ホーム 01【食べに行く】 01バー・スナック 桑名の地下に響く音

桑名の地下に響く音

お久しぶりです。
伊勢の路上ミュージシャンogurockです。皆様ご機嫌いかがでしょうか。
前回、伊勢市駅前の青い鳥さんに突入してから早いもので3ヶ月。
その間既に色んなことがありました。青い鳥を取材した2日後、
僕は何を思ってかNHKのど自慢に出演して、
有り難くも鐘を3つ鳴らしたりしてました。あれは楽しかったなぁ。

歌は問題なかったけど、この絵図の悪さよ。

さてさて、そんな思い出からあっという間に時が過ぎ、
僕はこの春から、僕の所属しているUstreetのメンバーでもある
尺八奏者 竹内洋司と共に全国行脚の旅の最中。

たけうちくん。
竹内くん、よく寝ておられる

東京に向かう新幹線の中でこの記事を書いています。
この旅も記事に書く日がくれば良いな、なんて思いつつね。

で、今回各記事は遡ること少し前、卒業式シーズンだったと思います。
桑名の駅近にある”M”というお店にお邪魔した時のこと。

桑名駅前到着やであ

伊勢在住のy_imura記者と共に夜の桑名駅へ乗り込み、
ちょっとだけ僕らの得意技、路上ライブをした後、
通りすがりのお客さんのフリをしてやってきたOTONAMIE運営の福田ミキちゃんと合流。
さっそく駅前ビルの地下に潜入します。

行くであああ

ミキちゃんのドムドムバーガーの記事を読んでからというもの
勝手に妙な親近感をビシバシ感じてた駅前ビル。
こんな形で来れるとは。嬉しい限りです。

ここか。
がちゃっ
お邪魔しゃまっす〜

さっそくMさんに潜入開始。入り口入ってすぐにはバーカウンター、
薄暗い店内の奥にはステージがあり、カウンターに座るお客さんたちは
それぞれ思い思いに楽しくお酒を召し上がっておられました。

あ。ジョーペリーモデル発見
僕の欲しかったブレイクビーツさんやんけ

そんな周囲360度素敵空間に酔いしれていると、
「お前なんか弾け!」と言われんばかりに突然お客さんがステージに送り込まれ、
置いてあるスクワイア製のテレキャスターを手に取る。
細身のイケメン風サラリーマン。いや風でない。イケメンだ。
そしてギターアンプのスイッチを入れて音をつま弾き出す。

エロい!指先までエロい!

上手い。なんだこのイケメン。上手い、上手いぞ。
風貌に見合わない凄まじく渋いブルースのラインを小っ恥ずかしそうに、
でも確実に紡いでくる。お客さんもノリノリ。
容姿もさることながら楽器のテクニックまでイケメンだなんて
神は二物を与えまくりじゃないですか・・・!
マスターもカホンで乱入して心地よいパッセージを刻む。
店の音響もしっかりチューニングされていて耳障りな帯域も無く、
雰囲気も相まってすごく心地いい。なんてヘヴンなんだここは!

出音がすごく心地いいのです

ついつい取材そっちのけで、僕とimura記者も楽器持ってステージに上がる。
お店の店員さんもガットギター持って乱入。彼も上手い。凄まじく上手い。
そんなメンツで繰り広げられる三重県北勢組と南勢組のセッションタイム。

さっきのイケメンブルースマンは、なんと韓国から来たという事が判明。
じゃあもう三重県なんて通り越して、この場で繰り広げられるは
国際的なセッションタイムじゃないか。大好物ですともこうゆうの。
インタビューをしていた時にマスターがポロっと語った、
ご自身のお店を作りたかった理由は、
このセッションに代筆されるかの如く、
具体的な文字ではなく、音として僕の心に浸透していきました。

小一時間ほど滞在させてもらうつもりがすっかりスイッチオンになった僕。
気がつけば時計は23時半。ここは桑名。伊勢までは結構な距離。
僕もimura記者も翌日はライブ。うーんこのまま朝まで・・
いかんかいかん。心は若くとも身体はそう若くない。帰って休まねば。
そして日付が変わった頃、桑名の夜風に後ろ髪を撫でられながら
ミキちゃんに見送られ僕たちは桑名を後にしました。

夢の世界にいたような、桑名の駅前ビルでの出来事。
桑名の地下で、音楽が国境を越える瞬間を垣間見た瞬間。
これだから音楽って楽しいんだ。


では、また。

【free space M】
〒511-0078 桑名市桑栄町2桑栄メイトB1
TEL 070 1628 2002
http://freespacem.at.webry.info

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