みなさんこんにちは!キャスターマミです!
三重県の大台町内には現在、48の区があり、各区の単位で行事や清掃活動、寄り合いなどが行われています。区の中にある組や班といった最小単位の自治体で、行事の担当や清掃活動を持ち回りとするところも。また、区の枠を越え、地区単位で行事などを行っている地域もあります。
伝統行事を途絶えさせないよう、かつ現代のライフサイクルに合わせ、自分たちの負担になりすぎないよう。工夫され少しずつ形を変え、守られてきた文化が非常に多い。
清掃活動も活発に行われているため、町は常に美しく保たれています。山に沿った道であっても、木の枝や落石が地元のみなさんによって丁寧に片付けられているので、運転中困ることはほとんどありません。
年に一度、町主催での清掃活動として「大台町環境クリーン運動」が9月に行われます。
この日に合わせ、ボランティアに来てくれる大勢の若者がいるとの噂を聞き、その真相を突き止めました!
地元のおじさんによる証言
私が大台町に地域おこし協力隊としてやって来た2016年春。
その噂は早々に耳に入りました。
地元のおじさん「若者達が何十人も朝早くから清掃に来てくれて・・・県外とか、遠くからの子もいるらしいよ。
マナーも良いし、スポーツしている男の子ばかりだから、力があって本当に助かる。頼りになるよ。」
移住してくれんかな。と言わんばかりに語るおじさん。
その若者たちの繋がりは、スポーツ??
9月。いよいよ彼らの正体を突き止めた!!
大杉谷自然学校もある山深いエリア、大台町久豆(くず)区。今年はこの地区に若者ボランティアが来てくれるらしい。
「大台町環境クリーン運動」は、町内で一斉に朝8時からスタートする。
私が久豆区に入ったのは、8時半頃。
地域のみなさんが、「遅いいやんかー!こっちこっち!」と手招きする。(ゴメンなさい私も自分の地域ちょっと掃除してたのです(笑))
お~!!ほんまや!!若い男の人がめっちゃようけ集まってる!!
噂の通り、頼りがいのありそうな体つきのみなさん・・・!
こんにちは~!取材いいですか??「ぜひぜひ!写真撮って!」とみなさん気前よく整列。
ありがとうございます~!!代表の方はみえますか?「あっちの方にいると思うけど・・・」
やっとお会いできました!
若者たちのリーダー的存在、前山功治さん。
どんなみなさんにお越しいただいているのですか??
「県内外から集まってくれた、ボルダリングをしている仲間です。」
ボルダリング愛好家のみなさんだったんですね!!なるほど、鍛え上げられた身体、納得です!!
クライマーたちがなぜ、地域の清掃活動に参加するのか
午前8時から作業開始ということで集合時間は7時45分だったそうですが、前山さんがブログで召集をかけて、集まったのはなんと100名近いみなさん。
5年ほど前からこのエリアの清掃活動に合わせクライマー仲間を募りお手伝いするようになったそうです。
当時あまり知られていなかったボルダリング。三重県で良い岩があるのが数箇所なんだそうで、そのひとつがここ大台町。
地域のみなさんにボルダリングを理解してもらうため。自分たちが気持ちよく遊べるにはどうすればいいか。
挨拶を兼ねて、感謝の気持ちで地元のみなさんの環境クリーン運動の日に合わせ、スタート時間からしっかりと清掃活動をお手伝いすることを始めたそうです。
毎年のここと既に定着していて、この日も地域のみなさんは、笑顔でクライマーさんたちとお話し交流していました。
それは、なんとも素敵な光景でした。
最後に
前山さんは、後日大台町で開催された農業体験イベントにも参加してくださいました。
爽やかな好青年とは、彼のことでしょうね!
彼の提案で、地域の方々と、この地域を遊び場とするクライマーたちの素晴らしい相互関係が築けている。
前山さんは語ります。
「2020年東京オリンピックから、スポーツクライミングとして新しく競技に加わります。
今後もさらに競技人口も増えていくと思いますが、遊ばせてもらう代わりに私たちも地域の方に貢献したいと思っています。
地元のものを消費したり、宣伝したり。地域活性化のお手伝いができるなら大変嬉しく思います。」
良いサイクルが今後も続いていき、何かを生み出すかもしれませんね。
キャスターマミ。OTONAMIE記者。松阪市出身。生まれ育った三重が大好きで、三重を盛り上げたくて地元タレントに。テレビ・ラジオ出演、祭りやイベント、ブライダルMCとして活躍中。この記者が登場する記事