近鉄・JR・養老線の3路線に加え、
三岐鉄道北勢線の駅も併設された、利便性バツグンの桑名。
もし桑名に観光客として訪れていたら、
改札を出たあたりから、
何となく『しまった・・』と思い始めるでしょう。
特に駅直結の『桑栄メイト』は中々のインパクト。
実は美味しくて素敵なお店が多いのだけど、
ノー情報の場合は、テンションがガタッと落ちるはず。
でも、そんなことお構いなしに煽ってくる看板。
古くて暗め…築40年以上の昭和全開物件。
その奥には、懐かしのドムドムバーガー。
なんと今や、東海地区に現存している唯一の店舗。
創業時、店名を『エール』にしようと準備していたところ、
同ビルに同名の薬局があることを知り、
急遽『ルール』に変えたという歴史付き♪
めちゃ美味しい餃子屋なのだけど、
どこか虚無的なキャラクター。
メニューは餃子のみ。
ご飯もありません。
お昼時には行列が出来る人気店。
キテるね、手書きブーム。
張り紙も秀逸。
『階段に弁当箱等捨てないで下さい。ここはゴミ箱ではありません。』
いくら古くても、ゴミ箱とは思っていないよ。
もちろんトイレとも思っていないよ。
こじあけたくなるのは、
景観的に”自動感”がないからかな。
これは数年前まで貼られていた注意書き。
「女子トイレに不審者が出没しますが女装しています」
もはやホラー。
この文面の接続詞は逆接で正しいのだろうか。
使用中に見上げたら女装男と目が合うなんて、
想像しただけで鳥肌・・・
でもご安心を。
張り紙効果もあってもう現れていません。
清掃のおばちゃまの話では、
このビルには有名な女装老人もよくおり、
ロングスカートにロングヘアー、
唐傘を持ち堂々と男子トイレに入っていかれるそう。
粋な感じでとても素敵な方らしい。
へぇ~…
そんな事もよりも
清掃のおばちゃまの悩みの種は、
誰かのお食事事情。
トイレの個室の中で食事した痕跡が多々あり、
過去にはバナナの皮が置き去りになっている日が続いたらしい。
ランチメイト症候群かな…桑名を憂える。
なんて言うか、いろいろ賑やか。
繰り返しになりますが、桑
栄メイトには美味しいお店が沢山入っている。
なので、この渋さもまたスパイス。
最後にこちら。
「心ふれあう躍進のメイト」
分かってはいるけどやっぱり地下街の看板は3つ。
頑張れ、桑栄メイト!!
躍進に期待☆
福田ミキ。OTONAMIEアドバイザー/みえDXアドバイザーズ。東京都出身桑名市在住。仕事は社会との関係性づくりを大切にしたPR(パブリックリレーションズ)。
2014年に元夫の都合で東京から三重に移住。涙したのも束の間、新境地に疼く好奇心。外から来たからこそ感じるその土地の魅力にはまる。
都内の企業のPR業務を請け負いながら、地域こそPRの重要性を感じてローカル特化PRへとシフト。多種多様なプロジェクトを加速させている。
組織にPR視点を増やすローカルPRカレッジや、仕事好きが集まる場「ニカイ」も展開中。
桑名で部室ニカイという拠点も運営している。この記者が登場する記事