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「未完成」なカフェ、Blanc Lapinのごほうびワンプレートランチ

 

白いうさぎのロゴが目印の「Blanc Lapin(ブランラパン)」
健康を意識した野菜たっぷりのワンプレートランチがイチオシだ。
店内の椅子やカバン置き、テーブルは、
店主の趣味であるDIYがほどこされ、
少し懐かしげな雰囲気も漂う。

そんな「Blanc Lapin」は夫婦で営む小さなカフェ。
しっかり食べたい日も、ちょっと気分を切り替えたい日も、
ふらっと立ち寄れる心地よさがあった。

 


心もお腹も満たす、ごほうびランチプレート

 

お昼どきになると、キッチンから香ばしい匂いが店内を包む。
湯気の向こうで、焼き上がるチキン。
「お待たせしました」と運ばれてくるのは、
色とりどりのワンプレートランチだ。

Blanc Lapinのランチは、野菜もお肉もごはんも、
一皿でバランスよく楽しめる、ごほうびプレートスタイル

雑穀ご飯に旬の野菜、手づくりの副菜、
メインには、食欲をそそるボリューム満点のおかずが並ぶ。

 

 

 見た目はかわいらしく、味はしっかりと
「野菜も食べたいけど、お腹も満たしたい」
そんなお客さんの声から生まれた一皿だという。

中でも人気なのが、
グリルポークと雑穀ご飯のごほうびプレート。


じっくりと焼き上げた豚ロースに、

大根おろしと特製ソースを合わせた一品。
香ばしさの中にやさしい酸味が広がり、
たっぷりの野菜と雑穀ご飯が体をいたわってくれる。
「今日はちょっと頑張ったな」という日にぴったりの、
まさに、ごほうびの味だ。

 


もうひとつの人気メニューは、

ハワイアンもち粉チキンのアロハプレート。



外はカリッと、中はふっくら。
ハワイのローカルチキンをカフェスタイルでアレンジ。
ほどよいスパイスの香りと、もち粉特有のやわらかな食感。
彩り野菜と雑穀ご飯を添えたプレートは、
見た目も心も明るくしてくれる。

 

「その日の気分で、メニューを選べるように工夫しているんです」
とご主人。

副菜まで、すべて手作りだ。

 


「もうちょっと」から生まれる味、星の数ほど眠る試作たち

 

Blanc Lapinには、星の数ほど試作メニューがあると言う。

バターチキンカレー、スコーン、ドーナツ、ガトーショコラ、チーズケーキ・・
ご主人の試作ノートを開くと、イラストやグラム数が書かれたレシピが数多、書かれていた。

 

 「思いつくと、すぐに作りたくなっちゃんだよね」
とご主人。

まだ試作中にも関わらず、家族の食卓ではすでに人気メニューになっていることもある。

 「このケーキ、こんなに美味しいんだからもう出せばいいのに」
と娘さんが言うと
「いや、まだ完成してないから」と、ご主人。


「もう十分おいしいのにね」と、奥さんも娘につられて言うが、
メニュー化はまだ先とのこと。

ご主人にとっての「完成」には、料理人としてのプライドもあるのかもしれない。


喫茶ハイコックから「Blanc Lapin」へ


今から48年前、この場所には「喫茶ハイコック」という名の
喫茶店があった。

店の隣には、ちょっとしたパター場があり、
コーヒーを飲んだあとに軽くゴルフを楽しむお客さんの姿が見られたという。
そんな、のんびりとした時代の空気をまとった喫茶店だった。

ご主人は、その店を営んでいた父の背中を見て、育った。
厨房から漂うコーヒーの香り、
常連客と交わす他愛ない会話。
それらはすべて、幼いころからの日常の一部だった。

「いつか自分も、この店を継ぐんだろうな」

そう思いながらも、口に出すことはなかった。
けれど気づけば自然と父の跡を継ぎ、
同じカウンターに立っていたという。

 

結婚を機に、夫婦でお店をリメイクしようと考えはじめた。
そのきっかけになったのが、新婚旅行で訪れたフランスだ。

石畳の路地に並ぶカフェ、ワインとパンの香り、
どこを切り取ってもおしゃれで、自由。
すっかりフランスかぶれした若夫婦は、帰国後も旅の余韻が抜けず、
店名を思いきってフランス語に変えた。

 

Blanc Lapin(ブラン・ラパン) 日本語で、白いうさぎ

 

コーヒーカップに描かれたロゴの白いうさぎは、

ほっぺが落ちそうなほどふっくらと幸せそうに笑っている。

その頬の丸みは、当時まだ幼かった娘の頬をモチーフにしたという。
家族のしるしのように、店名とロゴが決まった。

 

店内には、当時新婚旅行で購入したフランス土産が飾られていた。

 


手間をかけた店内「住まいの延長」にあるカフェ


そんな生粋の料理人でありながら、趣味はDIYのご主人。

店内のテーブル、椅子、カバン置き、そのほとんどが手づくりだ。

 

天井には季節のドライフラワーが飾られ、
ペンダントライトのコードは、DIYらしい素朴な味わいを感じる。
角の丸いテーブルや、背もたれに木の節目が残る椅子も、
手づくりならではの温もりだ。

「最初は壊れたイスを直すところからだったんです」

最初はネジを締め直したり、塗り替えたりする程度だったが
「いっそ自分で作ってみようかな」と思い立ったという。

 それから、休みのたびに工具を手に取り、
少しずつ、お店を自分の手で育てていくようになったという。


「ここ、もう少し変えたら、お客さん使いやすいかな」
そんな思いつきから、棚や荷物置き、照明がひとつずつ増えていった。

 

「お金をかけず、手間をかける」

それが、ご主人の口ぐせだった。



最後にご主人はこう言った。

「完成するなんて、きっとないんです」
「DIYも料理も、未完成のまま、少しずつ変えていくのが楽しいんですよ」

「未完成のまま続けていく」
これこそ、この店がずっと愛されてきた理由だと思った。

 

【Blanc Lapin】

住所:三重県桑名市多度町香取502
営業時間:9:00〜16:20(ラストオーダー 15:50)
電話番号:0594-48-33-8
Instagram: https://www.instagram.com/cafe_blanclapin?igsh=Y2Y2eGt0YzRyc2pr

IseShima Connect 大切にしたい「伊勢志摩の日常と地元への誇り」連載:伊勢志摩インバウンド

伊勢志摩は観光庁から「地方における高付加価値なインバウンド観光地づくり」のモデル観光地の14地域のうちの1つに令和5年から選定されている。

連載:伊勢志摩インバウンド(過去記事一覧)

伊勢志摩観光コンベンション機構(以下:コンベンション)では、インバウンドへの取り組み「IseShima Connect」をコンセプトに、「地域内のつながり」「外とのつながり」「体験や情報のハブ」というテーマに注力している。
コンベンションの担当者、三橋さんにインバウンドで今、課題と感じていることを伺った。

三橋さん:伊勢志摩は高付加価値インバウンドの獲得に向けた事業においてまさに今、これから本始動の時期です。コンベンションではインバウンド事業を「観光地のまちづくり」と捉えて活動しています。そのために伊勢志摩の方々がどんな感覚でインバウンドに関わっていただくことが、地域にとって良い結果になるのか考える必要があります。そのために今回、伊勢志摩の若手地域プレイヤーの方々、長年地元を観察してきた方、三重県をよく知る日本政府観光局(JNTO)のニューヨーク事務所所長(オンライン)の座談会を企画しました。

※高付加価値インバウンド:訪日旅行での消費額が一人あたり100万円以上のインバウンド

JNTO ニューヨーク事務所所長
松本 将さん プロフィール
埼玉県出身。2005年国土交通省に入省。2017〜2021年の4年間、三重県庁観光局(当時)に出向。伊勢志摩の魅力を熟知するとともに、現在はJNTOニューヨーク事務所の所長として、日本の様々な地域のインバウンド推進事業に関わる。

 

伊勢志摩の若手地域プレイヤーの視点と世界の視座

今回、座談会に参加いただく地域プレイヤーの皆さんは伊勢志摩のご出身。学生時代を伊勢で過ごした同郷であれば、ソウルフードはまんぷく食堂のからあげ丼。ということで…

まずは、みんなでいただきます!
伊勢は夜8時。今回オンラインでご参加いただくニューヨーク在住の松本さんには、申し訳ないが映像だけでお裾分け。ちなみにニューヨークは朝6時。寝起きからカオスな設定、失礼しました。

まんぷく食堂の大平さん

また座談会には長年、伊勢というまちを見てきたまんぷく食堂の大将、鋤柄(すきがら)大平さんにも加わっていただきスタート。

地域プレイヤーのひとりはヤシマ真珠の5代目、山本 行太さん。真珠養殖発祥の地、志摩市英虞湾で生産されるアコヤ真珠を扱う真珠店の息子として生まれ育ち、東京でのデパート勤務、その後はファッションジャーナリストのアシスタントの経歴を持つ。

ヤシマ真珠の山本さんとモニター越しにお話をするJNTOの松本さん

山本さん:デパートで宝石の販売員をしていたとき、冠婚葬祭などで使われる真珠は他のジュエリーと違い、光沢や真珠層の厚さ、大前提として真円形など業界側の評価基準が中心でした。その後ファッションの世界に飛び込み、ジュエリーの捉え方が真珠業界と違い、自由なデザインや個性を重視することに気がつきました。また知り合いのデザイナーさんが伊勢へ来たとき「伊勢には真珠が売っていない」と言ったんです。売ってはいるのですが、ファッションとして若者が取り入れたくなるデザインを施したアイテムを、オリジナル商品として扱う店はほとんどありませんでした。

CROSPEARLのバロックパールを使った商品(写真:ヤシマ真珠)

そんな想いを抱えながら、伊勢志摩にUターンして家業に入った山本さん。はじめたのはCROSPEARL(クロスパール)というブランドづくり。このブランドでは真円ではない、いわゆるバロックと呼ばれるいびつな形の真珠も、ひとつの個性として商品展開をしている。

山本さん:帰省する前に、国が勧めるCOOL JAPANの一環として、日本の伝統を世界に伝える取り組みにも参加していました。「地元で伝えられていくべきものとは何か」を考えたとき、真珠の産地のものづくりを文化として伝えたいと思いました。

伊勢のブルワリー「ひみつビール」とコラボレーションした「パールラガー」(写真:CROSPEARL Instagramより)

若者や男性にターゲットを変え、ファッションに取り入れたくなるデザインや、伝統工芸品である伊賀組紐を使った商品、真珠を原料に使った地元のクラフトビールメーカーとのコラボなどユニークな取り組みも行った。結果、伊勢でも徐々に若い男性がファッションとして真珠のネックレスなどを付け始めたそう。

松本さん:ニューヨークの中心地にミキモトのショップがあり、世界中で展開されているので、欧米では「ミキモト=真珠=日本」という認識があります。今まで個性がないことが常識だった真珠の世界に、あえて個性を打ち出すのはおもしろいですね。海外ではファッションはひとつの自己表現。すでに日本の若者の間で、ぼこぼことした形の真珠を身に付けることが自己表現となっているところに、海外が注目する可能性を感じます。これはモノだけでなく旅行も同じ。インバウンドも旅先にしかない物語を知ることがオリジナルな経験になり人気です。

もうひとりの地域プレーヤーは、カヤックなど海のアクティビティや漁師町の暮らし体験などを手掛ける鳥羽市の海島遊民くらぶのスタッフ、田中 希枝(きえ)さん。海島遊民くらぶを訪れる客の約1割は欧米などを中心としたインバウンド。

海島遊民くらぶの希枝さん

希枝さん:インバウンドは、ミキモト真珠島と海女小屋を巡るツアーがコロナ後に倍増し人気です。「海女さんに会いたい」というニーズは圧倒的に多いですね。わたしたちの仕事は海のスポーツ的アクティビティと認識されやすいのですが、実はカヤックは海女さんや海の文化を伝えるためのツールなんです。

伊勢志摩といえば伊勢神宮。インバウンドに神宮の魅力や価値を伝えるには、ひと工夫が必要だという。

希枝さん:いきなり神宮に行っても、何がすごいのか伝わりません。まず横山展望台にいき、風光明媚なリアス海岸の景色と森と海の自然の循環のお話をします。次に海女さんを紹介し、森と海の自然の循環があるからこそ、何千年も続いてきた海女漁や漁業、真珠など伊勢志摩に産業があることを説明します。自然への感謝や循環を大切にする伊勢志摩の文化や暮らしが今も根付いていて、その中心に神宮があるので、最後に神宮にお連れします。そこではたくさんの日本人が祈っている。その光景に感動されますね。伊勢志摩の物語を伝えるために、タイミングは大事にしています。

 

観光客を喜ばせたい!オレのツアー

大平さん:タイミングは大事ですよね。まんぷく食堂がある宇治山田駅前に時々、インバウンドがいないか見に行くんです。あるとき、フランス人がいたので声を掛けたらまんぷく食堂に来てくれました。店内ではいつもお気に入りの音楽を流していて、そのフランス人がリラックスして食事をたのしんでいるタイミングで、BGMをフランスの音楽に切り替えたらとても喜んでくれました。南米系の方でも同じことをしたら、店内でダンスを踊り始めるくらい。

若い頃は東京で、クラブの音楽イベントのオーガナイズをしていた大平さん。今でも当時の仲間が、伊勢に遊びにくるそう。

大平さんのお話を聞いて談笑する皆さん

大平さん:東京の友人から「大平の伊勢志摩ツアーを企画して」と、お願いがあったんです。オレやったら伊勢志摩のどこを案内したいか、考えるのが楽しくて。まず神宮は、朝5時からお参りできるので、幻想的な早朝参拝を勧めています。幻想的な雰囲気を一番感じられるのは、頭でなく身体の感性が鋭い寝起き1時間以内にお参りすること。これを話すとみんな笑うんですが、起きて2時間以内、3時間以内って自分で試したら、1時間以内がとても心地良かった。「オレのツアー」で伊勢にきてくれる友人に、もっと楽しんでもらいたいと思って、密かに実験していたんです。

コンベンションの三橋さん

三橋さん:いわゆるシチュエーションとオケージョン。いつ、どこで、どんな旅の感動ポイントを作れるのか。それを考えると「オレのツアー」の大平さんのように、インバウンドでもガイドはとても重要ですね。

松本さん:欧米の旅行会社は「ガイドで旅の質が決まる」と考えていますし、実際インバウンドのラグジュアリー層は、旅を計画するときにガイドをとても気にします。また、ニューヨークの旅行会社やメディアから問合せが多いのは「観光サイトや旅行本に掲載されていない日本の魅力を知りたい」です。ネット検索やAiに聞いても出てこない、パンフレットの先にあるストーリー。三重県庁にいたとき、海島遊民くらぶの鳥羽市の離島・答志島ツアーを視察させていただきました。ガイドさんが漁師のおじさんに「今日は何が揚がった?いまは何の作業をしているの?」と日常的な会話をしていました。当時はピンとこなかったのですがニューヨークに来て、インバウンドのラグジュアリー層が求めていたのは「そこにある日常なんだ」と、はっきり理解ができました。

山本さん:昨年、コンベンションさんの事業でシンガポールのメディアの方が伊勢志摩に来ました。私は英語が単語レベルでしか話せないので不安だったのですが、真珠に興味があるというので、英虞湾の真珠養殖場を案内し説明しました。その後、CROSPEARLへの想いをお伝えしたんです。そしたら翌日に来店され、商品を購入してくれました。真珠が育つ物語やデザインに込めた想いが伝わったと実感できて嬉しかったです。

 

観光地のまちづくりは地域を想う気持ちが動かす

約26年間、まんぷく食堂のカウンターに立ち、からあげ丼を作り続けながら客との会話を重ねてきた大平さん。伊勢志摩の玄関口である宇治山田で地元を定点観測し、まちはどのように変化したのだろうか。

大平さん:後継ぎとして店に入った当時、お客さんはほぼ地元の方でした。そのあとソウルフードブームが来て、少し市外の方も増えた。ガラッと変わったのは前回の2013年の神宮式年遷宮に向かっている時期、2011年の東日本大震災の後です。遷宮が行われる伊勢のソウルフードということで、全国放送のテレビでも多く取り上げていただき県外からのお客さんも増えました。そしてそのころから、お客さんの会話の内容が少し違ってきました。震災もあり、自分という人間はどこからきて、どこに向かうのか。日本人である自分は、そもそも何者なのか。そういった原点を見つめ直す人たちが、神宮や伊勢志摩を訪れるようになったと感じています。

また、客に神宮や伊勢志摩のことをよく訪ねられるようになったという。

大平さん:答えていた内容は、伊勢の人なら知っている当たり前のことだったんです。それでも県外から来た人はとても喜んでくれる。それがすごく嬉しくなって、神宮や伊勢志摩のことを調べるようになったんです。これは私だけでなく、知り合いの食堂のおばちゃんも同じことを話していました。なんとなく地元のみんなが、伊勢に誇りを持つようになったというか。インバウンドもそういう流れになるといいですね。

希枝さん:そうなんです!インバウンドは平和なんです!あ、急に熱くなってすみません。大平さんのお話に共感してつい…(笑)。仕事を通じてインバウンドと想いが重なる瞬間があります。国境を越えて、お互いを理解できた感覚です。そこに平和を感じるんです。

松本さんのお話を聞き入る皆さん

松本さん:皆さんのお話を聞いていて、日本が抱えるインバウンドのテーマの最先端を行っていると思いました。旅行者、そして地域にとって、お互いに喜びが生まれる。それが共有され、共感につながり広がっていく。地元の誇れるものをインバウンドにも伝えようとすることで、地域の誇りが将来にも継承されていくと感じました。インバウンドは地域を支えるために経済的な利益も必要ですが、地域を未来につないでいく「まちづくり」としても大事なことですね。

 

愛おしい日常と誇れる地元
まんぷく食堂の名物「からあげ丼」

今日もまんぷく食堂は学生や社会人、地元の方から観光客まで、からあげ丼を頬張りながら他愛もない話で盛り上がっている。神宮には多くの人が訪れて祈りを捧げ、海では海女が鮑を獲り、漁師は網を捌いている。そして日が暮れるころ、真珠養殖の筏が浮かぶ英虞湾を夕陽が茜色に染める黄昏どき。そんな伊勢志摩の日常。

地元に暮らす人たちには、なんでもないこと。しかし外から見れば神秘的であり、美しい自然とともに暮らす贅沢な日々の風景。インバウンド向けのコンテンツなんて言われるとつい構えてしまうが、その答えは私たちがすでに感じている、伊勢志摩の自然や人の温かさを感じる日常と、地元への誇りそのものだと思ったのでした。

 


 

【タイアップ】

伊勢志摩観光コンベンション機構はインバウンドに興味のある人と人をつなげる取り組みを行っています。ご興味のある方はお気軽にご連絡ください。

公益社団法人
伊勢志摩観光コンベンション機構
三重県伊勢市二見町茶屋420-1
伊勢市二見総合支所3F
※令和8年1月26日(月)に上記住所に移転しました。
TEL 0596-44-0800

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スマイルコミュニティーのKAHACHIと、はまちゃん農園を訪ねて~はたらく場所からゆっくり広がる、小さな循環

■KAHACHI 嘉八(かはち)――地域の暮らしに寄り添うお店

KAHACHI 嘉八

スマイルコミュニティーが経営するオーガニックショップ「KAHACHI」

ここには、野菜だけでなく、肉、調味料、日用品、そしてお米から作られたヨーグルト「アレルノン」など、幅広い商品が並んでいた。店内は落ち着いた雰囲気で、どの商品も自然と手に取りたくなる配置になっている。

アレルノンは乳酸菌で発酵させたお米のヨーグルトで、口に入れた瞬間のはじけるような不思議な食感が印象的で、はじめての味わいだった。

KAHACHIは「地域の暮らしに必要なもの」が静かに集められた場所。生活の中にあると嬉しいもの、ちょっと試してみたいものが並び、地域に根ざした店づくりが感じられた。

KAHACHI嘉八(かはち)

お米のヨーグルト アレルノン

KAHACHI 嘉八

 

■はまちゃん農園

はまちゃん農園

案内してもらったはまちゃん農園は、想像以上に広い農地で、多種類の作物が整然と育っていた。畑は風が抜け、遠くに山が見える気持ちの良い場所だった。

畑では、作業の手を止めて挨拶してくれる姿があって、現場の雰囲気がやわらかかった。農園では竹を粉砕して土づくりに活用する取り組みも行われている。竹を細かく砕き、畑に戻していく循環的な方法で、土地を育てる工夫の一つだ。

また、今後は休憩できるスペースを用意して、作業に来る人が安心して過ごせる環境を整えていきたいという話もあった。ほっとできる場所があることで、畑での時間がより心地よいものになると。

こうした部分への気配りが、 農園を支える人にとってどれだけ大切か、現場を見るとよく分かる。 農園を続けていくには、 土地だけでなく“環境”を少しずつ整えることが重要なんだと感じた。

竹肥料

竹肥料農法

 

 

■スマイルコミュニティーが大切にしているもの

スマイルコミュニティー

スマイルコミュニティーでは、「グリーンコンシューマー(環境に配慮して選択する消費者)を増やす」という考え方が軸にある。お店や農園で扱うものを通じて、暮らしの中で“どんな価値観を大切にするか”を自分で判断できる力を育てていく、という視点だ。

食べるもの、使うもの、買うもの。

日々の選択が未来につながっていく。

海外では、環境や健康への意識が生活の中に根づいている国も多く、その影響から、身の回りの物をどう選ぶかが自然と考えられているという話も出ていた。

KAHACHIやはまちゃん農園のように、消費者が選べる機会やヒントが身近にあることは、グリーンコンシューマーという考え方にもつながっていく。

スマイルコミュニティー

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■小さな動きが地域の流れになる

KAHACHIの商品選びや、はまちゃん農園での作業の進め方を見ていると、どちらにも「できることを少しずつ積み重ねていく」という姿勢が感じられた。大きな変化を一気に起こすのではなく、目の前のことに丁寧に向き合って続けていく。その積み重ねが、スマイルコミュニティー全体の取り組みを支えているように見えた。

地域づくりも、特別な誰かが大きなことを成し遂げて始まるわけではなく、日々の小さな行動が重なって広がっていくものだと思う。農園での取り組みも、KAHACHIでの三重県産を中心とした野菜やその他の商品の販売も、それぞれの場所で続けられている動きが、ゆっくりと地域の流れにつながっていく。

誰かの一歩が、また別の誰かの一歩につながっていく。そんな連鎖のような変化こそ、地域づくりの中で大切な力になっているのかもしれない。

 

■訪問を通して

今回の訪問では、丁寧に案内していただき本当にありがとうございました。KAHACHIの品ぞろえや農園の取り組みから、長く続けてこられた積み重ねの大切さを感じました。

農地LINKとして地域の活動を学び続ける中で、このような現場の声を聞かせていただけることはとても貴重です。それぞれの場所で続いている皆様の動きが、地域の循環につながっていくのだと改めて感じました。

これからも、地域の取り組みを丁寧に見つめながら、学びを積み重ねていきたいと思います。この度は貴重なお時間をいただき、心よりありがとうございました。

■最後に 私自身の想いとして

訪問の中で、「どうしてこの活動を始めたのか」と質問をいただく場面がありました。

まず、会社としての思いがあります。
当社は、株式会社ロッシュから続く長い歴史の中で、芸濃町に根をおろし、地元の方々の相談に向き合ってきた時間があります。
これからも「農地のことならジオ」と安心して頼ってもらえる存在でありたい—
その気持ちは、私たちの根本にあります。

そのうえで、個人としても大切にしたい思いがあります。
自分自身若いころから暮らし、子供が大人になるまで見てきた津市への恩返しをしたいこと。
そして、子供の世代、さらにその先の子どもたちが、今と変わらず安心して暮らせる地域であってほしいという願いです。

私は農業の専門家ではないし、特別に丁寧な暮らしをしているわけでもありません。

それでも、この地域がこれから先、一次産業に向き合う土台を整えていく必要性が大きくなることは確かだと感じています。

農業が「選ばれなければ触れられないもの」でも、
「続けるためのハードルが高くて離れてしまうもの」 でもなく、
もっと身近で、日常の延長にある存在であってほしい。

そのために、農地LINKを通して関わり続けたいと考えています。

農地は土地という皆さんの財産であり、ご相談の対象であり、そして人が交わる場所です。
そのそばに、そっと寄り添える存在でありたい。
大きな夢ですが、必ず形にすると決めています。

 

観光とは違う、必要で心地よい場所

伊勢に住み始めた頃は、旅行者の気分で観光スポットや有名グルメ店を満喫していましたが、やがてそういう場所へは家族や友人が遊びに来た時だけ行くようになり、自分にとって「暮らすなかで、心地いい場所」を探すようになりました。

今回はそのひとつである『神岳(かみだけ)テラスを紹介します。

 

神岳テラス*KAMIDAKE TERRACE

『神岳テラス』は、キャンプ場とコワーキングスペースを備えた施設で、2023年4月にオープンしました。運営会社は株式会社UNICO(ユニコ)様、伊勢市でWEBやデザインを主たる事業とするIT企業です。
「働く」と「遊ぶ」を融合させたワーケーション施設として、また様々なアイデアやインスピレーション、出会いが生まれる場所として、沢山の楽しみ方や利用方法があり、その受容性の高さと自由な雰囲気が魅力です。
「キャンプはしないけど、集中して仕事をしたい。」そんな時にコワーキングスペースを利用しています。


*車から目の前の神岳を眺めるだけでも気分リフレッシュ。


*目的地に続く新道路。走りやすく整備されています。

*小さな公園を左折すると、「神岳テラス」の看板とともに施設が見えてくる。

 

コワーキングスペースCOWORKING SPACE

1人につき「500円/1時間」「2000円/1日」で利用出来ます。Wi-Fi環境、コンセントはもちろん、コピー機、ケーブルのレンタル、会議室、オフィスワークに必要な設備が整っています。(注)コピー機、ケーブルレンタル、会議室は有料。
棚田をイメージしたラウンジにはビーズクッションが解き放たれ、開放的な空間。大きな窓からは、キャンプ場やシンボルでもある欅のツリーが見えます。目に飛び込んでくる風景は来る毎に違っていて、ふと見た視線の先でつぶさに四季の移ろいが感じられるこの環境をとても気に入っています。気に入っているだけでなく、仕事場としても最適だと感じています。

*いつ来ても違う風景が楽しめる開放的なラウンジ。貸し切り利用も可。

*カウンターの向こうは、山小屋をイメージした貸切団体様用のカプセルホテル型宿泊施設。

適度な静寂と公共性により、自宅にいるより仕事は捗ります。ここを訪れる異業種の方々と稀に交流が生まれたり、スタッフの皆様が気軽に接してくださるのも、いい刺激や気分転換になっています。
1Fピロティのカフェスペースでくつろいだり、売店コーナーでグッズを見たり、どこにいてもどう過ごしても自由なのが嬉しいです。

*風通しがよく、ホッと一息つけるピロティのカフェスペース。

*ちょっとしたキャンプ道具やアメニティの他、オリジナルグッズも充実の売店コーナー。

 

キャンプ場*CAMPING PARK

キャンプ施設は3つの区画に分けられていて、それぞれ違う楽しみ方が出来ます。

(提供画像)

前の棚田サイト」・・車を横付け出来るオートキャンプ場。

上の棚田サイト」・・本館と隣接しているため、初心者の方でも安心。

下の棚田サイト」・・林間の木漏れ日が美しい、小川沿いのキャンプ場。

「上の棚田サイト」は、元々棚田であったここの地形をいちばん感じることが出来ます。段差があり目線の高さが違うため、ほどよいプライベート空間が保たれています。隣接する本館1Fのピロティには、トイレ、温水付きの水場、シャワー室、ランドリーと設備も充実。キャンプ未経験や初心者の方でも、デイキャンプなら利用しやすく、コーヒーを沸かして飲むだけでも、空の下は気持ちがいいのでおススメです。

*車幅が合えば区画まで車を乗り入れ、キャンプ道具の上げ下ろしが出来ます。

*こうしてキャンプ場として使えるようになるまでに、沢山の人の手や時間が費やされています。

*外にある水場は近くて大助かり!写真右はオートキャンプ場となる「前の棚田サイト」


「下の棚田サイト」
は、ソロ専用でキャンプ上級者向きです。下りて行くと、林の木々に小川が流れる音と空気が吸い込まれるようで、そこは異世界。かなりの高低差があるため区画としては隔離され、自分だけの空間を楽しめます。キャンプ道具や機材はレンタルカートで坂道を引いて下ることになります。

*晴れた日には木漏れ日が地面を突き刺し、光の絨毯のよう。

*高低差はあるが、どっぷりソロキャンプ出来る!

 

伊勢神宮からのアクセス

神宮参拝に来られた方の中には、伊勢西インターから入って帰られる方も多いでしょう。もし時間に少しでも余裕があるのなら、御木本道路から「ぎゅーとらラブリー藤里店」方面へ、そのままゆったりと車を走らせてみてはいかがでしょう?『神岳テラス』に寄り道しても、玉城インターから帰ることが出来ます!

観光地のように特別な場所ではないからこそ利用し続けられるし、あってよかったなと思える場所。この紹介記事を見て訪れてくれた方が、豊かな自然と整った環境の中に身を置いて、リフレッシュ出来たり、何かを感じ取ってもらえたら嬉しい。

 (提供画像)

 

神岳テラス

住所
〒516-1107 三重県伊勢市神薗町1019番地1

電話番号
0596-67-6489(受付時間:9:00〜18:00)

営業時間
9:00〜18:00

定休日
不定休

アクセス
伊勢自動車道玉城ICから県道169号経由約10分

WEBサイト
https://kamidake.jp/

Instagram
https://www.instagram.com/kamidake.terrace

 

 

 

在ることが美しい世界!熊野で残す足もとの光

 

前回の記事
熊野をダイナミックに切りとる!パノラマカメラで覗く世界

Lomography(ロモグラフィー)さんのカメラを使って
熊野をパノラマで切りとったお話を綴りました。

 

“Sprocket Rocket 35mm”というカメラ。パーフォレーションを含むフィルム全体の露光ができる

 

今回は、そのつづき
だけど

同じ熊野で撮影していながら
観光地ではない
わたしの身のまわりの
ごく私的な光景をおさめたので
見てください。

 

ここにあるけど、二度とない

わたしの暮らす家からは
海が見下ろせます。

一年中
同じ日は二度と訪れない。

そのことを実感しながら
毎日、窓からの景色を眺めています。

それどころか
数秒したら変わっていってしまいます。

雲の形も空気の色も。
そしてわたしの見方も。

 

そういったことは
どこに暮らしていても同じかもしれません。

ただ
足を止めるかどうかなのかもしれない。

気もちが止まるかどうか。

 

カメラがあるからこそ立ち止まる

わたしは毎朝、散歩をしています。
わが家のまわりをぐるっと1時間弱。
カメラは必ず持って出ます。

昨日と変わりないのかもしれない。

ネコジャラシも
樹木に吊りさがる枝も
クモの巣も
名を知らない草も
水たまりも。

ただただ
もしかしたら今日は違うことがあるかも?という好奇心で
カメラを手放すことができません。

そして歩いていると
わけもなく
足を止める瞬間があるんです。

カメラがあるからこそ
立ち止まってみようかなということがある。

 

なんでもない

なんでもないんだけど
そこに在ることが美しい。

 

見たものに
愛情が芽生える。

 

カメラがあるから
見なかったはずのものを見る。

 

そこに
温度を感じたりする。

 

世界は
いいものなんだ。

 

フィルムは愛も温度も風も光も、残す

こうして
フィルムカメラで写しとった過去の光
現在のわたしを介して
未来に残すことができる。

 

当初は
パノラマなダイナミックな世界を写しとるんだ!
と意気込んで手にしたカメラでしたが
撮影を続けながら
自分が暮らす土地を歩いていたら

この Lomography のアナログなカメラを通して
あらためて足もとの美しさを信じたい
思うことができました。

 

 

パノラマに広がるダイナミックな視点から
身近な愛おしさまで楽しめるカメラです!

フィルム写真に情熱を注ぐ世界規模のコミュニティーを
ぜひのぞいてみてください
→ Lomography(ロモグラフィー)

 

今回使用したカメラ
Sprocket Rocket 35mm パノラマカメラ
(本体の色いろいろあります)

使用したフィルム
・LomoChrome Color ’92 35mm ISO400
・LomoChrome Color ’92 Sun-kissed 35mm ISO 400

 


 

コラボレーション

株式会社ロモジャパン / Lomography Japan
HP https://www.lomography.jp/
IG https://www.instagram.com/lomographyjapan/

この記事は、Lomographyのカメラを使い三重のディープな魅力を発信するコラボレーションです。

 

 

 

IseShima Connect インバウンドにお伝えしたい「本質の継承と常若の挑戦」 連載:伊勢志摩インバウンド

伊勢志摩は観光庁から「地方における高付加価値なインバウンド観光地づくり」のモデル観光地の14地域のうちの1つに令和5年から選定されている。

連載:伊勢志摩インバウンド(過去記事一覧)

伊勢志摩観光コンベンション機構(以下:コンベンション)では、インバウンドへの取り組み「IseShima Connect」をコンセプトに、「地域内のつながり」「外とのつながり」「体験や情報のハブ」というテーマに注力している。
コンベンションの担当者、三橋さんにインバウンドで今、取り組んでいることのひとつを伺った。

三橋さん:伊勢志摩には伊勢神宮、真珠、海女さん、自然、他にも素晴らしいコンテンツやインバウンドに挑戦する方々もいらっしゃいます。ただその魅力を、どうやったらインバウンドに伝えられるのかは課題でもあり、コンベンションでは高付加価値インバウンド(※)向けのガイド育成に取り組んでいます。

※高付加価値インバウンド:訪日旅行での消費額が一人あたり100万円以上のインバウンド

今回、ガイド育成の講師を務める、全国通訳案内士の村口優子さんにご同行いただき神宮へ、そして伊勢志摩で新しい取り組みを進めるふたりを取材した。

村口さんプロフィール
伊勢市出身、志摩市在住。日本各地はもとより伊勢神宮や伊勢志摩の歴史・自然・食文化に精通し、海外からの賓客や要人、企業視察団の案内を多数担当。G7伊勢志摩サミット開催時には、地域の魅力を正確に伝える通訳案内に携わり、国際舞台で三重の文化や精神性を紹介した経験を持つ。丁寧で背景理解を重視したガイドに定評がある。

 

細かな歴史の話の前に、神宮の宗教観や日本人の自然観を伝える。
左:三橋さん、右:村口さん。宇治橋の前にて

年間約700万人が訪れる伊勢神宮。鳥居をくぐり神域へ一歩入れば、その凜とした空気に神聖さを感じる。ただ日本の文化を肌で感じて育っていないインバウンドが、日本人と同じように神宮のことを理解するのは簡単ではない。

村口さん:伊勢志摩のインバウンドは、過去に東京や京都を訪れて日本を好きになり、さらにディープな日本の魅力を感じに訪れる方が多いです。行き先は都会ではなくいわゆる地方で、インバウンドを神宮にお連れするとまず驚くのが人の多さ。「田舎なのになぜこんなにいるの?原宿みたいだね」と。

村口さんは普段、インバウンドにどのように神宮を説明しながらガイドをしているのか。一緒に内宮を巡っていただいた。

宇治橋

最初のスポットは「宇治橋」を渡り、下から橋の構造を見られる場所へ。

村口さん:古来の日本の建築技法で建てられている釘を使わない「新しい」橋。20年に一度、神殿や神宝などすべて新しく造り替え、神様に新しい社殿へお遷りいただく「式年遷宮」のお話をします。あと欧米の方はお寺と神社の違いがわかりづらいので、きちんと説明しています。すると「あなたは仏教?神道?」と聞かれるので、私個人の考えでは、日本人は一般的に仏教では主に来世、神道は現世への祈りと感謝をする傾向があると説明し、海外の一神教とは宗教観が少し違い、私の場合は神道は way of life (伝統的価値観)に近いと伝えています。

瀧祭神から正殿方面に向かう森の小道

続いて、五十鈴川のほとりにある「瀧祭神」へ。

村口さん:瀧祭神の御神体は岩ですね。私はそこで「日本人は古来、木や石などの自然のなかに神様が宿ると考え、それが神道の始まりです」と伝えます。人が少なく自然を感じることができる、森の小道もご案内しています。「ジブリのような世界観だね」と話すインバウンドもいて、彼らにとって日本の自然と神聖さを感覚的に捉えられる場所なんだと思います。

風日祈宮

伊勢といえば常若の精神が今も息づき、その背景には遷宮がある。この精神性について、村口さんは「風日祈宮」で説明するという。

村口さん:遷宮で建て替えられた前後の場所がひとめで確認でき、なおかつ神殿はご正殿と同じ建て方です。私は遷宮について、3つに分けて説明しています。一つ目は神道の根本にある「常若」という思想です。式年遷宮で神殿や神宝が新しくなることで、神様は不死鳥のように若返りを繰り返し、常にエネルギーに満ち溢れた状態でいることができます。

また、二つ目は日本古来の建築様式を継承できること、三つ目は神道の信仰心を次世代に伝えていくこと。

村口さん:パルテノン神殿は遺跡であり何千年前のオリジナルの建物が残っています。神宮は1300年前の建築様式が新しい状態で継承されていると話すと驚くインバウンドは多いです。あと自分自身も最初の遷宮は親に手を引かれて、次の時は新しい家族と一緒に行事に参加しました。20年に一度の遷宮はいわば、ひと世代のサイクル。そして今、60代になった私には「日本人のこころのふるさと」と称される神宮の魅力を伝えたいという使命感が育まれています。

正殿の前

そうやって語り継がれることで常若は概念ではなく、暮らしのなかにある事象としていつまでも受け継がれていく。2000年の歴史を持つ神宮、1300年続く式年遷宮。正殿の前に到着すると、こんなエピソードを教えてくれた。

村口さん:イギリス人のご夫婦を案内する機会があり、彼らが内宮を正式参拝したいというので、レンタル着物屋さんで訪問着や紋付き袴に着替え、ご正殿の前に到着したときです。参拝に来ていた日本人のおばあさんが、彼らに「ありがとう」って言ったんです。私は胸が熱くなりました。

三橋さん:私たち日本人の文化をリスペクトしてくれて「ありがとう」だったんですね。

 

伊勢志摩にしかない、オーセンティックな体験や魅力を創り出す。
玉山さん

参拝を終えて宇治橋を出ると待っていてくれたのは、人力車などの事業を手掛けるプロダクション玉屋の代表、玉山翔偉(しょうい)さん。村口さんから、おはらい町の反対方向にある自然豊かなエリアもインバウンドに人気と聞き、人力車を走らせてもらった。

村口さん:私たち日本人には日常ですが、インバウンドは日本の四季は特別だと感じています。

五十鈴川沿いには、美しい紅葉、そこを走る人力車は日本ならではの風情がある。

おはらい町に戻り、人力車を走らせれば日本人だけでなくインバウンドからも注目され、特に子どもは興味津々だった。

おはらい町から一筋入り、玉山さんが営む「伊勢民泊 おしのび」でお話を伺った。
玉山さんは外宮近くで生まれ育った生粋の伊勢っ子。一度は教員になり鈴鹿市に勤めたが、伊勢の魅力を伝えずにはいられなくなり、人力車を始めた。

玉山さん:むかし外宮の最寄り駅、伊勢市駅近くの居酒屋でアルバイトをしていたとき、神宮に興味のあるお客さんをボランティアで案内していました。人力車を始めたのは純粋に好きで、本当にノリで(笑)。

コロナ禍になり、伊勢からも観光客は減った。そのころ教員をしていた玉山さんは、人がいなくなったおはらい町をひとり歩いていた。

玉山さん:寂しいなって。伊勢を観光客に案内していたときの想い出がずっと心に残っていて。伊勢を盛り上げたい気持ちが湧いてきたんです。

月に3回の神宮早朝参拝を欠かさない玉山さんは、その魅力をもっと多くの人に伝えたいと思い、人力車の次は宿も始めた。朝3時に起床し4時半に宿へ客を迎えに行く。人力車に乗せ、秋冬はまだ月が見える朝5時の神宮を案内している。さらに玉山さんの取り組みは続く。

玉山さん:人力車で外宮から内宮を結ぶルートを作り、マップも作成しました。道中には皇大神宮別宮の「倭姫宮」や「月読宮」もあります。他にもタクシーでは立ち寄りにくい場所も人力車ならご案内できます。

さらにさらに、玉山さんは内宮から10㎞以上離れた「夫婦岩」、13㎞近く離れたアップダウンが続く峠道にある「天の岩戸」へ案内することもあるという。愛する伊勢を世界へと、今ではインバウンドにも目を向け、事業化に向けて奮闘中。来期には英語が堪能な日本人スタッフの採用も決めている。

村口さん:素晴らしいと思います。インバウンドはオーセンティック(ここにしかない)体験を求めていて、日本固有の人力車で日本のこころのふるさとを巡るのは風情がありますね。

課題は人力車は基本的に待ちの仕事であり、伊勢の場合は呼び込みはタブー。客から声を掛けられるのを待つのが現状だ。

三橋さん:インバウンドが宿泊する施設と組んだり、ツアー会社の企画も需要はあると思います。コンベンションとして、サポートできればと思います。

最近では地元の人の暮らしをそのまま体験する旅行も人気。伊勢には地元民がこよなく愛する老舗居酒屋なども多い。

村口さん:富裕層は人力車の料金は多分気にしないと思いますが、車夫さんを待たせておくのには、気を遣うと思います。一緒に食べようというかもしれません。

玉野さん:ボランティアではなく商売としてやっているので拘束時間は長くてもいいんです。それより伊勢の旅行をより楽しんでもらえれば嬉しいですね。特別な時間を心地良く過ごしていただくために、私は人力車を毎日ピカピカに磨いていて、実は装備品の提灯も手作りなんです。

聞けば伊勢に唯一残った提灯職人が他界され、発注者だった玉山さんは「祭に欠かせない提灯。地元伊勢の伝統工芸がなくなってしまう」と気持ち的にも落胆したそう。

玉野さん:そこで職人の奥様に作り方を教えてもらい、自分で作りました。いま私が作っているサイズなら、知り合いの提灯も制作することもあります。

村口さん:若い世代がつながって、消えつつある伊勢の伝統を維持してもらえたら嬉しいですね。

日本の伝統工芸はインバウンドから「クラフトツーリズム」と呼ばれる人気の観光コンテンツ。伊勢市のおとなり、明和町で新たな取り組みがあると聞き伺った。

 

サスティナビリティの真にある共通言語は、アートなのかも知れない。

明和町は、天皇の代わりに神事に参加した斎王が暮らした「斎宮」があり、神宮と深い繋がりがある。お伊勢参りで賑わった伊勢街道沿いに、古民家をリノベーションしたカフェ「みのりや」が2022年にオープン。

