ホーム 00夏 連載エッセイ【ハロー三重県】第4回「愛すべきはスペイン村」

連載エッセイ【ハロー三重県】第4回「愛すべきはスペイン村」

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夏休みにどうしても行きたい場所がある。

志摩スペイン村だ。
(正確には遊園地の方は『パルケエスパーニャ』だけど、呼称としては前者が馴染んでいるし、さらに縮めた地元感あふれる呼称、スペイン村を採用します)

行ったことがないから行きたい、というわけではなくて、単純に好きなのだ。スペイン村が。

ここ数ヶ月、バタバタと忙しなく暮らしていて、あろうことか最後にスペイン村に行ったのはたぶん1年位前になる。
我が家としてはあるまじきご無沙汰なのだ。

だってそこはパルケ

スペイン村が好きな理由は数えきれないくらいあるのだけど、パルケ(公園)というだけあって、公園感がまずとてもいい。
なにかをしていてもなにもしていなくてもいい気楽さがある。
うろうろしているだけでも楽しい仕組みがあるのだ。
アルハンブラ宮殿を模した小さな噴水があったり、マヨール広場やアントニオガウディで有名なフィエスタ広場のミニチュアもある。
観光地らしい顔はめパネルがあったかと思えば、インスタ映えのフォトジェニックなベンチがある。
つまり景観がとてもきれいで、しかもスペイン感をぎゅうぎゅうにつめこんでいる上に、ちょっとした仕掛けを用意してくれているので歩くだけでもじゅうぶん退屈しらずなのだ。
ここで少し個人的な話を挟むと、私たち夫婦の新婚旅行はスペインだった。
フィエスタ広場に昇ると、「ああここで『どうして起こしてくれなかったのか』っつってしょうもない喧嘩したよねぇ」と淡い気持ちになるハネムーンスポットでもある。忘れていいです。

スタンプが嫌いな子ども is いない

最初に確認するけれど、子どもが好きなものはシールとスタンプ、これ、間違いないですね?
スペイン村に行くと、まず最初にインフォメーションでベビーカーを借りる。(1台500円、ワンコイン。善良さ。)
そして、スタンプラリーの台紙を3人分それぞれもらう。
知らない人のためにここ、強く言いたいのだけど、小さいお子さんがいらっしゃるご家庭は絶対にこの台紙、もらってほしい。
このスタンプは、園内で特定のバッジをつけたスタッフを見つけて「オラ!」と挨拶をするともらえるのだ。
(言うまでもないけれど、これはあくまでコンセプトであって、まだうまく話せないお子さんや、シャイなお子さん、様々な事情でお話ができない場合はその限りではないのでご安心を)
行く先々でスタッフさんを探しては声をかける、スタンプが溜まる、その喜びは子どもたちの顔を見ればわかる。至上の喜びと言っていい。
ポップコーンを買うその時に、メリーゴーラウンドに乗るその時に、バッジを見つけて挨拶をするその横顔はプライスレスだ。
スタンプをもらってまた次のスタンプを求めて走り出す姿は身震いするほどかわいい。
ぜひその目で確かめてほしい。
そして、スタンプが全部溜まったら、インフォメーションで記念のプレゼントと交換してもらえる。旅のよい思い出。素敵が過ぎる。

もちろん、あれこれアトラクションに片っ端から乗るのもいい。
地方ならではの待ち時間の短さでストレスフリーで楽しめる。
(私のおすすめは園内をぐるりと走るフィエスタトレイン。子どもは喜ぶし、私は癒されるし最高)
しかし、いくらストレスフリーだとは言っても、ここは南国三重県だから暑さが苦になることはあるだろう。
でも心配しないでほしい。そこは我らがスペイン村がぬかりなくフォローしてくれる。
まず、氷の城だ。
一歩足を踏み入れると氷点下の世界が広がっている。子どもはなんか知らんが氷が大好きだし、なんと言ってもその非日常感がいい、とにかくテンション爆上げなのだ。そして涼しい。有り余るくらいに涼しい。
そして、氷の城を出て、左折、サンタルクス通りを下っていくと満を持して登場するのがちゃぷちゃぷラグーンだ。

ちゃぷちゃぷラグーンだけ覚えて帰ってくれたらもうそれで

ちゃぷちゃぷラグーンにはいったいどれだけお世話になったかわからない。なんならちゃぷちゃぷラグーンについてだけ語る記事が書けそうなくらい愛している。夏のスペイン村においてメインステージってもはや、ちゃぷちゃぷラグーンなのでは、と思うくらいに子どもたちは狂喜乱舞で遊び狂い、そこを離れようとしない。
ちゃぷちゃぷラグーン内はプールというわけでもなく、しかし地面から何か所も水が噴き出しており、地面がほどよくちゃぷちゃぷしているのだ。
さらに、ラグーン内には樽がいくつか据え置かれていて、そこからもまた水が噴き出す。
つまり、夏のスペイン村は水着をお忘れなく、だ。
因みに水着を持たずに行ったこともあったけれどなんかよく分からないけれどなんとかなった。あれかな、灼熱の太陽ですぐに乾いたんだったか。

いつかのちゃぷちゃぷラグーンといつかの娘

我が家の子どもたちは毎夏、ここで転がりまわってはしゃぎ狂って遊び倒している。
プールと違って素晴らしいのは溺れる心配もないのに全身びしょぬれで遊ぶことができ、さらに大人は着衣したままで日陰のベンチに座っていればよいのだ。あるようでない画期的な遊び場だと思うのは私だけでしょうか。

そのホーム感を抱きしめる

私がスペイン村を好きな理由はほかにいくらでもあるのだけれど(パレードとか花火とか屋内で遊べるピエロザサーカスとか)、最後に特筆すべきことをひとつ書かせてほしい。
スペイン村のお世話になって、もう10年くらい、子持ちになってからは7年。その間、妊婦だったこともあれば、首の座らない赤ちゃんを連れていたこともある。子どもがいたときもいなかったときも、3人のときもひとりのときもあった。
そんな変遷がありながら、私はスペイン村で不快な思いをしたことがただの一度もない。いつも大げさすぎないホスピタリティでやさしく包んでくれていた。スタッフはみなさんは、繁忙期だって閑散期だって雨だって晴れだって、変わらずやさしかった。いつだってかゆいところに知らず知らずに手が届いていた。

子ども3人を連れていつだって飛び込めるそのホーム感こそ、私が最も愛すべきスペイン村の姿なのだよね。

7/27~8/31まで、毎日花火が上がります。最高かよ。

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