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愛され母娘が作るチゲとサムギョプサル! 心も体もポカポカになるお店まるこ@伊勢

もう10年以上通い続ける美容室で、いつものように髪を切ってもらっていた。

しょっちゅう会わないからこそ色々と話せる距離感で、私の旦那どころか前の前の彼氏のことも知ってるし、明るくてオープンで、頼れる姉御的存在。
そして、くせっ毛の私の髪を見事に扱ってくれるスゴ腕の美容師さん。

そんな美容師さんが、いきなり言い出した。

「私、韓国料理屋さんするわ!」

・・え、どういうこと?

一ヶ月半後に髪を切りに行ったら、オープン前日だった。

内装工事や、ロゴ、メニュー決め、仕入れ先決めスタッフ教育・・
美容師しながら、それ全部できるってすごすぎる。

そして見事にオープンしたのだ。
【サムギョプサル・チーズタッカルビ・チゲのお店まるこ】

昼でも夜でも、このインパクトある看板が目印です!

誰もスタッドレスタイヤをつけていないんじゃないかと思われる伊勢でも、雪が降った12月。
あの寒い日に、まるこのチゲはたくさんの人の胃袋と心を温めたんだろう。

まだ寒い日が続く今食べに行かなくて、いつ行くの?!

と、いうわけで まるこ にやってきました!

まるこは伊勢市御薗町、国道23号線からすぐ近くの所あります。
あ、駐車場はお店前だけじゃなく、裏にもたくさんあるそうですよ。

店内はコンクリート調の床にグレーの壁紙や黒の椅子で落ち着いたトーンで、個室風に区切られた席もあるのでゆっくりできそう。

そして各所に目を引くカラフルなネオン。
韓国から取り寄せたというネオンは豚やビールなど、可愛くてフォトスポットにもなっています。

韓国語わからず購入したら、実は「ラーメン専門店」と書いてあるらしい。笑

 

伊勢の食材にこだわるまるこ。

まるこで食べられるのはなんといってもサムギョプサル!
豚が苦手な方も楽しめるようにと、鶏バージョン鶏ギョプサル。
流行りの韓国料理、チーズタッカルビ。
温まるチゲは3種から選べ、ホルモン味噌炒め、チヂミなどの一品料理とごはんものも!

食材はおいしさと、伊勢食材にこだわって選んだそう。
サムギョプサルに使われる豚肉はあっさりとした甘みのある脂身が魅力の「伊勢の国 健康豚」
豚肉が苦手な人でも楽しめるように!と鶏肉は臭みがなく、柔らかさとコクが特徴的な地鶏「伊勢どり」
そのお肉を巻くレタスは西豊浜町で水耕栽培されている柔らかさとみずみずしさが特徴の「グリーンレタスとフリルレタス」
そして、一緒に食べたくなるお米は御薗町の農家さんが作る「こしひかり」
説明を聞いてるだけで、もうおいしそう・・・!

注文したのはサムギョプサルとおすすめのテンジャンチゲ。
腹ペコな私たちは、ナムルとホルモン味噌炒めも注文です。
絶対ビールがおいしいやつ!

サムギョプサルって名前は聞いたことあるけど、実は食べ方がわからない・・と思ってたら、説明POPありました。

伊勢弁で書いてあって、つい声に出して読みたくなります。

大きな豚肉、まずはそのまま焼いちゃいます!
同じ鉄板の上で、キムチやエノキも焼いて豚肉に火が通ってきたらハサミでカット。
これをレタスにまいて、豪快にいただきます!

ぷりっと、シャキッと、口の中に辛味と豚肉の旨味と辛味がひろがって・・ん、おいし〜!!

すり鉢上に高低差のある鉄板は、豚肉の余分な脂を落としてくれる構造。
キムチやネギ塩など、薬味と共に食べると想像よりあっさり!
いくらでもいけちゃう・・!

 

続いてはテンジャンチゲ。
アサリの出汁と味噌がベースでコクのあるスープにはほたて、豚肉、ホルモンの旨味がぎゅっと濃縮!
私辛い食べ物苦手なんですよ・・。でもこのチゲは美味しく食べられた!
辛いんだけど美味しくて、もう一口、と、止まらなくなる味わい。
追いホルモンでホルモンチゲにするのも、おすすめです!

辛いがの好きな人は中辛・辛口も選べます!

 

今、よだれ出ましたね?

ホルモン味噌炒めは、甘めの味噌がベース。
プリプリで臭みのないホルモンと、濃いめの味付けがたまりません。
これはね、白ごはんにワンバンさせたい味わいです。

熱くて辛くて、おいしくて。
次はお肉と何を巻こう?これも美味しいよ!って盛り上がる。
あ。これって手巻き寿司の感覚に近いね。
大人も子どももワクワクするやつ。

他にも石焼ビビンバや冷麺、スープなどもありました。
スタッフの1番人気はビビン麺だそうで、これも気になる!

飲み物は生ビール以外にも、韓国のお酒マッコリやチャミスルなどが楽しめます。

 

 

楽しくお腹を満たした後で、冒頭に出てきた凄腕美容師こと、まるこのオーナーさんにお話伺いました。

 

お店をオープンするかはおみくじによって決まった?!

・そもそも、なんで韓国料理店をやることに?

オーナー:私の、サムギョプサル愛が強すぎて!笑
美味しいサムギョプサルを食べれるお店が近くになくて、よく家で作っていたんです。

そしたら近くの物件が空いて・・。
元々焼き肉もやっていたお店やから、ダクトもあって。
たまたま大家さんも知り合いで、声をかけた方たちはスタッフしたい!って言ってくれて。「今やるべき」って条件が整ってしまったの。笑

でも、やっぱり最後のひと押しがほしくて、娘と神社におみくじを引きに行きました。
2人で大吉出たらやろう!って決めて。

昔、神主さんに言われたことがあって
『おみくじって、引く時緊張するでしょう。
思った結果じゃなかったらどうしようって。
でも、おみくじなんて人生と一緒で何度でもやり直せる。何回引いてもいいんだよ。』
その言葉があったから、2人で小銭が尽きるまで引こう!と決めて、私は3回分、娘は4回分の小銭があって、それぞれの最後の1枚で大吉がでたの!
で、やることにしたんさ。

 

よく見ると”サンギョプサル”

 

そして受け継がれる父の味・・

・キャッチーで1度聞いたら忘れない「まるこ」という名前の由来は?

オーナー:韓国料理店をやると決まり、焼肉店を営んでいた父に報告に行った時にチゲの味がうまく出せないことを相談しました。
あの味が、なかなか再現できやんのさー。って。
そしたら、お父さんが「これ持ってけ」と、当時のレシピを書いたノートをくれたの!
それで、店の名前をまるこにするか!と決めたんさ。

・あ、「まるこ」はお父さんの焼肉屋さんの名前なんですか?

オーナー:そうそう!漢字で丸小やったけどね。
もっとおしゃれな名前にしようとおもってたのに、ノートをもらった帰り道、やっぱりにこの名前か!と気持ちが固まりました。

年季の入った石焼ビビンバの器と、秘伝のノート。

 

・まるこの名前と共に目を引くロゴのイラストは誰が書いたのですか?

オーナー:これは、うちの息子が書きました!
なかなか私も娘も絵心がなくて。お店の準備をしながらも家で色々書いてた時に、息子に1回書いてみて〜。と頼んで、出来上がったん。
一発書きやから、線が微妙に歪んでんのやけど、それも味ってことで。
めちゃくちゃ気に入ってます!

 

息子さん、いい仕事してる!

 

実はまるこは母娘で営業しているお店

では、ここらへんで娘さんにもお話聞かせてください〜。と、
登場していただいたのは店長さん。

 

・母娘でお仕事とはじめて、今どうですか?

オーナー:私はめちゃくちゃ娘を見直しました!接客がすごく素敵で、みていて気持ちがいい!
私もそんな接客しやな〜。と、見習ってます。
まあ、めちゃくちゃケンカはするけど、それでも休みの日も一緒にいるくらい仲良し。笑

店長:私はもう、小さい頃から母の働く姿は見てるし、家で料理してるのも見てるし特に違和感も見直す所もないというか・・想像どおりでした。笑
でも、昼間の美容師の仕事もしながら夜も働くのはすごいと思ってます。

 

・お母さんが韓国料理屋を始めるって聞いた時、どうでしたか?

店長:え、何言ってるんやろ?ってはじめ本気にしてなかったんですけど
早い段階で色々ぽんぽん決まって行くから、本気なんやな!って思いました。
お母さんはハマったり、キメるとぐぐ!って入っていくから・・いきなり空手はじめて黒帯にまでなったり。笑
今回も、本気とわかってからはもう乗っかっていくしかないという感じでした。

オーナー:でも2人で、というか主人と3人で始めてよかったと思いました。
私は考える前に行動してしまうけど、娘と主人は慎重派ですごく考えてくれるからバランスはいいと思います。

店長:そうやね。3人それぞれ得意分野が違うというか。だからよくぶつかるけど、最終的にいい方向に行ってるとおもう!

 

・最後に何かメッセージありますか?

店長:ランチ、昼飲みもやってますし、夜の営業時間も遅くまでやってるのでいろんな時間帯に来ていただきたいです!
あ、でもお客さんがいないと早く閉めることもあるのでご了承ください。

オーナー:たくさんやりたいこともあるので、これからのまるこを楽しみにしててください!
元気なスタッフと共にお待ちしてます!

 

辛い!おいしい!身体もポカポカ!だけじゃなく、
笑顔と親子の絆が心もポカポカにしてくれる、そんな素敵なお店まるこでした。

 


サムギョプサル、チーズタッカルビ、チゲのお店 まるこ
伊勢市御薗町長屋1978−3

営業時間11:00〜14:00 / 18:00〜24:00(早く閉めることも有)
定休日/月曜日

instagram:@maruko_ise

 

OTONAMIE PUSH EVENT【2023.2.2update】

\こんにちは!広報担当のともーこです!/

イベント情報をご紹介していきます。
※各イベントへのお問い合わせは、各イベントのお問い合わせ先にお願いします。
※イベントの詳細はフライヤーまたは、各HP、主催者にご確認ください。

村田 瑞記 作品展 風のうた、雲のささやき

イベントのジャンル:作品展
日時:2023年2月11日(土)~26日(日)12:00 – 18:00 火・水定休
主催者からのメッセージ:村田瑞記はカリグラフィーで培った技術を生かし「言葉」を線で表現する作家です。今回の展示は、彼女が表現者としての方向性を模索する中で見つけた、和歌で詠まれた言葉の響きや感じた閃きをテーマにしています。和紙に柔らかな線で紡いだ、まるで心象風景のような作品が展示されます。このテーマが生まれるきっかけとなった音楽家Noahと取り組んだ映像作品もご覧いただけます。皆様のご来場をお待ちしております。

村田瑞記 Mizuki Murata
1993 三重県生
2015 三重大学教育学部美術教育コース デザイン専攻 卒業

詳しくはこちら
www.studiorokyo.com

 

CROSS-BORDER GALLERY & LIVE

イベントのジャンル:多文化共生・芸術
日時:2023年2月6日(月)~2月12日(日)10:00-20:00(最終日は16:30まで)
主催者からのメッセージ:外国にルーツを持ち日本に住むアーティストらによる絵画展と演奏会を開催します。ロシアのウクライナ侵攻や北朝鮮のミサイル実験など、戦争を身近に感じる昨今、多文化共生という考え方が、平和に通じるより大切なものとして心に響くようになりました。多様な価値観の理解や新しい視点の発見を楽しめるアートや音楽の鑑賞を入り口とし、来場者が多文化共生に触れ、考え、楽しんでいただければ幸いです。
イベントに関するHPやSNSなどのリンク先
https://heartpier.com/cross-border-gallery-live/


皆様からもイベント情報を募集しています!

お寄せいただいたすべてのイベントを掲載できる訳ではありませんが、OTONAMIEの読者の皆様が楽しめそうなイベント情報を、編集部がピックアップして掲載いたします。
お気軽に下記フォームからイベント情報をお寄せください。

掲載申込みフォーム

真言密教のお寺で瞑想。没入感のあるマインドフルネスは多分一生忘れられない。

※この記事は個人的な感想が多く含まれています。

先日、不思議な体験をした。
お寺でご住職に導いていただき、瞑想を行ったときだった。
阿字観(あじかん)と呼ばれる瞑想法。

真言密教のお寺の本堂に入り、椅子に座る。
手は法界定印(左手の上に右手を置き、親指と親指を軽く触れさせ卵形を作る)に整える。
お経が始まった。

今から、目の前に掛けられている阿字観の絵を自分の意識のなかに入れるイメージをする。
描かれた円は満月の輪(月輪:がちりん)。
輪のなかには、清らかさの象徴である蓮華と、真言密教で万物の元を意味する「阿」の梵字。
阿字観本尊の梵字は「大日如来」を表す。
まぶたの裏に阿字観の絵を焼き付ける。
ご住職のご指示にしたがいながら、目を閉じてゆっくりと口から深く息を吐く。
自分の内面の汚れを手足の先端から全身、胸、のどを通ってきた空気に込めてゆっくりと吐く。
吐ききったらひと節をつけ、今度はゆっくりと鼻から息を吸う。

仏や神々、阿字観本尊から清らかさに満ちた空気を感じながら。
また、自然の摂理から溢れる清浄な空気を感じながら。
ゆっくりゆっくりと息を吸う。

途中、阿字観の絵が思い浮かばなくなったら半眼で目の前の軸を確認する。
そしてまた目を閉じ、呼吸に集中する。
これを何度も繰り返す。
後半の呼吸は息を吐くときに静かに「あー」と声を出す。
だんだんと日常と非日常の意識の境界が曖昧になってきた。

阿字観の絵が自分の胸に近づいてくるのをイメージする。
半眼で阿の梵字を見つめると字が立体的に見えてきた。
何度も繰り返していると、頭のなかの遠くの方でノイズのような音がしていることに気が付く。
ハッと思い、目を全開に開けてしまった。
体験したことがない心地良い感覚へ没入することに、自分自身がうろたえたのだろう。
そう考えると妙に納得できて、目を閉じると瞑想に集中できた。
続いて口を閉じ、奥歯を軽く嚙み合わせ、舌先を口のなかの上にあてる。
鼻でゆっくりと呼吸を続ける。
阿字観の絵が自分の胸に入り大きくなるのをイメージする。
それが自分を越え、無限大に大きくなる宇宙を想像してみる。

 

日常では観えない自分の姿。

お寺ではない、知らない空間にいるような不思議な感覚になった。

最近の自分の見栄を張った行動。
自分を大きく見せるための愚かな発言。
虚勢を張っていたんだと分かった。
近頃、時々息がしづらくなることもあった。
突然やってくる、理由がわからない漠然とした不安に怯えていたことも。
一生続く圧力があるように思えて気が滅入っていたことも。
そんな自分が、瞑想中はちゃんと正面から観えているから不思議だ。

そこにいるのは愚かさをひけらかしながら、逃げ腰の滑稽な姿勢でしか日々を生きられない自分。
自分の内側に無意識に溜め込んでしまっていた何かを、意識的に吐き出す。
忙しく生きれば心に納得できていないことも溜まる。
それを消化不良のままやり過ごし、気持ちが混沌とすれば正しさを見失う。
瞑想をしながら良かったと思うことがあった。
それは、自分のなかで消化できないものが、なんとなくわかる気がしたからだ。

「脈々と受け継ぐ、ご先祖さまから繋がれきた命を感じてください」
ご住職から、そのような言葉が聞こえたときだった。
普段ご先祖と聞くと、祖父や祖母の顔しか浮かばない。
でも目を閉じて瞑想していると、そのもっと前、さらにもっと前から命が繋がれていたことが認識できた。
生命の誕生からずっと命は繋がっていて、今もこうして生きている。

 

自分と自分以外のすべての存在。

最後に、大きく広げた阿字観の絵を小さく縮めていき、胸から出して軸に戻すイメージをする。
目を開けて、手で身体に触れずにお祓いをする。

どれくらい瞑想をしていたのだろう。
途中から時間の感覚がわからなくなった。
心は断捨離され、視界はクリアになった。
深い眠りから、心地良く目覚めた時の感覚に似ている。

自分と自分以外のすべての存在が有る。
そう意識すると、自分という存在が有ることが浮き彫りになる。
そしてそれらはすべて繋がっている。
命は本来、孤独ではない。
苦しみを救ってもらえる何かがあると気が付くと、気持ちが少し楽になった。
マインドフルネスという心の整え方は、真言密教では平安時代から阿字観などで伝えられてきた。
複雑な現代社会でも、先人の偉大な知恵は人を救う。

 

阿字観はヨガ。

ご住職曰く、怒りがすべてを壊す根源だという考え方が仏教にはあるそうだ。
自分も家族も大切な人もすべてを壊す怒り。
従って瞑想で怒りを鎮め、心を平和な状態にする。
忘れがちになることなので、お寺では毎日、ご作法に従ってご祈祷を行っているという。

瞑想が終わり本堂を見渡すと、荒々しい形相の神や仏が多い。
穏やかな神や仏だけでは、救えない人がいるというのが真言密教の教えで、時に鬼のような形相でないと導けない人がいるのも真実だという。
真言密教は、806年に空海(弘法大師)が唐から帰国し広めた宗派で、日本の仏教のなかでも作法や教えがインド仏教に近いこともあり、阿字観の瞑想はヨガの一部として捉えられている。

 

弘法大師生誕1250年を記念した事業がスタート。
左:愛宕山上福院龍泉寺ご住職の岡本祐璋さん。右:丹生大師神宮寺副住職の岡本祐真さん。

今回、瞑想をさせていただいたお寺は松阪にある愛宕山 上福院 龍泉寺(あたごさん)で、導いていただいたのはご住職の岡本祐璋さん。また瞑想体験を受け付けている龍泉寺を繋いでいただき、当日もご同行いただいたのは丹生大師 神宮寺の副住職 岡本祐真さん。

今年は弘法大師ご生誕1250年で、松阪市と多気郡の真言密教系の7つの寺院が協力して「松阪七弘法巡り」がスタート。無病息災・福徳円満・諸願成就(合格祈願)をご祈祷した七福特別御朱印を用意し、すべての寺院を巡り満願された方の名前は、神宮寺大師堂にて奉納祈念される。
事務局を担当する神宮寺の岡本さんは「昨年(2022年)の12月24日からスタートしたのですが、思いの他ご参加いただく方が多くて感謝しています。地元の方なら1日で巡ることもできるので、ぜひお気軽にご参加いただければと思います」。

また寺院によっては、写経体験や阿字観(瞑想)なども予約制で受け付けている(詳しくはHPで)。真言密教系の寺院はこの辺りでは少ないが、宗派独特の明王という守護の神々、仏教を守る帝釈天や梵天などの神々、権現などの神を祀る神仏習合時代の名残も知ることができる。

龍泉寺にある梵字の曼陀羅

今回、瞑想をさせていただいた私の感想。あれから2日しか経っていないのですが、心身ともにいつになく好調であること、そしてこんなに近所で非日常体験であるマインドフルネスができることは驚きで、また何かの折にお寺に行きたいと思いました。

 


 

松阪七弘法巡り
hp http://www.ms2.mctv.ne.jp/nanakobo/
in https://www.instagram.com/7.kobo/

愛宕山 上福院 龍泉寺
松阪市愛宕町1丁目4
hp http://www.atagosan.com/

丹生大師 神宮寺
多気郡多気町丹生3997
in https://www.instagram.com/jingujl

 


 

阿字観と座禅の違い
座禅は煩悩を消して無を目指す。
阿字観は煩悩も含め全てを認める。

龍泉寺さんでの阿字観体験は、説明を含め30分〜1時間です。
宗派等関係なくお申し込みいただけます。
体験料(奉納)
30分まで 500円
それ以上 1,000円
※阿字観は体験する人によって感じ方が異なりますのでご了承ください。

 

「山を行く」連載エッセイ【ハロー三重県】第32回

一年前の秋頃、家族で山に登った。
知り合いが教えてくれた、経ヶ峰という、津市内の小さな山だ。

体力に自信がないので疲労が伴いそうなアクティビティにはととことん後ろ向きだ。体力に自信がないのに我が家には元気盛りの子どもが3人もいるから常に温存に余念がない。体力を奪うあらゆることを避けて生きている。
なのに、山に登ったのだ。あの日の私はとても勇敢だったと思う。

「今日山登りしない?」

唐突に夫が言った。
夫が休日の予定を提案することだけでも珍しいのに、脈絡のない「山登り」に度肝を抜かれた。
話を聞けば職場の誰それさんが山登りをして楽しかったという話を聞いたらしい。おおよそそんなところだとは思ったけれど、それにしても山登りってあまりに唐突だ。
もっと、こう、我が家にとって文脈のあるアクティビティが他にもあるでしょう。
下の子が当時まだ4歳で、少々心もとなくもあったし、確かみんな季節の変わり目で体調もどこか不安定だった。そもそも「山登り」と聞くだけでなんだか頑健な人間の特殊な遊び、という先入観が付きまとう。体育の時間が何より嫌いだった私にとって、なんだかとても遠い感じがする。たった45分の授業で心を砕いていたのに、山なんて登ったら降りてこないといけないではないか。途中で寝たくなったりお風呂に入りたくなったりしたらどうしたらいいの。

私がいくら煮え切らない反応をしても、夫は依然やる気に満ちていて、いやしかし、と押し問答を繰り返した結果、何とか翌週に引き延ばすことしかかなわず、その翌週子どもたちの装備を整えて山へ行くことになった。

*

私だってお母さんのはしくれだし、夫のこともそれなりに好きなので、いくら気乗りがしないと言ったって、楽しむつもりもある。
次の週末、たくさん握ったゆかりおにぎりを夫のリュックに詰め込んで、ぱんぱんに着ぶくれして、子どもたちにもこれでもかと着こませて、ファンシーな靴を履きたがる末っ子をなだめすかして運動靴を履かせて、上着を置いて行こうとする長男を説得して、8悶着ぐらいしていざ山へ。

登山口、と呼ばれる場所までは車で行く。
到着したそこは、もうすでに私にとってはれっきとした山そのものだった。私はここからさらに山の中へ、頂上を目指して歩いていくらしい。
すでに登山口で肌寒いのに、これからろくに日の当たらない山道を歩いて、ふきっさらしの頂上を目指すと思うと、想像だけでうんと寒くなった。

登山口には山の水らしきものを引いたパイプが突き出していて、そこから澄んだ水が流れていて少しだけ元気が出た。
寒いのも疲れるのも嫌いだけど、水は好きなのだ。水を見ればなぜか元気が出る。前世は水辺の苔か何かだったのかもしれない。

*

ひたすら傾斜を登り続けた。
子どもたちは、小人がいるかもしれないやら、かっこいい枝が落ちているやら、蛇行しながら元気に歩いていく。私は子どもたちが転がり落ちないか気が気でなく、ただ心配ばかりして歩いた。

随分と歩いたな、と思ったあたりで、急に開けた場所に出た。
地蔵がたくさん並んでいる広場のような場所だった。こんなところに、まあ、と驚いていたら側にお年寄りが3名ほど座っていた。

なにを話したかよく覚えていないのだけど、登山に来たの?とかそんな言葉を少し交わした気がする。彼ら同士は祭りだかなんだかの準備の段取りを話しているようだった。
私にとってそこは随分と山奥で、それなりに辺境と言ってもいい場所だったのだけど、ご近所らしき人が暮らしの延長のような振る舞いでそこに居ることが異次元だった。彼らのほうが私より丈夫であることは明らかだ。健康寿命という四字熟語だけが漠然と浮かんで脳裏を占める。
とりあえず、頂上を目指そう。
それが強い足腰の第一歩だと思うことにして、彼らに別れを告げて、また歩き出した。

*

ハイキングコースとは名ばかりで、私たちが歩いたのは思った以上にきちんと山道だった。私がこれまでの人生でハイキングだと信じていたものはもっと牧歌的でのんびりとしたものだけど、今歩いている道は時折不安になるほど細くなるし、たまに崖では?と思うほど切り立った道になったりもした。それでもたまにすれ違う人がいるのでそれを心の支えにしてまた登る。そんな繰り返しでひたすら登る。
頂上からの景色がとてもいいらしい、という情報だけを楽しみにただ登った。

やがて、少し広い舗装された道に出た。
登山道を案内する大きな看板とその下に丸太でこしらえたベンチのようなものがあり、おにぎりを出して座ってみんなで食べた。
おにぎりを食べながらどれ、と看板を見る。
我々はほんとうに随分と歩いてきたから、勘定ではあと30分のはず。
と、思っていたのだけど、地図をどう見てもなにかがおかしい。
地図によると私たちがいるのは標高でいうと、出発した登山道と変わらない。
そんな馬鹿な。ここまで膝を酷使して歩いてきたというのに。
夫とああでもないこうでもない、と見方を変えては地図を眺めるのだけど、やはりどう見ても、頂上までは遥か彼方であるらしかった。
私たちは、山を真横に横切っていいた。

これだから素人の山登りは、と思ったりはしない。むしろ想定内だ。山の頂上なんて大それたものを、私みたいな軟弱な人間があっさりと拝めてはいけないのだ。まずは横ばいくらいでちょうどいい。それが身の丈というものだ。

子どもたちの誰かしらがおにぎりを食べて腸が刺激されたのか、「トイレに行きたいよう」と言い出した。
またある子は、「まだまだ頂上を目指したいよう」と言った。
どうすればいいやら考えている間にも便意をもよおした子どもが緊急なのは明白で、その日は大人しく下山することにした。

*

頂上が見たかったと帰路も言い続けたのは確か長男で、またいつか登ろうね、と言ってなだめながら帰りを急ぐ。
あの、地蔵がたくさん並んでいた広場まで戻らないとトイレがない。
帰路はひたすらトイレを目指す、わき目もふらず、ひたすらに。往路よりも圧倒的に目的が明確で明瞭だった。
私たちは今、トイレを目指している。そのことがなんだかとても健全に思えた。子どもの排泄のために力を振り絞るというのは太古の昔からのあるべき親の姿という感じがしませんか。

あの日、私の運動靴は底がベロンと剥けてダメになってしまった。汚れてもいいランニング用の運動靴はそれ1足しかなく、次に山に登るときにはそれなりの頑丈な靴が必要だな、と思っている。
また登ろうね、と息子に言ったのに、新しい靴を買うのも億劫だし然るべき下調べをするのも億劫でついその気になれずにいる。

それでも時々、「頂上の景色がいいらしい」というまた聞きした誰かの言葉を思い出しては、たまに「またいつか」と思う。
春になったらまた登るかもしれない。

「松阪市スケートパーク」に行ってみたら…そこにはスケーターと市職員によるパーク誕生秘話があった

私の日常。職場と自宅の往復。

photo by ko_ma1980

寄り道はスーパー。
今日の晩御飯、寒いし鍋でええかな…えー、また鍋―?って言われそ。

photo by ko_ma1980

エンドレスな家事と仕事。なんだろう、この毎日の繰り返しは。スーパーで買い物しながら、ふと、そんなふうに思うことがある。浮き沈みのある時は、平穏な日々を求めるのに、身勝手だとは思っています。

photo by ko_ma1980

そんな時、「クリスマスプレゼントで子供にスケートボードを買ったので(サンタさんがくれたので!)一緒にやらないか?」と友達からL I NEがきた。刺激のある非日常を求めて、スケートパークへ行ってみた。

 

全国最大規模の面積を誇る、松阪市スケートパーク(松パー)へ

来ました、松パー!綺麗ですごく広い!安全第一で滑ります。

松阪市ホームページより
友達家族と。プロテクター、ヘルメットで完全防備!

受付でお願いすれば、スタッフの方が一からスケートボードを教えてくれる。じっくり教えて欲しい場合は、月一で開催している有料のスクールがおすすめとのこと。松阪スケートボード協会の鈴村さんにスケートボードの基本を教わった。

右:松阪スケートボード協会の鈴村さん。

中学からスケートボードを始めた鈴村さんは、当時あまり売っていなかったスケートボードの雑誌を、穴が開くほど眺めては、友達と練習していたという。今の子供達は動画などの教材も多く、技ができるようになるのが早いけれど、焦らずゆっくりで良いと鈴村さん。

数年前に息子と私がこのスケートパークに来てから、平坦な場所はなんとなく滑れるようになったのだが、オーリーという技がなかなかできなかったり、コロナ自粛だったりで、次第にスケートボードから離れていってしまった。オーリーとはスケボーの登竜門とも言われる、板と一緒にジャンプする技だ。なぜ板が足にくっついてくるのか、私は不思議でならない。

鈴村さん:オーリーは一日1200回練習な。ひたすらやる!
息子と私:せ、せんにひゃく…

要はスケボー愛と練習量。近道なんてない、黙って練習。オーリーの練習をしていると、体があっという間に熱くなる。初心者エリアから少しだけ、ローカルエリアへと滑っていく。冷たい冬の空気をまとって滑るのが心地良くなってきた。

全国最大規模のこのパークは、初心者エリアの他、バンクと呼ばれる坂やレールなど、様々なセクションが楽しめるローカルエリア、国際大会も開催できる競技エリア、深さ最大2.3mのプールエリアがある。

松阪市スケートパークパンフレットより

ローカルエリアには、初心者から上級者までたくさんのスケーターが滑っていて、初心者エリアから出るのは少し緊張する。プールエリアなんて、一度入ったら自力で出れなさそう。

今日が初めてのお父さんと来場3回目になる小学1年生の息子さん。

中学2年生、小学4年生、5歳のお子さんとお母さんで滑っていた立岡さんファミリー。

お母さんのスケートボードはサーフスケートというボードなのだとか。試しに乗らせてもらうと、グネグネして怖かった。

近田さんと田中さん。若い頃からずっとスケートボードを続けている。

左:近田さん 右:田中さん

どうしてそんなに続けられるんですかと尋ねると、「なんか知らんけど、楽しいんやわ。」と近田さん。

立岡兄弟が息子にスケートボードの技など、気さくに教えてくれた。とにかく老若男女、和気あいあいとしているこのパーク。

パークの外を散歩中の老夫婦が、「子供ら寒いのに、よぉ頑張っとるわ」と感心しながら通り過ぎていく。ネガティブなイメージもあるスケートボードだが、オリンピック競技になりスケートボードのイメージは変わってきていると、鈴村さんが言っていたのを思い出す。

このパークができたことにより、こんなにも大勢の人々が、安心してスケートボードを楽しんでいる。一体、誰がこのパークを作ろうと言い出したのだろう。

 

官民一体!意見交換に8年かけて完成した、松阪市スケートパーク

スケートパーク建設当初から事業に携わっている、松阪市役所の鈴木さんにパーク誕生のエピソードを伺った。

鈴木さん:平成10年くらいかな、スケートボードの愛好者(鈴村さんや現在の松阪スケートボード協会のメンバー)からスケートパークを作って欲しいという要望があったんです。当時、滑るところがないので公園でスケートボードをしている子達が多く、騒音で近隣住民とトラブルになっていたんですね。スケートボードが理解されにくい時代でした。

鈴木さん:スケートボードがオリンピックの種目になった時、パーク建設に追い風が吹き、市職員と松阪スケートボード協会はパークのレイアウトについて、何度も話し合いを続けました。それが7、8年かかったんですよ。パークを作っている最中にも、多くの愛好者に来てもらって、とにかく1人でも多くの方から、使いやすいかどうか意見を聞いていましたね。

そして平成31年4月に、松阪市スケートパークがオープン。現在では、このパークでスケートボード日本OPENなど多くの大会が開催され、東京オリンピックの時には、カナダのナショナルチームがこのパークで練習していたというのだから、これはもう「世界の松パー」です!

松阪市総合運動公園facebookより
練習するカナダのナショナルチーム。松阪市総合運動公園facebookより。
松阪市総合運動公園facebookより

公園で滑っていたスケーター達が声をあげ、長い年月をかけて市職員と作り上げた松阪市スケートパーク。県外からの来場者も含め、初心者から上級者、子供から大人まで、多くの人々に愛されている。

 

何となく行ってみたパーク、そこは胸アツな場所だった

松阪市スケートパークには、熱い誕生秘話があった。誰もが安心して利用できるパーク、それを維持していくための労力だって想像できる。何事も、ローマは一日にしてならず!時折平凡に感じる私の日常も、自宅と職場の往復も、かかってこいです。

 


 

松阪市総合運動公園管理事務所(松阪市山下町111)
Tel 0598-28-6757
https://www.city.matsusaka.mie.jp/soshiki/41/skate.html

三重のカレー味事情

カレーライスやスパイスカレーではなく、カレー味の食べ物側のお話です。
わたしが暮らす津には、カレー焼という名物があります。
棒状の今川焼きにカレーが入っていてライトなカレーパンのような感じです。
昔からおやつとして親しまれています。

松阪の老舗中華そばの不二家のカレー中華そばは、和風だしが効いていて美味しいと思った記憶も。
そしてOTONAMIEでも掲載したように、松阪のカレーうどん事情がおもしろかったりもします。(松阪のソウルフードはカレーうどん説も・・)

伊勢の三大ソウルフードのひとつに、キッチンクックのドライカレーがあります。
ドライカレーの上にカレーをかけて食べることで有名で、ドライカレーの絶妙な味付けがカレーと同調し、味にしつこさがない不思議な味わい。
量も多いのですが完食でき、翌日にはまた食べたくなる魔法のような一品です。

そして新たな美味しい「カレー味」に出会ってしまったのです。

お店があるのは津市一身田寺内町。
髙田本山という呼び名で親しまれる、真宗髙田派本山 専修寺を中心とした町です。

津市外から友人がきたら案内したくなる趣きのある町並みは、フォトスポット。

ファインダーを覗けば、レトロな被写体に出会えます。

喫茶こころというお店にある、魅力的なカレー味の食べ物に出会ったのは昨年の冬。
ロケで映像にご出演いただいた方が喫茶店を営んでいるということで訪れたときのことです。

家庭的な温かい雰囲気の店内では、珈琲の香りに癒されます。
珈琲と一緒にいただく手作りのケーキもおすすめです。

ランチ時に訪れ、メニューを眺めるとナポリタンやオムライスなどの洋食がありました。
どれにしようかとたのしい選択をしていたときに、メニューを二度見。
カレー焼きそば。
カレー風味のソースで炒めた焼きそばなのですか?とお店の方に尋ねると、そうではないらしい。
想像が付かないので注文してみました。

一般的なソース(ウスター系)で炒めた焼きそばに、カレーが掛かっています。
キッチンクックのドライカレーに、カレーが掛かっているのに近い感覚です。
味は焼きそばがあっさりしていて、カレーとも良く合います。
そもそも関西の方ではカレーにソースを掛ける人もいるので、ソースとカレーの相性は良い。
ソースはカレーに味の深みを持たせるのか?などとひとり妄想が膨らみます。

ぜひ訪れていただきたい寺内町は、昔から参拝者で栄え、和菓子屋が多いのも特徴です。
髙田の烙印が押された、たけやの薄皮饅頭は旅情を盛り立ててくれます。

国重要文化財・山門へ続く町並みも、ここならではの独特の世界観をたのしめます。

カレー味の食べ物、三重にもっとあるのかな?と検索してみましたが、これが上手く見つかりません。(カレーライスやスパイスカレーが検索結果に出てくる)
それなら現地で自分の足で探すしかないので、日々のランチのお店選びがたのしくなるのです。

あなたの暮らす町には、どんなカレー味の食べ物がありますか?

