全国に増えつつある昆虫自動販売機や昆虫食レストラン。都内で開催された虫グルメイベントは盛況を博し、無印良品が販売したコオロギせんべいは全国的ヒット商品となった。日経トレンディによると2021年はコオロギフードが来るらしい。
ゲテモノ扱いではなく栄養価の高い昆虫は、サスティナブルかつスーパーフード。2050年に懸念されている食糧危機の打開策のひとつとして、世界的に注目を集めているのだ。
未来を担う食材とはいえ、虫はちょっと苦手…という方も多いはず。
そこで今回、つい手をのばしてしまう昆虫食グルメを紹介したい。
え、むしろ食べたい!昆虫食デビューから3歩進めるクッキー
現在世界で食べられている虫は2000種以上。各国では素揚げなどの原型版が多いなか、日本はそこに工夫と手間を加えているのところがさすが!と外国人から評価されているようだ。
まさにその日本の“Kawaii”がふんだんに施された昆虫食グルメがこちら。
幼虫・バッタ・コオロギの粉末が入ったバレンタイン限定昆虫クッキーセット!!
昆虫食に抵抗がある人でも、むしろ積極的にデビューしたくなるだけでなく、風味の食べ比べまでできちゃう未来へ3歩進めるセットだ。
ムツゴロウ王国に憧れるクッキーアートデザイナー
製作にあたっているのは、三重県桑名市にあるアニマルクッキー専門店kurimaroの栗田こずえさん。
生きものの豊かな個性や魅力をクッキーで表現することにこだわっており、なんと現在のランナップは350種以上。
飼い主や専門家とコミュニケーションを取り、捉えた魅力をクッキーに落とし込む工夫を施しているというのがおもしろい。
素材にもこだわっており、卵は不使用、小麦粉と塩は三重県産で、着色には野菜・果物パウダーなどの天然色素を使用している。
そんなkurimaroさんが最初に昆虫クッキーを手掛けたのは昨年夏。コオロギの粉末入りクッキーを販売し好評を得た。
昆虫の特徴をビジュアルだけではなく、「味わう」という観点からも楽しむ機会にしてもらえたらという想いがあったという。
そして今回はバレンタインバージョンとして、3種の昆虫チョコレートバージョン。
幼虫・バッタ・コオロギの風味はどう違うのだろうか。kurimaroさんと、実食をした友人に感想を聞いてみた。
食べ比べしよう、昆虫を。
まずはワーム(幼虫)クッキー。
kurimaroさん:「シルクワームの粒が全粒粉のような質感を演出しています。色合いや大きさ、フォルムについてもリアルさを追及致しました。ワームとホワイトチョコレートのクリーミーな味わいが絶妙です」
友人:「どこかに残るもわっと虫感。ホワイトチョコレートととても合いますね」
続いてバッタクッキー。
kurimaroさん:「鰹節のような風味が特徴のワタリバッタに相性の良い小松菜を入れ遊びました。爽やかな草むらを思い浮かばせる後味もお楽しみください」
友人:「こんなにおしゃれに虫を食べられるなんて。小松菜と合わせるセンスも光っています」
最後にコオロギクッキー。
kurimaroさん:「カカオのような深いコクを持つコオロギ。ココアベースの生地とダークチョコレートで高級感のある大人味に仕上げました。脚の形や頭部のツルっと感もご注目ください」
友人:「これはいい。強めのコオロギを感じます。全体的に初心者でもとても楽しめます!そのうち原材料に昆虫って書いてあっても驚かなくなる日がくるでしょうね」
まだまだ抵抗感のある人も多いかもしれないが、昆虫は来たる食糧危機を見据えた未来食。
“Kawaii”クッキーをきっかけに、昆虫食の魅力に触れ、数ある食材のひとつとして受け入れられるようになったら未来への前進ともいえる。
今年はなかなか会えないバレンタインになりそうだが、大切な人との未来についてじっくりと考える時間にするのもいいかもしれない。
kurimaroさんでは可愛いバレンタインアニマルクッキーも販売中です。
プレゼントクッキーのkurimaro
住所:三重県桑名市北寺町49くわなまちの駅内
ウェブサイト:http://cookie-kurimaro.com
バレンタイン昆虫クッキー3種セット
●オンライン販売 :https://shop.cookie-kurimaro.com/?pid=156914080)
●本店(三重県桑名市北寺町49くわなまちの駅内)
●ジェイアール名古屋タカシマヤゲートタワーモール4階(愛知県名古屋市中村区名駅1-1-3)
※タカシマヤは1/27~2/14の限定出店
福田ミキ。OTONAMIEアドバイザー/みえDXアドバイザーズ。東京都出身桑名市在住。仕事は社会との関係性づくりを大切にしたPR(パブリックリレーションズ)。
2014年に元夫の都合で東京から三重に移住。涙したのも束の間、新境地に疼く好奇心。外から来たからこそ感じるその土地の魅力にはまる。
都内の企業のPR業務を請け負いながら、地域こそPRの重要性を感じてローカル特化PRへとシフト。多種多様なプロジェクトを加速させている。
組織にPR視点を増やすローカルPRカレッジや、仕事好きが集まる場「ニカイ」も展開中。
桑名で部室ニカイという拠点も運営している。この記者が登場する記事