了承くださいませ。
ジャンル:オンラインイベント
日程:2021年3月4日(木)
時間:19:30〜20:30
ツール:Zoom
費用:無料
お問い合わせ先:otonamie@gmail.com
▼参加申し込みはこちら!
Facebookイベントページ

トピック展 昔の道具を考える

主催者:三重県総合博物館(MieMu)
主催者からのメッセージ:明治時代から平成時代にかけての生活用具について、電気の普及による道具の「電化」を中心に実際に使ってきた人々の感想を交えて紹介するとともに、新しい道具の出現が私たちのくらしにどのような変化をもたらしたのかを考える機会とします。
ジャンル:展示
日程:2020年12月19日(土)~2021年2月28日(日)毎週月曜日休館(祝日の場合はその翌日)
時間:午前9時~午後5時
お問い合わせ先:059-228-2283 mail MieMu@pref.mie.lg.jp
イベントに関するHPやSNSなどのリンク先:https://www.bunka.pref.mie.lg.jp/MieMu/000244504.htm

 

オンライン陶芸ツアー in 伊賀「陶芸家のうちへ遊びに行こう」(3月・長谷園)


主催者:
株式会社エイチ・アイ・エス
主催者からのメッセージ:
▼ イベント概要
普段見ることのできない製陶所や作業場にお邪魔して
陶芸作品がどのようにして作られるのかをライブ配信で紹介する1時間!
※事前申込制、参加は有料です。

・製陶所での制作過程を見て学べる
60分間のツアー体験をお楽しみいただけます

・事前に土鍋が届くので、
作品を見て触りながらご視聴いただけます

・土鍋は2種類からお選びいただけます
「炊飯土鍋(かまどさん)」「燻製土鍋(いぶしぎん)」

・長谷園の8代目「長谷康弘さま」もご出演、
直接ご質問いただけます
また、長谷さまに土鍋を使った調理を実演いただきます

▼ イベントへの想い
伊賀焼陶器まつり実行委員会さま、伊賀焼振興協同組合さまと旅行会社HISが2021年9月開催予定の「第40回 伊賀焼陶器まつり」を盛り上げるために本オンラインイベントを企画・催行いたします。

詳しくは「伊賀焼陶器まつり」のFacebookをご覧下さいませ!
https://www.facebook.com/igayakimatsuri/

▼ 読者さまへのメッセージ
伊賀焼ファンの方も、そうでない方も
この機会に是非、一緒に陶芸家のうちへ遊びに行きましょう!

今後、8月まで毎月1回・計6本開催する予定です。

ジャンル:オンラインイベント(※ツールはZoomです)
日程:2021年3月26日(金)
時間:14:00~15:00
お問い合わせ先:nb-hojin@his-world.com
052-856-5700(HIS 中部法人旅行営業グループ 名古屋法人営業所)イベントに関するHPやSNSなどのリンク先:
https://www.his-j.com/oe/detail/T11/?area=O9&country=JPN&city=HOJ&product=HOJ2005

皆様からもイベント情報を募集しています!

お寄せいただいたすべてのイベントを掲載できる訳ではありませんが、OTONAMIEの読者の皆様が楽しめそうなイベント情報を、編集部がピックアップして掲載いたします。
お気軽に下記フォームからイベント情報をお寄せください。

掲載申込みフォーム

受賞グルメ多数!たぬきおむすびの「奥伊勢PA」人気グルメを紹介

みなさんこんにちは!キャスターマミです!

今回は、高速道路パーキングエリア「奥伊勢PA」の人気グルメを紹介します。

奥伊勢PA」は、奥伊勢地域の特産品を購入・味わう事が出来る紀勢自動車道内、勢和多気ICと大宮大台ICの間にあるパーキングエリアです。

奥伊勢PAの「おむすび」が人気!

まずは、テイクアウトグルメから。レジ横にずら~っと並ぶ「おむすび」が大人気!

中でも「たぬきおむすび」は、天かすとネギと麺つゆのシンプルな組み合わせが癖になる不動の人気No.1!

 

2009年2月にオープンした奥伊勢PAで、名物となるような一風変わった手作りおむすびを開発しようと、当時のスタッフのアイデアで誕生しました。

ヒット商品となった「たぬきおむすび」、常連のお客様から「タヌキをアピールしたオリジナルキャラクターを作ったら?」という意見を受け、可愛い「たぬきおむすび」のキャラクターが生まれ、今ではマグカップやトートバッグなどのオリジナルグッズも販売されています。

タヌビーボールとは?

「たぬきおむすび」の横に並ぶ「タヌビーボール」は、楕円体でビッグサイズなたぬきおむすびの中に、なんとゴロっと煮卵が1つ包まれています。ラグビーボールに見立てた海苔が印象的。

食欲そそるこちらの「タヌビーボール」は、「お弁当・お惣菜大賞2019 CVS・専門店他おにぎり部門 優秀賞」を受賞されました。

「お弁当・お惣菜大賞」は、スーパーマーケットやコンビニエンスストア、 専門店等で実際に販売している数多くのお弁当・お惣菜・サラダ・パン等の中から、食の専門家で構成された審査員により、特に優れた商品を選出し表彰するプログラム。

両手のひらいっぱいの大きさで食べ応えあり!言わずもがな、病み付きになる美味しさです・・・!

おむすび予約販売開始

さて、既にたくさんのファンを持つ奥伊勢PAのおむすびですが、現在コロナ禍で通常より少量で作っているそうで、早々に完売してしまうこともしばしばだそうで・・・。

お客様に少しでも喜んでいただけるようにと、この度おむすびの予約販売をスタートされました。

ご予約は、受取日の前日15時まで。

受付電話番号は奥伊勢PA上り線 0598-83-6515

受取は上り線と下り線どちらでも可能です。

おむすびの種類は、たぬきおむすび120円、タヌビーボール200円、おむすび120円(梅、しぐれ、こんぶ、さけ、明太子、カラシマヨ伊勢たくあん)、梅ひじきおむすび150円、スパム160円、スパムボール180円。

店長によると、一番人気はたぬきおむすび、スタンダードなさけも人気。若者にはスパムがうけているそうです。

個人的には具が溢れんばかりの明太子、カラシマヨがピリッと食欲をそそる伊勢たくあんが好きでリピしています♪

当日のお電話でも、商品の在庫がある場合はお取り置きが可能だそうです。

具もこだわっていて冷めても美味しく食べられる奥伊勢PA手作りのオリジナルおむすび。

ご予約やお取り置きもご活用いただき、旅やビジネスのお供にぜひどうぞ!

※緊急時(高速通行止め等)以外のキャンセル不可

※繁忙期、年末年始、GW、お盆を除く

※たくさんの注文が重なってしまった場合など、お受けできない日もあります。

イートインは麺類が中心

続いては、イートインコーナー。

超有名なご当地スイーツ「大内山ソフト」などは厨房カウンターで直接注文しますが、それ以外のお食事はおむすびの並んでいたレジで先に食券を買い求めるスタイルです。

メニューはこんなに種類豊富!麺類から丼物まで、30以上のメニューが揃います。

絶品「カレーうどん」が一番人気

こちらのメニューの中にも、受賞グルメをがありました!

奥伊勢PA自慢の「カレーうどん」。

NEXCO中日本が平成25年に実施した「男めし」フェアで最優秀賞を受賞!

うどん・そばに使用している昆布・さば・かつおから取ったあっさりした「だし」を使った醤油ベースの和風カレーうどんで、リピーターが多く遠く県外からカレーうどん目当てにみえるお客様もいる程の人気メニューなんだとか。

また、三重が誇る名産松阪牛100%使用した「松阪肉うどん」もおすすめだそう。

地元産の干し椎茸を使い、食べると口の中に肉と椎茸の旨み広がる味わい深い贅沢な一品です。少し濃い味付けなのでご飯との相性もバッチリで、ライスと共に食べてみてほしいとのこと!

お腹を満たすのみならず、味にも大満足な奥伊勢PAグルメ、ぜひ味わってみてくださいね!

居心地の良い理由はなんだろう―津・大門のセレクトブックショップ「奥山銘木店」さんに聞く

三重県津市大門のフェニックス通りに一軒の本屋さんがあります。

その本屋さんの名前は、奥山銘木店。

一見、本屋さんに見えない名前ですが、ここは地元の人たちはもちろん、三重大学に通う大学生たちが、さまざまなカルチャーに触れる、いわば三重大学生の心の拠り所となっています。

店内は落ち着いた音楽が流れ、素敵な本の表紙がそれぞれ本棚に並び、穏やかな空間が広がっているのです。

この空間が、どのようにして作られてきたのか。店主の奥山健太郎さんが、インタビューに答えてくれました。

―今日はよろしくお願いします。まず本屋さんを始めたのはいつからですか。

奥山さん:2006年の9月ですね。31歳になる歳のときでした。

―開業するきっかけはどういった感じで。

奥山さん:きっかけというほどのものも、ないんですけどね。それより前から本屋さんをしたいとは考えていて。自分の動きも素早いほうではないので、のんびりそれまでの仕事もしながら。この場所は本屋さんの前は倉庫だったので、片づけながら、徐々に形にしていったんです。

―それまではどんな仕事をされていたんですか。

奥山さん:今も続けているんですが、奥山銘木店という名前で、建築資材や銘木を扱う仕事をしていたんです。最初はこの本屋さんの名前も奥山銘木店ではなくて、違う名前をつけるつもりでいました。

ただ、「○○書店」「○○ブックス」どれもしっくりこなくて。「違うなあ…」と思うなかで、名前を奥山銘木店から別の名前に変えると、仕事の電話が2本いることに気づいたんですよね。

木の仕事も本の仕事もするし、ここで奥山銘木店という名前で、60年、70年ぐらい商売しているので、このままでいいかと思い、そのままの名前にしました。

―奥山銘木店は、どの代から続いているんですか。

奥山さん:僕の祖父の代からです。若い頃は引き継ぐ気もなかったんですが、だんだんと「長男やしなあ…」みたいな感じで。それが20歳ぐらいのときでしたね。

継ぐ、継がないにせよ、木材関係の仕事に修行のような形で就きました。戻るまでは、名古屋の建築関係の会社で働いていましたね。

それで父親が奥山銘木店をやっていたときに、急に従業員が辞めるとなって。じゃあ帰ろうかと津に戻ってきて、そのまま今に到ります。

奥山銘木店店主:奥山健太郎さん

―そこから本屋さんをやる流れへいくわけですよね。本はもともとお好きだったんですか。

奥山さん:本屋を始めるつもりではあって、ゆっくり倉庫を片づけながら、並行して本の仕入れとかをやりながら学んでいきました。

「本屋をしたから本がもともと好きだったんですか?」とよく聞かれるんですが、もちろん嫌いではなく、好きじゃないとできないと思うんですけど、どれぐらいかと言われたら、よく分からないですね。(笑)

本も好きですが、子どもの頃から本屋さんが好きでした。大型の書店も個人経営の店もそうですが、何か面白いものがないかなと、宝探しの要素があるのが好きでしたね。平積みよりも棚差しの変な本が見つけられると嬉しかったんですよ。

―「奥山銘木店」には、さまざまな年齢層の方々が来られるのではないですか。

奥山さん:割と年齢は幅広く来てもらってますね。高校生、大学生の方からご年配の方まで来ていただいています。

―大学生の子たちが来て、奥山さんと話をしていかれることもありますか。

奥山さん:ええ。「建築学科です。」と言って、建築の話をしてくれることもあります。最近見ないなと思ったら、もう卒業していることもありました。

小学生のときに、親に連れてきてもらっていた子が、大きくなって1人で来ることもあります。別に話をするわけではないんですが、小さいとき来てたなあと思い返すのは楽しいですね。同時に、自分が年を取ったなとも感じます。

―「奥山銘木店」では、さまざまなジャンルの素敵な本たちが並べられていますが、選書をするときに基準はあるんでしょうか。

奥山さん:基準はけっこう日によってブレますね。仕入れをしていて、届いてから「俺この本選んだかな?」と思うときもあります。本棚に並べて、手に取ってから気づいたり、最初にはじいてたものも、後から見たらやっぱりいいなあと思ったりするときもあります。

けっこう迷いながらやっていて、一本線を引いて、自分のなかでこれは仕入れるという明確なものはないです。感覚でやっているというか、あまり理屈で考えたことはないですね。

―選書をするときに、お客さんの顔が浮かぶときはありますか。

奥山さん:お客さんの顔も見えます。「こういう本、あの人買うかな」みたいな商売っ気もあったりね。僕個人でやっていることなので、あんまり偏りすぎてもいけないからバランスは気にします。

結局は、自分が気に入るかどうかになってしまうんですけど、それがあんまり見えすぎてしまうのもよくない。だから、選書も、棚づくりも迷いながらやっています。

僕は、そもそも書店に勤めたことがないので、セオリーもわかんないんですけどね。

―今も迷いながら、迷い続けられていると。

奥山さん:はい。これが完成形ですとはならないんですよね。出版はどんどんとされていきますし。「これで完璧だ」と止まりたいんですけど、同じ本が並び続けても良くないので、変わっていきます。

選書していると、棚の回転はどうしても悪くなりがちで、いつ来ても同じ本があるやんとなりますが、それはしゃあないなとも思っています。

―ずっと残り続けている本や愛着が湧いてしまって、売れないでいてほしいという本などもあるのでしょうか。

奥山さん:売れないでいてほしいとまでは思わないんですが、長いこと置いていたら絶版になっていた本はありますね。売れずにいて、でもいい本やからと置いていたらサクッと売れて、次に補充しようと思ったら、もうないとなったときには、複雑な気持ちを感じます。

それは銘木、木の方の仕事でも感じることで、売れてしまうともうなくなっちゃったなと感じるときがあります。もちろん売り惜しみはしないんですが、とうとう出たかと愛着を感じる瞬間はあります。嬉しいんですけどね。

―今回、私は「OTONAMIE」の取材で来たわけですが、奥山さんは「オトナ」とはどんなものだと思われますか。

奥山さん:やっぱりかっこいいものじゃないでしょうか。かっこよくないとだめだなと思っています。

かっこいい本というか、電車でスマホを見ている風景と本を読んでいる風景だったら、本を読んでいる風景の方がかっこいいと思うんですよね。うちの息子にも、「こっちのがモテるで」と言うんですが。(笑)

今の子たちには、本の出会いがないだけで、他のものの刺激が強いと思うんですよね。ゲームにしても、YouTubeにしても面白いのは分かる。ただ、うちの子は環境もあってか、わりと本を読むんです。だから、出会えば読むんだろうなと思いますね。

―「奥山銘木店」さんは、恩着せがましくない空間というか、来た人を穏やかに包み込んでくれる雰囲気を感じます。何か意図されるところはありますか。

奥山さん:押し売りはしたくなくて、ポップもつけないんですよ。商売的には、ポップもつけて、売り込んだ方がいいんでしょうけど、「この本を買え」みたいなのは、僕が好きじゃなくて、自分で選んでほしいというところはあるんですよね。

よく「おススメはありますか?」「これ系でいい本はないですか?」とか「ざっくりでいいんで小説を一冊お願いします」と聞かれることがあるんです。もちろん、聞かれればおススメはするんですけど、本のソムリエ的なのは苦手なんですよね。わかんないんですよ。(笑)

正直、僕が面白いものをおススメして、おもしろいのかなって、すごく不安になって、ドキドキしてしまうんですよね。

「結婚記念日に奥さんに一冊」ってなぜ僕が選ばないといけないのかと。(笑)本当はサクッとそういったものもおススメできるとオトナなんでしょうけどねえ。「どうっすかね~」といいながらやっています。

―ありがとうございます。最後に今後の目標などはありますか。

奥山さん:あと少しで本屋をオープンして15年、今年僕も46歳になります。目標はいつ辞めるかですよ、ずっと思ってます。そんなに羽振りの良い業界でもないのでね。

僕も本屋さんをやる前の感覚で本屋さんに行きたいんです。今は、どうしても違う目線で本屋さんを見てしまって、絶対、出版社や何年に発行かを見てしまうんです。

お店としての目標はそもそもなくて、「続けられたらな~」とも思っているし、「いつ辞めようかな~」とも思っている感じですね。

―なるほど。少しでも長く「奥山銘木店」が続いていくことを願っています。今日はありがとうございました!

今回取材に行った私にとって、「奥山銘木店」という場所は、とても大切な場所でした。

三重大学に通っていた大学生のとき、自転車に乗って「奥山銘木店」に行って、限られたお金でどの本を買おうか立ち読みを繰り返した日々を思い出します。

それは私に限ったことではなく、多くの大学生、そして地域の方々が、立ち止まって、想いを巡らせる場所として「奥山銘木店」があり続けてきました。

この日も四日市から辞書を買い求めに来られるお客さんがいました。きっと「奥山銘木店」は、さまざまな人たちの知の集積所となっているのでしょう。

もし「奥山銘木店」を今回の記事で初めて知った方はぜひ立ち寄ってみてください。久しぶりの方ももちろんです。あの日と変わらずに穏やかな空間があなたを迎え入れてくれるはずです。

おうちでヒノキ風呂

内山さんに前回取材したのは、「木の幹からできるお茶を飲む」でした。
クラウドファンディングもされていましたが、無事、2020年8月に目標金額に達成されたと聞きました。本当におめでとうございました。

あれから、半年経ちどうされているのか気になっていましたが、今年早々に新製品をリリースしていました。「おうちでヒノキ風呂」です。自宅で森林浴に浸り「一日の終わりをヒノキと共に」しコロナ禍でのストレスを和らげてほしいとしています。

「森林浴(shinrinyoku)って、sushi、karaokeと同じで海外でもそのまま通じるんです」内山さんは世界を身近に見ています。日本の森の豊かな恵みの希少性はたいへんな魅力で海外でも十分通用すると感じています。

多くの人に、木、森林、林業を身近に感じて欲しいという思い。日常生活を日本の木で彩りたい。「木でくらしに笑みを」内山さんのメッセージです。

 

お茶に続いて新しい木の消費方法の確立に挑戦されています。

内山さんが考える林業の社会課題は明確です。森林蓄積が増加し供給過剰になっていること。林業が持つ解決のために木材の多様な消費方法を確立すること。

「林業が活性化すれば雇用が生まれ森が守られる」「みんなハッピーになると思うんです」と内山さん。「林業が魅力的になり人が集まり資本が投下され参入が増えることはむしろ歓迎されること」「そうやって林業が盛り上がり循環していくといい」内山さんの思いは大きく深い。

多くの人に木や森林の魅力を身近に感じ体験してもらいたい、そんな思いを胸に次はどんなチャレンジをしどんな商品をリリースするでしょうか、たいへん楽しみです。

日常のなかでペットの防災について考える―三重大学学生サークル「DOT」が開発したペット防災カレンダー

いつ起こるか分からない自然災害。三重県は南海トラフ巨大地震の危険性もあり、常日頃から防災について考えておく必要があります。

もし地震が発生したら―。そのときのために備蓄や避難場所までの経路などについて、調べてある人もいるかと思います。

ただ、忘れられがちなのが、ペットに関わる防災です。私たち人間についての防災は、まだ考えられるケースが多いですが、自分たちの大切なペットの防災までは、なかなか考えることができないかもしれません。

そんななか、三重大学学生サークル「DOT」と、認定NPO法人「人と動物の共生センター」は、ペットとの防災を日常的に考える機会を作るため、ペット防災カレンダーを開発しました。

ペットとの防災を日常的に考える!「ペット防災カレンダー」

なぜペット防災について考える必要があるのか。

それは、東日本大震災以降、ペットの飼い主については、同行避難を原則とする旨が、環境省から示されていますが、各避難所で具体的なルールが検討されているわけではなく、受け入れを断る避難所も少なくない現状があるからです。

災害時に人も動物も守るためには、避難所に行く以外の選択肢も含めて、飼い主がしっかり備えをすることが必要になります。

こうした課題に対し、普通の飼い主もペット防災の意識を持てるようにするため、日常に防災を織り込むをコンセプトに、日常的に目にするカレンダーに、ペット防災の知識が詰め込まれました。

1年中飾れるからずっとペット防災について考えられる!

ペット防災カレンダーのメリットは、2つあります。

1つ目は、ペット防災について関心のない人へも、カレンダー自体の可愛らしさから、ペット防災に取り組むハードルを下げてプレゼントすることができます。

2つ目は、カレンダーであることから、1年中使用できるため、ずっとペット防災について意識しながら、自然と学ぶことが可能です。

月ごとにそれぞれペット防災のテーマが設定され、より詳しくペット防災について考えることができるようになっています。

また、日々の日常のなかで、どんな準備ができるのか書いてあるため、休日などにペットと一緒に防災のトレーニングをすることが可能です。

三重大学学生サークル「DOT」代表、浦野未来さんインタビュー

写真左:「DOT」代表浦野未来さん

「ペット防災カレンダー」は、三重大学学生サークル「DOT」(代表:浦野未来)が、中心的に開発したカレンダーです。

2020年6月にクラウドファンディングを実施し、資金を独自に確保、8月には開発ワークショップをオンラインで開催し、開発を進めてきました。

監修に、認定NPO法人人と動物の共生センター理事長の奥田順之獣医師が入り、配布プロジェクトについては協働で実施してきたのです。

三重の学生が主体的に取り組んで生まれた「ペット防災カレンダー」、その開発の背景にはどんな思いがあったのか、「DOT」代表の浦野未来さんに伺いました。

―今日はよろしくお願いします。まず学生サークル「DOT」誕生の背景について教えてください。

浦野さん:三重大学学生サークル「DOT」は、2019年6月にできました。もともと私は獣医さんになりたくて。実家が愛知県なんですが、実家の犬が亡くなったことが、サークルをやろうと思ったきっかけです。会いに行ける距離なのに、全然会えないまま、亡くなってしまった。だから、ペットに関わるサークルを立ち上げました。

―なるほど。人間の防災について考えることは多いですが、ペット視点の防災は着目されにくい視点なのかなと感じました。

浦野さん:ペット業界の方は、ペット防災に取り組む方も多くなってきているんですが、自分は全く考えたことがなかったんです。飼い主が一番取り組まなければいけないことですが、本当に私のように考えたことのない人が多いのではないかと思ったんですよね。

「ペット防災カレンダー」は、津市の獣医さんに協力して頂いて配布をしているんですが、トリマーさんや業界の人に役に立つね、ちゃんと作られているねと言っていただけて、本当に嬉しかったです。

―それは嬉しいですね。もともと作り始めたきっかけはなんだったのでしょう。

浦野さん:もともと知り合いの方に、「DOT」として保護活動を手伝っていたんですが、動物の啓蒙活動をしていたときに、保護・啓蒙活動をしている人を紹介してもらって、ペット防災の視点を知りました。

「DOT」としても、三重県は南海トラフもあるし、ペット防災について何かできないかなと。防災は大切。ただ、啓発をしてもその瞬間しか考えられないし、重く捉えられすぎてしまう。長く考え続けてもらうためにはどうしたらいいか考えたときに、ふとしたときに目について、1年間飾り続けられるカレンダーに注目しました。

―そういった背景からカレンダーができたんですね。「ペット防災カレンダー」から三重県でペット防災について考える人が増えることを願います。ありがとうございました!

三重大学学生サークル「DOT」の浦野未来さんのインタビュー、いかがでしたでしょうか。

三重大学の大学生が自身の経験から思い立ち、ペット防災について考えるきっかけを「カレンダー」というツールから提案してくれました。

この記事を読んだ方にも、ペットを飼っている方がいるかと思います。ぜひ日常のなかで、ペット防災について考えてみてくださいね!

 

OTONAMIE PUSH EVENT【2021.2.12update】

\こんにちは!広報担当のともーこです!/
イベント情報をご紹介していきます。
※各イベントへのお問い合わせは、各イベントのお問い合わせ先にお願いします。
※イベントの詳細はフライヤーまたは、各HP、主催者にご確認ください。

第7回おんらいん♨︎さろん
WS「みらいの漁村フィールドワーク」後編

主催者:度会県・OTONAMIE
主催者からのメッセージ:

三重県で最も高齢化が進んでいる南伊勢町。人口が減り続ける日本で、そのような課題とどう付き合っていくのかは私たちの未来を考える際に大切だと思います。そして今、南伊勢町で先進的な事例が起きています。
ひとつは前回ゲストにお迎えした南伊勢町阿曽浦の漁師、橋本純さん。漁師体験やゲストハウスの運営を行うなど漁師や漁村自体をコンテンツ化。自然に抱かれた漁村の暮らしを体験すれば「3日で人間は変われる」といいます。阿曽浦は昔、真珠養殖で栄え、湾には真珠の加工小屋が点在しています。それぞれの小屋の色合いはヴィンテージなパステルカラー。その昔、遠洋漁業でカラフルな海外の漁村を見た漁師さんがペンキを買って帰り、塗ったそうです。そんな海に映える真珠小屋をどのように利活用したら、漁村は盛り上がるのかをみんなで妄想しましょう。例えば観光コンテンツとして「週末限定!船で行く真珠体験カフェ」などイベント化してもたのしそうです。第三回おんらいん♨︎さろんのWSで盛り上がった「イケてる空き家で移住妄想」に近い内容を企画しています。
もうひとりのゲストは、南伊勢町の空き家活用を担当し、むすび目Co-workingの運営メンバーのひとりでもある西岡奈保子さん。いま地域の人と繋がる「焼きいも屋」の移動販売をはじめて注目されています。キッチン、リビング、書斎など本来家にあった機能を、空き家が増える町に落とし込むと、町はどう変わるのかを検証中。そんな「家機能の町化」をコンセプトに海沿いにある一件の空き家の利活用を皆さんで考えたいと思います。
今回はワークショップ形式で参加者の皆さんにも発想いただき、ご意見を聞きながらたのしく開催したいと思います。地方や空き家、新しいライフスタイルなどにご興味のある方、ぜひ!ご参加ください。

▼西岡奈保子さん

▼ZOOM URLはこちら
https://us02web.zoom.us/j/87147609157
ミーティングID:871 4760 9157
※参加される際はZoomを本名でご入室ください。プライバシー保護のためカタカナやひらがな、ローマ字でも可能です。
※ご参加いただける方は参加ボタンをお願いします。事前に参加表明がない場合は、本会場へのご案内ができませんのでご了承くださいませ。
ジャンル:オンラインイベント
日程:2021年2月24日(木)
時間:19:30〜21:00
ツール:Zoom
費用:無料
お問い合わせ先:otonamie@gmail.com
▼参加申し込みはこちら!
Facebookイベントページ
※参加される際はZoomを本名でご入室ください。プライバシー保護のためカタカナやひらがな、ローマ字でも可能です。

トピック展 昔の道具を考える

主催者:三重県総合博物館(MieMu)
主催者からのメッセージ:明治時代から平成時代にかけての生活用具について、電気の普及による道具の「電化」を中心に実際に使ってきた人々の感想を交えて紹介するとともに、新しい道具の出現が私たちのくらしにどのような変化をもたらしたのかを考える機会とします。
ジャンル:展示
日程:2020年12月19日(土)~2021年2月28日(日)毎週月曜日休館(祝日の場合はその翌日)
時間:午前9時~午後5時
お問い合わせ先:059-228-2283 mail MieMu@pref.mie.lg.jp
イベントに関するHPやSNSなどのリンク先:https://www.bunka.pref.mie.lg.jp/MieMu/000244504.htm

三重の実物図鑑 伊勢の造船400年史~旧市川造船所資料展

主催者:三重県総合博物館(MieMu)
主催者からのメッセージ:旧市川造船所資料は、平成26年2月に旧市川造船所労働組合から伊勢市に寄贈を受けたもので、船具資料、船舶設計図面、事務文書や書簡などの紙資料があります。これらは、近代造船史の解明につながる歴史資料といわれ、令和2年度には、日本船舶海洋工学会から「ふね遺産」に認定され、船舶設計図面の一部が伊勢市有形文化財に指定されました。
今回の展示では、約6万点に及ぶ資料から注目される約60点を紹介します。
ジャンル:展覧会
日程:2021年1月26日(火)~2月21日(日)毎週月曜日休館
時間:午前9時~午後5時
お問い合わせ先:059-228-2283 mail MieMu@pref.mie.lg.jp
イベントに関するHPやSNSなどのリンク先:https://www.bunka.pref.mie.lg.jp/MieMu/000244504.htm

オンライン陶芸ツアー in 伊賀「陶芸家のうちへ遊びに行こう」(3月・長谷園)


主催者:
株式会社エイチ・アイ・エス
主催者からのメッセージ:
▼ イベント概要
普段見ることのできない製陶所や作業場にお邪魔して
陶芸作品がどのようにして作られるのかをライブ配信で紹介する1時間!
※事前申込制、参加は有料です。

・製陶所での制作過程を見て学べる
60分間のツアー体験をお楽しみいただけます

・事前に土鍋が届くので、
作品を見て触りながらご視聴いただけます

・土鍋は2種類からお選びいただけます
「炊飯土鍋(かまどさん)」「燻製土鍋(いぶしぎん)」

・長谷園の8代目「長谷康弘さま」もご出演、
直接ご質問いただけます
また、長谷さまに土鍋を使った調理を実演いただきます

▼ イベントへの想い
伊賀焼陶器まつり実行委員会さま、伊賀焼振興協同組合さまと旅行会社HISが2021年9月開催予定の「第40回 伊賀焼陶器まつり」を盛り上げるために本オンラインイベントを企画・催行いたします。

詳しくは「伊賀焼陶器まつり」のFacebookをご覧下さいませ!
https://www.facebook.com/igayakimatsuri/

▼ 読者さまへのメッセージ
伊賀焼ファンの方も、そうでない方も
この機会に是非、一緒に陶芸家のうちへ遊びに行きましょう!

今後、8月まで毎月1回・計6本開催する予定です。

ジャンル:オンラインイベント(※ツールはZoomです)
日程:2021年3月26日(金)
時間:14:00~15:00
お問い合わせ先:nb-hojin@his-world.com
052-856-5700(HIS 中部法人旅行営業グループ 名古屋法人営業所)イベントに関するHPやSNSなどのリンク先:
https://www.his-j.com/oe/detail/T11/?area=O9&country=JPN&city=HOJ&product=HOJ2005

皆様からもイベント情報を募集しています!

