オカマのヤスコ・・・誰??
週末の朝。
「オカマのヤスコに勧められたラーメン屋へ行こう」
と夫に起こされた。
オカマのヤスコ・・・誰??
話を聞くと、
飲みに行ったスナックのママが「オカマのヤスコ」で、
湯の山温泉(三重県菰野町)にあるラーメン屋が美味しいと勧められたそう。
ヤスコが出してくれたお通しが美味しく、
彼女が勧める店は確かかも!
と思ったとか。
ほぅ。
オカマのヤスコは知らないが、
ヤスコがすすめる店とやらへ行ってみようか。
以前、熊牧場があった『北の幸 熊』
三重県菰野町の湯の山温泉にある「北の幸 熊」
噂のお店である。
店内は清潔感があり、
窓から見える緑と、
川のせせらぎが気持ち良い。
でも熊推し。
いくつもある木彫りの熊。
どさくさに紛れたプーさん。
賛否あったようだが、
昔は本物の熊が十数頭いる”熊牧場”が併設されており、
賑わっていたのだそう。
溢れんばかりのラーメンは溢れていた
北海道推しだったため、
鮭ルイベ定食(1200円)を注文。
もちろんおススメの味噌ラーメン大盛も(900円)
ドでかい丼に受皿。
溢れんばかりの具。
あ、ラーメン美味しい。
分厚いチャーシューに帆立の貝柱、
コーンに野菜に
いろいろもりもり乗っている。
イカ焼きも追加。
ボリューム満点!!
ところでなぜ北海道??
創業48年の「北の幸 熊」
なぜ北海道料理かというと、
「この店を作った先代が北海道出身だったから」。
熊も北海道の牧場から連れてきていた。
現在のご主人は東京都出身。
40年前、
品川駅前にある某有名ホテルで板前をしていたところ、
先代に声を掛けられやってきたのだそう。
当時ご主人は、
三重県おろか東海に来るのは初。
ノー情報の三重県。
「鈴鹿サーキットのある三重県だから」
そう口説かれやってきたら、
鈴鹿サーキット全然遠いじゃん!
と驚いたのだとか。
3年経ったら東京に帰るつもりが、
熊に魅了されたのに加え、
湯の山温泉の賑わいで、
毎日ラーメンは
400~500杯売れるという繁盛っぷり。
このまま御殿建てるまで頑張ろうと
腹を据えたところに
見事バブルが弾け、今に至るという。
現在、息子さんも湯の山温泉で料理人をされており
いずれこの店を譲る予定と教えてくださった。
因みに、
オカマのヤスコとは長い付き合いで、
この店の常連さん。
ご主人もヤスコのショーを
観に行ったことがあるのだそう。
なるほど、ここに熊がいたのだね
「着いておいで」
ご主人が特別に熊牧場だった場所を案内してくれた。
明るくパワフルで楽しいご主人。
当時、熊が数十頭いたという檻。
今は趣味でアマゴを育てているのだそう。
話しながら
大きな声で「あはははは!!」と笑う
とにかく明るいご主人。
つられて私も笑ってしまう。
そして「これすごくてね・・・」と見せてくれたのがこちら。
その後も「あははは!」と高笑いしながら、
「お客さん来てるから!」
と奥さんに叱られて店に戻っていった。
なんだろう。
よくわからないけど、
美味しかったし楽しかった。
まだ見ぬ”オカマのヤスコ”さん、ありがとう。
午後はゆったり日帰り温泉を満喫。
湯の山温泉では、
来年30年3月、
国道477号線(鈴鹿スカイライン)と
県道・湯の山温泉線を接続する
湯の山大橋(仮称)の完成が予定されている。
賑わいが戻ることに期待!!
お食事処 北の幸 熊
住所:三重県三重郡 菰野町千草7093
電話: 059-392-2671
福田ミキ。OTONAMIEアドバイザー/みえDXアドバイザーズ。東京都出身桑名市在住。仕事は社会との関係性づくりを大切にしたPR(パブリックリレーションズ)。
2014年に元夫の都合で東京から三重に移住。涙したのも束の間、新境地に疼く好奇心。外から来たからこそ感じるその土地の魅力にはまる。
都内の企業のPR業務を請け負いながら、地域こそPRの重要性を感じてローカル特化PRへとシフト。多種多様なプロジェクトを加速させている。
組織にPR視点を増やすローカルPRカレッジや、仕事好きが集まる場「ニカイ」も展開中。
桑名で部室ニカイという拠点も運営している。この記者が登場する記事