伊賀鉄道「上野市駅」から南へ徒歩1分。ここ3年で新店舗が続々オープンしていると話題のスポット「新天地Otonari」に、今度はイケメン(!?)ファーマー直営のマルシェがオープンしたと聞いて訪ねてきました。
7月11日にオープンしたばかりの「オトナリマルシェ」。ステンシルが施された木箱に野菜がゴロっと入れてあって、おしゃれ!!八百屋じゃなくて「マルシェだ!」と入る前からテンションがあがります。
店主は現役農家さん。店主さんが育てた朝採れ野菜のほかに、季節のフルーツやスイーツ、加工品もあるらしい。。。
「WELCOME TO VEGETABLE WONDERLAND」の文字に誘われて店内に入ってみました。旬の野菜はもちろん、少し珍しいものまで、いろんな野菜がずらり!!
目移りしていると・・・「いらっしゃいませ!」と爽やかな笑顔で迎えてくれたのは噂の店主、福森正和さん(35)。趣味はロック。
幼い頃から実家の農業を手伝いつつも、一旦は塾講師として就職した福森さんですが、30歳のときに「やっぱり農業を極めたい!」と塾講師を辞め、農業に専念することを決意。そして「生産するだけじゃなく、お客さんに直接説明して販売したい」との思いを直営店という形で叶えました。
店内に並ぶのは福森さんが育てた野菜が中心。「有機、水耕、慣行などいろんな栽培方法がありますが、それぞれに長所短所があるので、どれかだけに決めるのではなく、成長過程や作物の種類によって適した栽培方法をおりまぜるのが僕のこだわり」と福森さん。「生産して出荷するだけでは、そのあたりのことを消費者に伝えられないので、いつか直営店を持ちたいと思ってたんです」と、野菜について熱く語るうちに「うちの畑見に来ます??」と言うことで、オトナリマルシェから車で15分ほどの伊賀市千歳にある福森さんの畑にもお邪魔しました。その様子がコチラ!
ちょうど夏野菜の収穫まっさかり。ナスやキュウリそしてスイカなどいろんなお野菜がすくすくと育っていました。こちらは水田。伊賀米コシヒカリがキラキラと成長中。秋の稲刈りを待ちます。
朝と夕方、農作業をしてそれ以外の時間はなるべくお店に立つ・・・なかなか大変です。が、そこは明るくて笑顔がキュートな奥様が内助の功で支えます。
再び店内にもどって・・・福森さんの野菜を使った加工品をチェック。こちらは伊賀&名張を中心にオーダースイーツの販売や、アイシングクッキー教室などで活躍している本田智子さんが手掛けるスイーツ&焼き菓子のコーナーです。
甘いだけじゃなく、お酒のお供になるような大人味の焼き菓子たち。ちょっとした贈り物にもいいですね。このほか、地元パン屋さんとコラボした野菜パンや、同じく新天地Otonari人気店「イタリアンバール オノ」のオリジナルドレッシング、農家仲間のニンジンジャムなど、伊賀ならではの加工品もいろいろありました。なるほど「VEGETABLE WONDERLAND」というわけだ!
「野菜の宅配や、農作物を使ったコラボ商品の開発、イベントへの出店など、ただ並べるだけじゃない農作物の販売の仕方を模索中です。若い生産者がやりがいをもって農業を続けられる仕組みをつくっていきたい。まだまだスタートしたばかりですが、毎日、いろんな方とお話しできて楽しいです。気軽に寄ってもらえたら嬉しい」と福森さん。
上野市駅前にまたひとつ元気なお店が増えました。まだ訪れたことのない方、いま新天地Otonariが熱いですよ!
OTONARI MARCHE(オトナリマルシェ)
住所:伊賀市上野丸之内23新天地Otonari
TEL:080-5129-5592(当面の間不定休)
営業時間:10:00~18:00
URL:https://www.facebook.com/otonarimarche/
kanzaki chiharu。OTONAMIE公式記者。伊賀市在住のフリーライター。出身地、広島のタウン誌→東京の編集プロダクション→フリーランスとして独立して早20年。現在は伊賀に拠点を持ち、伊賀の情報誌の執筆をはじめ、企業広告コピー、イベント企画提案などを手掛ける。日本酒好きが高じて、「伊賀酒DE女子会」の企画運営をはじめ、日本酒関連の執筆、コーディネート、イベント運営も行う酔っぱライター。得意ジャンルは日本酒、伊賀情報。2016年「日本酒女子普及委員会」会長に就任。https://ameblo.jp/iganonihonsyudaisuki/