7月11日、名張市に初のコワーキングスペースが誕生しました。名前のakeruto(アケルト)は、「扉を開ける」「幕を開ける」「夜が明ける」「隙間を空ける」というイメージから。場所は名張駅から徒歩10分、イオン名張店の向かいにある元銀行、現在は新聞配達店、株式会社アサネットワークの2階にあります。
フリースペース、個別ブース、大小会議室、リモートルーム(電話やWEB会議可)があり、さまざまな使い方ができます。非会員のドロップイン利用も可能、会員限定のオプションで住所利用、専用ポスト、登記もできます。サテライトオフィスや、まだ事務所をかまえるには不安かも……という新規創業者にもおススメです。
1階で受付けをすませて2階に上がると、セキュリティードアの向こうにakerutoのロゴが見えます。中に入ると木を基調にしたスタイリッシュな内装に、床や白い壁に書かれた場所を示すサインがこれから冒険するRPGみたいで、なにやらワクワクします。ちょっとした別世界に入り込んだ感じ。
フリースペースは12人がけの大テーブル(各席で電源利用可能)と丸テーブル、ベンチ席があり、自分の好きなエリアで仕事や勉強ができます。明るくオープンな雰囲気なので、私なら好きな音楽をヘッドフォンで聴きながら仕事をしたいな。
個別ブースのテーブルは電動で簡単に高さを調節できる大きめのテーブルが設置されていて、使い勝手がよさそう。集中できます。
外部とのWEB会議や電話での打ち合わせが必要なときは、会員ならリモートルームが使えます。
名張に戻ってきて1年半、ン十年も名張を離れていたので、よそ者目線でこの町を見てきました。この地に足りないものってなんだろうと考えると、いちばんは「おもしろい人が集まっている場所がない」ということ。町のふれあいセンター的なところは各地域にあるのですが、年齢や業種を超えて集まれる場所がないのです。どこかにいるはずのおもしろそうな人たちと、なかなか会うことができない。
セミナーが開催できる大きな会議室もあるし、第二期には、キッチンスペースの設置なども計画しているとか。そうすれば、さらにいろいろな機会が広がりそうです。
そんな名張にできたakeruto、なにやら新しい扉が開く予感がします。ただし、扉を開けたあとの世界は自分たちでつくらねば。
以前は人の生活に欠かせないお金や仕事人が集まる銀行があった場所、今は新しい情報を各家庭に届ける新聞配達店。その2階に、新たな創造の場所が生まれたのは因縁かもしれません。
〒518-0724 三重県名張市木屋町1386-5吉岡ビル2F
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東京で編集者として勤務。2017年より新潟県の豪雪地帯で地域おこし協力隊経験を経て、現在、名張市在住。伊賀・名張で楽しく暮らす方法を模索中。得意ジャンル:地域情報、飲食店、人物