昨年11月、多気町にすごいものができました!
伊勢宮川の里「鄙茅(ひなかや)」さん。
多気町の高校生レストランのある五桂を抜け、しばらく車を走らせると、広い畑のよくある風景の中に、突如、
「なんだあれ!?」というような建物が見えてきます。
そこが、ひなかやさんです。
日本料理のお店。
40年の念願で、1万坪の敷地を買って、そこに茅葺の民家を建築したという、オーナーさんのこだわりの詰まった場所です。
1枚目の写真の畑は全て、ひなかやさんの敷地。
昔ながらの田園風景「里」の良さを、思う存分感じられる一角になっています。
鄙(ひな)=田舎、山里という意味だそうです。
さらにすごいのが、清流宮川を一望できるロケーション。
山の木を切ったら、こんな風景が広がったんだとか。
桜の時期、山肌を彩る薄ピンクも格別でした♪
もちろん店内からも、この景色を存分に楽しめます。
この日はランチでお邪魔しました。
先附、造り、箸休・・・・・・・というコースですが、
それぞれの内容は、その日の仕入れによって決まるとのことで、
スタッフさん泣かせだとか、笑。
その通り、旬の素材をふんだんに使ったお料理の数々でした♪
建物の中には、かまども。
白川郷などの茅葺では、天井が真っ黒になっているのを見かけますが、
煙で燻すことによって、茅を、虫などから守る効果があります。
このかまどは、そのためのものとのこと。
店内には、こんな囲炉裏のあるお部屋や、
2階には、個室もあって、色んな用途でお邪魔できそうです。
多気町民として私が嬉しかったのは、こちらのオーナーさんが、多気町の方だということ。
都会の会社がこういう良さを発掘して、ドドーンと資本投入、なーんてのはよくある話だと思うんですが、
そうではなく、多気町では知らない人はいない、
鮎の甘露煮の老舗「うおすけ」さんが作られました。
多気町にもともといらっしゃる方は、「田舎の本当の良さ」みたいなものを、感じてない方が多いのでは?というのが、私がここに5年住んだ感想だったので、そこが嬉しかったわけです。
でも、書きながら、ここまでこだわった、本格的な和の建物と景色は、地元のオーナーさんだからできたのかな、とも思ったり。
都会の会社が作ったら、もっとアレンジされたものになるのかな、と。
どちらにしても、ひなかやさんは、海外や、日本全国から来てもらう価値のあるお店だと思います!
広告は積極的に出してないとのことなので、予約が取りやすい今のうちに、ぜひ訪れてみてください♪
伊勢宮川の里「鄙茅(ひなかや)」
住所:三重県多気郡多気町相鹿瀬615
TEL:0120-080-201
鮎の甘露煮の老舗「うおすけ」HP
川辺良子。OTONAMIE公式記者。福島県で18年、東京で18年暮らし、36歳で三重県は多気町の兼業農家の嫁に。フォトグラファーの仕事の傍ら、田舎暮らしや、お伊勢さん、猫との暮らしなどを楽しむ。得意ジャンルは写真、グルメ、田舎暮らし。この記者が登場する記事