たぬきケーキのおもひでぽろぽろ
昭和の時代に流行り、
今や絶滅危惧種となっているたぬきケーキ。
先日果たした約30年ぶりの再会については、
下記の記事に記した通りなわけだけど、
たぬきケーキ捕獲の旨を、
家族LINEで報告したところ、
「懐かしい!!」とたぬきフィーバーが起きた!!
記事:絶滅危惧種として存続が危ぶまれている”たぬきケーキ”を捕獲せよ!@潮騒
そう、私が幼い頃、病院への道中に、
たぬきケーキが並ぶ洋菓子店があった。
風邪などの診察帰りに買ってもらえ、
たぬきは注射や薬後のご褒美的存在だった。
もうその洋菓子店はなくなってしまったのだけど、
いまだに風邪をひくと食べたくなる、あのたぬき。
ちょっと話が逸れるが、
友人が以前に、
「私が風邪を引くと、夫が必ずドーナツを買ってくる」
と嘆いていたことがあった。
これもきっと、
ご主人の幼少期の記憶と紐付いた行動なのであろう。
超わたくし事だが、ざわつく家族の模様
懐古心をくすぐられ、
たぬきフィーバーが起きた我が家のLINE。
早速、母と妹は、
ネット上の”全国たぬきケーキマップ”を手に、
捕獲に走ったそうで証拠写真が送られてきた。
それを見て、
羨む入院中の父と俯瞰するおば。
その翌日には、
父の病室に母がたぬきケーキを差し入れたようで、
感動溢れるLINEがこちら。
実に平和である。
新たな目撃情報が!
そんなこんなで、
たぬきたぬきと言いまくっていたところ、
新たな目撃情報が入った。
なんと、四日市にも、
たぬきケーキが生息しているというのだ。
居ても立っても居られずに向かったのは、
四日市市楠町にあるマルミ製菓舗。
住宅街にポツンとある店舗で、
えっ、ここにたぬきいるの?という外観。
市販のお菓子や、
アイスクリームが並んでいる店内を見渡す。
たぬきケーキ、発見!!確保!!
マルミ製菓舗さんのたぬきケーキ
創業約45年のマルミ製菓舗。
創業者であるお父さまが昨年1月に他界され、
今は息子さんが跡を継がれている。
こちらがマルミ製菓舗で捕獲したたぬきケーキ。
バチっと目が合った子を手に取った。
ずっしりと感じる重み。
私の知るたぬきケーキと比べ、
サイズも大きめである。
中は王道のバタークリーム。
スポンジは少し洋酒がきいている。
口に含むと、
風味広がるバタークリーム。
あゝ懐かしい…。
これ程浸れるのは、
私にとってノスタルジックな味だからで、
きっと誰の胸にも、
想い出が想起される食べ物があると思う。
運動会のいなり寿司や、
旅先で寄ったサービスエリアの中華そば、
スキー場のカレーライス、駅の立ち食い蕎麦、
誕生日の定番ケーキや泣きながら食べた焼き芋etc…
一つ一つに懐かしいシーンが浮かび、
その時の家族の表情までぼんやりと蘇るから、
味の記憶というのはすごい。
心がじんわりする想い出の味っていいな。
取材日:2019.2.10
マルミ製菓舗
住所:三重県四日市市楠町南五味塚200-7
電話:059-397-2451
福田ミキ。OTONAMIEアドバイザー/みえDXアドバイザーズ。東京都出身桑名市在住。仕事は社会との関係性づくりを大切にしたPR(パブリックリレーションズ)。
2014年に元夫の都合で東京から三重に移住。涙したのも束の間、新境地に疼く好奇心。外から来たからこそ感じるその土地の魅力にはまる。
都内の企業のPR業務を請け負いながら、地域こそPRの重要性を感じてローカル特化PRへとシフト。多種多様なプロジェクトを加速させている。
組織にPR視点を増やすローカルPRカレッジや、仕事好きが集まる場「ニカイ」も展開中。
桑名で部室ニカイという拠点も運営している。この記者が登場する記事