 


 

喫茶こころ
津市一身田町2785−6
059-273-5366

見慣れた景色を、一駅分歩いてみたら。

寒くなると、つい出かけるのが億劫になります。
ドアtoドアで目的地に着ける車は生活の必需品。

都道府県別自動車保有台数では、三重県は全国で11番目と高く(2018年のデータ)、
移動手段としては、歩くよりも車に乗っている時間が長い人も多いんじゃないかな。
私もその1人です。

3年ほど前のJAFの調査では「信号のない横断歩道での停車率」がワースト1位だった三重県。
それって普段歩くことが少なく、歩行者側を体感しないからじゃないかと思っていた私。
(この3年で数値も大幅に改善され、体感的にも止まってくれる車は増えたように思いますが)

年末年始、交通量も増えて渋滞も多くなるし
たまには車を置いて、駅分くらい歩いてみようと思います!

 

そんなわけで、まずは最寄りの伊勢市駅の正面を目指します。

家の近くは犬の散歩でもよく歩くのですが、この犬が踏切&電車が大の苦手。
なので犬の散歩時は駅から自ずと反対方向に行くのです。
今日は犬もいないし、1人で気ままに歩いていくぞ。

伊勢市駅の近鉄側から、伊勢市駅JR側まではぐるりと回るので地味に遠い・・
ぐるりと回るのが面倒な方は150円で入場券をお買い求めくださいね。(伊勢市駅の場合)

ぐるりと回る途中のこちらの踏切は通称「梅花堂(ばいかどう)の踏切」
伊勢の人にはだいたいこれで通じます。

なぜそう言うかというと、ここに昔「梅花堂」というお菓子屋さんがあったからだそう。
小さい頃この踏切が大きくて、通る間に電車がこないか怖くて泣いた記憶はあるのに、梅花堂のことは記憶にないのが残念。

 

あ、歩きは通れますが、車は一方通行なのでご注意を。

 

 

ぐるりと回って、JR伊勢市駅側に到着。
おおきな門松が迎えてくれました。

 

駅を降りて最初に見える大きな鳥居は外宮参道に繋がっています。
この時期は、帰省なのか旅行なのかスーツケースを持った人も多い。

外宮参道をふらりとしたい気持ちを抑え、
「一駅分歩く」をテーマに、ここからお隣の宇治山田駅を目指します。

 

以前に宇治山田駅前にある、レトロな商店街を散策したのですが、
伊勢市の駅前にも、めちゃくちゃレトロで味のある商店街のアーケードがありました。

主に飲み屋さんが多いので、昼間は閑散としています。
この写真からは想像できないけど、夜は結構賑わってますよ。
隠れた人気店もあるあるそうな。

 

他の地域ではあまりみかけない?ホテルの入り口にもしめ縄を発見。

 

よく通る道なのに、車に乗ってるとこんなアートにも気づかない。

 

しばらく歩いていくとぽっかりと空き地が。
きっと見た事ある建物が立ってたはずなのに、更地になると何があったか急に思い出せなくなるのはなんでなんだろう。

 

そのまま直進すると、見えてきました宇治山田駅。

 

え・・近すぎないか。歩き始めて10分少々(寄り道含)
わかってはいたけど、こんなに早く到着するとは。
Googleマップで2駅の距離を計ると、わずか600m。

こちらにも大きな門松!

近鉄宇治山田駅。
外壁はテラコッタタイルで飾られ、広々と2階までゆったりした吹き抜けがある駅舎は、1931年建設当時の面影を今でも残している。
昭和初期の名建築と評価され、2001年に国の登録有形文化財に登録されています。

JRは伊勢市駅にしか停まらないので、乗り換えの方は伊勢市駅の利用が多くなるとは思いますが
宇治山田駅は名古屋や大阪から直通の特急があったり、総理大臣や天皇家の方々などが伊勢神宮を参拝するときに利用されるのは主にこちら。

あまり利用したことがない駅なので、中に入ってみました。


駅構内に入るとストリートピアノが!
噂に聞いたことはあったが、こんな入ってすぐの目立つところに設置されていたとは。

ここで1曲弾けたらかっこいいけど、あいにくそのスキルは持ち合わせていない為
写真だけ撮らせていただきました。
構内には赤福を始め、コンビニにも充実した伊勢お土産がずらり。

 

と、みたことない自動販売機を発見!
こちらはJA伊勢の自動販売機だそう。

伊勢志摩の名物きんこ芋やほうじ茶、おこしにジャムなども売っています。

これでお土産買うのか・・シュール過ぎる。

ちなみに宇治山田駅ができた当時は、内宮さんまで線路を伸ばす計画もあったそう。
「余りにも恐れ多い」という理由でなくなったらしいのですが、
もし内宮さんまで電車でいけるようになってたら、三重県の車保有率はもう少し少なかったかも・・なんて思ったのでした。

一駅歩く目的にしては近すぎたのでそのまま電車に乗り、伊勢市駅を乗り越して宮町駅から、伊勢市駅まで歩いて戻る事にしました。

 

宮町駅から伊勢市駅までの距離は約2km。
合計で約2.5kmほど歩くと、家を出る時は1500歩ほどだった携帯の万歩計が7000歩ほどに。

体もぽかぽかして、頭の中であれこれやらなきゃ。と考えていた事を一度横に置いて
なんだか思考もリセットできたような感じ。

いつも車で通り過ぎる景色を歩いてみると
よい立地条件の空き家や、新しくできた飲食店を見つけたり
木々や花から、季節を感じる事もできました。

伊勢市駅前、これからどんな風に変化してくかな。

 

早く目的地に着くことは大切かもしれないけど、目的地までの道のりを楽しむ事も大切。

寒くて部屋に閉じこもりがちだけど、
「運動」は「運」を「動かす」と書くそうで、体を動かすのも悪くないと思った一日でした。
次は違う駅から歩いてみようかな。



アウトドア好きならペグ好きに決まってる(偏見)と、夫に聞いてみた!三重県初進出IWANOペグの魅力は??

キャンプが趣味のしおママです。

嘘です。

テント一人で立てられないし、
バーナーの使い方わかんなくて火が使えないし、
飯盒炊飯もできましぇんw

ただ、夫はどっぷりキャンプにハマっており、
家族でそれに乗っかっているので、
月一回はキャンプに行きます。

なので、それなりにキャンプ経験は豊富なはずで、
それなりにアウトドアショップ情報も気になるこの頃。

そんな中飛び込んできた情報!
な、な、なーんと!

2022年12月 2日
「Alpen Outdoors ESSENTIAL STORE」
四日市日永店(三重県 四日市市 日永1丁目1番6号)
がオープンしたそう!

新規オープンの目玉として、三重県初進出ブランドもあるとのことで、
「OTONAMIEで取材してみない?」と
イワノの「IWANOペグ」をご紹介いただきました!

ペグ!!

ペグかぁ・・・

ペグねぇ・・・

 

テントとかタープとか立てる時に地面に差すやつでしょ。
それくらいは知ってるけど、
それくらいしか知らんわwww

ここは私みたいなのではなく、真のアウトドア好きに任せよう!

というわけで、夫を招集しました。

私:どうぞ、ペグです。
さて、IWANOペグ、一番の特徴はなんだと思いますか?

夫:ツノかなぁ。

私:上に向いてるフックみたいなのね。これはあんまりないの?

夫:意外にないんだよね。引っ掛けたりいろいろ使えそうだね。
あとは打ち込みやすさを重視してると思う。ヘッドが大きくて、角柱で細め。

私:「鍛造」って書いてあるけど、それも珍しい?

夫:ん〜それはそんなでもない。今は大体鍛造かな。
少し前まで2社くらいしか作ってなかったけど、今はたくさんある。
鍛造は、鋳造と違って、ただ型に流し込んだだけじゃなくて、
圧縮成形してるから強度があるらしいよ。

私:へぇ。8本で3800円もするんだけどさ、高い?私は高いと思うんだけど。

夫:大体そんなもんだよw

私:へぇ。。。そんなするのか。
うちペグいっぱいあるね、あれそんなするんかいな。
高いな。。。(しつこい)

夫:差しやすくて抜けやすい形状で扱いやすそう。
テント買うとついてくるやつは、おまけというか、
実際使えたもんじゃないから、追加で購入するんだけど、
30cmあれば無難だし、しっかりしてて長く使えるから、
初心者の人にも間違いないと思うよ。

うちにある似たような2本と比較してみよっか。

上:ゼインアーツのグラートステイク
刀のような形で少し短め。約225g

中:スノーピークのソリッドステーク
元祖な形状。丸くて細いシンプルな形。約180g

下:イワノペグ
角柱で溝がありヘッドが大きい。約200g

 

夫:打ち込みやすさ、抜きやすさはどうかな?

私:(抜いてみる)おお!丸いとこに引っ掛けて捻ると・・・
隙間が出来て抜きやすい!
丸いスノピは捻ってもあんまり変わらんもんね。

 

夫:まぁなんと言ってもツノが特徴的だからいろいろやってみよう。
こんな風にツノに引っ掛けて荷物を浮かせたり、

夫:熱にも強いから焚き火台を作ったりもできるね。

私:あ、蚊取り線香も引っ掛けちゃお!
夏はそこら中に蚊取り線香置きたいんだよね〜

夫:工夫次第でいろいろ使えそうだね。

私:なるほど〜ペグもいろいろあるねぇ。
勉強になりました!キャンプレベルが上がった〜!

イカした気遣いの箱↓

打ち込んできま〜す!!

 

打ち込みたいぞ!という方はこちらへ〜↓↓↓

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【IWANOペグ】
▼商品について
▼映像

「Alpen Outdoors ESSENTIAL STORE」
四日市日永店(三重県 四日市市 日永1丁目1番6号)にて取扱中!

玉城Sounds to the world~建光ドラムの挑戦~

まず、この記事を書くにあたって初めて取材を試みたのは2022年の8月。

本来、僕はホットなネタをいち早く誰かに伝えたくてオトナミエに寄稿させていただく場合が多いのですが、こうして記事を書くにあたり秋の頭に1度書いてみて、コレは違う。少し考え直し、秋の終わりに2度目を書いても、違う。伝えたい内容とは遠い。そしていつしか師走。3度目の正直を有言実行すべく、近鉄難波行きの特急の中、斎宮駅を過ぎた頃からこの文章を書き直しています。

本日の車窓。いい天気だ〜

それくらい、この人物、このパッション、そしてこの音は、言葉にするのが僕にとって難しい対象なのだと気づき、なんで取材したいとか言ってしまったんだろうなんて後悔することになるなんて思いもしなかったです。

さて。記事を起こすたびに何度か同じような触れ込みをしてますが、僕は三重県の伊勢という町に住みながら、のんびりと好きな仕事をして、音楽や芸術と向き合いながら愛する仲間たちと、事あるごとに何やかんや創りながら生きてます。特段音楽に関しては、小学生の頃から楽器屋さんやギターショップに入り浸り、エレキギターやドラム、音響機材などを触り、触らせてもらえないような高嶺の花は指を咥えて眺めながら目を輝かせていたら、いつのまにか30代も後半戦がキックオフされてました。いわゆる絵に描いたようなギターキッズ、バンド小僧の人生ど真ん中です。

なので、僕は楽器が好きです。弾くのが一番好きですが、どこかで脇道へ迷い込んでしまった為か、若干機材マニアの癖を自覚していて、楽器の制作や歴史、材質などにもロマンを感じてしまいます。ちなみに日本においては、ギターやベース、ドラムなど、いわゆる軽音楽に使われる木工楽器の大部分が、良質な木材の流通が盛んな、岐阜県や長野県を中心に、愛知県や静岡県ほどの周辺エリアで生産されているケースが多いです。僕自身も、コロナ禍前は信州にあるギターファクトリーまで工場見学に行ってしまったりしてました。

そんな日本の木工楽器制作=信州中心説を持っていた折、2年ほど前でしょうか。玉城町の町議員さんがドラムを作っているという、まことしやかな噂が僕の耳に入りました。玉城町は以前から紆余曲折あってお世話になっている自治体なので、ある程度は町の事を知っている自信があったので、またそんなご冗談をと、勝田あたりで狐にでもつままれたのだろうと思っていたのですが、多気町のまごのみせがマルシェグランマとしてリニューアルした際のイベントに出演させて頂いた際に、1人の男性が僕に声を掛けてくださいました。その方の名刺には、『建光ドラム 福田やすお』の文字が。

福田さんの事務所前。…化かされている…のか?

…どうやら、勝田でキツネにつままれたわけでもなく、佐田でたぬきに化かされたわけでもなさそうだぞ。噂は本当だったのか…

…いや待て。噂のご本人は目の前にいらっしゃる。だがしかし。僕はまだその太鼓現物を目にした訳では無い。しかも今対峙しているお相手は玉城町の町議員さんだ。実際は趣味がてらちょっとリペアしてるほどの事を豪語しているだけで、実際大したことない話だったなんてザラにある。油断するな。そもそもこの目の前にいらっしゃる福田さんと名乗る人物も、もしかしたら人間じゃないかもしれない。白昼堂々、やはり僕は多気町で化かされているのかもしれない。

その後、Twitterで、お互いにちょこちょこコメントをさせていただいたりしながら、SNSの世界によくある近くもなく遠くもない距離感でやりとりをしていたのですが、2022年春に事が少しだけ動きます。コロナ禍の煽りをモロに受けてしまい、仕事がパンク状態になってしまいました。フィジカル、メンタル両面のキャパを突破した状態だった僕は、若干精神が不安定になってしまった為か、不眠症に近い症状が出てきてしまい、このままではマズいぞと感じ、解決策は自力で探そうと、今まで守ってきたコンプライアンスなるものを一旦無視してTwitterでアルバイトを募集した所、何と福田さんが手伝うよ、とのご連絡をくださり、1週間ほど僕のアシスタントをしてもらうという、望んでも無い胸熱展開が訪れました。

普段誰もいないトラックの助手席には、今までTwitterごしにしかやり取りをしたことがないにも関わらず、妙に安心感を放つ僕の興味の対象その方が座ってくれている。本来ならば業務内容をレクチャーしなければいけないのですが、結果的に1週間、朝から晩まで明けても暮れてもドラムのこと、楽器の事、材料の事、音楽のこと、そして福田さんの頭の中で妄想してる未来の事、独特な嗅覚、センス。ずーーっと僕が根掘り葉掘り、あたかも職務質問の如く、それはまるで話の続きが気になるから早くこの本の続きを読んでよと親にねだる子供の様に、今日は何の話を聞こう、明日は何の話をしてもらうと一方的な質問攻め。先週まで一人半狂乱していた車内で、福田さんは嫌な顔ひとつせず、矢継ぎ早に投げかける職務質問を予想の2倍ほどの情報量を盛り込んで、目をキラキラさせた35歳のおっさんに投げ返し続けてくれました。僕の予想を遥かにしのぐ凄まじい知識量、木材への理解。楽器への愛情。あっという間の1週間が終わった4月の末、イライラに苛まれていた僕の心はすっかり晴れて、一連のコロナ狂奏曲第一楽章は終わりを迎えました。おかげで正気を保ったまま仕事ができた。僕は化かされてなんかなかった。福田さんはタヌキでもキツネでもない。僕のカンフル剤でもあり、玉城のモンスターだ。

仕事を手伝ってくださってた時の図。

「何故玉城町で太鼓を作ってらっしゃるんですか?」随分最初の方に投げかけた質問でした。ここは信州ではない。同じ木々の沢山ある田舎とはいえ、環境は随分違う。すると、意外な答えが沢山返ってきました。元々は亀山で生まれ、飛行機の整備をする仕事をしたかったと話してくれた福田さん。しかしそれはとても狭き道。夢叶わず車の整備のお仕事を生きる道とし、鈴鹿のディーラー店で様々な業務を経験した後、学生時代から続けていたバトミントンへの情熱が冷めずに実業団入り。数年続けた後に、加齢による引退で燃え尽き症候群になる事を恐れ、バンドブームの最中に生まれ育った事も影響し、では楽器を始めようと愛知県のドラム教室に通い始めた当時の福田青年にとある転機が訪れます。ドラム教室で演奏技術を学ぶ際、技術より、太鼓の音色が気になってしまった。自分の耳には、ドラムの音がうるさく聞こえてしまう。でも、ドラムより遥かに音量のあるはずの和太鼓の音って、なぜうるさく感じないのか。むしろ何故 “心地よく” 聞こえるのか。自動車の世界で技術者として生きてきた職人の探究心に1粒の水滴が落ち、興味という波動が水面を叩いた瞬間です。その後、ご結婚を機に奥さんの地元、玉城町へ移住。偶然ご実家業として建具屋さんをされていた事が、再び水面に2滴目の波紋を広げる事になります。

「ドラムをつくってみたい。」
異なる畑で培った技術力と、持ち前の探究心がゆっくりと木工の世界へ流れ込みます。

作業場の一隅。

御義父様から木工のいろはを教わり、お仕事を掛け持ちしながら寝る間を惜しんで2台のプロトタイプを作った後、販売店との契約に成功。3台目の時点で既に建光ドラムとしてのポテンシャルは大成していました。単身でドラムを作る、決して大きなファクトリーでは無いので、生産数も限られていますが、愛知県を皮切りに大阪、東京の有名店へとグイグイ進出。”和太鼓の響きをドラムに落とし込みたい”という制作意図が、マニアックな音を探し求める、ドラムガチ勢たちの底無き沼心めがけて見事な一石を投じていきます。

取材当日、工房には小口径のバップキットが。

福田さんがこだわる、材料の選定や、建光のアイコンとも呼べる紐付け方法、ボディ内部に波上に彫られた”波動彫り”という独自の加工。それらは全て、後付けの理由を作る為の手段ではなく、こんな加工を施したら、こんな音になるという、技術者ならではの計算されつくした確信を具現化した形が、後々、匠曰く「音にあたかも輝きや煌めき、暖かさや熱。時には香りまで感じられるような音を作りたい」という台詞の説得力を伴った現物へと大成しているのだなと感心しました。

波動彫りと呼ばれる独特の処理が施された太鼓の内部。

元々は亀山の地から見上げた大空に夢を馳せた少年が、紆余曲折を経まくり倒した先に生みだした、和洋折衷ど真ん中のテイストを盛り込んだ建光ドラム。
”LIKE NO OTHER”の名の如く、まさに唯一無二のビジュアルと音が、玉城から世界へ飛び立とうとしています。

決して若き頃からドラム職人を志した訳ではなく、音楽に触れた瞬間に、まるで感電するような”あの感覚”を味わってしまったが為にめくられてしまった新しいページ。人生という何章もある1冊の本に於ける、恐らく随分と長くなるであろう”転”の現在進行形のストーリーには、ドラムに使われている木の材質に対する知識や音響学が、ただアーティスティックな感覚として用いられているわけではなく、独学なりにもエンジニア目線でしっかり裏付けをされた緻密な意図と制作の青写真があるがゆえ、あの図太い一打の音に昇華されていたのかと思います。

取材時に初めてスネアの音を聞かせてもらいました。なんてズ太い音なんだと驚愕。

本当ならば、木工や音響特性に関するその具体的な知識の中身を少しでもご紹介したいですし、玉城町議員としての顔も持っておらるというこれまた驚くべき一面もあったりと、掘れば掘るだけ地下水のように溢れる情報量の多さから、インタビューは2時間近くにのぼりました。だめだ、福田さん。やはり情報量が多すぎる。数年前、僕は玉城町で音楽イベントの制作を担当していたことがあるのだけど、彼はまさにそのタイトルそのものだと思いました。彼こそが、玉城のミュージックモンスターだ。

ツアーで伊勢にきてくれた熊本のバンド、変寺の二人と。いい思い出です。

そんな熱量を玉城町より吐き出し続ける建光ドラム。「自分の目で見て確認しないと気が済まない性格。」という、ご本人のセリフそのまま地で行く、静かでウィットに富んだ思慮深さと、その一方で、時に子供のように目をキラキラさせて、まるでお祭り騒ぎのように楽しみながら僕の仕事を手伝ってくれていた姿に、ああ、僕はこんな、その一瞬の楽しさを逃さず、真正面から楽しめるような大人になりたいんだろうな。いつかなれるだろうか。と思いました。

取材時に制作していたキットが完成したので、プロドラマーの福盛進也さんにお越しいただき、うちで試奏ナイトしたのも良い思い出です。

そんな目を持つ人生の先輩がまた1人増えたなと感じました。

お仕事を手伝ってもらった最終日、浜島の漁港にて。とてもいい思い出です。

近鉄特急の車窓にこぼれる朝日を眺めながら3度目の正直で書き殴ったこの文章。結局ここに達したのは帰り道。夕陽は陰りほぼ夜の松阪駅を過ぎたころでした。
3ヶ月間冷めやらぬ静かな興奮を伴ってしまったため、普段以上に拙い文章になってしまったことをお詫び申します。それくらいカッコイイと思ったんだ。

建光ドラム 公式twitter
https://twitter.com/tatemitsu_d_f?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor

暖炉に癒されながらピザとコーヒー @westgate

映画のワンシーンに出てくるような、暖炉の前にロッキングチェアーを置いて、ゆったりとした時間を楽しむ。

一度は経験してみたい憧れの暮らしですよね。

冬が近づき暖炉いいなと思っていたら、ピザとコーヒーのお店westgateが冬に向けて暖炉を設置したと

さっそく行ってきた

いつ行ってもいい雰囲気

店主がほぼフルリノベーションした店内はすてきなインテリアがたくさん

三重大学建築学部の学生と協力し作成したものもあるとか

もともと世界中をまわる船でコックをしていた店主

店主はワンピースのキャラクター、サンジに憧れて船上コックになったのそう

子供の頃の夢をそのまま叶える人がいるなんて素敵すぎます。

店内には船で使われているパーツもいくつか飾られています。

船上パーツを探してみるのも楽しみ方のひとつ

噂の暖炉も設置されていました。

暖炉を眺めながらのピザとコーヒーはゆったりとした贅沢な時間

季節を感じれる食材を使った日替わりのピザもあります。

冬になったら暖炉で暖まりながらピザとコーヒーはいかがですか


ぴざとコーヒーのお店 westgate

514-0102 三重県津市栗真町屋町1556

営業日:水曜日~日曜日・祝日

営業時間:11:0021:00

人と人が混ざり合う。夜カフェ&BAR【Jamise -ジャミセ-】

 

初めまして。初投稿のayanoです。

普段は伊勢市のプリント工房「MOLE FACTORY」にて

スタッフとしてお仕事をしています。

未熟ながら文章をしたためることが趣味な私が、日常の中で元気をもらっている場所や人々、出来事についてお話しさせてもらえたらと思います。

 

さて、三重県伊勢市のメインステーション「伊勢市駅」

その近く、旧三交百貨店(現在の三交イン 伊勢市駅前)の裏通り。

伊勢うどんで有名な山口屋さんの向かいにあるお店。そこが

「Jamise(ジャミセ)」

11:30〜14:0018:00〜23:00での営業。

ガッツリ食事も、のんびりカフェも、しっぽりBARとしても…

さまざまなニーズに合わせてくれる、居心地のいい空間です。

今年でOPEN11周年を迎えるとのこと。

長く続いている理由は…お店に入ればすぐにわかります。

 

『気さく』そんな言葉がぴったり。

初対面でも、前から知り合いだったような錯覚すらしてしまう、

そんな親しみやすい店主・太田さんがお出迎えです。

 

店内は木を基調とした温かみのある作り。

カウンターが5席とテーブルが3つ(4人席×1、2人席×2)

そして2年ほど前に増築された「jamise +」というスペース。

お店の奥の通路を通って入れるこちらのお部屋には、テーブル席が5つあり、

団体の方でも、お一人でも気軽に入れる雰囲気があります。

大人数でも、一人でフラッと立ち寄るにもちょうどいい。

いつも一人でフラフラ出かけがちな私にとっては、こういう空気感は大変嬉しい。

 

私が初めてこの店を訪れたのは今から5年ほど前。

大阪の大学を卒業後、地元三重に戻ってきた私には

この街の、田舎ならではの、ちょっとした悩みがありました。

それは……

 

「ゆったり夜カフェとしてくつろげる店が少ない!」

 

ということ。

夜遅くまで営業されているお店はもちろん沢山ありましたが、

大半は居酒屋、BARなどお酒を主力として提供する場所ばかり。

入店NGという訳ではないにしても、お酒を頼めない車移動の私にとって、

それらの店は入ることは、なかなかにハードルが高かったのです。

 

そんなとき、友人から「夜カフェに行こう」と誘われて訪れたのが

ここ「jamise」でした。

初めて飲んだのは、確か「ブルーベリーモカ」

(↑※この写真は数年前のものなのでランチの営業時間が今と違います)

カフェモカに甘いブルーベリーシロップが加えられており、

それをクルクルと混ぜながら味わいます。今も大好き。

※勿論アルコールメニューもあります!

当時、jamise +はまだ造られていない頃で、今よりすこし小さなお店でした。

来店を重ねるにつれ、私はカウンター席に座るようになり、フレンドリーな店主さんのおかげでお店の常連さん達とも交流を持つようになりました。

県外から帰ってきたばかりで友人の少ない当時の私にとって、ここは本当に暖かく、アットホームな場所でした。

勿論、カフェだけがメインじゃない!お食事もしっかり楽しめます。

カレー・タコライス・ガパオライス・パスタ・ドリアなどなど…

みんなが大好きなメニューがいっぱい。

 

時期によって限定メニューもあったり?

これはぜひ通って巡り合って欲しい!

人気はメニュー「ガパオライス」

ちなみに私のお気に入りは「ヘルシーアボカド丼」です。

色鮮やかで健康的。でも味はしっかりしていて食べ応えも抜群!

 

デザートも定番のケーキから季節限定スイーツなど、

いろいろ楽しめます。

最近ではシェイクが登場!

昔ながらのちょっとレトロな味わいで大人気。

ちょっと多い?と思いきや、意外とペロリと飲み干してしまえる、そんな危険な美味しさです。(これは冬でもあえて飲みたくなる!)

 

ちなみに。

お誕生日のサプライズがしたい!という方にも

ぜひJamiseをおすすめしたいです。

おしゃべり大好きな店主さんが、いい感じのタイミングで

サプライズを盛り立ててくれますよ〜。

こちらは私がお祝いしてもらった時の。

こちらは私が親友をお祝いした時の。

ケーキの種類も沢山あって嬉しかった。

ちなみに「jamise」の由来ってなんだど思いますか?

「Jam=混ざる」「Ise=伊勢」ということなのだそうな。

伊勢に住む人、伊勢を訪れた人、見ず知らずの人同士でもこの店をきっかけに混ざり合えたなら…そんな素敵な意味が込められています。

他にも「jam(ジャム)」にはヒップホップで使われてるスラングから派生した「お気に入り」「大好きなもの」という意味もありますね。

みんなのお気に入りの店。いろんな人が交錯する場所。

私はこの由来を知ったとき、

「あぁ、なんてこのお店にぴったりの名前なのだろうか」

と感動したことをとてもよく覚えています。

優しく、楽しく、賑やかに。それでも程よい距離感で。

そんな人間味に溢れる店主さんがいるからこそ、この空間を共有する人たちは、安心して心を通わせ合うことができるのだろうなと、私は思います。

沢山の人々の流れと出会いが生まれる場所。

そしてそれを見守り続けてくれている場所。

伊勢に来られる方は、一度はぜひ訪れてほしい、

私のおすすめ隠れパワースポットです。


ジャミセ(jamise)

住所:三重県伊勢市宮後1-6-30

TEL:0596-63-8768

営業時間:ランチ 11:00〜14:00 ディナー 18:00〜23:00

定休日:月・火

https://www.instagram.com/jamise_foods.and.laugh/

学生限定!津市中心市街地「まちづくりフィールドワーク」参加者募集中!

参加者が定員に達したため募集を締切ました!
沢山のご応募ありがとうございました!

少子高齢化や消費行動の変化などの影響で、いま市街地の商店街などに空き店舗が増えています。

ドーナツ化現象が進む商店街

三重県津市でもドーナツ化現象が進んでいて、一部の商店街ではここ数年で一気に店が減りました。

そんな時代の流れに少しさみしさを感じる一方、新しい時代の流れが起きつつあります。それは、比較的若い年齢の方々が空き店舗を使ってお店などを始める事例が、津市でも増えていることです。また、昔からある商店街はレトロというムーブメントに合致していること。そして、空き店舗を比較的安価で貸したい人が増えつつあることです。全国的にもそのような流れは加速しつつあります。

そこで、津市中心市街地「まちづくりフィールドワーク」を開催します!

フィールドワークの様子(2019年学生向け津市中心市街地活性化の情報発信事業より)

参加資格は若者(学生)の方に限らせていただき、以下ふたつのことを中心に実施します。

  1. 若者(学生)目線ならではの魅力を発見。
  2. 空き店舗の活用方法や街にあったら嬉しいお店や機能などをディスカッション。

上記をフィールドワーク形式で行い、最後にディスカッションを行います。また後日、OTONAMIEの記事として情報発信も行います。(記事作成等はOTONAMIE編集部が担当)。

ご興味のある方は、ぜひご参加ください!
心よりお待ちしています!

参加者が定員に達したため募集を締切ました!
沢山のご応募ありがとうございました!

 


 

趣旨
津市中心市街地の商店街を対象に、若者(学生)目線ならではの魅力を発見したり、理想のまちを考え、情報発信することで地方創生を目指す。

内容
学生とナビゲーターが津市中心市街地の商店街にてフィールドワークを行い、後日プロのライターとカメラマンがフィールドワークで発見した魅力や、ディスカッションで出た理想のまちのアイデア等を記事としてWEBマガジンOTONAMIEとOTONAMIE公式SNSで情報発信を行う。また記事は、紙版にも転載し、津市や津商工会議所に関連する機関や対象の商店街にも設置する。

参加資格
学生(高校生・高専生、専門学校生、短大生、大学生、大学院生)

募集人数
3名程度

フィールドワークのナビゲーター
OTONAMIE代表 村山祐介
ライター 三上由香利

日時(フィールドワーク)
2023年1月14日(土)
10:30〜17:00

スケジュール
10:30 津商工会議所 集合 自己紹介 趣旨説明等
11:00 商店街 FW
12:30 昼食(商店街の飲食店にて)
13:10 商店街 FW
16:00 津商工会議所 ディスカッションとまとめ
17:00 解散

備考
昼食やフィールドワークにかかる経費はこちらで負担いたします。
参加費は無料です。
ご参加の学生には、本事業参加の証明書を発行します。
キャリア形成等にご活用ください。

主催
株式会社まちづくり津夢時風・OTONAMIE

参加者が定員に達したため募集を締切ました!
沢山のご応募ありがとうございました!

煩悩とはなにか?除夜の鐘の意味を知り、清い身体で新年を迎える@津観音

数年前にアーケードが撤去され、視界には美しい青空。

私が暮らす三重県津市には、浅草観音(大東区)、大須観音(名古屋市)と同じく日本三観音のひとつと呼ばれる津観音(恵日山観音寺大宝院)がある。1300年以上の歴史を持ち、戦前までは津観音を中心に津の町が形成され、本堂や鐘は国宝に指定されていたが、昭和20年の戦火で国宝含む多数の寺宝が焼失。しかしながら今でも地元の人からは「観音さん」の呼び名で親しまれ、観光客も訪れている。さらに最近、訪れる観光客数が増えていると聞く。

ご存知の方も多いと思うが、明治時代までの日本は「神仏習合」という考え方が主流であり、民衆は神と仏を調和し同化させていた。今では不思議だと思うのだが以前、比較宗教学者に話を聞いたところ、当時の民衆は現代ほど神仏や宗派などの違いを明確視できていなかったらしい。

これは私の勝手な見方だが、仏教や神道などの宗教ができる前、原始自然信仰で巨岩や自然に祈っていた日本人にとって、ひとつの神を祈る欧米諸外国とは違い、祈る対象はもっと漠然と広い観念だったのではないかと思うことがある。それは日本が台風や地震など厳しい自然環境で暮らす島国であり、同じ島国である太平洋島嶼国とも似ていて、人間の力では及ばない「絶対的な何か」に願い、祈っていたように感じる。

津観音には伊勢神宮の天照大神の唯一の分身として「阿弥陀如来像」が祀られており、その根拠を示す歴史的資料も多く残されている。神仏習合の時代には、津観音の阿弥陀様に参拝しないお伊勢参りのことを「片参り」と呼び、お伊勢参りがブームになった江戸から明治期には多くの参拝者で溢れかえっていたそうだ。そして近年、200年ぶりに当時(文政5年・1822年)の「国府阿弥陀如来」御朱印が復活。復活した御朱印を通じても観光客が増えているそうで、特に「阿弥陀如来像」が開帳される正月三が日には、お伊勢参りとセットで約1000人/日も参拝しているという。

さて年の瀬。テレビを付ければ「どん兵衛」の年越し蕎麦のCMが流れ「もうすぐ今年も終わるんだな」と思うとともに、津に生まれ育った私は、子どものころ大晦日にきいていた津観音の除夜の鐘を思い出す。凜と冷え切った空気、焚き木の匂い、新年を迎えるどことなく喜ばしい雰囲気、そこに響く重厚な鐘の音が好きだ。

複雑で不安定な現代社会の新年を迎えるにあたり、なんだか久々に除夜の鐘を聞きながら年越しをしたいと思った。そんな除夜の鐘とは、そもそもどんな意味合いがあるのだろう。津観音第28代住職・岩鶴密伝(いわつるみつでん)さんにお話をうかがった。

 

 

煩悩(ぼんのう)とは何か。

除夜の鐘は108回突くと聞いたことがあり、108とは仏教的に煩悩を表す。そもそも煩悩とは?

岩鶴住職:108という数字はインターネットで調べていただければ、たくさん理由が出てくると思います。理解しやすいのは、仏教が生まれたインドでは、108以上は無限を表す数字です。煩悩とは簡単にいうと、全ての欲望のことです。108回鐘を突くとは無限の煩悩を表現していると考えられます。

お金持ちになりたいのになれない。楽したいのに楽できない。自由な生活がしたいのにできない。お話を聞いていて、そんな自分の姿がよぎった。

岩鶴住職:人間は限りない無限の煩悩があり、苦しみの原因が欲望であると仏教では説きます。例えばお金持ちになりたいのになれなかった。欲があるから苦しみが生まれると考えます。

うぅ。見た目には「お金なんて興味ないですよ」みたいな立ち振る舞いをしている自分がちょっと恥ずかしい・・。混沌とした時代のなかで、心がモヤモヤすることが多いのも、何かに制限されてもフツフツと湧いてくる欲と葛藤していたのかと考えると、欲が少ない赤ん坊や謙虚なお年寄りが清らかに見えることが納得できる気がする。そしてあの心地良い除夜の鐘の音は何なのだろうか?