左から秋山さん、三橋さん、村口さん、北田さん

運営をするのは、コンベンションとも連携をしている明和観光商社(明和DMO)の秋山実愛(みちか)さん。
秋山さんが窓口となり今年からはじまった体験コンテンツが、約350年の歴史を持つ「擬革紙」を使った「掛け香づくりワークショップ」。

掛け香とは天然香料を通常は布でできた袋に詰め、家の柱や壁に吊す「匂い袋」のひとつ。

ワークショップの講師は擬革紙を使った作品を手掛ける、北田智里さん。まずは簡単に擬革紙についてご紹介したい。

擬革紙を使った製品(三忠)

擬革紙とは文字通り革に擬えた紙のことで、お伊勢参りが盛んになった江戸時代に作られていたとされる三重県指定伝統工芸品。神宮に参るため、動物を殺生した革製品は持ち込まず、和紙にしわ加工を施した代用製品。特に葉たばこ入れは土産物として人気だった。

擬革紙の作り方は和紙を用いて色染め作業を行い、型紙を用いて万力で絞ってしわを施し、磨きを加えて完成する。

一度は途絶えた擬革紙を復活させようと地元のボランティア団体が設立され、明和DMOはクラウドファンディングのサポートや商品開発、体験コンテンツの開発をサポート。北田さんは当時、明和町地域おこし協力隊として2022年に赴任し、擬革紙の普及やPRを約3年間担当した。

北田さん:団体の皆さまは、昔の擬革紙のしわを再現され製品にされています。日々、皆さまと取り組むなかで「私だったらどんな擬革紙を作るだろう」と考えるようになり、つい、欲が出てきたというか…。

美術系大学で日本画を学んだことがある北田さん。地域おこし協力隊の任期が終わるころに合同会社「北椿」を設立し、作品づくりを本格化。

最初に商品として取り組んだのは、絶滅危惧種のゾウ、カバ、サイをモチーフにしたブローチ。擬革紙をそれぞれ動物の皮膚に寄せている。北田さんは「どこまで本物の皮膚に寄せるのか」にこだわる。

北田さん:擬革紙づくりは、個人的には日本画を描く感覚に似ていて楽しいですね。でも作品が仕上がるまで、喜びというのはなかなか訪れない。これでいいのかという自問を繰り返し、皮膚に似てきたなと感じたら、手数を減らし仕上げます。

そう話す北田さんはパネル作品も見せてくれた。

北田さん:クロコダイルの皮膚を表現しています。高級バッグなどに使われているクロコダイルは養殖されている場合が多いです。あと黒く染めるのは墨ではなく煤(すす)です。理由は煤を墨に加工する際、動物の皮などから作られる膠(にかわ)を使うからです。

村口さん:ワークショップを存じており、北田さんは擬革紙の職人さんと認識していましたがアーティストなんですね。個人的なイメージですが、海外で認知が広がっているエシカルな世界観を感じました。インバウンドの文化的価値を求める富裕層は、地球規模の課題にも敏感で、有名なブランド品を持たない人も多い。北田さんの作品にとても興味があると思います。

北田さん:私自身ヴィーガンではないし、過度な動物愛好家でもないんです。擬革紙の価値は、紙を本物の皮膚に寄せるという誠実さにあると思っています。擬革紙は布や紙としてまだまだ展開できると感じ「今度はこれやってみよう」と考えるのも楽しいです。

村口さん:お話を聞き、エシカルという定義に作品のコンセプトを当てはめない、日本人らしいアーティストの寛容性を感じました。インバウンドは職人やアーティストとのコミュニケーションがとても好きです。ぜひ北田さんの感性や考え方もお伝えできるといいですね。

三橋さん:擬革紙という伝統工芸が、アートになって次の時代に継承されているのは素敵です。形を変えながら本質を伝えていく。ここにも常若の精神を感じました。

最後に今回、同行いただいた村口さんに感想を伺った。

村口さん:お会いしたおふたりは、私より2世代も若い方々。そういった方々が新しい挑戦で地域の魅力を創り出そうとしている姿を見て、応援したい気持ちでいっぱいになりました。インバウンドのガイドの分野でも、前の世代から受け継いだお話や、自分の持っているストーリーテリングのノウハウなどを少しでも次の世代に残していければと思っています。

伊勢志摩に根付く「本質の継承」。そこにあるのは地域や伝統への、人々の敬意と想い。世代を超えて遷すことで本質は継承されていくことを、常若の精神は、いつの時代も教えてくれる。2033年の式年遷宮へ向け、伊勢志摩は新しい時代へ進むため、熱を帯びはじめているのでした。

 


 

インバウンド向けのガイド育成や、資料をご提供しています。

伊勢志摩観光コンベンション機構では、翻訳ガイドの育成や、インバウンドへ向けた伊勢志摩の魅力の伝え方に関する資料等、時代に合わせてアップデートしてご提供しています。

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伊勢志摩観光コンベンション機構はインバウンドに興味のある人と人をつなげる取り組みを行っています。ご興味のある方はお気軽にご連絡ください。

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参加者募集!日々三重「三重の暮らし体験会in名張・伊賀」ディープな魅力を地域プレイヤーがナビゲート

OTONAMIEでは、オンラインとリアルで三重の人や地域とつながるコミュニティ「日々三重」(三重県移住促進課)の企画運営をしています。

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おかげさまで今年で3年目の日々三重。SNSでの情報発信に加え、移住をお考えの県外の方を対象に年に数回、1泊2日の「三重の暮らし体験会」を行っています。

前回の三重の暮らし体験会in鳥羽・度会の様子

いままで三重の暮らし体験会では三重県内各地を巡り、次回は2026年2月28日(土)〜3月1日(日)に「名張・伊賀」を訪ねます。
毎回ナビゲーターとしてOTONAMIEより村山福田に加え、訪問先の地域で活躍する方々にもナビゲートいただき、より深く地域の暮らしを体験していただけます。

そこで今回、名張・伊賀ツアーでナビゲートいただく方々をご紹介させていただくとともに、移住して地方に暮らす魅力などもお伝えできればと思います。

 

暮らしを試着できる場所

名張市や伊賀市は三重県西部にあり、周囲を山に囲まれた盆地に位置する。山から流れる豊富な伏流水に恵まれ、ブランド米の伊賀米や地酒、また伊賀牛など食の産地であり、忍者に代表されるような深い歴史は今も暮らしのなかに息づいている。

一日目の舞台となる名張市は人口約7万人。近鉄大阪難波駅からは特急で約1時間とアクセスが良好な、関西圏のベッドタウン。

今回ナビゲートいただくのは、コワーキングスペースFLAT BASEを運営するお二人。設計士として古民家などのリノベーションを手掛ける野山直人さんは名張出身。一度は県外に出て暮らし、11年前にUターンして工務店「イエノキ」を起業。
もうひとりは北森ひとみさん。大阪出身で結婚を機に三重に移住した小学校の元教員で、その影響からいまでも「ひとみ先生」と呼ばれている。

FLAT BASEがあるのは、名張駅から徒歩約10分の通称「旧町」と呼ばれるエリア。江戸時代にお伊勢参りで多くの参拝者で賑わった奈良から伊勢神宮に続く初瀬街道沿いにあり、昭和レトロな商店街が残る地域。いわゆる中心市街地だが、全国の地方と同じく商店や人も減り、空き店舗や空き家が増えている。

FLAT BASEはひとみ先生の義母の実家であり、住む人がいなくなったため空き家になっていたところ、地域の場づくりをしたいと思っていたひとみ先生と野山さんが意気投合。3年前にコワーキングスペースとしてオープン。いまでは様々な人が通うようになり、地域コミュニティ化している。

取材当日、FLAT BASEを訪れていたのは、夫(後述するのまちの図工室を運営する長岡造形大学の先生)の都合で1年前に名張に移住した妻のもとこさん。福岡に生まれ育ち、名張の前は浜松の都市部で暮らし、小学生以下の3人の子どもを育てるお母さん。

もとこさん:もともと、人と深く関わるコミュニケーションは苦手な性格でした。でもFLAT BASEにいたら、いろんな人がいておもしろいことが始まっていきます。実はもうすぐ、引っ越しするか名張に留まるか決める時期なんです。最初は福岡に戻ろうと考えていたのですが、ここで知り合った方々との関係性を終わらせたくない。子どもたちもいままで暮らした地域のなかで、一番元気に遊んでいます。知り合った人たちと、もう少し何かご一緒したいなと。名張に残りたいという気持ちを深く考えています。

もとこさんが感じる、名張の魅力を聞いてみた。

もとこさん:買い物などは不便に思わず、案外何でも揃います。あと、ここでお話をする名張の方々は、会話のなかで「名張」という言葉をよく使います。いままで暮らした地域ではそんなことはなくて、皆さんが「まちを意識して暮らしていて、意思を持って住んでいる」と感じさせてくれることも魅力ですね。

うなずきながら話を聞き入るひとみ先生は…

ひとみ先生:もとこさんが楽しいと思えるまちを、一緒につくろう!って、本人より思い過ぎるのが私です…。

野山さん:それが良いときもあれば、悪いときもあるやん!そんな具合で、本音で話すところもFLAT BASEらしさですかね(笑)。

いつも夫婦漫才さながらの関西弁で元気に話すお二人に、ツアーで巡る旧町の一部をご案内いただいた。

築170年を越え、登録有形文化財に指定されている古民家「kyucho hotel」は来年春に民泊施設として開業予定。FLAT BASEがチェックインなどの窓口を担う。

野山さん:おかげさまでFLAT BASEの視察や県外から遊びにきてくれる人も増えました。旧町には飲食店はあるのですが、宿がなかったんです。旧町の暮らしをそのまま体験して欲しいと考えていたところご縁をいただき、民泊を始めることにしたんです。

歴史有る古民家はかつて、旅籠をしていたこともあり、江戸時代に精密な日本地図を完成させた伊能忠敬の観測隊も分宿として使ったそう。

野山さん:実はこの宿の支配人やお手伝いも募集しようと思っていて、宿だけでなく地域づくりにも関わっていただけると思います。

宿を後にして旧町を歩けば、お二人はなじみの店に顔を出し、そこでは笑顔で談笑が始まる。栗羊羹で有名な和菓子屋、地酒を扱う酒屋、そして店だけでなく井戸端会議をしているおばちゃんからも家に招かれる。そんなお二人の元へ、地元の方々から空き家の相談に加え、企業や大学からも相談がくる。

空き店舗になった元クリーニング屋は現在、まちの図工室として長岡造形大学の山口貴一先生が管理している。

アートと地域づくりに関する検証の場として、子どもから大人までまちの人が訪れ、定期的に大学生のインターンシップも滞在して作品づくりやまちの活動に参加するなど、交流も活気づいている。

まちの散策の傍ら、お二人はどのように移住を考えている人と接しているのかを聞いた。

野山さん:まちの暮らしを案内できる人って、いそうであまりいない。私たちはまちと移住者のつなぎ役とも思っています。名張は高度経済成長期からベッドタウンですが、今は住宅地でも空き屋が増えてきました。住むのは住宅地、暮らしを楽しむのは旧町というパターンも案内できます。

散策の道中、立ち寄った家でワインをもらう野山さんとひとみ先生。

野山さん:移住をして知らない地域での暮らし。理想の暮らしを円形と例えると、移住前はある部分がピザのようにひと切れ欠けていて、そこを補うために移住をする。でも移住して「補った」と思っていた部分は、円からはみ出ているのが普通です。暮らし続けて、はみ出ている部分が徐々に削られていく。そこで、上手に削れていくような暮らしのお手伝いも、わたしたちはできると思っています。

ひとみ先生:何というか、与えることはできませんが、受け入れることはできます。暮らしを埋めるのではなく、作っていく感覚です。

懸命に言葉を探しながら、一言ひと言を絞り出して語るお二人を見ていると思うことがあった。それは活動内容が今まで存在しなかった概念であるため、言葉が見つからないこと。具体的には人口減少が進む時代に、自分たちが楽しいと思える暮らしを自ら作っているということ。

 

どんどんまちが、好きになっていく暮らし。

2日目に伺うおとなり伊賀市は城下町であり、国から伝統工芸品に指定される伊賀焼や伊賀くみひもは現代に継承され、城下町には和菓子店など100年以上の歴史を持つ店や企業も多い。

伊賀をナビゲートいただくのは神崎千春さん。広島で生まれ育ち、東京でライターや編集者のキャリアを持つ。夫の地元である伊賀へ20年前に移住し、伊賀を中心にライティングやディレクションなどの仕事を手掛けている。

待ち合わせをしたのは伊賀鉄道・上野市(忍者市)駅前。電車を眺めながら神崎さんは話す。

神崎さん:あの電車、東急電鉄の車体を使っているんです。東京からこっちにきたので、なんだか不思議な感覚になります。

神崎さんはライティングなどのクリエイティブの仕事以外にも、以前は駅前商店街の利活用事業にも広報担当として携わっていた。

一時は衰退が進み、空き店舗化した駅前商店街。

約12年前に新天地Otonariとして空き店舗をチャレンジショップ化し、テナントの活用を進めたところ、イタリアンやカフェ、雑貨屋などが入居した。

現在も食堂、美容院、弁当屋などで賑わっている。

神崎さん:店主さんは地元の方が中心ですが、UターンやIターン組のチャレンジの場になっています。以前は空き店舗ばかりで薄暗く、人通りもなかったこの場所が賑やかになってよかったと思います。

続いてご案内いただいたのは、まちの精肉店。神崎さんが伊賀に移住を決めた理由のひとつがここにあるそう。

神崎さん:伊賀牛は地元の精肉店が一頭買いをするという独自の流通があるので、地域外にあまり出回らないんです。地元の方は精肉店で伊賀牛を買う人も多く、贈答や特別な日以外でも普段使いする人も珍しくありません。初めて伊賀にきて伊賀牛を食べた時、その美味しさに感動していたら夫や地元の方は「牛肉はこれが基本だよ」というので衝撃を受け「ここに住む!」って宣言しました(笑)。

精肉店から、藤岡組紐店へ歩いて向かう道中、私自身県内のいろんな地域を見て来たが、伊賀は商店が比較的多く営業している印象だった。聞けば、伊賀牛以外でも地域内消費が多いのではないかと神崎さん。

神崎さん:伊賀はチェーン店が少ないんです。顔馴染みの店で買った方が安心できるというか。気心が知れているので、注文するときに細かなことまで分かってくれている良さもあります。20年も住んでいるとチェーン店の方がドキドキしちゃいます。

藤岡組紐店では若女将のかほりさんが迎えてくれた。かほりさんも富山出身の移住者。

かほりさん:夫の地元に嫁いでから組紐職人になりました。ここでは父や母も合わせて4人全員が組紐職人です。

伊賀に組紐産業が根付いた背景にはもともとは農産地であり、農業が休みの期間の活用のため。また夏は暑く、冬は底冷えをする盆地のため、コツコツと細かな仕事をする忍耐強い人が多い地域性もあるそう(忍者の里でもある)。

かほりさんに、移住して感じた伊賀らしさについて訊ねた。

かほりさん:夫もそうなのですが、古いものを大切にします。組紐も、もともとは家庭で母親が子育てをしながら組んでいた内職です。小さな子どもは組紐の重りがおもちゃ代わり。そのように育った人にとって、組紐は特別なものではなく、暮らしのなかにある大切な一部なんだと思います。

神崎さん:組紐の他にも伊賀焼や、酒、味噌、醤油の蔵など、古くから続く仕事も多い。東京や広島で暮らしていたとき、周りにいる人は会社勤めの方が多かったのですが、伊賀のコミュニティにいると職人さんが普通にいるというのも驚きました。そういう環境で育つと、暮らしのなかにある古いものに愛着を持つ人が自然と多くなり、まち全体にそのような気質が根付くのでしょうね。

最後に訪れたのは菊野商店。伊賀や名張の地酒を揃えていて、店内にあるSAKEサーバーではコインを入れると様々な地酒が有料試飲ができる。

神崎さんがパッケージデザインを手掛けた地酒

神崎さん:もともと日本酒が好きで、伊賀地域に酒蔵が多くてラッキーでした。好きが高じてお仕事もさせていただき幸せです。

神崎さんに移住前と移住後の、暮らしの価値観の違いを聞いた。

神崎さん:伊賀では、常に顔が見えるコミュニティのなかで暮らしている感覚です。移住したてのときは正直、そこに驚きました。けれど今では、心地良さを感じています。私はそんな血の通った関係性が好きです。あと、古い町並みが残っていて、まちから少し離れたら自然が豊か。どこを切り取っても絵になります。

どんな移住者が、伊賀の暮らしに向いているのだろう。

神崎さん:移住ではないですが、観光という面では上級者向けの地域だと思います。伝統工芸や城下町の情緒や世界観が好きだったり、古いものを大切にする暮らしがあったりと、そういう価値観が合う人はハマると思います。個人的にはアートやデザイン、クリエイティブなことが好きな人は、移住に向いていると思います。私自身、移住したときから「刺激的でファンキーなまちだな」と思っていて、今でも新しい発見があり、暮らすたびに、どんどんまちが好きになっています。

 

大切にしたい、暮らしを体験。

取材を終えて帰る道中、不思議な感覚になった。暮らしは楽しむことも作ることもできる。今まで個人的に暮らしについて考えるとき、家族や友人単位が多かった。これを地域単位で捉えてみたら、もっとおもしろい暮らしが見えてくるような気がした。

名張市
伊賀市

そして、古くとも丁寧に扱われたまちは、それぞれに独特の魅力を放っている。そんなまちの魅力に気がついたとき、暮らしに彩りが生まれる。

今回のツアーでも、暮らしの魅力を体験したい、移住をお考えの方を募集しています。ご興味のある方はぜひご覧ください。

 


 

スケジュール

2月28日(土)
午後
名張駅集合
FLAT BASEの見学や活動等の紹介
旧町の散策や空き家の見学(活用事例含む)
夕方
宿チェックインと休憩(トマルカフェSANKAKU

夕食会&交流会(トマルカフェSANKAKU

3月1日(日)
午前
ゲストハウスサープレ伊賀
・お試し移住施設の見学
・先輩移住者とのおはなし会
–テーマ
・伊賀の好きなところ/移住のリアル
–ゲスト
・サープレ伊賀:オーナー兼ホスト 百中 宏幸さん
・ライター/ディレクター:神崎 千春さん
・青山ハーモニー・フォレスト施設長:西木 稔さん
正午
昼食(内容未定)
午後
神崎さんナビゲート「伊賀の暮らし散策」
夕方
解散
※内容は予告なく変更する場合があります。

詳細・お申し込み
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飯南町に伝わる「てんてん」はヒーロー。子どもや大人も、地域が好きになる暮らし方。

時代は戻ることはできないが、受け継ぐことはできる。

松阪市の山間のまち、飯南町の粥見(かゆみ)神社で行われた「子どもてんてん」のひと幕。「子どもてんてん」は小学4年生から6年生の子どもたちが行う神事だ。天狗は太鼓の音色に合わせて踊りながら、ゆっくりゆっくりと階段を降りる。写真は演舞の途中、居眠りの演技をしているシーン。しかし、鳥居に腰を掛けている別役の子ども天狗は、待ちくたびれて本当に眠ってしまった様子。

大人が行う「てんてん」は約700年続く粥見神社の春季例大祭の神事。秋の大祭では、20数年前から伝統の継承のため「子どもてんてん」が行われている。天狗はいわば主役であり、子どもたちの憧れの存在でもあるという。

飯南町の人口は約4000人。豊かな自然、のどかな風土に恵まれている。
地方移住が注目されている昨今、家族での移住となると子どもが育つ環境や教育も大切な情報となる。

そこで今回「子どもてんてん」を担う小学生が通う松阪市立粥見小学校や粥見地区は、どのような教育や環境なのか、密着取材を行うことにした。

 

山からはじまる、自然が育むいのちの循環。

飯南町や隣接する飯高町は山々の間を流れる櫛田川に沿ってまちが形成されている。昔から林業が盛んで木材の産地でもある。林業家が行う地域学習の授業があると聞きうかがった。

教室には山のさまざまの木々や葉っぱ、ヤマモモの実を食べて笑顔になる子どもたち。

講師は江戸中期から山林経営のルーツを持つ、叶林業(飯高町)の堀内楓子さん。

ミズメの枝の切り口を嗅覚で確かめると「湿布」のにおいがする。

タヌキさながら、頭に乗せてみる生徒も。

続いて、実際に山にある土。ふわふわの触感を手で確認。

突然ですがここで質問です。右は砂、左は山の土。

それぞれに雨に見立てた水を注ぐと、どのような水が流れ出るでしょうか?

子どもたちと一緒に考えたのですが、大人にも難問。

答えは…
砂の場合、水を注ぐと、表面が崩れ、濁った水が出る。
山の土の場合、水は表面を流れずに地下に浸みこみ、透明な水が出る。

枯れ葉などが分解された腐葉土を含む山の土は、たくさんの木の根がしっかりと土を掴み、スポンジのように水をしみ込ませ保つことで土砂崩れを防ぐ。そして水は森の養分を含んだままろ過され、川へそして海へ流れ着く。その過程で大地では草木や穀物、野菜を育て、海では森の養分を元に魚介類の食物連鎖が生まれる。

堀内さん:皆さんが普段飲んでいる水も、山からの贈りものなんです。

子どもたちからは「水への感謝の気持ちが生まれた」など、山の大切さが伝わった様子。授業を終えた堀内さんにお話を伺った。

堀内さん:山があるおかげできれいな水があることを知り、その水が私たちの暮らしや自然界のあらゆる命を支えていることに思いをめぐらせるきっかけになればと思います。

 

「本物を知る」そのきっかけは小学校の授業。

山の水を活かした稲作や、傾斜地でのお茶栽培も盛んな飯南町。粥見小学校ではそれらを体験できる地域学習も行っている。教員の木下先生はどんな想いで授業に向き合っているのだろう。

木下先生:特産品である米やお茶について、あまり知らない子どもも多いです。そこで本物と出会い、学ぶ機会を大切にしています。子どもたちが地域の魅力を知るきっかけをどんどん作りたいと思っています。

小学校のすぐ近くの田んぼを使い、米づくりの講師をするのは長井米生活農場の長井昭さん。長井さんは増え続ける耕作放棄地を減らすため所有する田んぼだけでなく、地域の方から請け負いの農業も行っている。

長井さん:生まれ育った地元の土地が、荒れて行くのを見ていられないんです。農家も減り、田んぼは子どもたちにとって身近な存在でなくなってきました。

米づくりの授業では、餅米の苗を手作業で田植え。水田に飛び込む子どもたちもいる田んぼは時代を超えた遊び場だ。収穫した餅米は、地元の菓子店・甲子軒さんと一緒におはぎを作って食べる。
米づくりを教えてきた長井さんに、印象的だったできごとを尋ねた。

長井さん:地元のコメリで買い物したとき、レジで高校生くらいの店員さんから「長井さんですよね?」と聞かれました。彼女が小学校の時に米づくりの授業に参加していて私のことを覚えていてくれたそうです。嬉しい気持ちになりましたよ。

長井さん:地域の魅力は、机の上で学ぶだけではわからないことがあると思うんです。私は人との関わり合い、助け合いがあり仕事をさせてもらっている。そんな人間味のある暮らしも地元の魅力に感じています。

 

地域に残る、宝を継承。

地元の生産者を講師に迎えた地域学習以外にも、地域とのつながりが深い粥見小学校。校長の村井清美さんが、この地域ならではの魅力を教えてくれた。

村井校長:小学校の校庭は、生徒たちが放課後にわいわいと集まる、賑やかな娯楽の場です。また学校で行うイベントでは地域の方々をお招きすることも多いですね。住民の方々と学校の距離が近いと思います。赴任して驚いたのは、近所の方々が朝早くに自主的に校庭の草抜きをされていたこと。御礼を伝えに行ったら「そんなんせんでいい」と仰るんです。小学校は地域の方々に大切にされている場所だと実感しています。

地域の大人との接点が多いためか、子どもたちは取材に訪れても大人に憶する感じがなく、話しかけてくれるなど、人懐っこい。

村井校長:子どものことを大切にする大人が多い地域です。だから子どもは、安心して大人と接することができます。子ども同士でも、行動が早い子もゆっくりの子もいますが、それぞれを認め合っています。移住された子どもやご家族を、支える力のある地域だと思います。

実際にボランティアとして毎朝、登校する生徒を見守る地域の大人に会いに行った。

粥見神社の前で見守り活動を行っているのは、地元の大久保さん。小学生だけでなく中学生も大きな声で大久保さんとあいさつを交わす。

大久保さん:ふれあいっていうんですかね。小さいころから地域のみんなに世話になり、育ててもらったもんで、ご奉公です。

地元で育った大久保さんに「てんてん」のことを聞いてみた。

大久保さん:幼いころから「てんてん」を見て育ちました。私は身体が大きくてできなかったけど、天狗役は憧れやったね。

大人も子どもも、まるでヒーローのように話す「てんてん」。小学校で行われている「てんてん」の地域学習にうかがい、詳しく教えてもらった。

まずは「てんてん保存会」の岡田さんの講義。

「てんてん」が始まったとされるのは鎌倉時代。当時の人々は今のように十分な食べ物はなく、飢饉や疫病にも悩まされていた。また侍の権力争いによる戦いもあった。人間の力だけではどうにもならず、神や仏に祈るしかなかった。

そこで神話に出てくる天孫降臨、天上界の神が地上界に降りてきて平和にする様子が神事になったのが「てんてん」だ。ちなみに「てんてん」とは、演舞で鳴らす太鼓の音色からきている。演舞には次の様子が描かれている。

地上界が騒がしいと感じた天照大神は、ハナカケ(先駆神)に視察を命じる。地上界に降りたハナカケは荒れた世界を報告する。そして天狗(猿田彦)が地上に降り立ち、獅子を案内する。緑の雄獅子は天照大神の孫(天孫)にあたるニニギノミコト、赤い雌獅子はその妻であるコノハナサクヤヒメ。「てんてん」は、天狗や獅子が舞い、人間世界をきれいに(平和に)して天上界に帰っていくまでの様子を表現している。

続いて、高橋さんによる演舞の練習。

「てんてん」では、ハナカケや天狗は弊(へい)という棒を持ち、躍りながら演舞を行う。

「てんてん」で使う実物の天狗のお面、獅子、太鼓に触れる子どもたち。地域学習の授業を終えた高橋さんにお話を聞いた。

高橋さん:4年生や5年生の時点で「子どもてんてん」に参加する子どもたちは、ハナカケや獅子役です。天狗役は6年生の3名が交代で、それぞれのパートに分けて演舞を行います。みんな天狗役に憧れるのですが3名しかなることができず、選ばれた3名は3ヶ月前から、そのうち2週間は毎晩練習を行います。

子どももそうだが、練習を教える大人も時間が取られる。しかし高橋さんはいう。

高橋さん:地域のよさを伝えること自体は、そんなに難しい話ではないんです。ただし、地域に伝えられる何かが残っているかどうか。それがなければ、子どもたちが地元を好きになるきっかけを作ることすら難しくなります。

 

本物を継承していく。

11月某日、秋晴れのなか「子どもてんてん」の当日を迎えた。

粥見神社では12時からお祓い。

拝殿や舞台では小学生による舞も行われる。

ハナカケ役の子どもたちが、拝殿から太鼓に合わせてゆっくりと降りてくる。

踊りを披露したあとには…

見物していた子どもたちが、ハナカケを目掛けてスギの葉を投げつける。これは地上界が荒れている様子を表現しているそう。

天狗が地上界に、ゆっくりゆっくりと舞い降りる。

その時、太鼓の「てんてん」という音に合わせ、手を突き出す独特な動き。それを一段いち段、ゆっくりと行う。

境内で踊りを披露し…

天孫である獅子を丁寧に迎え入れる。

獅子とともに舞う。「てんてん」の見どころ。

舞が終わると、天狗は鼻をかむ。

鼻をかんだ紙を頭につけてもらうと、無病息災という珍しい神事。ちなみに天狗役の子どもはお面の目の部分ではなく、鼻の穴から視界を確保しているため、前がほとんど見えていない。

地上界がきれい(平和)になったら、獅子を天上界に戻し…

天狗はゆっくりと地上界に舞い降りる時とは反対に、駆け足で天上界に戻っていく。ヒーローはいつだって、去り際が素早くかっこよいもの。

約3ヶ月かけて練習した天狗たちも、今日で任務が完了。

会場は大きな拍手で包まれた。

 

喜びも受け継がれていく。

天狗役をやりきった3名に話を聞いたところ、やはり演舞が始まる前はかなり緊張したそう。終わると表情には安堵感と充実感が溢れていた。

祭とは、神様を喜ばすための神事。かつては日本のどの地域にもあった伝統が、ここでは色濃く継承されている。

どんな世の中であろうと、子どもが子どもらしく元気なのは嬉しいこと。
それは地域の大人みんなの願いなのだと思う。

「てんてん」という伝統を培いながら子どもは大人になり、地域を支えていく。

 


 

タイアップ
株式会社三ツ知製作所

地元雇用を推進しています。

弊社、株式会社三ツ知製作所がある飯南・飯高地域は、少子化や若者の都市部への流出により、過疎化が進んでいます。弊社が創業より大切にしてきた地元の方の採用が厳しくなっています。地域内の雇用は地元を元気にする基礎です。人口減少が進む時代のなか、地元である飯南町・飯高町の魅力を発信することで少しでも興味を持っていただければと考え、持続的に地元の魅力の発信しています。

▼一昨年度の記事
「ただいま〜私のまち」松阪市飯南・飯高地域のあの日に帰る旅

▼昨年度の記事
飯南育ちの私は、山の子どもだ。これからも、どこにいても。

弊社は1971年に飯高町で創業し、現在は三ツ知グループとして国内10ヶ所に拠点を持ち、更には中国、アメリカ、タイ、インドにグループ会社を設立しています。創業から「冷間鍛造(れいかんたんぞう)」をコア技術とし、自動車関連部品や建築資材の製造を行っています。
「冷間鍛造」とは、素材となる鉄に熱を加えることなく、常温のまま圧力を加え加工する技術です。加工時に出る廃棄物がとても少なく、エコで地球にやさしいSDGsの時代にふさわしい技術です。

求人や地域活動にご興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。

三ツ知製作所の製品の多くは世界に向けて輸出しています。緑豊かなこの町から、世界に通用するモノづくりをできることが私たちの誇りです。
最後までお読みいただきありがとうございます。私たちの大好きな飯南町・飯高町にぜひ遊びにきてください。

株式会社三ツ知製作所

三重県松阪市飯南町大字向粥見159番地の3
三ツ知ホームページ
https://www.mitsuchi.co.jp/
TEL 0598-32-2200(担当:堀出)

パノラマカメラで覗く世界!熊野をダイナミックに切りとる

Lomographyのフィルムカメラ“Sprocket Rocket35mm” で撮影。画面からはみ出す勢いの渦巻く波とキラキラの水面が印象的

 

ロモグラフィーさんのカメラを使ってみませんか?

お話をいただいて、秒もかからなかった。

はい!
はい!はい!はーい!ぜひ!

 

Lomographyとは

Lomography(ロモグラフィー)さんは『クリエイティブな写真』という表現を軸に、おもしろい製品を開発しているカメラブランド。世界市場がデジタル中心となった今も、フィルムカメラ、個性的な写りが特徴のフィルムの生産販売を継続していて世界中に愛好家がいます。
→ Lomography(ロモグラフィー)

わたしも長年、Lomographyの LOMO LC-A というカメラを愛用していて
いつかは他にもコレクションを増やしたいと思っていたんです。

 

パノラマカメラで撮ろう!

そこで今回は、
以前から気になっていた
“Sprocket Rocket 35mm” というパノラマカメラを選びました。

この子なら、熊野の雄大さを表現できる!
ダイナミックな自然がひろがるこの土地を
画面からはみ出るような表現ができるカメラで写したいとおもいました。

フィルムは2種類に挑戦。

LomoChrome Color ’92 35mm ISO400 では
熊野の海や空のブルーを表現したいと。

LomoChrome Color ’92 Sun-kissed 35mm ISO 400 は
初秋の自然のあたたかさを求めて。

よし!っと
装填して

さぁてと
撮影に出かけましょ。

 

鬼も見てた?熊野のブルー

まず向かったのは、鬼ヶ城。

”鬼のすみか”
ともいわれたこの不思議な空間には
風と波が作り出した自然の芸術作品が広がります。

 

渦巻く波が岩にたたきつける音は
まるで鬼の太鼓のよう。

 

なに!?このアナログなかわいさ… 感動

フィルムカメラなので
撮影してるときはどう写っているのかわからない。

どきどきしながら
一枚一枚、気合いを入れてシャッターを切ります。

 

現像して
手元でビジュアルを確認した瞬間の感動は
なんともいえない!

写真の上下の ■ ■ ■ が、アナログ感あるし
印字されてる LOMO♥ が、かわいくてたまらない。

キラキラブルーの濃厚さは
このフィルム × 熊野 だからこその色味。

 

たて構図もアリじゃない?

 

巨岩とやさしさの空間

そして次に向かったのは
花の窟(いわや)。

ここに一歩入ると
なぜだろう、
いつも、ふと空気が変わるのを感じる。

 

日本最古の神社ともいわれる境内に
足をふみ入れると
目の前に立ちはだかるのは巨岩。

岩の大きさに圧倒されながらも
なぜだろう
やさしさが満ちてくる。

社殿はなく
この大きな岩が神を祀る
祈りの寄りどころになっているんです。

 

見上げれば、岩の上から大綱がのび
わたしの立っている地面までつづいています。

これは神と人をつなぐしるし。

 

途方もない時間と営みの集積

さぁて
つぎに向かいますのは
丸山千枚田でございまーす。

 

車を走らせていると
道のわきの木々がスカッと抜けて露わになる景色。

むかしむかし
ひと鍬ずつ大地をおこし
石を積み上げて
一枚一枚の水田を築いた人がいたんだなぁ。

水をたくわえて
芝を刈って
守り続けてくれた人たちがいるから
この光景を目の前に
今、わたしは立てるんだなぁ。

 

朝に広がる雲海
夕暮れには山の端を染める赤い空
千枚田とともに
生きてきた人たちがいるんだなぁ。

 

青みがかった描写が特徴のフィルム LomoChrome Color ’92 35mm ISO400

風が吹き抜ける。

途方もない時間と営みがここにある。

カチャン
(シャッター音もかわいくて、トイカメラというジャンルにふさわしい)

 

フィルムカメラはこの土地と最適にマッチ


いうところで
1本目のフィルムが終わりました。

巻き巻き、
まきまき、
くるくるり

田んぼのわきでよっこらしょっと
2本目を装填!

 

暖かみのある描写が特徴のフィルム LomoChrome Color ’92 Sun-kissed 35mm ISO 400

青みがかった描写が特徴のフィルム
LomoChrome Color ’92 35mm ISO400(上)

から ↓

暖かみのある描写が特徴の
LomoChrome Color ’92 Sun-kissed 35mm ISO 400(下)

に入れ替えました。

 

名前のとおり ”Sun-kissed” ね。
稲穂が太陽に愛されてる。
ブルーが印象強く表現された1本目とは異なる色味。

ダイナミックな熊野という土地を切りとるのに
この “Sprocket Rocket 35mm” は最適なカメラだと実感。

フィルムの淵まで画像が写りこみ
さらにその外側へとつづく広大さが表現できる。

連綿とつづいてきたこの土地の歴史と
アナログなフィルムの質感もマッチしている気がしました。

2本目のフィルムを入れて
ひきつづき
撮影をつづけていきます~

 

( つ づ く )

 

今回使用したカメラ
Sprocket Rocket 35mm パノラマカメラ
(本体の色いろいろあります)

使用したフィルム
・LomoChrome Color ’92 35mm ISO400
・LomoChrome Color ’92 Sun-kissed 35mm ISO 400

 

☆★立ち寄ったスポット★☆

鬼ヶ城
https://onigajyo.jp/

花の窟(いわや)
https://hananoiwaya.com/hananoiwaya/iwaya_index.html

丸山千枚田
https://www.maruyamasenmaida.jp/

 


 

コラボレーション

株式会社ロモジャパン / Lomography Japan
HP https://www.lomography.jp/
IG https://www.instagram.com/lomographyjapan/

この記事は、Lomographyのカメラを使い三重のディープな魅力を発信するコラボレーションです。

 

 

 

 

 

 

OTONAMIE PUSH イベント&クラファン 【2025.11.27update】

お寄せいただいたイベントやクラファンの情報をご紹介していきます。
※各イベント等へのお問い合わせは、各イベント等のお問い合わせ先にお願いします。
※イベント等の詳細はフライヤーまたは、各HP、主催者にご確認ください。

 


プッシュ👀イベント

harunachico展「収穫どき、ゆるやかに進行中」

主催者より
harunachico さんの絵、
そしてステキな魔法がかかったお洋服たち_
絵画作品のほか、harunachicoさんの手書きの絵が施された洋服、小物、雑貨などを展示販売します。
● 会期中、服飾作品は追加入荷も予定しています。

日時
2025年11月22日〜12月14日
11:30〜15:00、18:00〜20:00

問い合わせ先
0598-31-2088(シードベッドギャラリー)
hello@cultivate.jp

主催
シードベッドギャラリー

イベントに関するHPやSNSなどのリンク先
https://www.instagram.com/seedbed_gallery/

 


おかげさまマルシェ

主催者より
2025年11月30日(日)、第7回「おかげさまマルシェ」を開催します!伊勢創作ビストロmirepoix(ミルポワ)オーナーシェフ岡田新太朗氏や、会場でもある結婚式場ザ・オランジェガーデン五十鈴川のシェフが、地域食材を使用したメニューをご提供!他にも地域の人気店の出店や、生産者による食材の直売などもお楽しみいただける、食を中心としたマルシェです。環境と体にやさしい食、ワークショップでの体験など、子どもから大人までお楽しみいただけます! 近畿日本鉄道株式会社様による「きんてつハイキング」とのコラボ開催により、近鉄五十鈴川駅前にもエリア拡大!駅前にキッチンカーがやってくるほか、伊勢市制施行20周年記念事業の一環として、市内の農林水産物が大集合!駅前でのテント出店も賑やかです。

日時
2025年11月30日(日)
10時~15時

問い合わせ先
ザ・オランジェガーデン五十鈴川
TEL:0596-23-7733
平日/11:00-19:00
土日祝/10:00-19:00
火曜・第3水曜定休

主催:おかげさまダイニング
後援:伊勢市

イベントに関するHPやSNSなどのリンク先
お申込みはこちら
https://www.instagram.com/okagesama_dining/

 


GOODおせっかいAWARD2025|おせっかい文化の祭りーさいこ焼き横丁ー

主催者より
🏮おせっかい文化の祭り|さいこやき横丁 開催!
全国の“さいこやき”(=伊勢弁で「おせっかいな人」)が集まる、にぎやかなお祭り屋台が出現!
キッチンカーをはじめ、ピザや焼き菓子、ドリンクなどの飲食ブースに、手仕事の雑貨やワークショップ、そしてお子様がのびのび楽しめるキッズスペースまで!
ご家族やご友人と一緒に、どなたでもふらっと立ち寄れる賑やかな“横丁”空間です。
おせっかいを讃える祭典「GOODおせっかいAWARD 2025」と併催されるこのイベント。
会場となる三重県鈴鹿市を含む東海エリアは、コミュニティナースの実践が日本で最も多く息づくエリア。
“100人100通り”のつながりと工夫が育まれてきたこの地で、“おせっかいが文化になる日”を一緒に味わいませんか?

📍開催概要
日程: 2025年11月29日(土)10:00〜15:00
会場: スズカト(三重県鈴鹿市住吉町 南谷口)
参加費: 入場無料・予約不要
※一部ワークショップや飲食ブースなどは有料です

問い合わせ先
09038962328・藤田奈津子
osekkai-award@cncinc.jp

主催
GOODおせっかいAWARD実行委員・株式会社CNC

イベントに関するHPやSNSなどのリンク先
AWARDページ
https://good-osekkai-award.community-nurse.jp/
さいこ焼き横丁ページ
https://osekkai-saikoyaki.peatix.com/

 

 


四日市☆映画祭

主催者より
今回も短編映画コンペティションの作品を募集しています。

開催日時
2025年12月20㈯21㈰(2日間)

詳細
https://yokkaichi-eigasai.jimdofree.com/

主催者
四日市☆映画祭 小川建司

 


皆様からのイベントやクラファン情報も募集しています!

