「コロナで変わらなくては、と思ったんです」
200年以上の歴史で引き継いできたものを大切にしながらも、大きく変革を始めたのは、コロナがきっかけだったと、11台目オーナー吉増浩志さんは語ってくれた。
伊賀の田楽と言えば、大人気のミシュラン店「田楽座 わかや」さんだ。
店内に入ると、オーナーが炭火で田楽を焼いているところだった。
もともとはお祭りの際に食べられるような「ハレの日の食べ物」だったという田楽。
オーナーが毎朝作るお豆腐を、こだわりの炭で香ばしく焼き、季節によって変えているという秘伝のみそをつけていただく。濃厚な玉みそに味わい深いお豆腐が美味しくて、あっという間に食べてしまった。
周りを見回すと、ご飯の上に田楽を乗せてほおばっている方がたくさんいる。あの食べ方もなんとも美味しそうだ。今度は私もそうしよう。
私がこの日いただいたのは、「伊賀牛ステーキコース」
このコースを選ぶなら、ぜひプラス300円で「生ゆばあんかけめし」に変更してみて欲しい。たっぷりの生ゆばにまったりとからまったあんがご飯によく合う!
ついつい写真を撮りたくなってしまうような、おしゃれで鮮やかな料理の数々。
この春野菜のジュレはグラスの中でかき混ぜて食べるのだが、触感やうまみの違う素材が美味しいジュレで味付けされてめちゃくちゃ美味。
そして、伊賀牛ステーキ!
最近油にめっきり弱くなり、胸やけしてしまうことの多い私だが、このお肉はジューシーなのにさっぱりと食べられ、大満足。私のおすすめの食べ方は、岩塩をちょっとふりかけてみて。よりお肉の甘さが引き立てられているように感じられる。
そして、伊賀が誇る忍者へのオマージュ。「忍ジャーエール」
地元伊賀を盛り上げたい、伊賀の魅力をみんなに知ってほしいという、わかやさんの店内は伊賀ゆかりの作家さんの絵画や工芸品なども飾られている。料理をさらに引き立てているお皿も、伊賀の作家さんに依頼して作っていただいたものだそうだ。吹き抜けの階段を上がったところに、なんと莫山先生の作品まである。歴史と文化を大切に守ってきたのが感じられる。
しかし、今「田楽座 わかや」さんは変革を始めているというのだ。
オーナーが「創業者として」「イチから戻り」取り組んだのは、メニュー表の表示の見直しから始まり、新メニューの開発、地元伊賀の観光にも取り組んでいる。そして、支配人の吉増千英子さんの発信するInstagramはより深くお店の魅力やお二人の人柄も伝わってくる。
外部顧問に招いた日向さんのコンサルもスピーディに取り入れ、休日は吉増ご夫婦で各地の美味しいお店を訪ねては、そこで学んだことをお店に活かしているという。
11代目のこだわりと新しいものへの挑戦、そしてなによりお店の皆さんの温かい笑顔と美味しい田楽に逢いにきて欲しい。
創業文化年間 「田楽座 わかや」
営業時間 AM11:00~PM2:00
PM 5:00~PM8:00(オーダーストップ)
定休日 毎週 月曜日(月曜祝日の場合は営業)
住所 〒518-0878 伊賀市上野西大手町3591
TEL 0595(21)4068
Instagram https://instagram.com/dengakuza.wakaya?igshid=tqlbi8sjt5zm
「ひと」が好き。出会った「ひと」の様々な魅力を伝えていきたいと思います。
フットワーク軽く、「美味しいよ」と聞くとどこでも飛んで行っちゃうし、楽しいこと大好きです。鈴鹿で育った私の趣味は食べること、飲むこと、キャンプ、フェス、スノーボード、読書、noteなど。良いもの、良質な情報を多くの人にシェアしたい!と日々活動しています。 得意ジャンル:★カレーパンタジスタ★セミナー講師★ブックソムリエ