お寄せいただいたすべてのイベントを掲載できる訳ではありませんが、OTONAMIEの読者の皆様が楽しめそうなイベント情報を、編集部がピックアップして掲載いたします。
お気軽に下記フォームからイベント情報をお寄せください。

掲載申込みフォーム

地方でアートに親しみ、カルチャーが育つギャラリーを―いなべ市・阿下喜商店街「岩田商店ギャラリー」の挑戦

地方と都会の文化格差。都会であれば容易に触れられる芸術や文化が、地方だとなかなか触れられない現状があります。

インターネットが普及した現代、自分からアクセスしようと思えば、興味・関心のあるものを見ることのできる社会になりました。

しかし、暮らす町に芸術や文化と気軽に出会える場所があり、幼少期から親しんでいるのと、親しんでいないのとでは、文化的な部分の成長に大きな差が表れてしまいます。

ローカルな場所でもアートやカルチャーに触れられる「文化発信基地」を作りたい。そんな思いを胸に、いなべ市北勢町の「阿下喜商店街」のなかでアートギャラリーが営まれています。

いなべのアート・カルチャー発信基地「岩田商店ギャラリー」

三岐鉄道北勢線「阿下喜駅」から徒歩3分ほどの阿下喜商店街のなかにアートギャラリーショップ「岩田商店ギャラリー」はあります。

「岩田商店ギャラリー」は、昭和の雰囲気かおる街並みの中、かつて、岩田商店の屋号で商いをしていた、2階建ての空き家を、2017年に改装。展示を行う「ギャラリースペース」と、展示いただいた方の作品やグッズなどを扱う「ショップスペース」として現在活用しています。

ホワイトキューブの展示スペースはもちろん、昭和の雰囲気漂う昔ながらの空間も各所に残っており、独特の展示空間を楽しめる空間。

展示される作品は、いなべ市の方のものもいれば、県外のアーティストを呼んできて企画展が開かれることもあるそう。

企画展などのギャラリーとしての面に加えて、アートショップとしての側面も兼ね備えており、これまでに展示されてきた作家さんの作品を購入することもできます。

また、地域で生産されているお茶や「八風農園」の野菜を購入することができるのも、地域に根差した「岩田商店ギャラリー」ならではといったところです。

この「岩田商店ギャラリー」は、どのような人たちによって運営されているのでしょうか。

営んでいるのは、「松風カンパニー」さん。

「岩田商店ギャラリー」を営んでいるのは、「株式会社松風カンパニー」。

「株式会社松風カンパニー」は、「八風農園」、「上木食堂(古民家を改装した食堂)」、「フライベッカーサヤ(ドイツパン屋)」、「nord(ノール/フランス料理屋)」、「岩田商店ギャラリー」の、5つの事業形態で成り立っています。

そのため、「岩田商店ギャラリー」でも「八風農園」の野菜が販売されていたのですね。

「株式会社松風カンパニー」は、彼らが感じるいなべ暮らしの楽しさや豊かさ、そして彩りある時間や空間を届けられるように、仲間たちで協力して、活動をされています。

いなべ市のアーティストや高校生の表現の展示の場にも

彫刻家 はしもとみお展示風景(写真:ウラタタカヒデ)

「岩田商店ギャラリー」のあるいなべ市には、彫刻家や画家、陶芸家、写真家など、いなべを拠点に活躍するアーティストや作家さんが、たくさんいるそう。

「岩田商店ギャラリー」は、その方たちの近しい表現の場であると同時に、、幅広い年齢層の地域のつくり手の皆さんが生み出す「もの」の価値をさらに高めることのできる「場所」でありたいと思っているそうです。

実際、北勢町阿下喜に工房を構える80代の木工職人の方が作ったお盆を、上木食堂のランチプレートとして使用し、岩田商店で合わせて展示販売することで、お盆が地域の新たなブランド品となり、県外からもお客さんが買い求めにきたんだとか。

地域の方々と表現の場でありながら、その価値をさらに高めて行ける場所として、「株式会社松風カンパニー」の運営する一つ一つが相互作用していることがわかりますね。

いなべ総合学園高等学校 美術部展2018「ROCKETS」展示風景

また、「岩田商店ギャラリー」は、地元の高校生たちと一緒にアート空間を作ることもしています。

いなべ市唯一の高校である、いなべ総合学園高等学校の美術部の部展を行い、高校生たちと話をするなかで、自由に表現ができる場の必要性について気づくきっかけにもなったそうです。

高校生たちにとっても、自分たちの作品を地域で発信して、さまざまな人たちに見てもらえる機会は、有意義ですよね。

そんななか、「岩田商店ギャラリー」を手掛ける「株式会社松風カンパニー」は、「岩田商店ギャラリー」の可能性を広げるべく、新しいチャレンジをスタートさせました。

「岩田商店ギャラリー」の改修工事と建物のメンテナンスを実施するためのクラウドファンディング

「株式会社松風カンパニー」は、「岩田商店ギャラリー」の改修工事と建物のメンテナンスを実施するためのクラウドファンディングを3月5日まで行っています。

支援を通して行いたいのは、二階を中心とした手付かずとなっているスペースを展示スペースとする改修工事と一部1階や建物のメンテナンスです。

これまでもギャラリーの改修工事は、業者に入ってもらいながらも、可能な限り、自分たちの手で行ってきたそう。

しかし、時間や人手、経済的な面で自分たちで行うことが難しくなってきたこと。また、古い建物であることから、この場所でギャラリーを続けていくことや、今以上の展示スペースを広げるに当たっても、プロの手による補修や補強が必要となってきたことから、今回のクラウドファンディングを決断しました。

ローカルで地域の人がアートに触れ、地元の人や中高生が自分たちの表現をする場をもっと広げられる。三重にある先行事例として、もっと取り組みが強化されるチャンス、ぜひ応援したいものです。

 

岩田商店ギャラリー 小寺 貴也さんインタビュー

「岩田商店ギャラリー」にお邪魔して、スタッフの小寺貴也さんに、今回のクラウドファンディングへの想いを伺いました。

―今日はよろしくお願いします。普段から地域の人や県外の人が「岩田商店ギャラリー」に来ますか。

小寺さん:地域の方も最初はギャラリーに馴染みがないようで、恐る恐る覗きに来る感じでした。でも、一回来てもらってからは、興味のある展示のときに、遊びにきてくれます。

「上木食堂」や「nord」に来た、いなべ市外の方や愛知、岐阜の方も遊びに来てくれるので、地域の人に限らず、いろんなところから見に来てもらっていますね。

―地域外の方が阿下喜でアートを楽しむ様子があるんですね。

小寺さん:県外の作家さんが展示をすることも多いので、ファンの方が来てくれます。あとは上木食堂自体に県外のお客さんが多いので、そこから来てくれることも多いです。

この「岩田商店ギャラリー」の立ち上げ自体が、ローカルの地で、外のカルチャーやいなべの作家さんの作品を見れる場所にしたいと始まったところも大きいと思います。

改装予定の2階スペース

―クラウドファンディングは、そういった表現の場を広げていきたい思いの表れかと思います。「岩田商店ギャラリー」に、展示をお願いするために作品を持ち込む方も多いと聞きました。それを展示するスペースを作るために、改装したいというところもあるのでしょうか。

小寺さん:これまで1階は企画展が中心で、すべての人の持ち込みをOKとすることが難しかったんです。でも、持ち込みの方も来てくれるし、展示の募集をかけると地域の方から集まってくる。だから、需要を強く感じたんですよね。

―一方で、いなべ総合学園の美術部とも連携をされてますよね。学生の子たちが、こういったギャラリーで展示をするのは、彼らにとって、とても有意義だと感じます。

小寺さん:部展も2回やってもらいました。部員の子たちからも自由に好きな作品が作れると好評みたいです。

改装予定の2階スペース

―今回のクラウドファンディングは、単に資金を募るだけでなく、「岩田商店ギャラリー」の認知を上げるための活動でもあると伺いました。その点も詳しく教えてください。

小寺さん:この場所が、地域の人たちにどれだけ必要とされているか、一種の選挙、投票の意味も込めてクラウドファンディングをやってみるのもいいんじゃないかと。

「岩田商店ギャラリー」は、地域に向けてカルチャーを発信する立ち位置を担っています。地域の人を含め、さまざまな人とこの場所を一緒に作っていくという意味合いでも、支援をしてもらってやっていく形を取るのがいいのではないかという話になりました。

―地域の方に「岩田商店ギャラリー」の認知が広まって、子どもから高齢者の方までアートやカルチャーを楽しめる場所になっていくといいですね。

小寺さん:僕が作家活動をしているときに、、愛知や名古屋だとイベントで出店して物を売ることをやっている高校生の子を見かけます。なんでできるのかなと考えたときに、圧倒的に都会の方が、カルチャーに生で触れられて、「こういうことができるんだ」と体感できるチャンスが多いんですね。

僕もいなべ市が地元なんですが、小さいときにこういう岩田商店みたいな場所があったらよかったよねと話をするんです。高校生の子たちも阿下喜駅から帰るときに、この店の前を通って、たまに立ち寄ってくれる子もいて。もっと気軽に入れる場所になっていけばと思います。

―なかなか日本にギャラリー自体が少なく、アートに馴染みが少ないなかで、ローカルから芸術に触れられる場所は貴重ですね。

小寺さん:2階のスペースを展示場所にできれば、見る展示も増えて、「岩田商店ギャラリー」を通じて、さらにつながりや発見が生まれます。今以上に「岩田商店ギャラリー」がこの場所にある意味が活性化されて、強くなっていけばいいなと思いますね。

―クラウドファンディングを通して、「岩田商店ギャラリー」がさらに魅力的な場所になっていくことが楽しみです。ありがとうございました!

植物をテーマに開催した企画展「PLANTS」いなべ市在住の作家さんをはじめ、県内外多くの作家さんが参加

「岩田商店ギャラリー」の小寺さんのお話、いかがでしたでしょうか。

地方の一つの場所で生まれたギャラリーが、多くの人たちの想いが引き出され、新たな種を生み、新しいつながりを生んでいく場所へとなっています。

今回のクラウドファンディングを通して、より多くの地域の方の作品が展示されるようになれば、いなべ市の素敵な表現者と出会える可能性も広がります。

地域発信で出会いの場を広げようとする「株式会社松風カンパニー」の「岩田商店ギャラリー」へのクラウドファンディングは、こちらから寄付ができるようになっています。

ぜひ一度ご覧になって、共感された方は支援者となって、ともに「岩田商店ギャラリー」を盛り上げていきましょう!

【新しい伊賀旅】陶芸作品が届く!作家のうちへオンラインでGO@伊賀

移動も直接のふれあいも難しい昨今ですが、旅行もしたいし、買い物もしたい、趣味も楽しみたい…そんな欲求を叶えてくれる【新しい伊賀旅】が登場したのでご紹介します!

■オンライン陶芸ツアーin伊賀「陶芸家のうちへ遊びに行こう」

三重県伊賀市は、古琵琶湖地層と呼ばれる良質の粘土、薪に最適な赤松が豊富だったこともあり、鎌倉時代より伊賀焼の産地として発展してきた歴史があります。

伊賀市丸柱で1832年から創業する長谷園の16連房登り窯(1970年代まで稼働)

伊賀の土を使い、伊賀で作陶をする作家さんも多く、毎年秋には「伊賀焼陶器まつり」が開催され、全国からたくさんの陶芸ファンが伊賀に集います。

伊賀焼陶器まつりの様子

そんな「伊賀焼陶器まつり」は2020年に40周年を迎えましたが、コロナの影響で開催延期に。2021年にあらためて40周年イベントとして開催すべく9月18(土)、19(日)、20(月祝)予定で準備中です。

そしてその秋を迎える前に、少しでも伊賀焼の作家さんの作品や作陶現場にふれて欲しいと企画されたのがこのオンラインツアーというわけです。伊賀で作陶する作家さん6組が3月~8月の月替わりで出演します。


★ツアースケジュールは以下の通り。

3月 長谷園 長谷康弘さん(かまどさん、いぶしぎん制作現場を大公開)

4月 香山窯 森里博信さん(酒器、ぐい呑みと地酒がテーマ)

5月 オーヤ陶苑 大矢吏さん(伝統工芸士が作る目玉焼き用の鍋!?)

6月 ugama 須釜優子さん(女性作家が伝える伊賀焼への想い)

7月 naomitu 濱田光紀さん、吉村尚子さん(陶芸家夫婦のお宅訪問。絵付け皿)

8月 SAC Bros.Company 田中元将さん(自ら改築した古民家で作陶する植木鉢)


ツアーを申し込むと、作家さんの作品が事前に手元に届き、それを手にとりながらzoomでオンラインツアーに参加できます。普段みることのできない工房へお邪魔して、陶芸作品がどのようにしてつくられるかをライブ配信で楽しむことができる1時間。作家さんへの質問タイムもあります。

田中元将さんの工房

リアルでは工房に入ることはなかなかむつかしいですが、オンラインだからできるレアツアー。伊賀旅気分が味わえて、作家さんの作品まで手に入ってしまう、陶芸ファンはもちろん、ファンならずとも必見の内容です。

日本酒ラブの私は、4月の酒器をテーマにしたツアーが気になるので、参加してまたレポートをこちらで紹介したいと思っております。

ツアー窓口はすでに数々のオンラインツアーを手掛けている旅行会社エイチ・アイ・エス。申込開始は2月8日から。

オンラインで参加できる新しい伊賀旅、ぜひチェックしてください!


■ツアー申込はこちらのリンクから₍2月8日より受付開始

https://www.his-j.com/oe/detail/T11/?area=O9&country=JPN&city=HOJ&product=HOJ2005


【ツアー受付窓口お問合せ先】
HIS 中部法人旅行営業グループ 名古屋法人営業所
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僕は人に尽くす―存在を通して町に元気を与える、鈴鹿ポイントゲッターズ佐藤和馬選手の語る情報発信の理由

「サッカーで町を元気に」

Jリーグチームが地域に根差し、地域活動を行い、町が元気づいていく。

三重県には、Jリーグに所属するチームがまだない。しかし、Jリーグ加盟を目指し、JFLで健闘を続けるチームが2チームある。

そのうちの1チーム「鈴鹿ポイントゲッターズ」は、鈴鹿市を拠点とし、斬新なチーム名の改名やファンサービス、日本初の女性監督の登用など、話題を提供しながら、昨シーズンはJ3昇格まであと1歩と迫る5位という結果を残した。

そんな「鈴鹿ポイントゲッターズ」に所属し、主力として活躍しながら、プロサッカー選手と並行してYouTubeを活用した発信活動や複数の事業を同時に行う選手がいる。

佐藤和馬選手ー。

2019年に鈴鹿に加入した同選手は、積極的にサポーターのための活動を行いながら、自身の活動を積極的に自分から発信している。

彼はなぜ、情報発信を行い、サポーター、そして鈴鹿を元気にしようとがんばれるのだろうか。

オフシーズンのある日、「鈴鹿ポイントゲッターズ」の事務所で、インタビューを行うことができた。

―オフシーズンのお忙しいなかで、インタビューに応じていただき、ありがとうございます。私が、佐藤選手を認識したのは、YouTubeの動画を見たことがきっかけでした。まず、情報発信を始めた理由を教えてください。

佐藤選手:YouTubeに関してお話をすると、友人から話を聞いたことがきっかけでした。僕は2年前に「サッカーで町を元気に」という活動を続けていました。そのとき、友人がパーソナルトレーナーとして、YouTubeのチャンネル登録者数が10万人ぐらいいるんですが、彼から無料でスポンサー営業をするには、YouTubeを上手く活用した方が良いと教えてもらったんです。

当時、僕も鈴鹿に移籍して1、2か月でした。編集を外注するほどのお金もなかったので、地道に更新頻度は遅めながらも始めてみました。今は、僕1人だけでなく、編集チームと協力して行っています。

―「サッカーで町を元気に」という言葉にも表れているのかもしれませんが、発信の原動力や意義はどういったところにあるのでしょうか。

佐藤選手:2018年に、前所属先の奈良クラブを契約満了になりました。当時もTwitterなどで発信自体は行っていたんです。当時、奈良クラブには現在VONDS市原FCの監督である岡山一成さんが、よく僕のことを可愛がってくれていたんですね。

彼を見て、サポーターこそがクラブの象徴だと思ったことが大きいです。僕たち選手は、入れ替わっていきますが、サポーターの方々は、おじいちゃんやお母さん、子どもなど、性別、年齢問わず、応援してくれる可能性のある人たちです。

僕自身も彼らを大事にしようと発信はしていたんですが、実際、契約満了を言い渡されたときに「自分は役に立っていなかったんや、人生0円や」と思ったんです。

ちゃんと自分が町に対して価値を提供できていたら、「せめてフロントに残ってくれ」という話もあったかもしれない。でも、「引退した後帰ってきてくれ」という話もなかったということは、貢献したつもりになっていたのは自分だけで、価値は提供できていなかったんだと。そこで「人生0円なんだ」と思ったんですよね。

―発信自体はしながらも、契約満了をきっかけに考え方が変わったんですね。

佐藤選手:家族も子どももいましたので、引退する決断もできました。でも、ここから逃げたら、次のセカンドキャリアでも逃げてしまう。価値を提供できる選手になりたい、そう思ったときに、いろんなチームに練習参加に行って、プレゼンをさせてもらいました。

普通、練習参加は、文字通り、練習に参加するだけなんですが、もし自分がチームに加入したら、サポーターの方とボーリングをしたり、イベントを行ったりできますよと。どのクラブでも観客動員数は気にしていると思うので、クラブとファンとの距離を近づけられる存在になれるとプレゼンをしながら回っていったんです。

―そのなかで、鈴鹿に決まった背景はどんなものだったのでしょうか。

佐藤選手:鈴鹿に関しては、サッカーをミラ監督に見てもらって、認めてもらえたので、加入できました。ただ、それ以外で、鈴鹿各地のお昼ご飯巡りをして、写真を撮り、サポーターにどこがおススメですかと情報をもらいながら、当時のチーム名から「アンリミテッド散歩」という企画をしたんです。

そのときにクラブの方に見てもらって、フロントとして入らないかという声をいただけたんですね。そういった挑戦をサポートしてくれたクラブには感謝しています。

―三重という土地には縁もないなかで、鈴鹿に加入して2年が経った。2019年に描いた未来図と今立っている現在地に違いはあるのでしょうか。

佐藤選手:全然違いますね。2019年の目標は、「子どもたちを笑かそう」でした。だから、「サッカーで町を元気にしよう」と思ったんですね。鈴鹿ポイントゲッターズのフットサルコートで夜にやっているイベントもそうなんですが、子どもたちにを笑わせることでスタジアムに足を運んでもらえる家族が増えるのではないかと考えて。

そこから1年が経って、2019年はサポーターの方とバーベキューやボーリングを開催できました。個人参加型のフットサル「個サル」に参加してくれる方も、僕のアパレルのTシャツを買ってくれる方がいて。町を元気にするつもりが、僕自身が元気をもらっていますね。

―ここまで話を聞いて感じたのは、佐藤選手はいったいどれだけのことを並行して行っているのかということです。発信に企画、そしてプロサッカー選手として活動するのは大変ではないですか。

佐藤選手:今取り組んでいるのは、まずクラブのお仕事が3つあります。選手、スポンサー営業、フットサルコートの運営です。それに加えて、僕自身の「zumaica」という会社が、アパレルブランドと、アルコールフリーの除菌・消臭の弱酸性次亜塩素水の「CELA水」、パーソナルトレーナーの3つを行っています。

身体のケアも含めて、一番時間がかかるのは、選手です。一昨年は、事務所を出るのが夜の12時半とかでした。今は、早く帰れるようにもなりました。それぐらいサッカーを続けるハードルはありましたが、自分で決めたことでもありましたからね。

2020年から、チームの選手兼スポンサーも行っています。鈴鹿は全選手のウェアが揃っておらず、ビブスで色分けをする現状がありました。そんなとき、4、5月にスポンサーの皆さんが、「CELA水」を買ってくださったので、そのとき頂いたお金を選手たちに還元しようと、全選手に練習着を作りました。

スポーツメーカーの「ATHLETA」さんがコラボしてくださって、僕の想いを聞いてくださって、「zumaica」の柄を袖に入れてくれて。いろんなご協力をしていただいて、完成しました。

―選手としてチーム、サポーター、スポンサーのために動く、つまり関わる人を幸せにしたいという気持ちが強いのですね。

佐藤選手:奈良時代は、クラブに甘えていたなと。雇用先も斡旋してもらえる。それは、本来自分で見つけるわけで、大変ですよね。今も、クラブからお仕事をいただいているので、甘えてはいるんですが。(笑)

―でも、そもそも佐藤選手はどうして、「町を元気にしたい」と思ったのでしょうか。

佐藤選手:価値ですね。サッカー選手は何のためにいるのか。それは子どもたちに夢を与えるためだと思います。では、サッカークラブは何のためにあるのか。それは、サポーターの方々のために存在意義があると思っています。

―その発想はいつからなのでしょう。

佐藤選手:奈良のときは「サポーターを大事に」というようなざっくりとした考えでしかなかったですが、やはり「0円提示」が大きかったです。サッカー選手の価値とは何かを考えましたから。

もともと僕は、「佐川印刷京都サッカークラブ」(現在:SP京都FC)という企業チームに在籍していたので、上を目指すクラブではなく、大人数に応援される経験はなかったですが、見に来てくれた300人を大切にする風土があって、1人1人をとても大切にするというのは、当時学びましたね。

―「サッカー×情報発信」だけでなく、何足ものわらじを履いていることがわかりました。佐藤選手が、人生の軸として大事にされているのは、どんなことがありますか。

佐藤選手:人に尽くすということですね。結局、さまざまな方法でお金儲けをしたとしても、誰と食べるバーベキューが美味しいのかという持論があるんですよ。バーべキュー理論というか。

それは、お金がないときも、集まる面子が楽しかったら、そのバーベキューもめちゃめちゃおいしく感じられるんですけど、ちゃんと心でつながっていない空間で食べるお肉は美味しくないと思うんです。

だからこそ、僕は心を尽くす。スポンサーやサポーターから受け取るのは、見返りを求めていない無償の愛です。僕たちにがんばってほしいから差し入れを入れてくれる。だから、彼らには何かを残してあげたいなと思います。やっぱり最後は人ですね。

―いろんな人から受けた愛を、さまざまな活動を通して返していきたいということなんですね。これからの活動も楽しみです。ありがとうございました!

佐藤和馬選手のインタビュー、いかがでしたでしょうか。

サッカーを軸に、さまざまなことにチャレンジし、鈴鹿という町を元気に活動される姿は、まさに私たちに勇気や元気を与えてくれるものだと思います。

佐藤和馬選手は、2021年も鈴鹿ポイントゲッターズに在籍します。開幕戦は、3月14日(日)。13時からホンダロックSCと初戦を迎えます。

ぜひ現地に応援に行って、鈴鹿のJリーグ入りのために応援しましょう!

#三重テイクアウト応援 お好み焼きのデリバリーが可能なお店『鉄板焼き丈ちゃん』オープン

鈴鹿市にお好み焼きや焼きそばのデリバリーが可能なお店『鉄板焼き丈ちゃん』がオープンしました♪テイクアウトも可能な為、お店の方がオススメするまぜませのカス玉という商品をさっそくお持ち帰りしてみました。

イチオシのカス玉

まぜませ カス玉

見た目以上のボリューム。もちもちの生地に油カスがたっぷり入っています♪そしてキャベツと共にネギがたくさん!ネギ焼きが好きな方にはとても嬉しい一品。巷で見るお好み焼きのネギの2倍は入っているのでは?と思うくらい。普段ネギ焼きにするか、普通のお好み焼きにするか迷う方にこれは嬉しい!

カス玉って天かすだと思っていたのですが、ホルモンを低温の油で揚げて水分を飛ばした物を油カスといい、油カスを使ったまぜませ(お好み焼き)がカス玉と言うらしい…初めて知りました。ですので、鉄板焼き丈ちゃんのメニューで”カス”と付くものは、この油カスを使用した商品になるそうです。

お店の方にこだわりも聞いてみました。味のこだわりもちもちとした食感の生地に油カスを使ったお好み焼きです。ソースが決めてです。

そしてなぜこの時期にオープンしたのか不思議ですよね?何故こんな時にオープンしたのかも聞いたところ「コロナでみんながうまくいかない時期ですが少しでも前向きに美味しいものをお届けしたいと思いオープンしました。リーズナブルなお好み焼きと鉄板焼きと種類の多いお酒も揃えております。」

という事でした。確かに鉄板焼きってなんだか焼いていると大人も子どもも楽しいですよね。焼くものがなくなると淋しくなります(笑)

こんな時だからこそ頑張ってほしいと思います♪そして、イートインは、2月10日からみたいです。


鉄板焼き丈ちゃん
住所:鈴鹿市三日市1丁目6-23THビルⅡ104
電話:0593677426
営業時間:11時から22時
※デリバリー受付時間は20時30まで

 

愛知県瀬戸市に「ライダーズカフェ」が誕生!店主と桑名「On-Co」代表に誕生の由来を聞いてきた

ふとした点と点の出会いが、気づいたときには線となり、つながっていた。

愛知県瀬戸市の銀座通り商店街に2021年1月1日に誕生した「ライダーズカフェ瀬戸店」。

1号店は名古屋・大須にある「ライダーズカフェ」が、なぜ2号店を愛知・瀬戸に誕生させたのか。

その決め手は、桑名「On-Co」で「さかさま不動産」を手掛ける藤田恭兵さんとの出会いがありました。

彼らの言葉から「ライダーズカフェ瀬戸店」が誕生した秘話、そしてこれからの瀬戸で行っていきたい夢について紹介します。

写真左:Davidさん、写真右:藤田さん

―2人の出会いのきっかけはなんだったんですか?

藤田さん:ダビくんから連絡をもらったんだよね。

ダビさん:インスタグラムを見ていて、面白い人がいるなと。それが恭平くんで、会ってみたいなと思って、アポを取りました。ご飯食べたり、一緒にバスケをしたりして友達として会ったのがきっかけ。ちょうどそのとき僕自身も独立したタイミングだったんですよね。

藤田さん:週一でダビくんがバスケをしていて。僕はその近くに住んでいたからちょこちょこ遊びに行ってたんですよ。1年ぐらいそのつながりが続いて。

あるとき、僕から瀬戸という地域がとても面白いよという話をしたんですよね。僕は、先に瀬戸で「ゲストハウスますきち」という古民家ゲストハウスをしている南くんと仲良くしているうちに、瀬戸の魅力にハマっていって。

―藤田さん自身はもともと瀬戸に縁があったわけではないんですね。

藤田さん:全然ないです。ただ、雰囲気の良さを感じたんです。遊び心がある町だなって。それで瀬戸で物件が借りられたらいいなと思い始めて、住んでもいないのに友達を呼んで、瀬戸ツアーをしてみたり。そんなときに「あの物件売りに出てるけど買う?」と言ってもらえて買ったんだよね。

―物件を購入されてから、そこからどのようにダビさんにつながっていったんですか?

藤田さん:ダビくんが大須に店舗を持っていて、2店舗目として名古屋駅や熱田神宮前に物件を借りたいと言っていたのが始まりでした。

僕たちも「さかさま不動産」をやっていたから、「さかさま不動産を通してやってくれないかな」と思いながら話を聞いていて、彼に「瀬戸にもこんな物件があるよ」と話をしたら、彼が「瀬戸もありだね」と言ってくれたんです。

―ダビさんが瀬戸に決めたきっかけはなんだったんですか?

ダビさん:藤田君から教えてもらって、一緒に瀬戸に行くなかで面白い地域だと思ったんです。もともとは「ド田舎」「何もない」というイメージだったんですけど、実際に行って、「ゲストハウスますきち」の南くんはじめ、瀬戸の人や街並み、このシャッター商店街と触れ合ったときに、「ここの町は死んでいない」と感じたんですよ。

人の温度に触れて、瀬戸はよみがえると直感で。名古屋・栄からのアクセスも良い。瀬戸線で栄から尾張瀬戸まで約40分あれば行ける。

そう考えたときに、都市部、栄、名駅エリアは今よりも再開発が進んで、商売をやる人が増えていく。ただ、いざ住むとなったときに、東京の都心で商売をする人が郊外に住むのと同じように、名古屋もローカル化が進んでいくと思っていた。そう考えたときに瀬戸はありだと感じたんですよね。

―さまざまな候補があったなかで、瀬戸を選んだのは、藤田さんとのご縁や街の魅力があったからなんですね。

ダビさん:僕の自転車屋さんは、すごくとがっているんです。そういったクリエイティブなものに対して、瀬戸の人たちはすごく寛容的で。きっと小学生のころから焼き物の授業を受けていて、クリエイティブなものに触れてきた人たちだから、寛容なんだろうなと。

だけど、瀬戸の人たち自身は、寛容であることに気づいていなくて。瀬戸のなかにいるから当たり前なのかもしれないけど、瀬戸の外から来た自分のような存在からすると、瀬戸の人たちはとても魅力的。

焼き物文化はある。だけど、まだまだこれからもっと栄えていく部分があるという点で、瀬戸のクリエイティブさは魅力的でした。

―文化、カルチャーが町として育っていると。

ダビさん:瀬戸は、観光地化されていない観光地がたくさんあります。ただ、焼き物はあっても、実際に触れようと思うと、駅から窯元まで車がないときついんです。それは車を持っていない若い世代からするとつらい。じゃあわざわざ車を借りてまで瀬戸に来るかといえば、そうではないわけで。

じゃあ例えば、うちの自転車がレンタルサイクルとして貸し出せれば、自転車に乗って町を楽しみながら、窯元まで行ける。それが一つのツールになれば、町がさらに盛り上がっていく。これを僕の新しい挑戦としてやりたいと考えています。

―とてもこの先が楽しみです。ダビさんに影響されて、ダビさんの周囲の方も瀬戸にお店を構えようとする動きがあるんですよね。

藤田さん:「ライダーズカフェ瀬戸店」が、2021年1月1日にオープンして、たくさんの人がお店に来てくれました。すでにダビくんの周りで「店を出そう」「移住をしよう」という人も生まれてきているんです。コーヒー屋さんと古着屋さんが一緒になった店もオープンするかもしれなくて。

ダビくんが自分の周りの「〇〇をやりたい」という声を上手く引き出して、瀬戸にマッチングする流れが生まれていて、とてもいいなあと思います。

―瀬戸という町で、ダビさんをきっかけに新たなチャレンジを行う人が増えていきそうです

藤田さん:ローカルは余白があって、チャレンジできる場所が多いんです。でも、都会にいると、それを知らずに終わってしまうことが多くてもったいない。

最初は「On-Co」で「さかさま不動産」をやっている僕がきっかけでダビくんが瀬戸に。そしてダビくんをきっかけにその周りの人が瀬戸にやってくる。

この余波が、今後瀬戸にどのように波及していくのか、とても楽しみです。

桑名「On-Co」で「さかさま不動産」を手掛ける藤田さんと大須で「ライダーズカフェ」を経営するDavidさんの物語を紹介しましたが、みなさんはどう感じられたでしょうか。

ライダーズカフェ 瀬戸店」が誕生したのは、偶然から生まれた奇跡的なつながりに見えるかもしれません。

しかし、今回の場合も、ダビさんのやりたいことと藤田さんの持つ物件が上手くマッチングして生まれたもので、「さかさま不動産」を通せば、自分のやりたいことを実現できる環境が見つけられるかもしれません。

もしやってみたいこと、チャレンジしてみたいことがあって物件を探している人は「さかさま不動産」に相談してみてください。きっとあなたに合った場所が見つかるはずです。

ライダーズカフェ 瀬戸店」のある瀬戸の銀座通り商店街は、カフェや雑貨屋さんもあり、街歩きには最適のスポットです。ぜひ遊びに行って、「ライダーズカフェ瀬戸店」にも足を運んでみてくださいね。

現代版お伊勢参り。クリエイター目線で巡る、観光ときどき仕事の旅 in 松阪。

木枯らしが吹く季節。普段はなかなか取ることができない自分の時間をやりくりして、旅に出ることにした。目的はお伊勢参り。

旅記事といっても、地元のクリエイターを訪ねたり、ときどき仕事もしたり、自分なりのお気に入りスポットを探す、観光ガイドブックには載っていない気ままな旅。

車や電車で直行すれば便利なのだけれど、歩くからこそ見つけられる景色がある。お伊勢参りで賑わった江戸時代の参拝者は歩いて伊勢を目指した。きっとその道中も愉しんでいたと思う。今回はそんな時間の現代版を体験してみたくなり、伊勢神宮のある伊勢市のとなり、松阪市で途中下車をして滞在することにした。

 

光の陰影が美しい豪商の旧家と、可愛い屋号たち。

松阪大橋から南へ向かってみる。眺めると何やらレトロなフォントと色合いの元電気店と歴史を感じる町並み。ここからまっすぐの一本道で続く伊勢街道を今回は巡る。

威風堂々とした旧小津清左衛門家へ。

館内でスタッフさんに話を聞いた。「ここは1653年から江戸、現在の東京は大伝馬町で小津屋紙店を営んでいる小津家の本宅です。現在の敷地は全盛期の5分の3ですが、順次整備されて松阪商人ゆかりの貴重な文化財としてここにあります」。

旧家の陰影が美しく、しばし見惚れる。

 

天井からの採光も。なかなか古い建物で見たことがない。凝った造りは手間をかけられる豊さを物語っているかのよう。

蔵には美術品や当時使われていた日用品が展示。

小津家の屋号
伊勢商人たちの屋号

様々な伊勢商人の屋号が入った湯飲みも、可愛らしく感じた。
旧小津清左衛門家を出てレトロ感が残る町並みを眺めながら伊勢街道を進む。

パソコンでは変換されない昭和な感じのフォント。
パソコンのフォントばかりを目にしている私には、斬新に思える。

蔵・ガラス戸・サンシェード。昔ながらの町並みも、少しずつアップデートされていることがわかる。

 

 

ポップな松阪、レトロな松阪。

松阪の観光情報を手に入れるために、伊勢街道から少し離れて豪商のまち松阪観光交流センターへ寄り道。館内に入ると土産物が並んでいる1階と、松阪の歴史が学べる2階。愛嬌のあるイラストを見ながら階段を上がっていく。

偉人の皆さんもゆるい感じに仕上がっている
ちょっと突っ込みたくなるシーンも。
三井さんは緑。カテゴリ別に色が分かれていた。

展示はポップなイラストと色使いで親しみやすい。

シアターでは松阪出身の偉人、本居宣長や三井高利の生涯がまとめられていて分かりやすかった。松阪の歴史、江戸時代の伊勢街道の様子を学び1階へ。

お茶どころ松阪の茶農家が作ったお菓子。オシャレで地物ならではのこういうお土産は喜ばれそう。
松阪出身のデザイナーがパッケージを手掛け、美味しいと評判の地元産こんにゃく。
もちろん松阪牛も購入できる。
この辺りで有名な「老伴(おいのとも)」。羊羹が最中に包まったような銘菓。

お土産選びに思わず目移り。旅先で地元産のものに触れるたのしいひと時。

「新上屋」は本居宣長が賀茂真淵に教えを乞うた「松坂の一夜」の舞台となった場所。

伊勢街道に戻り南へ歩く。道中、伊勢街道の歴史を思わせる史跡の墓標や道標が見つけられる。

伊勢街道と和歌山街道の分岐を記す石碑

道標となつかしいゾウたち。そして目立つ配色の「くすり」の看板と自転車。
冬の晴れた空にHONDAの少し色褪せた赤。

道中には子どもの時の写真を見ているようでなんだか懐かしく、哀愁を感じるものがたくさんある。

市民に愛される精肉店「丸中」の宅配便。

さすがは松阪肉の松阪。肉の宅配便を発見。

うつむきかけた目のメガネ看板がチャーミング。観光スポットではない、日常の暮らしが醸し出す魅力を見つける旅もいい感じだ。

 

 

地元デザイナーが営むデザイン事務所 兼 レンタルスペース

オシャレなロゴが印象的な「ANTE」

運営するのはフリーランスグラフィックデザイナーの阪井純子さん。生まれも育ちも松阪という生粋の松阪人。地元を中心に今は都市部のお仕事もされている。

阪井さんの実績。

高校卒業後、何の目的もなく地元のケーキ屋に就職。そんな18歳のとき、雑誌に掲載されていたグラフィックデザイナーの記事を読み「こんなおもしろそうな仕事があるん?!」と感化されケーキ屋を退職。デザインの学校で知識をつけ、印刷会社や写真スタジオで下積みを経て独立。

独立から数年が経ち、デザイン事務所 兼 レンタルスペースとしてここをオープン。ワークショップなどにも使われていて、予約をすればコワーキングスペースのようにも使える。この空間で、そして地元クリエイターとしてのお仕事はどんな感じなのだろう。

阪井さん:ここは道路に面しているガラス張りの空間なので、町の生活感を感じたり風景が変化するので飽きないです。近所の人も時々入ってきたりして、予想外の繋がりや会話ができて楽しいですよ。伊勢神宮に向かう、いろんな地域の方ともお話してみたい!

