鳥羽市で70年続く旅館「扇芳閣」に、現在国内で唯一ラッコを飼育している鳥羽水族館とのコラボレーションで、新たなコンセプトルーム「rakko blue(ラッコブルー)」「rakko green(ラッコグリーン)」が完成!予約開始から大きな反響を呼び、2026年2月26日から宿泊がスタートしました。「泊まれる水族館」をキーワードに、ラッコをはじめたくさんの生き物が暮らす海を模したお部屋となっています。どんな仕掛けやこだわりがつまっているのでしょう。お部屋の様子をご紹介します。
■ rakko green
エメラルドのように美しく柔らかな緑を基調としたrakko greenのお部屋。天井と壁を2頭のラッコが泳ぎ回っています。イロワケイルカ、ウミガメ、魚たちの群れに、生い茂る海藻も。天井には海中に優しく差し込む太陽光が描かれ、本当に穏やかな海に飛び込んだ気分になれます。定員は2名。テラスには貝殻の形をした信楽焼の露天風呂が設置されています。



■ rakko blue
一方、rakko blueのお部屋は澄んだ青が貴重。rakko greenより一回り広く定員は4名です。青い海を2頭のラッコのほか、ジュゴン、マナティ、ウミガメ、イロワケイルカなどが悠々と泳いでいます。rakko blueの特徴は、ラッコたちと写真が撮れるフォトスポットや、海藻の森に潜り込んだような隠れ家スペース。旅のワクワク感を高めてくれます。こちらのお部屋も信楽焼の露天風呂付きです。鳥羽湾を眺めながらお風呂に浸かれます。



ふたつのお部屋に共通で、特別展示「ラッコとごはん」として、鳥羽水族館のラッコたちが食べたオオアサリの貝殻をディスプレイ。なかなか間近に見られない貴重なものです。

このコンセプトルームは、鳥羽水族館の監修のもとでつくられました。リアルとデフォルメのバランスにこだわり、生き物たちの細部まで再現されています。主役のラッコたちは実物に近い大きさだそうです。室内には、天井や壁面の生き物を解説するポップも。鳥羽水族館でラッコ、ジュゴンなどに会う前、あるいは会った後に、このお部屋で詳しく学べるのもいいですね。

この他、鳥羽水族館のラッコが取り上げられた雑誌、鳥羽水族館の生き物をモチーフとしたアメニティ・グッズも用意されています。海と海の生き物たちを身近に感じられる空間で、思い出深い時間を過ごせること間違いなしです。
コンセプトルームのデザイナーさんのおはなし
今回、コンセプトルームのデザインを担当し、イラストを一から制作したのは、三重県伊勢市「サンハジデザイン」のデザイナーであるオヅソウタロウさん。魚のボードゲーム「サカナガサ」の開発や、鳥羽旅館組合と鳥羽水族館によるナイトアクアリウムの限定ステッカーの制作に携わってきた方です。鳥羽の海には昔から釣りをして親しんできたといいます。そんなオヅさんにお話を聞きました。

Q コンセプトルームのデザインでこだわった部分は?
A ラッコをリアルに描きつつ、見た目や仕草のかわいらしさが十分に伝わるデフォルメ具合のバランスを試行錯誤しました。すべて鳥羽水族館さんに監修いただき、ラッコの耳の大きさや胴の長さ、イロワケイルカの白黒模様など、細かい部分まで表現しています。
今回は、「生命力あふれる鳥羽の海」を体感できる空間を目指しました。描いている海藻は、どれも鳥羽の海に生えているものです。ベタ塗りではなく優しい色合いとノイズグラデーションの質感で、本当に海の中で目を開けたような景色をつくり上げました。窓側から光が差し込むデザインで、自然光とも調和する。長時間いても心地よく過ごしていただけると思います。
Q お客様に一番見てもらいたいポイントは?
A 広々とした天井を軸に絵が出来上がっていきました。ベッドに寝転んで上を見上げてみてください。海の様子が一番よく見えるはずです。rakko greenの天井には、ウミガメを下のアングルから描いています。rakko blueでは、ジュゴンやマナティの姿をゆったりと楽しんでいただけるでしょう。

Q オヅさんの思う鳥羽の魅力は?
A デザインを考える際に、「生命力あふれる鳥羽の海を見てもらいたい」というリクエストをいただきました。私も鳥羽の魅力は豊かな生態系だと思います。訪れた人たちには、海や山の自然にふれてもらえたら嬉しいです。
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ラッコと縁の深い鳥羽市に生まれた新名所。ご家族でも、ご友人とでも、一人旅でも、ラッコファンの方も、水族館が好きな方も、どなたも非日常感あふれる特別な時間を過ごせるでしょう。
2025年に創業70周年を迎えた扇芳閣。天然温泉を堪能できる「庭園露天風呂」と鳥羽湾を一望できる「展望台浴場」があり、コンセプトルームと共にバリアフリーの貸切風呂もできました。お子さん向けのスペースも充実しており、近隣には森や山の自然を楽しめるスポットもあります。
扇芳閣の谷口優太社長は、
「ラッコルームの販売開始から2か月。おかげさまで、すでに400名を超えるお客様にご予約をいただきました。想像以上に多くの方に関心をお寄せいただき、スタッフ一同、心より感謝しております。
ラッコをきっかけに、この鳥羽の海や自然、そして旅館での時間を楽しんでいただけることが、私たちにとって何よりの喜びです。
これからお越しいただく皆さまにとって、心に残る滞在となるよう、準備を進めてまいります!」
と話します。
鳥羽で歴史を紡いできた旅館と水族館の新たなコラボレーション。豊かな自然の恩恵を味わう旅のお宿にぴったりです。ご興味ある方はぜひチェックしてください。詳しくは扇芳閣の公式ホームページへ。
根っからのラッコファン。ラッコので出会いを求めて国内外を旅してきた。写真展、トークイベントなどで、ラッコの魅力を伝え、生きものとの共生に考えるきっかけづくりをしている。もちろん鳥羽水族館ラブ。Instagramなどでは「らっこばやし」の名前で発信中。普段は、コピーライター、ファシリテーター、講師として働くフリーランス。愛知県あま市出身。




