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スローライフを体験する伊賀市博要地区のフィールドワークをリポート!地域おこし協力隊募集中!

三重暮らし魅力発信サポーターズスクエア事業

以前OTONAMIEでも案内させていただいたこちらの事業「自分がミエる!三重暮らしゼミナールin伊賀市博要」。(詳細はこちら
全5回のゼミ形式の内のひとつである、フィールドワークを行いました。参加者には一泊二日で中山間部にある伊賀博要地区で現地の主要箇所を舞台に、実際に地元の方と巡りながらテーマの「暮らしと移住」について考えていただきました。また実際にひとつの空き家を見学しながら、その利活用もみんなでアイディアを出し合いました。

今回フィールドワークでは博要住民自治協議会の小竹さんと、移住者農家ご夫妻(ぐるり農園・小山高人さん/萌愛さんご夫妻)に暮らしをご案内いただきました。また空き家のフィールドワークでは空き家の利活用を行い、さかさま不動産を運営する水谷岳史さんをゲストにお迎えしました。

それでは暮らし体験をリポートいたします。

 


 

それぞれが東京や大阪などのビルが立ち並ぶ場所から、山や田んぼが広がる自然豊かな三重県の伊賀市博要地区に集まりました。

▲伊賀神戸駅にある看板。

電車で伊賀神戸駅に到着後、バスに揺られること約20分。今回フィールドワークの現地である、伊賀博要地区の博要市民センターに到着。地元の人達に歓迎していただきました。

▲伊賀博要の野菜や花で、飾り付けされた入り口。

自己紹介や事業説明を含めたオリエンテーションを終え、早速地元の方々にご案内いただきフィールドワークに向かいます。

▲みんなで記念撮影。元博要小学校で今は「博要の丘」として田舎暮らしの体験場所やスポーツチームなどのキャンプとして使われている。

まずは実際に移住してきた人などに貸し出す予定の空き家を見学。

▲大家さんからどういった空き家なのか説明。

二棟に分かれており、とても空き家とは思えない立派な木造の建物。庭も広く、盆栽や小池などもあり、こんなに立派な家に住めるなんてなかなかできない経験だと思います。

▲玄関口。
▲応接間。
▲掘りごたつがあるリビング。
▲屋根裏。
▲別館の一階。
▲別館の二階。
▲庭。
▲裏の倉庫。

次に移住者であり、夫婦でぐるり農園を経営されている小山萌愛さんのご案内のもと、地元の移住者を中心に共同で畑をされている「ふるさと農園」を見学。ここではそれぞれが好きな作物を栽培できるので、様々な種類が育てられています。

▲小山萌愛さんより畑の前で説明を受ける。

コロナ禍になる前、元々はここで観光客などに対して、植え付け・収穫体験もされていたそうで、里芋の収穫時期には芋煮を振舞ったりしていたそう。新たに自分が農業をするために土地を探すのもいいが、こういった場所があると農業などにも早く馴染め、地元の人や先に移住してきた方と話したりするいいきっかけにもなると思いました。

その後は、地元の神社やお寺など、地区の主要箇所を小竹さんのご案内のもと巡りました。

▲隣にある兼好塚とよく間違えられる石碑。
▲伊賀市指定文化財でもある、徒然草で知られる兼好法師を祀る「兼好塚」。木の隣にある小さい石が本物の兼好塚。
▲常楽寺。
▲急な階段もみんな元気に登っていく。
▲種生神社。
▲極楽寺。

それぞれが歴史ある建造物で、この地域の皆さんが守り続けてきたそうです。地元の方と話をしていると、長年続く歴史を大切にし、後世に伝え残していきたい思いが伝わってきました。

今は伝統的な祭りなども、人手不足で行えないところをなんとか残していこうとの思いで、他の地域の人達にも協力してもらいながら続けられています。

▲たまたま居合わせた青山太鼓さんのご好意により、和太鼓を体験させていただきました。
▲フィールドワーク中、民家によく大根が丸々干されている昔なつかしい光景が。

最後はオンライン参加者を交えて、本日のフィールドワークを振り返りながら、伊賀博要の暮らし(テーマ:スローライフと空き家活用)についてディスカッションが始まりました。

▲参加者と地元の方。
▲左からさかさま不動産を運営する水谷さん、博要住民自治協議会の小竹さん、ぐるり農園の小山夫妻。
▲オンライン参加者。

博要地区に昔から住んでいる方、移住に興味のある参加者、実際の移住者、ゲストやナビゲーターのそれぞれの観点や思いが混ざり合い、様々な意見が出ました。

私が印象に残ったのが、移住者を受け入れる側の姿勢。移住者は仕事、住まい、生活環境などを変える高いハードルを超えて移住をします。ただ単に移住してきて欲しい、若い人が増えてくれたらいいなではなく、この地域はどんな特徴があり、どんな人が住んでいて、ここにきたらこんなことができる、というような地域の魅力を明確にしたり、それを発信して行く必要があると感じました。

1日目の終わりには地元の方々が協力して準備してくださったご飯をみんなでいただきました。

▲学校給食を思い出す、懐かしい食器やお盆。

2日目は迎春準備作業に参加しました。

まずはしめ縄を作るために集めておいた藁を整える作業。整えた後、実際にしめ縄を作成。

▲藁を整えている様子。
▲地元の方に教えてもらいながらしめ縄をつくるお手伝い。
▲今度は教えてもらいながら、自分でチャレンジ。
▲完成したしめ縄を手に写真撮影。笑顔でみんな楽しそう。
▲庭になっている柿の収穫体験。

私事ですが海の近くで育ちました。なので米を育て、その藁を使って地元の神社のしめ縄を作るのは、新鮮でとても貴重な体験。漁村ではあまり感じることのなかった、育てたものは全て捨てる事なく循環されていることが印象的でした。

次は元旦焚火材を山からみんなで協力して車に搬入。現地に着くとすでに木は切られており、山の斜面に転がっていました。なぜそんな状況になっているのか疑問に思い訪ねてみると、木は切ったすぐは水分を多く含んでいるため燃えにくくさらに重たくなるため運びづらいそうです。したがって、一年前に切っておいてそのまま乾かす。それを地元の方を中心にば次々と山からバケツリレーの要領で運んでいく。地元行事の準備も地域の人と、ワイワイと楽しむひと時でした。

▲山師さんがチェーンソーで小さく切り分けてくれる。
▲山との間にある溝を即興で木の橋を作成して乗り切る。
▲断面からいい香りがするヒノキ。

最後に地元でカフェや卓球やイベントなど様々なことができるスペースを運営されている「パティヨ」で昼食をいただきました。

▲テントの中のコタツで食べることもできる。
▲可愛いお店の新聞。

二日間という短い期間でしたが、伊賀市博要地区に暮らす方々の人柄や地域の特徴を、フィールドワークを通して知ることができた貴重な体験でした。

▼焼き芋ならぬ焼き里芋。ねっとりホクホクで美味しい。

三重の山間部にある伊賀市博要地区は自然豊かで四季を感じることができる地域なので、また博要の皆さんに会いに、ここに遊びに来たいなと思いました。

ここには温かく優しい方々の、丁寧な暮らしを紡ぐスローライフがありました。

 


 

伊賀市博要地区では「空き家を活用したイベント開催により、来訪者や移住希望者を増やす」取り組みを行うため、地域おこし協力隊を募集しています。

詳しくはこちらをご覧ください。

 

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