旅先での仕事も快適

地元クリエイターとのたのしい会話。なかなかあるようでない心地よい空間でのお仕事は、気分転換もできていいなと思った。

 

 

レトロな町に潜むデザイナーがいるカフェ。

お昼も過ぎてお腹も空いてきたところで向かったのはアオゾラ食堂

ここではメインの料理を1つ、副菜を3品選び自分好みの定食がいただける。彩り良い野菜に体も喜ぶ感じ。食べ終えて、2階にはクリエイターが運営するカフェがあるのでうかがった。

プロモーションザベースメントというカフェ。実際に店内でクリエイターさんがお仕事をしていて驚く。パソコンに向かっていたのは中瀬皓太さん。キサブローという屋号でデザイナーをされている。

ベニエ!おいしい!
メニューの配色もクリエイティブ。
店内には中瀬さんがセレクトしたアイテムも販売。
TOKYOと書かれたTシャツを着る中瀬さん

なぜこのような形態のカフェをすることになったのだろう。

中瀬さん:東京でこのようなカフェを見つけ、自分も実際にやってみたいと思って。作ってしまいました。

中瀬さんも阪井さんと同じく、松阪生まれの松阪育ち。都会へのあこがれはなかったのだろうか。

中瀬さん:あります。今でもあります。東京で活躍しているクリエイターの友人もいるんですが、話を聞くと「ええなー」って思います。

意外な答えについ笑ってしまった。正直にハキハキと話す中瀬さんに聞いてみた。生まれ育った松阪って、どんな町ですか?

中瀬さん:松阪はお伊勢さんと関わりの深い町。まずは経由地としてきてもらいたいです。このカフェも時間調整したり、打ち合わせの場所として使ったり、上手く活用してほしいです。町全体も神宮を生かして観光地として盛り上がればいいなと思います。そのために地元民である僕たちも、もっと松阪を知らなければと思い、本居宣長に関するプロジェクトに関わるなど地元のことを学び直しています。

宣長が実際に考えた架空の地図「端原氏城下絵図」

中瀬さんが関わっているのは、宣長が想像で描いた都市の地図「端原氏城下絵図」があり、その地図上の区画を仮想現実として販売するクラウドファンディングのプロジェクト。このアイデアを考えたのが中瀬さん。これからの松阪の変化も楽しみ。

 

 

自分なりの視点で巡れば見えてくる魅力は、愛着にかわる。

つい長居してしまい、外に出たら太陽がもう隠れてしまっている。宿でも仕事をするため、夕飯はテイクアウトに決めていた。

イタリアの国旗がはためくパスタソースキッチン。手作りパスタソースを中心とした、お持ち帰り専用のお店。古民家をリノベーションした店内からは躍動感のある調理場が見える。

豚バラ肉のポルケッタ!食欲をそそる
保存料や着色料等は使わずフレッシュハーブだけを使用。

事前に予約しておいたマリネなどのアラカルトや豚バラ肉のポルケッタ。松阪肉のローストビーフなど地元の食材を使った料理。宿にもどって思い出とともにゆっくりといただいたが絶品で驚いた。

今回訪れた松阪は、ほんのり温かくて端々にじわっと愛が滲む町だった。次に伊勢に参るときもここを経由したくなった。「よう!久しぶり」と言える町があるのは、人生を豊かにしてくれる。そんなことを歴史ある松阪で思った。

江戸時代、お伊勢参りで前が見えない程の人で賑わった松阪。参拝者は多くの情報をもたらし、その情報をもとに松阪は栄えていったと聞いたことがある。暮らしを旅するという概念やワーケーションなど、旅のスタイルが多様化する現代。今回の旅を「現代版お伊勢参り」と呼ぶのはおおげさかもしれないが、自分なりの視点で巡れば見えてくる魅力を、私は松阪で見つけた。そして旅の後、メディアなどで松阪と聞くと、愛着を感じている自分がいた。

 


 

【取材協力】

旧小津清左衛門家
松阪市本町2195番地
tel 0598-21-4331
hp https://matsusaka-rekibun.com/ozu/

豪商のまち松阪 観光交流センター
松阪市魚町1658-3
tel 0598-25-6565

ANTE
松阪市日野町569-1
tel 0598-68-9188
hp https://ante-g.com/
in https://www.instagram.com/junko_sacai/
※訪問の際は事前の予約が必要です。

アオゾラ食堂
松阪市平生町10-2
tel 0598-26-7266
in https://instagram.com/aozorashokud?igshid=513zo8d0dzl6

PROMOTION THE BASEMENT
松阪市平生町10-2 2階
tel 0598-67-7716
in https://www.instagram.com/promotion_the_basement/

PASTA SAUCE KITCHEN
松阪市愛宕町1丁目19
tel 0598-30-5510
hp https://pastasaucekitchen.com/

 


 

【タイアップ】
松阪市 観光交流課
松阪市殿町1340番地1
tel 0598-53-4196
松阪市hp https://www.city.matsusaka.mie.jp
松阪市観光hp https://www.city.matsusaka.mie.jp/site/kanko/
松阪市観光インフォメーションサイト https://matsusaka-info.jp/

 

 

OTONAMIE PUSH EVENT【2021.1.29update】

\こんにちは!広報担当のともーこです!/
イベント情報をご紹介していきます。
※各イベントへのお問い合わせは、各イベントのお問い合わせ先にお願いします。
※イベントの詳細はフライヤーまたは、各HP、主催者にご確認ください。

第六回おんらいん♨︎さろん
WS「みらいの漁村フィールドワーク」前編(トークライブ)

主催者:度会県・OTONAMIE
主催者からのメッセージ:
リアス海岸が続く度会県(三重県南部)の沿岸部には、人口数百人の小さな漁村が点在しています。家々がギュッと寄り添うように立ち並び、昔ながらの建物が多く、どこかノスタルジックな趣を感じる町並みです。
そんな漁村部は人口減少が進み、漁師など海に関わる後継者不足の課題を抱えています。そこで今回「みらいの漁村フィールドワーク」と題し、前編では漁村部で起きている新しい動きについて二人のゲストにお話を聞かせてもらいます。後半は、実際に船で行く空き家(元真珠の加工場)の利活用方法を参加者と考えながら、関係人口を増やすアイデアをまとめたいと思います。
前編の一人目のゲストは、南伊勢町阿曽浦の友栄水産三代目、漁師の橋本純さん。伊勢まだいのブランド化に参画し、真鯛をはじめ高級魚のクエなどの養殖も行い、魚の流通も独自で開拓してきたパイオニアです。また漁業や漁村の暮らしそのものをコンテンツ化し、漁師体験や漁師のいるゲストハウスまるきんまるの運営も手掛けるなど、ブルーツーリズムにも早くから着手しています。
二人目のゲストは、東京で飲食店を展開する株式会社ゲイトが、漁業をいう一次産業から参入している取り組みについて、熊野市二木島で漁師を担当する田中りみさんに、現場の声を聞かせていただきます。漁師=男性というイメージがありますが、二木島では女性が中心に漁を行い、漁師になりたい女性からの問い合わせも増えていると聞きます。
人材不足と云われる小さな漁村ですが、インターネットで繋がり、ICTが漁業にも活用される現代、海とともにある暮らしは、仕事としてもツーリズムを介した関係人口作りの面でもポテンシャルが高いのではないでしょうか。
今回はWS前後編を通じて、漁村の様々な可能性について探って行きたいと思います。
ジャンル:オンラインイベント
日程:2021年2月4日(木)
時間:19:30〜20:30
ツール:Zoom
費用:無料
お問い合わせ先:otonamie@gmail.com

▼全8回、度会県×OTONAMIE おんらいん♨︎さろんについてはこちら!
https://otonamie.jp/?p=75792
▼橋本純さんに関する記事
https://otonamie.jp/?p=50657
▼友栄水産(まるきんまる)のホームページ
https://yuuei.co.jp/
▼田中りみさんに関する記事
https://gyoppy.yahoo.co.jp/originals/48.html
▼ゲイトのホームページ
http://gateinc.jp/
▼参加申し込みはこちら!
Facebookイベントページ
※参加される際はZoomを本名でご入室ください。プライバシー保護のためカタカナやひらがな、ローマ字でも可能です。

トピック展 昔の道具を考える

主催者:三重県総合博物館(MieMu)
主催者からのメッセージ:明治時代から平成時代にかけての生活用具について、電気の普及による道具の「電化」を中心に実際に使ってきた人々の感想を交えて紹介するとともに、新しい道具の出現が私たちのくらしにどのような変化をもたらしたのかを考える機会とします。
ジャンル:展示
日程:2020年12月19日(土)~2021年2月28日(日)毎週月曜日休館(祝日の場合はその翌日)
時間:午前9時~午後5時
お問い合わせ先:059-228-2283 mail MieMu@pref.mie.lg.jp
イベントに関するHPやSNSなどのリンク先:https://www.bunka.pref.mie.lg.jp/MieMu/000244504.htm

 

三重の実物図鑑 伊勢の造船400年史~旧市川造船所資料展

主催者:三重県総合博物館(MieMu)
主催者からのメッセージ:旧市川造船所資料は、平成26年2月に旧市川造船所労働組合から伊勢市に寄贈を受けたもので、船具資料、船舶設計図面、事務文書や書簡などの紙資料があります。これらは、近代造船史の解明につながる歴史資料といわれ、令和2年度には、日本船舶海洋工学会から「ふね遺産」に認定され、船舶設計図面の一部が伊勢市有形文化財に指定されました。
今回の展示では、約6万点に及ぶ資料から注目される約60点を紹介します。
ジャンル:展覧会
日程:2021年1月26日(火)~2月21日(日)毎週月曜日休館
時間:午前9時~午後5時
お問い合わせ先:059-228-2283 mail MieMu@pref.mie.lg.jp
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オフィスをレンタルして約2年過ごして感じた、鳥羽なかまちという町。

僕が個人事業主になったのは2019年4月1日で、後数ヶ月したらもう2年が経つことになる。約7年半、サラリーマンとして働いて2度転職。「いっそのこと、何か自分でしてみよう。」となったのが2018年8月頃で、そこから創業スクールに通ったり、一次生産者の現場体験のご縁で2ヶ月間ほど紀北町に滞在してキャンプ場の手伝いをしたり、千葉県のフリーランスの聖地に1ヶ月行ってみたり、後、そういえば小型船舶2級の免許も取った(ただし、船の免許は現在全く活用できていない。)

千葉県から帰ってきたのが、3月中旬。そして、4月1日に開業届けと青色申告承認申請書を提出して、早速つまずいたのがオフィスをどうするか問題だった。

自宅でも仕事はするものの、ふと気づくとダラケてしまう自分がいる。少しあてにしていたレンタルオフィス候補は断念する結果になって、どこか良い場所はないものかと行き着いたのが「鳥羽なかまち」にあるクボクリだった。

鳥羽なかまちとクボクリ

クボクリ2F レンタルオフィスの様子

鳥羽なかまちは、昔は鳥羽の台所と呼ばれた鳥羽市街地の呼び名。商家のお家が多く、町を歩くととても興味深くて楽しい。

有名どころとしては、『⿃⽻⼤庄屋かどや』がある。また、鳥羽なかまちで過ごす人は多彩だ。豆腐屋さんに住職さん、燻製屋さんに酒屋さん、ガス屋さんに・・と鳥羽を支えている方々が暮らしている。僕がまだ知らないだけで、もっとたくさん色んな人が身近にいるに違いない。

そんな鳥羽なかなちの方々で結成されたグループが「鳥羽なかまち会」。合同会社NAKAMACHIも設立され、鳥羽なかまちで活動されている。僕がお借りしている「クボクリレンタルオフィス」は合同会社NAKAMACHIが管理している施設で、とても楽しい空間で鳥羽なかまちを体現しているように思う。

クボクリ1階 コワーキングカフェ
花清水さんの鳥羽ちゃんぽん
N3Coffeeさんの珈琲

1階はコワーキングカフェ&水・木はクボクリカフェ「N3Coffee」さんと水・木・金・土で鳥羽ちゃんぽんのクボクリキッチン「花清水」さん、2階は僕がお借りしているシェアオフィスになっている。シェアオフィスは現在、満員でライターや食品加工会社、小説家など、ここにも色んな人がいる。

そもそも、クボクリって何だ?と思う人もいるだろう。聞いてなるほどと納得する、旧久保クリーニング店の名前を引き継いで「クボクリ」となったそうだ。空き家だった久保クリーニング店を鳥羽なかまち会の方たちでリノベーションし、現在のクボクリの原型ができあがった。

僕と鳥羽なかまち

西念寺さんでの「鳥羽なかまちマーケット 竹明かり」の様子

僕が過ごした約2年の間にも、鳥羽なかまちもクボクリもどんどん変化していっている。町を形成するものはなんだろう、建物、人、生活、経済、季節?

合同会社NAKAMACHIの代表 濱口和美(以下、和美さん)さんと鳥羽なかまちを歩いた時と比べても、新しいお店が出来たり、建物が無くなったりで、また変わってきている。

町で暮らす住民と一緒にまち歩き 鳥羽市中之郷 濱口和美さん

つい先日、鳥羽なかまちのアニメ・動画クリエーターの佐藤創ちゃんの手料理をありがたく頂戴している時に「1年前を思い出しても、今って全然違うよね。」という話をした。お互いに個人事業主かつ駆け出し同士の会話なので仕事や働き方はもちろんそうだが、それでも町や人のコミュニティの変化など思い当たることが多くあった。

和美さんは、空飛ぶタクシーの話をよくする。2030年頃には離島に向けて空飛ぶタクシーが飛んでいたり、今過ごしている鳥羽なかまちの町並みも、ガラッと変わっていたりするのだろう。1年前で全然違うということは、約9年後はもっと違うということは明らかだ。

鳥羽なかまちの春 場所は西念寺さん
鳥羽なかまちの秋 場所は大庄屋かどやさん

鳥羽なかまちで過ごしていると、町の歴史に触れる機会も多い。明治時代の白黒写真を眺める。すると、今は鳥羽の主要道路だった場所は海になっていたことを知る。僕にとってはとても信じられず実感もわいてこないが、それが現実。

遠く離れた人ともリモートで画面越しに打ち合わせが誰でもできてしまう時代になった。10年前にどれだけの人が想像できていたのだろうか。

鳥羽なかまち クラウドファンディングに挑戦

鳥羽なかまちクラファンに挑戦 クボクリ入り口前にて

色んな課題も市町も県も国も世界も、考え出すと切りがない。まずは客観視して、状況を把握しなければと常々思っている。ただひとついえるのは、何もしない訳にはいかないということで、鳥羽なかまちも僕も友人も、おそらく誰もがそうなのだと思う。

僕らは何かをし続けるしかなく、そして何かを見出す機会を探し続けている。

僕は鳥羽なかまちにきてから約2年、居心地がよくて日々を楽しく過ごさせていただいている。これからも鳥羽なかまちで多くの時間を過ごしていきたい。

そんな鳥羽なかまちで、また新たな取り組みとしてクラウドファンディングに挑戦することになったので、最後に紹介する。

町、海、船、電車と鳥羽らしい光景 鳥羽城跡「城山公園」にて

正直にお伝えしておくと、鳥羽なかまちのクラウドファンディング挑戦に対して、僕が応援できる手段として考えた結果、振り返るように僕視点の本記事を書きすすめていた。

鳥羽なかまちで抱える課題として今まさに取り組んでいることは、「これからの町」の模範にもなっていくのではないだろうか、僕はそう思っている。なので、クラウドファンディングへの挑戦が鳥羽なかまちのことを多くの方に知っていただける機会となり、つながりや交流・新しいことが生まれるきっかけにもなると、果たしてクラウドファンディングは成功するのだろうか不安もありつつ、何だかワクワクもしている。

最後まで本記事を読んでいただけた方は、クラウドファンディングページで掲載されている記事も合わせて読んでほしい。そして、ご支援やシェア・拡散にもぜひご協力ください。

鳥羽なかまちクラファン支援はこちらから

鳥羽なかまちクラファン(レディーフォー):https://readyfor.jp/projects/tobanakamachi-challenge

鳥羽なかまちクラファン(キャンプファイヤー):https://camp-fire.jp/projects/view/366094


鳥羽なかまち情報一覧

鳥羽なかまち公式WEB:https://tobanakamachi.com/

鳥羽なかまち公式facebook:https://www.facebook.com/tobanakamachi/

鳥羽なかまち公式instagram:https://www.instagram.com/toba_nakamachi/

鳥羽なかまちの様子 参考動画

「お魚釣りで天上を」 連載エッセイ【ハロー三重県】第22回

秋ごろ、魚釣りをしようと思い立って、心を整えているうちに冬が深まってしまった。
気がついたら、ものすごく冬になっている。
ものすごく冬になってはいるけれど、ちょうどよく心が整ってしまったので、いざ釣りに行くことにした。
真冬に水場へ出かけるというのは冷静になると、ちょっと信じられない感じがあるんだけれど、心が整ったとなればそうも言っていられないのだ。
心が整うっていうのは、そのくらい重要なこと。

*

まず、前日に近場の釣り道具屋さんで釣りの道具を買いに行った。
なんと言っても私も夫も釣りにはちっとも明るくないので、道具なんて何ひとつ持っていない。
釣り竿はもちろん、それに付随するいろんなあれこれを買った。
なぜか子どもたちにねだられて、セールになっていたルアーも一人ひとつ買わされてしまった。ルアーはとっても色がきれいで、見ているだけでうふふとなる。使い方がみじんも分からないのだけど、ひとつでもうふふとなれるものがあればおでかけはより楽しいものね。

子供用の釣り竿って思っていたよりうんと安価でコンパクトだった。知っていたらもっと早く釣りへの心が整ったかもしれない。
1本1500円ほどだった。

さて買うものは買ったけれども、どこへ釣りに行けばいいのかさっぱり分からない。家の近所の川なのか、海水浴場なのか、それとも、漁港なのか、はたまた釣り堀なのか、北なのか南なのか、分からないにもほどがあるほど分からなかった。
インターネットで検索をして、あれこれ調べるんだけれど、より近いほうがいい気もするし、「初心者におススメ!」と書いてあるところがいい気もする。そもそも私は最初に釣り少年にあった賢島の船着き場で釣りデビューをキメようと思っていたのに、うっかり検索なんてし始めたからいけないのだ。検索は深みにはまる第一歩。あ、一句読んじゃった。

*

それでもどうにか落としどころを見つけて、鈴鹿の白子漁港へ行った。
柵がついた桟橋がある、というのがよい気がした。
こちらは小さい子どもが3人もいるので、ひとりに気を取られているうちにひとりが足を踏み外して海へダイブ、なんてくっきりと想像できてしまう。
安全で、それなりに近いともなれば、なんだかよい場所のように思えたのだ。

当たり前のことを言って叱られそうなのだけれど、1月の海は寒かった。
知っているつもりだったけれど、寒かった。
釣りは待つもの、というのはマグロ漁のテレビ特番が好きな息子の影響でよく知っていたし、待つのは苦手ではないと思っていたし、覚悟はしていたんだけれど、うっかり、そこに寒さを加味することを忘れていた。

寒い中で待つっていうのは、ちっともよくない。

ただじれったくて退屈だった。だって寒いんだもの。あったかいお部屋のことばかり考えてしまうし、あったかい飲み物のことばかり考えてしまう。
待つ時間を愉しもうと、道中で買ってきた、おにぎりせんべいとみかんグミは一瞬で底をついて、食べるものがなくなった後は、茫漠と過ごした。
つまり、魚はいっこうに釣れなかった。

夫と息子はしぶとく粘っていたんだけれど、私と長女と次女はそそくさと車へ戻って暖を取り、からだが温まったらその辺をうろうろして過ごした。
そして、うろうろしていてもそのうち飽きるので、まばらな釣り客に話しかけたりもした。

「釣れますか」
「いえ、まったく」

「釣れますか」
「いえ、全然」

どうやらみんな連れないらしく、へへと苦笑いをしたあと適当に談笑してお互いに暇をつぶした。
おひとりだけ、如意棒(にょいぼう)みたいな長い長い釣り竿を持ったおじさんがいて、彼だけは大物を釣っていた。
我が家はけっきょく一匹も釣れなかったんだけれど、子どもたちはおじさんの大物のお魚を見せてもらい、とても楽しそうだった。

*

後日、知人に、この日の話をしたら、「冬は釣れないよ」と返事が返ってきた。
なあんだ、そうなんだな。

秋頃に釣りに行こうかしらと思い至ってね、と言うと「じゃあ、秋に行かないと。秋はすごく釣れるのに」と言われた。心を整えている間に、釣りの時期が過ぎてしまっていたらしい。
彼女曰く、秋頃、志摩のあたりで釣りをした際にはじゃんじゃん釣れたということだった。
まじか。

では、あのタイミングで善は急げと賢島へ釣り竿を持って行くべきだったんだ。とはいえ、しつこいようだけれど心が整わないことには行けないわけで、仕方がないのだ。
レジャーとか行楽に縁が遠い人生なので、野外での活動にはそれ相応の心の準備が必要で、それは不便なことではなあるけれど、避けて通ることもできないのだから、繰り返すようだけれど、仕方がない。

因みに、その彼女、県内の海辺の育ちらしく、小さいころから釣りを嗜んだらしい。船に乗ってイカや魚を釣ったりもしたと言っていた。
日に焼けた彼女が海の上で生き生きとイカを釣り上げる様子を想像して、小さく感動してしまった。
彼女の身体には食べ物を自ら得るという経験が、刻まれていて、なんだかものすごく丈夫だな、と思った。

私は北国の、しかも町の育ちなので、そういう食べ物を得る豊かさみたいなものを目の当たりにするとなんだか天上を感じてしまう癖がある。
だって、手を伸ばせば食べ物が必要な分以上にそこにあるって、とっても楽園的な感じがしませんか。

*

話が逸れてしまったけれど、そんなふうに、我が家の初めての釣りは収穫ゼロで終わってしまった。
彼女が言うところには、春にはまたよく釣れるということらしいので、暖かくなったらぜひまた海へ出て、魚を釣りたい。
そして、できれば釣れた魚のいくつかは調理して食べたい。
少し天上を感じられるかもしれない。

Jリーグに最も近づいたヴィアティン三重の2020年を振り返るー桑名市博物館での展示から

2020年、Jリーグ入りに近づいたチームがあった。

「ヴィアティン三重」は、2012年に発足したサッカーチームである。2020年シーズンは、JFL(J1から数えて4番目のリーグ)で最終節までJ3昇格の可能性を残し、最終節に勝てば昇格というあと1歩のところまでたどり着いた(最終順位6位)。

愛知、岐阜に続き、Jリーグに所属するチームが三重県から誕生する。その期待は2020年の三重県をサッカーを愛する者を熱くさせた。

2020年12月8日(火)から13日(日)、桑名市博物館でパネル企画展「Go through!~ヴィアティン三重 2020年の軌跡~」が開催され、1年間の激闘を振り返る機会が持たれた。

今回の記事では、パネル企画展の様子を見ながら、2020年のヴィアティン三重の闘いを振り返っていく。

「シーズン開幕」

コロナの影響でシーズン開幕戦は、7月19日(日)までずれ込んだ。

初戦の相手は、テゲバジャーロ宮崎。場所はこけら落としとなった朝日ガスエナジー東員スタジアム。ヴィアティン三重と同じく、Jリーグ入りが可能な百年構想クラブ同士の開幕戦となった。

Jリーグ入りを目指す両者の闘いは、お互いに負けられない意地のぶつかりあいとなり、スコアレスドローでの決着となった。

2戦目は、リーグ4連覇中の王者 Honda FC。

運動量豊富に動き回り、相手にペースを握らせないまま迎えた38分に、佐藤が待望のチーム初ゴールをたたきこんだ。後半、同点には追い付かれたものの、王者相手に接戦を見せ、次戦に向けて希望を持たせる試合を演じた。

「初勝利」と「連敗」

3戦目は、同じくJリーグ加入を目指すFC大阪。

試合が行われたのは8月末ということもあり、35度を超えるコンディションのなか、前半に古川と塩谷の得点でリードを奪う。

後半に1点を返されたものの、守備陣が奮闘し、今シーズン初勝利を飾った。

4戦目は、MIOびわこ滋賀。シーズン初となる観客を入れてのゲーム。

サポーターの前で勝利を飾るべく、塩谷の得点で先生を奪うものの、後半終了間際に立て続けに初の敗戦。サポーターの前での勝利とはならず、初の敗戦となった。

5戦目は、松江シティFC戦。

悪い流れを断ち切るべく臨むものの、序盤から相手の猛攻に合い、前半に2失点。後半には選手交代から流れを取り戻し、塩谷の3試合連続得点も生まれたが、同点には一歩届かず。

悔しさの残る初の連敗となった。

一進一退の中盤戦

6戦目は、同じ東海地方を拠点とするFCマルヤス岡崎。

スタメンに新戦力を起用し、思い切った顔ぶれで臨んだこの試合は、先制点を許す者の、望月、森主、古川の得点で一気に相手を突き放す。

反撃にあったものの、見事に逃げ切り、ホームでのめでたい初勝利となった。

7試合目は、ヴェルスパ大分。ホームで連勝を目指したが、課題のセットプレーから先制点を許す。

積極的に攻撃を進め、勝利を目指すも、カウンターから追加点を許し、万事休す。ホームでの連勝とはならなかった。

8試合目は、奈良クラブ。J3クラブライセンスを持つ両者は、勝ち点でも並び、互いに負けられない一戦となった。

前半終了間際から相手ゴールに迫る場面が増える者ものの、味方のクリアミスから失点。

後半の猛攻も実らず、シーズン折り返し地点で順位を13位まで落とす、痛い連敗となった。

なんとしてもホームで連敗を阻止したい9戦目は、東京武蔵野シティFC。

前半からパスをつなげ、順調に得点を重ね、3得点を記録。守備陣も相手の攻撃を防ぎきり、ホームで完勝を遂げることができた。

10戦目は、ホンダロックSC。勝ち点で並ぶ相手との闘いは、セットプレーが勝敗を分ける戦いに。

FK・PKから失点し、2点を追いかける試合となったが、85分に野垣内が1点を決め、後半ATにPKを獲得する。しかし、PKは失敗となり、勝ち点1を逃す形となった。

念願の3連勝

11戦目は、ラインメール青森。昇格に向けて負けることのできない一戦は、先制点を許すものの、後半開始早々に古川のゴール、62分には塩谷のゴールで逆転。

アウェーで上位に食い下がる貴重な勝ち点3となった。

12戦目は、三重ダービーとなる鈴鹿ポイントゲッターズ。

序盤から激しい試合となったが、71分に塩谷が先制点をゲット。三重県選手権の雪辱をエースの一撃で果たし、久しぶりの連勝となった。

J3昇格に最も近づいた残り2戦

13戦目は、ソニー仙台FC。

強力な相手に対して、体を張ってゴールに向かっていくヴィアティンイレブン。78分に古川が得点し、最後まで守り切った。

今シーズン初めての3連勝となり、上位に迫る勝利となった。

14戦目は、いわきFC。ともに負けるとJ3昇格の可能性をほぼ失う試合は、意地とプライドのぶつかり合う激闘となった。

CKからエース塩谷が得点を奪うものの、1点を取り返され、その後も猛攻を受けるもなんとかしのぎきった。なんとか勝ち点1を奪い、最終節に希望を残した。

15戦目、最終節は、高知ユナイテッドSC。

他チームの結果がすべてヴィアティンにとって好条件となり、勝利のための1点を目指すもゴールが遠く、一瞬のスキを突かれ、まさかの失点。

最後まで猛攻をしかけるも、無情のタイムアップとなった。

Jリーグに最も近づいた今シーズン、今期の悔しさと期待は来季に持ち越しとなった。

最終結果は、6位。「ヴィアティン三重」は、ファン、サポーターに最後まで希望を持たせてくれたのである。

2020年の闘いは、このメンバーで繰り広げられた。

なかなか勝てない時期は、サポーターも辛い思いをしたが、なにより選手たちが一番苦しい思いをしただろう。

今季はコロナの影響で、第1節から第15節が中止とされ、選手もモチベーションを保つのが大変だったはずだ。そのなかで、最後まで希望を持たせる闘いをしてくれた選手たちには、感謝の一言しかない。

2020年、掴みかけた夢の続きは、2021年に持ち越されることとなった。

2021年の開幕戦は、3月14日に行われる。ホーム開幕戦は、3月21日にFCマルヤス岡崎を相手に行われる予定だ。

2021年の「ヴィアティン三重」の闘いが、もうすぐ始まる。その始まりを三重を愛するものとして追い続けていきたい。

日本のカワイイが昆虫食の未来をつくる。バレンタインには昆虫食デビューから3歩進めるクッキーを♡

全国に増えつつある昆虫自動販売機や昆虫食レストラン。都内で開催された虫グルメイベントは盛況を博し、無印良品が販売したコオロギせんべいは全国的ヒット商品となった。日経トレンディによると2021年はコオロギフードが来るらしい。

ゲテモノ扱いではなく栄養価の高い昆虫は、サスティナブルかつスーパーフード。2050年に懸念されている食糧危機の打開策のひとつとして、世界的に注目を集めているのだ。

未来を担う食材とはいえ、虫はちょっと苦手…という方も多いはず。

そこで今回、つい手をのばしてしまう昆虫食グルメを紹介したい。

 

え、むしろ食べたい!昆虫食デビューから3歩進めるクッキー

現在世界で食べられている虫は2000種以上。各国では素揚げなどの原型版が多いなか、日本はそこに工夫と手間を加えているのところがさすが!と外国人から評価されているようだ。

まさにその日本の“Kawaii”がふんだんに施された昆虫食グルメがこちら。

幼虫・バッタ・コオロギの粉末が入ったバレンタイン限定昆虫クッキーセット!!

