スワサロンという名のサロン
四日市を代表する喫茶店といっても過言ではない、
洋菓子&喫茶店「スワサロン」
その名に惹かれて入ると、
想像以上のサロン感に、
思わず「おぉっ」と声が漏れることでしょう。
ようこそ、ノスタルジーな世界へ。
古き良き時代の空気をそのまま残し、
常連さんたちに愛され続けて65年。
スワサロンが佇む、
”すずらん通り”もまた良いムード。
スワサロンの鉄板メニューは??
ちょうど時刻はランチどき。
メニューを開いて、
まず目に入ったのがピザパイセット。
ピザパイという響きに惹かれる昭和世代なわけだけど、
スワサロンのテッパンは、鉄板イタリアン。
熱々の鉄板に敷かれたふわふわ卵を、
スパゲッティに絡めながら食す。
う~ん、美味しい。
このホッとする味わいってば。
ほっこりしている余裕はなく、
絶妙な卵状態を逃さぬようハフハフ食らいつく。
鉄板イタリアンのお値段は580円。
ランチタイム(11:30~14:00)には、
なんとドリンク付き。
学生時代から通っているというアラフォーの友人は、
「ツウは鉄板イタリアンのミックスベジタブル抜き」
だと言う。
――ほぅ、その理由は??
友人:「自分がグリンピース苦手だから」
――なんだよ、私好きだし。
(全く参考にならない情報だった)
改めてメニューを眺めてみて、
ポパイスパとグリーンスパのネーミングは妙に気になった。
しあわせ満ちるレトロデザートタイム
デザートには、
サロンアラモード、バナナスピリット、
フルーツサンデー、プリンローヤルなど、
懐かしメニューが盛り沢山。
純喫茶の醍醐味だ。
ケーキセットは、
ドリンクとケーキに、
更にミニサラダとみつ豆が付いて630円らしい。
なかなかファンキーな組み合わせである。
今回は、
パリジェンヌという、
気高くエレガントな逸品をレコメンド。
それと、
名物の自家製モカソフトもシルブプレ。
何とも言えない絶妙なバランスの演出付き。
ふと気付くと店内は、
スーツのビジネスマンで満席だった。
コーヒーと煙草を交互に、
親睦を深めるビジネスマン。
やはりここはサロンだな。
テイクアウトはアイスの上だけもOK
テイクアウトブースに掲げられているのは、
フランス洋菓子「モンブラン」の屋号。
以前ケーキ類は全て、
近くのモンブランという工場にて、
製造していた名残なのだそう(現在は店内で製造)
テイクアウトはケーキだけでなく、
バラエティ豊かなアイス類も並んでいる。
モカソフトの”上だけ”もある。
ソフトクリームにはコーン。
その既成概念を超える愉しみ方を問われた気がした。
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普遍なき美味しさの鉄板イタリアンを味わいながら、
まったり浸れる純喫茶。
時代を超えても、
良き時間を過ごさせてくれる。
そうそう、後日、昭和世代から、
スワサロンは3階に個室があって、
当時は学生の溜まり場だったという噂も聞いた。
まだあるのかなぁ。
取材日:2018.12.28
スワサロン
住所:三重県四日市市諏訪栄町15-6
電話:059-352-3441
福田ミキ。OTONAMIEアドバイザー/みえDXアドバイザーズ。東京都出身桑名市在住。仕事は社会との関係性づくりを大切にしたPR(パブリックリレーションズ)。
2014年に元夫の都合で東京から三重に移住。涙したのも束の間、新境地に疼く好奇心。外から来たからこそ感じるその土地の魅力にはまる。
都内の企業のPR業務を請け負いながら、地域こそPRの重要性を感じてローカル特化PRへとシフト。多種多様なプロジェクトを加速させている。
組織にPR視点を増やすローカルPRカレッジや、仕事好きが集まる場「ニカイ」も展開中。
桑名で部室ニカイという拠点も運営している。この記者が登場する記事