誰も使い方がわからない、伝説の和菓子職人が孫に残した「謎の木べら」@津市とね菓子館

誰も使い方がわからない、伝説の和菓子職人が孫に残した「謎の木べら」@津市とね菓子館

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「神棚を掃除しとったら、えらいモン出てきた…。」
今年(2015年)の夏、同窓生のとね菓子館の四代目 刀根武士社長からLINEがきた。
※とね菓子館は津市を代表する創業明治43年の老舗和菓子と本格洋菓子店。

11262015S__21102597“計画を立てよ・成功祈ル” ・・・である。
「これは、和菓子を作るときの木べら? えっ、昭和61年10月って29年前やん!今初めてみたの?」

11262015S__21102594四代目刀根武士社長「そうなんさ…。木べら自体は昭和24年って刻んであるで、66年前に作ったんやと思う。

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謎は深まる…。
「この木べらは、どうやって使うの?」
四代目刀根武士社長「それがさぁ、知らんのさぁ。いろんなところで和菓子の修行したけど、こんな木べら見たことないで。」

二代目(四代目刀根武士社長の祖父)は、津を代表する銘菓の一つである「梅干し」を考案し、大ヒットを産んだ和菓子職人だ。津の方ならほとんどの方がしっている銘菓だ。

※梅干しは、ゲスト記者のチャン・カワイが、WEBマガジンOTONAMIEの本始動で告知映像【衝撃】チャンカワイが地元三重県を取材中に消えた!?@とね菓子館」でも掲載。

「三代目(四代目の父親)に、この木べらのこと確認した?」
四代目刀根武士社長「したけど知らんって。存在も使い方も…。洋菓子職人やしね…。」

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“計画を立てよ・成功祈ル・・・”

ん!待てよ!

ここで一つの仮説が頭を過ぎった。

“もしかして、この木べらを使えば、大ヒット和菓子「梅干し」をさらに上回る、ものスゴイ和菓子が作れるのでは…。しかし祖父である二代目は、あえてその具体的な手法は伝えず、四代目が二代目と同じくらいの和菓子の技量を身に付けたとき、この木べらの使い方がわかる。” ではないだろうか。

あくまで仮説だが、もしそうだとすると、二代目はとても粋な和菓子職人である。

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津市の国道23号線にある、とね菓子館。(百五銀行本店の向かい側)

月日は過ぎ、11月。別件で四代目刀根武士社長に会いに行った。

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1Fには職人こだわりの和洋菓子が並ぶ。
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2Fには、茶室もある。老舗和菓子屋を感じる。

村山「そう言えばその後、例の木べらのこと、何か解明した?」
四代目刀根武士社長「それがさぁ、知り合いの和菓子職人に聞いても、こんな木べら見たことないって言うんやわ。謎やわ・・・。」

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四代目 刀根武士社長

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四代目刀根武士社長「これが普通の木べらなんさ。餅を扱う時に使う木べらな。」
村山「例の木べらに比べると波型にカットされてないね。」

19和菓子職人セピア
出典:パンフレットより

四代目刀根武士社長「これは上生菓子などに筋を入れる時に使う三角ベラな。桜の木からできていて、今ではこの三角べらを作れる職人って、日本で8人しかおらんのやで。」
その8人も気になるが・・・。

11262015DSC_0386村山「ところで、梅干しを考案した二代目ってどんな方やったん?」
四代目刀根武士社長「書とか絵とかが好きな文化人やったよ。白髪のオールバックで。」

勝手なイメージだが、美味しんぼの海原雄山を連想してしまった。

結論として、謎は解明されませんでした。
何故二代目は四代目刀根武士社長以外の人間に、謎の木べらのことを伝えなかったのか。(三代目は洋菓子職人)。

冒頭に書いた仮説が正しければ、素敵な老舗和菓子屋の物語になりそうです。
答えなんてない方が、その方がいいかも。

とは言いつつも、
「この木べらの使い方わかるで!」
「この木べらの使い方、こうじゃない!」
と、ご意見がある方はメールでもFacebookでもOKなので、ぜひご意見お待ちしております。
メール:otonamie@gmail.com
Facebook:https://www.facebook.com/otonamie


とね菓子館
電話:0120-26-4343
住所:津市本町26-20
定休日:水曜日
ホームページ


 

yusuke.murayama
村山祐介。OTONAMIE代表。OTONA MASTER。
ソンサンと呼ばれていますが、実は外国人ではありません。仕事はグラフィックデザインやライター。趣味は散歩。昔South★Hillという全く売れないバンドをしていた。この記者が登場する記事

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