昆虫食に抵抗がある人でも、むしろ積極的にデビューしたくなるだけでなく、風味の食べ比べまでできちゃう未来へ3歩進めるセットだ。

 

ムツゴロウ王国に憧れるクッキーアートデザイナー

製作にあたっているのは、三重県桑名市にあるアニマルクッキー専門店kurimaroの栗田こずえさん。

動物王国で働くことが憧れだったそう

生きものの豊かな個性や魅力をクッキーで表現することにこだわっており、なんと現在のランナップは350種以上。

わんちゃん、とりさん、エキゾチック、森のどうぶつ、ねこちゃん、深海シリーズなど

飼い主や専門家とコミュニケーションを取り、捉えた魅力をクッキーに落とし込む工夫を施しているというのがおもしろい。

生きものに触れて感じることも大切にしている。水族館の飼育員との共同開発も

素材にもこだわっており、卵は不使用、小麦粉と塩は三重県産で、着色には野菜・果物パウダーなどの天然色素を使用している。

優しい甘さとソフトな口触りが楽しめる

そんなkurimaroさんが最初に昆虫クッキーを手掛けたのは昨年夏。コオロギの粉末入りクッキーを販売し好評を得た。

昆虫の特徴をビジュアルだけではなく、「味わう」という観点からも楽しむ機会にしてもらえたらという想いがあったという。

そして今回はバレンタインバージョンとして、3種の昆虫チョコレートバージョン。

幼虫・バッタ・コオロギの風味はどう違うのだろうか。kurimaroさんと、実食をした友人に感想を聞いてみた。

 

食べ比べしよう、昆虫を。

まずはワーム(幼虫)クッキー。

kurimaroさん「シルクワームの粒が全粒粉のような質感を演出しています。色合いや大きさ、フォルムについてもリアルさを追及致しました。ワームとホワイトチョコレートのクリーミーな味わいが絶妙です」

友人:「どこかに残るもわっと虫感。ホワイトチョコレートととても合いますね」

 

続いてバッタクッキー。

kurimaroさん:「鰹節のような風味が特徴のワタリバッタに相性の良い小松菜を入れ遊びました。爽やかな草むらを思い浮かばせる後味もお楽しみください」

友人:「こんなにおしゃれに虫を食べられるなんて。小松菜と合わせるセンスも光っています」

 

最後にコオロギクッキー。

kurimaroさん:「カカオのような深いコクを持つコオロギ。ココアベースの生地とダークチョコレートで高級感のある大人味に仕上げました。脚の形や頭部のツルっと感もご注目ください」

友人:「これはいい。強めのコオロギを感じます。全体的に初心者でもとても楽しめます!そのうち原材料に昆虫って書いてあっても驚かなくなる日がくるでしょうね」

まだまだ抵抗感のある人も多いかもしれないが、昆虫は来たる食糧危機を見据えた未来食。

“Kawaii”クッキーをきっかけに、昆虫食の魅力に触れ、数ある食材のひとつとして受け入れられるようになったら未来への前進ともいえる。

今年はなかなか会えないバレンタインになりそうだが、大切な人との未来についてじっくりと考える時間にするのもいいかもしれない。

 


kurimaroさんでは可愛いバレンタインアニマルクッキーも販売中です。

プレゼントクッキーのkurimaro
住所:三重県桑名市北寺町49くわなまちの駅内
ウェブサイト:http://cookie-kurimaro.com

バレンタイン昆虫クッキー3種セット
●オンライン販売 :https://shop.cookie-kurimaro.com/?pid=156914080
●本店(三重県桑名市北寺町49くわなまちの駅内)
●ジェイアール名古屋タカシマヤゲートタワーモール4階(愛知県名古屋市中村区名駅1-1-3)
※タカシマヤは1/27~2/14の限定出店

さよなら、頭の中のもんもんぐるぐる。自分と向き合うリセット散歩@松阪市

ついついマイナスに捉えてしまう思考。
わかっていても言ってしまう余計な一言。
いつまでたっても忘れられないあの人。

あ~ダメだな、考えないでおこう…と思っても頭の中は悶々ぐるぐる。

そんな自分をリセットすべく、ぶらりと出かけた松阪市。

感染症対策、しっかりして出かけました。

三重県内で観光といえば主に伊勢志摩。歴史好きなら伊賀かな。お買い物やおしゃれなカフェを目的に出かけるなら桑名や四日市だったりしたけれど、実は県内どの地域からもアクセスの良い松阪は、ぶらりと散歩するのにぴったりの町。

まずは松阪駅前にある観光案内所で地図をいただきます!

市内の地図以外にも、いろんなお店のパンフレットなどもありました。

最初の目的地までは歩いて3分ほど。
大通りの角を曲がると、いきなりノスタルジックな路地に。

少し迷いながらも、こういう寄り道は嫌いじゃないんです。

長い人生、少しくらいまわり道してもいいよね。

そして到着した「みろく院善福寺」。縁切りで有名なお寺さんです。

境内を進むと、弘法大師さんがどーんとお出迎えをしてくれました。

…えーっと、ここで手を洗うのかしら?(←神社とごちゃ混ぜになっている)

きょろきょろ迷っていたところ、優しそうなお寺の方が声をかけてくださいました。

副住職の長谷川 祐光 (はせがわ ゆうこう) さん。

正しくは、手を洗うのではなく、お大師さんにお水を接待するのだそうです。

そうすることでお大師さんと常に一緒という意味となり、お遍路を周る間たとえ1人でも、お大師さんが側で守ってくださるとのこと。

正しい手順はこうでした。

お大師さんの横には、四国八十八ヶ所霊場のお砂踏み。

お砂踏みとは、言わば四国八十八ヶ所巡りの超簡易版。

「南無大師遍照金剛」と唱えながら、阿波の国→土佐の国→伊予の国→讃岐の国と書かれた石の前をぐるっと一巡すると、四国八十八ヶ所巡りをしたのと同じようなご利益を頂けるのとのこと。

20年ほど前、ご住職さんが約3年かけて四国八十八ヶ所を巡り、持ち帰った各霊場の砂を埋めて作ってくださったそう。

ふむふむ。ぐるっと1周

伊勢には、犬が飼い主さんに代わってお伊勢参りをしたというおかげ犬のお話があるけれど、まさか松阪で四国八十八ヶ所巡りの霊場を巡れるなんて!!

自分と向き合うお遍路を、凝縮して体験させていただきました。

本来、四国八十八ヶ所の巡礼で結願した後は、和歌山県にある高野山へお礼参りに行くのですが、みろく院善福寺にはお大師さまが祀られているお堂があり、お礼参りまでできちゃうのです。

いつかちゃんと高野山まで行きたいと思います。

そしていよいよ本日の目的。縁切りの不動明王さんへ。

その昔、不動明王さんが手に持つ剣で病気との縁を切ると云われていたところから、悪縁も断ち切るご利益もあると教えて頂きました。

お札には人やモノだけでなく、自分の直したい習慣や性格なども書いて良いそう。

旅好きな私としては切りたい悪縁はまさにこれ!

綺麗な景色を眺めたり、美味しいものをいただくことで元気を保っていたところ、新型コロナウィルスのせいで日本国内でさえも移動が難しい状況というのがなんともつらい。

世界中の人がコロナウイルスとの縁を断ち切っていただける様お願いしてきました。

お札を水に浸すと…

みるみる溶けてなくなっていきました。

そのお水を不動明王さんにかけることで、悪縁をたち切っていただきます。

悪縁を切った後は、良い縁と巡り会えるよう護摩に願い事を書くというのが一連の流れ。

ここ、みろく院善福寺の歴史は古く、宝亀4年(773)頃まで遡ります。

元々は現・松阪市松ヶ島町の方に在り、天正16年(1588)蒲生氏郷が松坂城を築き、城下町を作る際にお寺や神社を1ヶ所にまとめた流れで今の場所に移されました。

お隣にある八雲神社も、みろく院善福寺さんが管理していたところ、明治時代に神仏分離令によって敷地を半分に割ることとなり、塀で仕切って今の形になったそう。

境内を一周するだけで、歴史ロマンにたっぷり浸れて観光気分。

丁寧に説明してくださった副住職さんは「お参りに来られた際はいつでも声をかけてください」と仰っていました。

静かな境内で、流れる水の音をききながらしばしぼーっと。気持ちの波がすっと凪のように落ち着いていきます。

忙しい日常を離れて、静かな場所でゆっくり。こういう時間が私には必要だったのかもしれないな。

続いて向かったのは、大正元年創業のはちみつ屋「松治郎の舗」。

店内に並んだはちみつが、まるで歓迎してくれているかのように、光を受けてキラキラ輝いていました。性別問わずに喜ばれるはちみつは、贈り物にもピッタリ。

創業時の養蜂の技をそのまま受け継いでいる松治郎の舗。種類がたくさんあるので、試食しながらゆっくり吟味。

食べ比べるとさらさらやこっくりといった質感の違いもわかります。黒糖のような甘さもあれば、香りたつ甘さもあったり。

お土産に人気なのは、松阪・伊勢エリアの花々から採れたはちみつ。

他にも店内には、はちみつのお菓子やマヌカハニー、化粧品や入浴剤の他に、蜜蝋(みつろう)もありました。湯煎して好きなアロマオイルを入れて固めることで、オリジナルのリップクリームやハンドクリームが作れるんですって♪

肌につけるものを、好きな香りで作れるのはいいな。蜜蝋はお肌がつるつるスベスベになる効果もあるみたい。

こちらで絶対頂きたかったのが「はちみつ最中アイス」。真珠をイメージしたまん丸のアイスとあこや貝型の最中が可愛い。

地元の牛乳とはちみつの風味を生かした「ミルク」から、優しい甘さのきなこ味や、京都のお茶専門店から取り寄せた抹茶味まで、迷ってしまいます。

最中は、新潟産のもち米を用いた職人の手焼き。パリパリの食感が濃厚なアイスととてもマッチ。縁切りの不動明王さんで晴れた心に染み入るスイーツタイム。ごちそうさまでした。

実際に使われていた巣箱を机に「いただきまーす!」

続いて、商店街を散策中に目に留まった「駄菓子のあいや」。

創業は大正5年頃。昔ながらの駄菓子を手作りされているのですって!!

にこやかな笑顔で3代目の吉田正博さんが迎えてくださいました。

「あいや」と赤いラベルの貼られた駄菓子は、全て店内の工房で手づくりされているもの。はっかやにっきなどを使用した飴やねじりおこし、麦粉を使った駄菓子など懐かしいものがたくさんありました。

手作りの駄菓子を見ながら、店内を見回すだけで童心にかえって何だかわくわくします。こういうほっとする時間に癒されますね。

手描きのお品書きがたまりません。

駄菓子を作る様子を眺められるのも嬉しい。手作りなので保存料は不使用。子どもからお年寄りまで安心して頂けます。ひとつひとつ丁寧な作業が、みんなに愛される駄菓子の所以ですね。

懐かしい木枠のケース。以前は駄菓子の量り売りもしていたそうですが、コロナ感染症対策のため、今は全て袋入りでの販売となっています。

あれもこれも食べたくなって、しっかり大人買い。心の中で「いつも頑張ってるんだから、これくらいいいよね」と、唱えつつ。

毎日の生活に追われていると、効率重視でいつもの道を車で移動。基本ドアtoドア。

久しぶりにゆっくり歩くと、風の冷たさや道端に咲く花が季節の変わり目を教えてくれる。気が付けば日暮れが驚くほど早い。

松坂城の周りは、御城番屋敷など風情溢れる町並みが続き、散歩するにはぴったりのコースでした。

 

 

最後の目的地は、ひとことの願いを叶えてくれるというお地蔵さん「堀面地蔵」。

小さな路地を歩いてきたから、いきなり大通りに面した場所に出てびっくり!

松阪は城下町を作る際、筋を直線ではなく角を要所に作り、一度に多くの敵に攻め込まれないよう複雑な地形にしたそう。今もほぼそのままの箇所が多いと聞き、いつも迷う理由がわかりました。

「一言」のお願いを聞いてくれるお地蔵さんは全国に何ヶ所かいらっしゃるそうですが、堀面地蔵さんは「一事」のお願いを聞いてくれるちょっぴり珍しいお地蔵さん。

名前の由来は松坂城のお堀の近くにあったことから。昭和16年に今の場所に移転し、来年で80年になるそう。

私がいる間にも自然な手つきでお線香に火を灯し、おりんを鳴らしてお祈りをされている方が何人もいらっしゃいました。堀面地蔵さんに手を合わせることが、生活の一部なんですね。

たくさんの絵馬には1人ひとりの願い事がつまっていて、同じくらい「ありがとうございます」と書かれた絵馬もありました。地元の方々に愛される堀面地蔵さんだからこそ、様々な「一事」が集まる場所になっているのでしょうね。

堀面地蔵奉賛会の方に色々説明も頂きました。

私も手を合わせてお地蔵さんへ一事のお願いをしました。

歩き回って冷えた身体を温めるため立ち寄ったのが、甘党のお店「山作」。

お赤飯やさわ餅にも惹かれつつも、熱々のぜんざいをふーっと。

あったかくて、おいしくて、あったまる。

悶々とした気持ちを断ち切るところからスタートした松阪散歩。

手を合わせて自分の心と向き合うことでスーッと視えてきたものがある。地元の方々の温かさに触れて気持ちは満たされ、五感を研ぎ澄ませて散歩することで新しい発見もあった。もしかしたら私は視野を狭めて無限ループに入っていたのかもしれないな。

今の私に必要だった心のリセット。さよなら、頭の中の悶々ぐるぐる。さぁ明日からまた頑張ろう。

photo / y_imura


※すべての写真において、撮影時のみマスクを外しています。

松阪駅から各地を経由しながら片道約2㎞程。景色を見たり、休憩しながらゆっくり歩けるコースです。

■みろく院善福寺
松阪市日野町701
tel 0598‐26‐0369
https://www.facebook.com/mirokuinzenpukuji/

■松治郎の舗 松阪本店
松阪市中町1873
tel 0598-26-8133
https://www.matsujiro.shop

■駄菓子のあいや
松阪市中町1869よいほモール
tel 0598-21-5861
四五百商店街(よいほモール)
https://yoiho-mall.com

■堀面地蔵
松阪市殿町1465
https://horimenjizou.web.fc2.com

【タイアップ】
松阪市 観光交流課
松阪市殿町1340番地1
tel 0598-53-4196
松阪市hp https://www.city.matsusaka.mie.jp
松阪市観光プロモーションサイト https://www.city.matsusaka.mie.jp/site/kanko/
松阪市観光インフォメーションサイト https://matsusaka-info.jp/

新しい世界のヒントを求めて。海も空気も私たちの行動も繋がっている。

「コロナ禍において価値観や社会システムが少しずつ形を変えていく中で、新しい未来のヒントがパラオにはたくさんあったような気がした」

ラジオDJでJICA中部オフィシャルサポーターを務める空木マイカさんは冒頭でそう綴った。

エッセイ調で紡がれた言葉には、地球環境について考えさせられる情報が詰まっていた。

 

日本の文化が今でも残るパラオ語。「ビールを飲む」は「ツカレナオス」!

空木さん「私のツアーにしちゃっていいですか??」
快活明瞭な解説付きのパラオ展ツアーが始まった。

ラジオDJでJICA中部オフィシャルサポーターを務める空木マイカさん

1994年、日本とアメリカの統治を経て独立を果たしたパラオ。その歴史から、ベンジョ、ソウジなどの外来語として生活に浸透した言葉や、ビールを飲む事を「ツカレナオス」、美味しいは「アジダイジョウブ」といった1000語近くの日本語や日本の冠婚葬祭の習慣が今でも残っている。

日本統治時代の貴重な写真

「独立の過程では賛成反対の間で涙を流すほど悩み、大事なのはtrust(信頼)だと国中の住民に話をしに行かれたそうです」空木さんは独立に尽力されたクニオ・ナカムラ元大統領に聞いたエピソードを教えてくれた。

クニオ・ナカムラ元大統領への取材風景

実父が三重県伊勢市出身のナカムラ元大統領。三重県は第ニの故郷と呼べる場所で、来年三重県にて開催予定の太平洋・島サミットも楽しみにしておられたそうだが2020年10月にご逝去された。

似ていませんか?と見せてくれたパラオの国旗。

空木さん「パラオの国旗は日本の影響を受けているそうです。ナカムラ元大統領はパラオの人の良いところは悪い記憶を忘れることと仰っていました。日本の統治だったことも、アメリカの統治だったこともある。でも今パラオの人にどの国が好きですか?と聞くとみんな日本とアメリカと答えますと」

国旗の真ん中の黄色い丸は満月。パラオでは満月には良い意味があるため引っ越しをしたり結婚式をしたりする。そこには平和という意味もあるという。

 

環境大国パラオ。「ゴミはすべて持ち帰ります」の本当の意味

太平洋のミクロネシア地域に位置するパラオ共和国。美しい海を求めて、世界中から多くの観光客が訪れる。

その豊かな自然を守るため、入国する際「パラオの環境を守りゴミは持ち帰る」という誓約書にサインする必要がある。

この環境保護誓約は世界初の試み

島国にとって、気候変動の影響による海面上昇や台風被害、珊瑚の白化、海の生き物の現象は、生活にダイレクトに関わってくる深刻な問題。

珊瑚に有害な日焼け止めは禁止、ビニール袋は土に分解される成分を使用、パラオの海の80%は資源採集活動禁止など、レメンゲサウ大統領による環境意識の高い政策が徹底されている。

パラオで使用されるビニール袋

 

意識をすること。そして分別を徹底すること

パラオには焼却施設がない。リサイクル可能なもの以外は埋め立てる。ゴミの中に空気を送り込み、微生物の働きによりゴミを分解し量を少なくする日本の技術が取り入れられている。

世界的にも進んでいる日本のゴミの分別をパラオの人に指導しているのは、三重県四日市市にある公益財団法人国際環境技術移転センター(ICETT)。

コミュニティ毎にある分別小屋。ICETTのプロジェクトはJICAの草の根技術協力事業として行われている

地域住民は毎回ゴミ収集に立ち合い集会で報告。自分たちの地域で出しているゴミの量を把握することで、ゴミの減量化が図られている。

パラオ人アーティストが三重県を訪れ、「分別」に感銘を受けてZero Wasteという歌を制作したというエピソードも。

ゴミの最終処分場にも行かれた空木さん。

微生物でゴミを分解する技術が使われており、匂いは全くしなかったが、日本から持ち込んだプラスチックなどは分解されずに残ってしまっていた。

空木さん:「ゴミの行き先を目の当たりにして、自分が持ってきたビニール袋や壊れてしまったサンダルをここに置いて帰るわけにはいかないと強く思いました」

空港で書いたパラオ誓約の”ゴミはすべて持ち帰ります”という本当の意味を理解したという。

 

ゴミになる前の姿と向き合う

パラオの国土は種子島とほぼ同じ大きさ。生活圏とゴミが行き着く処分場が乖離していない。

空木さん「ゴミは自分の手から離れた後、消えて無くなったかのように思えます。でもゴミは消えない。たとえ燃やしたとしても温室効果ガスを排出する。もしその後の行方が見えたなら、自分ごととして人の行動は変わるかもしれません」

いかに便利か、いかに発展していくか、加速する消費社会の中で起きたコロナは、私たちの暮らしの価値観を変えた。これまで3ヶ月後の手帳に向かって毎日をこなしていたという空木さんにも変化があったようだ。

空木さん「おうち時間が増えたのも重なって生活を見直す機会になりました。洗剤の量が気になったり、1週間分のゴミを子どもたちと床に広げてみて量に驚いたり」

私も家庭ゴミの処理をしているとふと考えることがある。たった今まで食材だったのに…、さっきまで自分の髪の毛だったのに…。一体どの瞬間からゴミになるのだろう。

空木さん「どのゴミもゴミになる前の姿が必ずあります。その段階でできるだけゴミの姿に変身させない工夫、それが分別なのかもしれません。もう一歩徹底することでゴミ以外のものになるチャンスを増やせると感じています」

買うものに責任を持つ。捨てる時にその後の姿を思い浮かべる。物が自分のもとにくる前のストーリーと、手から離れて行った後のストーリーを想像する力は、ゴミと呼ばれる物の量を減らすかもしれないと。

 

新しい世界に望むこととは

―ただただ無事に地球に住み続けられますように。そして子どもたちに美しい地球をプレゼント出来ますように―

それが空木さんの切なる想い。

三重県はレジ袋有料化の前からエコバック持参率が高いらしい。パラオの子どもたちに日本の風呂敷を見せたところ”beautiful”と好評だったそう。知恵を持ち寄り、ひとりひとりが自分事として捉え、出来ることに取り組むことでその輪はきっと世界中へ広がっていく。

空木さん「私たちは自然ともっと調和して生きていかなくちゃいけない。海も空気も繋がっている。私たちの行動も、パラオで起こっていることも、この先私たちに起こるかもしれないことも。新しい世界が輝きを増した明るい未来でありますように」

 

取材:JICA中部オフィシャルサポーター 空木マイカ氏
取材協力:JICA中部
撮影場所:JICA中部なごや地球ひろば

☆パラオ展「新しい世界のヒントを求めて」は終了しております。空木マイカさんのパラオへの取材記録はこちらからご覧頂けます。
https://note.com/maikautsugi/m/mb661f7948f2e


3年ごとに日本にて開催している島嶼諸国との首脳会議「太平洋・島サミット」。2021年に開催が予定されている第9回太平洋・島サミット(PALM9)は三重県志摩市で開催することを決定しました。開催に向けて島嶼諸国について理解を深める情報を発信中です。

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OTONAMIE PUSH EVENT【2021.1.15update】

\こんにちは!広報担当のともーこです!/
イベント情報をご紹介していきます。
※各イベントへのお問い合わせは、各イベントのお問い合わせ先にお願いします。
※イベントの詳細はフライヤーまたは、各HP、主催者にご確認ください。

第六回おんらいん♨︎さろん
WS「みらいの漁村フィールドワーク」前編(トークライブ)

主催者:度会県・OTONAMIE
主催者からのメッセージ:
リアス海岸が続く度会県(三重県南部)の沿岸部には、人口数百人の小さな漁村が点在しています。家々がギュッと寄り添うように立ち並び、昔ながらの建物が多く、どこかノスタルジックな趣を感じる町並みです。
そんな漁村部は人口減少が進み、漁師など海に関わる後継者不足の課題を抱えています。そこで今回「みらいの漁村フィールドワーク」と題し、前編では漁村部で起きている新しい動きについて二人のゲストにお話を聞かせてもらいます。後半は、実際に船で行く空き家(元真珠の加工場)の利活用方法を参加者と考えながら、関係人口を増やすアイデアをまとめたいと思います。
前編の一人目のゲストは、南伊勢町阿曽浦の友栄水産三代目、漁師の橋本純さん。伊勢まだいのブランド化に参画し、真鯛をはじめ高級魚のクエなどの養殖も行い、魚の流通も独自で開拓してきたパイオニアです。また漁業や漁村の暮らしそのものをコンテンツ化し、漁師体験や漁師のいるゲストハウスまるきんまるの運営も手掛けるなど、ブルーツーリズムにも早くから着手しています。
二人目のゲストは、東京で飲食店を展開する株式会社ゲイトが、漁業をいう一次産業から参入している取り組みについて、熊野市二木島で漁師を担当する田中りみさんに、現場の声を聞かせていただきます。漁師=男性というイメージがありますが、二木島では女性が中心に漁を行い、漁師になりたい女性からの問い合わせも増えていると聞きます。
人材不足と云われる小さな漁村ですが、インターネットで繋がり、ICTが漁業にも活用される現代、海とともにある暮らしは、仕事としてもツーリズムを介した関係人口作りの面でもポテンシャルが高いのではないでしょうか。
今回はWS前後編を通じて、漁村の様々な可能性について探って行きたいと思います。
ジャンル:オンラインイベント
日程:2021年2月4日(木)
時間:19:30〜20:30
ツール:Zoom
費用:無料
お問い合わせ先:otonamie@gmail.com

▼全8回、度会県×OTONAMIE おんらいん♨︎さろんについてはこちら!
https://otonamie.jp/?p=75792
▼橋本純さんに関する記事
https://otonamie.jp/?p=50657
▼友栄水産(まるきんまる)のホームページ
https://yuuei.co.jp/
▼田中りみさんに関する記事
https://gyoppy.yahoo.co.jp/originals/48.html
▼ゲイトのホームページ
http://gateinc.jp/
▼参加申し込みはこちら!
Facebookイベントページ
※参加される際はZoomを本名でご入室ください。プライバシー保護のためカタカナやひらがな、ローマ字でも可能です。
2021年新春企画 三重のウシたち

 

主催者:三重県総合博物館(MieMu)
主催者からのメッセージ:丑年にちなんで、当館の収蔵資料から、「牛(ウシ)」に関連した、ウシの仲間・ニホンカモシカの剥製標本、名前にウシがつく植物や生きもの、丑年の伊勢暦、牛がモチーフになった工芸品など、幅広い分野の資料を展示しします。
ジャンル:展示
日程:2020年12月15日(火)~2021年1月24日(日)毎週月曜日休館(祝日の場合はその翌日)
時間:午前9時~午後5時
お問い合わせ先:059-228-2283 mail MieMu@pref.mie.lg.jp
イベントに関するHPやSNSなどのリンク:https://www.bunka.pref.mie.lg.jp/MieMu/p0031300042.htm

 

トピック展 昔の道具を考える

主催者:三重県総合博物館(MieMu)
主催者からのメッセージ:明治時代から平成時代にかけての生活用具について、電気の普及による道具の「電化」を中心に実際に使ってきた人々の感想を交えて紹介するとともに、新しい道具の出現が私たちのくらしにどのような変化をもたらしたのかを考える機会とします。
ジャンル:展示
日程:2020年12月19日(土)~2021年2月28日(日)毎週月曜日休館(祝日の場合はその翌日)
時間:午前9時~午後5時
お問い合わせ先:059-228-2283 mail MieMu@pref.mie.lg.jp
イベントに関するHPやSNSなどのリンク先:https://www.bunka.pref.mie.lg.jp/MieMu/000244504.htm

皆様からもイベント情報を募集しています!

お寄せいただいたすべてのイベントを掲載できる訳ではありませんが、OTONAMIEの読者の皆様が楽しめそうなイベント情報を、編集部がピックアップして掲載いたします。
お気軽に下記フォームからイベント情報をお寄せください。

掲載申込みフォーム

今日は何つくろう?ご飯を作りたくなる八百屋さん。なかこう青果店リニューアル!@伊勢市

 

ところ狭しと並べられた野菜たち。

おおきな白菜、キャベツ、人参、玉ねぎ・・ん?これはなんだ?と、見たことのない野菜も。

その場でかぶりつきたくなるような真っ赤なりんご、旬を迎えるいちご、色とりどりの果物もたくさん。

手にとってみると、どの野菜も果物も新鮮。ぷりぷりつやつやしていて、

「これを使って、今日は何作ろう・・!」とわくわく。

ここにくると、いつも家でごはんを作りたくなる。

そんな八百屋さん、なかこう青果店を取材させていただきました!

 

お話を伺った、中村雅美さんと中村日衣子さん。

 

創業は大正5年。

ご主人の中村雅美さんは3代目。高校卒業後からお家の仕事である八百屋さんを手伝い始める。それからこの道一筋でお仕事されてきたそう。

おじいさんが八百屋さんを始めようとした時、伊勢にある八百屋さんはたった1件だったそう。そこへ丁稚奉公に行き、後になかこう青果店を開店。

市内に何件かある八百屋さんは、みんなその八百屋さんで修行をした方が開いたお店だと聞きました。

枝分かれ的に増えていったのね。知る人ぞ知る伊勢の歴史・・・!

そんな話をしてくれた日衣子さんはいつも元気で明るい笑顔が素敵な方。この道ウン十年の大ベテランかと思いきや・・お店を手伝い始めてまだ1年もたっていないそう。

八百屋さんの仕事を手伝い始めた理由を伺いました。

昨年春頃、日衣子さんは娘さんの出産に合わせて(その時勤めていた会社で)休暇を取得。

世の中は新型コロナウイルスの影響が広がり始め、移動に制限がかかりホテルに卸されるはずだった食材が市場でたくさん余ってきていた。いいものだし変わった野菜もあるし、仕入れてはみたものの・・・どう売ろう。

また同じ頃、知人からイタリアン料理に使うような少し変わった野菜も仕入れ始めたので、その2つを宣伝するためにと、インスタグラムを始めた日衣子さん。

 

そこからお店に若い客層のお客さんが増え始め、日々忙しくなっていきます。インスタグラムの効果!すごい!

そのタイミングで近くにあった八百屋さんがお店を閉めることになり、お得意先さんを受け継いだら、配達先も増え、忙しさはさらに加速!

お休みしていた仕事に戻ることなく、そのまま仕事を辞め、お店に立つことを決意。そして夫婦2人でやるなら、いっそのことお店をもっと明るくリニューアルしよう!と一念発起し計画は進みます。

でもインスタのフォロワーはじっくりゆっくりしか増えず、違和感を感じていると・・・「ユウカちゃんのインスタ見てきました!」と、いうお客さんからの声を多く聞くように。

ユウカさんはお2人の姪。カメラやメイクなど色んな方面で活躍されている方です。

そうです、お店のインスタを見て来る方より、実は姪のユウカさんのインスタを見て来られていた方の方が多かったのです。(例にもれず、筆者の私もその1人でした。笑)

でも、日衣子さんのすごい所はその勘違いに気づいても、ええい!とお店のリニューアルをすすめたところ。

きっと、その行動力も人を惹きつける魅力の一つですね。

 

リニューアルされたお店は、外観のおおきな「なかこう」の看板はそのままにコンクリートの天井に、白い壁、カウンター前の青い棚がアクセントとなり、まるでカフェのよう。

照明に照らされた色とりどりの野菜は、まるでスポットライトを浴びているみたいにぴかぴか。その奥には一際目立つ冷蔵庫が!

 

店内奥には小さなキッチンスペースと、更に奥に進むと4畳程のイベントスペースも。ここだけみると、もはや八百屋さんのイメージが覆ります。

キッチンスペースを稼働させる準備もただいま進行中!

イベントスペースを使用したい方の募集もしているそう。

 

続いて、お野菜について大ベテランの雅美さんに伺いました。

お店に並ぶ野菜については「いいもの」しか仕入れないと決めている。と、きっぱり。

やっぱり毎日の生活の中でも大切な「食」の部分だからこそ、安物買いはしないそう。その代わり、スーパーで販売するものの倍近い価格を出すこともしばしば。でも、そこは妥協しないという。

愛情込めて育てられた野菜や果物は、雅美さんの目利きにより、今日もなかこう青果店にやってくる。

仕入れの時点でよいものを選んでくれているから、野菜の事が何もわからない私でもぴかぴかつやつやしてるのは感じるし、美味しいものが食べられるというわけ。

また色んな農園や農家さんから直接仕入れることも最近は多いそうで、その日も午前中に仕入れてきた、pomonaファームさんのトマトや一曜菜園さんのベビーリーフなどがたくさん並んでました。

どこで作られているか、顔が見えるって安心。

 

八百屋さんの1日は早い。

朝は5時には市場へ。仕入れは市場とお店が休みの日以外ほぼ毎日。

お店は7時半頃から動き出す。

まずはパートの方と共に飲食店に卸す野菜の仕分け。

学校など数件の配達を終わらせた雅美さんもお店に戻り、そのまま伊勢市内へ再び配達に。

お店のピークタイムは日によって変わり、午前中に近所の方が来る日もあれば、お昼ご飯を食べ損ねる勢いで午後にお客さんが集中する日も。

夕方にお店を閉めるまで、1日があっという間だという。

 

そんな忙しい毎日だけど、八百屋さんを手伝いはじめてよかった事ありますか?と、日衣子さんに伺うと

「すべて! 楽しくて、おもしろい!人と接するのも好きだし、自分で考えて自分で動けることが楽しくて・・ノンストレス!雨の日や風の日も、仕事行くのが全然苦じゃないの!」と。すごすぎる〜!

