ホーム 01【食べに行く】 だから美味しいんだ! 繋ぐお店「わくわく広場」

だから美味しいんだ! 繋ぐお店「わくわく広場」

16時から「夜のパン屋さん」が開始されますよ、とお聞きした。

時間ぴったりに店に到着した私はとても驚いた。長蛇の列が出来ているのだ。そして、もうほとんどパンが残っていない!

なぜこんなに人気なの?

働く女性に贈るちょいグルメ企画 夜のパン屋さん」とは、イオンタウン津城山店内にある「わくわく広場4周年祭の企画の一つだ。

なかなか手に入らない地元の人気パン屋さんのパンを求めて、多くの人が並んでいたのだ。

今回の参加ベーカリーは「アンジュール」、「カメイドー」、「カメイドーサンのカフェ」、「COVOPAIN」、「スズノヤベーカリー」。中には、実際の店舗はお休みしていて、この「わくわく広場」の為だけに作ってくれているパン屋さんもあるという。それを知っているファンは、喜んでやってくる。

COVAPAINさんのクリームチーズと地元農家さんが作ったブルーベリーがコラボしたパン

地元の方たちがこだわりを持って、大切に作ってきた農産物や加工食品。しかし、それを価格だけで判断されてしまうと、なかなか消費者に手に取ってもらえない。

大量生産で破格の安価でモノが手に入れられるこの時代。安くするためにどんな犠牲が払われてきたのか、今一度考える時が来ていると思う。

「いつ」、「誰が」作ったものを「どういう経路」で買うか選択する時代になっている、と感じた。ただ安いものだけを求めてきた消費者が変わろうとしている。

それは、「わくわく広場」の店長、山本千穂さんにお話をお伺いする中で私の中で確信に変わっていった。

ここ「わくわく広場」の方たちは、生産者の方たちから、ただ仕入れるのではなく、常に切磋琢磨しながらバージョンアップをしてきていることを知ったからだ。

先ほどのCOVAPAINさんのパンも、この「わくわく広場」を通じて知り合った地元農家さん(四日市 山原さんのブルーベリー、大台町 セフティリファーム88の有機栽培伊勢茶、芸濃町 栄昇軒の餡)の旬野菜などととコラボして作られている。

ただ作ったものを置いて販売するのではなく、どうしたらお客さんに魅力が伝わるか?安全で安心な食品を届けるためにどうしたらいいか?と、常に生産者さんたちと工夫を凝らしているのだ。

ーーー生産者だけでもない。

お客さんと常に向き合って、どんなものを求めているのか教えてもらっている、という姿勢にも表れている。

店はシフト制で回っているため、全員が同じ情報を共有するために、ノートに色々な情報、感想などを勤務に入った方全員が記入している。

例えば、夕方にお弁当を購入したお客さんから「昨日のこのおかず美味しかったよ」とか「こういうおかずが嬉しいな」、「こんなアレンジで食べたら美味しかったよ」などの感想を聞いたらノートに記入。次の日、朝のスタッフがそのお弁当の生産者さんに直接その感想を連携して、アイデアを出したりする。

生産者さん、そしてお客さん、が「わくわく広場」を介して、信頼関係を持って、直接「繋がり」合うことの出来る場所なのだ。

最近、「食べチョク」など、生産者と消費者を直接繋ぐプラットフォームが話題だが、ここ「わくわく広場」も4年前から地元の生産者を応援するよう取り組んできた。

その方法はとても泥臭く、地道なやり方で。

わくわく広場」の開店当初、名前も実績も知られていない中、商品を並べてくれる生産者さんを探すのは大変だったという。

山本店長は、地元のあらゆる生産者さんやお店に直接お話に行った。ただ、売れる保証もなく、知名度もない店の話に耳を傾けてくれる人は少なかったという。でも山本店長は強い思いを持っていた。

「地元の安全な商品を地元の人に届けたい」

そして、その思いに賛同した農家さんやお店が少しずつ増えていった。今では生産者さんたちの口コミや紹介、ネットワークの中での話題により、多くの生産者さんやお店の参加が広がっている。

地元のお店のこだわりが、ここに集まってくる

 

私がお話を伺っている中で面白いな、と思ったのは、山本店長が「売り切れになることが怖い」という感覚だった。普通なら、売り切れになるほど喜ばれているし、生産者もロスが出なくて良かったね、となりそうなところ、早々と売り切れるとがっかりするというのだ。

何故なのか?それは、山本店長は、楽しみ勇んで店を訪れてくれたお客さんが「もう売り切れちゃったのか…」と残念に肩を落として帰る姿を見てきたからこその感覚なのだ。

「楽しみにわくわくして来てくれたお客さんみんなに、求める物を届けたい!」

そんな優しく強い思いに満ちた山本店長を支えてくれるスタッフも得意なことを活かして、各担当を持って頑張ってくれている。かわいくてとても目を引くPOPも得意なスタッフが受け持っている。

細やかな説明もうれしい

 

ここ「わくわく広場」は常に進化し続けている

「価値」のあるものを届けるために、お客さん、生産者さん、お店、スタッフみんな繋がり、一丸となってより良いものを揃えている。

あなたが今買い物に行き、その手に取るものは、「誰」が「何」を「どうやって加工」し「どんな流通」でそこにあるのでしょうか?

本当に「美味しい」というのは味もさることながら、安心して食べられることも大切だと思う。

わくわく広場 イオンタウン津城山店

住所 514-1112
三重県津市久居小野辺町1130-7
電話番号 059-254-0817
営業時間 10:00〜21:00
定休日 出店施設に準ずる

配送サービス:無し
お支払い方法:現金、電子マネー、クレジットカード、商品券

HP:https://wakuwaku-hiroba.com/

 

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