カレーライスやスパイスカレーではなく、カレー味の食べ物側のお話です。
わたしが暮らす津には、カレー焼という名物があります。
棒状の今川焼きにカレーが入っていてライトなカレーパンのような感じです。
昔からおやつとして親しまれています。
松阪の老舗中華そばの不二家のカレー中華そばは、和風だしが効いていて美味しいと思った記憶も。
そしてOTONAMIEでも掲載したように、松阪のカレーうどん事情がおもしろかったりもします。(松阪のソウルフードはカレーうどん説も・・)
伊勢の三大ソウルフードのひとつに、キッチンクックのドライカレーがあります。
ドライカレーの上にカレーをかけて食べることで有名で、ドライカレーの絶妙な味付けがカレーと同調し、味にしつこさがない不思議な味わい。
量も多いのですが完食でき、翌日にはまた食べたくなる魔法のような一品です。
そして新たな美味しい「カレー味」に出会ってしまったのです。
お店があるのは津市一身田寺内町。
髙田本山という呼び名で親しまれる、真宗髙田派本山 専修寺を中心とした町です。
津市外から友人がきたら案内したくなる趣きのある町並みは、フォトスポット。
ファインダーを覗けば、レトロな被写体に出会えます。
喫茶こころというお店にある、魅力的なカレー味の食べ物に出会ったのは昨年の冬。
ロケで映像にご出演いただいた方が喫茶店を営んでいるということで訪れたときのことです。
家庭的な温かい雰囲気の店内では、珈琲の香りに癒されます。
珈琲と一緒にいただく手作りのケーキもおすすめです。
ランチ時に訪れ、メニューを眺めるとナポリタンやオムライスなどの洋食がありました。
どれにしようかとたのしい選択をしていたときに、メニューを二度見。
カレー焼きそば。
カレー風味のソースで炒めた焼きそばなのですか?とお店の方に尋ねると、そうではないらしい。
想像が付かないので注文してみました。
一般的なソース(ウスター系)で炒めた焼きそばに、カレーが掛かっています。
キッチンクックのドライカレーに、カレーが掛かっているのに近い感覚です。
味は焼きそばがあっさりしていて、カレーとも良く合います。
そもそも関西の方ではカレーにソースを掛ける人もいるので、ソースとカレーの相性は良い。
ソースはカレーに味の深みを持たせるのか?などとひとり妄想が膨らみます。
ぜひ訪れていただきたい寺内町は、昔から参拝者で栄え、和菓子屋が多いのも特徴です。
髙田の烙印が押された、たけやの薄皮饅頭は旅情を盛り立ててくれます。
国重要文化財・山門へ続く町並みも、ここならではの独特の世界観をたのしめます。
カレー味の食べ物、三重にもっとあるのかな?と検索してみましたが、これが上手く見つかりません。(カレーライスやスパイスカレーが検索結果に出てくる)
それなら現地で自分の足で探すしかないので、日々のランチのお店選びがたのしくなるのです。
あなたの暮らす町には、どんなカレー味の食べ物がありますか?
喫茶こころ
津市一身田町2785−6
059-273-5366
村山祐介。OTONAMIE代表。
ソンサンと呼ばれていますが、実は外国人ではありません。仕事はグラフィックデザインやライター。趣味は散歩と自転車。昔South★Hillという全く売れないバンドをしていた。この記者が登場する記事