お寄せいただいたすべてのイベントやクラファンを掲載できる訳ではありませんが、OTONAMIEの読者の皆様が楽しめそうなイベント情報や地域が元気になるようなクラファン情報を、編集部がピックアップして掲載いたします。
お気軽に下記フォームからイベント情報をお寄せください。

掲載申込みフォーム

後悔をシャッターに変えて。 桑名の小さなフォトスタジオに、家族が何度も通う理由

 

桑名市の258号線沿いに、黒い三角屋根の一軒家が佇んでいる。
少し重たい扉を開けると、柔らかな光が降り注ぎ、ふんわりと花の香りが漂った。

「日々是好日」という言葉から名づけられた、小さな家族写真スタジオ「studio nini」だ。

 

撮影を少し覗かせていただくと、カメラマン兼オーナー・松岡さんの笑い声が聞こえてくる。

「泣いてもええんよ!!また来ればええやん!遊びに来て!」

そんな言葉に、緊張していた家族の表情が少しずつほぐれていくのが分かった。

 

 

ふとstudio niniのInstagramを見ると、生花を用いたいわゆる「映える」写真が並んでいる。

 

 

しかし実際に撮影に来た家族が口をそろえて言うのは、スタジオの「居心地のよさ」だ。

泣いても、また撮り直せる。撮影の2時間が、家族と過ごす思い出として残っていた。

 

ここには、マニュアルも制限もない。

「どんな日でも、いい日になるように」

そう願いながら、松岡さんは今日もシャッターを切っている。

 


 

松岡さんがカメラを仕事にしようと思ったのは、
息子の誕生と、妻の独立が重なったときだった。

「妻が、自宅で美容院をやりたいと言ったんです。
だから、俺は支える側でええやん。そう思っていました」

家事をこなし、家計を支え、妻の挑戦を応援する。そのはずだった。

 

けれど、Instagramで偶然見かけたニューボーンフォトが、その考えを変えた。

とあるスタジオで撮られた一枚。
花に包まれて眠る小さな命の写真を見た瞬間「俺も撮りたい」と胸を打たれた。

研修生を募集していることを知ると、考える間もなく応募し、狭き門をくぐって選ばれた。

 

受講料やカメラ、備品を合わせると100万円を超える投資。

「それ、取り返せるん?」と心配する妻に、
「とりあえず、やってみるから!」と言い、押し切った。

 

これほどまでに挑戦する決意の奥には、若き日の痛みがあった。

松岡さんが21歳のとき、父が突然この世を去った。

「朝起きたら、亡くなってたんです。心臓の発作で」
それは、何の前触れもない別れだった。

 

父との関係は決して良好ではなかったという。

「仲が悪かったわけじゃないけど、素直に話せないまま終わってしまった感じで。
あのとき、もう少し話せばよかったな、何か一緒にできたらよかったな、って。
後悔ばっかりなんです」

 

その「しこり」が、カメラで生きる松岡さんの行動力につながっていた。

「やれるうちに何でもやっておこうって。 あのときやればよかったと後悔するんが一番つらいんで」

そう語る目は静かだが、どこかまっすぐだった。

 

 


 

「泣いてもいいし、また来ればええやん」

松岡さんがよく口にする言葉だ。

それは、フォトスタジオの常識とは少し違っていた。

一般的な撮影では、限られた時間の中で「最高の一枚」を撮ることが目的なはず。
現に、初めてのスタジオ撮影に不安を抱える親たちは多い。

「泣いちゃったらどうしよう」「笑顔の写真、撮れるかな」

松岡さんはそんな気持ちを、誰よりも理解している。

 

「初めての場所で、知らない大人に囲まれたら、そりゃ泣きますわ。
でも泣いてもええって、また来てって。そん時、楽しく撮ればええから」

 

そんな思いから、studio niniでは、2時間完全貸切。
他のお客さんと重なることはない。

子どもが不機嫌になってしまったら、後日、落ち着いたタイミングでまた来てもらうという。

 

さらには、撮影データは全カットお渡し。
一回の撮影で2000枚を超えるシャッターを切ることもある。

 

 

 

「プランや上限は決めてないです。いい写真は全部渡したいんで。
ご両親から“多すぎて選べんやん”って言われたこともありますけど(笑)」

お父さんとお母さんで、ええなあと思う写真って違うじゃないですか。
だったら、どっちも残したいなあって思ったんです」

松岡さんの言葉には、サービスではなく思いやりがあった。

ただ「今日がいい日になりますように」という想いだけが、撮影のすべてを支えているように思える。

 

 

 

「“あの時間、楽しかったね”って思ってもらえたら、それが一番なんですよね」

 

松岡さんが大切にしているのは、
きれいな写真よりも、心がほぐれる家族の時間だった。

 


 

ふとスタジオを覗くと、そこには大人の笑い声が。
中心にいたのは子どもではなく、松岡さんだ。

「撮ることも好きだけど、話すことの方が楽しいんです」
被写体とカメラマンという距離を超えて、目の前の家族と、会話を楽しんでいたのだ。

 

一般的なフォトスタジオでは、カメラマンやスタッフが子どもをあやし、
親は少し離れた場所からその様子を見守る、そんな光景が多いだろう。


けれど、studio nini はお父さんやお母さんを巻き込んで、
一緒になって子どもの笑顔や楽しい時間を作っていく。

「お父さん、その服めっちゃかっこいいっすね!」
「休日は、いつもどこ行くんすか?」

 そんな何気ない会話が始まり、
いつの間にか、家族全員で楽しむ時間に変わる。

 

 

 

お母さんの笑い声が響くと、子どもも安心して笑顔が溢れる。
普段静かなお父さんも松岡さんにつられて、場を盛り上げる。

「みんなでわいわい撮る方が絶対楽しいし、そっちのが好きなんですよ」

撮影が終わる頃には、写真を撮りに来たというより、
“家族で遊びに来た”感覚になっていた。

 

 「いい写真が撮れたからまた来たいという声もありますが、
ご両親が“また松岡さんに会いにいきたい”と言って
遊びに来てくれることの方が多いですね。ほんと嬉しいです」

そんな関係性から、studio nini はリピーターが圧倒的に多い。

「ここ2年で10回以上撮影してるご家族もいますよ」

 撮影が終わったあとにはピザパーティーをしたり、そんなお客さん以上の関係が自然と生まれていた。

 


 

studio niniの空間には、いつも生花がある。
淡いピンク、グリーン、イエロー。
どれも松岡さんの手で生けられたものだ。

「生花がないと、studio niniじゃないです」

 撮影のたびに、お客さんのリクエストを聞き、
その雰囲気や衣装に合わせて、いけている。

 

 

 「花のいけ方も学びました。父が花が好きな人だったので、
その影響だと思います」

かつて「仲が良いとは言えなかった」と話していた父。
だからこそ、残された“好きだったもの”を
いま、無意識のうちに大切にしているのかもしれない。

 

「花をいけるって、誰かを想う行為なんですよね。
撮影に来てくれるご家族のことを思いながら、いけていると、
自分も穏やかになるんです」

「泣いても笑っても、今日という日が“いい日”だったと思えるように」
松岡さんの花には、そんな祈りが込められていた。

 


 

来たる2025年12月。松岡さんの新たな挑戦が始まろうとしている。
待望の2店舗目をオープンするのだ。

花や緑に包まれたスタジオから一変し、
真っ白な空間で、純粋に「人」と向き合うためのスタジオだ。

テーマは「写真力」

「写真の力を、自分の手で確かめたいんです」

 

そう語る松岡さんの声は穏やかだが、その奥には確かな覚悟があった。

 

 

 

【店舗情報】

studio nini

住所 :〒511-0839 三重県桑名市安永127
営業時間 :予約時のみ
定休日 :長期休暇以外基本なし
メール: ystudionini.22@gmail.com
駐車場:2台
HP:https://www.studio-nini22.com/
Instagram:https://www.instagram.com/studio_nini__/

 

 

夜のラッコたちにも会える! 3日間限定、鳥羽旅館組合×鳥羽水族館のプレミアムナイトを今年も開催!

夜の鳥羽水族館を楽しめる特別な3日間

2025年12月3日、4日、5日の3日間、鳥羽旅館組合と鳥羽水族館がコラボレーションする「3days限定プレミアムナイト」が開催されます。閉館後の鳥羽水族館を満喫できるナイトアクアリウムのチケット付きの宿泊プランを9月1日から絶賛販売中!昨年の大好評を受けて今年も開かれる鳥羽の要チェックイベントをご紹介します。

改めまして、「3days限定プレミアムナイト」とは、この3日間に対象となる鳥羽市、小浜地区、鳥羽地区、安楽島地区、池の浦地区の23のお宿に泊まると、「ナイトアクアリウム限定チケット」が付いてくるというもの。18時45分から20時45分の2時間、夜の鳥羽水族館を観覧できます。
この企画は昨年に続き2回目。鳥羽旅館組合が、夜の新たな楽しみをあれこれと検討する中でナイトアクアリウムのアイデアが生まれ、鳥羽水族館や地域の協力もあって実現に至りました。

ナイトアクアリウムの魅力は、なんといっても夜の生きものたちに会えること。かわいらしい寝顔、夜行性の生きもの行動など、日中とは違う姿も見られます。あなたの推しの生きものは夜の鳥羽水族館でどのように過ごしているのでしょう。なかなか目にできない仕草や習性を間近にできるチャンスです。
さらに、昨年と異なる新しい試みも。
まず、来館者のみなさんに、手ぬぐいと桶がかわいらしいラッコのオリジナルステッカーをプレゼント。ナイトアクアリウム後のアンケートに回答すると、大人気のラッコの限定デザイン缶バッジももらえます。ラッコファンの方は必見です!

交通面では、期間中「共同運行バス」「施設送迎バス」が運行されます。お宿で食事とお酒を楽しんでからナイトアクアリウムへ足を運ぶことも可能です。なお、お宿によってバスが利用できない場合があります。事前に特設ページ(末尾にリンク)でご確認ください。

ナイトアクアリウムでなにが見られる?
昨年の来館者さんの声をヒントに。

初開催の昨年は約1,000名の方が参加し、予想以上の反響だったといいます。日頃の来館者の中心である関西、中部以外の地域や遠方からのお客様もたくさんいらっしゃいました。アンケートでは約98%の方が「大満足」「満足」と回答しています。

では、夜の水族館の見どころはどこだったのか?
参加したみなさんは、ラッコ、ジュゴン、セイウチ、スナメリ、スナドリネコ、イロワケイルカなどを、良かったポイントとして挙げています。一番多かったのはラッコでした。「ライブカメラで見ていたメイちゃんキラちゃんを見られて嬉しかったです!」という声も。鳥羽水族館さんのYouTubeチャンネルのラッコのライブ配信で興味を持った人は少なくないはず。映像ではなくリアルな夜のラッコたちに会えるのは貴重ですよね。きっと今年も人気スポットになると思います。ラッコに限らず、お互いにゆずりあい、特別な夜を生きものたちとゆったり過ごせたらいいですね。

ちなみに、鳥羽旅館組合さんでは「セイウチの寝顔がかわいかった」と教えてもらいました。あなたがまだ知らない、夜ならではの生きものの一面を見つけてください。
今年はすでに昨年をこえる人数の予約が入っているそうです。まだまだ予約可能なお宿はありますので、お申し込みはお早めに。

豊かな海の恵があふれる鳥羽を満喫しよう

イベントを企画運営する鳥羽旅館組合さんは、現在28の宿泊施設が加盟し、鳥羽の観光振興はもちろん、防災など地域に関わる活動にも積極的に取り組んでいる団体です。
昨年からの賑わいに驚いているという迫間優子理事長は「このように鳥羽のお宿全体に波及したイベントは前例がありません。お宿選びも楽しんでいただけたら嬉しいです。ナイトアクアリウムでは、ラッコのメイちゃん、キラちゃんの愛らしい夜の姿をぜひご覧ください。参加者限定のオリジナルグッズをご用意してお待ちしております」と話してくださいました。
同組合の谷口優太さんも「鳥羽にしかない魅力をさまざまな形でお届けしたいです。お宿のスタイルもホテル、旅館、民宿とバラエティ豊かです。お料理、おもてなしにもそれぞれに特色があります。そして、鳥羽水族館を入り口に、ミキモト真珠島や海人さんの獲る海産物など、豊かな海の恩恵を堪能していただきたいです」と語ります。
鳥羽水族館とお宿とセットでまちのあちこちを巡ってみるのもオススメです。プレミアムナイトの前後に予定を立ててみてはいかがでしょう。

鳥羽旅館組合のみなさん、鳥羽水族館のみなさん、鳥羽水族館の生きものたちからの贈りもののような特別な3日間。ご興味ある方はまずはぜひ下記の特設ページへ。

3day限定プレミアムナイト特設ページ

地方の社長を巡る⁈新しい旅「たきワゴン」参加者募集中!

三重県多気郡多気町は、南北に長い三重のちょうどまんなかあたりに位置する。多気はむかし、多氣と書き「多くの氣(いのち/食べ物)を育む土地」という意味がある。日本最大級の断層帯、中央構造線も走っていて、地層の違い等から様々な農作物が育ち、伊勢神宮に奉納する地域でもあった。また歴史も深く、お伊勢参りで賑わった伊勢本街道、蟻の熊野詣と呼ばれた聖地・熊野に続く熊野街道などがあり、交通の要所として栄えた。

多気と聞いて一番に連想するのは、日本最大の複合リゾート施設「VISON」。他には工場、農村の原風景、TVドラマになった孫の店。過疎地ほど田舎でもなく、繁華街があるわけでもない。そこには、地元に根を張り暮らしている、おもしろい大人たちがいる。

今回のツアーで巡るのは、地元の社長さん。今まで聞いたことのない旅の提案だ。コンセプトは「交わる風土が、あなたをうごかす」。つながるだけでなく交わってこそ、やがて心や物事をうごかすきっかけになる。

 

たきワゴンで、あたらしい、旅に出よう。

本ツアーの主催者は、たき農泊協議会。企画運営を担当するのは、地域系のお仕事をする地域資源バンクNIUの社長・西井勢津子さん。たきワゴンにはご自身の体験が関係しているという。

 

▲西井勢津子さん

西井さん:15年前に多気に移住してきて、いろんな地元の社長さんに出会いました。会社を背負い、従業員を背負い、家族も背負っている。「背負い感」がすごいんです。そして会社経営をする上で、切っても切れない地域も背負っている。だから地域の知識やネットワークがある。それって地域の資源だと思うんです。

他にも地元の社長さんに共有することがあるという。

西井さん:いろいろと背負っていて忙しいのに、相談に行くといつも親身になってくれます。間違った方向に行こうとすると、愛を持って怒ってくれる。甘いこというと、ちゃんとツッコんでくれる。そんな、胸を借りることができる包容力があると思います。

西井さんと、今回のツアーで巡る社長さんを訪ねた。

 

プラスチック成形工場の社長さんの、プログラミング脳。

社長:小学生のとき、パソコンがまだ普及していませんでした。プログラミングの本を買ってきて、ノートに鉛筆でプログラムを書く。それを持って無線店に行き、パソコンのデモ機にプログラムを打ち込む。そんなことを楽しんでいる小学生でした。

訪れたのは山あいにある町工場。主にプラスチックで成形する自動車や住宅の部品を製造している。従業員は約140名。1日に約3トンのプラスチック資材を使い、月曜日から土曜日まで24時間体制で製造している。

工場内ではプラスチックを成型する射出成形機が29台並ぶ。先代社長(父)の時代は、大手電機メーカー1社の孫請け工場だった。現在でも2次請けのポジションで仕事をしている。しかし、製造する部品は1社のものではなく、様々な自動車や住宅のメーカーのもの。したがって29台の射出成形機ではそれぞれ異なる製品をつくり、また期間に応じて生産する部品の形状も変わる、少量多品種体制だ。また自動車部品などはモデルチェンジのスパンも短く、常に次回の試作と、現在の部品の製造のタイミングが重なっている。

千種類を越えるというな部品の管理、試作の進行状況、出荷の数など、管理をするだけでも目がまわりそう。それを実現させるため、社長は自らソフトウェアを開発した。社長は前職でスーパーコンピューターの開発に関わっていた筋金入りのプログラマー。

▲プラスチック成形工場の社長

社長:私が入社してから約30年分のデータが残っていて、ソフトを使えば次の注文を予測することもでき、生産予定を組むことができる。どの回答が適切か、AIを使えば実装することもできます。それはAIの初期の技術でエキスパートシステムといい、私は高校生のときに作っていました。

プログラミングとは課題に対して仕組みをつくり、それを動かすことでもある。小学生のとき、宿題をプログラミングのお題として楽しんでいたという社長は家業に入り、工場経営としてリスクが多い1メーカーの専業という課題を、工場の仕組みを変えて会社は成長。それは働き方や働く人の仕組みも変えている。工場を見渡すと、年齢、性別、国籍も様々な方々が働いている。

▲社長とお話をする西井さん

さまざまな人が交わり、複雑な部品を高速で仕上げていく。いわゆる無人のスマート工場ではないが、きびきびと働く人と機械からは活力を感じる。人口減少が進行した、日本の将来の町工場のようだと思った。
スマートという概念に依存して暮らす、私たち現代人。時代は動き続けていて、その変化に合わせるには、常にぐちゃぐちゃな部分があることをつい忘れてしまう。

社長:ぐちゃぐちゃなときこそチャンスだと思うんです。きっちり整った世界ってエントロピーが低くて、なかなか変化が起きない。でも混沌としてるとエントロピーが高いので、新しい組み合わせなど変化が生まれやすいんです。きれいに片付いた部屋だとホコリは四隅にたまるだけだけど、散らかった部屋なら雑然さの中から新しい発想が出てくる。そんなイメージです。

最近よく聞く、タイパはどうだろうか?

社長:私の仕事は、一生タイパをやり続けているようなもの。だから家やプライベートではゆっくりと時間を過ごしています。大学生のときに岐阜県の大垣市発の鈍行列車で東京に向かいました。意味はないんです。今思えば、コストのためにタイムを無駄にしているようなもので、タイパの逆ですね(笑)。

ぐちゃぐちゃを楽しむこと。田舎の暮らしはどこかしら平均化されておらず、ぐちゃぐちゃとした雑多な部分がある。そこがあえて「いいな」と思うこともある。つるんとしたスマートな世界にはない、ざらざらとした確かな手触りが暮らしのなかにあるからだ。

そんなことを考えながら、次の社長さんに会いに向かった。

 

農業の社長さんの、微生物愛。

社長:人間も植物と同じ自然環境で暮らしている。人も自然の一部、生き物です。その自然環境には、昔からある土着菌も一緒に住んでいます。

フルーツトマトを栽培する農園へ着くと「2015世界土壌微生物五輪 銀メダル受賞」の看板。「土力」へのこだわりがあるという社長は、トマトが育つハウスの畝に、黒い土のようなものを蒔いている。

▲農業の社長

社長:多気町でブナシメジなどを生産している企業の使用済み菌床を発酵させたものです。化学肥料は一切使わず、フルーツトマトを育てるんです。

▲発酵菌床

発酵菌床の豊富な養分を根が吸い上げることで、トマトの株全体が強くなる。健康的な株から育つトマトも生命力があり、水はできる限り与えない。すると甘くて美味しいフルーツトマトができるという。

社長:茎が萎れてきたタイミングで水を与えます。与えなければ枯れてしまう。特に実を付け始める3ヶ月間は毎日観察が必要です。人間の子どもみたいな感じですね。

そう話しながら微笑む社長が育てるフルーツトマトは、今では人気の品。次に収穫するトマトの購入予約リストには個人客の名が連なる。

そんな社長は元々、農家の家系ではなかった。農業との出会いは、地域特有の土着菌に興味を持ったこと。自然界における菌の役割に出会い、その力を農業に活かしたいと考え始め、42歳で脱サラをして、地元である多気でトマト農家へ。微生物も含め、地元のものだけを使い、トマトを育てたい。それは環境やトマト自体、またトマトを食す人への負担が少ない農法だ。また地元のものを使った循環型農業は、資金的な負担も少ない。

▲香りで菌床の発酵具合を確認する社長

社長:循環型であれば農業を始めたい方のハードルが下がる。農業を盛り上げたいという想いがあるんです。今まで10名を越える弟子を育て、彼らは各地でトマトを育てています。そのトマトが美味しいと言ってもらえるのが、私は何より嬉しい。そして自分も負けじとまた高みを目指す刺激になるんです。

今も同じ敷地のハウスを、ひとりの弟子に貸している。2023年に社長が全国トマト選手権で銀賞を獲得。翌年にはそのお弟子さんが銀賞を受賞した。社長の考案した農業は全国的にお墨付きになった。

▲社長と話しをする西井さん

社長:農業がしたいという人から相談があれば、オープンに何でも教えています。

現在は新たにハウスを開放し、8名の農業にチャレンジしたい弟子を募り、今秋から栽培を始める予定だという。最後に農家になって、良かったと思うことをうかがった。

社長:雪が降ると山を見ます。同じ山でも溶けるのが早い場所がある。それは微生物による発酵が進み、土地の熱が高いからです。発酵が終わると養分豊富な腐葉土になる。そういった腐葉土を手本に、私は発酵菌床で新しい農業を目指しています。脱サラをして農家になってから自然を観る目が養われた。それが一番おもしろいですね。自然の達人になりたいです。

自然豊かな多気で、自然の力を活かして生きる。暮らしを変えると幸せの価値観も変えることができる。そして「幸せのかたちは人それぞれ」。そう強く感じさせてくれた、次の社長に会いに向かった。

 

製薬会社の社長さんの、破天荒な人生観。

社長:正直、当時は再起できるなんて思っていませんでした。震災で負った強い喪失感。普通の人間とは違うわけです。いろいろ挑戦して自分の心がどうなるのか、実験している感覚です。

多気町に拠点を構えるこの製薬会社には約180名が働いている。元々、多気町の企業ではない。前身は神戸市長田区にあった1960年創業の老舗製薬会社だった。先代社長(父)のときに、阪神・淡路大震災により工場を被災。神戸での会社の再生は不可能となった。先代社長は辞職し従業員もみんな辞めた。社長は妻と数名の仲間で多気に移住し、1996年から再生の道を切り開き、三重を代表する企業のひとつにまで成功させ、現在に至る。

▲万協フィギュア博物館

ところで、この製薬会社にはもうひとつ話題となる顔がある。工場内にある万協フィギュア博物館だ。社長の趣味で買い集めた、約4万体のフィギュアが並ぶ。なぜフィギュアなのだろうか。そこには社長の独特な世界観があった(後述)。

まずは社長の生い立ちから話を進めたい。製薬会社の息子として神戸で生まれ育った社長。ご自身曰く「いわゆるボンボンでしたから」という少年期は女中さんのいる生活だった。製薬会社を経営する親は忙しく、また躾のため、炭酸飲料やスナック菓子は厳しく制限されていた。毎年、山のように届く、お中元やお歳暮がおやつだったという。
家では本や漫画を読みふけった。地域の野球チームのユニフォームも、家で着てみるだけ。実際に野球には参加しなかった。そんな内向的な子どもだったという。

子ども時代に楽しみだったのが、母方の実家へ遊びにいくことだった。神戸から電車に揺られて山手の方へ約2時間。豊かな自然に恵まれたまちで、母方の実家は酒屋を営んでいた。そこでは親戚に連れられて山歩きを楽しみ、酒屋では炭酸飲料を飲みながらスナック菓子を頬張った。

▲製薬会社の社長

社長:そこでは子どもらしく扱ってもらえた記憶があります。楽しかったですね。

大学では薬剤師の免許を取得するために学び、家業に入り商品開発をしていた。そして32歳の時に被災。父親も従業員も会社を手放し、残ったのは自分だけだった。仕事も暮らしも、今まで培ってきたものを失った喪失感を抱えながら多気へ移住。会社に残った借入金に加え、新たに工場を建てる資金も借りた。工場ができるまでは多気に家を借りて暮らしていた。社長は当時の様子を「サナトリウム(療養所)時代」だという。

社長:神戸とは違い、田舎での暮らし。そんな中、哀れみの目で見られるのが嫌で仕方なかった。これからは復讐戦だと自分に言い聞かせました。

自らと静かに向き合う日々のなか、社長は今まで自分の思いや言葉を我慢していたせいで、上手く行かないこともあったと思い返した。そしてこれからは、言いたいことは言う、やりたいことはやるという気持ちがふつふつと湧いたという。そして、たった数名で再始動し、工場の2階に寝泊まりする日々もあったという社長の製薬会社は年々増益を重ね、成長した。お話を聞いていて、ビジネスを成功させるためのヒントを探りたくなった。

▲この製薬会社が手掛ける商品の一部

社長:製薬会社は軌道に乗せましたが他にも商工会や観光協会の会長も任せていただき、やるからには成功するまでやりきりたい。そういう性分なんです。他にも作曲をしたり、ミステリー小説も書いています。

若くして様々な本と出会った社長。芸術と仕事に共通した感覚で接している。

▲社長のビジネス論について知りたい方はぜひツアーにご参加いただき、膝を付き合わせてじっくりと聞いていただきたいと思う。それだけでも参加する価値は大いにあると思う。

社長:自分の作品を作っている感覚です。作品なのだから物語を前に進めないと。ビジネスもそれと一緒なんです。

さて話題を戻して。ではなぜ、フィギュアなのか?

社長:日本のアニメは世界に誇る文化です。こんなに素晴らしい作品が、数千円、数万円で手に入る。フィギュアは現代アートです。

時間があれば、中古品販売店に行き、魚河岸の競り並みのスピードで買い漁るという社長。
ちなみに最近のお気に入りのフィギュアを聞いてみた。

社長:リコリス・リコイルのちさとちゃんです。

天才と呼ばれる限られた人が持つ、独特の世界観。それは、時代の先に行く人が持つ価値観なのかも知れない。
未知との出会いとは、そこに可能性を見出せるということ。それは整い切らない、ぐちゃぐちゃな状態も同じことだろうか。ともかく、歴史を鑑みれば、一般常識にも賞味期限があることは明白だ。

 

まだ世の中に存在しない新しい旅に出よう!

さて、今回取材した社長さんを巡るツアー。取材をともに行った西井さんに、感想をうかがった。

西井さん:地方の社長と首都圏の若者という、普段出会わない人種。何が起き、どんなことが生まれるのか、とても楽しみです。参加していただき、多気で地元の社長が持つオリジナルな情報を知り、参加者それぞれが何かに辿り付くかも知れないし、地域側で化学反応が起きる可能性もあります。そんな、つながるだけでなく「交わる」という旅の醍醐味を感じていただきたいです。

旅から家に帰ってきたとき、少しだけたくましくなった気がする。旅とは自分を探すこと。いや、すでにある自分のちからに気がつくことなのかも知れない。人と出会い、交わる。そして何かが見えてくる。

そんな今までにない旅。スマートなツアーではなく、どちらかというと、ぐちゃぐちゃしている世界観。田舎の暮らしを体験するとともに、人として、ひと皮むけそうな予感がする旅のご案内でした。

 


 

\参加者募集中/

第1回
たきワゴンツアー

モニターツアー

日程:2026年1月17日(土)〜18日(日)
場所:多気町各地
応募人数:5名(先着順)
参加費:8,000円
主催:たき農泊推進協議会
備考:2日目のみご参加いただける「寄り道プラン」の参加者も同時募集

▲プレモニターツアーの様子

まちをもっと面白く!
ローカルには、面白くて熱い中小企業の社長がいます。そんな社長の休日を一緒に過ごしながら、ディープにローカルを旅するツアー。
都市で暮らしながらも、ローカルを旅することが好きな若者が、人情厚い社長の胸を借りて自分のキャリアを考える時間を過ごしたり、地域の課題のリアルにも向き合えるツアーです。
多気町にお土産を置いていくプログラムもご用意。AIで表現するアートを制作していただき、社長にプレゼントしていただきます。

1日目

▲写真はすべてプレモニターツアーの様子

VISONまたは多気駅に集合いただき、社長の休日体験として熊野古道女鬼峠をハイキング。その後製薬会社に移動し、フィギュア博物館の見学や経営のお話をうかがいます。
夕食会と宿泊はごかつら池ふるさと村。今回ご紹介した3名の社長やナビゲーターの西井さんたちと一緒にBBQをご堪能いただき、焚き火を囲みながらトークもおたのしみください。宿泊はふるさと村のロッジを予定しています。

 

2日目

▲写真はすべてプレモニターツアーの様子

朝食、チェックアウト後、ふるさと村の多目的スペースにて「ふりかえり&Aiアート体験」を行います。
今回の記事でご紹介したトマト農家の社長の農場に移動し「おいしいトマトの秘密を探る〜探検!」を開催。その後は希望者だけで空き家(ゼロ円物件)の見学などを行います。

 


 

モニターツアーの参加者を募集中
ご興味のある方は
ぜひお気軽にお申し込みください

▼詳細・お申し込み▼

1泊2日プラン(1/17-18)

寄り道プラン(1/18)

 

OTONAMIE こども記者募集!!みらいのたからばこ2025

11月30日(日)10時から15時に鈴鹿市のハヤシユナイテッド文化ホール(鈴鹿市文化会館)で開催されるみらいのたからばこ2025㏌三重×shiningの職業体験イベントにてOTONAMIEのこども記者を募集します。

このイベントは令和7年度 三重県子どもの学び・体験イベント等開催支援補助金の支援を受け実施されるもので、地元の企業16ブース、マルシェ9ブースその他大道芸や獅子舞のステージ、子ども店長、行政の取り組みの紹介・チャリティーキッチンカーなど盛りだくさんの内容となっています。

昨年の協力者様と記念撮影

昨年度から実施しており今年で2回目です。みらいのたからばこのコンセプトは”すべてのこどものみらいにワクワクを”となっており、こどもたちだけでも親子でも家族でも楽しめる内容のイベントになってます。特定非営利活動法人shiningは鈴鹿市で多角的なこどもの居場所づくりを行っており、フリースクールやこども食堂などを運営しており、年間を通して2000人以上の子育て世帯がイベントや居場所に参加しており、居場所や食を通して子育て世帯の支援を行っている団体となります。

昨年の会場内の様子

こども記者って何するの?

☆自分が興味あるブースをチョイスします。
☆そのブースで知りたいこと・聞きたいことを考えます。
☆ブースで体験します。
☆記者になりきってブースのスタッフさんにインタビューします。
☆記事を書きます。

難しそう...って思いますよね。でも大丈夫!OTONAMIEの方が優しくサポートしてくれますのでご安心ください。書いた記事は後日OTONAMIEのサイトで公開されますのできっと良い経験になると思いますし、お友達も読んでくれると思いますよ!

どんなブースがあるの?

☆男の子にはたまらない働く車(第三駐車場)にやってきます。消防車やトラック・重機など。重機のラジコン操作
☆1億円の重さを知る・お金のことを知るブース

お金を数えてみよう

☆プロのサッカー選手が練習で使用する道具を使った体験

プロのサッカー選手が練習で使用するもの

☆三重の木でスプーンや箸が作れる
☆ホンダ技研鈴鹿製作所からはダンボールクラフトの組み立て

ホンダ技研鈴鹿製作所ダンボールクラフト

☆昔の大人の遊び?スマートボール
☆女の子が大好きな食品サンプルづくり
などたくさんあります。会場であるハヤシユナイテッド文化ホールのスタッフにインタビューするのも面白いかもしれませんね。いろんなブースに話を聞いて少しづつ紹介するのもたくさんのことが知れるかもしれませんし、記事にするアイデアは君たち次第です。

沢山の経験と学び・そして何より楽しかったという思い出になってくれたらうれしいです。

こども記者の予約・問い合わせ
特定非営利活動法人shining
mail:nposhiningjapan@gmail.com
予約期間:11月10~11月23日
募集人数:3名
対象年齢:小中高生
※応募多数の場合は抽選となります。


みらいのたからばこ2025㏌三重×shining
開催日時:2025年11月30日(日)10時から15時
場所:ハヤシユナイテッド文化ホール 鈴鹿市飯野寺家町810
主催:特定非営利活動法人shining
https://nposhining.com/
共催:みらいのたからばこ実行委員会
https://mirainotakarabako.com/
イベントに関するお問い合わせ:nposhiningjapan@gmail.com
イベント入場は事前登録がスムーズです。(イベント当日でも会場で登録できます。)

事前登録はこちら
https://form-gw.hm-f.jp/hai2form/1e7b8e3c-7ba9-42a3-bbbd-150619475445

OTONAMIE PUSH イベント&クラファン 【2025.11.8update】

お寄せいただいたイベントやクラファンの情報をご紹介していきます。
※各イベント等へのお問い合わせは、各イベント等のお問い合わせ先にお願いします。
※イベント等の詳細はフライヤーまたは、各HP、主催者にご確認ください。

 


プッシュ👀イベント

SHINGO HIKIAMI + jiji《stray dot : whispering》

主催者より
写真と服のエキシビション
引網真吾の写真と、jijiの服。
色彩や質感が響き合う空間をご体感ください。
…………..
jiji ジジ
…………..
和歌山を拠点に展開するアパレルブランド、jiji。
シンプルなデザインとこだわりの生地が特徴で、ユニセックスでお選びいただけます。
毎日の着こなしに特別感を与える洋服たち。
さりげないおしゃれが叶う、心地よいブランドです。
【シードベッドギャラリー】
松阪市嬉野に位置するギャラリー。
アート、ファッション、陶芸、ライフスタイルまで、さまざまな展覧会を開催しています。
レストラン「カルティベイト」の2階に位置し、お食事と併せて、またギャラリーのみのご利用も歓迎です。

日時
開催中〜2025年11月9日
11:30〜15:00、18:00〜20:00

問い合わせ先
0598312088(服部)
shihohattori.12@gmail.com

主催
シードベッドギャラリー

イベントに関するHPやSNSなどのリンク先
https://www.instagram.com/seedbed_gallery/

 


おかげさまマルシェ

主催者より
2025年11月30日(日)、第7回「おかげさまマルシェ」を開催します!伊勢創作ビストロmirepoix(ミルポワ)オーナーシェフ岡田新太朗氏や、会場でもある結婚式場ザ・オランジェガーデン五十鈴川のシェフが、地域食材を使用したメニューをご提供!他にも地域の人気店の出店や、生産者による食材の直売などもお楽しみいただける、食を中心としたマルシェです。環境と体にやさしい食、ワークショップでの体験など、子どもから大人までお楽しみいただけます! 近畿日本鉄道株式会社様による「きんてつハイキング」とのコラボ開催により、近鉄五十鈴川駅前にもエリア拡大!駅前にキッチンカーがやってくるほか、伊勢市制施行20周年記念事業の一環として、市内の農林水産物が大集合!駅前でのテント出店も賑やかです。

日時
2025年11月30日(日)
10時~15時

問い合わせ先
ザ・オランジェガーデン五十鈴川
TEL:0596-23-7733
平日/11:00-19:00
土日祝/10:00-19:00
火曜・第3水曜定休

主催:おかげさまダイニング
後援:伊勢市

イベントに関するHPやSNSなどのリンク先
お申込みはこちら
https://www.instagram.com/okagesama_dining/

 


GOODおせっかいAWARD2025|おせっかい文化の祭りーさいこ焼き横丁ー

主催者より
🏮おせっかい文化の祭り|さいこやき横丁 開催!
全国の“さいこやき”(=伊勢弁で「おせっかいな人」)が集まる、にぎやかなお祭り屋台が出現!
キッチンカーをはじめ、ピザや焼き菓子、ドリンクなどの飲食ブースに、手仕事の雑貨やワークショップ、そしてお子様がのびのび楽しめるキッズスペースまで!
ご家族やご友人と一緒に、どなたでもふらっと立ち寄れる賑やかな“横丁”空間です。
おせっかいを讃える祭典「GOODおせっかいAWARD 2025」と併催されるこのイベント。
会場となる三重県鈴鹿市を含む東海エリアは、コミュニティナースの実践が日本で最も多く息づくエリア。
“100人100通り”のつながりと工夫が育まれてきたこの地で、“おせっかいが文化になる日”を一緒に味わいませんか?

📍開催概要
日程: 2025年11月29日(土)10:00〜15:00
会場: スズカト(三重県鈴鹿市住吉町 南谷口)
参加費: 入場無料・予約不要
※一部ワークショップや飲食ブースなどは有料です

問い合わせ先
09038962328・藤田奈津子
osekkai-award@cncinc.jp

主催
GOODおせっかいAWARD実行委員・株式会社CNC

イベントに関するHPやSNSなどのリンク先
AWARDページ
https://good-osekkai-award.community-nurse.jp/
さいこ焼き横丁ページ
https://osekkai-saikoyaki.peatix.com/

 


三重新酒祭

主催者より
おかげ横丁では、11月23日に執り行われる神宮の新嘗祭を奉祝し、今年の収穫に感謝して新酒を奉納し、皆様にご披露する直会の宴「三重新酒祭」を開催いたします。これに先立ち、今年の収穫に感謝して日本酒を奉納いたします。

日時
令和7年11月15日(土)10:00~12:00

場所
伊勢神宮内宮宇治橋前~神楽殿

日時
2025年11月8日(土)-16(日)
10:00-16:00

 


ART TOUR KMONO 菰山展

主催者より
三重県北部にある鈴鹿山脈麓の温泉地、菰野町。菰山展(こざんてん)は、その菰野町の歴史ある日本建築や窯元集落の中の工房を巡りながら、三重で活動する10人の作家による作品を楽しむ展覧会です。美しく豊かな自然が楽しめる菰野町にちなみ、自然素材をテーマにした作品を展示します。
会期中、昭和を代表する庭園家 重森三玲の手掛けた菰野横山庭園での特別企画も開催します。

日時
2025年11月8日(土)-16(日)
10:00-16:00

問い合わせ先
090 4325 3349 菰山展実行委員会(佐野)
sano.yohei@gmail.com

主催:菰山展実行委員会・助成:公益財団法人 岡田文化財団

イベントに関するHPやSNSなどのリンク先
お申込みはこちら
https://kozanten.com/

 


地域を動かす!脳動ゼミナール|伊勢志摩

主催者より
昨年、日本橋・三重テラスで開催した「脳動ゼミナール」(三重県庁主催)。
参加者さんが続々と行動を起こされ、仕事や連携が生まれる機会となりました。
来月からは「伊勢志摩コンベンション」と共に再び開催へ。

講師陣は
・アフリカ出身の森林微生物研究者
・開口一番「貧乏暇なしやなー」のニューヨーカー
・哲学もアカデミックも言語化できる希少な漁師
・パンダと世界のどこかにいるサムライ
・中東のハロウィンから中継予定のノマドワーカー などなど

何が起きてるの?を一緒に覗いていけたら嬉しいです。

ご興味ある方はどなたでも大歓迎。
会場は【東京・名古屋・伊勢】から選択可能です。

日時
10月1日(水)〜

問い合わせ先
080-5984-7800(福田)
support@on-co.co

主催
伊勢志摩コンベンション(運営:On-Co)

イベントに関するHPやSNSなどのリンク先
お申込みはこちら
https://forms.gle/Ptj45JPrCJ9LxHcK9

 


四日市☆映画祭

主催者より
今回も短編映画コンペティションの作品を募集しています。

開催日時
2025年12月20㈯21㈰(2日間)

詳細
https://yokkaichi-eigasai.jimdofree.com/

主催者
四日市☆映画祭 小川建司

 


皆様からのイベントやクラファン情報も募集しています!

お寄せいただいたすべてのイベントやクラファンを掲載できる訳ではありませんが、OTONAMIEの読者の皆様が楽しめそうなイベント情報や地域が元気になるようなクラファン情報を、編集部がピックアップして掲載いたします。
お気軽に下記フォームからイベント情報をお寄せください。

掲載申込みフォーム

30カ国を旅したヨガインストラクターの女性が実践する、明日からできるこころを整える方法

「もう人と比べるのはやめよう」

30カ国を旅したヨガインストラクターが、地元・三重の滝で見つけた答えとは──

三重県と奈良県の県境にある秘境の滝。

 

轟音響く滝の前で、圧倒的な存在と対峙するようにヨガのポーズをとる女性がいる。
水しぶきを浴びながら深く呼吸する姿は、自然と一体になっているようだ。

「人と比べて落ち込んでしまう」
「頑張っているのに心が満たされない」

誰にでも心当たりがあるようなこんな悩みに答えを示してくれるのが、ヨガインストラクターのchiharu(西松千春)さんだ。

世界各地を巡った彼女が人生の転機を迎えたのは、意外にも地元・三重で出会った一本の滝。
そこで気づいたのが、ヨガの教え「サントーシャ」──今あるものに目を向け、心を満たす生き方だった、

今回はそんなchiharuさんに、滝とヨガから学んだ「心穏やかに過ごすヒント」を伺った。

インタビュー中のchiharuさん


世界を旅して気づいた、心の整え方

Q:まず、chiharuさんの自己紹介からお願いします。

ちはる:生まれは京都です。小さい頃から好奇心旺盛な性格で、9歳のときに祖母とヨーロッパ旅行をしたことがきっかけで、旅が大好きになりました。これまでに30カ国を訪れました。学生時代までは芸能の仕事もしていましたが、今は三重県でヨガのインストラクターとして活動しています。

Q:ヨガを始めたきっかけは?

ちはる: 学生の頃、スポーツで怪我が多かったんです。それで予防のためにヨガを始めたのが最初でした。大阪のヨガ教室に通い、母がインド舞踊をしていた影響で、ヨガのためにインドにも何度か行きました。

──ヨガの本場、インドにも足を運ばれたんですね。

ちはる:そうなんです。通ううちに、ヨガの教えについても学ぶようになりました。
最初は体のために始めたのですが、次第に心のあり方にも興味を持つようになりました。

Q:ヨガの教えの中で、大切にしていることはありますか?

ちはる:私が大切にしているのは「サントーシャ」という教えです。“今あるものに満足する心”という意味で、日本だと「足るを知る」に近いと思います。

──なるほど、“足るを知る”に近い考え方なんですね。

ちはる:はい。私たちって自分を人と比べたり、高すぎる理想を求めたりして、ストレスに感じてしまうことがよくありますよね。サントーシャは現状を受け入れて、今あるものへ感謝を向け、比較や不足感にとらわれすぎない“心の訓練”のことです。続けていくと心が落ち着き、毎日を穏やかに過ごせるようになります。


アナギの滝との運命的な出会い

Q:滝を巡るようになったきっかけは?

ちはる:自然の中で心をリセットできる場所を探していたときに、知り合いの方に尾鷲市にある「アナギの滝」を教えていただいたんです。実際に訪れてみたら想像を超える美しさで、蒼く透き通る滝壺に心を奪われました。そこから滝を巡るようになったんです。

三重県尾鷲市「アナギの滝」

──辿り着くのは大変だったとか?

ちはる はい(笑)。普通に行けば30分位のところなのに道に迷ったり、ハチに追いかけられたりして、駐車場から2時間くらいかかったんです。
でもようやく目の前に滝が現れた瞬間、心を掴まれました。そこから一気にハマって、三重県を中心に100本以上の滝を訪れるようになりました。


Q:滝とヨガの組み合わせは、特別な体験になりそうですね。

ちはる ヨガは呼吸や心を整えますが、滝の前に立つとその感覚がさらに深まるんです。水しぶきの音や澄んだ空気に包まれると体の余計な力が抜けて、すっと心が潤っていくような感覚になります。

──自然に心が整う感覚ですね。

ちはる そうですね。滝は癒しや浄化だけでなく、日常を振り返るきっかけにもなっています。ヨガの教えにある「サントーシャ(今あるものに満足する心)」のように、比べたり求めすぎたりせず「ありのままの今」に目を向けられる。そんな感覚を自然と気づける場所なんです。

三重の滝の魅力——chiharuさんおすすめスポット

滝巡りにハマったchiharuさんは、アナギの滝以外にも数多くの三重県の滝を訪れている。

Q:三重県でおすすめの滝はありますか?

ちはる: 「六十尋滝」「南谷の滝」「伝唐滝」などが良かったです。この中だったらアクセスしやすくて比較的安全に行ける六十尋滝がおすすめです。

──どこにある滝ですか?

ちはる: 大台町にあるのですが、なかなか迫力がありますよ。室町時代に見つかった名瀑なんです。これからの時期は周辺の紅葉も綺麗で、季節の移ろいも一緒に楽しめます。行かれるときは道中の情報や現地の状況をよく調べしてから訪れてくださいね。

 

明日からできる「サントーシャ」の実践法


世界各地を旅し、100本以上の滝を巡ったchiharuさん。その経験から生まれた「心を整える方法」は、驚くほどシンプルだった。

 

Q:忙しい現代人でも、サントーシャを日常に取り入れる方法はありますか?

ちはる:特別なことをしなくてもできますよ。朝起きて窓を開けて深呼吸する、ふとした時に空を見上げてみる。ほんの数秒でも「気持ちいいな」と思えたら、それがサントーシャにつながっています。

──普段のちょっとした事が、心を整えるきっかけになるんですね。

ちはる: ええ。大事なことは、比べすぎ・求めすぎから距離を置いて、今の自分の状態に感謝することだと思います。人と比べて焦るのではなく今の自分をそのまま受け入れて、感謝する。そうすることで自然と心は軽くなります。比較に使っていたエネルギーを、自分を高めることに使えるようになるといいですね。

──たしかに、そう考えると気持ちが楽になりますね。

ちはる:はい。そうやって心を整える習慣が、自然と心の安定につながっていくと思います。


心を整え自分を取り戻すヨガ教室

現在、chiharuさんは津市でヨガ教室を開いている。

ヨガ教室に通う生徒さんから贈られた手作りのディスプレイ

 

Q:ヨガを通じて、どんなことを一番大切にされていますか?