そして値札のところでちょくちょく名前を拝見する「奥野さん」についても聞かせてくださいました。

こんな感じ。気になってたんです。

奥野さんはベテランの野菜農家兼なかこう青果店で働くパートさん。

日衣子さん曰く、たくさんの引き出しを持っていて、人の3倍は働かれるというスーパーウーマン。

日衣子さんが雅美さんと仕事のことで口論になりかけていると、なにも言わず日衣子さんの背中をトンっ!として、言い過ぎな事に気付かせてくれたというエピソードも。 素敵な伝え方。

そんなピカイチベテラン野菜農家の奥野さんと、この道一筋経験豊富な雅美さんに、日々指南を受けながら頑張る八百屋初心者の日衣子さん。

なかこう青果店の魅力は野菜だけにとどまりませんね!

色んな人に来てもらえたら。と話すお2人。

 

そして新しくなった店舗は、野菜の他に色んな調味料も販売する予定。

他にもイベントスペースを使って洋服や雑貨なども販売できたらと考えているそうで、まるで小さなマルシェが行われるみたいにわくわくできそう。直近のイベントは1月17日。パン屋さんとのコラボレーション企画が開催予定。

これからの展開に目が離せない、なかこう青果店。

イベントや、オススメのお野菜など、詳しくはなかこう青果店のインスタグラムをチェックしてください。

今回の写真はOTONAMIE記者で、蕎麦屋から転職した異色のカメラマン 古市真崇

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【なかこう青果店】

伊勢市常盤2丁目6−21

0596−28−2305

@nakakou_seikaten

OTONAMIE PUSH EVENT【2021.1.8update】

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2021年新春企画 三重のウシたち

 

主催者:三重県総合博物館(MieMu)
主催者からのメッセージ:丑年にちなんで、当館の収蔵資料から、「牛(ウシ)」に関連した、ウシの仲間・ニホンカモシカの剥製標本、名前にウシがつく植物や生きもの、丑年の伊勢暦、牛がモチーフになった工芸品など、幅広い分野の資料を展示しします。
ジャンル:展示
日程:2020年12月15日(火)~2021年1月24日(日)毎週月曜日休館(祝日の場合はその翌日)
時間:午前9時~午後5時
お問い合わせ先:059-228-2283 mail MieMu@pref.mie.lg.jp
イベントに関するHPやSNSなどのリンク:https://www.bunka.pref.mie.lg.jp/MieMu/p0031300042.htm

 

トピック展 昔の道具を考える

主催者:三重県総合博物館(MieMu)
主催者からのメッセージ:明治時代から平成時代にかけての生活用具について、電気の普及による道具の「電化」を中心に実際に使ってきた人々の感想を交えて紹介するとともに、新しい道具の出現が私たちのくらしにどのような変化をもたらしたのかを考える機会とします。
ジャンル:展示
日程:2020年12月19日(土)~2021年2月28日(日)毎週月曜日休館(祝日の場合はその翌日)
時間:午前9時~午後5時
お問い合わせ先:059-228-2283 mail MieMu@pref.mie.lg.jp
イベントに関するHPやSNSなどのリンク先:https://www.bunka.pref.mie.lg.jp/MieMu/000244504.htm

第五回おんらいん♨︎さろん
トークライブ「おもしろいアイデアで勝負!港町の突破者が見ている未来の風景

主催者:度会県・OTONAMIE
主催者からのメッセージ:尾鷲市出身の伊東さんは、尾鷲商工会議所にて日本初となる商工会議所型「長期実践型インターンシップ事業」の立ち上げ人。現在は、お母ちゃんのランチバイキングや海洋深層水を使ったお風呂などがある夢古道おわせの支配人。尾鷲は木材の産地だが、近年木が売れずに山が荒れるという課題に対し、尾鷲ヒノキの間伐材を使い、メッセージを書いてお風呂に浮かべる「100のありがとう風呂」や「世界遺産風呂」を開発。また休暇を活用したふるさと兼業「旅する助っ人」にも取り組む。コロナ禍では、尾鷲の檜オイルを使った除菌水の開発や、おうちにいながら全国の地域を点々と、気ままに旅する気分をそのままお届けするサービス「旅するおうち時間」に参画するなど、尾鷲のニュースメーカーとして活躍中。以前に度会県で取材を行った「九鬼かいぞく学校」でも、伊東さんにはお世話になりました。
紀北町出身の東さんは港町ならではの面白い経歴を持つ。漁師の家に生まれ、小さいときから学校に行くのが苦手で「学校に行かないのなら家業の手伝いをしなさい」と、何万匹もの魚をさばく。魚を見るのも嫌になり、東京を経てロンドンに留学。留学先でインターネットと出会う。帰国後、広告代理店にてインターネット事業を担当。その後、紀北町に戻りデザイン会社「dgreen(ディーグリーン)」を立ち上げる。ホームページやデザイン制作だけでなく、地元の魚を使ったお魚離乳食「mogcook」を開発。培ったマーケティングスキルを活かし、インターネットで販売。2016年、全国6万店以上の中からネットショップから選ばれるカラーミーショップ大賞にて「mogcook」は特別賞を受賞するなど、デザインやマーケティングを使った地域資源の新しい活用に注目が集まっている。
今回、港町の突破者であるお二人をお招きして、おもしろいアイデアの発想の仕方、実践して感じたこと、地域の可能性、そしてこれからの地域に思うことなど、展望も交えながらお話を聞かせていただきます。参加者からのご質問やご意見もオンタイムで受付中。イベント後はゲスト(歴代含む)と参加者をチャットグループ(messenger)でお繋ぎして、コミュニケーションをサポートします。無料です!ぜひお気軽にご参加ください!
ジャンル:オンラインイベント
日程:2021年1月13日(水)
時間:19:30〜20:30
ツール:Zoom
費用:無料
お問い合わせ先:otonamie@gmail.com

▼全8回、度会県×OTONAMIE おんらいん♨︎さろんについてはこちら!
https://otonamie.jp/?p=75792
▼伊東さんに関する記事
https://an-life.jp/article/1171
▼夢古道おわせのホームページ
http://yumekodo.jp/
▼東さんに関する記事
http://genki3.net/?p=34551
▼ディーグリーンのホームページ
https://www.dgreen.jp/
▼九鬼かいぞく学校の度会県の記事
https://wataraiken.com/project_cat/prj-kuki/
▼参加申し込みはこちら!
Facebookイベントページ
https://www.facebook.com/events/279730236913582
またはGoogleフォーム
https://forms.gle/Qj5EkUQsjAWp3hE68
※参加される際はZoomを本名でご入室ください。プライバシー保護のためカタカナやひらがな、ローマ字でも可能です。

皆様からもイベント情報を募集しています!

お寄せいただいたすべてのイベントを掲載できる訳ではありませんが、OTONAMIEの読者の皆様が楽しめそうなイベント情報を、編集部がピックアップして掲載いたします。
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アルプスで会った山伏さんに教えてもらった三重の行場 伊勢山上(いせさんじょう)に参上!

山伏

去年の夏はアルプス登山にはまって色々な高山を楽しむ。そこでひときわ目立つ衣装で山を颯爽と走るトレイルランナー?を発見。オシャレな衣装で特にお尻に毛皮の敷物を巻いているのが欲しいと思ってネットで探したけど普通のファッションアイテムじゃないのであまり見つからず。

山伏さんがカッコイイので声を掛けて色々お話を伺う。私が三重出身だという話を伝えると「伊勢山上(いせさんじょう)」に行場があり修行によく行くそうな。

山伏さんも通う本物の場所が三重に有るから行ってみよう!

場所は松坂の山奥にある飯福田(いぶた)寺。あれ?ここには以前自転車で来たことがあるなーと思ったら三重四国八十八ヶ所霊場の御朱印を頂きに来たお寺だ。当時は御朱印だけ頂いてそのまま帰ったのですが、その時もここの行場の説明をしてもらって当時はクライミングの趣味が無かったので丁重にお断りさせて頂いた所。

飯福田寺飯福田寺

まずは飯福田寺の受付に行って入山手続きを。各種注意事項を伺い全て自己責任の下いざ出発。この時自信のないときはエスケープルートもあるというのを教えてもらい無理そうなら迂回していけるとわかり一安心。

入山 入山

いざ入山。

油こぼし

いきなり出てきたこの壁。垂直に切り立って鎖を持ち登る。よくあるアスレチックの安全装置はもちろん無く手を滑らせれば岩に頭を打ってハイさよならな所。慎重に3点支持の基本で上にあがる。

行者尊 行者尊

壁を上がった先は見晴らしのよい景色に。行者尊が鎮座してこれからの修行を軽い気持ちで向かうなよと説得している?

鐘掛

たぶんこの場所の一番の見せ場の一つ鐘掛。

鐘掛

先に進んだところから見るとこの鐘掛はこんな場所。鐘をついてから右回りに登ってこの岩のてっぺんに登る。もちろん自信のない方は左回りでエスケープルートもある。

鐘掛 鐘掛

鐘掛

ここは鎖もなく垂直の場所を岩のくぼみを伝って行くのでビビりまくってます。

 

 

岩場 岩場 岩場 岩場 岩場

その後何カ所かの岩場を登ったりおりたり。

 

 

実際の岩登りの動画はこんな感じ。ビビっているのでゆっくりで失礼しました。

表行場 表行場

 

報告

表の行場が終了したので住職にご報告に。生存してちゃんと戻って来れました。
そうすると住職から裏行場があるがいかがかと提案。せっかくの修行で表だけではもったいないので裏も修行に。これはもちろん表の修行を無事終えた物しか提案されないルート。

裏行場

少し離れた場所まで進み裏行場に入る。

裏行場

ここもやっぱり油こぼしからスタート。鳥居のすぐ後ろが鎖場。

 

いきなりの歓迎でこの後もどうなることかとワクワク。

裏行場 裏行場

本当の修行の場合はここでクライマックスの修行があるのですが、今回はそれはヘビーすぎるプレイですので勘弁してもらいました。山伏さんの修行はやはりハードですね。

全コースはこの様な感じ

 

伊勢山上(飯福田寺)の基本情報

住所:三重県松阪市飯福田町273
電話番号:0598-35-0004
アクセス:松阪市内から車で約30分
公式サイト:http://www12.plala.or.jp/ibutaji/gyouba.html

「伝わる」写真を撮るためのヒントを学ぼう。 ~地域とつながるライティング講座・第二回@京都~

住んでいるまちの魅力をもっとたくさんの人に届けたい。そんな思いを形にするために開講した「地域とつながるライティング講座」。3回の講座の中で「人に伝える」コツを学び、記事の作成に挑戦します。伊賀市で行われた講座につづき、第二回目の講座は2020年11月1日に京都・四条烏丸にある「コワーキングスペース京創舎」で行われました。

今回の講座は、記事には欠かせない「写真撮影」について。プロのフォトグラファーから、スマホのカメラでうまく撮るコツやアプリを使用した編集方法などを教えていただき、最終課題である記事作成に活かせるヒントをたくさん得ることができました。

撮影に大切な3つの要素

今回の講師は、フォトグラファーの寺田和代さん。寺田さんは三重県・名張市の出身です。建築事務所、CG制作会社などを経て現在はフリーランスのフォトグラファー、建築に関するCG作成を行うCGレンダラーの2方向において活躍されています。

まずは寺田さんから参加者に質問。「カメラのシャッターを押した時に、何が起こるのか考えましょう」。実は一眼レフでもスマホでも、原理は同じ。シャッターを押すと光を取り込み、写真を撮影することができるのです。その光を調整する上で、大切な3つの要素があります。それが「シャッタースピード」「絞り」「ISO感度」。

シャッタースピードは文字通り、シャッターをきるスピード。分母の数値が大きければ(1/1000など)光を取り込む量が少なく、分母の数値が小さければ(1/30など)光を取り込む量は多くなります。

絞り(F値)の役割は、レンズを一度に通る光の量を制御すること。数値が小さい(F1.4など)と光がたくさん入るため明るく写り、数値が大きい(F11.0など)と暗く写ります。また、絞りにはピントの合う範囲を調節するという大切な役割もあります。

もうひとつは、ISO感度という光の感じやすさを表す値です。ISOの数値が大きくなるほど光を感じやすくなるため、暗い場所でも、手ブレせずに撮影することができます。

一眼レフカメラでは、この3つを調整しなければなりませんが、スマホのカメラはこれらを自動で調整する機能が備わっているのです。

写真の構図と光の向き

次に教わったのは、写真の構図ついて。WEB記事では横写真が使われる事が多いのですが、最近はインスタのストーリーなど縦写真を利用することも。どのメディアに載せるかによって、写真の構図も変わってきます。

また、街並みや風景などを撮影する時には「3分割構図」を意識するとよいというアドバイスもいただきました。カメラに標準装備されたグリッド線を表示して撮影する事で、3分割構図を明確にすることができます。

このグリッド線を使い、被写体を真ん中にして撮ることや、建物をまっすぐ撮影することができます。「まっすぐ撮る」ことに気をつけることで、何を見せたいのかが伝わり、とても見やすい写真になるとのこと。

構図について学んだ後は、光の向きについて教わりました。寺田さんは、「光をどう捉えるかが撮影の大きなポイント」だと言います。撮影する際、最も適した時間は朝と夕方。人物を撮る際は、昼は太陽が一番高く顔に影が落ちやすい。そのため、日陰に入って撮影するなど工夫が必要になるそう。

光の向きには「順光・側光・逆光」があり、それらを意識して撮影することも教わりました。対象物にまっすぐに光が当たるものを「順光」、横から光が当たるものを「側光」、後ろから当たるものを「逆光」。寺田さんが撮影した写真を見せていただきながら、それぞれの見え方を確認しました。

同じ時間に同じものを撮影したのにも関わらず、光の当たり方によってこんなにも雰囲気が変わるのかと、驚きました。仕事にも活かせそうだという方もいて、皆さん興味津々。

加工アプリの使い方

つづいてはアプリを使った加工の方法について教えていただきました。寺田さんのおすすめは、「Snapseed(スナップシード)」。たくさんの加工アプリがありますが、このアプリは28種類ものツールを用いて加工することができます。加工アプリをつかうと解像度が下がってしまうこともあるそうですが、Snapseedはその心配がありません。

中でもおすすめなのは「射影変換」というツールです。スマホのカメラはもともと、広角レンズ。スマホでなくても建物の写真などを撮るときは見上げて撮ることが多くなるため、どうしても歪みがでてしまいがち。そこで、この射影変換を使います。このツールを使うと歪みを補正することが可能になるんです。ツールが使えない場合は、撮影時に予めズームにしておき、被写体から自分が離れて撮影すると歪みが起きにくくなるそう。たくさん並んだ料理や、背の高い建築物を撮影する時に試したいテクニックです。

左:通常モードで撮影した場合 / 右:ズームで離れて撮影した場合

 

もう1つの重要なツールが「ホワイトバランス」。ホワイトバランスとは正確に「白」を表すために調整する機能のこと。例えば暖色系のライトの下では、白いものはそのライトの色が反映してしまいます。「Snapseed」では、写真の中で白い部分を抽出し、ホワイトバランスを調整してくれる機能があります。部屋の照明が影響してしまうときは、一度ホワイトバランスを調整してフラットな状態にしたほうがよいと教えていただきました。

左:ホワイトバランス調整前/右:調整後

いよいよ取材先が決定!

寺田さんからしっかりと撮影について教わった後は、最終課題である取材について情報共有する時間となりました。最終課題は、伊賀市のふるさと納税の特産物についての取材です。「伊賀牛・伊賀米・日本酒・伊賀焼・伊賀組紐」の4つの伊賀特産品について生産者にインタビューを行い、1000文字にまとめます。もちろん撮影も自分たちで行います。

最後にライターの北川さんから取材を申し込む際に送る取材依頼書の書き方や、取材時の質問などを考えるブレストシートについてレクチャーしていただき、第二回の講座は終了。

いよいよ取材先も決まり、次は取材本番。生産者からどんなお話が聞けるのでしょうか。講座の最終回は取材から原稿完成までを取り組みます。参加者の皆さんがどんな記事を書いてくださるのか、今から楽しみでしかたありません!

「肉まんとアイスがあれば、それで」 連載エッセイ【ハロー三重県】第21回

朝が寒くて困る。

お布団から出たくないし、永遠にお布団を抱きしめていたい。
冬の朝6時半なんて、まだ暗くていっそほとんど夜だし、床も壁も冷たいから起きられる気がてんでしない。
アラームを止めて心の中で8回くらい号泣して、ようやくお布団にお別れを告げる。
週の半分は朝からそんなふうにぐずぐず言っているので、起きてからの時間が慌ただしくてしょうがない。
子どもを起こして、着替えている間に朝食の用意をして、食べている間に髪を結ってやって、水筒の用意。目が覚めない長女に何かしらのはっぱをかけて、ごはんを食べさせる。
行ってらっしゃいと見送って、お残しされた朝食を見れば、しっとりと罪悪感が寄り添ってくる。
もっと早く起こさないといけないよねぇ、とか、そもそも私がもっと早く起きないとねぇ、とか、お腹いっぱいたべられなかったかもねぇ、とか、食器を片付けながら後味の悪い朝になってしまう。

*

週の半分はそんな調子で自分にげんなりするばかりなんだけど、そんな私にもスーパーカードが1枚だけある。
そうそれは、泣く子も黙る井村屋の肉まん。肉まんである。

冷蔵庫から出す、3秒。
さっと水にくぐらせる、2秒。
食品ラップをふんわりかける、4秒。
電子レンジで30秒。
やけどに気を付けてお皿に乗せて、食卓へ、4秒。

ここまで、43秒。

これ以上短い朝食への最短ルートを私は知らない。

あとは長女がハフハフしている間に、昨日のお味噌汁を温めて、みかんを渡せばよいのだ。完璧。

肉まんっていうのは、糖質もたんぱく質も、なんなら野菜だって摂れる完全栄養食なので、親心という側面においても安寧。
長女は卵かけごはんすら朝はなかなか喉を通らず、朝食に時間がかかるのだけど、肉まんに関してはその限りではない。
初めて朝食に肉まんを出した日、ぺろりとひとつ平らげた長女を見て、驚いた。肉まん、できる子だった。

そんなわけで、「朝の冷え込みが云々」と天気予報が騒ぎ出したら、とりあえず肉まんを買う。肉まんを買っておきさえすれば大概はなんとかなるのだ。だって肉まんはあったかくておいしい。

今日の朝ごはんは肉まんだよ、と言って喜ばない子はうちにはいない。

*

もちろん一も二もなく肉まんと言えば井村屋の肉まんを買うわけだけれど、井村屋について話すとき、避けて通れない商品があるのでここでついでに書かせてほしい。

井村屋と言えば、あずきバー。はもちろんなんだけど、今日お話ししたいのは「やわもち」。
あれは数年前、出先で初めてやわもちを食べた夫が興奮した様子でその味について話した。

餅が、おいしい。とにかく餅が、黒蜜が、きな粉が。

つまり、やわもちとは、おいしいアイスの上にきな粉とかお餅とかが乗っている、とっても楽しいアイスらしい。聞いた話をまとめれば、和風パッフェのような趣。

そして、しばらくの後、私は三重県総合博物館、通称「みえむ」で、その「やわもち」と出会う。
当時、スーパーではどういうわけかあまり流通していなかったから、夫の話からただ憧れが募るばかりで、期待はどこまでも膨らんでいた。
ショーケースを開けて「これは!」と一同歓声をあげて、いざ、サンショウウオのさんちゃんの水槽の前で実食。
確かにそれは、「餅が!黒蜜が!きな粉が!」という代物だった。
アイスの上にまあるいお餅が5つも(5つも!)乗っている。
へぇ、と簡単に考えないでほしい。餅を凍らせたらどうなるか、カチコチに固まるに決まっている。のだけど、やわ餅に関しては最初こそ少し硬さを感じるものの、次第に柔らかくなって、けれどふにゃふにゃにならず、ちゃんともっちりしているんだった。
そして、黒蜜やきな粉をまぶしながら、もちろんアイスを絡めながら無限の変化を愉しみながら食べられる。すごくない?つまりやっぱり和風パッフェ。
以来、我が家はみえむに行けばアイスを食べるのが通例となって、それはだいたい「やわもち」だ。子どもたちはメロンボール(井村屋)を頂いたりもする。
因みに、メロンボールシリーズにはモモボールとスイカボールもあるというのはあまり知られていない。私もこちらに越してくるまで知らなかった。

*

そして、今年の冬、私はすごいものを知ってしまう。
やわもちファミリーパック。売り場で光を放っていた。
これは……一年頑張った私へのご褒美???冬のお部屋で食べるアイスにぴったりすぎない???最高???だって、ファミリーパックよ???

魂の半分を東海県の片隅に預けてしまったものだから、肉まんと言えば井村屋のものを買ってしまうし、おいしいアイスが井村屋のものであれば、流石ですねと膝を打つ。
一年通してもちろんお世話になるんだけれど、特に今年の冬はことさら、恩恵を受けているので、しみじみと井村屋の三文字をみつめている。

時折、心に出刃包丁を。

松阪市西部に位置する香肌峡は、香肌峡県立自然公園にも指定されており、四季折々の風景を楽しむことができます。紅葉で賑わっていた香肌峡に、静かな冬がきました。

香肌峡の秋。この景色がとても恋しい!
飯南高校のハナノキ

「出刃包丁、作るの見てく?」そう言ってみせてくれたのは、松阪市飯南町下仁柿にある鍛冶屋、鍛冶安大徳さんです。

柔らかな雰囲気で「見てく?」と問いかけてくれたのは幻だったのかと思うほど、ひとたび作業が始まれば、否応なく伝わってくる職人の圧倒的な熱量と、ピンと張り詰めた空気。撮り損ねてはいけないと、カメラを持つ手に力が入ります。(力みすぎて、大半がブレてしまいました。)

鉄に刃の部分となる鋼を貼り付け、また炉の中へ。

 

炉の中から恐ろしいほど赤くなった鉄を取り出し、金鎚で的確に叩いていきます。それを幾度も繰り返すことで、鉄は徐々にかたちを帯びていきます。

これは古くからある「自由鍛造」という技法で、1本の包丁が完成するまで、およそ1週間から10日かかるそうです。それでも納得のいく包丁ができなければ、一から作り直すという職人魂。型にはめて大量生産する技法もあることから、自由鍛造というやり方は一見、時代錯誤のようにも見えるのですが、「効率を重んじる世の中に物申す!」とでもいうように、大徳さんの作るものには、消えることのない職人の情熱が込められており、その情熱が使う人を魅了しているのです。

初めて工房での作業を見て感じたのは、なんだか私も金鎚でど突かれたような感覚でした。普段は、感情の振り子が振れ過ぎないように生活を営んでいることが多い私ですが、その振り子がぶんぶんと大きく振れたような、あの感じ。どう表現すれば良いのかわからないのですが、こんな山奥でとんでもない人に出会ってしまったという、胸熱な余韻でよろけながら、工房を後にしたのでした。

 

時折、心に出刃包丁を。

 なにかの占いで「いつも心に日本刀を持ちなさい。」と書いてあったのを見たのですが、そんなシュッとしたもの持てないわと、占いのことなど忘れかけていた私。しかし、出刃包丁作りを見せて頂いた時、身の引き締まるような思いがして、時折、大徳さんのひとつひとつ個性のある出刃包丁を思い出して、ブレてもいいから基本に戻ろう、そんな風に思うようになりました。貴重な経験をさせて頂き、ありがとうございました。

大徳さんの出刃包丁。

包丁だけでなく、こんなに可愛らしいカトラリーも!

以前、大徳さんのカトラリーを購入し、それらに残る手打ちの鎚跡や感触、温かみがとても気に入っています。カトラリーの出来上がる工程を思いながら、今夜は温かいスープを頂きます。

 

#このひと品 炭焼よこい物語「あてのないピンチはない」

“私は必ずまわりに助けられた”

横井愛子さん

店内は炭火焼きの香ばしい香り。
焼き鳥を手際よく調理しながら、店主の横井愛子さん(以下:ママ)は話しを続ける。

“小さいとき、家がなかったんです”

2歳のときに母を亡くした。1歳の兄弟もいた。船着き場にある3畳ほどの空間で暮らしていたという。

“そこからドラマが始まるわな!”

いつも明るいママは、ヘビーな幼少期もさらっと笑いながら話す。

“あてのない、ピンチはないでな”

カメラを向けると髪を整えながらママは言う。

“スギシンさん(地元の貸衣装屋)行ってこやんでええか?”

 

串5種からはじまった「よこい」。

津市久居、国道165号の野村高架下に店はある。
訪れたのは2020年8月。2020年、飲食業にも大きな被害をもたらす厄介な疫病が蔓延した。緊急事態宣言が開けても、第二波の影響は大きかったという。
書くことで、微力でも何かプラスになることができないだろうか。OTONAMIEの編集会議でそう話すと、どうしても食べたくなるあの店の「このひと品」のことを書こうということになり、私がまず頭に浮かんだのが、よこいの「骨付きモモ肉の唐揚げ」だった。店にきたら必ず注文し、友人にもお節介が過ぎるほどオススメしている。

注文をして、しばらくカウンター越しに調理をしているママと話しをした。

店には久居名物の梨

よこいはママと数名のパートさんで経営している。マスターと呼ばれる男性はいない。
離婚後、28年前にママが二人の子どもを育てるために店を始めた。以前は市内の別の地域で新聞販売店を夫婦で営んでいて、飲食業については全く無知だったという。本当はお好み焼き屋がやりたかったが、什器が高額のため断念。

秘伝のタレ

ママ:別れたおっさん(元夫)のおばあさんが、ダシの作り方を書いた小さな紙を残してくれてあったのを思い出したんです。ダシをアレンジしてタレを作って・・、串を焼くしかなかった。パーマ屋をしていた友人からお金を借りて5月20日にオープンしたときのことは、今でもよく覚えています。

縁のない土地での創業。オープンの日、近くにある日本鋼管(現JFE)の社員寮に、一人でチラシを配り歩いた。

ママ:素人同然。お客さんの声がすべてでした。

最初は串5種しかメニューになかったが、お客さんから突き出しで儲けることや、これが食べたいと言われれば、独学で研究して美味しいと思えるまで工夫を加えた。

常連さんがつけたキャッチコピー・・。ちなみに餃子も「本当に美味しい!」です。

炭焼の焼き鳥が売りのよこいだが、秋口からはじまるダシが染みたおでんのファンも多い。他にも刺身、餃子、カレーまである居酒屋だ。

居酒屋好きで知られるタレントの北野誠さんが、ラジオ番組の収録で何度か訪れた。そのときは、豚足スープが美味しいと誉められたと嬉しそうに話すママ。

ママ:よその味を盗んだことは一度もありません。

 

元気をもらうということ。

電話がなり、米の農家と話していた。

ママ:配達?いつでもええよ。え!そりゃ来年ではアカンやろ。アハハ!

こうやって米の仕入れでも遊ばれると話しながらママが運んできた、骨付きモモ肉の唐揚げ。

このひと品!骨付きモモ肉の唐揚げ

外はカリっと、中はジューシー。塩の塩梅が酒のあてにちょうどいい。使っているのは名古屋コーチン。モモ肉はそのまま揚げず旨みが逃げないよう、丁寧に包丁で切り目を入れることで、身の中までスパイスが染みこみやすくしている。あーこれこれ!このひと品と、骨付きモモ肉の唐揚げをたのしんでいると、常連さんがカウンターに座った。

ママ:生中とゆでたまごでええか?

串5種から始まったよこいさん。今では客の好みに合わせて突き出しを変えている。

ハガキの木(タラヨウ)。葉書の語源でもあり、切手を貼ると本当に送れるそうだ。

お店の人との何気ない会話や、元気な顔を確かめ合うひと時。
あの店の「このひと品」を求めて、そこで元気をもらうということ。

ママはいつも帰りに何かを持たせてくれる。この日は梨だった。

ここは安心できて、肩の力を抜き、落ち着けるところ。
自粛を経て、お店で過ごす大切な意味に気がついたのでした。

・・・、おあとがよろしいようで。

 


 

※2020年12月、ママがご高齢のためオーナーが変わってリニューアルオープン!そしてママも以前と変わらず元気にお店でご活躍中です!

炭焼よこい
津市久居野村町874-1
tel 059-256-8388

 

 

 

稀少価値が高い伊賀牛の全国的にも珍しい地域内消費。「牛はものを言わんからね」熟練の技と愛情を注ぐ。

三重県西部、伊賀市に、飛び切りの牛肉がある。「伊賀牛」と呼ばれるその牛肉は、染み出るようなサシ、香ばしさ、噛めばうま味が広がり、その味は全国的に名のある和牛にも引けを取らないと言われている。
ところが、その価格は多くの有名なブランド肉をはるかに下回る。そして、伊賀牛のほとんどは伊賀市内だけで消費されている。つまりその、味がよく、低価格な牛肉は大変希少でもあるのだ。

 

牛にとって負担がなく快適であること

訪れたのは、伊賀市にある中林牧場。

左から三代目ご夫妻の真一郎さん、有美さん、二代目ご夫妻の幸子さん、正悦さん

二代目と三代目のご夫妻があたたく出迎えてくれた。
牛舎にはおよそ400頭弱の雌牛が飼育されている。


車から降りると、牧場特有の臭いが漂ってくる……、かと思えばまったくしない。マスクを少しだけ下にずらしてもう一度臭いを嗅いだけれど、やはり限りなく無臭。かすかに土と木の混じったような豊かな香りがしただけだった。不思議に思って尋ねると、

「下の環境ですかね」、中林牧場三代目の真一郎さんはそう言って牛の脚元を指した。

中林牧場の三代目、真一郎さん

牛舎の床にはおが粉(木の粉)が敷かれており、たっぷりとした厚みがある。

真一郎さん寝床を極力乾燥させているからだと思います。牛の脚に負担がかからないよう、ふかふかにするようにしているんです。

牛が出荷される時の体重は約750kg。その大きな身体を支える脚になるべく負担がないよう、寝床の床を柔らかく、且つ、清潔に保っているのだとか。

牛の脚元はふかふか!

「ぐっすり寝やす(寝かせる)、ということが大事」。そう話すのは中林牧場二代目の正悦さん。

中林牧場二代目、正悦さん

中林牧場では牛を健康体で育てることにこだわっている。そのためには、よく眠れるということがとても重要だそう。

正悦さん:寝床がしっかり乾燥して、快適でないとぐっすり寝られない。ぐっすり寝ればたくさん食べられる。たくさん食べれば、すくすく育つ。

真一郎さん:食べた分だけ肉の味に繋がります。たくさん食べてよく育った子は味がいいんです。

清潔で快適な牛舎で、牛たちはたっぷり寝て、すくすく育つ。臭いがしないのは、牛に寄り添った牛舎の環境のためだった。

 

畜産に適した盆地の気候

広大な伊賀盆地

周囲を見渡せば、空の広さに驚く。空気が澄んでいて、山から吹き抜ける風が冷たい。キンと冷えた、まるで氷を含んだような冷気が頬を刺す。牛たちは寒くないのだろうか、と牛舎を見ると、牛たちの頭上にはファンがクルクルと回っていた。

筆者牛は寒くないんですか?

