たぬきケーキのおもひでぽろぽろ
昭和の時代に流行り、
今や絶滅危惧種となっているたぬきケーキ。
先日果たした約30年ぶりの再会については、
下記の記事に記した通りなわけだけど、
たぬきケーキ捕獲の旨を、
家族LINEで報告したところ、
「懐かしい!!」とたぬきフィーバーが起きた!!
記事:絶滅危惧種として存続が危ぶまれている”たぬきケーキ”を捕獲せよ!@潮騒
そう、私が幼い頃、病院への道中に、
たぬきケーキが並ぶ洋菓子店があった。
風邪などの診察帰りに買ってもらえ、
たぬきは注射や薬後のご褒美的存在だった。
もうその洋菓子店はなくなってしまったのだけど、
いまだに風邪をひくと食べたくなる、あのたぬき。
ちょっと話が逸れるが、
友人が以前に、
「私が風邪を引くと、夫が必ずドーナツを買ってくる」
と嘆いていたことがあった。
これもきっと、
ご主人の幼少期の記憶と紐付いた行動なのであろう。
超わたくし事だが、ざわつく家族の模様
懐古心をくすぐられ、
たぬきフィーバーが起きた我が家のLINE。
早速、母と妹は、
ネット上の”全国たぬきケーキマップ”を手に、
捕獲に走ったそうで証拠写真が送られてきた。
![](https://otonamie.jp/wp-content/uploads/2019/02/IMG_0432.jpg)
それを見て、
羨む入院中の父と俯瞰するおば。
その翌日には、
父の病室に母がたぬきケーキを差し入れたようで、
感動溢れるLINEがこちら。
実に平和である。
新たな目撃情報が!
そんなこんなで、
たぬきたぬきと言いまくっていたところ、
新たな目撃情報が入った。
なんと、四日市にも、
たぬきケーキが生息しているというのだ。
居ても立っても居られずに向かったのは、
四日市市楠町にあるマルミ製菓舗。
住宅街にポツンとある店舗で、
えっ、ここにたぬきいるの?という外観。
市販のお菓子や、
アイスクリームが並んでいる店内を見渡す。
たぬきケーキ、発見!!確保!!
マルミ製菓舗さんのたぬきケーキ
創業約45年のマルミ製菓舗。
創業者であるお父さまが昨年1月に他界され、
今は息子さんが跡を継がれている。
こちらがマルミ製菓舗で捕獲したたぬきケーキ。
バチっと目が合った子を手に取った。
ずっしりと感じる重み。
私の知るたぬきケーキと比べ、
サイズも大きめである。
中は王道のバタークリーム。
スポンジは少し洋酒がきいている。
口に含むと、
風味広がるバタークリーム。
あゝ懐かしい…。
これ程浸れるのは、
私にとってノスタルジックな味だからで、
きっと誰の胸にも、
想い出が想起される食べ物があると思う。
運動会のいなり寿司や、
旅先で寄ったサービスエリアの中華そば、
スキー場のカレーライス、駅の立ち食い蕎麦、
誕生日の定番ケーキや泣きながら食べた焼き芋etc…
一つ一つに懐かしいシーンが浮かび、
その時の家族の表情までぼんやりと蘇るから、
味の記憶というのはすごい。
心がじんわりする想い出の味っていいな。
取材日:2019.2.10
マルミ製菓舗
住所:三重県四日市市楠町南五味塚200-7
電話:059-397-2451
![福田ミキ](https://otonamie.jp/wp-content/uploads/2015/10/0c6abe6ba47f91287c049ca7f0a65986_2-150x150.jpg)
福田ミキ。OTONAMIEアドバイザー/みえDXアドバイザーズ。東京都出身桑名市在住。仕事は社会との関係性づくりを大切にしたPR(パブリックリレーションズ)。
2014年に元夫の都合で東京から三重に移住。涙したのも束の間、新境地に疼く好奇心。外から来たからこそ感じるその土地の魅力にはまる。
都内の企業のPR業務を請け負いながら、地域こそPRの重要性を感じてローカル特化PRへとシフト。多種多様なプロジェクトを加速させている。
組織にPR視点を増やすローカルPRカレッジや、仕事好きが集まる場「ニカイ」も展開中。
桑名で部室ニカイという拠点も運営している。この記者が登場する記事