ちはる:ヨガを通じて心身を整えることを大切にしています。まず自分のこころを一番良い状態に整えることが、大切だと思います。 「痩せる」とか「鍛える」よりも、心を整えることです。

──なるほど、ヨガの本質を大事にされているんですね。

ちはる はい。ヨガの原点にある「心の安定」を大切に、呼吸と静かな時間を中心にお伝えしています。

Q:どんな方が通っているのですか?

ちはる 平日だと生徒さんの中心は50〜70代ですね。看護師さんや介護職の方など、心身を酷使するお仕事をされている方が精神的な安定を求めて参加されるケースが多いです。もちろん、それだけでなく、「体を動かして気分をリフレッシュしたい」という思いで通われる方も多いですよ。

──体だけじゃなく、心の支えにもなっているんですね

ちはる そうだと思います。「ヨガを始めて心が穏やかになった」と感想をいただいたときは、本当にやっていてよかったなって感じます。

 

Q:教室はどういう場所でされてますか?

ちはる 自然光が差し込み、外には木々が広がる明るい空間です。観葉植物も置いてあって、スタジオというより「居心地のいいリビング」に近い雰囲気ですね。初めての方でも緊張せず過ごしていただけます。

レッスン風景

──窓の外の景色も、とても素敵ですね。

緑に囲まれた教室

ちはる ありがとうございます。ここは津市の「ファミリーエクステリア本店」さんの敷地内なんです。まわりが緑に囲まれていて、窓から見える木々にも癒されてます。すぐ隣には観葉植物のお店「PLANTS 2306」もあるので、生徒さんたちもレッスン後によく立ち寄られているんですよ。

「PLANTS 2306」の店舗外観と内観

──本日はたくさんのお話をありがとうございました。

ちはる:こちらこそ、ありがとうございました。

滝やヨガを通じて気づかせてもらえる「サントーシャ」の感覚は、深呼吸や空を見上げることからでも始められます。その小さな習慣の積み重ねが、やがて「心穏やかに生きる」ことへとつながっていくのです。
あなたも明日から「足りないものではなく、すでにあるものに目を向ける」習慣を心掛けてみませんか?

 

chiharu Instagram
@plants_chiharuyoga

取材協力
観葉植物店「PLANTS 2306」
@plants2306.fe

取材・撮影・執筆
兼子 ヤク
@kaneko89
(滝の写真は chiharu さん提供)

酵素浴やまとや店長・えりさんが語る「心の荷物の手放し方」@多気町

新鮮なひのきのおが粉と地元三重の米ぬかを使った酵素風呂を提供している「酵素浴 やまとや」は多気町波多瀬地区の、車もあまり通らない静かな場所にある。

お店に入ると、森林浴のような爽やかな香り。明るい店長さんと気さくなスタッフさんが出迎えてくれる。

▲左からスタッフのねねさん、店長のえりさん

 まずはカウンセリングをしてもらいながら水分補給。「私、あついのがめっちゃ苦手なんです、こんなお客さん他にいます?」と恐る恐る尋ねると、「大丈夫ですよ、手足を出すこともできますし、体にかける量を調整しますね」と優しく答えてくれた。ほっ、それなら安心安心。

 やまとやはタオルや紙ブラ、紙パンツ、アメニティ類も完備しており、手ぶらで気軽に訪れることができる。

▲アメニティ類完備、ダイソンのドライヤー最高でした!

 

「午前中は熱めですが、午後はそんなに熱くないですよ。触ってみてください」と店長のえりさん。自然発酵の温もりを体感し、不思議だなあと驚かされる。そして自社工場から直送される新鮮なおが粉はとても落ち着く香りで、いつもより呼吸が深くなっていることに気づく。

▲あついのが苦手なので手と胸を出して調整

 

そんな「酵素浴 やまとや」を切り盛りする店長のえりさん。思いがけないきっかけから店を開くことになり、さらに乳がんを経験した彼女に、これまでの道のりを伺った。

 

製材業の副産物「おが粉」が導いた出会い

 ―おが粉から酵素浴へとつながったのは、どんなきっかけだったのでしょうか?

えりさん:もともと家業の製材所で事務をしていたんです。あるとき、ひのきオイルを作りたいという調香師の方と出会って、一緒に奈良でひのきオイルを作っている工場を訪ねました。そこで、おが粉を出荷しているのを見かけたんですね。「これ、どこに使われているんですか?」と尋ねたら「酵素浴やよ」と。それから、酵素浴を体験しに行くなど、興味を持つようになりました。

―おが粉と米ぬかで自然発酵し、70度まで上がる熱を利用する酵素浴。製材業から、そんな健康分野につながるとは意外です!

 えりさん:まさかお店を持つとは思っていなくて。弟である社長から「酵素浴やっちゃう?」と声をかけられて「え、私が?」って。そこから本当に話が動いていったんです。

 

乳がんの発覚と、価値観の転換

 ―新しい挑戦の準備を進めていた最中に、乳がんが見つかったそうですね。

 えりさん:はい。2024年の4月に見つかって、6月には手術を受けました。身に覚えがあったのは…これまでのストレスですね。私は「自分が我慢したらいい」「自分がやらなあかん」って思うタイプで、自分の気持ちにフタをするクセがありました。

えりさんは、診断を受けても大きく落ち込むことはなかったという。それは、きちんと定期検診を受けていたからこそ「やれることはやってきた」と後悔せずに済み、さらに早期発見に繋がったからだ。

えりさん:がんになってやっと気づけました。「時間は有限やし、自分を守れるのは自分しかいない」って。そこからは、ストレスを見ぬふりせず手放す、そんな武器を手に入れたような感じで(笑)。すごく生きやすくなったんです。

 ―療養中、開業のことは不安になりませんでしたか?

 えりさん:正直、気になりました。でも社長から「店は会社としてやるんやから、心配せんでええし、オープンを延期しても大丈夫」と言ってもらえて救われました。スタッフを雇うつもりもなく、一人で細々とやるつもりでしたが…万が一体調不良などで店を閉めて、お客様に迷惑をかけるよりはスタッフに頼ろう、人に助けを求めてもいいんだ、と自然に思えるようになりましたね。

 

悩める女性の「駆け込み寺」のような存在に

 ―えりさんの目指す「やまとや」はどんなお店ですか?

 えりさん:「話を聞いて、検診を受けるようになりました」って言っていただくことがあります。乳がんを経験した自分だからこそ伝えられることがあると感じています。そんな人たちにとって、ここが“駆け込み寺”のような存在になれたら嬉しいですね。おしゃべりしに遊びにきてくれるだけでもいいんです。

▲酵素浴後には、メッセージカードが。嬉しい!

自分の心の声に耳を傾け、ストレスを見ぬふりしないこと。時間は有限であるという現実味を持つこと。なるほど、時間の有限さを意識すると、不思議と優先順位がはっきりして、たいていの心配ごとは取るに足らないものに思えてくる。

 病を経て人生が好転したというえりさん。その前向きな人柄と、ひのきの香りに包まれる酵素浴の空間は、訪れる人の体も心も軽くしてくれる。

 

おまけ「酵素浴後の足圧ボディケアにも感動!もっと踏まれたい♡」

この日は「足圧ホタルカゴ」さんとのコラボデー。酵素浴でゆるめて、足圧でほぐす特別コースを体験してきました!

可愛くも、どこかSM感漂う名刺…

というのは冗談で、足圧ボディケアアカデミー一級踏み師さんの極上ボディケアにただただ感動!足圧は手で行うよりしっかり圧がかかり、面で圧がかかるので鋭い痛みがなく、イタ気持ち良さがクセになる!

ああ、もう踏まれたい。次はいつ踏まれに行こう。

 


 

店舗情報

店舗名:酵素浴やまとや
住所:三重県多気郡多気町波多瀬254
電話番号:070-3227-9243
営業時間:9:00〜15:30
定休日:日曜日・月曜日
ホームページ、公式LINEからの予約制)


店舗名:ホタルカゴ
住所:三重県多気郡多気町丹生1330
営業時間:9:00〜18:00
定休日:不定休
InstagramのDM、公式LINEからの予約制)



ホッとする景色を守るためには?空き家バンクがつむぐ香肌峡らしい”の町並み 松阪市香肌地域づくり協同組合 松岡知佐さん

久しぶりに故郷へ帰ると、懐かしい景色が様変わりして少しショック…そんな経験はありませんか?

開発が進み、暮らしが便利になる一方でそこに馴染んでいた動植物や古い町並みは姿を消していきます。

松阪市西部(大石町〜飯南町〜飯高町)を流れる櫛田川の上流・中流域は、香肌峡県立自然公園のなかに位置しており、地元では香肌峡と呼ばれています。

この地域には伊勢神宮への参詣道の面影が残る日本家屋、整備の行き届いた森林、段々に広がる田んぼや畑が残っています。

初めて来た私も、なぜか懐しく感じホッとしました。

そんな香肌に僕が初めて足を運ぶきっかけをつくってくれたのが、松阪市香肌地域づくり協同組合の松岡知佐さんです。

同じ松阪でも市街地に近い地域で育ったという松岡さんが、この地域に関わり始めたのはなぜなのでしょうか?

松岡さん:「小さい頃から家の周りの田んぼで、生きものを見つけたり、お花を摘んで遊んでいました。高校生の頃、その田んぼが埋められてアパートが次々と建ったんです。それを見て、なぜか私は腹が立ったんです。」

入学当初はこれといった理由もなく知名度の高い大学を目指していた松岡さん。この出来事をきっかけに、自然環境や地域の景観保護を学ぶことができる県外の大学への進学を決めた。

松岡さん:「大学の講義で原風景の喪失という話を聞いてハッとしました。高校生の頃に私が経験した出来事は、まさにそれでした。元々あった景色がなくなってしまうと、そこにあった楽しい思い出まで奪われてしまうような感覚になりませんか?」

その地域らしい景観とは一体何なのか?それぞれの地域の魅力を活かしつつ、守っていくことは出来ないのか?大学では景観工学を専攻とし、研究室では様々な地域へフィールドワークに出掛けた。

景観工学研究室のメンバー

フィールドワークでは、自分の住む地域に誇りを持って働く全国各地の行政職員達との出会いがあった。そこで多くの刺激を受けた松岡さんは、卒業後三重県へのUターンを決意。希望をかなえ、三重県庁に就職した。

松岡さん:「県庁では三重県各地の地域住民や農家と協力して三重県の農村振興に従事していました。温かい上司や同僚にも恵まれ、補助金業務、現場監督、イベントの企画運営など様々な業務を経験することができました。」

県庁職員として10年間農業振興に携わるなか、大好きな祖父母が暮らす香肌の地域振興にも携わりたいという気持ちが次第に強くなってきた。”私に出来ることはまだあるんじゃないか?”

そこで、地域で数年前から古民家レストランやホテルを経営する元・松阪市地域おこし協力隊の高杉亮さんにSNSで連絡を取り話を聞いてみることにした

松岡さん:「高杉さんと色んな話をする中で、松阪市香肌地域づくり協同組合で空き家バンク事業の担当者を募集している話を聞いたんです。空き家バンクなら、きっと県庁での業務経験も活かせると思いましたし、祖父母が導いてくれたような不思議なご縁を大切にしたいなと思いました。」

こうして松阪市香肌地域づくり協同組合の空き家バンク担当となった松岡さんは、住まい松阪の市街地に近いエリアから飯高町へ移すこととなった。

香肌峡発のポップ栽培実証実験を手伝う松岡さん

松岡さん:「同じ松阪市内でも、飯高町はやっぱり自然の充実度が違いますね。朝の散歩がとっても気持ちいいし、新鮮な食材を地域の方からお裾分けで頂くこともあって、どうやって料理したら美味しいかな~と考える楽しみも増えました。」

現在空き家バンクへは毎日、県内外から問い合わせが来ているとのこと。香肌から松阪市街へは車で30分から1時間程度なので、便利さを失わずとも自分の実現したい暮らしにも近づくことができる。

さん:「働き始めて数ヶ月目ですが、放っておくと崩れていくはずの空き家が、誰かの欲しいに変わっていく瞬間に何度も立ち会いました。人が住んでいなかった場所に新たな暮らしが生まれると、家はもちろん、周囲の雰囲気も少しずつ変わっていきます。これからどんどん町並みや地域の雰囲気が変わっていくのが楽しみです。」

故郷の愛おしい景色を守り育てる鍵は、空き家の再生にあるのかもしれない。松岡さんが大学の卒業旅行で訪れて感銘を受けたというイギリスのコッツウォルズのように、そこに遺された古い街並みを観るために世界中から観光客が訪れる未来を期待したい。

さん:「単に空き家をマッチングするだけではなくて、私のようにこの土地に縁を感じて移住する方々と地域をつないでいくのも空き家バンクの役割です。県庁での経験も活かしつつ、人と人が関わる場所を広げていきたいです。」

お米の田植え~収穫を行う農業体験、お試し移住プログラムなど松阪市香肌地域づくり協同組合を中心に様々なプロジェクトが動き始めている。今後の活動は松阪市香肌地域づくり協同組合HPを要チェックです!農業体験のスケジュールはこちら↓

ポップも順調に生育中!

町の景観はそこに住む住人の”意思のある”暮らしによって築いていく。長い時間をかけて地域住民によって築かれてきた香肌峡らしい景観も、空き家バンクを中心に集まってくる人達と共に受け継がれ育まれていくのだろう。

IseShima Connect 地域のつくりかた「生産地の観光地づくり」 連載:伊勢志摩インバウンド

令和5年に伊勢志摩は観光庁から「地方における高付加価値なインバウンド観光地づくり」のモデル観光地の11地域のうちの1つに選定された。

▼昨年の連載:伊勢志摩インバウンド
伊勢志摩から始めよう!知的好奇心をくすぐる新しいインバウンド戦略
今から始める伊勢志摩インバウンド。人口減少社会を生き抜く、グローバルな地域づくりへ。
伊勢志摩インバウンドは未来へ飛び込む。専門家が見た伊勢志摩の可能性。

▲左:三橋さん 右:加藤さん

昨年度、伊勢志摩観光コンベンション機構(以下:コンベンション)でインバウンド観光地づくりの情報発信を担当していた加藤さんから、本年度は三橋さんにバトンタッチ。志摩市に生まれ育った三橋さん。志摩市役所から以前は中部運輸局に出向し、中部地域の観光に関する取り組みに携わり、今年からコンベンションへ配属。

三橋さん:昨年度、伊勢志摩のインバウンドは「観光地のまちづくり」であると教わりました。一時の流行ではなく、未来に向けたまちづくりを続けていくなかで、オーバーツーリズムも懸念しながら、まずは高付加価値なインバウンドを受け入れる地域を目指すという趣旨は理解しています。

そのために、コンベンションがまず果たすべき役割について聞いてみた。

▲現場に向かうため車に乗る三橋さん

三橋さん:前職でも観光に関わってきましたが、主に書類のやり取りでした。正直、現場はほとんど知りません。人と人がつながっていって、まちがつくられていく。上司から「人と人をつなぐこと」をミッションとして与えられました。

もっともな答えだが、どこか不安そうな表情の三橋さん。人と人をつなぐとは、現場に出向き、相手の懐に飛び込み、初めて何か手がかりが掴めるのだと思う。視察というスタンスでは相手は動いてくれない。

三橋さん:地域を動かすプレイヤーの方々が、どんな想いや考えを持っているのか。とにかくお会いしてお話を聞きたいと思っています。

まずは世界を旅した漁師に会いに、南伊勢町の漁村・阿曽浦に向かった。

 

漁師の消えることのない、海の宝物

“漁師体感をしたインバウンドの反応?そんなん日本人と一緒さ。子どもも大人もみんな一緒。うゎー魚がいっぱいいる!って楽しそうな感じです”

▲漁船を運転する橋本さん

阿曽浦に到着して漁船に乗り込み、真鯛の養殖筏に向かう道中、漁師はそう話す。橋本純さん(50歳)。阿曽浦の漁師の家系に生まれ育ち、若い頃はヨーロッパやアフリカを旅した。行き着いたハワイで銅版アーティストに師事し、イルカによるセラピーの仕事を手伝いながら暮らしていた。ハワイでできた彼女との結婚を両親にほのめかすために一時的に帰省。そこで鯛養殖を営む家業の異変に気がついた。このままでは、廃業してしまう。

橋本さん:帰るところがあるから旅人です。それがなかったら放浪者。ハワイにもどったけど、楽しむことができませんでした。

家業を建て直すため、2001年に帰国して漁師になった橋本さん。しかしほとんどの若者は漁村から離れて暮らし、家業だけでなく漁村も衰退に向かっていた。またバブルの時代から「養殖魚は天然物より不味い」という世間の誤った認識もそのまま。取り組む課題はたくさんあったが、橋本さんはひとつの自信があった。

▲真鯛のエサやりをする橋本さん

橋本さん:若い頃、ここよりもっと田舎を探しに世界を歩きました。でも阿曽浦は世界でもトップクラスの田舎(笑)。世界を見て、リアス海岸の自然に恵まれ、日本の田舎の原風景が残る阿曽浦には、逆にポテンシャルがあると知っていたんです。

まずはエサなど養殖技術の発展により、自分たちが育てる真鯛が美味しいことを伝えるため、北陸や関東の魚屋や料理人のもとへ、活魚トラックを走らせ自ら営業。漁村にもどると漁師の仕事の傍ら、自分の仕事をそのままコンテンツ化した「漁師体験プログラム」を開始。その後、真鯛のエサやりに加え、海に仕掛けた小さなツボ網を揚げる体験も追加し、獲れた魚の解説も行った。

▲ゲストハウスまるきんまる

2017年には「漁師のいるゲストハウスまるきんまる」を開業。英語が話せる漁師として外国人観光客にも話題となり口コミでインバウンドも増えていった。
最近好評なのは、真鯛の養殖筏のなかを泳ぐ「鯛になる体験」。

橋本さん:ここは伊勢志摩国立公園。外国人からすると、アフリカの国立公園のサバンナで草食動物を追い回している感覚に近いんです。

▲鯛になる体験をする三橋さん

恐るおそる海に潜っていた三橋さんも、気づけば魚を捕まえるのに必死。

橋本さん:狩猟民族の血がさわいでいる(笑)。外国人でも日本人でも一緒です。危険と隣り合わせの海、そして魚という命と触れ合う。心から笑い、心から恐れる。その体験が最高の思い出になります。

▲友栄水産が運営するカフェ&イベントスペース「ウクラ山ラボ」にて

三橋さん:人間という生き物としての感覚を取り戻していくような心地良い体験でした。橋本さんは伊勢志摩の地域性を活かしたインバウンドの可能性はどこにあると思いますか?

橋本さん:僕は特別にインバウンドを狙っているわけではないです。日本人も含めて、全世界の人間がたのしめること。歴史もあり自然と共に暮らす人々がいる伊勢志摩だからこそ、コトやトキの体験は可能性があり他にもいっぱいあると思います。

例えば真珠。製品の販売に加え養殖筏で現場を体験する。他にも国立公園の山のアクティビティ、宮大工の仕事、餅つきも体験プログラムになるという。

橋本さん:地域にあるものを活かす。そして僕の場合、自分のメモリーにあることを大事にしています。子どものころの思い出、楽しかった記憶を、阿曽浦に来た人が楽しめるように心掛けています。

三橋さん:以前から、まるきんまるの存在は資料で知っていました。でも書類だけ見ていてもわからない魅力があると実感しました。鯛になる体験の感想ですか?楽しかったです!って、子どもみたいですみません。

橋本さん:それでいいんです。子どもの楽しむ感覚が一番素直に心に残るから。

そう話す橋本さんに、漁師体験での思い出について聞いた。

橋本さん:なかには「暑いから嫌だ」といい、参加したがらない子どももいます。しかし海に出て行き、両親が鯛の養殖筏で泳ぎ出すと、子どもたちは両親を目掛けてエサを蒔き、寄ってきた鯛に慌てる大人の姿を笑いながら見ている。許されるっていうのかな?子どもだけでなくみんな、何かから解放されていく感じがします。

楽しかった思い出は、消えることのない宝物。子どものころ、海で宝物を見つけ、大人になって家業や地元が消えてしまう危機を感じ戻ってきた橋本さんのお話を聞いていると思った。「私のなかの、宝物は何だろう?」。そんなことを考えながら、次の地域プレイヤーの元へ向かった。

 

旅館の五代目が思う、地域の宝の磨き方。

“一生心に残る、大切な一瞬。振り返っても値段は付けられない。そんな誰かの大切な記憶があります。私たちは「名前のない時間」と呼んでいます”

▲谷口さん

鳥羽市にある老舗旅館「扇芳閣(せんぽうかく)」五代目社長の谷口優太さん(32歳)。

▲リノベーションをした多世代向けスイートルーム
▲リノベーションをしたプレイスペース

後継ぎとしてコロナ禍で旅館を引き継ぎ、客がいなくなった旅館で未来を考え続け、思い至った答えは「世界中の子育て家族から最も愛される旅館」になることだった。

谷口さん:小学生の登下校の時、道端にあるお店の方々から「五代目いってらっしゃい!おかえり五代目!」と声を掛けられていました。優太君ではなく、いつも五代目。でも嫌だと思うことはなかったんです。

跡を継ぐことを意識し始めたのは15歳の時。当時社長をしていた父が主張先の東京で脳幹出血で倒れたことだという。

谷口さん:父は自分の旅館経営だけでなく、旅館のコンサルもしていて全国を駆け回っていました。

その後、父は植物人間の状態が続き、母が宿を切り盛りするように。周囲の人々は声にこそ出さないが、谷口さんは跡を継ぐことへの周囲の期待を感じていたという。地元の高校を卒業し進学で東京へ。その後はヨーロッパ、アジア、アメリカで暮らしながら観光業を学び、MBAを取得。海外で暮らしていたときのこんなエピソードを教えてくれた。

谷口さん:自己紹介ではまず始めに「I’m from the Ise-Shima National Park」と話すと、外国ではみんな驚きます。サバンナ?シマウマ?ゾウと戯れる暮らし?それが海外での国立公園のイメージなんです。そこで「伊勢志摩は人の営み、文化、自然が共存している」と説明すると「めっちゃええところやん!」みたいな反応になる。人と自然が織りなす観光地。外の世界に出てみたからこそわかる、地元の魅力でした。

そう話す谷口さんに、インバウンドに向け、どのように伊勢志摩の魅力を伝えるべきかを訊ねた。

谷口さん:海女さんも伊勢志摩が誇る地域の宝ですね。ただ、海外の人に海女さんの何がすごいのかを伝えるのは意外と難しいんです。例えば海女さんは寸棒(すんぼう)という道具を持ち鮑を獲ります。伊勢志摩の場合、寸棒の長さは10.6cmと決められている。乱獲を防ぐために10.6cm以下の鮑は獲らないルールで人と自然が共存しています。そうやって海外の方にお伝えすると、自然を大切にする日本人の精神性が伝わり感動につながります。

鳥羽市のある伊勢志摩といえば2033年、伊勢神宮の「第63回神宮式年遷宮」に向け昨年から動きが始まっている。鳥羽市でもさまざまな準備が進むが、そのなかには市を挙げたまちづくりもあるそうだ。谷口さんは、旅館組合、観光協会、温泉振興会、バリアフリーツアーセンターなどの理事を務めながら、鳥羽市のまちづくり検討委員会では座長に就任。若くして駅前の再開発にも深く関わっている。

▲鳥羽の市街地の風景

谷口さん:そんな大仕事を30代に任せる鳥羽市の懐の深さは魅力です。遷宮までに駅前は劇的に変わる予定です。と同時に、内心は実はハラハラ。鳥羽市の人口減少の推移は昨年8月の段階で一昨年より400人減の予測でした。これは、今後も継続する予定で、2040年には1万人を切る見通しです。また、2026年には、老齢人口が、生産人口を上回る現実に直面しています。これは鳥羽の未来図として、きれいな絵を描いている場合ではないなと。

そして谷口さんはオランダで過ごしたときに知った出来事を、鳥羽の未来に重ねて話してくれた。

谷口さん:第二次世界大戦でドイツ軍によりロッテルダムというまちは空襲で壊滅させられました。しかしその後、W.M.ドゥドックなどモダニズムの建築家がまちの再建を行い、機能的で効率的な都市になり、今ではオランダ第二の都市です。空襲には抗えなかった。鳥羽の人口減少や駅前の衰退も抗えない事実です。逆に抗えない何かがあるから新しい発想が生まれ、ロッテルダムのように変化が起きることもあります。

しかし抗えない何かを変えていくとき、そこには参考にできる具体的な事例はない。人口減少社会の到来は歴史上、日本が未だ経験をしたことがない急激な変化でもある。

谷口さん:様々な団体の理事、まちづくり検討委員会でいろんな立場の方々に会い、お話をします。観光業者、飲食店、漁協や漁師など、皆さん違う角度ですが鳥羽を愛しています。しかし時代も立場も違う。今までの再開発のように、誰かがマスタープランを描いて成功することはないと思います。マスタープランという地図より、まずコンパスが必要なんです。責任世代である以上、自分たちの子どもが暮らす鳥羽が将来、目指すべきところを考える必要があります。そこへいろんな方々の想いも含めて歩みを進めるとき、必要となるコンパスの役割が、私たちの世代だと考えています。

三橋さん:前職で中部地域の事例について、各地域のまちづくりの取り組み内容などは書面や視察では知っていました。そこには未来への希望や展望などキラキラとした世界が見えていました。谷口さんのお話を聞き、逆境からのまちづくりはとてもリアルで、人間らしい苦労を垣間見ました。

谷口さん:ぜんぜんキラキラしてないですよ(笑)。でも鳥羽には漁業などの一次産業があり、その恩恵を受ける観光業もある。生産地であり観光地です。私たちはそんな環境で育ちました。だから時代のニーズに合わせ、環境を活かした新しい発想で前に進むことができます。

谷口さんのたくましい言葉の背景には父の存在がある。谷口さんが社長に就任した直後、植物状態のままご逝去され、周囲の人からは「五代目が継いでくれて安心したのだろう」と諭された。

谷口さん:小さいときの記憶なのですが、父や旅館を営む同業の方々は一緒にお金を出し合って花火を打ち上げていました。観光客を喜ばせようとする想いは、みなさん一緒なんです。息子としてそんな父の姿を見て育ちました。地域のみんなが協力して観光地はできていることを知っています。だから将来に向け、鳥羽にある地域の宝はみんなで大切に磨かなくてはと思うんです。

谷口さんが子どものころに授かった宝。それは幼き頃に父の姿から感じた、地域の大人の熱量なのだろう。これからの困難な時代を乗り越えるためのコンパスは、そんな宝の輝きが進む方向を照らすのだと思った。

取材を終えて印象的だったのは、ふたりが大切にしているそれぞれの宝、そして地域の宝を知っていることだった。宝はいつも自分のなかにあり、地域のなかにある。そんな宝を探してみませんか?

▲谷口さんが旅館の裏山につくったツリーハウスにて

宝を授かったいつかの少年は、大人になってもキラキラと目を輝かせていたのでした。

 


 

地域との繋がりを創出する「脳動ゼミナール」伊勢志摩

伊勢志摩観光コンベンション機構では、今回取材をした橋本純さん、谷口優太さんをゲストにお迎えする、地域との繋がりを創出する「脳動ゼミナール」伊勢志摩を11月7日(金)に開催します。

▼詳細や参加申込みはこちらから。
https://on-co.jp/news/%E8%84%B3%E5%8B%95/

 


 

伊勢志摩観光コンベンション機構はインバウンドに興味のある人と人をつなげる取り組みを行っています。ご興味のある方はお気軽にご連絡ください。

公益社団法人
伊勢志摩観光コンベンション機構
三重県伊勢市二見町茶屋二見町茶屋111-1
伊勢市二見生涯学習センター
TEL 0596-44-0800

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デカ盛り唐揚げ目当てが…神ラーメン降臨だったお話@飯高町 麺や なないち

取材などに行くと、地元の人におすすめの飲食店を聞くようにしている。

朝から燃え立つ緑や透明度の高い櫛田川を眺めながら飯高町に向かった。正午前に取材を終え、地元出身の担当者さんにおすすめの店を聞いてみた。もう少し山手に行けば、とても大きくボリュームもある鶏の唐揚げを出す食堂があるそう。

ネットで調べたところ水曜日は営業しているみたい。迷うことなく山へ向かった。

道中、唐揚げのことを考えながら車を運転していた。
偏見かも知れないが、私はいままで鶏の唐揚げが苦手という人に会ったことがない。

ちなみにコンビニで売っている、からあげクンは唐揚げではない。チキンナゲットではないかと悟ったのは学生のとき、コンビニでバイトをしていて、からあげクンをフライヤーで揚げていたときだった。

コンビニのバックヤードには、冷凍のからあげクンがたくさん入った業務用パックがある。それを販売してくれないかなと思う。私はレッドが好きだ。

そんなどうでもいいことを考えていると、だんだん民家などもなくなってきた。本当に食堂はあるのだろうか。不安に思っていた矢先、あった!

本日休業・・。
もう一度スマホを確かめる。Googleの検索トップには営業中だとあり、定休日は日曜日と月曜日。関連するブログを読んでみたら「たまに水曜日も休みらしい」とのこと。

この際、鶏の唐揚げだったら・・
観光客も多い、道の駅ならきっとある。

そう願い、道の駅の駐車場に着いて知った。水曜日は定休日だった。他にもいろいろと調べてみたが、この地域は水曜定休の店が多いらしい。とりあえず撮影のため再び山の方へ向かい始めたその時。

麺や なないち、という店が営業している。ラーメン屋だろうか?
多分、外観が喫茶店みたいで、今まで看板を見落としていたのだと思う。

店に入るとカウンターのみ。
BGMはAMラジオ。
食券で鶏しょうゆと肉増しを買った。

厨房では店主らしき人が、ひとり黙々とラーメンを作っている。

おなかが空いた。
気がつけばもう午後2時をまわっている。カウンターにカメラを置いて、手際よくラーメンをさばく大将を眺めていた。他のお客さんもいたので、話しかけはしなかった。

大将:おまたせしました。

カウンター越しに運ばれてきたラーメン。
きれいに並べられた麺。

なにこれ!おいしい!

いわゆる、昔ながらの中華そばではない。かといって、こってり系でもない。しっかりと感じる鶏の出汁、醤油のキレとコク、鶏油の香り、かすかな甘味。麺はのど越しが良く、全体的に上品な味わい。

焦り気味に完食したころ、客はわたしだけ。大将が丼を下げてくれたとき、カメラが目に入ったようだ。

大将:カメラマンさんですか?今日は天気がいいので、きれいな景色が撮れそうですね。

ラーメンを作っているとき、私は勝手に寡黙な職人さんだと思っていたが、お話すると物腰は柔らか。

大将は地方で店がしたいと思い、2022年に飯高町に移住しオープン。

大将:以前は大阪の茨木市でラーメン屋を営業していました。特に三重県や山間部にこだわっていたわけではなかったんです。たまたまです。テナントを探していて、この物件の条件が合ったので決めました。

ワタクシゴトで恐縮だが移住に関する仕事もしている。ふわっと移住した大将のお話に、そんなこともあるんだなと思った。ところで、いなかの暮らしはどうなのだろう?

大将:店が道の駅の近くで温泉もあるので、週に数回は通っています。物件探しをしていたときはスーパーが近くにあったのですが、引っ越してきたら閉店していました。大阪と違い、買い物は正直ちょっと不便ですかね。

そう話し、笑う大将。
美味しいラーメンと何気ない会話で元気をいただき、店を出た。

でも気になる。
何と表現していいのかわからないが、美味しすぎた。都会的な味とでもいうか、三重ではあまり出会わない味。

ネットで調べたら・・
大阪の店は過去に「食べログ ラーメン 百名店 WEST」に選出されていた。

ガチなラーメン好きにも、ぜひおすすめしたい名店を飯高町で見つけたのでした。美味しいラーメンの味で忘れかけていましたが、次こそ大きな大きな鶏の唐揚げを…。

 


 

追記
あまりにも美味しかったので後日、飯高にうかがったときに再訪。

今回は、鶏しおをいただきました。
こちらも鶏油のコクが効きつつさっぱり味。
とても美味しかったです。

 


 

麺や なないち
松阪市飯高町宮前76-2

 

OTONAMIE PUSH イベント&クラファン 【2025.10.3update】

お寄せいただいたイベントやクラファンの情報をご紹介していきます。
※各イベント等へのお問い合わせは、各イベント等のお問い合わせ先にお願いします。
※イベント等の詳細はフライヤーまたは、各HP、主催者にご確認ください。


プッシュ👀イベント

ART TOUR KMONO 菰山展

主催者より
三重県北部にある鈴鹿山脈麓の温泉地、菰野町。菰山展(こざんてん)は、その菰野町の歴史ある日本建築や窯元集落の中の工房を巡りながら、三重で活動する10人の作家による作品を楽しむ展覧会です。美しく豊かな自然が楽しめる菰野町にちなみ、自然素材をテーマにした作品を展示します。
会期中、昭和を代表する庭園家 重森三玲の手掛けた菰野横山庭園での特別企画も開催します。

日時
2025年11月8日(土)-16(日)
10:00-16:00

問い合わせ先
090 4325 3349 菰山展実行委員会(佐野)
sano.yohei@gmail.com

主催:菰山展実行委員会・助成:公益財団法人 岡田文化財団

イベントに関するHPやSNSなどのリンク先
お申込みはこちら
https://kozanten.com/

 


地域を動かす!脳動ゼミナール|伊勢志摩

主催者より
昨年、日本橋・三重テラスで開催した「脳動ゼミナール」(三重県庁主催)。
参加者さんが続々と行動を起こされ、仕事や連携が生まれる機会となりました。
来月からは「伊勢志摩コンベンション」と共に再び開催へ。

講師陣は
・アフリカ出身の森林微生物研究者
・開口一番「貧乏暇なしやなー」のニューヨーカー
・哲学もアカデミックも言語化できる希少な漁師
・パンダと世界のどこかにいるサムライ
・中東のハロウィンから中継予定のノマドワーカー などなど

何が起きてるの?を一緒に覗いていけたら嬉しいです。

ご興味ある方はどなたでも大歓迎。
会場は【東京・名古屋・伊勢】から選択可能です。

日時
10月1日(水)〜

問い合わせ先
080-5984-7800(福田)
support@on-co.co

主催
伊勢志摩コンベンション(運営:On-Co)

イベントに関するHPやSNSなどのリンク先
お申込みはこちら
https://forms.gle/Ptj45JPrCJ9LxHcK9

 


伊勢神宮奉納行列

主催者より

おかげ横丁では、10月15日より伊勢神宮にて行われる神嘗祭に合わせ、秋の収穫を神様に感謝する「伊勢神宮奉納行列」を行います。
伊勢神宮で行われる神嘗祭は、その年の新穀を大御神に奉り、ご神徳に報謝するお祭りです。
五穀(米・麦・粟・黍・豆)を手に、袿(うちき)姿の少女達が先頭となり、神宮への奉納物を携えた一行が、内宮神楽殿へと向かい奉納します。
※本件は弊社にて神宮の撮影許可を申請済みです。

日時
令和7年10月11日(土)10:00~12:30頃解散

場所
太鼓櫓 ~ 伊勢神宮内宮宇治橋前 ~ 神楽殿

奉納内容
おかげ横丁の飲食店で取り扱う山形県の庄内米、オリジナル商品の「横丁サイダー」、伊勢海老、伊勢の地酒「おかげさま」や伊勢醤油など約70種を生産者の皆さまと共に奉納します。

 


伊賀酒DE女子会2025~3酒蔵めぐり&ワカエビス蔵マルシェ

主催者より
伊賀の酒蔵、森喜酒造、大田酒造、若戎酒造の女将が主催する「もてなす側もお客様も女性の日本酒女子会」。
2025年は酒造りがはじまっている秋、10月11日開催。貸切バスで3蔵を巡りながらこの時期ならではの蔵の空気、酒米の田園風景、そして3蔵のお酒を体感して頂きます。
女将の酒アテや特製「酒肴BOX」付き。また、同日開催の「ワカエビス蔵マルシェ」も自由に楽しむことができます。
女子会オリジナルお猪口やお土産もついて、伊賀酒をたっぷり満喫できる内容です。
午前中に蔵めぐりをして蔵マルシェで解散するコースと、蔵マルシェを楽しんで午後から蔵めぐりをするコースの2コースあり。
各回定員25名まで。先着順、定員になり次第、受付終了。
★8月1日より、コスモス観光(instagramのDMか公式LINE)にて受付開始です。
参加者全員の①お名前➁お電話番号➂郵便番号・ご住所④生年月日または年齢⑤午前・午後コース⑥支払方法(コスモス観光窓口、クレジットカード叉はコンビニ決済をお選び下さい)を明記してお申込みください。
※20歳以上の女性限定

日時
10月11日
8:50~14:00、10:00~16:00

問い合わせ先
0595-22-1188
igasake.de.jyoshikai@gmail.com

主催
伊賀酒DE女子会

イベントに関するHPやSNSなどのリンク先
コスモス観光 instagram@trip_cosmos_
コスモス観光ホームページ https://cosmos-kanko.com/
伊賀酒DE女子会公式ブログ https://ameblo.jp/igasake-de-jyoshikai/
伊賀酒DE女子会2025専用 instagram@igasake.de.jyoshikai

 


四日市☆映画祭

主催者より
今回も短編映画コンペティションの作品を募集しています。

開催日時
2025年12月20㈯21㈰(2日間)

詳細
https://yokkaichi-eigasai.jimdofree.com/

主催者
四日市☆映画祭 小川建司

 


伊勢型紙 第2回鈴鹿小紋デザインコンテスト

 

主催者より
NPO法人 歴史と文化のある匠の見える里の会です!ちょっと名前は長いですが、地域を学び、地域の歴史文化などの宝を守り活かし町おこしを目指す有志のメンバーで活動する中で、鈴鹿市そして三重県を代表する伝統工芸「伊勢型紙」のデザインコンテストを開催します。あなたのデザインが職人の手で伊勢型紙や染め物になるかも!?8月には応募のサポートとなる講習会も実施。皆さまのご参加を心よりお待ちしています!

開催期間
現在募集中 締切2025年9月30日

問い合わせ
059(386)0046 NPO法人理事長 後藤泰成
takuminomierusato@gmail.com

イベントも主催者や後援者
NPO法人 歴史と文化のある匠の見える里の会
共催:伊勢型紙産地協議会
後援:鈴鹿市・鈴鹿市教育委員会
助成:公益財団法人 岡田文化財団

イベントに関するHPやSNSなどのリンク先
https://suzukakomon.hp.peraichi.com/takumi2024

 


 

プッシュ🏃クラファン

日本農業遺産”尾鷲ヒノキ林業”を保全するクラウドファンディング

主催者より
森林組合おわせ(三重県紀北町)と紀北町地域おこし協力隊が主体となり、日本農業遺産”尾鷲ヒノキ林業”を保全するクラウドファンディングを実施します。 尾鷲ヒノキは苗を高密度で植えて、丁寧に育てることで美しさと強度を誇っています。しかし木材が安く、植林費用が高くなる中高密度で植えることができない山や、裸のままの山が増えています。そんな現状を一人でも多くの方に知って欲しくクラウドファンディングを立ち上げました!共感いただけた方から支援頂けると大変嬉しいです。

日時
2025/10/7~

問い合わせ先
0597320275 (森林組合おわせ内 紀北町農林水産課地域おこし協力隊 坂入)

主催
森林組合おわせ

クラファンに関するHPやSNSなどのリンク先
お申込みはこちら
https://camp-fire.jp/projects/874820/view?list=watched

 


皆様からのイベントやクラファン情報も募集しています!