正悦さん:牛の体温は38度もあるさかい。人間が寒いと思うくらいが牛の快適な気温

聞けば、伊賀市の気候が畜産に向いているのだという。

真一郎さん:伊賀は盆地なので、寒暖の差が大きいんです。寒暖の差という身体にとって適度なストレスが体内に脂を適度に残そうとするのかな、と考えています。

正悦さん:夏なんかは昼間に暑くてバテるけど、盆地は夜に冷えるもんで朝にはまた食欲が戻るんやな。それでまたたくさん食べられる。そういうこともいいんやろうな。

なるほど、伊賀の風土もおいしさの秘訣。

さらに「この子たち、井戸水を飲んでいるんです」と、真一郎さん。

伊賀は周囲を山に囲まれているので、養分をたっぷり含んだ山からの伏流水に恵まれていて、数メートル掘れば井戸が出るほど。

真一郎さん:ここは淀川水系の最上流なので、水はほんとうにきれいです。牛たちが飲むのは、毎年水質検査をして、人間も飲める水として許可をもらっている井戸水です。

牧場の前の田んぼの側溝を覗くと、田植えの季節でもないのに、清流かと思うようなきれいな水が流れていて思わずなるほど、と頷いた。

 

餌と体調管理は女性が

餌の管理は、正悦さんの代では正悦さんの妻である幸子さんが、現在では真一郎さんの妻、有美さんが主に担っている。餌とひと口に言っても単純ではない。
一頭一頭の様子を見ながら、体調管理を考えながら与えるのだそう。その日の体調を見て、それに合わせて餌を与える。たくさん食べて身体を大きくすることが重要な為、どうすればよりたくさん食べられるか、手探りで確かめながらの重要な作業だ。

筆者:どういうところを見るんですか?

有美さん:餌の時間になっても来ないな、とかその日の姿勢とか、鼻水は出ていないか、とか、いろんなところです。

幸子さん牛はものを言わんからね。こっちが見てやらんと。この子は麦が好きやで食欲がないなら麦を足そうか、とかそういうことも考えながらね。目を見ればわかります。

まるで子どもを育てるような細やかさに驚いてしまう。

正悦さん元気な牛農家には奥さんか嫁さんが必ずおる。

幸子さんに近寄ってくる牛を見て、なんだか納得。

 

買い付けは熟練の技

仔牛の買い付けは今でも正悦さんの仕事。
培ってきた経験と長年の勘をフルに働かせて、仔牛を買い付ける。

買い付けは主に、宮崎県、大分県、佐賀県へ正悦さん自ら出向いている。競りにかかる時間は一頭あたり、およそ30秒から40秒。その限られた時間の中で、あらゆるところを見るのだそう。

正悦さん:伊賀牛に見合う牛を見極めて買う。血統、生年月日、体の大きさ、姿勢の良さ、他にもいろいろ、あとは口の大きさ

口の大きさというのは、どういうことだろう。

正悦さん:食い込ますことができるから、良く育つ。

食い込まし、というのはたくさん食べさせるという畜産業界で使われる言葉。仔牛のときにまず、胃腸や骨を強くするためにたんぱく質や食物繊維が豊富な餌を与えて身体をつくる。

しっかり食べて胃腸を強くすると、成長したときにより多くの餌を食べられる。たくさん食べた牛は、当然よく育つ。そういった流れを買い付けの段階からあらゆる方向から見極めている、ということ。牛の生育や、その後の成長を視野に入れながら、さらには売り先の肉屋さんの目星もつけるというのだから、もはや名人芸だ。

正悦さんの熟練の目利きで買い付けされた牛を、伊賀の恵まれた気候の中、真一郎さん夫妻が丁寧に育て上げる。
それだけでも、味の保証がされていると感じてしまうが、市場に流通しているブランド和牛のように1頭数千万円という値は付けない。伊賀牛は1頭、100万円〜150万円が相場だそうだ。
高値で取引されず、そしてそのほとんどが伊賀市内だけで消費されているというのは、一体どういうことなのだろう。

 

伊賀に根付く地域内消費

筆者:品質は高級肉に引けを取らない、しかも希少性もある。どうして値段が跳ね上がったり、他市、他府県からの需要が高まらないんでしょうか。

真一郎さん:まず、市内にはお肉屋さんがたくさんあるので、市況に影響されないんです。

つまり、地元のお肉屋さんの買い支えによって、常に安定した価格を保っているということ。

真一郎さん:お肉屋さんも不景気だからと価格を下げて生産者がいなくなると、自分たちの供給源がなくなってしまうので。

けれど、全国にある高級肉を尻目に、これだけ手塩にかけた牛肉が比較的低価格であることに、思うところはないのだろうか。

真一郎さん:ありますよ。かといって値段を釣り上げてしまうと地元の人が手を出せなくなってしまいますから。

伊賀市内は古くから牛肉の消費量が多い地域。焼き肉は、お肉屋さんで肉を買い、家で食べる文化が今も深く根付いている。生産者が減っている現状もあるが、実際、伊賀市内での牛肉消費量は他市に比べると多い。

真一郎さん:家庭で食べられる金額でお肉屋さんも売ってくれています。そういう意味でも地産地消が根付いていると感じます。

消費者と、生産者と、販売店、それぞれの支え合いがあって、低価格で高品質が守られ続けているということ。地元のものを、地元で適切に消費することで、助け合っていく。助け合うことで持続され、守られていく。

 

地域と家族に守られて

正悦さんは牛の隣に立ち「かわいい目してるでしょう」と微笑んだ。
「お母ちゃんは僕らには怒んのに、どうして牛にはやさしいの、なんて息子に言われてね」と、笑う幸子さん。牛たちととひたむきに向き合ってきた、家族の表情がそこにあった。

中林牧場の人々は、牛のことを「この子」、「この子たち」と呼ぶ。一頭一頭を大切に、丁寧に、健やかに育てたい、そんな真摯な思いが言葉の端々に自ずと現れる。

美味しい食べ方を尋ねると、「ロースのスライスをフライパンでさっと炙ってね、砂糖醤油をちょっとつける。これがいっちばん」と話してくれた。

牛肉を食べに、牛肉を買いに、伊賀へまた足を運びたい。地元に愛され、家族に愛されたその味をぜひ味わってみたい。

 


 

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第2回応募締切:2021年2月2日(火) 発送:2021年2月15日(月)から順次
※両日とも当日消印有効 ※点数は通期で使用いただけます。

詳しくは特設ホームページをご覧ください!

特設ホームページ

 


 

お問い合わせ
「みえの旬が一番」食べてお得なキャンペーン 応募事務局
電話番号 050-5538-4724
開設期間 10:00~17:00 ※土日祝、2020年12月29日~2021年1月4日を除く

 

あなたの住むまちの魅力を「言葉」にしよう。 ~地域とつながるライティング講座・1日目@伊賀~

今住んでいる地域や、生まれ育った故郷。あふれんばかりのまちへの思いはあるんだけど、その魅力を人に伝えるのは、なかなか難しい。そんな思いを形にしようと、2020年10月11日に、伊賀市役所で開催されたのは「地域とつながるライティング講座」。伊賀のまちに関わる人たちとともに、書くことを通じてまちの魅力を発信するライティング講座です。3日間にわたり行われる講座の、初日の様子をレポートします。

住んでいるまちの魅力を伝えよう

この日集まってくれた参加者は、7名。ほとんどの方が伊賀出身の方でしたが、中には伊賀に惹かれて移住してきたという方も。最初の自己紹介タイムで「好きなまち」についてたずねたところ、ほとんどの方が「伊賀が好き」と答えてくれました。なんと、参加者のうちの半数の方は「伊賀市若者会議」に参加するメンバー。地域のプロモーションを中心に、伊賀を盛り上げる活動を行っているそう。他の参加者の方も、それぞれに伊賀愛に溢れる面々。

講座の運営をサポートしてくれた、伊賀市役所の柘植さん。

 

講師の北川由依さんは、お隣の松阪市の出身。大学入学を機に北海道へ移住しましたが、その後京都へ移り、今は京都でライターとして活動されています。北海道でまちづくりに関する企業に所属していたときは、北海道のみならず他地方へ出向いて仕事をすることが多かった北川さん。出産にあたり、なかなか従来の活動ができなくなってしまったときに、文章を発信するライターの仕事をスタートさせたそうです。

講師の北川さん。

 

現在は所属している京都移住計画の記事執筆・編集・ディレクションなどを行いながら、他媒体でもライターや企業広報として活躍されています。そんな北川さんから3回にわたり、記事の書き方、読者への伝え方を教えていただきます。

 

書くのが苦手な人は、もっと周りに目を向けてみよう

参加者にたずねると「そもそも書くことが苦手」という方がほとんど。北川さんも「もともと得意ではなかった」と言います。でもなぜ、書けるのか。それは「作家になろうとしていない」からなんだそうです。

書こうとしても、何を書けばいいのかわからないとき。それは、作家のように自分自身からネタを絞り出し、コンテンツにしようとしているから。まずは自分の内側ではなく、外側に目を向けることから始めることが大切だと、北川さんは言います。

自分が働く中や暮らす中で面白いこと、珍しいことを見つけてみる。まずはそこから、スタート。そして自分が発見した「面白いこと」の情報をしっかり集めること。いつ、どのように始まったことなのか。どんな人がどんな風に関わっているのか。情報を丁寧に聞いたり、調べたりした上で、書く要素を集めていきます。

つづいて、インタビューを通じて北川さんがどのように書くことに必要な情報を集めているのか。3分間のインタビューを実践していただきました。相手役は、伊賀市役所の大山さんです。インタビューのお題は「なぜ伊賀市役所に入職したんですか?」という問い。

今回の講習の企画・運営をしてくださった大山さんに、インタビュー。

インタビューの実践が終わり、参加者からは「相手が話し終わるのを待ってから、次の質問を聞いていた」「相手に対する質問が的確だった」などの感想が述べられました。

その他にも、正面ではなく相手の斜め前などに座り相手が話しやすい位置取りをする、「録音しますね」と声をかけてからインタビューを始めるなど、たった3分のインタビューでしたが、多くの学びが得られたようです。

 

「相手の言葉を聴く」ためのポイント

つづいて、参加者がペアになり、互いにインタビューを実践する時間。問いは「なぜ○○さんはライティング講座に参加したのですか?」。一人につき、7分ずつインタビューを行います。

ここでのポイントは、まず原稿の設計図を書くということ。インタビューで聞いたすべての要素を書こうせず、心に残ったことや、他の人にも伝えたいと感じたことにフォーカスして設計図を描きます。ついつい、あれもこれもとよくばりになってしまいがち。しっかりと書くことを取捨選択する必要があります。

最初は不安そうにしていた参加者の皆さんでしたが、インタビューは真剣そのもの。みなさん、北川さんからのアドバイス通り、しっかり相手の言葉に耳をすませて、「聴く」ことに集中されているようでした。

互いにインタビューした後は、相手の言葉を材料にして文章を書く時間です。7分間のインタビューを、400文字にまとめていきます。はじめは「文章を書くのが苦手」と言っていた方ばかりだったのに、ほとんどの方が30分もかからずに文章をまとめ上げていました。

書いた文章を一人づつ発表してもらいましたが、どれもこれも素晴らしい文章!講座に通おうと思った動機だけでなく、相手の話を聞いてどのように感じたのか、書き手の思いも伝わるあたたかな文章ばかりでした。

私自身も、今回のようなライティング講座に通った経験があるのですが、その時、自分が思ったより「文章を書ける」ことに驚きました。こうやって書くコツを教えていただき、時間を決めて書いてみる。そうすることで「文章が苦手だ」と思う気持ちよりが和らぐんですよね。

書いた文章は一人ずつ、読み上げます。読むことでリズムや、文章の流れをチェック。

書いている途中で「もっと質問をすればよかったなと思った」という声も。実際に書いてみることで見えてくることもあるし、他の人が書いた文章を聞くことで、言葉のバリエーションはこんなにも豊かなんだと知ることもできます。

次回は書くことから離れて、写真を撮る講習を行います。記事を作るうえで、欠かせないのが写真。インタビュー記事でも、このようなレポート記事でも、写真は読み手の想像力を手助けするために、必要な存在です。プロのフォトグラファーを先生に迎え、スマホで素敵な写真を撮る方法を教えていただく予定。次回の講習もわくわくしますね!

最後は伊賀の忍者ポーズで、締めくくり。

 

 

 

 

「もうすぐきっと釣りにいく」 連載エッセイ【ハロー三重県】第20回

男子には狩猟の本能が備わっているんだろうか。
長男は小さいころから、魚がらみのおもちゃを欲しがり、少し大きくなると魚と釣り針がセットになったものを欲しがるようになった。
百円ショップでその類のおもちゃをたびたび欲しがるので、我が家にはしょっちゅうちんけな釣り竿がやってくる。
そのちんけな釣り竿で、釣りごっこをたびたび楽しんでいたかと思えば、なにかしらの棒切れの先に毛糸をたらして、即席の釣り竿をこしらえたりもしていた。
ゆっくりとほんとうにゆっくりとだけれど、長男の中で静かに釣りへの憧れは膨らんでいった。

*

現在、6歳になった長男。今日まで釣りらしいことといったら、お家でやる釣りごっこか、大杉谷での野外活動でたった一度だけ小魚を釣り上げたこと、しかないのだった。
6歳のお誕生日を迎えたあたりから、燻った釣り熱が騒ぎ出した。

「釣りしたいなぁ」

ついに、言った、と思った。
私は彼よりもずっと先から、彼の中に釣りへの憧れが膨らんでいるらしいことに気がついていたから、これを聞いたときは、ついに、という気持ちだった。
ついに、気づいてしまったのね、釣りがしたい、という想いに。

とは言っても、一体全体どうやって釣りに取っかかればいいのか皆目見当がつかない。
私は釣りに興味がないし、釣りっていったいどこでするのやら見当がつかない。
橋の上なのか、港なのか、川なのか、それとも船に乗って海へ行くのか。
その辺の用水路で小魚を掬っていたらいいではないか、と思うんだけれど、それではいけないらしい。
やはり、つり糸を垂らして、魚を引き上げる必要があるらしかった。

*

ある日、お仕事で知り合った男性が「釣りが好きで、よく釣りに行く」とおっしゃった。
「息子がここのところずっと釣りがしたいって言ってるんですよ」
と相槌代わりに答えたら、ぜひ連れて行ってあげたらいいですよ、と言われた。
気乗りしない返事をする私に、その方は「三重県にいるのにもったいない……!」と驚いた。
その方は東海四県を暮らしの拠点とされていて、曰く、四県の中でも三重県は釣り人にとってはとてもよい場所なのらしい。
釣りに関して明るくないので、彼の話をどこまで理解できたかは定かでないのだけれど、海でも川でも釣れるしとかなんとかそんなことをお話しされていた(はず)。船に乗るのもいいとか言っていた気もする。

*

そんなお話を聞くと、私の中でも緩やかに釣りという娯楽が立体感を帯びてくるのだけれど、どうしてなかなか腰が重い。
何度も言うようだけれど、私は出不精なのだ。
出不精な上に体力もない。釣りって、なんだかものすごく忍耐とか要りそうだし、釣り竿がそれなりに重たいことも知っている。そんなの6歳がすぐに放りだしかねないし、そうなったらすべての負債を背負うのは私と言うことになるかもしれない。負債って言うのは、もちろん忍耐とか重たいとか、体力が試されるあらゆること。
とはいえ、そんな軟弱な私にだって、母性があるわけで、かわいい息子に釣りらしきことを経験させてあげたくもある。

*

そうして暮らしていた、あれは10月のある日。
夫の実家を訪れたときに少し時間ができたので、賢島のほうへ遊びに行った。賢島駅にはちょうど近鉄特急しまかぜが停車していて、子どもたちときゃあきゃあ言った。
船着き場にはちょうどエスペランサ号が停まっていて、こちらもやはりきゃあきゃあ言った。エスペランサ号はとても絢爛な見た目をしている。
海に沿った道なりにずっと歩いていくと、広い場所に出て、そこで、息子と同じくらいの子どもが海をのぞき込んでいた。傍らに小さな釣り竿。
息子が目を輝かせたのは言うまでもなく、彼らはあっという間に、ほんとうにあっという間にお友達になって、一緒に海に向かって顔を突き出しゆらゆら動く魚を指しては歓声をあげた。
釣り少年は彼の自慢の釣り道具のあれこれを見せてくれ、いろんな疑似餌を竿につけては海に放ってくれた。
それをみては息子は興奮し、すごいすごいと喜んだ。

その小さな背中の眩しかったこと。

彼らは終始和気あいあいとしていて、なにかを狩るというのはやはりそれだけ胸が高鳴ることなんだな、と思うなどした。
私はそんな彼らを眺めながら、その釣り少年のお母さんにいくらか子どもの釣りに関するイロハを教えていただき、心づもりを決めることができた。
釣り道具屋さんに行けば、ちびっ子用に「初めて釣りセット」らしきものが売っているらしく、それを買えば当面はなんとかなるらしい。
釣り場は、この賢島の船着き場に決めた。
義実家からも近く、アクセスが良いし、近くにはおいしいコーヒースタンドもある。観光客がいて少し旅行気分が味わえるところもとってもいい。
それに、ここならまた、釣り少年に会えるかもしれない。

*

以来、息子の釣り熱は過熱する一方で、ここ数日に関しては「釣りに行きたい!明日行きたい!」と言っている。
いよいよその時がきたらしい、近い休日、ちびっ子釣りセットを手に入れて賢島まで足をのばす予定。

桑名の蛤、知ってるようで知らなんだ。問屋さんに聞いてみた!


小学校の時の同級生と久々に、そしてたまたまSNSでやりとりをしたら、

いとこが蛤屋さんやで出産祝いにハマグリ送るわ!と言われ、翌日届きました!早っっ🤣

桑名生まれ桑名育ちの私は、もちろん桑名蛤贔屓なので、先日も三女のお食い初めで、商店街の魚屋さんに地蛤(ジハマと言い慣れ親しんでいます)を買いに行き、お吸い物を作りました。

が、送られて来たハマグリちゃんは、なんと中国産。

おいおい、桑名の蛤じゃないってどういうこと〜??

桑名の蛤は貝殻の模様が八の字なんだぜぇ〜

期待外れだぜ〜

え、美味しいやん🤣🤣🤣

そう、6センチほどもある大きな殻にぎっしり詰まった身。

プリプリで美味しかった。。。

美味しかったよ。。。

そもそも私、桑名の蛤屋さんってどこにあるか知らんし!

マルヨシ水産ってどこ!?

と、現地に伺うことにしました。

迎えてくださったのは5代目の次期社長。

まだ30代の、超子育て世代!親近感!!

取材に連れてった生後4ヶ月の三女がぐずぐずするので、勧めていただいたソファにも座れず、見学しながらお話を聞かせていただく事に。

 

まず、なぜ中国産の蛤なのか。

もちろん地蛤は美味しいです。

ただ、地蛤には明確にシーズンがあります。
地蛤は8月半ばに産卵することから、旨味を蓄える梅雨あたりがとても美味しいとのこと。
それに比べると中国産は安定した品質でリーズナブル。
いつでも美味しいのだそう☺️

中国産なんて美味しくないのでは?と思っていたけど、イメージが変わりました!

TPOに合わせて産地を選べるのは良いですね!

そもそも、中国の蛤は、何日も飲まず食わずでギュウギュウに詰め込まれて日本にやって来るのに、何とも元気なのだそうです。

(一応砂出しするか、とボウルに塩水作って蛤入れて少し置いといたら、戻った時キッチンの床が水浸しになってて、娘が手洗う時に失敗したのかと疑ったけど、犯人は蛤だったという事件発生)

その蛤をまずは畜養池に放します。

元気な蛤は砂に潜っていくが、あまり元気がなかったり、死んでしまった蛤はそのまま砂の上に残るので、ここで取り除きます。

元気がないと砂をうまく吐かず、あの、いや〜な「ジャリッ」になってしまうのです。(美味しいどうこうの前に、あれに一個当たっただけでテンション下がるやつ)

その後元気な蛤だけを、紫外線殺菌した海水で24時間以上砂抜きし、更に人の手で選別し、箱詰めして出荷されます。

この紫外線殺菌がポイントで、蛤の口が開いた瞬間、生に近い最高にやわらかい状態で食べても食中毒になる可能性を低くできるそうです。

どうやら最高級とされる三重県の牡蠣はほぼこの方法で殺菌されているらしいです。(牡蠣はよく当たると言われますもんね)

選別は熟練の技。この方は何個も同時に音を聞き分け、割れた貝などを見つけることができるそうです。

 

もちろん中国産だけでなく、桑名産の蛤も、漁師さんから競り落とした後は、同じように畜養池からの工程を経ます。

マルヨシさんは、元気で美味しい蛤をとる漁師さんというのを知っていると言っていたので、何が違うのか聞いて見たところ、とり方がポイントなのだそう。

乱暴にとると、貝は自分の水管やベロを噛み切ってしまい、弱りやすくなってしまうらしいです。

長年桑名で蛤を買い付けているマルヨシさんならではですね!

 

そんなマルヨシのノリノリの5代目。

親近感。

 

 

そして気になった木箱、とプラかご

なぜか関西方面へは木箱、関東方面へはプラ籠へ入れて出荷されているそうな。昔からそうで、なぜかは四代目も知らないらしい。なぜ。

首都圏のお店へもブランド蛤として出荷されており、

東京の「伊勢すえよし」さんとコラボした

【三重の恵み】プロジェクトで使われているはマルヨシ水産さんの蛤です!

あと、マルヨシさんが扱っているのが三重県産のしじみ。

この日も大きなしじみが選別作業中で、まんまとしじみを食べたくなったので、いただいて来ました。

しじみは冷凍すると栄養価が上がるそうなので、基本は冷凍で販売されています。価格は500gで600〜700円程度(時期によります)問屋直売価格なので、スーパーなどよりは2〜3割安いです。

もちろん蛤も安い!

キロ単位で値段が表記されてますが、「5個ちょだい!」にも対応してくださるそうです。

これはお得。。。

「お食い初めや初節句に蛤欲しいわ」というときは予約しておくと確実です!

 

まだまだいろんなお話を聞いたのですが、私の文章力ではまとまらないのでこの辺で。。。

マルヨシさんの取材記事は「三重の恵み」のページにもあるのでよかったら読んでみてくださいね〜(執筆放棄!!)

 

【お問い合わせ】

有限会社 マルヨシ水産

511−0034  三重県桑名市地蔵147−3

0594-23-4006

コロナ禍によるパラダイムシフト。まだ言葉にならないけれど、部族の暮らしに何かヒントがありそうな気がした話。

「少しだけある部族と生活を共にしました。これまで日本で経験したことのない『幸せ』というものを感じました」

そう話すのはJICA海外協力隊として桑名からバヌアツ共和国に渡り、ビスラマ語を駆使しながら陸上競技の指導にあたっていた糸見涼介さん。

バヌアツ共和国は南太平洋に浮かぶ83の島々からなり、100以上の部族が異なる言葉や文化、信仰を持ちながら暮らしている。

糸見さん:「町(都会)から村(地域社会)に戻って暮らす人も多く、戻った人からの『町はビジーだ』という言葉が印象的でした」
※busyには”忙しい”だけでなく、”ごちゃごちゃ”・”気が休まらない”というような意味も含む

糸見さんが滞在した部族の集落は、世界で最も火口に近付けることで有名なヤスール火山の麓の沿岸部にある。

数分おきに響く爆音と火柱を立てて散る溶岩を間近に見られるヤスール火山

糸見さん:「真っ暗な森に強い風が吹き、すぐ近くの断崖絶壁に波が打ち上げる。遠目には山が赤い噴煙を上げ、時折大地が揺れる。自然の恐ろしさを感じ、なぜこの環境に暮らし続けられるのだろうと思いました」。

糸見さんは部族の方々と過ごすうちに気付いたことがあるという。

 

コロナによるパラダイムシフト。新しい生き方って一体なんだろう。

新型コロナウイルスの感染拡大が社会に与えた影響は大きく、私たちの行動や価値観に様々な変化をもたらした。デジタル化が進み、働き方が多様化するなか、都市部を離れて地域で暮らすことへの関心も高まりつつある。

経済一辺倒の豊かさではなく、自然や地域との触れあいを大切にする生き方を求める傾向も見られるようになった。

そのなかでいただいたバヌアツの部族の暮らしと価値観に触れる機会。

糸見さん:「彼らは人間の力を越えた存在である自然に、畏怖と畏敬の念を抱きながら暮らしているように思いました」。

そして象徴的なエピソードを話してくれた。

糸見さん:「火起こしをしている時に『火の声を聞け』と言われました。彼らが信仰しているのは、全てのものに精霊が宿っているというアニミズム。信仰に誇りを持ち、守り続けています」。

自然への感謝は食を通じても感じたという。

糸見さん:「その村の主食は芋類。食の愉しみ方は味付けというより、食材を獲る、調理する、みんなで食べる。それらを全て自分たちで行うので満足度は高いです。祭事のときには飼っている豚が御馳走として神に捧げられ、みんなで食べます。晴れの日は畑や狩りに出て、雨の日は家でゆっくり過ごしていました」。

未来への漠然とした不安などはないのだろうか。

糸見さん:「余剰食糧は基本持ちません。子どもも村という共同体で育てる。食材に恵まれているためか焦りがなく、どーんと構えている感じでした。町や近隣の国へ出稼ぎにいくこともあります。貨幣はあまり必要ではありませんが、町には小さな商店がいくつかあるので缶詰や飲み物など自給自足では手に入らない物品を購入することもあります。ちゃんと働いて悠々自適というのか、どちらも許容されている印象を受けました」

部族は食事以外のことも自分たちで行う。全員が大工であり、農家であり、漁師であり、猟師であり、料理人でもあるという。

 

ちょっと紹介。バヌアツの伝統文化

1.魅惑の飲み物カヴァ

糸見さん:「胡椒科の植物の根を水でこしたものです。あらゆる儀式で使用される。日本人でいうお神酒のような存在というのかな。鎮静作用があり、文化的にも輸出品としても重要な飲み物として位置づけられています。因みに美味しくはないです(笑)今でこそ都市部ではカヴァバーなどがあったりして、お酒と並ぶ嗜好飲料として好まれていますね」

2.世界一厳しいプラ禁止ルール

糸見さん:「島国は海洋被害をもろに受けます。海がとにかくきれい。そういう意味では環境への意識は高いかもしれません。もともと葉や枝の編み細工が日常に組み込まれていました。弁当も紙。布バックを持ち歩く習慣があります」

3.バンジージャンプの発祥地

糸見さん:「発祥はペンテコスト島で行われているナゴールという成人の通過儀礼。収穫を占う祭事として行われています。2、30mの櫓から足に巻いた木のつるだけを頼りに地面へ決死のダイブをするんです。地面に近いほど良いとされているそうなので、中には命を落としたり、大けがをしたりするものも少なくなかったと聞いています」

 

最後に…

今回お話を聞かせてくれた糸見さん。

JICA海外協力隊としての当初の夢は、バヌアツの代表選手を東京オリンピックへ連れて行くことであった。実際に現地に渡り、スポーツは社会を明るくする希望であると実感ができた。ゆくゆくは国際開発の仕事に就く夢も膨らんだという。

しかし今年3月、コロナ禍により、JICA海外協力隊員は日本に一時帰国となった。現在はリモートで現地選手の競技サポートしながら、再派遣を待っている状態である。

糸見さん:「バヌアツに関わり続けることは、自分のキャリアにとっても必要だと感じています」

バヌアツでの暮らしを経て、心境の変化はあったのだろうか。

糸見さん:「多様性を肌で体験したことで価値観が変わりました。平均を基準に物事を考えなくてもいい。それぞれのアイデンティティや考え方を大事にすること。一方、日本とバヌアツに共通している点はともに自然に畏怖や畏敬の念を抱いてるところだと思いました」

農耕文化によって定住が始まり、文明が生まれた。社会における職業や役割の分担が進んだ。私たちの生活は便利で効率的だ。大抵のことはお金で解決ができたりする。

新型コロナウイルスを機に、働き方が変わり、住む場所も暮らし方を考える動きが広がり、幸せと豊かさの違いも見えてきた。

加速した消費社会のなか、”今”を大切に、自主自立の精神を持ち、その上で団結して立つ部族の生き方に、まだ言葉にはならないけれど、ほんのりとヒントを得られたような気がしたのだ。

取材協力:JICA
※この文章は個人の体験に基づいており、バヌアツの歴史・文化等をすべて正確に反映しているとは限りません。


3年ごとに日本にて開催している島嶼諸国との首脳会議「太平洋・島サミット」。2021年に開催が予定されている第9回太平洋・島サミット(PALM9)は三重県志摩市で開催することを決定しました。開催に向けて島嶼諸国について理解を深める情報を発信中です。

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首都圏と三重を繋ぐ新しい試み「ローカル記事アクション」で揺さぶられた、所有するという概念って何だ? in 金川珈琲【連載・後編】

※本記事は、ぜひ!前編(12/4公開)・中編(12/7公開)も合わせてご覧ください。

前編中編に続く後編でも、iPadを持ってZoomで首都圏に暮らす移住希望の参加者と繋ぎながら、連載最終話のオンライン取材へ。

 

–縄文時代から、水銀で栄えていた映える町並みの丹生。

東京で3代続く人気珈琲店、金川珈琲が多気町の丹生地区の古民家に移転し話題となっている。

店に立つのは金川幸雄さん。

祖父・英一さんが昭和26年に喫茶キンレイを開店し、父・正道さんは本場ブラジルに渡り日本人初のブラジル「コーヒー鑑別人」の資格を取得するなどまさに珈琲一家で育った金川さん。子どものころから店の手伝いをしていたので、後を継ぐことに抵抗はなかったという。しかし都会に育った金川さんは、幼いときから田舎があるというのが羨ましく感じていて、いつかは田舎暮らしがしてみたいという想いがあった。そして辿り着いたのが丹生だった。

金川さん:最初見せていただいたとき、立派な古民家だなと思いました。その時はまさか譲り受けることができるなんて思ってもなかったです。

金川珈琲の古民家は、元は呉服屋の商家だった。敷地面積約340坪、建物面積約150坪で梁には立派な欅(けやき)が使われている。しばらく空き家になっていたが、地域からは文化財的な位置づけにあった。

空き家の管理のために遠方から通っていた所有者の川口夫婦と知り合うことができ、その後は一緒に食事をしたり、家に招いてもらうなど家族のような付き合いが始まった。それでも金川さんは譲ってもらえるとは思っていなかったという。しかし川口夫婦の金川さんへの理解が深まり、価格の話に。

金川さん:こちらも予算に限度があるので、家族のように接してくれる川口さんとお金の話をするのは、私もそして相手も辛かったと思います。おたがいにそんな苦しい状況を乗り越えて、使わせていただけることになり「あとは金川さんの好きに使ってもらっていいからね」とあたたかく言葉をかけていただいたときは、本当に嬉しかったです。

その後、地域の協力もあって古民家の改修が進み、いよいよオープンが迫っていた。そんな折、世話になった川口夫妻の旦那さんが他界したと知らされた。

金川さん:お二人を喜ばせることを目的にがんばってきたのに。悔しくて、モチベーションをどこに持っていけばいいのかわからなくなりました。

店でオープンの準備を進めていた冬のとある昼さがり。

金川さん:冬なのにやけに暖かいなと思ったんです。なんとなく視線を感じるというか。

そこで、こんな考えが巡ったという。

金川さん:もしかして、川口さんが近くで見ていてくれているのかも知れない。そう思うと、沈んでいる場合じゃないって思えたんです。

日本の古い家屋は影があることで、そこに暮らす人の創造力が膨らむと聞いたことがある。直射日光を一度、障子や格子でフィルターをかけることで、陰影を作ったり柔らかくぼんやりとした光に変換し、室内は人が落ち着ける状態の空間になる。そして木の国日本といわれるだけあり、古くなるほど、そこに人が暮らし続けるほどに味わい深くなるよう施された木材からは安らぎを感じる。そんな空間にいると、思い出話しとともにそこで過ごした人の人柄も、うっすらと感じ取れるから不思議だ。

 

–土に還る古民家は生き物。

金川珈琲を手掛けたのは、山路工務店の一級建築士で古民家鑑定士一級の小林健一さん。実は山路工務店は小林さんが以前勤めていた住宅メーカーの取引先でした。そんな小林さんに古民家へ魅せられていった理由を伺った。

小林さん:前職のときに古民家を壊して新築を建てるという仕事があったんです。そのとき取り壊される梁を見て施主のお母さんが泣いてたんです。こんなにも大切な家を、本当に壊していいのかと思いました。それが前職での最後の仕事です。

