老若男女が夜な夜な集う場所。 ~Authentic Coffee Beans~
BENIYA FACTORY過去記事:【R20指定】今夜はまだ帰りたくない。大人が浸る至福のサードプレイス。
ゆったりと椅子に身を沈めた大人たちは、
珈琲を片手に、
このスタイリッシュな空間に浸る。
ある夜、 真剣な表情で、
オーナーと打ち合わせをする男性がいた。 彼は、小学校教諭のゆうじさん。
週の半分はBENIYAに通う珈琲フリーク。
![DSC_0180](http://otonamie.jp/wp-content/uploads/2017/03/DSC_01801.jpg)
お姉さんの結婚式に
何か特別なものをプレゼントしたいと
オーナーに相談したところ、
珈琲豆を自分で焙煎し、
オリジナルブレンドを作ることになったのだそう。
なんてステキな姉弟愛。
そして本日が決行日!!
◇早速、焙煎室へ移動しましょう。
はじめに、
豆を焼く時のポイントについて、
オーナーから説明を受ける。
使用するのは、半熱風式の焙煎機。
![DSC_0214](http://otonamie.jp/wp-content/uploads/2017/04/DSC_0214.jpg)
大切なのは、
なるべく豆に、
火をかける時間は短く、
なおかつ芯まで火を入れること。
目安にして12分~20分の間。
因みに、BENIYAには
半熱風式の他に焙煎機が2台ある。
![DSC_0208](http://otonamie.jp/wp-content/uploads/2017/03/DSC_02081.jpg)
個人店で3台も所持しているというのは、
見る人が見ると、超絶☆異常事態!!
◇生豆を通して、その先の世界を感じる。
生豆を計量し、
欠陥豆がないかをチェックする。 ゆうじさんは学生時代、
大手外資系コーヒーチェーン店で
働いていた経験がある。
ただ、豆は焙煎された状態で
輸入されてくるため、
生豆を見たのは、
このBENIYA FACTORYが初めてだという。
![DSC_0267](http://otonamie.jp/wp-content/uploads/2017/04/DSC_0267.jpg)
BENIYA FACTORYの面白さの一つは、
オーナーが
珈琲を愛しすぎちゃっているところ。 地球の反対側から、
何日も何日もかけて日本にやってくる珈琲豆。
オーナーはいつも
「どんな人が作っているのだろう」と
農園を想像するそう。
かつては、
国と国が命をかけ、
取り合っていた農作物。
各農園の特徴や、
生産国の歴史・背景、
珈琲カルチャー・国柄の好みの違い等々、
オーナーがとっても楽しそうに話してくれるため、
ぶわぁっと珈琲豆の向こうの世界が広がっていく感じ。
![IMG_1337](http://otonamie.jp/wp-content/uploads/2017/04/IMG_1337.jpg)
嗜好品として、
多くの国で飲まれている珈琲の貿易額は、
一次産品の中で石油に次いで多いらしい。
伴って、
豆が良い状態で輸出出来るよう、
日々研究も進んでいる。
その中で、
ブラジル・ダテーラ農園から届く豆は、
最新の真空スタイル。 真空にされた珈琲豆が入っている、
段ボールの側面をみると、蛙のマーク。 これはレインフォレスト・アライアンスといって、
下記の条件を満たした農園に与えられるラベル。
・熱帯雨林の日陰で育てること
・野生生物を保全すること
・化学肥料の使用を管理し、削減すること
・労働者に適切な労働条件を与え、地域社会全体が恩恵を受けること
おっと、
すっかりオーナーの珈琲愛に感化されてしまった。
ガスを入れ、
温度がしっかりと上がったところで豆投入。 使ったのは今年の新豆。
フレッシュな新豆は、
若干の青臭さがあるため、
少し時間をかけて焼くのが良いそう。
均等に火が入るよう、ぐるぐる回る。
![DSC_0298](http://otonamie.jp/wp-content/uploads/2017/04/DSC_0298.jpg)
ナッツを炒るような、
甘~い匂いが漂ってきた。
![DSC_0293](http://otonamie.jp/wp-content/uploads/2017/04/DSC_0293.jpg)
豆の水分が飛び、
焼ける音が軽快なリズムに変わると共に、
今度はほわ~んと焼き立てのパンのような匂い。
![DSC_0313](http://otonamie.jp/wp-content/uploads/2017/04/DSC_0313.jpg)
◇取り出しは、豆の状態をみながら五感で判断!!
