大漁旗は「福来旗(フライキ)」とも呼ばれる祝い旗。
船が海に出る時、人々は大漁を願い、祈りを旗に託します。
船が陸へ帰る時、漁師たちは旗を揚げ、人々に大漁を知らせます。
大漁旗を揚げた船を見た人々は、きっと
「福の神が来た」
と思ったことでしょう。
三重県南部、熊野灘に面する尾鷲市。
海とともに歩んできたこの町には、かつては多くの大漁旗職人がいました。
現在は万助屋三代目の山本昇吾氏(85歳)ただ一人に。
後を継ぐ者はいません。
なんとか後継者を。なんとか尾鷲の大漁旗を残せないか。
そんな想いを抱く人々が繋がり、様々なカタチになりつつあります。
その一つが今回ご紹介するムービー『ONE- a story of one and only』です。
尾鷲商工会議所様のご尽力で実現しました。
制作はドローイングアンドマニュアル株式会社。
デルタブルースのBGMがより一層、尾鷲の魅力を引き出しています。
ぜひご覧いただき、あまり知られていない尾鷲最後の染め職人のことを知っていただければと思います!
尾鷲商工会議所
http://owasecci.com/hata
ドローイングアンドマニュアル株式会社
http://www.drawingandmanual.jp/
タナカカツマサ。グラフィックデザイナー。趣味:空想にふけること。散歩。昔、東京の探偵社在籍中にデザインと出会うという特殊な過去を持つ。ご縁ある人、モノ、コト、町を紹介しつつ、三重の魅力を感じてもらえたら・・・と思います。OTONAMIE投稿者。