僕が個人事業主になったのは2019年4月1日で、後数ヶ月したらもう2年が経つことになる。約7年半、サラリーマンとして働いて2度転職。「いっそのこと、何か自分でしてみよう。」となったのが2018年8月頃で、そこから創業スクールに通ったり、一次生産者の現場体験のご縁で2ヶ月間ほど紀北町に滞在してキャンプ場の手伝いをしたり、千葉県のフリーランスの聖地に1ヶ月行ってみたり、後、そういえば小型船舶2級の免許も取った(ただし、船の免許は現在全く活用できていない。)
千葉県から帰ってきたのが、3月中旬。そして、4月1日に開業届けと青色申告承認申請書を提出して、早速つまずいたのがオフィスをどうするか問題だった。
自宅でも仕事はするものの、ふと気づくとダラケてしまう自分がいる。少しあてにしていたレンタルオフィス候補は断念する結果になって、どこか良い場所はないものかと行き着いたのが「鳥羽なかまち」にあるクボクリだった。
鳥羽なかまちとクボクリ
鳥羽なかまちは、昔は鳥羽の台所と呼ばれた鳥羽市街地の呼び名。商家のお家が多く、町を歩くととても興味深くて楽しい。
有名どころとしては、『⿃⽻⼤庄屋かどや』がある。また、鳥羽なかまちで過ごす人は多彩だ。豆腐屋さんに住職さん、燻製屋さんに酒屋さん、ガス屋さんに・・と鳥羽を支えている方々が暮らしている。僕がまだ知らないだけで、もっとたくさん色んな人が身近にいるに違いない。
そんな鳥羽なかなちの方々で結成されたグループが「鳥羽なかまち会」。合同会社NAKAMACHIも設立され、鳥羽なかまちで活動されている。僕がお借りしている「クボクリレンタルオフィス」は合同会社NAKAMACHIが管理している施設で、とても楽しい空間で鳥羽なかまちを体現しているように思う。
1階はコワーキングカフェ&水・木はクボクリカフェ「N3Coffee」さんと水・木・金・土で鳥羽ちゃんぽんのクボクリキッチン「花清水」さん、2階は僕がお借りしているシェアオフィスになっている。シェアオフィスは現在、満員でライターや食品加工会社、小説家など、ここにも色んな人がいる。
そもそも、クボクリって何だ?と思う人もいるだろう。聞いてなるほどと納得する、旧久保クリーニング店の名前を引き継いで「クボクリ」となったそうだ。空き家だった久保クリーニング店を鳥羽なかまち会の方たちでリノベーションし、現在のクボクリの原型ができあがった。
僕と鳥羽なかまち
僕が過ごした約2年の間にも、鳥羽なかまちもクボクリもどんどん変化していっている。町を形成するものはなんだろう、建物、人、生活、経済、季節?
合同会社NAKAMACHIの代表 濱口和美(以下、和美さん)さんと鳥羽なかまちを歩いた時と比べても、新しいお店が出来たり、建物が無くなったりで、また変わってきている。
つい先日、鳥羽なかまちのアニメ・動画クリエーターの佐藤創ちゃんの手料理をありがたく頂戴している時に「1年前を思い出しても、今って全然違うよね。」という話をした。お互いに個人事業主かつ駆け出し同士の会話なので仕事や働き方はもちろんそうだが、それでも町や人のコミュニティの変化など思い当たることが多くあった。
和美さんは、空飛ぶタクシーの話をよくする。2030年頃には離島に向けて空飛ぶタクシーが飛んでいたり、今過ごしている鳥羽なかまちの町並みも、ガラッと変わっていたりするのだろう。1年前で全然違うということは、約9年後はもっと違うということは明らかだ。
鳥羽なかまちで過ごしていると、町の歴史に触れる機会も多い。明治時代の白黒写真を眺める。すると、今は鳥羽の主要道路だった場所は海になっていたことを知る。僕にとってはとても信じられず実感もわいてこないが、それが現実。
遠く離れた人ともリモートで画面越しに打ち合わせが誰でもできてしまう時代になった。10年前にどれだけの人が想像できていたのだろうか。
鳥羽なかまち クラウドファンディングに挑戦
色んな課題も市町も県も国も世界も、考え出すと切りがない。まずは客観視して、状況を把握しなければと常々思っている。ただひとついえるのは、何もしない訳にはいかないということで、鳥羽なかまちも僕も友人も、おそらく誰もがそうなのだと思う。
僕らは何かをし続けるしかなく、そして何かを見出す機会を探し続けている。
僕は鳥羽なかまちにきてから約2年、居心地がよくて日々を楽しく過ごさせていただいている。これからも鳥羽なかまちで多くの時間を過ごしていきたい。
そんな鳥羽なかまちで、また新たな取り組みとしてクラウドファンディングに挑戦することになったので、最後に紹介する。
正直にお伝えしておくと、鳥羽なかまちのクラウドファンディング挑戦に対して、僕が応援できる手段として考えた結果、振り返るように僕視点の本記事を書きすすめていた。
鳥羽なかまちで抱える課題として今まさに取り組んでいることは、「これからの町」の模範にもなっていくのではないだろうか、僕はそう思っている。なので、クラウドファンディングへの挑戦が鳥羽なかまちのことを多くの方に知っていただける機会となり、つながりや交流・新しいことが生まれるきっかけにもなると、果たしてクラウドファンディングは成功するのだろうか不安もありつつ、何だかワクワクもしている。
最後まで本記事を読んでいただけた方は、クラウドファンディングページで掲載されている記事も合わせて読んでほしい。そして、ご支援やシェア・拡散にもぜひご協力ください。
鳥羽なかまちクラファン支援はこちらから
鳥羽なかまちクラファン(レディーフォー):https://readyfor.jp/projects/tobanakamachi-challenge
鳥羽なかまちクラファン(キャンプファイヤー):https://camp-fire.jp/projects/view/366094
鳥羽なかまち情報一覧
鳥羽なかまち公式WEB:https://tobanakamachi.com/
鳥羽なかまち公式facebook:https://www.facebook.com/tobanakamachi/
鳥羽なかまち公式instagram:https://www.instagram.com/toba_nakamachi/
鳥羽なかまちの様子 参考動画
濱地雄一朗。南伊勢生まれの伊勢育ち。三重県といっても東西南北、文化や自然・食と魅力で溢れていることに気づき、仕事もプライベートも探求する日々を過ごす。探求を続けると生まれた疑問、それが「何で◯◯が知られていないんだ」ということ。それなら、自分でも伝えていくことだと記者活動を開始。専門は物産と観光、アクティビティ体験系も好物。自身で三重県お土産観光ナビも運営中。