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園舎を持たない自然の中のようちえん@桑名

「森のようちえん」という取り組みをご存じでしょうか?

北欧やヨーロッパ方面を中心に盛んにおこなわれており、

日本でもここ最近急激に増えつつある、

「自然の中で保育する」という活動です。

 

日本では、もともと、農作業をする両親のそばで、子どもはどろんこになって一日自然の中で過ごすという文化があったので、この「自然の中での保育」が浸透しやすかったのか、

2008年に全国ネットワークが発足し、長野県を中心とし、急速な広がりをみせています。

 

今回は、三重県桑名市で今年度からはじまった、

おひさまの森ようちえんさんを取材してきました!

 

 

10月の少し風が強い穏やかな晴れの日、住宅地の中の遊歩道に子どもたちの声。


ピンクのTシャツの女性達と、3歳くらいの子どもたち、そのお母さん達?
やがてお母さん達がその場を離れていきます。

元気に「ばいばーい!」っと手を振る子もいれば、
お母さんが行ってしまい泣いてしまう子も・・・
すると、

その場で絵本の読み聞かせがはじまりました。

あら?泣いていた子たちの視線が絵本に釘付けに(^^)

落ち着いたところでぞろぞろと移動です。
駆け足で行ってしまう子、エンジンがかかるまでに時間がかかる子、

それぞれを先生たちは無理に止めることなく、急かすことなく歩き始めました。

広い広場に着くと、
木と木の間にこんな作品展が!
興味を持った子が駆け寄ります。

「せんせいがつくったのー?」
「そうだよーみんなもやってみる?」

そこで始まったいろんな作品作り。
まずは大きな紙に向かって、色水をスプレー!

風で舞って、自分にかかってもへっちゃら!
逆に楽しくなっちゃう子どもたち。

こちらではいろんな方向から紙を染めています。

色とりどりの洗濯物の出来上がり!!
みんな満足気です(^^)

すると今度は
「もりへいきたい!」と走り出す男の子。

慣れた様子で急な坂を駆け上がっていきます。
先生が「待って~〇〇くん!」と言うと、
戻ってきて手を引っ張って助けてくれたり、
お友達を呼んだり。
そしてそこにはどんぐりの絨毯が!!

私はどんぐりを見つけると、宝物を見つけた気分になって、ついつい拾っちゃいますが、
これだけあると、もう当たり前の風景過ぎて、珍しくもなんともないのか、

まったく興味を示さない子も(笑)

 

わいわいそれぞれ楽しんだ後は、

お弁当の時間!

「みんな集まるまで絵本の時間だよー!」
と集まる子どもたち。

と、思ったら、あれあれ?

こちらはもう食べ始めてる(笑)


いっぱい動いてお腹空いてるよね!
外で食べるごはんは格別!!

この日はとってもいいお天気に恵まれましたが、通常、森のようちえんは、雨でも雪でも外で過ごします。

 

四季を感じ、表現力豊かに育つことを目標に、極端に危険でなければ様々なことに挑戦させ、子ども同士のけんかも仲裁しない。

 

草むらにはマムシがいるかもしれない。
マムシの写真を見せ、危険なものはしっかり教え、どこかへ行きたい、何かをしたいと思ったら、「やりたいことは伝えてから動く」と教えているそう。

 

あ、だから「もりへいきたい!」って言いに来てくれたんだ~と納得。

 

子どもたちは本当にのびのびしていて、それでいてちゃんと集団行動をしていたのに驚きました。

そのことを聞いたら、

 

「4月はとてもじゃないけど、集団行動なんてできなかったの。
6月ごろ、やっと集まれるようになって、みんなで行動するということが分かってきた感じ。
少し服が濡れたら、すぐ着替える~!と泣いていた子が、どろんこになって遊べるようになって、汚れても、「まだ着替えない」と自分で決められるようになって、どろんこのままごはんを食べ始めて、やっぱり寒くなって途中で着替えたりね(笑)」

と、代表の正木亜希さんが教えてくれました。

 

正木さんは上は24歳、下は中一の4人のお子さんのママ。

ずっと専業主婦で、8年前くらいに、「森のようちえん」を知って、興味を持ちながらも、子育て支援サークルに携わったりしてたくらいで、何もできずにいたそうです。

でも去年の11月、

滋賀県の森のようちえんを見学に行き、なんと、帰りの車の中で、定員決めて、構想を膨らませ、翌年度、スタッフは6名、子どもは13人で週一回の活動をスタート!

さらに来年度からは、

週4日、定員10名(3才児~)で本格的に活動をされるそうです。

 

 

「桑名の自然の中であったかい子育てを」

 

そんな

≪おひさまの森ようちえん≫

地域で応援していきたい活動です。

 

 

 


おひさまの森ようちえん

活動場所:NTN総合運動公園、大山田第三公園、播磨中央公園、ほたるの里、小林工房など
時間:9:30~14:00
定員:10名(満3歳以上)※2歳児までの親子組活動もあります

 

▽見学のご希望、お問い合わせ

TEL:090-3158-2604
MAIL:ohisama.no.mori.2016@gmail.com
代表 正木亜希
Blog:http://ameblo.jp/ohisamanomori2016


 

 

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