岩鶴住職:津観音では、鐘の音は如来菩薩の声だと伝えています。除夜の鐘、つまり仏の声で欲を鎮める。そして清い身体になって新年を迎えるという意味があります。

科学的なことは詳しくないが、鐘の音は自然療法に取り入れられていると聞いたことがある。一定のリズムで響き続ける鐘の音には有効な周波数があり身体に染み入り作用するということだろうか。とにかく心が落ち着くのは子どものころから体験済みで、科学が発展していない古の時代からそれが続いていたことが不思議に思えた。

鐘の音は、仏の声。なるほど。

 

 

御朱印帳とは何か。

寺内仏閣を巡ると、清らかな気持ちになる。近年、御朱印帳がブーム。御朱印帳とは何なのだろう。

200年ぶりに復活した「国府阿弥陀如来」御朱印。

岩鶴住職:御朱印帳はお寺や神社を参拝したことの証明書のようなものです。お寺では御朱印帳は納経帳ともいい、ご朱印があるお寺を納経所と呼びます。つまり「お経」を納めたことの証明であり、その証明が多いほど、功徳を積んだことになります。

そして最近では、棺に故人の御朱印帳を一緒に入れることもあるそうだ。
悩ましい時代であるほど、答えは見つかりにくい。答えを求めるほど、モヤモヤが増していく。でも日本人はそんなモヤモヤをいったんリセットするお参りという方法を、長い時間を掛けて歴史に積み重ねてきた。

神や仏、または絶対的な何かに、自分というすべてを委ねるちょっとした時間は、煩悩とともに生き、苦しみを抱えがちな今の自分に必要だと思った。そう考えが至ると、大晦日の除夜の鐘がより一層愉しみになってくるのでした。

 


 

【取材協力】
恵日山観音寺大宝院(津観音)
津市大門32-19
hp https://tsukannon.com/
fb https://www.facebook.com/tsukannon/
in https://www.instagram.com/tsukannon
tw https://twitter.com/z_kannon

※津観音の除夜の鐘は先着108回限定でなく、並んで順番を待てば突かせていただけます。

 

え?安すぎやん?40年間変わらないお好み焼き屋さん。

津市大門、津観音さんのすぐ隣にある昭和58年創業の老舗のお好み屋さん「ハナコ」。
約40年もの間、地元の人々に愛されているお店です。


年季しか感じないこの外観。
店に入った瞬間、長年染み付いたソースのどこか懐かしい香りに包まれます。
店内はカウンターが5〜6席とテーブル席が1つ。


コテを握るのは店主の海住広勝さん。年齢は非公開。
メニューはシンプルにお好み焼きと焼きそばのみ。絶対的な自信があるのでしょう。
店主が慣れた手つきでを焼き上げてくれます。
この日も常連さんで賑わっていました。


店主の海住さんは、見た目は渋いですが、気さくでお話し上手。
常連さんも店主と話をしながら、楽しくお好み焼きを頬張っていました。

驚くべきは、その価格。

それぞれ450円(税込)からって!タバコより安いやん…
値段も40年前のままだそうです。
全部頼んでも5650円。


豚玉450円。
中はふわふわ、豚肉もたくさん入ってこの値段。

大門界隈の飲み屋さんからの出前注文も多いそう。
もちろんテイクアウトもできるので、津観音さんに参拝の際にはお土産に買って帰るのもいいと思います。

焼きそば(豚)450円


ハナコ
住所:三重県津市大門23−16
TEL: 059-225-2949
営業時間:16:00頃〜21:00頃
定休日:日曜


 

多国籍なお店に足を踏み入れたら… 正月用パーティー料理ができました。

独身時代は、紅白歌合戦と年越しそば。ゆく年くる年を見ながら、おごそかに新年を迎える。そんな年越しだった。

結婚して、ブラジル人の夫と迎える年越しは、毎年賑やかだ。親戚の家に料理を持ち寄り、庭ではシュラスコ。焼きたてのお肉を暖かいリビングに運んでくれる。食べて飲んで、いよいよカウントダウン。「Feliz Ano Novo!」(フェリスアノノヴォ!※あけましておめでとう!)と同時にシャンパンを開ける。

手前がキベというハーブの効いた肉団子のようなもの。左奥はコシンヤ、もちもちしたコロッケみたい。
シュラスコ!
ブリガデイロというあまーいお菓子。
こちらも、あまーいケーキ各種!

夫は日系ブラジル人3世。祖父母が日本人移民であり、日本文化のバックグラウンドを持つ。それに甘えて普段は日本食、食文化の違いで特に困ったことはない。目玉焼きはしっかり両面焼き(生N G。生卵を食べるのは日本人とロッキーだけだと言っている)、苦手な納豆を食卓に出さないくらい。

そうだ、正月はブラジル料理を作ろう。それまでに一度、作ってみなければ。ということで、ブラジルの食材が揃うお店に行ってみる事にした。

イオン津南の前にある、多国籍なお店へ。

個人的な意見だが、日本人が1人で入るにはちょっと勇気がいるこのお店。Plasnet Foods(プラスネットフーズ)

5年ほど前、ブラジルを訪れた時、夫無しで薬局に行った。鉄分のサプリメントを買う為だった。レジで、恥ずかしすぎるジャスチャーを交えながら、欲しいサプリを訴えるもなかなか伝わらない。いつの間にか、可哀想な日本人を助けようと、薬局の人や心優しいお客さんに囲まれてしまった思い出がある。

ブラジルの方は、共感力がすごく高い気がする。おかげさまで、サプリは無事に買えたのだが、そんな思い出がよみがえり、なんとなく1人ではお店に入りづらい。あのジェスチャータイム再来か。いや、今回はブラジルのプロ(夫)が隣にいる。

「Boa noite!」(ボアノイチ!)
店員さんがこんばんわとポルトガル語で挨拶してくれたので、ちょっとドキドキ。見慣れない商品が、所狭しと並んでいる。

外国っぽいデザイン!

明るい店内、お客さんと楽しそうに会話を交わす店員さん。ちょっとホッとした。クリスマスシーズンに夫が買ってきてくれる「パネトーネ」がずらり。

中身はこんな感じでした。

私:すみません。トルタ・デ・フランゴ(鶏肉のタルト)を作りたいんですけど、何が必要ですか?
店員さん:ああ、トルタ。それならこれですよ。

まずはイタリアンパセリとオリーブ。叔母さんが使っているのを見たことがある。とゆうか助かった、日本語がめっちゃ上手な店員さんでした!

親切に対応してくれた店員さんによると、私が作ろうとしているトルタは、家庭によって作り方や材料が違うのだとか。美味しく作ろうと思うと、結構手間がかかるとのこと。

うん、やっぱり助けてもらおう。困った時の叔母さん。他力本願です。必要な材料を購入し、店を出ると…。外でシュラスコやってる!

このお店では色んな部位のお肉が買える。しかも、焼いてくれるらしい。これは寒い時期にもってこいのサービス!

色んな部位の肉が並ぶ。

何でも気さくに教えてくれるプラスネットフーズ。店を出る時、「ワールドカップ、日本の試合もみるね!」そう言って手を振ってくれた店員さん。これからは1人でも来れそう。

 

Vamos fazer uma torta!叔母さんと、トルタ作る!

叔母さん、本日はトルタ作り、よろしくお願いします!

まず分量を計っていく。小麦粉は計量カップではなく普通のティーカップで計り、さじはスプーンでO K!こうゆうところが好きですブラジル。

鶏胸肉を圧力鍋で茹でたら…「はい、鍋振って!」と叔母さん。

わけもわからず、振ってみる

すごい、お肉が勝手にほぐれている!

生地ができたらフォームに流し込んで180度で40分。

おお、これがトルタ・デ・フランゴ。ブラジルのパーティー料理だ。

味の染みた柔らかな鶏肉、生地はふわっふわ。時々、オリーブのアクセント!「うんま!次はお母さん1人で作れる?」と息子。

なんとなく、サッカーの話題に話をそらしてみた。サッカーのことをよく知らない私だが、今、激アツな話題があることを知っている。

親戚のほとんどはパウリスタ(サンパウロ出身)で、地元の名門クラブ、コリンチャンスが大好き。今、彼らがザワついているのは「これがコリンチャンスです。」と日本語で書かれたユニフォームについて。公式ユニフォームってことは、あれ、選手も着てるの?

義妹夫婦。白いのがコリンチャンスの新ユニフォーム!

このユニフォームの賛否、話し出したらきりがなさそう。
冬本番、暖かくしてお過ごしください。Feliz Natal e um Próspero Ano Novo! メリークリスマス、良いお年を!


Plasnet Foods(プラスネットフーズ)
三重県津市雲出本郷町1800-1
059-991-0410

地元民がおすすめしたい、松阪の手土産。お店を巡って松阪の文化を再発見!

地元民に選ばれる手土産って、一体なんだろう。

松阪市内にある私の職場。
顧客から、手土産や差し入れをよく頂く。 職場に時々来てくださる酒屋さんから「差し入れ、何がええんや?」と聞かれることがある。そんな時は「都古水月(みやこすいげつ)で!」と、間髪入れず答えている。都古水月は、松阪市にある和菓子屋さん。「あそこやったら買いやすいし、和菓子も洋菓子も種類がようけあるんやわ!」以前、酒屋さんはそんなことを言っていたし、他の方からも都古水月のお菓子を頂くことが多いので、リクエストしやすい。
松阪市民の私だが、市民に選ばれる手土産って、一体なんだろう。探しに行ってみることにした。

 

なんでも揃う都古水月の、松阪商人魂!

和風の立派な店構え。通路が広く、商品を探しやすい店内。 

都古水月 大黒田店

早速、目に留まったのは、「ちゃちゃもどら」というどら焼きだった。ちゃちゃもは松阪市の公式キャラクターで、ご当地キャラの中では結構かわいいほうだと、私は思っている。

ちゃちゃもが笑っている!この焼印、松阪っぽい!そして、どら焼きの生地には、松阪茶の粉末が練り込まれている。こだわりポイントは餡のみずみずしさなのだとか。

お話を伺ったのは株式会社笹屋、二代目の阪井政男さん。創業当初はスーパーなどに和菓子を卸していたが、23年前に直営のお店「都古水月」をオープンさせた。

阪井さん:直営店を出すのは苦労しましたよ。卸と小売は同じ菓子屋でも全然ジャンルが違う。お客さんは来てくれるのかという不安もありました。松阪は商人のまち。安くて美味しいのが当たり前の大阪の流れもあって、お手頃価格で美味しいものが松阪では求められています。昔は、松阪で商売を成功させたら一人前と言われてましたからね。

こちらは売れ筋の「鈴なりいちご」という和洋折衷なお菓子。松阪にあるいちご農園のいちごをジャムにし、ミルクあんは大内山産のバターを使用。いちごいっぱいの畑の様子と、松阪の国学者、本居宣長の書斎「鈴屋」にちなんで名付けられたお菓子だ。

阪井さんは、商品はなるべく地元にちなんだネーミングで、地元産のものを使用することを心がけているのだという。

店内には、洋菓子部門の「アンジェ・ブーシェ」が併設されている。ショーケースに並ぶのは、豊富な種類のシュークリーム。昔ながらのオーソドックスなケーキは、どれも300円代とリーズナブルなのが嬉しい。

そして、ひときわ映えているものを発見!三代目の阪井大起さんが作る上生菓子だ。都古水月を彩る和菓子職人の技、眺めているだけでも幸せな気分になる。

洋菓子はデイリーな手土産に、和菓子は贈答用に。種類が豊富でお手頃価格、松阪らしい手土産だってたくさんある。いわば市民の味方のような都古水月。商人のまちで育まれた松阪商人魂を、垣間見た気がした。

 

インスタグラムで見つけた、大正元年創業のたつみ堂

松坂城跡の石垣や当時の武家屋敷、商人の町並みが多く残っている松阪駅周辺。

松坂城のお膝元に店を構えるのは、和菓子屋「たつみ堂」。色鮮やかで繊細な上生菓子の写真に、かわいい鶴のロゴ。インスタグラムで見つけたこのお店は、大正元年創業の歴史ある老舗和菓子屋だ。

「今日も顔見れて、良かったわー!」常連客らしき方が、店主に声をかけている。たつみ堂三代目の高倉清司さんは、和菓子職人として50年以上、松阪銘菓の「鶴の玉」を家族で守り続けている。

松坂城を築城した蒲生氏郷の幼名、鶴千代から名付けられた鶴の玉は、 全国菓子博覧会金賞受賞、たつみ堂創業当初から松阪銘菓として親しまれている。

白餡をすり胡麻入りの生地で包み焼き上げ、地元の金時生姜を入れたすり蜜をかけて仕上げた焼き饅頭。 長年愛され続けているこのお菓子、実は時代に合わせて甘さを変えているのだという。店内で鶴の玉をいただくことに。

これまで使われてきた木製の菓子型などが、大切に並べられている店内。老舗和菓子屋の歴史を感じながら、鶴の玉をいただく。甘すぎず生姜が効いていて、どこか懐かしい。これはクセになる味!「コーヒーにも合いますよ」と高倉さん。職場のおやつにも喜ばれそうだ。

昭和20年代の作業風景などの写真も。

この箱、なんだろう?

この箱は、昭和30年代まで嫁入りの際に菓子箱に紅白饅頭を入れ、籠のように両方から担ぐか、リヤカーで配達していた菓子箱なのだとか。

こちらは、結婚式の引菓子。当時の和菓子屋は、結婚式ともなれば、豪華な引菓子に紅白饅頭、赤飯などをリアカーに乗せ、町中を駆け回っていたのだろう。店の作業場からは、活気のある声が聞こえてきそう。

鶴の玉を食べながら店内を眺めれば、古き良き時代にワープできるたつみ堂。お店のインスタグラムを見ているだけでは感じ取れない「老舗の心粋」を、肌で感じに来てほしい。

 

松阪牛入れちゃいました!モーちゃん饅頭

―ところで、高倉さん。新しく開発された商品って、あるんでしょうか?

質問に、ニコニコする高倉さん。

高倉さん:ええと、僕が作ったのは、このモーちゃん饅頭なんです。松阪牛肉のしぐれ煮と小豆のこし餡をミックスしたものを、伊勢芋を練り込んだ生地に包んで揚げています。

え!!饅頭に松阪牛が入ってるんですか!?

高倉さん:はい、いっぺん入れてみたらどうかなって、ちょっと作ってみました(笑)。うちだけのオリジナルで、好評を頂いています。

恐る恐る、モーちゃん饅頭をいただく。揚げた生地は香ばしくてもちもち。そして、後から松阪牛の存在感と、ほのかに脂の香ばしい香りがくるー!これは衝撃!しぐれ煮が、揚げまんじゅうにとってもよく合う!

大正元年当初からの銘菓を守りながらも、時代に合わせて変化し、挑戦を恐れない高倉さん。いつまでも変わらないのは、素材の良さと、丁寧な手仕事。たつみ堂が地元の方に愛され続けている理由は、高倉さんとご家族のそんな人柄なのだろう。

左から清司さんのお母さん、清司さん、清司さんの奥さん、従業員さん。
四代目の息子さんはこの時、配達中だった。

常連さんの「今日も顔見れて、良かったわー!」という言葉を思い出して、妙に納得しながら、残りのモーちゃん饅頭を頬張った。

 

茶農家カフェで、至福のお茶時間を…

 朝晩の寒暖差が大きく、櫛田川から立ち込める朝霧が、茶畑を包み込む香肌峡。この地域の茶葉は、山間部特有の環境から葉肉の厚い茶葉になる。

茶畑の向こうに見えるのは、飯南町の家並みと香肌イレブンの烏岳。

お茶の産地、飯南町にある「深緑茶房(しんりょくさぼう)」は、3戸の茶農家がお茶産業と地域の自然を守ることを目標に、農業生産法人を設立。お茶の生産・販売だけでなく、店内にはお茶を使ったお菓子がたくさん並んでいる。友人への手土産ならココ!というくらい、私はよく深緑茶房を利用している。

日本茶カフェでは、スタッフさんからお茶の美味しい淹れ方を教わりながら、自分でお茶を淹れる体験ができる。

時代と共に生活様式が変化する中、家庭から急須が消えつつあるのだと、以前、深緑茶房のスタッフさんから聞いたことがあった。

実は、兼業茶農家で生まれ育った私も、今は便利なティーバッグの緑茶を飲むことが多い。急須でゆったりお茶を淹れる時間を取り戻すべく、G7伊勢志摩サミットでも呈茶された「千寿」をお茶スイーツと共にいただく。

千寿と茶園ようかん(緑茶ようかん、栗ようかんの2種盛り)

60度のお湯で90秒、砂時計の砂が落ちるのを確認したら、まずは一煎目。なんだか、おごそかな気持ちになる。

「はあ〜、おいしぃ。」自分でも驚くくらい、気の抜けた声が出てしまった。想像を超える出汁のような旨味と甘味がたっぷり。

 お茶の旨味の正体は、テアニンと昆布だしなどにも含まれる旨味成分、グルタミン酸らしい。テアニンはリラックス作用があり、カフェインの興奮作用も抑制するのだとか。現代人を救う、緑茶の底力を感じる。

心に染み入る深緑茶房の緑茶を、お茶菓子と共に三まで堪能。これぞ、至福のひととき。そうそう私、こうゆう時間が欲しかったのだ。

手土産には、お茶のフィナンシェを。お茶の風味豊かで、甘さは控え目、しっとりと優しく焼き上げた洋菓子は、お濃茶フィナンシェと、ほうじ茶フィナンシェの2種類。

店長の谷朱理さんに、フィナンシェ誕生のエピソードを伺った。

谷さん:何度も試作を繰り返して生まれたお菓子なんです。スタッフで試食して、その度にみんなで意見を出し合ったんです。お茶の配合を何度も微調整して、バターの量にもこだわり、優しい口当たりにしました。

スタッフみんなの声から生まれた2種類のフィナンシェ。しっとりしていて濃厚、濃いめのお茶によく合いそう!今度、友人宅に持っていこう。それとも、日本茶カフェで一緒にお茶体験をして、香肌峡をおさんぽするなんてどうだろう。

道の駅「茶倉駅」からの眺め

受け継がれる松阪の文化。これまでも、これからも…

松阪の茶文化や菓子文化は、時代とともに少しずつ変化したり、新たに生まれたりしながら次世代へと受け継がれている。手土産を求めてお店を巡っているうちに、そんな松阪を再発見することができた。「手土産に自信あり!」まだそうは言い切れないけれど、相手を想ってあれこれ迷う時間もまた、楽しいひとときだと思う。

 


 

【取材協力】

 

都古水月 大黒田店
三重県松阪市大黒田町新田912-3
tel 0598-22-4810
instagram https://www.instagram.com/miyakosuigetsu/?hl=ja

 

鶴の玉本舗 たつみ堂
三重県松阪市本町2172
tel 0598-21-1337
hp https://tatsumido.jp

 

深緑茶房 飯南本店
三重県松阪市飯南町粥見4209-2
tel 0598-32-5588
hp https://www.shinsabo.com

 

豪商のまち松阪観光交流センター、まつさか交流物産館でもお土産を購入することができます。

豪商のまち松阪観光交流センター
三重県松阪市魚町1658-3
tel 0598-25-6565

まつさか交流物産館
三重県松阪市京町301番地
tel 0598-22-3770

 

【タイアップ】

松阪市 観光交流課
松阪市殿町1340番地1
tel 0598-53-4196
松阪市hp https://www.city.matsusaka.mie.jp
松阪市観光hp https://www.city.matsusaka.mie.jp/site/kanko/
松阪市観光インフォメーションサイト https://matsusaka-info.jp/

 取材:2022年11月15日

 

 

 

高田本山の50年に一度!奉讃法会が2023年5月に開催!関連イベントを一挙ご紹介!

私が生まれ育った三重県津市には、全国におよそ600ヶ寺ある真宗高田派の本山「専修寺(せんじゅじ)」があり、地元では「高田本山(たかだほんざん)」の名で親しまれている。

左:如来堂国宝)、右:御影堂(国宝)
御影堂

境内は東京ドーム約2個分と広大で、御影堂には780畳の畳が敷かれ、国宝木造建築のなかで全国で5番目に巨大なお堂だ。

山門(国重要文化財)
唐門(国重要文化財)
寺内町の町並み

2017年、国宝に指定された如来堂と御影堂、国重要文化財の山門や唐門、門前町である寺内町と合わせて、様々な映画やドラマのロケ地に選ばれた趣きのある場所でもある。市外の友人を高田本山に連れていくこともあり、まず建物のスケールの大きさに驚く。そして壮大なお堂で手を合わせて目を閉じれば心は落ち着き、安らかな気持ちになる。

 

一生に一度のチャンス!

高田本山といえば毎年1月9日から16日まで、開祖・親鸞(しんらん)聖人の報恩講(親鸞聖人の祥月命日の法要)が行われるお七夜が有名。門前町には露店が建ち並び、約10万人が訪れる津の冬の風物詩でもある。そして、令和5年は、親鸞聖人御生誕850年、立教開宗800年、高田派中興の祖真慧上人500年忌、さらには日本の仏教隆興につくされた聖徳太子1400年忌で、真宗高田派の檀信徒を始め多くの皆さまと奉讃法会を盛大に開催予定。「奉讃」とは親鸞聖人が著した和讃にでてくる言葉で「たたえたてまつる」という意味が込められている。

奉讃法会では5月21日から5月28日まで8日間にわたり午前11時からお勤めが行われる。お勤めの後には奉讃法会テーマ「弥陀のよび声『なもあみだぶつ』を聞いてゆこう」に基づいたお説教もある。また、5月27日は四天王寺から、5月28日は法隆寺から講師をお招きしての特別講演もある。
つまり一生に一度、体験できるかどうかの貴重な機会が来年5月にあり、檀信徒以外でも楽しめるイベントなどの準備も進んでいるのでご紹介したい。

 

奉讃法会は祝い、感謝をする機会!

まずは奉讃法会について簡単に解説したい。

親鸞聖人像

親鸞聖人御生誕850年記念の法会を盛大に開催。

親鸞聖人の教えをまもる真宗が始まって(立教開宗)800年。

真慧上人像

高田派中興の祖真慧(しんね)上人の500年忌。

太子像

日本の仏教の興隆に尽くされた聖徳太子の1400年忌。

 

奉讃法会関連行事のご案内

続いて、檀信徒の方のみならず、一般の方にも親鸞聖人の教えや仏教、日本の伝統文化のすばらしさに触れていただける関連行事やイベントを紹介。(コロナの状況によっては、変更となる場合があるので、詳しくは高田本山ホームページをご覧下さい)。

特別読経のイメージ

国宝特別読経(申し経)
期間:令和5年5月21日(日)から28日(日)まで(予定)
普段は僧侶しか立ち入れない国宝・如来堂の中陣に入り、僧侶の読経を聞き、またお焼香を行う特別な読経。阿弥陀さまの心をつないでくださった私たちの先祖の方々にあらためて感謝をする貴重な機会。
※高田派檀信徒の方のみお申し込み可能。

稚児練り

稚児練(ちごねり)
開催日:令和5年5月20日(土)
特別法要の前日に行う稚児練りとは、子どもが稚児衣裳に身を包み、家族とともに御影堂・如来堂などをはじめ寺内町を練り歩く行事。子どもの健やかな成長を願い、阿弥陀さまのお慈悲に感謝させていただくまたとない機会。
※高田派檀信徒に限らず、どなたでも申し込み可能。

金澤翔子氏「書のパフォーマンスとお母さまの講演」
開催日時:5月21日(日)13時半より

演能羽衣

観世流能公演
開催日時:5月22日(月)13時半からと16時からの2回

田中ひろみ氏(仏像イラストレーターで文筆家)講演
開催日時:5月26日(金)13時半より
※5月23日から5月26日に変更になりました。

特別講演
開催日時:5月27日(土)13時半より四天王寺からの講師をお招きしての講演
開催日時:5月28日(日)13時半より法隆寺からの講師をお招きしての講演

白子ウインドシンフォニカ演奏
開催日時:5月28日16時より

※行事、イベントの詳細は専修寺ホームページでお伝えします。諸事情により内容や日程が変更・中止になる場合がございます。
※高田本山駐車場の台数には限りがあります。お越しの際は、なるだけ公共交通機関をご利用ください。

 

 

デジタルシアター(文化財活用室)でお浄土をヴァーチャル体験
宝物館完成イメージ

続いてご紹介したいのは、今回の特別法要に合わせてリニューアルオープンする宝物館。専修寺には、国宝に指定された『西方指南抄(さいほうしなんしょう)』『三帖和讃(さんじょうわさん)』をはじめ、立教開宗以来800年にわたり受け継がれてきた親鸞聖人の教えを学ぶために不可欠な宝物が数多くある。そこで、新宝物館にはこれら貴重な宝物を安全に保存し未来に伝える収蔵庫が作られ、また宝物の展示室も作られる。さらに、デジタルシアター「文化財活用室」も設置。

この六角形の部屋は高さ4メートル、幅6メートルの壁六面すべてが大スクリーンになっていて2つのコンテンツを交互に上映。国宝の御影堂と如来堂の内外には、金色や極彩色の壁画や彫り物が随所にあり、何百年も前の人たちがイメージした浄土の世界が表現されている。一般の方が入れない区域や、高いところにあったりして、近寄って見ることが出来ないものも多くある。そこで、360度カメラや3Dスキャナーを用いて撮影し、六面の巨大スクリーンいっぱいに映し出し、両御堂の美を堪能できるコンテンツを観ることができる。また「現代の私たちがイメージするお浄土」を体感できるバーチャルコンテンツも最新のデジタル映像技術を使って製作し上映される。

御影堂に施されている色彩豊かな彫刻

複雑な現代社会の中で、自分のありたいと思う姿と現実との乖離に悩むことも多い毎日。専修寺で実際の伽藍を見学し、さらに宝物館で教えを今に伝える貴重な宝物を観れば、最新のテクノロジーで専修寺の美しさや、お浄土のイメージに囲まれながら、生きるとは何かを説いた親鸞聖人の教えの一端に触れられる。

最後に、こちらは高田本山の大玄関に飾られている一枚の白黒写真(非公開)。これは111年前の「親鸞聖人650年忌」の様子を写したものと言われている。
時代は変われど日々、生かされていることへの感謝の気持ちは変わらない。

奉讃法会でじっくりと感謝をする、豊かな時間を楽しみませんか。そして、まだここへ訪れたことがない方々は、奉讃法会を機に高田本山や寺内町を散策すれば、非日常を味わえる特別な旅が楽しめます。

 


 

 

弥陀のよび声「なもあみだぶつ」を聞いてゆこう

奉讃法会

期間:令和5年5月21日(日)〜28日(日)
※各イベントは諸事情により変更・中止になる場合があります。(新型コロナ感染症予防のため間隔を取り人数制限を行います)。※詳細は決まり次第本山のホームページにてご案内。※親鸞聖人や専修寺について詳しく知りたい方は、以下をご覧下さい。

詳しくはホームページをご覧ください

 


 

新宝物館オープンに先駆け公開

VRで魅せる専修寺の絵画・彫刻が放つ浄土世界の美のオーラ
期間:令和5年1月9日(月)から2月16日(木)
ご予約・最新情報:特設ウェブサイトより
http://www.senjuji.or.jp/japanculturalexpo/
料金:無料
専修寺新宝物館文化財活用室プレオープンイベントとして開催します。

【同時開催】竹あかり~浄土のひかり~
ライトアップ期間
–第1期間くお七夜>
令和5年1月9日(月)から15日(日) 16:30〜18:00
※ただし、15日のみ 閉門23:30
–第2期間く特別法要>
令和5年5月21日(日)から27日(土) 19:00〜21:00
竹あかり作家 川渕皓平氏による竹あかりの世界と子ども竹あかり約1,000本を同時点灯。

 


 

【タイアップ】

真宗高田派本山 専修寺(せんじゅじ)
特別法要事務局
三重県津市一身田町2819番地
tel 059-232-4177
hp http://www.senjuji.or.jp
Instagram https://www.instagram.com/takadahonzansenjuji/

 

五感を整えに「あたまのみやさん」へ。日本で唯一の頭の神様とは?@大紀町

あっという間に12月!
冬支度を終えて、本格的な冬がやってきましたね。

31日の大晦日は年越し参り、元旦は初詣に、何かとお寺や神社に行く機会も増えるもの。
この年末年始は少し足を伸ばして、行ったことのないお寺や神社に行くのもおもしろいかも!

と、いうことで、小さい頃から初詣といえば伊勢神宮にばかり足を運んでいる筆者が、伊勢を離れて大紀町にある【頭之宮四方神社】をご紹介。

【こうべのみやよもうじんじゃ】と、読みます。
地元の方は親しみを込めて「あたまのみやさん」とか「こうべのみやさん」と呼ぶそうです。

 

ちなみに大紀町は2005年に度会郡大宮町、紀勢町、大内山村が合併してできた町。
とっても広くて、三重県の中では8番目に大きな面積をもつ。
伊勢や四日市より大きいのだ。

大内山村といえば、給食で飲んだ大内山牛乳の青いパッケージが頭に浮かぶ。

大内山牛乳、実はTシャツもあるんです。

 

『日本で唯一の頭の神様』と言われる所以は、

その昔、子どもが川から流れてきたドクロで遊んでいた所「不浄なり」と道ゆくおじいさんに怒られたそう。その後、おじいさんはみるみる内に気が狂いだした。

実は先ほどのドクロは神様で、子ども達と楽しく遊んでいたのに邪魔されて怒っている事をおじいさんを通して伝えたそう。
村人達はおじいさんの非礼を詫びて、社殿を建ててドクロを祀ったのが始まりなんだとか。

平成9年に新しくなったばかりの本殿。

学業や合格祈願はもちろん、
頭(脳)のケガや病気の快復、アイデアを必要とする会社の商売繁盛祈願。
また、神社の名前にある【四方】とは、東西南北の四つの方向のことで、四方八方にご利益が広がるように、との意味から、方位除けや厄除けにこられる方も多いのだとか。

あ、私も来年厄年だった気が・・。

 

そんな「頭之宮さん」が、最近作った新しいお守りが【兜守り】。

こちらはステッカータイプで、文字通り頭を守る必須アイテムのヘルメットに貼ることができるそう。

これについて、権禰宜(ごんねぎ)の村田さんにお話伺いましたよ。

お話を聞かせていただいた村田卓謹さん。

村田さん:「今よりも幅広くいろんな方に神社を知ってもらう為の方法を考えていた時に、頭を直接守っているヘルメットにつけられるお守りがあればいいなと考えました。」

昔の武士の兜にはてっぺんに「八幡座」という穴があいていて、この穴に神様が降りてきて兜をかぶった人を守ってくれていた。といういわれがあるそう。

そこからヒントを得て、ヘルメットに貼ることのできるステッカータイプに。
色は紫・黄・赤・緑・青の5色あるので、自分の好きな色を選ぶ事ができる。
カラフルで、つい2色3色欲しくなっちゃいます。

推しカラー、選べます!

 

この土地で育った村田さんに、町や神社について話を伺った。

村田さん:「やっぱり自然が豊かなところが魅力だと感じます。
四季の移り変わりを五感で感じられる。
季節によって、木の色も瀧の音も全然違うんですよ。
それを見たり、聞いたり五感で感じるのが好きです。

田舎ですけど、その良さってやっぱり1回外に出たからこそわかる。
地元の人は「何もない」というけど、こんなに自然豊かなところはそうそうない。」

瀧の音も流れも、季節によって変化する。

 

「神社っていうのは、お祓いをするところだけど、お祓いっていうのはツミやケガレを祓って心を整えに行く場所だと僕は思っているんです。」

私:「罪や穢れ?」

村田さん:「いや、ツミは犯罪の方ではなく、つつみ隠してしまうこと。
自分の清らかな心や良い心をマイナスの言葉や感情で包み隠してしまうことで、
ケガレは元気の気が枯れてしまうという事から『気枯れ(ケガレ)』といわれます。

生活してるとストレスや嫌なことがだんだん溜まって、元気がなかったりイライラしたりする時があるでしょう。
そういう時に神社に来て、お祓いをしたり、お参りをして自分の五感を使って気持ちいい空気の中で、五感を整える、そんな場所だと思うんです。」


気が枯れるで、気枯れか〜。と、とても腑に落ちたお話。

確かに、神社に行くと空気が澄んでいて気持ちがしゃんっ!とする事がありますね。
自分の気枯れが、いつのまにかスッキリとしていたからなのか。

神社体験を言語化していただいたような気分です。

 

 

・年末や年始は特別なイベントなどはありますか?

村田さん:「年に2回ある、大きな行事が12月31日にあります。
年越しの大祓です。もう1回は6月30日で、これは夏越しの大祓といいます。
半年ごとに『気枯れ(ケガレ)』を祓い清々しい気持ちにさせてもらえる、そんな行事です。」

・31日は年越し参りもやっているんですか?

通常の参拝可能時間は9時ー17時ですが、
大晦日の31日は、17時に一度締めますが、午前0時から午前2時頃まで参拝可能です。
一度閉めた後、元旦の朝6時頃からまた参拝していただけるようにしてます。
そして元旦からお守りを受けた人には、「頭之福餅」の授与があります」

 

お餅、いいですね〜。(単に私がお餅好きというのもあります。)
頭之福餅は数に限りがあるので、早めがおすすめだそうですよ!

このお餅、更に敷地内のひきがえるの石像から出ている『頭の水』でお雑煮にして食べると
1年健康に過ごせると言われているんだとか!

『頭の水』は自然の湧水で、持ち帰ることが可能だそうです。

 

年が明けて、2月の第一日曜日(旧暦のお正月のあたり)には「水取り神事」が行われる。

この季節は植物が芽吹きだし、1年の中で1番パワーがある水とされているそうで、
そのお水を一升瓶に汲んで、9日間毎日水を飲むと10日目に願いが叶うと言われてるんだとか。

 

 

他にも頭之宮境内には、お頭さんと呼ばれる、頭の石からパワーをいただけたり
お願いをする時に石を奉納する奉石所。
滝に打たれるのはちょっと寒いけど、滝を拝み心身を清められる場所や、大きな御神木もあります。

 

 

年末に気枯れを祓っていただき、年明けにお水をいただいたら、
気持ちが満たされて本来の自分の力を発揮できる1年になりそうな予感。

来年は定期的に神社に行こうかな。
自分との約束を守れているかを確かめるのに、ピッタリな場所だ。

さあ、そろそろ来年の目標でも決めませんか。

 


頭之宮四方神社

三重県度会郡大紀町大内山3314-2
TEL(0598)72-2316
HPはこちらから

山口研物店で包丁をキトンキトンに!私の歳末の支度。

我が家は、年末になると漁師の友人からマダイがまるごと一匹届きます。滅多に魚を捌かないのですが、そのときだけ年イチで使う特別な出刃包丁と柳刃包丁(刺身包丁)があります。

この包丁は数年前に父が、割烹料理店を閉店した知り合いから譲り受けたもの。実家にはすでに出刃も柳刃もあったので、もらい受けました。

錆びている出刃包丁
柳刃包丁も錆びている。
さらに刃先が欠けている。

いいものとは分かっているのですが、普段使わないので錆びたり、メンテナンス不足で刃が欠けたりしています。

11月、夕方には寒さを感じる時期。もうすぐ年末。年イチ包丁のメンテどうしよう。そんなことを考えながら、津市内を運転していたときでした。

そうだ!プロにお願いしてみることにしました。

山口研物店は津名産のうなぎ屋、新玉亭の前にあります。津市に生まれ育った私は、山口研物店の存在を知っていたのですが、店で包丁を研いでもらうという発想はありませんでした。はじめて入る店は、なぜだか少し緊張します。

そもそも先が欠けている包丁でも大丈夫なのかお店の人に尋ねると、これくらいの欠けなら問題ないとのこと。店には業務用の断裁機などで使う大きな刃物もありました。店のお客さんは、そのような業務用と家庭用とで半々くらいとのこと。

包丁にペンで、ささっとマーカーを引く職人さん。

店の職人(父):この包丁はよく使い込んどるなー。週明けまでには仕上げておきます。

そして月曜日。
すんごっ!

ピカピカでキトンキトンです!
これぞ包丁!という仕上がり。
店の人にお話を聞きました。

欠けていた刃先もキトンキトンにリニューアルオープン!

創業を尋ねると、いつから研物店をやっているかは不明だが、戦前は大門の方にあったそうで、戦後に現在の丸之内に移転したそうです。対応している刃物は、ノコギリと日本刀以外のほとんど。刃物はそれぞれに材質も異なり、用途に合わせて職人が仕上げています。

店の職人(息子さん):切れ味を長持ちさせるなどお客さんのオーダーに合わせ研ぎを詰めていき、いいところで止める感じ。そんな手仕事が強みです。

そもそも研ぎの技術はどこで習得するのでしょう?

