ホーム 04【知る】 三重弁ももたろう1話「ふんごむの巻」

三重弁ももたろう1話「ふんごむの巻」

三重弁の魅力について、熱く妄想を膨らませるコーナー。

三重県の言葉は、三河弁と関西弁が融合した、優しい響きの言葉。そんな方言を毎回ひとつピックアップしてお話にしてみたり。みんなもこれを読んで、スマートに三重弁を使いこなそう!そして、生きた三重弁を聞きに、三重県においない

【解説】おいない:動詞。命令形。おいで、いらっしゃいの意味。なんか暖かいよね。

 オトナミエ非公式キャラクター「音ナミエ」

非公式だけど、勝手によろしくね♩

 

 

三重弁ももたろう1話「ふんごむの巻」

むかーし、むかし、あるところにおじいさんとおばあさんがいたのは、さておき、三重県のあるところに、音ナミエ、というおなごがおったそうな。ある日、ナミエが川に洗濯に行くと、川上から大きな大きな桃が、どんぶらこ、どんぶらこ、と流れてくるではありませんか!

う、嘘!?

な…なに、あれ?

ピンクの巨大な…え??

も、もしかして、も…桃???

う…うん…

信じられやんけど桃やに…

ゴクリ…

こんな大きな桃…

今まで見たことないわ…

ずぶずぶ…

ゲットしたい…

激写しまくりたい…

SNSにアップしたい…

ずぶずぶずぶ…

巨大な桃が反響を呼び…

ブログのフォロワー数がうなぎ登り…

遂にはフォロワー1万人を超え…

ずぶずぶずぶずぶ…

桃ちゃんの愛称でネットアイドルに…

芸能界からオファーが殺到…

ハァハァ…

はっ!?

ん?

あれ?

えいっ!

むむむむん!

ずぶずぶずぶずぶずぶ…

と、とりゃりゃ!!

ふ、ふふふん!!

………。

ああ…軽はずみな気持ちで入ったけど、

これ川じゃなくて沼だったのね…

洗濯すれど洗濯すれど、むしろ汚れる訳だ…あはは…

しかも、この沈み具合い…うん。

間違いない。きっと、底なし沼ね…

ふんごみすぎぃーーーーーー!!!!!!!!
 

 

 

【解説】ふんごむ:動詞。泥などぬかるんだズブッと、ヌルッと沈む場所に足を踏み込むこと。プールや雪は、ふんごまないらしい。あくまで、ズブッと、ヌルッと。決して、フンでもゴムでもない。元は三河弁のようだが、三重県鳥羽市の友人も使用。ぬかるんだ田んぼを見つけたら「ああー…ふんごみそうやなぁ…」と使ってみよう!レッツ!トライ!

 

 

物語が始まったばかりなのに、巨大な桃と共に底なし沼にズンブラコと沈みゆく、ナミエ。1話目にして、まさかの最終回か!?果たして、桃太郎は出てくるのだろうか?イヌ、キジ、サルはお供になるのか?そもそも物語を続ける気はあるのだろうか?さてさて、なみえの運命はいかに…!?

 

つづくかも…

 

いや〜♩方言っていいなぁ…♩(*´∀`)

 

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