三重県は山の幸、海の幸両方に恵まれた環境がある。
その贅沢な食材が集まる伊勢には数多くの料理店と独自の食文化があるとも云われています。
そんな伊勢の地に地元シェフらが集まり立ち上がった〝うましくに伊勢シェフクラブ〟があります。
今回は仏料理ル・バンボッシュのオーナーシェフであり、〝うましくに伊勢シェフクラブ〟代表の福井隆一さんにお話を伺いにお邪魔しました。
宮川の川沿いにある、おしゃれな佇まいのお店。宮川が一望できるテラス席もあり素敵な空間で素敵な食事を楽しめるお店です。
n_bow「うましくに伊勢シェフクラブ誕生のきっかけについてお伺いさせてください。」
福井さん「もともと地元伊勢のシェフ同士の交流会(飲み会?笑)でみんなで何か面白いことができないだろうか?ってのがそもそもの始まりですね。その後、定期的にみんなで集まり情報共有を重ねてきました。」
<うましくに伊勢シェフクラブのメンバー>
- フランス料理 ボン ヴィヴァン
- 西洋家庭料理 ぼうがいっぽん
- 伊勢創作ビストロ mirepoix(ミルポァ)
- ドーファンイーヴル
- ジャンティーユ
- グリル片山
- カンパーニュ
- ビストロ ブータントラン
- ル・バンボッシュ
- ミュゼ・ボンヴィヴァン
- ル・サンク
- トラットリア アプリーレ
- ラ・ミア・ヴィータ
n_bow「でも情報共有って、ライバル店とですよねー…?大丈夫ですか?」
福井さん「全然大丈夫です。確かに普段はライバルですが、オープンな情報交換をすることで当然レベルアップに繋がります。しかし、その中で互いに競い合う意識を持ち続けることが味・サービスの大きなレベルアップに繋がり、最終的にはお客様への満足に繋がる。そう考えています。」
n_bow「うましくに伊勢シェフクラブとはどのような活動をされているのでしょうか?」
福井さん「2008年からクラブメンバー各店の看板メニューを召し上がっていただくスタンプラリーをはじめました。全店のスタンプを集めていただいたお客様にはシェフから心尽しのプレゼントを。
また、毎年10月に”饗宴”と題して食をテーマにした祭典を催しています。食物を司る神である豊受大御神が祀られた豊受大神宮(外宮)前で行います。コックコートを纏ったシェフが青空の下皆様に特別な料理を振舞います。毎年多くのお客様にご参加いただいています。今後は秋だけでなく春にも開催したいと考えています。」
▽昨年開催された”饗宴”の様子
写真はうましくに伊勢シェフクラブ様HPよりお借りしました。
n_bow「伊勢シェフクラブの今後の展望などあれば教えて下さい。」
福井さん「三重には美味い食材がたくさんあります。この恵まれた土地で私たちはその魅力を多くの人に伝えたいと思っています。また、子供たちへの食育も私たちシェフが伝えていかなければならない事だと考えています。」
n_bow「シェフが考える食育って?」
福井さん「〝食〟を通じて食材一つ一つに興味をもってもらいたいです。私たちシェフはいろんな食材を組み合わせ一つの料理を創ります。1つの美味しいものは食材はもちろん、その生産者、そして私たち料理人が一生懸命に創り上げるもの。〝食〟を通じてモノゴトにはプロセスがあるんだよって事を伝えられればと思います。」
▽ル・バンボッシュの創る料理。
写真はル・バンボッシュ様HPよりお借りしました。
2015年秋の”饗宴”については、10月を予定しています。詳細については後日アップ致します。大人も子供も楽しめるイベントです。
お忙しい中、急な取材にも快く引き受けてくださった福井様、本当にありがとうございました。
ル・バンボッシュ
住所:伊勢市辻久留2-10-3
電話:0596-26-1040
水曜日・第3火曜日
nari_bow。OTONAMIEアドバイザー。三重県津市出身。
〝三重のいいもんを世界へ〟を目標に日々瞑想中…
休日はなるべく県外へ遊びに行くよう心がけている。
太りやすい体質。
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