移動自粛要請によって帰省を控える学生を支援する取り組みが全国各地で広がりを見せている。
三重県明和町の観光地域づくり法人、明和観光商社(以下、明和DMO) が進める「おうちで、うめぇわ。学生支援キャンペーン」もそのひとつ。
特産品を届けることが明和町に帰りたくても帰れない学生の一助になればと、先月中旬より町内飲食店のサポートを目的に実施している「うめぇわ、めいわ。UmeiwaMEiwa明和町飲食店応援プロジェクト」から派生した、明和DMOの新たな取り組みだ。
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小中学生が登校できない期間も楽しく規則正しい生活ができるよう、明和町出身のサッカー選手がマレーシアからラジオ体操をYouTubeで生配信する「はえぇわ、めいわ。みんなで早朝ラジオ体操」もこのプロジェクトで展開している。
要は、みんなで明るく前を向けるなら、なんでもありだ。
生まれも今もおうちが明和にある私から「おうちで、うめぇわ。学生支援キャンペーン」についてちょっとご紹介。
これに応募すると、先着300名に次の4品の特産品がセットで届く。
- 松幸特選米(コシヒカリ)/農業生産法人㈲松幸農産…5合
- 明和珈哩(カレー)/群馬県明和町・三重県明和町…1箱(200g)
- しそひじき/㈲辻丈蔵商店…1パック(50g)
- みいと織マスク/御絲織物㈱…1枚
こうして並べてみると、日本有数の米どころでありながら、松阪牛の肥育地で、海の幸も豊富で、伝統工芸の発展も目覚ましい地域であることが窺える。
こんなにも魅力的な明和町、帰りたくないはずがない。
そこで今回のキャンペーンに参加いただいている生産者さんたちにもお話を伺ってきた。
「僕も若いころ東京にいて、食生活には全く気を付けていなかった。思うように動けない不健康になりがちな時期だけれど、いまこそ積極的においしいものを食べて、再開したときにいいスタートがきれるように備えてもらいたい。」
そう話してくださったのは、農業生産法人㈲松幸農産の松田社長。
㈲辻丈蔵商店の辻社長からは「つらいこともあると思いますが、明和町の特産品を食べて、勉強やそれぞれの目標に向かってがんばってください。」
御絲織物㈱の西口社長からは「大変なときですが、この経験を糧に学生生活を励んでください。」とそれぞれメッセージをいただいた。
私の方からは「品物のこだわりなど聞かせていただけたら…」と持ち掛けたが、みなさん一様に躊躇われ、「では、学生さんへエールを…」と伝えたところ、「それなら」と快く応じてくださった。
商品の宣伝は無くていい、届いて、役立ててもらえれば…という生産者さんの熱さと優しさを感じる時間だった。
この明和町特産品セットを受け取る条件は、①被扶養親族等がいまも明和町に住んでいる②明和町出身で③三重県外在住の④12歳(中学生以上)~30歳の⑤学生であること。
①が少々ややこしいが、いまも明和町に実家があれば、まずクリアと考えて問題ないようだ。
300名の“先着”としているが、そもそも該当するのがそのくらいの人数だと聞く。
自分はそこまで影響を受けていないから…と明和人らしい優しさを発揮して遠慮する必要はない。
残念ながら自分が該当していなかったとしても、あの子は明和だったかもしれないな…と頭に浮かんだ人がいたら、ぜひこのキャンペーンを紹介してほしい。
ふるさとが届いたあの子から、やたらと空が広い町のそこまで面白くはない話がきっと聞ける。
明和観光商社
住所:三重県多気郡明和町大堀川新田9
TEL:0596-67-6850
URL:https://dmo.hana-meiwa.jp/%e6%98%8e%e5%92%8c%e8%a6%b3%e5%85%89%e5%95%86%e7%a4%be%e3%81%ab%e3%81%a4%e3%81%84%e3%81%a6/
明和うまれ明和そだちの踊る阿呆。四日市・津・鳥羽・熊野にも頻繁に出没します。外宮さんの奉納市のMCをさせてもらったりしています。