ホーム 01【食べに行く】 すごいぞ!ヤクルトレディー!鳥羽のソウルフードだったホルモン味噌焼きそば@わらい屋

すごいぞ!ヤクルトレディー!鳥羽のソウルフードだったホルモン味噌焼きそば@わらい屋

「冨士乃屋っている、ホルモン味噌焼きそばが美味しい店があったんやけどな。今日も閉まっとるな」。

5年程前、鳥羽出身のベテランカメラマンと鳥羽なかまちを取材しているときだった。カメラマンはホルモン味噌焼きそばはソウルフードであり青春の味だという。あとで知ったのだが、この頃にちょうど閉店したらしい。

3年程前に鳥羽なかまちを別件で取材していた。旧冨士乃屋の近くに突如、プレハブ小屋のたこ焼き屋ができていた。

その時から気になっていた、令和に誕生した昭和な佇まいの店「わらい屋」。

それと同じく気になっていた鳥羽のソウルフード、ホルモン味噌焼きそば。とある知り合いから「わらい屋さんにホルモン味噌焼きそばがあるらしい」と聞いた。さっそく開店時間に合わせて行ってみた。

こういうのも売っている

たこ焼きは学割あり

店内にはたくさんの種類の駄菓子やフードメニュー。店主に聞いたところ近くのコンビニが閉店してので、子どもや学生が店に通うようになり、リクエストに応えていったら種類が増えたそうだ。

店主:この前なんか、ひとりの高校生がコロッケ5個も買って食べていったんよ。もうびっくりして。

わらい屋は、何度か冨士乃屋に足を運び、味噌ダレの味を教えてもらったそう。早速ホルモン味噌焼きそばを注文。

カウンターの向こうにある鉄板では、ホルモンと焼きそばが香ばしい音を立てる。待っている間に店内を見渡してみた。

店主:そのアイスの冷凍庫は古いやろ?霜がすごいで大変なんさ。

調理中の店主に続けてお話を聞いた。この店の成り立ちは、近所の空き店舗を利活用したお洒落なカフェの一部を間借りし、たこ焼きを売り始めたこと。しかし3日で独立。

店主:友だちから「あんなお洒落な店でたこ焼きは似合わん」って。私も「そやな」と思って店を出したんさ。

店主のご出身はとなりの地区、目と鼻の先にある安楽島町。結婚してこちらの地区に嫁いだそうだ。

店主さん

店主:もうちょい遠くがよかった。ちかーい!てなったわ。

追いダレ付き!

明るい皆さんのお話を聞いていたら、ホルモン味噌焼きそばが完成。私は小銭を持ち合わせておらず、5千円札を渡した。

店主:お釣りあったかなー。あれ、ないわ。あー!ええとこにきたやんか。

振り返るとヤクルトレディーのにこやかな笑顔。

店主:これでええわ。両替して。

万能なヤクルトレディーの仕事術

ヤクルトレディーは車にもどり、千円札と両替をしてくれた。

ヤクルトレディー:両替でも何でもするで。ヤクルトも飲んでな!

店主がヤクルトレディーに、私が冨士乃屋のことを知ってこの店にきたことを伝えてくれた。

ヤクルトレディー:行ってみる?冨士乃屋さん。着いておいで!

すごい・・、すごいぞ!ヤクルトレディー!

ヤクルトレディーは冨士乃屋さんの勝手口を開け「まいど!こんにちわー」と入ると冨士乃屋のご夫婦がいらした。

昔は出前もしていたそう

お話を聞くと、冨士乃屋の味噌ホルモン焼きそばは、焼酎の梅割りと一緒に食べる人が多く、焼きそばに追いダレや七味唐辛子を掛けて濃い目でいただくのが主流だったそう。

帰りの車中でホルモン味噌焼きそばをいただいた。確かに追いダレをすると辛めの味噌味になり、お酒が合いそうだと思った。ホルモンの脂も全体に馴染んで美味しい。

ホルモン味噌焼きそばと、明るいお母ちゃん方と過ごした不思議な時間に、元気をもらった昼下がりでした。

 


 

わらい屋
鳥羽市鳥羽4丁目4−7
https://tobanakamachi.com/tobanakamachi_shop/waraiya

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