音・色・香りにて豆の状態を確認し、
自分の納得するところで・・・出す!!
![DSC_0319](http://otonamie.jp/wp-content/uploads/2017/04/DSC_0319.jpg)
わぁ、珈琲のとってもいい香り。
一粒食べてみて、
思わず笑顔!!
取り出した豆をパッキングし、
1種類目の珈琲豆が完成!!
普段手にしている珈琲豆の前工程を知れてとても嬉しいです。
これから数日、味の変化や経過を知れるのが、また楽しみです。
そうそう、
珈琲豆の焼き立ては味がほぼなく、
焙煎後2,3日熟成させた頃が美味しいんですよね。
私もオーナーに飲み比べさせてもらい、初めて知りました。
◇次の豆はコロンビア。どんどん焼いていこう♪
今回のオリジナルブレンドは、
ベースはブラジル、
コクはガテマラで出す調合。
豆の種類により、
弾け方や香りの違いを感じられ、
とても興味深い時間。
![DSC_0452](http://otonamie.jp/wp-content/uploads/2017/04/DSC_0452.jpg)
◇4種の焙煎を終え、感想を聞いてみた。
「とりあえず、早く飲みたい」
これが今一番のお気持ちのよう( *´艸`) お姉さん喜ばれるでしょうね。
どんなお気持ちでプレゼントしますか??
そもそも、姉にプレゼントをあげた記憶がない程なので、ちょっと緊張しますね。
でも姉も珈琲好きですし、自分が好きな物を手作りで渡せるって気持ちが伝わるかなと思っています。
はい。 僕が焼いたと言ったら、
まず『どういうこと?』ってなると思います。
それから『あんた何やってるの』と言われそうです(笑)
まぁ、お互い好きなものには熱中するタイプなので。
楽しみですね~。
ところで、ゆうじさんの感じる珈琲の面白さって何ですか??
お酒と似ているかもしれないです。
種類も多く、組み合わせやアレンジの幅がひろい。
またエスプレッソやドリップのように飲み方でまた全然変わる。 スイーツとの合わせ方も考えると奥が深いですよね。
とにかくゴールがない感じがはまります。
あゝ、これは間違いなく、
「珈琲を愛しすぎちゃっている」予備軍ですね♪
◇後日、お姉さんの結婚式にて
お姉さんの幸せを想いながら焙煎した
世界で一つだけの珈琲豆。
とても喜んでもらえたという報告を頂きました。 Best wishes for a lifetime of love and happiness!
BENIYA FACTORY
住所:三重県桑名市西別所2005番4
時間:17:00~24:00
定休:月曜日
※R20のお店です
![福田ミキ](https://otonamie.jp/wp-content/uploads/2015/10/0c6abe6ba47f91287c049ca7f0a65986_2-150x150.jpg)
福田ミキ。OTONAMIEアドバイザー/みえDXアドバイザーズ。東京都出身桑名市在住。仕事は社会との関係性づくりを大切にしたPR(パブリックリレーションズ)。
2014年に元夫の都合で東京から三重に移住。涙したのも束の間、新境地に疼く好奇心。外から来たからこそ感じるその土地の魅力にはまる。
都内の企業のPR業務を請け負いながら、地域こそPRの重要性を感じてローカル特化PRへとシフト。多種多様なプロジェクトを加速させている。
組織にPR視点を増やすローカルPRカレッジや、仕事好きが集まる場「ニカイ」も展開中。
桑名で部室ニカイという拠点も運営している。この記者が登場する記事