お寄せいただいたすべてのイベントやクラファンを掲載できる訳ではありませんが、OTONAMIEの読者の皆様が楽しめそうなイベント情報や地域が元気になるようなクラファン情報を、編集部がピックアップして掲載いたします。
お気軽に下記フォームからイベント情報をお寄せください。

掲載申込みフォーム

時速300キロで駆け抜ける郵便配達員ー2025年 灼熱の鈴鹿8耐を振り返るー

朝の10時。桑名市住宅街の一軒一軒のポストに、郵便物を入れていく配達員の姿。ヘルメットには「かべたに」の文字。知る人ぞ知る、桑名で有名な郵便配達員の一日が始まる。

「おはようございます!」

軽やかな声とともに、赤いバイクから降りた配達員は、手際よく郵便物を整理している。

30歳、可部谷雄矢さん(以下可部谷さん)だ。

一見すると、どこにでもいる普通の郵便配達員だが、彼の名前が記されたヘルメットを見つめる住民たちの視線には、どこか熱い眼差しがあった。

「おお。可部谷さん!今度のレースはいつですか?」

犬の散歩中の老婦人が声をかける。
可部谷さんの顔がぱっと明るくなった。

「ありがとうございます。来月、鈴鹿で大きなレースがあるんです。頑張ります!」

そう、可部谷さんには二つの顔がある。
平日は日本郵政株式会社の桑名郵便局に勤める郵便配達員。
一方、週末になると、鈴鹿サーキットで時速300kmの世界を駆け抜けるライダーに変身するのだ。
可部谷さんは、国内最大級のバイクレース「鈴鹿8時間耐久ロードレース」(以下8耐)に3度出場し、国際Aライセンスを持つ本格派ライダーなのだ。

 

配達先のマンションで、住人の60代男性が手を振る。

「このあいだテレビで見たよ!今度こそ完走できるといいな!」

可部谷さんは笑顔で頭を下げる。

地元メディアでの露出により、彼の二面性は徐々に知られるようになった。中日新聞やJP CAST、最近ではSNSでも「日本最速の郵便配達員」として話題になっている。

時速300kmで駆け抜けるライダーが、平日は郵便配達員として制限速度を厳守し、安全運転に徹している姿は、アンバランス。しかし、だからこそ魅力を感じる人も多いのだろう。

今回は、郵便配達員の可部谷さんが、どうして鈴鹿サーキットに立つようになったのかをたずねた。

 


先輩への憧れから始まったバイク

小学校時代の可部谷少年は、自由奔放だった。

「かなり自由奔放で、周りに迷惑をかけることもしょっちゅうでした。学校に親が呼ばれたこともありました。」

そんな「やんちゃ」な少年には、1つだけ興味があった。
乗り物への強烈な憧れだ。

「幼少期から乗り物が好きで、特に車がすごい好きでした」

見るよりも乗る方が好きだったので、小学5年生になると両親とともに鈴鹿サーキット内の遊園地へ足を運ぶようになった。お目当ては、本格的なゴーカートだ。

後に彼は知ることになるが、この「乗り物好き」には実は、深いルーツがあった。

「僕が生まれる前に、父親と母親はモトクロスバイクに乗ってたみたいです。それを知ったのは結構最近なんですけど(笑)わざわざ言う機会もなかったんですかね(笑)」

可部谷さんは笑いを浮かべたが、言わずとして同じ道を辿った現実に、運命めいたものを感じずにはいられなかった。

 

中学生になると、両親と一緒に車のタイヤ交換をしはじめた。

「工具に触れるのが、すごく楽しかったんです」

工具に触れる楽しさから、高校は鈴鹿工業高等専門学校(以下鈴鹿高専)に進学した。

 

 

高校時代の授業で、印象深かったのは、1年生の時の鋳造実習だ。

「鋳造実習では、鍋敷きを作ったんです。漢字で“鈴鹿高専”って4文字で書いて型を作り、その形状にアルミを溶かして固めるっていう作業です」

鍋敷きを作る。一見単純に思える課題だが、その製造工程は本格的だった。型作り、溶解、鋳込み。一連の工程を自分の手で体験する感動は、今でも鮮明に覚えていた。

「鍋敷きってところがシュールですよね。まだ実家にあると思います、多分。」

可部谷さんにとって「自分でものを作る」初めての経験だった。

 

時を同じくして、バイクとの運命的な出会いがあった。

1つ上の先輩が乗っていたのは、ホンダのVFR400R。1992年式という、当時でも10年以上前のバイクだった。
しかし、その古さこそが魅力だった。
バブル時代の贅沢な設計思想で作られたマシンは、コストパフォーマンスを度外視。同じ排気量でも現代のバイクを凌駕する圧倒的な速さを誇っていた。

高校の前を駆け抜けていく先輩の姿。
エンジンが唸りを上げ、一気に加速して走り去っていく光景は、18歳の可部谷さんの心に深く刻まれた。

「すごく、かっこよくて。憧れました。」

憧れを現実にするまでに、時間はかからなかった。
免許を取る前に、可部谷さんはバイクを購入した。
NSR250R。
先輩とは異なる2サイクルエンジンを搭載した、これもまたバブル期の名車だった。4サイクルの2倍の爆発回数を誇るエンジンは、理論上2倍のパワーを生み出す。

「これだったら先輩に勝てると思って(笑)」

そんな単純で純粋な動機だった。

車が大好きだった幼少期。
タイヤ交換から芽生えた工業関係の学問への興味。バイクへの憧れ。
そして「バイクに乗り続けたい」という思いから、日本郵政株式会社への就職を決めた。

 

 


楽しむことは最強の武器、敵なしの3年間

一度サーキットから足が遠のいていたが、22歳のある日、再びサーキットに降り立った。
愛車のNSRを引っ張り出し、久しぶりにエンジンをかけた時の感動を、今でも覚えている。
とはいえ、郵便配達員として働いていた可部谷さんは、その当時、ライダーになろうという野心はなかった。ただ、バイクを楽しみたいという思いだけだったからだ。

 

 

鈴鹿ツインサーキットでの走行が日課になり、バイクで駆け抜ける時間はただ「楽しい」ものだった。

「楽しい。ただそれだけで、続けていました」

レースへの出場も、楽しさの延長にあった。
3年間ほぼ「敵なし」の状態が続き、表彰台の常連となりチャンピオンも獲得したが、全ては「楽しさ」からだ。

転機となったのは、愛知県岡崎市のバイク店が運営する『CLUBモトラボEJ』からのスカウトだ。
600ccクラスへの挑戦を勧められた。

そして、2020年本格参戦の初年度でシリーズチャンピオンを獲得。
翌年には京都市山科区のバイクショップ「山科カワサキ」が母体の『山科カワサキKEN Racing』に迎えられ、鈴鹿8耐への道が開かれた。

 

 


灼熱の鈴鹿、8時間の戦い

鈴鹿サーキットの8月は地獄だ。
気温37度、アスファルトの路面温度は65度に達する。
ライダースーツに身を包んでバイクにまたがることは、灼熱のサウナの中で激しい運動を続けるのと同じだった。

8時間耐久レース。
3人のライダーが1台のバイクを交代で駆る。
1人あたり約50分を3回、計2時間半を走り抜ける。
あまりの過酷さに、50分のレースが終わるごとに、体重は2キロ減るという。待機時間は回復との戦いだ。
失った2キロ分の水分と栄養を、次のスティントまでに補わなければならない。フルーツ、ビタミン、クエン酸。消化に良いものを選んで体に流し込む。
体重が戻らないまま乗れば、栄養不足で操作がおぼつかなくなる。熱中症の危険もある。

 

しかし、8耐の魅力を可部谷さんはこう語った。

「8時間の耐久は長いですが、実はもっと長い8ヶ月があるんです」

レースの準備は1月から始まる。
30名ほどのチーム編成で臨む一大プロジェクトだ。
監督、ライダー3名、メカニック10名、事務担当、ケータリング担当、トレーナー。それぞれが専門分野で力を尽くす。

バイクは市販車をベースに改造する。
エンジン、サスペンション、ブレーキ。すべてがレース仕様に生まれ変わる。
セッティングを何度もテストを重ね、ミリ単位で調整していく。

可部谷さん自身も体作りに励む。
炎天下でのランニング、サウナでの暑さ慣れ。
郵便配達で培った体力に加え、8耐に特化したトレーニングを積んだ。

そんな長期間の準備を経て迎える決勝レースでは、チーム全員の想いが一つのバイクに込められる。

 

 

とはいえ、8耐はそんなに甘いものではない。

2022年は決勝当日のコロナ感染でリタイア、2023年もチームメイトの転倒でリタイア。
二度の悔しさを経て、可部谷さんの心境が変化し始めた。

「今までは楽しむことがメインでしたが、2度のリタイアを経験して、”完走したい”と明確な目標ができました」

2025年8月。3度目の8耐挑戦。
今回は『EDWIN GESUNDHEIT Racing』から出場したが、予選で可部谷さんは転倒してしまった。

「こんなに悔しかったのは初めてです。悔しいのは、”楽しい”の先に”勝ちたい”があるからなんですよね」

決勝には進めたものの、可部谷さんの心には悔いが残った。

幸い、8耐では2台のバイクを持ち込めるためもう1台で決勝に出場したが、結果は再びリタイア。
30名のチームメンバーの8ヶ月間の努力。応援してくれるスポンサーの期待。それを背負って走る責任の重さを可部谷さんは痛感した。

「目標は、8耐を完走することです。
そして、できるだけ長く多く8耐に出場したいです」

楽しさから始まった物語に、いつしか勝負への執念が加わった。けれど、可部谷さんを支え続けているのは今も変わらず、バイクに乗る純粋な喜びだ。灼熱の鈴鹿で味わう8時間は、その究極形だった。

 

 

時空も時間も溶ける玩具屋「いもや本店」

三重・桑名で100年以上続く老舗「いもや本店」

初代は壺焼き芋屋、二代目はかき氷屋、そして三代目からは玩具屋として、地域の子どもたちに遊びを届けてきた。

かつては店先に自転車がずらりと並び、入店制限をかけるほどのにぎわいだったそう。

長居すると店主から「レッドカード」が出されるのも名物で、目安は30分以内。退場の合図が笛とともに響いた。

2016年撮影の入り口付近

ミニ四駆がブームだった時代には、店主がコースを作り、弁当持参で遊びに来る子どもたちもいたという。

「お年玉をもらうと駆けつけた」
「長居すると笛をピーッと吹かれて怖かったけど、それも楽しい思い出」
「自分の子どもの頃から、今では孫までお世話になっている店」

地域の大人たちからはそんな声も多く聞かれる。

現在、店を切り盛りするのは、84歳のおかあさん(三代目)。

紀伊長島から24歳で嫁ぎ、義両親の営む「いもや二代目」を手伝うことになった。

ご主人は8年前に他界し、今はひとりで店を守っている。

「おとうさん(三代目のご主人)は、もともと勤め先でエレベーターを作ってた。その時のいもやはかき氷屋で、私は嫁に来て“大事な嫁さんやで”って、焼き物はやらなかったけど、みたらしや焼きそばもあってね。お団子も蒸して焼いてタレつけて手作りでやっとった。氷も細こう削って美味しかったよ。石取祭のときもよう売れてたわ。ほんまにええ両親やった」

そう語りながら、「これ面白いやろ」と駒を回して見せてくれるおかあさん。

——なぜ三代目から玩具屋に?

「スーパーが近所にできて、食べ物も洒落たもんも並ぶようになった。それならおもちゃの方がいいのではって。親戚一同すぐ賛成。昔は地域のお祭りもたくさんあったから、みんな夏休みになるとくじ引きの景品買いに来てたね」

——最近はどんな人が訪れますか?

「今の子はゲームだから、細かい遊びせんでしょ。今は大人が多いね。2、30年経って大きくなったお兄ちゃんたちがようみえる。あの頃買えなかったものとか、流行ったものを買いにね」

——玩具屋の面白さは?

「仕入れで変わったもん入ると面白いね。あと女やから可愛いもんがやっぱ好きやな。 なんせ一番に見れるしな」

——桑名の暮らしはどうですか?

「いなかやけど好きやね。名古屋行って、桑名に戻ってくると“やれやれ”って思うし、帰ってきたらお茶漬けシャシャッと食べたなる。のんびりしたところがええね。色んなお店もあって。私の出身は紀伊長島で、昔は巡航船に乗って高校まで通ってたんよ」

店内にはガンダムや仮面ライダー、プラモデル、ボードゲーム、おまけのおもちゃまでぎっしり。

それでも、当時は天井一面にまで飾られていた物はなくなり、数がだいぶ減ってきている。

うっすら光が出ている方が入り口

ひときわ目を引くのは、尻尾のないゴジラ。

「それは売りもんとちがう。寂しいから、お父さんの代わりやね」とおかあさんは笑う。

積み上げられたおもちゃの中から掘り出し物を探すのは、まるで宝探し。

思わず「うわ!これ懐かしい!」と声が漏れる。
エピソードトークの披露も止まりません。

大人も童心に返ること間違いなし。時間がいくらでも溶けます。

この日、私は「つちのこ」と「きらきら指輪」を購入。

友人は、(おそらく)40年弱前の「秋元康プロデュースの電撃入籍ゲーム」を購入。

芸能人お忍びアベックとパパラッチが騙し討ちするルールらしい。
(えぐいw)

「これはおまけに」
とおかあさんがくださったのは、懐かしの”妖怪けむり”と”鉄道の袋とじ”。

かつて子どもだった大人たちの思い出が詰まった「いもや本店」。

時空も時間もとける、タイムカプセルな玩具屋です。


いもや本店

住所:桑名市新町99
電話:0594-22-1447

 

桑名の住宅街に佇むちょっと不思議なパン屋さん、食べやすさを追求した「パヴェ」のおはなし

桑名市内の住宅街にある、三角屋根と赤い扉が印象的な「プチ・ポンレヴェク」は小さなパン屋だ。住宅を改装したお店に、週に数日だけ、「パヴェ」が並ぶ。

「パヴェ」とは四角いかたちをしたフランスパンのようなハード系だ。
種類は明太子、チーズ、シュガードーナツ、シュクレなど、全7種類ある。

フランス語で石畳という意味だそう。四角くて、手に持って食べやすい。

 

「フランスパンは硬くて、食べにくい。
誰が食べても、何時間経っても、食べやすいフランスパンを作りたかった」

 

そう話すのは、お店をひとりで切り盛りする店主・大山さん。

パン職人歴は40年以上。
60歳を超えてから再び焼き始めたのが、このパヴェだった。

今回は、パヴェだけを販売する、小さなお店の
大きなこだわりを聞いた。


 

人気ナンバーワンは「シュクレ」というザラメとバターを折り込んだパヴェ。
ざっくりとした、パイのような、デニッシュのような食感だ。

隠れ人気は「食パン」と呼ばれているフランスパン。
食パンのように日常的に食べてほしいという思いから、そう名前がつけられた。

この「食パン」は常連のパンマニアたちが、まとめ買いするような通好みの商品で、
あっという間に売り切れてしまう。
取材した日も、もうすでに売り切れていた。

焼き上がったパヴェは店内のショーケースに並び、14時までは有人販売。
その後は無人販売で、なくなり次第終了する。


 

「時間が経っても、食べやすいフランスパンをつくりたかった」

一般的なフランスパンは、焼きたてこそ美味しいが、時間が経つとどうしても固くなり、
パサついてくる。

大山さんはその常識に、何十年と疑問を持っていた。
試行錯誤のなかたどり着いた答えが、パヴェという小さな四角いパンだ。


 

焼き上がりすぐのパヴェはもちろん美味しいが、
本当の実力がわかるのは自宅に帰ってから、冷凍して、
トースターで焼き戻したときだという。

パヴェは保存の仕方と温め直し方を工夫するだけで、
自宅でも驚くほどおいしく食べられる。
しかも、コツはたったこれだけ。

 

  1. 冷凍するときは、早めにラップするのが鉄則。
    購入したパヴェは、できるだけ早くラップで包み、まるごと冷凍する。
    スライスはしない。切ってしまうと、断面から水分が抜けてしまうからだ。

 

  1. 食べるときは、凍ったままトースターへ
    電子レンジで解凍はせず、冷凍状態のままトースターへ。
    10分ほど、じっくり焼くのがポイント。すぐ焦げないのも大山店主流のパヴェ。

 

私はさっそく家に帰って、明太子のパヴェを試してみた。
袋の裏には「5分程トースターで温めるとよりうまい」と書いてある。
待つこと5分、表面がカリッとしてきた。
明太子の香りがほんのり部屋にただよう。

いざ実食。

かじってみると、外はサクッと香ばしく、中は湯気を含んだようにふっくら。
小麦の甘みがじわっと広がり「ああ、これが本当の“焼き戻し”か」と感じた。
食べる前には気づかなかったが、
一口食べるとこれでもかと明太子がわんさか。
明太子好きにはたまらん。

 パヴェは、自宅でも楽しめる、不思議なパンだった。



「最初はね、ドーナツを作ってたんですよ。パヴェが生まれるなんて思ってなかった」

大山さんはオーナーを退いたあと、ある洋食店の知人とドーナツの試作をしていた。
その夜もその知人が泊まりに来ていて、一緒に仕込んでいた。

翌朝、ひと口食べた瞬間、大山さんは“それ”に気づいた。

「面白いかも」

中はしっとり。時間が経ってもパサつかない。
当の知人は特に何も気に留めていない様子だったが、大山さんの頭の中では
「食べやすいフランスパンが作れるかもしれない」と直感した。


 

「パンって、こねて作るもんだと思ってるでしょ? でもうちは、こねない。混ぜるだけ」

大山さんの手元には、大きな機械があった。
中には、人間の腕のように滑らかに動き混ぜてるアームのようなものがある。

通常のパン作りは、何度もこねてグルテンを作る。
こねる→休ませる→パンチを入れる→成形…と10工程以上を経て、
ようやく一つのパンが焼き上がる。

けれど、大山さんの製法は真逆だ。

 

「混ぜすぎない。力を入れすぎない。余計なことはしない」

 

手を加えすぎず、必要最小限だけ。
それがパヴェの“やさしさ”を引き出すための、職人としての答えだった。

 

もう一つ驚いたのは、かき氷で生地をつくること。


「水で仕込むとぬるくなるから、生地がだれる。
氷のままだと混ざらないで残ってしまう。
でも、かき氷なら混ぜた瞬間に、冷たい水になるから最適なんだ。」

 

厨房の片隅には、業務用のかき氷機が置かれていた。
大山さんにとっては必需品だ。

氷水で仕込んだパヴェの生地は、温度がわずか8度ほど。
一般的なパンの仕込み温度が26〜27度とされる中、圧倒的に低い。


「生地の中に余計な粘りが出ない。ふわっと空気が残ったまま、軽く焼き上がる」

 

と大山さんは言う。

 

この四角い形にカットする専用の分割成形機も、日本には数十台しかない。
発酵を終えた生地をそのままセットすれば、72個のパヴェにぴたりとカットされる。
すごい。


 

「パンが好きなわけじゃない」

意外なほどあっさりとした口調だった。

もともと大山さんは、音楽の世界を目指していた。
大学では建築を専攻していたが、興味が持てず、身も入らず中退。

進路に迷いながら、喫茶店でケーキ作りのアルバイトを始めた。

その後、名鉄グランドホテルの製菓部門で働きはじめたが、
ある日突然、新しいホテルでパンを焼くことになった。


「お前、パン手伝ってこい」

 

上司に言われるがままだったが、それが転機だった。

やがて1992年、愛知県蟹江町に「ポン・レヴェック」を開業。
オーナーとして、カフェ、ビストロと次々に事業を広げ、パン教室やプロデュース業もした。

60歳を機に桑名に拠点をうつし、パン教室やセミナーをやろうと中古の一軒家を借りた。
コロナ禍でパン教室などが開講できなくなったが、
同時期に進めていたパヴェが完成したので
「パヴェ専門店」としてスタートすることになった。



パヴェ作りと大山さんの生活は同時進行だ。朝は、愛犬・シュシュとの散歩から始まる。

13歳になるシュシュは、パヴェ屋を開いてからずっと一緒にいる相棒だ。
 

6時前には散歩から戻ってきて、作業場ではフライヤーを温め、
準備を進める。
7時15分から朝ドラの再放送を観て、
7時45分ごろからパンの焼成が始まる。
10時には玄関の扉をあけて、開店。それが週に4日間ある。


 

「なんでパンは、時間が経つと固くなるんだろう」
「子どもでも食べやすいフランスパンあればいいのになあ」

その答えを解決してくれたのは、四角い小さなパン、パヴェだった。

焼き戻したときのおいしさがあるから、自宅でゆっくりと食べられる。
それは何十年と、パンに向き合い続けた職人の賜物だった。

 

【店舗情報】
プチ・ポンレヴェック
営業日 金・土・日・月曜日
営業時間 10:00~なくなり次第終了 (14:00〜は無人販売)
住所:〒511-0912 三重県桑名市星見ヶ丘9丁目618
電話:070-8900-6646
駐車場:4台
HP:https://pont-leveque.jp/petit/

田んぼから育む未来:くぼちゃんファームと多様な学びの交差点

無農薬の田んぼで育つ、おいしさと安心

三重県津市の郊外で、くぼちゃんファームは夫婦二人三脚で米づくりを行っている。パートナーの実家で代々受け継がれてきた田んぼを守り、「おいしい」「また食べたい」と言ってもらえるお米を目指し、できる限り農薬を使わない手間ひまかけた栽培を続けている。
除草や水管理など、日々田んぼに足を運び、作物と向き合う姿勢は、ただの農作業ではない。「食べる人の顔を思い浮かべながら作っている」と語る久保さんの田んぼには、優しさと誇りがあふれている。

くぼちゃんファームのHPはこちら くぼちゃんファーム

子どもたちの学びを、田んぼから

そんな久保さんが始めたのが「田んぼの楽好(がっこう)」。
種まきから収穫まで、田んぼを舞台にした“農の学び舎”だ。農作業を通して、自然のリズムや命の大切さ、働くことの喜びを感じられる場として、さまざまな状況にある子どもたちや多様な学びや体験を求める家庭から注目を集めている。
「子どもたちが自分のペースで関われる場所にしたい」
そう語る久保さん自身、元は学校の先生。
現在は「子どもの多様な学びを育む会 in 三重」の代表も務め、県内各地のフリースクールや子ども食堂、不登校親の会など、30以上の団体をつなぐ活動も行っている。

子どもの多様な学びを育む会Instagram 子どもの多様な学びを育む会in三重

教育の“外”から見えたこと

「公立の学校だけでは対応しきれない」
そう感じたのは、久保さんが教職を離れ、現場を外から見るようになってから。学びの多様性が叫ばれる中、既存の教育システムでは支えきれない子どもたちが増えている。
「不登校の子どもが増えている中、その多くがどこにもつながれていない現状がある。だからこそ、民間と行政、地域が連携して子どもを真ん中に据えた支援が必要なんです」
その想いは、新たに創設された夜間中学「みえ四葉ケ咲中学校」での教職活動にもつながっている。

農と教育。二つの“現場”をつなぐ

久保さんは今、農業と教育という異なる現場を、子どもたちの成長という一点で結びつけている。
「田んぼの楽好に来る子たちの中には学校に行かない選択をしている子たちもいます。「田んぼにはいつ来てもいいよ」、「田植えまでなら、自由に泥んこになって遊んでいいよ」と伝えると、自然と遊び、学び始める。そこから関係が始まるんです」
「勉強は家でもできる時代。けれど、人との関わりや自然との対話は、やっぱり“現場”でしか得られない」
その言葉が象徴するように、くぼちゃんファームの田んぼは、ただ米を育てる場所ではなく、子どもたちの居場所としても機能している。

 

小規模農家の“現実”と“課題”

一方で、小規模農家としての課題も大きい。
「お米作りをやるには設備投資も必要。無農薬でお米作りをすると、除草だけでも人手も時間もかかる。機械が壊れても、買い替える資金がない」
行政の支援は主に大規模農家向けで、個人や小規模の農家は後回しにされがちだ。くぼちゃんファームもまた、そうした現場の声を抱えている。
「何のために米を作っているのか、分からなくなってしまう時もある。でも、食べてくれる人の“おいしい”の一言が励みになる」
だからこそ、小さくても続けたい。続けられる環境を作りたい。

自然と人、農と学びを“つなぐ”場所へ

くぼちゃんファームの取り組みは、農と教育、地域と人、食と命──様々なものを“つなぐ”実践の場となっている。
「休むことも、立ち止まることも大事。それを子どもたちに伝えるには、大人自身がそういう価値観で生きていないといけない」
久保さんの言葉には、人生そのものを見つめ直すような力がある。

くぼちゃんファーム:Instagram

くぼちゃんファームの米粉

くぼちゃんファームの玄米珈琲

 

農地LINKとしての関わり

くぼちゃんファームさんのように、農と教育、地域とのつながりを日々かたちにしている方々に出会うたびに、私自身もこの「農地LINK」という取り組みの意義を再確認しています。土地を通じて人と人を結び、思いをつなぎ、未来へとバトンを渡すお手伝いができればと、心から願っています。これからも、こうした現場の声に耳を傾け、寄り添い、共に歩んでいける存在でありたいと感じています。

気づけば家にあった木彫りのクマ。南伊勢で群れをなす理由

実家や親戚の家に、なぜかいた“木彫りのクマ”。
あのクマたちは一体なんだったのか。

そんな懐かしい存在を、「保護している」人がいる。

三重県南伊勢町で空き家バンクの仕事をしながら、気づけば40匹のクマに囲まれていた西川さん。
その理由と「決定打・ロッキー」の物語を聞いた。

 

「木彫りのクマ、保護してるんです」

東京・日本橋にある三重テラスで、久しぶりに西川さんに会った。

最近どうですかと、たわいもない雑談をして「ではまた」と別れ際に言われたもんだから、思わず引き止めてしまった。

福田「ちょ、待って、何ですかその話(笑)」

こうして聞くことになった、木彫りのクマと西川さん、そして“ロッキー”の物語。

 

クマが集まってくる

「集まってくるんですね、私のところに」

それで都度、持ち主のエピソードを聞いては、“保護”してきたのだという。

西川さんは、三重県南伊勢町で空き家バンクの事業をしている。
地域の人や家に向き合うなかで、なぜか“木彫りのクマ”も集まるようになってきた。

木彫りのクマは、かつて北海道土産として一世を風靡したらしい。
「でも私は北海道に行ったこともないし、木彫りのクマについて詳しいわけでもないの」

気づけば約40匹。

詳しい知識はなくても、不思議と愛情は増えていった。

群れになって一体感

福田「なんで愛情を持っちゃったんですか?」

「いや、もうね、運命でしょうね」

西川さんは少し考えてから続ける。

「もともと古いものとか、手作りのものが好きなんです。木彫りのクマも気になってはいたし、それぞれ顔も違うし、彫り方も色も違う。右向きに左向きに、一点一点違うんですよ。」

だんだんと集まってきたクマ、気付けば、群れになっていた。

福田「群れ……」

「そう。群れになるとね、一体感が出てくるんです。自分が保護したクマたちの一体感。コミュニティみたいな感じ。集合体になったときに…もう置物じゃなくなったんですよね」

決定打はロッキー

「ロッキーが決定打なの」

その日は空き家バンクの仕事で、北海道出身の80代のご夫婦が所有する南伊勢の空き家にお邪魔した。
空き家といっても、景色が綺麗な別荘のような立派な邸宅。

床の間には工芸品がずらり。その中に、とびきり大きなクマがいた。

大事にされてきたのが伝わる出立ちで、まったく“もの”には見えなかった。

「クマを保護してる身からすると、こんな大きいのは初めてみました!」とテンションが上がっていたところ、ご婦人からふいにかけられたひと言。

ご婦人「持ってく?」

「えっ、いやいや、こんな大事なもの…」と慌てたものの、結果的に譲り受けることに。

「あゝ、これは一生大事にするやつやなって。本当に子犬をもらったような感覚でした」

福田:「ロッキーという名前はいつ付いたのですか?」

「出会った瞬間です。その時から降りてきたんです。ご婦人にも『ロッキーにします』と伝えました」

そんなロッキーを抱えて帰ってきた西川さんを見て、仕事仲間は一斉に言った。
「うわ、また持って帰ってきた!」

しかも今回は特大サイズ。

「助手席に置いたら人間と判断されてシートベルトしないと、ピーコピーコ言うてくるんですよ。 ちゃんとシートベルトして帰りました。」

息子さんからの電話

ロッキーを連れて帰った数日後、ご夫婦の息子さんから役場に電話が入った。

息子さん「うちの親が、空き家バンクに登録したとか言ってるんですけど……」

心配する息子さんに、公的な制度だから大丈夫と説明したうえで、恐る恐るクマをいただいたことも話した。

「聞いてます。そんなの欲しい人いるんですね」と笑う息子さん。

絶対「返してください」って言われると思っていた西川さん。
慌てて「いや、あの、集めてるっていうか、保護してまして……」と説明すると、息子さんは大笑い。

息子さん「全然大丈夫です。もらってください」

ちなみに、ロッキーがくわえている鮭が、金色なのが気になるところ。

「ロッキーのお父さんのラッキーカラーは黄色で、いろんな物を黄色か金色で塗られていました。フクロウの木彫りとか色んな工芸品もあったんやけど、全部金に塗られとったから、多分いろんなものを金に塗る習性があるんでしょうね♩」

だからロッキーの鮭も……

「もうね、鮭というより鯉にしか見えへんの」

ロッキーと過ごす日々

「毎日のように触ってます。一緒にずっといてくれる存在なんですよ」

今ではオフィスの一番いい場所に鎮座しているロッキー。

「いつか廃校を使って“木彫りのクマフェア”をやりたいんです。どこで生息して、どこで捕獲されたか、マップにするの。気になるでしょ?」

そんなことを考えながらロッキーと一緒にお酒を飲んでいるそう。

「ロッキーが私に似てきたのか、私がロッキーに似てきたのか。『似てきましたね』って言われたのが最近うれしかったです」

「あとはこの間はね、ロッキーとお出かけしてきまして。 またシートベルトしてね。ロッキーを会わせたい人がいたんですよ。」

福田:「ちょっと待って、この話、つきないですよね(笑)」

木彫りのクマの会、やります

「公表してなかったんですよ。今まで全く。 それをちらっとラジオで話したら、えっ、あの人そんなことしとんの?ってなるわけですよ。」

親戚ですら知らない、西川さんの“木彫りのクマの保護活動”。

そういえば――、実家や親戚の家に、木彫りのクマ、いたな・・・。
思い返すと、なぜかどこの家にもいた気がする。

けれど、あれ一体なんだったんだろう。
右向き左向きなんて、考えたこともなかった。

そこそこでかいし、ずっしり重い。
玄関や床間のセットで記憶にある“あいつ”の存在感は、意外と強烈だったのかもしれない。

木彫りのクマについて、詳しくはわからない。
でも、西川さんのお話を聞いていると、だいぶと気になってくる。

──というわけで、今度「木彫りのクマの会」、やります。

 


【西川さんと語る「木彫りのクマ」のゆる夜会〜出会い編〜】

そんな「木彫りのクマを愛でる西川さん」とのゆる夜会。

専門的なお話ではなく、
西川さんの木彫りのクマ愛に触れていきます。

きっと、だいぶと気になってくること間違いなし。

木彫りのクマを懐かしみたい人、熱量ある人の話を聞くのが好きな人など、ビール片手に、ゆるく話しましょう。
お気軽にご参加ください。

イベント概要
日程:9月19日(金)
時間:19:00〜20:00
場所:首都圏営業拠点「三重テラス」 2階コミュニティスペース (東京都中央区日本橋室町2-4-1 YUITO ANNEX 2階)
参加費:無料
定員:20名まで
詳細はこちら:https://peatix.com/event/4546659

 



【西川さんが運営&出演する”みみ三重ラジオ”】

三重県の伊勢から熊野をみなさんといっしょに旅するように巡り、ゆく先々で出会う人や地域の声をお届けするポッドキャスト番組です。
こちらからお聴きください:https://mimimie-radio.studio.site/

朝ランで朝日を見に朝日町であっ!

友達がSNS で朝日町に「あっ!」 があると。

気になってたら新聞でもこの謎について取り上げられてた。

ポケモンのマンホールみたいに有名スポットではないので正確な場所がよく分からない。 桑名の隣だし朝ランがてらひとっ走りしながら探してみよう!

まずは白梅の丘の高台から見晴らしが良いところで朝日を鑑賞。太陽の光を全身に浴びると気持ちいいです。

今年は寒いから桜の時期が長くって良いですね。

すっかり葉桜となりましたが、まだまだ満開。

まずは朝日中学校近くにある 「あっ!」

はてっきり交差点の一時停止の所に有るのかと思ってたら関係ない道の途中に「あっ!」が出現。交差点でもない中途半端な位置に「あっ!」が。止まらないといけないと勘違いすると道の途中だから追突される危険が有るのでのでは?

次はJR朝日駅前の「あっ!」

朝日が眩しい緩やかなカーブの場所。

3箇所目はヤマダ電機の裏にある「あっ!」

交差点て前で優先側の道路の交差点で、交差する道側は一時停止でここも止まっちゃいけないところ。

朝日町の「あっ!」に対抗して、四日市は「よっ!」とか尾鷲は「おっ!」とかローカル色を出してくれると三重の道を走るのが楽しくなりそう〜

2050年WDGs(わくでぃーじーず)達成の鍵を握るのはあなただ! 一般社団法人わくわくスイッチ 代表取締られ役 中村憲和

若者の地域流出、少子高齢化、後継者不足

全国の地域に待っている未来は決して明るいものではない。

そんなニュースを耳にしたとして、あなたはどう思いますか?

認めたくないが頷かざるをえない部分もあるような…

でもそれって裏を返せば、地域の資源を活かす可能性はまだまだある!

ノビシロですね!とも言えませんか?

わくわくする話やオモロイ話ならなんぼあっても、ええじゃないか!

 

 

東海ミライプロジェクト!byわくわくスイッチ  @shigotravel

中村さんはわくわくスイッチさんでどういった活動をされているんですか?

人の可能性が爆発するわくわくスイッチを様々な組織や地域に仕掛けています。何かを成し遂げたくてモヤモヤしている学生達たちと、新たなプロジェクトに挑戦したいけど様々な事情で踏み出せない企業をマッチングしてみんなでプロジェクトを作っていく「実践型インターンシップ事業」を三重県で初めて導入して今年で11年目を迎えます。

停滞する組織の中には人のわくわくを奪うことを喜びとする”わくわくバイキンマン”、わくわくを奪う仕組みをつくる”わくわく破壊神”がいるんですね。わくわくスイッチは、人にわくわくを提供できる”わくわくアンパンマン”や、わくわくが生まれる仕組みづくりをする”わくわく創造神”と協力して、バイキンマン達をやっつける!

わくわくを司る神々の最終戦争を日々繰り広げているイメージです。2050年までにわくわくする夢や目標が8989個生まれるWDGsの達成を目指しています。

WDGs(わくでぃーじーず)ってなんですか?

WDGsは、Wakuwaku Developmet Goals (わくわく開発目標)の略称です。皆さんご存知のSDGsは、国連で決まった2030年までに達成するべき17個の開発目標です。SDGsは社会課題をどのように解決していくか?という考え方を重視しています。

WDGsが重視している考え方はWOAです。WOAとは(Wakuwaku Oriented Approach) 、平たくいえば課題解決よりもわくわくを大切にしようという考え方です。課題解決ばかり考えていては息が詰まってみんな疲れてしまいますからね。

2050年には、今の20代の子達が50代。社会の中心を担う存在になっているはずです。彼らがわくわくする夢を持って生きれるかどうかは日本の将来そのものだと思います。東海学生AWARDでは毎年20個ずつ夢が生まれます。みんなでわくわくする夢を作っていくって素敵だと思いませんか!?

東海学生AWARD

なぜ、こういった取組を始められたんですか?

僕は最初から教育業界にいたわけではありません。新卒では大阪で飲食のベンチャー企業に就職しました。面接へ行ったはずなのに、社長から「とにかく夢を持て!」となぜか2時間くらい説教されたのが衝撃で入社を決めました。

飲食未経験から店長になり飲食店の立ち上げまで経験させてもらいましたが、社員なのにバイトよりも使えない社員でしたね。特に難しかったのは、自分で考えて動け!と言われること。学校では問題が与えられてそれに答える練習をするけど、社会に出たら自分で問題を設定してそれに対する答えを探さなきゃいけない。

でも、そんな大事なことを学校では誰も教えてくれませんでした。せっかく社長の熱い思いに惹かれて入社したのに、同期の9名のうち、2年後も残っていたのは僕だけでした。これまでの学校教育って一体何だったのか?というモヤモヤもありつつ、その後僕も転職して違う別のお店の立ち上げもやらせてもらいましたが、業績不振などもありリストラに遭ってしまいました。

まさかのリストラ…その後どうされたんですか?

ちょうど30歳になる手前のタイミングだったので、これからどんな人生を送りたいか真剣に考えました。といっても最初の数ヶ月は、ハローワークに行った後、BOOKOFFで漫画を読んで、TSUTAYAでビデオを借りて帰る繰り返しでした。あの頃、TSUTAYAの棚にあるビデオをほぼ見尽くしましたね。

これまでの自分の想いをノートへひたすら書き出していく中で出てきたキーワードが教育でした。ただ、教育の仕事をやりたいとハローワークのお姉様に伝えても、「若いのに偉いな~!でもまあ、この辺の仕事にしとき」と全然違う職種の紹介ばかりでした。

当時はインターネットも普及したばかりで、自分で情報を集める手段が限られていました。パソコンも持っていなかったんですが、ハローワークのはじっこに1日30分だけ使えるパソコンがあったんです。教育に関する情報を30分集めて、いつものお姉様に肩を叩かれて終了。翌日もその次の日もその繰り返しでした。

NPO法人ETICのホームページを見て、自分のやりたいイメージに近いなと思いました。ただ、横文字が苦手だったので高速道路みたいな団体名に少しとまどいました。そこには、大阪でインターンシップコーディネート団体の紹介もあったので、これや!と思いメールに自分の想いの綴り応募しました。

あとで聞いたら、文章の貼り付けがうまく出来ていなくて呪いの文章みたいな形式で届いていたらしいですが、やる気を買ってもらい28歳のインターンシップ生が誕生しました。だがなんと、力及ばず2年後には2度目のリストラに遭いました。

まさかまさかの2度目のリストラですか…

自分のやりたいことを見つけて全力で取り組んでいたので、あの時はさすがに落ち込みました。どうしようかと悩んでいた時に、新潟のコーディネート団体の方から声がかかりました。僕を勇気づけるための書籍がその方から何冊も段ボールで送られてきて、その一冊一冊がまた心に沁みるわけです。三顧の礼以上の猛アプローチもあり、新潟へ行くことを決めました。

新潟時代は、インターンシップの全国大会で優勝することもできて、大阪時代の上司にも認めてもらえたのは嬉しかったな。新潟の気候に慣れなかったのもありますが、仕事へのプレッシャーから体調を崩すこともありました。

その頃から食生活だけでなく、自分の考え方なども変えました。失敗したときに自分を責める考え方をなくして、仕方ないかと受け止める、いい意味で諦めることも出来るようになりました。

本棚に残っていた、心に残る書籍。右側は新潟からの三顧の礼で届いた実際の書籍の一部

そこからなぜ三重県へ?

その後、新潟から仙台へ移りました。仙台では人材を通じた東日本大震災の復旧復興支援に関わる仕事に携わりました。復興フェーズが少し落ち着いた頃、40歳手前でした。新潟でも仙台でも、ナンバー2というポジションで仕事をやらせてもらえたので、人生で一度くらい起業してもいいかなと思うようになりました。

新たな拠点を探す上で、新潟も仙台も寒いから、とにかく暖かい所へ行きたかったんです。東北は優しい人が多いけど、ボケてもなかなかツッコんでくれないから。ツッコミが恋しくなって、西の方の拠点を探しました。

近隣の大阪・京都・名古屋に比べたら三重県は圧倒的に学生数も少ないし、誰も知り合いがいない。どうせ起業するなら、自分にとって逆境だらけの環境でゼロから立ち上げる方がオモロイし自分の成長になるかなと思って三重を選びました。

三重を創業の地に選んだのも、わくわくが原動力ということですね。

近年は企業や自治体向けの研修事業、人事コンサルティングにも力を入れています。せっかく三重県内で学生が育っても、三重県内に魅力的な会社と出会えないと学生は県外へ出ていってしまうんです。今後は、社員にも、顧客にも、社会にもわくわくを提供出来る「わくわくカンパニー」を世の中に増やしていきます。

現在は三重県内で様々な事業を磨いていますが、決して県内だけの展開にこだわっているわけではありません。三重県が抱える課題は全国の地域が抱える課題ですし、全国各地どこへでもわくわくスイッチを仕掛けに行く勢いです!

8月29日(金)~30日(土) に伊勢市の神宮会館で開催される2050 未来デザインサミットⅡ in 伊勢 も是非ご注目下さい!

インタビューを経て、わくわくという言葉のイメージが少し変わりました。

わくわくという言葉には、みんなで一緒に

メッセージも含まれているんですね。

1人のわくわくから誰かの共感が生まれ、

プロジェクトが動き出す。

そのプロジェクトが誰かの人生を変えるかもしれない。

今後もわくわくすることをotonamieで発信していこう!と思います。

今年の夏は、地獄をめぐって極楽にも行こう|「地獄へようこそ 鬼と亡者と閻魔の世界」三重県総合博物館

三重県総合博物館 で2025年7月26日(土)から9月23日(火・祝)まで第40回企画展 地獄へようこそ 鬼と亡者と閻魔の世界が開催されています。カッと目を見開いた恐ろしい表情の閻魔王(えんまおう)のポスターが印象的な本展。地獄を描いた怖い掛け軸などの美術作品から、極楽にちなんだ阿弥陀如来像まで、あの世を表現した文化財の数々をじっくり堪能できます。本記事では、企画展担当の瀧川和也さんに伺った見どころと筆者の本展を見た感想を紹介していきます。

地獄のはじまりと地獄絵

地獄とは、仏教の伝来とともに日本にもたらされた思想で、文学や美術に大きな影響を与えたそうです。平安時代の僧が記した仏教書「往生要集」により、のちに絵でも表現されるようになり、地獄のイメージが広まっていったとのこと。

地獄:悪いことをした人が落ちる地下の世界で、さまざまな責め苦を受けます。(会場内の地獄めぐりMAPより引用)

瀧川さんの説明によると、地獄というのは地下8階建てのビルのようなもの。8つの八大地獄があり、犯した罪が重いほど下の階に送られ、与えられる苦痛も大きくなるそう。展示では「往生要集」に基づいた地獄絵の掛け軸がいくつも並びます。絵の中では、地獄で亡者(死んだ人)が受ける痛みや苦しみの場面が細かく描かれています。

掛け軸の向かいには、スライドを見るスペースがあります。150カットにわたる地獄絵の解説を約15分で見ることができます。掛け軸とスライドの両方を見ることで、地獄絵への理解がより深まります。想像を絶するほど残酷な、精神と肉体の両方を追い詰められる数々の苦しみ。展示会場でも「気分が悪くなりましたら、無理に資料を見ないようにしてください」と注意書きがあるほどです

絵には、人の死後の身体の朽ちていく側に春から秋への季節のうつろいを桜や紅葉を用いて表現したものもありました。残酷さと美しさが共存している様子に思わず目を奪われました。他の絵の中でも、探してみてください。

地獄といえば、閻魔様!

地獄で罪を裁く裁判官である閻魔王。奈良県奈良市の東大寺所蔵の重要文化財「閻魔王坐像」を見ることができます。鎌倉時代の古いものは数が少なく、貴重だそう。瀧川さんのおすすめは「低い位置から像を見上げてみること」。眼球に水晶が使われており、下から見ると角度によってキラッと光るので、閻魔王の目つきの迫力がより増すのだとか。ぜひ、会場で閻魔様の怖さを堪能してみてくださいと瀧川さんは話します。

地獄を出て、極楽へ

本展は、恐ろしい地獄絵や彫刻作品だけではありません。地獄における救済者の地蔵菩薩像や、極楽浄土(苦しいことや悩むことがない心安らかな世界)を描いた絵図の展示もあります。期間中には展示替えも予定されているため、ご興味のある方は何度でも足を運んでみてください。さまざまな関連イベントも予定されているので、解説を聞くと、地獄や極楽についてをよりおもしろく読み解けると思います。

地域にまつわるこんな展示も

本展では展示資料の撮影は取材以外では禁じられていますが、撮影可能な場所もあるのでご紹介します。こちらは、津市下弁財町にある真教寺閻魔堂を模したもの。実際のお寺には、高さ2メートルもある閻魔王がいらっしゃるとのことで、バス停の名前もそれにちなんで「エンマ堂」なんだそう。会場では、写真を撮ったり、覗き穴から中を覗いたりしてみてください。

本展のポスターに使用されている閻魔王の「閻魔庁図(津市西来寺所蔵)」をモチーフにした撮影スポットが用意されています。閻魔王に懺悔しているようなポーズをするとこんな写真が撮れます。

会場には、地獄めぐりMAPがあり、会場の案内や地獄にまつわる用語の説明が掲載されています。ぜひ展示を見る際の参考にお手に取ってみてください。本展の展示資料は約160点というボリューム。絵の細部までじっくり見たり、スライドを見て解説を読んだりしていると時間が経つのがあっという間でした。これから観に行かれる方は、時間に余裕を持って行かれることをおすすめします。


「第40回企画展 地獄へようこそ 鬼と亡者と閻魔の世界」
2025年7月26日(土)〜9月23日(火・祝)

詳細は三重県総合博物館のサイトへ


本記事は、内覧会のご招待をいただき作成しました。展示資料の画像は、許可をいただいて撮影しています。

「ロビー&テラスダイニング やまのうえ」がかき氷の提供を開始

志摩市にある「いかだ荘山上」は、名代的矢かき料理、新鮮な海の幸を味わえる、伊勢志摩では大変人気のある宿です。

「いかだ荘山上」WEBサイト
伊勢志摩で旅館をお探しなら志摩市の名代的矢かき料理 旅館いかだ荘山上

牡蠣は冬が旬の食材であるため、利用客もその時期に集中します。夏の閑散期にもお客様に来ていただきたい!という思いから、的矢湾ビューのロビーとテラスで、かき氷を提供することにしました。「いかだ荘山上」の喫茶部門、宿名にちなんで「ロビー&テラスダイニング やまのうえ」と名付けられました。

外観
夏コースイメージ
*いかだ荘山上外観(上)、自慢の牡蠣コースイメージ(下)

カキは専門ですが、カキ氷は初めて(^_^;)のいかだ荘。2025年3月で惜しまれつつも閉店した志摩の「アベック・モンクール」様より、レシピを継承していただくことになりました。これは大変心強くて光栄なことです。

アベック・モンクールと言えば、行列が出来るほどのかき氷の有名店。その名に恥じぬよう、元店長の田中様にご指導いただきながら何度も試作を重ねます。

試作
*設備や環境を整えることも重要。


かき氷のこと、あれこれ

かき氷と言えば、ここ最近は専門店だけでなく、提供店も増え続けていますね。
「高級かき氷」のジャンルも今やすっかり定着し、天然氷、地産地消、エスプーマ、おかず氷、冬氷など、お店ごとの強みやセールスポイントが決まっています。
かっぱ橋道具街の業務かき氷機専門店「TAKASO デモ&キッチン」倉持様にお話を伺った際、「氷は味がないため、ソースの自由度が高く、レシピ考案が楽しい」と仰っていました。なるほど、店の数だけレシピは無限大というわけです。
あまた存在するかき氷のことを深く知ろうと、沢山の氷を食べ歩きました。
以下はその一部。


《Parlor Vinefru 銀座》
 
Parlor Vinefru 銀座 | 公式ウェブサイト
パーラービネフル銀座

《浅草浪花家》 浅草浪花家 – 元祖たいやき麻布十番浪花家総本店からの暖簾分け
浅草浪花家

《鳥羽Ciao トップページ – Ciao
鳥羽Ciao

《志摩SHEVRON CAFE》 SHEVRON ISE – シェブロン ISE志摩シェブロンカフェ

競合が真似の出来ないレシピや材料の調達、インスタ映えを狙ったデザイン、提供方法・提供時間の丁寧な説明、都会の一等地では列の並ばせ方など、重要視する所が各店舗で全く違い、それがゆえに、決まった形式のものは何ひとつないということを理解しました。

高級かき氷が一大ムーブメントを起こした一方で、シンプルな昔ながらのかき氷を追及する層も確実に存在します。

清少納言の随筆『枕草子』には、日本最古のかき氷の記述があります。
「あてなる(上品な)もの」・・・「削り氷にあまづらかけて、新しき金椀に入れたる」
削った氷に「あまづら」(古代の甘味料・甘葛の樹液を煮詰めたもの)をかけた、とされていますので、純粋に氷の冷たさと甘味料の甘さを舌で味わう、これこそシンプルの極みですね。砂糖がないこの時代、貴族だけの特別な嗜好品だったのでしょう。

子供の頃よく食べた砂糖を煮詰めて作る「みぞれ」シロップも、シンプルさで共通するものを感じますね。個人的にはこういう素朴なかき氷が好きです。

イメージ
*暑い夏に清少納言も食べていた?


