志摩市浜島町といえば、伊勢海老と答える方は多いことでしょう。
そんな浜島町の伊勢海老を紹介!という王道はまた今度にしておいて、今回注目するのは上品な甘さにうっとりする魅惑の果実「南張メロン」です。
志摩市浜島町の「南張メロン」生産者 川口農園の4代目、川口芳幸さんにお話を伺いました。
「南張メロン」の栽培が始まったのは1930年と時をさかのぼります。第2次世界大戦や伊勢湾台風といった逆境を乗り越えながら、1971年には天皇皇后両陛下神宮御参拝の際にメロンを献上されたり、
記憶に新しい2016年に開催された伊勢志摩サミットではワーキングランチで提供されています。
品種はアールス・メロンで品種改良を重ね、夏に強いタイプや冬に強いタイプといった季節に合ったメロンを育てることで年間通して出荷できる体制を確立されています。「南張メロン」は志摩市浜島の南張地区で栽培されたメロンの中でも、糖度13~18のメロンだけが南張メロンを名乗ることができるそうです。
メロンの栽培はとても大変で受粉は手作業で行われています。1株に3個のメロンが育つそうです。
メロンが丸々と生っているところを見せていただき、初めての光景にちょっと感動です。
川口農園さんでは2016年2月から、農場に隣接した直営カフェ「MELON HOUSEかわぐち」をオープンされていまして、南張メロンを気軽に食べることができる癒しのスポットとなっています。上品でジューシーなメロンをいただきながら、眼前に広がる田園風景、静かでのどかな空間は非日常的なひと時を過ごせること間違いなしです。
さらにさらに直営カフェ「MELON HOUSEかわぐち」では、「南張メロン」以外にも注目のメニューがあります。それが南張メロン果汁を使った至福のご当地アイス「南張メロンソフト」です。一口ほお張れば、冷たくて滑らかな舌触りに南張メロンの上品な甘さが広がります。ここでしか食べられない限定品で価格は税込400円です。
緑のTシャツからもメロン愛が伝わってくる川口さんに「南張メロンソフト」を持ってもらって撮影。
川口さんが持つと小さく感じるのはご愛嬌。作業が忙しい朝は避けて、お昼以降に伺えば川口さんにも会えるかも。
【店舗情報】
店名:MELON HOUSEかわぐち
TEL:0599-53-1006
住所:志摩市浜島町南張499-13
営業時間:10:00~16:30(L.O.16:00)
定休日:水曜日
濱地雄一朗。南伊勢生まれの伊勢育ち。三重県といっても東西南北、文化や自然・食と魅力で溢れていることに気づき、仕事もプライベートも探求する日々を過ごす。探求を続けると生まれた疑問、それが「何で◯◯が知られていないんだ」ということ。それなら、自分でも伝えていくことだと記者活動を開始。専門は物産と観光、アクティビティ体験系も好物。自身で三重県お土産観光ナビも運営中。