フランス料理のお店、ってなんかハードル高くないですか?
予約の電話をし、少し高揚した気持ちでお店に向かう。
その瞬間から魔法にかかったように気持ちがワクワクしてくる。
ゆったりとした空間に広がる豊かな香り、鮮やかな彩り、素材の味が十二分に引き出され、お腹も心も五感全てがおいしい!で満たされて帰路につく。
「僕らは料理だけじゃなく“時間”という、ここならではの喜び方を提供している。」
そう話すシェフの人柄にも、マダムの心遣いにも、スタッフの笑顔にも、そして美味しい料理にも心奪われたお店、カンパーニュ。
フランス料理店に感じていたハードルなんて、ここにはありませんでした。
入籍当日の特別な日、アットホームな空間と圧倒的なプロのサービスに私たち夫婦はすっかりファンになり、結婚式までお世話になりました。
今回はそんなカンパーニュのテイクアウトをご紹介!
特別な日に食べたいフルコース膳と、カジュアルに楽しめるパスタやリゾット、真空パックで美味しいスープもテイクアウトできます。
もちろん、絶品のケーキもありますよ!
今回は海の幸サラダ、パスタ2種、そしてスープをテイクアウトです。
初めてお店で頂いた時、衝撃的なおいしさ!このサラダの海に浸かりたい・・。
と腹ペコの旦那氏を黙らせた海の幸サラダ。
トマトと金柑の彩りが華やかで、見た目から食欲を刺激してくれます。
ジューシー、ふっくら、さっぱり、シャキシャキ。
次はどんな食感がくるのか?!と、ワクワクさせてくれる、その秘密は旬の鮮魚をさっと炙り、一気に急冷するところにありました。
ドレッシングには秋刀魚から作った魚醤を使い、海の恵みを存分に味わえます。
シェフ自らが尾鷲まで仕入れに行くこともあるという鮮魚は日によって違い、正に一期一会の味を楽しめます。
スープは、しいたけ、かぼちゃ、菊芋、ブイヤベースと、海老のクリームスープの5種類。
どれも美味しいのですが、今回はしいたけをチョイス。
店内で食べている、あの味を真空パックにしてお家でも楽しめるなんて・・!
豊かな香りとなめらか〜な口当たりは口の中で溶けるようになくなります。
そして、出来立ての美味しさを味わってほしい!との思いから、パスタは店舗に到着後作りはじめてくれます。
(お急ぎの方は、到着10分前に電話しておくとGOOD!)
フレンチのシェフがこだわるのは素材とソース。
だから、あえて、麺は全て同じものを使っているそう。
今回は錦爽鶏のクリームパスタと鮮魚ムニエルのトマトパスタをテイクアウト。
蓋をあけると、まだ温かいパスタから漂ういい香り!どちらもソースがしっかり絡まり、野菜、お魚、鶏肉など具材がゴロゴロしていて食べ応えもしっかりありました。
その他にオイルを使ったパスタや、フォアグラのリゾットもあるそうです。
誕生日や結婚記念日など、圧倒的に記念日需要が高いカンパーニュ。
スープもメインディッシュも選べて、できるだけレストランで食べるのに近いものを・・。という、シェフのこだわりが満喫できるのはフルコース膳。(前日までの要予約。)
写真を見てるだけで、以前頂いたフルコースの美味しかった記憶が蘇ってきます。
新型コロナウイルスの影響で生活が変わっても、季節は巡り、記念日も誕生日もやってきます。
大切な日だけど、お出かけできない。そんなモヤモヤを抱えた特別な日のディナーを豪華に彩ってくれますよ。
今回オーナーシェフ東さんにインタビューさせて頂き、感じたキーワードは“ライブ感”。
伊勢という劇場で毎日カンパーニュという名の舞台に立ち、熊野や尾鷲から仕入れた最高の食材を使い、その日にしかできない料理を創り出す。
そのパフォーマンスに心惹かれ、心地よい記憶と共にまた帰って来たくなるお客様は、やはり観光客よりも圧倒的に地元の方が多いそうです。
新型コロナウイルスが流行出した時、今のような営業スタイルになると予測していましたか?とお伺いすると、意外な答えが返ってきました。
「ケセラセラ!(なるようになる!)先のことを考えて動くのは苦手で、周りと同じ事をしても仕方ないし、こんな時にもチャンスはあると思っていた。
テイクアウトは、やはりそれ(料理)1点のみのつながりで、あっという間の受け渡し、夜も早く帰れるし洗い物もないし、こんなに楽なことはない。でも、これこそトラップだと感じる。僕たちが続けてきたこと、レストランの醍醐味は料理やサーヴィスを含めた時間を提供する事。だから早く元に戻したいね。」
と、明るく話すシェフの言葉は、休業期間でぬるま湯に浸かるような日々を過ごす私に、一石を投じてくれました。
最後に1つ、気になっていた事を聞いてみました。
【シェフがいつも冷蔵庫に常備しているモノは何ですか?】
これは秘密にしておきたい・・と照れながら教えてくれた答えは【練りわさび】
お魚はもちろん、焼いたお肉も練りわさびと少しの醤油につけて食べる、もっぱらの和食党。
常に5〜6本のわさびをストックし、3〜4日で1本使い切というから驚き!
家でほぼ料理はしないというシェフ、マダムの美味しい料理と練りわさびがあればご機嫌だそう。
営業終了後、疲れの色を少しも見せずに、インタビューに答えてくれるシェフは本当に素敵な方でした。
そんな東シェフの生い立ちからカンパーニュの創業、今のこだわりのスタイルに至るまでを分かりやすくまとめた記事が、【お伊勢さんクラブ】の中にアップされています。
無料登録で読める記事なので、気になる方はこちらもチェックしてみてください。https://www.iseno-sato.jp/club/index.php
テイクアウトのみのスタイルでの営業は今のところ5月末までの予定だそうです。
状況により変更になる可能性もありますので、詳しくはカンパーニュのSNSやお店に問い合わせをお願いします。
そして6月にやってくる結婚記念日。
昨年よりもわくわくしながら、それでいて毎回違う極上のカンパーニュ体験が味わえること、楽しみにしています!
【Campagne カンパーニュ】
住所:三重県 伊勢市勢田町115-3
電話:0596-29-2000
伊勢のストリートミュージシャンogurockの嫁。という事で肖像権はほぼないようなもの。見知らぬ方からの声かけにも慣れました。家業かつお節屋『小久保商店』の嫁としても活動中。お出汁をもっとたくさん広げたい! 5月から、松阪市にて『カブクノニカイ』はじめます。得意ジャンル:グルメ、伊勢市、料理、コーヒー