店の職人(息子さん):私で4代目。3代目の父の背中を見て仕事を覚えました。専門学校みたいなところは無いと思います。

この日も名古屋へ刃物の出荷に追われていて忙しそうな3代目。帰り際に少しだけ質問。

私:毎年この包丁が錆びてしまって。なんで錆びるのですか?

3代目:シンクまわりの下に入れてない?湿気が錆びの原因です。使ったら洗って拭いて、乾燥しているところに置くといいですよ。

ちょっとした悩みも解決して少しすっきり。家に帰り妻にアップデートされた年イチ包丁のことを知らせると・・。

確かに我が家のステンレス製文化包丁(ギフト本でチョイスしたやつ)では薄く切れない。

妻:トマトがこんなに薄くスーッと切れる!

そこは魚で試そうぜ、と言いたくなるのですが・・。

さぁ!来い!
まるごと一匹のマダイでもブリでも何でも来い!
私の歳末の支度は整った。

 


 

山口研物店
津市丸之内養正町4-13
tel 059-228-7242

 

2000円以下で食べられる松阪の丼3選!地元で人気の丼を巡る小さな宇宙旅

誰にでもある「お気に入りのあの味」を旅する

やっと旅ができるようになってきたこの頃。
知らない場所を旅するとき、その地に暮らす人々の「お気に入りのいつものあの味」を愉しみたくなる。今回は伊勢市在住の筆者が、地元の方にも人気の「いつものあの味・松阪市で2,000円以下の〝丼〟」にフォーカスをして巡ります。

 

松阪牛の町、焼肉屋で人気の「映え丼」!?

まずは「美味しい焼肉屋さん」として知人から屋号を聞いたことがある「かどや」へ。「カツが見えないカツ丼」が名物なんだそう。想像が付かない。どういうことだろう・・。

店主の橋本さんに、まずはお店の歴史をうかがった。昭和33年、松阪駅前に食堂と精肉店を創業。その後、ショッピングセンター「ベルタウン」に移転し、2013年から現在の宮町で焼肉店をオープン。

3年前にリニューアルした店内は、私の想像する煙りモクモクの焼肉店のイメージとは違い、モダンでスタイリッシュな雰囲気。

そして隣の席との距離感がほどよく快適。
噂のカツ丼は牛カツ、豚カツ、鶏カツから選ぶことができる。聞けば、昔は牛カツ丼を「Aカツ丼」、豚カツ丼を「Bカツ丼」と読んでいて2種から選べたそうだ。牛カツ丼(1,320円)をオーダー。

さて、運ばれてきた牛カツ丼はこちら!
じゃーん!

カツはどこ?
タマネギなどの野菜もなく、カツと卵とご飯が〝ひとつ〟になっている感じ。マスク越しでも、卵からやさしい和出汁の香りがわかり、トロトロでクリーミー。和出汁が染み込んだ衣との一体感も堪らない。

そして、牛肉はあっさりながらも噛みしめるほどに旨味が溢れ、スパイシーな胡椒が効いていて卵の優しい味わいとのコントラストも愉しめる。
橋本さん!めちゃめちゃ美味しいです!

▲店主の橋本さん

橋本さん:東京で修行をしてきた叔父が食堂で出してました。今も味や作り方を、そのまま受け継いでお出ししています。カツ丼にするので、肉の部位は脂が少ないモモ肉を使い、あっさりとした味わいに仕上げています。ちなみに丼一杯に卵を何個つかっていると思いますか?

筆者:卵、多いですよね。2個、いや3個ですか?

橋本さん:実は1個だけなんです。和出汁の量と卵の割合、そして火の入れ方にポイントがあるんです。よくお客さんから作り方を聞かれ、隠さずにお伝えするのですが火入れ加減が難しく、卵と出汁が分離してしまい上手くできないとお聞きします。

焼肉の〆にカツ丼を食べる方も多く、一人前焼肉コースのなかにカツ丼入りのメニューもある。

さらに常連さんからの依頼で出していた裏メニュー「カツ丼のカツぬき」も・・。

筆者:これは、たまご丼ではないのですね?

橋本さん:カツ丼からカツを抜いたので、カツぬき丼です。野菜が入っていないのでたまご丼ではないです。あまりに注文が多かったので、メニューに載せちゃいました(笑)。

焼肉を楽しんだあと、お肉はもういらない。だけど、和出汁が染みた卵とお米が食べたい・・。共感です!

 

 

こだわり派とんかつ専門店の「みそ玉丼」。

かつ丼が続いて恐縮だが、ぜひともこちらもご紹介したい。

魚町にあるとんかつ専門店「茂とん」。こちらも創業は昭和33年で、店主の山田さんと奥さん、数名のスタッフで営んでいる。

以前は「ベルタウン」で、先ほどの「かどや」の4軒程となりで営業していた。平成20年頃に今の店に移転。

店内はアットホームな雰囲気だ。
ロースみそ玉丼(1,480円)を注文。

カウンター越しに調理している風景を眺めながら、丼を待つワクワクするひと時。山田さんに「みそ玉丼は以前からメニューにあったのですか?」と伺うと、

▲厨房に立つ店主の山田さん

山田さん:みそかつ丼は先代の父のころからありましたが、雑誌の取材がきっかけで新しいみそかつ丼を考案しました。当時働いていたアルバイトスタッフと一緒に考え、半熟卵を乗せたみそ玉丼ができました。時代に合わせて少しづつ味も変えないと、人の舌も進化しているから、味がそぐわなくなります。当時、かつ丼に生キャベツを乗せ始めたのも、この辺りだとうちが最初だったと思いますよ。

厨房では、カラッと揚がったとんかつに包丁を入れると「ザク、ザク、ザク」と美味しそうな音。手際よく仕上げられたロースみそ玉丼(お味噌汁は+100円で豚汁に変更も可能)が完成。

ドーンと大きなかつ、赤味噌のつや感、今にもとろけ出しそうなふるふる半熟卵。

食べ進めようと、お箸でかつを持ち上げると・・
ん!かつ重たい。

しっかりとした重量感のかつを半熟卵に潜らせて・・。
いただきます。

噛むという力がいらないのではと思えるほど肉の歯切れがよく、口の中でジュワーと広がる脂の甘み。

自然と笑顔が溢れる。
美味しい。

山田さん:脂の美味しい豚肉を、食べていただきたいんです。

豚肉はいろんな種類を試した後、宮崎県産のSPF豚を使用。SPF豚は筋肉のきめが細かく保水性も高く、冷めても固くなりにくい。そして脂の質もよい。
甘めの味噌だれ、かつ、ご飯は絶妙な味のバランスで美味しく、30代女子でもパクパクと食べ進められる。

山田さん:味噌だれは、とんかつなどに「つけるたれ」と、丼に「かけるたれ」で味の濃さを変えています。最初は少し味が薄く感じるかも知れません。でも豚肉の美味しさを最後まで味わっていただける、たれの味付けなんです。毎日作り足している、秘伝の味です。

とてもよく分かる。
だって私はソースやたれの味ではなく、美味しい豚肉の味を求めているのだから。とんかつに、ただならぬこだわりを感じる。理由を聞いてみた。

山田さん:料理が好きなんです。つい、こだわっちゃう(笑)。

奥さん:まかないも相当こだわって作ってくれます。スタッフにも人気なんですよ。

山田さん:働きに来てくれるスタッフにも楽しみがないと。昨日のまかないは、チキンクリームカレーうどん。手は抜けません。

奥さん:スタッフが自主的にまかないの人気投票をしたんです。一位はハンバーグでした。スタッフも主人をその気にさせるのが上手い(笑)。

時にはスタッフの家族分も作り、持たせるのだとか。たくさんのこだわりを話しだすと止まらないご主人と、いい塩梅でツッコミを入れる奥さん。常連が多いという茂とんのお客さんはとんかつの美味しさはもちろん、ご主人、奥さん、そして楽しく働くスタッフの人柄に惹かれ、再び訪れたくなるのかも知れない。

 

1,500円で!あの松阪牛が丼で食べられる!

最後はやはり、松阪といえば松阪牛をご紹介。

国道166号沿いにあるインパクトのある看板の店、松阪まるよし鎌田本店。(三重県中南勢の人には馴染み深い看板)。

筆者には「松阪牛+外食=敷居が高い」というイメージがどこかにある。いや取材をするまでは、あった。

2階建ての店内に入ると、松阪牛などがずらりと並ぶ精肉売り場。取材の日も肉だけを買いにきている方も多い。写真の端に写るコロッケ。こちらも気になるが・・常温で持ち帰れる松阪牛を発見!?

と思いきや、なんと松阪牛の霜降り柄のクッションやタオル。まるよしには伊勢神宮への旅行客も多く、修学旅行生や2次会などのパーティ用にも人気とのこと。
1階はテーブル席が中心で家族連れなどが多く、2階は大広間もあり観光バスなどの団体客も受け入れている。今日は、小さな個室に通していただいた。(レストランのお席の当日予約は不可、前日までに電話で空き状況の確認が必要)

喧騒から外れ、ゆったりとくつろげる空間。外が大通りだからこそ、切り離された感じが素敵だ。
注文したのは、牛肉丼(松阪牛)2,000円。お肉の量は75gと50gと選べ、50gだと1,500円。
そもそも松阪牛を丼で食すという発想はなかったし、あの松阪牛が1,500円からいただけるとは少し驚いた。

出てきた牛肉丼(松阪牛)は、ご飯が見えないほど大きなお肉!部位は肩やモモ、バラ肉など。味付けは砂糖と醤油の甘辛ベースだが、濃いわけではなく優しく甘め。普段食べている牛丼より肉が厚く、松阪牛独特の甘味と旨味、香ばしい香りが口のなかいっぱいに広がる。
肉の芸術品と称される松阪牛。美味しいに決まっているのだ。

「ん〜まっ!」。
考えるより先に、言葉が漏れる。

販売促進事業部、中東さんにお話をうかがった。まるよしの元々は精肉店と大衆食堂を営んでいた。メニューは松阪牛のステーキや肉鍋だけでなく、ハンバーグやカレーライスも。大衆食堂の名残もあり、地元のお客様も多いのだとか。

中東さん:スタッフの中にはお顔を拝見すれば「何を頼まれるか大体わかる」というくらい来ていただいているお客様もいらっしゃいます。

メニューの種類や価格帯も幅広く、ランチとディナーの間も営業しているため立ち寄りやすいのも嬉しい。「松阪牛+外食=敷居が高い」はこちらの思い込みだったようだ。地元の方から観光客まで幅広く受け入れてくれる懐の広い店、それがまるよしだと思う。

 

丼は「小さな宇宙」なのかも知れない

記事を書いている今も、思い出すたびにまた食べたくなる丼たち。そして次の機会に食したのならば、また後日も食べたくなるのだろう。永遠に私を惹き付けてならない。
半球体の器にあつあつのご飯。食欲をそそる個性的な具材。そんな丼は底なしの欲望を掻き立てる、小さな宇宙を感じる。
こだわりと歴史、そして愛情が詰まった「松阪丼〜宇宙の旅〜」に、あなたも出発進行!

 


 

【取材協力】
かどや
松阪市宮町59-3
tel 0120-892992(ヤキニククオニ)
hp http://www.kadoya-matsusaka.com/

茂とん
松阪市魚町1709
tel 0598-21-1112
hp http://www.shigeton.jp/

松阪まるよし鎌田本店
松阪市鎌田町239-2
tel 0120-298-044
hp https://www.matsusakaushi.co.jp/

【タイアップ】
松阪市 観光交流課
松阪市殿町1340番地1
tel 0598-53-4196
松阪市hp https://www.city.matsusaka.mie.jp
松阪市観光hp https://www.city.matsusaka.mie.jp/site/kanko/
松阪市観光インフォメーションサイト https://matsusaka-info.jp/

取材:2022年11月18日
※価格は取材時のものです。
※価格はすべて税込みです。

 

鈴鹿セブンマウンテン縦走

鈴鹿セブンマウンテン

うちから見える鈴鹿山脈。

鈴鹿セブンマウンテン(藤原岳、竜ヶ岳、釈迦ヶ岳、御在所岳、雨乞岳、鎌ヶ岳、入道ヶ岳の7山。)がほぼ見渡せます。縦走でハジからハジまで全部走ってみたいなーと以前から思ってました。

なにぶん距離もあるので補給できる場所が御在所だけ。スタートからゴールまでも交通手段も大変なので一人ではなかなか出来なかった鈴鹿セブンマウンテン縦走。

いつかはやってみたいと思っていたところに、来年以降に

激走!鈴鹿セブンマウンテン・SSMTR

こんな企画を友達が計画。そのプレイベントで一度みんなで走ってみないかとのお誘い。

案内詳細では

1day・約45Km・山と高原地図CT26時間
集合:藤原岳大貝戸登山口
工程:藤原岳大貝戸登山口鳥居から椿大社鳥居まで
時間:0時 藤原岳大貝戸登山口スタート
関門:20時椿大社下山設定とします
厳守:藤原岳から治田峠まで滑落事故回避のため、治田峠までは参加者全員で通過をお願いします
援助:エイド・チェックポイントを設けてサポートを行い、関門時間と途中離脱も可能なサポートを予定しています
送迎:椿大社から藤原岳登山口まで送迎します
※天候次第で中止もあります
なんとありがたい企画。
が、しかし。開催予定日が雨予報に。
今回は天候不順によりプレ大会を中止して、開催日を変更し有志による開催。
準備した食材と人員を活用してサポートしていただきました。
コース
コースはこんな感じ。
雨乞から御在所へのルートは私が間違って行ってしまったので正式コースとは違ってます。
 藤原
当日藤原岳大貝戸登山口にみなさん集合してスタート!
深夜0時30分
藤原岳
まずは1座目の藤原岳に。スタートから1時間50分
 私が藤原岳往復で藤原岳を登っていた時よりだいぶ早いペース。そう!私が一番このメンバーで高齢者。皆さんわかくって元気な人ばかりでついていくのに必死でした。さてこのペースで最後まで行けるのか?
 藤原岳
 夜に山に登ると夜景が本当にきれいで感動します。
いつも田舎で真っ暗なところだと思っていた地元が、山の上から見るとこんなに
明るくってきれいな場所なんだなーと。
藤原岳
 藤原岳から迷い尾根までの場所が危険地帯。
慎重に降りることに。また今回ありがたいことに強力な投光器でコースを照らしてくれるスタッフが同行。暗くってよく見えない場所を安心して走行できました。
02-1
2座目の竜ヶ岳到着。 スタートから4時間30分
風が吹き抜ける寒い場所でした。
竜ヶ岳
石榑峠に到着したら1カ所目のエイド。
スタッフが寒い中待っていただき温かいものを振る舞っていただきました。
そして水分を補給できるのもありがたい。
竜
 ふと振り返ると竜ヶ岳は雲の中に隠れてしまいました。
竜
朝日が出る前の素晴らしい景色をバックに。
朝日
 朝日が見えたーー!
山の上から見る朝日は最高!
朝日
 あまりにも綺麗で何度も止まって朝日を撮影する。

朝日を見ながらこんな感じで走っておりました。

朝日

次に向かう釈迦ヶ岳までがずいぶん遠いので、先頭グループと離れてしまう。

釈迦ヶ岳

3座目の釈迦ヶ岳到着。スタートから7時間50分

 

羽鳥峰

羽鳥峰

羽鳥峰

羽鳥峰到着ここで距離にしてスタートから22kmでだいたい真ん中くらいまで到着してきた感じ。ここまででスタートから8時間50分。

 

ナスカの地上絵みたいにここは落書きがしてあるので楽しい。

わんちゃんをたくさん連れてきたグループが丁度スヌーピーの絵を描いているところでした。

根の平峠

第2エイドの根の平峠に到着。

他のエイドの場所と違って朝明渓谷から荷物をかついでエイドを設営していただいて本当にありがたい。ここでも温かいものが食べれて元気になりました。

根の平峠

千種街道は沢山の登山者とすれ違い景色もいい場所です。落ち葉のおかげで踏み跡がわからずコースに迷うところがありました。

根の平峠

よく登山で滑落する人がいて高齢者だからなのかなーと思ってたら今回この場所で2mほど滑落することに。落ち葉がいっぱいすぎて足を置いた場所が落ち葉の下に何もないところでした。今回高低差の少ない場所でしたのですぐ止まったからよかったですが、もし崖の部分だとえらいことになってたなとこのあと慎重に行動するようになりました。
杉峠
杉峠到着。ここから雨乞方面から来ることはあっても登ってことがなかったので、あの急斜面はきつかった。
雨乞
もう少しで雨乞。
雨乞岳
4座目の雨乞岳到着。スタートから12時間10分
雨乞 雨乞
東雨乞に沢山の人が。そしてその向こう側に御在所と鎌が見えてきてあとちょっとか?!と甘い考えでこの時は思ってました。
武平峠エイド
 武平峠エイドに到着。
ここが最後のエイド。そしてなぜか私がこのエイドに一番で到着?!
そうです、雨乞からのルートで御在所を飛ばしてここに来てしまいました。
トップグループがしばらくして到着して私は行きそびれた御在所に向けて出発。
そしたら最後尾にいた人ともすれ違うことに。おかげでここで一番最後尾になってしまう。
御在所
5座目の御在所到着。スタートから15時間10分。
びりになってしまい気持ち的にダウンでこの写真1枚撮ってすぐ次へ向かう。
あとこのり2座!
鎌ヶ岳
6座目の鎌ヶ岳。スタートから16時間40分。
 ここまで来ると周りは真っ暗。疲れ切ってるし疲労と膝の痛みで全く走ることができずトボトボ歩いていくのみ。残り1座の入道までの道のりが遠くって・・・
入道
 よく滑るし両サイドが何もなく落ちたら死んじゃいそうな場所。腰も引けてビビりながら通過。
入道
前に黒い入道がでーーんとそびえているのはわかるんですが、いつまで経っても辿り着かない。
入道到着
そして最後7座目の入道到着。スタートから19時間30分
あとは降りるだけです。でもここからも長い。膝がガクガクになっている状態で急な斜面を降りるのは本当にきつい。おまけに路面が乾燥しているので砂埃が舞って喉が痛い。
椿大社
そして無事最終目的地の椿大社にゴール。スタートから20時間45分。
最後は参加した4人で一緒にゴール。
鈴鹿セブンマウンテンは距離としては45kmなので今まで走った長い距離のレースに比べれば50km以下なので余裕かと思ってましたが、走れる場所があまりない累積標高も4888mとヘビーなコースでした。


動画でコースを振り返っていただくとこんな感じです。

走ってみたら感動がありますので是非来年以降に開催予定の激走!鈴鹿セブンマウンテン・SSMTRにご参加どうぞ!

ひきこもりは、必ず相談できる人がいる。

最近、ひきこもりについての報道が多い。
その背景には、ひきこもりの方の全国的な増加傾向や高年齢化がある。全国統計でひきこもりの方は約115万人という調査結果があり、実際には200万人を超えるとも言われている。ひきこもりの方が50代で親が80代。親の死後、収入がない状態でどのように生きていくのかなどが課題となる、いわゆる8050問題も社会問題になっている。
私事で恐縮だが約2年間、就職氷河期世代のひきこもりなどに関する取材をしてきて印象的だった言葉がある。それは、三重県生活相談支援センターのひきこもり支援員の言葉だ。
「偏見を持たないでください。髪がボサボサとか、服装が乱れているとか。そんなことは無いんです。テレビドラマや映画で描かれるひきこもり像は嘘です。身なりもきちんとしていて清潔感のある方が多い。それぞれ理由は違いますが、彼らは一時的にひきこもる時間が、いま必要なだけなんです」。

 

県民からもひきこもりへの関心高まる

三重県は令和4年3月に、全国初となる「三重県ひきこもり支援推進計画」を策定し、4月から具体的な取り組みをスタート。
その一環として今年8月に2回目となる、誰一人取り残さない「ひきこもり支援フォーラム」を松阪市クラギ文化ホールで開催。
このフォーラムは三重県議会議員の有志の会が令和3年度に開催したのを皮切りに、令和4年度から県と共催で実施。第一回目の津市で行われたフォーラムには382人が参加し、今回も420人もの多くの人が集う状況にひきこもりへの関心の高さを感じた。

講演は、ひきこもり支援の第一人者である筑波大学の斎藤環(さいとうたまき)教授。そもそもひきこもりになる原因とは何なのか、ひきこもり状態にある方とどのように接すればいいのか。様々な疑問を抱えながら講演を拝聴した。

 

議論ではなく対話を。

ひきこもり状態になる原因は様々だが、不登校、就職活動がうまくいかなかった、職場になじめなかった、病気などが上げられる。そして、いじめとも関係しているそうだ。海外の研究によれば、いじめはその後の人生に長期的に影響し、40年以上も影響することも。いじめを受けた人がひきこもり状態になる確率は5年後までに2割。そのまま40代や50代になっても、ひきこもったままの人もいる。いじめは学校だけではなく、もちろん会社や社会にもある。
ひきこもり状態になった人は、自ら家族の輪から外れるケースもある。そうなるとストレスを避ける為に自分以外の人間と接点がなくなり、仮の安定を得る。しかし、そこからの離脱も難しくなる。
ではどのようにひきこもり状態にある方と接すればいいのか。まずは、ひきこもりの方のニーズを理解したい。

第1段階:放っておいて欲しい、構わないで欲しい。
対応:支援機関などの家族相談を利用する。

第2段階:実は辛い、苦しいと感じている。
対応:カウンセリングや診療による個人療法。

第3段階:仲間が欲しい。
対応:グループに参加。

ざっくりとだが、段階に応じて対応を取ることが重要であり、そのためには対話が必要だという。ここで理解しておきたいのは、対話と議論の違い。ひきこもり状態にある方への議論は、自己肯定感をさらに失わせてしまう。一方、対話とは会話のラリー。感覚的には、くだらないと思うおしゃべりを多くするイメージだそう。対話とは主観と主観の交換であり、答えを出すことではない。
ただ、ひきこもりの一部のケースには家庭内暴力や金銭の問題なども抱えている。その場合「ここまでは面倒を見る。その先は面倒を見ない」などしっかりとした線引きが必要で、愛情ではなく親切心が大事だという。
講演のなかで印象的だった言葉がある。
「ひきこもっている人は、たまたま困難な状況にある、まともな人」。
近年、精神療法で注目されているオープンダイアローグ(開かれた対話・詳しくはこちら)もひきこもりの支援として期待されている。筆者の考察だが、現代社会の課題は「孤独」だと思う。対話はひきこもりだけでなく、現代社会のあらゆる場面で欠け落ちており、そこに社会の歪みを感じるときがある。

 

とにかく「好き!」を応援して欲しい。

ここからは、ひきこもり状態にある子を持つ親御さんやご兄弟などの近親者の方にお伝えしたい。ひきこもりの状態の家族がいる方に対しては、家族会や家族のつどいなど関連機関が開催し相談に乗っている。今回はオレンジの会をご紹介したい。

オレンジの会は名古屋市に拠点を置く全国組織のNPO法人ある。三重県にはKHJ(Kazoku Hikikomori Japan)三重県支部「みえオレンジの会 」があり、鈴鹿市にあるライフアートという場を拠点に活動している。支部長の堀部尚之さんを訪ねた。

鈴鹿高専を卒業後、企業で精一杯働いたという堀部さんは、アメリカに赴任したこともあるビジネスマン。仕事に熱中する日々で帰宅は夜中。育ち盛りの息子さんと接する時間も少なかったという。そのような背中を見て育った息子さんは、繊細で優しい性格。

堀部さん:私は息子にああしろ、こうしろと言った記憶はなかったのですが・・。子どもは違うんですね。私の姿を見て、社会で働くことへ高いハードルを感じてしまったようです。

息子さんは徐々に不登校になり、ひきこもるようになった。堀部さんは息子さんと向き合うようになり、定年退職とともに、みえオレンジの会の誘いを受け、三重県支部の支部長へ。みえオレンジの会では毎月第一日曜日にアスト津で定期的な家族会を行っている。家族会にはひきこもりの子を持つ親御さんなどが集い、それぞれの悩みを相談。

堀部さん:反抗する人、すぐに気持ちがへこんでしまう人、ひきこもりの人はいろんなケースがあり、親御さんが「自分の家だけじゃなかったんだ」と思うだけで、まずは安心してもらえます。

ライフアートでは手芸教室やPC教室なども行い、ひきこもりの子どもと親御さんが一緒に参加する機会も設けている。そして毎月第二木曜日には、おしゃべりサロンも開催。オンラインでの参加も可能だ。

堀部さん:親御さんたちとの、ただの井戸端会議ですよ。でもこれがとても大事でね。垂直型思考ではなく水平型思考なんです。ひきこもりのOB会も緩やかな雰囲気でやっています。

堀部さんが考える垂直型思考とは?

堀部さん:私たち団塊の世代は、会社をマニュアル化しました。課題があって、原因がある。だから対策を考える。これが垂直型思考なんですが、心の問題には逆効果。ひきこもりの方の自己肯定感を落としてしまい、社会に壁を作ってしまうんです。井戸端会議のような水平型思考で対話をする。そのなかで、それとなしに支えています。

堀部さんが接してきたひきこもりの方は、うつ病の人が多いという。

堀部さん:うつ病は治る病気です。単なる風邪と同じ。でも特効薬がない。

ではどう対応すればいいのだろう?

堀部さん:ひきこもりになる人は謙虚で真面目な人が多いです。あと親の躾が厳しかった人も。好きなことや欲を抑え込んでいる場合もあります。だから、とにかく好きと欲を伸ばしてあげることが大事です。

そして話を続けてくれた。

堀部さん:私の息子はフィギュアが好きだったんです。でも「なんだそれは、そんなもん買うな」って、昔言ったことがあって。後悔しています。いま考えれば、シャイな息子の女の人への気持ちをフィギュアに向けていたことは、とても尊いことです。自分の価値観で子どもを見ないこと。そして「好き!」を応援してあげて欲しいです。昼夜逆転しているのは、その必要性がないから。でも好きがあれば変わるきっかけになるかも知れない。しょうもないと思えることでも、興味を持って欲しいです。興味を通じて外と繋がることもあります。オタクもそうです。自己表現なんです。そして外と繋がり、自分のいる場所がわかると、徐々に社会に馴染めると思います。それが自然なかたちだと考えています。

取材中も堀部さんの携帯には、ひきこもり状態にある子どもを持つお母さんから、初めての相談がありました。ひきこもりに関することには、必ず相談できる人がいます。またプロフェッショナルがいる機関があります。関心を持った方は、まずは相談員や支援員と対話をしませんか。また、ひきこもりに関することでお悩みの知り合いがいれば、ぜひお伝えいただければと思います。

 


 

【取材協力】
KHJ三重県支部「みえオレンジの会 」
鈴鹿市神戸6-6-28(ライフアート)
http://www.mecha.ne.jp/~m-orange/
090-6469-5783

 


 

【タイアップ】
三重県雇用経済部 雇用対策課 若者・女性雇用班
三重県では、支援を必要とする就職氷河期世代の方やそのご家族に情報を届けるため、note、Twitter、Facebookなどでマンガやエッセイ、ツイートなどによる情報発信をしています。

note/三重県就職氷河期info
https://note.com/mie_koyoukeizai
※県内の就職氷河期世代対応の関連機関の情報もまとめています。

Twitter/【三重県公式】三平&お重@就職氷河期世代支援情報
https://twitter.com/mie_koyoukeizai

Facebook/三重県就職氷河期info
https://www.facebook.com/%E4%B8%89%E9%87%8D%E7%9C%8C%E5%B0%B1%E8%81%B7%E6%B0%B7%E6%B2%B3%E6%9C%9Finfo-109961508095655

津市広明町13番地(三重県庁)tel 059-224-2465

 

絶景を走りで体感!伊勢志摩e-POWER ROAD 12月には無料開放日もあり!

「今日はお会いしてパワーをいただきました!e-POWERもらいました」

そう話したお二人の笑顔が眩しい!ここは朝熊山頂展望台。

日産NOTEから颯爽と降りて来たお二人

伊勢と鳥羽を結ぶドライブウェイである「伊勢志摩スカイライン」のネーミングライツを日産自動車が取得しました。

このような有料道路のネーミングライツ取得は、日産自動車初となるそうです。そして、11月8日をe-POWERの日として、「伊勢志摩スカイライン」改め、伊勢志摩e-POWER ROAD」のお披露目会が行われました。

晴れ渡った青い秋空が広がる朝熊山頂展望台に日産NOTEに乗って現れたのは、e-POWER ROADスペシャルアンバサダーの柳沢慎吾さんと、スペシャルゲストとして谷まりあさん

日産独自の電動化技術である「e-POWER」をここ伊勢志摩のライブウェイに名付けた理由を聞いてみたところ、「モーターによる運転の楽しさと、ワンペダルによる運転し易さが、ここ伊勢平野と伊勢湾が望める登りの滑らかな道にピッタリであったこと」だったという事でした。

このドライブウェイが、直進だけでなく、カーブや坂道エリアが多く、多彩に走りを楽しめる、という魅力でネーミングライツの白羽の矢が立ったというわけなのです。

一足先に日産NOTEで「伊勢志摩e-POWER ROAD」を運転した感想をお二人が話してくれました。

スペシャルゲストの谷まりあさん

谷さん「ワンペダルでとても運転が楽でした。こだわりは減速で、アクセルを踏むか踏まないかで減速できるのが良かったです。

スペシャルアンバサダーの柳沢慎吾さん

柳沢さん「車もどんどん進化していますね。僕もスカイラインや430セドリック、ブルーバードなんか乗っていたからね。このアクセルとブレーキの踏み替えがないのはストレスを感じなくていいね。対向車とか怖くないし、安心感があるね。

この取材の間、本当に笑いっぱなしでした。

楽しい空間を作ってくれたのが、柳沢慎吾さん

まだイベントが開始する前から、会場に現れ、記者の私たちに挨拶をして周り、イベントが始まってからは、元気に面白おかしく、身振り手振りを交えて話してくれました。

そしてお決まりの「いい夢みろよ!あばよ!」はもちろん、なんとイベントが終わってから、警察の鉄板ネタをして、会場を笑いの渦に巻き込んでくれました。

これには谷まりあさんも爆笑。「生でアーアーのネタが見られて嬉しかった」と話していました。柳沢慎吾さんも3年ぶりだったというこのネタで大盛り上がり。次の日のTV「スッキリ」でもサービス精神旺盛の柳沢慎吾さんとして紹介されていました。

「アーアー」とパトカーの赤色灯を真似する柳沢慎吾さん

柳沢慎吾さんのサービス精神の素晴らしさといったら、さすがプロだとこの1日ですっかりファンになってしまいました。

朝熊山頂展望台からの眺め

 

この日は風が強かったものの、よく晴れた青空と遠くの海、そして色づいてきた森林が美しく、いつまでも見ていたくなる景色でした。

有料道路なのでなかなか通ったことなかった、という方にも朗報!

