三重弁ももたろう第3話「ちみぎるの巻」
三重弁の魅力について、熱く妄想を膨らませるコーナー。方言を毎回ひとつピックアップして話に。みんなもこれを読んで、スマートに三重弁を使いこなそう!そして、生きた三重弁を聞きに、三重県においない!
※【解説】おいない:動詞。おいで、いらっしゃいの意味。いないの丁寧語ではない。
オトナミエ非公式キャラクター「音ナミエ」
非公式だから好き勝手していい?
◆前回のあらすじ
川に洗濯に行ったナミエちゃんが底なし沼に沈んで
着いた竜宮城で、飲み食いしすぎて動けないっス
三重弁ももたろう第1話「ふんごむの巻」
三重弁ももたろう第2話「ずつないの巻」
三重弁ももたろう第3話「ちみぎるの巻」
「くっはぁ〜〜〜〜〜〜♩ 」
「もう、お腹いっぱいやぁ〜♩」
「もう食べられへん〜♩動けへん〜♩」
「めっちゃ幸せやなぁ〜〜♩
乙姫:今日はもう遅いですし、一晩泊まってかれますか?
「ええ!?そんなん悪いしぃー…うーん…」
「で、で、で、でも、そこまで言ってくれるなら…」
「じゃ、じゃ、じゃあ、好意に甘えて一晩だけ!」
そんな小さな、
赤福ぜんざいについてくる
塩昆布ほどの小っさな気持ち…
おにぎりせんべいよりもサクッと軽い気持ち…
それが、悲劇の始まりだった…
…
3年の月日が流れ…
ナミエはまだ食っちゃ寝していた
帰るタイミングをとっくの昔に失い、贅沢の限りを尽くした料理をむさぼり喰らっては、寝るという、何も生み出さない、非生産的なニート天国から逃れる術を完全に失っていた。
「お〜〜〜〜〜〜ぅい!!」
「お酒が切れましたよぉ〜〜!!」
「早く持ってこんかぁーい!!」
カメ:はい、はーい!今、行きますからぁー!!
はぁ…しかし、あの人いつまでいるんですかねぇ…
乙姫:困ったわね…恩人みたいだし、今さら帰れとは言いづらいし…
猿山:お悩みのようですね?
そこに現れたのは全身を茶色のスーツで包んだ一人の男
乙姫:さるやまさん!
猿山:お悩みのようですね。私が悩みを解決しますよ。
猿山は、自信に満ちた表情でナミエの元に向かった。
猿山:お嬢さん、初めまして。
「ん?あんた誰なん?…ムシャムシャ…」
猿山:この店の常連の猿山と言います。
「へぇー…常連さんなんやぁー…ムシャムシャ…」
猿山:ここの料理、美味しいですよね〜
三重の地場産の食材をふんだんに使ってて
松阪牛とか、伊勢エビとか、あわびとか…
「へぇー…モグモグ…」
猿山:ふふっ♩お嬢さん、ほうばりすぎですよ♩
「ひぁってほいひぃんだもん(だって美味しいんだもん)」
猿山:ふっ…ほっぺたが、こぶとり爺さんさんみたい…
「なぁに〜〜〜〜ぃ!?」
猿山が言い終わるより早く
ナミエの声が店内に響きわたった
「誰が小太りじいさんや!?」
猿山:いや、ちが…ちがいます!小太りじゃなくて、コブ取り…
「誰が小太りでムチムチだぁ!?」
猿山:いや、そこまで言ってないし…
「そこまでって、少なからず思ってたんか!!!」
「ジロジロジロジロ、いやらしい目で!!!」
「小太り、小太り、うるさいんじゃ!!エロザル!!」
ち…
ち…
ち…
ちみぎったんぞっ!!!!
おにがあらわれた
さるはにげだした
YOU ARE SHOCK!!!!!
つづく…
【解説】ちみぎる:動詞。つねるの意味。ちみぎるって、ちぎるっぽくて、肉を引きちぎるっぽくて、めっちゃ痛そうだよねー。ブチッ!っていうイメージ。スナックの小悪魔的ママ風に「もう〜♩よっちゃんったらぁ〜♩そんな親父ギャグばかり言ってると、ち・み・ぎっ・ちゃう・ぞぉ〜♩」と甘く使おう!さぁ、レッツトライ!
3話目、なにこの展開。大丈夫か?この話、ももたろうで間違いないんだよな?( ´Д`)y━・~~ま、細かいことはさておき、さて、次回!どうなる竜宮城?うら若き乙姫の運命はいかに!?You are shock!!!!! I am shock too!!!!!
いや〜♩方言っていいなぁ…♩(*´∀`)
つちだ。OTONAMIE公式記者。三重を中心に音楽活動をする、男女ダブルボーカルユニット「モジプール」のボーカルの1人。音楽と漫画と飲み放題をこよなく愛する。得意ジャンルは音楽、マンガ、美味しいもの、方言、妄想。この記者が登場する映像