そのときにどうすることもできなかったという経験をした小林さんは、古民家の勉強をはじめた。

小林さん:利便性の高い新興住宅地に新築の自宅を建てたんですが、5年で売りました。実際に古民家に住んだ方が勉強になるので、古民家を買いました。

小林さんは古い町並みが残る伊賀市で育った。昔から古いものに興味があった小林さんは、古民家は生き物のようだという。

金川珈琲を改修したときに、不要になった古民家の木材でつくったティースプーン。

小林さん:昔は地域の人が協力し、長い時間をかけてみんなで家を造っていました。そして壊れたら直して使い続ける。例えば土壁が崩れても、崩れた素材で直すことができます。そして伝統的な日本の古民家は壁も梁も瓦も、土に還ることができる。

金川さんと小林さんの話を聞き、不思議な感覚を覚えた。
私事で恐縮だが新興住宅地に生まれ育った。それでもたまに帰る築40数年の実家には思い入れがある。ただ地域にある他の家に思い入れというのは感じない。しかし古くから続く町や村の人にとって、祖父母や親から語り継がれてきた古民家には特別な思いがあり、その思いの集合知として古民家を大切に思っているのかも知れない。

金川さん:今でもこの古民家は自分のものとは思っていないんです。地域で大切にされてきた家を、子どもや孫の世代まで大切に引き継いでいくために大切に守っていきたいです。

 

–現代に存在している、所有するという概念って何だ。

今回、まめやからスタートした「ローカル記事アクション」のオンライン取材中に感じたことがある。それは、所有するという概念はいつから肥大化してきたのだろうということ。農村では作物を育てる過程で、大地、水、太陽という自然を共有し暮らしている。そして作物を育てる際は、出荷する以外にシェアするためのお裾分けの分が含まれている。私財を投げ打ってまで町の発展を支えた人や、それを語り継ぐ人がいる。地域の歴史文化とともにある古民家は生き物のような存在で、後世に残すことを念頭に造られ地域で大切にされてきた。
積極的移住や地域での起業などの実体験がなく、小さな印刷屋の息子として新興住宅街に育った私には、村の暮らしを語る資格などはまったくないが、最近のまちづくりという言葉に違和感を感じることがある。2004年に人口がピークに達し、この先人口減少社会が進む日本において「まち」は既に在るものだと思う。語弊を怖れずに書き足すと、こんな時代に「まちをつくる」だなんて、片手に持ったオニギリをごみ箱に捨て、ピザの宅配を注文するようなものだと思う(ちなみにピザは好きです)。長い日本の歴史を見れば、所有するという概念は、経済優先の近現代的だと感じた。時代はもどることはないけど、古き良き時代の価値観をアップデートさせることはできるし、地方創生時代に入った日本の各地で、そのような動きが出てきている。

前編「まめや」の北川さん
中編「丹生散策」の中西さん
後編「金川珈琲」の金川さん

今回訪れた丹生地区も、地元の伝統文化を大切に継承する地元の人と、移住者が新しい魅力を発見することで、水銀の産地から大商屋が繁栄して町となり、その後農村になった、さらにその先の時代を垣間見たような気がした。シェアする時代に所有することに執着したり他と比べる必要はなく、平均点も幸福度ランキングもいらない。
最後に今回参加した唯一の20代、奥田さんに若者の感想を聞いた。

奥田さん:三重出身で今は東京の新小岩というところに住んでます。下町で、常連客のおじさんが行くような小さな居酒屋に通うようになりました。喩えが悪いけど、スーツ姿のサラリーマンもいれば歯の抜け落ちたおじさんたちもいます。いわゆる雑多な感じです。20代で通っているのは僕くらいで、多様性と言うときれい過ぎますが、その雑多な感じが好きで話もおもしろい。良い大学に入って、有名な企業に就職しなければ、というレールの上で小さいときから競うように育ち、大学進学で地元を離れました。そしていざ就職するときになって、レールの上のような人生に違和感を感じていては遅いと思いました。そんなとき、小さいころ地元で過ごした思い出が甦り、涙が止まらなかった。でも当時、僕が生きていた社会では、そんなこと絶対にいえない。今は比較的自由に働ける会社に勤めながら、いつかは地元に帰ろうと思っています。今回参加して、地方での暮らしを自ら楽しめれば、やりたいことがやれる場が田舎にはあると実感しました。そして通っている居酒屋のような、と言うと語弊がありますが、地方の暮らしも雑多な感じがして楽しそうだと感じています。

移住したい人にとって魅力的な農村も漁村も、三重にはいろいろある。いや三重という枠組みを外してもいいと思う。島国日本には、いくらでもアップデートして暮らしを楽しめ、誇るべき歴史文化が在るのだから。

 


 

おまけの話「連載を終えて」
担当者の方から、連載の締めの部分に「暮らしの在り方などを書いて欲しい」とリクエストがありました。しかしそんな壮大なことを書ける身分ではなく、人生において大した経験もないので「ローカル記事アクション」に参加して感じたことを書きたいと思います(担当者様ごめんなさい)。
移住ってハードルが高いなと常々思っています。わたしは子どもが3人いて普段の生活はバタバタ。古民家は大好きなのですが、移住を現実的に考えるどころではなかったりします。仕事も何とかやっていけるレベル。家のローン、仕事、以上!おやすみなさい!みたいな暮らしっぷりなわけです。
でもコロナで今の暮らしを考え直したのも事実です。食べていけるだけのお仕事があるのは、人のご縁に本当に恵まれていると思います(皆さまいつもありがとうございます)。しかしながらこのままのペースで70歳くらいまで仕事漬けでいいのかな、根底からもう一度見つめ直したいなと、コロナ禍で思いはじめました。仕事も打撃を受け余裕は以前にも増してなくなっているのですが、それでもこのままでいいのか、と自問することがあります。
とくに今回のオンライン取材を通じて、やっぱり田舎に流れるゆったりとした暮らしやあたたかい人の空気感に触れると、表現は難しいのですが、直感的に私のこころは「いいなぁ!」と言っているようです。
そして移住して地方の暮らしをたのしんでいる人を取材すると、いわゆる移住という感じではなく、それは仕事を持ったまま、または仕事の一部を変更しながら、引っ越しただけなのでは、と思えてきます。移住者に移住した理由を聞いても即答する人は少なく「この地域のおもしろい人と仕事をすることになったから」「なんとなく通っていたら役場の仕事をすることになったから」と、なんとなくの感想が多い印象です(それを記事にするのは結構大変・・)。
そして皆さん、羨ましいくらいに楽しそうです。もちろん苦しいこともあるとは思うのですが、気持ちが前向きで何か魅力を発見して喜んでいる様子が印象的です。
だからこそ、地方で暮らしたいと考えている方はいろんな地域と接点を持ち、とりあえず地域や地域の人と繋がることで、ひょんなことから移住する理由が生まれる可能性はあると思っています。今回の「三重暮らし魅力発見サポーターズスクエア事業(長い!)」も、きっとそのような繋がりづくりには、とてもいい機会だと思います。それは移住希望者の方も、地域に暮らす町を元気にしたい方にとっても、たのしいことが始まるきっかけになるのかも知れません。
あとオンラインイベントなどでも話すことがあるのですが、私は10数年前に家を新築で買ってしまいました(ローンたっぷり・・)。知らなかったんです。こんなにいい古民家が、県内各地にあるだなんて・・。当時の自分に「ちょっと待った!」コールを掛けてあげたいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!私もいつか古民家で、囲炉裏を囲んでみそ田楽を食べたり、小豆が獲れたらぜんざいを作ったり、そんな暮らしとローン完済を夢見て・・。

 


 

【タイアップ】
2020三重県暮らし魅力発信サポーターズスクエア事業
(主催 三重県/事務局 アド近鉄)

詳しいお問い合わせは、三重暮らし魅力発信サポーターズスクエア事業
(事務局代行 : 株式会社アド近鉄)まで
e-mail mie.kurashi@gmail.com

三重県への移住は、三重県移住・交流ポータルサイト「ええとこやんか三重」をチェック!https://www.ijyu.pref.mie.lg.jp/

 

首都圏と三重を繋ぐ新しい試み「ローカル記事アクション」で感じた、体温のある暮らし in 丹生散策【連載・中編】

※本記事については、ぜひ前編後編(12/9公開予定)も合わせてご覧ください。

–縄文時代から水銀で栄えていた映える町並みの丹生。

前編に続く中編は、iPadを持ってZoomで首都圏に暮らす移住希望の参加者と繋ぎながら、丹生をぶらりと散策。

ご案内いただいたのは、多気町勢和語り部の会から、生まれも育ちも丹生の中西正勝さん。

丹生のシンボル、神宮寺(丹生大師)の立派な山門からスタートし、伊勢参宮の道として多くの旅人が利用した和歌山別街道を歩く。

歴史を感じる町並みにはところどころに古民家が残り、道幅が広くないので散策をしても建物との距離感が近く趣を感じられる。参加者にも町並みの感想を聞いてみた。

多地さん(参加者):農村の古民家というより、古民家がオシャレな町の印象ですね。

以前に丹生は水銀で栄え、その基盤を元に大商屋なども発展し、いまは農村になっていると聞いたことがある。残っている古民家のなかには元商屋が多く、立派な古民家が多い。そのあたりを歩きながら中西さん尋ねることにした。

中西さん:丹生は縄文時代から水銀の採掘が盛んに行われていました。東大寺の大仏などに、金を定着させるために丹生の水銀も使われていたそうです。

丹生から櫛田川でつながるおとなりの松阪市の射和という地区があり、室町時代から戦国時代にかけて丹生の水銀を使って白粉(おしろい)を作っていた。その製造所は83ヶ所もあり、町は栄えていたそうだ。白粉は「伊勢白粉」として全国に流通し、背景には伊勢恩師の存在があった。伊勢恩師は全国を回り、神宮の御札と一緒に伊勢暦や伊勢白粉も配っていたそうだ。

こちらの碑でも丹生の繁栄について教えてもらった。
三井グループや三越などで有名な三井家の発祥地は、現在の松阪市中心市街地にある本町。江戸で越後家呉服店を創業し三井財閥の礎を築いた三井高利の母・殊法は丹生の大商屋永井氏の娘。つまり丹生はそのような大商屋が存在した町だった。

 

–首都圏の参加者は云う「LOVEがないと根付かない」。

趣を感じる町並みには、古代からの繁栄の影響があるのだと知ると、また見え方も違ってくるからおもしろい。

そして今はのどかな農村で、時間はゆったりと流れている。

軒先で収穫した黒豆の仕分け作業をしている、中西さんの知り合いに出会った。「いい天気ですね」など、たわいもない会話。

中西さん:ここの黒豆は美味しいんですよ。

話を聞いて、やわらかい笑顔が印象的なおばあさんから「これ、もってき」と、たくさんの黒豆をいただいた。前編でも書いたが、お裾分けでいただく食材の量の多さに驚くと同時に、少しだけ申し訳ない気持ちになる。あの、本当にいただいていいんですか?

おばあさん:ええんですよ。もっていってあげて。

丹生の人からすれば些細なことかもしれないが、暮らしのなかで知らない人からのやさしさに触れることがあるのとないのでは、日々の心の温度が違う気がした。

多地さん(参加者):人と助け合ったり、モノを交換したりする昔からある暮らし方。仕事をしているだけというギスギスした感覚になることもあるなか、何のためにお金を稼ぎ、何が大事なのだろうと、思うときもあります。

散策の終着地ふるさと屋は、丹生を農村として発展させた西村彦左衛門の生家であり、商屋造りの立派な古民家。西村彦左衛門についてお話を聞かせていただいた。

江戸時代になると丹生では水銀が採れなくなった。この周辺にある農地は水源である櫛田川より高いところにあり、昔の人は水が引けないため米が育たず、村人たちの暮らしは苦しかった。そこで代々の酒蔵を営んでいた西村彦左衛門が私財を投げ打ち、15年かけて約30kmの立梅用水を完成させたことで農村として栄えていったという。

前編に登場したボート下りに使われているのは、江戸時代に築かれた70メートルの素掘り(手掘り)トンネルの用水路。

また西村彦左衛門という人は、生活に困っている村民がいると知れば、ひそかに窓の下から米や銭を投げ入れていたという逸話も残っている。それは穏やかな農村に暮らす人の気質なのだろうか。なんとなくだが、北川さん(前編)や中西さんのように、個人的な利益の追求ではなく、地域のために活動している人と彦左衛門さんは少し似ているなと思った。

散策を終えたころには夕暮れ時が近づき、歴史ある町並みに哀愁を感じた。それはきっと、町の成り立ちや魅力を教えてもらったり、この地に暮らす人のあたたかさを知ったから、余計にそう感じたのかも知れない。
ところで最近増えている移住者について、中西さんはどう思っているのだろう。

中西さん:丹生全体ではどうかわからんけど、少なくとも我々はウェルカムですわ。移住者の人たちには、感謝しかないんです。

外から目線を持った移住者は、地元で生まれ育った人では気付きにくい村の魅力を発見し、地元の人がその魅力に目を向けるようになる。丹生に暮らす大人たちがそのように変化することで、子どもたちや若い世代も村の文化に誇りを持つようになる。

そんな魅力に気がついた一人であり、生粋の地元民の中西さん。最後に改めて丹生の魅力について聞いた。

中西さん:気候も人も温暖で、良く言えば穏やかです。まぁ、ぼーっとしてますわな。ははは。

そう謙遜して笑い話しにする中西さんと短時間だか一緒に過ごし、生まれ育った地元に誇りを持っている姿に羨ましさを感じた。

近藤さん(参加者):最後の中西さんの言葉を聞いて、これこれ!これが三重っぽいと思いました。三重県出身者として東京で暮らしていると、このリズム、空気感がなつかしくて魅力的なんです。東京での生活は長くて、今住んでいる地域のことをいろいとやってきたのですが、なかなか自分の中で根付ていかない。中西さんのお話を聞いていると、LOVEがないと根付かないんだなと。頭で好きになろうとしても、なかなかできない。そしてワイワイと楽しんだり、苦労もしながら生きてきた場所というのは、すごい財産なんだと思いました。昔からの文化の継承に前向きで、なおかつ移住者に “ありがたい” とまで言ってくれる人がいる丹生は、これから生きて思い出を蓄積しながら愛していける場所なのかも知れないですね。北川さん(前編まめや)や中西さんのようなお二人がいる地域で子育てをしたら、楽しそうだなと思いました。

次はいよいよ最終話の後編
丹生にあるとある古民家に魅せられた移住者と、古民家を想うお二人のお話です。

 


 

【タイアップ】
2020三重県暮らし魅力発信サポーターズスクエア事業
(主催 三重県/事務局 アド近鉄)

詳しいお問い合わせは、三重暮らし魅力発信サポーターズスクエア事業
(事務局代行 : 株式会社アド近鉄)まで
e-mail mie.kurashi@gmail.com

三重県への移住は、三重県移住・交流ポータルサイト「ええとこやんか三重」をチェック!https://www.ijyu.pref.mie.lg.jp/

 


 

【三重での暮らしに興味がある人集まれ! 東京スクエア【オンライン】交流会】

▼詳細・申込みはこちちから
https://www.facebook.com/events/529017011315073

首都圏と三重を繋ぐ新しい試み「ローカル記事アクション」で知った、継承される農村文化 in まめや【連載・前編】

※本連載記事はぜひ!中編(12/7公開予定)・後編(12/8夕方公開予定)も合わせてご覧ください。

三重に自分の居場所を見つけよう!という趣旨で行われている「三重暮らし魅力発信サポーターズスクエア事業」という取り組みがあります。これは三重への先輩移住者や行政の移住担当者からなる「三重スクエア」と、三重に関心がある人や、自分のスキルを三重で生かしたいと考える首都圏在住の移住希望者からなる「東京スクエア」が交流し、双方向交流サイトやWeb記事の作成などを通じて関係性を醸成することを目的とする移住促進事業です。

その事業の中で、参加者が地域の人に地域の魅力を教えてもらうオンライン取材を中心とした「ローカル記事アクション」を実施。OTONAMIE から現地ナビゲーター的な役割で参加させていただきました。

オリエンテーション、取材、記事検討会を行い、実際に首都圏からの参加者とお会いすることなくオンラインのみを活用し、移住希望者にどこまで三重の暮らしの魅力を感じてもらうことができるのか・・、正直、アナログ思考のわたしは悩みました・・。今回はZoomを会議ツールとしてではなく、生中継的に取材ができるツールとして活用しました。

iPadとスピーカーフォンを持ちながら中継をするため、指がつりそうでした(笑)

悩んだ末にたどり着いた仕組みは、iPadでZoomを参加者と繋ぎっぱなしにしてWi-Fiネットワークを経由してオンラインで取材を行うというもの。それを遠隔地にいる参加者がリアルタイムで見たり質問をしたりするというデジタル技術を使った、なんともアナログ発想なものでした(しかし想像以上に心通う、ハートフルな感じになったのでオススメ!)。

参加者は首都圏に暮らし、将来的に地方移住を考えている4名。狙いは取材を通じて三重での田舎暮らしにより興味を持っていただくと同時に、首都圏在住の参加者らしい外目線で、地域の魅力を発見していただくこと。今回、参加者とは事前のオリエンテーション「みんなで記事を考える会」で取材先を厳選するなど準備を進め、オンライン取材の当日を迎えました。

参加者が書いた記事は、三重県移住・交流ポータルサイト「ええとこやんか三重」に掲載されるので、こちらも合わせてぜひチェックしてみてください。
https://www.ijyu.pref.mie.lg.jp/

後日行った記事検討会では参加者が書いた記事を持ち寄ったり、取材を通して感じた移住希望者視点での三重の暮らしの魅力などを話し会いました。その内容の一部は今回のOTONAMIE連載記事にも反映しています。ここで、少しだけ参加者をご紹介。
多地さん:農業や自然食品に興味のある。
奥田さん:ボランティアで高校生向けキャリア教育をおこなっている(三重県出身)。
近藤さん:過去に仲間と古民家の改修なども行ったことがある(三重県出身)。
高山さん:サイエンスライター(検討会は諸事情により欠席)。

では、魅惑のオンライン取材のスタートです!

 


 

–首都圏の参加者と一緒に、オンライン取材で地域の暮らしを体感。農家レストラン「まめや」。

舞台は三重県多気郡多気町の山間にある農村、丹生(にゅう)地区。町村合併前は勢和村に位置し、今は人口は約970人、およそ300世帯が暮らしている(2015年)。そして気になるのは、最近移住者が増えているということ。なぜ移住者が増えているのか、というテーマも交えながら三重や丹生の魅力をお伝えしたい。

 

快晴の秋空のもと、せいわの里まめやに到着すると鳥の声、野焼きの香り、庭からは「メ〜」とヤギたち。田畑が広がるのどかな場所にあるまめやは、農村料理レストランに直売所が隣接している。人気店とだけあってクルマの出入りが多い。

“小豆が穫れたので、ぜんざいを始めます” というユニークな表現の貼り紙。

その言葉どおり、ここでは地元の農家から食材を仕入れ、全てレストランで調理。

直売所にも食材や惣菜など並び、京都の料亭などで重宝される高級芋「エビ芋」も販売されていた。

 

別日に生産農家をたずねた折、食べきれない程のエビ芋をいただいた。田舎独特の食材をもらう習慣が残っている。

レストランは11時から14時までバイキング形式。そして何度探しても肉や魚が見当たらない。丹生に生まれ育った代表の北川静子さんに理由を聞くと「ここら辺の農村のタンパク源は大豆だから」と教えていただいた。

店内にはみそ田楽が焼ける香ばしいにおい。

代表の北川静子さん

北川さん:子どものころ、桜が咲くとおじいさんがみそ田楽を焼いてくれて。もくもくと上がる煙を見ながら自分の分が焼き上がるのを待ってますやんか。いま思うと贅沢な時間だったと思います。遠くからきてくれるお客さんにも、そういう丹生らしさを感じて欲しいです。

16年前に仲間とまめやを立ち上げた北川さん。当時は田んぼの真ん中に農村料理店を作って人がくるのかと心配もされたが、いまでは20代〜80代まで35名の雇用も創出。北川さんには開店当初から変わらない想いがあるという。

北川さん:同じ惣菜を作っても、地域の70代〜80代の “お師匠さん” が作る味はどこか違うんです。まろやかで心が落ち着くというか。食べた人が “あぁ、生きとってよかった” と、いわはった。そんな農村文化を守りたい想いがあります。

多地さん(参加者)家族に美味しい物を食べさせようという思い。名店のレシピで作っても味は同じにならないように、お料理はレシピだけが大切なのではなく “お師匠さん” という “隠れた名人” の技が大事だと感じました。受け継がないともったいない。地域の文化の継承は、お金で買えない大切なことですね。

さらにまめやでは、子どもも参加できる農村文化の継承を実践している。その仕組みは子どもから、つくし100gを100円で買い取ること。しかし摘んできたままのつくしは買い取らず、はかまの部分を取り除いてあることが条件になっている。子どもは飽き性。はかまを取り除く地味な作業に飽き、家に摘んだつくしを持ち帰る。そうすることで、手の空いている祖父母や親が一緒になってはかま取りをする。家庭のなかで会話が生まれ、農村文化が残るというカラクリだ。

奥田さん(参加者):子どもたちは、まめやに来ていたお客さんからも「すごいね!」と驚かれる反応を見て、さらにやる気になると聞きました。いい仕組みだと思います。

その辺に生えているつくしは、店でキャッシュに変わる。それを知った子どもたちは、つくし以外にも「よもぎもあるやんか!イタドリもあるやん!」と自主的に売りにきたという。

北川さん:子どもたちすごいんですよ(笑)。私はこの村の子どもたちに、故郷の思い出を焼き付けてあげたいんです。村を離れて大人になって辛いことがあっても、こういう思い出を通じて心のなかに “ふんわりとしたあったかいもん” があると、きっと強く生きていけるんちゃうかなと思っています。そして一人くらい、村に戻ってきてくれたら嬉しいです。

近藤さん(参加者):その言葉、ずっと心に響きそうです。以前とある集落の古民家を改装していて見つけたのですが、結納品から農機具、ざるまですべて手作りでした。農村では戦後くらいまで、そんな手作りの暮らしが残っていたみたいです。そのようなモノではないですが、まめやさんが残そうとしている農村の文化に魅力を感じます。

最後に北川さんに、丹生へ移住する魅力について尋ねた。

北川さん:耕作放棄地も多いので農業もできます。収穫した野菜をまめやに売りにきてもらってもいいです。そうやって農業をしながらまめやで働いているスタッフもいますよ。

移住のハードルとして仕事がないと語られることも多いが、農業や田舎での子育てに興味のある人にはとてもよい場所だと思う。

優しい味がする農村料理をいただき、まめやを後に。散歩がてら店の前にある広場に向かうと、丹生が農村として発展した重要な事実を知ることになるのだった…続きは中編で!

 

重要な事実のヒント!

このボートで用水路のトンネルくぐりが楽しめる・・、らしい。
気になる。

 


 

【タイアップ】
2020三重県暮らし魅力発信サポーターズスクエア事業
(主催 三重県/事務局 アド近鉄)

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【三重での暮らしに興味がある人集まれ! 東京スクエア【オンライン】交流会】

▼詳細・申込みはこちちから
https://www.facebook.com/events/529017011315073

OTONAMIE PUSH EVENT【2020.12.3update】

\こんにちは!広報担当のともーこです!/
イベント情報をご紹介していきます。
※各イベントへのお問い合わせは、各イベントのお問い合わせ先にお願いします。
※イベントの詳細はフライヤーまたは、各HP、主催者にご確認ください。
東京スクエア【オンライン】交流会

 

主催者:三重県地域支援課
主催者からのメッセージ:三重での暮らしについて語ろう!三重に自分の居場所を見つけよう!
首都圏に在住の<三重県での暮らしに興味がある方> <三重県と繋がりたい人>の集まりである『東京スクエア』のオンライン交流会を開催します。
交流会では、首都圏在住のメンバーが、三重とオンラインネットワークでつなぎ取り組んだ『ローカル記事アクション』の記事もご紹介。多気町丹生地区での暮らしについて地元住民に取材し制作した記事は、外からみた“三重の暮らし”の新しい発見に満ちています。
当日は、三重県在住の『三重スクエア』のメンバーも参加しますので、リアルな三重の“今”を知ることも出来ますよ。
★交流会には東京スクエアのメンバーでなくても参加いただけます。
★この機会に、三重での暮らしに興味がある方は、是非ご参加ください。
★参加の特典として、ご希望の方で先着30名の方に今回のローカル記事アクションで取材させていただいた多気町丹生の金川珈琲店の珈琲豆100gをご提供(無料)します。ご希望の方は、郵送先とお名前を下記の事務局のアドレスまで連絡ください。(発送は12月6日を予定しています)
ジャンル:オンラインイベント
日程:2020年12月8日(火)
時間:20:00~21:30
お問い合わせ先:080‐7070⁻0964 mie.kurashi@gmail.com
イベントに関するHPやSNSなどのリンク:https://fb.me/e/3JnASvSCS

X’masポーセラーツ教室at奥伊勢フォレストピア

  

主催者:大台町観光協会
主催者からのメッセージ:真っ白な陶器にお好みの絵柄の転写紙(シート)を貼り、オリジナルのプレートを簡単に作ることができるハンドクラフト「ポーセラーツ」。三重県多気郡大台町にサロンを構えるポーセラーツインストラクターに学びましょう!
日常生活で使える実用的な陶器を作るので、自分用にはもちろん、プレゼントにもいいかもしれません。
ハサミが使えれば、お子様でも楽しく体験できます♪
自然に囲まれたロケーションの奥伊勢フォレストピアで、ちょっぴり贅沢な時間を♥
ジャンル:ワークショップ
日程:2020年12月12日(土)
時間:第一部 10:00~12:00≪5組≫ / 第二部 13:30~15:30≪5組≫
お問い合わせ先:0598841050 大台町観光協会
イベントに関するHPやSNSなどのリンク先:https://web-odai.info/information/information-5747.html

第四回おんらいん♨︎さろん
トークライブ「地域にないものをつくった方がおもしろい」

主催者:度会県・OTONAMIE
主催者からのメッセージ:昔ながらの蔵が建ち並ぶ伊勢市河崎で、ショップ「中谷武司協会」のマネジメントを行い、伊勢に因んだサトナカクッキーなどオシャレなプロダクトを販売する橋本ゆきさん。またショップの近くでは外国人客を中心としたアート感の強い民泊施設「たらちね」も運営。今では観光客も多い河崎だが、店を始めた2002年頃はほとんどいなかった。河崎という町がどのように変わってきたのか、どんなコンセプトで事業を行っているのかなど、独自のアート路線を行く中谷武司協会やそのマネジメントなどについてお話いただきます。また農家として米を育てるなど農業があると暮らしはどう変わるのかなど、ライフスタイルなどについてもお聞きします。
ジャンル:オンラインイベント
日程:2020年12月21日(月)
時間:19:30〜20:30
ツール:Zoom
費用:無料
お問い合わせ先:otonamie@gmail.com

▼全8回、度会県×OTONAMIE おんらいん♨︎さろんについてはこちら!
https://otonamie.jp/?p=75792
▼たらちね(橋本ゆきさん)に関する記事はこちら
https://otonamie.jp/?p=42576
▼中谷武司協会に関する記事はこちら
https://otonamie.jp/?p=45938
▼伊勢のおみやげ「サトナカクッキー」ウェブショップはこちら
▼参加申し込みはこちら!
Facebookイベントページ
https://www.facebook.com/events/380627246597297/
またはGoogleフォーム
https://forms.gle/mvYhHxGh7k631Jvf6
ZOOM URLはこちら!
https://us02web.zoom.us/j/88085050848
ミーティングID: 880 8505 0848
※参加される際はZoomを本名でご入室ください。プライバシー保護のためカタカナやひらがな、ローマ字でも可能です。
※ご参加いただける方は参加ボタンをお願いします。事前に参加表明がない場合は、本会場へのご案内ができませんのでご了承くださいませ。
おおたはるか個展「portrait」/「鳥羽図鑑」

主催者:大豐和紙工業株式会社/共催:鳥羽市
主催者からのメッセージ:息づかいが聞こえてくるような作品の面白さを感じてもらえたら嬉しいです。鳥羽図鑑では私が思う鳥羽の魅力的なモノ達を描きました。(おおたはるか)

ジャンル:伊勢和紙による絵画展
日程:2020年11月14日-12月6日
時間:9:30-16:30
費用:入場無料
お問い合わせ先:info@isewashi.co.jp
イベントに関するHPやSNSなどのリンク先:https://isewashi.co.jp

足から体を癒そう

主催者:岩城 真奈美
主催者からのメッセージ:【コロナ疲れや、運動不足の解消】
足から体を癒してみませんか?
足裏には身体の内臓の反射区や肩、腰などの反射区が沢山あります。
また、ふくらはぎも第二の心臓といわれ、
血液を下から全身に流す、ポンプの役割があります。
たっぷり40分のコースを限定2名様でイベント致します。おまけの、ワンドリンクもありますので
施術後は水分補給できます(^^♪

ジャンル:足つぼ+ふくらはぎのリラクゼーション
日程:2020年12月13日(日)
時間:13:00〜 14:00〜 各一名様
開催場所: 三重県松阪市駅部田町1056−5
費用:2,500円 (ワンドリンクor松牛焼2コ 付き)
お問い合わせ先:080‐9998‐3036 【岩城】mail@makeupzen.com

皆様からもイベント情報を募集しています!

お寄せいただいたすべてのイベントを掲載できる訳ではありませんが、OTONAMIEの読者の皆様が楽しめそうなイベント情報を、編集部がピックアップして掲載いたします。
お気軽に下記フォームからイベント情報をお寄せください。

掲載申込みフォーム

漁師さん付き!?豪華な三重の食や宿泊が当たる、太平洋・島サミットのSNSキャンペーン。

文・OTONAMIE運営部(村山祐介)

「サミット」という言葉を耳にするたびに、つい「伊勢志摩サミット」のことが頭にうかぶ三重県人の私。しかし恥ずかしながら、伊勢志摩サミットで何について議論されたのかは覚えていません。三重県各地で一時的にパッケージを変更した「サミット○○」と名が付けられた土産物たちや、息子が通う小学校で「サミット給食」という謎の献立が展開されたことは鮮明に記憶しているのに・・。(ちなみに「キムタクごはん」というメニューもあり)。
伊勢志摩のつぎにG7のサミットはどこで開催されたのか、ということについては知ろうともしない無責任な私。(ちなみにイタリア・シチリア島のタオルミーナらしいです)。

しかし「サミット」と聞けば、なんだかわくわく。そして来年、第9回太平洋・島サミット(PALM9)が三重県志摩市で開催!
暗いニュースが多いなか、うれしい!でも、うれしいのですが・・、太平洋・島サミットって何だ?お仕事の都合上いろいろ調べると、ざっくりと書くと太平洋島しょ国のリーダーが集まる国際会議。島しょ国ってどこ?と思い調べてみました。

参加国・地域は日本、オーストラリア、キリバス、クック諸島、サモア、ソロモン諸島、ツバル、トンガ、ナウル、ニューカレドニア、ニュージーランド、ニウエ、バヌアツ、パプアニューギニア、パラオ、フィジー、仏領ポリネシア、マーシャル、ミクロネシア・・。最初は知らない国・地域もちらほらあったのですが、現地に暮らしたことのある日本人にインタビューを進めるうちに、とても興味が出てきました。部族や精霊など世界ふしぎ発見で観たような世界感です。詳細はこちらの公式SNSに随時アップされていきますので、チェックしてみてください。

三重県公式Palm9のSNS
Facebook https://www.facebook.com/P9mie/
Twitter https://twitter.com/p9mie
Instagram https://www.instagram.com/p9mie/

そして!耳寄りな情報を・・。

PALM9をみんなで盛り上げるための、プレゼントキャンペーンがあります!

