”君を想って作ったんだ”
彼は彼女の左手を取り、
そっとリングをはめた…
…なんて、
妄想だけで高揚するシチュエーションを、
本気で出来ちゃうかもしれないコースを巡りに、
真珠養殖発祥の地である三重県志摩市へ!
11:30 創業113年の老舗 松井真珠店へ
近鉄賢島駅から徒歩1分。
創業114年という伊勢志摩イチの老舗、
真珠専門店 松井真珠店。
歴史と伝統の風格を感じながら、
店内をゆったりとまわる。
華奢で清楚な真珠の輝きに、
思わずもれる溜息。
自分だけの真珠アクセサリーを
職人さんと共に作れる体験工房も魅力的。
■松井真珠
住所:三重県志摩市阿児町賢島(船着場前)
電話:0599-43-1015
12:40 あご湾定期船で移動
あご湾定期船に乗って、
「賢島」から「和具」へ移動。
デッキに出ると、
英虞湾に降り注ぐ太陽と風を全身で感じられる。
時々くぐる橋にも、
わくわくしちゃう約25分の船の旅。
■あご湾定期船
賢島営業所(賢島港のりば)
電話:0599-43-1023
13:10 和具浦荘で志摩産のあなご丼とたこ焼き
下船した和具の、
船着き場前にある民宿の食堂 和具浦荘へ。
地元の人が地元の海で獲ったアナゴで、
ふっくら美味しいあなご丼と、
同じく地元の海で獲れたタコの
旨みを包み込んだたこ焼きが頂ける。
ちょうど近所の常連さんがいらしており、
お友達宅に行く時のお持たせは、
ここのたこ焼きと決めているのだと教えてくれた。
気さくな店主ご夫婦との会話を、
楽しみながらのお昼ご飯。
長居したくなる温かな食堂。
■和具浦荘
住所:三重県志摩市志摩町和具2237-1
電話:0599-85-0003
14:20 真珠の里で真珠取り出し体験
和具浦荘までお迎えをお願いし、
車で約10分。
アコヤ貝からの真珠取り出し体験と、
オリジナルアクセサリー作りができる、
真珠の里へ(迎車は要予約)
真珠養殖は三重県が発祥。
森林の葉が落ちて腐葉土となり、
雨と共に栄養は川を下って海へと流れ込む。
その栄養が、
海の植物プランクトンや海藻を育て、
動物プランクトンが食べ、
動物プランクトンを小魚が食べる…
といった食物連鎖が起きる。
特に英虞湾には、
黒潮に乗って、
暖かい潮と冷たい潮がぶつかる影響で、
海洋生物が数多く生息する豊かな海。
プランクトンが豊富で、
入り組んだリアス海岸により、
潮の流れがよく波が穏やかな英虞湾は、
アコヤ貝の生育にとても適しているのだ。
真珠取り出し体験は、
真珠養殖についてや真珠ができる様子等の、
解説動画を観るところからスタート。
視聴後は海へ行き、
アコヤ貝の網を揚げる。
網の中から、
好きなアコヤ貝を選ぶ。
貝を開けて、
真珠を取り出す。
磨く。
スタッフさんが、
親切丁寧に指導してくれるのでとっても安心。
光沢の出たフレッシュな真珠がこちら。
このまま持ち帰ってもいいのだけれど、
好きな金具を選び、
アクセサリー作りが出来るメニューもある。
アクセサリーは、
ペンダント、ブローチ、ピアス、イヤリング、
指輪、ストラップ、タイピンなど150種類以上。
今回、私は指輪作りに挑戦。
真珠に穴を開け、
金具にはめて、
憧れの真珠の指輪が完成!!
あー、これ大切な人からプレゼントされたら、
ものすごく嬉しいだろうなぁ。
真珠を取り出した後の貝柱は、
食べることができ、
残りの身はお魚へお裾分け。
太陽にかざすと、
一層光を纏う世界にひとつだけの指輪。
奥さんのへのプレゼントにしたり、
結婚式のサプライズで、
海に飛び込むところから動画にする方などもいるのだそう。
”君を想って作ったんだ”
…な演出を本気でしたい!
という方はぜひおすすめ。
もちろん、
自分による自分のための旅の記念にも大満足。
■真珠の里
住所:三重県志摩市志摩町越賀1125-88
電話:0599-85-0515
15:40 あご湾定期船にて賢島に到着
約1時間の真珠の取り出し体験を終え、
真珠の里送迎にて定期船 和具へ。
あご湾定期船に乗船し、
約25分で賢島に到着。
指に光る生まれたての真珠が、
目に入るたびに胸はときめく。
アコヤ貝が生み出す艶やかな真珠。
1つ1つに個性があり、
どんな真珠も世界にひとつしか存在しない。
その出会いにこそ価値を感じて身につけることで、
いつもよりちょっとだけ、
自信と勇気をもらえる気がする。
Photo by y_imura
志摩観光ホテルが叶えるオトナ旅
取材:志摩観光ホテル季刊紙「志摩時間」にて
URL:https://www.miyakohotels.ne.jp/shima/
福田ミキ。OTONAMIEアドバイザー/みえDXアドバイザーズ。東京都出身桑名市在住。仕事は社会との関係性づくりを大切にしたPR(パブリックリレーションズ)。
2014年に元夫の都合で東京から三重に移住。涙したのも束の間、新境地に疼く好奇心。外から来たからこそ感じるその土地の魅力にはまる。
都内の企業のPR業務を請け負いながら、地域こそPRの重要性を感じてローカル特化PRへとシフト。多種多様なプロジェクトを加速させている。
組織にPR視点を増やすローカルPRカレッジや、仕事好きが集まる場「ニカイ」も展開中。
桑名で部室ニカイという拠点も運営している。この記者が登場する記事