なんと12月10日(土)、11日(日)の二日間は通行料金が無料となります。

是非、「伊勢志摩e-POWER ROAD」を走って、そしてこの三重県の誇る素晴らしい景色をご堪能ください。

伊勢志摩e-POWER ROAD 概要>

特設サイト:https://www2.nissan.co.jp/SP/NOTE/SPECIAL/

公式サイト:https://www.iseshimaskyline.com/

「冬が来て、今年が終わる」連載エッセイ【ハロー三重県】第31回

立冬を迎えたというのに、こちらの冬はまだまだうんと暖かい。
我が家の3人の子どもたちもまだまだ薄着だし、なんなら長男はまだ半袖を着ている。寝る時だって半袖だ。
これを書いている今だって、窓からさんさんとお日様が降り注いでいて心地いいったらありゃしない。
北の生まれなので、こういうことにいちいち感動してしまう。冬になるたび、ここはいいところだな、と思う。

とは言え、11月を過ぎたあたりから年の瀬がうっすらと見え始めるのはどこにいたって変わらない。気持ちがどこかそわそわする。年末にごちゃごちゃする前に、溜まっている仕事を少しでも片付けておかないといけない。普段どこまでも自堕落な私だってそんなことを思うのだ。
年末は忙しい。

*

とは言え、核家族の小さな我が家の忙しさなんてたかが知れている。
少ない年賀状を注文して、気まぐれな大掃除のまねごとをする程度。
トイレ掃除を念入りにしてみたり、子どもたちと水遊びみたいな窓ふきをするとかそんな感じ。

今思うと実家の年末はなんだかほんとうに慌ただしかった。
商売をしていたこともあるだろうけれど、12月の母はほんとうに忙しなかった。
事務所を覗くと天高くまで届きそうなほどの出すべき年賀状があって、年末のご挨拶の来客が誰かしらいた。
冬休みの宿題を抱えて、事務所の隅のほうを間借りしていた私は、漢字の書き取りをしながら年の瀬をひしひしと感じたものだった。

いよいよ晦日が近づくと、自宅の廊下には大量の大小の鏡餅がずらりと置かれるようになり、それを見ると「いよいよ始まった」という気持ちになった。
市内のお餅屋さんが届けてくれるその餅を、私たち姉妹は家中に飾らなければいけないのだ。それが年の瀬の子どもの仕事だった。

*

まず仏間の床の間と事務所に一番大きな鏡餅が置かれる。
地元では紅白の鏡餅が主流で、下段が白で、上段にはピンク色のお餅が乗る。私は長くこれが全国的にスタンダードな鏡餅だと信じて疑っていなかったので、こちらに来て真っ白な鏡餅しかないと知ったときは驚いた。
紅白の鏡餅いいですよ。めでたい感じに遠慮がなくて。

確か私の記憶では、仏間にはあと5セットほど鏡餅を置いていた。
先ほどの大サイズに次ぐ、中サイズをワンセット、手のひらサイズの小セットを4つほど。
仏壇の中に2つ、その隣の位牌を置いてある祠のようなものの前にひとつ、床の間の大黒さん置物の前にひとつ、さらにいったい誰のための何なのかよくわからない掛け軸の前にひとつ、置いていた気がする。
いささか過剰に思われそうなのだけど、これだけにとどまらないのが我が家だった。
学習机3つにそれぞれワンセットずつ。職場のデスクすべてににワンセットずつ。休憩室にワンセット。自家用車全員分にワンセットずつ。重機があったので、トラックや重機それぞれにもちろんワンセットずつ。そして、すべてのトイレにワンセットずつ。お風呂と台所もしかり。祖父母や両親の個室にももちろんワンセットずつ、応接室にもワンセット。居間にだって当然ワンセット。

小さな鏡餅を入れたビニール袋と、小さなおみかんを入れたビニール袋と、半紙を持って、家中を巡るのだ。これをやるといよいよ、「ああ、今年が終わるな」と思う。

母は母で、お節料理の仕込みをしながら同時進行で大掃除をする。
黒豆を炊きながらお煮しめを拵えて、合間にあちこちを磨く。
ごった返す台所の隅におせちを仕込んだ鍋をぎゅっと寄せて、夕飯は手短に年越しそばを食べた。買ってきた海老天を乗せてさっとおそばを食べて、母はまた大掃除やおせちの仕込みに忙しなく、私たちは手伝ったり、お風呂に入ったり、紅白歌合戦を観たりしながら、年が暮れていく。
晦日は忙しくて、どこか儀式的で、少し厳かでもあった。
明日を新しく始めるために、しっかりとカーテンを閉める、そんな空気を感じていた。

*

こちらに来て年越しをして、驚いたのは晦日が賑やかなことだった。
夫の実家で年越しをしたことが何度かあるが、夫の兄一家もやってきて、みんなでいいお肉を食べたり、伊勢海老を頂いたりした。
みんなでどんちゃん楽しくやって、なんだか賑やかでお祭りみたいな年越しに驚いた。
大晦日にごちそうをたらふく食べるなんて経験をしたことがないので呆気にに取られてしまった。そして御馳走とともに年越しそばも頂いた。それはもう、満腹だった。
結婚してまだ最初の頃は、「いったいみんなどうしたんだろう」、と思っていた。この忙しない大晦日になんでまたこのようなご馳走を食べるんだろう、と。
年末のご挨拶にいらした方が暮れのご挨拶に伊勢海老を下さって、新鮮なうちにということになったんだろうか、と思っていた。
が、何度夫の実家で年越しを経験してもやはり、いつもなにかしらの見事な御馳走があって、そして、世の中には大晦日を賑やかに過ごす地域が多くあるのだと知った。

*

ここ数年は子どもたちの予定があったりして、どちらの実家へも行かずに自宅で過ごすことが増えている。
今回これを書いていて、うちの子どもたちにも「ああ、一年が終わるなぁ」と実感できる大晦日らしいことがなにかあるといいな、と思ったりもしたのだけど、とんと思いつかない。
御馳走を用意するほどの気風のよさは生憎持ち合わせていないし、母のように働き者でもないから、直前まで大掃除をするなんてこともお節を仕込むなんてことももちろんない。餅でも、と思えば面倒くささが先立つし、どかんと大掃除でも、と思えばもちろん腰が重すぎる。
今のところ、非常にちょうどよくて、私にとって都合がいい年越しをしていると言っていい。
あえてなにかするのなら、せいぜいがちょっといいアイスを食べる、くらいかもしれない。やわ餅とか。

OTONAMIE PUSH EVENT【2022.11.24update】

\こんにちは!広報担当のともーこです!/

イベント情報をご紹介していきます。
※各イベントへのお問い合わせは、各イベントのお問い合わせ先にお願いします。
※イベントの詳細はフライヤーまたは、各HP、主催者にご確認ください。

老いのプレーパーク出張公演in名張市「あたらしい生活シアター」

 
イベントのジャンル:演劇
日程:2022/11/27
時間:14:00開演
イベントの問い合わせ先:
059-233-1122(三重県文化会館チケットカウンター tsutsumi@center-mie.or.jp
主催者からのメッセージ:朝日新聞「フロントランナー」の一面を飾るなど今注目の菅原直樹さん(俳優・介護福祉士)と三重県文化会館がタッグを組んだアートプロジェクトです。県内のシニア・介護関係者が劇団を結成し、老いることが楽しくなる演劇をお届けします。
イベントに関するHPやSNSなどのリンク先
https://www.center-mie.or.jp/bunka/event/detail/42733

 

あのり拍子 -anorhythm-

 

イベントのジャンル:小さな野外フェス
日程:2022年11月26日(土)
時間:12:30 開場 13:30 開演 19:00 終演/閉場
主催: infusiondesign 共催:あのり拍子実行委員会 運営:あのり有志会 / infusiondesign
主催者からのメッセージ:三重県志摩市”安乗”にて地元の有志達と共に創るちいさな野外フェス2022年11月26日(土)「あのり拍子 -anorhythm-」開催!
「あのり拍子-anorhythm-」とは…
安乗の自然と伝統文化、人々の営みから生まれる安乗特有の自由なリズム…
重要無形民俗文化財の安乗人形芝居や海女文化が継承され、古くから自然と人との共生をしてきた
人口1,500人ほどの小さな漁村”安乗”。その突端に位置する安乗岬にて地元の有志達と共に
踊りと音楽を通して安乗を体感するちいさな野外フェスティバルです。安乗の民俗、芸能、食をテーマに、重要無形民俗文化財の安乗人形芝居による展示やワークショップ、
安乗の海女によるトークショーや海女道具のワークショップ、オープニングセレモニーでは安乗神社宮司による祈祷、
志摩/安乗の伝統食と海の幸・山の幸をふんだんに使ったフード出店、オフィシャルバーではあのり拍子限定カクテルをご用意。
また全国的にも珍しい四角いのぼれる灯台“安乗埼灯台”の特別夜間参観やライトアップも楽しめるスペシャルな一日となります。
お問い合わせ先:あのり拍子実行委員会 TEL:03-6427-3281(平日12:00~18:00) anorhythm.2022@gmail.com
イベントに関するHPやSNSなどのリンク先:

■公式WEBサイト:anorhythm.jp
■公式Instagram:https://www.instagram.com/anorhythm/
■公式Twitter:https://twitter.com/_anorhythm_
■公式Facebook:https://www.facebook.com/anorhythm.2022/

 

令和4年度事業所向けセミナー「人材不足時代に効く『新しい働き方』」

イベントのジャンル:ビジネス
日程:2022年11月29日(火)
時間:10:00~12:00
主催:玉城町、玉城町生涯現役促進協議会
イベントの問い合わせ先:
玉城町生涯現役促進協議会 Tel0596-58-8050
主催者からのメッセージ:講師は株式会社リクルート ジョブズリサーチセンター センター長の宇佐川邦子さんです。
親しみやすい話し方で、今の求人・求職の状況を説明したあと、実際に求人票を作成するワークショップを行います。
会場/鳥羽市役所西庁舎
内容/労働市場の現状を理解しよう…自社の課題を整理して、仕事を切り出しましょう。
実際に求人票を作成してみよう…求職者の目にとまるポイント等を学びましょう。

いきいき企業向けセミナー

イベントのジャンル:ビジネス
日程:2022年11月29日(火)
時間:14:00~16:00
主催:玉城町・玉城町生涯現役促進協議会
イベントの問い合わせ先:
玉城町総務政策課 Tel0596-58-8200
主催者からのメッセージ:講師は株式会社リクルート ジョブズリサーチセンター センター長の宇佐川邦子さんです。
親しみやすい話し方で、今の求人・求職の状況や問題へのアプローチをお話いただきます。
会場/玉城町商工会
内容/女性の潜在能力を活かすために必要なのは仕事とプライベートを両立させることのできる職場づくりです。

第七劇場「メデイア」

イベントのジャンル:演劇公演
日程:2022年12月10日(土)11日(日)
時間:各日14時開演
イベントの問い合わせ先:
三重県文化会館チケットカウンター 059-233-1122
kenbun@center-mie.or.jp
主催者からのメッセージ:泣くのは後でいい。
せめて今日だけは、この子が愛しい私の子であることを忘れよう。この冬、三重県文化会館がお届けするおススメの演劇公演。三重県津市に拠点をおき国内外の活動で高い評価を得ている劇団「第七劇場」がギリシア悲劇の傑作「メデイア」を上演します。今回は本公演では初の中ホールでの上演となり、舞台機構を巧みに活かした舞台美術や空間ドラマにも注目です!
女性であるがゆえの苦悩を抵抗を描くギリシア悲劇の傑作「メデイア」。メデイアが苦しみの末に選んだ行動が、女と男、親と子、公と私に刻まれた2500年前からの癒えない痛みとして響く。人間が人間であるがゆえの悲しく、強く、美しい物語。女になることは、妻になることは、母になることは、幸せかそれても不幸か。
■公演情報■
第七劇場「メデイア」
開催日:2022年12月10日(土)、11日(日)両日14時開演
会場:三重県文化会館 中ホール
全席指定 一般3,000円(当日3,500円)、22歳以下1,500円
イベントに関するHPやSNSなどのリンク先
三重県文化会館HPイベント詳細 https://www.center-mie.or.jp/bunka/event/detail/40147

Re fluer祭 クリスマスフェスタ

イベントのジャンル:マルシェ
日程:2022/12/24
時間:10時から15時
主催:Re fluer 瀧沢美佐江、村川理世、勝田由衣、米村香織
イベントの問い合わせ先: 瀧沢美佐江 09033886528
naoki.misae.aira@gmail.com
主催者からのメッセージ:Re fluer祭 〜クリスマスフェスタ〜
来場無料ですよ。場所▶︎三重県名張市のadsホール・朝日公園
日程▶︎2022/12/24 (土)
時間▶︎10:00〜15:00

ホール舞台・ダンス
ホール開場▶︎11:15
ホール開演▶︎11:30

ホール舞台上・ランウェイ
START▶︎14:00
終了予定▶︎15:00
こんにちは。
Re fluer【リフルール】の瀧沢美佐江です。
私は3児の母で、
ビジョカツというオンラインコミュニティの主催をしています。
リフルールの運営は私を含め4人です。リフルールには”再生”という意味があります。
“名張市の皆さんがもう一度花咲く”っと
いう願いを込め、この名をつけました。
私達にとってこのイベントは
初開催となります。
私は、このイベントをきっかけに
参加してくれる皆さんの出会いから、
何かのきっかけになってくれれば嬉しいと
思っています。
詳しくは、OTONAMIEさんで先日取材を受け、
記事もありますので是非読んでもらえると嬉しいです。
12/24イベント内容は、
物販、ワークショップ、キッチンカー、ダンス、ランウェイなどのラインナップです!!!物販10以上、キッチンカー10以上
たくさんの出店者さんがあつまっています!

そして、
名張市で初のこころみ。
名張市で”ランウェイ”をします。
子供から大人までご参加可能。
お一人1500円
グループでのお申込みの場合
※5人までok、5人で1500円ですのでお得。
▶︎親子ランウェイ
▶︎友達とランウェイ
▶︎カップルランウェイ
▶︎グループランウェイ
▶︎もちろん1人ランウェイ
なんでもok
衣装自由。
▶︎クリスマスコス
▶︎ドレス
▶︎着物
▶︎お笑い系
なんでもokなランウェイです!!!な、な、なんと賞金は1万円。
お申込みはこちらのフォームより
https://ws.formzu.net/dist/S376254149/

私達と一緒に
素敵な想い出をつくりませんか??

佐野洋平展 にんげんのゆめ

イベントのジャンル:アート
日程:2022年12月25日(日)まで
時間:10:00-17:00 休業日:月曜日・火曜日・第3日曜日
主催:佐野洋平 カフェギャラリー コナラ
イベントの問い合わせ先:
佐野洋平 090 4325 3349 sano@r1059.net
主催者からのメッセージ:にんげんのゆめをテーマに、線による表現で制作した作品展示です。宇賀渓キャンプ場内のカフェ&ギャラリーコナラさんでの開催です。作品鑑賞をしたり、コーヒーを飲んだり、多様な生物が織りなす自然豊かな環境で時間を過ごすなどして、命の尊さや、私たちの生きるこの世界の尊さに思いを巡らせる機会にしていただければと思います。
イベントに関するHPやSNSなどのリンク先

皆様からもイベント情報を募集しています!

お寄せいただいたすべてのイベントを掲載できる訳ではありませんが、OTONAMIEの読者の皆様が楽しめそうなイベント情報を、編集部がピックアップして掲載いたします。
お気軽に下記フォームからイベント情報をお寄せください。

掲載申込みフォーム

三重在住音楽ユニットMT⭐︎Blue、絵本とコラボクリスマスイベント出演

みなさんこんにちは!キャスターマミです♪

コロナ禍で中止や延期となっていた様々なイベントが感染症対策を講じながら少しずつ開催されるようになり、アーティストのみなさんも徐々にリアルライブ活動を再開されています。

三重県出身、在住のアーティストの中から、今回は、大人の哀愁漂う魅力たっぷりのアコースティックユニット「MT⭐︎Blue」ボーカルみかりん&ギターたかやんにお話を伺ってきました♪

松阪市「ジャズ茶房サライ」にて(2022年)

ーお二人が音楽を始めたのはいつですか?

たかやん「ギターを始めたのは15才。井上堯之さんのレコードを聴いたのがきっかけでした。ロックやブルース、ビートルズ等の曲を演奏するバンドで、各地のライブハウスでライブ活動をしてきました。」

みかりん「高校の時にキーボードでバンド組んでいましたが、その後、別のバンドを組む事になり、たまたまボーカルだけ足らなくてやったのがきっかけです。20代中頃までハードロックやポップス等をやり、20年程ブランクがありました。復活した時はカバーバンドで少し活動し、その後ユニットやバンドでたかやんと一緒に活動しています。」

たかやん「みかりんとの最初の出会いは30年以上前で、当時私のバンドのお客様で来ていただいてました。MT︎⭐︎Blueの結成は2017年頃。きっかけはお互いのバンドで共演した事でした。それが25年ぶりの再会でもありました。」

桑名市「Live&Cafe Hero’s」にて(2022年)

ーMT⭐︎Blueが演奏するジャンルは?

みかりん「沢山あるので絞れませんが、Blues、昭和歌謡、洋楽も少し…と、色々歌わせて頂いてます。今後は、オリジナル曲を増やしていきたいです。」

ー三重や愛知のライブハウス、野外コンサート等に出演しているMT⭐︎Blueのお二人ですが、今までに印象に残っているライブは?

みかりん「全てのLiveが宝物です。が印象と言うと、やはりコロナ禍でLive活動がしにくい中、見に来てくれたお客様の前でやらせて頂いた時は、止まらずに行こうと思いました。」

名古屋市「プリンセスガーデンホテル」にて(2022年)

ーMT︎⭐︎Blueのライブ情報はどこでチェックできますか?

たかやん「各ライブハウス様発信の情報や、イベントプロデューサーからの発信が多いです。MT︎⭐︎Blueたかやん&みかりんの名前を覚えていただき、どこかで見かけられましたら是非お越しください♪」

そんなMT︎⭐︎Blueと筆者キャスターマミが共演するイベント「オトナのクリスマス絵本物語」が2022年12月11日に開催されます!

現在参加者募集中!

MT︎⭐︎Blueから、絵本物語出演に向けてのメッセージです!

たかやん「初の絵本ライブ出演となります。物語に合う創作曲、そしてMT︎⭐︎Blueの歌と演奏で楽しい時間をお過ごしください!」

みかりん「絵本は老若男女携わるもので誰もが手にする素敵な世界です。絵本と音楽とのコラボイベントにご一緒出来る事が楽しみですし、この経験は今後の活躍にプラスになると思います。クリスマスの楽しいひと時を一緒に過ごしましょう!」


 

ホテルや学校、カフェなどで開催しているオフィス・ワンツーテンが主催する絵本ライブ。音楽とのコラボレーションで癒しの時を過ごしていただいています。

今回は、奥伊勢での初開催!

180°パノラマビューで自然風景が望める奥伊勢フォレストピアのレストランを会場に、シェフ特製のスペシャルランチと共に。

美味しいお料理、素敵な絵本の世界、MT︎⭐︎Blueのお洒落なライブで、ちょっと早めのクリスマスを楽しみましょう!

ぜひご参加ください。

 

オトナのChristmas絵本物語

【日時】2022年12月11日(日) 12:30~13:30ランチ 13:40~15:00ライブ ※事前予約制

【会場】奥伊勢フォレストピア レストランアンジュ(三重県多気郡大台町薗993)

【料金】おひとり様3000円

※ランチ、食後ドリンク、温泉半額券、ライブ、サービス、税金込

※当日現金にてお支払いください。

【出演】向原千草、西口茉実、MT★Blueみかりん&たかやん

【お問い合わせ・お申し込み】MAIL info@office1to10.jp

11.26 小さなフェス「あのり拍子-anorhythm-」開催記念!安乗の暮らしをカメラと旅する📷

唐突だが、漁村が好きだ。
仕事で三重の小さな漁村に出会ってからずっと。仕事の合間にカメラを持って散策することもある。友人に「何がそんなにいいの?」と聞かれることもある。地元の人に「こんなところの何がいいの?」とあきれられることもある。漁村は浦々によって違いがあり、ひとことで答えは返せない。そんな違いを愉しむ私(変人)の「安乗の暮らしを旅する」に、どうぞお付き合いください。

志摩市阿児町安乗は500世帯ほどが暮らす漁村。ブランドふぐ・あのりふぐの産地であり、リアス海岸の恵みの海では鮑や伊勢海老も獲れる。
2022年11月26日(土)に「あのり拍子-anorhythm-(企画/制作:infusiondesign・あのり有志会)」が開催される。

—あのり拍子とは
安乗の自然と伝統文化、人々の営みから生まれる安乗特有の自由なリズム。安乗の地の魅力にインスパイアされた音楽とコンテンポラリーダンスを通して「あのり拍子」を来場者に直接体感していただきます(HPより)。

安乗埼園地

会場は四角い灯台で有名な安乗埼園地。広がる芝公園と視界に収まらないほどの海と空が魅力的。

左:濱田さん 右:中川さん

今回、現地であのり拍子の共同運営を行うあのり有志会の会長・濱田さんとイベントを担当する中川さんにご案内いただいた。お二人とも安乗に生まれ育ち、現在も安乗に暮らしている。そんなお二人に「安乗の好きなところ」をナビゲートしてもらった。

緑のアーチの先には海を望む

安乗埼灯台公園をさらに奥へ。

右は海女小屋
独特な形をしたコンクリートの祠

中川さん:安乗はそこら中に祠があるんですよ。

道を進むと、海女さんが使っていた海女小屋の近くにも祠が。

濱田さん:海女さんはここから海に向かうんです。

いのちの危険を伴う海女や漁師の仕事。自然や神に祈ることは、今なお続く大切な習わし。

参道から見える海がとてもキレイ

以前にもOTONAMIEでご紹介した安乗神社へ。

あった!なんともオシャレな波乗守。安乗の方々は神事を大切にする。注連縄も地域の方々で綯う。そして正月には二本の大きな注連縄を日本刀で切る儀式もあるのだとか。

中川さん:刀を入れた回数で、今年の豊作豊漁を占うんです。

境内を進むとお二人はとても自然に神を詣った。祈りの後は太鼓を叩くのが習わし。
トン トン トトン
トン トン トトン
トン トン トトン

神社で太鼓を叩く習慣がない私も、参らせていただきバチを握らせてもらう。
トン トン トトン
トン トン トトン
トン トン トトン
叩き終わると禰宜さんが話しかけてくれた。

禰宜さん:これであなたも安乗の人間やね。

神社の細い道を進むと小さなお社。

うらの浜
おもての浜

視界には開かれた二つの海。安乗は岬にある。岬ってこういう地形だったんだ。

濱田さん:左手がおもての浜、右手がうらの浜です。覚えやすいでしょ。地元の人は岬の先端にある灯台や神社を「どんづまり」っていうんですよ。

ふたつの海に挟まれている岬。間には時代を感じる独特な町の景観。急な階段を下り、細い路地を散策してみた。海に挟まれているせいか、太陽が近い気がする。

燦々と降り注ぐ光に、反射する草花や木々。

濱田さん:道が細いでしょ。お寺に続く道なんですが、小さいときはこの道が怖くて。昔はちびまるこちゃんに出てきそうな駄菓子屋があったんです。

ガラスに貼られた懐かしい感じのシール

懐かしい感じの美容室などなど。ファインダーを覗くとひとつの絵になる。

丘の上に立つ立派なお寺。そこへ続く道沿いにはお墓が向かい合うように建っている。

供えられた花もカラフルで異国のような世界観だ。お寺を見学していると、ご住職の奥さんが帰ってこられた。手にはカツオの切り身が入ったビニール袋。今年は季節外れのカツオが豊漁らしい。

ご住職の奥さん:7kgのカツオやって。漁港の近くの魚屋からLINEがきたん。私がカツオ好きって知ってくれとるもんやから。

なんだか人と人の距離の近さに、暮らしの豊かさを感じる。

ここ安乗寺(あんじょうじ)は曹洞宗のお寺。ご本尊は釈迦如来。その横には薬師如来も祀られている。たまに薬壺という万病を治すツボを手に持っている薬師如来もいるが・・、

ご住職の奥さん:普通は左手だと思うんです。でも安乗寺の薬師如来さんは右手。珍しいと思うんです。

見学を終え、話題は安乗で獲れる食材について。安乗で獲れる鮑は貝殻に厚く、身も肉厚だそうだ。
理由は岩礁の海と早い潮の流れ。そして伊勢海老漁のときに網に掛かる、磯ガニの味噌汁も絶品だという。

中川さん:出汁がすごくでるので、味噌汁一杯にひとつ入っているだけで濃厚で美味しいです。

地元の人だけが知るグルメ。私は味を想像しながら「何とも羨ましい」と呻るしかなった。

理髪店だが昔から看板なく赤白青くるくるのみらしい

お寺を後にして漁港へ向かう道中。昔、中川さんが通っていた床屋や銭湯跡。

漁港には、最近できたという氷の自販機。

中川さん:4kg100円って安くないですか?

濱田さん:主婦としても重宝しています。安乗の最新トピックです。

濱田さんの知り合いの漁師さんが、明日の漁の準備をしていた。

濱田さん:この前ふぐ、大漁したんやって!?

漁師さん:大漁やったわ!明日も大漁してくるわ!

濱田さん:大漁してきて!がんばってなー。

グレイシー号

道を進めば船を修理する造船屋さん。なんだかんだと世間話に花が咲いていた。ねこもゴロゴロとしてのんびりした感じ。

私:知り合いに会ったら、ぜったい話し込みますよね?

濱田さん:そうしないと逆に気持ちが悪いんです。

中川さん:都会に行くと人が目を合わせてくれない。最初は無視されとるんちゃうかと思いました(笑)。

濱田さんが通った通学路
校舎にはあのりふぐの絵
倉庫には安乗埼灯台の絵

そんなお二人が通った小学校(今は廃校)を通り抜け、お二人が営む駄菓子屋兼バーへ。

なんとなく集える場所を自ら作る。子ども達が立ち寄れる場所がなくなったら作る。そんなバーには絶対にいつか行ってみたい。お酒を酌み交わしながら地元の人のお話も聞いてみたい。
あのり有志会のメンバーであり、男海女(海士)をしている仲間が海から戻ったという電話があり、海女小屋へ向かった。

薪ストーブやギターがある海女小屋!お初です

想像していた海女小屋とは少し趣きが違い、男の隠れ家のような佇まい。男海女の仲野さんは早速海女小屋に招き入れてくれた。

海士の道具を持つ仲野さん

仲野さん:僕の宝物を見てください!

志摩の海で集めた貝殻など
ムーミン
貝殻にドクロが!
顔!!!

浜で拾い集めた貝殻やシーグラス。こんなに大きなシーグラスを見たのは初めて。祖母が海女で祖父が漁師という家庭で育った仲野さん。一度は消防士の職に就いたが、脱サラをして男海女になった。

仲野さん:子どものころから海あそびが好きでした。海女漁もおばあちゃんに教えてもらっていたのですぐに始められた。海女はしがらみもないし、頑張り次第で稼げる仕事です。

そう語る仲野さんはイベントで海女トークにも参加する。目を輝かせながら、楽しそうに話す中野さんの暮らしぶりは楽しそうだと思った。

あのり有志会は、主に地元の行事だけでなく近隣のイベントのお手伝いなどもしている。中川さんにお話をうかがった。以前は水道屋として勤めに出ていた中川さん。

中川さん:とにかく忙しい会社でした。休みなしの生活に慣れてしまっていて、GWやお盆休みも呼び出しがあれば出勤。いろんな現場をはしごです。どこに行っても「はよせー」って(笑)。

お子さんも大きくなり一段落したので、安乗で起業。今は個人事業主として水道や建築の仕事を生業としている。

中川さん:今は有志会などのボランティアが2割であとは仕事。でも将来的にはボランティア活動を8割にしたいです。自分のやりたいことができるだけ稼げればいいと思うようになったんです。

なぜそこまで、地域の活動を頑張れるのか?

中川さん:単純に安乗が好きなんです。地域とかではないかも知れない。人も良い方ばかりです。だから困っていたら助けになりたい。そうやっているのが、単純に楽しく感じます。

中川さんや仲野さんは語り合うことも多く、浜で飲むこともあるという。楽しい夜は気が付けば夜中の3時になっていることも。

中川さん:安乗の人たちは、自分の子どもじゃなくてもとても可愛がります。私も知り合いの子どもに小銭をあげることもありますよ(笑)。都会だったら警戒されるかも知れません。

子育て中の濱田さんも、安乗の人たちと子どもたちの関係性が好きだという。

濱田さん:子どもが幸せであって欲しい。かわいいなと思えることが幸せです。安乗は「みんな自分の子」みたいな感覚が昔からあると思います。子どもが育っている、それが地元としてもみんな嬉しいんです。

そんな感覚のある安乗で育ったみなさんは、やはり安乗が好きだという。小さいころから多くの愛を受けて育った子どもが、家庭にたっぷりの愛情を注ぐ大人になるような感じだろうか。

濱田さん:かわいいなと思える子どもが沢山いて、その輪のなかに親世代やその親世代もいる。だから親世代も暮らしを楽しめるんだと思います。

そんなあたたかな空気が流れる安乗で開催される「あのり拍子-anorhythm」。以下のコンテンツが予定されている。

・Live
・安乗神社の宮司による祈祷
・安乗の海女トークショー
・安乗の海女 “スカリ” ワークショップ
・安乗の人形芝居
・のぼれる灯台
・ちいさな縁日
・Food & Drink
文化や芸術好きだけでなく、地元のグルメを楽しむこともできる。
そしてカメラ片手に安乗の路地を散策すれば、お気に入りの一枚を撮ることもできるかも知れない。

私のお気に入りの一枚「安乗寺の風景」。

安乗の暮らしのなかにある非日常はどこか新鮮で懐かしく、ノスタルジックな感覚を刺激してくれるのでした。安乗でちょっとひと休みしてみませんか?

 


 

あのり拍子-anorhythm-
hp https://anorhythm.jp/
in https://www.instagram.com/anorhythm/
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OTONAMIE PUSH EVENT【2022.11.17update】

\こんにちは!広報担当のともーこです!/

イベント情報をご紹介していきます。
※各イベントへのお問い合わせは、各イベントのお問い合わせ先にお願いします。
※イベントの詳細はフライヤーまたは、各HP、主催者にご確認ください。

老いのプレーパーク出張公演in名張市「あたらしい生活シアター」

 
イベントのジャンル:演劇
日程:2022/11/27
時間:14:00開演
イベントの問い合わせ先:
059-233-1122(三重県文化会館チケットカウンター tsutsumi@center-mie.or.jp
主催者からのメッセージ:朝日新聞「フロントランナー」の一面を飾るなど今注目の菅原直樹さん(俳優・介護福祉士)と三重県文化会館がタッグを組んだアートプロジェクトです。県内のシニア・介護関係者が劇団を結成し、老いることが楽しくなる演劇をお届けします。
イベントに関するHPやSNSなどのリンク先
https://www.center-mie.or.jp/bunka/event/detail/42733

 

あのり拍子 -anorhythm-

 

イベントのジャンル:小さな野外フェス
日程:2022年11月26日(土)
時間:12:30 開場 13:30 開演 19:00 終演/閉場
主催: infusiondesign 共催:あのり拍子実行委員会 運営:あのり有志会 / infusiondesign
主催者からのメッセージ:三重県志摩市”安乗”にて地元の有志達と共に創るちいさな野外フェス2022年11月26日(土)「あのり拍子 -anorhythm-」開催!
「あのり拍子-anorhythm-」とは…
安乗の自然と伝統文化、人々の営みから生まれる安乗特有の自由なリズム…
重要無形民俗文化財の安乗人形芝居や海女文化が継承され、古くから自然と人との共生をしてきた
人口1,500人ほどの小さな漁村”安乗”。その突端に位置する安乗岬にて地元の有志達と共に
踊りと音楽を通して安乗を体感するちいさな野外フェスティバルです。安乗の民俗、芸能、食をテーマに、重要無形民俗文化財の安乗人形芝居による展示やワークショップ、
安乗の海女によるトークショーや海女道具のワークショップ、オープニングセレモニーでは安乗神社宮司による祈祷、
志摩/安乗の伝統食と海の幸・山の幸をふんだんに使ったフード出店、オフィシャルバーではあのり拍子限定カクテルをご用意。
また全国的にも珍しい四角いのぼれる灯台“安乗埼灯台”の特別夜間参観やライトアップも楽しめるスペシャルな一日となります。
お問い合わせ先:あのり拍子実行委員会 TEL:03-6427-3281(平日12:00~18:00) anorhythm.2022@gmail.com
イベントに関するHPやSNSなどのリンク先:

■公式WEBサイト:anorhythm.jp
■公式Instagram:https://www.instagram.com/anorhythm/
■公式Twitter:https://twitter.com/_anorhythm_
■公式Facebook:https://www.facebook.com/anorhythm.2022/

令和4年度事業所向けセミナー「人材不足時代に効く『新しい働き方』」

イベントのジャンル:ビジネス
日程:2022年11月29日(火)
時間:10:00~12:00
主催:玉城町、玉城町生涯現役促進協議会
イベントの問い合わせ先:
玉城町生涯現役促進協議会 Tel0596-58-8050
主催者からのメッセージ:講師は株式会社リクルート ジョブズリサーチセンター センター長の宇佐川邦子さんです。
親しみやすい話し方で、今の求人・求職の状況を説明したあと、実際に求人票を作成するワークショップを行います。
会場/鳥羽市役所西庁舎
内容/労働市場の現状を理解しよう…自社の課題を整理して、仕事を切り出しましょう。
実際に求人票を作成してみよう…求職者の目にとまるポイント等を学びましょう。

いきいき企業向けセミナー

イベントのジャンル:ビジネス
日程:2022年11月29日(火)
時間:14:00~16:00
主催:玉城町・玉城町生涯現役促進協議会
イベントの問い合わせ先:
玉城町総務政策課 Tel0596-58-8200
主催者からのメッセージ:講師は株式会社リクルート ジョブズリサーチセンター センター長の宇佐川邦子さんです。
親しみやすい話し方で、今の求人・求職の状況や問題へのアプローチをお話いただきます。
会場/玉城町商工会
内容/女性の潜在能力を活かすために必要なのは仕事とプライベートを両立させることのできる職場づくりです。

第七劇場「メデイア」

イベントのジャンル:演劇公演
日程:2022年12月10日(土)11日(日)
時間:各日14時開演
イベントの問い合わせ先:
三重県文化会館チケットカウンター 059-233-1122
kenbun@center-mie.or.jp
主催者からのメッセージ:泣くのは後でいい。
せめて今日だけは、この子が愛しい私の子であることを忘れよう。この冬、三重県文化会館がお届けするおススメの演劇公演。三重県津市に拠点をおき国内外の活動で高い評価を得ている劇団「第七劇場」がギリシア悲劇の傑作「メデイア」を上演します。今回は本公演では初の中ホールでの上演となり、舞台機構を巧みに活かした舞台美術や空間ドラマにも注目です!
女性であるがゆえの苦悩を抵抗を描くギリシア悲劇の傑作「メデイア」。メデイアが苦しみの末に選んだ行動が、女と男、親と子、公と私に刻まれた2500年前からの癒えない痛みとして響く。人間が人間であるがゆえの悲しく、強く、美しい物語。女になることは、妻になることは、母になることは、幸せかそれても不幸か。
■公演情報■
第七劇場「メデイア」
開催日:2022年12月10日(土)、11日(日)両日14時開演
会場:三重県文化会館 中ホール
全席指定 一般3,000円(当日3,500円)、22歳以下1,500円
イベントに関するHPやSNSなどのリンク先
三重県文化会館HPイベント詳細 https://www.center-mie.or.jp/bunka/event/detail/40147

佐野洋平展 にんげんのゆめ

イベントのジャンル:アート
日程:2022年12月25日(日)まで
時間:10:00-17:00 休業日:月曜日・火曜日・第3日曜日
主催:佐野洋平 カフェギャラリー コナラ
イベントの問い合わせ先:
佐野洋平 090 4325 3349 sano@r1059.net
主催者からのメッセージ:にんげんのゆめをテーマに、線による表現で制作した作品展示です。宇賀渓キャンプ場内のカフェ&ギャラリーコナラさんでの開催です。作品鑑賞をしたり、コーヒーを飲んだり、多様な生物が織りなす自然豊かな環境で時間を過ごすなどして、命の尊さや、私たちの生きるこの世界の尊さに思いを巡らせる機会にしていただければと思います。
イベントに関するHPやSNSなどのリンク先

皆様からもイベント情報を募集しています!

