えっ、薪で炊いてるの?!
暑い。
頭も身体も溶けそうだ。
ひんやりが欲しい。
そうだアイスだ、アイスを食べよう。
えっ!?
ちょっと待って、
このアイスキャンディー屋さん、
小豆を薪で炊いてるの!?
![](http://otonamie.jp/wp-content/uploads/2017/08/DSC_0002-1024x683.jpg)
毎日5時間かけて炊くふっくら小豆
三重県桑名市にある
創業60年のアイスキャンディー屋「元祖マルマン」
2代目のご主人と奥様、
そしてご親戚の方々で営む、
アットホームな明るいお店。
商品はアイスキャンディーのみ。
そのアイスに使う小豆を
毎朝6時から薪で炊いているという。
早速、小豆のイイ香りが漂う方へと、
お邪魔すると・・・
ありました、おくどさん。
電気でもガスでもなく、MAKI。
薪です!!
マルマンでは、
このおくどさんにて、
毎日2回、各5時間かけて小豆を炊いている。
--薪とガスとでは、味の差は大きいですか??
奥様:もうぜんっぜん違うわよ。
薪は小豆がふっくら柔らかく炊けて、糖度も違うの。
お米も薪で炊くと美味しいでしょ。
最近、和菓子屋さんでも、
餡子を外注するところが増えているなか、
アイスキャンディー屋であるマルマンさんの
小豆へのこだわりがすごい。
炊いている間は、
小豆の状態を見つつ
薪で温度調整をし続ける。
夏、おくどさん周囲の気温は、
40度以上にもなるという。
ひんやりと涼しげなアイス屋さんにて、
こんなにも暑い熱~い工程を見られるなんて!!
突然ですが、人気コンテストの結果を発表します
パンパカパーン。
突然ですが、
人気コンテストの結果を発表します。
3位 子供たちからの支持も高い”コーヒー”
2位 女性ファンの多い”フルーツ”
![](http://otonamie.jp/wp-content/uploads/2017/08/DSC_0008-1024x683.jpg)
そして、
栄えある1位は、”氷菓 アイス饅頭”
アイス饅頭とは、
三重県桑名の銘菓で、
製造しているメーカーは市内に3社。
”饅頭”という名が付いているけれど、
お餅等で包まれた柔らかい饅頭とは別物。
饅頭の形に似た、
小豆とミルクで作られた
素朴なアイスキャンディーのこと。
![](http://otonamie.jp/wp-content/uploads/2017/08/DSC_0025-1024x683.jpg)
乳化剤や安定剤等は一切使用していない為、
カッチカチの硬さなのが特徴。
マルマンのアイス饅頭のカッチカチレベルは
比較的マイルドで、
ハネの部分なんてとってもミルキー。
![](http://otonamie.jp/wp-content/uploads/2017/08/DSC_0023-1024x683.jpg)
夏は毎日1000本以上!!
夏は毎日1000本以上作り、
夕方には売り切れるのだそう。
早朝、薪をくべるところから始まり、
袋詰めしたアイス饅頭は、
24時間かけ冷凍庫で寝かす。
工程的には、
1時間で作れる数は約32本だそう。
(冷凍や小豆を炊く時間以外)
開店と同時に、
朝からお客さんひっきりなし。
しかも皆さん、
20本以上纏めて買っていかれる。
--大家族のお客さんが多いんですね。
奥様:ん?あ、やだ~。20も30もの大家族、そんないないわよ。
皆さん冷蔵庫にストックしておくのですって。
これ桑名の不思議の一つなのよ(奥様は愛知県出身)
どうやら常連さんたちは、
自宅の冷凍庫にアイスキャンディーのストックがないと
落ち着かないらしい。
カッチカチのアイス饅頭、どうやって食べる??
歯が立たないのが
アイス饅頭というもの。
![](http://otonamie.jp/wp-content/uploads/2017/08/DSC_0950-1024x572.jpg)
ガシガシと前歯で削りながらいただく。
![](http://otonamie.jp/wp-content/uploads/2017/08/DSC_0959-1024x683.jpg)
薪で炊いた大粒の小豆がたっぷり詰まっていて
ミルキーなアイスとの相性抜群。
しっかりと小豆の食感と風味を感じる。
ところで、この棒短くない??…と思っていたが、
長さがあると、
冷凍した時に乾燥で折れてしまうため、
上質な割り箸を、
3分の1にカットして使用しているのだそう。
ご主人:とにかく硬いんでね、舐めて溶かしながら食べるか、
10分程常温で置いてから食べるとちょうどよいと思うよ。
レンジでチンして食べるという方や、
お風呂入る前に冷凍庫から出しておくというお客さんもいたよ。
--お!風呂あがり作戦、ナイスですね!
ご主人:歯が折れたとか、差し歯取れたという人もいたよ。
--やっぱりいるんだ(笑)
フルーツは玉子さんのオリジナル
昔ながらの製法で作られるフルーツ。
棒を斜めにすることで
抜けにくくなるのだそう。
フルーツには、
3種の果物(みかん・バナナ・パイン)が入っている。
シャクシャク食感で
後味が良いミルクのキャンディー。
昔ながらの懐かしい味。
果物の部分に行きつくと、
また味わいが変わり、嬉しくなる。
果物は、何故この3種なのか。
それはご主人のお母様 たまこさんが
試行錯誤してセレクトされたという。
たまこさんの漢字を伺うと、
まさかの「玉子さん」。
本名なのだそう。
因みに、
マルマンご夫妻が
ご自宅で飼われているわんちゃんの名は、
”あずき”と”キャンディ”
包み紙が新聞紙なのがまた良い
アイスキャンディーで
クールダウンした身体。
後味もさっぱりだから、
気分まで爽快♪
「我が家でも ストックしよう 氷菓子」
密かに心の一句。
ということで、数本購入。
![](http://otonamie.jp/wp-content/uploads/2017/08/DSC_0995-1024x683.jpg)
まだまだ暑い夏。
ひんやり熱~い小豆を楽しみながら、
懐かしい味わいにほっとしましょ。
元祖マルマン
住所:三重県桑名市京町33
電話: 090-9943-3446
![福田ミキ](https://otonamie.jp/wp-content/uploads/2015/10/0c6abe6ba47f91287c049ca7f0a65986_2-150x150.jpg)
福田ミキ。OTONAMIEアドバイザー/みえDXアドバイザーズ。東京都出身桑名市在住。仕事は社会との関係性づくりを大切にしたPR(パブリックリレーションズ)。
2014年に元夫の都合で東京から三重に移住。涙したのも束の間、新境地に疼く好奇心。外から来たからこそ感じるその土地の魅力にはまる。
都内の企業のPR業務を請け負いながら、地域こそPRの重要性を感じてローカル特化PRへとシフト。多種多様なプロジェクトを加速させている。
組織にPR視点を増やすローカルPRカレッジや、仕事好きが集まる場「ニカイ」も展開中。
桑名で部室ニカイという拠点も運営している。この記者が登場する記事