「いかだ荘山上」初の試み
いかだ荘山上は、来年2026年で創業70周年を迎えます。ご愛顧いただいた多くのお客様や、これまで支えてくださった関係者様に感謝の気持ちを伝えるべく、周年企画の一環としてこの夏かき氷に初挑戦しました。

アベック・モンクールのレシピは、素材の持ち味を大切にしています。特にフルーツはその時期に最も美味しいものを、適切かつ繊細な調理法で提供されるため、それが冷たい氷と一体化して極上のフルーツかき氷になります。
高級かき氷でもシンプルかき氷でもない、みんなが大好きなかき氷。いかだ荘山上がそれを継承し、「ロビー&テラスダイニング やまのうえ」で提供していきます。

 

メニュー
*メニューは3種類(2025年7月オープン時)


7月11日
にはプレオープンを迎え、ご招待したお客様に試食を兼ねたお披露目がされました。ランチで来館されていたお客様もその様子をご覧になって、「食べたい!」と注文されていました。スタッフは全員大忙しです。

プレオープン
*初日はあいにくの天気でしたが、多くのお客様に足をお運びいただきました。

涼しいロビーで、的矢湾を望むテラスで、お客様は思い思いにかき氷の写真を撮って楽しんでいらっしゃいました。

本オープンを迎えた20日以降も、灼熱の暑さが味方をして、コンスタントにご注文をいただいています。かき氷目当てでご来館されたお客様に、「お食事もあるのね」といかだ荘を知っていただくことはこの企画の狙いでもあり、大変ありがたいことですが、でもそれ以上に、かき氷を中心に「ロビー&テラスダイニング やまのうえ」に人が集い、活気が生まれることが、何よりの喜びなのです。

これからも地元産の旬のフルーツを使いながら、たくさんのお客様に喜んでいただけるかき氷を作っていきたいと、井坂社長は語りました。

そしてそして、創業70周年のイベント、第二弾・第三弾企画も楽しみにお待ちください!

 

テラス席
かき氷目的でご来館くださったであろう男性3人組のお客様。
嬉しくて思わずお声がけをしたところ、快く撮影に応じてくださいました。
ご協力ありがとうございました。

 

「ロビー&テラスダイニング やまのうえ」より

ランチでお食事をされたお客様、または、
かき氷の写真を撮影しSNS等で宣伝をしてくださったお客様には、
かき氷を200円引きでご提供させていただきます。
注)現在こちらはサービスの提供を終了しております。オープンから間もない中、
大変恐縮ではございますが、何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。

皆様のご来館を心よりお待ちしております。

 

 

参考資料:
・一般社団法人日本かき氷協会様WEBサイト
・「たびよみ」旅の魅力を発信するメディアサイト

その他、お取引先様:
高橋総本店
台東区かっぱ橋にある、日本一の業務用かき氷機取り扱い店舗
かっぱ橋道具街 高橋総本店
業務用 かき氷機専門通販サイト 高橋総本店

 

 

 

 

 

OTONAMIE PUSH イベント&クラファン 【2025.8.1update】

お寄せいただいたイベントやクラファンの情報をご紹介していきます。
※各イベント等へのお問い合わせは、各イベント等のお問い合わせ先にお願いします。
※イベント等の詳細はフライヤーまたは、各HP、主催者にご確認ください。


プッシュ👀イベント

伊賀酒DE女子会2025~3酒蔵めぐり&ワカエビス蔵マルシェ

主催者より
伊賀の酒蔵、森喜酒造、大田酒造、若戎酒造の女将が主催する「もてなす側もお客様も女性の日本酒女子会」。
2025年は酒造りがはじまっている秋、10月11日開催。貸切バスで3蔵を巡りながらこの時期ならではの蔵の空気、酒米の田園風景、そして3蔵のお酒を体感して頂きます。
女将の酒アテや特製「酒肴BOX」付き。また、同日開催の「ワカエビス蔵マルシェ」も自由に楽しむことができます。
女子会オリジナルお猪口やお土産もついて、伊賀酒をたっぷり満喫できる内容です。
午前中に蔵めぐりをして蔵マルシェで解散するコースと、蔵マルシェを楽しんで午後から蔵めぐりをするコースの2コースあり。
各回定員25名まで。先着順、定員になり次第、受付終了。
★8月1日より、コスモス観光(instagramのDMか公式LINE)にて受付開始です。
参加者全員の①お名前➁お電話番号➂郵便番号・ご住所④生年月日または年齢⑤午前・午後コース⑥支払方法(コスモス観光窓口、クレジットカード叉はコンビニ決済をお選び下さい)を明記してお申込みください。
※20歳以上の女性限定

日時
10月11日
8:50~14:00、10:00~16:00

問い合わせ先
0595-22-1188
igasake.de.jyoshikai@gmail.com

主催
伊賀酒DE女子会

イベントに関するHPやSNSなどのリンク先
コスモス観光 instagram@trip_cosmos_
コスモス観光ホームページ https://cosmos-kanko.com/
伊賀酒DE女子会公式ブログ https://ameblo.jp/igasake-de-jyoshikai/
伊賀酒DE女子会2025専用 instagram@igasake.de.jyoshikai

 


2025年 第7回 津田っこ夏祭り

主催者より
この夏祭りは「子供たちが大人になった時に、楽しかったなと思い出してもらえる様な、素敵な夏の思い出を作ってあげたい。
​子供たちが楽しそうに遊び、笑い合う、そんな場所を提供したい」と思い、仲間と共に祭りを開催しております。
​夏祭りという特別な機会に、夜の学校のグラウンドで遊んだり、出店やキッチンカーで買い物を楽しんだりという普段とは違うワクワク感や、最後に打ち上げる花火が、子供たちの良き思い出になるように津田夏祭り実行委員会みんなが一丸となり様々な企画を考えて取り組んでいます。
​また、子供達だけでなく、県外に出ている方々が久しぶりに同窓会の様に会う交流の場となれる夏祭りをこれからも継続していけるように頑張ります。

日時
2025年8月10日(日)
18時~21時

問い合わせ先
09010211888
shibuya2279@gmail.com

主催
澁谷和俊

イベントに関するHPやSNSなどのリンク先
・津田っこ夏祭り紹介ページ:https://home.tsuku2.jp/f/3einformationmarche/tudanatsumatsuri/tudanatsumatsuri2025
・津田っこ夏祭り公式Instagram:https://www.instagram.com/tsudakko_natsumatsuri?igsh=NHlkdnZhbWd0cGFm&utm_source=qr
・津田っこ夏祭り公式LINE:https://lin.ee/jpC3bE9

 


四日市☆映画祭

主催者より
今回も短編映画コンペティションの作品を募集しています。

開催日時
2025年12月20㈯21㈰(2日間)

詳細
https://yokkaichi-eigasai.jimdofree.com/

主催者
四日市☆映画祭 小川建司

 


伊勢型紙 第2回鈴鹿小紋デザインコンテスト

 

主催者より
NPO法人 歴史と文化のある匠の見える里の会です!ちょっと名前は長いですが、地域を学び、地域の歴史文化などの宝を守り活かし町おこしを目指す有志のメンバーで活動する中で、鈴鹿市そして三重県を代表する伝統工芸「伊勢型紙」のデザインコンテストを開催します。あなたのデザインが職人の手で伊勢型紙や染め物になるかも!?8月には応募のサポートとなる講習会も実施。皆さまのご参加を心よりお待ちしています!

開催期間
現在募集中 締切2025年9月30日

問い合わせ
059(386)0046 NPO法人理事長 後藤泰成
takuminomierusato@gmail.com

イベントも主催者や後援者
NPO法人 歴史と文化のある匠の見える里の会
共催:伊勢型紙産地協議会
後援:鈴鹿市・鈴鹿市教育委員会
助成:公益財団法人 岡田文化財団

イベントに関するHPやSNSなどのリンク先
https://suzukakomon.hp.peraichi.com/takumi2024

 


 

皆様からのイベントやクラファン情報も募集しています!

お寄せいただいたすべてのイベントやクラファンを掲載できる訳ではありませんが、OTONAMIEの読者の皆様が楽しめそうなイベント情報や地域が元気になるようなクラファン情報を、編集部がピックアップして掲載いたします。
お気軽に下記フォームからイベント情報をお寄せください。

掲載申込みフォーム

やっぱり干物は芸術ではないか!絵描きのまち「漁村・波切」で出会った鯵の絵 @まるいひもの店

とある、まちづくり系のフィールドワークで、志摩市の漁村「波切」を訪れたときだった。
昭和レトロな雰囲気を醸す、大王崎灯台へと続く土産物街の小路。

買ってね!ほしがってね!という独特な言い回し。

いつから置いてあるのだろうと想像してしまう土産物たち。

灯台から望む海は、視界に収まりきらない絶景だ。

絵描きのまちとして、昭和の時代から画学生などが通うまち。
かつて「波切の石工」と呼ばれた人たちが暮らし、作り上げたまち並み。
美しい石積み、海や海女さんが絵になるまち。

海のよこでは魚が天日干しされている。
フィールドワークの途中、四日市から参加した若者の男性としばらく眺めた。
かわいい、きれい、おもしろい。

そんな言葉を彼から聞いた。私は彼の話にうなづきながら「丁寧に扱ってもらってよかった」と話した。
キレイに並べられた魚たちを眺めていると、ひとつの作品のように思えてくる。
乱雑に扱われたものと、丁寧に扱われたものでは存在感が違う気がする。

そんなすてきなまち「波切」でも、空き家や空き店舗が増えている。
波切には地元の住民が主体となり、まちづくりを行う一社「じゃまテラス」がある。

元銀行の建物のまるいひもの店

代表を務めるのは、まるいひもの店を営む坂中信介さん。

まるい干物店のおもしろいところは、買った干物をその場で自分で焼いて食べられること。
ビールや日本酒を片手に海を眺めながら食す絶品の干物。
干物をいただくとき、これ以上に最高のシチュエーションはないと思う。

じゃまテラスは空き店舗や空き家を、カフェやチャレンジキッチンなどに自らリノベーションして店舗化するなど、時代に合ったまちづくりを行っている。(詳細はこちら

坂中さん:キケン、キタナイではまちに人がきてくれません。

まずはまちをキレイにしようと自主的に草刈りを始めたことがきっかけで、じゃまテラスは組織化して展開している。

確かにまわりを見渡せばまち自体は古いが、丁寧に使い込まれた風情がある。
そしてそこには、キレイに並べられた鰯の干物がある。

坂中さん:小さなギャラリーも作ったので、よかったら観ていってくださいね。

干物屋の奥にある一角のスペースには数枚の絵が飾られている。
青い線が並んだ油絵。
これは、もしや・・

額縁は干し網の木枠を再現

坂中さん:干物にするために並べた魚です。

驚いたのは、作者は干物屋を営む坂中さん本人で、美術の教員の経験もあるとのこと。

坂中さん:干物づくりって、アートだなと思う時があります。ここは油絵の絵描きのまち。天日干しをするとき、脂分を計算しながら皮がはがれないように身を返したり。なんだか通じるものがある気がするんです。

また、海を泳ぐ魚のかたちは飛行機に似ていることなど、こういう必然性も美しいという。
絵描きのまちの干物屋として生まれ育ち、美術を学んだ坂中さんは他にも好きな風景があるという。

坂中さん:色の絵具で汚れたカラフルなツナギを着た画学生が、大きなキャンパスを持って歩いている。その横を使い込まれた黒いウェットスーツを着た、老人の海女さんがすれ違う。背景にはきれいな海と空。なんかいいなと思えてくる風景なんです。

ワタクシゴトだが10年くらい前から、日本の海の原風景が残る漁村が好きになった。そこでキレイに並べられた鰯たち、それを美しいと感じて描く人と出会った。

やっぱり干物は芸術ではないか。

と、フィールドワークで感じたことを確信した。

丁寧に扱ったものやこと、まちのなかには、人を惹きつける輝きがあると思ったのでした。

 


 

otonamie terrace

新作入荷のご案内

取材で出会った地域のヴィンテージ的なモノ、地域を興すモノなどを販売しています。よろしければご覧ください。


otonamie terrace

 


 

まるいひもの店
志摩市大王町波切158
HP https://www.marui-oshiki.net/
IG https://www.instagram.com/daiouzaki_maruihimono/

 

畑から広がる“愉快な”環──東尾さんが語る小さな農と大きな未来

自分の手で土を触る。その一歩から始まるつながり。

三重県津市の郊外、分部ののどかな畑に、静かにたたずむ体験農園がある。
そこは、「ちっちや畑」と名づけられた、小さな体験農園。

「ちっちゃいけど、思いは大きいんです」
そう語るのは、農園主の東尾さん。

農薬や化学肥料に頼らず、虫も手で取り、土と丁寧に向き合いながら育てる野菜たち。
その野菜とふれあい、育てる喜びを体験できる畑には、今も「やってみたい」と思う人たちが、少しずつ集まっている。

今回の対談では、そんな「ちっちや畑」や、耕作放棄地を活かした新たな取り組み「チーム長谷山」について、
農園主の東尾さんと、農業に関わる人々の横のつながりを支えようとしている記者の私自身が、現地を訪れ話を伺った。

興味もなかった畑が、人生の真ん中にきた日

「6年前までは、正直、農業なんて全く興味なかったんです」
東尾さんが最初に語ったのは、少し意外な言葉だった。

義父が体調を崩し、荒れ始めた畑を「なんとかしなくちゃ」と手をつけたのが、すべての始まり。
はじめは戸惑いながらも、やってみたら意外と楽しく、気がつけば農業塾に通い、
周囲の「やってみたい」に応えるうちに、体験農園「ちっちや畑の愉快な仲間たち」が自然と生まれていた。

「一人じゃ不安。でも、誰かとなら畑に出てみたい」
そんな人たちと一緒に、一歩を踏み出す場所になった。

農ある暮らしへ

教えるのではなく、一緒に育てる体験を

「ちっちや畑」の体験農園は、“貸す”だけじゃない。

参加者一人ひとりに2畝(うね)の区画を用意し、土づくりから収穫まで、東尾さんが一緒に作業するスタイル。
農薬は使わず、米ぬかや堆肥で土の力を活かす、自然本来の循環に寄り添う農。

「マンツーマンで、一緒に畑に入って、育てて、食べて。
その過程全部が、“体験”なんです」

現在は1シーズンにつき1組のみ受け入れ。
マルシェや口コミで少しずつ参加希望が増えている。

手間暇かけて一緒に育てる

畑は、学びの場所であり、癒しの場所でもある

ちっちや畑には、こんな人たちが訪れる。

– 子どもに本物の野菜を体験させたい親
– 手を動かし、自然にふれて癒されたい人
– 「一人じゃ心配だけど、誰かとならやってみたい」人

「風が気持ちいいとか、土にふれるだけで心が落ち着くっていう人も多いんです」
農業というより、“畑と過ごす時間”が、日々の暮らしに温かさをもたらしているようだった。

チーム長谷山

耕作放棄地にショウガを──「チーム長谷山」の挑戦

そして今、東尾さんがもう一つ力を入れているのが、「チーム長谷山」。

「草やごみで覆われていく畑を見て、何とかしたくなった」
思いを周囲に語ったところ、共感の輪が広がり、現在は7人のメンバーとともに耕作放棄地を活用してショウガの栽培に挑戦中だ。

土地は買うのではなく、借りる形。
「使ってくれるなら…」と地域の人々が声をかけてくれることも増えてきたという。

みんなの畑

地域の農業と人を、どう未来につなぐか

対談の中では、農地の相続や継承、地域農業の未来についても語られ、聞き手である私にとっても、多くの気づきがあった。

「農地を手放したい人、始めたい人、教えたい人…
それぞれの想いがつながらず、分断されてしまっている」

だからこそ、“リンク”させる場をつくりたい。
行政や企業、金融機関、そして学校とも連携し、「農」がもっと身近になる仕組みを目指している。

コミュニティとしての畑。雑談が“畑の余白”になる

「ちっちや畑」でも、「おしゃべりの時間」がとても大切だという東尾さん。

畑での作業の合間にお茶を飲んだり、食べ物を持ち寄ったり。
そんな“余白”の時間が、参加者にとっても楽しみになっている。

「男性の参加ももっと増えるとうれしいですね」
畑という場が、年齢や性別を超えて“つながるきっかけ”になっている。

10年後も、畑がつながっていくために

「今は“種まき”の段階だと思っています」
そう語る東尾さんと私。

20年後、自分が引退するとき、次の世代に渡せる“農”があれば──
そうした未来のために、日々の畑での活動を積み重ねている。

「畑はちっちゃい。でも、想いはでっかいです」
この土地から始まる、未来への“つながり”が、今日もまた芽を出し始めている。

ちっちや畑

農地LINKとしての関わり

農業を始めたい人、やめたい人、教えたい人をつなぐ「農地LINK」は、
ちっちや畑やチーム長谷山のような取り組みを支えるプラットフォームとして、
地域に根ざした農業の循環と継承を応援していきます。

元看護師が紅茶専門店を開いた理由。病と向き合ってわかった「私が本当にやりたかったこと」

焼きたてのワッフルの甘い香りに、紅茶のやさしい香りが重なっていく。
店内をやさしく満たす午後の光の中で、三重県鈴鹿市にある紅茶専門店〈Stella Tea Time〉の店主・小坂美香さんは、白いワンピース姿で静かに紅茶を淹れていた。

その穏やかな表情からは、かつて大きな病に直面し、自らの人生と向き合うことになった日々を想像するのは難しいかもしれない。

病を経て彼女が見つけたのは、好きなことに素直になるという生き方だった。
それは、「紅茶が好き」という気持ちと向き合うこと。

紅茶と焼きたてのワッフル

 

時計の針が少しだけ静かに進んでいるような、そんな午後。
紅茶の香りに包まれながら、これまでの歩みと、これからのことを聞かせてもらった。

インタビュー中の美香さん
インタビュー中の美香さん


第1章:人生最悪の日、絶望の底で自分に問いかけた

2019年。

当時、看護師として働きながら、1歳9か月の息子を育てていた美香さん。
ある日、保育園に送り届けた帰り道、ふと足を止めた。

「やっぱり、なんかおかしいな」
体の奥に、かすかな違和感があった。
けれど、日々の忙しさの中でそれを見過ごしてしまっていた。

「出産後に不正出血がときどきあったんです。
でも、出産ってホルモンも崩れるし、疲れかなって。
毎日が忙しかったので、自分のことはいつも後回しで……」

看護師として、そして一人の女性として、自分の体のサインに気づけなかった。
受診が遅れた。

診断は「子宮頸がん」。
しかも、10万人に1人とも言われる“小細胞がん”だった。

医師に告げられた瞬間、視界がゆがんだ。

「自分はとんでもない病気にかかってしまった、って。
本当に人生の中で一番落ち込みました」

怖くて、翌日から仕事にも行けなくなった。

「どうしよう……。
死にたくないって、強く思ったんです」

治療はすぐに始まった。
手術の後、半年にわたる抗がん剤治療が続いた。
髪はその間にすべて抜け、体力も気力も、削られていった。

入院中のある日。
ベッドの上でぽつんと天井を見上げながら、美香さんは考えていた。

病院の天井

「なんでこんなに“生きたい”って思うんだろう」

そんな問いを、自分自身に何度も投げかけていた。
そのうちに、心の奥からある想いが浮かび上がってきた。

「やりたいことを、まだ何もできてない。そう気づいたんです」

たしかに、看護師として働いてきたことに、誇りはあった。
人の命に寄り添い、社会に貢献できる仕事だとも思っていた。

けれど同時に、こんな気持ちもずっとあった。

「病院という組織の中では、“自分らしさ”を出すのが難しかったんです。
だからこそ、もっと自分の思いや好きなことを活かせるような、そんな働き方がしたいって思うようになりました。
私も、自分の好きなことを形にして、もっと誰かの役に立ちたいなって」

「“好きなこと”を仕事にして、悔いなく生きたい」

一度きりの人生。いつ終わるかもわからない時間のなかで、彼女は自分の“好き”は何だったかを、問い直していた──。

自分のことを考えている美香さん


第2章:記憶の中の紅茶に導かれて

がんの治療を終えた頃、仕事には復帰していたが、ちょうどコロナ禍ということもあり、これからのことをゆっくりと見つめ直す日々が続いていた。

そんなある日、自宅でふと淹れた紅茶を口にした瞬間だった。

「あ、そういえば――私、昔から紅茶が好きだったな」

ふわっと立ちのぼる香りに包まれながら、心の奥に眠っていた想いが、やわらかく目を覚ました。

その小さな気づきが、美香さんの心に明かりを灯した。

「もし、好きなことを仕事にできるなら、自分の思いを込められるような働き方がしたい。
紅茶で誰かの時間に寄り添えたら、きっと素敵だろうな」

ゆっくりと過ごす時間のなかで、そんな思いが少しずつ、輪郭を持ちはじめた。

美香さんには「紅茶」にまつわる、忘れられない思い出があった。

紅茶

それは21歳の頃、京都で訪れた紅茶専門店でのことだ。

「〈ほそつじいへいティーハウス〉っていうお店で、厚焼きのパンケーキと白桃アールグレイを頼んだんです」
「静かな音楽が流れるなか、甘い香りに包まれて、ゆっくりとした時間が流れていて──。
紅茶の味もお店の雰囲気も、すべてがまるで別世界みたいでした。
“あ、私、こういう場所で誰かの時間をつくる仕事がしたい”って、思ったんです」

そのときの気持ちは、日々の忙しさに紛れても、心の奥にずっと消えずに残っていたのだ。

8年後、病をきっかけに人生を見つめ直すなかで、その記憶が鮮やかによみがえった。

「このままでは、やりたいことをやらずに終わってしまうかもしれない」
そんな不安が、背中を押した。


第3章:“好き”を仕事に変えるまで

「紅茶のお店をやりたい。
でも、本当にできるのかな……」

迷いながらも、
「紅茶を通して人と関わりたい」
「誰かの時間に安らぎを添えたい」
という想いは日を追うごとに強くなっていった。

紅茶を通して人に喜んでもらえる場所を作るには、まず何をすればいいのかを模索した。

2021年。
美香さんは鈴鹿商工会議所が主催する「創業塾」に通い始めた。
日曜午前の限られた時間、看護師と母業の合間を縫いながら、起業の基礎を一つずつ学んでいった。

「少しずつ、“できるかもしれない”って気持ちになっていったんです」

創業塾を卒業後、開業までには約3年をかけた。
テナント探し、紅茶の仕入れ先との交渉、紅茶コーディネーターの資格取得。

その間も、看護師の仕事は続けていた。
週に数回、市内のクリニックで働きながら、空いた時間をすべて準備に注ぎ込んだ。

「今できることを全部やる。それだけでした。
先のことを考えると不安になるから、とにかく一歩ずつ」

そして2022年。
美香さんは病院を退職した。

長年働き続けた白衣を静かに脱ぎ、いよいよ自分の夢に向き合うことを決めたのだった。

病院を退職した美香さん
退職の日、花束を受け取る美香さん


こうして、夢を形にするための準備が始まった。

「正直、家族にも心配されました。
でも、“今やらなきゃ”って思ったんです。
元気なうちに、自分の人生を選び直したかった。
やらなかった後悔だけは、したくありませんでした」

美香さんを突き動かしたのは、確かに不安だったのかもしれない。

いつまで元気でいられるか分からない不安。
やりたいことをやらずに終わってしまうかもしれない焦り。

「自分の人生をどう生きるのか」

——そう真剣に問い直した日々で、
美香さんはその不安を、揺るがぬ意思で行動へとつなげていった。

こうして2024年1月、
鈴鹿に席数9席の小さな紅茶専門店〈Stella Tea Time〉がオープンした。

店舗外観


“星”を意味するステラ。
その名前には「光輝く日々を送って欲しい」という、静かな願いが込められていた。

お店の看板

第4章:紅茶と、これから届けたいこと

開店からまもなく、〈Stella Tea Time〉は、紅茶と“自分のための時間”を大切にしたい人たちが集う場所になった。

お子さん連れのママも、ひとりでふらりと訪れる人も。
ここには、日々の中に「自分らしさ」を取り戻せる時間が流れている。

「この1年半、本当にたくさんの方に来ていただきました。
最初は不安ばかりでしたけど……“やってよかった”って、今は心から思っています」

美香さん自身の“紅茶が好き”という想いから始まったこの店。

そして、あるきっかけが、この店の可能性を広げるヒントになった。

「開業前に創業塾で、日本で初めて紅茶を飲んだ人として知られる、大黒屋光太夫の話を聞いたんです。
鈴鹿の方だったと知って、本当に驚きました」

江戸時代、鈴鹿の白子(しろこ)から出航した光太夫は、嵐に遭ってロシアへ漂流。
異国の地で紅茶と出会い、約10年後に帰国を果たした。

大黒屋光太夫のブロンズ像
大黒屋光太夫のブロンズ像

この話を知ったことで、美香さんは、こう感じたという。

「紅茶を仕事にしたいという気持ちは、私の個人的な想いでしたが、
光太夫とつながることで、紅茶が鈴鹿市の歴史と結びついているんだ、って思えたんです」

説明する美香さん
光太夫と紅茶の歴史について丁寧に説明を受ける

お店のオープンから1年半。

現在、美香さんは、紅茶を通じて心地よい時間と豊かな日常を楽しむことを伝えるために、オンラインでの発信やイベントの開催に力を入れ始めている。

他にも子育て中のママたちに向けて、
「自分の好きなことを仕事にする」ための相談会やワークショップを開くなど、起業支援の活動も少しずつ広がっている。

「自分らしく生きたい。」
「自分の好きを、誰かと分かち合いたい。」

その思いを、少しずつかたちにしながら、
美香さんはまた新しい一歩を踏み出している。

一方で──
彼女の中で、ずっと重く心にのしかかっていた“数字”がある。

「5年」。

それは、がんの治療後、“再発リスクが一区切りつく”とされる月日だった。

「ずっと、“また再発するかもしれない”という不安を抱えていました。
でも、ようやくその5年が過ぎて……。
最近は、本当に心が軽くなりました。
前を向けるようになったというか、今はすごくポジティブな気持ちでいられます」

光太夫の像を手身持つ美香さん

病気をきっかけに、自分の生き方を見つめ直した美香さん。

あらためて心に浮かんできたのは、
「紅茶が好き」という、揺るがない想いだった。

〈Stella Tea Time〉という小さな紅茶専門店には、
そんな“好き”を形にしながら、自分らしい人生を歩もうとした彼女の決意が詰まっている。

いま、美香さんは、自分の“好き”を形にしたこの店から、
紅茶を通して自分らしさを思い出せるような時間を届けたいと願っている。

 


店舗情報

Stella Tea Time
三重県鈴鹿市神戸8丁目28-1(地図
営業日時;月火木土 11時30分〜18時、金18時〜night tea time
定休日;水・日

お店の情報は随時更新中
Instagram;
https://www.instagram.com/stella.teatime?igsh=MWk3bGU4YWxndmJraw==

 

参加者募集!Local School Field Mie 4th おもしろい地域づくりを学ぼう!移住者を呼び込もう!

自分たちが暮らす地域に「あったらいいな」と思う場所。
または「こんな機能があったらいいのに」と想像すること。
正直、もう少しだけでいいから、地域の暮らしをたのしみたい。

三重県各地の取材を10年近くしてきて、私自身そう思うときがあります。

県内各地には先進的な地域づくりをしている人たちがいます。
そしてそれを「地方創生」と呼んでいいのか迷うときがあります。

理由は皆さん、とてもたのしそうだから。

そんな皆さんの取材をすると共通することがあります。
最初は皆さん「地域にこんなことが、あったらいいのに」とスタートしたこと。

そうやってはじまって、そこには人が集まってきて。
いつしか仲間になっていて、たのしんでいたら地域をつくっていた。

そこには一度は地元を離れたUターン移住者がいたり。
Iターンで移住してきて、あたらしい暮らしをはじめたり。
地域内外から知識やスキルが集まり、共有しながら暮らす。

無理のない、自然なかたちのまちづくり。
それこそ、地方創生的には「地方の可能性」だと思うんです。
時代にあった、あたらしい暮らしの価値観が、地方にはまだまだ残されている。

ということで、
今年も「ローカル スクール フィールド ミエ(4th)」を開始します!

3年間、運営して分かったことがあります。
それは、地域づくりって、仲間づくりなんだということ。

自分がなにかしたい地域内の人も。
同じ想いで地域づくりに取り組もうとしている地域外の人も。
すでに取り組んでいる人たちも。

そんな仲間との出会いもたのしみながら、地域づくりや移住者の受け入れについて学ぶ機会が「ローカル スクール フィールド ミエ」です。

内容は先進的な地域づくりを行っている方々を講師に迎え、県内各地のフィールドワークを中心に第6回の講座形式で行います。

地域でなにか始めている人、なにかしたいと思っている人。
ぜひ、ご参加ください。

スタッフ一同、大歓迎でお待ちしています。
一緒におもしろい地域、おもしろい人たちに会いに行きましょう。

実際に過去には受講者さん同士がつながって、新しい取り組みも始まっています。

追伸:地域おこし協力隊の皆さま
協力隊の方々のご応募も可能です。これまでにも多数参加されています。
協力隊活動の一環として、ぜひご活用ください。

ファシリテーター兼ナビゲーターは


OTONAMIEより
ワタクシ代表の村山祐介
アドバイザーの福田ミキです。

 

概要

名称
移住者と地域をつなぐ人づくり講座
Local School Field Mie 4th
ローカル スクール フィールド ミエ フォース

プログラム
全6回の連続講座

参加資格
※下記2点をともに満たす方
移住者の受け入れや地域づくりをしている人、しようと考えている人。
三重県内在住の方。

定員
10名程度

参加費
無料
※現地までの交通費や食費などはご負担ください。

 

第1回キックオフ会(オンライン)

高橋 博之氏

テーマ
・移住者の受け入れや地域づくりの想いを共有
開催方法 オンライン(Zoom)
開催日時 2025年9月6日(土) 13:00〜16:00
講師
・雨風太陽 代表 高橋 博之氏
講義の狙い
受講者それぞれが、自らの目標や取り組みたい内容を再確認する。講師に東北食べる通信ポケットマルシェなどを運営する雨風太陽の代表で「関係人口」の提唱者・高橋博之氏を迎え、受講者にアドバイスをいただく(著書:関係人口〜都市と地方を同時並行で生きる〜光文社新書)。また適宜、各受講者に有益な情報等をシェアできるような仕組みづくりを行う。関連記事はこちら。

 

第2回フィールドワーク in 名張

左から野山 直人氏・北森 仁美氏

講義テーマ
・ブレない!マインドのつくり方
場所 名張市
開催日時 2025年10月13日(月・祝)10:00〜16:00
講師
・つなぐ代表 野山 直人氏
・FLAT BASE代表 北森 仁美氏
リノベーションに特化した建築会社を営む野山氏と、元教員の北森氏が運営するコワーキングスペースFLATBASEには仕事以外の目的で訪れる人も増えており、メンバーがコミュニティ化している。またイベント等を通じ、まちづくりの一翼を担っている。
内容
講師が手掛ける場や地域の視察、トークディスカッション、グループワーク形式で受講者が目標を達成できるような講座を行う。
育成する能力やスキル
・移住者の受け入れやつながりスキル
・地域の場づくりやコミュニティの作り方のスキル
・空き家や空き店舗の利活用による地域づくりのスキル
・地域系の事業を企画運営する際のプランニングやコンセプトを作るスキル

 

第3回フィールドワーク in いなべ

左から寺園 風氏・松本 耕太氏

講義テーマ
・楽しんでいたらできていた!まちのつくり方
場所 いなべ市
開催日時 2025年11月1日(土)11:00〜16:00
講師
・松風カンパニー 寺園 風氏
・松風カンパニー 松本 耕太氏
「小さな経済圏」を目指して展開中の松風カンパニーの代表取締役・寺園さんはアジアを旅したあとに名古屋から移住し農業を始め、現在は「八風農園」を運営。取締役・松本さんも名古屋からの移住者で寺園さんたちと一緒に古民家を改装した「上木食堂」を開業(2024年4月11日に旧上木食堂から徒歩5分の「いなべ阿下喜ベース」敷地内に移転)。現在はプロデューサーやディレクターとしてフランス料理店「Nord(ノール)」、ドイツパン「Freibäcker SAYA(フライベッカーサヤ)」、アートギャラリー兼ショップ「岩田商店」などをいなべ市内で展開。農業を中心に展開する松風カンパニーの理念に共感し、ともに働く移住者が増えている。
内容
講師が手掛ける場や地域の視察、トークディスカッション、グループワーク形式で受講者が目標を達成できるような講座を行う。
育成する能力やスキル
・移住者の受け入れやつながりスキル
・好きを探求する好奇心の作るスキル
・仲間の作るスキル
・何かを主軸にした横展開するスキル
・事業を発展させるノウハウを身に付けるのスキル

 

第4回フィールドワーク in 志摩・南伊勢

左から城山 源氏・西岡 奈保子氏

講義テーマ
・あるものを活かす!まちの資源の開き方
場所 志摩市・南伊勢町
開催日時 2025年12月13日(土) 10:00〜16:00
講師
じゃまテラス 城山 源氏
うみべのいえプロジェクト 西岡 奈保子氏
志摩市波切地区で活動するじゃまテラスは住民からなる一般社団法人で住民自らが空き店舗のリノベーションをして店をオープンさせるなど自主的なまちづくりに取り組んでおり、メンバーの城山氏はカフェ・Stop by joeをオープンさせ更なる取り組みもスタートさせている。エリア全体をひとつの家と見立て、空き店舗や空き家をキッチンリビングクローゼットアトリエなどの機能を持たせてまちづくりを行う、うみべのいえプロジェクトを運営する西岡氏。
内容
講師が手掛ける場や地域の視察、トークディスカッション、グループワーク形式で受講者が目標を達成できるような講座を行う。
育成する能力やスキル
・移住者の受け入れやつながりスキル
・まちの資源を見つけ方のスキル
・まちの資源の活かすスキル
・地域コミュニティや協力者を作るスキル
・足りないリソースの補うスキル

 

第5回フィールドワーク in 多気・大台

左から西井 勢津子氏・稲葉 直也氏

講義テーマ
・移住者を迎える!環境のつくり方
場所 多気町・大台町
開催日時 2026年1月11日(日)10:00〜16:00
講師
地域資源バンクNIU 西井 勢津子氏
AWAプロジェクト 稲葉 直也氏
民間としての移住希望者からの相談や移住者コミュニティ的活動、またたき観光商社の役員も務める西井氏。nijiiro original products & antiquesを運営する稲葉氏は、クリエイターとしてAWAプロジェクトのメンバーを務め、移住相談や空き家の管理(AWAサポートデスク)、リノベーションなどを手掛ける。
内容
講師が手掛ける場や地域の視察、トークディスカッション、グループワーク形式で受講者が目標を達成できるような講座を行う。
育成する能力やスキル
・移住者の受け入れやつながりスキル
・移住希望者の呼び込み方や環境づくりのスキル
・移住した人との関係性づくりのスキル
・空き家や空き店舗を利活用した、まちづくりのスキル
・チームや組織として地域づくりを行うスキル

 

第6回まとめセミナー&懇親会 in 松阪(MADOI)

永原 一葉氏

講義テーマ
・ビジョンやプランの発表とブラッシュアップ
場所 松阪市
開催日時 2026年2月7日(土)14:00〜17:00
ゲスト
・尾鷲市地域おこし協力隊 永原 一葉氏
(※昨年度のローカルスクール3rd受講者)
大学卒業後、尾鷲市地域おこし協力隊に着任し、移住定住促進、関係人口、空き家バンクの運営を行う。また昨年度のローカルスクールでは、空き店舗の利活用によるまちづくりのプランを作成。
内容
トークディスカッション、発表、グループワーク形式で受講者が目標を達成できるような講座を行う。
育成する能力やスキル
・プレゼンテーション術
・ビジョンやプランのブラッシュアップ術

 


 

参加者決定までのスケジュール
2025年7月11日(金)参加申込の開始
2025年8月1日(金)参加申込の期日
2025年8月8日(金)以降 参加者の決定と通知
※ご応募多数の場合は抽選となります

 


 

応募を締切ました
沢山のご応募ありがとうございました

※一昨年度や昨年度の受講者は参加できません
※ご参加は6回の連続講座を全て受講できる方に限ります
※申込期間は2025年8月1日(金)まで
※受講者の決定は2025年8月8日(金)以降にメールでご案内いたします

 


 

主催
三重県

事務局
三重に暮らす・旅するWEBマガジンOTONAMIE
寿印刷工業株式会社デジタル事業部)
TEL:059-268-3538
E-mail:otonamieアットgmail.com
※アットを@に変換してください
三重県津市安濃町今徳1349

 


 

三重県への移住相談
美し国みえ 移住ポータルサイト

美し国みえ 移住相談センター
東京都千代田区有楽町2-10-1 東京交通会館8F
(ふるさと回帰支援センター・東京内)
【営業時間】10:00~18:00(火~日曜)
【定休日】月曜・祝日
TEL:080-9512-5093
E-mail:mieアットfurusatokaiki.net
※アットを@に変換してください

 

松阪市のブルーグラスさん

先日、松阪市の「古民カフェ ブルーグラス」さんにお伺いしました。

店名の「ブルーグラス」はオーナーさんが好きな、
ブルーグラスという、アメリカのアパラチア南部に入植したスコッチアイリッシュを
ベースにしたアコースティックな音楽ジャンルや、
庭園の青い芝生(blue grass)の意味が込められているとの事です。

◆下記、Instagramより引用です。
古民Café ブルーグラス/松阪ランチ/カフェ/自家栽培
⭕️松阪の隠れ家
◾️極力「自家栽培農薬不使用」の季節のお野菜を使用🍅
◾️グルテンフリー&調味料厳選!
◾️Cpay登録で1500円のランチが1000円に!

