健康診断で再検査になり、血糖値の数値を気になるようになってからは自宅で甘いめのコーヒーを飲む際は砂糖の代わりにはちみつを入れて飲むように。なので「はちみつ」にはちょっとしたこだわりがあります。
なるべく地元産にこだわりたくて三重県内の百貨店や道の駅、アンテナショップを中心にいろんな銘柄を試しています。そこで「miel」という銘柄を手にとることが多かったので、津市に直営店があるということでお邪魔することにしました。
小洒落た住宅が立ち並ぶ津市の山の手と呼ばれる一角に、南仏の民家を彷彿させる、はちみつ専門店mielがひっそりと佇んでおり、雰囲気あるエントランスの扉をあけると、朗らかで明るいオーナーはじめスタッフが笑顔でお出迎えしてくれました。
※残念ながら顔写真は恥ずかしいとのことで撮影を遠慮されました
オーナーの幼少期は「ペットのように蜜蜂たちと過ごす」
さすが佐々木養蜂園の直営店ということもあって、自社製品をはじめ希少な国産ものから海外から取寄せたいろいろな種類のはちみつや、はちみつに関する商品もたくさん!商品の説明を聞きながら、mielのオーナーさんにこの直営店をオープンすることになったいきさつを幼少期の体験も交えてお話していただきました。
実家が養蜂園を営んでいたことから幼い頃より両親とともに「転地養蜂」という今では珍しい、日本独自の伝統的な養蜂スタイルで、日本列島を南から北へ全国各地を駆け巡っていたのです。「転地養蜂」とは日本各地の養蜂場を蜜蜂とともに季節の花を追いかけ、花の旬が終わるとまた次の場所を目指して移動するというスタイル。なので常に花の最盛期に密を集め、甘くて品質のよいはちみつが採取できるというのです。
全国各地を巡り蜜蜂たちと触れ合い、オーナー自身がそんな日々の生活の中でおいしいはちみつをもっと身近に楽しんで頂きたいと2003年に蜂蜜本舗佐々木養蜂園の直営ショップ「miel(ミエール)」としてオープンしたそうです。
不思議な生き物「蜜蜂」、不思議な食材「はちみつ」
蜜蜂についておもしろいお話をお聞きしたので簡単にまとめてみました。
蜜蜂はひとつの花の蜜しか採取しないという特徴があり、なんと!ダンスで他の蜜蜂とコミュニケーションをとって花のある場所を知らせ、季節ごとに花の蜜を変えて採取するらしいのです…。
はちみつは蜜蜂が花から集めた蜜を蜜蜂の体内で果糖とブドウ糖に転化し、羽ばたきによって水分を蒸発させ濃縮したもの。そんな蜜蜂によって生み出される不思議な食材は栄養価が高く、抗菌作用もあり、古くから薬としても大切にされてきました。
わたしのお気に入り
mielさんでは焼き菓子も扱っており、店内入り口近くに販売されている「はちみつラスク」と「はちみつとドライフルーツのスコーン」が私のお気に入りです。スコーンは中はしっとり、ドライフルーツたっぷりで食べごたえがあります。はちみつ屋さんにおかしだけを買いに行くのが申し訳なくて、スタッフの方に「おやつばかり買って、なんか申し訳ないです…)」とお伝えしたら「いえいえ、そういった方、たくさんいらっしゃるのでお気になさらずに(笑)」と仰ってくださいました。
お言葉に甘えてまた再訪したいです!
(写真を撮影する前にラスクもスコーンも食べてしまいましたので写真はありません)
ハチミツ本舗 佐々木養蜂園
株式会社 はちみつやさん miel (ミエール)
〒514-0062 三重県津市観音寺町760-23
TEL:059-246-7884(10:00〜18:00 水曜定休)
FAX:059-246-7892(24時間受付)
bee@miel-honey.com(24時間受付)
https://miel-honey.com
三重県生まれ。名古屋や東京で25年暮らし、現在は三重に戻ってグラフィックデザインの仕事をしています。アートや古いもの、美味しいものが好き。最近はビーチコミングにはまっています。