お寄せいただいたすべてのイベントを掲載できる訳ではありませんが、OTONAMIEの読者の皆様が楽しめそうなイベント情報を、編集部がピックアップして掲載いたします。
お気軽に下記フォームからイベント情報をお寄せください。

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イベントのジャンル:演劇
日程:2022/11/27
時間:14:00開演
イベントの問い合わせ先:
059-233-1122(三重県文化会館チケットカウンター tsutsumi@center-mie.or.jp
主催者からのメッセージ:朝日新聞「フロントランナー」の一面を飾るなど今注目の菅原直樹さん(俳優・介護福祉士)と三重県文化会館がタッグを組んだアートプロジェクトです。県内のシニア・介護関係者が劇団を結成し、老いることが楽しくなる演劇をお届けします。
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あのり拍子 -anorhythm-

 

イベントのジャンル:小さな野外フェス
日程:2022年11月26日(土)
時間:12:30 開場 13:30 開演 19:00 終演/閉場
主催: infusiondesign 共催:あのり拍子実行委員会 運営:あのり有志会 / infusiondesign
主催者からのメッセージ:三重県志摩市”安乗”にて地元の有志達と共に創るちいさな野外フェス2022年11月26日(土)「あのり拍子 -anorhythm-」開催!
「あのり拍子-anorhythm-」とは…
安乗の自然と伝統文化、人々の営みから生まれる安乗特有の自由なリズム…
重要無形民俗文化財の安乗人形芝居や海女文化が継承され、古くから自然と人との共生をしてきた
人口1,500人ほどの小さな漁村”安乗”。その突端に位置する安乗岬にて地元の有志達と共に
踊りと音楽を通して安乗を体感するちいさな野外フェスティバルです。安乗の民俗、芸能、食をテーマに、重要無形民俗文化財の安乗人形芝居による展示やワークショップ、
安乗の海女によるトークショーや海女道具のワークショップ、オープニングセレモニーでは安乗神社宮司による祈祷、
志摩/安乗の伝統食と海の幸・山の幸をふんだんに使ったフード出店、オフィシャルバーではあのり拍子限定カクテルをご用意。
また全国的にも珍しい四角いのぼれる灯台“安乗埼灯台”の特別夜間参観やライトアップも楽しめるスペシャルな一日となります。
お問い合わせ先:あのり拍子実行委員会 TEL:03-6427-3281(平日12:00~18:00) anorhythm.2022@gmail.com
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日程:2022年11月29日(火)
時間:10:00~12:00
主催:玉城町、玉城町生涯現役促進協議会
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玉城町生涯現役促進協議会 Tel0596-58-8050
主催者からのメッセージ:講師は株式会社リクルート ジョブズリサーチセンター センター長の宇佐川邦子さんです。
親しみやすい話し方で、今の求人・求職の状況を説明したあと、実際に求人票を作成するワークショップを行います。
会場/鳥羽市役所西庁舎
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日程:2022年11月29日(火)
時間:14:00~16:00
主催:玉城町・玉城町生涯現役促進協議会
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玉城町総務政策課 Tel0596-58-8200
主催者からのメッセージ:講師は株式会社リクルート ジョブズリサーチセンター センター長の宇佐川邦子さんです。
親しみやすい話し方で、今の求人・求職の状況や問題へのアプローチをお話いただきます。
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第七劇場「メデイア」

イベントのジャンル:演劇公演
日程:2022年12月10日(土)11日(日)
時間:各日14時開演
イベントの問い合わせ先:
三重県文化会館チケットカウンター 059-233-1122
kenbun@center-mie.or.jp
主催者からのメッセージ:泣くのは後でいい。
せめて今日だけは、この子が愛しい私の子であることを忘れよう。この冬、三重県文化会館がお届けするおススメの演劇公演。三重県津市に拠点をおき国内外の活動で高い評価を得ている劇団「第七劇場」がギリシア悲劇の傑作「メデイア」を上演します。今回は本公演では初の中ホールでの上演となり、舞台機構を巧みに活かした舞台美術や空間ドラマにも注目です!
女性であるがゆえの苦悩を抵抗を描くギリシア悲劇の傑作「メデイア」。メデイアが苦しみの末に選んだ行動が、女と男、親と子、公と私に刻まれた2500年前からの癒えない痛みとして響く。人間が人間であるがゆえの悲しく、強く、美しい物語。女になることは、妻になることは、母になることは、幸せかそれても不幸か。
■公演情報■
第七劇場「メデイア」
開催日:2022年12月10日(土)、11日(日)両日14時開演
会場:三重県文化会館 中ホール
全席指定 一般3,000円(当日3,500円)、22歳以下1,500円
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三重県文化会館HPイベント詳細 https://www.center-mie.or.jp/bunka/event/detail/40147

佐野洋平展 にんげんのゆめ

イベントのジャンル:アート
日程:2022年12月25日(日)まで
時間:10:00-17:00 休業日:月曜日・火曜日・第3日曜日
主催:佐野洋平 カフェギャラリー コナラ
イベントの問い合わせ先:
佐野洋平 090 4325 3349 sano@r1059.net
主催者からのメッセージ:にんげんのゆめをテーマに、線による表現で制作した作品展示です。宇賀渓キャンプ場内のカフェ&ギャラリーコナラさんでの開催です。作品鑑賞をしたり、コーヒーを飲んだり、多様な生物が織りなす自然豊かな環境で時間を過ごすなどして、命の尊さや、私たちの生きるこの世界の尊さに思いを巡らせる機会にしていただければと思います。
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香肌峡の恵み「とっとき餅」で迎える冬。

香肌峡に、秋が来ました。

松阪市西部に位置する香肌峡は、県立自然公園に指定されており、四季折々の風景を楽しむことができます。国道166号線を走るだけでも、道沿いや櫛田川沿いの紅葉にうっとり。

飯南高校のハナノキ。11月上旬撮影。

 

気象条件が合えば、車でサクッと雲海を見に行くことも。

感謝の丘に雲海が発生するのは、雨の翌日、冷え込んだ朝、風のない日。(orange調べ)
※路側崩落の為、R5年3月末まで通行止めの予定です。

 

木々の冬支度。

やがて訪れる香肌峡の静かな冬に備えて、このカラフルな光景を、たくさん目に焼き付けておきたいです。

天開山泰運寺。11月上旬撮影。

 

 

国道166号からの参道は、道幅が狭いのでご注意ください。

 

私の冬支度といえば「とっとき餅」という、松阪市飯高町名物のきり餅を買うこと。(道の駅飯高駅や多気町のマルシェグランマで購入できます。)

晩秋から年末にかけ、忙しなく活気のある売り場でお餅を買うのが、私の楽しみの一つです。

無着色。素材の色にホッとします。
滑らかで、よく伸びるのが特徴。

「とっとき餅」の「とっとき」とは、「とっておき」というこの地域の方言なのだとか。私のとっておきのお餅、とっときベスト3をご紹介したいと思います。

\第3位、黒砂糖!/

ねっとりと甘く、味付け不要!焼いた時の焦げ目が好き…スイーツ系きり餅!おやつにどうぞ。

 

\第2位、椎茸!/

椎茸の旨味、醤油の香ばしさ!これを食べたら、もう白餅には戻れない…売り切れると困るので、あまり人に教えたくないくらいです。

 

\第1位、ミックス!!/

悩んだらこれ!もはや、きり餅フェス!! しそ、茶、よもぎ、やじろ(たがね)、椎茸、黒砂糖が入った、嬉しすぎるラインナップ!!

 

平成3年10月、松阪市飯高町の町おこしとして、主婦グループが立ち上げた「とっとき工房餅部」は、無添加・無着色で安心、地元のもち米を100%使用し、この地域の素材にこだわり続けるお餅屋さん。

白餅以外は、焼くだけで何もつけずに素材の風味を楽しむことができます。そして作っているお母さんたちがとっても元気!そんなお母さんたちが作るお餅を食べると、元気がもらえる気がするのです。

 

ちなみにご飯系もあります。香肌の秋、これを持って紅葉を見に行くのが最強説!

山菜おこわ、栗入り赤飯。

冬に繁忙期を迎えるとっとき工房さん。お正月のお雑煮用にお餅をたくさん買っておきたい!お雑煮といえば、三重県の北勢地域は味噌ベースが主流、中勢地域は味噌仕立てが多いといわれているそうですが、お餅屋さんのお雑煮事情について、少し聞いてみました。

 

青木さん:私は味噌やな。大根と里芋入れて、花がつおかけて食べとる。

黒豆もちと青木さん。

 

柳瀬さん:私は醤油やよ。お餅は焼かんと、トロトロに煮るんさ。

椎茸餅と柳瀬さん。

 

高橋さん:うちも醤油。里芋とか揚げとか、蒲鉾入れたり。ここらへんは醤油や。

代表の高橋さん。

 

青木さん:そうそう、飯高や飯南は醤油やに!あんたとこ、どーなん?

私:それがうち、味噌なんですよ…

青木さん:はぁ?あんたとこ飯南やんかー!

津市出身の青木さんは味噌派。飯南町出身の私ですが、我が家も味噌派、飯高町の柳瀬さん、高橋さんは醤油派のドローという結果に。ちなみに、入れる餅は全員白餅でした。餅米にうるち米を混ぜた、やじろ(南勢地域の呼び方。北勢地域では、たがねと呼ぶらしい。)を入れる地域もあるとのこと。

 そんな時、工房に飯高駅の片浦店長が登場。

え、何しとんの?と、まずは身を潜める片浦店長。
ジャーン!姿を表す片浦店長!

私:片浦さん、どちらのご出身でしたっけ?

片浦店長:え、僕?横浜。

…横浜感を微塵も感じさせない、飯高生まれ飯高育ちの片浦店長も、醤油派とのことでした。地域や家庭によって具材や餅の形などにも違いがあり、なかなか奥が深そうなお雑煮事情。皆さんのお宅は、味噌派?醤油派?どんなお餅を入れますか?

 

香肌峡の恵み「とっとき餅」で冬支度。心温まる冬を迎えましょう。

 


 

とっとき工房有限事業責任組合

三重県松阪市飯高町宮前177番地

0598-46-1800

※電話で注文可能。飯高駅、マルシェグランマ(多気町)で購入できます。

日曜日のおたのしみは魚屋で #魚庄

無趣味の私だが、毎週ひとつだけたのしみにしていることがある。
日曜日の昼下がりに家でいただくお酒と、そのあて。ふだんは観ないゴルフや相撲の中継を観ながら。またはテレビを切ってこどもたちの声を聞きながら。ここちよい秋風が舞うこの時季は、食欲の秋でもある。今回、ゆずれない日曜昼下がりの酒のあてを求めてむかったのは魚屋さん。

ドライブがてらのどかな田園風景を眺めながらやってきたのは、津市一志町にある魚庄。ちなみに一志町は山側にあり海はない。

曾祖父が魚の行商ではじめた魚庄は、4代目の須賀谷信寿さんがご両親と家族経営をしている魚屋。仕出し、惣菜、弁当なども販売している。刺身の盛り合わせは、前浜の伊勢湾で獲れた魚があるときはそれを中心にバランス良く入れてくれる(当日は悪天候による不漁で地物はなかった)。

須賀谷さん:お子さんがいる場合はサーモン多めにしますか?とか、カツオを少なめにしますか?などお客さんに合わせるように心掛けています。

店で注文をしてから刺身に切ってくれるので、身の断面がきれいで鮮度が落ちない。仕入れは毎日、朝の4時から松阪にある三重県中央卸売市場で行っている。

祖父の代のときに使っていたおかもち。昔の仕出しは食器ごと運んでいた。

須賀谷さん:トンボシビを刺身で食べる文化があるのは、紀州や三重など生で水揚げされる地域の特色なんですよ。

鮮度の高い紀州のトンボシビや伊勢湾の地物など、三重県中央卸売市場には豊富に揃う。魚のプロである須賀谷さんが好きな魚はなんだろう。

須賀谷さん:難しい質問ですね(笑)。やっぱり伊勢湾のキスやアジが好きですかね。

須賀谷さんは大阪で料理人をしていた。Uターン後に魚庄を手伝うようになり今に至る。年に数回、地元の公民館で食育に関するイベントも行う、三重県水産課認定の魚食リーダーでもある。須賀谷さんが思う、仕事のやりがいとは。

須賀谷さん:家庭で魚を食べる回数が増えたとか、刺身嫌いの子どもが食べるようになったと聞くと、やっぱり嬉しいです。

魚庄ではInstagramで本日の魚などの情報を発信している。それを見て若い共働きの夫婦も仕事帰りに立ち寄るという。仕事が終わって帰宅して、すぐに食卓に刺身が出せる。鮮度のよい刺身は臭みもなく、子どもも食べられるし親は食事の準備に手間がかからない。

子どもと一緒に買い物にきたので、いただいたアメ。

須賀谷さん:ホタテおまけしときますね!

こういう昔ながらのお店とのやりとりも、なんだか嬉しく思う。家に帰っておたのしみの時間。銀色のレトロなフードトレイもいい感じ。

ワサビといっしょに、店で聞いたお話を添えていただく刺身は、いつもより美味しく感じた。

 


 

魚庄
津市一志町高野1318-7
tel 059-293-0077
hp http://uosho-sakanaya.info/
in https://www.instagram.com/uosho_nobusg/

おしゃれなポイントカード。ずべて貯まるとなにがもらえるのだろう?

冬のはじまりと餅焼き網とぜんざい。

夜のお散歩中に金木犀の香りがふわっと広がり、あ~秋がきた!

って思ったのはほんの1~2週間前のこと。

なのに今朝は、布団が私を離したくないのかって思う位に起きられない。

冬の足音がすぐそこまできてる感じ。

季節の最初に香った時の嬉しさったら! photo by kuncoさん

 

今回は「冬のはじまり・冬じたく」について。

冬×三重・・。

冬×伊勢・・・。

三重県の中でも比較的温暖で、1年に1回雪が数㎝積もればみんながパニックになる伊勢。

なかなか思いつかないので、秋の終わりに河崎で開催される「河崎商人市」にて、お話きいてみました!

 

小久保商店も出店させて頂きました。

 

冬のおとずれを実感するのはどんな時ですか?

・ホットコーヒーが美味しくなってきたら

・カキフライが並んだら

・おでんが出てきたら

・大根がおいしくなってきたら

やはり食べ物で季節を感じる方多いですね!

出汁がしみしみになったおでんの大根もいいですが、もっと寒くなってから、大根が畑にずらーっと干してある姿も冬を感じます。

伊勢たくあんを作る景色。見覚えある人も多いのでは?

 

料理を仕事にしてる方は、やはり食材で冬を感じてました。

 

・マフラーが欲しいと感じた時

・自宅の服がずらっと冬物になった時

・車が冷えてハンドルが冷たい時

・お弁当をスープジャーにする時

このあたりは日々の生活の中で、わかる~!と思う方も多いかも。

 

・伊勢の銭湯に入る時

私は伊勢に住むようになって、銭湯の楽しさ知りました。

気軽に行って、いつでもあつあつの湯船につかる事ができる贅沢!身体ほかほかにして、歩いて家に帰るあの道すがらも好き。

 

・雨が少なくなった時

・田んぼに霜がおりてきたら

・朝起きて外の空気が鼻にツンときた時

・金木犀の花が散って道がオレンジになる

みなさんの季節の切り取り方、とっても素敵・・!

伊勢志摩スカイラインからの景色

 

続いて冬の風物詩といえる景色も聞いてみました。

地元の冬の風物詩、教えてください!

・干しいも@茨城県

茨城県は干し芋の生産量日本一!干しいもは県民のソウルフードともいうべき食べ物だそう。

生産量は遠く及びませんが、三重にもきんこ芋という冬の風物詩、ありますね。おばあちゃん家にいったら、きんこ芋あったな〜。

地元が茨城だという、チーム道行竈のお姉さん。

 

・伊勢海老漁や真珠の浜揚げ@志摩市

真珠の浜揚げって、あこや貝から真珠を取り出す作業を言うのだそう。初めて聞いた言葉で、実際の現場を見てみたくなりました!

伊勢海老漁は10月ごろから始まり、最盛期は11月〜12月。

正に今、冬のはじまりの時期に伊勢海老の漁が始まるんですね。

海からも冬の足音が聞こえる!

志摩から来ていた富来富来さん。大人気で、どこよりも早く完売!

 

・道の駅マンボウにてみかんを買う!@紀北町

三重県の南の方はみかんの美味しい産地でもありますね。

箱買いしたみかんの底で、ちょっと傷んだみかんを見つけた・・

あの瞬間のなんとも悲しい気持ちに、共感してくれる人も多いはず。

 

「OTONAMIE毎日見てるよ〜」と嬉しいお声頂きました!

 

ここからは、冬の風物詩@伊勢編

・冬のはじまりに町内のお祭りで餅まき、おしるこを食べる(コロナの前はお餅つきしていたのに~)

・うどん屋さんで食べる鍋焼きうどん

このお話を聞いた翌日、配達に行ったうどん屋の壁に「鍋焼うどんはじめました」の文字。なるほど!

 

・注連縄を新しく交換

これはもう年末の風景ですね。伊勢の街には欠かせない注連縄。

玄関だけじゃなく、水周りに少し小さめの三本足の注連縄を飾ったり、

勝手口は倉庫に五本足の注連縄を飾ったり、車に飾る方もいますね。

 

photo by kuncoさん

 

・大晦日、外宮さんのどんど火でお餅を焼く

そうそう、そうなのよね。

餅焼き網に餅を乗せ、大きなどんど火(たき火)に向かってくべるの。

どんど火まで距離があるから、みなさん色々工夫して餅焼き網の柄を長くしたりして。毎年の光景で神宮の方も何も言わなくて、なんともシュールなあの感じ。

このどんど火で焼いたお餅を食べると、次の年は無病息災なんだとか。

一体いつから始まったんだろう?

でも、今年もきっと焼きにいきます。

お父さんの本気度が、餅焼き網によってわかります。

 

私の冬のおとずれを感じる時は、ぜんざい食べたいな〜。と思ったら。

小学生のころ、めちゃくちゃ寒い中歩いて帰ってきたら、おやつにほかほかのぜんざい。我が家は年末にお餅つきをしてたので、冬のはじめ、まだお餅がない時は小麦粉で作ったお団子のぜんざいでした。

母の気まぐれ程度に作ってくれた味ですが、寒さも相まって強烈に美味しかった記憶が。

 

思い出したら食べたくなって、自分でも作ってみました。

本格的に寒くなったら、もう1回作ろう。

その頃にはきっとお餅もあるから、焼いたお餅入れてね。

 

さ、それぞれの冬じたく始めましょ。

美しさはその瞬間から始まる。〜ビジョカツで出会った本当の自分〜

私の目の前に現れた素敵な女性は、キラキラしていた。

カメラを向けると恥ずかしそうに口元を当てた手には、丁寧にネイルされた綺麗な指先、オシャレなまとめ髪からのぞく揺れるピアス、美しい顔立ちに、印象的な力強い目元。

そんな彼女から出て来たのは意外な言葉だった。

「一人でカフェに行ったこともなかったんです。」

ママは家の中で子どもや旦那さん、家族のために尽くすのが当たり前。ママが自分のためにお金や時間を費やすことはあかん事。

誰に強要された訳でもなく、ただそう思い込んでいたと話してくれたのは、今回Beauty  Japan 中部NEO グランプリに輝いた瀧沢 美佐江さん

 

3人のかわいい子どもに恵まれ、大好きな旦那さんと過ごす毎日は幸せだった。

でも・・・女性としての自分に自信を失っていた。

妊娠出産を繰り返し、体重はどんどん増え67キロ。きちんとメイクしない日も多く、家族写真は自分は写さず子どもばかりだった。今の姿からは想像できないが、その頃の美佐江さんは、自分の体型や外見に全く自信を持てずにいた。

そんな美佐江さんを変えるきっかけになったのが、オンラインコミュニティ「ビジョカツ」だった。

「ビジョカツ」とは2016年に代表の竹口舞子さんが立ち上げた、女性のためのオンラインコミュニティで、現在会員は累計2300人にのぼっている。

美女になるための活動「ビジョカツ」は、外見を磨くのはもちろん、自分自身を知り、日々の生活を楽しむためのサードプレイスとなっている。具体的には、1ヶ月毎に色々なテーマのグループが作られ、会員はその中から気になるテーマを自由に選んで参加するという活動。

ママ友がこのビジョカツに入っていたことで、美佐江さんも「入ってキレイになりたい」と心は動いていたものの、家族のためではなく、自分のためとなるとなかなか踏み出せないでいた。

そして、悩むこと2年半・・・

旦那さんに勇気を出してビジョカツに参加することを相談。

日頃からラブラブな旦那さんからの後押しも受け、初めてのビジョカツに参加。美佐江さんがまず取り組んだのが、ダイエットだった。

誰しも挑戦するも敗れた経験があるであろう難攻不落のダイエット。

美佐江さんもそうだった。

しかし、ビジョカツで毎日自撮りをして、仲間に発表し合い、みんなで認め合い褒め合う中で、確実に結果が見え始め、1ヶ月でなんと4キロの減量に成功したのだ。

「私にもできた」

自分の事が好きになれずにいた、美佐江さんの人生が大きく動いた瞬間だった。

一人で頑張るのではなく、みんなに報告する場所を持つ事で、モチベーションを持ち続けられたのだ。

それから4年。

2年半も参加に迷って悩んでいた過去が嘘のように、今彼女はグループのリーダーとなり、多くの同じ思いを持つ女性たちと様々なテーマで自分磨き「ビジョカツ」を盛り上げている。

自分に自信が持てずにいた彼女が、「理想の自分」に近付いていく中で、「私のように自信の持てない人が他にもいるのかも?」とグループを作っている。

しかし、何か教えたい、伝えたい、というよりは、自分の「楽しい」にみんなを巻き込みつつ、幸せを広げていきたい、という気持ちで活動しているという。

そして、更に彼女の挑戦は飛躍を魅せる。

Beauty Japan コンテストへ出場。見事中部NEO初代ファイナリストに選ばれたのだ。

このコンテストは外見だけではなく、「美しい生き方」「美しい使命」「背景や目標」「これまでのキャリア」「これからのストーリー」「今、実践中の事柄(社会的役割、実力、スキル)」、といった内面も重視した「美しさ」で審査される。

この大会では、「ビジョカツの魅力を広く伝えたい」という自分の思いを伝えることを目標に、スピーチやプレゼンを必死に磨き、次はいよいよ日本大会。

そんな彼女を支えているもの、それは愛するご主人の存在。

「いつパートナーに愛を伝えましたか?」

結婚してママになっても、いつまでも「愛され」そして「愛する」妻でいること。それが彼女の原動力になっているのではないだろうか。

結婚して10年も経つと、お互いへの興味も薄れ、お母さん、お父さん、と呼び合う夫婦が普通だと思っていたのに、衝撃的でとても羨ましいと感じた。

メイクや髪型の変化にすぐに気づいてくれ、いつも美佐江さんを応援してくれるご主人との関係を大切にし、それを仲間に伝えることで、周りの人たちも幸せになって欲しい、と話してくれた。

実際に、離婚寸前までになっていたが、美佐江さんの話を聞いて、すっかり仲良くなったという夫婦もいるそうだ。

いつまでも女性が自分にも手をかけて、自分を大切にすることで、家族も幸せになる。女性に限らずだが、一人一人が自分に優しくすることの大切さを、改めて気付かされるお話だった。

目前に迫った日本大会は2022年11月25日に愛知県蒲郡市にて行なわれる。

このコンテストに挑む美佐江さんの姿を見て、「勇気をもらった」と言ってくれる仲間や友達のためにも。

「美佐江なら出来るんじゃない?」と背中を押してくれたご主人のためにも。

彼女はきっと素晴らしいパフォーマンスを見せてくれるに違いない。

 

「身近なこの地域で社会貢献をしたい」

更に、美佐江さんの目はもう先の未来へも輝いている。

夢を持つ女性、そしてまずは自分を大切にしてくれるきっかけ作りになるように、地元名張で「場所作りをしたい」と話してくれた。

美佐江さんとお会いして、女性はいつからでも「美しさ」を手にすることが出来ると感じた。自分らしくあれば、今この瞬間から、美女への道は目の前に開かれるのだ。

ビジョカツパワーで、彼女はますます素敵な活躍をしてくれるはずなので、乞うご期待!

 

美佐江さんInstagramhttps://instagram.com/misae1127?igshid=YmMyMTA2M2Y=

ビジョカツInstagramhttps://instagram.com/bijokatsu.official?igshid=YmMyMTA2M2Y=

ビジョカツLPhttps://peraichi.com/landing_pages/view/bijokatsu

 

 

フードショップヒライと、久居の町と、ふがまるちゃん。

ドアは自動です

正午を過ぎた12時30分頃。「よかったー!残ってて」。津市久居東鷹跡町にある小さな惣菜屋の店内では、そんな客の声がする。

昔ながらの町の惣菜屋という佇まいのフードショップヒライは、最近Instagramでも独特の世界観で人気だ。

12:30、早くも売り切れ寸前。
この世界観!
期間限定で販売(売り切れ)していた、デラックス茶色セット。やきそば、焼おにぎり、ゆでたまごと茶色づくりという遊び心が面白い。

営業時間は11時から16時だが売り切れ次第終了することもあり、14時頃には閉店することもあるという人気ぶり。仕込みは朝4時から始まり、営業日には10種類以上の惣菜や弁当などが店に並び、200〜300パックがすぐに売り切れる。どこか懐かしい、しっかりとしたおふくろの味が人気の秘訣だ。

本日は、厚めです!
確かに、厚めです!

ヒライは60〜70年前に鶏肉屋「ヒライ食肉店」として開業。その後、魚のお造りがメインのスーパーとなり今の惣菜屋になった。「10年くらい前の、ばあちゃんのレシピで今も惣菜を作っているんです」。

オリジナルの尾鷲市九鬼町Tシャツ
黄色いポップは、次回の営業日のメニュー。エビトマトクリームのオムライスが美味らしい。フルーツサンドはとても人気。

インスタライブを終え、そう教えてくれたのは多田良平さん。ご存知の方も多いかと思うが、彼は三重を撮る写真家「ふがまるちゃん」だ。

Twitterでは1.3万人のフォロワーを持つ人気者でもある。

店を切り盛りするのは調理担当の叔母、販売や調理補助担当の母、パック詰めやSNS担当のふがまるちゃん。

スイーツ担当はふがまるちゃんの妹、他にもパートさん。店内は家族経営ならではの温かな雰囲気。

うれしい。

ふがまるちゃんにカメラを始めたきっかけを聞くと、意外なキャリアの持ち主だった。久居で生まれ育ち、名古屋のITベンチャー企業でプログラマーとして勤める。後に東京のIT企業で働いていたときに、江ノ島の美しさに惚れてカメラをはじめ藤沢市に移住。7年前に帰省し、今はヒライ、カメラマン、プログラマーとして仕事をしながら写真集も発行している。

ふがまるちゃん:海や川が好きでカメラを持って休みの日は過ごしていました。三重に帰ってきて、鳥羽展望台から眺める海がめっちゃきれいで。それから三重の自然を撮るようになりました。

店内には所狭しと飾られている、ふがまるちゃんが撮影した写真。

ふがまるちゃん:最初はレジ横に少しだけ撮った写真を飾っていたんです。そしたらお客さんから「あの場所も撮って欲しい」とリクエストが増えてきて。鬼ヶ城の写真を飾れば熊野出身のお客さんから「懐かしい。子どものころによく行った」と喜んでくれたんです。熊野の青の洞窟の写真を観たお客さんが、この写真がきっかけで実際に行ったそうです。感想を聞いたら「イタリアの青の洞窟と同じやったわ」と。「もう結城神社の梅が咲いている時季かー」など、そんな感じでお客さんとの会話の種にもなるので楽しいです。

趣味で始めた写真は観光三重のフォトコンテストなどでグランプリを獲得するなど評判になり、地元の文化芸術の創造拠点アルスプラザやイオンショッピングモールで個展も開催。

店内の写真を眺めているとひとりのお客さんが入ってきた。「最後のフルーツサンドありますか?」聞けばさっきのインスタライブを観て、慌てて来店されたという。

ふがまるちゃんとお母さん

ふがまるちゃん:毎日「インスタを観た」というお客さんがきてくれたり、時々、母も登場して高評価だったり。ありがたいです。

そんなふがまるちゃんに聞いてみた。久居ってどんな町ですか?

ふがまるちゃん:町があって少し行けば榊原温泉もあります。なんというか、令和なのに平成な感じがします。何年も変わっていない、背伸びしていない感じで、のんびりしていて居心地がいいです。

ピンボケ、、すみません

パックからオカズがはみ出し、愛情を感じるお弁当を手に久居の町を少しだけ歩いてみた。

商店街には八百屋や靴屋など昔ながらの専門店や古民家も残っている。

小路には小さなスナック街。

観光地でもオフィス街でもないこの町には暮らしの温度が醸す、少しレトロな日常が強調され、輝いて目に映った。

 


 

フードショップヒライ
津市久居東鷹跡町9
Instagram https://www.instagram.com/foodshop.hirai/
Twitter https://twitter.com/hirai_super

三重を撮る写真家ふがまるちゃん
Instagram https://www.instagram.com/mie_eetoko/
Twitter https://twitter.com/fugaemon
三重のええとこ巡り https://mie-eetoko.com/
三重フォトギャラリー https://photo.mie-eetoko.com/

三重から世界へ!おもろいを発信!Spotify独占配信Podcast番組「三重おもろい食堂」

「三重にゆかりのある人が旅の途中に立ち寄る食堂」をコンセプトに今年5月から配信しているPodcast番組三重おもろい食堂が、じわじわキテいるとの噂を聞きつけ、番組の収録現場にお邪魔しました。

津市のよろこば食堂での収録の様子(提供写真)

左から津市で「よろこば食堂」を経営する「大地」こと小柴大地さん(株式会社喜場代表)、伊賀市でアスパラやシイタケの栽培をする「ナオミ」こと中井奈緒美さん(瑞雲ファーム代表)、そして、四日市でブルームきゅうりを栽培する「しなやん」こと阿部俊樹さん(しなやかファーム代表)。

「三重」と「食」というキーワードでつながったこの3人がパーソナリティー。こちらの写真は集まって収録をしたときのものですが、普段はそれぞれの場所からZOOMでつながっての収録が基本だそう。

伊賀市の中井さんの事務所。普段はここからZOOM収録。

 

三重弁で繰り広げられる、それぞれの視点からの肩の力が抜けた軽妙なトークが心地よいこの番組。なんと世界最大手の音楽配信サービスSpotifyと独占配信契約を結んでいるというから驚きです。

番組アイコンは、伊賀市在住のイラストレーター田槙奈緒さんに3人のイラストを描いてもらいました。

 

配信は毎週月曜日の朝3時。Spotifyに登録すれば誰でもいつでも無料で聴くことができます。2022年5月7日の初回を皮切りに、10月12日現在で22回配信しており、1回あたりの配信で約300名もの視聴がコンスタントにあるそうです。

言い出しっぺは、阿部さん。もともと音声配信に興味があり、クラブハウスやPodcastなどで番組を運営していました。

四日市「しなやかファーム」でブルームきゅうりを栽培する阿部さん(提供写真)

 

「声だけってウソをつけないというか、人となりがより出ると思うので、僕は昔から好きな媒体。世界にポッドキャスターはたくさんいて、これから日本でも市場が広がるアツイ分野。世界に向けた発信力のあるメディアを使って、地方である三重から何か仕掛けていきたいって思って・・・

僕が出会った三重の人の中断トツにおもろいふたりを誘いました

東京で開催された「ポッドキャストウィークエンド」に参加したときの1枚(提供写真)

 

Spotifyとの契約から、マイクなどの機器の手配、番組の構成や編集は阿部さんの担当。いわばプロデューサー的な存在です。「大地と私は収録のときにしゃべるだけやんな!」と楽しそうな中井さん。取材中もまるで1本の番組を録っているかのような、3人の軽妙なやりとりが心地よく続きます。

 

このメンバーを見て「三重人」大好きなOTONAMIE読者はピンと来るかもしれませんが、

小柴さんの経営する「よろこば食堂」はホエイパスタを中心とした人気店でOTONAMIEでも何度かご紹介しています(➡岡田聖子記者の過去記事参照)。最近ではテイクアウトや物販にも力を入れ、常に挑戦を続け、話題をふりまく存在です。

津市にある「よろこば食堂」外観(提供写真)

 

そしてカッコイイ農家をコンセプトに個性的なファッションで農業を楽しむ中井さんは、Instagramのフォロワー3千人を超えるインフルエンサー。彼女が栽培したアスパラやシイタケは販売するとすぐ売り切れ状態になる人気ぶり。

伊賀市で「瑞雲ファーム」を経営する中井さん。春夏はアスパラ、秋から冬にかけてはシイタケを栽培(提供写真)

 

四日市で唯一のきゅうり専門農家「しなやかファーム」を経営し、さまざまなきゅうり品種の中でも3パーセントしか市場に出回らないという「ブルームきゅうり」を育てる阿部さんもメディアを賑わす注目農家さん。Twitterのフォロワーは6千人越え、食と健康や美について発信を続ける仕掛人です。

つまり、情報発信力のある三重人3人がチームを組んだというわけです。

仕事などを通じて以前からそれなりに交流があったとは言え、小柴さんも中井さんも忙しい立場ですが、阿部さんの提案にふたつ返事でOKしました。理由は「しなやん(阿部さん)の提案にハズレなし」「面白そうだから」。

本業とは別に3人で情報発信をする理由を小柴さんはこう語ります。

 

「これからは人が観光地になる時代。発信を続けることでファンができる。三重県に興味のなかった人も、あの人のいる三重に行ってみたい!と興味を持つきっかけになると思うんです。そのついでに、三重の観光をしてもらえるような効果を狙っています。僕ら3人だけでなく、番組ゲストとして三重にゆかりのある様々な分野の人に登場してもらいたい」

阿部さんは「地方にはラジオ文化はありますが、Podcastはまだまだ弱い。都会ではそれなりに成功している番組もありますが、地方発はまだ少ない。三重県で最も聞かれる音声コンテンツになって、三重を盛り上げたい。三重にゆかりのある人、これから何かに挑戦したいと思っている人とつながれたら嬉しい」とも。

中井さんは「私らの番組を聞いて、三重おもろいな、おもろい人いるんやな、仕事頑張ろうかなとか、なんかちょっとでも明るい気持ちになってもらえたら…。無料で誰でも聞けますので1回聞いてみてください。あ、OTONAMIEさんともぜひコラボしたいです!!」

三重を世界に、世界の三重へ。

をコンセプトに掲げるOTONAMIEと、世界への発信力を持つ「三重おもろい食堂」によるコラボが実現したら何か少し三重が動くかも!?

今後の動きにご期待ください!


■三重おもろい食堂|Podcast

番組へのお便りはこちら→(bit.ly/3QJ0Df0

Spotifyから【無料】で聴けます→spotify.link/OMOROI

「目玉とパーラーとアロエ」連載エッセイ【ハロー三重県】第30回

3年ほど前。家族で京都へ行った。
三条通で食事をして、周辺を散策して、翌日は嵐山で川下りをした。
順当な感じのとても京都らしい観光コースを辿った1泊2日だった。

 

長女がやたらと「商店街に行きたい」と言うようになったのは京都旅行から帰ってからだと思う。少し持て余した休日や、お出かけの最中に「商店街に行きたいんだけど」と言うのだ。彼女は三重県で生まれ育って、車社会を生きている。なにか買い物をするときは車に乗って出かけて、駐車場にお行儀よく車を停めて、お店に入る。本屋さんへ出かければ本を買うし、スーパーへ行けば食品を買う。
たまに変化があるとすれば大型のショッピングモールへ行くときくらいだ。やはり車で行って、ドアをくぐってお店に入る。それが彼女の知るお買い物だった。
ところが、三条通りを歩いたら、うろうろ歩きながらいろんなお店が目に入る。気に入れば中に入って、何かを買うことができる。飽きたらまた店を出て、うろうろする。そのことがとても刺激的だったらしい。

 

「ねえ、三重には商店街はないの?」
ある日長女が訊いた。
「ないわけじゃないよ。あるし、車でよく通ってるところにもあるよ」「じゃあ行きたい」
「でも京都みたいなのをイメージしないでね。ちょっと、なんていうか趣が違う」
それでもいいから、行きたいと言うのでどおれ、と連れて行ったのが津市の「新町通り商店街」だった。それが今年の春ごろのこと。

近鉄津新町駅のそばのコインパーキングに車を停めて、いざ出発。

普段、車で通る見慣れた道が、歩いてみると違う。いつもは景色に飲み込まれているあれそれが、急に立体感を持っているように目の前に立ち上がってくる。車窓から焦点が合っているのなんてコンビニくらいなのだと思い知った。店と店と店がようやくちゃんと見えて、手招きをしているみたいだった。

*

歩き始めて少しして、古道具屋さんが現れた。
小さな小さなお店で、一家5人が入るなんて到底無理なほどの小さいお店だ。
まず私がお店に入って、子どもたちを順ぐりにひとりずつ招き入れる。待っている子どもたちはお店の前にずらりと並んだ商品を夫と一緒に見ていた。
ブリキのお弁当箱や古い民芸品を眺めたあと、古い児童書を3冊買った。長男が欲しがったものを1冊と、私が子どものころにテレビアニメで観たお話を1冊。そしてもう1冊、小学校の図書館で読んで、大好きだった吸血鬼シリーズの本を1冊。
小学校中学年くらいの頃、そのシリーズに夢中になった時期があった。
海外の児童書で、確か人生で初めてラザニアという食べ物を知ったのもその本だった。
大人になってからもう一度その本が読みたくて探したことがあるのだけど、絶版になってしまったことにより中古本がインターネット上で定価の何倍もの値段で取引されていて諦めてしまった。
その本が、100円ほどで売られていた。
裏表紙に「公文式」と油性マジックで大きく書かれていたけれど、ちっとも構わない。こんなところで出会えて、そんなのまるでなにかの物語みたいでただ嬉しかった。

*

跳ねたり走ったりしながら子どもたちが歩く。「靴屋さんだ」、「これはカレー屋だ」、と言いながらただ歩く。
そうか長女はこれがしたかったのかとようやく気が付いた。
町が流れていろんな商店が見えて、ただそれだけなのだけど、思いのほかに刺激的で楽しい。

てくてく歩いているうちに、小さな手芸屋さんが見えた。
少し前のこと、長女が買ったヘアブラシについていた飾りが取れてしまった。ヘアブラシの背面にはポップな顔があしらわれていて、その顔についていた立体的な動く目玉がポロンと外れてしまったのだ。手作りのぬいぐるみなんかによくついているクルクル動く目玉なので、「手芸屋さんに行けば売っているよ」と落ち込む長女に話して慰めていた。
そうだ、目玉を買おう。ほんの200円ほどだったと思う。長女のヘアブラシについているのとまったく同じ目玉が売っていた。目玉と、店主のおじさんの手作りだという革小物のストラップを長女と末っ子が欲しがったので一緒に買った。
「おじさんの手作りだから世界にひとつだよ」と言われて、ロマンチストな長女は目を輝かせて早速肩から下げている鞄に括り付けていた。

*

誰も飽きる様子もないので、23号線のほうまでまだまだ歩いた。
どんどん歩いて松菱百貨店が見えたころ、小腹が減ったと子どもたち。その日はあいにく周辺のお店がなぜか早々に店じまいをしていたので、松菱百貨店へ入って、お茶をすることに。最上階にあるパーラーで大きなプリンアラモードとパフェをみんなで食べた。
「毎日これがいい」と長男と長女がにこにこしていて、大きすぎるパフェを末っ子が背伸びをして食べていて、おやつにしてはいささか痛い出費だと思いつつ、「かわいいので相殺」と思うなど。

催事場で北海道の物産展をやっていたので、昆布を削る実演販売に歓声を上げた後、夕飯に小籠包をいくつか買って松菱百貨店を後にした。
いろいろ見分して、おいしいものを食べて、片手にずっしりと小籠包を持って、なんだか旅行帰りのような不思議な気持ち。

*

帰路は1本北側の住宅の中をぶらぶらと歩いて帰った。大きく育ちすぎたアロエがぎゅんと道にせり出していて、子たちがしげしげと見ていた。

帰宅して、小籠包を焼いて夕飯を食べて、長男は買ってきた本を読んで、長女は目玉をヘアブラシに張り付けて、ああ、商店街へ行ったなぁ、という余韻とともに一日が終わった。

見慣れた町の見慣れた商店街をただまっすぐ歩いただけだったけれど、うんと遠くへ行ったような、懐かしい場所へ行ったような、不思議な後味だった。

次はあのお店でたこ焼きを食べて、あそこの雑貨屋さんにも入ってみたい。オープン前の看板が出ていたカフェがオープンしたら今度こそみんなでお茶をしよう。まだまだいつかの楽しみを残して商店街散歩は終わった。

気候も良くなったことだしそろそろまた新町通り商店街へ散歩に行きたい。子どもたちにお小遣いを握らせて好きに買い物をさせるのも楽しいかもしれない。

五感を刺激する休日。チャリで多気町まで行ってみた。

夫が、ギア付きの自転車を買ってくれた。

正しくは、「寝ている間に、1万円で落札してしまった」らしい。正直、ママチャリの方が乗り心地は良いけれど、これならもっと遠くに行けるはず。

ということで、ギア付きのチャリで、おとなりの多気町へ行ってみることにした。

※前回はママチャリで、冷やし中華を食べに行きました。

記事はこちら。

普段、車で通らない道。どこか遠くに来たみたいで、ちょっとワクワクする。

ツルだらけの工場を発見。

第一給水ポイント。ここの自販機でスポーツドリンクを買ったり飲んだり。

「高級ミンティアあるで。」と息子が指差す。なかなか強気の価格設定、そしてタバコの自販機にミンティアって普通なのか。

上り坂、現る。

運動不足な私にとって難関の、上り坂に差し掛かった。ペダルは重いし息は苦しいし、早々に心が折れそう。しっとりと湿気を含んだ、生ぬるい空気のせいか、酸素がちっとも肺に入ってこない感じ。

あ、そうそう。ギアを軽くしないと!どのレバーを動かすと軽くなるんやっけ?人差し指側でレバーをカチっとしてみる。ぐはっ、重い。親指側が軽くなる方やんー。涙

(何度もギアのレバーを間違えるので、親指レバーは軽くなるからグー!(サムズアップ)と覚えることにした。)

そんなことをしながら、なんとか坂道を登りきった。ありがとう、ギア付き自転車!

