あなたは今、そこから何が見えますか。
毎日お仕事は大変ですか。夢はありますか。
昨日は笑いましたか。最近泣いたのはいつですか。
そして、どこから来ましたか。
わたしは今日も生きています。田んぼが広がる三重県の片田舎で。
“田舎に暮らす”
ワタクシごとで恐縮ですが、三重県に生まれ育ち、学生時代に三重県を出てから都市部で暮らし、その後三重県に帰ってきて10年以上が経ちます。
なので三重県に暮らすことはごく自然なことで抵抗はありません。
“三重県への移住者”
先々月、OTONAMIEでブレイクした記事がありました。
世界に通用する日本美が、多気町に登場!!伊勢宮川の里「鄙茅(ひなかや)」
記事:りょうちん記者
Facebookで888いいね!がついています。驚きました。
以前りょうちん記者にお会いしたことがあったのですが、その時はご挨拶程度でした。あらためて記者プロフィールを確認しました。
福島県で18年、東京で18年暮らし、36歳で三重県は多気町の兼業農家の嫁に。フォトグラファーの仕事の傍ら、田舎暮らしや、お伊勢さん、猫との暮らしなどを楽しむ。
“会いに行ってみた”わたしには、ある疑問がありました。 東京で18年も暮らして、三重県の田舎に移住することに抵抗はなかったのだろうか。
多気までその疑問を確かめるために会いに行ってきました。
東京では写真スタジオを持ちフォトグラファーとして活躍していて、5年前に旦那さんの実家がある多気町へ移住。現役もフォトグラファーとして活躍中で多気にフォトスタジオを建設中。今でもたまに東京でお仕事されているとのこと。
“南フランスで体験したスローライフ”都市部から田舎への移住に抵抗がなかったのか聞いたところ、川辺さんは学生時代に南フランスで暮らしていた時期があり、みんなでランチを庭でゆっくりみたいなスローライフが心地よく、いつかは日本でもそんな魅力的な田舎暮らしがしたいと思っていたそうです。
「いわゆる地方都市だったら移住していなかったと思います。それだったら東京の方が楽しいですから。よもぎを摘んでおもちを作ったり、梅を漬けたり。たけのこ採りは特に好き。」と言う川辺さん。ご自宅の前には田んぼが広がっています。
“窓を全開にして夕飯をつくる。田んぼや夕日を眺めたり、虫の声を聞きながら。”「さすがに毎日というのは難しいですけどね。」と川辺さん。日々の中にそういった時間があるかないかでは、暮らしの豊かさが大きく違ってくるのではと、ご自宅から見える田んぼを眺めながら思いました。
そして、楽しんで田舎暮らしをしている方々は、チョクチョク都市部に出かけているという共通項があります。これ大事ですね。
わたしも田舎に暮らしていて、ずっといると何と言うか、田舎と馴れ合いの関係になってしまって…。たまに都市部で息抜きも必要です。
“ついでにブレイクする記事の秘訣を聞いてみた”私はOTONAMIE運営代表ですが、実は鄙茅(ひなかや)みたいなブレイクする記事を最近書けていません。このままでは編集委員長に叱られるので、ブレイクする記事を書く秘訣をこっそり聞いてみました。
「第三者、お客さん目線でお店を選んで、自分が本当にいいなと思った題材を記事にしています。あと、書き方も入り込みすぎす、第三者的に書いています。」
確かに川辺さんの記事で取り上げているお店や題材は、オトナが魅力的に感じるコトばかりです。
「こっちに越してきて、月夜が明るくて幻想的だなと思いました。」と言う川辺さん。移住者なのでジモトの方より三重県を第三者的な視点で捉えることができるのかも知れません。
“才能や個性ってなにですか?”
唐突に質問してみました。
「んー、難しいですね。んー。何でしょう・・・。答えはわかりませんが、私の場合は人と繋がることに対して抵抗が少なく、昔から得意というか。なので東京から多気に越してきても、人と人との繋がりは大切にしています。それは私の個性や才能なのかもしれません。」
昔から絵を観るのが好きで、フォトグラファーとして構図を悩んだことがあまりないとのこと。
好き≒才能や個性なのかもしれません。
あなたは何が好きですか。
わたしは愛と平和とツチノコが好きです。
“いのちの香り”
風が吹くと田んぼには美しいみどりの波が走り、
そこには地蔵や神社仏閣が、ずっと昔からしっかりと存在しています。
雑誌のCMYKや、スマホとかテレビの画面では表現できない、鮮やかなみどり色。
神社仏閣や地蔵が纏っているあか色としろ色。
田舎は何千年と時間をかけて人々の想いが紡がれてきた、古き良き日本を感じられる場所。
すべての物事に神が宿ると信じていた日本人。
日本の田舎には、脈々と続く日本人の遺伝子が求める、心地良さがあります。心のコリを解してくれたり、モヤモヤする頭の中をスッキリさせてくれたり、気が休まる風景があります。
今日も心地よい風が、土や緑のいのちの香りをはこんできます。
村山祐介。OTONAMIE代表。
ソンサンと呼ばれていますが、実は外国人ではありません。仕事はグラフィックデザインやライター。趣味は散歩と自転車。昔South★Hillという全く売れないバンドをしていた。この記者が登場する記事