ホーム 00夏 花火と君に込めた夏。

花火と君に込めた夏。

今年の2月ごろから、
ほぼ毎週のように僕の家に足繁く通ってくれている
一人のミュージシャンがいます。

平岡パイセン

彼の名は平岡孝紀。
伊勢在住のデザイナー兼ミュージシャンであり、
実は僕の出身校でもある皇學館高校の大先輩。
ミュージシャンとしては、
三重県民には馴染の深いスーパーマーケット、
ぎゅーとらのテーマソングを歌っていた過去もあるので
いわゆる僕と同じ、
ローカルミュージシャンとしても先輩です。

平岡さん作のご当地LINEスタンプ。実はバズってるそうです

そんな大先輩が、先輩風を一切吹かせる事もなく、
僕みたいなどうしようもない後輩の家に、
かれこれ半年近く来続けてくれるには理由があり。
普段、彼は自身がフロントマンを務めているバンド
CLYDESDALEとして活動しているのですが、
平岡さん以外のメンバーが愛知県名古屋市在住という
都市部と地方を自由に行き来できないこのご時世柄、
音楽活動にも制限ができてしまっているのは
もはや世界中のミュージシャンあるあるだと思います。

そんな折に、ご自身の娘さんの
幼稚園の卒業式のテーマソングを作るという、まるで
ミュージシャンパパの鏡みたいな事をしたいから
協力してほしいという話をもらったのが、
確かこの2月の半ば頃。
この時は時間もなかったので、
短期集中型で作品を吐き出し
幼稚園の卒業式に間にあわせることができました。

そこから偶然も重なり、立て続けに3曲、
平岡さんの楽曲のボーカル録音、
そしてMixからマスタリングまでを担当してました。
ちなみにまだあと1曲作っている最中なので、
全部出来上がってません、
月末入稿目指しているのですが、
必要な楽曲データがまだ手元に来てないので
内心ヒヤヒヤしてます(笑)

毎週のようにこの光景を見てます

今回、記事にしたいと思うに至ったのは、
先日世に送ったばかりの3曲目。
「花火と君」というナンバーについて。
去年から、日本はおろか、世界中から”普段”が消え
ここ日本でも、風情にあふれた四季折々のイベント、
お祭などが姿を消しました。
僕たちの住んでるここ伊勢もそう。
伊勢まつりや河崎天王祭、高柳の夜店。
そして、宮川の神宮奉納花火大会など、
伊勢の風物詩もなりを潜めています。
さみしい限りです。
その気持ちを少しでも紛らわせたいと、
歌詞や曲の世界観の中に、
ありったけの”日本の夏”を投じた本曲。
そして作った楽曲を、仕事が激減してしまった
花火師へ還元したいという強い思い。
去年、僕は同じような思いを持って曲を作り
ライブハウス支援という大義を勝手に抱え
日本全国のお世話になっている
ライブハウスへ支援金を送って回りました。
なので今回のアクションは
僕なりに共感するものがあり
微力ながら力になりたいと思いました。

伊勢市長さんへもギター片手に凸ってらっしゃいました。

そして偶然、
僕の仲間たちも平岡さんの制作サイドについていました。
題字には松阪の書道家、伊藤潤一。
花火のジャケット写真はOTONAMIEでもおなじみ、
僕と同じくUstreetから、井村のよっちゃん。
PVは僕の幼馴染、カメラマンの古市真崇。
キャストも仲のいい友達。
曲中の尺八は全国行脚の相方である竹内洋司。
お手伝いにも芸大の同期okayu effectsが
参加してくれたりと、
僕からしたら安心かつ気心知れたメンバーが
いつのまにか平岡さんの脇を固めてくれていました。
いやー、心強いもの。

PV撮影時。伊勢の辻傳花火さんも加わってくれてます

そして個人的に嬉しかったのが、
彼のバンドCLYDESDALEのメンバーも
制作に多大な貢献をしてくれたということ。

CLYDESDALE

音ネタは基本的にバンドメンバーが作ってくれました。
際して、曲の方向性や技術的な相談などを、
伊勢と名古屋をリモートで結び
未だ直接会ったことのないミュージシャンと
毎晩のようにディスカッションを重ねながら
じわじわと楽曲を作っていく。
僕のような田舎の自称ミュージシャンには
中々できない経験で非常に新鮮でした。
おかげですっかり寝不足の日々です。

あたし近撮。容姿だけはベテランエンジニアです

もちろん、
直接スタジオに集合して面と向かって相談しながら
楽曲を作っていったほうが遥かにやりやすいし、
時差もないので話も早いです。
僕の言葉を使って表現するなら、アナログ最強です。
ただ、それが難しい中で、デジタルの恩恵に甘え倒し、
いかにお互いがやりやすい方法を探って
もともと”見ず知らずの仲間”相手にお互いの好みや
バックグラウンドを理解しながら進めていくのも、
やったことない事に挑戦してる感が出ていて
楽しいものです。

メジャーであれインディーズであれ、
1曲を世に送る裏側には沢山の人の協力があります。
ミュージシャン本人の力自体は
実際とても微力なものだと僕は思ってます。
いろんな人の微力が集まって初めて作品は大成するもの。

今回できたこのウェーブは
平岡さんの人徳だからかなと思いますし、
彼の性格がこの曲にはっきり表れていると思います。
半年間、一緒に楽しみ、
時に苦しみ悩みながら作業を進めてきました。
本来なら、大変だった思い出を
適度に脳みそが美化してくれた上で、
いい思い出だと振り返りたいところですが、
これはまだ終わってない話だし
この夢からはもう少し醒めたくないので、
逆に、中途半端なところで、
一旦この話からはおいとましようと思います。

写真撮られるのは苦手だそうでです笑

よろしければ、
この続きは是非耳で体感してやってください。
同じ伊勢志摩のミュージシャンとして応援してます。
・・・平岡さん高校の先輩やし、一通り終わったら
いきなり後輩風でも吹かせまくって
焼肉にでも連れていってもらおう⭐︎

平岡孝紀
“花火と君” DLサイト↓
https://linkco.re/NCg27R0v

各SNSはこちら↓
https://linktr.ee/hiraokatakanori

☆おまけ☆
伊勢弁LINEスタンプ(てるざえもん
https://line.me/S/sticker/1074443?lang=ja&ref=lsh_stickerDetail

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で