隣町の多気町に入り、しばらく軽快に走っていると、大きなビニールハウスが見えてきた。

「なにあれ。中にジュラシックパークみたいな木、いっぱい生えてない?」ハウスの外で休憩している方に、勇気を出して話しかけてみることにした。

 

田んぼの真ん中にポツンとハウス、YOUは何しに多気町へ?

「是非見ていってください!」こっちこっちと手招きしてくれたのは、カンユスフザイ・アマヌーラさん。

バナナの花とアマヌーラさん

バングラデシュから17年前に来日し、岐阜大学で農業博士号を取得。静岡や鈴鹿市で仕事をしたのち、多気町にある「ともいきファーム多気株式会社」に入社。このビニールハウスで、皮ごと食べることができる国産バナナを栽培しているのだという。

田んぼの真ん中で、国産バナナ?

しかも、皮ごと食べることができるバナナ?

しかも、バングラデシュの方が多気町で栽培するバナナ?

(バナナバナナと書きすぎて、ゲシュタルト崩壊寸前。)

思いがけない出会いだった。アマヌーラさん、アポ無しですみませんでした。またゆっくり来たい。驚きとワクワクの自転車旅は、まだまだ続く。

 

立梅用水土地改良区、大師の里へ。

 

私のお気に入りスポット、大師の里にある休耕田を活用したメダカ池に到着。

この池には、水質の維持やメダカの産卵場所としてホテイアオイが植えられている。池一面に、紫色の花が開花する様子や、休憩所にずらりと並んだ手作りの風車は、まさしく非日常の世界。

自転車で、自分の足で、この景色を見に来ることができたのだから、幸福度はマシマシです。

ホテイアオイは10月下旬まで見られる
マリオの土管もあります。
手作りの風車が並ぶ休憩所。

『立梅用水』とは

国の登録記念物、世界のかんがい施設遺産にも登録されている立梅用水。令和5年に通水200周年を迎える農業用水路であり、生態系保全用水として、又、観光・地域活性化用水としても現在注目されている。平成5年から、立梅用水沿いにあじさいが植えられてきた。この植栽活動は、「水と土」の保全を目的としたものだったが、用水全線や周辺の田んぼの周りなど約 3 万本にも及ぶあじさいが植えられ、多くの観光客で賑わう。

 

クールダウンにぴったりの、甘味を求めて。

 

運動したら、猛烈にカロリーを摂取したくなるこのボディ。美味しいものを探して、ふれあいの館へ。こんな時だけ、足取りは軽い。

川原製茶直営のショップ。地元の特産品が豊富にそろう。

日本茶などを楽しめる茶房もあります。

 

がっつりクールダウンしたい、そんな私は伊勢茶パフェを注文。

伊勢茶パフェ

大内山牛乳を使ったソフトクリームに玉露パウダーがかかっている。つぶつぶの玄米も香ばしく楽しい食感。季節によってトッピングが変わるらしく、今日は水まんじゅうがのっている。嬉しい!

器の底までアイスがぎゅうぎゅうに詰まっていてボリュームがあるけれど、玉露パウダーでさっぱりと食べられる。この組み合わせ、無限にいけるやつです!

お土産買って、おうちに帰ろう。

 

 

息子チョイス、紅白饅頭。 私のオススメは椎茸せんべい!
曲がったせんべいを見つけたら、みつめて愛でたくなる。 そんなお菓子。
お惣菜は近所のおばちゃんからのお裾分けみたいな温かさ。

 

結論:チャリ×多気町は、とっても刺激的!

 

普段通らない道を自転車で走るだけで、景色の移ろい、風を切る音、稲刈りシーズンの稲の匂いなど、五感を刺激する非日常を味わうことができた。

人との関わりや「いつもと違う」刺激を受けることで、脳の前頭前野が活性化し、脳疲労の解消にも繋がるのだという。ルーティンワークから抜け出して、いつもと違う道を走ってみた結果…

 

◎「なんか楽しいこと、転がってないかな?」そんなワクワクした思考になった。

◎「ちょっと話しかけてみよう!」そんな勇気が湧いてきた。

 

寝ている間に1万円で落札してしまったチャリは、多くの刺激をもたらしてくれたのでした。

 


 

ともいきファーム多気株式会社

三重県多気郡多気町津留501

 

大師の里

三重県多気郡多気町丹生

http://www.tachibai.jp/

 

ふれあいの館

三重県多気郡多気町丹生4894

https://www.facebook.com/fureainoyakata

商店街に佇む、人と人とを繋ぐイケオジ兄弟の店

津市の繁華街「大門」。
今年は3年ぶりに津まつりも開催されて、少しづつ活気が戻ってきています。


そんな大門で、今回はおすすめのスナックをご紹介します。
日本三観音の一つ「津観音」の横、大門商店街飲食店街にその店はあります。

お店の名前は「時空」。

観音様の真横で店を構えさせてもらうのが恐れ多く、この地の邪魔にならないようにとの思いを込めて名付けたのだとか。


▲(右)マスター、(左)マスターのお兄さん

このお店を経営されているのがマスターの世古博さん(64歳)。とマスターの兄、世古英雄さん(66歳)。二人とも渋すぎる。

7年前にこのお店を構えて、今年の12月で8周年を迎える。

マスターはそれまで東京・名古屋・大阪で美容室を経営されてた凄腕経営者。還暦になったらいつか地元で人と触れ合い、話ができるお店を持ちたいとの思いでこの「時空」を開いたそうです。


お兄さんも、地元企業の代表理事を数年勤め、数社の会社経営をされていて、今は「NPO法人三重の海・山・川を守る連絡協議会」を立ち上げ環境保護活動に取り組まれている。

そんなパワフルで魅力的な兄弟がやってるお店には連日いろんなお客さんが訪れます。
私がお邪魔した日も早い時間にもかかわらず、すでに常連さんで賑わっていました。


「とにかく、人と人との繋がりを大切にして、自分も一緒に楽しむことが大事。自分に元気がなかったらお客さんも楽しいわけがない。うちのお店では、お客さん同士が仲良くなって、次は一緒になって遊びに来てくれる。コロナ自粛が明け営業再開した時も常連さんたちが「ただいまー!」ってドアを開けて入ってきた」と嬉しそうに話すマスター。

「人と人が繋がり、仲良くなってそれぞれのお店に一緒に足を運ぶことで店と店が繋がる。それが大門の活性化にも繋がるんじゃない?この店もそんなお客さん達に支えてもらってる」と最後に話してくれました。

お酒やカラオケを楽しむのはもちろん、人生経験豊富な兄弟といろんな話をするだけでも楽しいお店。一度覗いてみてはいかがでしょう?


 

時空(じくう)
三重県津市大門450-33
営業時間:20:00〜25:00
定休日:元旦のみ

【三重の円空展】生涯で12万体の仏像を彫った僧侶が、三重に遺した「こころ」とは

目次

  1. 円空とは
  2. 三重と円空
  3. 円空が三重に遺した絵画
  4. 円空が三重に遺した仏像
  5. 円空が伝える「こころ」とは

コロナ禍、ロシアによるウクライナ侵攻、物価高、気候変動、災害、そして個人の仕事や人間関係の悩みなど。

現代社会は、複雑かつ多様な課題が山積し、人々はこれまで経験したことのないような事態に何度もに直面している。そんな時代は、VUCA時代(*1)とも呼ばれている。

(*1)VUCAとは、未来を予測するのが困難な状態を示す言葉で、Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)の頭文字を取った造語。VUCA時代とは、想定外のことが次々と起こる時代といわれる。

混沌とした世の中で、人は何に救いを求めるのか。

私達がまだこの世に存在していないような昔から、そして現代でも変わらず、人々は平和な世の中であれと、神や仏に祈りを捧げてきた。

そして400年ほど前の江戸時代には、仏像を掘ることで人々を苦しみから救った僧侶がいた。僧侶といえば御念仏を唱えることで人々を救ってくれるだと思っていたし、仏師という仏像を作る職人は今でも存在する。仏像を彫る僧侶。とても気になった。

善財童子立像(自刻像)
岐阜県 神明神社

延宝2年(1632年)に円空は美濃国(現在の岐阜県)に生まれた。

円空は民衆を苦しみから救うため、全国を行脚して仏像を彫り続けた。その数は12万体にも及ぶともいわれている。そのうち5千体を超える仏像が確認されているといわれる。

そのほとんどは、愛知県と岐阜県に集中しているが、三重県内には現在37体の仏像がある。そんな仏像たちと円空が三重県を訪れた際に描いたとされる絵画が一堂に集められた企画展が、今月より三重県総合博物館(MieMu)にて開催されている。

三重県総合博物館(MieMu)第32回企画展『三重の円空』

本稿では、その企画展『三重の円空』の魅力を少しでもお伝えできればと思う。

1. 円空とは

寛永9(1632)年に美濃国に生まれた円空。7歳の時に長良川の洪水で母を亡くすという悲劇に見舞われ、母の魂はどこに行っているのかと、大人たちに聞いて回ったとも伝わる。母子家庭だった円空。このことがきっかけかどうかは不明であるが、仏門に入り、出家したとされている。

残念なことに、円空が若い頃の記録は全く残されておらず、分かっていないことが多い。想像するに母を亡くした深い悲しみを少しでも癒すため、厳しい修行に耐え、そして母の優しい眼差しを観音像に彫り続けたのではないかと想像する。

2. 三重と円空

延宝2年(1674)、円空が43歳の年に志摩地方を訪れている。円空はその地に中世から伝わる大般若経(*2)の写本の修復に関わり、その一部に見返し絵を描いている。

(*2)大般若経とは「大般若波羅蜜多経」の略称。インドヘ渡って仏典を学んだ唐の僧侶、玄奘三蔵が帰国後の633年に漢訳した教典のこと。日本へ伝来した大般若経は「鎮国の典、人天の大宝」といわれ、「国家安穏、除災招福」「現世安穏、追善菩提」を目的に、写経、版本、転読、真読が盛んに行われていた。

開催されている三重県総合博物館の企画展『三重の円空』では、この貴重な円空の絵画作品を前期後期の二回で全点観ることができる。(前期:10/8〜11/6、後期:11/8〜12/4)

3. 円空が三重に遺した絵画

志摩市片田と志摩市立神で絵を描いた円空

延宝2(1674)年の6月から8月にかけて円空は志摩市阿児町立神を訪れ、伝来した大般若経を修復した。その際、円空は経文が書かれていない見返しの部分に「釈迦説法図」130点を描いている。「釈迦説法図」とは本尊釈迦如来を中心に、菩薩や十六善神が取り囲んでいる様子を描いたもので、これだけの数が残っている事例は他にないそうだ。

立神で描かれた絵画はシンプルな線で表現されているが、実に伸びやかで生き生きとした筆づかいが感じられる。

また、志摩市志摩町片田の大般若経にも同様に「釈迦説法図」58点が描かれている。これは立神より先に描かれたと考えられており、立神とは大きな違いが見られる。片田の大般若経では、立神とは異なり詳細に仏の姿を描いているのである。それは素人の私の目にも明らかである。
片田、立神と順に見ることで、円空の作風の変化を大いに感じることができるのだ。

唯一朱印が捺されている作画

企画展に展示されている作画の中で一点だけ、朱印の円空印が捺印されているものがあった。これは写経も円空の自筆の可能性があるのだそうだ。ぜひ、展示を見て探してみてほしい。(「円空印」もとても可愛らしい絵で癒された。)

4. 円空が三重に遺した仏像

最初期に彫られた2体の仏像

近年は仏像ブームでもあり、歴女ならぬ「仏女」という仏像を愛好する人を表す言葉も生まれているほど。そんな中、円空の仏像は「円空仏」と呼ばれ、高い人気を誇る。

三重県内には、現在30体を超える円空仏が伝わっているが、今回の企画展ではその多くを鑑賞することができる。

聖観音菩薩立像
志摩市 少林寺

私が今回展示されている円空仏の中で最も魅了されたのが、『聖観音菩薩立像』と呼ばれる作品である。これは円空が仏像を作り始めた最初期の頃に彫られたといわれる2体のうちの1体でもある。

ぜひ企画展にて本物を観ていただきたのだが、仏像を掘るのには不向きだとしか思えない、朽ちた薄い木片に彫られているのだ。また木片の割れた部分を最大限活かし、最小限の彫刻で造られている。素材の持ち味を活かした、とても小さな仏像が微笑んでいる様子に誰もが自然と心が癒されると思う。

円空が仏像を作り始めた最初期の頃に彫られたといわれる2体のうちのもう1体はこちら。

護法神像
志摩市 少林寺

「護法神像」と呼ばれる像である。こちらも木の表面が荒々しく節も多いため仏像を彫刻するのに適しているようには見えない。そこに眼や口など最低限の彫刻を施してあるのだ。その自然な姿が山などの自然界に大昔から住んでいる精霊のようにも見える。

多様な円空仏

企画展では『第二章 三重の円空仏』で三重県に残る円空仏をそして、『第三章 円空仏のひろがり』で三重県外に伝わる円空仏の両方を観ることができる。

同じ不動明王立像でも全く異なる仏像の姿に、円空の作品の多様性とひろがりと感じられると思う。一つ一つの仏像の表情の違いや、質感の違いなど存分に楽しむことができた。

5. 円空が伝える「こころ」とは

「仏女」でもない私が企画展『三重と円空』を訪れて、想像以上に感銘を受けた。正直人が仏像に興味を持つのは人生も終わりにに差し掛かり、何かを悟り始めた頃なのではないか、など思っていたが。

そして、やはりインターネットサイトや書籍で見るのとは全く違う感動があった。木の質感が手にとるように分かり、その木が持っている特徴を最大限に活かして、表情と手を合わせる所作を表現している。その世界観を否応なく感じることができたのだ。

善財童子立像(自刻像)
岐阜県 神明神社

『善財童子立像』はその木目が皺に見えることから自刻像ではないかと言われている。分かっていないことが多い円空ではあるが、こんなお姿だったのかと想像するだけで嬉しくなる。

大般若経の見返しの部分に描かれた「釈迦説法図」、そして円空仏の数々。三重県各地に今も遺るそれらの作品を鑑賞し、円空が伝えたかったことを自分なりに考えてみた。

円空が伝える「こころ」は次の3点ではないかと思う。

慈悲のこころ

聖観音菩薩立像
聖観音菩薩立像
岐阜県 生櫛自治会

一つは、慈悲のこころ。これは他の仏像にも共通していると思うが、特に優しい表情をした仏像にはまるで手を大きく広げて待っていてくれているかのような無限の包容力を感じることができた。また仏画も同じく、さまざまな仏や神の話し声まで聞こえてくるような様子にこころが自然と柔らかくなった。

自分らしさこそ尊い

大般若経
志摩市片田区 金剛院

そして二つ目は、自分らしさこそ尊いということ。円空の描いた「釈迦説法図」には実に多くの人物が描かれているが、各人がそれぞれの役割を果たし、それぞれの表情を見せている。

また円空仏も同様に一体一体異なる表情と木の質感、大きさも人の背丈よりはるかに高いものもあれば手のひらに乗るくらいの小さなものもある。物言わぬ仏像のそれぞれの姿が、様々な形で心に訴えてくるのだ。熱心な信者でなくても、企画展を出る頃には誰もが自然と手を合わせたくもなるだろう。

アイディアの拡張

大般若経
志摩市 立神自治会

そして三つ目は、目の前にあるものから自由に発想を広げ、アイディアを拡張させることである。

円空の描いた「釈迦説法図」の作品の変化は上述した通り。それが企画展でずらり並んでいるのを一つ一つ見ていくと、強く実感できる。最初の詳細で丁寧に描かれた「釈迦説法図」からはどんどん自由に描かれていく様子を一点一点眺めるうちに、「こんなのもありなのか」、「これもいいな」と表情の違う作品に魅了されていくのだ。

TBSの人気番組『プレバト』で7月からスタートしている「ストーンアート」の先生も仰っていたことを思い出した。描きたいものを決めてからそれに見合った石を選ぶのではなく、手に取った石の形をを見てそこから作品のイメージを創っていくのが良いと。石が持つ特徴から発想を広げて新たな可能性を見出すのである。

円空仏も同じく。自然界に存在する木だから形は様々であるし、中には腐っているものもあろう。それらが持つ可能性を作品を通して広げていくのである。

円空の没後、その存在も作品も長らく埋もれてしまっていたという。そんな中、円空の価値を見出し高い評価を与えた人物は三重県出身の彫刻家である「橋本平八」だったのだそうだ。

三重県立美術館「橋本平八の生涯」

三重に多くの作品を遺してくれた円空を私たちが知ることができるのは三重県出身の平八の存在であると考えれば、円空と三重県の縁にも感謝せずにはいられない。

最後に、俳句好きな筆者が今回企画展を訪れ、円空について一句詠んだものを残しておく。

地蔵菩薩立像
個人

龍天に登る円空仏の黙 佐久良花

皆さんもぜひ、『三重の円空』に足を運んで円空が今に伝える「こころ」について、それぞれで感じていただきたい。

【参考文献】

三重県立美術館

観光三重

円空連合

正信寺「住職のこぼれ話」

WARAKUWEB「仏像を生涯に12万体も彫ったといわれる円空とは。いかにしてその数を成し遂げたのかに迫る!」

『熊野古道一箱古本市』 〜人と人を繋ぐ、本の道〜

全国的にも開催されている古本のイベント『一箱古本市』。

『一箱古本市』は、ひとことで言ってしまえば「本に特化したマルシェイベント」のようなものです。

誰でも出店できて、『一箱分の古本屋さん』の店主になれます。

この一箱古本市、東紀州でも定期的に開催しております。

その名も『熊野古道一箱古本市』。

『熊野古道一箱古本市』は、毎年5月と11月の年2回のペースで開催しており、これまで5回開催しております。

第1回を除いて、2回目以降は、尾鷲市の名建築『土井見世邸』の庭で開催しております。

出店内容は基本的には『本』です。

来場者の目的も『本』です。

普通のマルシェやフリーマーケットは、出品内容も来場者の目的も様々なので、来場者も多種多様で、終始ごった返していますが、『一箱古本市』は、『本』を媒介にしたマルシェで、会場のロケーションの雰囲気もあいまって終始のんびりした雰囲気が流れています。

実際、マルシェイベントなどで飲食で出店したりすると、お店の人は自分のブースを離れられないくらい忙しく、他のお店の人やお客さんとも交流をする暇もないくらいですが、『一箱古本市』は、お店の人が他のお店の人やお客さんとも交流する余裕があるので、とても楽しいのが特徴です。(本を放出しに来たはずが、また別のお店で本を買ってしまうという『内々での物々交換』のループが発生するのもこのイベントの特徴です)

 

思い思いの場所にお店を広げます。
絵本の出店もあります。
時々、レコードやCD、雑貨などもあります。
タイトルこそ『一箱古本市』ですが、ブース内ならどんなディプレイにしてもOK。 ディスプレイや値付けもまた楽しみの一つです。

基本的に、出店者は、『持っている本の放出』なので、格安で本が出されます。

故に利益などはあまりありませんが、出店者が出店するモチベーションはそこではありません。

出店者同士、来場者と本を介したのコミュニケーションが、このイベントの最大のモチベーションになっています。

何よりも出店者が楽しんでいるイベントとも言えます。

キッチンカーやカフェの出店もあり、会場でゆっくりコーヒーなどを飲みながらゆっくりと過ごすこともできますし、名建築『土井見世』の内見ツアーもあり、普段見ることのない『土井見世』の中に入れるということもあって来場者に好評を博しております。

『土井見世』外観

 

『熊野古道一箱古本市』の出店には出店料がかかります。

また、会場には募金箱を設置しております。

 

『熊野古道一箱古本市』の事務局は、集まったお金(出店料と寄付金)から必要経費(場所代やフライヤーの印刷代)を差し引いた金額で、新たに本を購入し、その本を尾鷲市の図書館に寄贈しています。

市立図書館は、現金で直接の支援ができないので、本の寄贈という形で支援をしていします。

『古本市』と『本の寄贈』をセットにして、地域の読書文化向上に繋がれば、と思い、実行委員会で選書した書籍を寄贈しています。

 

特に近年、東紀州では書籍を手にとって見れる書店(実店舗)が減ってきており、『熊野古道一箱古本市』開催の需要も高まり、開催するごとに各店舗の売り上げや寄付金が増えていってます。(来場者も増えていってます)

そういう『本の需要』に応えるためにも、定期的な開催は必要だと考えています。

企画の最初から最後まで、本に関わり、そして最初から最後まで楽しいのが『熊野古道一箱古本市』です。

イベント名に『熊野古道』と付けているのは、同じフォーマットでの取り組みで、尾鷲市のみならず近隣の市町村でも実施してみたい、という想いからです。

狭い範囲で地域を限定するようなタイトルを付けず、広域で行えるように、そして、人と人が本で『繋がる』ことが、熊野古道で繋がれた他の地域でも同時発生していけばいい、という願いを込めました。

ぜひ、出店者としても来場者としても、ご参加下さい。

開催情報はコチラから

『熊野古道一箱古本市』HP
https://kumanokodo1hako.jimdofree.com

誰もがきっと幸せになれる、それがみんなのベルタウン。

松阪市駅前通り商店街、ベルタウン。松阪駅前にある本居宣長が好んだ驛鈴(えきれい)のモニュメントにちなんで、そう名付けられた商店街は、創業42年の昭和レトロな雰囲気が残っています。

松阪市観光協会HPより

 

ベルタウンの記事を書くにあたり、インスタグラムで「私とベルタウン」について、エピソードを募ってみました。

ベルタウンは青春の宝庫!

初めてのデートはベルタウンだった!

私たちのベルタウンは、甘酸っぱい青春のスポット。そんなメッセージを多く頂きました。私も、プリクラを撮ったり(冴えない女子高生でしたが…)映画館で「もののけ姫」を観たり(デートではなく姉と…)さほどキラキラはしていなかったけれど、それなりの青春時代をベルタウンで過ごしてきました。

cyacotaro

そんなエピソードの一部を、cyacotaroさんと、Jun Watanabeさんのファインダーを通して見る、現在のベルタウンの写真と共にご紹介。それにしても、思い出話をする時ってすごく盛り上がるし、どうしてこんなにも、思い出に浸りたい気持ちになるのだろう。

 

現在の「アニメ&アイドルショップK U R A」と「ミンデン」。「ミンデン」は今見てもお洒落な佇まい。(こちらのベルタウンの店舗は閉店しています。)

Jun Watanabe

私が高校時代に、謎のレゲエC Dを購入した「村林楽器店」のエピソードも。

地元バンドのカセットテープも売っていたような。当時のパンクスのお兄さんたち、お元気でしょうか。

cyacotaro

高校時代、ベルタウンのゲームセンターで一緒にプリクラを撮ったはずの友人に、連絡してみたところ…

残念ながら「プリクラあたんやたか?」と言われてしまいました。(そして彼女はなぜか、ちっちゃい「つ」が苦手らしい。そうゆうところが好き。)

cyacotaro

今は立ち入り禁止になっているゲームセンター。

cyacotaro

キュンキュンするエピソードも頂きました。私もこうゆう思い出が欲しかったなあ…。

何年経っても変わらない、いつもそこにある幸福感が伝わってきます。

人の思い出話を聞くのって、なんだか楽しい。思い出話はいつだって盛り上がるし、思い出に浸りたくなるのは何故なのか、少し調べてみました。

人はノスタルジー(懐かしさ)を感じることでドーパミン神経の活性化・ドーパミンの脳内分泌が起き、快感や幸福感をもたらす効果、運動機能向上の効果が得られるのだそうです。

Jun Watanabe

オールドレンズでスナップ写真を撮っているJunさんの写真は、私の心を掴んで離さないし、chacotaroさんのレトロに仕上げた写真もクセになる。その理由がわかった気がします。ご提供頂き、ありがとうございました。

そんな Junさんのエピソード。写真の格好良さと、プリンセスプリンセスのギャップ!笑

ノスタルジーを共有できて、とても幸せでした。ご協力頂いた皆様、ありがとうございました。

cyacotaro
cyacotaro
cyacotaro
cyacotaro
cyacotaro

思い出に浸ってしまいましたが、ベルタウンはただ懐かしいだけではありません!

そこにはちゃんと、新しい風が吹いています。

若者に人気のカフェやセレクトショップがオープンしています。

 

お祭りでの写真を提供してくださった、suzu_30.3nさん。

suzu_30.3n

この場所で、過去と現在、未来が繋がっていく、そんな感じがします。

cyacotaro
cyacotaro

レトロな雰囲気が「新しい」と感じる世代も、「懐かしい」と感じる世代も。誰もがきっと幸せになれる、それがみんなのベルタウン。


 

松阪市駅前通り商店街振興組合

三重県松阪市日野町10

https://www.ekimae-belltown.com

※毎月第3土曜は、「松阪えきまえ楽市」開催中!

OTONAMIE PUSH EVENT【2022.10.8update】

\こんにちは!広報担当のともーこです!/

イベント情報をご紹介していきます。
※各イベントへのお問い合わせは、各イベントのお問い合わせ先にお願いします。
※イベントの詳細はフライヤーまたは、各HP、主催者にご確認ください。

鈴木幸永 展

 
イベントのジャンル:展示
日程:開催中〜令和4年11月13日(日)
時間:10時〜16時30分
主催者からのメッセージ:ただいま伊勢現代美術館では、本館・別館にて【鈴木幸永 展「遥かな動物 Ⅳ」と「想像表象としての人体の不思議」】を開催中です。​また、10月9日(日) 14:00からは関連イベントとして【殿岡ひとみ・庭園LIVE】を開催。
鈴木の描くアフリカ動物の絵画と、それにインスピレーションを得て演奏される殿岡のアフリカンミュージック、特別なライブも併せて体験してください。
お問い合わせ先:伊勢現代美術館

殿岡ひとみ・庭園ライブ『アフリカの真昼』

  
イベントのジャンル:ライブ
日程:令和4年10月9日(日)
時間:14時
主催者からのメッセージ://////////////////////////////////////////////////////////////
殿岡ひとみ・庭園ライブ『アフリカの真昼』
​//////////////////////////////////////////////////////////////【日時】 2022年10月9日(日) 14:00〜
【会場】 伊勢現代美術館 / 彫刻庭園(別館)
【料金】 ¥500+入館料
(一般 ¥700 / ¥学生 500 / 小学生以下無料 ●開催中の展覧会をご覧頂けます)

​■ 予約不要(当日、本館にて受付)
■ ご来館時には [マスク着用・検温・手指消毒] のご協力をお願い致します。
■ 雨天決行(雨天の場合は別館展示室にて演奏 / 大雨の場合など中止させて頂く場合がございます)
《お問合せ先》​伊勢現代美術館

【電 話】0599-66-1138
【E-mail】info@ise-muse.com
10月9日(日)、​『鈴木幸永 展』の関連イベントとして【殿岡ひとみ・庭園ライブ『アフリカの真昼』】を開催します。

会場は、森を背にして作品が並ぶ、伊勢現代美術館の彫刻庭園。

ライブは殿岡が得意とするアフリカ楽器によるもので、「鈴木幸永 展」で展示中のアフリカ動物の絵画からインスピレーションを得たインプロヴィゼーション(即興演奏)と、アフリカンミュージックが披露されます。

自然とアートの融合する空間で奏られる、「アフリカの真昼」。
特別なLIVEを、ぜひ体感してください。

鳥羽なかまちマーケット 秋の竹灯りストリート
イベントのジャンル:地域の催し
日程:令和4年10月22日
時間:16:00〜20:00
主催:鳥羽なかまち会
主催者からのメッセージ:10月は鳥羽の月!鳥羽なかまちでは、毎年恒例となりました竹あかりイベント。2022年は鳥羽なかまちメンバーで制作した「竹あかり」をメイン会場「西念寺」をはじめ、各エリアに温かな灯りが町を包みます。また、マーケットでは過去最多の総勢33 店舗・団体が出店!おなじみの鳥羽なかまちのお店や御浜町コラボブース、キッチンカーにハンドメイド店などが勢揃い。たくさんの方のご来場をお待ちしております。
お問い合わせ先:鳥羽なかまち会 090-9924-6008  tobanakamachi@gmail.com
イベントに関するHPやSNSなどのリンク先:     https://tobanakamachi.com/2022/09/1959
Instagram:https://www.instagram.com/toba_nakamachi/

 

あのり拍子 -anorhythm-

 

イベントのジャンル:小さな野外フェス
日程:2022年11月26日(土)
時間:12:30 開場 13:30 開演 19:00 終演/閉場
主催: infusiondesign 共催:あのり拍子実行委員会 運営:あのり有志会 / infusiondesign
主催者からのメッセージ:三重県志摩市”安乗”にて地元の有志達と共に創るちいさな野外フェス2022年11月26日(土)「あのり拍子 -anorhythm-」開催!
「あのり拍子-anorhythm-」とは…
安乗の自然と伝統文化、人々の営みから生まれる安乗特有の自由なリズム…
重要無形民俗文化財の安乗人形芝居や海女文化が継承され、古くから自然と人との共生をしてきた
人口1,500人ほどの小さな漁村”安乗”。その突端に位置する安乗岬にて地元の有志達と共に
踊りと音楽を通して安乗を体感するちいさな野外フェスティバルです。安乗の民俗、芸能、食をテーマに、重要無形民俗文化財の安乗人形芝居による展示やワークショップ、
安乗の海女によるトークショーや海女道具のワークショップ、オープニングセレモニーでは安乗神社宮司による祈祷、
志摩/安乗の伝統食と海の幸・山の幸をふんだんに使ったフード出店、オフィシャルバーではあのり拍子限定カクテルをご用意。
また全国的にも珍しい四角いのぼれる灯台“安乗埼灯台”の特別夜間参観やライトアップも楽しめるスペシャルな一日となります。
お問い合わせ先:あのり拍子実行委員会 TEL:03-6427-3281(平日12:00~18:00) anorhythm.2022@gmail.com
イベントに関するHPやSNSなどのリンク先:

■公式WEBサイト:anorhythm.jp
■公式Instagram:https://www.instagram.com/anorhythm/
■公式Twitter:https://twitter.com/_anorhythm_
■公式Facebook:https://www.facebook.com/anorhythm.2022/

皆様からもイベント情報を募集しています!

お寄せいただいたすべてのイベントを掲載できる訳ではありませんが、OTONAMIEの読者の皆様が楽しめそうなイベント情報を、編集部がピックアップして掲載いたします。
お気軽に下記フォームからイベント情報をお寄せください。

掲載申込みフォーム

奥伊勢の新キャンプ場で豪華海鮮カンカン焼きBBQ

みなさん、こんにちは!キャスターマミです!

この夏、三重県・大台町にある森の中のホテル奥伊勢フォレストピアのキャンプ場で豪華海鮮BBQを楽しんできました。

リバーサイドヴィレッジ パークエリア

奥伊勢フォレストピアの中にあるキャンプ場「リバーサイドヴィレッジ」(2020年4月にオープン)が、川に面した公園、ちびっこが思いっきり遊べる遊具が揃う「わんぱく広場」を新エリアとし、2022年7月にエリア拡大!

広々とした緑あふれる森のサイト、リバーサイドヴィレッジの新しいパークエリアには炊事場が新設され、水道は6つあり、お湯も出ます。ゴミステーションも完備。

目の前には、日本一の清流・宮川の支流「薗川」が流れます。浅く流れが穏やかな場所もあるので、川遊びも安心して楽しめます。

敷地内には小さなお子様が夢中になれる公園が。川遊びにアスレチックにと、家族で大興奮間違いなし!

奥伊勢フォレストピアの釣り堀でゲットしたニジマスをBBQで。

釣り堀は3月下旬から11月下旬の日曜・祝日に営業していますが、営業日以外でも3日前までの予約で釣りができます。

しかもキャンプ利用客は、奥伊勢フォレストピアの温泉に入り放題!

そんな素敵な新キャンプ場リバーサイドヴィレッジで私たちが楽しんだBBQの内容がこちら!

豪華海鮮カンカン焼きセット「海宝焼」

缶の中に海産物を詰め込んでそのまま直火で蒸し焼きにして食べる浜料理、カンカン焼き。

ネット通販伊勢鳥羽志摩特産横丁で好評販売中の「海宝焼(かいほうやき)」は、旬の時期に水揚げした海の幸を、新鮮さ・美味しさをそのまま瞬間凍結させ、カンカンに詰め込んで冷凍便で届けられます!