写真はイメージです
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第1弾は、A賞「海の恵み(三重県産干物など)」や、B賞「大地の恵み(松阪牛すき焼き肉)」が当たるキャンペーン。漁村好きの私としては干物を肴に一杯やりたいところ。しかし、家族で松阪牛のすき焼きもしたい。そんな欲張りな私のような者のために、C賞「海と大地の恵みのセット」もあります。
応募方法はPALM9三重県公式のInstagramTwitterから「世界に伝えたい三重県のマメ知識」を投稿。投稿時に「#p9mie」と希望賞品「例:A賞」などを付けると抽選で50名に当たります。

 


 

そしておもしろいなーと思ったのが第2弾。三重県に縁のある人と絡めた商品です。

A賞は「ミエナデシコ編」としてビューティーグッズが15本当たります。

監修は伊勢志摩アンバサダーの尾崎ななみさん。伊勢市出身で東京でモデルとして活躍した後、三重の真珠を使ったプロダクト「SEVEN THREE.」を立ち上げ活動中。ななみさんのおじいさんが真珠養殖を行っていて、伊勢志摩の真珠の素晴らしさを知って欲しいとの想いから始められたそうです。

 

B賞は「ミエノミスケ編」として三重の銘酒「作」と萬古焼の酒器のセットが20本当たります。

監修はOTONAMIEでもお馴染み、三重の地酒プロデューサーの竹内伸樹さん。わたしのような酒飲みのおっさんにはありがたやな賞品です。

 

写真はイメージです

C賞は「ミエイタマエ編」として、厳選食材とオンライン料理教室が10本当たります。

監修はトリップアドバイザー2020年トラベラーズチョイスアワードの高級レストラン部門にて日本1位(世界9位)に選ばれた伊勢すえよし(東京・西麻布)の主人で三重県出身の料理人の田中佑樹さん。オンライン化、進んでますね!

 

写真はイメージです
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D賞は「アラナミソウダン編」として、オンライン漁体験と新鮮な食材が4本当たります。

オンライン漁で捕らえた魚が家に届くという画期的な商品。しかも漁師さんに、波に打ち消したいような悩みも相談できる人生荒波相談室も同時開催。監修は二名。

鳥羽市浦村で牡蠣などを育てる養殖漁師、浅尾大輔さん。日本最年少で天皇杯(農水省)を受賞するなど、注目の先進的漁業者でありながら、トークで笑いも取れるまるでエンターテイナーです。

南伊勢町阿曽浦でブランド漁「伊勢まだい」などを養殖する漁師、橋本純さん。伊勢まだいのブランド化から取り組み、10年程前から漁師のいるゲストハウス「まるきんまる」の運営や漁師体験などのアクティビティも手掛けるこちらも先進的漁業者です。

 

写真はイメージです
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E賞は「ミエモテナシ編」として宿泊ペア招待券が3本当たります。対象宿泊施設は、志摩観光ホテル、NEMU RESORT、戸田屋と豪華ですね!

応募方法はPALM9三重県公式のInstagramTwitterから「世界に伝えたい三重県の自慢」を画像付きで投稿。投稿時に「#p9mie」と希望賞品「例:A賞」などを付けると抽選で52名に当たります。

応募期間は、第1弾が2020年11月16日〜12月28日(もう、はじまっとるやないかい!)、第2弾が2021年1月4日〜2月19日。

PALM9は、改めて三重県の魅力を見つけて伝えていくチャンスになるかも知れません。そして参加国同様に日本も島国であり、島国独特の誇れる文化や歴史をお互いに知り、まだ知らない魅力を発見することで世界感が広がっていけば愉しいなと思うのでした。

 

なんと!三重県出身のあの!写真家さんからメッセージをいただきました!

三重県津市出身の写真家、浅田政志さんからメッセージをいただきました!映画「浅田家!」大ヒット上映中で超ご多忙な中、本当にありがとうございます!

津市阿漕浦で息子の朝日くんが撮影した写真。素敵ですね!

みなさん、こんにちは。写真家の浅田政志です。
このたびは、第9回太平洋・島サミットの開催に際し、心よりお祝い申し上げます。
僕は先月、撮影で答志島と神島へ行ってきたばかりです。ゆったりと流れる時間の中で、新鮮な海の幸を心ゆくまで堪能し、それはもう贅沢な時間で……。あらためて伊勢志摩は、三重県の良さが詰まった場所だとしみじみ思いました。そしてとても明るいお人柄である島民のみなさんとの撮影は格別に楽しいものでした。家に帰って写真を見返すと、まるで真珠のような笑顔があふれていました。豊かな場所で生まれ育つからこそ自然と滲み出る人としての輝きを教えられた気がしました。
島サミットの時期には世界中から沢山の方がいらっしゃると思いますので、ぜひ伊勢志摩ならではの魅力を身体いっぱいに感じてもらいたいです。

 


 

プレゼントキャンペーンの詳細は三重県公式HPをご覧ください。
https://www.pref.mie.lg.jp/TOPICS/m0030300288.htm

年末年始の旅行に向けて朗報!E23 伊勢自動車道 安濃SA(下り)が12月10日にリニューアルオープン!

11月も下旬に入りました。年末年始に向けて旅行の計画を立てている方もいるかもしれません。

旅行の移動手段のひとつとして利用されるのが高速道路。三重県内にもさまざまなSA(サービスエリア)が存在しています。

NEXCO中日本 名古屋支社と、中日本エクシス株式会社 名古屋支店は、E23伊勢自動車道(伊勢道) 安濃(あのう)サービスエリア(SA)(下り、津市大里睦合町(おおざとむつあいちょう))を12月10日(木)6時にリニューアルオープンすることを発表しました。

安濃SA(下り)では、新しい生活様式を取り込んだ「安全・安心」のエリアとして“NEOライフ”をコンセプトに、安全対策の新たな取組みとして、出入口に体温を検測するための「非接触式熱センサー」を設置。

フードコートとベーカリーでは細菌が付着しにくい「抗菌仕様トレー」を導入するなど、これまで以上の感染防止策で、お客さまの安全・安心を確保する予定です。

また、安濃SA(下り)は三重県の中央に位置するため、三重県内各地の特産を活かしたメニューや土産品をご用意して、「お客さま一人ひとりの行き先に応じた新しい商品の販売」を展開します。

ここからはフードコートの店舗を紹介していきます。

うどん・そば『彦べぇ』

写真は、「高虎(たかとら)うどん」  地元の名将、藤堂高虎にちなんだうどんで、肉、天ぷら、きつねの具材を全部のせました。

和洋ダイニング『みくら』

こちらは、「とんてき定食」 、三重のB級グルメで、絶品自家製タレと低温調理の焼き方にこだわった柔らかさが特徴です。

それ以外にも 亀山の家庭料理として広がったグルメで、甘味、辛味、旨味の調和がとれた逸品「みそ焼きうどん」や松阪牛の大判肉をお重いっぱいに盛り付けた「松阪牛大判焼重(期間限定)」 など、三重のグルメが盛りだくさんです。

東海道ラーメン『太光庵(たいこうあん)』

こちらは、「亀山ラーメン」 グルメサイト「ぐるなび」のご当地ラーメングランプリで優勝し、伊勢志摩サミットでも提供された、牛骨と味噌味のスープが特徴のラーメンです。

そのほかにもホットドッグを販売し、毎日焼き立てのパンを提供するベーカリー・テイクアウトもオープン予定です。

またスーベニアショップとして、山崎製パンのコンビニエンスストアとスーベニアショップとの複合型の新業態である「NagisaMart&NYDS(ニューヤマザキデイリーストア)」を新設。

三重県の人気銘菓「笹井屋のなが餅」や、伊勢抹茶をふんだんに使用したオリジナル商品「伊勢抹茶ショコラ」、季節にあわせた和菓子などを取りそろえられます。

他にも、店舗内に「レジャー&スポーツコーナー」を設け、“往路の店”を意識した日常使いの商品や、アウトドアのレジャー&スポーツをよりワクワクさせる商品も。

より快適に生まれ変わった安濃SA(下り)へ、ぜひ一度立ち寄ってみてくださいね。

OTONAMIE PUSH EVENT【2020.11.27update】

\こんにちは!広報担当のともーこです!/
イベント情報をご紹介していきます。
※各イベントへのお問い合わせは、各イベントのお問い合わせ先にお願いします。
※イベントの詳細はフライヤーまたは、各HP、主催者にご確認ください。

第四回おんらいん♨︎さろん
トークライブ「地域にないものをつくった方がおもしろい」

主催者:度会県・OTONAMIE
主催者からのメッセージ:昔ながらの蔵が建ち並ぶ伊勢市河崎で、ショップ「中谷武司協会」のマネジメントを行い、伊勢に因んだサトナカクッキーなどオシャレなプロダクトを販売する橋本ゆきさん。またショップの近くでは外国人客を中心としたアート感の強い民泊施設「たらちね」も運営。今では観光客も多い河崎だが、店を始めた2002年頃はほとんどいなかった。河崎という町がどのように変わってきたのか、どんなコンセプトで事業を行っているのかなど、独自のアート路線を行く中谷武司協会やそのマネジメントなどについてお話いただきます。また農家として米を育てるなど農業があると暮らしはどう変わるのかなど、ライフスタイルなどについてもお聞きします。
ジャンル:オンラインイベント
日程:2020年12月21日(月)
時間:19:30〜20:30
ツール:Zoom
費用:無料
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https://us02web.zoom.us/j/88085050848
ミーティングID: 880 8505 0848
※参加される際はZoomを本名でご入室ください。プライバシー保護のためカタカナやひらがな、ローマ字でも可能です。
※ご参加いただける方は参加ボタンをお願いします。事前に参加表明がない場合は、本会場へのご案内ができませんのでご了承くださいませ。
おおたはるか個展「portrait」/「鳥羽図鑑」

主催者:大豐和紙工業株式会社/共催:鳥羽市
主催者からのメッセージ:息づかいが聞こえてくるような作品の面白さを感じてもらえたら嬉しいです。鳥羽図鑑では私が思う鳥羽の魅力的なモノ達を描きました。(おおたはるか)

ジャンル:伊勢和紙による絵画展
日程:2020年11月14日-12月6日
時間:9:30-16:30
費用:入場無料
お問い合わせ先:info@isewashi.co.jp
イベントに関するHPやSNSなどのリンク先:https://isewashi.co.jp

足から体を癒そう

主催者:岩城 真奈美
主催者からのメッセージ:【コロナ疲れや、運動不足の解消】
足から体を癒してみませんか?
足裏には身体の内臓の反射区や肩、腰などの反射区が沢山あります。
また、ふくらはぎも第二の心臓といわれ、
血液を下から全身に流す、ポンプの役割があります。
たっぷり40分のコースを限定2名様でイベント致します。おまけの、ワンドリンクもありますので
施術後は水分補給できます(^^♪

ジャンル:足つぼ+ふくらはぎのリラクゼーション
日程:2020年12月13日(日)
時間:13:00〜 14:00〜 各一名様
開催場所: 三重県松阪市駅部田町1056−5
費用:2,500円 (ワンドリンクor松牛焼2コ 付き)
お問い合わせ先:080‐9998‐3036 【岩城】mail@makeupzen.com

皆様からもイベント情報を募集しています!

お寄せいただいたすべてのイベントを掲載できる訳ではありませんが、OTONAMIEの読者の皆様が楽しめそうなイベント情報を、編集部がピックアップして掲載いたします。
お気軽に下記フォームからイベント情報をお寄せください。

掲載申込みフォーム

不滅の村正〜宝刀村正写し奉納プロジェクトと特別企画展〜

過去に複数回、村正の特集記事を執筆して、微力ながら「村正=桑名」のPRをしてきました。

まずは、令和元年に「そもそも村正とは?」や、平成から令和への御代がわりの際に桑名宗社(春日神社)で行われた、「御大典記念事業『村正』特別公開」の事前告知。
そして、漆が塗られた「村正」の修繕プロジェクトと、多くの方がご覧になった特別公開の様子を。

妖刀「村正」を間近で見られるチャンス!

桑名の宝・名刀「村正」の真の姿はとても美しかった

その後、「宝刀村正写し」奉納プロジェクトのクラウドファンディングが始まり、目標金額400万円のところ、1,144名、1812万円超を達成しました。


そして、コロナ禍で期間が短縮された桑名宗社(春日神社)の令和2年の特別公開と、同時に開催されたくわな村正史跡めぐりスタンプラリーを。

桑名の村正、特別公開とスタンプラリー

くわな村正史跡めぐりスタンプラリーで、桑名と村正の歴史を知る

特別公開と同じ時期に、「宝刀村正写し」奉納プロジェクトの鍛錬打ち始め式がありました。


そして今回は、「宝刀村正写し」奉納プロジェクトの進捗状況と、桑名市博物館で11月末まで行われている特別企画展「三重刀剣紀行」についてお届けします。

鍛錬打ち始め式

令和2年8月15日(土)・16日(日)に、クラウドファンディングの1万円以上の支援者の限定で、境内にて上畠宗泰刀匠たちによる「鍛錬」に参加できる「鍛錬打ち始め式」がありました。
※「鍛錬」とは、鋼を折り返して鍛えることにより、不純物を取り除くことと、炭素量を均一化させることを目的とした作業です。
【刀剣ワールド】日本刀の作り方(制作方法)|刀剣の基礎知識より引用

事前の準備を行う刀匠たち

まずは上畠宗泰刀匠によるお手本を見せていただきました。

炉に空気を送って、「玉鋼」という鉄を1,000度以上に熱します。


参加者たちは刀匠指導のもと、熱した玉鋼を金槌で打ちます。

自身の打った玉鋼で作られる「宝刀村正写し」が、神社で末永く守り続けられることを思うと、感慨もひとしおです。

最後に、刀匠たちによる仕上げの鍛錬を行って、

↓動画はこちら↓

こぶし大の玉鋼が、最終的にはこんなにも薄くなりました。
 

夏の暑い日でしたが、刀匠の皆さん、お疲れ様でした。

2日間の鍛錬が終わって、晴れやかな表情の刀匠たち

刀匠の技、そして研師の技へ

そして今、上畠宗泰刀匠のもとで鍛錬を繰り返され、刀を四角く伸ばして(素延べ)、徐々に日本刀の形に整えられています。

この後は、研師・松村壮太郎さんによる仕上げ研ぎを経て、「写し」は完成します。
どんな刃文になるのか、来年の完成が今から待ち遠しいですね。


特別企画展「三重刀剣紀行」

桑名市博物館では、今年が文化財保護法制定70周年にあたることを記念して、地元・桑名を中心に三重県ゆかりの刀工を紹介する特別企画展を開催しています。

桑名の神社に奉納された「村正」の作品や、国立博物館や太宰府天満宮が所蔵する「村正」など、総点数56件70点を展示しています。

入館時する際には博物館ホームページの「入館時のお願い」をよくご覧いただいて、入館記録および確認書にご記入の上でご鑑賞ください。

文化財保護の観点から刀剣を取り上げますのは二つの理由があります。ひとつ目は、刀剣は放置したままでは錆びてしまうため、誰かが手入れをし続けてきてくれたからこそ、今現在の私たちは数百年前の〈鉄の美〉を堪能することが出来るという点です。ふたつ目は、本質的には武器にも関わらず、信仰の対象、あるいは美術工芸品として、本来の用途にとどまることなく様々なかたちで受容されている点です。ここに至るには先学の多大な努力と、継承への熱意があったからに他なりません。

このように、現在に伝わる文化財を、未来に引き継いでいこうとする意識を育む上でも刀剣は最適の文化財の一つであり、本展を通じて地域への愛着を育て、文化財保存の重要性を理解していただくことを目的としています。東西交流の結節点であった三重県には、著名な「村正」を始めとして多くの魅力的な刀工が活躍しています。その刀工たちが鍛えた、長い年月を経ても変わらぬその刀の煌めき―――「不滅の刃」を心ゆくまでご観賞ください。
桑名市博物館 HPより

会期:令和2年10月17日(土曜日)から11月29日(日曜日)※38日間
助成:公益財団法人岡田文化財団
会場:桑名市博物館
休館日:11月24日(火曜日)
開館時間:午前9時30分から午後5時まで(入館は閉館の30分前)
入館料:大人[高校生以上]500円 ※20名以上の団体は1人100円引き

【お問合わせ】
名称:桑名宗社(俗称:春日神社)
住所:三重県桑名市本町46番地
電話番号:0594-22-1913
HP:http://www.kuwanasousha.org
駐車場:あり

 

【特別企画展「三重刀剣紀行」について】
桑名市博物館
電話番号:三重県桑名市京町37番地1
電話番号:0594-21-3171
HP:http://www.city.kuwana.lg.jp/index.cfm/24,78891,235,414,html

 

三重のお隣、名古屋・金山に素敵なブックショップが今冬誕生!その魅力を店主に聞いてきた

名古屋市、金山。三重県からもほど近い場所に、新たな本屋さんがこの冬誕生します。

「TOUTEN BOOKSTORE」「、」(読点)は文章の整理や息継ぎ、そして時にはアクセントとして使われる記号。それは、あなたの人生に立ち止まるきっかけを与えてくれる場所ー。

心の整理、行き詰った時の息継ぎを求めたとき、ふらっと立ち寄って店内を立ち歩き、本を手に取るうちに、自然となんだか嬉しい気持ちになる。

そんな日常に安らぎを与えてくれる場所が今冬、金山に誕生。その開業の流れには三重・桑名の「さかさま不動産」との出会いもあったと店主である古賀さんは話します。

今回の記事では、「TOUTEN BOOKSTORE」古賀さんの本屋への思い、そして「さかさま不動産」との出会いから「TOUTEN BOOKSTORE」への思いに到るまでをインタビュー形式で紹介します。

ー今日はよろしくおねがいします。まずはなぜ本屋さんを始めたいと思ったのか教えてください。

古賀さん(以下古賀):もともとは出版の取次、本の流通の仕事をしていて、名古屋支店の営業として3年間勤めていました。そのうちに本屋さんのことがすごく好きになっていったんですが、本屋さんは潰れていくし、辛い思いをして働いている人がいるという現実があって。「どうしてなんだろう」と疑問を思ったのが出発点です。

じゃあ自分で本屋さんができないかと考えたとき、本の聖地であり、出版社の約8割が集まる東京に引越しして働き始めました。本の企画、運営チーム「エディトリアル・ジェットセット」というところです。

そこで働きながら、去年から本屋に行きたくなるフリーマガジン「読点 magazine」を作り始め、今年の春に名古屋に戻ってきて、本屋「TOUTEN BOOKSTORE」の開業の準備を行っています。

ーどうして名古屋・金山という場所だったのでしょうか。

古賀:自分の理想としていた物件が偶然金山にあったということが大きいですね。道に面していて、1Fであること。あとは入りやすさや家賃、狭すぎず、広すぎずの大きさを考えていたときに、今の物件と出会いました。

ー出会いのきっかけはどういった形でしたか。

古賀:「さかさま不動産」を利用したことがきっかけです。以前取材を受けたときに「さかさま不動産」の存在を教えてくれた人がいて。ちょうどコロナの時期で時間もあって、奇跡的にタイミングも合い、トントンと進んでいったような感じですね。

ー「さかさま不動産」は、借りたい人の思いをネット上で掲載して、それを見た大家さんが「この人に借りてほしい」と連絡をしてくれるサービスですよね。実際に利用してみてどうでしたか。

古賀:文章は、自分で書いたものを掲載するだけで、あとは待つだけでした。だから、本当に連絡が大家さんから来たときはびっくりしましたね。しかもその物件は、前日に違うサイトで見ていたところだったんです。そのときは「不動産を介してまでやるのはなあ」と思っていたところだったので、本当に偶然でしたね。

ー奇跡的な出会いだったんですね。

古賀:すごいなと思いました。昨日見ていた物件の大家さんから連絡が来るなんて。実際に会ってフリーマガジンを読んでもらったらすごく興味を持ってくれたんですよね。大家さんも面白い人が集まる場所を作りたいと思っていたそうで、お互いの思いが偶然一致した形でした。

ー空き家に対して強いこだわりはなく、思い描いた理想の物件が偶然空き家だったというような形だったんですね。

古賀:そうですね。地域住民の人も優しく声をかけてくれるのがありがたいです。以前改装の準備をしていたら小学校高学年の女の子3人組がそれぞれ寄付をしたいと1000円を持ってきてくれて。「TOUTEN BOOKSTORE」は小・中学校も近い場所にあるのですが、それはとても感動しました。

今思えば、空き家を改装してお店ができるんだったらそれは地域にとって良いことなんだろうなと思うようにもなりました。始めてみて空き家の良さも知りましたね。

良い話ですね。改めてなんですが、「TOUTEN BOOKSTORE」の名前は、どこに由来するのでしょうか。

古賀さん:「TOUTEN」は読点、つまり「、」を意味します。情報があふれ、自分が知りたいと思ったことはすぐに検索ができる時代です、しかし、自分は今何を知りたいのか、知らないの外にある知らないまではアクセスできないし、検索することもできない。

「、」というのは、文中の切れ目に使う記号です。文章を整理したり、そこで読者に息継ぎをさせたり、ときにはわざとアクセントをつけるために使われたりもします。生活のなかにおいて、そんな役割が本屋さんにはあるのではないかと思うんですよね。

モヤモヤしているときや、だれにも会いたくないけど家にもいたくないというときに本屋さんという場所がそっと寄り添ってくれる。思考の幅を広げ、人や場所とつないでくれる、そんな本屋として存在していけたらと思っています。

ーなるほど。「TOUTEN BOOKSTORE」は2階建ての建物で、本屋以外にもカフェ機能を持ったスペースも準備されると伺いました。その話も詳しく教えてください。

古賀:「TOUTEN BOOKSTORE」は、日常使いと特別使いの両方ができる空間を目指しています。

日常使いができる本屋さんにするためには、大型書店さんに陳列されるような新刊や注目されやすい出版物を丁寧に揃えたいです。毎日通う人も出てくるでしょうから、その人たちが飽きないような工夫をどんどん考えていきたいと思っています。

特別使いができる本屋さんにするためには、空間づくりを意識して、プレゼントや自分へのご褒美となる生活雑貨を置きたいと考えています。

本屋好き、本好きの方たちに向けては、店舗限定商品の開発やSNSやメディアへの露出を積極的に行い、全国の本屋好きの方に来てもらえるようなお店を目指したいです。

そしてお店の入り口にはカフェをつけます。カフェを作ることで、毎日「TOUTEN BOOKSTORE」に通う理由ができます。「ちょっとお茶をしに行こうかな」という感覚で行けるようなお店ができたらいいですね。

ーカフェで使用されるコーヒーにもこだわりがあるんですよね。

古賀:「TOUTEN BOOKSTORE」が面する通りが大津通になるのですが、神宮、金山、東別院とずーっと歩いていくと「Q.O.L COFFEE」さんにたどりつくんですが、そのシンプルさに惹かれたのもあって。

あとは単純にコーヒーがすごくおいしいんです。東京にいたときにメルボルンで働かれていた経験を持つ方のお店に行ったんですが、その時に飲んだ浅煎りのコーヒーがジュースみたいにさっぱりとした印象ですごくおいしかったんですよね。

「Q.O.L COFFEE」さんもメルボルンで働かれていた経験をお持ちで、同じ味わいを経験できて。だから、「Q.O.L COFFEE」さんのコーヒーを利用したいと思いました。

お菓子も米粉を使用して、なるべく小麦や卵を使わないお菓子を仕入れたい。子どもさんや若い親御さんが多い地域なので、そういった方たちも気軽に来れる場所になればと思っています。

ーオープンが楽しみです。どんな人が集まる場所にしたいですか。

古賀:地域の人、金山に住んでいる人たちに来てほしいですね。世代を超えて本を通して対話ができる場所になればうれしいです。読書会なんかもやれたらいいなと思っています。

他にも2Fはゆっくりとくつろげるコワーキングなスペースにするつもりですし、地元の作家さんを呼んでギャラリーをしたいとも思っています。子どもが絵本を読んだり、読み聞かせを体験できるスペースも作るつもりです。

ーさまざまな年齢層の人が、それぞれ楽しめる空間になりそうですね。では最後に、「OTONAMIE」の読者でもある三重県民の方にメッセージをお願いします。

古賀:私は中京大学の出身なんですが、大学時代から三重県出身の友達が多かったんです。だから他県の人の感じがしないんですよね。三重から金山に通勤している友人もいますし、同じようにふらっと遊びに来てもらえたら嬉しいです。

ーこの記事をきっかけにたくさんの三重の人が「TOUTEN BOOKSTORE」に足を運ばれることを願います。古賀さん、今回はありがとうございました!

古賀さんの「TOUTEN BOOKSTORE」への思い、どう感じられたでしょうか。

さかさま不動産」は拠点を三重県桑名市に持っており、三重県との強いつながりも感じられましたね。

金山は、三重県からも通勤や通学で利用する人が多い場所です。そんな金山に素敵なブックストアができるのはとてもうれしいことですよね。

「TOUTEN BOOKSTORE」は今冬の開業に向けて、資金をプロジェクトの理解者から募るクラウドファンディングを11月20日(金)午後11時まで実施し、無事資金の調達に成功しました。

「TOUTEN BOOKSTORE」のオープンが待ち遠しいところ。ぜひオープンした際には足を運んでみてくださいね。

銀座に志かわの食パンにはハマグリのしぐれ煮が合う⁈

高級食パンが三重県でも、買えるようになってきて、個人的にはとても嬉しいのですが…1本買うと保存方法や焼いてバターやジャムに飽きてくる事ありませんか?私はパンの端が味があって好きなので1斤ではなく、1本買ってしまうのですが(笑)いつも、何か目新しいレシピがないかと某サイトで調べたりしてました。やっぱり食パンの事は食パンのプロに聞くのが、一番なのではないかと近くに出来た銀座に志かわの方にお話を伺いたいと連絡したところ、快く取材に応じて頂けたので、皆さんにもプロが教えるレシピをシェアしますね!

 

いきなりですが…

プロの食パンレシピを教えて下さい!

ほんのり甘くもちもち食感の食パンですので、きんぴらごぼうなどの塩味のあるシャキシャキ食感の総菜はぴったりです。食パンアレンジは銀座に志かわ公式Instagramでも定期配信しています。一押しは「しば漬けクリームチーズ」です。理由は「トーストした食パンに細かく刻んだしば漬けとクリームチーズを混ぜたものをのせるだけの簡単レシピでありながら、しば漬けの食感とほどよい塩気がほんのり甘い食パンとマッチします。また、色鮮やかな仕上がりも目を楽しませてくれます。あと、三重県の特産品でもあるハマグリのしぐれ煮も合いますよ。みなさんもぜひ、お試しになってください。」

しば漬けとクリームチーズ…に食パン。ちょっと意外な組み合わせですが…せっかくなので試してみますね…。(後日やってみました!意外ですが食パンが”和”になり美味しかったです。ハマグリはまだ試していません(笑))

ついでに…

美味しく食べる保存方法も教えて下さい!

「食パンの断面が乾燥しないように、保存袋の口はしっかり閉じてください。常温のまま、数日間は保存できます。銀座に志かわの食パンの消費期限は4日間ですが、冷凍すれば長期保存が可能です。食パンをお好みのサイズにスライスして、一枚ずつアルミホイルで包み、冷凍庫で冷凍してから、乾燥防止のためパンの保存袋に入れて冷凍庫に戻して保存ください。アルミホイルがない場合はラップで代用ください。冷凍した食パンは常温で自然解凍すれば元に戻ります。トーストする場合は、凍ったままオーブンやグリル、トースターに入れてください。冷凍保存の場合は約1ヶ月くらい、香りや風味がキープされますよ。」

なるほど!家にあるもので美味しく保存できるのは嬉しい!

せっかくなので、

銀座に志かわのこだわりも教えて下さい!

「2018年9月、東京・銀座にて1号店がオープンいたしました。鈴鹿店は2019年8月24日にオープン。三重県では津店に続き2店舗目となりました。お店の基本コンセプトは古き良き江戸文化を現代へ引き継ぐ”和モダン”をテーマに”白”を基調とした店作りに白木で構築しています。全国どのお店でも基本的には同じ店構えで玄関には”食パン”の暖簾を掲げています。商品は”水にこだわる高級食パン”1本1種類で、文字通り水にこだわった高級食パンでございます。また、料亭のおもたせを彷彿させるような手提げ紙袋を採用し、”プチ贅沢””自分へのご褒美””ちょっと気の利いた手土産”と言った従来の食パンにはなかった新しいニーズの掘り起こしに取り組んでいます。またアツアツのパンの蒸気が籠らないように、上が大きく開くタイプのパン保存袋を使用し、手提げ紙袋の底にはポール紙を入れて型崩れを最小限に防ぐなど、細かいところまで気を配り、最高の状態でお客様に焼きたての美味しい食パンを提供するように努力しています。
こだわりは独自に開発しました仕込み水Ph(ペーハー)値が高めのアルカリイオン水です。食パンの基本的な仕込み水には弱酸性の水が適していると言われてきました。この真逆がアルカリイオン水です。元来、アルカリイオン水はイーストの活性につながりにくくパンがうまく膨らまない等、パンの製造には不向きと言われてきました。しかしながら一方では食材の旨味を引き出すことに優れていると言われ、このアルカリイオン水で、原材料である小麦粉、生クリーム、はちみつなどの旨味成分を引き出し、ほんのり甘く、モチモチした耳まで柔らかい食パンです。」

ちょっと難しくて、よくわからなかったですが、水にこだわっているということはわかりました。お米にしても、食パンにしても水って大切なんですね!

県内に色々食パン専門店を見かけるようになってきましたので、食パンの食べ比べをしてみるのもいいかもしれませんね。


取材先
銀座に志かわ 鈴鹿店
住所:鈴鹿市南江島町17-38
10:00~18:00(売り切れ次第終了)不定休
tel:059-388-2400

美味しい蕎麦って、こんなん。-『麺処はな』-

蕎麦ってなんだか「大人の食べ物」ってイメージがありませんか?

私は、あります。だからというわけでもないけれど、私はあまり蕎麦に馴染みがありません。

「嫌い」ではないんです。「よくわからない」んです。

だからこそ、素人(?)の私でも「あ、なんか美味しい」とわかるような蕎麦が食べられるお店に行ってみたいなぁ、とは思う。思うけれど、そういういわゆる「間違いないお店」はかなりの確率でハードルが高いような気がする。

なんだかややこしい「こだわり」や「作法」がありそうで。そんでもって下手な食べ方をすると、頑固な店主や常連の通のおじさんに「・・・チッ」とかやられそうで。←まったくの想像です。

そんなビビりの私でも、「あ、なんか美味しい」な蕎麦が食べられるお店、ありました。

いなべ市藤原町に10年ほど前にオープンした『麺処はな』

市の障がい者活動支援センターが母体であるこのお店は障がい者の就労の場になっていて、レジや配膳を元気に担当しているのは障がい者の方。何人かが交代でお仕事をされているそうです。

いなべ市は三重県随一の蕎麦の生産量を誇る「蕎麦の里」。

蕎麦の花と藤原岳(大安町丹生川にて)

『麺処はな』も(基本的には)いなべ産の蕎麦粉を使用していて、製粉・製麺をしているのは『麺工房はな』。つまり自家製麺です。

お店に入ると、まずは注文と会計を済ますシステムです。

この日いただいたのは「天ぷらかけそば」。

たまねぎとにんじんのかき揚げ、さつまいも、かぼちゃ、そしてよもぎの天ぷらがのっています。

特によもぎはカリカリのうちに食べていただくことをオススメします。香りと苦みがいい。

また別の日にいただいた(はい、ここのところ通ってます)「天ぷらぶっかけ」。

ここにもよもぎの天ぷら

そして基本の「ざるそば」。

美しくないですか・・・?

鼻に抜ける香りがどうとか喉越しがどうとかこうやって食べるのが粋なんだとか、ムズカシイことは置いといて、

「あぁ、これが美味しい蕎麦ってやつなんだ」

と思わせてくれる、それでいて気軽なお蕎麦屋さん。

11月の半ば過ぎ?20日過ぎ?頃からは地元産の新蕎麦がいただけるそうなので、ぜひ。

 

麺処はな

三重県いなべ市藤原町山口1949-1(藤原山口簡易パーキング内)

TEL:0594-46-8111

定休日:日曜日・月曜日・祝日

営業時間:11:00~14:00 (13:45オーダーストップ)