ホーム 01【食べに行く】 「未完成」なカフェ、Blanc Lapinのごほうびワンプレートランチ

「未完成」なカフェ、Blanc Lapinのごほうびワンプレートランチ

 

白いうさぎのロゴが目印の「Blanc Lapin(ブランラパン)」
健康を意識した野菜たっぷりのワンプレートランチがイチオシだ。
店内の椅子やカバン置き、テーブルは、
店主の趣味であるDIYがほどこされ、
少し懐かしげな雰囲気も漂う。

そんな「Blanc Lapin」は夫婦で営む小さなカフェ。
しっかり食べたい日も、ちょっと気分を切り替えたい日も、
ふらっと立ち寄れる心地よさがあった。

 


心もお腹も満たす、ごほうびランチプレート

 

お昼どきになると、キッチンから香ばしい匂いが店内を包む。
湯気の向こうで、焼き上がるチキン。
「お待たせしました」と運ばれてくるのは、
色とりどりのワンプレートランチだ。

Blanc Lapinのランチは、野菜もお肉もごはんも、
一皿でバランスよく楽しめる、ごほうびプレートスタイル

雑穀ご飯に旬の野菜、手づくりの副菜、
メインには、食欲をそそるボリューム満点のおかずが並ぶ。

 

 

 見た目はかわいらしく、味はしっかりと
「野菜も食べたいけど、お腹も満たしたい」
そんなお客さんの声から生まれた一皿だという。

中でも人気なのが、
グリルポークと雑穀ご飯のごほうびプレート。


じっくりと焼き上げた豚ロースに、

大根おろしと特製ソースを合わせた一品。
香ばしさの中にやさしい酸味が広がり、
たっぷりの野菜と雑穀ご飯が体をいたわってくれる。
「今日はちょっと頑張ったな」という日にぴったりの、
まさに、ごほうびの味だ。

 


もうひとつの人気メニューは、

ハワイアンもち粉チキンのアロハプレート。



外はカリッと、中はふっくら。
ハワイのローカルチキンをカフェスタイルでアレンジ。
ほどよいスパイスの香りと、もち粉特有のやわらかな食感。
彩り野菜と雑穀ご飯を添えたプレートは、
見た目も心も明るくしてくれる。

 

「その日の気分で、メニューを選べるように工夫しているんです」
とご主人。

副菜まで、すべて手作りだ。

 


「もうちょっと」から生まれる味、星の数ほど眠る試作たち

 

Blanc Lapinには、星の数ほど試作メニューがあると言う。

バターチキンカレー、スコーン、ドーナツ、ガトーショコラ、チーズケーキ・・
ご主人の試作ノートを開くと、イラストやグラム数が書かれたレシピが数多、書かれていた。

 

 「思いつくと、すぐに作りたくなっちゃんだよね」
とご主人。

まだ試作中にも関わらず、家族の食卓ではすでに人気メニューになっていることもある。

 「このケーキ、こんなに美味しいんだからもう出せばいいのに」
と娘さんが言うと
「いや、まだ完成してないから」と、ご主人。


「もう十分おいしいのにね」と、奥さんも娘につられて言うが、
メニュー化はまだ先とのこと。

ご主人にとっての「完成」には、料理人としてのプライドもあるのかもしれない。


喫茶ハイコックから「Blanc Lapin」へ


今から48年前、この場所には「喫茶ハイコック」という名の
喫茶店があった。

店の隣には、ちょっとしたパター場があり、
コーヒーを飲んだあとに軽くゴルフを楽しむお客さんの姿が見られたという。
そんな、のんびりとした時代の空気をまとった喫茶店だった。

ご主人は、その店を営んでいた父の背中を見て、育った。
厨房から漂うコーヒーの香り、
常連客と交わす他愛ない会話。
それらはすべて、幼いころからの日常の一部だった。

「いつか自分も、この店を継ぐんだろうな」

そう思いながらも、口に出すことはなかった。
けれど気づけば自然と父の跡を継ぎ、
同じカウンターに立っていたという。

 

結婚を機に、夫婦でお店をリメイクしようと考えはじめた。
そのきっかけになったのが、新婚旅行で訪れたフランスだ。

石畳の路地に並ぶカフェ、ワインとパンの香り、
どこを切り取ってもおしゃれで、自由。
すっかりフランスかぶれした若夫婦は、帰国後も旅の余韻が抜けず、
店名を思いきってフランス語に変えた。

 

Blanc Lapin(ブラン・ラパン) 日本語で、白いうさぎ

 

コーヒーカップに描かれたロゴの白いうさぎは、

ほっぺが落ちそうなほどふっくらと幸せそうに笑っている。

その頬の丸みは、当時まだ幼かった娘の頬をモチーフにしたという。
家族のしるしのように、店名とロゴが決まった。

 

店内には、当時新婚旅行で購入したフランス土産が飾られていた。

 


手間をかけた店内「住まいの延長」にあるカフェ


そんな生粋の料理人でありながら、趣味はDIYのご主人。

店内のテーブル、椅子、カバン置き、そのほとんどが手づくりだ。

 

天井には季節のドライフラワーが飾られ、
ペンダントライトのコードは、DIYらしい素朴な味わいを感じる。
角の丸いテーブルや、背もたれに木の節目が残る椅子も、
手づくりならではの温もりだ。

「最初は壊れたイスを直すところからだったんです」

最初はネジを締め直したり、塗り替えたりする程度だったが
「いっそ自分で作ってみようかな」と思い立ったという。

 それから、休みのたびに工具を手に取り、
少しずつ、お店を自分の手で育てていくようになったという。


「ここ、もう少し変えたら、お客さん使いやすいかな」
そんな思いつきから、棚や荷物置き、照明がひとつずつ増えていった。

 

「お金をかけず、手間をかける」

それが、ご主人の口ぐせだった。



最後にご主人はこう言った。

「完成するなんて、きっとないんです」
「DIYも料理も、未完成のまま、少しずつ変えていくのが楽しいんですよ」

「未完成のまま続けていく」
これこそ、この店がずっと愛されてきた理由だと思った。

 

【Blanc Lapin】

住所:三重県桑名市多度町香取502
営業時間:9:00〜16:20(ラストオーダー 15:50)
電話番号:0594-48-33-8
Instagram: https://www.instagram.com/cafe_blanclapin?igsh=Y2Y2eGt0YzRyc2pr

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