*男性も女性もご飯進んじゃいます*
*予約制(前日17時まで)
*近鉄漕代駅から徒歩10分

まずはお店の外観からして、緑豊かでワクワクしますね。


店内は古民家の内装や佇まいをふんだんに生かしてカフェにしているので、
最初は人様のお宅にお邪魔している様で慣れない感じもありますが、
しばらく居て、外の庭園を眺めていると、「帰りたくない。」という
気持ちになってくる不思議な空間でした。

ランチ:
豚のポルケッタ(豚かたまり肉にハーブを巻いたイタリア料理)やチキンストロガノフ(チキンをサワークリームで煮込んだロシア料理)、
新玉ねぎ、豆腐のぬか漬けなどなど、健康的かつ沢山の種類の料理を食べられて幸せでした。

デザート:
別料金ですが、デザートを付けていただきました。
よもぎケーキ&ゆずネード(レモネードのゆずバージョン)をセレクトしましたが、
とても風味豊かで素材の味が生きていました。素朴で安心。デザートもしっかりと美味しいのが素晴らしいです。
※その他、数種類のメニューから選べました。

店内や庭園を含めて、まるで久々に実家に帰ったかの様な感覚で、非常に落ち着ける空間でした。
ランチやデザートの一部食材を隣接の畑で育てて、収穫し使用しているのも特筆すべき点ですね。

ご家族で営まれていて、温和な人柄にとても癒されました。
今後も沢山のお客様に愛されて、末永くのご発展を祈念しております。

※メニュー、価格などは一部変更がある場合があるかと思います。
恐れ入りますが、ご了承の程、宜しくお願い致します。

古民カフェ ブルーグラス

〒515-0212 三重県松阪市稲木町661-1
電話:070-8578-6713

営業時間:10:30~17:00
定休日:月・木・日・祝日
※不定休あり
※営業時間については事前にお問い合わせの上、ご来店の前日17時までにご予約をお願い致します。

Instagram:@komincafebluegrass
ホームページ(食べログ):https://tabelog.com/mie/A2401/A240102/24019107/

桑名の下町に残る「変わらない夏」しろざけや 茂三郎のかき氷

三重県桑名市。駅から少し歩いた“寺町”と呼ばれる下町のすぐそばに
夏になると長い行列ができるかき氷屋がある。
「しろざけや 茂三郎」(以下 茂三郎)だ。

桑名宗社(俗称 春日神社) の真横に店を構え
ふわふわの氷と、手づくりの濃厚な抹茶蜜が評判で
地元民に長年愛されている。

私ごとだが、高校時代にこの店でアルバイトをしていた。
数年ぶりに訪れたが、 あのとき見ていた風景は、いまも残っていた。

今回は、当時お世話になった店主・伊藤さんに話を聞いた。



「今年も、いよいよやね」

6月半ば、桑名の空気はもう夏の匂いをまとっていた。
店内は、当時と変わらない。
昔ながらの古いレジ、製氷機、
アルバイト時代お世話になった奥様もいらっしゃった。

 

茂三郎では、かき氷を一年中提供しているが、
本格的なピークは7月から。

中でもにぎわうのが、毎年7月末に開かれる桑名水郷花火大会と
8月上旬の石取祭だ。
石取祭は、全国でも珍しい、深夜に山車が練り歩く伝統行事で、
“日本一やかましい祭”として
桑名市の夏の風物詩ともいわれている。

祭の日は、1日に売れるかき氷の数は1000杯以上。
かき氷を食べるために何百人と並び
「石取り祭=茂三郎のかき氷」という
思い出を確かめに来る人も多いだろう。

 



美味しいかき氷の食べ方について、聞いてみた。

「最初にスプーンでザクザク崩すのは、実はもったいないんよ。
うちのかき氷は、蜜をたっぷりかけてるから、
ザクザク混ぜなくても、美味しいよ。
ゆっくりすくって、食べてくれたら嬉しいね」

丁寧に削られた氷と、たっぷりとかかった蜜。
ザクザクしたい気持ちをぐっと抑えて、スプーンでそっとすくった。
これが茂三郎流の楽しみ方。

ちなみに、これは一番人気のメニューの全部のせ。
濃厚な抹茶の蜜に、自家製の金時、ミルク、アイスを
トッピングした豪華な一杯だ。

 

5分もたたずして、完食。
クーラーはなく、扇風機が回っているだけの店内で、
外の風や日差しを感じながら、食べるスタイル。
これがまたうまい。


店を構えるこの場所は、
もともとは「しろざけや」という甘味屋だった。
夏になるとかき氷が人気で、地元の人たちに親しまれていた。

店主の伊藤さんは、
桑名市内で150年以上続く
老舗の日本茶専門店「茶茂」の次男として生まれた。

かき氷屋として「茂三郎」が始まったのは、2012年のこと。
しろざけやが後継者を探していたところ、
伊藤さんに声がかかった。


「ご主人が、“もう続けられへん”って。だから、引き受けることにした」


しろざけやは、昔ながらのかき氷を販売しており、
伊藤さんも、子供の頃にそのかき氷を神社の境内で食べていた。
幼い頃の思い出だった場所を、
数十年後、自分が後継するとは思ってもいなかっただろう。

店名の「しろざけや」を受け継ぎつつ
「しろざけや 茂三郎」という新たな屋号が生まれた。

 

「“茂三郎”は、うちのご先祖さんの名前なんや。
語呂がええし、ちょっと拝借して(笑)」

 

かくして、お茶の知識とルーツを持つ一家による“本格抹茶かき氷屋”が、桑名の下町に誕生した。



茂三郎のかき氷を語るうえで欠かせないのは、抹茶だ。


抹茶の粉末を惜しみなく、これでもかというほど使う。
口に運ぶと、苦味が広がり、舌には深い味わいが残る。
着色料は使わず、抹茶そのものを楽しむ、
これぞ老舗日本茶専門店の蜜。 

とはいえ、大人向けというわけでもない。


「子どもらはミルクをかけて、食べとるよ。
抹茶が苦手でも、ミルクがあるだけで、ぐっと食べやすくなるんよ」

トッピングの組み合わせで、味の印象はガラッと変わる。
大人は“抹茶の苦味”を楽しみ、子どもは“ミルクの甘さ”に笑みが浮かぶ。
どんな世代でも、自分なりの食べ方で味わえる。

 

もうひとつ、ファンが多いかき氷がある。
果物をたっぷり使った「完熟パインオレンジ」だ。
生のパインとオレンジを使った贅沢な一杯。

「うちはフルーツ系も力を入れてるんや」
伊藤さんは少し得意げに笑った。

蜜は既製品ではなく、果物を切って、絞って、
果肉感が残るようにミキサーで仕上げる。
だから、口に運んでも、果物の形は残る。
暑い日にぴったりの味わいだ。
映えるビジュアルもあいまって、若い世代からの支持も厚い。



茂三郎のかき氷は、家庭でも楽しめる。
三重県内・愛知県内の一部(主に北勢部)のマックスバリューや、
食品スーパー生鮮館やまひこで購入できる。

食べる前に、20分ほど常温にしてから食べることで、
ふわっとした食感が蘇る。
お店で食べるかき氷と同じ食感を維持させるためには、
試行錯誤があった。
瞬間冷凍機で一気に凍らせるのがポイントだ。
ふわふわの一杯を通じて「おうちでの夏の楽しみ方」まで広げていた。
持ち帰りは、店内でも販売している。

 



いま、世の中には1000円以上の高級かき氷が並ぶ。
一種のグルメ化が進み、ご褒美として消費されるようになった。

そんななか、茂三郎では、昔ながらの価格帯を大切にしている。


「昔みたいに“小銭を握りしめて食べに来れる”かき氷屋。
それは残したい」


“変わってないね”って言ってもらえるのは、本当に嬉しい。

地元の人が“また来たよ”って言ってくれる。
当時幼かったお客さんが、親になって子どもを連れてきたりね。
一番ありがたい瞬間やな」

かき氷を通して、桑名の夏をつくる営みは、
今年もまた、変わらずここにあった。

 

【店舗情報】
しろざけや茂三郎
住所 :〒511-0024 三重県桑名市北魚町23
営業時間 :10:00~17:00
※7月、8月は10:00~18:00(氷が無くなり次第終了)
定休日 :水曜日 ※7月、8月は休まず営業
電話番号 :0594-87-6520
FAX: 0594-87-6520
駐車場:6台 (店の隣の春日神社内に24台有)
HP:http://www.mosaburo.com/

自然教育と農業の循環──「なるせ自然共和国」渡邊さんが語る、持続可能な未来への一歩

土にふれ、いのちにふれる場を子どもたちに

三重県津市河芸町。のどかな山あいに、ひときわ静かな存在感を放つ場所がある。それが、渡邊さんが主宰する「なるせ自然共和国」だ。ここでは、放棄された農地と山林が整備され、子どもたちの“もうひとつの学び舎”として、自然と人、人と人がふれあう貴重な体験を提供している。

訪れた日は、青空がきれいで風が気持ちの良い日だった。背後では、かつての田畑が静かに息づき、自然とともに生きるリズムが、この土地の空気に染み込んでいるようだった。

「子どもたちが、自然と本気で向き合える場所をつくりたかったんです」

そう語るのは、渡辺硝子株式会社から派生した外構会社「ラフィーネ」の代表でもある渡邊さん。もともとはエクステリアの設計と販売を手がけていたが、住宅のコンクリート化が進むなかで、違和感を覚えるようになったという。

「見た目は整っているけれど、植物も無く、心が落ち着かない。自然とふれあわない暮らしに、どこか無理がある気がして…」

その想いから始まったのが、「なるせ自然共和国」だった。

渡辺硝子株式会社はコチラ 渡辺硝子株式会社

なるせ自然共和国はコチラ なるせ自然協和国

耕作放棄地を、“学び”のフィールドへ

なるせ自然共和国の特徴は、単なる自然体験施設ではない点にある。もともと使われなくなっていた農地を自ら整備し、子どもたちが安全に活動できるよう環境を整えた。

ここでは「循環」を体感できる最先端の仕組みを導入している。

土壌の性質を見極めるために、自ら「SOFIX(土壌肥沃度指標)診断士」の資格を取得。土壌分析をもとに、微生物やこの土地に育つ草木などを利用した土づくりに活用している。

他にも、施設内に循環型の水洗トイレを設置。これは排泄物が微生物によって分解処理され、このコンテナの中だけで水が循環している仕組みだという。

「“自然のなかにおじゃましている”という感覚を持ってもらいたいんです」

子どもたちは、畑を耕したり、種をまき、草を刈り、収穫し、そして土に還す──そんな循環を実体験していく。

循環型トイレ「ミニソフィ」に関する記事はコチラ 循環型トイレ「ミニソフィ」/アルコ株式会社

そこにキレイなトイレがあったなら・・。すごいトイレがありました!トイレで進む地方創生?ソフィール

 

「誰でも主役」になれる場所を目指して

なるせ自然共和国では、定期的に地域の職人や専門家を招いたワークショップを開催している。屋外でのびのび 自然寺子屋アート鑑賞型対話、凧づくり、うちわづくり、左官などの伝承ワークショップ、植樹や剪定、じゃがいも植えなどの庭づくり、そのジャンルは多岐にわたる。

「地域には、まだまだたくさんの知恵や技術を持った人がいる。そういう大人たちと子どもたちが、年齢も立場も関係なく関わることで、自然と“共に生きる力”が育まれていくんだと思います」

ここでは、教える側と学ぶ側がはっきり分かれているわけではない。むしろ、子どもも大人も、誰もが「主役」になれるような関係性が築かれている。

「“誰かのため”じゃなくて、“みんなのため”の場所。それがなるせ自然共和国なんです」

 「好き」や「違和感」から始めていい

渡邊さんの話を聞いていて印象的だったのは、「違和感が原点だった」と語る姿だ。

「私は兼業農家に生まれましたが、自ら農業をした事はありませんでした。ただ、小さい頃から採れたての野菜を食べさせてもらっていた事が、大人になってすごく贅沢な時間だったことに気がつきました。仕事を通して現代の暮らし方にモヤモヤしていて、“土っていいな”とか、“自然って落ち着くな”と思い、子どもたちにそれを伝えたい想いで、やれることから始めた。ただそれだけなんです」

その姿勢が、いま多くの人の共感を呼んでいる。特に、都市から移住を検討する若い家族や、自然教育に関心を持つ人々が、この場所を訪れているという。「大きなビジョンがなくてもいい。まずは“気になる”とか、“やってみたい”という気持ちで動き出せば、自然とやりたい事があふれてくると思います」

「農地LINK」ができること

渡邊さんのように、農地を活用した新たな試みを始めたい人と、農地を手放したい人をつなぐこと。それこそが、私たちの目指す「農地LINK」の役割です。

農業を始めたい人とやめたい人、その想いをつなぎ、地域の資源を循環させる。その第一歩を支えます。

OTONAMIE PUSH イベント&クラファン 【2025.6.19update】

お寄せいただいたイベントやクラファンの情報をご紹介していきます。
※各イベント等へのお問い合わせは、各イベント等のお問い合わせ先にお願いします。
※イベント等の詳細はフライヤーまたは、各HP、主催者にご確認ください。


プッシュ👀イベント

 

世界の紙でつくる〇〇づくり&じゃがいも収穫

主催者より
なるせ自然共和国は、みんなで創る大きなお庭。
地域の知識人や、日本のよき伝統文化、技術。子ども達が自然の中から様々な知恵や発見と出会える場所として運営しています。
風にそよぐ樹々の姿や、鳥たちの美しい声を聞きながらのんびり里山遊びができます。
大人も、子どもの頃感じた懐かしい空気に触れることで、心が豊かになるような安らぎを感じていただけると思います。

日時
2025.7.6
13:00〜

問い合わせ
0592277471 渡邊
info@narusenooka.com

主催
なるせ自然共和国

イベントに関するHPやSNSなどのリンク先
https://narusenooka.com/event/densyows-kami-2/

 


LOCAL STANDARD

主催者より
ぜひ参加してほしいイベントがありましてお知らせです📢
サポートしてる徳島県上勝町ゼロウェイストセンターの皆さんが、トークイベントに来てくれます。
環境やゴミ問題についてとても学びが多く、僕も仲間を何人も現地へ連れてってますが、今回は伊勢まで来てくれます。
かなり深く交流も出来るので、前向きに参加してもらえると嬉しいです🙏
何卒よろしくお願いします。

【概要】
日程 7月13日(日)
時間 18:00〜トーク|19:00〜フード
定員 50名
場所 FOLK FOLK
費用 参加費無料
参加 予約優先|当日参加も有り(空席あれば)
宿泊 3,300円(有無を教えてください)

 


【閉館イベント】サックス&ピアノ・ジャズLIVE

主催者より
6/30に閉館する「伊勢現代美術館」の最終イベント!後藤勇人(テナーサックス)と近藤有輝(ピアノ)によるジャズライブを開催します。最終開館日前の日曜日、是非ご参加ください!(ご予約不要)​

閉館イベント
– Part. 2 –
HAYATO GOTO & YUKI KONDO
後藤勇人 (サックス)   近藤有輝 (ピアノ)
​JAZZ LIVE
​​伊勢現代美術館の閉館イベント・第二弾。
​​​​後藤勇人(テナーサックス)と近藤有輝(ピアノ)によるジャズライブを開催します。
​最終開館日前の日曜日、最後のイベントに、是非ご参加ください!
​(ご予約不要 / 詳細はホームページにて)​ ​

………………………………………………..​
後藤勇人 & 近藤有輝・ジャズLIVE
​​​​……………………………………………..​…

​​【開催日時】2025年6月29日(日) 14:00〜
【ご参加費】¥1,300 + 入館料(一般:¥700)
​​​​
​● 当日までに「鈴木幸永 展」をご覧頂いたお客様は入館料無料
(→入館チケットを受付にてご提示ください)​​
​​​
● 小学生以下のお子様は無料
(→ 入館料・LIVE参加費ともに無料となります)
​​​​
● 予約不要
(→ 当日会場にて受付させて頂きます)​

イベントに関するHPやSNSなどのリンク先
https://www.ise-muse.com

 


鈴木幸永 展「光の部屋 – 動物たちのインスタレーション」

主催者より
動物を描くたびに感じてきたのは、その存在の尊さであり、例えようのない懐かしさである。
これは、幼い頃に母との間で育まれた無心の懐かしさと相似する。
今回、本能で生きる純度高き動物たちの「気配」を場の中に表現しようと考えた。
声を持たず、静かに佇む動物たち。
傍らには、光に照らされ、金色にきらめく植物や小さな生命体がある。
光の粒子が空間を包み込んでいる。
動物たちと、この「場」を共有し、向き合い、その先にある繋がりを感じていただけましたら幸いです。
鈴木幸永

日時
2025年5月31日〜6月30日
10:00〜16:30(入館は16:00まで)

問い合わせ
伊勢現代美術館
0599-66-1138
info@ise-muse.com

主催
伊勢現代美術館

イベントに関するHPやSNSなどのリンク先
https://www.ise-muse.com

 


栗原光 展「Order」

主催者より
絵を描く順序、筆の動かし方、色、質感などを大切に考えながら描かれた作品群。 美しい色に溢れる、栗原光の展覧会です。

日時
開催中〜2025年6月30日
10:00~16:30(入館は16:00まで)

問い合わせ
伊勢現代美術館
info@ise-muse.com

主催
伊勢現代美術館

イベントに関するHPやSNSなどのリンク先
https://www.ise-muse.com

 


HAZE SONIC 2025
タマシイノヨアケ

【詳細】
https://x.gd/iiqQL

【日時】2025.7.5(土)11:00-18:00
※7/4は前夜祭として映画「大和の赤子」上映会開催。
詳細は下記詳細文章終盤にあります。↓

【場所】THE BIG愛LAND 楽宴広場
三重県松阪市飯高町栃谷237
https://maps.app.goo.gl/K5sJRRFbsvxQZ7JK9

【入場料】カンパ制
キャンプorゲストハウス前日泊当日泊可能。
別途料金いただきます。↓下記フォームよりご確認&お申し込みください。
https://forms.gle/gxKdfXWmQzbiQGa59

【雨天時】THE BIG愛LAND SQUARE(屋根付き会場)で開催

<出演>
極楽座
KEIKOH
海七&free birds
jamzIp
佐中コーコー
浅田純平
Ryudai Suzuki
山浦庸平×Lata
大島keita

<出店>
cafe de HAZERU
幸せの太陽パン
ilVivo
のんびり家
IRIE ISLAND
BAR ALRIGHT
猩猩(しょうじょう)

【前夜祭映画上映会】
2025.7.4(金)19:00-21:30
映画「大和の赤子」(約80分)
場所:THE BIG愛LAND SQUARE
料金:1000円
※中学生以下無料
※上映中、子供達の遊べる場所あります
※希望者おられましたら7/5(土)am9:00〜再上映します。
ご希望の方はoshimakeita@gmail.comまでお伝え願います。

映画「大和の赤子 (Children of Yamato)」は、日本育ちのアメリカ人ジャーナリストが、第二次世界大戦後の日本におけるアイデンティティの喪失と、失われた文化財産の再構築をテーマに制作したドキュメンタリー映画です。

 


アジサイのガーランド

 

主催者より
枯叢朽花研究室のワークショップ、6月はアジサイのガーランドWSを開催します。直径約25cmのアールの土台をベースに、アジサイと数種のドライフラワーをワイヤリングしていきます。完成サンプルは店内で展示していますので、お越しの際ぜひチェックしてみてください。
これまでは週末や祝日の日中開催でしたが、今回はじめて金曜夜のWS開催に挑戦します。開催日の6/6はトコナリガラス作品展も開催中ですので、WS参加者の方には作品展もあわせてお楽しみ頂けます。6/28は土曜日開催で午前午後の2回開催です。ご都合いい日時で参加ご検討ください。

日時|下記2日間/計3回開催します
6月6日(金) 18:00〜20:30
6月28日(土) 10:00〜12:30/13:30〜16:00
定員|日程により募集人数が異なります
6/6 3名まで(中学生以上)
6/28 各回5名まで(中学生以上)
参加費|ひとり5,500円(税込)
参加申込|安濃古道具店までDMにてお申込みください
https://www.instagram.com/anou_furudougu/

 


四日市☆映画祭

主催者より
今回も短編映画コンペティションの作品を募集しています。

開催日時
2025年12月20㈯21㈰(2日間)

詳細
https://yokkaichi-eigasai.jimdofree.com/

主催者
四日市☆映画祭 小川建司

 


伊勢型紙 第2回鈴鹿小紋デザインコンテスト

 

主催者より
NPO法人 歴史と文化のある匠の見える里の会です!ちょっと名前は長いですが、地域を学び、地域の歴史文化などの宝を守り活かし町おこしを目指す有志のメンバーで活動する中で、鈴鹿市そして三重県を代表する伝統工芸「伊勢型紙」のデザインコンテストを開催します。あなたのデザインが職人の手で伊勢型紙や染め物になるかも!?8月には応募のサポートとなる講習会も実施。皆さまのご参加を心よりお待ちしています!

開催期間
現在募集中 締切2025年9月30日

問い合わせ
059(386)0046 NPO法人理事長 後藤泰成
takuminomierusato@gmail.com

イベントも主催者や後援者
NPO法人 歴史と文化のある匠の見える里の会
共催:伊勢型紙産地協議会
後援:鈴鹿市・鈴鹿市教育委員会
助成:公益財団法人 岡田文化財団

イベントに関するHPやSNSなどのリンク先
https://suzukakomon.hp.peraichi.com/takumi2024

 


プッシュ❤️‍🔥クラファン

三重県・南伊勢町に、世界とローカルがつながる「海辺のアトリエ」をつくる!

 

 

主催者より
少子高齢化や空き家増加という課題に、創造性で立ち向かいたい。そんな思いで「うみべのいえPJ」を始め、空き家を“まちの部屋”として再生しています。「アトリエ」は、地域と世界が交差する場所。この小さな町で、大きなつながりが生まれる瞬間を、ぜひ一緒に育ててください。
私たちは三重県南伊勢町・五ヶ所(ごかしょ)地区を拠点に、「うみべのいえプロジェクト」を進めています。うみべのいえプロジェクトhttps://umibenoie.webnode.jp このプロジェクトは、空き家を「まちの部屋」に見立てて再生し、地域に新しい居場所をつくるプロジェクトです。これまでに誕生したのは、「キッチン」「リビング」「クローゼット」の3つの部屋。いよいよ、4つ目の部屋として、「アトリエ」づくりに挑戦します!

クラファン詳細
https://for-good.net/project/1001497

 


 

皆様からのイベントやクラファン情報も募集しています!

お寄せいただいたすべてのイベントやクラファンを掲載できる訳ではありませんが、OTONAMIEの読者の皆様が楽しめそうなイベント情報や地域が元気になるようなクラファン情報を、編集部がピックアップして掲載いたします。
お気軽に下記フォームからイベント情報をお寄せください。

掲載申込みフォーム

100%とらふぐ!ラーメンを見つけました @minesora.nabari

午前中に名張で仕事があり、お昼前に津に帰るため車で帰社中。
少し朝が早かったこともあり、お腹が空いていた。
国道165号線を伊賀牛で有名な金谷(桔梗が丘店)を過ぎたころ、気がついた。

この先は、あまり飲食店はなかったはず・・。

同乗していたライターさんに「ランチをやっていそうなところ、見張っといて」といい、少し車を少し走らせていると
Noodle
Pasta
Curry
と書かれたのぼりが。
しかもオシャレなカフェ風の外観。

ここしか、ない!

店内に入るとスタイリッシュな空間。

メニューを見ると美味しそうなランチセット。
でも何だか不思議。

ラーメン?

あ、そうか。
Noodleはラーメンだったのか。
おしゃれな店にラーメンのイメージがピンとこない。
ページをめくると

Pasta、Curry・・、Noodle!Noodle!Noodle!

種類が豊富で、どれも美味しそう。
魚介系、鶏系、豚骨系と悩んでしまうラインナップ。
しかもどれもこだわりがありそう。

んん?
100%・・とらふぐ?

目を疑ったのですが、とらふぐと書いてあります。
てっさや鍋、唐揚げでいただく高級食材です。
生まれて初めてとらふぐのラーメンに出会い、焦り気味で注文しました。

ちなみにライターさんは、かも白湯を注文。
こちらもラーメンでは初見かも知れません。

では、いただきます。

ふぐ鍋をした後にラーメンを入れたような美味しさです。
昆布と椎茸のまろやかで深い旨味に、ふぐの上品な旨味が調和しています。具のトラフグの身は、削ぎ切りで食べやすく、柔らかくて美味。

ライターさんの、かも白湯もとても美味しかったとのことでした。

後でInstagramで知ったのですが、このお店は自然食品店が母体の麺屋さんが運営。
完全無添加のラーメンとのことでした。

帰りのドライブは、美味しさの余韻に浸りながら「今度は何を食べようか」と思う、幸せな昼下がりなのでした。

取材:2024年12月25日

 


 

ミネソラ (minesora)
名張市上小波田1814-3
https://www.instagram.com/minesora.nabari/

 

遷宮がやってくる!エンヤァ、エンヤァ、エンヤァ! ~僕の町、河崎旭通りの場合~

…我ながら語呂の悪いタイトルをつけたと思っていますが、今の僕にはこのセンスと語彙力が限界の様です。それでも20年前のあの日々を考えたら少しは成長できているのかな。あれから7300日。伊勢の風向きが変わってきました。答え合わせの時が来たようです。

2025年6月。空気は確実に湿り東海地方も梅雨を迎えようとしている今、僕は38歳です。20年前は18歳。大学へ進学し、花の都大阪へ旅立った直後。20年後は万博が開催されるなんて当時は知る由もないthe・おのぼりさん。初々しい大学1回生@大阪という、アメリカ村のジャンクさと御堂筋線の構内で入り混じる香水、天王寺駅裏に漂うソースと、大国町あたりから舞ってくる醤油豚骨の香りが入り混じった街でそれは楽しい時間を過ごしていた筈なのですが…おかしいことにそんな都会ならではな思い出話がほとんどありません。当時、世を席捲しはじめたmixiに綴っていた日記を見ると、4月から夏の終わりまでの間ほぼ毎週の様に伊勢に戻っていたと綴っていた18歳の僕。…なんでや。なんでわざわざ大阪にいるのにそんなにせっせと帰省していたんや。舞台の勉強がしたくて大阪に行った(というより伊勢から出たかっただけ)はずなのに、大学生という人生一番謳歌できそうな時間をなんでわざわz…

それもそのはず。そのころ伊勢は第62回式年遷宮のお木曳行事が丁度始まった丁度その時でした。

 

mixiの日記に残っていたお木曳車の写真。

式年遷宮とは、僕が住む伊勢のシンボルでもある伊勢神宮の社殿や御装束、神宝などを20年に一度新しくし、ご神体を移す伝統行事の事で、常に若々しく美しさを保つ”常若”という概念のもと、1300年以上も続く一連の行事を指します。その中で民間が関わる2大行事の1つ、新しい御宮などを建設するのに必要な木材を伊勢市民を中心とした民間参加者で運ぶ「お木曳」と、お宮が完成した後に白い玉砂利を運び込む「御白石持ち」を、伊勢市の各町で結成された団を中心として遂行する、伊勢に長年住んでいると避けては通れない行事であり、当時の僕もそのビッグウェーブの真正面にいる状態でした。

20年前の僕発見。20㎏近く痩せていましたグヌヌ

とはいえ。もう20年前の記憶なので、うる覚えな記憶をほじくり返してこの記事を書いています。金曜日の授業が終わった足で伊勢に戻り、土日はお木曳に参加したりスタッフをしたり。場合によっては月曜もお木曳のお手伝いをした足で昼から大阪へ戻り午後の授業を受けていた記憶があるので、大学デビュー直後の初々しい時代の記憶は梅田でデートだの難波でコンパだのではなくて、ひたすら快速急行で伊勢と大阪を往復する日々で埋め尽くされています。

その後、大阪で社会人となり、御白石奉献がまもなく開始というタイミングで父からそろそろ帰ってこいという声もかかり、伊勢に戻って一連の行事を終えた後、うねうねとした有機的な紆余曲折があって、ヘンテコな進化を遂げまくった結果に今の僕があるわけなのですが、こうして振り返ってみたら僕の青春と呼ばれるページの片隅には、お木曳しかり13年前のお白石しかり、いつだって伊勢や遷宮というキーワードがくっついて回っていたよう感じます。それだけの影響を知らない間に受け続けて、この町で育ってきたという事なのでしょうか。

でも。総じてとても楽しい思い出なんです。外界から見たら宗教行事というイメージかもしれませんが、個人的な気持ちとして、伊勢志摩に長年住み、外宮も内宮を含めた伊勢志摩鳥羽の環境にも十分すぎるほどの恩恵を受けている感覚もあるので、純粋に恩返ししときたい、みたいな感覚があるのと、もともと集団で創り上げる舞台の世界で育ちメシを食べてきた肌感として、地域に住む人間が一丸となって同じ方向を向いて行事に向き合うことの面白さと大変さ、苦労、そして彼らが織りなす色彩豊かなハイボルテージが共存する数年間というのは、まるで伊勢という町が、まるまる1つの大きな劇団になって舞台の本番を迎える様な、その中の役者の一人になったような気持ちになります。

13年前。お白石奉献時@牛谷坂。いい思い出です。

あれから20年。あの時プレイヤーの一人だった僕はまだまだ現役ですが、それなりに歳もとったので、ディレクションも行う側にも回りました。前回同様、僕の住む伊勢市河崎の旭通りという町で、来年の今頃、来る本曳初年度の時を町民の皆さんと一緒に日々色んな準備をしながら待っています。

金曜日の夜は伊勢米穀さんの駐車場を借りて木遣りの稽古をしています。

河崎旭通り奉曳団は、河崎3町の1つとして今回もお木曳に参加します。決して大きな団ではなく、高齢化、人口減少の波に抗う事もなく、年々家や軒数が順調に減っているエリアなので、いつまで存続できるのだろうか?という不安と並走しながら、今回のお木曳は同じく河崎3町の1つ、人口減少に悩む河崎南側と同じ車で出場する決断をしました。同じ河崎いえど、絶妙に違う繊細な文化や技法を長年受け継ぎ今に至る2町なので、「合同で行こう!」というのは簡単ですが、内容はそうシンプルにはいきません。一生懸命すり合わせをしながら、お互いが歩みやすい道を一緒に作っている感覚です。

20年前のお木曳も、13年前のお白石も、単なるプレイヤーの一人でしたが今回は運営をする側でもあるので、実際こうして運営の内側を覗いてみれば、あの時体感した唯一無二のプレイヤーズハイは、沢山の町民や運営陣が苦悩を重ねた計り知れない段取りと労力があったから体感できたんだなと、つくづく実感しています。

今は月に数回、金曜日の夜、公会堂に集合して先輩木遣リストに混ざって子供たちに木遣り歌を教えています。シャイな幼稚園児から、もう少しシャイになれと思うわんぱく満点な小学生まで、次の世代を担う旭通りの子供たちは個性豊かです。

20年前、僕は高校生だったので子供たちの姿に自分を投影する事はできませんが、あの時僕に沢山の知識や楽しみ方を教えてくれた大人たちの姿は、僕の父を含めて、今はっきり自分とリンクしています。こんな気持ちで準備をしてたんだなあ。しみじみだぜ。

父@お白石奉献。あなたの分まで息子は頑張りますからね。

伊勢に戻って13年。お白石持を経て来年から始まる63回式年遷宮が来るまでの間、どんなキャラクターとして立ち回っていこうかと考え動いてきた結果は、大なり小なりogurockを演じてきた13年間で出会えた大好きな人たちが想像以上に沢山いるので、多分間違ってなかったはず…と自分に言い聞かせながら、ここ河崎を、そして伊勢を守る人間の一人として、7300日ぶりの答え合わせをするのが楽しみです。

 

 

 

ちなみに、今回の遷宮に参加されている沢山の奉曳団さんの元へ記事の取材に行きたいなあと考えています。取材にご協力いただける奉曳団さん、よろしければogurockまでDMをください!

ogurock

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「このまちで農地からはじめる未来づくり」――津市で感じた小さな違和感が、プロジェクトのきっかけに

こんにちは。

「農地LINK」という、ちょっと変わった名前のプロジェクトを始めた者です。

 

この活動のはじまりは、地元・三重県津市で感じた、ほんの小さな違和感でした。

「なんだか、田んぼが減ってるな…」

「空き家が目立ってきたな」

「この土地、もう畑やめちゃったのか…」

気づいたときには、昔から当たり前だった風景が、少しずつ変わってきていました。

でも、何より気になったのは、「誰もそれを“なんとかしよう”としていない」っていう空気。

 

このままじゃ、農地も、地域も、じわじわと力を失ってしまうんじゃないか――。

そんな危機感から、「農地をきっかけに、人や地域がもう一度つながれる仕組みをつくれないかな」と考えるようになりました。

それが、「農地を基軸とした総合連携システム(仮称:農地プロジェクト)」という、ちょっと硬そうだけど、実はけっこう柔らかい考えのプロジェクトです。

ただ農地を貸したり売ったりするだけじゃなくて、農業をやりたい人をつなげたり、地域の産業や観光、教育や企業と連携したり。

農地をハブにして、いろんな人や分野が自然につながって、地域全体が元気になっていく。そんなイメージです。

農地を持っている人。

農業にチャレンジしたい人。

地元で何か新しいことを始めたい人。

もっと地域に関わりたい人。

応援したい人。

どんな立場でも、このプロジェクトの“仲間”になれると思っています。

 

これから、「OTONAMIE」のボランティア記者として、このプロジェクトのことや、津市・三重のあちこちで出会う素敵な人たちのこと、地域での新しいチャレンジを、ゆるやかに発信していきます。

どうぞよろしくお願いします!

「ゆっ茶り」一棟貸しでおもてなし@亀山

三重県北部、亀山市にこの春一棟貸しの民泊がオープンしました。
世界に誇る鈴鹿サーキットが近くにあるのに、周辺に泊まる場所少ないよね。と思っていたんです。宿泊できる場所の選択肢の少なさが、日帰り観光を多くしているんではないかと…

ゆっ茶りの楽しみ方

「ゆっ茶り」はゆっくりと亀山茶を楽しんで欲しいという思いから名付けられました。亀山茶や亀山ローソクなど、地元の特産品を取り入れた和の趣を感じるインテリアが特徴になっています。広々とした和室や快適な寝室を備え、ファミリーやグループでの滞在に最適な空間となっています。外国からみえた方には新鮮で日本の方にはどこか懐かしいそんな空間です。
Wi-Fiも完備しており、ワーケーションにも対応しております。ヌックスペースでは、静かに読書の時間を楽しむ事も可能です。近隣にはスーパーやコンビニがあり、滞在中のお買い物にも便利です。
鈴鹿サーキット、関宿や亀山城跡、カメヤマローソクタウンなどの観光スポットへのアクセスも容易です。四季折々の美しい風景を楽しみながら、充実した三重旅を堪能する拠点にも最適です。
完全プライベートな空間で、ゆったりとくつろぎながら、三重の魅力を存分に楽しめる場所となっています。

空き家再生に対する思い

今回、空き家を再生した三谷さんから空き家再生に対する思いを伺ってきました。

“今回、空き家を再生し、和風の一棟貸切宿泊施設「ゆっ茶り」が誕生しました。「ゆっ茶り」に泊まることで近隣商業・商店街のお店を1人でも多くの方に利用してもらいたいと思っております。

この一棟貸切宿泊施設だけが盛り上がるのではなく、周辺のお店と一緒に盛り上がることが重要と考えております。行政にただ任せることなく、民間事業者と共に汗を流して空き家問題・観光問題に貢献したいと思っております。
亀山市は自然にも恵まれ、カメヤマローソクタウン、関宿など家族で楽しめ場所もありますし隣の鈴鹿市には鈴鹿サーキットもあります。観光の拠点として亀山市を盛り上げていけたら嬉しく思います。
家族や友人と観光で鈴鹿サーキットや関宿を利用される方々や仕事で出張で複数名で来られる会社員の方、そしてF1時に近隣宿泊施設が取れない海外在住の方々など多くの方に利用して頂きたいです。”
と思いを語って下さいました。

ゆっ茶り
三重県亀山市東丸町517
一棟貸し 1泊1万6500円から(4名まで同料金)
最大9名の宿泊が可能。
Instagram
https://www.instagram.com/yucchari1234

 

寿司屋の3代目が選んだのは、洋食の道だった。鈴鹿市「洋食Mogu」店主がデカ盛りで届ける“元気”のストーリー

 

三重県鈴鹿市の「洋食Mogu」は、豊富なメニューと圧巻のボリュームで知られる“デカ盛りグルメ”の人気店だ。地元はもちろん、遠方からも多くの人が訪れ、平日でも開店前から行列ができるほどである。

看板メニューは、ふわとろのオムライスに揚げたてのカツを豪快にのせた総重量約1キロの「オムカツ」。見た目のインパクトもさることながら、ボリューム満点の一皿としてSNSでも話題を呼んでいる。

オムカツ断面


そんなMoguを営むのが、店主の鈴枝賢昭さん(47)。彼を知る地元の人々にとって、鈴枝さんが洋食屋を始めたのは意外だったかも知れない。なぜなら、すぐ隣にある寿司屋「寿司正」は、彼の実家であり、地元で長年親しまれてきた老舗だからだ。二代目店主である父親を含めた誰もが「いずれは、息子が三代目を継ぐだろう」と思っていた。しかし、鈴枝さんが選んだのは、寿司ではなく洋食の道だった。なぜ、家業ではなくまったく別の道へ進んだのか? そこには、「自分の本当にやりたいことを選んで生きる」という揺るぎない想いがあった。

洋食Mogu店舗外観

■ 寿司屋の3代目となる家に生まれて、料理人の道へ

1977年、鈴鹿市で生まれた鈴枝さんは、地元で長年続く寿司屋の長男として育った。

「なんとなく、いつか自分が三代目を継ぐんだろうなと思っていました。でも、子供の頃は営業の邪魔になってはいけないと、店に近づくことすらしなかったんです」


地元の高校を卒業したあと、父や周囲の人たちは、鈴枝さんが当然のように寿司の道に進むものだと思っていた。しかし本人は、寿司にも料理にも強い関心があったわけではない。ただ、一度は実家を出てみたいという気持ちから、父親の勧めもあって、京都の料理学校へ進むことにしたのだという。

店主

■  働く楽しさを知った居酒屋のバイト。そして洋食との出会い

京都の料理学校に通いながら、鈴枝さんは居酒屋でアルバイトを始めた。人柄のいい店長に惹かれ、「この人の役に立ちたい」という思いから、次第に料理そのものに興味を持つようになる。やがてバイトが楽しくなり、料理学校にはあまり足が向かなくなっていった。

卒業後、雑誌で見かけた神戸のフランス料理店に直接電話をかけて就職を志願。採用はすぐには決まらなかったが、そこから紹介された洋食店で見習いとして働くことになった。活気ある厨房、ハンバーグやオムライスといった親しみのあるメニュー、そして笑顔で帰っていくお客さんの姿――すべてが鈴枝さんの心に響き、「いつか自分も、こんなお店を持ちたい」と強く思ったという。

ハンバーグランチ


洋食屋で働き始めて1年後、当初から希望していたフランス料理店で働けることになった。華やかで繊細な料理に囲まれる日々は刺激的だったが、鈴枝さんの心はどこか満たされなかった。

「自分が本当にやりたいのは、フランス料理ではないのかもしれない」という思いが、頭から離れなかった。そう感じながらも、鈴枝さんは日々、真剣に料理の腕を磨き続けていた。

 

■ 譲れなかったのは「自分らしく働く」という想い

鈴枝さんによれば、当時の料理人の世界は“ブラック”そのものだった。料理長の言葉は絶対で、理不尽な叱責はもちろん、手が出るといった行為も日常茶飯事で、どんなに意を唱えたくても黙って耐えるのが当たり前とされていたのだ。

「覚悟はしていましたが、実際に経験すると想像以上の厳しさでした。でも、それが料理界の常識だと思っていたんです」

そんな環境でも技術を磨き続けて3年が経った頃、料理長から「フランスへ料理修行に行ってみないか?」と告げられる。普通なら願ってもないチャンスになるのだが、鈴枝さんは「興味がありません」と迷わず断った。

鈴枝さんの心にあったのは、最初に働いた街の洋食屋だった。家族連れの笑顔と、親しみのある料理。自分が実現したいのは、あの温かい空間をつくることだと確信していた。

店主


しかし、その選択をきっかけに職場の空気は一変。料理長との関係はぎくしゃくし、次第に冷たい言葉を浴びるようになる。限界を感じた鈴枝さんは、自ら店を去った。

逃げたつもりはなかった。だが、心の傷は残った。「本当にこの道でよかったのか」という迷いが何度も頭をよぎる。そして彼は、一度料理の世界から距離を置くことにしたのである。

キャベツ畑


心の整理をするには、まったく違う環境が必要だったのかもしれない。たどり着いたのは、群馬の山奥。知り合いもいない土地で、鈴枝さんはキャベツ農家の仕事に飛び込んだ。

外国人労働者と肩を並べて、早朝から夕方まで畑を耕す日々。厳しい労働環境だったため途中で辞めていく人も多かったが、鈴枝さんは与えられた仕事を一つひとつ丁寧にこなし続けた。

「料理の修業時代に、あれだけ厳しい環境を経験していたからこそ、踏ん張れたんだと思います」

鈴枝さんにとって、キャベツ農園での日々は、単なる“寄り道”ではなかった。料理の道にもう一度向き合うために、自分を立て直す貴重な時間だったのだ。

しかしある日、鈴枝さんが群馬で働いていることが、かつて務めていた神戸のフランス料理店の料理長に知られてしまい、「一度戻ってこい」と声がかかる。複雑な思いがあったが世話になった相手でもあり、鈴枝さんは断れず、再び神戸へ向かった。

神戸の夜景


久しぶりに神戸を訪れ、かつて働いていた店に顔を出した。懐かしい厨房の風景はそのままだったが、そこに立つ自分の姿は、もはや思い描けなかった。

「誰かの下で働くのは、もう限界だ」

そう強く感じた鈴枝さんは、自分の店を持つことを決意した。

とはいえ、すぐに独立する準備が整っていたわけではない。もっと経験を積み、技術を磨き、実力をしっかりと身につけたい。そう考えた鈴枝さんは、自分の店を持つための“修行の場”として、もう一度料理の現場に飛び込むことを決めた。

このとき25歳。鈴枝さんは、「30歳までに自分の店を持つ」と心に決め、その日からの毎日をすべて、目標に向けて積み重ねていった。

 

■ 夢を持つと人は強くなれる

自分の店を持つという目標が定まった鈴枝さん。まずは神戸のとある洋食の繁盛店で修行を再スタートさせた。

「忙しい店で働かないと意味がないんですよ。料理の腕を磨くのはもちろんですけど、お客さんが多いなかでの効率的な段取りの組み方や、厨房内でのスタッフ同士の連携の取り方は、実践でしか身につきませんからね」

そう考えて、昼夜を問わずガムシャラに働き続けた。自分の給料で食材を買い、店のキッチンを借りては、自分の理想とする料理を求めて何度も試作を重ねた。さらに休日を返上して魚屋でも働き、鮮魚の目利きから下処理、保存方法まで、魚の扱いも基礎から学んだ。このように鈴枝さんは、自分の店を開くという夢を実現するため、持てるすべての時間とエネルギーを注ぎ続けた。

壁のメニュー
現在の価格と異なります

■ 父親と向き合う。そして2つの店の誕生

そして30歳のとき、転機が訪れる。実家の「寿司正」が道路拡張工事のため立ち退きを迫られたのだ。幸運なことに、その跡地に建設されるマンションの1階部分に、新たな店舗スペースが用意されることになった。父親は、2区画分のスペースを借りて、鈴枝さんと一緒に寿司屋を営もうと考えていた。だが、鈴枝さんはこう伝えた。

「ごめん、俺は寿司屋はやらないよ。俺はたくさんのお客さんに、洋食でお腹いっぱいになって笑顔になってもらいたいんだ」

鈴枝さんの決意は固く、揺るぎないものだった。親子の間で何度も話し合いの場が持たれたが、最終的に、父親は息子のただならぬ情熱と覚悟を受け入れた。

そして2007年、2区画分の店舗スペースを親子で分かち合い、一方には「寿司正」、もう一方には「洋食Mogu」が並んでオープンすることとなった。

店舗外観


地元で長く親しまれてきた「寿司正」には、リニューアルを待ちわびた常連客が連日押しかけ、にぎわいを見せていた。しかし「洋食Mogu」には、ほとんどお客の姿がなかった。

「自分なりにしっかり準備はしてきたつもりでした。経験も積んできたし、味にも自信はあった。一度食べてもらえれば、きっとわかってもらえると思ったのですが、悔しかったです。」

空席ばかりの静まり返る店内に立ち尽くしながら、鈴枝さんは思い描いていた理想と現実とのギャップに胸が締め付けられる思いだった。戸惑いと焦りがじわじわと広がっていく。一人でもお客さんが来てくれたなら救われるような気持ちになり、「目の前のお客さんに全力を尽くす」という姿勢だけはどんな日でも変えなかった。

