まちの中心にはエメラルドグリーンにも見える美しい清流、宮川が流れている大台町。心身共に疲れたときは自然を楽しみながらドライブをして、奥伊勢フォレストピアで日帰り温泉を楽しむのが私のお決まりのコースです。
今回は、大台町の豊かな森林資源を活用したプロダクト「Odai(オオダイ)」をご紹介します。天然成分100%のエッセンシャルオイルをはじめとする商品は、見ているだけでもうっとりするシンプルで美しいデザイン。プレゼントにもぴったりの大台町発のプロダクトです。
大台町で森づくりをされている宮川森林組合と共に商品開発を行い、販売促進を担う株式会社サカキL&Eワイズの徳田さんにお話を伺いました。
大台町の豊かな自然を活かした「Odai」
大台町は人と自然が共生する町“ユネスコエコパーク”に認定され、そこには人の心を癒すほど、美しく豊かな自然が広がっています。まちの約90%を占める豊かな森林は、森林所有者が組織する宮川森林組合によって手入れされています。大台町には数百種類以上といわれる多種多様な樹木が生育しており、古くから林業が基幹産業として位置づけられています。
森に携わる仕事は総じて林業と呼ばれ、全国的に景気が悪いと言われ、長い年月が流れています。「Odai」の取り組みは、そのような森林が抱える経済的、環境的課題を克服する一助となり、新たな林業へと発展していく事を目的としています。
「これまでの林業は、多様である事は不効率であるとされてきました。Odaiの開発者は、規格品を大量生産するこれまでの林業だけでは、問題があるのではないだろうか?という疑問から、これまで活用されてこなかった多様な広葉樹資源を組み合わせ、付加価値を作っていくことに挑みました」(徳田さん)
こうした課題を元に、建築材や一様な樹木にこだわらずに、多種多様な森林資源を使って暮らしに取り入れられるモノづくりを行い、森林資源の価値・可能性を発信したいという考えのもと生まれたのが、Odaiです。
「香りがする木は蒸留して精油として、香りが抽出できない木でもディフューザーのリード(装飾用)に活用し、手に取る方に森林資源の魅力が伝わるモノづくりをしています。またこれらは多種多様な樹木が自生する大台町だからこそ発信できるプロダクトだと思います。自然から生まれる『揺らぎ』を天然成分ならではの『揺らぎ』で表現し、常に同じでない事、異なる事の価値を発信しています」
美しく、やさしいプロダクト
人気の商品は「ヒメシャラディフューザーセット」。フレグランスウォーターは、大台町産の5種の樹木(クロモジ、タムシバ、ヒノキ、カナクギノキ、スギ)の精油と芳香蒸留水をブレンドしてつくられており、リードは、ヒメシャラという広葉樹の枝を使用しています。置くだけでお部屋がスタイリッシュになりそうなデザインです。
「100%天然由来成分なので、小さいお子さんやペットを買われているご家庭でも安心して使っていただけますし、ケミカルな香りや強すぎる香りが苦手な方には特にご好評をいただいています」
2020年には、化粧品シリーズ「cokage(コカゲ)」が誕生。大台町の森の樹木から収穫し、その木々を育てた山水で蒸留した精油などを使用した固形石けんやボディソープ、ローションやクリームなどがラインナップ。
徳田さんのおすすめは、蜜蝋を使用した「ハンドバーム」。
「大台町産のニホンミツバチの蜜ろうを使用しているんですが、農家さんの手積み・手絞り・非加熱・未精製の原料を使用しているんです。保湿効果はもちろんのこと、精油の良い香りで癒されます。天然素材のみでつくられているので安心して使っていただけますよ」
100%%天然のものだけで構成
プロダクトの制作過程にも、徹底したこだわりがあります。
「一般的に売られてるディフューザーの中には、天然の植物由来の精油をブレンドしていても、香り成分を揮発させるエタノールにケミカル(科学的に合成されたもの)なものを用いていることもあります。しかし、Odaiは、植物由来のエタノールを使い、100%%天然のものだけで構成してます。精油を抽出する水も、清流宮川の水を使って蒸留をしています。宮川は、『水質が最も良好な河川』として選ばれたこともあるんですよ」
原料となる枝や葉は、機械を使わずに剪定ばさみで一つずつ手作業で採取しているそう。これは、機械のオイルが付いてしまったりして香りや品質に影響してしまうため。精油を抽出する際は、枝葉が発酵してしまわないように採取してから3日以内に蒸留しています。自然の恵みを最大限に引き出すために、大切なプロセスなのです。
大台の森の特別な魅力
担当の徳田さんは伊勢市の出身。「三重県には自然豊かな場所はたくさんあるけれど、大台の森には特別な魅力がある」と言います。
「いつもは多気町の製造現場に勤務していて、打ち合わせがあるときは大台町に足を運ぶのですが、何度足を運んでもステキだなと思うんですよ。原生に近い自然が残る『大杉谷(おおすぎだに)』という渓谷や美しい宮川が流れていて、やはりこの場所にしかない自然の広大さがあります。まちには風情のある建築物が多く、ノスタルジックを感じられるのも魅力の一つですね。行くたびに気持ちがリフレッシュできる場所です」
アロマ雑貨ブランド「Odai」化粧品ブランド「cokage」は、いずれもオンラインショップで販売中。大台町の自然を五感で感じるプロダクトを、ぜひ手にとってみてくださいね。
写真提供:株式会社サカキL&Eワイズ
「Odai」:https://voice-odai.jp/home/ 「cokage」:https://www.cokage.jp/ オンラインショップ:https://online.voice-odai.jp/ 株式会社サカキL&Eワイズ:https://www.sakaki.to/ |
OTONAMIE×OSAKA記者。三重県津市(山の方)出身のフリーライター。18歳で三重を飛び出し、名古屋で12年美容師として働く。さらに新しい可能性を探して関西へ移住。現在は京都暮らし。様々な土地に住んだことで、昔は当たり前に感じていた三重の美しい自然豊かな景色をいとおしく感じるように。今の私にとってかけがえのない癒し。