スワサロンという名のサロン
四日市を代表する喫茶店といっても過言ではない、
洋菓子&喫茶店「スワサロン」
その名に惹かれて入ると、
想像以上のサロン感に、
思わず「おぉっ」と声が漏れることでしょう。
ようこそ、ノスタルジーな世界へ。
古き良き時代の空気をそのまま残し、
常連さんたちに愛され続けて65年。
スワサロンが佇む、
”すずらん通り”もまた良いムード。
スワサロンの鉄板メニューは??
ちょうど時刻はランチどき。
メニューを開いて、
まず目に入ったのがピザパイセット。
![](https://otonamie.jp/wp-content/uploads/2019/01/AA178095-1EFC-462F-B6E9-EA450C05A091-1024x938.jpg)
ピザパイという響きに惹かれる昭和世代なわけだけど、
スワサロンのテッパンは、鉄板イタリアン。
熱々の鉄板に敷かれたふわふわ卵を、
スパゲッティに絡めながら食す。
う~ん、美味しい。
このホッとする味わいってば。
ほっこりしている余裕はなく、
絶妙な卵状態を逃さぬようハフハフ食らいつく。
鉄板イタリアンのお値段は580円。
ランチタイム(11:30~14:00)には、
なんとドリンク付き。
学生時代から通っているというアラフォーの友人は、
「ツウは鉄板イタリアンのミックスベジタブル抜き」
だと言う。
――ほぅ、その理由は??
友人:「自分がグリンピース苦手だから」
――なんだよ、私好きだし。
(全く参考にならない情報だった)
改めてメニューを眺めてみて、
ポパイスパとグリーンスパのネーミングは妙に気になった。
しあわせ満ちるレトロデザートタイム
デザートには、
サロンアラモード、バナナスピリット、
フルーツサンデー、プリンローヤルなど、
懐かしメニューが盛り沢山。
純喫茶の醍醐味だ。
ケーキセットは、
ドリンクとケーキに、
更にミニサラダとみつ豆が付いて630円らしい。
なかなかファンキーな組み合わせである。
今回は、
パリジェンヌという、
気高くエレガントな逸品をレコメンド。
それと、
名物の自家製モカソフトもシルブプレ。
何とも言えない絶妙なバランスの演出付き。
![](https://otonamie.jp/wp-content/uploads/2019/01/IMG_9359-684x1024.jpg)
ふと気付くと店内は、
スーツのビジネスマンで満席だった。
コーヒーと煙草を交互に、
親睦を深めるビジネスマン。
やはりここはサロンだな。
テイクアウトはアイスの上だけもOK
テイクアウトブースに掲げられているのは、
フランス洋菓子「モンブラン」の屋号。
以前ケーキ類は全て、
近くのモンブランという工場にて、
製造していた名残なのだそう(現在は店内で製造)
テイクアウトはケーキだけでなく、
バラエティ豊かなアイス類も並んでいる。
モカソフトの”上だけ”もある。
ソフトクリームにはコーン。
その既成概念を超える愉しみ方を問われた気がした。
****
普遍なき美味しさの鉄板イタリアンを味わいながら、
まったり浸れる純喫茶。
時代を超えても、
良き時間を過ごさせてくれる。
そうそう、後日、昭和世代から、
スワサロンは3階に個室があって、
当時は学生の溜まり場だったという噂も聞いた。
まだあるのかなぁ。
取材日:2018.12.28
スワサロン
住所:三重県四日市市諏訪栄町15-6
電話:059-352-3441
![福田ミキ](https://otonamie.jp/wp-content/uploads/2015/10/0c6abe6ba47f91287c049ca7f0a65986_2-150x150.jpg)
福田ミキ。OTONAMIEアドバイザー/みえDXアドバイザーズ。東京都出身桑名市在住。仕事は社会との関係性づくりを大切にしたPR(パブリックリレーションズ)。
2014年に元夫の都合で東京から三重に移住。涙したのも束の間、新境地に疼く好奇心。外から来たからこそ感じるその土地の魅力にはまる。
都内の企業のPR業務を請け負いながら、地域こそPRの重要性を感じてローカル特化PRへとシフト。多種多様なプロジェクトを加速させている。
組織にPR視点を増やすローカルPRカレッジや、仕事好きが集まる場「ニカイ」も展開中。
桑名で部室ニカイという拠点も運営している。この記者が登場する記事