10月13日(水)~15日(金)に東京ビッグサイトで開催された、日本最大のパーソナルギフトと生活雑貨の国際見本市「第92回東京インターナショナル・ギフト・ショー秋2021」に行って来ました。
三重県の企業様の出展も何社かありましたが、その中で、伊賀くみひもで作ったアロマペンダントの商品力に惹かれ、事前に商談のアポイントをお願いしておりました。
最初にアロマペンダントを知ったのは、耐熱ガラスメーカーのハリオがそれを世に出した時で、当時は販売ルートにもまだ乗っていなかったと記憶しています。「アロマオイルを瓶に入れて持ち歩く」こともその時初めて知りました。私の本業ではアロマ用品も取り扱っていますが、アロマペンダントは今までガラス製のものしか見たことがありません。
西ブースに行くと、株式会社森の香人(もりのこびと)、高月さんがいらっしゃいました。
挨拶もそこそこに、素敵な商品を目の前に胸が高まり、怒涛の会話が始まります。モノづくりをする人と、それを売りたい人。思いが重なると、初対面なのに不思議とそんな感じがしない。出会いと仕事に感謝する瞬間です。
くみひもは言わずと知れた伊賀の伝統工芸ですが、馴染みのある所では伊勢のおはらい町に専門店がありますね。着物を着ることのない私が選ぶのは、決まってストラップかキーホルダーくらいでしたが、こんなかたちでペンダントになるなんて、思いもしませんでした。豊富な色彩でずらりと並ぶ展示品を前にすると、つい手に取りたくなります。絹糸の光沢がキラキラして美しいこと。
商品化するまで数々の困難があったと高月さんはおっしゃいます。アロマペンダントを作ってもらえるくみひも業者探しもそのひとつ。着物など和装品のイメージがあり美しいくみひもに、アロマオイルを染み込ませるペンダント?発想が斬新ゆえに初めは疑問の声も上がります。でも、高月さんには強い信念がありました。
高月さんはご自身がアロマセラピストとして、広島県にリアル店舗「Fleur*Bleue(フルーブルー)」を持ちます。様々なシチュエーションで選ばれ、人の生活に癒しを与えるアロマの香りを常備出来るとどんなにいいだろう。そこで出会ったのが、伊賀のくみひもでした。最終的には、「新しいこともしていかないと伊賀くみひもは斜陽の一途だ」という、若い世代の声により生産の運びとなりました。まるでドラマのようなお話ですが、モノづくりの現場は「いいモノを世に出したい、作りたい」という思いが互いに交錯し、ドラマより熱いことが起こっているものです。
『くみ香(くみか)』という名のその商品は、Makuakeに掲載し、またたく間に世に広まりました。応援購入総額は目標の672%を達成、とても大きな反響です。
絹糸で作られたそれは艶があり、幾重にも重なった色が美しく、魅せるペンダントとしても最適です。ふわりと軽く掛けられるのも、首や肌に負担がなくていいですね。
具体的な使い方ですが、「小田巻(おだまき)」という、1本の紐を球体に巻き付けた珠の部分に、好きなアロマオイルを1滴垂らします。この時スポイトがあると便利です。
珠は上下にスライドが出来ますが、ここが『くみ香』のすごい所。香りを感じたい時には顔に近付け、食事などの時は遠ざけて使います。従来のガラス製ペンダントではそれが出来ませんし、距離が近いと意外と香りも強く感じることがあります。珠の大きさは「大=20㎜」「小=12~15㎜」とあり、小さい珠は男性でもさりげなく着けられます。水洗いが出来てお手入れも簡単。
好きなアロマオイルからイメージする色を決めて、いくつか持つのも素敵だなと思いました。2016年公開の大ヒットアニメ映画では、主人公が髪飾りとしても使っていましたね。
最近では、アロマコーナーに男性のお客様がいらっしゃることが増えました。マスク生活も影響しているのでしょうか?あるご年配のお客様で、気に入ったアロマオイルの瓶を小さな布巾着に入れて毎日持ち歩いており、その瓶が割れてしまうと相談を受けたことがあります。その方は、過去にガラス製のペンダントも試されたそうですが、首元への違和感や割れの心配から使うのをやめてしまったそうです。その時は「ネットでこんな商品がありますよ」と『くみ香』の情報だけお伝えしました。ひとつずつ丁寧に手作りしているため、納期は少々お時間を頂戴いたします。
伊賀くみひもはトップシェアを誇る伝統工芸でありながら、なかなか手に取る機会がありませんでしたが、こうして新たなライフスタイル雑貨に生まれ変わったことは、とても嬉しく誇らしいです。『くみ香』は多くの人に必要とされ、喜ばれる商品になるだろうと、私は確信しています。
Fleur*Bleue (株)森の香人(もりのこびと)
〒730-0041 広島市中区小町8-5 エレベーター4階
Tel. 082-259-3535
Fax. 082-259-3535
【営業時間】11:00~18:00
【定休日】日曜日 ※臨時休日あり
*森の香人ネットショップ
https://morino-kobito.stores.jp/
*マクアケストア
https://www.makuake.com/project/morinokobito/shopping/
35年の東京生活にピリオドを打ち、2023年春に伊勢市に引越しました。両親は共に三重県出身、親戚もほぼ三重県在住です。仕事で東京と伊勢を行き来するので、キラリと輝く東京の三重ネタや、もちろん伊勢からも定期的に発信していけたらと思います。