ホーム 04【知る】 SNSで話題のお焼香ファサー住職を訪ねたら、国境をも超えていつのまにか深~いところへ。

SNSで話題のお焼香ファサー住職を訪ねたら、国境をも超えていつのまにか深~いところへ。

シェア

ヒゲとサングラスの準備はできている

塩を振るしぐさがセクシーだと話題になったトルコの料理人
「塩ファサーシェフ」ことソルトベイ。

 

Instagram:@nusr_et

私はソルトベイに惹かれていた。
いや、今もずっと憧れている。
思い焦がれたその様子は、
過去OTONANIEでも記事になっている。
住職にお焼香のあれこれを聞きに行ったら、いつのまにか深~いところへ。

ソルトベイをパロディにしたお焼香ファサー住職が登場したことを
知ってから、私のうずうずは、うずうずを通り越していた。

Twitter:@matsuzakichikai

もう我慢できない。
急いで会いに行かなくっちゃ。

来ちゃいました北九州

 

三重県桑名市にあるお寺 浄土真宗本願寺派 善西寺 矢田俊量住職に
お取り次ぎいただき、タナカマユミ記者と共にやってきちゃったお寺の前。
【 ミイラ、お寺へ行く。Part.2 】なんだこら、こんなお寺ありなのか!?ご住職のお寺&仏教への愛が、もう半端ない。

「アレ、やらせて下さい!」
というあまりにも唐突で不躾なお願いを温かく迎えて下さった
浄土真宗本願寺派 永明寺 松崎智海ご住職。

 

そう、SNSで話題の「お焼香ファサー住職」ご本人である。

なんの戸惑いも感じさせず、
お焼香ファサーバージョンでのお焼香セッティングを
ご用意して下さった。
このセッティングは、もちろん仏様にお尻を向けないように、
配慮されている。

私が構えると、
「腕はもう少し上げて、肩は真っ直ぐですね。」

ご指導にも、だんだんと熱が帯びてくる。
「手首は右に向けて、肩は上げずに、顔は少し右ですね。」

 

「完成です。」

 

 

ドリフに、ゴジラ。パワーワードがならぶ。

お焼香ファサーをツイッターで見つけたあの日から、
松崎住職のつぶやきから目が離せなくなっていた。

こちらは昨年の盆法要のポスター。Twitterがざわついた。

 

こちらは、
シン ゴジラをオマージアしたシン オテラ。

Twitter:@matsuzakichikai

シルエットは、松崎住職ご本人。
手を合わせる姿が、ゴジラが火をふく姿に似ていると思いついたことからだという。

Twitterを始めたきっかけは、
危機感からと仰せになるご住職。

北海道で仏教の教えを基盤とする宗門校の教師をされていた松崎ご住職は、
北海道から北九州に転勤し、退職された後、
平成26年にご実家である小倉の永明寺に戻られた。
その頃のお彼岸の法座に、本堂に誰も座っていないという状況を目の当たりした。
ご住職が小さい頃には、たくさんの人が本堂に座っていることが当たり前だった。
お彼岸の日、だれも座っていない本堂を見て、強い危機感を覚えた。

「何かやらなきゃ。
SNSは崖っぷちで始めたんです。
そして、マネすることは最大の効率化であり、
お坊さんがちょっと面白いことをしている。
それだけで強みになるんです。」とにこやかにおっしゃられる。

「お参りする場所がない」

永明寺では、年に2回(春・秋)にマルシェを開催している。

2年前 松崎住職は、「ciao cafe ベトナム料理」へ
マルシェに出てもらえませんか。とお願いに行った。

今年も開催されるベトナム法要のお打合せにciao cafeを訪れた松崎ご住職。

ciao cafeで働くベトナム人グエン・リエンさんは、
「お寺でお店を出せるなんて、私たちは幸せになれる。」と
心から喜んだそうだ。

ベトナムの仏教徒は大変熱心で、
人生のターニングポイントにはお寺へ行き、
大切な相談を住職にするのだという。

グエン・リエンさん

ある日松崎住職は、
リエンさんから、「日本には、お参りする場所がない」という
悩みを聞いた。

 

それならば。と、松崎住職は永明寺の本堂を提供された。

ベトナム法要の当日、永明寺に貸し切りバス2台が到着した。
北九州市内外に住むベトナム人仏教徒の若者を中心に、
信徒170人が本堂を埋め、姫路にあるベトナム寺院の住職が招かれ読経や説法が行われた。
この日の法要のことは、SNSなどで知ってやって来たという。

松崎住職「ベトナム人はお寺に対するパワーがすごいんです。」

リエンさんが作るベトナム料理は、リエンさんの家庭の味そのもの。

異国の地で働き暮らすということは、決して平坦な一本道ではない。
しかし、日々の暮らしに感謝をし、信仰する想いは、
強くぶれない軸となるのだろう。

一方、日本では、お彼岸の日でさえ誰もがお寺を訪れなくなっているのが現状。
ベトナムの方々のお寺に対する熱心さを語る松崎住職からは、
「信仰」というエネルギーに触れた宗教者のよろこびとともに
伝えても伝わりきらず、お寺との繋がりが疎遠になりつつある
ご門徒さんへのジレンマを垣間見た気がする。

そしてそのジレンマは、
熱心なベトナム人仏教徒の方々の想いに応えれば応えるほど、
深くなっていくのかもしれない。
それでも、
『できることはなんでもする』
と仰せになる松崎住職の「覚悟」。

その覚悟の上で行われるベトナム法要は、
これからの永明寺の伝道のカタチを模索する実験
単なる「イベント」ではないことが理解できた。

炎上よりも怖いこと。

炎上よりも怖いこと。
地域に住む人たちの記憶から、永明寺の存在が消えてしまうこと。

「もし永明寺がなくなったとしたら、
地域の人はここにお寺があったことを思い出してくれるだろうか?」
松崎住職がメディアへの露出をする際に、
常に考えられていることなのだそうだ。

地域の方に、このお寺がなくなると困ると言われるお寺にしたい。
そう仰せになる松崎住職からは、
「覚悟」がひしひしと伝わってくる。

今年もベトナム盆法要は、9月9日(日)に開催される。
現在予約人数は350人だそうだ。

浄土真宗 本願寺派 永明寺
北九州市八幡東区川淵町3-23
hp http://eimyouji.jp/
fb https://www.facebook.com/eimyouji.jp/

ベトナム料理
チャオカフェ
北九州市小倉北区清水1-14-13
hp http://www.chaocafe.net/

 

浄土真宗 本願寺派 善西寺
三重県桑名市西矢田27-2
tel 0594-22-3372
hp http://mytera.jp/tera/zensaiji30/monk/
fb https://www.facebook.com/zensaiji987/
りてらプロジェクト https://www.facebook.com/zensaiji.jp/?modal=admin_todo_tour

ともーこ

ともーこ。OTONAMIE広報担当。福井県で生まれのんびりおっとり育ち、社会人となり大阪へ。「オチのない話、したらあかんで」というなにわの洗礼を受け、“面白くてなんぼ”という関西のしきたりを学ぶ。
“面白そうだからやってみる!”というノリを大切に突き進んでいます。
この記者が登場する記事

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で