洋食Mogu店主


■ 「笑顔と元気を届けたい」その想いがすべてを動かした

お客さんの少ない日が続き、時間だけが過ぎていった。しかし、オープンから3年が過ぎた頃、ようやく長いトンネルの出口が見え始めた。地域情報誌で「リーズナブルで美味しくて、ボリューム満点の洋食屋が鈴鹿市にある」と紹介されたのをきっかけに、少しずつお客が増えていったのだ。やがて噂をききつけたテレビ局からの取材も入り、「洋食Mogu」は一躍、名前の知られる店となった。長い間、客足が伸びず苦しんでいた時期を乗り越え、ようやく努力が報われた瞬間だった。

 

買い物帰りの店主
休憩時間も使って仕入れはこまめに行っている。

 

今でこそ多くの人に親しまれ、忙しい日々を送っている鈴枝さんだが、「開店当初の試練の3年間を忘れることはできない。あの頃に戻らないように努力を続けている」という。その苦しかった経験から、鈴枝さんは店を続けていくうえで大切にしている信念についてこう語る。

「一番大切にしているのは、毎日、自分自身が元気に過ごすということです。せっかくお客さんが足を運んでくれるのに、自分が前向きで元気でなければ申し訳ないですからね」

そのために、体調管理はもちろん、店内に飾る植物の世話まで、自分を整えるルーティンとして大切にしているのだという。

店内様子


「お客さんに笑顔と元気を届けたい。その気持ちだけで、ここまでやってこられました」

真っ直ぐな瞳で力強く語る鈴枝さん。その言葉の通り、Moguにはいつも前向きなエネルギーが流れている。

洋食Moguレシート
(お会計伝票の裏には一枚一枚手書きで「May a lot of happiness fall(たくさんの幸せが降り注ぎますように)」と書かれている)

 

テイクアウト容器
(テイクアウトの容器にも同様に心のこもったメッセージが入る)

 

オープンから18年の歳月が流れ、Moguの隣で寿司屋を営む父親もすっかり高齢となった。今では自分の店が手隙になると隣のMoguに顔を出し、レジ会計を手伝う姿が日常の光景となっている。

 

店主、寿し正にて
(実は寿司正とMoguは中で繋がっていて休憩時間にはこちらに来て休んでいることが多い)

 

インスタスクショ
(インスタにも毎日心温まるキャプションが添えられているのでぜひご覧になってほしい)

 

■ 自分の道は自分で決めていい。「正解」にするのは、自分自身

最後に、鈴枝さんにこれからの夢を聞いた。

「夢というものは特にないですね。店舗を増やすつもりもないですし。目の前のお客さんを大切にするという、今のスタイルを続けていけたらそれで十分です」

その控えめな言葉の奥には、自分の選んだ道への揺るぎない覚悟と、料理人としての真っ直ぐな誠実さがにじんでいた。鈴枝さんは自信満々にこう語る。

「自分の道は、自分で決めていいんじゃないですか」

誰かの期待に応えるためではなく、自分の気持ちに正直でいること。そして、その選択を「正解」にしていく努力を重ねること。鈴枝さんの人生は、まさにその大切さを教えてくれる。

洋食Mogu 店主

洋食Mogu

住所/三重県鈴鹿市神戸2丁目10‐1

電話番号/059-383-5196

営業時間/11:00~15:00、17:30~22:00

定休日/月曜日

Instagram/https://www.instagram.com/mogu_youshoku?igsh=MTNyeHJ4YnZ3MjVmZQ==

 

山の再生から地域の未来をつくる「みんなの森プロジェクト(尾鷲市)」

私は仕事やOTONAMIE関連の取材で、よく海に行く。最初のころは「海がある暮らしはいいな」など、のどかに考えていたが、そこに暮らす方々と親しくなるにつれ、海が変わってきていると聞いていた。

伊勢湾では海の底に山から流れた木などのゴミが蓄積され、漁に行っても漁法によっては魚よりゴミの方が多く獲れてしまう。伊勢志摩や東紀州の海では藻場が減少する「磯焼け」が深刻化していて、名産の鮑や伊勢海老の不漁が続いている。漁師、漁業関係者、地元料理人などの間では深刻な問題だ。

その理由は様々あるという。気候変動による海水温の上昇や、黒潮の大蛇行。下水など生活環境の変化による海の栄養不足。山から海に流れる養分が減ったことなども要因なのだそう。

海でおかしなことが起きている、と数年前に聞いていた。そして今、魚が獲れなくなってきているという具体的な現象が出ている。

「山から森の養分を含んだ水が野に流れ、海に流れ着き、食物連鎖が始まる」。何度となく、このような文章を書いてきた。そして何回も書いているうちに「自分は山のことを何も知らない」と思うようになった。

「林業の衰退で森に人の手が入らず、山が荒れている」。このように表現することもあるが、それはもしかしたらとても失礼なことを書いているのかも知れないとも思う。林業の実態も、山のことも何も知らないのだから。これくらいの文章ならChat GPTでも教えてくれる、多分。

「山がよくなれば、海もよくなるのか?」この答えがずっと疑問だった。ざっくりとした論理では理解ができても、例えば「山がよくなる」とはどういう状態のことなのか。その答えが「昔のような山の状態」なのだとすれば、昔の山とはどういう状態なのか。

そんな悶々とした思いを抱えていたときに、知り合いが尾鷲で山から自然の循環で生物多様性を取り戻そうとしている「みんなの森プロジェクト」があると教えてくれた。そして尾鷲の山でワークショップが開催されると聞き、取材に出掛けた。

 

沢を再生させる。

取材の前日、尾鷲市役所の担当者に電話をすると「明日は雨なので長靴と合羽を持ってきてください。尾鷲らしい天気でお出迎え、すみませんね」と言って笑った。尾鷲市は年間降水量の全国最多を記録したこともある地域で、皆さんそのことを自慢げに話す。なんだか微笑ましい。

車で市役所に集合し、トラックに先導してもらい九鬼町の山に入った。すでにワークショップは始まっていて、おしゃれな合羽を着た方々が黙々と作業をしている。言い方は失礼かも知れないが、こんな山奥にフジロックにいそうなスタイリッシュな若い世代が集まっている光景が不思議だった。

それぞれショベルや木槌などを持ち、手作業で土木作業をしている。話しを聞くと、山で水が流れていた「沢」を再生しているそうだ。沢には泥や石、枝などが高い所では約4mも堆積していて、それを手作業で取り除いている。気が遠くなるような作業だが、2024年からワークショップ開始して397mある山の頂上から現在の中腹のところまで進んだそうだ。

重機が入れない山の中なので手作業でするしかないが、継続的に沢の再生作業を行えば数年で山裾まで到達し、沢は再生ができるという。

坂田昌子さん

ワークショップの講師は(一社)コモンフォレスト・ジャパン理事で、生物多様性をテーマにイベント等を多数主催している坂田昌子さん。尾鷲の現場でも作業の指揮を執っていた。簡単にはなるが、なぜ沢を再生しているのかお聞きしたので、拙文ながら要約してお伝えしたい。

 

沢の水から生物多様性を。

山の尾根に位置する沢に泥や石、枝や木などが溜まると、大雨で一気に川へ、そして海に流れてしまう。山の泥は分解されず泥やヘドロとして堆積すると河口が詰まる。海では生き物が産卵する藻場がなくなる。そうなると沿岸部は、海の生物が住める場所が減ってしまう。

沢に水の流れがもどると、鳥が寄生虫の駆除などのために水浴びにやってくる。その時、鳥は虫などを捕食する。またどんぐりなどの木の実があれば食べる。木の実が鳥から排出される。おどろいたのは、糞とともに山に排出された木の実は、人が植樹するより高い確率で育つそうだ。そうやって広葉樹などが増え、森の植物に多様性が生まれると、また鳥がやってくる。そして広葉樹は針葉樹林にはない土の中の菌糸が環境を作るので、土から変えることもできるそうだ。落ち葉が増えて土が変われば、森から流れる養分も豊富になる。そこに住む虫にも多様性が生まれる。土、虫、鳥。すべてにとって、一番必要なのが水。なのでまずは沢を再生し、次に鳥が沢を見つけやすいように、木を間伐する必要があるという。

 

山に在るもので、森を再生。

ボサに落ち葉を詰める

落ち葉の上に木を置き、これを繰り返し層にする

完成したボサ

沢の土砂だしが終わると、次に坂田さんは「ボサ」づくりへ。ボサとは落ち葉や枝木などを層にして山の斜面に設置し、雨が降ったときに泥、石、枝、また山の水の流れを受け止め、フィルターとして沢を守るとともに、沢の水の流れも穏やかにする効果がある。

ボサと地面の間には空間をつくる

またボサと地面の間に空間をつくることで、落ち葉などの養分を求める虫などが集まり、その虫を食べる鳥や動物も集まる。

皆さん、それぞれに分かれてボサづくりが開始。スギやヒノキなどの針葉樹の落ち葉は土に分解されにくいため、他のところで集めてきた広葉樹などの落ち葉を運び入れながらボサができていく。

また沢から出た泥は木枠の中に入れ、そちらに落ち葉や藁を入れることで腐葉土として再生している。

石もサイズごとに分けられ、沢や山の道などの補修に再利用されている。つまり山という自然から出たものは、なにひとつ無駄にしていない。廃棄をせずに循環させている。

 

水をいなすという、昔からの考え方。

続いて坂田さんから「シガラ」について教えてもらった。

シガラとは泥がむき出しになった斜面などに、木の枝を組み、そこに落ち葉を詰めることで水の流れを緩やかにするとともに、水は流れるが土砂などを食い止め、山崩れなどを防ぐ効果があるそうだ。根が抜けやすい人工林ほどシガラは必要だという。

生き物の命の源である水、そしてボサやシガラで山の手入れを推進する坂田さんが話した、次の言葉が印象的だった。

坂田さん:山では水が流れる場所をコントロールできません。人間には水脈も作れない。私たちができるのは、流れを緩やかにするなど “水を往なす(いなす)” ことです。現在90代くらいの方々は昔、ボサやシガラを当たり前のように作っていました。自分たちの暮らす地域の山を手入れするのは、食器を洗うくらいの日常的なことで、わざわざ技術を伝えるという感覚はなかったのだと思います。

ちなみにシガラは「しがらみ」の語源でもあり、万葉集にも使われた言葉。それくらい昔から日本人は山の手入れをすることが暮らしの一部だったそう。「おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯に」と聞き覚えのある物語の一節も、日常的に山の手入れをしていた描写だと理解ができた。

 

炭素クレジットを購入する、企業の大切な役割。

林篤志さん

話しは前後するが、今回「みんなの森プロジェクト」を尾鷲市と一緒に牽引するのは、自治体や企業、起業家などと協働して新たな社会のシステムを構築する(株)paramitaの共同代表、林篤志さん。paramitaの事業のひとつである「SINRA」の取り組みの一環だ。SINRAはブロックチェーンを活用し、気候変動課題や自然環境保護の取引をするシステムで、特許も取得している。

「みんなの森プロジェクト」は、企業がカーボンクレジットの購入や企業版ふるさと納税、また寄付などを行うことで資金を調達している。例えばLINEヤフーはデータセンターの電力消費や、引っ越しのサカイは運送に掛かるCO2の排出に対するカーボンニュートラル、スシローは尾鷲で調達している寿司ネタの持続的な確保のためなど、企業それぞれのニーズに合わせ、尾鷲の森を林業だけではない新しい価値を生み出そうとしている。企業は尾鷲の森が吸収する二酸化炭素をクレジットとして購入し、それを資金源として森の再生を行うという国内でも最前線を行くサスティナブルな取り組み。2024年1月〜6月に6回(18日間)開催された森林再生ワークショップには市内外から延べ720名も参加。また地元小学生も植樹に参加するなど関わる人は増えている。

林さん:ワークショップには地元の方も参加しています。森を再生するスキルを身に付けていただき地域で共有できれば、既存の林業ではない新しい地元雇用にも繋がると考えています。

森を再生させる。すると時代に合った新たな雇用が生まれる。それだけでなく海の環境も改善されれば、基幹産業である漁業も良い方向へ向かう可能性も出てくる。そんな尾鷲の未来を100年先へ引き継ぐ「みんなの森プロジェクト」を担当する尾鷲市水産農林課長、芝山有朋さんに今後の取り組みについてお話を聞いた。

 

みんなが、未来と地域をつくる。

芝山有朋さん

尾鷲市がみんなの森の計画を始めたのは、2021年。尾鷲市で生まれ育った芝山さんは2020年に水産農林課へ異動になった。はじめは環境課の仕事ではないかと思っていたが、自然環境を改善することで一次産業への良い影響があることを理解したそう。それからは自らも山の現場に出向き、ワークショップの参加者と一緒に作業をするなど、業務外での活動も行っている。

芝山さん:今取り組みを進めている森以外にも、尾鷲には沢山の山があります。次は尾鷲の山全体を陸上から、また航空写真も使ってゾーニングをします。どの山がどのように変われば、地域全体に持続性を持たせることができるのか。例えば、この山は自然林に戻す、この山は生物多様性、ここはヒノキを植えるなど。その検証のためのゾーニングです。

そして、話を続けてくれた。

芝山さん:尾鷲の林業は文書によれば1624年から続く伝統産業です。しかし時代や生活様式の変化に合わせて100年後、200年後も見据えてやり方を変えて行く必要があります。そのために我々の代で模索しているんです。最初は「お金がない。これは無理かも」と思うこともありました。でもparamitaのおかげで企業が出資してくれました。社会が、企業が、こういうことを考えないといけない時代になってきたと感じています。これからも一緒になって、みんなで模索していきたいと思っています。

人口減少、気候変動など未来には大きな不安要素がある。しかし、ひとつずつアクションを起こすことで関わる人や企業は増えてつながっていく。そして、それぞれの強みを持ち合うことで希望を見つけることもできる。
海のことや山のことを知る。それは、将来を知ること。林業家は100年先、200年先を踏まえて木を植えると聞いたことがある。山を作る林業家が減っているから、誰かが未来を見なければならない。それは特定の誰ではなく、みんな。

「みんなの森プロジェクト」がひとつの成功事例になり、国内の同じ課題を抱えた地域に伝播していくことを想像してみた。そんな「みんなの森プロジェクト」は、壮大な日本の未来や、地域づくりの始まりなのかも知れないと思った。

 


 

みんなの森プロジェクト

▼尾鷲市HP
https://www.city.owase.lg.jp/0000021032.html

▼SINRA
https://sinra.app/jp/about

賢島から「しまかぜ」に乗るために

去年近鉄の「ひのとり」に乗りたくって大坂の難波まで自転車でひとっ走りして乗ってみて面白かったので、今回は賢島から出ている「しまかぜ」に乗ってみよう!

伊勢までは自転車で何度か行ってるけど賢島は初めて。さてどうなることやら。ひのとりの時と同じように、事前に電車の席を予約して出発。しまかぜは1日1本しかないので15:40 賢島発というのに乗らないとまずいので計画をしっかりと。

今回も日の出前にと思って準備してたんですが、予定どおり寝過ごしてしまい5時20分に桑名を出ることに。本当は4時ぐらいには出たいと思ってたんですが、まあ何とかなるかなと。信号につかまるのがイヤなので東海道沿いに進む事に。信号も少ないし、道も細いので車が通らないから安心して走れる。

タイミング良く桜シーズンでいろんな所で桜が見えて走ってて気持ちいい。事前に行ったことない桜の名所をと思い松阪にある笠松河津桜ロードって所にいってみた。河津桜だからもうシーズンが終わってて葉桜で残念。クチコミではまだいけそうな投稿を見てたんですがね・・・。

やっと伊勢までたどり着いて宮川ラブリバー公園の桜が綺麗でした。

今回の通過点で一応お決まりの伊勢神宮の外宮を外からお参り。

次は内宮のおかげ横丁を通過。小腹が空いてきたので赤福を食べて小休憩。

内宮サンは遠くから記念撮影。

内宮サンの奥にある宇治神社を通過して三重県道12号伊勢南勢線 別名は五ヶ所街道を通る。

この道が本当に細くってガードレールもあまりない危険な道。ほとんど車も通らないというか通れない道。でも奥深くまで進むと民家が何軒かはあって住んでいる人がいるのに驚き。内宮サンのすぐ裏の山だからたぶん聖域で開発できない場所だと思うのですが、手つかずのママの所で凄い場所だなと。

標高はたいしたことはない山なのですが、アップダウンの繰り返しで距離も長く大変なヒルクライムでした。

やっとの事で峠到着。なかなかの趣のある景色で素晴らしかった。

少し進むとこの石碑「剣峠」がおでましに。カッコイイ名前で前から是非行ってみたかったのでやっと来れて嬉しい。

案内版に説明が載ってますが、こんなところに茶屋もあるほどにぎやかだったと。wikiで調べたら昔は路線バスのルートにもなってたと。大型バスは通れなかったのでマイクロバスだったと。

途中にまた満開の桜。

志摩市に入って昼も過ぎてお腹がすいたので「海鮮」の文字に誘われてお店に入る。

もちろんここに来たら海鮮丼でしょうということで注文。ウニやいくらも入ってて美味しかったワーー。剣峠で力を使い果たしたので海鮮丼で復活。

橋の上から見える景色が綺麗な海と養殖の筏と島が美しい。 同じ三重県なのに海の色が違う!

電車に乗るまでに時間があればと思って計画してたのがこちら。

志摩マリンレジャー「賢島エスパーニャクルーズ・あご湾定期船」丁度出発直前のタイミングでチケット買ったら走って下さいと言われ、自転車のビンディングシューズでちゃんと走れないのに急いでなんとか乗り込めた。入った途端橋をしまわれしゅっぱーつ。

英虞湾を50分遊覧する舟。

イメージはスペインの海賊船なのかな?

先端は空洞になってました。

見晴台の上にも人形が乗ってて芸が細かい。

最初はいい景色だなーと見ていたのですが、あんまり景色に変化がなく飽きてきて、そして風もきつくなってきて寒くなってきたので途中で船内に入って窓の中から外を見る。

下船後さっき乗った船をちゃんと撮影。

操縦している人は1階部分の先頭にいました。

賢島駅に行って帰りの準備。

自転車を分解して輪行バックに詰めて手荷物にして乗車。

賢島駅には伊勢志摩サミットの記念館サミエールがあったので見学。

当時は盛り上がったなーーー。アベさんももういなくなって寂しいね。もう9年前の出来事なんだね。

輪行バックに詰めた自転車と今から乗るしまかぜ。進行方向と逆の後ろ側。

前側から2台撮影。右側は難波行きの車両。

他にも京都行きもあるので全部で3便。

ひのとりは難波と名古屋間だけど、しまかぜは難波・京都・名古屋と三箇所に向かって運行されてて凄いね。今回席を予約するのに先頭の一両目は一席しか空いてなくってギリギリで予約出来て良かった。

食堂車へ。

コーヒー付きで1400円。

せっかくなので全車両見学して回る。

友だちとワイワイとこうゆう旅もいいもんだなと。

売店に赤福が売ってたけどいつもの大きなサイズでこれは大きいから家で食べれないなーと思ってたら2個入りのがあったので丁度良いサイズだとこれを買って帰ることに。食べきりサイズがいいよね。

プレミアムシートはリクライニングシートで電動のオットマン付き。マッサージもしてくれて快適。私は相変わらずサンダルでゆったりのんびり。

途中売り子さんがお手拭きと記念乗車証をくれました。

運転席も先頭車両がガラス張りになってるのでよく見えます。

賢島はお客さんがあまりいないでガラガラだったのに、伊勢についたらドットお客さんが乗車。

ヤッパリ伊勢神宮の観光客が多いんだね。

桑名駅にはしまかぜは止まらないので四日市駅で降りてアーバンライナーに乗り換え。

走ったコースはこんな感じ。

最後以外はフラットコースで快調に飛ばせました。 自転車で輪行の旅は楽しすぎます!

特集:人に会いにいく旅「都市と地方をかきまぜる!」小さな漁村で未来を感じたお話。雨風太陽 高橋博之さん。

「今度、ポケマルの高橋さんが阿曽浦に来てくれるから、ソンサン来てみる?」

誘ってくれたのは南伊勢町阿曽浦にある友栄水産の代表の純さん。もう何年も前から、取材や撮影などでお世話になっている漁師さんだ。

高橋博之さんはポケットマルシェ※1などを運営する株式会社 雨風太陽の代表。雨風太陽は2023年に東京証券取引所クローズ市場に、NPOを創業した企業で日本初のインパクトIPO※2として上場。私にとって地域系の事業を手掛ける界隈の、雲の上のような存在だ。

※1 日本全国の農家や漁師などの生産者から、旬の食材を直接購入できるオンラインの産直マーケット。
※2 社会や環境にポジティブな影響を与えることを目的とする企業が株式公開。

 

インターン同窓会

友栄水産の純さんは10年くらい前からインターンを随時受け入れていて、おそらく100名を超えたとのことで、インターン同窓会を企画。高橋さんはコロナ禍でポケマルのサポートのために友栄水産が営むゲストハウスに長期滞在していたこともあり、自身もインターン兼ゲストとして登壇。

メモを取る参加者

観光以上移住未満として地方とつながりを持ち、今や地方創生の肝と位置付けられる「関係人口」という言葉や概念を生み出したのも高橋さん。私はいろいろお聞きしたいことがあり、中年ながら若者に混じり取材ということで参加させていただいた。

参加していたのは大学生や社会人数年目の方々。実際に漁師になった人、大手企業に勤める人、地方に移住した人などさまざま。皆さんの自己紹介がおもしろかった。

オータロー君:東京海洋大学の1年生です。趣味は漁業を学ぶこと。バイト代を使っていろんな漁村にいき、それぞれのギャップをたのしんでいます。

こんなことをさらっと話す若者が集まっている。なかには「学校のサークル活動で、関係人口を研究している」という人もいた。どこかしら未来でたのしい。

 

都市と地方の関わりの分断

高橋博之さん

参加者から、人口減少が進むことへの質問。私も高橋さんに聞いてみたかったことだ。「江戸時代は3000万人でやってこれた国。だから関係人口が定着すれば、そんなに心配はしなくてもいい」という高橋さんから「140年前の明治時代、日本のどこが一番人口が多かったと思いますか?」という問いかけがあった。東京かなとぼんやり考えていたが、1位は石川、2位は新潟、3位は愛媛だった。東京は17位。

いま東京に暮らしている方々の何世代か前をたどれば、多くの方が地方出身者になる。しかし世代を重ねると、家系の出身地との関係性は薄れ、地方との関わりがなくなってしまう。帰省する先がない、ふるさと難民も増えているという。

都会に暮らし、地方を知らないとなると都市と地方の関わりが分断へと向かう。それが私たちが生きる現代の状況であり、第一次産業の生産者の存在や生産現場、そこにある課題を知らずとも暮らしは成り立つように感じてしまう。

ポケマルのおもしろいところは、生産者とメッセージのやりとりができることだと思う。それまで生産者は最終的に購入するお客さんの顔を知らないし「美味しかった」という声も届かない。また消費者も、どんな人がどんな想いで作ったのか、知らないままだった。

橋本純さん

純さんも、コロナ禍で行き場を失った養殖真鯛をポケマルで販売。コロナゼロを願い、5670尾を姿のままオンラインで販売するキャンペーンや高橋さんのサポートにより、結果的にポケマルで最も多くの魚を売った記録をつくった。そして何千通というメッセージも届いたことが、純さんは一番うれしかったそうだ。購入者のなかにはひきこもりの状態にあった息子さんが、届いた真鯛をさばくことに興味を持ち、家族といっしょに食卓を囲むようになったこともあったという。

 

食べる通信とポケマルの誕生

岩手県花巻市で生まれ育った高橋さんが関係人口の概念に至ったのは、地元で起きた東日本大震災がきっかけなのだそう。地元の人や生産者と、外部からきたボランティアの方々がつながり、その後も持続的に関係性ができていく様子を目の当たりにしたからだという。

写真:東北食べる通信HP

その後「都市と地方をかきまぜる」という理念のもと、世界初の食べもの付き情報誌「東北食べる通信」を立ち上げ、自ら編集長として取材も行っていた高橋さん。私はそのころ、知人から食べる通信のことを教えてもらい、高橋さんの存在を知った。ローカルメディアの運営や家業が印刷屋ということもあり、食べる通信のアイデアにはシビれまくった。

食べる通信は全国に、そして台湾まで飛び火し「日本食べる通信リーグ」が創設された。高橋さんはその間も全国を巡り、いまでは日本を8周したそうだ。各地で生産者や地域の人と語り合う車座を開き、生の声を聞いているなかで「一次産業だけが価格転嫁できていない」ことに疑問を抱く。そして生産者が自ら価格を決め、写真を撮り、文書を書いて商品を販売できるポケマルが生まれた。

 

関係人口のもうひとつの側面

関係人口は地方のためにあると思っていたが、実はそれだけではないらしい。高橋さんの知人で、東京でオフィス勤務をする男性のお話。

震災のあった石川県と仕事のつながりがあった男性。地震を知りボランティアに向かった。その後も月に2回ほど通うようになった。ボランティアの時間を確保するため、オフィスでの仕事を効率化し業績も良くなった。男性は「東京で働いているときは心に鎧を被った状態。地方で人と触れ合う時間は鎧を脱いだ裸の気分で、こっちの方が自分らしくいられる」と話したそうだ。

高橋さんは「都会で仕事をしていると、自分たちが手掛けた商品やサービスのエンドユーザーに会わないことが多いです。彼は被災地で、涙ながらに感謝をするおじいさんの手を握った。人間としての生きがい、やりがいです。都会は戦うところ。疲弊して病んでしまう人もいる。地方で過ごしてHPを回復させることもできます」。関係人口は、都会に暮らす人にも効果があるという大切なことを教えてくれた。都市が地方をかきまぜるのでない。都市と地方をかきまぜるという言葉の意味を理解した。

 

意思が一番大事です

参加者のひとりからこんな質問があった。「高橋さんの原動力は何ですか?」。ぜひとも私もお聞きしたい。
高橋さんは「誰かや何かを好きになると、心が勝手に動いて行動しますよね。つまり考える必要すらないんです。何も考えずに飛び込み、五感と会話をする。スマホや本ではわからないことです」。

参加者の女性は大学生だったとき、阿曽浦でインターン中に高橋さんに出会った。大学卒業後、県外で漁師の世界に飛び込んだ。久しぶりに阿曽浦に帰ってきた懐かしさや、言葉にならない想いが溢れたのか、笑いながら涙を流している。

高橋さんは「好きなことをすると、そういう表情になるよね」。そして、静かにつぶやいた。「意思が一番大事です」。

トークやディスカッションのあとは、阿曽浦や伊勢志摩の食材をつかった食事タイム。職人に習いに通ったという純さんが握る、漁師の寿司は絶品だった。

今回参加させていただき勝手な感想だが「思っていたよりも早く、未来はやってきている」と思った。それも高齢化率50%超えと県内で一番高い南伊勢町で、衰退が懸念される漁業の現場で起きている。取材をさせていただき、本気で日本を変えようとする人に触れ、未来には不安があるだけでなく、その先に真新しい希望があるように思ったのでした。

 


 

▼ポケットマルシェ
https://poke-m.com/

▼東北食べる通信
https://tohokutaberu.me/

▼日本食べる通信リーグ
https://taberu.me/

▼雨風太陽
https://ame-kaze-taiyo.jp/

▼友栄水産
https://yuuei.co.jp/

▼ゲストハウスまるきんまる
https://marukinmaru.com/

 

OTONAMIE PUSH イベント&クラファン 【2025.4.25update】

 

お寄せいただいたイベントやクラファンの情報をご紹介していきます。
※各イベント等へのお問い合わせは、各イベント等のお問い合わせ先にお願いします。
※イベント等の詳細はフライヤーまたは、各HP、主催者にご確認ください。


プッシュ👀イベント

いきものラボ

主催者より
”人と生きものと多様性”をテーマにした体験型イベント「いきものラボ」を、桑名市にて開催します。
私たちは日々の生活の中で多様な生きものの存在を感じにくい時代を迎えています。本イベントでは、クッキーアートを入り口に、プランクトン研究者や古生物ロボット製作者といった生きものに関わる様々な専門家との交流などを通して、見て、触れて、感じて、味わえる多様な企画を展開。生物多様性をより身近に感じる機会になれば幸いです。

日時
5月18日(日)
10時~15時

問い合わせ
present.cookie.kurimaro@gmail.com

主催
株式会社クリマロ

イベントに関するHPやSNSなどのリンク先
https://cookie-kurimaro.com/press/4496

 


三重・宮崎・島根を巡る縁結び旅「この物語」

主催者より
三重×宮崎×島根、3つの地域のアーティストと公共劇場が連携してつくる、地域発の演劇作品。参加するのは、三重を拠点に海外アーティストとの共同制作にも取り組む、第七劇場。宮崎で地域に根差した活動を続けながら全国ツアーも行う、劇団こふく劇場。そして、島根を拠点に「365日公演」などチャレンジングな企画が話題を呼ぶ、俳優の西藤将人です。舞台は、小さな町の小さな映像会社。地元出身の車いすスポーツ選手を追いかける番組をつくっていたが、あるSNSの投稿をきっかけにして番組制作に影が差してしまう……。地域に生きる等身大の私たちを描いた、あなたのための物語です。

日時
5/4(日)18:00、5/5(月祝)14:00

問い合わせ
059-233-1100(三重県文化会館)
kenbun@center-mie.or.jp

主催
三重県文化会館

イベントに関するHPやSNSなどのリンク先
https://www.center-mie.or.jp/enmusubitabi/

 


稲垣考二 展

 

主催者より
圧倒的なスケールと超細密な描写で観る者を魅了する稲垣考二の世界。
本展では、4枚の壁を覆い尽くす巨大なキャンバスに描かれた絵画を展示します。
現実と空想が交錯する世界観や、見るほどに新たな発見がある画面、そして細部に潜む物語性は、独特の存在感を放っています。
極限まで描き込まれた細部と、深く引き込まれる構図が生み出す臨場感を目の当たりにすると、まるで作品の中に入り込んでしまうかのような感覚に。
60回以上の個展開催歴を誇る稲垣考二の集大成ともいえる本展。
ぜひ会場でご覧ください。

日時
開催中〜2025年5月25日
10:00~16:30(入館は16:00まで)

問い合わせ
伊勢現代美術館
info@ise-muse.com

主催
伊勢現代美術館

イベントに関するHPやSNSなどのリンク先
https://www.ise-muse.com

 


栗原光 展「Order」

主催者より
絵を描く順序、筆の動かし方、色、質感などを大切に考えながら描かれた作品群。 美しい色に溢れる、栗原光の展覧会です。

日時
開催中〜2025年6月30日
10:00~16:30(入館は16:00まで)

問い合わせ
伊勢現代美術館
info@ise-muse.com

主催
伊勢現代美術館

イベントに関するHPやSNSなどのリンク先
https://www.ise-muse.com

 


 

山口誓子 特別展 -俳句館の記憶と伊勢の風情

主催者より
平成5年、山口誓子俳句館がおかげ横丁に開館しました。
以来30余年、誓子の俳句とその心が息づく空間は多くの方に親しまれてきました。
本特別展では、開館当時の写真や記録、誓子がその頃読んだ句を通して、俳句館の原点と歩みを振り返ります。
春の訪れを詠んだもの、伊勢の自然や暮らしを詠んだものも特集しました。
俳句館の記憶と伊勢の風情を、どうぞ体感して下さい。

日時
4月11日(金)~5月11日(日)
9:30~17:30

場所
ARTandCULTUR山徳

 


 

端午の節句

主催者より
おかげ横丁では、5月5日の端午の節句に合わせ、子供の健やかな成長を祈る催事を行います。独楽やけん玉、節句飾りが並ぶ市が立つほか、鎧武者姿での記念撮影もお楽しみいただけます。

日時
令和7年4月26日(土)~5月6日(火・祝)
10:00~17:00

開催場所
おかげ横丁一帯

 


 

伊賀の旅行会社がご案内する!made in IGA 裏側潜入!伊賀旅バスツアー

主催者より
■made in伊賀の裏側を地元旅行会社がご案内!
三重県の隠れ里、伊賀の魅力を多くの方に知って楽しんでもらう着地型観光伊賀旅バスツアーの開催が決定しました。
山間部は豊かな自然に恵まれ、中心市街地では歴史ある城下町の情緒を残す伊賀市には、made in伊賀の「イイモノ」がたくさんあります。
「ソレも、コレも実はmade in伊賀なんです!」という商品やスポットをテーマに、個人旅行ではなかなか見ることのできない「伊賀のイイモノ」の裏側を、地元旅行会社ならではの案内で巡る日帰りバス旅です。
はじめて伊賀を訪れる方はもちろん、地元伊賀の方にも楽しんでいただける「made in伊賀の裏側潜入!」バスツアーにぜひご参加ください。
■土地勘がなくても、移動手段がなくても安心のバス旅
今回巡るスポットは伊賀市内に点在しており、公共交通機関では巡り難い場所も含まれていますが、バスツアーなら安心、お任せ。土地勘がなくても大丈夫!
地元旅行会社の添乗員、運転手がしっかりと無駄のないルートでご案内いたします。お客様は車窓からの景色を楽しみながら快適に移動でき、手荷物やお土産も一緒に移動できて楽々。そしてお酒が好きな方は、ぜひ酒処・伊賀の地酒を旅先で楽しんでくださいね(昼食時オプションでご用意しております)

日時
2025年5月16日、17日、30日、31日
9:40~

問い合わせ
0595-22-1188(コスモス観光ハイトピア伊賀店)

イベントやクラファンに関するHPやSNSなどのリンク先
https://cosmos-kanko.com/

主催
コスモス観光ハイトピア伊賀店

 


 

皆様からのイベントやクラファン情報も募集しています!

お寄せいただいたすべてのイベントやクラファンを掲載できる訳ではありませんが、OTONAMIEの読者の皆様が楽しめそうなイベント情報や地域が元気になるようなクラファン情報を、編集部がピックアップして掲載いたします。
お気軽に下記フォームからイベント情報をお寄せください。

掲載申込みフォーム

ないなら自分たちでつくるを合言葉に。2025.4.27(日)「南伊勢カレーフェスティバル」初開催!

ー「南伊勢で春のイベントをつくりたかった。」

そう話すのは、「スパイス食堂マルコ」店主の丸尾航平さん(以下、丸尾さん)。春にイベントが少ない南伊勢で何かできないかという想いから、2025年4月27日(日)に穂原スケートパークにて「南伊勢カレーフェスティバル2025」が初開催されることになりました。

当日は伊勢志摩を中心に8店舗のカレーが集結。スイーツやイチゴ農家なども参加し、カレーをきっかけに人と地域がつながる1日になりそうです。今回は、イベントに込めた想いや狙い、そして地域との関係性について、丸尾さんにお話を伺いました。

春にイベントがないなら、自分たちでつくるしかない

穂原スケートパーク 秋イベントの様子

ー今回、カレーフェスを立ち上げたきっかけは?

丸尾さん:春の南伊勢って、イベントが本当に少ないんです。秋には穂原スケートパークでイベントがありますが、春はぽっかり空いていて。それなら「自分たちでつくるしかない」と思ったんです。自分はスパイスカレー屋をやっているので、「じゃあ、カレーのイベントをやったら面白いんじゃないか」と考えたのが始まりでした。

若い世代に届けたい、南伊勢の魅力とカレーの奥深さ

ー来場者には、どんなことを感じてほしいですか?

丸尾さん:スパイスカレーって、田舎ではなかなか食べる機会がないんですよね。家庭のカレーとは違う、現地っぽい本格的なカレーのバリエーションを知ってもらいたいです。それと、もっと20〜30代の若い人たちに南伊勢を知ってもらいたい。南伊勢でドライブするのって気持ちいいですし、海を見に来るだけでも価値があると思います。カレーフェスをきっかけにして、南伊勢に来てもらえたら嬉しいです。

ただのカレーフェスじゃない。世代を超えて楽しめるイベントに

ー出店者さんの特色や、カレー以外にも楽しみはありますか?

丸尾さん:出店するカレー屋さんは、現地系、中華風、無国籍、フレンチ系などバリエーション豊かです。それだけでなく、ジェラートやいちご、クレープ、ワークショップのブース、子ども向けのゲームコーナーもあります。親子連れでも楽しんでもらえる内容になっています。

ー会場の雰囲気は?

丸尾さん:スケートパークなので、当日はスケーターが自由に滑っている姿も見られます。さらに、カレーに合う音楽を流してもらう予定なので、のんびりとしたカレーフェスならではの空間になると思います。

「1回限り」で終わらせない。続けることで地域の風景になる

穂原スケートパーク 秋イベントの様子

ー南伊勢カレーフェスティバルの今後については?

丸尾さん:「毎年この時期、南伊勢ではカレーフェスがある」と言われるような定着を目指しています。1回で終わってしまうイベントって意外と多いと思うんですが、2回目、3回目と続けていくことで、春の南伊勢に新しい風景ができてくるんじゃないかと考えています。

4月27日(日)は南伊勢ドライブ&カレーフェスティバルを楽しもう

ー「カレーを通して、南伊勢に足を運んでもらいたい。」

大人が楽しむ姿を子どもたちが見て、次の世代に「面白さ」が伝わっていく。そんな地域の未来を描きながら、丸尾さんはこのフェスに挑戦しています。そして、その想いに共感した仲間たちが南伊勢カレーフェスティバルを一緒に盛り上げています。

まるで、さまざまなスパイスが混ざり合って一皿の美味しいカレーになるように。GW初日は南伊勢で香り豊かなスパイスを五感で味わってみませんか?

南伊勢カレーフェスティバル2025 開催情報

イベント名 南伊勢カレーフェスティバル2025
開催日 2025年4月27日(日)
開催時間 10:30〜15:00
開催場所 穂原スケートパーク(旧穂原小学校)
〒516-0112 三重県度会郡南伊勢町伊勢路1005
アクセス 車での来場推奨(駐車場に限りがあるため、できるだけ乗り合わせでご来場ください)
雨天時 雨天中止(開催可否は公式Instagramにて発信)
公式サイト イベント紹介ページはこちら
Instagram @minamiise.curry.festival2025
主催/後援 南伊勢カレーフェスティバル実行委員会/南伊勢スケート連盟
お願い 公共施設利用のためマナーを守ってご参加ください

OTONAMIE PUSH イベント&クラファン 【2025.4.14update】

 

お寄せいただいたイベントやクラファンの情報をご紹介していきます。
※各イベント等へのお問い合わせは、各イベント等のお問い合わせ先にお願いします。
※イベント等の詳細はフライヤーまたは、各HP、主催者にご確認ください。


プッシュ👀イベント

稲垣考二 展

 

主催者より
圧倒的なスケールと超細密な描写で観る者を魅了する稲垣考二の世界。
本展では、4枚の壁を覆い尽くす巨大なキャンバスに描かれた絵画を展示します。
現実と空想が交錯する世界観や、見るほどに新たな発見がある画面、そして細部に潜む物語性は、独特の存在感を放っています。
極限まで描き込まれた細部と、深く引き込まれる構図が生み出す臨場感を目の当たりにすると、まるで作品の中に入り込んでしまうかのような感覚に。
60回以上の個展開催歴を誇る稲垣考二の集大成ともいえる本展。
ぜひ会場でご覧ください。

日時
開催中〜2025年5月25日
10:00~16:30(入館は16:00まで)

問い合わせ
伊勢現代美術館
info@ise-muse.com

主催
伊勢現代美術館

イベントに関するHPやSNSなどのリンク先
https://www.ise-muse.com

 


 

栗原光 展「Order」

主催者より
絵を描く順序、筆の動かし方、色、質感などを大切に考えながら描かれた作品群。 美しい色に溢れる、栗原光の展覧会です。

日時
開催中〜2025年6月30日
10:00~16:30(入館は16:00まで)

問い合わせ
伊勢現代美術館
info@ise-muse.com

主催
伊勢現代美術館

イベントに関するHPやSNSなどのリンク先
https://www.ise-muse.com

 


 

山口誓子 特別展 -俳句館の記憶と伊勢の風情

主催者より
平成5年、山口誓子俳句館がおかげ横丁に開館しました。
以来30余年、誓子の俳句とその心が息づく空間は多くの方に親しまれてきました。
本特別展では、開館当時の写真や記録、誓子がその頃読んだ句を通して、俳句館の原点と歩みを振り返ります。
春の訪れを詠んだもの、伊勢の自然や暮らしを詠んだものも特集しました。
俳句館の記憶と伊勢の風情を、どうぞ体感して下さい。

日時
4月11日(金)~5月11日(日)
9:30~17:30

場所
ARTandCULTUR山徳

 


 

端午の節句

主催者より
おかげ横丁では、5月5日の端午の節句に合わせ、子供の健やかな成長を祈る催事を行います。独楽やけん玉、節句飾りが並ぶ市が立つほか、鎧武者姿での記念撮影もお楽しみいただけます。

日時
令和7年4月26日(土)~5月6日(火・祝)
10:00~17:00

開催場所
おかげ横丁一帯

 


 

伊賀の旅行会社がご案内する!made in IGA 裏側潜入!伊賀旅バスツアー

主催者より
■made in伊賀の裏側を地元旅行会社がご案内!
三重県の隠れ里、伊賀の魅力を多くの方に知って楽しんでもらう着地型観光伊賀旅バスツアーの開催が決定しました。
山間部は豊かな自然に恵まれ、中心市街地では歴史ある城下町の情緒を残す伊賀市には、made in伊賀の「イイモノ」がたくさんあります。
「ソレも、コレも実はmade in伊賀なんです!」という商品やスポットをテーマに、個人旅行ではなかなか見ることのできない「伊賀のイイモノ」の裏側を、地元旅行会社ならではの案内で巡る日帰りバス旅です。
はじめて伊賀を訪れる方はもちろん、地元伊賀の方にも楽しんでいただける「made in伊賀の裏側潜入!」バスツアーにぜひご参加ください。
■土地勘がなくても、移動手段がなくても安心のバス旅
今回巡るスポットは伊賀市内に点在しており、公共交通機関では巡り難い場所も含まれていますが、バスツアーなら安心、お任せ。土地勘がなくても大丈夫!
地元旅行会社の添乗員、運転手がしっかりと無駄のないルートでご案内いたします。お客様は車窓からの景色を楽しみながら快適に移動でき、手荷物やお土産も一緒に移動できて楽々。そしてお酒が好きな方は、ぜひ酒処・伊賀の地酒を旅先で楽しんでくださいね(昼食時オプションでご用意しております)

日時
2025年5月16日、17日、30日、31日
9:40~

問い合わせ
0595-22-1188(コスモス観光ハイトピア伊賀店)

イベントやクラファンに関するHPやSNSなどのリンク先
https://cosmos-kanko.com/

主催
コスモス観光ハイトピア伊賀店

 


 

皆様からのイベントやクラファン情報も募集しています!

お寄せいただいたすべてのイベントやクラファンを掲載できる訳ではありませんが、OTONAMIEの読者の皆様が楽しめそうなイベント情報や地域が元気になるようなクラファン情報を、編集部がピックアップして掲載いたします。
お気軽に下記フォームからイベント情報をお寄せください。

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