唐突ですが、「三重県酵母」なるものがあるのをご存知でしょうか?
日本酒の原料は、米と麹という、いたってシンプルなものですが、出来上がるお酒の味わいや香りは千差万別ですよね。その違いを生み出す要素のひとつが米を発酵させるときに加える「酵母」にあります。
酒処・三重県では県の工業研究所で「清酒酵母」を研究開発しており、県内の酒蔵はそれらを使ったお酒を醸しています。現在開発されている酵母は「MK1」「MK3」「MK5」「MK7」「MLA12」「BMK3」の6種類。※「BMK3」はビール醸造向け酵母。
その三重県酵母を使った日本酒と、三重の加工品のペアリングを確かめる試食会に参加しましたので、ここにレポートします。
テーブルに並ぶのは伊賀市・若戎酒造さんの日本酒「G-collection」シリーズ。
今回は「MK1」「MK3」「MK5」「MK7」の三重県酵母違いで醸した「G-collection」4種類を飲み比べしました。ラベルには酵母の数字と、合わせて欲しい食材がデザインしてあって、分かりやすいし、面白いですね!
ちなみに、若戎酒造さんの主力商品「純米吟醸 義左衛門」は三重県酵母4種類のお酒をアッサンブラージュしています。それぞれの酵母でしぼったお酒をバランスよく調合することで、毎年安定した味わいを届けています。
この「G-collection」は調合される前の単一酵母酒。しかも、お酒を搾ったときに味わいと香りのバランスが最も良いとされる【中取り】を詰めた数量限定酒です。
仕事柄、伊賀酒はできるだけ飲むようにしている私でも、この4種類を並べて飲み比べる機会はめったにありません。さらにこの日はリンゴ酸の爽快な酸味が特徴的な「MLA12」までも!!なんとも贅沢です。
これらに合わせる「三重のつまみ」を探ります。
これらの加工品は東京日本橋・三重テラスの1階売店で食べたことのないものを中心に購入してきたものです。
実はこの試食会は、来月2月11日(祝)に三重テラスで開催するイベント(※詳細は下記に記載)に向けての勉強会!
\若戎の酒×三重のつまみ/をテーマにした有料試飲会で、G-collection4種類と、三重県の酒造好適米「神の穂」で醸した純米吟醸道行竈(新酒・熟成酒)2種類の
計6種類のお酒を飲み比べてもらうだけでなく、
三重テラスの1階売店で買える三重の酒アテとのペアリングを楽しんでもらおう!という試みなのです。
若戎酒造の8代目・重藤邦子社長と、蔵人、そして私の3人でワイワイキャッキャと、いろいろ試してみました。
※おつまみは、三重テラス1階の売店でお好みのものを探して、選んで、購入して自由に持ち込んで頂くスタイルです(イベント開催時間内出入り自由/おつまみ無しの有料試飲だけでもOK)。祝日・日曜日の昼下がり、三重のお酒と酒アテでふらっと昼酒。おひとり様でもお友達と一緒でも大丈夫。「三重酒好きが集い、自由に交流できる」イベントです(立食形式です)。
kanzaki chiharu。OTONAMIE公式記者。伊賀市在住のフリーライター。出身地、広島のタウン誌→東京の編集プロダクション→フリーランスとして独立して早20年。現在は伊賀に拠点を持ち、伊賀の情報誌の執筆をはじめ、企業広告コピー、イベント企画提案などを手掛ける。日本酒好きが高じて、「伊賀酒DE女子会」の企画運営をはじめ、日本酒関連の執筆、コーディネート、イベント運営も行う酔っぱライター。得意ジャンルは日本酒、伊賀情報。2016年「日本酒女子普及委員会」会長に就任。https://ameblo.jp/iganonihonsyudaisuki/