今回は、伊勢鳥羽志摩特産横丁の大人気「海宝焼」から、5種類の豪華海鮮、伊勢エビ・牡蠣・さざえ・ホンビノス(大あさり)・ほたての入ったセットを、伊勢鳥羽志摩特産横丁を運営する株式会社オフィス・ワンツーテン会長の向原千草さんと私西口茉実が紹介します。

カンカンの中には、片方の軍手とカキナイフが。袋に入った海鮮を出し、身を上にして並べていきます。解凍してから蒸すよりも、凍ったままの方がより美味しいそうです♪

カンカンの中に水かお酒を入れて(今回は水にしました)蓋をしたらセット完了!なんと簡単な!火にかけること15分…

冷凍のまま蒸し焼きにした贅沢な海産物に舌鼓。どれも驚くほどサイズが大きい!あまりの美味しさに、旬の時期に産地でいただいているような錯覚を起こしてしまうほど。

お味噌たっぷりの伊勢エビに感動!みんなでお味噌をディップして身をいただくという食べ方を編み出しちゃいました♪

キャンプ初心者の私達、リバーサイドヴィレッジにキャンプ場管理人として2022年2月に大台町地域おこし協力隊に着任した、入口寛也さんにキャンプ&BBQを教わりながらお話を伺いました。


 

Q.ご出身、前職は?

入口さん「大阪です。半導体の営業マンでした。」

Q.大台町に来たきっかけは?

「キャンプが趣味で、キャンプに関わる仕事がしたかったのと、家族で田舎暮らしがしたくて妻と色々調べていました。大台町で地域おこし協力隊を募集していて、その業務内容が『キャンプ場の管理人』という情報を妻が見つけて、まさに求めていたものだったので、それまで一度も来たことがなかった大台町に足を運んでみました。」

Q.大台町に来てみての印象は?

「自然豊かで、心が落ち着きます。住み始めてみて、都会にいた時とは違った生活リズムが作れて、健康面にも良いように思います。」

Q.ご家族の反応は?

「都会ではベランダ菜園をしていた妻は、農地の付いた家に住み始めてノリノリで畑仕事を楽しんでいます。」

 

Q.お家はどうやって見つけましたか?

「大台町の空き家バンク制度を利用しました。大家さんも良い人で、住み心地も大満足です。」

 

Q.地域おこし協力隊卒業後の夢は?

「奥伊勢フォレストピア リバーサイドヴィレッジの管理人を続けながら、キャンプの魅力を多くの方に伝えていきたいです。」

YouTubeでもリバーサイドヴィレッジの紹介、入口さんの大台町移住ストーリー、豪華海鮮カンカン焼きセット 海宝焼を紹介しています。

ぜひご覧ください♪

 

【海宝焼】伊勢鳥羽志摩特産横丁
yahoo!shopping
楽天市場

ようこそお伊勢さんへ!宇治山田駅前、明倫商店街。

近鉄宇治山田駅を降りてすぐ向かいにある、明倫商店街。

ぱんじゅうの香りをかぎながら、アーケードの中に入ると

そこには忘れ物を取りにいくような、懐かしい時間がありました。

正面の入り口は2箇所、どちらから入ってもだいじょうぶ。

中でこんな風に繋がってます。

 

お伊勢さんの情報は随時更新中。

「おしらせ板」のフォントが時代を感じます。

何やら映え写真が撮れそうなシャッターも。

入り口にも大きく書いてあるように、ここ伊勢市はプロ野球選手 沢村栄治さん生誕の地。(生家がこの商店街のすぐ近くだったそうです。)

写真や新聞記事の多さから、地元の方の愛を感じます。

野球ファンのメッセージ、野球少年の決意も。

こちらにも地元愛を感じるポスターが。

演歌歌手・中西りえさんも、伊勢出身。

アーケードから差し込む光もほどよくいい感じ。

こんな昔ながらのアーケードの残る商店街は、伊勢でもうここだけかもなあ。

と話してくれたのは、レトロな雑貨を売るなんでも屋の店主さん。

店内には昔の家電、タンス、古道具、昭和のおもちゃ、食器・・・宝さがしみたいにわくわく。

たんすの中も、またこれわくわくするモノ達が。

小腹が空いたので、喫茶店に立ち寄る。

どきどき。

タマゴサンドとバナナジュースをオーダー。

ふわふわパンとふわとろ卵にシャキッときゅうりが絶妙バランス。

そしてお腹もいっぱいになるボリューム!

宇治山田駅を降りてすぐ向かいにある、明倫商店街。

初めてでも、きっとどこか懐かしい商店街。

あなたの街にもそんな商店街、ありますか?

竹ザル、グラス、あおさ。私のお買い上げ品。

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・明倫商店街

・三重県伊勢市岩渕1丁目13−19

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OTONAMIE PUSH EVENT【2022.9.28update】

\こんにちは!広報担当のともーこです!/

イベント情報をご紹介していきます。
※各イベントへのお問い合わせは、各イベントのお問い合わせ先にお願いします。
※イベントの詳細はフライヤーまたは、各HP、主催者にご確認ください。

『「三重県」×「デジタルの日」2022』~ふれよう!#デジタルのチカラ~

イベントのジャンル:セミナー・イベント
日程:令和4年10月2日(日)
時間:10時〜16時
主催:みえDXセンター事務局(デジタル戦略企画課内)
主催者からのメッセージ:デジタルの日である10月2日(日)に、県民の皆さんがデジタルについて親しみ、楽しく学んでいただけるよう、『「三重県」×「デジタルの日」2022』~ふれよう!#デジタルのチカラ~を開催します。
本イベントでは、みえDXアドバイザーによるパネルセッションを実施するとともに、みえDXパートナーによる最新デジタルツールの紹介・体験のほか、ドローンプログラミング体験教室やeスポーツ体験などのイベントを開催します。

お問い合わせ先:みえDXセンター事務局(デジタル戦略企画課内)dxcenter@pref.mie.lg.jp
イベントに関するHPやSNSなどのリンク先:
https://www.pref.mie.lg.jp/TOPICS/m0345000016.htm

 

Waibeeeeマルシェ in Blanca

イベントのジャンル:マルシェ
日程:令和4年10月2日(日)
時間:10時〜16時
主催:Waibeeeeマルシェ
主催者からのメッセージ:“おいしておもしゃい”をカタチに!をテーマに三重県、愛知県とマルシェを開催しています!
今回念願だった伊勢市での開催に更においしておもしゃいを増量してお届けします‼️ハンドメイド雑貨、飲食物販、キッチンカーグルメ等!
ブランカさんでは特別に焼き立てのシェルレーヌの販売もあります!お楽しみ企画としてスタンプラリーやInstagramキャンペーンもあります
ぜひ、お越しくださいませ! Let’s Waibeeee!!!!!!!!

お問い合わせ先:WaibeeeeマルシェInstagram https://instagram.com/waibeeee

鈴木幸永 展

 
イベントのジャンル:展示
日程:開催中〜令和4年11月13日(日)
時間:10時〜16時30分
主催者からのメッセージ:ただいま伊勢現代美術館では、本館・別館にて【鈴木幸永 展「遥かな動物 Ⅳ」と「想像表象としての人体の不思議」】を開催中です。​また、10月9日(日) 14:00からは関連イベントとして【殿岡ひとみ・庭園LIVE】を開催。
鈴木の描くアフリカ動物の絵画と、それにインスピレーションを得て演奏される殿岡のアフリカンミュージック、特別なライブも併せて体験してください。
お問い合わせ先:伊勢現代美術館

殿岡ひとみ・庭園ライブ『アフリカの真昼』

  
イベントのジャンル:ライブ
日程:令和4年10月9日(日)
時間:14時
主催者からのメッセージ://////////////////////////////////////////////////////////////
殿岡ひとみ・庭園ライブ『アフリカの真昼』
​//////////////////////////////////////////////////////////////【日時】 2022年10月9日(日) 14:00〜
【会場】 伊勢現代美術館 / 彫刻庭園(別館)
【料金】 ¥500+入館料
(一般 ¥700 / ¥学生 500 / 小学生以下無料 ●開催中の展覧会をご覧頂けます)

​■ 予約不要(当日、本館にて受付)
■ ご来館時には [マスク着用・検温・手指消毒] のご協力をお願い致します。
■ 雨天決行(雨天の場合は別館展示室にて演奏 / 大雨の場合など中止させて頂く場合がございます)
《お問合せ先》​伊勢現代美術館

【電 話】0599-66-1138
【E-mail】info@ise-muse.com
………………………………………………………………..10月9日(日)、​『鈴木幸永 展』の関連イベントとして【殿岡ひとみ・庭園ライブ『アフリカの真昼』】を開催します。

会場は、森を背にして作品が並ぶ、伊勢現代美術館の彫刻庭園。

ライブは殿岡が得意とするアフリカ楽器によるもので、「鈴木幸永 展」で展示中のアフリカ動物の絵画からインスピレーションを得たインプロヴィゼーション(即興演奏)と、アフリカンミュージックが披露されます。

自然とアートの融合する空間で奏られる、「アフリカの真昼」。
特別なLIVEを、ぜひ体感してください。

 

あのり拍子 -anorhythm-

 

イベントのジャンル:小さな野外フェス
日程:2022年11月26日(土)
時間:12:30 開場 13:30 開演 19:00 終演/閉場
主催: infusiondesign 共催:あのり拍子実行委員会 運営:あのり有志会 / infusiondesign
主催者からのメッセージ:三重県志摩市”安乗”にて地元の有志達と共に創るちいさな野外フェス2022年11月26日(土)「あのり拍子 -anorhythm-」開催!
「あのり拍子-anorhythm-」とは…
安乗の自然と伝統文化、人々の営みから生まれる安乗特有の自由なリズム…
重要無形民俗文化財の安乗人形芝居や海女文化が継承され、古くから自然と人との共生をしてきた
人口1,500人ほどの小さな漁村”安乗”。その突端に位置する安乗岬にて地元の有志達と共に
踊りと音楽を通して安乗を体感するちいさな野外フェスティバルです。安乗の民俗、芸能、食をテーマに、重要無形民俗文化財の安乗人形芝居による展示やワークショップ、
安乗の海女によるトークショーや海女道具のワークショップ、オープニングセレモニーでは安乗神社宮司による祈祷、
志摩/安乗の伝統食と海の幸・山の幸をふんだんに使ったフード出店、オフィシャルバーではあのり拍子限定カクテルをご用意。
また全国的にも珍しい四角いのぼれる灯台“安乗埼灯台”の特別夜間参観やライトアップも楽しめるスペシャルな一日となります。
お問い合わせ先:あのり拍子実行委員会 TEL:03-6427-3281(平日12:00~18:00) anorhythm.2022@gmail.com
イベントに関するHPやSNSなどのリンク先:

■公式WEBサイト:anorhythm.jp
■公式Instagram:https://www.instagram.com/anorhythm/
■公式Twitter:https://twitter.com/_anorhythm_
■公式Facebook:https://www.facebook.com/anorhythm.2022/

皆様からもイベント情報を募集しています!

お寄せいただいたすべてのイベントを掲載できる訳ではありませんが、OTONAMIEの読者の皆様が楽しめそうなイベント情報を、編集部がピックアップして掲載いたします。
お気軽に下記フォームからイベント情報をお寄せください。

掲載申込みフォーム

『菰山亭』復活プロジェクト@湯の山温泉

2019年2月から続く新型コロナウイルスの影響により湯の山温泉街も大きな打撃を受けています。感染が広がる度にキャンセルは増加し温泉街は閑散となってしまっていました。

今は、社会の状況もあり少しずつですが、賑わいが戻りつつあります。その波にのり湯の山温泉に以前のような賑わいが戻って欲しいと『菰山亭』の復活プロジェクトが始まりました。

菰山亭とは

希望荘創業50周年記念にオープンした『菰山亭』ですが、コロナ禍により閉店してしまいました。中に足を踏み入れると新しい中にも、どこか懐かしさを感じられる空間となっています。

「このコロナ禍において、人々は疲弊し心身共に不安や孤独、子ども達の貴重な経験するという時間が無くなっていると感じている方も少なくはないと感じています。『菰山亭』 では昔ながらの日本人に合った食事、旬の食材を通して身体に良いものを提供していきます。同時に『菰山亭』 のランチで使用される酵素玄米や湯の山うどんを広め、湯の山という地域の活性化に繋げていきたいと考えています。」(プロジェクト発起人 生川さん談)

湯の山温泉

三重県民ならほとんどの人が名前を知っている、聞いた事があると思いますが、地元の人しか知らない隠れた名所や新しく出来た観光スポットもあります。

若い人達におすすめしたいのが”折り鶴伝説”が今も語り継がれいる山獄寺。地元の人達には今も恋愛成就のパワースポットになっています。願いを込めて、折り鶴を奉納すると願いが叶うと言われています。(私も若かりし頃は、折り鶴を折って、奉納に行きましたよ!)

折り鶴伝説も読む事が出来るので、温泉巡りの途中で立ち寄ってみて下さいね。

子ども達が喜ぶロープウェイや女性に嬉しいお買い物が出来るスポット、アウトドアが楽しめるスポット、宿泊なしで入れる立ち寄り湯など日帰りでも気軽に楽しめますので、近くまで行った時にふらっと湯の山温泉に立ち寄ってみるのもいいかも知れませんね!


菰山亭復活プロジェクト
https://camp-fire.jp/projects/view/549097

9月23日~25日は伊賀へ行こう!伊賀焼×伊賀酒が楽しめるイベント開催

たくさんの日本酒イベントが復活して賑やかな秋。

「女性が考える女性のための日本酒女子会」をテーマに2011年から活動を続ける伊賀酒DE女子会も、9月23日、24日、25日に3年ぶりの対面開催が決定しました!

コロナ前のような「集っての日本酒女子会」ではなく、2022年は新しい形での実地ということで…直前情報をまとめてご紹介します!


【伊賀酒DE女子会2022topics】

①2022年は9月23日(祝)~25日(日)に伊賀市である「伊賀焼陶器まつり」とのコラボ開催!伊賀酒DE女子会ブースを出店。※無料シャトルバスあり

②誰でも参加できる有料試飲(伊賀酒DE女子会お猪口付き)

③会場限定販売・陶芸作家コラボラベル酒(数量限定)

④その場で当たる福くじ付き女子会福袋販売(30セット限定)

⑤酒蔵女将×陶芸作家トークライブ(各日13:30~)

⑥伊賀土産に最適、酒蔵スイーツ販売


 

①9月23日(祝)~25日(日)開催「伊賀焼陶器まつり」とのコラボ!

三重県伊賀市は、古琵琶湖地層と呼ばれる良質の粘土、薪に最適な赤松が豊富だったこともあり、鎌倉時代より伊賀焼の産地として発展してきた歴史があります。伊賀の窯元が大集合する「伊賀焼陶器まつり」は、県外からもたくさんの陶芸ファンが伊賀に集う人気のイベント。今年は32の窯元が大小3万点近くの作品を出品します。

ここに「伊賀酒DE女子会」ブースが登場!森喜酒造場の森喜るみ子さん、大田酒造の大田智洋さん、若戎酒造の重藤邦子さんの3人の酒蔵女将がブースに立ち、有料試飲、会場限定酒の販売、女将さんと陶芸家によるトークショーなど様々な企画を実地します。

半戸外のスペースなので、男女問わず、伊賀酒ファンも伊賀焼ファンも気軽に立ち寄れるのがいいですね。

左から森喜酒造場・森喜るみ子さん、大田酒造・大田智洋さん、若戎酒造・重藤邦子さん。

 

②誰でも参加できる有料試飲(伊賀酒DE女子会お猪口付き)

ブースでは物販だけでなく有料試飲も実施。1000円で3蔵のお酒が1杯ずつ飲めます(伊賀酒女子会オリジナルお猪口付き/もも色)。各蔵、この日のための特別なお酒を用意しているそうです!

ただし、まつり会場内での飲食は『休憩スペース』『他人との距離を広くとれる場所』限定です。女子会ブースや陶器販売ブース内での飲酒はNGです(会場図参照)のでご注意ください。

【有料試飲のやり方】

▼受付でチケット(1000円)を購入し、女子会お猪口を受け取る

▼各蔵のブースでチケットを提示して、女子会お猪口にお酒を注いでもらう。

▼休憩スペース、他人との距離が十分に保てる場所で味わう

1蔵1杯ずつ(計3杯)です。※感染対策として、チケット購入時にお名前ご連絡先の記入が必要です。

③伊賀焼陶器まつり会場限定!陶芸作家コラボラベル酒発売

物販では、今回のイベントのための特別な商品も並びます。中でも目玉は陶芸作家さんからラベルアート素材提供のコラボラベル酒。会場限定販売で、各2,000円。数量限定売切れ御免。(各蔵20本までは取り置き予約可能。詳細はコチラから)

左から…■谷本貴さん@takashi.mitagama/大田酒造

ラベルの模様は谷本さんの作品の酒器の高台に墨を塗り印のように押したもの。大田酒造のロゴの朱色を取り入れ、シンプルでシックなラベルになっています。お酒は「純米大吟醸 神の穂 半蔵 三重酵母MKー7」

■吉村尚子さん@naomitupottery_n/森喜酒造場

絵付けの作品を多く手掛けている吉村さんは「三柑の実」の絵を描き下ろし。桃は厄除けや魔よけ、橘は金運・財運、ザクロは子宝・財運を象徴する実で、縁起の良い絵と言われているそうです。お酒は純米吟醸 伊賀産山田錦 るみ子の酒」

■宮本晋さん@feel_509/若戎酒造

宮本さんは「大きな和紙に筆と絵具で書いた複数の文字列のようなアート」を提供。複数の作品をすべて取り込み1枚のアートのようにしてラベルに加工しました。お酒は「純米吟醸 三重山田錦 原酒 若戎」

今回のイベントのための会場に来た人しか入手できない特別なお酒は陶芸ファン、伊賀酒ファン必見の3本です。ぜひゲットしてください。

④その場で当選が分かる福くじ付き!伊賀焼陶器まつり限定女子会福袋販売

従来の伊賀酒DE女子会では、会の〆に「じゃんけん」や「くじ引き」をしてお客様へプレゼントをするのが恒例行事でした。今回、お買い物だけでなく、そんなワクワク感を楽しんで欲しいと「福くじ付き福袋」を販売。なんと「はずれくじ」無しで、その場で結果が分かります。会場でこれは!と思った福袋を選びましょう。

3蔵のお酒(300ml)3本+酒蔵お猪口付き+福くじ(はずれ無し)で2,000円。飲み比べやお土産にも最適です。

■お酒/純米吟醸 義左衛門(若戎酒造)、純米酒 るみ子の酒(森喜酒造場)、特別純米酒 半蔵 うこん錦(大田酒造)

■福くじ(下記のいずれかが当たります)

1等 お酒1本(720ml瓶)

2等 酒蔵グッズ

3等 伊賀酒DE女子会お猪口(もも色)

⑤酒蔵女将×陶芸作家トークライブ(各日13:30~)

酒器の使い方、お酒のタイプに合う酒器選び、陶器とお酒の関係など、ゆったりトークが繰り広げられます。酒蔵女将と陶芸家さんによる化学反応が楽しみですね!スケジュールは以下の通り。

23日(祝)若戎酒造・重藤邦子さん×京野桂さん
24日(土)大田酒造・大田智洋さん×杉森与平さん
25日(日)森喜酒造場・森喜るみ子さん×宮本晋さん

⑥伊賀土産に最適、酒蔵スイーツ販売

各蔵の伊賀酒を使ったコラボスイーツも販売。お酒が飲めない人も伊賀酒にふれられる商品です。陶器まつりで買った器と伊賀酒菓子のコーディネートも楽しそう。

若戎酒造は「くらさか風月堂」のさかみかさ(提供写真)
大田酒造はMon imageの「半蔵フィナンシェ」
森喜酒造場は「菓匠 桔梗屋織居」の伊賀酒カステラ~蔵めぐり(提供写真)

「伊賀焼の窯元」と「伊賀酒の酒蔵」という伊賀の大きな魅力がふたつも楽しめる今回のイベント。伊賀焼ファンも伊賀酒ファンも、そうじゃない人も9月23日~25日の3日間は伊賀を満喫しましょう!!


■伊賀酒DE女子会 https://ameblo.jp/igasake-de-jyoshikai/

■伊賀焼陶器まつり
Instagram公式アカウント@igayakitoukimatsuri
公式ホームページ
https://igayakimatsuri.com/

■開催日/9月23日(祝)~25日(日)9:00~17:00(最終日は16:00)

■会場:あやまふれあい公園内「すぱーく阿山」(伊賀市川合)
■アクセス:JR新堂駅と陶器まつり会場間を無料シャトルバスが運行します。
※無料大駐車場あり
https://igayakimatsuri.com/contact.html#map

秋の夜長を城にあるカフェバーで。松坂城月見やぐら&aが大人に嬉しいリニューアルオープン!

急な坂道を登り、息を切らせてやってきた隠れ家的なカフェバー&ギャラリー。

数席だけの小さなお店には、アフリカンチェリーの大きな一枚板のカウンター。

店内には木製の酒器や箸置きなどの食器、雑貨やアクセサリーなど。
地元の食材やお酒を中心にした和洋折衷の家庭料理がひと品ずつでてくる。
料理は少ないながら定番メニューと季節に合わせた小鉢やおつまみ。
日本酒をメインとしたこだわりのお酒を楽しめる店で、少人数の貸切、女子会、デート、お一人さまにもおすすめ。

松阪市の町の中心にあるこのお店はとても静か。

なぜなら松坂城址内にあるからだ。

左の木のオブジェは、松阪の町の礎を作った蒲生氏郷の奇抜な兜を表現
テラス席もいい雰囲気

お城の敷地内にあるので近くに店などはない。
松阪の町並みや城壁を眺めなら地元の食や酒を、地元の木を使った作家物の器で。
秋の夜長を愉しむ大人におすすめのお店だ。

お店を切り盛りするのは、三重県産の素材を使ったオリジナルブランド「Amyat`s」を手掛ける前川あつ子さん。
料理好きが高じてリニューアル(2022.9.11)に合わせてお店を任されたという、あつ子さん。

にんじんしりしり
あっさりながらアサリの出汁が効いているアヒージョ
三重のお酒もたくさん

気取らない家庭料理は、どれもお酒によく合う。
素材本来の美味しさが伝わってくる優しい味わい。

一志SPポークのステーキ。塩だけで美味しい

松阪のみならず三重の食材も気に入ったものは出しているという。
まるで三重の食のセレクトショップのよう。

鳥羽の離島・神島の塩
フルーティーな味わいが人気のkamosu mori純米大吟醸(新潟産)
奇跡の稲とも呼ばれる米、イセヒカリ(伊勢)純米大吟醸、昇龍のいぶき(岐阜産)。日本酒らしいコクと米のふくよかな味わい。

ときに塩の話でもりあがったり、お酒の味の違いを愉しんだり。
デザートにはとね菓子館(津市)の和菓子をトッピング。

あつ子さん:刀根菓子館の菓子職人・刀根武士(たけし)さんにちなみ武士パフェです。武士さんだけに。

とね菓子館で人気の塩バターどら焼きと抹茶、そして塩味が効いた味わいはお酒のあとにぴったり。

松坂城と松阪の町を築いたは武士の蒲生氏郷。
信長が一目で認めた猛将だ。
松坂城の敷地内には本居宣長の博物館や旧家もある。
城を下って町を歩けば、松阪木綿や長谷川治郎兵衛などの豪商の家を訪ねることもできる。
映画好きには言わずもがな、小津安二郎の出身地でありお城の敷地内の記念館ではその世界観に触れることもできる。

木製の刀も展示。武士だけに?

そんな旅のシメにでも、また明日からの旅にこころ躍らせるひと時にもお城の敷地内で呑めるのは気分が上がる。

 


 

月見やぐら アンド エー
松阪市殿町1538-1 松坂城址内
tel 080-7499-2556
in https://www.instagram.com/tsukimi.a/
hp https://tsukimiyagura.com/
※2022.9.11リニューアルオープン

 

河崎まちあるきその2。雨の日も、上をむいて歩こう。

こんにちは!毎日暑いですね~。

こんにちは=暑いですね。と、まるで同義語にしてしまえそうなほど今年はよくこの言葉を使います。この記事が公開される頃には、少し涼しくなっているといいな!

前回、伊勢河崎商人館で西山清美さんにお話を聞かせていただき河崎商人館の中を色々と紹介しました→河崎まちあるき、その1。まずは伊勢河崎商人館へ。

今回は商人館から一歩外に出て、蔵や瓦の意匠のことを。

百聞は一見にしかず。たくさんの写真とともに、お送りします!

まずは蔵の色にご注目。

蔵の壁って白いイメージないですか?

河崎の蔵は黒。重厚感があって、凛々しくてかっこいい。

蔵をより長持ちさせる為に外壁を木でカバーする、これを「刻み囲い」という。

このあたりは太平洋側で雨も少なくない。土壁を守る為、木を横にはり壁に雨がつたいにくくなっている。

そして普通だと白木のままだが、河崎の蔵は煤(すす)と魚のあぶらをまぜた塗料を塗っている。煤で防虫、あぶらで水を弾くから、より長持ちするのだそう!なんとも合理的。

河崎の人はこれを「ぬれがらす」と言うのだそう。(河崎初心者の私は初めて知りましたよ・・)

もちろん、黒く塗るのはコストがかかる・・からこそ、この辺りの商家の豊かさが垣間見れる。

そしてこの刻み囲いのすごいところは、木を取り外すことができる所!

傷んだ場所のみ新しくしたり、火事になった時は、くさびを抜き木を外し、火が燃えうつらないようにもする役目も。

火事の時は、刻み囲いを取り外す人、蔵の扉を閉める人など役割が決まってたんだとか。蔵の扉はとても重い。それをぴっちりと締め、その隙間になんと味噌(!)や泥をぬって、火の侵入を塞いだそう。おもしろい~!

 

そのまま目線を上に、次は瓦にご注目。

正面に見えるのは鬼瓦。鬼瓦は、文字通り鬼の顔の瓦もあれば家紋を入れたりする場合も。

この蔵の家紋は違い鷹の羽という家紋。

それをこの蔵を建てる明治の時代にここまでシンプルに、今でいうとロゴマークのようにデザイン化してしまったそう!

これを教えてもらってから、近くのお寺や蔵を見るたび私の目線は瓦にご注目。今まで何気なく見ていたお寺の屋根に、大きな鬼の顔の瓦がついているのを見つけた時は、思わずニヤリ。としてしまいました。

 

そのまま目線を横にずらすと、瓦の隅には河崎のまち独特の「隅蓋」と呼ばれる飾り瓦。

 

河崎商人館の門の近くにある隅蓋は船のモチーフ。

これは、数年前に地元小学生に隅蓋のデザインを募集して、新たに作ったそうです。実際に勢田川を船でのぼる体験が楽しかったから、このデザインなんだとか。

川の近くだったからか、波や鯉、カエルなど水にまつわるモチーフが多く、他にも桃や丸籠など、縁起の良いモチーフが多い。

河崎商人館の蔵の中にはたくさんの隅蓋の写真と実物の展示も。

 

河崎商人館の敷地内には、他の蔵を取り壊した時の瓦がいくつも残っていました。

近くで見るととても大きい!でも造りがとても細かくて繊細。職人さんの技術が光っています。

こちらは、隅蓋の型なのか・・とても古いものなのか・・なんかほっこりするお顔。

 

 

さて、次は目線を玄関扉より少し高くして。

皆様の家には注連縄(しめなわ)ってかかってますか?

伊勢は昔から多くの家の玄関先に、1年中しめ縄がかかっています。

河崎商人館の入り口にもごらんの通り。

そのしめ縄にかかれている木札には、「笑門」とか「蘇民将来子孫家門」など。商売をしている家だったら「千客万来」などと書かれたものも。

ですが・・!私はここでみたことないしめ縄に出会ったのです。

 

 

(ムズカシクテヨメナイヨ・・・。)

 

私の心の声に気づいたかのように、西山さんが解説してくれました。

「久那戸之神」とは久那戸(くなと)、「来な門」来るな、せきとめる。という意味があるそう。

集落の境で邪霊や疫神などの侵入を遮る神と言われている。

その横に書いてあるのも神様の名前で、八衢比古命(ヤチマタヒコノミコト)八衢比売命(ヤチマタヒメノミコト)と読むそうです。

八衢とはいろんな方向に分岐した道のある街のこと。こちらの神様も、街に外部から侵入しようとする邪神や魔物を防御する神だそう。

三神とも近くにある神社、河邊七種神社のご祭神なんだそうです。

 

こちらは1702年の河崎の地図。街の周りに川より細い水掘りがあるのがわかる。
こちらは河崎商人館ができる際に復元した惣門。

江戸時代の河崎は街を囲むように掘りがあり、その四方に門があったそうです。

夜になるとその門を閉め、悪さをするような人が入ってこないようにし、自分たちで街を守っていたのだとか。

しめ縄の木札の違いは、この街をみんなで守りたいという思いが反映されたものだったんですね!

ちなみに、河崎商人館は違いをわかりやすく見られるように、前のギャラリーとカフェにそれぞれ違う木札のしめ縄が飾れれていました。

 

河崎の歴史や河崎商人館のこと、たくさんのお話をしてくださった西山さんに、西山さん自身が感じる河崎の魅力を伺うと・・「うーん、雨の日かなあ」と。え、意外!

雨の日に、この黒壁の蔵が湿気をおびて、しっとりとした雰囲気になるのがとても良い。雨の日も悪くないなー。と思うよ。と、教えてくださいました。たしかに、さんさんと太陽の日差しを浴びているよりも、しっくりくる。

あとは満月に近い日の夜、見上げた空に蔵の白壁のラインとお月様が勢田川に映る様子も素敵だそう。

いろんな季節や時間帯、長くこの場所に居るからこそ、気づく良さかもしれません。

 

ぬれがらすの黒壁、職人の息吹を感じる鬼瓦に隅蓋、街を大切に想う気持ちのしめ縄。

河崎をあるく時は、いつもより目線を上げておくと楽しそう。

くれぐれも、つまづかないようご注意を。

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伊勢河崎商人館(NPO法人伊勢河崎まちづくり衆)

HPはこちら→http://www.isekawasaki.jp

住 所/ 〒516-0009 三重県伊勢市河崎2丁目25番32号

電話番号/ 0596-22-4810

OTONAMIE PUSH EVENT【2022.9.7update】

\こんにちは!広報担当のともーこです!/

イベント情報をご紹介していきます。
※各イベントへのお問い合わせは、各イベントのお問い合わせ先にお願いします。
※イベントの詳細はフライヤーまたは、各HP、主催者にご確認ください。

おかげさまマルシェ

イベントのジャンル:マルシェ
日程:2022年9月19日(月・祝)
時間:10:00~15:00
主催:おかげさまダイニング 後援:伊勢市
主催者からのメッセージ:9月19日(月・祝)、ザ・オランジェガーデン五十鈴川にて、「おかげさまマルシェ」を開催します。伊勢出身の伊勢創作ビストロmirepoix(ミルポワ)オーナーシェフ岡田新太朗氏と、地元の名店による地域食材を使用した逸品の提供、地域の生産者による直売を行います。環境と体にやさしい食と、ワークショップでの体験など、子どもから大人までお楽しみいただけます!
お問い合わせ先:ザ・オランジェガーデン五十鈴川 0596-23-7733
イベントに関するHPやSNSなどのリンク先:https://www.orangerisuzu.com/2022/08/26/okagesamamarche/

第40回伊賀焼陶器まつり

イベントのジャンル:販売
日程:2022年9月23(金祝)24(土)25(日)
時間:9時~17時 25日最終日 16時まで
主催:伊賀焼陶器まつり実行委員
主催者からのメッセージ:3年ぶりの開催となる「伊賀焼陶器まつり」伊賀焼の窯元や作家が一同に集まる大陶器市です。
伊賀焼の土鍋や器など新製品から限定品まで
約3万点の陶器が所狭しと並びます!対面販売する形式で直接作り手と話せ和気あいあいとした雰囲気が会場内に流れております。伊賀の窯元の酒器を集めたブースや
伊賀の銘酒「森喜酒造場」「大田酒造」「若戎酒造」の
三女将が各蔵のお酒のほか、限定ラベルボトルや福袋などの販売も行ってくれます。
会場へは近くに新名神高速道路や名阪国道の出入りインターがあり
大阪、京都、滋賀、愛知方面からのアクセスもスムーズです。
会場には隣接する無料駐車場もご用意しております。
お問い合わせ先:伊賀焼伝統産業会館 0595ー44ー1701igayakiyoukimatsuri@yahoo.co.jp
イベントに関するHPやSNSなどのリンク先:

・HP https://igayakimatsuri.com/
・Instagram @igayakitoukimatsuri

 

『「三重県」×「デジタルの日」2022』~ふれよう!#デジタルのチカラ~

イベントのジャンル:セミナー・イベント
日程:令和4年10月2日(日)
時間:10時〜16時
主催:みえDXセンター事務局(デジタル戦略企画課内)
主催者からのメッセージ:デジタルの日である10月2日(日)に、県民の皆さんがデジタルについて親しみ、楽しく学んでいただけるよう、『「三重県」×「デジタルの日」2022』~ふれよう!#デジタルのチカラ~を開催します。
本イベントでは、みえDXアドバイザーによるパネルセッションを実施するとともに、みえDXパートナーによる最新デジタルツールの紹介・体験のほか、ドローンプログラミング体験教室やeスポーツ体験などのイベントを開催します。

お問い合わせ先:みえDXセンター事務局(デジタル戦略企画課内)dxcenter@pref.mie.lg.jp
イベントに関するHPやSNSなどのリンク先:
https://www.pref.mie.lg.jp/TOPICS/m0345000016.htm

あのり拍子 -anorhythm-

 

イベントのジャンル:小さな野外フェス
日程:2022年11月26日(土)
時間:12:30 開場 13:30 開演 19:00 終演/閉場
主催: infusiondesign 共催:あのり拍子実行委員会 運営:あのり有志会 / infusiondesign
主催者からのメッセージ:三重県志摩市”安乗”にて地元の有志達と共に創るちいさな野外フェス2022年11月26日(土)「あのり拍子 -anorhythm-」開催!
「あのり拍子-anorhythm-」とは…
安乗の自然と伝統文化、人々の営みから生まれる安乗特有の自由なリズム…
重要無形民俗文化財の安乗人形芝居や海女文化が継承され、古くから自然と人との共生をしてきた
人口1,500人ほどの小さな漁村”安乗”。その突端に位置する安乗岬にて地元の有志達と共に
踊りと音楽を通して安乗を体感するちいさな野外フェスティバルです。安乗の民俗、芸能、食をテーマに、重要無形民俗文化財の安乗人形芝居による展示やワークショップ、
安乗の海女によるトークショーや海女道具のワークショップ、オープニングセレモニーでは安乗神社宮司による祈祷、
志摩/安乗の伝統食と海の幸・山の幸をふんだんに使ったフード出店、オフィシャルバーではあのり拍子限定カクテルをご用意。
また全国的にも珍しい四角いのぼれる灯台“安乗埼灯台”の特別夜間参観やライトアップも楽しめるスペシャルな一日となります。
お問い合わせ先:あのり拍子実行委員会 TEL:03-6427-3281(平日12:00~18:00) anorhythm.2022@gmail.com
イベントに関するHPやSNSなどのリンク先:

■公式WEBサイト:anorhythm.jp
■公式Instagram:https://www.instagram.com/anorhythm/
■公式Twitter:https://twitter.com/_anorhythm_
■公式Facebook:https://www.facebook.com/anorhythm.2022/

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